JP6198932B2 - 情報読取装置及び情報読取方法 - Google Patents
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Description
図1は本発明の実施の形態1に係る情報読取装置9の構成図である。情報読取装置9は、ラインセンサ12、導体15、ばらつき補正係数算出用信号発生器7、パターン検出部1、補正用データ算出部16及びばらつき補正部4を備える。情報読取装置9は、A/D変換部3、検出イネーブル作成部2、信号調整部5、システム制御部6又はばらつき補正係数算出イネーブル生成部8を有することができる。
検出データ生成部10は、パターン検出部1及びA/D変換部3を有する。
パターン検出部1は、ばらつき補正係数算出用信号発生器7で発生させたばらつき補正係数算出用信号d0を基に、検出対象物(読取対象物)のイメージパターンを検出し、アナログ形式の検出信号d1を出力する。ばらつき補正係数算出用信号発生器7は、ばらつき補正係数算出用信号d0を生成して出力する。パターン検出部1は、ばらつき補正係数算出用信号d0を入力とする。パターン検出部1は、ばらつき補正係数算出用信号d0を基に、検出対象物(読取対象物)のイメージパターンを検出する。パターン検出部1は、検出したイメージパターンを、アナログ形式の検出信号d1として出力する。
A/D変換部3は、アナログ形式の検出信号d1をデジタル形式の検出データd4に変換する。検出データd4は、イメージパターンを検出し、検出結果を表す信号である。
検出イネーブル作成部2は、検出イネーブル信号d2を出力する。検出イネーブル信号d2は、イメージパターンの検出が行われる期間であるか否かを示す。「イメージパターンの検出が行われる期間であるか否か」とは、例えば、対象物が検出エリアにあるか否かということを言う。ここで、「検出エリア」は、パターン情報の読取を行う領域のことを言う。
ばらつき補正係数算出イネーブル生成部8は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3を出力する。ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3は、ばらつき補正係数の算出が行われる期間であるか否かを示す。
主走査は、検出素子11を単位として行われる。副走査は検出ライン(1回の主走査で読み取られる線状の領域)を単位として行われる。
情報読取装置9は、搬送ベルト14などにより、ラインセンサ12に対して紙幣13を搬送方向に移動させる。また、情報読取装置9は、ラインセンサ12により紙幣13を主走査方向に走査する。以上の結果として情報読取装置9は、紙幣13の2次元イメージを表すデータであるアナログ形式の検出信号d1を得る。
このような処理が繰り返されることで、複数ラインのアナログ形式の検出信号d1が順次出力される。
なお、紙幣13の主走査方向の寸法が、ラインセンサ12の長手方向の寸法よりも短い場合には、紙幣13の主走査方向の寸法の範囲内に位置する検出素子11のみを用いて磁気パターンの検出(読取)を行うこととしても良い。その場合には、紙幣13の主走査方向の寸法の範囲内に位置するすべての検出素子11による検出により、1ライン分の主走査が完了する。
紙幣13が検出エリアを通過している期間は、磁気パターンの検出が有効な期間である。紙幣13が検出エリアを通過していない期間は、磁気パターンの検出が無効な期間である。「検出が有効」とは、検出を行うことである。また、「検出が無効」とは、検出を行わないことである。
振幅最大値検出部41は、ラインメモリA42から1ライン前に書き込まれたi番目の振幅最大値d51(i)を読み出す。すなわち、振幅最大値検出部41は、ラインメモリA42から1ライン前に書き込まれたi番目の負数値側振幅最大値d51n(i)及び正数値側振幅最大値d51p(i)を読み出す。また、振幅最大値検出部41は、入力された検出データd4(i)と1ライン前に書き込まれたi番目の負数値側振幅最大値d51n(i)との大小比較を行う。また、振幅最大値検出部41は、入力された検出データd4(i)と1ライン前に書き込まれたi番目の正数値側振幅最大値d51p(i)との大小比較を行う。さらに、振幅最大値検出部41は、大小比較の結果から、より小さい又は大きい振幅最大値d52(i)を振幅最大値検出部41の検出結果として得る。すなわち、振幅最大値検出部41は、大小比較の結果から、より小さい負数値側振幅最大値d52n(i)及びより大きい正数値振幅最大値d52p(i)を振幅最大値検出部41の検出結果として得る。また、振幅最大値検出部41は、より小さい負数値側振幅最大値d52n(i)及びより大きい正数値振幅最大値d52p(i)をラインメモリA42に書き込む。
振幅最大値検出部41は、本処理を1ライン目から「周期PR×m」ライン目まで行う。周期PRは、周期設定用信号PRDにより設定される周期である。mは正の整数である。また、振幅最大値検出部41は、「周期PRD×m+1」ライン目については比較を行わず、振幅最大値検出結果d53(i)としてライン間加算部43へ出力する。すなわち、振幅最大値検出部41は、「周期PRD×m+1」ライン目については比較を行わず、負数値側振幅最大値検出結果d53n(i)及び正数値側振幅最大値検出結果d53p(i)としてライン間加算部43へ出力する。なお、m=1程度が好適である。
d60p(i)=d59p(i)/d58p(i)・・・(1)
また、除算器48は、検出データd4(i)が負数値の場合には、次式(2)からばらつき補正された負数値側の補正用データd60n(i)を求める。
d60n(i)=d59n(i)/d58n(i)・・・(2)
除算器48は、補正用データd60(i)をばらつき補正部4に出力する。補正用データd60(i)の正数値側が、補正用データd60p(i)である。補正用データd60(i)の負数値側が、補正用データd60n(i)である。
d5(i)=d4(i)×d60(i)・・・(3)
ばらつき補正部4は、ばらつき補正係数算出イネーブル信号d3及び検出イネーブル信号d2が上記以外の場合には、磁気パターンの読取を行っていない期間とみなす。除算器48は、磁気パターンの読取を行っていない期間には、A/D変換部3から入力する検出データd4(i)に係わらず、一定値を出力する。一定値は、例えば、‘0’である。
図6は、本発明の実施の形態2に係る情報読取装置9aの構成図である。情報読取装置9aは、紙幣検出器21が生成する検出イネーブル信号d2を使ってばらつき補正係数算出用信号発生器を制御する。情報読取装置9aにおいて、実施の形態1の情報読取装置9と同一の符号である箇所は、実施の形態1と同様の動作をおこなうものである。実施の形態2に係る情報読取装置9aは、実施の形態1の情報読取装置9に対して検出イネーブル信号d2がばらつき補正係数算出用信号発生器7に入力される点が異なる。
図8は、本発明の実施の形態3に係る情報読取装置9bの構成図である。情報読取装置9bは、ラインセンサ12、導体15、ばらつき補正係数算出用信号発生器7、パターン検出部1、補正用データ算出部16b及びばらつき補正部4を備える。情報読取装置9bにおいて、実施の形態1の情報読取装置9又は実施の形態2の情報読取装置9bと同一の符号である箇所は、実施の形態1又は実施の形態2と同様の動作をおこなうものである。図8では、図6で示した実施の形態2の構成図に対してライン加算制御信号d7が検出イネーブル作成部2によって生成され、補正用データ算出部16bに入力されている点が異なる。
図11は、本発明の実施の形態3に係る情報読取装置9cの構成図である。情報読取装置9cは、ラインセンサ12、導体15、ばらつき補正係数算出用信号発生器7、パターン検出部1、補正用データ算出部16c及びばらつき補正部4を備える。情報読取装置9cは、A/D変換部3、検出イネーブル作成部2c、信号調整部5、システム制御部6又はばらつき補正係数算出イネーブル生成部8を有することができる。図11では、図6で示した実施の形態2に係る情報読取装置9aに対して正数側ライン加算制御信号d7p及び負数側ライン加算制御信号d7nが検出イネーブル作成部2cによって生成され、補正用データ算出部16cに入力されている点が異なる。
図14は、図3で示したパターン検出部1の構成を更に詳細に説明するための図である。図14においては、説明を容易にするためにxyz座標を用いて説明する。主走査方向をy軸方向とし、副走査方向をx軸方向とし、x−y平面に垂直な方向をz軸方向とする。主走査は、−y軸方向から+y軸方向へ向かって行われる。副走査は、−x軸方向から+x軸方向へ向かって行われる。また、永久磁石19から見て磁気抵抗17a,17bは上方向に位置しており、上方向は−z軸方向である。図14(a)は、パターン検出部1を−z軸方向から見た図である。図14(b)は、パターン検出部1を−y軸方向から見た図である。図14(c)は、−x軸方向から見た図である。
Claims (10)
- 複数の磁気センサが配列されたラインセンサと、
前記磁気センサのそれぞれからの最短の距離が等しい位置に配置された導体と、
前記導体へ電流を流すことにより磁界を発生させるばらつき補正係数算出用信号発生器と、
前記磁気センサ毎の磁気パターンを検出し、検出データを生成するパターン検出部と、
前記ばらつき補正係数算出用信号発生器が電流を流しているときの前記検出データに対し正数値側の振幅最大値と負数値側の振幅最大値とを検出し、前記正数値側の振幅最大値と前記負数値側の振幅最大値とから前記磁気センサ毎の正数値側および負数値側の補正用データを算出する補正用データ算出部と、
読取り対象物を読取ったときの前記検出データについて、前記補正用データに基づいて正数値および負数値ごとに前記検出データの補正を行い、補正後のデータを出力するばらつき補正部と
を備えることを特徴とする情報読取装置。 - 前記補正用データ算出部は、
前記磁気センサ毎の前記検出データについて負数値側の振幅最大値を検出し、前記磁気センサ毎の前記検出データについて正数値側の振幅最大値を検出する振幅最大値検出部と、
前記磁気センサ毎に前記負数値側の振幅最大値を規定した数だけ加算し、前記磁気センサ毎に前記正数値側の振幅最大値を前記規定した数だけ加算するライン間加算部と、
加算された前記負数値側の振幅最大値を前記既定した数で除算して前記磁気センサ毎の負数値側振幅ピーク値を算出し、加算された前記正数値側の振幅最大値を前記既定した数で除算して前記磁気センサ毎の正数値側振幅ピーク値を算出するピーク検出部と、
前記補正用データを算出するための負数値側基準値を出力し、前記補正用データを算出するための正数値側基準値を出力する基準値計算部とを備え、
前記正数値側基準値を前記正数値側振幅ピーク値で除算することで正数値側の前記補正用データを算出し、前記負数値側基準値を前記負数値側振幅ピーク値で除算することで負数値側の前記補正用データを算出し、前記補正用データを算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報読取装置。 - 前記ばらつき補正部は、
前記検出データの正数値と正数値側の前記補正用データとを乗算し、前記検出データの負数値と負数値側の前記補正用データとを乗算することで、前記補正したデータを出力する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報読取装置。 - 前記基準値計算部は、
前記負数値側振幅ピーク値を前記磁気センサの数のうちの所定の数で除算した値を負数値側基準値として算出し、前記正数値側振幅ピーク値を前記所定の数で除算した値を正数値側基準値として算出する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報読取装置。 - 検出イネーブル作成部をさらに備え、
前記ばらつき補正係数算出用信号発生器は、前記検出イネーブル作成部が読み取り対象物の有無を検出していない時に磁界を発生させるための電流を流す
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報読取装置。 - 前記振幅最大値検出部は、
前記負数値側の振幅最大値の検出、及び、前記正数値側の振幅最大値の検出を所定の期間について行う
ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報読取装置。 - 前記ライン間加算部は、前記ばらつき補正係数算出用信号発生器が正の電流を発生する期間の前記検出データと負の電流を発生する期間の前記検出データを個別に加算し、
前記ピーク検出部は、正の電流に対応する加算データを正の電流を流す期間に対応するライン数で除算したデータを正数側振幅ピーク値として、負の電流に対応する加算データを負の電流を流す期間に対応するライン数で除算したデータを負数側振幅ピーク値として個別に生成する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報読取装置。 - 複数の磁気センサが配列されたラインセンサと、
前記磁気センサのそれぞれからの最短の距離が等しい位置に配置された導体と、
前記導体へ電流を流すことにより磁界を発生させるばらつき補正係数算出用信号発生器と、
前記磁気センサ毎の磁気パターンを検出し、検出データを生成するパターン検出部と、
磁気センサ上に紙幣が搬送されず、また前記磁界が発生していない時に、前記検出データを累積加算した値を求め、前記累積加算した値による中点電位データを生成する中点電位データ算出部と、
前記検出データから前記中点電位データを減算して検出データの補正を行い、補正後の中点電位補正データとして生成する中点電位補正部と、
前記中点電位補正データに対して、正数値側の振幅最大値と負数値側の振幅最大値とを検出し、前記正数値側の振幅最大値と前記負数値側の振幅最大値とから前記磁気センサ毎の正数値側および負数値側の補正用データを算出する補正データ算出部と、
前記中点電位補正データに対して、前記補正用データに基づいて正数値および負数値ごとに前記中点電位補正データの補正を行うばらつき補正部と
を備えることを特徴とする情報読取装置。 - 前記ラインセンサにおける前記磁気センサは、第一の磁気抵抗と第二の磁気抵抗と信号取出端子とを備えており、
前記第一の磁気抵抗は、一方が接地され、もう一方が信号取出端子に接続されており、
前記第二の磁気抵抗は、一方が電源に接続され、もう一方が前記信号取出端子に接続されているとともに、
前記導体が前記第一の磁気抵抗と前記第二の磁気抵抗の間に配置される
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報読取装置。 - 複数の磁気センサが配列されたラインセンサにより磁気パターンを検出し、検出結果を表す検出データを出力する検出データ生成ステップと、
周期信号を生成するばらつき補正係数算出用信号発生ステップと、
前記検出データに対し正数値側の振幅最大値と負数値側の振幅最大値とを検出し、前記正数値側の振幅最大値と前記負数値側の振幅最大値とから前記磁気センサ毎の正数値側および負数値側の補正用データを算出する補正用データ算出ステップと、
読取り対象物を読取ったときの前記検出データについて、前記補正用データに基づいて正数値および負数値ごとに前記検出データの補正を行い、前記ラインセンサの長手方向における前記検出データのばらつきを取り除くための補正後の検出データを出力するばらつき補正ステップを備え、
前記複数の磁気センサのそれぞれからの最短の距離が等しい位置に配置された導体が発生させる磁界から前記複数の磁気センサの特性を同時に取得し、前記補正後の検出データを、読み取り対象物を読み取る際の補正データとして利用する
ことを特徴とする情報読取方法。
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