JP6199708B2 - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉型圧縮機に関し、特に、軸受ハウジングと称される部材をカシメによりハウジングに固定する密閉型圧縮機に関する。
空気調和装置、その他の冷凍サイクルを備える装置において、冷媒を圧縮するのに使用される密閉型圧縮機が知られている。この密閉型圧縮機は、例えば、スクロール圧縮機構と、その駆動源である電動機とを外殻をなすハウジング内に収納した構成とされる。スクロール圧縮機構は、互いに渦巻き状のラップを備える固定スクロールと旋回スクロールを組み合わせて配置し、固定スクロールに対して旋回スクロールを公転旋回運動させることでラップ間に形成される圧縮室の容積を漸次減少させて流体を圧縮する。
密閉型圧縮機において圧縮機構は、軸受ハウジングを介してハウジングに対して固定されるが、この固定手段の一つとして、カシメが知られている(例えば、特許文献1,特許文献2)。特許文献2によると、密閉型圧縮機における冷媒の圧力仕様が高くなっていることに加え、圧縮機構の運転が高速回転化していることが要因となり、軸受ハウジングを固定する部分の負荷が増大しており、そのためにはカシメが有効である。特許文献2は、ハウジングを塑性変形させたカシメ部を複数箇所に設けることで、高圧冷媒に対して十分な強度の掛かり代を形成した固定構造を提案している。軸受ハウジングは、圧縮機構の動作によりに生じるスラスト荷重を受ける機能と、駆動源の駆動力を圧縮機構に伝える主軸を摺動可能に支持する機能とを備えている。
特許第3567237号公報 特開2008−128036号公報
以上のように、カシメにより固定することで、高い固定強度を得ることができる。ところが、圧縮機構から過大なスラスト荷重が軸受ハウジングに作用すると、カシメが設けられている軸受ハウジングに変形が生じる。例えば、図7に示すように、圧縮機構を支持する軸受ハウジング119がハウジング103にカシメ130により固定されている場合に、軸受ハウジング119に形成された窪み119aの開口縁からハウジング103のコーナ部Oに大きな荷重が作用して、ハウジング103が損傷するおそれがあることが確認された。
そこで本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、カシメにより軸受ハウジングをハウジングに固定する密閉型圧縮機において、過大なスラスト荷重が圧縮機構に生じても、カシメ部分におけるハウジングの損傷を防止することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、外部に対して密閉された外殻をなすハウジングと、ハウジングの内部に収容される圧縮機構と、圧縮機構の動作によりに生じるスラスト荷重を受ける支持部と、駆動源の駆動力を圧縮機構に伝える主軸を回転可能に支持する軸受部とを備える軸受ハウジングと、を備え、軸受ハウジングに設けられる窪みに、塑性変形されたハウジングの一部が圧入されるカシメにより、軸受ハウジングをハウジングに固定する密閉型圧縮機であって、軸受ハウジングは、カシメに対応する位置であって、圧縮機構に対向する側の面に、変形逃がし溝が設けられている。軸受ハウジングがスラスト荷重(Fs)を受けると、スラスト荷重(Fs)を受ける部位が作用点(Pa)となりカシメが支点(Ps)となる曲げモーメントが生じるものとする。変形逃がし溝は、支点(Ps)と作用点(Pa)を結ぶ線分の範囲内であって、かつ当該線分を境にしてスラスト荷重(Fs)が負荷される側に設けられている。
本発明によると、過大なスラスト荷重が軸受ハウジングに作用しても、変形逃がし溝よりも内周側の部分を優先的に変形させることで、変形逃がし溝よりも外周側に位置するカシメにスラスト荷重が伝達されるのを防ぐ。したがって、カシメ部分において、軸受ハウジングの窪みの開口縁がハウジングを損傷させるのを抑制できる。
本発明の密閉型圧縮機において、軸受ハウジングに設けられる窪みの開口縁がR加工されていることが、窪みの開口縁から荷重を受けてハウジングに局所的な応力が生ずるのを防止することができるので、好ましい。
本発明の密閉型圧縮機において、軸受ハウジングに設けられる窪みは、開口縁から奥に向けて先細りする、テーパ形状に形成されていることが、窪みにカシメられるハウジングの圧入代を大きく取れるので、好ましい。
本発明は、特に過大なスラスト荷重が生じるのに対応して、窪みと塑性変形されたハウジングの一部の間に、自動調心機構を介在させることができる。自動調心機構は、内輪と外輪との間に転動体を配置した軸受からなり、内輪の内周が塑性変形されたハウジングの一部と軸受の径方向に対向するように設けられ、外輪の外周が軸受ハウジングの窪みと軸受の径方向に対向するように設けられ、外輪の軌道面が球面で、軌道面の曲率中心が軸受の中心と一致している。
この密閉型圧縮機によると、スラスト荷重が作用して軸受ハウジングに変形が生じたとしても、自動調心機構が機能してこの変形を吸収するので、ハウジングの損傷を防ぐことができる。
本発明によれば、過大なスラスト荷重が軸受ハウジングに作用しても、カシメ部分において、軸受ハウジングの窪みの開口縁がハウジングを損傷させるのを抑制できる。
第1実施形態のスクロール圧縮機を示す部分断面図である。 図1のスクロール圧縮機にカシメ部を形成する手順を示す図である。 図1のスクロール圧縮機における作用・効果を説明する図である。 図1のスクロール圧縮機における変形逃がし溝の例を示す図である。 図1のスクロール圧縮機のカシメ部の好ましい形態を示す図である。 第2実施形態のカシメ部を示す図である。 従来のスクロール圧縮機におけるカシメ部を示す図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。本実施形態においては、密閉型圧縮機としてスクロール圧縮機を例にして本発明を説明する。
[第1実施形態]
本実施形態に係るスクロール圧縮機1は、図1に示すように、ハウジング3と、固定スクロール5と、旋回スクロール7と、主軸9と、自転阻止部11と、を備えており、ハウジング3に圧縮機構を構成する軸受ハウジング19をカシメにより固定する。そして、スクロール圧縮機1は、過大なスラスト荷重が負荷されても、カシメ部分に損傷が生じるのを防止する変形逃がし溝19fが軸受ハウジング19に設けられている。以下、スクロール圧縮機1の各構成要素を順に説明した後に、変形逃がし溝19fについて説明する。
ハウジング3は、図1に示すように、内部に固定スクロール5、旋回スクロール7などの圧縮機構を構成する部材が収納設置される密封容器である。ハウジング3には、ディスチャージカバー13と、吸入管(図示せず)と、吐出管17と、軸受ハウジング19とが設けられている。ディスチャージカバー13は、ハウジング3の内部を高圧室HRと低圧室LRとに分離するものである。
吸入管は、外部から低圧の冷媒を低圧室LRに導くものであり、吐出管17は、高圧室HRから高圧の冷媒を外部へ導くものである。軸受ハウジング19は、固定スクロール5及び旋回スクロール7からなる圧縮機構を支持するとともに、主軸9を回転可能に支持するものである。
主軸9は、ハウジング3の内部の下方に設けられる図示を省略する電動モータの回転駆動力を旋回スクロール7に伝達するものである。主軸9は、ハウジング3の内部に略垂直にかつ回転可能に支持されている。主軸9の上側の端部には、旋回スクロール7を公転旋回駆動する偏心ピン9aが設けられている。偏心ピン9aは、主軸9の上端面において、主軸9の回転中心から、旋回スクロール7の旋回公転半径rだけ偏心した位置に設けられる円柱状の部材である。
固定スクロール5及び旋回スクロール7は、ハウジング3の低圧室LRに流入した流体を圧縮して、高圧室HRに吐出するものである。固定スクロール5及び旋回スクロール7は、ハウジング3の内部において、固定スクロール5が上側に旋回スクロール7が下側に配置され、両スクロール5,7が噛み合うように配置されている。
固定スクロール5は、旋回スクロール7を介して軸受ハウジング19に下方から支持さることにより、ハウジング3の定位置に配置されている。固定スクロール5の端板5aの背面中央(図1における上側の面中央)には圧縮された流体が吐出される吐出ポート21が設けられている。一方、旋回スクロール7は、軸受ハウジング19に、固定スクロール5に対して公転旋回運動できるように支持されている。旋回スクロール7の端板7aの背面中央(図1における下側の面中央)には、主軸9の偏心ピン9aが挿入されるボス23が設けられている。同じく、端板7aの背面には、旋回スクロール7の中心から所定半径の円周上に、自転阻止部11のリング27が配置される凹部25が形成されている。凹部25は、主軸9側から見て、略円状に形成されている。
軸受ハウジング19は、カシメ部30によりハウジング3に支持される、概ね円環状の部材である。
軸受ハウジング19は、図3(a)に示すように、内周側に位置し、主軸9を回転可能に支持する軸受部19bと、外周側に位置し、ハウジング3に対向する固定部19cと、軸受部19bよりも外周よりに設けられ、旋回スクロール7を支持する支持部19dと、固定部19cと支持部19dの間を繋ぐ連結部19eと、を備えている。
軸受ハウジング19が支持部19dにおいて旋回スクロール7を鉛直方向に支持しているので、旋回スクロール7と固定スクロール5との間で冷媒が圧縮されると、支持部19dはスラスト荷重Fsを受ける。本実施形態は、複数個所にカシメ部30を設けることで、過大なスラスト荷重Fsを受けても軸受ハウジング19が受け止めることができるようにしている。加えて、本実施形態は、過大なスラスト荷重を受けても、軸受ハウジング19からハウジング3が局所的な荷重を受けて損傷しないように、軸受ハウジング19に変形逃がし溝19fが形成されている。変形逃がし溝19fについては、後述するカシメ部30とともにより詳しく説明する。
以上説明した構成を有するスクロール圧縮機1は、ハウジング3の内部に収納した軸受ハウジング19を固定するため、圧縮機構の側面適所に、円周方向へ等間隔、たとえば120度間隔に配設した複数のカシメ部30が形成されている。
カシメ部30は、図2(c)に示すように、軸受ハウジング19の一部を窪ませた窪み19aにハウジング3の一部を嵌入させて形成している。窪み19aは、図2(a)に示すように、予め形成しておく。図2(b)に示すようにハウジング3を被せた後に、図2(c)に示すようにポンチ40をハウジング3の外側から窪み19aに向けて打ち込むように押圧することにより、ハウジング3の一部を凹部形状に塑性変形させて形成する。
カシメ部30を形成する際には、図2に示すように、窪み19aの内径d及びポンチ40の外径Dは、同一寸法(d=D)に設定されることが好ましい。そうするとポンチ40の凸部に押圧されたハウジング3が塑性変形して窪み19aの内部に入り込み、軸受ハウジング19側と係合することで掛かり代の長さを確保できるため、十分なカシメ強度を得ることができる。
このように十分な強度を有するカシメ部30を円周方向へ等ピッチに複数の箇所に形成すれば、高圧冷媒対応により板厚を増したハウジング3に対しても、十分な強度の掛かり代を形成したカシメ部30により、軸受ハウジング19を確実に固定することができる。
なお、ハウジング3と軸受ハウジング19の間にカシメ部30を形成する際には、ハウジング3のカシメ部30に対応する部位を加熱(例えば700℃〜800℃)して塑性変形させることが、加工性を大幅に向上できるので好ましい。
スクロール圧縮機1は、カシメ部30を形成することに対応して、図1、図3及び図4に示すように、軸受ハウジング19に周方向に沿って変形逃がし溝19fが形成されている。変形逃がし溝19fは、連結部19eの上面、つまり固定スクロール5及び旋回スクロール7からなる圧縮機構に対向する側の面に形成されている。
軸受ハウジング19において、図3(a)に示すように、スラスト荷重Fsを受ける支持部19dが作用点Paとなり、カシメ部30が支点Psとなるので、軸受ハウジング19にはカシメ部30を支点Psとして、図中の反時計回りの曲げモーメントMが生じる。このとき、変形逃がし溝19fは、支点Psと作用点Paを結ぶ線分の範囲内であって、かつ当該線分を境にしてスラスト荷重Fsが負荷される側に設けられている。
以上のように変形逃がし溝19fを備える軸受ハウジング19に、過大なスラスト荷重Fsが支持部19dに作用したとする。そうすると、図3(b)に示すように、変形逃がし溝19fよりも内周側の部分が変形することで、変形逃がし溝19fよりも外周側に位置するカシメ部30にスラスト荷重Fsが伝達されるのを抑制する。したがって、カシメ部30において、軸受ハウジング19の窪み19aの角部がハウジング3を損傷させるのを防止できる。
変形逃がし溝19fは、図4(a)に示すように、円周方向に連続的に連なったリング状に形成することができるし、図4(b)に示すように、円周方向に複数に分割して形成することもできる。いずれであっても、カシメ部30に対応して変形逃がし溝19fが設けられることが必要である。ここで、カシメ部30に対応して、とは、各々のカシメ部30と軸受ハウジング19の中心を結ぶ線分に変形逃がし溝19fが重複して形成されることをいう。こうなっていれば、前述した、カシメ部30にスラスト荷重Fsが伝達されるのを防ぐ効果を享受できる。
また、ここまでは変形逃がし溝19fは平面視して、円弧状をなしているが、本発明はこれに限定されず、カシメ部30にスラスト荷重Fsが伝達されるのを防ぐという効果を奏する限り、平面視した形状は問われない。例えば、変形逃がし溝19fを直線状に形成してもよいし、外周側に向けて突となる山形形状に形成してもよい。
変形逃がし溝19fは、深さが深いほど内周側の部分が変形しやすくなるが、軸受ハウジング19の強度を落としてしまうので、両者を考慮した深さを選択することが望まれる。一つの指針として、変形逃がし溝19fを設ける部分(本実施形態では連結部19e)の肉厚の1/10〜2/10程度を基準にする。変形逃がし溝19fの幅も同様の指針に従って設定すればよい。例えば、軸受ハウジング19の肉厚が10〜20mmの範囲にあれば、変形逃がし溝19fの深さを1〜2mm、幅を1〜2mm程度にする。
第1実施形態に採用することが好ましい要素について、図5を参照して説明する。
はじめに、図5(a)に示すように、軸受ハウジング19の窪み19aの開口縁をR加工することにより、ハウジング3に局所的な応力が生ずるのをより確実に防止することができる。R加工における曲率半径は、応力集中を低減するために、1mm以上にすることが好ましい。
また、R加工と同様の効果を面取り加工により得ることもできる。
次に、窪み19a形状についてあるが、図5(b)に示すように、開口縁から窪み19aの奥に向けて先細りするテーパ形状に加工することが好ましい。窪み19aの奥に近くなると開口径が狭くなるので、窪み19aにカシメられるハウジング3の圧入代を大きく取れる。したがって、カシメ部30における軸受ハウジング19とハウジング3の締結力を大きくすることができるので、カシメ部30による固定をより確実にできる。
テーパの傾斜の程度には好ましい範囲が存在し、窪み19aの開口縁の直径をφDとし、奥側の直径をφdとすると、次式に従うとテーパ形成による効果が顕著になる。
φd ≦ φ0.998×φD
[第2実施形態]
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は、スラスト荷重がより大きな場合に対応する。なお、以下では第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同じ部位には同じ符号を図6に示している。
第2実施形態は、カシメ部30に自動調心軸受50を介在させる。
自動調心軸受50は、図6(a)に示すように、内輪51と、外輪53と、内輪51と外輪53の間に設けられる転動体55と、図示を省略する保持器と、を備えている。自動調心軸受50は、外輪53の軌道面が球面で、曲率中心が軸受中心と一致しているため、内輪51、転動体55、保持器の軸が、軸受中心の周りを自由に回転できるという調心性を備えている。一般的に、許容調心角は約0.07〜0.12ラジアン(4〜7度)である。
自動調心軸受50は、図6に示すように、内輪51がハウジング3の側と径方向に対向し、外輪53が軸受ハウジング19の側と径方向に対向して設けられ、窪み19aと塑性変形されたハウジング3の一部の間に介在している。
自動調心軸受50をカシメ部30に設けるには、第1実施形態と同様にして、カシメ部30を形成した後に、カシメを解除する。そして、自動調心軸受50を圧入できるように軸受ハウジング19の開口径を拡大する加工を行ってから、自動調心軸受50をハウジング3と軸受ハウジング19の間に介在させて組み付ける。
第2実施形態のカシメ部30によると、非常に大きなスラスト荷重が作用して軸受ハウジング19に変形が生じたとしても、図6(b)に示すように、自動調心軸受50が機能してこの変形を吸収するので、ハウジング3の損傷を防ぐことができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
例えば、以上では、密閉型圧縮機としてスクロール圧縮機の例を説明したが、圧縮機構としてロータリー圧縮機構とスクロール圧縮機構の両者を備える密閉型圧縮機のスクロール圧縮機構の部分について本発明を適用することもできる。
また、軸受ハウジング19の構造は、圧縮機構の動作によりに生じるスラスト荷重を支持する機能と、駆動源の駆動力を圧縮機構に伝える主軸を摺動可能に支持する機能とを備える限り、任意である。
1 スクロール圧縮機
3 ハウジング
5 固定スクロール
5a 端板
7 旋回スクロール
7a 端板
9 主軸
9a 偏心ピン
11 自転阻止部
13 ディスチャージカバー
17 吐出管
19 軸受ハウジング
19a 窪み
19b 軸受部
19c 固定部
19d 支持部
19e 連結部
19f 変形逃がし溝
21 吐出ポート
23 ボス
25 凹部
27 リング
30 カシメ部
40 ポンチ
50 自動調心軸受
51 内輪
53 外輪
55 玉
D 外径
d 内径
Fs スラスト荷重
HR 高圧室
LR 低圧室
M モーメント

Claims (4)

  1. 外部に対して密閉された外殻をなすハウジングと、
    前記ハウジングの内部に収容される圧縮機構と、
    前記圧縮機構の動作により生じるスラスト荷重を受ける支持部と、駆動源の駆動力を前記圧縮機構に伝える主軸を摺動可能に支持する軸受部と、を備える軸受ハウジングと、を備え、
    前記軸受ハウジングに設けられる窪みに、塑性変形された前記ハウジングの一部が圧入されるカシメにより、前記軸受ハウジングを前記ハウジングに固定する密閉型圧縮機であって、
    前記軸受ハウジングは、
    前記カシメに対応する位置であって、圧縮機構に対向する側の面に、変形逃がし溝が設けられており、
    前記軸受ハウジングがスラスト荷重(Fs)を受けると、前記スラスト荷重(Fs)を受ける部位が作用点(Pa)となり前記カシメが支点(Ps)となる曲げモーメントが生じるものとし、
    前記変形逃がし溝は、
    前記支点(Ps)と前記作用点(Pa)を結ぶ線分の範囲内であって、かつ当該線分を境にして前記スラスト荷重(Fs)が負荷される側に設けられている
    ことを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 前記軸受ハウジングに設けられる前記窪みの開口縁がR加工されている、
    請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記軸受ハウジングに設けられる前記窪みは、開口縁から奥に向けて先細りする、テーパ形状に形成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 外部に対して密閉された外殻をなすハウジングと、
    前記ハウジングの内部に収容される圧縮機構と、
    前記圧縮機構の動作により生じるスラスト荷重を受ける支持部と、駆動源の駆動力を前記圧縮機構に伝える主軸を摺動可能に支持する軸受部と、を備える軸受ハウジングと、を備え、
    前記軸受ハウジングに設けられる窪みに、塑性変形された前記ハウジングの一部が圧入されるカシメにより、前記軸受ハウジングを前記ハウジングに固定する密閉型圧縮機であって、
    前記窪みと塑性変形された前記ハウジングの一部の間に、自動調心機構が介在し、
    前記自動調心機構は、
    内輪と外輪との間に転動体を配置した軸受からなり、
    前記内輪の内周が前記塑性変形されたハウジングの一部と前記軸受の径方向に対向するように設けられ、前記外輪の外周が前記軸受ハウジングの前記窪みと前記軸受の径方向に対向するように設けられ、
    前記外輪の軌道面が球面で、前記軌道面の曲率中心が前記軸受の中心と一致する
    ことを特徴とする密閉型圧縮機。
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