JP6199081B2 - 皮膚洗浄シート - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚洗浄シートに関する。
従来、不織布等の基材シートに洗浄剤を含浸させた洗浄シートが知られている。例えば、基材シートとなる不織布の坪量や繊維の種類、洗浄剤の配合成分を特定した清掃用シート(特許文献1、特許文献2)や、皮膚バリアーを高めるウェットワイプ製品(特許文献3)、さらに、洗浄剤の粘度を特定したクレンジング材料(特許文献4)などが検討されている。
特開2003−164407号公報 特開2002−209823号公報 特開2002−542274号公報 特開2001−302450号公報
これらの洗浄シートでは、洗浄力が不十分であり、また、安定性の点で課題があった。特に、皮膚洗浄シートとした場合には、落ちにくいメイクを十分に落とすことができず、皮膚を拭き取ったときの感触や、安定性に課題があった。
本発明は、ウォータープルーフマスカラなどの落ちにくいメイクも十分に落とすことができ、皮膚を拭き取ったときの感触や安定性に優れた皮膚洗浄シートに関する。
本発明者らは、密度の異なる層構造の不織布に、特定粘度のO/W型乳化物を含浸させれば、上記課題を解決した皮膚洗浄シートが得られることを見出した。
本発明は、第1層と、第1層の表面側に配置された2つの第2層とを備える層構造の不織布と、30℃における粘度が200〜15000mPa・sであるO/W型乳化物を含浸液として含み、不織布の第1層の密度と第2層の密度の比(第1層の密度/第2層の密度)が1.05以上である皮膚洗浄シートに関する。
本発明の皮膚洗浄シートは、ウォータープルーフマスカラなどの落ちにくいメイクに対しても高い洗浄力で、さっぱり感が得られ、シートの厚み感、やわらかさ、滑らかさに優れたものである。また、皮膚洗浄シートの安定性も良好である。
本発明の皮膚洗浄シートを折りたたんだ場合の断面の一例を示す図である。
本発明で用いる不織布は、層構造を有するもので、第1層(中間層)の表面側に配置された2つの第2層(表面層)を備えるものである。また、不織布の第1層の密度と第2層の密度の比(第1層の密度/第2層の密度)は1.05以上であり、30℃における粘度が200〜15000mPa・sであるO/W型乳化物を含浸液として含むものである。
通常、密度の高い不織布を使用した皮膚洗浄シートの場合、不織布は繊維が密に詰まっているため硬い感触で含浸液の保持量が少なくなりやすいが、ふき取り時は不織布にこしがありしっかりと拭ける。しかし、肌をやさしくふき取りたい人にとっては、不織布の硬さと洗浄液の少なさから肌へのあたりが強くなるため、好まれない場合がある。
そこで、密度が低い不織布を使用した皮膚洗浄シートが考えられ、密度が低い不織布は繊維が疎であるため不織布自体が柔らかく変形し、滑らかに拭き取れる。しかし、繊維が疎で変形しやすいため、積層して保存した場合、含浸液がしみだしやすく、経時での品質を安定に保つことが困難なことが多い。また、ふき取りのため手に取った際や肌にシートを当てた際に含浸液が溢れ出し(かつ流れ出し)、拭き取り操作時に洗浄液が十分肌とシートの間に供されないことがある。
そこで、本発明の皮膚洗浄シートのように、2つの密度の異なる不織布(繊維ウエブ)を組み合わせることによって含浸液の染み出し・溢れ出しが少なく、積層時の品質の安定性を保つことができ、密度の低い不織布を表面層とすることで、高洗浄力、さっぱり感が得られ、シートの厚み感、やわらかさ、滑らかさを得ることができる。ここで、「シートの厚み感」とは、拭き取り時にシートが変形し、肌あたりが柔らかくなる感じのことを示す。
本発明の皮膚洗浄シートが積層時の品質を安定に保てる理由としては、低密度の不織布を表面層とし、高密度の不織布を中間層として組み合わせているためと考えられる。皮膚洗浄シートを積層し、経時での安定性を確認すると、低密度の不織布のみに含浸液を含浸させた場合は、含浸液が上層側から下層側へしみだし、シートに保持される含浸液の量が少なくなってしまう。しかし、本発明の皮膚洗浄シートの場合、低密度の不織布である第2層(表面層)の間に高密度の不織布の第1層が組み合わさっており、高密度の不織布は繊維が密なので低密度の不織布からしみだそうとする含浸液が通り抜けにくく、さらに密度勾配が逆転する構造を有することで含浸液を下側へ移動させにくくし、その結果として品質を安定に保つことができる。
不織布の第1層の密度と第2層の密度の比(第1層の密度/第2層の密度)は、1.05以上であり、1.1以上が好ましく、1.15以上がより好ましく、2.3以下であり、2.0以下が好ましく、1.7以下がより好ましい。また、不織布の第1層の密度と第2層の密度の比(第1層の密度/第2層の密度)は、1.05〜2.3であり、1.1〜2.0が好ましく、1.15〜1.7がより好ましい。なお、密度は、坪量と厚み(坪量/厚み)から計算される。また、ここでの第1層と第2層の密度は、第1層と第2層を組み合わせて不織布とする前の、それぞれ単独での密度を示す。
また、各層の空隙率は、電子顕微鏡を使用したシートの断面の拡大写真より、各層の任意の(矩形状部分の)面積S0における繊維の占める面積S1を画像解析により計測し、繊維自身の密度ρから算出する。(各層の空隙率算出式:ρ×S1/S0)
パルプの空隙率は、0.01〜0.2が好ましく、0.02〜0.1がより好ましく、コットンの空隙率は、0.001〜0.04が好ましく、0.002〜0.02がより好ましい。
不織布において、第1層(中間層)の密度は、0.08g/cm3以上が好ましく、0.1g/cm3以上がより好ましく、0.12g/cm3以上がさらに好ましく、0.3g/cm3以下が好ましく、0.2g/cm3以下がより好ましく、0.18g/cm3以下がさらに好ましい。また、第1層(中間層)の密度は、0.08〜0.3g/cm3が好ましく、0.1〜0.2g/cm3がより好ましく、0.12〜0.18g/cm3がさらに好ましい。
不織布において、第2層(表面層)の密度は、0.04g/cm3以上が好ましく、0.06g/cm3以上がより好ましく、0.08g/cm3以上がさらに好ましく、0.27g/cm3以下が好ましく、0.18g/cm3以下がより好ましく、0.16g/cm3以下がさらに好ましい。また、第2層(表面層)の密度は、0.04〜0.27g/cm3が好ましく、0.06〜0.18g/cm3がより好ましく、0.08〜0.16g/cm3がさらに好ましい。
不織布において、第1層は、皮膚を拭き取ったときによれがなく、拭き取りの際に腰があり、含浸液の保持安定性の点から、パルプ、コットン、レーヨン、キュプラ、リヨセル等のセルロースの親水性繊維から選ばれる繊維で構成されるのが好ましく、含浸液の通り抜けを起こしにくい密度を得やすい点でパルプがより好ましい。
また、第1層の繊維の太さは、皮膚を拭き取ったときによれがない点から、5〜100μmであるのが好ましく、10〜40μmがより好ましい。
不織布の第1層の坪量は、皮膚を拭き取ったときによれがなく、含浸液の保持安定性の点から、10〜80g/m2が好ましく、拭き取りの際に適度な腰を与える点から、15〜30g/m2がより好ましい。
また、不織布の第1層の厚みは、液の通り抜けを起こしにくいよう地合が良好で、含浸液の保持安定性の点から、50〜700μmであるのが好ましく、100〜300μmがより好ましい。
本発明において、シート全体の厚みは、200mm×200mmの不織布を2点採取し、押圧1.96kPa(20g/cm2)荷重のダイヤルゲージにて、3点測定し、その平均値で示す(mm)。また、密度を算出するための各層の厚みは、拡大写真を使用し3か所の計測結果の平均値で示す。
一方、第2層は、(不織布の柔らかさと含浸液が拭き取り前に溢れ出しを抑制することによる)皮膚を拭き取ったときの摩擦が少なく、なめらかな感触及び洗浄力の点から、コットン、レーヨン、リヨセル、PET、ナイロンから選ばれる繊維で構成されるのが好ましい。また、含浸液の溢れ出しを抑制する点から、親水性繊維を多く含むことが好ましく、捻じれた繊維が作る変形が容易で戻りやすい不織布の構造による肌への当たりの柔らかさの点から、少なくともコットンを含む繊維が好ましく、コットンがより好ましい。
第2層の繊維の太さは、皮膚を拭き取ったときの摩擦がなく、やわらかでなめらかな感触及び洗浄力の点から、1〜80μmであるのが好ましく、10〜30μmがより好ましい。
不織布の第2層の坪量は、2つの2層の合計が、皮膚を拭き取ったときによれにくく、地合い、洗浄液の含浸性の点から、10〜80g/m2が好ましく、10〜40g/m2がより好ましい。
また、不織布の第2層の一方側の厚みは、やわらかさ、安定性、洗浄液の含浸性の点から、各々50〜500μmであるのが好ましく、100〜300μmがより好ましい。なお、第2層の厚みは、シート全体の厚みから第1層の厚みを除くことにより求めることができる((シート全体の厚み)-(第1層の厚み))。また、第2層の一方側の厚みは、2つの第2層の厚みを等しく製造した場合は、計算した第2層の厚みの半分として見積もることができる。
2つの第2層は、同一でも異なっていても良い。
不織布の第1層と第2層の一方側の厚みの比(第1層/第2層)は、やさしくふける感じ、安定性の点から、0.2〜5.0が好ましく、0.4〜2.5がより好ましく、0.5〜2.0がさらに好ましく、0.6〜1.5がよりさらに好ましい。
不織布は、第1層(中間層)の両表面にそれぞれ第2層(表面層)が配置されたものであり、3層構造であるのが好ましい。このような不織布は、水流交絡、熱エンボス加工によって各層を複合化することで製造される。
不織布においては、よれにくさの点から、第1層と第2層の繊維が、第1層と第2層の境界で交絡しているのが好ましい。
不織布を構成する繊維の平均繊維径は、皮膚を拭き取ったときの摩擦が少なくやわらかでなめらかな感触であり、洗浄力の点から、1〜50μmが好ましく、5〜30μmがより好ましい。
水流交絡法による複合化によってより多く形成される第1層と第2層の境界に、第1層と第2層の繊維の混合層が形成されていると、含浸液の染み出し・溢れ出しがより起きにくくなる。繊維の混合層は、一方側の混合層の厚さが、第1層と第2層の間(片側)に、第1層と二つの第2層全体のシートの厚さに対して、5〜40%の割合で形成されていることが好ましく、皮膚を拭き取る際の肌へのやわらかでなめらかな感触と含浸液が拭き取り時に肌とシートの間に配されやすく、摩擦の低下、洗浄性の点から、10〜35%の割合であることがより好ましい。
また、混合層は第1層側では第1層の繊維が多くあり、第2層側で第2層の繊維が多くなるような繊維のグラデーション構造をとることが、適度な量の含浸液が肌とシートの間に供され洗浄性が高まる点から好ましい。
なお、前述した第1層と第2層の厚さは、製造前の単層の厚さである。また、混合層の厚さは、第1層及び第2層の合計の厚さに含まれる。
なお、繊維の混合層の割合は、シート断面の拡大写真から、第1層と第2層の繊維が混合している部分の厚みを混合層厚みとして計測し、断面の拡大写真の繊維の混合層厚み計測部分でのシート厚み(全体)の半値より算出する。(混合層厚み/シート厚みの半値×100(%))
混合層の形成は、高密度な第1層を貫通することなく水流交絡することで水流が第1層で跳ね返り分散することで広範囲に広がり層として形成できると考えるが、シートの複合が弱くなる傾向がみられることから、第1面/第2面の水流交絡後、強い水流条件でどちらか一面に水流をあてることが好ましい。強い条件での水流であっても、シート全体の密度が高められた状態となっているため、水流が第1層を貫通しにくいという利点を有する。
また、分散したエンボス処理により部分的な複合の向上と凹凸構造化によるシートの剥がれを抑えることも好ましい。
本発明のシートは、シートの両面側の表面に凹凸構造が付与されているのが好ましい。
シートの複合化において、水流交絡による微小な表面凹凸構造やエンボス処理による比較的大きな凹凸構造が付与されていると、シートの内面同士の接触が凹凸構造の大きさや形状によって低減され、内面同士の液の移動をより低下させることができる。シートの凹凸形状としては、楕円、長方形や筋状など内面同士で重なりにくい線的に非対称な形状が形成された形状であることが好ましい。
また、シートの断面が部分的な凸部であると、含浸液の量が部分的に高まり、該高まった部分で内面シート同士が接するため、シートの他の部分からの液移動が微小ではあるが起こることで、相対的に凸部に比べ他の部分は低くなる。シートを折りたたんだ場合、折りたたまれた内面側においては、内面上部と内面下部では、液の染み出しが少量であっても起こった場合、折りたたみ部付近での内面上部と内面下部では液量の保持量に差が現れる結果、折りたたみ部分内面の第2層の高密度部分による毛管効果により液が吸い上げられ、相対的な液量差を緩和する効果がより高まる。
不織布の総坪量は、皮膚を拭き取ったときのよれにくさ及び含浸液を多く含浸でき、安定性の点から、20〜150g/m2が好ましく、35〜80g/m2がより好ましい。
また、不織布において、第1層と、第2層の一方側の坪量の比(第1層/第2層)は、皮膚を拭き取ったときの拭き取り液のしみだしやすさ及び洗浄力の点から、0.2〜5.0が好ましく、0.4〜2.0がより好ましい。
不織布は、やわらかさ、安定性、洗浄液の含浸性の点から、厚みが0.1〜1.5mmであるのが好ましく、0.3〜0.7mmであるのがより好ましい。
不織布の飽和水率は、安定性、洗浄力、洗浄液の含浸性の点から、500〜1500%であるのが好ましく、750〜1000%がより好ましい。飽和水率は、JIS L 1913 一般不織布試験方法(6.9.2保水率)に準拠した方法により、求める。すなわち、10cm×10cmの大きさの不織布をイオン交換水の入った容器に5分浸した後、容器から不織布を取り出し、一辺の両端をピンセットでつかみ30秒間保持し、その後、イオン交換水の含浸した不織布の重量を図り、飽和水率を算出する。
さらに、不織布の第2層の坪量(g/m2)と、後記O/W型乳化物の30℃における粘度(mPa・s)との比(第2層の坪量/粘度)は、安定性、洗浄力、洗浄液の含浸性の点から、0.007〜0.7が好ましく、0.01〜0.15がより好ましい。
本発明で用いる不織布としては、皮膚を拭き取ったときのなめらかで自然な肌の感触、洗浄力、やわらかさ、安定性、洗浄液の含浸性の点から、第1層としてパルプを用い、第2層としてコットンを用いるのが好ましい。この場合、全繊維中のコットンの質量割合、すなわち、コットン/(コットン+パルプ)は、皮膚を拭き取ったときの湿潤時の強度が低くなり、さらに柔らかくふきとれ、伸長性に優れることが両立し、安定性の点から、0.3〜0.95であるのが好ましく、0.5〜0.6がより好ましい。
本発明において、上記のような不織布に含浸させるO/W型乳化物は、30℃における粘度が200〜15000mPa・sのものであり、500〜3000mPa・sのものが好ましい。この粘度であれば、積層して保存した場合、含浸液が上部側から下部側に移りにくく、また、拭き取り時の滑らかさにも優れる。
ここで、粘度は、BM型粘度計(トキメック社製、測定条件:ローターNo.2、6rpm、1分間)により測定される。
O/W型乳化物は、(A)25℃で液状のエーテル油を含有することができる。液状とは、25℃で流動性を有する状態であり、25℃での粘度が10000mPa・s以下、好ましくは50mPa・s以下、より好ましくは15mPa・s以下を示す。
成分(A)の液状のエーテル油としては、炭素数16以下のアルキル基を2個有するジアルキルエーテルが好ましく、炭素数8以下のアルキル基を2個有するジアルキルエーテルがより好ましい。ジアルキルエーテルにおいて、2個のアルキル基は、同一でも異なっていても良い。
より具体的には、例えば、ジオクチルエーテル、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジラウリルエーテル等が挙げられる。これらのうち、油性マスカラに対する高い洗浄力と、油性感がない点から、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ジオクチルエーテルが好ましく、ジオクチルエーテルがより好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、洗浄力、さっぱり感、しっとり感の点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、25質量%以下が好ましく、、10質量%以下がより好ましく、6質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.1〜25質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましく、1〜6質量%がさらに好ましい。
O/W型乳化物は、さらに、(B)30℃における粘度が30mPa・s以下、好ましくは1〜10mPa・sの炭化水素油を含有することができる。ここで、粘度は、BM型粘度計(トキメック社製、測定条件:ローターNo.1、60rpm、1分間)により測定される。
炭化水素油としては、例えば、イソドデカン、イソヘキサデカン、水添ポリイソブテン等が挙げられ、洗浄力と油性感のない感触に優れる点から、イソドデカンが好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、洗浄力、さっぱり感、安定性の点から、含有量は、全組成中に、1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、35質量%以下がより好ましく、20質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の炭化水素油の含有量は、全組成中に1〜50質量%が好ましく、5〜35質量%がより好ましく、10〜20質量%がさらに好ましい。
また、O/W型乳化物は、(C)水溶性ポリマーを含有することができ、より高い洗浄力を得ることができる。
水溶性ポリマーとしては、洗浄力、安定性の点から、セルロースを構成単位として含む非イオン性水溶性ポリマー、アクリル酸又はメタクリル酸を構成単位として含む水溶性ポリマー(アクリル酸又はメタクリル酸由来の構成単位を含む水溶性ポリマー)が好ましい。
セルロースを構成単位として含む非イオン性水溶性ポリマーとしては、メチルセルロース、エチルセルロース等のアルキルセルロース;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロースなどが挙げられる。
これらのうち、洗浄力が高く、油性感がない点から、ヒドロキシアルキルセルロースが好ましく、ヒドロキシエチルセルロースがより好ましい。
また、アクリル酸又はメタクリル酸を構成単位として含む水溶性ポリマーは、アクリル酸又はメタクリル酸をモノマーとして合成したものであり、例えば、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体が挙げられる。これらのうち、保存後の安定性の点から、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体が好ましく、アクリル酸と炭素数10〜30のメタクリル酸アルキルとの共重合体((アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマー)がより好ましい。市販品としては、例えば、PEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2、カーボポールETD2020(Lubrizol Advanced Materials社製)等が挙げられる。
アクリル酸又はメタクリル酸を構成単位として含む水溶性ポリマーは、アルカリ剤を用いてアクリル酸又はメタクリル酸の単位の全部または一部を中和して使用することが好ましい。中和するアルカリ剤としては、通常化粧料に配合可能なアルカリ剤であれば限定されず、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等を使用することができる。アルカリ剤は1種又は2種以上を組み合わせて使用することができ、O/W型乳化物中に0.001質量%以上0.4質量%以下含有するのが好ましく、組成物のpHを5〜9にするのが好ましく、pH5.5〜8に調整するのがより好ましい。
成分(C)の水溶性ポリマーとしては、洗浄力、安定性、さっぱり感の点から、分子量50000〜5000000のものが好ましく、100000〜4000000がより好ましい。
水溶性ポリマーは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、洗浄力、安定性、含浸性、さっぱり感の点から、含有量は、全組成中に、0.01質量%以上が好ましく、0.025質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上がさらに好ましく、1質量%以下が好ましく、0.7質量%以下がより好ましく、0.3質量%以下がさらに好ましい。また、水溶性ポリマーの含有量は、全組成中に0.01〜1質量%が好ましく、0.025〜0.7質量%がより好ましく、0.05〜0.3質量%がより好ましい。
O/W型乳化物において、成分(A)と成分(C)の質量割合(C)/(A)は、肌に滑らかな感触が残り、なめらかな感触が持続する点から、0.001以上が好ましく、0.004以上がより好ましく、0.01以上がさらに好ましく、5以下が好ましく、2.5以下がより好ましく、1以下がさらに好ましい。また、成分(A)と成分(C)の質量割合(C)/(A)は、0.001〜5が好ましく、0.004〜2.5がより好ましく、0.01〜1がさらに好ましい。
また、O/W型乳化物は、(D)水溶性溶剤を含有することができ、しっとり感を得ることができる。
成分(D)の具体例としては、多価アルコール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリンにアルキレン基が付加したグリセリルエーテル、糖などが挙げられる。
より具体的には、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン等が挙げられる。これらのうち、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンが好ましく、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリンが、すすぎ後や拭き取り後の肌の保湿感の点からより好ましい。
また、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールとしては、分子量2000以下のポリグリセリン、分子量10000以下のポリエチレングリコール、分子量1000以下のポリプロピレングリコール等が挙げられる。これらのうち、ジグリセリン、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1540、ジプロプレングリコール、ポリプロピレングリコール(3)、ポリプロピレングリコール(7)が、すすぎ後や拭き取り後の肌の保湿感の点から好ましい。
グリセリンにアルキレン基が付加したグリセリルエーテル類としては、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシプロピレン(9)ジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレン(14)ジグリセリルエーテル、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.)が、べたつきが少ない点から好ましい。
糖類としては、例えば、ソルビトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、メチルグルコシド、エチルグルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられ、アルキル鎖の炭素数2以下のアルキルグルコシドが好ましい。これらのうち、メチルグルコシド、エチルグルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドが好ましく、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドが、すすぎ後や拭き取り後の肌の保湿感の点からより好ましい。
成分(D)の水溶性溶剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、しっとり感が得られ、べたつきが少ない点から、含有量は、全組成中に、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、35質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。また、IOB0.5〜6水溶性溶剤の含有量は、全組成中に1〜35質量%が好ましく、3〜20質量%がより好ましく、5〜15質量%がさらに好ましい。
O/W型乳化物は、さらに、(E)HLB8以上の非イオン性界面活性剤を含有することができる。
HLBは、親水性−親油性のバランス(Hydropile Balance)を示す指標であり、本発明においては小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いている。
成分(E)のHLB8以上の非イオン性界面活性剤としては、好ましくはHLB8〜15が好ましく、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、(ポリ)アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
これらのうち、洗浄力の点から、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、(ポリ)アルキルグリセリルエーテルが好ましく、安定性の観点から、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルが好ましく、モノラルリン酸ポリエチレングルコール(12)がより好ましい。
成分(E)のHLB8以上の非イオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、洗浄力、べたつきの少なさの点から、含有量は、全組成中に、0.001質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.03質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下がさらに好ましい。また、非イオン性界面活性剤の含有量は、全組成中に0.001〜5質量%が好ましく、0.01〜1質量%がより好ましく、0.03〜0.5質量%がさらに好ましい。
O/W型乳化物は、(F)水を含有することができ、各成分の残部をなす。水の含有量は、全組成中に30質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましく、50質量%以上がさらに好ましく、95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましく、80質量%以下がさらに好ましい。
さらに、O/W型乳化物は、前記以外に、通常の洗浄剤組成物に用いられる成分、例えば、前記成分(A)、(B)以外の油剤、前記成分(C)以外のポリマー、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、塩類、パール化剤、香料、冷感剤、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、植物エキス等を含有することができる。
前記成分(A)、(B)以外の油剤としては、30℃における粘度が30mPa・sを超える流動パラフィン等の炭化水素油などが挙げられる。前記成分(A)、(B)以外の油剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましく、20質量%以下がより更に好ましい。
前記成分(C)以外のポリマーとしては、ヒアルロン酸ナトリウムなどが挙げられる。
O/W型乳化物は、配合成分を混合し、通常の方法により、製造することができる。常温で固体の原料を含む場合は、加熱溶融又は他の成分に溶解した後に、全成分を均一に混合することにより、製造することができる。
本発明の皮膚洗浄シートは、前記のような不織布に、O/W型乳化物を含浸させたものである。不織布にO/W型乳化物を含浸させる方法は、例えば、ノズルから滴下あるいは流下させて塗布するか、あるいはスプレーすることにより含浸させる方法が挙げられる。
不織布に対するO/W型乳化物の含浸率は、洗浄力、ふき心地、さっぱり感、使用性の点から、50〜1500%であるのが好ましく、300〜700%がより好ましい。含浸率は、以下の式より算出する。
含浸率(%)
=((含浸液を含浸させた不織布の重量)/(乾燥した不織布の重量)−1)×100
また、O/W型乳化物を含浸させた後のシートの厚みは、100〜2000μmであるのが好ましく、250〜800μmがより好ましい。
本発明の皮膚洗浄シートは、例えば、洗顔料、クレンジング剤等として好適であり、クレンジング剤がより好ましい。また、顔に塗布されたメイク化粧料をクレンジングするのに用いるのが好ましい。
本発明の皮膚洗浄シートは、O/W型乳化物を含浸させた後において、積層時の品質を安定に保つことができるが、シートを折りたたんで保存した場合にも、品質を安定に保つことができる。
本発明の皮膚洗浄シートは、前述のようにシートの厚み方向中間に密度の高い第1層とその両面側に密度の低い第2層が配されており、シートはいずれかの面同士が向き合うように折りたたまれる(図1)。
シートは折りたたまれていることで、折りたたまれた内面側と外面側で液含浸液の染み出し(移動)は異なった挙動を示す。シートの外面では、上述したように第1層による効果により液の染み出し(移動)は抑制され、品質が安定に保たれる。一方、内面では、折り畳まれたシート同士が接触し、第2層が自重での変形(厚み方向の潰れ)が多くなると、含浸液の染み出し(移動)が起こりやすくなるが、本発明のシートは密度の高い第1層により不織布は適度な腰を有するため、シート折り畳み部分から撓んだ変形となることで内面での第2層の接触による変形が抑えられる。
したがって、外面側から内面側へまた内面側同士の液の染み出しは第1層により抑制されるため、含浸液の移動はシートの平面方向への移動が主となるが、本発明のシートでは折りたたみ部分が形成され、該折りたたみ部分で液の平面方向の移動が抑制されている。具体的には、第1層より密度の低い第2層は厚み方向への変形が起こりやすくされており、折りたたんだ際の折りたたみ部分の内側における密度が高くなり、第2層の向かい合っている面の密度より大きく、第1層の密度より小さいが、第1層に近い密度を有している。そのため、内面側では第1層による効果と同様に液の移動を抑制することができる。第2層の折りたたみ部分の内側における密度は、0.05〜0.28g/cm3が好ましく、0.07〜0.19g/cm3がより好ましく、0.09〜0.17g/cm3がさらに好ましい。
一方、外面においては、密度の高い第1層の影響により折りたたみ部分は鋭角な変形とはならず、外側に撓んだ形状での変形となるため、第2層は鋭角的な変形の場合より第2層が引っ張られて部分的に繊維が少なくされ、疎な構造がより疎となり、厚みも減少する。これにより、外面における含浸液の平面的な移動が抑制される。第2層の折りたたみ部分の外側における密度は、0.005〜0.26g/cm3が好ましく、0.01〜0.17g/cm3がより好ましく、0.02〜0.15g/cm3がさらに好ましい。
前述したように、折りたたみ部分の内面では第2層の密度が高められており、繊維の積層構造の点から、第2層から第1層への染み出しより第2層の平面方向の移動がおこりやすく、折りたたみ内面上部と折りたたみ内面下部において含浸液の保持量に相対的な差が生じると、該構造による毛管効果で液が内面下部から内面上部へと移動しやすい。そのため、折りたたんだ際の折りたたみ部分の内側における密度と第2層の向かい合っている面の密度との比(折りたたみ部分の内側の密度/向かい合っている面の密度)が、1より大きく、1.01以上が好ましく、1.03以上がより好ましく、1.05以上がさらに好ましく、3.5以下が好ましく、2.0以下がより好ましく、1.8以下がさらに好ましく、1.5以下がよりさらに好ましい。
実施例1〜7、比較例1〜5
表1に示す不織布及びO/W型乳化物を用いて皮膚洗浄シートを製造し、洗浄力、安定性、シートの厚み感、シートのやわらかさ、シートの滑らかさ及びさっぱり感を評価した。結果を表1に併せて示す。
なお、O/W型乳化物の粘度は、BM型粘度計(トキメック社製、測定条件:ローターNo.2、6rpm、1分間)により測定した。
(製造方法)
室温で、容器に成分(F)の水を入れ、ディスパーで撹拌しながら成分(C)を加えた。また、必要に応じて塩基を加え撹拌した。さらに成分(A)、(B)、(D)を加え、ホモミキサーによって撹拌し、O/W型乳化物を得た。得られたO/W型乳化物を、ノズルから滴下あるいは流下させて塗布するか、あるいはスプレーすることにより、不織布に含浸させ、その後放置してシートに十分なじませることにより、皮膚洗浄シートを得た。
(評価方法)
(1)洗浄力:
油性マスカラ(ウォータープルーフマスカラ)として、コーセー スポーツ ビューティ ファシオ パワーステイマスカラ(カールロング)BK001(商品名)0.005gを、ポリプロピレン板(エンジニアリングテストサービス社製)上に直径1.2cmの円状に均一塗布し、2時間放置して乾燥させた。各皮膚洗浄シートを油性マスカラにあてて10秒間軽く押さえてから一定圧(7.8kPa)で拭き取りを行い、マスカラを除去するのに必要な拭き取り回数を測定し、以下の基準で示した。
5:5回以下。
4:6〜9回。
3:10〜15回。
2:16〜20回。
1:21回以上。
(2)安定性(積層シート):
各不織布10cm×10cmに、不織布乾燥質量に対して5質量倍の各O/W型乳化物を均一に含浸させて皮膚洗浄シートを調製した。皮膚洗浄シートを40枚積層して、50℃に1か月静置した後、積層シート内の最上部のシートと最下部のシートを使い比べたとき、専門パネラー5名が最上部シートと最下部シートの使用感の差について、ファンデーション(ソフィーナ プリマヴィス タリキッドファンデーション オークル05。以下の評価でも同じファンデーションを使用)を塗布した顔をふき取り、以下の5段階で評価し、5名の合計スコアで判定した。
5:差がない。
4:あまり差がない。
3:どちらとも言えない。
2:やや差がある。
1:差がある。
(3)シートの厚み感:
各不織布10cm×10cmに、不織布乾燥質量に対して5質量倍の各O/W型乳化物を均一に含浸させて皮膚洗浄シートを調製した。専門パネラー5名が、各皮膚洗浄シートでファンデーションを塗布した顔をふき取ったとき、シートの厚み感について、以下の5段階で評価し、5名の合計スコアで判定した。
5:厚み感がある。
4:やや厚み感がある。
3:どちらとも言えない。
2:あまり厚み感がない。
1:厚み感がない。
(4)シートのやわらかさ:
各不織布10cm×10cmに、不織布乾燥質量に対して5質量倍の各O/W型乳化物を均一に含浸させて皮膚洗浄シートを調製した。専門パネラー5名が、各皮膚洗浄シートでファンデーションを塗布した顔をふき取ったとき、皮膚洗浄シートのやわらかさについて、以下の5段階で評価し、5名の合計スコアで判定した。
5:やわらかい。
4:やややわらかい。
3:どちらとも言えない。
2:あまりやわらかくない。
1:やわらかくない。
(5)シートの滑らかさ:
各不織布10cm×10cmに、不織布乾燥質量に対して5質量倍の各O/W型乳化物を均一に含浸させて皮膚洗浄シートを調製した。専門パネラー5名が、各皮膚洗浄シートでファンデーションを塗布した顔をふき取ったとき、滑らかに拭けるかについて、以下の5段階で評価し、5名の合計スコアで判定した。
5:滑らかである。
4:やや滑らかである。
3:どちらとも言えない。
2:あまり滑らかでない。
1:滑らかでない。
(6)さっぱり感:
各不織布10cm×10cmに、不織布乾燥質量に対して5質量倍の各O/W型乳化物を均一に含浸させて皮膚洗浄シートを調製した。専門パネラー5名が、各皮膚洗浄シートでファンデーションを塗布した顔をふき取ったとき、さっぱり感について、以下の5段階で評価し、5名の合計スコアで判定した。
5:さっぱりする。
4:ややさっぱりする。
3:どちらとも言えない。
2:あまりさっぱりしない。
1:さっぱりしない。
実施例8〜11、比較例6〜7
実施例1〜7と同様にして、表2に示す皮膚洗浄シートを製造し、洗浄力を評価し、さらに、保存後の使用感及び含浸直後の使用感を評価した。結果を表2に併せて示す。
(評価方法)
(1)保存後の使用感:
各皮膚洗浄シートを40組積層したものを50℃に2週間保存した後、最上部に位置する組と最下部に位置する組の使用感を、ファンデーションを塗布した顔をふき取って比較し、専門パネラー5名が使用感の差について、以下の5段階で評価し、5名の合計スコアで判定した。
5:ない。
4:あまりない。
3:どちらとも言えない。
2:ややある。
1:ある。
(2)含浸直後の使用感:
各不織布10cm×10cmに、不織布乾燥質量に対して5質量倍の各O/W型乳化物を均一に含浸させて皮膚洗浄シートを調製した。専門パネラー5名が、各皮膚洗浄シートでファンデーションを塗布した顔をふき取ったとき、ぬるつきについて、以下の5段階で評価し、合計スコアで判定した。
5:ぬるつきなく滑らかである。
4:ややぬるつきなく滑らかである。
3:どちらとも言えない。
2:ややぬるつきがあり滑らかではない。
1:ぬるつきがあり滑らかではない。

Claims (21)

  1. パルプ繊維で構成される第1層と、第1層の表面側に配置された2つのコットンを含む繊維で構成される第2層とを備える層構造の不織布と、30℃における粘度が200〜15000mPa・sであるO/W型乳化物を含浸液として含み、不織布の第1層の密度と第2層の密度の比(第1層の密度/第2層の密度)が1.1以上、2.3以下である皮膚洗浄シート。
  2. 不織布の第1層の密度と第2層の密度の比(第1層の密度/第2層の密度)が1.15以上、1.7以下である請求項1記載の皮膚洗浄シート。
  3. 層構造の不織布の厚みが0.1〜1.5mmである請求項1又は2記載の皮膚洗浄シート。
  4. 不織布の第1層の密度が0.08〜0.3g/cm3であり、第1層の表面に配置された2つの第2層の密度が0.04〜0.27g/cm3である請求項1〜3のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  5. 不織布の第1層の厚みが50〜700μmである請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  6. 不織布の第2層の各々の厚みが50〜500μmである請求項1〜5のいずれか1項記
    載の皮膚洗浄シート。
  7. 不織布の第1層と第2層の坪量の比(第1層/第2層)が0.2〜5である請求項1〜6のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  8. 不織布の第1層と第2層の一方側の厚みの比(第1層/第2層)が0.2〜5である請求項1〜7のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  9. 不織布の第1層の繊維の太さが5〜100μmである請求項1〜のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  10. 不織布の第2層の繊維の太さが1〜80μmである請求項1〜のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  11. 第1層と第2層の境界に第1層と第2層の繊維の混合層を備え、該繊維の混合層は、一方側の混合層の厚さが、第1層と第2層の間(片側)に、第1層と二つの第2層全体のシートの厚さに対して、5〜40%の割合で形成されている請求項1〜10のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  12. シートの両面側の表面に凹凸構造が付与されている請求項1〜11のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  13. 不織布の飽和水率が、500〜1500%である請求項1〜12のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  14. 不織布に対するO/W型乳化物液体組成物の含浸率が、50〜1500%である請求項1〜13のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  15. O/W型乳化物が、(A)25℃で液状のエーテル油を含有する請求項1〜14のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  16. O/W型乳化物が、(A)25℃で液状のエーテル油、(B)30℃における粘度が30mPa・s以下の炭化水素油、(C)水溶性ポリマー、(F)水を含有し、成分(A)と(C)の質量比(C)/(A)が、0.001〜5である請求項1〜15のいずれか1
    項記載の皮膚洗浄シート。
  17. O/W乳化物が、(D)水溶性溶剤を含有する請求項15又は16記載の皮膚洗浄シート。
  18. O/W乳化物が、(E)のHLB8以上の非イオン性界面活性剤を含有する請求項1517のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  19. シートの厚さ方向中間に密度の高い第1層とその両面側に密度の低い第2層が配されており、シートはいずれかの面同士が向き合うように折りたたまれており、折りたたんだ際の折りたたみ部分の内側における密度が、第2層の向かい合っている面の密度より大きい請求項1〜18のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  20. シートの厚さ方向中間に密度の高い第1層とその両面側に密度の低い第2層が配されており、シートはいずれかの面同士が向き合うように折りたたまれており、第2層の折りたたみ部分の内側における密度が、第1層の密度より小さい請求項1〜19のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
  21. シートの厚さ方向中間に密度の高い第1層とその両面側に密度の低い第2層が配されており、シートはいずれかの面同士が向き合うように折りたたまれており、折りたたんだ際の折りたたみ部分の内側における密度と第2層の向かい合っている面の密度との比(折りたたみ部分の内側の密度/向かい合っている面の密度)が、1より大きい請求項1〜20のいずれか1項記載の皮膚洗浄シート。
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