JP6201596B2 - 自動二輪車のエバポシステム配置構造 - Google Patents

自動二輪車のエバポシステム配置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6201596B2
JP6201596B2 JP2013206568A JP2013206568A JP6201596B2 JP 6201596 B2 JP6201596 B2 JP 6201596B2 JP 2013206568 A JP2013206568 A JP 2013206568A JP 2013206568 A JP2013206568 A JP 2013206568A JP 6201596 B2 JP6201596 B2 JP 6201596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel tank
tank
vehicle
main frame
evaporation system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013206568A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015071316A (ja
Inventor
福富 直樹
直樹 福富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2013206568A priority Critical patent/JP6201596B2/ja
Publication of JP2015071316A publication Critical patent/JP2015071316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6201596B2 publication Critical patent/JP6201596B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Description

本発明は、自動二輪車のエバポシステム配置構造に関する。
ガソリンを燃料とする車両から放出される燃料蒸発ガス量を規定したエバポ排出ガス基準、いわゆるエバポ規制が知られている。このエバポ規制に対応するために、燃料ガスを補修するキャニスタを備える自動二輪車が知られている。
そして、従来の自動二輪車のエバポシステム配置構造は、正面視において車両の中央部を前後方向に延びるメインフレームよりも下方へ垂れ下がる馬蹄形の燃料タンクを備えていたために、キャニスタをエンジンの側方に配置していた。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−71583号公報
従来の自動二輪車のエバポシステム配置構造は、車両の外観に露出したキャニスタによって車両の美観を損なっていた。また、キャニスタをエンジンの側方に配置しているために、従来の自動二輪車のエバポシステム配置構造は、キャニスタに接続されるサージホースやパージホースに長い経路長を必要とする。そして、この経路長の長さは、サージホースやパージホースの敷設を困難にして費用の増加を招いていた。さらに、従来の自動二輪車のエバポシステム配置構造は、エンジン側方にキャニスタを配置していたため、例えば転倒による外荷重によってキャニスタを破損する虞もあった。
そこで、本発明は、エバポシステムを接続する各種ホースの経路長を極力短縮し、しかも外荷重による損傷からエバポシステムを確実に保護する自動二輪車のエバポシステム配置構造を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造は、ヘッドパイプの後部から車両の幅方向中央部を後方に延びるメインフレームを有する車体フレームと、前記メインフレームの上方に配置される燃料タンクと、前記メインフレームに前記燃料タンクの前端部を弾性的に支持する前側固定部と、前記車体フレームに前記燃料タンクの後端部を弾性的に支持する後側固定部と、前記メインフレームから車両の左右それぞれの側方に分岐して前記燃料タンクの幅寸法と同程度に広がり、車両の後方へ曲がって前記燃料タンクの左右それぞれの側部を支持する左右一対のアーム部を有するタンクブレースと、車両の平面視において前記左右のタンクブレースに挟まれた領域に配置されるエバポシステムと、を備えている。
本発明によれば、エバポシステムを接続する各種ホースの経路長を極力短縮し、しかも外荷重による損傷からエバポシステムを確実に保護する自動二輪車のエバポシステム配置構造を提供できる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す平面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す平面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す底面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す正面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す横断面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す右側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の前側固定部を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の前側固定部を示す横断面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のタンクブレースを車両の外側から示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のタンクブレースを車両の内側から示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のタンクカバーブラケット周辺の横断面図。
本発明に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造の実施形態について図1から図15を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す左側面図である。
なお、本実施形態における前後上下左右の表現は、自動二輪車1のライダーを基準にする。
図1に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、車両の前後に延びる車体フレーム2と、車体フレーム2に支持されて燃料を貯留する燃料タンク3と、車体フレーム2の前方に位置する前輪5と、車体フレーム2の前方に位置して前輪5を回転自在に支持するステアリング機構6と、車体フレーム2の後方に位置する後輪7と、後輪7を回転自在に支持するスイングアーム8と、車体フレーム2に搭載されるエンジン9と、を備えている。
車体フレーム2は、一体に接合された複数のフレーム部材、例えば鋼鉄製中空管を備えている。具体的には、車体フレーム2は、その前端部に設けられるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11の後部に接合されて車両の幅方向中央をやや下方へ傾斜しつつ後方へ向かって延びるメインフレームとしてのメインチューブ12と、ヘッドパイプ11の後部に接合されて下方へ延びるダウンチューブ13と、を備えている。
ヘッドパイプ11は、ステアリング機構6を車両の左右方向へ操舵可能に支持している。ヘッドパイプ11は、ステアリング機構6のキャスター角に応じて後傾されている。
メインチューブ12は、車両の中央部に達する箇所で下方へ向かって屈曲している。メインチューブ12は、燃料タンク3を支えている。
また、車体フレーム2は、メインチューブ12の後端上部から分岐してやや上方へ傾斜しつつ後方へ向かって延びる左右一対のシートフレーム15と、メインチューブ12の後端下部から車両の幅方向、つまり左右方向へ分岐して車幅程度に広がった後に下方へ延びる左右一対のボディチューブ16と、を備えている。
左右それぞれのシートフレーム15は、メインチューブ12の後端上部から分岐してやや上方へ傾斜しつつ後方へ向かって延びる左右一対のシートレール17と、左右のボディチューブ16それぞれから分岐してやや上方へ傾斜しつつ後方へ向かって延びシートレール17の後端部に合流する左右一対のシートピラー18と、を備えている。
左右のシートレール17は、シート19と、後輪7の上方を覆うリアフェンダ21と、を支えている。シート19は、ライダーが着座する前半部19aと、パッセンジャーが着座する後半部19bと、を備えている。
燃料タンク3は、メインチューブ12の上方に配置されている。燃料タンク3は、樹脂製の燃料タンクカバー22に覆われている。
ステアリング機構6は、ヘッドパイプ11によって回転自在に支持されるステアリングブラケット23と、ステアリングブラケット23に固定される頂部から前斜め下方へ向かって延びる左右一対のフロントフォーク25と、前輪5の上方を覆うフロントフェンダ26と、ステアリングブラケット23に固定されて車両の左右それぞれに延びるハンドル28と、を備えている。搭乗者は、ハンドル28を左右に操舵することによって自動二輪車1を旋回できる。車両の右側にあるハンドル28はアクセルグリップである。フロントフォーク25は、サスペンション機構(図示省略)を内装して前輪5を回転自在に支持している。サスペンション機構は、前輪5を接地させている。
スイングアーム8は、車体フレーム2によって上下方向へ揺動自在に支持される前端部と、後輪7を回転自在に支持する後端部と、を備えている。車体フレーム2とスイングアーム8との間には、リアクッションユニット29が架設されている。リアクッションユニット29は、スイングアーム8を介して後輪7から車体フレーム2に伝わる力を緩衝している。スイングアーム8の後端部には、後輪7の制動を行うドラムブレーキ31が設けられている。
エンジン9は、メインチューブ12とダウンチューブ13との間に搭載されている。また、エンジン9は燃料タンク3の下方に配置されている。エンジン9は、例えば単気筒、4サイクルの内燃機関である。エンジン9と後輪7との間には、動力を伝達するドライブチェーン(図示省略)が巻き掛けられている。
また、自動二輪車1は、走行風を遮ってライダーの負担を軽減させるカウリング32を備えている。カウリング32は、前輪5の上方かつハンドル28の前方を車両の幅寸法程度に大きく覆い、車両の後方へ延びて車体フレーム2およびエンジン9の前半部を左右から挟み込んで覆い隠している。
次に、自動二輪車1のエバポシステム配置構造35について、詳細に説明する。
図2および図3は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す平面図である。
図4は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す底面図である。なお、図4は、車体フレーム2を省略して示している。
図5は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す正面図である。
図6は、図2におけるVI−VI線において、本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す横断面図である。
図7は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す左側面図である。
図8は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す左側面図である。図8は、燃料タンクカバー22を取り付けた状態を示している。
図9は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す左側面図である。図10は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のエバポシステム配置構造を示す右側面図である。なお、図9および図10は、燃料タンク3を省略して示している。
図3から図10に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、ヘッドパイプ11の後部から車両の幅方向中央部を後方に延びるメインチューブ12を有する車体フレーム2と、メインチューブ12の上方に配置される燃料タンク3と、メインチューブ12に燃料タンク3の前端部を弾性的に支持する前側固定部36と、車体フレーム2に燃料タンク3の後端部を弾性的に支持する後側固定部37と、メインチューブ12から車両の左右それぞれの側方に分岐して燃料タンク3の幅寸法と同程度に広がり、車両の後方へ曲がって燃料タンク3の左右それぞれの側部を支持する左右一対のアーム部38を有するタンクブレース39と、車両の平面視において左右のタンクブレース39に挟まれた領域に配置されるエバポシステム41と、を備えている。
平面視において、逆三角形状の燃料タンク3は、車両の左右方向に大きく広がる前端部3aから後端部3bに向かって窄まりながらメインチューブ12の後端を越えてシートフレーム15に達している。
燃料タンク3は、2枚の板状部材を重ね合わせ、これら板状部材の周縁部を鍔状に接合された中空構造体である。
側面視において燃料タンク3の大部分は、メインチューブ12よりも上方に配置されている。燃料タンク3は、大きく上方に張り出した前端部3aから後端部3bへ向かって窄まっている。
自動二輪車1は、燃料タンク3がメインチューブ12よりも上方に配置されているため、燃料タンク3よりも下方にエバポシステム41を配置する空間的余裕をもっている。
前側固定部36は、燃料タンク3の前端中央部から前方に延びるタンク前方ブラケット42であり、タンクブレース39とともにメインチューブ12に浮動支持されている。
後側固定部37は、燃料タンク3の後端中央部から後方に延びるタンク後方ブラケット43であり、左右のシートレール17に架設される後側タンク支持ブラケット45に弾性部材、例えばゴムブッシュ(図示省略)を介して浮動支持されてボルト46で固定されている。
タンクブレース39は、メインチューブ12に着脱自在に設けられている一方、燃料タンク3に対して不動に固定されている。タンクブレース39は、メインチューブ12に設けられる中央部材48と、中央部材48から延びる左右一対のアーム部38と、左右のアーム部38それぞれの自由端部に設けられる左右一対の側方固定部49と、を備えている。
左右のアーム部38は、中央部材48に溶接などの接合方法で一体に固定されている。左右のアーム部38は、中央部材48から車両の幅方向外側へ向かって大きく広がり、燃料タンク3と同程度に広がった後、後方へ屈曲して燃料タンク3の左右それぞれの端部に到る。
左右のアーム部38それぞれの途中には、燃料タンクカバー22を支える左右一対のタンクカバーブラケット51が設けられている。左右のタンクカバーブラケット51は、左右のアーム部それぞれについて、車両の後方へ向かって延びる部分に設けられている。
燃料タンク3は、側方固定部49に連結される連結フランジ52を左右それぞれの側端に備えている。連結フランジ52は、車両の側面視においてメインチューブ12の側方に垂れ下がっている。連結フランジ52は、2枚の板材を接合する鍔状の周縁部の一部である。側方固定部49および連結フランジ52は、ボルト53によって締結されている。
燃料蒸発ガス排出抑制装置、いわゆるエバポシステム41は、燃料タンク3内の上部に設けられて燃料タンク3内で気化した燃料ガスを取り出すセパレータ55と、セパレータ55に接続されて燃料ガスを燃料タンク3の底部に導くブリーザパイプ56と、燃料タンク3の底面に接続される入口端部を有して燃料ガスを導くサージホース57と、サージホース57の途中に設けられて燃料タンク3からの燃料漏れを防止するロールオーバーバルブ58と、サージホース57の出口端部に接続されて燃料ガスを補修するキャニスタ61と、エンジン9の吸気系の負圧を利用してキャニスタ61に補修された燃料をエンジン9へ供給するパージホース62と、を備えている。
セパレータ55は、燃料タンク3の天井近傍に配置されている。
ブリーザパイプ56は、燃料タンク3内に設けられてセパレータ55から燃料タンク3の底面まで垂れ下がっている。また、ブリーザパイプ56は、燃料タンク3の底面から燃料タンク3外に突出する出口端部を備えている。
ロールオーバーバルブ58は、燃料タンク3内の燃料ガスや空気抜きを行って燃料タンク3の内圧の上昇を防止する一方、車両の傾斜時や、燃料タンク3内に燃料が満タンになっているときには燃料タンク3内を閉塞して燃料がキャニスタ61側に流出するのを防いでいる。ロールオーバーバルブ58は、左右のアーム部38のいずれか一方、本実施形態においては左側アーム部38aに固定されるタンクカバーブラケット51に浮動支持されて燃料タンク3の下方、かつメインチューブ12と左右のアーム部38のいずれか一方、本実施形態においては左側アーム部38aとに囲まれる領域A内に配置されている。
サージホース57は、燃料タンク3の底面に突出するブリーザパイプ56の出口端部に接続される入口端部を有している。サージホース57の入口端部は、メインチューブ12よりも左右のアーム部38のいずれか一方、本実施形態においては左側アーム部38aに近い側に偏倚している。これにより、入口端部からロールオーバーバルブ58へ到るサージホース57の経路は、極力短く簡潔になる。具体的には、サージホース57は、平面視において、略直線上に延びてサージホース57の入口端部からロールオーバーバルブ58へ到る。また、サージホース57は、ブリーザパイプ56の出口端部に接続する真下部分で湾曲して車両の前方向へ延びてロールオーバーバルブ58の頂部に接続される。
なお、ブリーザパイプ56およびサージホース57について、燃料タンク3からロールオーバーバルブ58へ到る部分をブリーザパイプ56とし、ロールオーバーバルブ58からキャニスタ61へ到る部分をサージホース57としても良い。
キャニスタ61は、燃料タンク3の下方、かつメインチューブ12と左右のアーム部38のいずれか他方、本実施形態においては右側アーム部38bとに囲まれる領域B内に配置されてメインチューブ12に固定されている。メインチューブ12には、キャニスタ61を固定するキャニスタブラケット65が設けられている。キャニスタブラケット65は、メインチューブ12の左右いずれか他方側、本実施形態においては右側の側面に設けられている。
また、キャニスタ61は、車両の平面視においてメインチューブ12に対して略平行に配置されている一方、車両の側面視においてパージホース62およびサージホース57との接続部分をメインチューブ12よりも上方に配置している。
パージホース62およびサージホース57は、メインチューブ12と燃料タンク3とを隔てる隙間を通じて配置されている。
具体的には、サージホース57は、メインチューブ12と燃料タンク3とを隔てる隙間を通じ、メインチューブ12を跨いでロールオーバーバルブ58からキャニスタ61へ到達する。サージホース57は、ロールオーバーバルブ58の底部に接続されて一旦車両の前方へと延びつつ、左側アーム部38aよりも後方で折り返すように湾曲しつつ上方へ延びてメインチューブ12へ接近し、メインチューブ12を左側から右側へと跨いでキャニスタ61へ到る
他方、パージホース62は、メインチューブ12と燃料タンク3とを隔てる隙間を通じ、メインチューブ12を跨いでキャニスタ61からエンジン9の吸気系(図示省略)へ到達する。パージホース62は、キャニスタ61の後端部から車両の左方向へ延びつつメインチューブ12を跨ぎ、メインチューブ12よりも左側で下方へ湾曲してエンジン9の吸気系へ到達する。
燃料タンクカバー22は、燃料タンク3よりも前方および下方に延びて燃料タンク3、キャニスタ61、ロールオーバーバルブ58、パージホース62、およびサージホース57を覆い隠して車両の外観を整えている。
図11は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の前側固定部を示す斜視図である。
図12は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の前側固定部を示す横断面図である。
図11および図12に示すように、本実施形態に係るエバポシステム配置構造35のタンクブレース39は、前側固定部36とともにメインチューブ12に固定される前側タンク支持ブラケット66に共締めされている。タンクブレース39および前側固定部36は、前側タンク支持ブラケット66に近い側からタンクブレース39、前側固定部36の順に配置されている。
車両の正面視において、逆三角形状の前側タンク支持ブラケット66は、円筒状のメインチューブ12の頂部に固定されて、タンクブレース39および前側固定部36を支持する平面を有している。
タンクブレース39の中央部材48は、メインチューブ12に固定される前側タンク支持ブラケット66に弾性部材67を介して浮動支持されている。
中央部材48は、メインチューブ12への取り付け面よりも下方に垂れ下がる突起部68を備えている。突起部68は、前側タンク支持ブラケット66との間に隙間を隔て、車両の幅方向および前後方向の少なくとも一方向に重なっている。
また、突起部68を側壁の一部とする箱形状の中央部材48は、上方側から前側タンク支持ブラケット66に覆い被さっている。
弾性部材67は、筒状のゴムダンパであり、H文字を横倒した形状、つまりタンクブレース39の中央部材48を保持するスリット71と、前側固定部36を保持する溝72と、を有している。また、弾性部材67は、前側タンク支持ブラケット66に接する下端部と、溝72が設けられた上端部と、を有する。スリット71は、弾性部材67の中間部に設けられている。
また、弾性部材67は、その中央の孔に配置される筒状のスペーサ73、スペーサ73を貫くボルト75およびボルト75に締結されるナット76によって、前側タンク支持ブラケット66に固定されている。ボルト75は、弾性部材67を介してタンクブレース39および前側固定部36を共締めしている。スペーサ73は、ワッシャ77を介して前側固定部36を弾性部材67に押さえつけている。
図13は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のタンクブレースを車両の外側から示す斜視図である。
図14は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のタンクブレースを車両の内側から示す斜視図である。
図15は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のタンクカバーブラケット周辺の横断面図である。
図13から図15に示すように、本実施形態に係るエバポシステム配置構造35のタンクカバーブラケット51は、ロールオーバーバルブ58を固定するブラケットと燃料タンクカバー22を固定するブラケットとを兼ねている。
タンクカバーブラケット51は、左側アーム部38aから一旦車両の中央側に近づき、後に車両の下方へと延びる。扁平なタンクカバーブラケット51は、車両の内側へ向く内面と、外側へ向く外面とを有している。ロールオーバーバルブ58の下端部の内面側には、燃料タンクカバー22を固定するネジ78を締め込むナット79が設けられている。
ロールオーバーバルブ58は、ナット79よりも左側アーム部38aに近く、クッションゴム81を介してタンクカバーブラケット51の内面に浮動支持されている。
本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、タンクブレース39の内側、つまり領域A、Bにエバポシステム41を配置しているため、例えば転倒による外荷重からエバポシステム41を護り、損傷を防ぐ。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、タンクブレース39とともに前側固定部36を弾性部材67で浮動支持しているため、部品点数の増加を抑制しつつ燃料タンク3の支持安定性を高める。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、浮動支持されているタンクブレース39にロールオーバーバルブ58を設けているため、ロールオーバーバルブ58に対するエンジン9の振動伝播を軽減できる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、ロールオーバーバルブ58およびサージホース57の入口端を同じ領域A内に配置しているため、サージホース57を極力、短縮化して、費用を低減させ、車重を軽量化に寄与し、組立性の向上にも寄与できる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、メインチューブ12を挟んで領域A内にロールオーバーバルブ58を配置し、領域B内にキャニスタ61を配置することによって、サージホース57を極力、短縮化して、費用を低減させ、車重を軽量化に寄与し、組立性の向上にも寄与できる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、車両の平面視においてメインチューブ12に対して略平行に配置され、車両の側面視においてパージホース62およびサージホース57との接続部分をメインチューブ12よりも上方に配置されるキャニスタ61を備えることによって、キャニスタ61に対するパージホース62およびサージホース57の組立性を高める。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、メインチューブ12と燃料タンク3とを隔てる隙間を通じてパージホース62およびサージホース57を配置しているため、それぞれの経路長を極力、短縮化して、費用を低減させ、車重を軽量化に寄与し、組立性の向上にも寄与できる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、メインチューブ12と燃料タンク3とを隔てる隙間を通じてパージホース62およびサージホース57を配置しているため、パージホース62およびサージホース57の途中をメインチューブ12で支え、クランプなどの固定具を用いずともパージホース62およびサージホース57の垂れ下がりを防止できる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、エバポシステム41を燃料タンクカバー22で覆い隠すことによって、美観を向上させる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、ロールオーバーバルブ58の固定と燃料タンクカバー22の固定とを兼ねるタンクカバーブラケット51を備えているので、部品点数の増加、ひいては費用を低減させ、車重を軽量化に寄与し、組立性の向上にも寄与できる。
したがって、本実施形態に係る自動二輪車1のエバポシステム配置構造35は、エバポシステム41を接続するパージホース62およびサージホース57の経路長を極力短縮し、しかも外荷重による損傷からエバポシステム41を確実に保護する。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 燃料タンク
3a 前端部
3b 後端部
5 前輪
6 ステアリング機構
7 後輪
8 スイングアーム
9 エンジン
11 ヘッドパイプ
12 メインチューブ
13 ダウンチューブ
15 シートフレーム
16 ボディチューブ
17 シートレール
18 シートピラー
19 シート
19a 前半部
19b 後半部
21 リアフェンダ
22 燃料タンクカバー
23 ステアリングブラケット
25 フロントフォーク
26 フロントフェンダ
28 ハンドル
29 リアクッションユニット
31 ドラムブレーキ
32 カウリング
35 エバポシステム配置構造
36 前側固定部
37 後側固定部
38 アーム部
38a 左側アーム部
38b 右側アーム部
39 タンクブレース
41 エバポシステム
42 タンク前方ブラケット
43 タンク後方ブラケット
45 後側タンク支持ブラケット
46 ボルト
48 中央部材
49 側方固定部
51 タンクカバーブラケット
52 連結フランジ
53 ボルト
55 セパレータ
56 ブリーザパイプ
57 サージホース
59 サージホース
58 ロールオーバーバルブ
61 キャニスタ
62 パージホース
65 キャニスタブラケット
66 前側タンク支持ブラケット
67 弾性部材
68 突起部
71 スリット
72 溝
73 スペーサ
75 ボルト
76 ナット
77 ワッシャ
78 ネジ
79 ナット
81 クッションゴム

Claims (8)

  1. ヘッドパイプの後部から車両の幅方向中央部を後方に延びるメインフレームを有する車体フレームと、
    前記メインフレームの上方に配置される燃料タンクと、
    前記メインフレームに前記燃料タンクの前端部を弾性的に支持する前側固定部と、
    前記車体フレームに前記燃料タンクの後端部を弾性的に支持する後側固定部と、
    前記メインフレームから車両の左右それぞれの側方に分岐して前記燃料タンクの幅寸法と同程度に広がり、車両の後方へ曲がって前記燃料タンクの左右それぞれの側部を支持する左右一対のアーム部を有するタンクブレースと、
    車両の平面視において前記左右のタンクブレースに挟まれた領域に配置されるエバポシステムと、を備える自動二輪車のエバポシステム配置構造。
  2. 前記タンクブレースは、前記メインフレームに設けられる中央部材と、前記中央部材から延びる左右一対のアーム部と、前記左右のアーム部それぞれの自由端部に設けられる左右一対の側方固定部と、を備え、
    前記中央部材は、前記前側固定部とともに前記メインフレームに固定されるブラケットに弾性部材を介して浮動支持され、
    前記燃料タンクは、前記側方固定部に連結される連結フランジを左右それぞれの側端に備える請求項1に記載の自動二輪車のエバポシステム配置構造。
  3. 前記エバポシステムは、
    前記燃料タンク内の上部に設けられて前記燃料タンク内で気化した燃料ガスを取り出すセパレータと、
    前記セパレータに接続されて前記燃料ガスを前記燃料タンクの底部に導くブリーザパイプと、
    前記燃料タンクの底面に突出するブリーザパイプの出口端部に接続される入口端部を有して前記燃料ガスを導くサージホースと、
    前記サージホースの途中に設けられて前記燃料タンクからの燃料漏れを防止するロールオーバーバルブと、
    前記サージホースの出口端部に接続されて前記燃料ガスを補修するキャニスタと、
    エンジンの吸気系の負圧を利用して前記キャニスタに補修された燃料を前記エンジンへ供給するパージホースと、を備え、
    前記ロールオーバーバルブは、前記左右のアーム部のいずれか一方に固定されるブラケットに浮動支持されて前記燃料タンクの下方、かつ前記メインフレームと前記左右のアーム部のいずれか一方とに囲まれる領域内に配置され、
    前記サージホースの入口端は、前記メインフレームよりも前記左右のアーム部のいずれか一方に近い側に偏倚している請求項2に記載の自動二輪車のエバポシステム配置構造。
  4. 前記キャニスタは、前記燃料タンクの下方、かつ前記メインフレームと前記左右のアーム部のいずれか他方とに囲まれる領域内に配置されて前記メインフレームに固定されている請求項3に記載の自動二輪車のエバポシステム配置構造。
  5. 前記キャニスタは、車両の平面視において前記メインフレームに対して略平行に配置され、車両の側面視において前記パージホースおよび前記サージホースとの接続部分を前記メインフレームよりも上方に配置している請求項3または4に記載の自動二輪車のエバポシステム配置構造。
  6. 前記パージホースおよび前記サージホースは、前記メインフレームと前記燃料タンクとを隔てる隙間を通じて配置されている請求項3から5のいずれか1項に記載の自動二輪車のエバポシステム配置構造。
  7. 前記燃料タンクよりも前方および下方に延びて前記燃料タンク、前記キャニスタ、前記ロールオーバーバルブ、前記パージホース、および前記サージホースを覆い隠すタンクカバーを備える請求項3から6のいずれか1項に記載の自動二輪車のエバポシステム配置構造。
  8. 前記左右のアーム部のそれぞれに設けられて前記タンクカバーを支える左右一対のタンクカバーブラケットを備え、
    前記左右いずれか一方のタンクカバーブラケットは、前記ロールオーバーバルブを固定する前記ブラケットを兼ねている請求項7に記載の自動二輪車のエバポシステム配置構造。
JP2013206568A 2013-10-01 2013-10-01 自動二輪車のエバポシステム配置構造 Active JP6201596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013206568A JP6201596B2 (ja) 2013-10-01 2013-10-01 自動二輪車のエバポシステム配置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013206568A JP6201596B2 (ja) 2013-10-01 2013-10-01 自動二輪車のエバポシステム配置構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015071316A JP2015071316A (ja) 2015-04-16
JP6201596B2 true JP6201596B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=53014056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013206568A Active JP6201596B2 (ja) 2013-10-01 2013-10-01 自動二輪車のエバポシステム配置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6201596B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7552363B2 (ja) 2021-01-04 2024-09-18 スズキ株式会社 燃料タンク

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5762196U (ja) * 1980-09-30 1982-04-13
JPH0438281A (ja) * 1990-05-31 1992-02-07 Suzuki Motor Corp 自動2輪車のキャニスタ取着装置
JP2013067276A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造
JP2013067275A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015071316A (ja) 2015-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5030914B2 (ja) 自動二輪車におけるキャニスタ取付け構造
JP5315109B2 (ja) 車両のキャニスタの大気開放構造
JP5889685B2 (ja) 鞍乗り型車両のキャニスター配置構造
JP5470103B2 (ja) 自動二輪車
JP6077931B2 (ja) 鞍乗り型車両のチェーン駆動装置
JP2010236395A (ja) 鞍乗り型車両のキャニスタの配置構造
JP5753046B2 (ja) 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造
JP2009051323A (ja) 自動二輪車
JP5719256B2 (ja) 自動二輪車
JP2012197742A (ja) 自動二輪車における蒸発燃料処理装置
JP4160105B2 (ja) スクータ型車両用燃料タンクの遮熱構造
JP2013112293A (ja) 自動二輪車におけるガードパイプの取付け構造
JP5826136B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6201596B2 (ja) 自動二輪車のエバポシステム配置構造
JP6662603B2 (ja) 自動二輪車の燃料タンク構造
JP5292512B2 (ja) 鞍乗り型車両の吸気系の配置構造
JP2013067276A (ja) 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造
JP5702694B2 (ja) 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造
JP5835684B2 (ja) 自動二輪車における蒸発燃料処理装置
JP5759847B2 (ja) 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造
JP2015067247A (ja) 鞍乗り型車両
WO2012057159A1 (ja) 自動二輪車
JP2015112948A (ja) 自動二輪車
JP5946357B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7086220B2 (ja) 調整弁配置構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170814

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6201596

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151