JP6197321B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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Description
熱硬化性の液体は、熱硬化する液体であればよく、熱硬化性インクジェット用インク、液状熱硬化性樹脂、等が含まれる。
加熱部は、振動板のみ加熱してもよいが、振動板以外も加熱してもよい。また、加熱部には、振動板を直接加熱する以外にも、他の部位を介して振動板を加熱するものも含まれる。
本発明は、液体の振動板通過を完全に防止することに限定されず、加熱部の無い場合と比べて液体の振動板通過が遅くなることも含まれる。
上記態様は、第一の液体が排除された圧力室に熱硬化性の第二の液体が導入された後に振動板が加熱されるので、振動板に浸入した第二の液体の成分が熱硬化する。従って、振動板からの液の染み出しを抑制することが可能な好適な例を提供することができる。
ここで、圧力室に第二の液体を導入した後に振動板を加熱することには、圧力室に第二の液体が有る状態で振動板を加熱することと、圧力室から第二の液体を排除した後に振動板を加熱することとの両方が含まれる。導入制御部は、振動板の加熱後に第一の液体を圧力室に導入してもよいし、振動板の加熱前又は加熱中に第一の液体を圧力室に導入してもよい。
上記態様は、圧力室内の液体を入れ替えるための作業が軽減されるので、振動板からの液の染み出しを抑制することが可能な好適な例を提供することができる。
ここで、上記流路切替部には、第一及び第二の液体とは異なる第三の液体を導入するように切り替え可能な態様も含まれる。
むろん、加熱部は、振動板を加熱するヒーターでもよい。この態様も、振動板からの液の染み出しを抑制することが可能な好適な例を提供することができる。
例えば、検出部は、振動板の電気抵抗に応じた電気的状態を検出してもよい。この場合、加熱部は、電気抵抗が所定の抵抗値を下回ったときに熱硬化性の液体を硬化させる熱を振動板に加えてもよい。液体が導電性を有する場合、振動板から液が染み出す状態は振動板の電気抵抗が小さい状態である。従って、振動板に熱硬化性の液体が浸入した状態で振動板が加熱されると、振動板に浸入した液体の成分が硬化し、液の振動板を通る染み出しが抑制される。なお、電気抵抗に応じた電気的状態は、電気抵抗そのものでもよいし、電気抵抗に応じて変わる電圧等でもよい。
前記圧力室に熱硬化性の液体を導入する工程と、
前記振動板を加熱して該振動板に含まれる熱硬化性の液体を熱硬化させる工程と、
を含む、態様も有する。
まず、液体噴射ヘッドを搭載した液体噴射装置の例を説明する。図1は、液体噴射装置200の要部を模式的に例示する断面図であり、振動板11を加熱する前後のそれぞれについて振動板11の要部を拡大して示している。分かり易く示すため、ヒーターH1と比べて液体噴射ヘッド1を大きくし、セラミック結晶粒子13を振動板11の厚みと比べて大きくし、隙間CL1を粒子13と比べて大きくしている。むろん、ヒーターH1の大きさは特に限定されず、振動板の厚みに対するセラミック結晶粒子の大きさは特に限定されず、粒子に対する隙間の大きさも特に限定されず、粒子の形状も特に限定されない。図1の上段では粒子13にハッチングを付し、中段では液体Fにハッチングを付し、下段では硬化状態である熱硬化物質を含む充填剤15にハッチングを付している。図2は、流路ユニットU0を含む液体噴射ヘッド1の構成の概略を例示している。図3(a)は、液体噴射ヘッド1を図2のA1−A1の位置での断面図を示している。図3(b)は、液体噴射ヘッド1を図2のA2−A2の位置での断面図を示している。
なお、圧力室21に供給される液体には、熱硬化性を有する液体と、熱硬化性を有していない液体とがある。通常時にノズル62から噴射される液体が熱硬化性を有していない場合、熱硬化性液体を圧力室21に導入し振動板11に浸入させてから振動板11を加熱すればよい。その詳細は、図12(a),(b)等を用いて後述する。
更に、染み出る液は、原液インクと染料又は顔料濃度が大きく異なる場合がある。これは、インク中の粒子がフィルタリングされるためである。故に、液漏れを生む隙間CL1は微小な隙間であり抑制が難しく、液漏れを一部抑制できてもばらつきにより液体噴射ヘッドの歩留まりの低下を招く。
なお、振動板の断面方向に分布する物質は、断面EDX(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)マッピング分析、XPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy)、FT−IR(Fourier Transform Infrared)法、等により確認することができる。
なお、液体噴射ヘッド1は、封止プレート40やリザーバープレート50を必ずしも備える必要は無い。例えば、封止プレートが無い場合にはリザーバープレートを接合基板にすることができ、リザーバープレートも無い場合にはノズルプレートを接合基板にすることができる。また、液体噴射ヘッドはいわゆるコンプライアンスプレート等の他のプレートを備えていてもよく、例えば、コンプライアンスプレートがリザーバープレートとノズルプレートとの間に配置されてもよい。更に、これらのプレートが複数のプレートで構成されてもよいし、複数のプレートの機能を一枚のプレートが備えていてもよい。
振動板11は、スペーサー部20の一方の面(表面20a)を封止し、該スペーサー部20と接する裏面11bとは反対側の表面11aに圧電素子3、リード電極84、等が設けられている。振動板の裏面11bは、圧力室21の壁面の一部を構成する。すなわち、圧力室21の壁の一部である振動板11は、圧電素子3により駆動信号SG1に応じた変形をする。振動板11は、矩形板状でもよいし、矩形板状でなくてもよい。
各圧力室21は、長手方向を流路基板の短手方向D4に向けた長尺状に形成され、流路基板の長手方向D3へ複数並べられている。圧力室21同士の間は、隔壁22とされる。圧力室21内の液体には、壁の一部である振動板11の変形により圧力が加わる。圧力室21の幅や長さは、裏面20b側の長さが表面20a側の長さよりも短くされてもよい。流路基板の長手方向D3へ並んだ圧力室21の列は、流路基板の短手方向D4へ複数並べられてもよい。
リザーバープレート50には、厚み方向D1へ貫通したリザーバー51及びノズル連通孔52が形成されている。リザーバー51は、共通供給孔41と液体導入孔43とに連通した共通インク室である。各ノズル連通孔52は、封止プレートの各ノズル連通孔42に連通する位置に設けられている。
なお、上記プレート40,50,60を含む種々のプレートの材料には、例えば、ステンレスやニッケルといった金属、合成樹脂、セラミックス、等の一種以上を用いることができる。
次に、図1〜3とともに図4を参照して、液体噴射ヘッドの製造方法を例示する。図4は、流路基板の短手方向D4に沿った垂直断面図である。
以上が、振動板11のセラミック製の基材12となる部分を少なくとも含む前駆体100を形成する前駆体形成工程S1である。
なお、流路ユニット本体は、セラミック粉体とバインダーと溶媒を含むスラリーを用いるゲルキャスト法等により形成してもよい。
以上により、図3(a),(b)で示したような液体噴射ヘッド1が製造される。
図5(a)は、上述した液体噴射ヘッド1を記録ヘッドとして有するインクジェット式の記録装置である液体噴射装置200の外観を示している。液体噴射ヘッド1を記録ヘッドユニット210,210に組み込むと、液体噴射装置200を製造することができる。図5(a)に示す液体噴射装置200は、記録ヘッドユニット210,210のそれぞれに、液体噴射ヘッド1が設けられ、外部インク供給手段であるインクカートリッジ220,220が着脱可能に設けられている。記録ヘッドユニット210,210を搭載したキャリッジ203は、装置本体204に取り付けられたキャリッジ軸205に沿って往復移動可能に設けられている。キャリッジモーター206の駆動力が図示しない複数の歯車及びタイミングベルト207を介してキャリッジ203に伝達されると、キャリッジ203がキャリッジ軸205に沿って移動する。図示しない給紙ローラー等により給紙される記録シート290は、プラテン208上に搬送され、インクカートリッジ220,220から供給され液体噴射ヘッド1から噴射されるインク滴により印刷がなされる。
むろん、記録ヘッドユニット外に設置されたヒーターの近傍に記録ヘッドユニットを近付けて振動板を加熱してもよいし、振動板11に対するヒーターH1の位置も表面11a側に限定されない。
図6は、駆動信号SG1を供給して振動板11を振動させる様子を模式的に例示している。この例の圧電素子3は、制御回路基板91からの駆動電圧が”L”(ロー)である場合に撓みの少ない状態となり、前記駆動電圧が”H”(ハイ)である場合に撓みの多い状態となっている。そこで、”H”と”L”を繰り返す駆動信号SG1を圧電素子3に供給して振動板11を振動させると、振動板11が発熱し、振動板11に浸入した液体が熱硬化する。この例は、振動板11を加熱するための専用の加熱要素が不要であるので、液漏れを抑制可能な好適な例となる。圧電素子3の駆動信号は、液体を噴射するために行われる液体噴射ヘッド使用時の液体噴射用の駆動波形の信号でもよいし、該液体噴射用の駆動波形よりも高周波の波形信号など液体噴射ヘッド使用時の液体噴射用の駆動波形とは異なる専用の信号でもよい。この専用の信号による振動板の発熱量を液滴記録時など液滴の通常噴射時(加熱制御部U1の処理時以外)の駆動波形による振動板の発熱量よりも多くすると、加熱制御部U1の処理時に振動板に含まれる熱硬化性液体を熱硬化させる好適な例となる。
そして、予め定めておいた時間が経過したり、振動板の温度を直接又は間接に測定する温度計の測定した振動板の温度が予め定めておいた温度に達したりすることで、加熱を終了する。
ヒーターH1を用いる場合には、直流電圧”H”の印加を維持して図6の下段に示す状態を保っても、隙間CL1が拡がっているため、液体Fに由来する液が隙間CL1に入り込み易くなる。
図7(a)は、振動板11を振動させて加熱する様子を模式的に示している。この場合、振動板11のうち実質的に振動する圧力室壁部11dが集中的に加熱され、この圧力室壁部11dからの伝熱により圧力室壁部11dの周囲が加熱される。これにより、圧力室壁部11d及びその周囲に浸入した熱硬化性液体が硬化する。一方、圧力室21から遠い加熱の不要な部位への伝熱は、少ない。従って、この例は、効率良く液漏れを抑制可能である。
図7(b)は、振動板11の端面11cの近傍に配置したヒーターH1で振動板11を加熱している様子を模式的に示している。図7(b)の例では振動板11の短手方向D4の両側にそれぞれヒーターH1を設けているが、片側だけにヒーターを設けてもよいし、振動板11の長手方向D3における端面の近傍にヒーターを配置してもよい。これらの場合、スペーサー部20や接続部30を金属など熱伝導率の大きい材料にしてもよい。
更に、振動板11の裏面11b側にヒーターH1を配置することも可能である。
以上説明したように、本技術は、圧力室21内の液体Fに由来する液の薄い振動板11からの染み出しを抑制することが可能である。
更に、流路ユニットの他部品との接合面に変性剤が付着しても、パラキシリレン系のポリマーのような接着力の低下は生じ難い。従って、液体噴射ヘッドの歩留まり向上を図ることができる。
R={Vc/(Vs−Vc)}×Rref
すなわち、検出電圧Vcは、振動板11の電気抵抗に応じた電気的状態となる。
なお、電気抵抗に応じた電気的状態の代わりに誘電損失等に応じた電気的状態を検出し、この電気的状態に基づいたタイミングで振動板を加熱する処理を行ってもよい。
図9(b)は、ノズル62から液体Fを噴射するための駆動信号SG1である評価パルスSG2の供給後に生じる振動板11の残留振動に基づく圧電素子3の起電力曲線(起電力状態)VRを例示している。ここで、横軸は時間t、縦軸は起電力Vfである。起電力曲線VRは、圧力室21内の液体Fに由来する液の振動板11への入り込みが少ない場合を示している。液体Fに由来する液が隙間CL1に多く入り込むと、起電力曲線がVRからずれる。そこで、振動板11の液の染み出し状態が設定重量内の液滴が噴射される許容範囲内であるか否かの上限曲線VU及び下限曲線VLを設定すれば、上限曲線VUと下限曲線VLとの間を所定の許容範囲AR1にすることができる。
なお、振動板の残留振動に基づく圧電素子の起電力状態の代わりに振動板の固有振動周期に基づく圧電素子の起電力状態を検出し、この起電力状態に基づいたタイミングで振動板を加熱する処理を行ってもよい。
S204では、圧力室21内の熱硬化性液体を振動板11に含浸させる処理を行う。この処理は、S202の処理の後に時間をおく処理でもよいし、液体噴射装置に設けた負圧機構で振動板表面11aを負圧にする処理や振動板11を振動させる処理でもよい。
S208では、液体Fを硬化させる熱を振動板11に加える。すなわち、S204,S208は、圧力室21に熱硬化性の第二の液体を導入した後に振動板11を加熱する加熱部U2に対応している。
なお、S206の処理とS208の処理を入れ替えると、圧力室21内に熱硬化性液体が残るものの、振動板11に含浸した熱硬化性液体が熱硬化して液漏れを抑制する効果が得られる。この場合のS206の実行部は、加熱後に第一の液体(F)を圧力室21に導入する導入制御部となる。
図12(b)は、圧力室21に第一の液体(F)を導入するか熱硬化性の第二の液体を導入するかを切り替えるための流路切替部SW1を設けた液体噴射装置200を模式的に例示するブロック図である。この液体噴射装置200は、共通流路F2を介して封止プレート40の液体導入孔43に流路切替部SW1が接続され、この流路切替部SW1の一方の流入部に流路F3を介してカートリッジ220が接続され、流路切替部SW1の他方の流入部に流路F4を介して熱硬化性液体のカートリッジF11が接続されている。
以上の処理により、振動板11に含浸した熱硬化性液体が熱硬化する。また、カートリッジの交換作業が不要になるので、上記の例は、液漏れが抑制される好適な例となる。
これらの場合、R1<R2となる。このような熱硬化物質濃度分布の振動板を有する液体噴射ヘッドは、液漏れを抑制可能な好適な例である。
上記の場合、R1>R2となる。このような熱硬化物質濃度分布の振動板を有する液体噴射ヘッドも、液漏れを抑制可能な好適な例である。
上記態様は、振動板からの液の染み出しを抑制することが可能な液体噴射ヘッド等を提供することができる。
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、記録装置は、印刷中に液体噴射ヘッドが移動しないように固定されて、記録シートを移動させるだけで印刷を行ういわゆるラインヘッド型のプリンターでもよい。
流体噴射ヘッドから吐出される液体は、液体噴射ヘッドから吐出可能な材料であればよく、染料等が溶媒に溶解した溶液、顔料や金属粒子といった固形粒子が分散媒に分散したゾル、等の流体が含まれる。このような流体には、インク、液晶、等が含まれる。液体噴射ヘッドは、プリンターといった画像記録装置の他、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造装置、有機ELディスプレーやFED(電解放出ディスプレー)等の電極の製造装置、バイオチップ製造装置、等に搭載可能である。
圧力室に圧力を与えるための圧電素子は、図3(a),(b)で示したような薄膜型に限定されず、圧電材料と電極材料とを交互に積層させた積層型、縦振動させて各圧力室に圧力変化を与える縦振動型、等でもよい。また、圧電アクチュエーターは、発熱素子の発熱で生じる気泡によってノズルから液滴を噴射させるアクチュエーター、振動板と電極との間に発生させた静電気によって振動板を変形させてノズルから液滴を噴射させるいわゆる静電式アクチュエーター、等でもよい。更には、そのほかの様々な流路ユニットに適用することができる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、振動板からの液の染み出しを抑制することが可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
Claims (8)
- 変形可能な振動板と、
壁の一部である前記振動板の変形により液体に圧力が加わる圧力室と、
該圧力室に連通するノズルと、
を備えた液体噴射装置であって、
前記振動板を加熱して該振動板に含まれる熱硬化性の液体を熱硬化させる加熱部を備える、液体噴射装置。 - 変形可能な振動板と、
壁の一部である前記振動板の変形により液体に圧力が加わる圧力室と、
該圧力室に連通するノズルと、
を備えた液体噴射装置であって、
前記圧力室から第一の液体を排除する排除制御部と、
前記圧力室に熱硬化性の第二の液体を導入した後に前記第二の液体を硬化させる熱を前記振動板に加える加熱部と、
前記第一の液体を前記圧力室に導入する導入制御部と、
を備える、液体噴射装置。 - 前記圧力室に前記第一の液体を導入するか前記第二の液体を導入するかを切り替えるための流路切替部をさらに備え、
前記排除制御部は、前記流路切替部を前記第二の液体側にして該第二の液体を前記圧力室に導入するとともに該圧力室から前記第一の液体を排除し、
前記導入制御部は、前記流路切替部を前記第一の液体側にして該第一の液体を前記圧力室に導入するとともに該圧力室から前記第二の液体を排除する、請求項2に記載の液体噴射装置。 - 前記加熱部を有する加熱制御部を備え、
該加熱制御部は、前記振動板を振動させて発熱させるように前記ノズルから液体を噴射するための駆動信号を生成して前記振動板を加熱する、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記加熱部は、前記振動板を加熱するヒーターである、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記振動板の電気的状態を検出する検出部をさらに備え、
前記加熱部は、前記検出される電気的状態が所定の許容範囲から外れたときに熱硬化性の液体を硬化させる熱を前記振動板に加える、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記検出部は、前記振動板の電気抵抗に応じた電気的状態を検出し、
前記加熱部は、前記電気抵抗が所定の抵抗値を下回ったときに熱硬化性の液体を硬化させる熱を前記振動板に加える、請求項6に記載の液体噴射装置。 - 前記検出部は、前記ノズルから液体を噴射するための駆動信号の供給後に生じる前記振動板の残留振動に基づく前記圧力の発生部からの起電力状態を検出し、
前記加熱部は、前記検出される起電力状態が所定の許容範囲から外れたときに熱硬化性の液体を硬化させる熱を前記振動板に加える、請求項6又は請求項7に記載の液体噴射装置。
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