JP6198932B2 - 情報読取装置及び情報読取方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の検出素子が直線上に配置されたラインセンサを有する情報読取装置に関するものである。本発明は特に、磁気インクで印刷された紙葉類の印刷像のパターン情報を読取る情報読取装置に関する。ここで、「紙葉」とは、ばらばらになった紙のことである。ここでは、紙幣を例として説明する。
この種の情報読取装置の一つとして、磁界を印加した時に抵抗値が変化する複数個の磁気センサが直線状に配列されたラインセンサを備えた磁気センサ装置がある。磁気センサ装置は、紙幣を識別する紙幣識別装置などに適用されている。紙幣識別装置は、磁気センサにより識別対象の紙幣の磁気インクによる印刷像を検出する。また、紙幣識別装置は、検出された印刷像と、記憶されている参照像との類似度から紙幣の真偽及び金種等を識別する。なお、「金種」とは、額面金額による貨幣の種類のことである。
紙幣等の磁気インクによる印刷像の磁界は微小であるため、磁気センサ装置が得られる検出信号も微小である。また、磁気センサ装置が得る検出信号には、直流成分(オフセット成分)が付加されている。そこで、磁気センサ装置は、検出信号の信号増幅を行い、オフセット成分の除去を行う。特許文献1に記載された紙葉類識別装置は、搬送路の途中に第1の励磁コイル、検出コイル及び第2の励磁コイルを配置することで、磁気センサによる検出信号を増幅している。
特開2005−259068号公報(段落0016−0017、図3)
しかしながら、一般に磁気センサは、周囲温度等の環境変化又は磁気センサ自体の経時変化等の原因で、出力信号レベルが変動する。また、磁気センサは、それぞれの固有の特性により、環境変化又は経時変化等による出力信号レベルの変動量が異なる。このため、特許文献1に記載された方法では、環境変化又は経時変化等による複数個の出力信号レベルのばらつきを一定にする信号増幅を行えない問題があった。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、直線に沿って配置された複数個の磁気センサに対し、環境変化又は経時変化等による出力信号レベルのばらつきを抑えることができる。
複数の磁気センサが配列されたラインセンサと、前記磁気センサのそれぞれからの最短の距離が等しい位置に配置された導体と、前記導体へ電流を流すことにより磁界を発生させるばらつき補正係数算出用信号発生器と、前記磁気センサ毎の磁気パターンを検出し、検出データを生成するパターン検出部と、前記ばらつき補正係数算出用信号発生器が電流を流しているときの前記検出データに対し正数値側の振幅最大値と負数値側の振幅最大値とを検出し、前記正数値側の振幅最大値と前記負数値側の振幅最大値とから前記磁気センサ毎の正数値側および負数値側の補正用データを算出する補正用データ算出部と、読取り対象物を読取ったときの前記検出データについて、前記補正用データに基づいて正数値および負数値ごとに前記検出データの補正を行い、補正後のデータを出力するばらつき補正部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、環境変化又は経時変化による出力信号レベルのばらつきを抑える情報読取装置を得ることができる。
実施の形態1の情報読取装置を示すブロック図である。 実施の形態1の補正用データ算出部を示すブロック図である。 図1のパターン検出部1の概略構成及び動作を示す図である。 図1の検出イネーブル作成部2の動作を示す図である。 図1のA/D変換部3から出力される信号を示すタイミング図である。 実施の形態2の情報読取装置を示すブロック図である。 実施の形態2の情報読取り装置における検出イネーブル信号d2とばらつき補正係数算出用信号d0の関係を示すタイミング図である。 実施の形態3の情報読取装置を示すブロック図である。 実施の形態3の補正用データ算出部16bの構成を示すブロック図である。 図8のA/D変換部3から出力される信号を示すタイミング図である。 実施の形態4の情報読取装置を示すブロック図である。 実施の形態4の補正用データ算出部16cの構成を示すブロック図である。 図11のA/D変換部3から出力される信号を示すタイミング図である。 図3のパターン検出部1の構成を詳細に示す説明図である。 パターン検出部1の別の形態を示す説明図である。 実施の形態5の情報読取装置9を示す構成図である。 図16における信号の関係を示すタイミング図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る情報読取装置9の構成図である。情報読取装置9は、ラインセンサ12、導体15、ばらつき補正係数算出用信号発生器7、パターン検出部1、補正用データ算出部16及びばらつき補正部4を備える。情報読取装置9は、A/D変換部3、検出イネーブル作成部2、信号調整部5、システム制御部6又はばらつき補正係数算出イネーブル生成部8を有することができる。
図2は、図1における補正用データ算出部16の構成図である。補正用データ算出部16は、振幅最大値検出部41、ライン間加算部43、ピーク検出部45、基準値計算部47及び除算器48を備える。補正用データ算出部16は、ラインメモリA42、ラインメモリB44又はラインメモリC46を有することができる。
以下、図1及び図2より本発明の実施の形態1に係る情報読取装置9の動作について説明する。
検出データ生成部10は、パターン検出部1及びA/D変換部3を有する。
パターン検出部1は、ばらつき補正係数算出用信号発生器7で発生させたばらつき補正係数算出用信号d0を基に、検出対象物(読取対象物)のイメージパターンを検出し、アナログ形式の検出信号d1を出力する。ばらつき補正係数算出用信号発生器7は、ばらつき補正係数算出用信号d0を生成して出力する。パターン検出部1は、ばらつき補正係数算出用信号d0を入力とする。パターン検出部1は、ばらつき補正係数算出用信号d0を基に、検出対象物(読取対象物)のイメージパターンを検出する。パターン検出部1は、検出したイメージパターンを、アナログ形式の検出信号d1として出力する。
A/D変換部3は、アナログ形式の検出信号d1をデジタル形式の検出データd4に変換する。検出データd4は、イメージパターンを検出し、検出結果を表す信号である。
検出イネーブル作成部2は、検出イネーブル信号d2を出力する。検出イネーブル信号d2は、イメージパターンの検出が行われる期間であるか否かを示す。「イメージパターンの検出が行われる期間であるか否か」とは、例えば、対象物が検出エリアにあるか否かということを言う。ここで、「検出エリア」は、パターン情報の読取を行う領域のことを言う。
ばらつき補正係数算出イネーブル生成部8は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3を出力する。ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3は、ばらつき補正係数の算出が行われる期間であるか否かを示す。
補正用データ算出部16は、検出データd4を入力とする。検出データd4は、ばらつき補正係数算出用信号発生器7で発生させたばらつき補正係数算出用信号d0を基に、検出データ生成部10により生成される。また、補正用データ算出部16は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3を入力とする。補正用データ算出部16は、主走査方向のばらつきを取り除くための補正用データd60を出力する。
ばらつき補正部4は、検出データd4及び補正用データd60を入力とする。また、ばらつき補正部4は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3を入力とする。また、ばらつき補正部4は、検出イネーブル信号d2を入力とする。ばらつき補正部4は、補正用データd60と検出データd4とを乗算し、主走査方向のばらつきを取り除いた補正後の検出データd5を出力する。
信号調整部5は、補正後の検出データd5を入力とする。また、信号調整部5は、補正後の検出データd5に対して信号調整を行う。さらに、信号調整部5は、調整後の検出データを検出データd6として出力する。信号調整は、例えばゲインを調整するゲイン調整、又はノイズ除去を行なうノイズリダクション等のことである。
システム制御部6は、システムリセット信号SRT、ライン同期信号LSY、システムクロック信号SCL、ばらつき補正ON/OFF信号DPC、及びばらつき補正係数算出用信号d0の周期設定用信号PRDを示すデータを出力する。システムリセット信号SRTは、それらが供給された回路部を初期状態にする信号である。ライン同期信号LSYは、ライン周期毎に発生される。ライン同期信号LSYは、ライン周期毎に一定期間だけLレベルとなる。「Lレベル」とは、デジタル信号におけるある閾値以下の電圧レベルの信号である。システムクロック信号SCLは、複数の回路のタイミングを合わせるための信号である。ばらつき補正ON/OFF信号DPCは、ばらつき補正の処理が行われるか又はばらつき補正の処理が行われないかを切り替えるための信号である。ばらつき補正用周期信号の周期設定用信号PRDは、ばらつき補正係数算出用信号発生器7が生成する正弦波の周期を設定するための信号である。
ライン同期信号LSY及びシステムクロック信号SCLは、パターン検出部1、A/D変換部3、ばらつき補正部4、信号調整部5、ばらつき補正係数算出用信号発生器7及びばらつき補正係数算出イネーブル生成部8に供給される(供給のための信号線の図示を省略する)。ライン同期信号LSY及びシステムクロック信号SCLは、それらが供給された回路部における処理の同期を取るために利用される。
以下では、読取対象物が紙幣であり、情報読取装置9が紙幣に施された磁気インクによる印刷像、又は磁気パターンを磁気センサにより検出する例を詳しく説明する。
パターン検出部1は、図3に示すように、ラインセンサ12を備える。図3は、パターン検出部1の概略構成及び動作を示す図である。ラインセンサ12は、磁界を印加した時に抵抗値が変化する複数個の磁気センサ11を直線に沿って整列させて配置したものである。ラインセンサ12は、紙幣13に付与されている磁気パターンを検出する。そして、ラインセンサ12は、検出信号d1を出力する。
ラインセンサ12は、磁界を印加した時に抵抗値が変化する複数個の磁気センサ(検出素子)11を直線に沿って整列させて配置したものである。ばらつき補正係数算出用信号発生器7は、ばらつき補正係数算出用信号d0を出力する。ラインセンサ12は、紙幣13に付与されている磁気パターン又はばらつき補正係数算出用信号d0を検知して、アナログ形式の検出信号d1を出力する。通常の情報を読取る動作においては、ラインセンサ12は、紙幣13に付与されている磁気パターンを検知する。初期動作においてばらつき補正データを作成する動作においては、ラインセンサ12は、ばらつき補正係数算出用信号d0を検知する。ラインセンサ12の複数の検出素子11で、検出素子11の配列順に、移動する方向に対して垂直の方向に磁気パターンを検出し、それぞれの検出素子11からのアナログ形式の検出信号d1を順次出力することを主走査と言う。また、ラインセンサ12の長手方向を主走査方向と言う。なお、検出素子11は、磁気センサ11と同じものである。
紙幣13は、搬送ベルト14などによって搬送される。図3において、搬送ベルト14は点線で概略的に示す。また、紙幣13は、検出エリアを通過する。「検出エリア」とは、パターン検出部1により磁気パターンの検出が行われる領域である。パターン検出部1に対する紙幣3の移動方向(搬送方向)を副走査方向という。
主走査は、検出素子11を単位として行われる。副走査は検出ライン(1回の主走査で読み取られる線状の領域)を単位として行われる。
情報読取装置9は、搬送ベルト14などにより、ラインセンサ12に対して紙幣13を搬送方向に移動させる。また、情報読取装置9は、ラインセンサ12により紙幣13を主走査方向に走査する。以上の結果として情報読取装置9は、紙幣13の2次元イメージを表すデータであるアナログ形式の検出信号d1を得る。
磁気センサ11は、ばらつき補正係数算出用信号発生器7からのばらつき補正係数算出用信号d0を検知する。ばらつき補正係数算出用信号d0は、ばらつき補正係数算出用信号発生器7から線状の導体1を通じて出力される。導体1は、磁気センサ11に接触しない位置で配置される。磁気センサ11は、例えば銅線などの導体1を流れる電流により発生する磁界の変化であるばらつき補正係数算出用信号d0を検知する。なお、磁気センサ11のそれぞれから線状の導体1への最短の距離は、すべて等しい必要がある。ばらつき補正係数算出用信号d0は、システム制御部6から出力される周期設定用信号PRDに基づく。アナログ形式の検出信号d1の出力信号レベルは、磁気センサ11毎に変動する。この変動の原因は、周囲温度等の環境変化又は磁気センサ自体の経時変化等である。このため、アナログ形式の検出信号d1の出力信号レベルの変動を抑制するばらつき補正係数を算出する際にばらつき補正係数算出用信号d0が用いられる。ばらつき補正係数を算出する時は、紙幣13は搬送しないように制御される。
パターン検出部1による紙幣13の磁気パターンの検出は、システム制御部6から出力されるライン同期信号LSYに同期して行われる。即ち、ライン同期信号LSYが1回発生されるごとに、1ライン分の検出が行われる。「1ライン分の検出」とは、ラインセンサ12を構成するすべての検出素子11による検出である。1ライン分の検出と並行して、紙幣13は1ライン分だけ副走査方向に移動する。
このような処理が繰り返されることで、複数ラインのアナログ形式の検出信号d1が順次出力される。
なお、紙幣13の主走査方向の寸法が、ラインセンサ12の長手方向の寸法よりも短い場合には、紙幣13の主走査方向の寸法の範囲内に位置する検出素子11のみを用いて磁気パターンの検出(読取)を行うこととしても良い。その場合には、紙幣13の主走査方向の寸法の範囲内に位置するすべての検出素子11による検出により、1ライン分の主走査が完了する。
検出イネーブル作成部2は、図1に示すように、紙幣検出器21を有する。紙幣検出器21は、ラインセンサ12の検出エリアにおける紙幣の有無を検出する。また、検出イネーブル作成部2は、紙幣検出器21の出力に基づき、図4に示されるような検出イネーブル信号d2を作成して出力する。図4は、検出イネーブル作成部2の動作を示す図である。図4で示す検出イネーブル信号d2は、縦軸が信号の出力レベルを示し、横軸は時間を示している。検出イネーブル信号d2は、例えば、紙幣13が検出エリアを通過している期間(磁気パターンの検出が行われる期間)は‘1’となる。また、紙幣検出センサ21は、紙幣13が検出エリアを通過していない期間は‘0’となる。図4では、理解を容易にするために、検出イネーブル信号d2の‘1’となる位置に紙幣13を記載している。これは、紙幣13の位置では検出イネーブル信号d2が‘1’となり、紙幣13のない位置では検出イネーブル信号d2が‘0’となることを表している。検出イネーブル作成部2は、図1に示すように紙幣検出器21を有する。紙幣検出器21は、紙幣検出器21の出力に基づき、図4のように、検出イネーブル信号d2を作成する。紙幣検出器21は、作成した検出イネーブル信号d2を出力する。
紙幣13が検出エリアを通過している期間は、磁気パターンの検出が有効な期間である。紙幣13が検出エリアを通過していない期間は、磁気パターンの検出が無効な期間である。「検出が有効」とは、検出を行うことである。また、「検出が無効」とは、検出を行わないことである。
検出イネーブル信号d2は、例えば、紙幣13が検出エリアを通過している期間は‘1’となる。また、検出イネーブル信号d2は、紙幣13が検出エリアを通過していない期間は‘0’となる。「紙幣13が検出エリアを通過している期間」とは、磁気パターンの検出が行われる期間である。
A/D変換部3は、アナログ形式の検出信号d1を入力とする。また、A/D変換部3は、アナログ形式の検出信号d1をA/D変換する。つまり、A/D変換部3は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、A/D変換部3は、デジタル形式の検出データd4を出力する。
図5は、A/D変換部3から出力される信号を示すタイミング図である。A/D変換部3は、システムリセット信号SRT、システムクロック信号SCL及びライン同期信号LSYに同期して動作する。図5の横軸は、時間である。また、図5に示す各信号の縦軸は、出力レベルである。図5には、システムリセット信号SRTのタイミング、システムクロック信号SCLのタイミング、ライン同期信号LSYのタイミング及び検出データd4のタイミングが示されている。各信号のタイミングは、時間軸を共通としているので、比較することができる。
ばらつき補正係数算出イネーブル生成部8は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3を生成する。ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3は、システム制御部6から出力されるばらつき補正ON/OFF信号DPC及びライン同期信号LSYに同期して生成される。例えば、ばらつき補正ON/OFF信号DPCが‘1’の場合には、同期信号LSYに同期してばらつき補正係数算出イネーブル信号d3が‘1’となる。ばらつき補正ON/OFF信号DPCが‘0’の場合には、同期信号LSYに同期してばらつき補正係数算出イネーブル信号d3が‘0’となる。
ばらつき補正係数算出用信号発生器7は、システム制御部6から出力されるばらつき補正ON/OFF信号DPCが‘1’の場合には、正弦波を生成し、ばらつき補正係数算出用信号d0として出力する。この正弦波は、システム制御部6から出力される周期設定用信号PRDに基づいて周期を決定する。出力された正弦波は、ラインセンサ12上に引かれた図示しない電線に印加される。これにより、パターン検出部1は磁界の変化を磁気パターンとして検出する。
以下において、検出データd4が磁気センサ11毎の値を示すものであることを強調するために符号d4(i)を用いることがある。符号iは、ラインセンサ中のi番目の磁気センサ11についてのデータであることを示す。他のデータについても同様である。例えば、3番目の検出データd4は、d4(3)のように記載する。強調の必要がない場合には、「(i)」を省略する。
補正用データ算出部16は、検出データd4(i)及びばらつき補正係数算出イネーブル信号d3を入力する。補正用データ算出部16は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3が‘1’の場合には、ばらつき補正係数を作成する。なお、ばらつき補正係数の作成は、例えば情報読取装置のリセット時に行う。また、温度変化などの外部の環境の変化に応じて、ユーザが算出することを決定して、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3を‘1’とする。ばらつき補正係数は、副走査方向に対する磁気パターンのセンシングばらつきを取り除くための補正係数である。補正用データ算出部16は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3が‘0’の場合には、新たにばらつき補正係数の作成を行わず、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3が‘0’に変わる前に作成したばらつき補正係数を出力する。ばらつき補正部4は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3が‘0’の場合には、ばらつき補正係数を用いて、検出データd4(i)に対してばらつき補正を行う。そして、ばらつき補正部4は、補正後の検出データd5(i)を出力する。
補正用データ算出部16は、振幅最大値検出部41、ライン間加算部43、ピーク検出部45、基準値計算部47及び除算器48を備える。補正用データ算出部16は、ラインメモリA42、ラインメモリB44及びラインメモリC46を有することができる。
以下において信号d*(*は信号ごとに異なる数値)の負数値側の信号名をd*n、信号d*の正数値側の信号名をd*pと表す。「正数値」とは、正の値の数値のことである。また、「負数値」とは、負の値の数値のことである。
振幅最大値検出部41は、ラインメモリA42から1ライン前に書き込まれたi番目の振幅最大値d51(i)を読み出す。すなわち、振幅最大値検出部41は、ラインメモリA42から1ライン前に書き込まれたi番目の負数値側振幅最大値d51n(i)及び正数値側振幅最大値d51p(i)を読み出す。また、振幅最大値検出部41は、入力された検出データd4(i)と1ライン前に書き込まれたi番目の負数値側振幅最大値d51n(i)との大小比較を行う。また、振幅最大値検出部41は、入力された検出データd4(i)と1ライン前に書き込まれたi番目の正数値側振幅最大値d51p(i)との大小比較を行う。さらに、振幅最大値検出部41は、大小比較の結果から、より小さい又は大きい振幅最大値d52(i)を振幅最大値検出部41の検出結果として得る。すなわち、振幅最大値検出部41は、大小比較の結果から、より小さい負数値側振幅最大値d52n(i)及びより大きい正数値振幅最大値d52p(i)を振幅最大値検出部41の検出結果として得る。また、振幅最大値検出部41は、より小さい負数値側振幅最大値d52n(i)及びより大きい正数値振幅最大値d52p(i)をラインメモリA42に書き込む。
振幅最大値検出部41は、本処理を1ライン目から「周期PR×m」ライン目まで行う。周期PRは、周期設定用信号PRDにより設定される周期である。mは正の整数である。また、振幅最大値検出部41は、「周期PRD×m+1」ライン目については比較を行わず、振幅最大値検出結果d53(i)としてライン間加算部43へ出力する。すなわち、振幅最大値検出部41は、「周期PRD×m+1」ライン目については比較を行わず、負数値側振幅最大値検出結果d53n(i)及び正数値側振幅最大値検出結果d53p(i)としてライン間加算部43へ出力する。なお、m=1程度が好適である。
ライン間加算部43は、ラインメモリB44から前回の負数値側振幅最大値の加算値d54n(i)及び正数値側振幅最大値の加算値d5p(i)を読み出す。また、ライン間加算部43は、入力されたばかりの振幅最大値の検出結果d53(i)をラインメモリB44から読み出した前回の振幅最大値の加算値d54(i)に加算する。すなわち、ライン間加算部43は、入力されたばかりの負数値側振幅最大値の検出結果d53n(i)をラインメモリB44から読み出した前回の負数値側振幅最大値の加算値d54n(i)に加算する。また、ライン間加算部43は、入力されたばかりの正数値側振幅最大値の検出結果d53p(i)をラインメモリB44から読み出した前回の正数値側振幅最大値の加算値d5p(i)に加算する。さらに、ライン間加算部43は、検出結果d53(i)と前回の振幅最大値の加算値d54(i)とを加算した値を新しい振幅最大値の加算値d55(i)としてラインメモリB44に書き込む。すなわち、ライン間加算部43は、検出結果d53n(i)と前回の負数値側振幅最大値の加算値d54n(i)とを加算した値を新しい負数値側振幅最大値の加算値d55n(i)としてラインメモリB44に書き込む。また、ライン間加算部43は、検出結果d53p(i)と前回の正数値側振幅最大値の加算値d5p(i)とを加算した値を新しい正数値側振幅最大値の加算値d55p(i)としてラインメモリB44に書き込む。
ライン間加算部43は、本処理を1ライン目からn−1ライン目(n−1回)まで実行する。nは整数である。また、ライン間加算部43は、ラインメモリB44からn−1ライン目までの負数値側振幅最大値d54n(i)を読み出す。そして、ライン間加算部43は、nライン目の負数値側振幅最大値の検出結果d53n(i)をn−1ライン目までの負数値側振幅最大値d54n(i)に加算する。また、ライン間加算部43は、ラインメモリB44からn−1ライン目までの正数値側振幅最大値の加算値d54p(i)を読み出す。そして、ライン間加算部43は、nライン目の正数値側振幅最大値の検出結果d53p(i)をn−1ライン目までの正数値側振幅最大値d54p(i)に加算する。また、ライン間加算部43は、nライン目の振幅最大値の検出結果d53(i)をn−1ライン目までの振幅最大値d54(i)に加算した値を振幅最大値の加算結果d56(i)としてピーク検出部45へ出力する。すなわち、ライン間加算部43は、nライン目の負数値側振幅最大値の検出結果d53n(i)をn−1ライン目までの負数値側振幅最大値d54n(i)に加算した値を負数値側振幅最大値の加算結果d56n(i)としてピーク検出部45へ出力する。さらに、ライン間加算部43は、nライン目の正数値側振幅最大値の検出結果d53p(i)をn−1ライン目までの正数値側振幅最大値d54p(i)に加算した値を正数値側振幅最大値の加算結果d56p(i)としてピーク検出部45へ出力する。なお、n=32程度が好適である。
ピーク検出部45は、ライン間加算部43から入力した振幅最大値の加算結果d56(i)をnで除算する。すなわち、ピーク検出部45は、ライン間加算部43から入力した負数値側振幅最大値の加算結果d56n(i)をnで除算する。また、ピーク検出部45は、ライン間加算部43から入力した正数値側振幅最大値の加算結果d56p(i)をnで除算する。また、ピーク検出部45は、除算したそれぞれの値を振幅最大値のピーク値d57(i)として、ラインメモリC46へ書き出す。すなわち、ピーク検出部45は、除算したそれぞれの値を負数値側振幅最大値のピーク値d57n(i)及び正数値側振幅最大値のピーク値d57p(i)として、ラインメモリC46へ書き出す。なお、負数値側振幅最大値のピーク値d57n(i)及び正数値側振幅最大値のピーク値d57p(i)がばらつき補正係数である。
基準値計算部47は、ラインメモリC46から1ライン前の振幅最大値のピーク値d58(i)を読み出す。すなわち、基準値計算部47は、ラインメモリC46から1ライン前の負数値側振幅最大値のピーク値d58n(i)及び1ライン前の正数値側振幅最大値のピーク値d58p(i)を読み出す。情報読取装置9が、例えば、E個の磁気センサ(検出素子)11で構成される場合には、基準値計算部47は、i=1からEまでの負数値側振幅最大値のピーク値d58n(i)の平均値を算出する。また、基準値計算部47は、i=1からEまでの正数値側振幅最大値のピーク値d58p(i)の平均値を算出する。さらに、基準値計算部47は、i=1からEまでの負数値側振幅最大値のピーク値d58n(i)の平均値を負数値側の基準値d59n(i)として除算器48へ出力する。また、基準値計算部47は、i=1からEまでの正数値側振幅最大値のピーク値d58p(i)の平均値を正数値側の基準値d59p(i)として除算器48へ出力する。
除算器48は、例えば、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3が‘0’、かつ、検出イネーブル信号d2が‘1’のとき、除算を行うことで、検出データd4のばらつき補正処理をおこなう。除算器48は、振幅最大値のピーク値d58(i)、基準値d59(i)を用いる。すなわち、除算器48は、負数値側振幅最大値のピーク値d58n(i)、正数値側振幅最大値のピーク値d58p(i)、負数値側の基準値d59n(i)及び正数値側の基準値d59p(i)を用いる。負数値側の基準値d59n(i)及び正数値側の基準値d59p(i)は、基準値計算部47が出力する。検出データd4(i)は、A/D変換部3から入力される。負数値側振幅最大値のピーク値d58n(i)及び正数値側振幅最大値のピーク値d58p(i)は、ラインメモリC46から読み出される。負数値側基準値d59n(i)及び正数値側基準値d59p(i)は、基準値計算部47が出力される。除算器48は、検出データd4(i)が正数値の場合には、次式(1)からばらつき補正された正数値側の補正用データd60p(i)を求める。

d60p(i)=d59p(i)/d58p(i)・・・(1)

また、除算器48は、検出データd4(i)が負数値の場合には、次式(2)からばらつき補正された負数値側の補正用データd60n(i)を求める。

d60n(i)=d59n(i)/d58n(i)・・・(2)

除算器48は、補正用データd60(i)をばらつき補正部4に出力する。補正用データd60(i)の正数値側が、補正用データd60p(i)である。補正用データd60(i)の負数値側が、補正用データd60n(i)である。
ばらつき補正部4は、補正用データd60(i)と検出データd4(i)とを次式(3)のように乗算し、ばらつき補正後の検出データd5(i)として出力する。

d5(i)=d4(i)×d60(i)・・・(3)

ばらつき補正部4は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3及び検出イネーブル信号d2が上記以外の場合には、磁気パターンの読取を行っていない期間とみなす。除算器48は、磁気パターンの読取を行っていない期間には、A/D変換部3から入力する検出データd4(i)に係わらず、一定値を出力する。一定値は、例えば、‘0’である。
ばらつき補正部4から出力されたばらつき補正後の検出データd5(i)は、信号調整部5に供給される。信号調整部5は、例えば、ゲインを調整するゲイン調整回路又はノイズ除去を行なうノイズリダクション回路等を含む。信号調整部5は、補正後の検出データd5(i)に対し、ゲイン調整又はノイズ除去などの信号調整を行った後、調整後の検出データd6(i)を出力する。
以上で説明したように、本発明の実施の形態1における情報読取装置9は、振幅最大値検出部41で生成するばらつき補正係数算出用信号d0の正数値側振幅最大値d51p及び負数値側振幅最大値d51nを、例えば32ライン分加算し、32で除算する。このことにより、情報読取装置9は、各々の磁気センサで取得される正数値側振幅最大値のピーク値d57p及び負数値側振幅最大値のピーク値d57nを算出し、ラインメモリC46に書き込む。また、情報読取装置9は、正数値側振幅最大値のピーク値d57p及び負数値側振幅最大値のピーク値d57nを磁気センサの個数Eで除算する。このことにより、情報読取装置9は、情報読取装置9における正数値側の基準値d59p及び負数値側の基準値d59nを算出する。また、情報読取装置9は、算出した値をフリップフロップにメモリする。情報読取装置9は、各々の磁気センサ11で磁気パターンを検出し、検出データを入力した際、検出データd4の正数値に対しては、正数値側の基準値d59pで乗算し、正数値側振幅最大値のピーク値d58pで除算する。また、情報読取装置9は、検出データd4の負数値に対しては、負数値側の基準値d59nで乗算し、負数値側振幅最大値のピーク値d58nで除算する。この演算結果により、直線に沿って配置された複数個の磁気センサ11に対し、複数個の出力信号レベルのばらつきを一定にすることができる。このことにより、本発明の実施の形態1における情報読取装置9は、検出データの負数値に対しても同様に、直線に沿って配置された複数個の磁気センサ11に対し、複数個の出力信号レベルのばらつきを一定にすることができる。
以上のように、実施の形態1で、正数値又は負数値ごとにばらつき補正を行うことにより、データ値が0の場合、振幅レベルの中心にくるような検出データに対し、正確なばらつき補正を行うことができる。
また、実施の形態1で、搬送ベルト14により、紙幣13を移動させるものとして説明したが、代わりに、ラインセンサ12を移動させても良い。検出対象物とラインセンサ12との間に相対的移動を生じさせる構成であれば、上記に限られるものではない。ばらつき補正係数算出用信号d0は、正弦波信号として説明したが、周期信号であれば上記に限られるものではない。
さらに、検出対象物が紙幣である場合について説明したが、本発明は、検出対象物が紙幣以外の紙葉類である場合にも適用できる。また、本発明を、磁気パターンを検出する装置に適用する場合について説明したが、本発明は、磁気パターン以外のイメージパターンを検出する装置にも適用可能である。例えば、本発明は、複数の受光素子を有するイメージセンサ装置にも適用可能である。
以上本発明を情報読取装置として説明したが、情報読取装置の一部を成す信号処理装置及び信号処理装置で実行される信号処理方法もまた、本発明の一部を成す。
なお、上述の各実施の形態における基準値計算部47は、i=1からEまでの正数値及び負数値側の振幅最大値のピーク値の平均値を算出していた。平均値とすることにより検出データにおけるノイズを削減し正確な補正を行うことができる。ただし、基準値を、正数値及び負数値側の振幅最大値又は最小値等の別の値とすることは、ノイズに対する効果は、平均値を用いる場合と比べて低下するが、可能である。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る情報読取装置9aの構成図である。情報読取装置9aは、紙幣検出器21が生成する検出イネーブル信号d2を使ってばらつき補正係数算出用信号発生器を制御する。情報読取装置9aにおいて、実施の形態1の情報読取装置9と同一の符号である箇所は、実施の形態1と同様の動作をおこなうものである。実施の形態2に係る情報読取装置9aは、実施の形態1の情報読取装置9に対して検出イネーブル信号d2がばらつき補正係数算出用信号発生器7に入力される点が異なる。
図7は、検出イネーブル作成部2が出力する検出イネーブル信号d2とばらつき補正係数算出用信号発生器7が出力するばらつき補正係数算出用信号d0との関係を示すタイミング図である。なお、検出イネーブル作成部2は、ライン同期信号LSYに同期して動作する。
図7では、検出イネーブル信号d2が‘0’の時、すなわち紙幣13が検出エリアを通過していない時には正弦波をラインセンサ上の電線に印加することにより磁気センサ11の周りに正弦波に対応した磁界を発生させ、検出イネーブル信号d2が‘1’の時、すなわち紙幣13が検出エリアを通過している時には電線への電流をオフすることにより磁気センサ11の周りに磁界を発生させない。
検出イネーブル信号d2を使ってばらつき補正係数算出用信号d0を制御することにより、紙幣が搬送している時にもばらつきを補正することができる。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3に係る情報読取装置9bの構成図である。情報読取装置9bは、ラインセンサ12、導体15、ばらつき補正係数算出用信号発生器7、パターン検出部1、補正用データ算出部16b及びばらつき補正部4を備える。情報読取装置9bにおいて、実施の形態1の情報読取装置9又は実施の形態2の情報読取装置9bと同一の符号である箇所は、実施の形態1又は実施の形態2と同様の動作をおこなうものである。図8では、図6で示した実施の形態2の構成図に対してライン加算制御信号d7が検出イネーブル作成部2によって生成され、補正用データ算出部16bに入力されている点が異なる。
検出データ生成部10及びばらつき補正係数算出イネーブル生成部d3、ばらつき補正部4、信号調整部5、システム制御部6の動作は実施の形態1と同じである。
図9は、図8における補正用データ算出部16bの構成図である。実施の形態3に係る補正用データ算出部16bは、ライン間加算部43、ピーク検出部45、基準計算部47及び除算器46を備える。実施の形態3に係る補正用データ算出部16bは、ラインメモリB44又はラインメモリC46を有することができる。
図10は、検出イネーブル作成部2が出力する検出イネーブル信号d2とライン加算制御信号d7とばらつき補正係数算出用信号発生器7が出力するばらつき補正係数算出用信号d0との関係を示すタイミング図である。ライン加算制御信号d7は、補正用データ算出部16bに入力される。なお、検出イネーブル作成部2bは、ライン同期信号LSYに同期して動作する。
検出イネーブル信号d2が‘0’の時、すなわち紙幣13が検出エリアを通過していない時には、検出データ生成部10はラインセンサ上の電線に固定の電流を流すことにより磁気センサ11の周りに固定の磁界を発生させる。検出イネーブル信号d2が‘1’の時、すなわち紙幣13が検出エリアを通過している時には、検出データ生成部10は電線への電流をオフすることにより磁気センサ11の周りに磁界を発生させない。
ライン加算制御信号d7は、ばらつき補正係数算出用信号d0が電流を流す期間のうちある一定期間‘1’になり、補正データ算出部16はライン加算制御信号d7が‘1’の期間の検出データd4(i)の平均値を補正用データd60(i)として出力する。
すなわち、ライン間加算部43は、ライン加算制御信号d7が‘1’の間、加算値d55(i)をラインメモリB44から読出し、加算値d55(i)に検出データd4(i)を加算したデータd54(i)をラインメモリB44に書く。ピーク検出部45はライン加算制御信号d7の最終ラインのデータd56(i)を読出し、ライン加算制御信号d7が‘1’であるライン数nで除算したデータd57(i)をラインメモリC46に書く。基準値計算部47はi=1からEまでのデータd58(i)の平均値を基準値d59(i)として算出し、除算器48に出力する。除算器48は、基準値d59(i)を各磁気センサの平均値d58(i)で除算したデータを補正用データd60(i)として出力する。
検出イネーブル信号d2を使ってばらつき補正係数算出用信号d0を制御することにより、紙幣が搬送している時にもばらつきを補正することができる。
実施の形態4.
図11は、本発明の実施の形態3に係る情報読取装置9cの構成図である。情報読取装置9cは、ラインセンサ12、導体15、ばらつき補正係数算出用信号発生器7、パターン検出部1、補正用データ算出部16c及びばらつき補正部4を備える。情報読取装置9cは、A/D変換部3、検出イネーブル作成部2c、信号調整部5、システム制御部6又はばらつき補正係数算出イネーブル生成部8を有することができる。図11では、図6で示した実施の形態2に係る情報読取装置9aに対して正数側ライン加算制御信号d7p及び負数側ライン加算制御信号d7nが検出イネーブル作成部2cによって生成され、補正用データ算出部16cに入力されている点が異なる。
検出データ生成部10及びばらつき補正係数算出イネーブル生成部d3、ばらつき補正部4、信号調整部5及びシステム制御部6の動作は実施の形態1及び実施の形態2と同じである。
図12は、図11における補正用データ算出部16cの構成図である。実施の形態4に係る補正用データ算出部16cは、ライン間加算部43c、ピーク検出部45c、基準計算部47c及び除算器48cを備える。また、実施の形態4に係る補正用データ算出部16cは、ラインメモリBp44p、ラインメモリBn44n、ラインメモリCp46p又はラインメモリCn46nを有することができる。
図13は、検出イネーブル作成部2cが出力する検出イネーブル信号d2及び正数側ライン加算制御信号d7p及び負数側ライン加算制御信号d7nとばらつき補正係数算出用信号発生器7が出力するばらつき補正係数算出用信号d0の関係を示すタイミング図である。正数側ライン加算制御信号d7p及び負数側ライン加算制御信号d7nは、補正用データ算出部16に入力される。なお、検出イネーブル作成部2bは、ライン同期信号LSYに同期して動作する。
検出イネーブル信号d2が‘0’の時、すなわち紙幣13が検出エリアを通過していない時には、検出データ生成部10は固定の電流をラインセンサ上の電線に印加することにより磁気センサ11の周りに固定の磁界を発生させる。検出イネーブル信号d2が‘1’の時、すなわち紙幣13が検出エリアを通過している時には、検出データ生成部10は電線への電流をオフすることにより磁気センサ11の周りに磁界を発生させない。さらに、実施の形態4では正及び負の2種類の固定の電流を発生させる形態について説明する。
正数側ライン加算制御信号d7pは、ばらつき補正係数算出用信号d0が正の電流を流す期間のうちある一定期間‘1’になり、補正データ算出部16cは正数側ライン加算制御信号d7pが‘1’の期間の検出データd4(i)の平均値を補正用データd60p(i)として出力する。また、負数側ライン加算制御信号d7pは、ばらつき補正係数算出用信号d0が負の電流を流す期間のうちある一定期間‘1’になり、補正データ算出部16cは負数側ライン加算制御信号d7nが‘1’の期間の検出データd4(i)の平均値を補正用データd60n(i)として出力する。
すなわち、ライン間加算部43cは、正数側ライン加算制御信号d7pが‘1’の間、正数側加算値d55p(i)をラインメモリBp44pから読出し、正数側加算値d55p(i)に検出データd4(i)を加算したデータd54p(i)をラインメモリBp44pに書き込む。また、負数側ライン加算制御信号d7nが‘1’の間、負数側加算値d55n(i)をラインメモリBn44nから読出し、負数側加算値d55n(i)に検出データd4(i)を加算したデータd54n(i)をラインメモリBn44nに書き込む。ピーク検出部45cは、正数側ライン加算制御信号d7pの最終ラインのデータd56p(i)を読出し、正数側ライン加算制御信号d7pが‘1’であるライン数npで除算したデータd57p(i)をラインメモリCp46pに書きこむ。また、負数側ライン加算制御信号d7nの最終ラインのデータd56n(i)を読出し、負数側ライン加算制御信号d7pが‘1’であるライン数nnで除算したデータd57n(i)をラインメモリCn46nに書く。基準値計算部47cはi=1からEまでのデータd58p(i)の平均値を基準値d59p(i)として算出し、除算器48cに出力する。また、i=1からEまでのデータd58n(i)の平均値を基準値d59n(i)として算出し、除算器48cに出力する。除算器48cは、正数側基準値d59p(i)を各磁気センサの平均値d58p(i)で除算したデータを補正用データd60p(i)として出力し、負数側基準値d59n(i)を各磁気センサの平均値d58n(i)で除算したデータを補正用データd60n(i)として出力する。
検出イネーブル信号d2を使ってばらつき補正係数算出用信号d0を制御することにより、紙幣が搬送している時にもばらつきを補正することができる。
なお、上述の各実施の形態においては、正数値側振幅最大値のピーク値d57p及び負数値側振幅最大値のピーク値d57nを磁気センサの個数Eで除算することにより、正数値側の基準値d59p及び負数値側の基準値d59nを算出している。例えば、磁気センサの個数Eが2のべき乗で表わされる数値でない場合、除算する数値を磁気センサの個数ではなく、磁気センサの個数のうちの2のべき乗で表わされる一番大きい数値としてもよい。この場合、回路規模を削減することができ、算出される基準値も磁気センサの個数を用いる場合と近い値が得られる。
実施の形態5.
図14は、図3で示したパターン検出部1の構成を更に詳細に説明するための図である。図14においては、説明を容易にするためにxyz座標を用いて説明する。主走査方向をy軸方向とし、副走査方向をx軸方向とし、x−y平面に垂直な方向をz軸方向とする。主走査は、−y軸方向から+y軸方向へ向かって行われる。副走査は、−x軸方向から+x軸方向へ向かって行われる。また、永久磁石19から見て磁気抵抗17a,17bは上方向に位置しており、上方向は−z軸方向である。図14(a)は、パターン検出部1を−z軸方向から見た図である。図14(b)は、パターン検出部1を−y軸方向から見た図である。図14(c)は、−x軸方向から見た図である。
図3で示した複数個の磁気センサ11は、それぞれが図14に示すように、第一の磁気抵抗17aと第二の磁気抵抗17bと信号取出端子17cとを備える。磁気抵抗は、反応する磁界の方向が決まっている。図14における第一の磁気抵抗17aは、x軸方向の磁界の変化に反応して抵抗値が変化する。また、図14における第二の磁気抵抗17bは、y軸方向の磁界の変化に反応して抵抗値が変化する。
図14(b)は、永久磁石19が発生する磁力線18と第一の磁気抵抗17aと第二の磁気抵抗17bとの位置関係を示している。紙幣はx軸方向である副走査方向に搬送されるため、x軸方向に反応する第一の磁気抵抗17aは紙幣の搬送に伴い抵抗値が変化する。しかし、y方向に反応する第二の磁気抵抗17bは紙幣が搬送されても抵抗値が変化しない。第一の磁気抵抗17aの片側は、接地されている。第一の磁気抵抗17aのもう一方の片側は、信号取出端子17cに接続されている。また、第二の磁気抵抗17bの片側は、電源(V)に接続されている。第二の磁気抵抗17bのもう一方の片側は、信号取出端子17cに接続されている。従って、紙幣がx軸方向に搬送されると第一の磁気抵抗17aの抵抗値だけが変化することで信号取出端子17cの電位が変化する。この電位の変化により、紙幣搬送に伴う磁場の変化を読み取ることができる。
次に、導体15が発生する磁界について説明する。導体15は、図14(a)及び図14(b)で示したように第一の磁気抵抗17aと第二の磁気抵抗17bとのx軸方向における中間の位置に配置される。図14(a)で電流が右から左に流れると、図14(b)では右ねじの法則により導線を中心に反時計回りに磁界が発生する。これにより、x軸方向にだけ磁界が発生するため、一定の磁界を第一の磁気抵抗17aに与えることができる。
図15は、図14で説明したパターン検出部1の別の形態を説明する図である。図15は、図14に対して第二の磁気抵抗17bの配置の方向が90°異なる。図15においても図14と同様に、説明を容易にするためにxyz座標を用いて説明する。図15(a)は、パターン検出部1を−z軸方向から見た図である。図15(b)は、パターン検出部1を−y軸方向から見た図である。図15(c)は、−x軸方向から見た図である。
図15において、第一の磁気抵抗17a及び第二の磁気抵抗17dは、共にx軸方向の磁界の変化に反応して抵抗値が変化する。紙幣が搬送されると、紙幣上の磁気インクにより第一の磁気抵抗17a及び紙幣と第二の磁気抵抗17dは、共に抵抗値が変化する。紙幣と第一の磁気抵抗17aとの相対位置及び紙幣と第二の磁気抵抗17dとの相対位置が異なるため、第一の磁気抵抗17aと第二の磁気抵抗17dとの抵抗の変化率も異なる。この抵抗の変化率の差が信号取出端子17cの電位変化となって現れ、紙幣搬送に伴う磁場の変化を読み取ることができる。
図15(b)においても図14(b)の場合と同様に、右ねじの法則により導線を中心に反時計まわりに磁界が発生する。これにより、x軸方向に一定の磁界を第一の磁気抵抗17aと第二の磁気抵抗17dとに与えることができる。
次に、紙幣が搬送されていない場合の信号取出端子17cの電位のばらつきについて説明する。
第一の磁気抵抗17a、又は第二の磁気抵抗17b,17dは、抵抗値及び抵抗の変化率に製造ばらつきが発生する。実施の形態1〜4で説明した方法では磁界を磁気センサにかけた状態で補正データを算出するので、抵抗値と抵抗の変化率とが両方加味された状態での補正データとなっている。従って、抵抗値が変化していない状態、すなわち紙幣が搬送されていない状態の補正は不十分である。
図16は、本発明の実施の形態5に係る情報読取装置9の構成図である。情報読取装置9は、ばらつき補正係数算出用信号発生器7、検出データ生成部10、検出イネーブル作成部2、システム制御部6、中点電位データ算出部20、中点電位補正部22、ばらつき補正係数算出イネーブル生成部8、補正用データ算出部16、ばらつき補正部4及び信号調整部5を備える。
ばらつき補正係数算出用信号発生器7、検出データ生成部10、検出イネーブル作成部2、システム制御部6、ばらつき補正係数算出イネーブル生成部8、補正用データ算出部16、ばらつき補正部4及び信号調整部5については実施の形態1〜4で詳細に説明したので本実施の形態では説明を省略する。
図17は、検出イネーブル作成部2が出力する検出イネーブル信号d2、ばらつき補正係数算出用信号発生器7が出力するばらつき補正係数算出用信号d0、ライン加算制御信号d7及びライン加算制御信号d8の関係を示すタイミング図である。ライン加算制御信号d7は、補正用データ算出部16に入力される。ライン加算制御信号d8は、中点電位データ算出部20に入力される。なお、検出イネーブル作成部2は、ライン同期信号LSYに同期して動作する。
中点電位データ算出部20は、ライン加算制御信号d8が‘1’となる期間に検出データ生成部10が出力する検出データd4を累積加算する。また、中点電位データ算出部20は、累積加算した値を加算したライン数で除算し中点電位データd70として中点電位補正部22に出力する。
中点電位補正部22は、検出データd4から中点電位データd70を引いた中点電位補正データd9を補正用データ算出部16とばらつき補正部4とに出力する。実施の形態1〜4では補正用データ算出部16とばらつき補正部4とは、検出データ生成部が出力する検出d4に基づいて処理をしていたが、本発明の実施の形態5では中点電位補正データd9に基づいて処理を行う。
実施の形態1〜4ではばらつき補正のみ行っていたが、本発明の実施の形態5では、中点電位の補正後の中点電位補正データd9に対して、ばらつき補正を行う。このため、まず、中点電位データ算出部20において中点電位データd70を算出し、補正用データd60に対してばらつき補正を行った後の検出データd5をばらつき補正部4が出力する。紙幣が搬送されていない期間、すなわち、検出イネーブル信号d2が‘0’の期間にまず、検出イネーブル作成部2は、ライン加算制御信号d8を‘1’とし、これにより、中点電位データ算出部20は中点電位データd70を算出する。次に、ばらつき補正係数算出用信号発生器7は、ばらつき補正係数算出用信号d0を‘1’とし、導体15に電流を流し、磁気センサ11の近傍に磁界を発生させる。最後に検出イネーブル作成部2は、ライン加算制御信号d7を‘1’にすることで補正用データ算出部16が補正用データd60を出力し、ばらつき補正部4が補正用データd60と中点電位補正データd9とを乗算し、主走査方向のばらつきを取り除いたばらつき補正後の検出データd5を出力する。
中点電位データ作成部は磁界を発生させずに補正データを算出するので、磁界がないところ、すなわち紙幣の磁気インクが印刷されていない領域も補正することができる。
なお、上述の各実施の形態においては、「平行」や「垂直」などの部品間の位置関係もしくは部品の形状を示す用語を用いている場合がある。これらは、製造上の公差や組立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含むことを表している。このため、請求の範囲に部品間の位置関係もしくは部品の形状を示す記載をした場合には、製造上の公差又は組立て上のばらつき等を考慮した範囲を含むことを示している。
また、以上のように本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限るものではない。
1 パターン検出部、 2 検出イネーブル作成部、 3 A/D変換部、 4 ばらつき補正部、 5 信号調整部、 6 システム制御部、 7 ばらつき補正係数算出用信号発生器、 8 ばらつき補正係数算出イネーブル生成部、9 情報読取装置、10 検出データ生成部、11 磁気センサ、 12 ラインセンサ、 13 紙幣、 14 搬送ベルト、 15 導体、 16 補正用データ算出部、 17a 第一の磁気抵抗、 17b,17d 第二の磁気抵抗、 17c 信号取出端子、 18 磁力線、 19 永久磁石、 20 中点電位データ算出部、 21 紙幣検出器、 22 中点電位補正部、 41 振幅最大値検出部、 42 ラインメモリA、 43 ライン間加算部、 44 ラインメモリB、 45 ピーク検出部、 46 ラインメモリC、 47 基準値計算部、 48 除算器、 SRT システムリセット信号、 LSY ライン同期信号、 SCL システムクロック信号、 DPC ばらつき補正ON/OFF信号、 PRD ばらつき補正係数算出用信号の周期設定用信号、 PR 周期設定信号PRDにより設定される周期。

Claims (10)

  1. 複数の磁気センサが配列されたラインセンサと、
    前記磁気センサのそれぞれからの最短の距離が等しい位置に配置された導体と、
    前記導体へ電流を流すことにより磁界を発生させるばらつき補正係数算出用信号発生器と、
    前記磁気センサ毎の磁気パターンを検出し、検出データを生成するパターン検出部と、
    前記ばらつき補正係数算出用信号発生器が電流を流しているときの前記検出データに対し正数値側の振幅最大値と負数値側の振幅最大値とを検出し、前記正数値側の振幅最大値と前記負数値側の振幅最大値とから前記磁気センサ毎の正数値側および負数値側の補正用データを算出する補正用データ算出部と、
    読取り対象物を読取ったときの前記検出データについて、前記補正用データに基づいて正数値および負数値ごとに前記検出データの補正を行い、補正後のデータを出力するばらつき補正部と
    を備えることを特徴とする情報読取装置。
  2. 前記補正用データ算出部は、
    前記磁気センサ毎の前記検出データについて負数値側の振幅最大値を検出し、前記磁気センサ毎の前記検出データについて正数値側の振幅最大値を検出する振幅最大値検出部と、
    前記磁気センサ毎に前記負数値側の振幅最大値を規定した数だけ加算し、前記磁気センサ毎に前記正数値側の振幅最大値を前記規定した数だけ加算するライン間加算部と、
    加算された前記負数値側の振幅最大値を前記既定した数で除算して前記磁気センサ毎の負数値側振幅ピーク値を算出し、加算された前記正数値側の振幅最大値を前記既定した数で除算して前記磁気センサ毎の正数値側振幅ピーク値を算出するピーク検出部と、
    前記補正用データを算出するための負数値側基準値を出力し、前記補正用データを算出するための正数値側基準値を出力する基準値計算部とを備え、
    前記正数値側基準値を前記正数値側振幅ピーク値で除算することで正数値側の前記補正用データを算出し、前記負数値側基準値を前記負数値側振幅ピーク値で除算することで負数値側の前記補正用データを算出し、前記補正用データを算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報読取装置。
  3. 前記ばらつき補正部は、
    前記検出データの正数値と正数値側の前記補正用データとを乗算し、前記検出データの負数値と負数値側の前記補正用データとを乗算することで、前記補正したデータを出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報読取装置。
  4. 前記基準値計算部は、
    前記負数値側振幅ピーク値を前記磁気センサの数のうちの所定の数で除算した値を負数値側基準値として算出し、前記正数値側振幅ピーク値を前記所定の数で除算した値を正数値側基準値として算出する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報読取装置。
  5. 検出イネーブル作成部をさらに備え、
    前記ばらつき補正係数算出用信号発生器は、前記検出イネーブル作成部が読み取り対象物の有無を検出していない時に磁界を発生させるための電流を流す
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報読取装置。
  6. 前記振幅最大値検出部は、
    前記負数値側の振幅最大値の検出、及び、前記正数値側の振幅最大値の検出を所定の期間について行う
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報読取装置。
  7. 前記ライン間加算部は、前記ばらつき補正係数算出用信号発生器が正の電流を発生する期間の前記検出データと負の電流を発生する期間の前記検出データを個別に加算し、
    前記ピーク検出部は、正の電流に対応する加算データを正の電流を流す期間に対応するライン数で除算したデータを正数側振幅ピーク値として、負の電流に対応する加算データを負の電流を流す期間に対応するライン数で除算したデータを負数側振幅ピーク値として個別に生成する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報読取装置。
  8. 複数の磁気センサが配列されたラインセンサと、
    前記磁気センサのそれぞれからの最短の距離が等しい位置に配置された導体と、
    前記導体へ電流を流すことにより磁界を発生させるばらつき補正係数算出用信号発生器と、
    前記磁気センサ毎の磁気パターンを検出し、検出データを生成するパターン検出部と、
    磁気センサ上に紙幣が搬送されず、また前記磁界が発生していない時に、前記検出データを累積加算した値を求め、前記累積加算した値による中点電位データを生成する中点電位データ算出部と、
    前記検出データから前記中点電位データを減算して検出データの補正を行い、補正後の中点電位補正データとして生成する中点電位補正部と、
    前記中点電位補正データに対して、正数値側の振幅最大値と負数値側の振幅最大値とを検出し、前記正数値側の振幅最大値と前記負数値側の振幅最大値とから前記磁気センサ毎の正数値側および負数値側の補正用データを算出する補正データ算出部と、
    前記中点電位補正データに対して、前記補正用データに基づいて正数値および負数値ごとに前記中点電位補正データの補正を行うばらつき補正部と
    を備えることを特徴とする情報読取装置。
  9. 前記ラインセンサにおける前記磁気センサは、第一の磁気抵抗と第二の磁気抵抗と信号取出端子とを備えており、
    前記第一の磁気抵抗は、一方が接地され、もう一方が信号取出端子に接続されており、
    前記第二の磁気抵抗は、一方が電源に接続され、もう一方が前記信号取出端子に接続されているとともに、
    前記導体が前記第一の磁気抵抗と前記第二の磁気抵抗の間に配置される
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報読取装置。
  10. 複数の磁気センサが配列されたラインセンサにより磁気パターンを検出し、検出結果を表す検出データを出力する検出データ生成ステップと、
    周期信号を生成するばらつき補正係数算出用信号発生ステップと、
    前記検出データに対し正数値側の振幅最大値と負数値側の振幅最大値とを検出し、前記正数値側の振幅最大値と前記負数値側の振幅最大値とから前記磁気センサ毎の正数値側および負数値側の補正用データを算出する補正用データ算出ステップと、
    読取り対象物を読取ったときの前記検出データについて、前記補正用データに基づいて正数値および負数値ごとに前記検出データの補正を行い、前記ラインセンサの長手方向における前記検出データのばらつきを取り除くための補正後の検出データを出力するばらつき補正ステップを備え、
    前記複数の磁気センサのそれぞれからの最短の距離が等しい位置に配置された導体が発生させる磁界から前記複数の磁気センサの特性を同時に取得し、前記補正後の検出データを、読み取り対象物を読み取る際の補正データとして利用する
    ことを特徴とする情報読取方法。
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