JP6201217B2 - 舵制御装置、水中航走体及び舵制御方法 - Google Patents
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Description
以下、第1の実施形態に係る舵制御装置について、図1〜図10を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る水中航走体1は、船体10と、船体10の進行方向後方側に設けられたX型後舵11と、を備えている。
水中航走体1は、X型後舵11の舵角が適宜変更されることで、船体10の進路を変更可能とされている。
図2は、水中航走体1を進行方向後方側から見た場合の船体10及びX型後舵11の構造を模式的に表している。なお、図2において、水中航走体1の進行方向に沿う水平面及び垂直面を船体水平面H及び船体垂直面Vで示している。
図2に示すように、X型後舵11は、進行方向に直交する船体垂直面内にあって船体水平面Hに対し45度に傾斜する第1軸線O1回りに回転可能とされた2つの舵111、114を有している。また、X型後舵11は、船体垂直面内にあって第1軸線O1に直交する第2軸線O2回りに回転可能とされた2つの舵112、113を有している。このように、X型後舵11は、水中航走体1を後方視した場合において、船体10中心側から外側にかけて、左上、左下、右上、右下の各々に延びる計4つの舵111、112、113、114で構成される。
なお、図1に示すように船体中心を原点とした右手系座標系を考えたとき、舵111、112、113、114の取付位置x座標は等しいものとする。また、舵111と112の取付位置y座標および舵113と114の取付位置y座標は等しいものとする。加えて、舵111と113の取付位置z座標および舵112と114の取付位置z座標は等しいものとする。さらに、舵111、112、113、114の流体特性は等しいものとする。
また、詳細は後述するが、舵111、112、113、114の各々は、機械的制約等により予め操舵可能範囲(舵角f1、f2、f3、f4の限度値(上限値及び下限値))が規定されており、舵角f1、f2、f3、f4は、それぞれ、操舵可能範囲である上限値limから下限値−lim(lim>0)までの値のみを取り得る。
ここで、ピッチ舵角eは、水中航走体1の、船体垂直面Vに沿った上下方向への旋回の度合いを表す数値である。図2において、ピッチ舵角eは、水中航走体1の進行方向が上側へ向かう旋回の度合いを正の値で表し、水中航走体1の進行方向が下側へ向かう旋回の度合いを負の値で表す。
また、ヨー舵角rは、水中航走体1の、船体水平面Hに沿った左右方向への旋回の度合いを表す数値である。図2において、ヨー舵角rは、水中航走体1の進行方向が右側へ向かう旋回の度合いを正の値で表し、水中航走体1の進行方向が左側へ向かう旋回の度合いを負の値で表す。
更に、ロール舵角dは、水中航走体1の、進行方向軸線回りの回転の度合いを表す数値である。図2において、ロール舵角dは、水中航走体1の時計回り方向の回転の度合いを正の値で表し、水中航走体1の反時計回り方向の回転の度合いを負の値で表す。
上記ピッチ舵角e及びヨー舵角rは、水中航走体1の進行方向を目的の方位(上下左右の任意の方向)へ向けるために、また、ロール舵角dは、水中航走体1の傾きを水平に維持するために、操縦者の操舵または自動制御によって調整される。
例えば、各舵111〜114の舵角f1〜f4が、図2に示す状態(f1=δ>0、f2=δ>0、f3=δ>0、f4=δ>0)の場合を考える。この場合、舵111、舵114は、ともに左下方向のモーメントを生成し、舵112、舵113は、ともに左上方向のモーメントを生成する。また、前述の通り、舵111、112、113、114の取付位置y座標の絶対値および各舵の流力特性が等しく、舵角f1〜f4は等しいため、各舵111〜114にて生成するモーメントは等しい。したがって、これらの合成モーメントにより、船体10の船尾側に左方向の力が印加される。その結果、船体10の船尾側が左方向に移動するため、水中航走体1は、右方向に旋回する(ピッチ舵角e=0、ヨー舵角r>0、ロール舵角d=0)。
以上のような仕組みを一般化すると、X型後舵11における各舵111〜114の舵角f1〜f4は、式(1)のような対応関係により、ピッチ舵角e、ヨー舵角r及びロール舵角dの各々に変換される。
図3に示すように、船体10は、操舵受付部12と、舵駆動部13と、舵制御装置2と、を備えている。
操舵受付部12は、操縦者による操舵または自動制御の目標方位、目標ピッチ角、目標ロール角の入力を受け付ける操縦用の機器である。操舵受付部12は、受け付けた操舵に応じた目標流力舵角(目標ピッチ舵角et、目標ヨー舵角rt及び目標ロール舵角dt)を算出する目標流力舵角演算部120を内部に備えている。目標流力舵角演算部120は、操縦者の操舵または自動制御の目標方位、目標ピッチ角、目標ロール角によって指定された進行方向や姿勢が達成されるような目標流力舵角を直ちに算出し、舵制御装置2に出力する。
舵駆動部13は、モータ等の駆動機構を備え、舵制御装置2から受け付けた制御信号(後述する決定舵角ff1、ff2、ff3、ff4)に従って、各舵111〜114の舵角f1〜f4を調整する。
入力部20は、操舵受付部12から目標流力舵角(目標ピッチ舵角et、目標ヨー舵角rt及び目標ロール舵角dt)の入力を受け付ける。
必要舵角特定部21は、上記目標流力舵角を得るために必要な舵111〜114の各々の舵角である必要舵角fn1、fn2、fn3、fn4を特定する。
再配分演算部22は、必要舵角fn1、fn2、fn3、fn4の少なくとも一つが操舵可能範囲外となっている場合に、実際に得られる流力舵角(e、r、d)を目標流力舵角(et、rt、dt)に少しでも近づかせるため、舵角f1〜f4を、操舵可能範囲内において最適な舵角となるように再配分する処理を行う。再配分演算部22は、第1舵角決定部221と、第2舵角決定部222と、を備えており、それぞれの機能により、舵角f1〜f4に対する最終的な決定舵角ff1〜ff4が決定される。
また、図5は、第1の実施形態に係る必要舵角特定部の機能を説明する第2の図である。
次に、図4及び図5を参照しながら、必要舵角特定部21の機能について詳細に説明する。
具体的には、必要舵角特定部21は、目標ピッチ舵角et、目標ヨー舵角rt及び目標ロール舵角dtにつき、式(2)の演算を行う。
この場合、目標流力舵角(et=20°、rt=20°、dt=5°)に対応する必要舵角fn1〜fn4のうち必要舵角fn1(=35°)、fn4(=45°)は、操舵可能範囲外となっている(図5(b)参照)。一方、必要舵角fn1〜fn4のうち必要舵角fn2(=5°)、fn3(=−5°)は、操舵可能範囲内となっている。
ここで、仮に、上限値lim(=30°)を超えている必要舵角fn1、fn4に対応する舵角f1、f4を当該上限値limに決定し、操舵可能範囲内となっている必要舵角fn2、fn3に対応する舵角f2、f3を、当該必要舵角fn2、fn3に決定する処理を行ったとする。このような処理によると、図5(c)に示すように、各舵111〜114に対応する最終的な決定舵角ff1〜ff4は、ff1=30°、ff2=5°、ff3=−5°、ff4=30°となる。この決定舵角ff1〜ff4が各舵111〜114の舵角f1〜f4の各々に適用された結果、実際に得られる流力舵角は、式(1)に基づき、ピッチ舵角e=15°、ヨー舵角r=15°、ロール舵角d=2.5°となる。
そうすると、実際に得られる流力舵角(ピッチ舵角e、ヨー舵角r及びロール舵角d)の何れもが、目標流力舵角(目標ピッチ舵角et、目標ヨー舵角rt及び目標ロール舵角dt)の各々と乖離する。
次に、図6を参照しながら、舵制御装置2全体の処理フローについて順を追って説明する。
次に、舵制御装置2の必要舵角特定部21は、式(2)の演算に基づいて、各舵111〜114の各々の必要舵角fn1〜fn4を特定する(ステップS02)(図5(a)、(b)参照)。
次に、舵制御装置2の再配分演算部22は、ステップS02で得られた必要舵角fn1〜fn4につき、所定の再配分演算を行い、最終的な決定舵角ff1〜ff4を算出する(ステップS03)。再配分演算部22によるステップS03の処理の詳細については後述する。
更に、再配分演算部22は、算出された決定舵角ff1〜ff4を舵駆動部13(図3)に向けて出力する(ステップS04)。これにより、各舵111〜114の舵角f1〜f4が、目標流力舵角に応じた最適な舵角(決定舵角ff1〜ff4)となる。
次に、ステップS03(図6)において実行される再配分演算部22の処理フローについて詳細に説明する。
次に、第1舵角決定部221は、同じ軸線O1回りに回転可能とされる舵111及び舵114の各々に対応する決定舵角ff1、ff4を参照し、当該決定舵角ff1、ff4の少なくとも何れかが操舵可能範囲外(ff1、ff4<−lim、又は、ff1、ff4>lim)となっているか否かを判定する(ステップS12)。
例えば、ステップS11において決定舵角ff1=35°、ff4=−5°の場合、ステップS13により、決定舵角ff1=lim=30°、ff4=−5°と決定される。また、例えば、ステップS11において決定舵角ff1=35°、ff4=−45°の場合、ステップS13により、決定舵角ff1=lim=30°、ff4=−lim=−30°と決定される。
決定舵角ff2、ff3がともに操舵可能範囲内にある場合(ステップS14:YES)、第2舵角決定部222が、未決定舵(舵112、113)に対応する決定舵角ff2、ff3を決定する処理を行う(ステップS15)。ステップS15において実行される第2舵角決定部222の処理フローについては後述する。
演算値aは、舵111、114の舵角f1、f4に、操舵可能範囲内に収まるように決定された決定舵角ff1、ff4が適用され、かつ、未決定舵(舵112、113)の舵角f2、f3に必要舵角fn1、fn2がそのまま適用された場合に得られるロール舵角dと、本来目標としていた目標ロール舵角dtとの差分を表している。
また、同じく、ステップS13(図7)で操舵可能範囲内に収められた決定舵角ff1、ff4と、ステップS31で決定された決定舵角ff2、ff3と、をピッチ舵角e、ヨー舵角rについての関係式(式(1))の舵角f1〜f4にそれぞれ代入すると、いずれの場合も、演算値aが打ち消される。即ち、未決定舵(舵112、113)の舵角f2、f3に対し、ステップS31で決定された決定舵角ff2、ff3を適用することで、当該舵角f2、f3に対し、本来の必要舵角fn2、fn3が適用された場合に得られるピッチ舵角e及びヨー舵角rと同じピッチ舵角e及びヨー舵角rを得ることができる。
具体的には、まず第2舵角決定部222は、所定の演算値b2、b3に“ゼロ”を代入して初期化を行う(ステップS32)。
ステップS31で決定した決定舵角ff2が操舵可能範囲外となっていた場合(ステップS33:YES)、第2舵角決定部222は、所定の関数Fを用いて、限度値(上限値lim又は下限値−lim)から必要舵角fn2までの差分を求め、これを演算値b2とする(ステップS34)。
関数Fは、まず、変数x(ステップS34においては、必要舵角fn2)がゼロ以上(x≧0)か否かを判定する(ステップS50)。
変数x(必要舵角fn2)がゼロ以上の場合(ステップS50:YES)、関数Fは、上限値limと変数x(必要舵角fn2)との差分y(y=lim−x>0)を出力する(ステップS51)。
一方、変数x(必要舵角fn2)がゼロ未満の場合(ステップS50:NO)、関数Fは、下限値−limと変数x(必要舵角fn2)との差分y(y=−lim−x<0)を出力する(ステップS52)。
このように、関数Fは、入力された変数x(必要舵角fn2)の符号を考慮して、当該変数xと、変数xに近い側の限度値(上限値lim、下限値−lim)と、の差分を出力する。
ステップS31で決定した決定舵角ff3が操舵可能範囲外となっていた場合(ステップS35:YES)、第2舵角決定部222は、関数F(図10)を用いて、限度値(上限値lim又は下限値−lim)から必要舵角fn3までの差分を求め、これを演算値b3とする(ステップS36)。
この場合、第2舵角決定部222は、演算値b2、b3のうち絶対値が小さい方を所定の演算値mに代入する。そして、第2舵角決定部222は、舵112の決定舵角ff2を、当該舵112の必要舵角fn2に演算値mを加算した値に決定し、かつ、舵113の決定舵角ff3を、当該舵113の必要舵角fn3から所定値mを減算した値に決定する(ステップS38)。
この場合、第2舵角決定部222は、舵112の決定舵角ff2を、当該舵112の必要舵角fn2に演算値b2を加算した値に決定し、かつ、舵113の決定舵角ff3を、当該舵113の必要舵角fn3から所定値b2を減算した値に決定する(ステップS40)。
この場合、第2舵角決定部222は、舵113の決定舵角ff3を、当該舵113の必要舵角fn3から演算値b3を減算した値に決定し、かつ、舵112の決定舵角ff2を、当該舵112の必要舵角fn2に所定値b3を加算した値に決定する(ステップS42)。
また、第2舵角決定部222は、決定舵角ff2、ff3をともに操舵可能範囲内としながら、更に、必要舵角fn2に加算される値(m、b2又はb3)と必要舵角fn3から減算される値とが等しくなるように制御する。このようにすることで、未決定舵(舵112、113)の舵角f2、f3に対し、本来の必要舵角fn2、fn3が適用された場合に得られるピッチ舵角e及びヨー舵角rと同じピッチ舵角e及びヨー舵角rを得ることができる。
ここで、図5(b)に示した事例において、上述の第1舵角決定部221及び第2舵角決定部222の処理がなされた場合を考える。
この場合、決定舵角ff1、ff4は、ともに操舵可能範囲外(ff1=35°>30°、ff4=45°>30°)となっている。したがって、第1舵角決定部221は、ステップS13(図7)において、決定舵角ff1=30°、決定舵角ff4=30°と決定する。そして、この時点において、未決定舵(舵112、113)の決定舵角ff2、ff3(初期設定値であるfn2、fn3)は、ともに操舵可能範囲内となっているので(ステップS14:YES)、第2舵角決定部222が舵角決定処理を実行する(ステップS15)。
したがって、第1の実施形態に係る舵制御装置2によれば、X型後舵11を構成する4つの舵111〜114のうち操舵可能範囲外となった舵が存在した場合であっても、より目標流力舵角に近い流力舵角を得ることができる。
例えば、第1の実施形態においては、舵制御装置2は、ピッチ舵角e、ヨー舵角r及びロール舵角dのうち、ロール舵角dについて優先的に目標流力舵角に近づけるような制御を行うものとして説明した。しかし、他の実施形態においてはこの態様に限定されず、ピッチ舵角e又はヨー舵角rを優先的に目標流力舵角に近づけるような制御を行ってもよい。
また、舵制御装置2の各機能が、ネットワークで接続される複数の装置に渡って具備される態様であってもよい。
10 船体
11 X型後舵
111、112、113、114 舵
12 操舵受付部
120 目標流力舵角演算部
13 舵駆動部
2 舵制御装置
20 入力部
21 必要舵角特定部
22 再配分演算部
221 第1舵角決定部
222 第2舵角決定部
Claims (6)
- 船体垂直面内にあって船体水平面に対し45度に傾斜する第1軸線回りに回転可能とされた2つの舵と、前記船体垂直面内にあって前記第1軸線に直交する第2軸線回りに回転可能とされた2つの舵と、の計4つの舵を備える水中航走体の前記舵の舵角を制御する舵制御装置であって、
ピッチ舵角、ヨー舵角及びロール舵角の目標値である目標流力舵角の入力を受け付ける入力部と、
前記目標流力舵角を得るために必要な前記舵の各々の舵角である必要舵角を特定する必要舵角特定部と、
4つの前記舵のうちの少なくとも一つの前記必要舵角が操舵可能範囲外となっている場合に、当該操舵可能範囲外となっている一の舵の舵角を前記操舵可能範囲の限度値に決定し、かつ、当該一の舵と同じ軸線回りに回転可能とされた他の舵の舵角を前記必要舵角又は前記操舵可能範囲の限度値に決定する第1舵角決定部と、
前記第1舵角決定部が舵角を決定した舵以外の舵である未決定舵の舵角を、当該未決定舵の舵角に前記必要舵角が適用された場合に得られるピッチ舵角及びヨー舵角が得られ、かつ、当該未決定舵の舵角に前記必要舵角が適用された場合に得られるロール舵角よりも前記目標流力舵角に近いロール舵角が得られる舵角に決定する第2舵角決定部と、
を備える舵制御装置。 - 前記第2舵角決定部は、
前記未決定舵のうちの一の舵の舵角を、当該一の舵の前記必要舵角に所定値を加算した値に決定するとともに、前記未決定舵のうちの他の舵の舵角を、当該他の舵の前記必要舵角から前記所定値を減算した値に決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の舵制御装置。 - 前記第2舵角決定部は、
前記未決定舵に前記必要舵角が適用された場合に得られるロール舵角と、前記目標流力舵角と、の差分を示す前記所定値を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の舵制御装置。 - 前記第2舵角決定部は、
前記未決定舵のうちの一の舵の前記必要舵角に前記所定値を加算した値が前記操舵可能範囲外となっている場合に、当該一の舵の舵角を前記操舵可能範囲の限度値に決定するとともに、前記未決定舵のうちの他の舵の舵角を、当該他の舵の前記必要舵角から、前記未決定舵のうちの一の舵の前記必要舵角と前記操舵可能範囲の限度値との差分を減算した値に決定する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の舵制御装置。 - 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の舵制御装置と、
4つの前記舵と、を備える水中航走体。 - 船体垂直面内にあって船体水平面に対し45度に傾斜する第1軸線回りに回転可能とされた2つの舵と、前記船体垂直面内にあって前記第1軸線に直交する第2軸線回りに回転可能とされた2つの舵と、の計4つの舵を備える水中航走体の当該舵の舵角を制御するための舵制御方法であって、
ピッチ舵角、ヨー舵角及びロール舵角の目標値である目標流力舵角の入力を受け付ける入力ステップと、
前記目標流力舵角を得るために必要な前記舵の各々の舵角である必要舵角を特定する必要舵角特定ステップと、
4つの前記舵のうちの少なくとも一つの前記必要舵角が操舵可能範囲外となっている場合に、当該操舵可能範囲外となっている一の舵の舵角を前記操舵可能範囲の限度値に決定し、かつ、当該一の舵と同じ軸線回りに回転可能とされた他の舵の舵角を前記必要舵角又は前記操舵可能範囲の限度値に決定する第1舵角決定ステップと、
前記第1舵角決定ステップにより舵角が決定された舵以外の舵である未決定舵の舵角を、当該未決定舵の舵角に前記必要舵角が適用された場合に得られるピッチ舵角及びヨー舵角が得られ、かつ、当該未決定舵の舵角に前記必要舵角が適用された場合に得られるロール舵角よりも前記目標流力舵角に近いロール舵角が得られる舵角に決定する第2舵角決定ステップと、
を有する舵制御方法。
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