JP6196586B2 - 植物生育材支持体、植物生育材支持構造及び植物生育材支持構造の製法 - Google Patents

植物生育材支持体、植物生育材支持構造及び植物生育材支持構造の製法 Download PDF

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Description

本発明は、植物生育材を上側に支持するための下方透水及び上下通気可能な多孔状の支持盤部を多数の支柱部で支持する、屋上等の緑化のために用いられる植物生育材支持体、その植物生育材支持体を用いた植物生育材支持構造及び植物生育材支持構造の製法に関する。
特開2007−312605号公報には、支持体30と植物生育用マット20が結合体40により結合された植物栽培具Mを、載置面接着用部材Bを用いて載置面Cに対し固定する技術が開示されている。
載置面接着用部材Bは、下方に開口する接着剤保持凹部B1を備え、その接着剤保持凹部B1の中央部上方に、結合用環状部B2が形成され、その結合用環状部B2の上部は内外径共に縮径された縮径部B3に形成され、その縮径部B3の中央に上下貫通の結合用孔B4を有する。
支持体30の支持部32上に、各支持体側凸部35が対応するマット結合用貫通孔28の下部に嵌合するように植物生育用マット20を積層すると共に、支持体結合用孔39の下端部の拡径部39aに対し、載置面接着用部材Bの上部の縮径部B3を内嵌する。これにより、植物生育用マット20を支持体30における支持部32上に水平方向に位置決めし、互いに対応するマット結合用貫通孔28と支持体結合用孔39並びに載置面接着用部材Bの結合用環状部B2が、上下に連通した状態とすることができる。このようにして上下に連通したマット結合用貫通孔28と支持体結合用孔39と結合用環状部B2に、マット結合用貫通孔28の上開口から抜止尖頭部40cを下向きにして結合体40を挿入すると、支持体結合用孔39及び載置面接着用部材Bの縮径部B3を通過する際に両抜止尖頭部40c同士がその支持体結合用孔39及び載置面接着用部材Bの内周部により内方に押圧されて脚部40b同士が互いに内方にたわんだ状態でその両抜止尖頭部40cが支持体結合用孔39及び縮径部B3を通過した後、載置面接着用部材Bの結合用環状部B2において両脚部40bが外方に拡がって両抜止尖頭部40cも外方に復元する。すると、抜止尖頭部40cの拡開した上側部は、結合用環状部B2における縮径部B3の下端に掛止され、大径平頭部40aが植物生育用マット20の上面に掛止され、支持体30に対する植物生育用マット20の位置決めと共に積層結合を容易且つ確実に行い、植物栽培具Mを形成し得る。また、このようにして、結合体40の連通孔40eを介して接着剤を連通孔40eの上部開口から接着剤保持凹部B1に配送することができる状態となる。
この植物栽培具Mを支持体30において載置面C上に載置すると、載置面接着用部材Bの接着剤保持凹部B1を囲繞する外周側部分の下端部が載置面Cに接する状態となる。この状態において、結合体40の連通孔40eの上部開口から液状の接着剤を注入することにより、連通孔40eを介して接着剤を接着剤保持凹部B1に配送することができる。これにより、接着剤保持凹部B1において植物栽培具Mを載置面に接着固定することができる。
この技術によれば、植物栽培具Mを載置面に対し固定することができるが、載置面接着用部材Bを支持体結合用孔39に嵌合させ、結合体40の連通孔40eの上部開口から液状の接着剤を注入して載置面Cと載置面接着用部材Bを接着させる等の必要があった。
特開2007−312605号公報
本発明は、植物生育材を上側に支持するための下方透水及び上下通気可能な多孔状の支持盤部と、その支持盤部の下側に固定されて支持盤部を支持する多数の支柱部を備えてなり、被載置面部上に載置した状態においてその被載置面部に対する固定性を高めることができる植物生育材支持体、その植物生育材支持体を用いた植物生育材支持構造及び植物生育材支持構造の製法を提供することにある。
本発明は、次のように表すことができる。
(1) 植物生育材を上側に支持するための下方透水及び上下通気可能な多孔状の支持盤部と、その支持盤部の下側に固定されて支持盤部を支持する多数の支柱部を備えてなる植物生育材支持体であって、
平面視における所定区域内に多数の支柱部が位置し、
前記所定区域内において、隣接する複数の支柱部の下端部が、被載置面部上に載置され得る底面水平状の連結板部に固定されることにより、前記支柱部同士が連結板部を介して連結されていることを特徴とする植物生育材支持体。
支持盤部を上側にして被載置面部上に載置した場合、植物生育材を上側に支持するための下方透水及び上下通気可能な多孔状の支持盤部の下側が、多数の支柱部により被載置面部上に支持されるため、被載置面部と支持盤部の間に空間が形成され、例えば、支持盤部上に支持された植物生育材における植物の根に対する通気や植物生育材からの排水等に役立つものとすることができる。
植物生育材を上側に支持するための支持盤部を下側から支持する支柱部が、平面視における所定区域内に多数位置する。
その所定区域内において、隣接する複数の支柱部の下端部が、被載置面部に載置され得る底面水平状の連結板部に固定され、それらの支柱部同士が連結板部を介して連結されているので、隣接する複数の支柱部と連結板部からなる構造部分の剛性が向上する。
支持盤部を上側にして被載置面部上に載置し、連結板部の底面側が被載置面部上に載置された状態において、支柱部の下端部に固定された連結板部の上側と支持盤部の間には十分な空間が維持されるので、例えば、前記の支持盤部上に支持された植物生育材における植物の根に対する通気や植物生育材からの排水等が損なわれない。
また、連結板部の底面側を被載置面部に接着させることにより、被載置面部に対する植物生育材支持体の固定性を高めることができる。
(2) 平面視における上記所定区域内に、被載置面部上に載置され得る底面水平状の連結板部を複数有し、各連結板部に、隣接する複数の支柱部の下端部が固定され、それらの支柱部同士が連結板部を介して連結されている(1)記載の植物生育材支持体。
平面視における所定区域内に、隣接する複数の支柱部の下端部同士を連結した連結板部を複数有し、それらの各連結板部の底面側を被載置面部に接着させることにより、被載置面部に対する植物生育材支持体の固定性を高めることができる。
所定区域内に有する連結板部が複数であることにより、同じ底面積で単数である場合に比し、連結板部の底面積に対する連結板部の周縁の長さの割合が長くなるので、連結板部の周縁が粘着層又は接着層に埋入して粘着又は接着することによる粘着又は接着効果を高めることができる。
(3) 隣接する3又は4以上の支柱部の下端部が、連結板部における互いに離隔した位置に固定されている(1)又は(2)記載の植物生育材支持体。
連結板部における互いに離隔した位置に、隣接する3又は4以上の支柱部の下端部が固定されているので、それらの支柱部と連結板部からなる構造部分の剛性が効果的に向上する。
そのため、連結板部の底面側を被載置面部に接着させることにより、被載置面部に対する植物生育材支持体の固定性を効果的に高めることができる。
(4) 隣接する3又は4以上の支柱部の下端部が、連結板部の外周縁部における互いに離隔した位置に固定されている(1)又は(2)記載の植物生育材支持体。
連結板部の外周縁部における互いに離隔した位置に、隣接する3又は4以上の支柱部の下端部が固定されているので、それらの支柱部と連結板部からなる構造部分の剛性が効果的に向上する。
そのため、連結板部の底面側を被載置面部に接着させることにより、被載置面部に対する植物生育材支持体の固定性を効果的に高めることができる。
(5) (1)乃至(4)の何れかに記載の植物生育材支持体の連結板部の底面側が、被載置面部に設けられた接着又は粘着保持手段により保持された植物生育材支持構造。
(6) (1)乃至(4)の何れかに記載の植物生育材支持体の連結板部の底面側を、被載置面部に設けられた接着又は粘着保持手段に保持させる植物生育材支持構造の製法。
本発明によれば、所定区域内において、隣接する複数の支柱部の下端部が、被載置面部に載置され得る底面水平状の連結板部に固定され、それらの支柱部同士が連結板部を介して連結されているので、隣接する複数の支柱部と連結板部からなる構造部分の剛性が向上する。
その連結板部の底面側を被載置面部に接着させることにより、被載置面部に対する植物生育材支持体の固定性を高めることができる。
而も、支持盤部を上側にして被載置面部上に載置し、連結板部の底面側が被載置面部上に載置された状態において、支柱部の下端部に固定された連結板部の上側と支持盤部の間には十分な空間が維持されるので、例えば、前記の支持盤部上に支持された植物生育材における植物の根に対する通気や植物生育材からの排水等が損なわれない。
植物生育材支持体の上方側斜視図である。 植物生育材支持体の平面図である。 植物生育材支持体の正面図である。 図1におけるA部拡大斜視図である。 図1におけるB部拡大斜視図である。 図2におけるC-C断面図である。 図2におけるD-D断面図である。 植物生育材の上方側斜視図である。 挿通固定ピンの下方側斜視図である。 植物生育材支持体の下方側斜視図である。 図10におけるE部拡大斜視図である。 図10における要部拡大斜視図である。 植物生育材支持体を積層した状態の断面図である。 図13におけるF部拡大断面図である。
[1] 本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図面は、本発明の実施の形態の一例としての植物生育材支持体及び植物生育材支持構造に関するものである。
植物生育材支持体10は、支持盤部20と支柱部30・32と連結板部40からなり、合成樹脂の射出成形により一体成形されたものである。
(1) 支持盤部20は、植物の根が張ってその植物が生育することが可能な植物生育材60を上側に支持するためのものであって、上下方向に透水及び通気並びに栽培対象植物根の挿通が可能な格子状部を平面視における全面にわたり有する平面視正方形状の水平格子板状をなす。
支持盤部20の中央部に、外周の四辺に平行で一辺の長さが約6/25の四辺からなる正方形状の所定区域25を有する。支持盤部20のうち、所定区域25を除く部分は平面視正方形状の小格子22からなり、所定区域25は、縦横の長さが小格子22の2倍の大格子24からなる。各小格子22及び大格子24は、上下方向の貫通孔を形成し、上下方向に透水及び通気並びに栽培対象植物根の挿通が可能である。
(2) 植物生育材60は、ポリエステル系合成繊維を約80%含む繊維で編み組みされた織布の廃棄屑を開繊して繊維状に加工したものを主材料とし、これに、低融点のポリエステル繊維をバインダー繊維として混合分散させたものを所定の厚さに方向性なく立体的に集合させた繊維の集合体を、バインダー繊維が溶融する温度まで加熱した後プレスし、バインダー繊維を冷却・硬化させて繊維同士を結合させ繊維の間に無数の空隙を形成した状態で得られたマット状をなすものである。
植物生育においては、植物生育材60の上側に床土層を形成することができる。
栽培対象植物の例としては、芝類、セダム類、こけ類、つた類等を挙げることができるがこれらに限るものではない。
支持盤部20の四隅部には、それぞれ支持盤貫通孔26が設けられている。
支持盤部20上の支持盤貫通孔26の周縁部に沿って全周にわたり連続状に円環状の内嵌用上方突部28を有する。この内嵌用上方突部28は、植物生育材60における支持盤貫通孔26に対応する位置にそれぞれ設けられた植物生育材貫通孔62の下部側に内嵌し得るものとする。
支持盤部20の下側には、支持盤貫通孔26の周縁部に沿って全周に連続状にわたり円環状の下方突部29を有する。
支持盤部20上に植物生育材60を載置して植物生育材貫通孔62の下部側に支持盤部20上の内嵌用上方突部28を内嵌させることにより、支持盤部20上に植物生育材を積層する際に両者の支持盤貫通孔26と植物生育材貫通孔62の位置合わせを容易に行うことができる。その上で、挿通固定ピン80を尖端拡径部801の側から下向きに植物生育材貫通孔62と支持盤貫通孔26に挿通することにより尖端拡径部801と基端部802の間に植物生育材60と支持盤部20を挟んで固定することができる。挿通固定ピン80の尖端拡径部801は、先端部に位置して基端側に向かって漸次拡径するものであって、弾性的に縮径し得る。挿通固定ピン80の基端部802はフランジ状に拡径している。
また、多数の植物生育材支持体10を保管や運搬のために積層する場合に、積層する植物生育材支持体10同士を位置合わせしてその状態を維持するために、支持盤部20の上側と下側に、それぞれ、支持盤部20を上下に積層した場合に上下及び側方に支持し合うための上方支持突起部261及び下方支持突起部262を4箇所の支持盤貫通孔26の位置に近接して有する。上方支持突起部261は内嵌用上方突部28の外周の一部に沿うと共に内嵌用上方突部28よりも上方に突出した円弧壁状をなし、下方支持突起部262は下方突部29の外周の一部に沿うと共に下方突部29よりも下方に突出した円弧壁状をなす。
支持盤部20を上下に積層した場合、下側の支持盤部20における円弧壁状の上方支持突起部261の上端部が、上側の支持盤部20における円環状の下方突部29の下端面のうち周方向の一定部分を上向きに支持し、各箇所において、上方支持突起部261と下方支持突起部262は、上側の支持盤部20における下方支持突起部262の内周側と、下側の支持盤部20における円弧壁状の上方支持突起部261の外周側が、側方に支持し合い得るように設けられている。
各箇所において、円弧壁状の上方支持突起部261と円弧壁状の下方支持突起部262は、互いに向きが一致し、異なる箇所における円弧壁状の上方支持突起部261同士の向き(従って円弧壁状の下方支持突起部262同士の向き)は、互いに異なるので、4箇所における上方支持突起部261と下方支持突起部262が協働することにより、積層する植物生育材支持体10同士が位置合わせされた状態が維持される。この例では、支持盤部20の中心に対する位置が90度異なる4箇所のそれぞれにおいて、上方支持突起部261と下方支持突起部262は、支持盤部20の中心から見て支持盤貫通孔26における外方側に位置し、支持盤部20の中心に対し凹状をなす。
(3) 支柱部及び連結板部
支持盤部20に対し垂直状をなす多数の支柱部30・32が支持盤部20の下側に固定されて支持盤部20を支持する。
所定区域25内では、大格子24を形成する平面視正方形の頂点毎に、水平断面の形状が正方形状で円形断面の貫通孔を有する支柱部30が設けられている。
所定区域25以外では縦横2つずつの小格子22からなる平面視正方形の頂点位置毎に、水平断面の形状が円形で円形断面の貫通孔を有する支柱部32が設けられている。
所定区域25内における大格子24を形成する平面視正方形の頂点毎に設けられた4本の支柱部30の下端部により囲まれた平面視正方形状部分に、平面視正方形状の連結板部40が位置し、前記4本の支柱部30の下端部の水平断面における正方形の頂点部のうち内方側(前記平面視正方形状部分側)の頂点部が、連結板部40の4つの頂点部に固定されることにより、支柱部30の内方側の角部の側部同士が連結板部40を介して連結されている。
所定区域25内における全ての支柱部30は、このように連結板部40に固定されており、隣接する連結板部40は、支柱部30の水平断面における1辺の長さの半分程度を隔てて、対応する辺同士が相対する。
連結板部40の底面側は平面であり、支持盤部20を上側にして植物生育材支持体10を水平な平面上に載置した場合に、連結板部40は、その底面側が前記水平な平面上に水平状に支持され得る。
支柱部30・32の下端部及び連結板部40の底面部を、被載置面部Rに敷設して下面側をその被載置面部Rに粘着させたブチルゴムシート製の粘着層部S上に載置することにより、支柱部30・32の下端部及び連結板部40の底面部が粘着層部Sに粘着保持されて植物生育材支持構造が構成されている。
植物生育材支持体10の支柱部32により被載置面部Rと支持盤部20の間に形成された空間、並びに、支柱部30及び連結板部40により連結板部40の上面と支持盤部20の間に形成された空間は、例えば、支持盤部上に支持された植物生育材における植物の根に対する通気や植物生育材からの排水等に役立ち得る。
[2] 本発明の実施の形態を、上記以外の形態を含めて更に説明する。
本発明の植物生育材支持体は、支持盤部と支柱部と連結板部からなり、屋上や、植物の生育に適した土壌が存在しないコンクリート、アスファルト、石、レンガ等により覆われた面等を緑化するためのものである。
植物生育材支持体は、合成樹脂の射出成形により一体成形されたものとすることができるが、これに限るものではない。
本発明の植物生育材支持構造は、本発明の植物生育材支持体の連結板部の底面側が、被載置面部に設けられた接着又は粘着保持手段により保持されたものであり、本発明の製法は、植物生育材支持体の連結板部の底面側を、被載置面部に設けられた接着又は粘着保持手段に保持させるものである。
(1) 支持盤部は、植物の根が張ってその植物が生育することが可能な植物生育材を上側に支持するためのものであって、下方透水及び上下通気可能な多孔状(上下透水可能であってよいことは言うまでもない。)をなす。このような支持盤部の例としては、各種形状の下方透水及び上下通気可能な透孔(例えば、上下通気性及び上下透水性があるもの、或いは、通気性及び透水性があり植物根が挿通し得るもの)を全体又は所要部分に満遍なく若しくは多数有するものとすることができる。
支持盤部(及び植物生育材支持体)は、例えば平面視多角形状とすることができるが、同一形状の植物生育材支持体を被載置面部上に多数隙間なく隣接載置する上で、好ましくは平面視方形状、より好ましくは平面視正方形状である。
(2) 植物生育材は、例えば、各種繊維が立体的に集合してマット状をなすものとすることができるが、これに限るものではない。
植物生育材のより具体的な材料及び構造の例としては、ポリエステル系合成繊維を約80%含む繊維で編み組みされた織布の廃棄屑を開繊して繊維状に加工したものを主材料とし、これに、低融点のポリエステル繊維(例えば全体の約20重量%)をバインダー繊維として混合分散させたものを所定の厚さに方向性なく立体的に集合させた繊維の集合体を、バインダー繊維が溶融する温度まで加熱した後プレス(繊維等が集合した状態の厚さに対して約25%の厚さとなるようプレス)し、バインダー繊維を冷却・硬化させて繊維同士を結合させ繊維の間に無数の空隙を形成した状態で得られたマット状をなすものを挙げることができる。
植物生育においては、植物生育材の上側に床土層を形成することができる。床土層としては、例えばパーライトやゼオライト等を含有する軽量土壌やその他の土壌を用いることができる。
栽培対象植物の例としては、芝類、セダム類、こけ類、つた類等を挙げることができるがこれらに限るものではない。
なお、支持盤部に対し植物生育材を容易に固定することができる植物生育材固定手段を有することが好ましい。このような植物生育材固定手段の例としては、植物生育材及び支持盤部にそれぞれ植物生育材貫通孔及び支持盤貫通孔を(好ましくは複数)設け、植物生育材貫通孔と支持盤貫通孔の位置が合うように支持盤部上に植物生育材を積層した上で、挿通固定ピン(先端部に位置して基端側に向かって漸次拡径する尖端拡径部が弾性的に縮径し得、基端部がフランジ状に拡径したもの)を、尖端拡径部の側から下向きに植物生育材貫通孔と支持盤貫通孔に挿通することにより尖端拡径部と基端部の間に植物生育材と支持盤部を挟んで固定することができるものや、支持盤部上に植物生育材(例えば繊維が立体的に集合したもの)と接合し得る面ファスナ状部を形成したもの等を挙げることができる。なお、植物生育材において生育した根が支持盤部の透孔やその透孔を通じて支持盤部の下側に伸びることによっても支持盤部に対し植物生育材が固定され得る。
支持盤部上に植物生育材を積層する際に植物生育材貫通孔と支持盤貫通孔の位置合わせを容易にする上で、支持盤部上の(好ましくは複数の)支持盤貫通孔の周縁部に(好ましくは周縁部に沿って全周又は一部に連続状に又は周方向間隔おきに)、植物生育材貫通孔の下部側に内嵌し得る内嵌用上方突部を有するものとすることができる。
また、多数の植物生育材支持体を保管や運搬のために積層する場合に、積層する植物生育材支持体同士を位置合わせしてその状態を維持するために、支持盤部の上側と支持盤部の下側に、それぞれ、支持盤部を上下に積層した場合に上下及び側方に支持し合うための上方支持突起部及び下方支持突起部等の構造部分を例えば前記支持盤貫通孔に近接した位置に有するものとすることができる。このような構造部分を、好ましくは複数箇所に設けることにより、上下に積層した上側の植物生育材支持体の支持盤部における複数箇所において、上下に支持し合うと共に側方に支持し合うことにより、積層する植物生育材支持体同士が位置合わせされた状態が維持される状態となり得る。
(3) 支柱部及び連結板部
(3-1) 多数の支柱部が支持盤部の下側に固定されて支持盤部を支持する。
平面視における所定区域内に多数の支柱部が位置し、その所定区域内において、隣接する複数(好ましくは3又は4以上)の支柱部の下端部が、被載置面部上に載置され得る底面水平状の連結板部に固定されることにより、支柱部同士が連結板部を介して連結されている。支柱部の下端部が連結板部に固定されるというのは、例えば、支柱部の下端部の側部が連結板部に固定される場合と、支柱部の下端部の下面部が連結板部に固定される場合が有り得る。連結板部の上面部の高さ位置は、支柱部の下端部であるものとすることができる。
所定区域内の全ての支柱部又は一部の支柱部の下端部が、何れかの連結板部に固定されている。
所定区域内というのは、例えば、平面視における全域又は一部の区域内であり、一つの区域内とすることもでき、複数の各区域内とすることもできる。
1つの植物生育材支持体における支柱部の種類は、1種類又は複数種類とすることができる。例えば、平面視における所定区域内の支柱部と所定区域外の支柱部の種類を別のものとすることができる。
支持盤部を上側にして植物生育材支持体を水平な平面上に載置した場合に、連結板部は、その底面側が前記水平な平面上に水平状に支持され得る。連結板部の底面側は、平面とすることができるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、全体として平面に沿った形状で凹凸等を有するものとすることも可能である。
(3-2) 支柱部は、水平断面の形状が例えば、正方形、長方形、正三角形、二等辺直角三角形、その他の三角形、その他の正多角形、円形、楕円形等とすることができるが、これらに限るものではない。
また支柱部は、例えば、円形又はその他の水平断面形状の貫通孔を有するものとすることにより、重量及び材料コストを節減すると共に剛性の確保を図り得るものとすることができる。
更に、支柱部は、支持盤部に対し垂直なものとすることが好ましいが、これに限るものではない。
(3-3) 連結板部の平面視形状は、例えば、正方形、長方形、正三角形、二等辺直角三角形、その他の三角形、その他の正多角形、円形、楕円形等とすることができるが、これらに限るものではない。好ましくは正方形である。
(3-4) 植物生育材支持体は、支柱部及び連結板部により(或いは、連結板部のみにより)被載置面部上に支持される。これにより、被載置面部と支持盤部の間又は連結板部の上側と支持盤部の間に空間を形成することができ、この空間は、例えば、支持盤部上に支持された植物生育材における植物の根に対する通気や植物生育材からの排水等に役立つものとすることができる。
支柱部の下端部及び連結板部の底面部(或いは、連結板部の底面部のみ)を、接着剤や粘着材等の接着又は粘着保持手段を用いて被載置面部に接着又は粘着等により保持させることにより、被載置面部に対する植物生育材支持体の固定性を高めることができ、屋上その他の屋外での使用において風力等により植物生育材支持体が被載置面部から離脱することを防ぐことができる。具体的には、例えば、下面側が屋上等の被載置面部に粘着し、上面側が連結板部の底面部(又は支柱部の下端部及び連結板部の底面部)に粘着し得る粘着材料製のシート体(例えばブチルゴムシート)を被載置面部に敷設して被載置面部に粘着させることにより粘着層部を形成し、或いは、被載置面部に接着剤を塗布し、その上に、支持盤部を上側にして植物生育材支持体を載置することにより、支柱部の下端部及び連結板部の底面部(或いは、連結板部の底面部のみ)を、被載置面部に形成した粘着層部又は塗布した接着剤に粘着又は接着させることができる。
(3-5) 平面視における所定区域内に、被載置面部上に載置され得る底面水平状の連結板部を複数(好ましくは3又は4以上、より好ましくは多数)有し、各連結板部に、隣接する複数(好ましくは3又は4以上)の支柱部の下端部が固定され、それらの支柱部同士が連結板部を介して連結されたものとすることができる。
所定区域内における複数の連結板部は、互いに同一性のあるものとすることができるほか、一部又は全ての連結板部において平面視形状等が異なるものとすることもできる。
所定区域内に有する連結板部が複数であることにより、同じ底面積で単数である場合に比し、連結板部の底面積に対する連結板部の外周縁(又は内周縁)の長さの割合が長くなるので、連結板部の周縁が粘着層部や接着剤層に埋入して粘着又は接着することによる粘着又は接着効果を高めることができる。
(3-6) 一つの連結板部における互いに離隔した位置に、隣接する3又は4以上の支柱部の下端部が固定されたものとすることができる。
この場合、それらの支柱部と連結板部からなる構造部分の剛性を効果的に向上させることができる。
このような隣接する3又は4以上の支柱部の下端部は、一つの連結板部の外周縁部における互いに離隔した位置に固定されたものとすることが好ましい。
この場合、それらの支柱部と連結板部からなる構造部分の剛性を、より効果的に向上させることができる。
更に、隣接する複数(好ましくは3又は4以上)の支柱部の下端部は、例えば、連結板部の外周縁部における互いに可及的に離隔した位置にのみ固定されたものとすること、又は、連結板部の外周縁部における互いに可及的に離隔した位置に2以上の支柱部の下端部が固定され、連結板部の内方部に1以上の支柱部の下端部が固定されたものとすることができる。
例えば、連結板部が平面視において正多角形状又はその他の多角形状である場合、隣接する複数(好ましくは3又は4以上)の支柱部の下端部がその正多角形又はその他の多角形の各頂点部にのみ固定されたもの、又は、隣接する2以上の支柱部の下端部がその正多角形又はその他の多角形の各頂点部に固定され、1以上の支柱部の下端部がその多角形の内方部に固定されたものとすることができる。
10 植物生育材支持体
20 支持盤部
22 小格子
24 大格子
25 所定区域
26 支持盤貫通孔
261 上方支持突起部
262 下方支持突起部
28 内嵌用上方突部
29 下方突部
30 支柱部
32 支柱部
40 連結板部
60 植物生育材
62 植物生育材貫通孔
80 挿通固定ピン
801 尖端拡径部
802 基端部
R 被載置面部
S 粘着層部

Claims (6)

  1. 植物生育材を上側に支持するための下方透水及び上下通気可能な多孔状の支持盤部と、その支持盤部の下側に固定されて支持盤部を支持する多数の支柱部を備えてなる植物生育材支持体であって、
    平面視における所定区域内に多数の支柱部が位置し、
    前記所定区域内において、隣接する複数の支柱部の下端部が、被載置面部上に載置され得る底面水平状の連結板部に固定されることにより、前記支柱部同士が連結板部を介して連結されていることを特徴とする植物生育材支持体。
  2. 平面視における上記所定区域内に、被載置面部上に載置され得る底面水平状の連結板部を複数有し、各連結板部に、隣接する複数の支柱部の下端部が固定され、それらの支柱部同士が連結板部を介して連結されている請求項1記載の植物生育材支持体。
  3. 隣接する3又は4以上の支柱部の下端部が、連結板部における互いに離隔した位置に固定されている請求項1又は2記載の植物生育材支持体。
  4. 隣接する3又は4以上の支柱部の下端部が、連結板部の外周縁部における互いに離隔した位置に固定されている請求項1又は2記載の植物生育材支持体。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の植物生育材支持体の連結板部の底面側が、被載置面部に設けられた接着又は粘着保持手段により保持された植物生育材支持構造。
  6. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の植物生育材支持体の連結板部の底面側を、被載置面部に設けられた接着又は粘着保持手段に保持させる植物生育材支持構造の製法。
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