JP6199126B2 - プリンタにおける紫外線照射装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献1には、プリントヘッドのインク吐出ノズルに対応する部分だけ紫外線発光ダイオード(UVLED)を点灯し印字しない部分はUVLEDを消灯するインクジェット記録装置が開示されている。
また、特許文献2には、プリントヘッドより広い範囲の光照明装置をプリントヘッドの上方に設け、印字モードにより、光の照射範囲を変更する構成のインクジェットプリンタが開示されている。
またヘッドキャリッジの上方から照射をする場合、印刷媒体への距離が大きいため十分な光量を得るには光源の性能を高くする必要もある。
また、紫外線硬化用の光源を印刷ヘッドを搭載したキャリッジ側に設けた場合、光源を双方向作画のために2灯用意する必要があり、キャリッジの重量が増加するという問題点が生じる。また、印字面に対する照射時間が短いための光源を高照度とする必要があり、コスト高となるという問題点が生じる。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものである。
また本発明は、前記紫外線照射光源は、紫外線照射発光部と、該発光部を保持するカバーとから成り、該カバーに発光部の出す紫外線を印刷媒体の印刷ヘッドの移動経路に向けて導くための光透過部が設けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記紫外線照射発光部を複数の紫外線LEDチップにより構成したことを特徴とする。
また本発明は、前記ヘッドキャリッジに、前記紫外線照射光源から照射される紫外線の、前記印刷媒体の前記印刷ヘッドのインク吐出面に対面する走査面に向かう光路を遮断する遮蔽手段を設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記ヘッド案内レールの内部を中空とし、該ヘッド案内レールにファンを取り付け、該ヘッド案内レールに排気口を設けて、ヘッド案内レールの内部に冷却用の空気の流れを生じさせたことを特徴とする。
また本発明は、前記紫外線照射光源を、該光源と前記印刷媒体の印刷ヘッドの主走査方向の走査面との距離が短くなるように、前記ヘッド案内レールの下方に配置したことを特徴とする。
また本発明は、前記紫外線照射光源を複数本上下に並べて前記ヘッド案内レールに取り付け、各紫外線光源の印刷媒体に対する照射範囲が異なるようにしたことを特徴とするものである。
また印刷媒体の近くに光源を設けるため、上方に設ける場合に比べて光源の性能を小さくする事ができ、またヘッドキャリッジに設けていないため、ヘッドキャリッジ近傍での温度上昇が起きないためインクジェットヘッドの吐出に与える影響を抑えることができ安定した吐出やノズル詰まりを抑える事ができる。
また熱容量の大きいヘッド案内レールに光源を取り付けたので、ヘッド案内レールから大きな放熱効果が得られ、光源を安定的に駆動することができる。
図1及び図2において、符号2は、インクジェットプリンタのヘッド案内レールであり、機体(図示省略)に支持具を介して固設されている。4は、ヘッドキャリッジであり、これにインクジェット型印刷ヘッド6(図3参照)が取り付けられている。ヘッドキャリッジ4は、ヘッド案内レール2に、これに沿って主走査方向Y(Y軸方向)に往復可能に連結している。
尚、本実施形態では、紫外線照射光源16としてLEDチップ16bを用いているが、光源は、LEDチップを用いたもの以外に棒状の公知のUV発光部を用いることができ、特にLED発光部に限定されるものではない。
印刷ヘッド6は、印刷媒体8の側方(例えば左側)に設定されたホームポジションから、水平方向に、印刷媒体8の側部に接近した待機位置まで移動し、該待機位置から、例えば右方向(主走査方向)にCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のUV硬化型インクを吐出しながら移動し、印刷媒体8にまず1バンド分の印字を行う。1バンド分の印字が完了すると、印刷ヘッド6は、印刷媒体8の左側の待機位置まで復帰移動するとともに、印刷媒体8が、1バンド分副走査方向に移動する。
図4は、光源16を取付具24を介して印刷ヘッド6の真上に配置した実施形態を示している。光源16から出るUV光は、プリンタの印字動作中、印刷媒体8の印字面を照射する。他の構成は、図3に示す実施形態と同一である。
尚、本実施形態の図3,図5のように、図4のような上方からの照射ではなく下方部分からの照射である場合、印刷媒体8への距離が短いため光量が少なくても印刷媒体に届く時点での光量を得る事ができるため上方などから照射する場合に比べて能力の低い光源を使用する事ができる。
他の構成は、図3に示す実施形態と同一である。
図6は、ヘッド案内レール移動型のプリンタに本発明を適用した実施形態を示している。
ヘッド案内レール2は、プリンタの機体に図中、左右方向(副走査方向)に移動可能に支持されている。印字動作は、支持台28上の印刷媒体8に対して、ヘッド案内レール2が副走査方向に相対移動し、ヘッドキャリッジ4がヘッド案内レール2に対して主走査方向に移動し、印刷ヘッド6から印刷媒体8の印字面に対してインクが吐出され、印字が行われる。
尚、図6においては左側にヘッド案内レール2が移動する事により印字面が光源16の照射範囲に移動する。なお、図5のようにヘッドを挟んだ反対側に光源16を設ける場合には、ヘッド案内レール2の移動方向は右側にるため、相対的な搬送方向は本実施形態ではどちらでもよい。
他の構成は、図3に示す実施形態と同一である。
光源16は、通常高温になりやすい。光源16の発熱を抑えるには、プリンタのヘッド案内レール2のような熱容量が大きく、発熱しにくい部材に光源16を取り付け、ヘッド案内レール2を通じて放熱することが望ましい。プリンタのヘッド案内レール2は通常、中空のため、本実施形態では、プリンタのヘッド案内レール2にファン32を取り付け、ヘッド案内レール2の両端側に排気口34,34を設けることで、ヘッド案内レール2内に空気の流れを発生させヘッド案内レール2の冷却を行っている。本実施形態の他の構成は、図3に示す実施形態の構成と同一である。
下段の光源16は、図10(A)に示すように、その照射範囲Aが、印刷媒体8上の印字範囲Aと一致するように設定され、上段の光源16は、図10(B)に示すように、その照射範囲Bが印字範囲Aを含み、更にこれより前方に延びる範囲に設定されている。即ち、図10の実施形態では、上段の光源16が印字範囲Aより広いエリアを照射し、下段の光源16が印字範囲Aを照射する。各段の光源16の照射範囲はカバーの光透過部のレンズと照射する角度などで調整が行われる。下段の光源16による照射は、印字面との距離が近いことと、照射範囲が狭いことで光量が増大し、印字直後の照射に適している。また、上段の光源16による全体的な広い範囲での照射は、印刷媒体印字面への積算光量を増やすものである。上下段の光源16の照射範囲は特に図示する範囲に限定されるものではなく、適宜設定することができる。また、光源16は上下2段に限定されるものではなく、複数段の配置が可能である。
なお、上記説明中、印字という表現は印刷と同義で使用している。また、印刷媒体は用紙だけでなく、樹脂やプラスチック、金属など種々の材料のものが用いられるが、特に板状のものなどにも印刷することができる。
4 ヘッドキャリッジ
6 印刷ヘッド
8 印刷媒体
10 プラテン
12 駆動ローラ
14 押えローラ
16 光源
16a 発光部
16b LEDチップ
18 光源用コントローラ
20 ドライバ回路
22 メインコントローラ
24 取付具
26 取付具
28 台
30 遮蔽板
32 ファン
34 排気口
Claims (7)
- 機体側に支持されたヘッド案内レールと、該ヘッド案内レールに移動可能に取り付けられたヘッドキャリッジに設けられた印刷ヘッドと、印刷媒体を支持する支持手段とを備え、コントローラの制御により前記ヘッドキャリッジと前記印刷媒体との位置関係を主走査方向と副走査方向に相対移動させ、前記印刷ヘッドから紫外線硬化型インクを吐出して前記印刷媒体の印刷ヘッドの主走査方向の走査面に印刷を行うプリンタにおいて、前記ヘッド案内レールに、該ヘッド案内レールに沿った前記ヘッドキャリッジの移動を阻止しないように、該ヘッド案内レールの長手方向に沿って延びる紫外線照射光源を取り付け、該光源の紫外線を前記印刷媒体に照射するようにしたことを特徴とするプリンタにおける紫外線照射装置。
- 前記紫外線照射光源は、紫外線照射発光部と、該発光部を保持するカバーとから成り、該カバーに発光部の出す紫外線を印刷媒体の印刷ヘッドの移動経路に向けて導くための光透過部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタにおける紫外線照射装置。
- 前記紫外線照射発光部を複数の紫外線LEDチップにより構成したことを特徴とする請求項2に記載のプリンタにおける紫外線照射装置。
- 前記紫外線照射光源を、紫外線が前記印刷ヘッドの移動経路の側方から前記走査面に照射されるように、前記ヘッド案内レールに取り付け、前記ヘッドキャリッジに、前記紫外線照射光源から照射される紫外線の、前記印刷媒体の前記印刷ヘッドのインク吐出面に対面する走査面に向かう光路を遮断する遮蔽手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタにおける紫外線照射装置。
- 前記ヘッド案内レールの内部を中空とし、該ヘッド案内レールにファンを取り付け、該ヘッド案内レールに排気口を設けて、ヘッド案内レールの内部に冷却用の空気の流れを生じさせたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタにおける紫外線照射装置。
- 前記紫外線照射光源を、該光源と前記印刷媒体の印刷ヘッドの主走査方向の走査面との距離が短くなるように、前記ヘッド案内レールの下方に配置したことを特徴とする請求項1に記載のプリンタにおける紫外線照射装置。
- 前記紫外線照射光源を複数本上下に並べて前記ヘッド案内レールに取り付け、各紫外線光源の印刷媒体に対する照射範囲が異なるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタにおける紫外線照射装置。
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