JP6197465B2 - ハイブリッドシステム、ハイブリッド車両、及びハイブリッドシステムの動力伝達方法 - Google Patents

ハイブリッドシステム、ハイブリッド車両、及びハイブリッドシステムの動力伝達方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハイブリッドシステム、ハイブリッド車両、及びハイブリッドシステムの動力伝達方法に関する。
内燃機関と電動発電機の両方を搭載するハイブリッド車両(HEV)では、内燃機関の出力により電動発電機を駆動して発電して、この発電した電力をバッテリに充電したり、このバッテリに充電した電力で電動発電機を駆動して内燃機関の出力をアシストしたりしている。この内燃機関で電動発電機を駆動する場合には、内燃機関の駆動力を電動発電機に伝達する必要がある。
そのようなハイブリッド車両において、内燃機関のクランク軸と電動発電機との間の動力伝達を断接するためにクラッチなどの動力断接装置を設けた場合に、その動力断接装置を断状態から接状態にするときに、大きなショック(振動など)を発生したり、接続時間が長くなったりして、動力断接装置が劣化して寿命が短くなる、あるいは接状態になるまでの間の電動発電機の電気損失が多くなるという問題がある。
これに関して、クラッチ(動力断接装置)の接続状態への切り替え時にクラッチの回転伝達機構側の回転数を目標回転数として回転電機(電動発電機)の回転数制御を行う手段と、目標回転数とクラッチの回転伝達機構側の回転数との回転差が所定の許容範囲に入るのを待ってクラッチを接続状態へ切り替える装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の装置では、動力断接装置を切り換えるときの電動発電機の回転数制御によって、電動発電機の発電効率又は駆動効率の高い回転領域を外れる可能性があり、電動発電機におけるエネルギー損失が一時的に大きくなり、燃費が悪化するという問題がある。一方、電動発電機の発電効率又は駆動効率の高い回転領域に収めるように電動発電機の回転数を制御しようとすると、今度は動力断接装置の切り替え時の回転差が所定の許容範囲に収まらないという問題がある。
特開2003−237383号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、動力断接装置によりクランク軸と電動発電機との間の動力伝達を切断した状態から接続するときに、接続直後の電動発電機の電気的特性の効率を低減させずに、大きなショックを抑制することができると共に、接続に掛かる時間を短縮することができるハイブリッドシステム、ハイブリッド車両、及びハイブリッドシステムの動力伝達方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明のハイブリッドシステムは、内燃機関と電動発電機を有するハイブリッドシステムにおいて、前記内燃機関のクランク軸に直結して無段変速機構を設け、該無段変速機構に前記電動発電機を連結すると共に、前記クランク軸と前記電動発電機との間を断接する動力断接装置を設けて構成され、前記動力断接装置により前記クランク軸と前記電動発電機との間を断接する断接手段と、前記内燃機関の回転数と前記電動発電機の予め定めた高効率回転領域内に設定された目標回転数とに基づいて前記無段変速機構の変速比を前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に限定する変速比に変化させる変速比変化手段と、前記電動発電機の回転数又は前記無段変速機構の変速比の少なくとも一方を変化させて、前記動力断接装置における前記クランク軸側から伝達された第1回転数前記電動発電機側から伝達された第2回転数を近づけて、前記第1回転数及び前記第2回転数の回転数差を予め定めた接続許可値まで減少する回転数差減少手段とを有する制御装置を設け、前記内燃機関の運転中に、前記クランク軸と前記電動発電機との間を切断した状態から接続する場合に、前記制御装置は、前記電動発電機を前記目標回転数で駆動すると共に前記変速比変化手段が前記無段変速機構の変速比を前記クランク軸と前記電動発電機との間を接続したときの前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に限定する変速比に変化させた後に、前記回転数差減少手段が前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に維持しながら、前記回転数差を前記接続許可値まで減少した後に、前記断接手段前記動力断接装置により前記クランク軸と前記電動発電機との間を接続する制御をすることを特徴とする
この構成によれば、内燃機関の運転中に、予め電動発電機の回転数が高効率回転領域に限定されるように、無段変速機構の変速比を変化させておくと共に、動力断接装置におけるクランク軸側から伝達された第1回転数と、電動発電機側から伝達された第2回転数との回転数差を減少してから、動力断接装置を接状態にして、クランク軸と電動発電機との間を接続する。
これにより、動力伝達の接続直後の電動発電機の電気的特性の効率を低減させずに、クランク軸と電動発電機との間を切断した状態から接続する場合に発生する大きなショックを抑制することができると共に、接続に掛かる時間を短縮して応答性を向上することができる。結果、動力断接装置の劣化を防止して動力断接装置の寿命を延ばすことができると共に、電動発電機の電気損失を低減して燃費を向上することができる。
なお、上記の構成では、動力断接装置の配置場所については限定されず、内燃機関と無段変速機構との間、又は無段変速機構と電動発電機との間に配置してもよい。あるいは、電動発電機を複数設ける場合は、その複数の電動発電機の間に設けてもよい。
また、電動発電機の動力伝達に無段変速機構を介すことで、例えば、内燃機関と電動発電機の回転数比を連続的に変更できるレシオ可変機構として、ベルト(又はチェーン)式CVT等の無段変速機構を用いて、内燃機関のクランク軸の動力を電動発電機に伝達するので、内燃機関のクランク軸の回転数の変動に依存することなく、電動発電機の回転軸の回転数を電動発電機の発電又は駆動に適した電気的特性の効率の高い高効率回転領域に限定するように制御することができる。
そのため、電動発電機における回転数の使用回転域が限定されることにより、電気的特性の効率が高い状態で電動発電機を使用することが可能となり、発電時及び電動駆動時のエネルギー効率を高めることができる。また、電動発電機側において、過大な回転数で使用できるように信頼性を確保するために必要とされる過剰な構成の軸受け構造及び高強度の構造体を採用する必要が無くなる。その結果、電動発電機及びハイブリッドシステムの小型化及び軽量化を図ることができる。
また、上記のハイブリッドシステムにおいて、前記回転数差減少手段に、前記電動発電機の回転数を予め定めた高効率回転領域に限定するように変化させて、前記第1回転数に近づけるように前記第2回転数を増加する回転数変化手段を設けて構成されると、電動発電機の動力を上げて電動発電機の回転数を高効率回転領域内で変化させて、第1回転数に近づけるように第2回転数を増加するので、電動発電機の電気的特性を効率の高い状態に維持しながら、容易に回転数差を減少することができる。
加えて、上記のハイブリッドシステムにおいて、前記回転数差減少手段に、前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に維持しながら、前記回転数差を前記接続許可値まで
減少するように前記無段変速機構の変速比を変化させる回転数差減少変速比変化手段を設けて構成されることが望ましい。
この構成によれば、回転数差を減少するときに、電動発電機の回転数を駆動効率及び回生効率の高い高効率回転領域に維持しながら、無段変速機構の変速比を変化させることにより、第1回転数を減少する、あるいは第2回転数を増加することができるので、回転数差を減少すると共に、接続直後の電気損失を抑制することができる。
そして、上記の課題を解決するための本発明のハイブリッド車両は、上記のハイブリッドシステムを搭載して構成される。この構成によれば、内燃機関の運転中に、動力断接装置を断状態から接状態にしても、接続直後の電動発電機の電気的特性の効率を低減させずに、接続時の大きなショックを抑制すると共に接続に掛かる時間を短縮して運転性を向上させることができるハイブリッド車両を提供することができる。
そして、上記の課題を解決するための本発明のハイブリッドシステムの動力伝達方法は、無段変速機を介して内燃機関と電動発電機との動力伝達を行うハイブリッドシステムの動力伝達方法において、前記内燃機関の運転中に、前記内燃機関のクランク軸と前記電動発電機との間の動力を切断した状態から接続した場合に、前記電動発電機を予め定めた高効率回転領域内に設定された目標回転数で駆動して、前記内燃機関の回転数を検知して、検知した前記内燃機関の回転数と前記目標回転数とに基づいて前記無段変速機構の変速比を前記クランク軸と前記電動発電機との間の動力伝達を接続したときの前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に限定する変速比に変化させて、前記無段変速機構の変速比を変化させた後に、前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に維持しながら、前記電動発電機の回転数又は前記無段変速機構の変速比の少なくとも一方を変化させて、前記動力断接装置における前記クランク軸側から伝達された第1回転数に前記電動発電機側から伝達された第2回転数を近づけて、前記第1回転数と前記第2回転数との回転数差を予め定めた接続許可値まで減少し、前記回転数差が前記接続許可値まで減少したときに、前記クランク軸と前記電動発電機との間の動力伝達を行うことを特徴とする方法である。
この方法によれば、動力断接装置によりクランク軸と電動発電機との間を切断した状態から接続する場合に、接続直後の電動発電機の電気的特性の効率を低減させずに、無段変速機構の変速比の可変と電動発電機の回転数の可変の一方又は両方により、動力断接装置における回転数差を減少するので、接続したときに発生するショックを低減することができると共に、接続に掛かる時間を短縮することができる。
本発明のハイブリッドシステム、ハイブリッド車両、及びハイブリッドシステムの動力伝達方法によれば、動力断接装置によりクランク軸と前記電動発電機との間の動力伝達を切断した状態から接続するときに、内燃機関の運転中で、且つ内燃機関の運転状態が高負荷高回転領域であっても、予め接続直後の電動発電機の回転数を高効率回転領域に限定するように無段変速機構の変速比を変化させておくと共に、動力断接装置における第1回転数と第2回転数の回転数差を減少し、その回転数差が接続許可値まで減少してから、動力断接装置によりクランク軸と電動発電機との間を接続するので、接続直後の電動発電機の電気的特性の効率を低減させずに、接続時の大きなショックを抑制することができると共に、接続に掛かる時間を短縮することができる。
これにより、動力断接装置の劣化を防止して動力断接装置の寿命を延ばすことができると共に、電動発電機の電気損失を低減して燃費を向上することができる。
本発明に係る実施の形態のハイブリッドシステム及びハイブリッド車両の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態のハイブリッドシステムの動力伝達方法を示すフローチャートである。 本発明に係る実施の形態のハイブリッドシステムの動力伝達方法の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施の形態のハイブリッドシステム、ハイブリッド車両、及びハイブリッドシステムの動力伝達方法について説明する。
図1に示すように、この実施の形態のハイブリッドシステム2は、エンジン(内燃機関)10と電動発電機(M/G)21を有するハイブリッドシステムである。なお、ここでは、このハイブリッドシステム2はハイブリッド車両(HEV:以下車両とする)1に搭載されているものとして説明するが、必ずしも、車両に搭載されるものに限定されない。
図1の例に示すように、ハイブリッドシステム2は、エンジン10にエンジン本体(ENG)11と排気通路12とターボ過給器13と、排気通路12に設けられた排気ガス浄化装置(後処理装置)14を備えている。
エンジン10のクランク軸15に直結してCVT(無段変速機構:レシオ可変機構)16を設け、このCVT16に電動発電機21を連結する。つまり、エンジン10のクランク軸15にCVT16の第1プーリー16aを設けると共に、電動発電機21にCVT16の第2プーリー16bを設けて構成し、第1プーリー16aと第2プーリー16bを介してクランク軸15と電動発電機21との間の動力伝達を行うように構成する。
この第1プーリー16aと第2プーリー16bとの間には無端状のベルト又はチェーン(動力伝達部材)16cが掛けられており、クランク軸15から第1プーリー16aと動力伝達部材16cと第2プーリー16bを経由して電動発電機21に、また逆に、電動発電機21から第2プーリー16bと動力伝達部材16cと第1プーリー16aを経由してクランク軸15に、動力が伝達される。
このCVT16では、2個一組の第1プーリー16aと第2プーリー16bに動力伝達部材16cをかけ、個々のプーリー16a、16bの幅を変えることにより、プーリー16a、16bと動力伝達部材16cの接する位置を変えるようにしており、動力伝達部材16cの接する位置の直径が内側になれば小さくなり、逆に外側なれば大きくなるように構成されている。そして、電子制御による油圧又は電動機構(図示しない)で2個のプーリー16a、16bの幅の拡縮が互いに逆になるように変化させる制御をすることにより、動力伝達部材16cをたるませることなく、変速を連続的に行うことができる。
このCVT16を、エンジン10において、クランク軸15の一方に変速機31が接続されており、クランク軸15の他方にCVT16が接続されているように構成すると、CVT16が、エンジン10に関して、変速機31とは反対側のクランク軸15に設けられていることになる。これにより、エンジン10と変速機31の間にCVT16を設ける必要がなくなる。そのため、ハイブリッドシステムを考慮していない、既存のエンジンと変速機との組み合わせ(パワートレイン)に対しても、電動発電機を容易に設けることができ、ハイブリッドシステムを搭載できるパワートレインの種類を拡大することが容易にできる。
なお、この場合、従来技術では、エンジンに関して、変速機とは反対側には、クランク軸から駆動力を得ている冷却ファンや冷却水ポンプや潤滑油ポンプ等の補機が配置されているので、これらの補機は電動化して、クランク軸から直接駆動力を得ることなく、電動発電機で発電した電力で駆動されるようにすることが好ましい。これにより、補機類のレイアウトに関して自由性が増し、更には状況に応じて補機による負荷損失のないエンジン出力を駆動力に活用できるというメリットが生じる。
また、クランク軸15と第1プーリー16aとの間に、クランク軸15と電動発電機21との間の動力の伝達を断接するクランク軸用クラッチ17を設けて構成する。
このクランク軸用クラッチ17はハイブリッドシステム用制御装置41により制御される。このクランク軸用クラッチ17は、エンジン10のクランク軸15の動力で電動発電機21を発電する場合や電動発電機21の駆動力でエンジン10の駆動力をアシストする場合には、接状態にして、クランク軸15と電動発電機21の間での動力の伝達を行う。
一方、電動発電機21での発電が不要な場合にはクランク軸用クラッチ17を断状態にして、エンジン10と電動発電機21間の動力伝達を切る。これにより、エンジン10のクランク軸15に電動発電機21側及びCVT16側のフリクションが加わることを回避することができるので、燃費を向上することができる。
そして、電力システム20の一部である電動発電機21は、発電機として、エンジン10の駆動力を受けて発電をしたり、又は、車両1のブレーキ力等の回生力発生による回生発電をしたり、モータとして駆動して、その駆動力をエンジン10のクランク軸15に伝達して、エンジン10の駆動力をアシストしたりする。
なお、発電して得た電力は、配線22を経由してインバータ(INV)23で変換して第1バッテリ(充電器:B1)24Aに充電される。また、電動発電機21を駆動するときは、第1バッテリ24Aに充電された電力をインバータ23で変換して電動発電機21に供給する。
図1の構成では、更に、DC−DCコンバータ(CON)25と第2バッテリ(B2)24Bを第1バッテリ24Aに直列に設けて、第1バッテリ24Aの、例えば、一般的な12Vや24V以上の高い電圧の電力を、DC−DCコンバータ25で、例えば、12Vに電圧降下させて、第2バッテリ24Bに充電して、この第2バッテリ24Bから補機の冷却ファン26A、冷却水ポンプ26B、潤滑油ポンプ26C等に電力を供給するように構成している。
このハイブリッドシステム2を搭載したハイブリッド車両(以下車両)1においては、エンジン10の動力は、動力伝達システム30の変速機(トランスミッション)31に伝達され、さらに、変速機31より推進軸(プロペラシャフト)32を介して作動装置(デファレンシャルギア)33に伝達され、作動装置33より駆動軸(ドライブシャフト)34を介して車輪35に伝達される。これにより、エンジン10の動力が車輪35に伝達され、車両1が走行する。
尚、エンジン10の搭載方式によっては、エンジン本体11から車輪35の伝達経路は異なってもよい。
一方、電動発電機21の動力に関しては、第1バッテリ24Aに充電された電力がインバータ23を介して電動発電機21に供給され、この電力により電動発電機21が駆動され動力を発生する。この電動発電機21の動力は、CVT16を介してクランク軸15に伝達されて、エンジン10の動力伝達経路を伝達して、車輪35に伝達される。
これにより、電動発電機21の動力がエンジン10の動力と共に車輪35に伝達され、車両1が走行する。なお、回生時には、逆の経路で、車輪35の回生力、又はエンジン10の回生力が電動発電機21に伝達されて、電動発電機21で発電が可能となる。
また、ハイブリッドシステム用制御装置41が設けられ、エンジン10の回転数Neや
負荷Q等の運転状態や電動発電機21の回転数Nm等の運転状態や第1バッテリ24A、第2バッテリ24Bの充電量(SOC)の状態をモニターしながら、CVT16や電動発電機21、インバータ23、DC−DCコンバータ25等を制御する。このハイブリッドシステム用制御装置41は、通常は、エンジン10や車両1を制御する全体制御装置40に組み込まれて構成される。この全体制御装置40は、エンジン10の制御では、シリンダ内燃焼やターボ過給器13や排気ガス浄化装置14や補機の冷却ファン26A、冷却水ポンプ26B、潤滑油ポンプ26Cなどを制御している。
そして、この実施の形態のハイブリッドシステム2は、クランク軸15と電動発電機21との間を断接するクランク軸用クラッチ17を断状態から接状態にする場合に、接続直後の電動発電機21の電気的特性の効率を低減させずに、接続のときの過大なショック(振動など)を抑制すると共に接続に要する時間を短縮するために、ハイブリッドシステム用制御装置41が、断接手段M1と変速比変化手段M2と回転数差減少手段M3とを有して構成される。
断接手段M1は、クランク軸用クラッチ17を接状態及び断状態にする手段である。この断接手段M1を実施することで、クランク軸用クラッチ17を接状態にして、エンジン10と電動発電機21との間を接続し、一方、クランク軸用クラッチ17を断状態にして、エンジン10と電動発電機21間を切断する。
変速比変化手段M2は、クランク軸用クラッチ17を接状態にして、エンジン10と電動発電機21との間の動力伝達が行われた直後の電動発電機21の回転数Nmを、エンジン10のクランク軸15の回転数Neの変動に依存することなく、電動発電機21の発電又は駆動に適した、つまり電気的特性の効率の高い高効率回転領域に限定するようにCVT16のプーリー比(変速比)Rを変化させる手段である。
高効率回転領域は、電動発電機21の回生効率及び駆動効率に基づいて、それらの電気的特性の効率が高くなるように最適化された回転領域であり、電動発電機21の最大トルクや最大馬力などの特性によって定められる回転領域である。
この変速比変化手段M2は、まず、ハイブリッドシステム用制御装置41に予め記憶された高効率回転領域内の目標回転数Nm’を設定する。次に、内燃機関回転数検知手段として、クランク角センサなどの回転数センサなどからエンジン回転数Neを検知する。次に、エンジン回転数Neと目標回転数Nm’に基づいて、ハイブリッドシステム用制御装置41に予め記憶されたプーリー比制御マップを参照し、CVT16に設けた図示しないアクチュエータにより、第1プーリー16aと第2プーリー16bのそれぞれ幅を拡縮して、それぞれのプーリー径を変化させて、プーリー比Rを変化させる。
この変速比変化手段M2は、特に、エンジン10の運転領域が高負荷高回転領域になっている場合に、クランク軸用クラッチ17を断状態から接状態に切り替えても、接続直後の電動発電機21の回転数を高効率回転領域内に限定することができるので、電動発電機21の回転数Nmが電気的特性の効率が悪い高回転数になることを防止して、電動発電機21のエネルギー損失が増加することを回避することができる。
回転数差減少手段M3は、クランク軸用クラッチ17におけるエンジン10のクランク軸15から伝達される第1回転数N1と電動発電機21からCVT16を介して伝達される第2回転数N2の回転数差ΔNを予め定めた接続許可値N’まで減少する手段である。
詳しくは、電動発電機21の動力を上げて第2回転数N2を増加して、第2回転数N2を第1回転数N1に近づける、又はCVT16のプーリー比Rを変化して、第2回転数N
2を増加して、第2回転数N2を第1回転数N1に近づける、又はその両方を行う手段である。これにより、第1回転数N1と第2回転数N2の回転数差ΔNは接続許可値N’まで減少させることができる。
接続許可値N’は、クランク軸用クラッチ17を断状態から接状態にしたときに、接続時の大きなショックが発生せず、且つ接続に掛かる時間を短縮できるように設定された値であり、ゼロあるいはゼロ近傍の値に設定される。特に、この接続許可値N’をゼロに設定すると、円滑にクランク軸用クラッチ17を断状態から接状態することができる。
また、この回転数差減少手段M3は、回転数差ΔNを算出する際に、クランク軸用クラッチ17におけるクランク軸15側から伝達される第1回転数N1と電動発電機21側から伝達される第2回転数N2を検知する。第1回転数N1はエンジン回転数Neと等しく、一方、第2回転数N2は電動発電機回転数検知手段として設けられた回転数センサなどにより検知される電動発電機21の回転数NmとCVT16のプーリー比Rから容易に算出できる。つまり、ハイブリッドシステム2を運用する上で必要となる数値を使用するため、クランク軸用クラッチ17における第1回転数N1と第2回転数N2を検知するための部品点数の増加や、制御の複雑化を抑制することができる。
加えて、この回転数差減少手段M3は、電動発電機21の回転数Nmを高効率回転領域に維持しながら、第1回転数N1と第2回転数N2の回転数差ΔNを減少する手段とすることが望ましい。
具体的な手段の一つは、回転数変化手段M4である。この回転数変化手段M4は、電動発電機21の動力を上げて、電動発電機21の回転数Nmを高効率回転領域内で変化させて、第1回転数N1に近づけるように第2回転数N2を増加する手段である。これにより、電動発電機21の電気的特性を効率の高い状態に維持しながら、容易に回転数差ΔNを減少することができる。
具体的な手段のもう一つは、回転数差減少変速比変化手段M5である。この回転数差減少変速比変化手段M5は、上記の変速比変化手段M2とは異なる手段であり、電動発電機21の回転数Nmを高効率回転領域に維持しながら、第2回転数N2を増加するようにCVT16のプーリー比Rを変化させて、回転数差ΔNを減少する手段である。これにより、電動発電機21の電気的特性を効率の高い状態に維持しながら、容易に回転数差ΔNを減少することができる。
なお、回転数変化手段M4と回転数差減少変速比変化手段M5は、別々に実施してもよく、両方を同時に実施してもよい。
そして、この実施の形態におけるハイブリッドシステム2の動力伝達方法は、エンジン10の運転中に、クランク軸用クラッチ17によりエンジン10のクランク軸15と電動発電機21との間を切断した状態から接続し、CVT16を介して、クランク軸15と電動発電機21との間の動力伝達を行う場合に、予めクランク軸用クラッチ17によりクランク軸15と電動発電機21との間の動力伝達が行われたときの電動発電機21の回転数Nmが高効率回転領域に限定されるように、CVT16のプーリー比Rを変化させておくと共に、クランク軸用クラッチ17における第1回転数N1と第2回転数N2との回転数差ΔNを接続許可値N’まで減少してから、クランク軸用クラッチ17によりクランク軸15と電動発電機21との間の動力伝達を行うことを特徴とする方法である。
この動力伝達方法の一例について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下で説明する動力伝達方法は、エンジン10の運転中で、クランク軸用クラッチ1
7が断状態で、クランク軸15と電動発電機21との間の動力伝達が切断された状態から、クランク軸用クラッチ17を接状態にする場合に行われる方法である。また、図2の例は、回転数差減少手段M3が、回転数変化手段M4を実施して、電動発電機21の動力を上げて、電動発電機21の回転数Nmを高効率回転領域内で変化させて、第1回転数N1に近づけるように第2回転数N2を増加する例である。
まず、電動発電機21の駆動を開始するステップS10を行う。次に、変速比変化手段M2を実施して、予めクランク軸用クラッチ17によりクランク軸15と電動発電機21との間の動力伝達が行われたときの電動発電機21の回転数Nmが高効率回転領域に限定されるように、CVT16のプーリー比Rを変化させておくステップS20を行う。CVT16のプーリー比Rを変化させるためには、第1プーリー16a及び第2プーリー16bが回転する必要があるため、ステップS20の前にステップS10を行うことが必要である。
次に、回転数差減少手段M3を実施して、エンジン回転数Neを検知するステップS30を行う。この実施の形態では、クランク軸用クラッチ17は、エンジン10とCVT16との間にもうけられているため、クランク軸用クラッチ17におけるエンジン10側から伝達される第1回転数N1は、そのままエンジン回転数Neとなる。次に、CVT16のプーリー比Rと電動発電機21の回転数Nmを検知するステップS40を行う。このステップS40では、プーリー比Rと回転数Nmから、クランク軸用クラッチ17における電動発電機21側から伝達される第2回転数N2を求めることができる。次に、第1回転数N1と第2回転数N2との回転数差ΔNを算出するステップS50を行う。次に、回転数差ΔNが接続許可値N’以下か否かを判定するステップS60を行う。
ステップS60で回転数差ΔNが接続許可値N’以下と判定されると、ステップS80に進む。一方、ステップS60で回転数差ΔNが接続許可値N’よりも大きいと判定されると、次に、回転数変化手段M4を実施して、電動発電機21の動力を上げて、電動発電機21の回転数Nmを高効率回転領域内で増加して、第2回転数N2を増加するステップS70を行う。このステップS70により第2回転数N2は増加して、回転数差ΔNは減少する。
ステップS70を行うと、再度ステップS30に戻る。そして、ステップS60で回転数差ΔNが接続許可値N’以下になるまで、ステップS30〜ステップS70を繰り返し行う。
ステップS60で回転数差ΔNが接続許可値N’以下と判定されると、次に、断接手段M1を実施して、クランク軸用クラッチ17を接状態にし、クランク軸用クラッチ17によりクランク軸15と電動発電機21との間を接続するステップS80を行って、この動力伝達方法は完了する。
次に、上記の回転数差減少手段M3が回転数差減少変速比変化手段M5を実施して、電動発電機21の回転数Nmを高効率回転領域内に維持したまま、CVT16のプーリー比Rを変化させて、第1回転数N1に近づけるように第2回転数N2を増加する例について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
図3のフローチャートでは、ステップS60で、回転数差ΔNが接続許可値N’以下と判定されると、次に、ステップS70の代わりに、回転数差減少変速比変化手段M5を実施して、電動発電機21の回転数Nmを高効率回転領域内に維持しながら、CVT16のプーリー比Rを変化して、第2回転数N2を増加するステップS90を行う。このステップS90により第2回転数N2は増加して、回転数差ΔNは減少する。
ステップS90を行うと、再度ステップS30に戻る、そして、ステップS60で回転数差ΔNが接続許可値N’以下になるまで、ステップS30〜ステップS60及びステップS90を繰り返し行う。
なお、回転数差ΔNを接続許可値N’まで減少させる際に、回転数変化手段M4と回転数差減少変速比変化手段M5のどちらか一方でクランク軸用クラッチ17における回転数差ΔNを接続許可値N’まで減少できなければ、両方の手段を用いて、回転数差ΔNを接続許可値N’まで減少させてもよい。
本発明の実施の形態のハイブリッドシステム2、ハイブリッド車両1、及びその動力伝達法によれば、エンジン10の運転中で、エンジン10の運転状態が高負荷高回転領域であっても、クランク軸用クラッチ17を断状態から接状態にしたときの電動発電機21の電気的特性の効率が接続直後から高くなるようにすると共に、クランク軸用クラッチ17における第1回転数N1と第2回転数N2の回転数差ΔNが接続許可値N’まで減少してから、クランク軸用クラッチ17によりクランク軸15と電動発電機21との間の動力伝達を接続する。
これにより、接続直後の電動発電機21の電気的特性の効率を低減させずに、クランク軸15と電動発電機21との間を切断した状態から接続する場合に発生する大きなショックを抑制することができると共に、接続に掛かる時間を短縮して応答性を向上することができる。結果、クランク軸用クラッチ17の劣化を防止してクランク軸用クラッチ17の寿命を延ばすことができると共に、電動発電機21の電気損失を低減して燃費を向上することができる。
また、回転数差ΔNを減少する際にも、電動発電機21の回転数Nmを高効率回転領域内に収めながら、回転数差ΔNを接続許可値N’まで減少することができるので、電動発電機21の電気損失を低減して燃費を向上することができる。
加えて、CVT16を用いて、エンジン10のクランク軸15の動力を電動発電機21に伝達するので、エンジン10のクランク軸15の回転数Neの変動に依存することなく、電動発電機21の回転軸の回転数Nmを電動発電機21の発電又は駆動に適した回転数に制御することができる。
そのため、電動発電機21における回転数Nmの使用回転域が限定されることにより、電気的特性の効率が高い状態で電動発電機21を使用することが可能となり、発電時及び電動駆動時のエネルギー効率を高めることができる。
更に、電動発電機21側において、過大な回転数で使用できるように信頼性を確保するために必要とされる過剰な構成の軸受け構造及び高強度の構造体を採用する必要が無くなり、その結果、電動発電機21及びハイブリッドシステム2の小型化及び軽量化を図ることができる。
なお、上記の実施の形態のハイブリッドシステム2のエンジン10は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンに適用することができ、その気筒数や配列は限定されない。
また、電動発電機21は、一般的なスタータモータなどに用いられる高回転になるに従ってトルクが低下する直巻きDCモータとは異なり、力行運転により駆動力をアシストしたり、余剰な駆動力により回生運転されると、発電したりできるモータであって、ある回転までは一定のトルクを発生する誘導モータや同期モータが望ましい。
このような誘導モータや同期モータを電動発電機21として用いる場合は、前述したように、変速比変化手段M2を実施して、CVT16のプーリー比Rを変化させることにより、電動発電機21の回転数Nmを電気的特性の効率の良い高効率回転領域に限定することで、エネルギー損失を低減して、常に電動発電機21の駆動効率や回生効率を向上することができる。
加えて、上記のハイブリッドシステム2は、電動発電機21に別の電動発電機を直列に配置して、電動発電機を複数設けるように構成することができる。複数の電動発電機を設けることで、設計の自由度が増加するので、多様な仕様に対応することができる。また、標準仕様で電動発電機21の1個にした場合でも、オプションとして容易に、後から別の電動発電機を追加できるので、基本レイアウトを同一とすることができ、部品点数、重量、コストを削減することができる。
その場合は、複数の電動発電機の間に動力断接装置を設けるとよい。その動力断接装置を断状態から接状態にする方法の場合は、回転数差を減少させるときに、別の電動発電機の回転数を増加する他に、電動発電機21の回転数Nmを減少して、その動力断接装置における第1回転数N1を減少させる、あるいは、CVT16のプーリー比Rを可変して、第1回転数N1を減少させてもよい。
さらに、クランク軸用クラッチ17は、エンジン10のクランク軸15と、電動発電機21の駆動軸とを切り離すことが可能な装置であればよく、例えば、摩擦式クラッチ、電磁式クラッチ(パウダークラッチ)の他に、流体継手などを用いることができる。また、このクランク軸用クラッチ17は、変速機31に設けられ、エンジン10と変速機31との間の動力伝達を断接するクラッチとは別に設けられたものである。
更に、このクランク軸用クラッチ17は、上記の実施の形態では、エンジン10とCVT16との間に設けられたが、本発明はこれに限定されずに、例えば、CVT16と電動発電機21との間に設けることもできる。この場合には、接続するときの回転数差を減少するステップにおいて、CVT16のプーリー比Rを可変して、第1回転数N1を減少する手段を用いてもよい。
但し、エンジン10とCVT16との間にクランク軸用クラッチ17を設けた方が、クランク軸15と電動発電機21との間の動力伝達を切断したときに、エンジン10にCVT16側のフリクションが加わることを回避できるため望ましい。
本発明のハイブリッドシステムとハイブリッドシステムの制御方法は、動力断接装置によりクランク軸と前記電動発電機との間を切断した状態から接続するときに、予め接続直後の電動発電機の回転数を高効率回転領域に限定するように、無段変速機構の変速比を変化させると共に、動力断接装置における第1回転数と第2回転数の回転数差を減少し、その回転数差が接続許可値まで減少してから、動力断接装置によりクランク軸と電動発電機との間を接続するので、接続直後の電動発電機の電気的特性の効率を低減させずに、接続時の大きなショックを抑制することができると共に、接続に掛かる時間を短縮することができる。
これにより、動力断接装置の劣化を防止して動力断接装置の寿命を延ばすことができると共に、電動発電機の電気損失を低減して燃費を向上することができるので、ディーゼルエンジンと電動発電機とを組み合わせたハイブリット車両に利用することができる。
1 車両(ハイブリッド車両:HEV)
2 ハイブリッドシステム
10 エンジン(内燃機関)
11 エンジン本体
12 排気通路
13 ターボ過給器
14 排気ガス浄化装置
15 クランク軸
16 CVT(無段変速機構)
17 クランク軸用クラッチ(動力断接装置)
20 電力システム
21 電動発電機(M/G)
22 配線
23 インバータ(INV)
24A 第1バッテリ(B)
24B 第2バッテリ(B)
25 DC−DCコンバータ(CON)
26A 冷却ファン(補機)
26B 冷却水ポンプ(補機)
26C 潤滑油ポンプ(補機)
30 動力伝達システム
31 変速機(トランスミッション)
32 推進軸(プロペラシャフト)
33 差動装置(デファレンシャルギア)
34 駆動軸(ドライブシャフト)
35 車輪
40 全体制御装置
41 ハイブリッドシステム用制御装置

Claims (5)

  1. 内燃機関と電動発電機を有するハイブリッドシステムにおいて、前記内燃機関のクランク軸に直結して無段変速機構を設け、該無段変速機構に前記電動発電機を連結すると共に、前記クランク軸と前記電動発電機との間を断接する動力断接装置を設けて構成され、
    前記動力断接装置により前記クランク軸と前記電動発電機との間を断接する断接手段と、前記内燃機関の回転数と前記電動発電機の予め定めた高効率回転領域内に設定された目標回転数とに基づいて前記無段変速機構の変速比を前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に限定する変速比に変化させる変速比変化手段と、前記電動発電機の回転数又は前記無段変速機構の変速比の少なくとも一方を変化させて、前記動力断接装置における前記クランク軸側から伝達された第1回転数前記電動発電機側から伝達された第2回転数を近づけて、前記第1回転数及び前記第2回転数の回転数差を予め定めた接続許可値まで減少する回転数差減少手段とを有する制御装置を設け、
    前記制御装置は、前記内燃機関の運転中に、前記クランク軸と前記電動発電機との間を切断した状態から接続する場合に、前記電動発電機を前記目標回転数で駆動すると共に前記変速比変化手段が前記無段変速機構の変速比を前記クランク軸と前記電動発電機との間を接続したときの前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に限定する変速比に変化させた後に、前記回転数差減少手段が前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に維持しながら、前記回転数差を前記接続許可値まで減少した後に、前記断接手段前記動力断接装置により前記クランク軸と前記電動発電機との間を接続する制御をすることを特徴とするハイブリッドシステム。
  2. 前記回転数差減少手段、前記第1回転数に近づけるように前記第2回転数を増加することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドシステム。
  3. 前記回転数差減少手段は、前記内燃機関の回転数、前記電動発電機の回転数、及び前記無段変速機構の変速比に基づいて、前記回転数差を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッドシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のハイブリッドシステムを搭載することを特徴とするハイブリッド車両。
  5. 無段変速機を介して内燃機関と電動発電機との動力伝達を行うハイブリッドシステムの動力伝達方法において、
    前記内燃機関の運転中に、前記内燃機関のクランク軸と前記電動発電機との間の動力を切断した状態から接続した場合に、前記電動発電機を予め定めた高効率回転領域内に設定された目標回転数で駆動して、
    前記内燃機関の回転数を検知して、
    検知した前記内燃機関の回転数と前記目標回転数とに基づいて前記無段変速機構の変速比を前記クランク軸と前記電動発電機との間の動力伝達を接続したときの前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に限定する変速比に変化させて、
    前記無段変速機構の変速比を変化させた後に、前記電動発電機の回転数を前記高効率回転領域に維持しながら、前記電動発電機の回転数又は前記無段変速機構の変速比の少なくとも一方を変化させて、前記動力断接装置における前記クランク軸側から伝達された第1回転数に前記電動発電機側から伝達された第2回転数を近づけて、前記第1回転数と前記第2回転数との回転数差を予め定めた接続許可値まで減少し、
    前記回転数差が前記接続許可値まで減少したときに、前記クランク軸と前記電動発電機との間の動力伝達を行うことを特徴とするハイブリッドシステムの動力伝達方法。
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