JP6199928B2 - テープ巻き付け機 - Google Patents

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Description

本発明は、テープ巻き付け機に関する。
従来、ワイヤハーネスに対してテープを巻き付けるテープ巻き付け機が知られている。例えば、テープ巻き付け機は、ワイヤハーネスの周方向に沿って回転しながら当該ワイヤハーネスに対してテープを巻き付けるヘッドを備えている。この種のテープ巻き付け機は、例えば下記の特許文献1に開示されている。その特許文献1のテープ巻き付け機は、コンベアで移動する布線板に保持されたワイヤハーネスに対してテープを巻き付ける機械であり、搬送中のワイヤハーネスの所定範囲にテープを巻き付けていく。このテープ巻き付け機においては、布線板の移動速度に応じてヘッドの回転速度を調整している。
特許第3324497号公報
ところで、搬送中のワイヤハーネスに対しては、位置ズレを抑えた精度の良いテープの巻き付けが難しい。特に、テープの巻き付け開始位置と巻き付け終了位置においては、その位置ズレを抑えることが難しい。また、その巻き付け開始位置や巻き付け終了位置においては、テープの端部がワイヤハーネスに対して適切に貼付されず、テープの剥がれ等を生じさせてしまう可能性がある。つまり、搬送中のワイヤハーネスに対してテープを巻き付けた場合には、巻き付けられたテープの品質低下を引き起こしてしまう虞がある。一方、かかる不都合を解消するためには、特に巻き付け開始位置と巻き付け終了位置で布線板を停止させてからテープの巻き付けを行えばよい。しかしながら、布線板上でのワイヤハーネスの製造工程の一連の流れの中にテープの巻き付け工程が含まれている場合、テープの巻き付けのために布線板を停止させたときには、上流又は下流で作られている他のワイヤハーネスの布線板も停止させなければならず、ワイヤハーネスの生産性を低下させてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、生産性の低下を抑えつつ品質の高いテープの巻き付けを行うことができるテープ巻き付け機を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、ワイヤハーネスの周方向に沿って回転しながらリール状テープから引き出されたテープを当該ワイヤハーネスに巻き付けるヘッド及び当該ヘッドを駆動させる駆動部を備えたテープ巻き付け装置と、前記ワイヤハーネスに巻き付けられた前記テープと前記リール状テープとの間を切断する切断部及び当該切断部を駆動させる駆動部を備えたテープ切断装置と、前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置を搬送装置による前記ワイヤハーネスの軸線方向に沿った搬送方向に移動させる動力伝達部及び当該動力伝達部に伝える駆動力を発生させる駆動部を備えた移動装置と、それぞれの前記駆動部を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記搬送装置による前記ワイヤハーネスの搬送速度に基づいた同期速度で当該ワイヤハーネスの搬送方向へと前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置を移動させながら、前記テープの前記ワイヤハーネスに対する巻き付け開始位置における巻き付け動作を開始し、前記巻き付け開始位置での前記テープの巻き付け動作を終えた後、前記テープの前記ワイヤハーネスに対する巻き付けを継続させながら、前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置の移動速度を前記同期速度よりも低下させ、その後、前記ワイヤハーネスにおける前記テープの巻き付け位置が巻き付け終了位置に到達したときに、前記搬送速度に基づいた前記同期速度で前記ワイヤハーネスの搬送方向へと前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置を移動させながら、前記テープの前記ワイヤハーネスに対する前記巻き付け終了位置における巻き付け動作を開始し、前記巻き付け終了位置での前記テープの巻き付け動作を終えた後、前記ワイヤハーネスに巻き付けられた前記テープと前記リール状テープとの間を切断するものであり、前記制御装置は、前記巻き付け開始位置での前記テープの巻き付け動作として、前記巻き付け開始位置に前記テープを一巻き以上巻き付けることを特徴としている。
ここで、前記搬送速度に基づいた前記同期速度は、前記搬送速度と同一の速度であることが望ましい。
また、前記制御装置は、前記巻き付け開始位置での前記テープの巻き付け動作を終えてから前記巻き付け終了位置での前記テープの巻き付け動作を始めるまでの間、前記テープの前記ワイヤハーネスに対する巻き付けを継続させながら、前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置における前記ワイヤハーネスの搬送方向に沿った移動を停止させることが望ましい。
また、前記制御装置は、前記巻き付け終了位置での前記テープの巻き付け動作として、前記巻き付け終了位置に前記テープを一巻き以上巻き付けることが望ましい。
また、前記制御装置は、前記巻き付け開始位置での前記テープの巻き付け動作として、前記巻き付け開始位置に前記テープを二巻き以上巻き付け、前記巻き付け終了位置での前記テープの巻き付け動作として、前記巻き付け終了位置に前記テープを二巻き以上巻き付けることが望ましい。
本発明に係るテープ巻き付け機は、テープの巻き付け開始位置において、リール状テープ(テープ巻き付け装置等)を搬送中のワイヤハーネスの搬送速度に基づいた同期速度で移動させながら、ワイヤハーネスに対するテープの巻き付けを開始する。更に、このテープ巻き付け機は、テープの巻き付け終了位置において、リール状テープ(テープ巻き付け装置等)を搬送中のワイヤハーネスの搬送速度に基づいた同期速度で移動させながら、ワイヤハーネスに巻き付けられたテープとリール状テープとの間を切断する。このため、このテープ巻き付け機は、ワイヤハーネスの搬送を継続させながらも(つまりワイヤハーネスの生産性の低下を抑えつつ)、テープの巻き付け開始位置と巻き付け終了位置において、巻き付けられたテープの品質を向上させることができる。
図1は、実施形態のテープ巻き付け機と当該テープ巻き付け機が適用される搬送装置の一例を示す図である。 図2は、実施形態のテープ巻き付け機を示す斜視図である。 図3は、実施形態のテープ巻き付け機を図2とは別の角度から見た斜視図である。 図4は、実施形態のテープ巻き付け機の側面図であって、ヘッドが原点に位置しているときについて示す図である。 図5は、実施形態のテープ巻き付け装置の動力伝達部について説明する部分透視図である。 図6は、実施形態の移動装置について説明する図である。 図7は、テープ巻き付け動作の主な動きについて説明する図である。 図8は、テープ巻き付け動作に関するフローチャートである。 図9は、実施形態のテープ巻き付け機の側面図であって、テープが引き出された状態を示す図である。 図10は、実施形態のテープ巻き付け機の側面図であって、テープをワイヤハーネスに貼り付けた状態を示す図である。 図11は、実施形態のテープ巻き付け機の側面図であって、テープのワイヤハーネスに対する巻き付け動作を示す図である。 図12は、実施形態のテープ巻き付け機の側面図であって、テープが切断された状態を示す図である。
以下に、本発明に係るテープ巻き付け機の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係るテープ巻き付け機の実施形態の1つを図1から図12に基づいて説明する。
図1の符号1は、本実施形態のテープ巻き付け機を示す。このテープ巻き付け機は、車両等に搭載されるワイヤハーネスWHに対してテープTPを巻き付けていく機械である。
ワイヤハーネスWHは、電線や信号線の基幹部分(主線)101、電線や信号線の分岐部分(分岐線)102、コネクタ103等の各種部品によって構成されており、これらの各種部品を布線板111の上で組み付けていくことによって作られる。製造中のワイヤハーネスWHは、布線板111の表面から所定の間隔を空けた状態で当該布線板111に保持されている。その間隔は、後述するヘッド11の回転を阻害しない大きさに設定される。このワイヤハーネスWHの組付け工程においては、製造中のワイヤハーネスWHが布線板111と共にコンベア等の搬送装置112で搬送されながら、適宜部品毎に定められた場所で、該当する部品の組付けが行われていく。
ここで、その組付け工程の中には、ワイヤハーネスWHに対するテープTP(例えば粘着テープ等)の巻き付け工程が含まれている。そのテープTPは、主線101や分岐線102に対して巻き付けられる。このテープTPとしては、複数本の電線や信号線を一纏めに束ねるために巻き付けたもの、複数本の電線等が収容された外装部材(コルゲートチューブ等)に巻き付けたもの、識別のために巻き付けたもの等が知られている。以下においては、このワイヤハーネスWHに対するテープ巻き付け機1について具体的に説明する。
本実施形態のテープ巻き付け機1は、主線101における所定範囲に対してテープTPを巻き付けるものとして例示する。例えば、この例示では、主線101における隣り合う2本の分岐線102の間をテープTPの巻き付け対象とする。このため、ワイヤハーネスWHは、その搬送方向Mwh(つまり布線板111の移動方向Mcv)が主線101の軸線方向に沿うように布線板111の上に配置する。主線101の軸線方向とは、ストレート形状の主線101を成す電線等の延在方向のことである。また、ここでは、その主線101の軸線周りの方向を周方向という。尚、ワイヤハーネスWHにおいては主線101に多少の曲がりが生じている場合もあるが、ここでは、そのような場合でも、便宜上、主線101が搬送方向Mwhに沿ったストレート形状に類するものであるとして、布線板111の上のワイヤハーネスWHの方向を定義する。
テープ巻き付け機1は、ワイヤハーネスWHに対してテープTPを巻き付けるテープ巻き付け装置10を備える(図2−図4)。このテープ巻き付け装置10は、ワイヤハーネスWHの周方向(具体的には主線101の周方向)に沿って回転しながら当該ワイヤハーネスWHにテープTPを巻き付けるヘッド11と、このヘッド11を駆動させるための駆動力を発生させる駆動部12と、を備える。更に、このテープ巻き付け装置10は、駆動部12の駆動力をヘッド11に伝える動力伝達部13を備える(図5)。図2−図5は、テープ巻き付け機1におけるヘッド11の初期位置(原点)を表したものである。
ヘッド11は、自らの回転中心となる回転体11aを備える。回転体11aは、例えば円板状の部材であって、径方向の切欠き部11aを有する。その切欠き部11aは、回転体11aの外周面側から回転中心に至るまで形成されている。
このテープ巻き付け機1は、リール状に巻かれたリール状テープTPrからテープTPを引き出しながらワイヤハーネスWHに巻き付けていく。このため、ヘッド11には、リール状テープTPrを回転自在に支持するテープ支持部(リール部)11bが設けられている。テープ支持部11bは、回転体11aの軸線方向に見て切欠き部11aと重ならないように、回転体11aの回転中心に対して偏心させた位置に配置する。そして、このテープ支持部11bは、その位置で回転体11aに保持され、この回転体11aと一体になって回転する。テープ支持部11bは、リール状テープTPrの軸線が主線101の軸線と平行になるようにリール状テープTPrを支持し、リール状テープTPrを自らの軸線周りの周方向に回転させる。図2の符号R1は、このリール状テープTPrの自転方向を表している。また、このテープ支持部11bは、切欠き部11aの形成方向に平行な別の回転軸を有しており、この回転軸周りにリール状テープTPrを回転させることによって、リール状テープTPrの軸線を主線101の軸線に対して傾けることができる。このため、このテープ支持部11bは、リール状テープTPrを自転させながら主線101の軸線に対して傾倒させることができる。図2の符号R2は、このリール状テープTPrの傾転方向を表している。
この例示の駆動部12には、電動機を用いる。このため、この例示の動力伝達部13は、ヘッド11と駆動部12との間に歯車群を備えている。この例示の歯車群は、駆動部12の出力軸と同心で且つ当該出力軸と一体になって回転する第1歯車13aと、この第1歯車13aに歯合する第2歯車13bと、この第2歯車13bに歯合する第3及び第4の歯車13c,13dと、この第3及び第4の歯車13c,13dに歯合し、回転体11aと同心で且つ当該回転体11aと一体になって回転する第5歯車13eと、を備える(図5)。従って、この動力伝達部13は、駆動部12の駆動力を回転体11aに伝え、この回転体11aと共にヘッド11を回転させることができる。
更に、ヘッド11は、リール状テープTPrから引き出されたテープTPを案内するガイド部11cを備える(図2及び図4)。そのガイド部11cは、テープ支持部11bに取り付けられており、リール状テープTPrと共に傾転する。この例示のガイド部11cは、リール状テープTPrの外周面に対して間隔を空けて配置した2つのガイド部材11c,11cを備える。2つのガイド部材11c,11cは、テープTPの厚さよりも僅かに大きな間隔(以下、「ガイド部11cの隙間」という。)を空けて配置される。リール状テープTPrから引き出されたテープTPは、そのガイド部11cの隙間を通して切欠き部11a側に引き出される。作業者は、リール状テープTPrをテープ支持部11bにセットする際に、リール状テープTPrからテープTPの端部TP1を引き出し、その端部TP1をガイド部11cの隙間に通しておく。その端部TP1は、切欠き部11a側に引き出しておく。
ヘッド11は、原点のときに、テープTPの貼付対象となるワイヤハーネスWHの主線101と切欠き部11aの開口(回転体11aの外周面側の開口)とが互いの径方向で対向する位置に配置される(図4)。ヘッド11は、その原点から主線101に向けて移動させ、開口から切欠き部11aの中に主線101を挿入させる。ヘッド11は、その切欠き部11aへの主線101の挿入と共に、リール状テープTPrから引き出されたテープTPの端部TP1を主線101の外周面に当接させ、その後、この主線101に対するテープTPの巻き付けを行う。従って、本実施形態のテープ巻き付け機1は、リール状テープTPrから端部TP1を引き出すテープ引き出し装置20と、ワイヤハーネスWHの主線101に対するヘッド11の相対的な位置を調整するヘッド位置調整装置30と、を備える(図2及び図4)。
テープ引き出し装置20は、ガイド部11cの隙間から引き出されているテープTPの端部TP1を更に引き出すための装置である。このテープ引き出し装置20は、その端部TP1を把持することが可能なテープ把持部21と、このテープ把持部21を駆動させる駆動部22と、テープ把持部21及び駆動部22を支持する支持部23と、この支持部23を介してテープ把持部21とガイド部11cとの間隔を調整することが可能な駆動部24と、を備える(図2及び図4)。
テープ把持部21は、リール状テープTPrの外周面に対向させた位置で、かつ、その外周面との間にガイド部11cを介在させた位置に配置する。このテープ把持部21は、相互間の相対的な距離の調整が可能な第1アーム体21aと第2アーム体21bとを備える。第1アーム体21aと第2アーム体21bは、テープ把持部21をガイド部11c側へと移動させた際に、一方が端部TP1の一方の面に対向し、他方が端部TP1の他方の面に対向するよう隙間を空けて配置する。第1アーム体21aと第2アーム体21bは、相互間の相対的な距離を縮めていくことによって端部TP1を把持する。第1アーム体21aと第2アーム体21bは、端部TP1を把持している状態で相互間の相対的な距離を広げていくことによって、その端部TP1を放す。駆動部22は、このような第1アーム体21aと第2アーム体21bとの間の相対的な距離を調整するための駆動力を発生させるものである。この駆動部22には、例えば、エアシリンダ等の油空圧機器を用いればよい。
このテープ把持部21と駆動部22は、支持部23を介して駆動部24に繋がれている。駆動部24は、ガイド部11cに対するテープ把持部21の往復移動を可能にするものである。この駆動部24には、例えば、エアシリンダ等の油空圧機器を用いることができる。駆動部24は、ガイド部11cの隙間から引き出されているテープTPの端部TP1をつかみにいくときに、支持部23を介してテープ把持部21と駆動部22をガイド部11cに近づけていく。また、この駆動部24は、テープ把持部21が端部TP1を把持しているときに、支持部23を介してテープ把持部21と駆動部22をガイド部11cから引き離していくことによって、リール状テープTPrから端部TP1を更に引き出していく。
このテープ引き出し装置20は、回転中のヘッド11と干渉しないように退避させるための駆動部25も備えている。その駆動部25は、退避時に、ヘッド11と干渉しない位置までテープ把持部21と駆動部22と支持部23と駆動部24とをワイヤハーネスWHの主線101から引き離す。これら退避させた各部品は、後述するヘッド位置調整装置30の支持部31に対して移動する。また、この駆動部25は、ヘッド11を原点に戻す際、退避させた各部品を支持部31に対する退避位置から元の位置に戻す。
ヘッド位置調整装置30は、テープ巻き付け装置10を支持する支持部31と、この支持部31を介して主線101に対するヘッド11の相対的な位置を調整することが可能な駆動部32と、を備える。その駆動部32には、例えば、エアシリンダ等の油空圧機器を用いればよい。駆動部32は、ヘッド11を原点に戻す際に、支持部31を介してテープ巻き付け装置10を主線101から引き離していく。一方、駆動部32は、テープTPの巻き付けを行う際、主線101が切欠き部11aの中の回転体11aの回転中心付近にまで挿入されるように、支持部31を介してテープ巻き付け装置10を主線101に近づけていく。
ここで、その支持部31には、テープ引き出し装置20と後述するテープ切断装置40とが支持されている。このため、ヘッド位置調整装置30は、テープ巻き付け装置10を主線101に対して移動させる際に、テープ引き出し装置20とテープ切断装置40についても、テープ巻き付け装置10と一体になって主線101に対する移動を行う。
本実施形態のテープ巻き付け機1は、ワイヤハーネスWHの主線101に巻き付けられたテープTPをリール状テープTPrから切り離すテープ切断装置40を備える。テープ切断装置40は、そのテープTPとリール状テープTPrとの間を切断する切断部41と、この切断部41を駆動させる駆動部42と、を備える(図2及び図4)。切断部41は、テープTPを切断する切断刃を有するものであり、ガイド部11cの隙間から引き出されているテープTPの端部TP1の一方の面に対して、間隔を空けて配置する。駆動部42には、例えば、エアシリンダ等の油空圧機器を用いることができる。駆動部42は、テープTPを切断する際に、切断可能な位置まで切断部41を移動させた後、この切断部41を元の位置まで戻す。
本実施形態のテープ巻き付け機1は、テープ巻き付け装置10とテープ引き出し装置20とヘッド位置調整装置30とテープ切断装置40とを搬送装置112によるワイヤハーネスWHの搬送方向Mwhに移動させる移動装置50を備える(図6)。移動装置50は、その移動を可能にする動力伝達部51と、この動力伝達部51に伝える駆動力を発生させる駆動部52と、を備える。この例示の駆動部52は、電動機である。動力伝達部51は、この駆動部52の駆動力を支持体53に伝える。その支持体53は、テープ巻き付け装置10とテープ引き出し装置20とヘッド位置調整装置30とテープ切断装置40とを支持する部材である。このため、駆動部52は、この支持体53を介してテープ巻き付け装置10とテープ引き出し装置20とヘッド位置調整装置30とテープ切断装置40とをワイヤハーネスWHの搬送方向に移動させることができる。
本実施形態のテープ巻き付け機1は、上述した各種駆動部12,22,24,25,32,42,52を制御する制御装置60を備える(図1)。この制御装置60の主な動作について図7に基づき説明する。
制御装置60は、搬送装置112によるワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhに基づいた同期速度Vsyncで、ワイヤハーネスWHの搬送方向Mwhへとテープ巻き付け装置10とテープ引き出し装置20とヘッド位置調整装置30とテープ切断装置40とを移動させる。そして、制御装置60は、その同期速度Vsyncによるテープ巻き付け装置10等の移動を行いながら、テープTPのワイヤハーネスWHの主線101に対する巻き付けを開始する。その際、制御装置60は、リール状テープTPrからテープTPの端部TP1を引き出し、この端部TP1をリール状テープTPrと共にワイヤハーネスWHの搬送方向Mwhへと同期速度Vsyncで移動させながら、ワイヤハーネスWHの主線101の外周面(つまりテープTPのワイヤハーネスWHに対する巻き付け開始位置)に貼り付ける。そして、制御装置60は、リール状テープTPrをワイヤハーネスWHの搬送方向Mwhへと同期速度Vsyncで移動させながら、ヘッド11を回転させて、その巻き付け開始位置でのテープTPの巻き付け動作を開始する。巻き付け開始位置でのテープTPの巻き付け動作とは、この巻き付け開始位置にテープTPを一巻き以上(一周以上)巻き付ける動作のことである。
このように、本実施形態のテープ巻き付け機1は、テープ巻き付け装置10等を搬送中のワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhに基づいた同期速度Vsyncで移動させながら、ワイヤハーネスWHの主線101に対してテープTPの巻き付けを開始する。このため、このテープ巻き付け機1は、テープTPの巻き付け開始位置の位置ズレを抑えることができる。更に、このテープ巻き付け機1は、テープTPの端部TP1の巻き付け開始位置に対する貼り付け不良を抑え、この端部TP1を適切に貼り付けることができるので、巻き付け開始位置に巻き付けられたテープTPの剥れ(特に端部の剥れ)の発生を抑制することができる。このテープ巻き付け機1は、このような有用な効果を奏するテープTPの巻き付けを搬送中のワイヤハーネスWHに対して行うことができるので、ワイヤハーネスWHの生産性の低下を抑えつつ、巻き付け開始位置に巻き付けられたテープTPの品質を向上させることができる。
制御装置60は、巻き付け開始位置でのテープTPの巻き付け動作を終えた後、その巻き付けを継続させながら、テープ巻き付け装置10とテープ引き出し装置20とヘッド位置調整装置30とテープ切断装置40の移動速度Vtpを同期速度Vsyncよりも低下させる(Vtp<Vsync)。これにより、主線101には、その移動速度VtpとワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhの速度差に応じた巻かれ方でテープTPが巻き付けられていく。テープTPは、その速度差によって、例えば、隣り合うテープTP同士の間に所定の隙間が空けられて巻き付けられたり、その隙間を詰めた状態で巻き付けられたりする。また、テープTPは、幅方向における所定の領域が重ね合わされた状態で巻き付けられる場合もある(所謂ハーフラップ等)。
制御装置60は、ワイヤハーネスWHの主線101におけるテープTPの巻き付け位置が巻き付け終了位置に到達したときに、ワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhに基づいた同期速度Vsyncで、ワイヤハーネスWHの搬送方向Mwhへとテープ巻き付け装置10とテープ引き出し装置20とヘッド位置調整装置30とテープ切断装置40とを移動させる。そして、制御装置60は、その同期速度Vsyncによるテープ巻き付け装置10等の移動を行いながら、テープTPのワイヤハーネスWHに対する巻き付け終了位置における巻き付け動作を開始し、この巻き付け終了位置でのテープTPの巻き付け動作を終えた後、主線101に巻き付けられたテープTPとリール状テープTPrとの間を切断する。巻き付け終了位置でのテープTPの巻き付け動作とは、この巻き付け終了位置にテープTPを一巻き以上(一周以上)巻き付ける動作のことである。
このように、本実施形態のテープ巻き付け機1は、テープ巻き付け装置10等を搬送中のワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhに基づいた同期速度Vsyncで移動させながら、巻き付け終了位置でのテープTPの巻き付け動作を行った後、テープTPを切断して、テープTPの巻き付けを終了させる。このため、このテープ巻き付け機1は、テープTPの巻き付け終了位置の位置ズレを抑えることができる。よって、このテープ巻き付け機1は、ワイヤハーネスWHの生産性の低下を抑えつつ、巻き付け終了位置に巻き付けられたテープTPの品質を向上させることができる。
この制御装置60の主な動作について図8のフローチャートを用いて説明する。
制御装置60は、ヘッド11が図4に示す原点のときに、テープ引き出し装置20を制御し、図9に示すように、ガイド部11cの隙間から引き出されているテープTPの端部TP1をリール状テープTPrから更に引き出す(ステップST1)。
その際、制御装置60は、テープ引き出し装置20の駆動部24を制御し、支持部23を介してテープ把持部21と駆動部22をガイド部11cに近づけていき、テープ引き出し装置20の駆動部22を制御して、その端部TP1をテープ把持部21に把持させる。そして、制御装置60は、端部TP1を把持させたまま、駆動部24を制御し、支持部23を介してテープ把持部21と駆動部22をガイド部11cから引き離していく。これにより、ガイド部11cの隙間から引き出されているテープTPの端部TP1は、リール状テープTPrから更に引き出される。
制御装置60は、ワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhに基づいて、このワイヤハーネスWHに対するリール状テープTPrの同期速度Vsync(つまりテープ巻き付け装置10等の同期速度Vsync)を演算する(ステップST2)。ここでは、ワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhと同一又は略同一の速度に同期速度Vsyncを設定する。
ワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhは、如何様な方法で検出又は算出してもよい。例えば、この搬送速度Vwhは、搬送装置112に設けている速度検出装置71の検出信号に基づいて演算することができる。その速度検出装置71は、ワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhを検出するものであってもよく、布線板111の移動速度Vcvを検出するものであってもよい。例えば、この速度検出装置71には、ワイヤハーネスWHにおける所定位置間を検出することが可能な位置センサ、布線板111における所定位置間を検出することが可能な位置センサ等を用いる。この場合、制御装置60は、速度検出装置71(位置センサ)の検出信号に基づいて所定位置間の移動時間を把握し、この移動時間と所定位置間の距離とに基づいてワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhを演算する。また、搬送装置112の駆動部(図示略)が電動機の場合、搬送速度Vwhは、その電動機の出力軸の回転数と動力伝達部(図示略)のギヤ比とに基づいて演算することも可能である。その動力伝達部は、その電動機と布線板111との間に配置され、この電動機の駆動力を布線板111に伝える歯車群等から成るものである。
制御装置60は、主線101におけるテープTPの巻き付け開始位置がテープTPの端部TP1と対向する位置まで到達したときに、移動装置50の駆動部52を制御して、演算された同期速度Vsyncでリール状テープTPr(つまりテープ巻き付け装置10等)のワイヤハーネスWHの搬送方向Mwhに向けた移動(同期移動)を開始させる(ステップST3)。
このステップST3における移動の開始タイミングは、例えば、搬送装置112に設けているテープTPの貼付位置検出装置72の検出信号に基づいて判断する。その貼付位置検出装置72には、主線101におけるテープTPの巻き付け開始位置の把握が可能な位置センサを用いる。例えば、その位置センサとしては、主線101におけるテープTPの巻き付け開始位置に何らかの識別マークや反射テープ等の識別部が設けられている場合、その識別部の検出が可能なものを用いることができる。この場合、制御装置60は、例えば、貼付位置検出装置72(位置センサ)の検出信号に基づいてテープTPの巻き付け開始位置を検出したときに、ワイヤハーネスWHの搬送速度Vwh(布線板111の移動速度Vcv)に基づいて、その巻き付け開始位置がテープTPの端部TP1と対向する位置に到達するタイミングを演算する。従って、この場合の貼付位置検出装置72(位置センサ)は、テープTPの端部TP1と対向する前に検出されるよう配置する。また、ワイヤハーネスWHの構成部品は、布線板111の上の決められた位置に配置される。このため、位置センサには、布線板111の所定位置の検出が可能なものを用いることができる。この場合、その所定位置からテープTPの巻き付け開始位置までの距離が予め判っているので、制御装置60は、貼付位置検出装置72(位置センサ)の検出信号に基づいて布線板111の所定位置が検出されたときに、ワイヤハーネスWHの搬送速度Vwh(布線板111の移動速度Vcv)に基づいて、その巻き付け開始位置がテープTPの端部TP1と対向する位置に到達するタイミングを演算する。制御装置60は、何れの貼付位置検出装置72(位置センサ)を用いるにしても、その到達タイミングがきたときに、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)の同期速度Vsyncでの移動を開始させる。
制御装置60は、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を同期移動させたままヘッド位置調整装置30の駆動部32を制御して、図10に示すように、テープTPの貼付対象となるワイヤハーネスWHの主線101に向けて、リール状テープTPrから引き出されたテープTPの端部TP1(具体的にはテープ巻き付け装置10とテープ引き出し装置20とテープ切断装置40)を移動させる(ステップST4)。前述したように、回転体11aの切欠き部11aの開口は、ヘッド11が原点のときに、テープTPの貼付対象となるワイヤハーネスWHの主線101に対向している。このため、ここでは、未だヘッド11を原点に対して回転させていないので、テープTPの貼付対象となる主線101に向けたテープ巻き付け装置10等の移動と共に、その主線101が開口から切欠き部11aの中に挿入される。
制御装置60は、このステップST4の移動をテープTPの端部TP1が主線101の外周面に当接するまで継続させ、この端部TP1を主線101の外周面に貼り付ける(ステップST5)。ステップST4の移動は、例えば、回転体11aの回転中心が主線101の軸線の位置又は当該軸線の位置と同等の位置に到達するまで継続させる。この際にもリール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)の同期移動が続いているので、テープTPの端部TP1は、主線101におけるテープTPの巻き付け開始位置に貼り付けられる。
制御装置60は、端部TP1の貼り付け後、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を同期移動させたままテープ引き出し装置20の駆動部22を制御して、テープ把持部21による端部TP1の把持状態を解除する(ステップST6)。この例示の制御装置60は、その後、テープ引き出し装置20の駆動部25を制御して、テープ引き出し装置20をテープ巻き付け装置10から引き離して退避させる(ステップST7)。
制御装置60は、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を同期移動させたままテープ巻き付け装置10の駆動部12を制御して、図11に示すように、ヘッド11を回転させ、巻き付け開始位置でのテープTPの巻き付け動作を開始する(ステップST8)。
この巻き付け開始位置でのテープTPの巻き付け動作においては、巻き付け開始位置に巻き付けられたテープTPの品質を向上させるために、巻き付け開始位置にテープTPを二巻き以上巻き付ける。このため、制御装置60は、テープTPの巻き付けを開始した後、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を同期速度Vsyncで同期移動させながら、ヘッド11の回転を継続させ、巻き付け開始位置にテープTPを繰り返し複数回巻き付ける。これにより、巻き付け開始位置に巻き付けられたテープTPの端部は、重ねられたテープTPによって隠されることになる。よって、このテープ巻き付け機1においては、巻き付け開始位置に巻き付けられたテープTPの端部の剥がれが抑制されるので、巻き付け開始位置におけるテープTPの品質を向上させることができる。
制御装置60は、巻き付け開始位置でのテープTPの巻き付け動作を終えた後(ステップST9)、ヘッド11の回転を継続させたまま移動装置50の駆動部52を制御して、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)の同期移動を停止させる(ステップST10)。
ここでは、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)の移動速度Vtpを同期速度Vsyncよりも低下させる。その移動速度Vtpは、テープTPの巻き付け位置が巻き付け終了位置に到達するまで継続させる。この移動速度Vtpは、テープTPの巻き方に応じた速度まで低下させる。例えば、この例示では、移動速度Vtpを0に設定する。つまり、この例示の制御装置60は、巻き付け開始位置でのテープTPの巻き付け動作を終えてから巻き付け終了位置でのテープTPの巻き付け動作を始めるまでの間、テープTPの巻き付けを継続させながら、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)におけるワイヤハーネスWHの搬送方向Mwhに沿った移動を停止させる。
制御装置60は、テープTPの巻き付け位置が巻き付け終了位置に到達したときに(ステップST11)、移動装置50の駆動部52を制御して、上述した同期速度Vsyncでリール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)のワイヤハーネスWHの搬送方向Mwhに向けた移動(同期移動)を再び開始させると共に(ステップST12)、ヘッド11の回転を継続させたまま、巻き付け終了位置でのテープTPの巻き付け動作を開始する(ステップST13)。
この巻き付け終了位置でのテープTPの巻き付け動作においては、巻き付け終了位置に巻き付けられたテープTPの品質を向上させるために、巻き付け終了位置にテープTPを二巻き以上巻き付ける。このため、制御装置60は、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を同期速度Vsyncで再び同期移動させながら、ヘッド11の回転を継続させ、巻き付け終了位置にテープTPを繰り返し複数回巻き付ける。このため、このテープ巻き付け機1においては、仮に巻き付け終了位置に巻き付けられたテープTPの端部に剥がれが生じたとしても、残りのテープTPを巻き付け終了位置に留めることができるので、巻き付け終了位置におけるテープTPの品質を向上させることができる。
制御装置60は、巻き付け終了位置でのテープTPの巻き付け動作を終えた後(ステップST14)、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を同期移動させたままテープ巻き付け装置10の駆動部12を制御して、ヘッド11の回転を所定位置で停止させる(ステップST15)。ヘッド11は、リール状テープTPrから引き出されているテープTPの面とテープ切断装置40における切断部41の移動方向とを直交又は略直交させる位置で停止させる。
制御装置60は、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を同期移動させたままテープ切断装置40の駆動部42を制御して、図12に示すように、切断部41をテープTPにおけるリール状テープTPrの部分と主線101に巻き付けられた部分との間に向けて移動させ、その間のテープTPを切断する(ステップST16)。
制御装置60は、そのテープTPの切断によってテープTPの巻き付けを終わらせるので、移動装置50の駆動部52の制御によってリール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)の同期移動を停止させた後(ステップST17)、ヘッド11を原点に復帰させる(ステップST18)。例えば、制御装置60は、移動装置50の駆動部52を制御して、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)におけるワイヤハーネスWHの搬送方向Mwhに沿った移動を停止させる。そして、制御装置60は、ヘッド位置調整装置30の駆動部32を制御して、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を主線101から引き離す方向に移動させ、テープTPが巻き付けられた主線101を回転体11aの切欠き部11aの中から離脱させる。しかる後、制御装置60は、移動装置50の駆動部52を制御して、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を初期位置に戻し、これによりヘッド11を原点に復帰させる。
以上示したように、本実施形態のテープ巻き付け機1は、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を搬送中のワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhに基づいた同期速度Vsyncで移動させながら、そのリール状テープTPrから引き出されたテープTPの端部TP1を貼付対象のワイヤハーネスWHの主線101に貼り付けて、この主線101に対するテープTPの巻き付けを開始する。このため、このテープ巻き付け機1は、テープTPの巻き付け開始位置の位置ズレを抑えることができる。更に、このテープ巻き付け機1は、貼り付け不良が抑制された適切なテープTPの貼り付けを巻き付け開始位置で行うことができるので、巻き付け開始位置に巻き付けられたテープTPの剥れの発生を抑えることができる。よって、このテープ巻き付け機1は、巻き付け開始位置に巻き付けられたテープTPの品質を向上させることができる。特に、この例示のテープ巻き付け機1は、巻き付け開始位置で複数回に渡って繰り返しテープTPを巻き付けるので、この巻き付け開始位置においてのテープTPの品質の更なる向上が可能になる。
また、このテープ巻き付け機1は、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)を搬送中のワイヤハーネスWHの搬送速度Vwhに基づいた同期速度Vsyncで移動させながら、テープTPを切断して、テープTPの巻き付けを終了させる。このため、このテープ巻き付け機1は、テープTPの巻き付け終了位置の位置ズレを抑えることができる。よって、このテープ巻き付け機1は、巻き付け終了位置に巻き付けられたテープTPの品質を向上させることができる。特に、この例示のテープ巻き付け機1は、巻き付け終了位置で複数回に渡って繰り返しテープTPを巻き付けるので、この巻き付け終了位置においてのテープTPの品質の更なる向上が可能になる。
また、このテープ巻き付け機1は、巻き付け開始位置でのテープTPの巻き付け動作を終えてから巻き付け終了位置でのテープTPの巻き付け動作を始めるまでの間、リール状テープTPr(テープ巻き付け装置10等)の移動速度Vtpを同期速度Vsyncよりも低下させ、所望の巻き方でテープTPの巻き付けを行うことができる。
このように、本実施形態のテープ巻き付け機1は、テープTPの巻き付け開始位置と巻き付け終了位置において、ワイヤハーネスWHの搬送を継続させながらも、テープTPの品質を向上させることができる。そして、このテープ巻き付け機1は、テープTPの巻き付け開始位置と巻き付け終了位置との間においても、ワイヤハーネスWHを搬送し続けることができる。よって、このテープ巻き付け機1は、巻き付けたテープTPの品質を向上させるために、テープTPの貼付対象としているワイヤハーネスWHの搬送を停止させる必要がない。更に、このテープ巻き付け機1は、そのワイヤハーネスWHの前後を流れている前工程や後工程で生産中のワイヤハーネスWHについても、布線板111による搬送を停止させる必要がない。従って、このテープ巻き付け機1は、ワイヤハーネスWHの生産性の低下を抑えつつ、巻き付けられたテープTPの品質を向上させることができる。また、このテープ巻き付け機1は、そのテープTPの品質の向上に伴い、テープTPの剥れの直し等のような作業者の手直し作業工数を軽減させることもできるので、作業者の作業負担の軽減やワイヤハーネスWHの安定した供給体制の構築を可能にする。
1 テープ巻き付け機
10 テープ巻き付け装置
11 ヘッド
12 駆動部
13 動力伝達部
20 テープ引き出し装置
21 テープ把持部
22 駆動部
23 支持部
24 駆動部
30 ヘッド位置調整装置
31 支持部
32 駆動部
40 テープ切断装置
41 切断部
42 駆動部
50 移動装置
51 動力伝達部
52 駆動部
60 制御装置
71 速度検出装置
72 貼付位置検出装置
101 主線
111 布線板
112 搬送装置
Mwh 搬送方向
TP テープ
TPr リール状テープ
TP1 端部
WH ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. ワイヤハーネスの周方向に沿って回転しながらリール状テープから引き出されたテープを当該ワイヤハーネスに巻き付けるヘッド及び当該ヘッドを駆動させる駆動部を備えたテープ巻き付け装置と、
    前記ワイヤハーネスに巻き付けられた前記テープと前記リール状テープとの間を切断する切断部及び当該切断部を駆動させる駆動部を備えたテープ切断装置と、
    前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置を搬送装置による前記ワイヤハーネスの軸線方向に沿った搬送方向に移動させる動力伝達部及び当該動力伝達部に伝える駆動力を発生させる駆動部を備えた移動装置と、
    それぞれの前記駆動部を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記搬送装置による前記ワイヤハーネスの搬送速度に基づいた同期速度で当該ワイヤハーネスの搬送方向へと前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置を移動させながら、前記テープの前記ワイヤハーネスに対する巻き付け開始位置における巻き付け動作を開始し、前記巻き付け開始位置での前記テープの巻き付け動作を終えた後、前記テープの前記ワイヤハーネスに対する巻き付けを継続させながら、前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置の移動速度を前記同期速度よりも低下させ、その後、前記ワイヤハーネスにおける前記テープの巻き付け位置が巻き付け終了位置に到達したときに、前記搬送速度に基づいた前記同期速度で前記ワイヤハーネスの搬送方向へと前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置を移動させながら、前記テープの前記ワイヤハーネスに対する前記巻き付け終了位置における巻き付け動作を開始し、前記巻き付け終了位置での前記テープの巻き付け動作を終えた後、前記ワイヤハーネスに巻き付けられた前記テープと前記リール状テープとの間を切断するものであり、
    前記制御装置は、前記巻き付け開始位置での前記テープの巻き付け動作として、前記巻き付け開始位置に前記テープを一巻き以上巻き付けることを特徴としたテープ巻き付け機。
  2. 前記搬送速度に基づいた前記同期速度は、前記搬送速度と同一の速度であることを特徴とした請求項1に記載のテープ巻き付け機。
  3. 前記制御装置は、前記巻き付け開始位置での前記テープの巻き付け動作を終えてから前記巻き付け終了位置での前記テープの巻き付け動作を始めるまでの間、前記テープの前記ワイヤハーネスに対する巻き付けを継続させながら、前記テープ巻き付け装置と前記テープ切断装置における前記ワイヤハーネスの搬送方向に沿った移動を停止させることを特徴とした請求項1又は2に記載のテープ巻き付け機。
  4. 前記制御装置は、前記巻き付け終了位置での前記テープの巻き付け動作として、前記巻き付け終了位置に前記テープを一巻き以上巻き付けることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のテープ巻き付け機。
  5. 前記制御装置は、前記巻き付け開始位置での前記テープの巻き付け動作として、前記巻き付け開始位置に前記テープを二巻き以上巻き付け、前記巻き付け終了位置での前記テープの巻き付け動作として、前記巻き付け終了位置に前記テープを二巻き以上巻き付けることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のテープ巻き付け機。
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