JP5713934B2 - 水中航走体 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置、制御装置の制御方法、および水中航走体に関する。
従来から、入力される制御量に応じた動作をする動作手段を備える制御装置が知られている。例えば、特許文献1には、前部に配置された水平舵を駆動するアクチュエータと、後部に配置された水平舵を駆動するアクチュエータを備える水中航走体が開示されている。
特許文献1に開示された水中航走体は、前部と後部に配置した水平舵を同時に制御して、水中航走体の進行方向と機首方向(ピッチ角度)を独立に制御することが可能である。
特開平1―240398号公報
特許文献1に記載された水中航走体のように、進行方向と機首方向を独立に制御する場合、進行方向を制御するための制御量と、機首方向を制御するための制御量をそれぞれ算出し、算出した制御量を合計した合計制御量を、水平舵を駆動するアクチュエータへ入力する。
一般的に、水平舵の可動範囲には制限があるので、前述した合計制御量は、水平舵の可動範囲に収まるように調整される必要がある。
例えば、水平舵の可動範囲が±20度の範囲に制限される場合、進行方向を制御するための制御量を±10度の範囲に制限し、機首方向を制御するための制御量を±10度の範囲に制限する方法が考えられる。このようにすれば、例えば、進行方向を制御するための制御量と機首方向を制御するための制御量がそれぞれ+10度となっても、合計制御量が+20度となる。また、例えば、進行方向を制御するための制御量と機首方向を制御するための制御量がそれぞれ−10度となっても、合計制御量が−20度となる。
従って、合計制御量による可動範囲が±20度の範囲に制限されることとなる。
しかしながら、この方法では、進行方向を制御するための制御量の範囲が、水平舵の可動範囲である±20度の範囲の半分に制限されてしまう。同様に、機首方向を制御するための制御量の範囲が、水平舵の可動範囲である±20度の範囲の半分に制限されてしまう。
従って、水平舵の可動範囲である±20度の範囲を十分に活用することができず、進行方向の制御と、機首方向の制御を迅速に行うことができないという問題が発生する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、入力される制御量に応じた動作をする動作手段を備える制御装置において、第1制御則に応じた第1最終制御量と第2制御則に応じた第2最終制御量を適切に配分しつつ、それらの合計制御量が、動作手段が動作可能な最大制御量を超えないようにして、最大制御量の範囲を十分に活用することを可能にした制御装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を採用する。
本発明の参考例に係る制御装置は、入力される制御量に応じた動作をする動作手段と、第1制御則に基づいて第1中間制御量を算出する第1算出手段と、前記第1制御則とは異なる第2制御則に基づいて第2中間制御量を算出する第2算出手段と、前記第1算出手段により算出された第1中間制御量および前記第2算出手段により算出された第2中間制御量に基づいて、前記第1制御則に応じた第1最終制御量および前記第2制御則に応じた第2最終制御量を決定し、該第1最終制御量および該第2最終制御量の合計制御量を前記動作手段に入力して前記動作手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段が、前記第1中間制御量が、前記動作手段が動作可能な最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、前記第1保証制御量以上となるように前記第1最終制御量を決定し、前記第2中間制御量が、前記最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、前記第2保証制御量以上となるように前記第2最終制御量を決定し、前記合計制御量が前記最大制御量を超えないように前記第1最終制御量および前記第2最終制御量を決定することを特徴とする。
本発明の参考例に係る制御装置は、第1制御則に基づいて第1中間制御量を算出し、第2制御則に基づいて第2中間制御量を算出し、それら中間制御量に基づいて第1制御則に応じた第1最終制御量と第2制御則に応じた第2最終制御量を決定し、それらの合計制御量を動作手段に入力して動作手段を制御する。その際に、第1中間制御量が、動作手段が動作可能な最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、第1保証制御量以上となるように第1最終制御量を決定し、第2中間制御量が、最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、第2保証制御量以上となるように第2最終制御量を決定する。また、合計制御量が最大制御量を超えないように第1最終制御量および第2最終制御量を決定する。
このようにすることで、入力される制御量に応じた動作をする動作手段を備える制御装置において、第1制御則に応じた第1最終制御量を第1保証制御量以上とし、第2制御則に応じた第2最終制御量を第2保証制御量以上とすることを可能にしつつ、第1最終制御量と第2最終制御量の合計制御量が、動作手段が動作可能な最大制御量を超えないよう制限することができる。従って、動作手段が動作可能な最大制御量の範囲を十分に活用し、動作手段を迅速に動作させることが可能な制御装置を提供することができる。
本発明の参考例の第1態様の制御装置は、前記制御手段が、前記第1中間制御量に前記第2中間制御量を加算した値が前記最大制御量より少ない場合、前記第1中間制御量を前記第1最終制御量として決定し、前記第2中間制御量を前記第2最終制御量として決定することを特徴とする。このようにすることで、第1中間制御量に第2中間制御量を加算した値が最大制御量より少ない場合には、それぞれの中間制御量を最終制御量として決定することで、それぞれの制御則に従って適切に動作手段を制御することができる。
本発明の参考例の第2態様の制御装置は、前記制御手段が、前記第1中間制御量が、前記最大制御量から前記第2保証制御量を減算して得られる減算制御量以上である場合は、前記減算制御量を前記第1最終制御量として決定し、前記第1中間制御量が、前記減算制御量よりも少ない場合は、前記第1中間制御量を前記第1最終制御量として決定することを特徴とする。このようにすることで、第1制御則に基づいて算出された第1中間制御量を優先的に第1最終制御量として配分しつつ、第2最終制御量として第2保証制御量を配分することが可能となる。
本発明の参考例の第2態様の制御装置においては、前記制御手段が、前記減算制御量を前記第1最終制御量として決定した場合において、前記第2中間制御量が前記第2保証制御量以上である場合は、前記第2保証制御量を前記第2最終制御量として決定してもよい。
本発明の参考例の第3態様の制御装置は、前記第1保証制御量および前記第2保証制御量が、前記最大制御量の半分より少ない制御量であることを特徴とする。このようにすることで、第1制御則および第2制御則の双方が、最大制御量より十分に少ない保証制御量を確保することを可能にしつつ、それぞれの制御則に応じた最終制御量を適切に決定することができる。
本発明の参考例の第4態様の制御装置は、前記第1保証制御量が、前記第2保証制御量とは異なる制御量であることを特徴とする。このようにすることで、第1制御則と第2制御則とで、それぞれの制御則に応じた適切な量の保証制御量を確保することが可能となる。
本発明の参考例の制御装置の制御方法は、入力される制御量に応じた動作をする動作手段を備える制御装置の制御方法であって、第1制御則に基づいて第1中間制御量を算出する第1算出工程と、前記第1制御則とは異なる第2制御則に基づいて第2中間制御量を算出する第2算出工程と、前記第1中間制御量が、前記動作手段が動作可能な最大動作量より少ない第1保証制御量以上である場合、前記第1中間制御量および前記第2中間制御量に基づいて、前記第1保証制御量以上となるように前記第1制御則に応じた第1最終制御量を決定する第1決定工程と、前記第2中間制御量が前記最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合、前記第1中間制御量および前記第2中間制御量に基づいて、前記第2保証制御量以上となるように前記第2制御則に応じた第2最終制御量を決定する第2決定工程と、前記第1最終制御量および前記第2最終制御量の合計制御量を前記動作手段に入力して前記動作手段を制御する制御工程と、を備え、前記第1決定工程および前記第2決定工程は、前記合計制御量が前記最大制御量を超えないように前記第1最終制御量および前記第2最終制御量を決定することを特徴とする。
本発明の参考例に係る制御装置の制御方法は、第1制御則に基づいて第1中間制御量を算出し、第2制御則に基づいて第2中間制御量を算出し、それら中間制御量に基づいて第1制御則に応じた第1最終制御量と第2制御則に応じた第2最終制御量を決定し、それらの合計制御量を動作手段に入力して動作手段を制御する。その際に、第1中間制御量が、動作手段が動作可能な最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、第1保証制御量以上となるように第1最終制御量を決定し、第2中間制御量が、最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、第2保証制御量以上となるように第2最終制御量を決定する。また、合計制御量が最大制御量を超えないように第1最終制御量および第2最終制御量を決定する。
このようにすることで、入力される制御量に応じた動作をする動作手段を備える制御装置の制御方法において、第1制御則に応じた第1最終制御量を第1保証制御量以上とし、第2制御則に応じた第2最終制御量を第2保証制御量以上とすることを可能にしつつ、第1最終制御量と第2最終制御量の合計制御量が、動作手段が動作可能な最大制御量を超えないよう制限することができる。従って、動作手段が動作可能な最大制御量の範囲を十分に活用し、動作手段を迅速に動作させることが可能な制御装置の制御方法を提供することができる。
本発明に係る水中航走体は、水中航走体の前方に設けられた前方水平舵と、前記前方水平舵を回動させる第1駆動手段と、前記水中航走体の後方に設けられた後方水平舵と、前記後方水平舵を回動させる第2駆動手段と、前記水中航走体の深度を制御する深度制御則に基づいて、前記第1駆動手段に対応する第1中間制御量と、前記第2駆動手段に対応する第3中間制御量とを算出する第1算出手段と、前記水中航走体の機首方向を制御するピッチ制御則に基づいて、前記第1駆動手段に対応する第2中間制御量と、前記第2駆動手段に対応する第4中間制御量とを算出する第2算出手段と、前記第1算出手段により算出された前記第1中間制御量および前記第2算出手段により算出された前記第2中間制御量に基づいて、前記深度制御則に応じた第1最終制御量および前記ピッチ制御則に応じた第2最終制御量を決定し、前記第1最終制御量および前記第2最終制御量の合計制御量を前記第1駆動手段に入力して前記前方水平舵を制御する第1制御手段と、前記第1算出手段により算出された前記第3中間制御量および前記第2算出手段により算出された前記第4中間制御量に基づいて、前記深度制御則に応じた第3最終制御量および前記ピッチ制御則に応じた第4最終制御量を決定し、前記第3最終制御量および前記第4最終制御量の合計制御量を前記第2駆動手段に入力して前記後方水平舵を制御する第2制御手段と、を備え、前記第1制御手段は、前記第1中間制御量が、前記前方水平舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第1最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、前記第1保証制御量以上となるように前記第1最終制御量を決定し、前記第2中間制御量が、前記第1最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、前記第2保証制御量以上となるように前記第2最終制御量を決定し、前記第1最終制御量と前記第2最終制御量の合計制御量が前記第1最大制御量を超えないように前記第1最終制御量および前記第2最終制御量を決定し、前記第2制御手段は、前記第3中間制御量が、前記後方水平舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第2最大制御量より少ない第3保証制御量以上である場合は、前記第3保証制御量以上となるように前記第3最終制御量を決定し、前記第4中間制御量が、前記第2最大制御量より少ない第4保証制御量以上である場合は、前記第4保証制御量以上となるように前記第4最終制御量を決定し、前記第3最終制御量と前記第4最終制御量の合計制御量が前記第2最大制御量を超えないように前記第3最終制御量および前記第4最終制御量を決定することを特徴とする。
本発明に係る水中航走体は、深度制御則に基づいて前方水平舵を回動させる第1駆動手段に対応する第1中間制御量と後方水平舵を回動させる第2駆動手段に対応する第3中間制御量とを算出し、ピッチ制御則に基づいて第1駆動手段に対応する第2中間制御量と第2駆動手段に対応する第4中間制御量とを算出する。そして、第1中間制御量と第2中間制御量とに基づいて深度制御則に応じた第1最終制御量とピッチ制御則に応じた第2最終制御量を決定し、それらの合計制御量を第1駆動手段に入力して前方水平舵を制御する。また、第3中間制御量と第4中間制御量とに基づいて深度制御則に応じた第3最終制御量とピッチ制御則に応じた第4最終制御量を決定し、それらの合計制御量を第2駆動手段に入力して後方水平舵を制御する。
その際に、第1中間制御量が、前方水平舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第1最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、第1保証制御量以上となるように第1最終制御量を決定し、第2中間制御量が、第1最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、第2保証制御量以上となるように第2最終制御量を決定する。また、合計制御量が第1最大制御量を超えないように第1最終制御量および第2最終制御量を決定する。
また、その際に、第3中間制御量が、後方水平舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第2最大制御量より少ない第3保証制御量以上である場合は、第3保証制御量以上となるように第3最終制御量を決定し、第4中間制御量が、第2最大制御量より少ない第4保証制御量以上である場合は、第4保証制御量以上となるように第4最終制御量を決定する。また、合計制御量が第2最大制御量を超えないように第3最終制御量および第4最終制御量を決定する。
このようにすることで、水中航走体の前方に設けられた前方水平舵と水中航走体の後方に設けられた後方水平舵とを備える水中航走体において、深度制御則に応じた第1最終制御量を第1保証制御量以上とし、ピッチ制御則に応じた第2最終制御量を第2保証制御量以上とし、深度制御則に応じた第3最終制御量を第3保証制御量以上とし、ピッチ制御則に応じた第4最終制御量を第4保証制御量以上とすることを可能にする。また、第1最終制御量と第2最終制御量の合計制御量が、前方水平舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第1最大制御量を超えないよう制限し、第3最終制御量と第4最終制御量の合計制御量が、後方水平舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第2最大制御量を超えないよう制限することができる。従って、前方水平舵と後方水平舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する最大制御量の範囲を十分に活用し、前方水平舵および後方水平舵を迅速に回動させることが可能な水中航走体を提供することができる。
本発明に係る水中航走体は、水中航走体の前方に設けられた前方垂直舵と、前記前方垂直舵を回動させる第1駆動手段と、前記水中航走体の後方に設けられた後方垂直舵と、前記後方垂直舵を回動させる第2駆動手段と、前記水中航走体の方位を制御する方位制御則に基づいて、前記第1駆動手段に対応する第1中間制御量と、前記第2駆動手段に対応する第3中間制御量とを算出する第1算出手段と、前記水中航走体の機首方向を制御するヨー制御則に基づいて、前記第1駆動手段に対応する第2中間制御量と、前記第2駆動手段に対応する第4中間制御量とを算出する第2算出手段と、前記第1算出手段により算出された前記第1中間制御量および前記第2算出手段により算出された前記第2中間制御量に基づいて、前記方位制御則に応じた第1最終制御量および前記ヨー制御則に応じた第2最終制御量を決定し、前記第1最終制御量および前記第2最終制御量の合計制御量を前記第1駆動手段に入力して前記前方垂直舵を制御する第1制御手段と、前記第1算出手段により算出された前記第3中間制御量および前記第2算出手段により算出された前記第4中間制御量に基づいて、前記方位制御則に応じた第3最終制御量および前記ヨー制御則に応じた第4最終制御量を決定し、前記第3最終制御量および前記第4最終制御量の合計制御量を前記第2駆動手段に入力して前記後方垂直舵を制御する第2制御手段と、を備え、前記第1制御手段は、前記第1中間制御量が、前記前方垂直舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第1最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、前記第1保証制御量以上となるように前記第1最終制御量を決定し、前記第2中間制御量が、前記第1最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、前記第2保証制御量以上となるように前記第2最終制御量を決定し、前記第1最終制御量と前記第2最終制御量の合計制御量が前記第1最大制御量を超えないように前記第1最終制御量および前記第2最終制御量を決定し、前記第2制御手段は、前記第3中間制御量が、前記後方垂直舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第2最大制御量より少ない第3保証制御量以上である場合は、前記第3保証制御量以上となるように前記第3最終制御量を決定し、前記第4中間制御量が、前記第2最大制御量より少ない第4保証制御量以上である場合は、前記第4保証制御量以上となるように前記第4最終制御量を決定し、前記第3最終制御量と前記第4最終制御量の合計制御量が前記第2最大制御量を超えないように前記第3最終制御量および前記第4最終制御量を決定することを特徴とする。
本発明に係る水中航走体は、方位制御則に基づいて前方垂直舵を回動させる第1駆動手段に対応する第1中間制御量と後方垂直舵を回動させる第2駆動手段に対応する第3中間制御量とを算出し、ヨー制御則に基づいて第1駆動手段に対応する第2中間制御量と第2駆動手段に対応する第4中間制御量とを算出する。そして、第1中間制御量と第2中間制御量とに基づいて方位制御則に応じた第1最終制御量とヨー制御則に応じた第2最終制御量を決定し、それらの合計制御量を第1駆動手段に入力して前方垂直舵を制御する。また、第3中間制御量と第4中間制御量とに基づいて方位制御則に応じた第3最終制御量とヨー制御則に応じた第4最終制御量を決定し、それらの合計制御量を第2駆動手段に入力して後方垂直舵を制御する。
その際に、第1中間制御量が、前方垂直舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第1最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、第1保証制御量以上となるように第1最終制御量を決定し、第2中間制御量が、第1最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、第2保証制御量以上となるように第2最終制御量を決定する。また、合計制御量が第1最大制御量を超えないように第1最終制御量および第2最終制御量を決定する。
また、その際に、第3中間制御量が、後方垂直舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第2最大制御量より少ない第3保証制御量以上である場合は、第3保証制御量以上となるように第3最終制御量を決定し、第4中間制御量が、第2最大制御量より少ない第4保証制御量以上である場合は、第4保証制御量以上となるように第4最終制御量を決定する。また、合計制御量が第2最大制御量を超えないように第3最終制御量および第4最終制御量を決定する。
このようにすることで、水中航走体の前方に設けられた前方垂直舵と水中航走体の後方に設けられた後方垂直舵とを備える水中航走体において、方位制御則に応じた第1最終制御量を第1保証制御量以上とし、ヨー制御則に応じた第2最終制御量を第2保証制御量以上とし、方位制御則に応じた第3最終制御量を第3保証制御量以上とし、ヨー制御則に応じた第4最終制御量を第4保証制御量以上とすることを可能にする。また、第1最終制御量と第2最終制御量の合計制御量が、前方垂直舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第1最大制御量を超えないよう制限し、第3最終制御量と第4最終制御量の合計制御量が、後方垂直舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第2最大制御量を超えないよう制限することができる。従って、前方垂直舵と後方垂直舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する最大制御量の範囲を十分に活用し、前方垂直舵および後方垂直舵を迅速に回動させることが可能な水中航走体を提供することができる。
本発明によれば、入力される制御量に応じた動作をする動作手段を備える制御装置において、第1制御則に応じた第1最終制御量と第2制御則に応じた第2最終制御量を適切に配分しつつ、それらの合計制御量が、動作手段が動作可能な最大制御量を超えないようにして、最大制御量の範囲を十分に活用することを可能にした制御装置およびその制御方法を提供することができる。
第1実施形態の水中航走体の構成を示す側面図である。 第1実施形態の前方水平舵および後方水平舵の回動状態を示す図である。 第1実施形態の水中航走体の制御構成を示すブロック図である。 深度制御則に基づいて、第1中間制御量と第3中間制御量を算出する処理を示すフローチャートである。 ピッチ制御則に基づいて、第2中間制御量と第4中間制御量を算出する処理を示すフローチャートである。 前方水平舵を制御する処理を示すフローチャートである。 前方水平舵を制御する処理を示すフローチャートである。 前方水平舵を制御する処理を示すフローチャートである。 後方水平舵を制御する処理を示すフローチャートである。 後方水平舵を制御する処理を示すフローチャートである。 後方水平舵を制御する処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の前方垂直舵および後方垂直舵の回動状態を示す図である。 方位制御則に基づいて、第1中間制御量と第3中間制御量を算出する処理を示すフローチャートである。 ヨー制御則に基づいて、第2中間制御量と第4中間制御量を算出する処理を示すフローチャートである。
〔第1実施形態〕
以下、第1実施形態の水中航走体について、図1を用いて説明する。図1は、第1実施形態の水中航走体の構成を示す側面図である。
第1実施形態の水中航走体1は、機体2と、推進器3と、前方水平舵4と、後方水平舵5と、前方垂直舵6と、後方垂直舵7とを備える。
機体2は、推進器3と、前方水平舵4と、後方水平舵5と、前方垂直舵6と、後方垂直舵7とを駆動するための駆動源を内部に備えている。駆動源としては、例えば、電力を蓄電するバッテリーと、バッテリーからの電力により駆動する電動モータなどがあるが、他の種類の駆動源であってもよい。また、機体2は、機体軸A1に直交する平面における断面形状が略円形である。
水中航走体1は、図1中の矢印で示す方向を進行方向とし、推進器3が備えるプロペラ3bを機体2の内部の駆動源により回転させることにより推進力を得て水中を航走する。なお、プロペラ3bを正回転させる場合には図1中の矢印方向に進行し、プロペラ3bを逆回転させる場合には図1中の矢印方向とは反対方向に進行する。プロペラ3bの周囲には断面形状が略円形のダクト3aが配置されており、プロペラ3bの推進力を機体軸A1方向に集中させる機能を果たす。
前方水平舵4および後方水平舵5(「昇降舵」ともいう。)は、断面視翼型を有する板状の部材である。前方水平舵4は、機体2の前部から機体2の左右方向(幅方向)に延びる図示しない水平軸に沿って、左右に一枚ずつ設けられている。同様に、後方水平舵5は、機体2の後部から機体2の左右方向(幅方向)に延びる図示しない水平軸に沿って、左右に一枚ずつ設けられている。
前方水平舵4および後方水平舵5は、機体2の内部に設けられた駆動源(不図示)により、機体2の左右方向に延びる水平軸線(不図示)まわりに回動するように構成されている。図2に示すように、前方水平舵4は、実線で示す位置b(0°)を中心とし、破線で示す位置a(+20°)と、同じく破線で示す位置c(−20°)との間の範囲で回動するように構成されている。また、後方水平舵5も、実線で示す位置e(0°)を中心とし、破線で示す位置d(+20°)と、同じく破線で示す位置f(−20°)との間の範囲で回動するように構成されている。
ここで、前方水平舵4の位置と、後方水平舵5の位置と、水中航走体1の姿勢(機首方向)および進行方向の関係は、下記に示す通りとなる。なお、下記では前方水平舵4および後方水平舵5の回動範囲の上限(+20°)と下限(−20°)の例について示した。しかしながら、水中航走体1は、前方水平舵4および後方水平舵5の角度を上限と下限の間の範囲の任意の角度に制御して、姿勢および進行方向を制御することが可能である。
前方水平舵4の位置 後方水平舵5の位置 姿勢 進行方向
b(0°) e(0°) 水平 水平
a(+20°) d(+20°) 水平 上昇
c(−20°) f(−20°) 水平 下降
a(+20°) f(−20°) 機首上げ 水平
c(−20°) d(+20°) 機首下げ 水平
前方垂直舵6および後方垂直舵5(「方向舵」ともいう。)は、断面視翼型を有する板状の部材である。前方垂直舵6は、機体2の前部から機体2の上下方向(高さ方向)に延びる前方水平軸A3に沿って、上下に一枚ずつ設けられている。同様に、後方垂直舵7は、機体2の後部から機体2の上下方向(高さ方向)に延びる後方水平軸A4に沿って、上下に一枚ずつ設けられている。
前方垂直舵6は、機体2の内部に設けられた駆動源(不図示)により、前方水平軸A3まわりに回動するように構成されている。また、後方垂直舵7は、機体2の内部に設けられた駆動源(不図示)により、後方水平軸A4まわりに回動するように構成されている。前方垂直舵6と後方垂直舵7を制御することにより、水中航走体1の左右方向の進行方向および機首の方向(ヨー角度)を任意に制御することができる。
次に、第1実施形態の水中航走体(制御装置)1の制御構成について図3を用いて説明する。図3は、水中航走体1の制御構成を示すブロック図である。
制御部30は、水中航走体1の全体を制御するものであり、例えばCPU等により構成されている。制御部30は、ROM(ReadOnlyMemory)等のプログラム格納部20に格納されたプログラムをRAM(RandomAccessMemory)60に読み出して実行することにより、水中航走体1の各部を制御する。なお、制御部30から各部への制御信号の送信や、各部からの制御部30への信号の送信は、制御バス50を介して行われる。
プロペラ駆動部40は、推進器3が備えるプロペラ3bを回転させる駆動モータ(不図示)を制御するものである。制御部30は、プロペラ駆動部40に制御信号を送信することにより、推進器3が備えるプロペラ3bを回転させる駆動モータ(不図示)を制御する。
前方水平舵駆動部41は、前方水平舵4を回動させる駆動モータ(不図示)を制御するものである。制御部30は、前方水平舵駆動部41に制御信号を送信することにより、前方水平舵4を回動させる駆動モータ(不図示)を制御する。
後方水平舵駆動部42は、後方水平舵5を回動させる駆動モータ(不図示)を制御するものである。制御部30は、後方水平舵駆動部42に制御信号を送信することにより、後方水平舵5を回動させる駆動モータ(不図示)を制御する。
前方垂直舵駆動部43は、前方垂直舵6を回動させる駆動モータ(不図示)を制御するものである。制御部30は、前方垂直舵駆動部43に制御信号を送信することにより、前方垂直舵6を回動させる駆動モータ(不図示)を制御する。
後方垂直舵駆動部44は、後方垂直舵7を回動させる駆動モータ(不図示)を制御するものである。制御部30は、後方垂直舵駆動部44に制御信号を送信することにより、後方垂直舵7を回動させる駆動モータ(不図示)を制御する。
機体深度センサ70は、図2に示される水中航走体1の中心位置Cの、水面からの深度を機体深度として検出可能なセンサである。制御部30が機体深度センサ70に対して機体深度の取得を指示すると、機体深度センサ70は、機体深度を検出して制御部30に通知する。
機体姿勢センサ80は、水中航走体1の姿勢を検出するセンサである。機体姿勢センサ80は、水平方向に対する機体軸A1の角度(ピッチ角度)と、機体軸A1を中心とした機体2の回転角度(ロール角度)と、中心位置Cを通過する機体軸A1に直交する中心軸A2を中心とした機体軸A1の角度(ヨー角度)とを検出可能である。
航走速度センサ90は、水中航走体1の航走速度を検出するセンサである。後述するように、航走速度は、機体位置インデックスを算出するために用いられるが、機体位置インデックスの算出は、一定のサンプリング周期T毎に行われる。航走速度センサ90は、制御部30から航走速度の取得指示を受信すると、現在時刻tよりサンプリング1周期分の期間Tだけ過去の時点から、現在時刻tまでの、平均航走速度を算出して制御部30に通知する。
次に、図4から図11を用いて、第1実施形態における前方水平舵および後方水平舵の回動状態の制御方法について説明する。
図4は、深度制御則に基づいて、前方水平舵に対応する第1中間制御量と、後方水平舵に対応する第3中間制御量を算出する処理を示すフローチャートである。図5は、ピッチ制御則に基づいて、前方水平舵に対応する第2中間制御量と、後方水平舵に対応する第4中間制御量を算出する処理を示すフローチャートである。
図6から図8は、第1最終制御量および第2最終制御量を決定して前方水平舵を制御する処理を示すフローチャートである。図9から図11は、第3最終制御量および第4最終制御量を決定して後方水平舵を制御する処理を示すフローチャートである。
図4を用いて、深度制御則に基づいて中間制御量を算出する処理について説明する。
図4のステップS401で、制御部30は、水中航走体1の目標深度を設定する。また、ステップS402で、制御部30は、現在の機体深度dを検出する。具体的には、制御部30が、機体深度センサ70に水面から機体2の中心位置Cまでの深度(機体深度)の検出を指示する。機体深度センサ70は、機体深度dを検出して制御部30に通知する。
ステップS403で、制御部30は、目標深度と現在の機体深度dの差分を算出し、差分に応じた制御量(第1中間制御量)を深度制御則に基づいて算出する。第1中間制御量は、前方水平舵4を駆動する前方水平舵駆動部41に対応する制御量である。
ここで、深度制御則とは、現在の機体深度dが目標深度から離れている場合に、水中航走体1の深度を目標深度に近づけるようにする制御則をいう。例えば、現在の機体深度dが目標深度より低い場合は、前方水平舵4に対応する第1中間制御量を正の値とし、水中航走体1を上昇させるようにする。
ステップS404で、制御部30は、目標深度と現在の機体深度dの差分に応じた制御量(第3中間制御量)を深度制御則に基づいて算出する。第3中間制御量は、後方水平舵5を駆動する後方水平舵駆動部42に対応する制御量である。
例えば、現在の機体深度dが目標深度より低い場合は、後方水平舵5に対応する第3中間制御量を正の値とし、水中航走体1を上昇させるようにする。
以上の図4の処理により、深度制御則に基づいて、前方水平舵4を駆動する前方水平舵駆動部41に対応する第1中間制御量と、後方水平舵5を駆動する後方水平舵駆動部42に対応する第3中間制御量が算出される。
なお、深度制御則に基づいて算出される第1中間制御量は、前方水平舵4の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となる。同様に、深度制御則に基づいて算出される第3中間制御量は、後方水平舵5の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となる。
次に、図5を用いて、ピッチ制御則に基づいて中間制御量を算出する処理について説明する。
図5のステップS501で、制御部30は、水中航走体1の目標ピッチ角度を設定する。また、ステップS502で、制御部30は、現在の機体2のピッチ角度θを検出する。具体的には、制御部30が、機体姿勢センサ80に機体2のピッチ角度θの検出を指示する。そして、機体姿勢センサ80が、ピッチ角度θを検出して制御部30に通知する。
ステップS503で、制御部30は、目標ピッチ角度と現在のピッチ角度θの差分を算出し、差分に応じた制御量(第2中間制御量)をピッチ制御則に基づいて算出する。第2中間制御量は、前方水平舵4を駆動する前方水平舵駆動部41に対応する制御量である。
ここで、ピッチ制御則とは、現在のピッチ角度θが目標ピッチ角度から離れている場合に、水中航走体1の機首方向を目標ピッチ角度に近づけるようにする制御則をいう。例えば、現在のピッチ角度θが目標ピッチ角度より大きい場合は、前方水平舵4に対応する第2中間制御量を負の値とし、水中航走体1の機首を下げるようにする。
ステップS504で、制御部30は、目標ピッチ角度と現在のピッチ角度θの差分に応じた制御量(第4中間制御量)をピッチ制御則に基づいて算出する。第4中間制御量は、後方水平舵5を駆動する後方水平舵駆動部42に対応する制御量である。
例えば、現在のピッチ角度θが目標ピッチ角度より大きい場合は、後方水平舵5に対応する第4中間制御量を正の値とし、水中航走体1の機首を下げるようにする。
以上の図5の処理により、ピッチ制御則に基づいて、前方水平舵4を駆動する前方水平舵駆動部41に対応する第2中間制御量と、後方水平舵5を駆動する後方水平舵駆動部42に対応する第4中間制御量が算出される。
なお、ピッチ制御則に基づいて算出される第2中間制御量は、前方水平舵4の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となる。同様に、ピッチ制御則に基づいて算出される第4中間制御量は、後方水平舵5の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となる。
次に、図6から図8を参照して、第1最終制御量および第2最終制御量を決定して前方水平舵4を制御する処理について説明する。
図6のステップS601からステップS603では、第1中間制御量と第2中間制御量が正の値であるかどうかが判定される。
制御部30は、第1中間制御量と第2中間制御量のいずれも正である場合(S601でYESかつS602でYES)、“1”で示される図7のステップS608に処理を進める。
また、制御部30は、第1中間制御量と第2中間制御量のいずか一方が正で、他方が負である場合(S601でYESかつS602でNO、または、S601でNOかつS603でYES)、ステップS603で算出された第1中間制御量を第1最終制御量として決定する(ステップS604)。また、ステップS603で算出された第2中間制御量を第2最終制御量として決定する(ステップS605)。
このようにしているのは、第1中間制御量と第2中間制御量のいずか一方が正で、他方が負である場合、第1中間制御量と第2中間制御量を合計した合計制御量が、前方水平舵4の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となるからである。
制御部30は、ステップS605が終了した後に“3”で示される図7のステップS615に処理を進める。
また、制御部30は、第1中間制御量と第2中間制御量のいずれも負である場合(S601でNOかつS603でNO)、負の値である第1中間制御量を正の値に変換するとともに(ステップS606)、負の値である第2中間制御量を正の値に変換し(ステップS607)、“1”で示されるステップS608に処理を進める。
このようにしているのは、ステップS608からステップS614までの処理において、中間制御量の値が負になることによる不具合を解消するためである。ただし、後述するように、ステップS606とステップS607が実行される場合には、図7のステップS616の処理を異ならせるようにする。
図7のステップS608で、制御部30は、深度制御則の優先度とピッチ制御則の優先度を比較し、深度制御則の優先度が高い場合は“2”で示される図8のステップS617に処理を進め、そうでなければステップS609に処理を進める。
深度制御則の優先度とピッチ制御則の優先度は、予め決められたものであっても良いし、水中航走体1の操作者が任意に決定できるものとしても良い。また例えば、水中航走体1の深度が深くなって水底に近づいた場合に深度制御則の優先度をピッチ制御則の優先度より高くし、水中航走体1の深度が浅くなって水底から遠ざかった場合にピッチ制御則の優先度を深度制御則の優先度より高くするようにしても良い。
ステップS609で、制御部30は、ピッチ制御則に対応する制御量である第2中間制御量が、前方水平舵4の最大制御量である20°から第1保証制御量を減算した減算制御量よりも多いかどうかを判定する。制御部30は、第2中間制御量が減算制御量よりも多い場合はステップS610へ処理を進め、そうでなければステップS611に処理を進める。
ここで、第1保証制御量とは、前方水平舵4の最大制御量である20°よりも少ない制御量であり、好ましくは最大制御量の半分よりもさらに少ない制御量である。
ステップS610で、制御部30は、最大制御量から第1保証制御量を減算した減算制御量を、第2最終制御量として決定する。
また、ステップS611で、制御部30は、第2中間制御量を第2最終制御量として決定する。
ステップS610とステップS611のように第2最終制御量を決定することで、ピッチ制御則(第2最終制御量に対応)を優先した場合であっても深度制御則(第1最終制御量に対応)が少なくとも第1保証制御量を最終制御量として確保することが可能となる。
ステップS612で、制御部30は、深度制御則に対応する制御量である第1中間制御量が、前方水平舵4の最大制御量である20°から第2最終制御量を減算した減算制御量よりも多いかどうかを判定する。制御部30は、第1中間制御量が減算制御量よりも多い場合はステップS613へ処理を進め、そうでなければステップS614に処理を進める。
ステップS613で、制御部30は、最大制御量から第2最終制御量を減算した減算制御量を、第1最終制御量として決定する。
また、ステップS614で、制御部30は、第1中間制御量を第1最終制御量として決定する。
ステップS613とステップS614のように第1最終制御量を決定することで、深度制御則に応じた第1最終制御量とピッチ制御則に応じた第2最終制御量の合計制御量が、前方水平舵4の最大制御量である20°を超えないようにすることができる。
ステップS615で、制御部30は、第1最終制御量と第2最終制御量を合計して合計制御量を算出する。
そして、ステップS616で、合計制御量を、前方水平舵4を駆動する前方水平舵駆動部41に入力して前方水平舵4を制御する。
なお、ステップS606およびステップS607を実行せずにステップS616が実行される場合は、ステップS615で算出された合計制御量がそのまま前方水平舵駆動部41に入力される。
一方、ステップS606およびステップS607を実行してステップS616が実行される場合は、ステップS615で算出された合計制御量を負の値に変換して前方水平舵駆動部41に入力される。
従って、第1中間制御量と第2中間制御量の双方が正の値である場合は前方水平舵4が正の角度となるように制御される。一方で、第1中間制御量と第2中間制御量の双方が負の値である場合は前方水平舵4が負の角度となるように制御される。
ピッチ制御則よりも深度制御則の優先度が高い場合、図8に示される処理が実行される。
ステップS617で、制御部30は、深度制御則に対応する制御量である第1中間制御量が、前方水平舵4の最大制御量である20°から第2保証制御量を減算した減算制御量よりも多いかどうかを判定する。制御部30は、第1中間制御量が減算制御量よりも多い場合はステップS618へ処理を進め、そうでなければステップS619に処理を進める。
ここで、第2保証制御量とは、前方水平舵4の最大制御量である20°よりも少ない制御量であり、好ましくは最大制御量の半分よりもさらに少ない制御量である。
ステップS618で、制御部30は、最大制御量から第2保証制御量を減算した減算制御量を、第1最終制御量として決定する。
また、ステップS619で、制御部30は、第1中間制御量を第1最終制御量として決定する。
ステップS618とステップS619のように第1最終制御量を決定することで、深度制御則(第1最終制御量に対応)を優先した場合であってもピッチ制御則(第2最終制御量に対応)が少なくとも第2保証制御量を最終制御量として確保することが可能となる。
ステップS620で、制御部30は、ピッチ制御則に対応する制御量である第2中間制御量が、前方水平舵4の最大制御量である20°から第1最終制御量を減算した減算制御量よりも多いかどうかを判定する。制御部30は、第2中間制御量が減算制御量よりも多い場合はステップS621へ処理を進め、そうでなければステップS622に処理を進める。
ステップS621で、制御部30は、最大制御量から第1最終制御量を減算した減算制御量を、第2最終制御量として決定する。
また、ステップS622で、制御部30は、第2中間制御量を第2最終制御量として決定する。
ステップS621とステップS622のように第2最終制御量を決定することで、ピッチ制御則に応じた第2最終制御量と深度制御則に応じた第1最終制御量の合計制御量が、前方水平舵4の最大制御量である20°を超えないようにすることができる。
そして、制御部30は、ステップS621またはステップS622を実行した後は、“3”で示される図7のステップS615に処理を進め、前述したステップS615およびステップS616を実行する。
次に、図9から図11を参照して、第3最終制御量および第4最終制御量を決定して後方水平舵5を制御する処理について説明する。
図9のステップS901からステップS903では、第3中間制御量と第4中間制御量が正の値であるかどうかが判定される。
制御部30は、第3中間制御量と第4中間制御量のいずれも正である場合(S901でYESかつS902でYES)、“4”で示されるステップS908に処理を進める。
また、制御部30は、第3中間制御量と第4中間制御量のいずか一方が正で、他方が負である場合(S901でYESかつS902でNO、または、S901でNOかつS903でYES)、ステップS404で算出された第3中間制御量を第3最終制御量として決定する(ステップS904)。また、ステップS504で算出された第4中間制御量を第4最終制御量として決定する(ステップS905)。
このようにしているのは、第3中間制御量と第4中間制御量のいずか一方が正で、他方が負である場合、第3中間制御量と第4中間制御量を合計した合計制御量が、後方水平舵5の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となるからである。
制御部30は、ステップS905が終了した後に“6”で示される図10のステップS915に処理を進める。
また、制御部30は、第3中間制御量と第4中間制御量のいずれも負である場合(S901でNOかつS903でNO)、負の値である第3中間制御量を正の値に変換するとともに(ステップS906)、負の値である第4中間制御量を正の値に変換し(ステップS907)、“4”で示される図10のステップS908に処理を進める。
このようにしているのは、ステップS908からステップS914までの処理において、中間制御量の値が負になることによる不具合を解消するためである。ただし、後述するように、ステップS906とステップS907が実行される場合には、ステップS916の処理を異ならせるようにする。
図10のステップS908で、制御部30は、深度制御則の優先度とピッチ制御則の優先度を比較し、深度制御則の優先度が高い場合は“5”で示される図11のステップS917に処理を進め、そうでなければステップS909に処理を進める。
深度制御則の優先度とピッチ制御則の優先度は、予め決められたものであっても良いし、水中航走体1の操作者が任意に決定できるものとしても良い。また例えば、水中航走体1の深度が深くなって水底に近づいた場合に深度制御則の優先度をピッチ制御則の優先度より高くし、水中航走体1の深度が浅くなって水底から遠ざかった場合にピッチ制御則の優先度を深度制御則の優先度より高くするようにしても良い。
ステップS909で、制御部30は、ピッチ制御則に対応する制御量である第3中間制御量が、後方水平舵5の最大制御量である20°から第3保証制御量を減算した減算制御量よりも多いかどうかを判定する。制御部30は、第3中間制御量が減算制御量よりも多い場合はステップS910へ処理を進め、そうでなければステップS911に処理を進める。
ここで、第3保証制御量とは、後方水平舵5の最大制御量である20°よりも少ない制御量であり、好ましくは最大制御量の半分よりもさらに少ない制御量である。
ステップS910で、制御部30は、最大制御量から第3保証制御量を減算した減算制御量を、第4最終制御量として決定する。
また、ステップS911で、制御部30は、第4中間制御量を第4最終制御量として決定する。
ステップS910とステップS911のように第4最終制御量を決定することで、ピッチ制御則(第4最終制御量に対応)を優先した場合であっても深度制御則(第3最終制御量に対応)が少なくとも第3保証制御量を最終制御量として確保することが可能となる。
ステップS912で、制御部30は、深度制御則に対応する制御量である第3中間制御量が、後方水平舵5の最大制御量である20°から第4最終制御量を減算した減算制御量よりも多いかどうかを判定する。制御部30は、第3中間制御量が減算制御量よりも多い場合はステップS913へ処理を進め、そうでなければステップS914に処理を進める。
ステップS913で、制御部30は、最大制御量から第4最終制御量を減算した減算制御量を、第3最終制御量として決定する。
また、ステップS914で、制御部30は、第3中間制御量を第3最終制御量として決定する。
ステップS913とステップS914のように第3最終制御量を決定することで、深度制御則に応じた第3最終制御量とピッチ制御則に応じた第4最終制御量の合計制御量が、後方水平舵5の最大制御量である20°を超えないようにすることができる。
ステップS915で、制御部30は、第3最終制御量と第4最終制御量を合計して合計制御量を算出する。
そして、ステップS916で、合計制御量を、後方水平舵5を駆動する後方水平舵駆動部42に入力して後方水平舵5を制御する。
なお、ステップS906およびステップS907を実行せずにステップS916が実行される場合は、ステップS915で算出された合計制御量がそのまま後方水平舵駆動部42に入力される。
一方、ステップS906およびステップS907を実行してステップS916が実行される場合は、ステップS915で算出された合計制御量を負の値に変換して後方水平舵駆動部42に入力される。
従って、第3中間制御量と第4中間制御量の双方が正の値である場合は後方水平舵5が正の角度となるように制御される。一方で、第3中間制御量と第4中間制御量の双方が負の値である場合は後方水平舵5が負の角度となるように制御される。
ピッチ制御則よりも深度制御則の優先度が高い場合、図11に示される処理が実行される。
ステップS917で、制御部30は、深度制御則に対応する制御量である第3中間制御量が、後方水平舵5の最大制御量である20°から第4保証制御量を減算した減算制御量よりも多いかどうかを判定する。制御部30は、第3中間制御量が減算制御量よりも多い場合はステップS918へ処理を進め、そうでなければステップS919に処理を進める。
ここで、第4保証制御量とは、後方水平舵5の最大制御量である20°よりも少ない制御量であり、好ましくは最大制御量の半分よりもさらに少ない制御量である。
ステップS918で、制御部30は、最大制御量から第4保証制御量を減算した減算制御量を、第3最終制御量として決定する。
また、ステップS919で、制御部30は、第3中間制御量を第3最終制御量として決定する。
ステップS918とステップS919のように第3最終制御量を決定することで、深度制御則(第3最終制御量に対応)を優先した場合であってもピッチ制御則(第4最終制御量に対応)が少なくとも第4保証制御量を最終制御量として確保することが可能となる。
ステップS920で、制御部30は、ピッチ制御則に対応する制御量である第4中間制御量が、後方水平舵5の最大制御量である20°から第3最終制御量を減算した減算制御量よりも多いかどうかを判定する。制御部30は、第4中間制御量が減算制御量よりも多い場合はステップS921へ処理を進め、そうでなければステップS922に処理を進める。
ステップS921で、制御部30は、最大制御量から第3最終制御量を減算した減算制御量を、第4最終制御量として決定する。
また、ステップS922で、制御部30は、第4中間制御量を第4最終制御量として決定する。
ステップS921とステップS922のように第4最終制御量を決定することで、ピッチ制御則に応じた第4最終制御量と深度制御則に応じた第3最終制御量の合計制御量が、後方水平舵5の最大制御量である20°を超えないようにすることができる。
そして、制御部30は、ステップS921またはステップS922を実行した後は、“6”で示される図10のステップS915に処理を進め、前述したステップS915およびステップS916を実行する。
以上説明したように、第1実施形態の水中航走体1(制御装置)は、深度制御則に基づいて第1中間制御量を算出し、ピッチ制御則に基づいて第2中間制御量を算出し、それら中間制御量に基づいて深度制御則に応じた第1最終制御量とピッチ制御則に応じた第2最終制御量を決定し、それらの合計制御量を前方水平舵駆動部41に入力して前方水平舵4を制御する。その際に、第1中間制御量が、前方水平舵4が回動可能な最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、第1保証制御量以上となるように第1最終制御量を決定し、第2中間制御量が、最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、第2保証制御量以上となるように第2最終制御量を決定する。また、合計制御量が最大制御量を超えないように第1最終制御量および第2最終制御量を決定する。
このようにすることで、入力される制御量に応じた回動をする前方水平舵4を備える水中航走体1において、深度制御則に応じた第1最終制御量を第1保証制御量以上とし、ピッチ制御則に応じた第2最終制御量を第2保証制御量以上とすることを可能にしつつ、第1最終制御量と第2最終制御量の合計制御量が、前方水平舵4が回動可能な最大制御量を超えないよう制限することができる。従って、前方水平舵4が動作可能な最大制御量の範囲を十分に活用し、前方水平舵4を迅速に動作させることが可能な水中航走体1を提供することができる。
また、第1実施形態の水中航走体1(制御装置)は、深度制御則に基づいて第3中間制御量を算出し、ピッチ制御則に基づいて第4中間制御量を算出し、それら中間制御量に基づいて深度制御則に応じた第3最終制御量とピッチ制御則に応じた第4最終制御量を決定し、それらの合計制御量を後方水平舵駆動部42に入力して後方水平舵5を制御する。その際に、第3中間制御量が、後方水平舵5が回動可能な最大制御量より少ない第3保証制御量以上である場合は、第3保証制御量以上となるように第3最終制御量を決定し、第4中間制御量が、最大制御量より少ない第4保証制御量以上である場合は、第4保証制御量以上となるように第4最終制御量を決定する。また、合計制御量が最大制御量を超えないように第3最終制御量および第4最終制御量を決定する。
このようにすることで、入力される制御量に応じた回動をする後方水平舵5を備える水中航走体1において、深度制御則に応じた第3最終制御量を第3保証制御量以上とし、ピッチ制御則に応じた第4最終制御量を第4保証制御量以上とすることを可能にしつつ、第3最終制御量と第4最終制御量の合計制御量が、後方水平舵5が回動可能な最大制御量を超えないよう制限することができる。従って、後方水平舵5が動作可能な最大制御量の範囲を十分に活用し、後方水平舵5を迅速に動作させることが可能な水中航走体1を提供することができる。
また、第1実施形態の水中航走体1は、制御部30が、第1中間制御量に第2中間制御量を加算した値が最大制御量より少ない場合、第1中間制御量を第1最終制御量として決定し、第2中間制御量を第2最終制御量として決定する。このようにすることで、第1中間制御量に第2中間制御量を加算した値が最大制御量より少ない場合には、それぞれの中間制御量を最終制御量として決定することで、それぞれの制御則に従って適切に前方水平舵4を制御することができる。
また、第1実施形態の水中航走体1は、制御部30が、第3中間制御量に第4中間制御量を加算した値が最大制御量より少ない場合、第3中間制御量を第3最終制御量として決定し、第4中間制御量を第4最終制御量として決定する。このようにすることで、第3中間制御量に第4中間制御量を加算した値が最大制御量より少ない場合には、それぞれの中間制御量を最終制御量として決定することで、それぞれの制御則に従って適切に後方水平舵5を制御することができる。
また、第1実施形態の水中航走体1は、制御部30が、第1中間制御量が、最大制御量から第2保証制御量を減算して得られる減算制御量以上である場合は、減算制御量を第1最終制御量として決定し、第1中間制御量が、減算制御量よりも少ない場合は、第1中間制御量を第1最終制御量として決定する。このようにすることで、深度制御則に基づいて算出された第1中間制御量を優先的に第1最終制御量として配分しつつ、第2最終制御量として第2保証制御量を配分することが可能となる。
また、第1実施形態の水中航走体1は、制御部30が、第3中間制御量が、最大制御量から第4保証制御量を減算して得られる減算制御量以上である場合は、減算制御量を第3最終制御量として決定し、第3中間制御量が、減算制御量よりも少ない場合は、第3中間制御量を第3最終制御量として決定する。このようにすることで、深度制御則に基づいて算出された第3中間制御量を優先的に第3最終制御量として配分しつつ、第4最終制御量として第4保証制御量を配分することが可能となる。
また、第1実施形態の水中航走体1は、第1保証制御量、第2保証制御量、第3保証制御量、および第4保証制御量が、最大制御量の半分より少ない制御量である。このようにすることで、深度制御則およびピッチ制御則の双方が、最大制御量より十分に少ない保証制御量を確保することを可能にしつつ、それぞれの制御則に応じた最終制御量を適切に決定することができる。
また、第1実施形態の水中航走体1は、第1保証制御量が、第2保証制御量とは異なる制御量であり、第3保証制御量が、第4保証制御量とは異なる制御量である。このようにすることで、深度制御則とピッチ制御則とで、それぞれの制御則に応じた適切な量の保証制御量を確保することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態は、水中航走体1の前方水平舵4および後方水平舵5を、深度制御則およびピッチ制御則に基づいて制御するものであった。
それに対して、第2実施形態は、水中航走体1の前方垂直舵6および後方垂直舵7を、方位制御則およびヨー制御則に基づいて制御するものである。
なお、以下では第1実施形態と同一符号のものは構成が同一であるものとし、説明を省略する。また、以下で特に説明する部分を除き、第1実施形態と同様であるものとする。
前方垂直舵6および後方垂直舵7は、機体2の内部に設けられた駆動源(不図示)により、機体2の上下方向に延びる垂直軸線まわりに回動するように構成されている。図12に示すように、前方垂直舵6は、実線で示す位置h(0°)を中心とし、破線で示す位置g(+20°)と、同じく破線で示す位置i(−20°)との間の範囲で回動するように構成されている。また、後方垂直舵7も、実線で示す位置k(0°)を中心とし、破線で示す位置j(+20°)と、同じく破線で示す位置l(−20°)との間の範囲で回動するように構成されている。
ここで、前方垂直舵6の位置と、後方垂直舵7の位置と、水中航走体1の姿勢(機首方向)および進行方向の関係は、下記に示す通りとなる。なお、下記では前方垂直舵6および後方垂直舵7の回動範囲の上限(+20°)と下限(−20°)の例について示した。しかしながら、水中航走体1は、前方垂直舵6および後方垂直舵7の角度を上限と下限の間の範囲の任意の角度に制御して、姿勢および進行方向を制御することが可能である。
前方垂直舵6の位置 後方垂直舵7の位置 姿勢 進行方向
h(0°) k(0°) 水平 水平
g(+20°) j(+20°) 水平 左方向
i(−20°) l(−20°) 水平 右方向
g(+20°) l(−20°) 左向き 水平
i(−20°) j(+20°) 右向き 水平
次に、図13および図14を用いて、第2実施形態における前方垂直舵6および後方垂直舵7の回動状態の制御方法について説明する。
図13は、方位制御則に基づいて、前方垂直舵に対応する第1中間制御量と、後方垂直舵に対応する第3中間制御量を算出する処理を示すフローチャートである。図14は、ヨー制御則に基づいて、前方垂直舵6に対応する第2中間制御量と、後方垂直舵7に対応する第4中間制御量を算出する処理を示すフローチャートである。
図13を用いて、方位制御則に基づいて中間制御量を算出する処理について説明する。
図13のステップS1301で、制御部30は、水中航走体1の目標方位を設定する。また、ステップS1302で、制御部30は、現在の機体方位を検出する。具体的には、制御部30が、機体方位センサ(不図示)に機体2の中心位置Cの方位(緯度および経度)の検出を指示する。機体方位センサは、機体方位を検出して制御部30に通知する。
ステップS1303で、制御部30は、目標方位と現在の機体方位の差分を算出し、差分に応じた制御量(第1中間制御量)を方位制御則に基づいて算出する。第1中間制御量は、前方垂直舵6を駆動する前方垂直舵駆動部43に対応する制御量である。
ここで、方位制御則とは、現在の機体方位が目標方位から離れている場合に、水中航走体1の方位を目標方位に近づけるようにする制御則をいう。例えば、目標方位が現在の機体方位より機体軸の左側にある場合は、前方垂直舵6に対応する第1中間制御量を正の値とし、水中航走体1を左方向に移動させるようにする。
ステップS1304で、制御部30は、目標方位と現在の機体方位の差分に応じた制御量(第3中間制御量)を方位御則に基づいて算出する。第3中間制御量は、後方垂直舵5を駆動する後方垂直舵駆動部44に対応する制御量である。
例えば、目標方位が現在の機体方位より機体軸の左側にある場合は、後方垂直舵7に対応する第3中間制御量を正の値とし、水中航走体1を左方向に移動させるようにする。
以上の図13の処理により、方位制御則に基づいて、前方垂直舵6を駆動する前方垂直舵駆動部43に対応する第1中間制御量と、後方垂直舵7を駆動する後方垂直舵駆動部44に対応する第3中間制御量が算出される。
なお、方位制御則に基づいて算出される第1中間制御量は、前方垂直舵6の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となる。同様に、方位制御則に基づいて算出される第3中間制御量は、後方垂直舵7の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となる。
次に、図14を用いて、ヨー制御則に基づいて中間制御量を算出する処理について説明する。
図14のステップS1401で、制御部30は、水中航走体1の目標ヨー角度を設定する。また、ステップS1402で、制御部30は、現在の機体2のヨー角度を検出する。具体的には、制御部30が、機体姿勢センサ80に機体2のヨー角度の検出を指示する。そして、機体姿勢センサ80が、ヨー角度を検出して制御部30に通知する。
ステップS1403で、制御部30は、目標ヨー角度と現在のヨー角度の差分を算出し、差分に応じた制御量(第2中間制御量)をヨー制御則に基づいて算出する。第2中間制御量は、前方垂直舵6を駆動する前方垂直舵駆動部43に対応する制御量である。
ここで、ヨー制御則とは、現在のヨー角度が目標ヨー角度から離れている場合に、水中航走体1の機首方向を目標ヨー角度に近づけるようにする制御則をいう。例えば、現在のヨー角度が目標ヨー角度より大きい場合は、前方垂直舵6に対応する第2中間制御量を負の値とし、水中航走体1の機首を右方向に向けるようにする。
ステップS1404で、制御部30は、目標ヨー角度と現在のヨー角度の差分に応じた制御量(第4中間制御量)をヨー制御則に基づいて算出する。第4中間制御量は、後方垂直舵7を駆動する後方垂直舵駆動部44に対応する制御量である。
例えば、現在のヨー角度が目標ヨー角度より大きい場合は、後方垂直舵7に対応する第4中間制御量を正の値とし、水中航走体1の機首を右方向に向けるようにする。
以上の図14の処理により、ヨー制御則に基づいて、前方垂直舵6を駆動する前方垂直舵駆動部43に対応する第2中間制御量と、後方垂直舵7を駆動する後方垂直舵駆動部44に対応する第4中間制御量が算出される。
なお、ヨー制御則に基づいて算出される第2中間制御量は、前方垂直舵6の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となる。同様に、ヨー制御則に基づいて算出される第4中間制御量は、後方垂直舵7の回動範囲である+20°から−20°までの範囲の値となる。
図13および図14の処理により、第1中間制御量、第2中間制御量、第3中間制御量、および第4中間制御量が算出される。
そして、第1実施形態の図6から図8の処理を実行することにより、第1中間制御量と第2中間制御量に基づいて、第1最終制御量と第2最終制御量を決定するとともに、それらの合計制御量を算出する。
図6から図8の処理の詳細については、第1実施形態で説明したものと同様であるので、説明を省略する。ただし、第1実施形態の図7のステップS616では前方水平舵4を制御したが、第2実施形態では前方垂直舵6を制御する。
また、第1実施形態の図9から図11の処理を実行することにより、第3中間制御量と第4中間制御量に基づいて、第3最終制御量と第4最終制御量を決定するとともに、それらの合計制御量を算出する。
図9から図11の処理の詳細については、第1実施形態で説明したものと同様であるので、説明を省略する。ただし、第1実施形態の図10のステップS916では後方水平舵5を制御したが、第2実施形態では後方垂直舵7を制御する。
以上説明したように、第2実施形態の水中航走体1(制御装置)は、方位制御則に基づいて第1中間制御量を算出し、ヨー制御則に基づいて第2中間制御量を算出し、それら中間制御量に基づいて方位制御則に応じた第1最終制御量とヨー制御則に応じた第2最終制御量を決定し、それらの合計制御量を前方垂直舵駆動部43に入力して前方垂直舵6を制御する。その際に、第1中間制御量が、前方垂直舵6が回動可能な最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、第1保証制御量以上となるように第1最終制御量を決定し、第2中間制御量が、最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、第2保証制御量以上となるように第2最終制御量を決定する。また、合計制御量が最大制御量を超えないように第1最終制御量および第2最終制御量を決定する。
このようにすることで、入力される制御量に応じた回動をする前方垂直舵6を備える水中航走体1において、方位制御則に応じた第1最終制御量を第1保証制御量以上とし、ヨー制御則に応じた第2最終制御量を第2保証制御量以上とすることを可能にしつつ、第1最終制御量と第2最終制御量の合計制御量が、前方垂直舵6が回動可能な最大制御量を超えないよう制限することができる。従って、前方垂直舵6が動作可能な最大制御量の範囲を十分に活用し、前方垂直舵6を迅速に動作させることが可能な水中航走体1を提供することができる。
また、第1実施形態の水中航走体1(制御装置)は、方位制御則に基づいて第3中間制御量を算出し、ヨー制御則に基づいて第4中間制御量を算出し、それら中間制御量に基づいて方位制御則に応じた第3最終制御量とヨー制御則に応じた第4最終制御量を決定し、それらの合計制御量を後方垂直舵駆動部44に入力して後方垂直舵7を制御する。その際に、第3中間制御量が、後方垂直舵7が回動可能な最大制御量より少ない第3保証制御量以上である場合は、第3保証制御量以上となるように第3最終制御量を決定し、第4中間制御量が、最大制御量より少ない第4保証制御量以上である場合は、第4保証制御量以上となるように第4最終制御量を決定する。また、合計制御量が最大制御量を超えないように第3最終制御量および第4最終制御量を決定する。
このようにすることで、入力される制御量に応じた回動をする後方垂直舵7を備える水中航走体1において、方位制御則に応じた第3最終制御量を第3保証制御量以上とし、ヨー制御則に応じた第4最終制御量を第4保証制御量以上とすることを可能にしつつ、第3最終制御量と第4最終制御量の合計制御量が、後方垂直舵7が回動可能な最大制御量を超えないよう制限することができる。従って、後方垂直舵7が動作可能な最大制御量の範囲を十分に活用し、後方垂直舵7を迅速に動作させることが可能な水中航走体1を提供することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第1実施形態および第2実施形態では、水中航走体1が、前方水平舵4、後方水平舵5、前方垂直舵6、および後方垂直舵7の回動状態を制御するものであったが、他の態様であってもよい。
例えば、4輪を備える車両が、各車輪に設けられたサスペンションの変位を制御するものであっても良い。ここで、各車輪に設けられたサスペンションとは、例えば、油圧により伸縮可能なピストンロッドを備えるものである。ピストンロッドの一端が車体に回動可能に固定されるとともに、ピストンロッドの他の一端が車輪に回動可能に固定される。
各車輪のサスペンションを制御することにより、各車輪に対する車体の取り付け位置の高さを任意に制御することができる。そして、4つの車輪に取り付けられた4つのサスペンションを独立して制御することにより、車輪の接地面に対する車体の高さ、車体の前後方向の傾斜角度(ピッチ角度)、および車体の左右方向の傾斜角度(ロール角度)を制御することが可能である。
この場合、第1実施形態の図4に示される処理と同様の処理により、車体の高さを制御する制御則(高さ制御則)に基づいて、車体の前方右側のサスペンションを制御するための第1中間制御量と、車体の前方左側のサスペンションを制御するための第4中間制御量と、車体の後方右側のサスペンションを制御するための第7中間制御量と、車体の後方左側のサスペンションを制御するための第10中間制御量が算出される。
また、第1実施形態の図4に示される処理と同様の処理により、車体のピッチ角度を制御する制御則(ピッチ制御則)に基づいて、車体の前方右側のサスペンションを制御するための第2中間制御量と、車体の前方左側のサスペンションを制御するための第5中間制御量と、車体の後方右側のサスペンションを制御するための第8中間制御量と、車体の後方左側のサスペンションを制御するための第11中間制御量が算出される。
また、第1実施形態の図4に示される処理と同様の処理により、車体のロール角度を制御する制御則(ロール制御則)に基づいて、車体の前方右側のサスペンションを制御するための第3中間制御量と、車体の前方左側のサスペンションを制御するための第6中間制御量と、車体の後方右側のサスペンションを制御するための第9中間制御量と、車体の後方左側のサスペンションを制御するための第12中間制御量が算出される。
次に、第1実施形態の図6から図8に示される処理と同様の処理により、第1〜第3中間制御量に基づいて、車体の前方右側のサスペンションを制御するための第1〜第3最終制御量を決定し、それらの合計制御量を車体の前方右側のサスペンションを制御する制御部(不図示)へ入力する。
また、第1実施形態の図6から図8に示される処理と同様の処理により、第4〜第6中間制御量に基づいて、車体の前方左側のサスペンションを制御するための第4〜第6最終制御量を決定し、それらの合計制御量を車体の前方左側のサスペンションを制御する制御部(不図示)へ入力する。
また、第1実施形態の図6から図8に示される処理と同様の処理により、第7〜第9中間制御量に基づいて、車体の後方右側のサスペンションを制御するための第7〜第9最終制御量を決定し、それらの合計制御量を車体の後方右側のサスペンションを制御する制御部(不図示)へ入力する。
また、第1実施形態の図6から図8に示される処理と同様の処理により、第10〜第12中間制御量に基づいて、車体の後方左側のサスペンションを制御するための第10〜第12最終制御量を決定し、それらの合計制御量を車体の後方左側のサスペンションを制御する制御部(不図示)へ入力する。
以上のように、第3実施形態では、高さ制御則、ピッチ制御則、およびロール制御則の3つの制御則に基づいて、4つのサスペンションを制御することができる。従って、4つのサスペンションのそれぞれが、動作可能な最大制御量の範囲を十分に活用し、4つのサスペンションを迅速に動作させることが可能な車両を提供することができる。
1 水中航走体
2 機体
3 推進器
4 前方水平舵
5 後方水平舵
6 前方垂直舵
7 後方垂直舵
30 制御部
41 前方水平舵駆動部
42 後方水平舵駆動部
43 前方垂直舵駆動部
44 後方垂直舵駆動部

Claims (2)

  1. 水中航走体の前方に設けられた前方水平舵と、
    前記前方水平舵を回動させる第1駆動手段と、
    前記水中航走体の後方に設けられた後方水平舵と、
    前記後方水平舵を回動させる第2駆動手段と、
    前記水中航走体の深度を制御する深度制御則に基づいて、前記第1駆動手段に対応する第1中間制御量と、前記第2駆動手段に対応する第3中間制御量とを算出する第1算出手段と、
    前記水中航走体の機首方向を制御するピッチ制御則に基づいて、前記第1駆動手段に対応する第2中間制御量と、前記第2駆動手段に対応する第4中間制御量とを算出する第2算出手段と、
    前記第1算出手段により算出された前記第1中間制御量および前記第2算出手段により算出された前記第2中間制御量に基づいて、前記深度制御則に応じた第1最終制御量および前記ピッチ制御則に応じた第2最終制御量を決定し、前記第1最終制御量および前記第2最終制御量の合計制御量を前記第1駆動手段に入力して前記前方水平舵を制御する第1制御手段と、
    前記第1算出手段により算出された前記第3中間制御量および前記第2算出手段により算出された前記第4中間制御量に基づいて、前記深度制御則に応じた第3最終制御量および前記ピッチ制御則に応じた第4最終制御量を決定し、前記第3最終制御量および前記第4最終制御量の合計制御量を前記第2駆動手段に入力して前記後方水平舵を制御する第2制御手段と、を備え、
    前記第1制御手段は、
    前記第1中間制御量が、前記前方水平舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第1最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、前記第1保証制御量以上となるように前記第1最終制御量を決定し、
    前記第2中間制御量が、前記第1最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、前記第2保証制御量以上となるように前記第2最終制御量を決定し、
    前記第1最終制御量と前記第2最終制御量の合計制御量が前記第1最大制御量を超えないように前記第1最終制御量および前記第2最終制御量を決定し、
    前記第2制御手段は、
    前記第3中間制御量が、前記後方水平舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第2最大制御量より少ない第3保証制御量以上である場合は、前記第3保証制御量以上となるように前記第3最終制御量を決定し、
    前記第4中間制御量が、前記第2最大制御量より少ない第4保証制御量以上である場合は、前記第4保証制御量以上となるように前記第4最終制御量を決定し、
    前記第3最終制御量と前記第4最終制御量の合計制御量が前記第2最大制御量を超えないように前記第3最終制御量および前記第4最終制御量を決定することを特徴とする水中航走体。
  2. 水中航走体の前方に設けられた前方垂直舵と、
    前記前方垂直舵を回動させる第1駆動手段と、
    前記水中航走体の後方に設けられた後方垂直舵と、
    前記後方垂直舵を回動させる第2駆動手段と、
    前記水中航走体の方位を制御する方位制御則に基づいて、前記第1駆動手段に対応する第1中間制御量と、前記第2駆動手段に対応する第3中間制御量とを算出する第1算出手段と、
    前記水中航走体の機首方向を制御するヨー制御則に基づいて、前記第1駆動手段に対応する第2中間制御量と、前記第2駆動手段に対応する第4中間制御量とを算出する第2算出手段と、
    前記第1算出手段により算出された前記第1中間制御量および前記第2算出手段により算出された前記第2中間制御量に基づいて、前記方位制御則に応じた第1最終制御量および前記ヨー制御則に応じた第2最終制御量を決定し、前記第1最終制御量および前記第2最終制御量の合計制御量を前記第1駆動手段に入力して前記前方垂直舵を制御する第1制御手段と、
    前記第1算出手段により算出された前記第3中間制御量および前記第2算出手段により算出された前記第4中間制御量に基づいて、前記方位制御則に応じた第3最終制御量および前記ヨー制御則に応じた第4最終制御量を決定し、前記第3最終制御量および前記第4最終制御量の合計制御量を前記第2駆動手段に入力して前記後方垂直舵を制御する第2制御手段と、を備え、
    前記第1制御手段は、
    前記第1中間制御量が、前記前方垂直舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第1最大制御量より少ない第1保証制御量以上である場合は、前記第1保証制御量以上となるように前記第1最終制御量を決定し、
    前記第2中間制御量が、前記第1最大制御量より少ない第2保証制御量以上である場合は、前記第2保証制御量以上となるように前記第2最終制御量を決定し、
    前記第1最終制御量と前記第2最終制御量の合計制御量が前記第1最大制御量を超えないように前記第1最終制御量および前記第2最終制御量を決定し、
    前記第2制御手段は、
    前記第3中間制御量が、前記後方垂直舵が回動可能な範囲の上限および下限に対応する第2最大制御量より少ない第3保証制御量以上である場合は、前記第3保証制御量以上となるように前記第3最終制御量を決定し、
    前記第4中間制御量が、前記第2最大制御量より少ない第4保証制御量以上である場合は、前記第4保証制御量以上となるように前記第4最終制御量を決定し、
    前記第3最終制御量と前記第4最終制御量の合計制御量が前記第2最大制御量を超えないように前記第3最終制御量および前記第4最終制御量を決定することを特徴とする水中航走体。
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