JP5730255B2 - 紫外線照射装置及びインク硬化制御装置 - Google Patents
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Description
また、図7のようにUVインクはメディアへの到着後にUV光が照射されるタイミングにより形状が突型や平坦型になるのだが、最初に印字される部分においてはある程度平坦性を有したほうが密着性は良く、少し時間が経過した段階でUV光を照射した方が良い。またUVインクは硬化する段階で上にインクが塗布されるとインク同士の密着が強くなるという性質もあるため、一度に強く当てる事なく徐々に光量を上げて硬化させていくことも必要になる。
本発明は上記問題点を解決することを目的とする。
また本発明は、紫外線硬化型インクを用いたインクジェットプリンタに使用される紫外線照射装置であって、紫外線発光ダイオードからなる紫外線ランプと、該紫外線ランプを電子的に制御するコントローラとを備え、前記紫外線ランプの紫外線照射部を複数のセグメントに区画し、該各セグメントの照度を前記コントローラにより制御可能としたことを特徴とする。
また本発明は、紫外線硬化型インクを用いたインクジェットプリンタに使用される紫外線照射装置であって、紫外線発光ダイオードからなる紫外線ランプと、該紫外線ランプを電子的に制御するコントローラとを備え、前記紫外線ランプに、その先端部から後方に延びる領域を有する照度変化部を設け、該照度変化部を複数のセグメントに区画し、該各セグメントの照度を前記コントローラにより制御可能としたことを特徴とする。
また本発明は、前記紫外線ランプに、前記照度変化部に隣接して該照度変化部の後端から更に後方に延びる最大照度設定部を設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記紫外線ランプの照度変化部及び最大照度設定部は、多数の紫外線発光ダイオードのチップから構成されることを特徴とする。
また本発明は、前記照度変化部の各セグメントは、複数の紫外線発光ダイオードチップを1列又は複数列状に配置したLED体により構成したことを特徴とする。
また本発明は、前記照度変化部を形成する各セグメントは、照度変化部の先頭から後方に向けて複数並列配置され、この先頭のセグメントと最後部のセグメントとの間の配置幅がインクジェット印字装置の印字幅に相当するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記照度変化部の各セグメントがマルチパス方式のインクジェットプリンタのヘッド部に対するメディアの副走査方向の相対的搬送幅に対応していることを特徴とする。
また本発明は、前記照度変化部の先頭の行のセグメントの照度がゼロ又はこれに近い照度に設定され、他の行のセグメントが先頭の行のセグメントよりも高い照度に設定されていることを特徴とする。
また本発明は、前記照度変化部の先頭の行のセグメントの照度がゼロ又はこれに近い低照度に設定され、他の行のセグメントの照度が最大照度に向けて段階的に増大するように設定されていることを特徴とする。
また本発明は、前記照度変化部の先頭の行のセグメントの照度がゼロ又はこれに近い低照度に設定され、他の行のセグメントの照度が先頭の行のセグメントの照度よりも高く設定され、該他の行のセグメントの高い照度が一定の照度に設定されていることを特徴とする。
また本発明は、前記照度変化部の先頭の行のセグメントの照度がゼロ又はこれに近い低照度に設定され、他の行のセグメントの照度が先頭の行のセグメントの照度よりも高く設定され、該他の行のセグメントの高い照度が徐々に後方のセグメントに向けて低下するように設定されていることを特徴とする。
また本発明は、インクジェットヘッド部のノズル列をメディアの副走査方向の搬送幅に対応させて複数の領域に分割し、ヘッド部の1走査ごとに印字幅を1搬送分ずつ増加させて紫外線硬化インクで順次印字し、印字したインクに前記インクジェットヘッド部と連動する紫外線照射装置の紫外線ランプの紫外線を照射させて印字したインクを硬化させ、複数回の走査でメディア1搬送分の領域の印字が完了するインクジェットプリンタに用いられるインク硬化制御装置であって、前記紫外線ランプを多数の紫外線発光ダイオードにより構成し、該紫外線発光ダイオードの照度をコントローラにより制御可能とし、前記紫外線ランプの紫外線照射部を照度の異なる複数のセグメントに分割し、複数回の走査の中、最初の走査で印字された1回目の印字領域にゼロ又はこれに近い照度のセグメントが対面し、2回目以後の走査で印字された印字領域に1回目の走査のときの照度より高い照度に設定されたセグメントによって紫外線が照射されるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記2回目以後の走査で印字された印字領域に照射される紫外線の照度が走査ごとに順次段階的に増大するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記2回目以後の走査で印字された印字領域に照射される紫外線の照度が1回目の走査のときの照度より高い照度に設定され、該照度が走査ごとに一定の状態に設定されていることを特徴とする。
また本発明は、前記2回目以後の走査で印字された印字領域に照射される紫外線の照度が1回目の走査のときの照度より高い照度に設定され、該照度が走査ごとに低下するように設定されていることを特徴とする。
また本発明は、複数のセグメントに区画された紫外線ランプの紫外線照射部に隣接して、該紫外線照射部のセグメントの配列延長方向に最大照度設定部を設け、所定の回数の印字が完了した印字部分に前記最大照度設定部の紫外線が照射されるようにしたことを特徴とするものである。
また、インクジェットプリンタの印字幅に合わせた段階制御をする部分と完全に硬化させる最大照度の部分を個々の単位で制御することができるので、一つのユニットにて対応することができる。
図4において符号2はインクジェットプリンタのYレールであり、機体4に、支持具を介して固設されている。6はインクジェット記録ヘッドであり、ヘッド部8に取り付けられている。ヘッド部8は、Yレール2に、これに沿って即ち主走査方向(Y軸方向)に往復可能に連結している。記録ヘッド6には、インク吐出ノズル列10,12,14,16が設けられている。ノズル列10,12,14,16は、互いの主走査方向の印字領域が重なるように記録ヘッド6の底部に並列状に配置され、これにより記録ヘッド6には図2に示すように、所定の印字幅(H)が形成されている。なお、記録ヘッド6のノズルの形態はいろいろなものが使用可能であり、複数列で構成するものや斜めに並んでいるものなど、記録ヘッドの仕様によりいろいろなものが使用される。
図6Aは、プリンタの1パス目の印字動作を示している。記録ヘッド6は、図6中、用紙18に対して左側に設定されたホームポジションから、用紙18の左側の待機位置まで移動し、該待機位置から右方向(主走査方向)にノズル列10,12,14,16の分割領域aからそれぞれYMCK(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のUV硬化型インクを吐出しながら移動し、用紙18に1バンド分の印字を行う。図6Aは、用紙18の左側の待機位置から右方向(主走査方向)に移動した状態を示している。
尚、本実施形態では、UVランプの照度の制御を8パス印字方式のプリンタに適用しているが、特に8パス印字方式のプリンタに限定されるものではない。プリンタのパスの数に応じて、記録ヘッドのノズル列を副走査方向に分割して使用し、それに応じてUVランプ26の照度変化部32の照度変化段階数も変更する。
本実施形態では紫外線照射装置はヘッド部の片側に設けた構成で説明をしたが、当然紫外線照射装置はヘッド部の両側にあっても良い。その場合は往復の印字において走査方向後方の紫外線照射装置のLEDだけ点灯すれば制御は本実施形態と同じである。また、前方と後方の紫外線照射装置を走査時に点灯して用いる場合には、照度変化部の使用は後方のLEDだけで担当し、最大照度設定部だけ両方で使用すればその部分の光量は2倍になる。
また、ヘッド部に搭載する記録ヘッドは複数列のノズル列を備えた構成のものに限定されるものではなく、1列であっても良い。またヘッド部に搭載する記録ヘッドは複数個であっても良い。
上記実施形態では、照度変化部32の各セグメントをゼロ(又は低照度)から所定の照度レベルまで段階的に変化させているが、1バンド分の印字領域に最初にゼロ又はこれに近い低照度の光を当て、この後、インクの完全硬化のために高照度光を照射するようにしても良い。図8は、NO.1のセグメントに対応するLED体36の照度をゼロ、セグメント2〜8の照度eを最大照度設定部34の設定照度fの略1/2に設定した実施形態を示している。
4 機体
6 ヘッド部
8 キャリッジ
10 ノズル列
12 ノズル列
14 ノズル列
16 ノズル列
18 用紙
19 プラテン
20 コントローラ
22 紫外線照射装置
24 押えローラ
26 紫外線ランプ
28 照射窓
30 LEDチップ
32 照度変化部
34 最大照度設定部
36 LED体
38 UVランプ駆動制御部
40 紫外線ランプ
42 LEDチップ
44 LED体
46 プリンタコントローラ
48 ランプコントローラ
50 ドライバ回路
Claims (9)
- 紫外線で硬化する液体を吐出する液体吐出装置に使用される紫外線照射装置であって、紫外線発光ダイオードからなる紫外線ランプと、該紫外線ランプを電子的に制御するコントローラとを備え、前記紫外線ランプに、その先端部から後方に延びる領域を有する照度変化部を設け、該照度変化部を複数のセグメントに区画し、該各セグメントの照度を前記コントローラにより制御可能とし、前記照度変化部の先頭の行のセグメントの照度がゼロ又はこれに近い低照度に設定され、他の行のセグメントの照度が先頭の行のセグメントの照度よりも高く設定され、該他の行のセグメントの高い照度が徐々に後方のセグメントに向けて低下するように設定されていることを特徴とする紫外線照射装置。
- 紫外線硬化型インクを用いたインクジェットプリンタに使用される紫外線照射装置であって、紫外線発光ダイオードからなる紫外線ランプと、該紫外線ランプを電子的に制御するコントローラとを備え、前記紫外線ランプに、その先端部から後方に延びる領域を有する照度変化部を設け、該照度変化部を複数のセグメントに区画し、該各セグメントの照度を前記コントローラにより制御可能とし、前記照度変化部の先頭の行のセグメントの照度がゼロ又はこれに近い低照度に設定され、他の行のセグメントの照度が先頭の行のセグメントの照度よりも高く設定され、該他の行のセグメントの高い照度が徐々に後方のセグメントに向けて低下するように設定されていることを特徴とするインクジェットプリンタ用紫外線照射装置。
- 前記紫外線ランプに、前記照度変化部に隣接して該照度変化部の後端から更に後方に延びる最大照度設定部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ用紫外線照射装置。
- 前記紫外線ランプの照度変化部及び最大照度設定部は、多数の紫外線発光ダイオードのチップから構成されることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ用紫外線照射装置。
- 前記照度変化部の各セグメントは、複数の紫外線発光ダイオードチップを1列又は複数列状に配置したLED体により構成したことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ用紫外線照射装置。
- 前記照度変化部を形成する各セグメントは、照度変化部の先頭から後方に向けて複数並列配置され、この先頭のセグメントと最後部のセグメントとの間の配置幅がインクジェット印字装置の印字幅に相当するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ用紫外線照射装置。
- 前記照度変化部の各セグメントがマルチパス方式のインクジェットプリンタのヘッド部に対するメディアの副走査方向の相対的搬送幅に対応していることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ用紫外線照射装置。
- インクジェットヘッド部のノズル列をメディアの副走査方向の搬送幅に対応させて複数の領域に分割し、ヘッド部の1走査ごとに印字幅を1搬送分ずつ増加させて紫外線硬化インクで順次印字し、印字したインクに前記インクジェットヘッド部と連動する紫外線照射装置の紫外線ランプの紫外線を照射させて印字したインクを硬化させ、複数回の走査でメディア1搬送分の領域の印字が完了するインクジェットプリンタに用いられるインク硬化制御装置であって、前記紫外線ランプを多数の紫外線発光ダイオードにより構成し、該紫外線発光ダイオードの照度をコントローラにより制御可能とし、前記紫外線ランプの紫外線照射部を照度の異なる複数のセグメントに分割し、複数回の走査の中、最初の走査で印字された1回目の印字領域にゼロ又はこれに近い照度のセグメントが対面し、2回目以後の走査で印字された印字領域に1回目の走査のときの照度より高い照度に設定されたセグメントによって紫外線が照射されるようにし、前記2回目以後の走査で印字された印字領域に照射される紫外線の照度が走査ごとに低下するように設定されていることを特徴とするインクジェットプリンタに用いられるインク硬化制御装置。
- 複数のセグメントに区画された紫外線ランプの紫外線照射部に隣接して、該紫外線照射部のセグメントの配列延長方向に最大照度設定部を設け、所定の回数の印字が完了した印字部分に前記最大照度設定部の紫外線が照射されるようにしたことを特徴とする請求項8に記載のインクジェットプリンタに用いられるインク硬化制御装置。
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