JP6195881B2 - 突起を有する光透過板 - Google Patents
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本実施形態に関連する実施例および比較例を以下に示す。光透過板1の構造については、図1、図2、および上述した説明の通りである。比較例1〜2および実施例1〜6を以下に示す。
(1)輝度、および4隅の輝度均一度:
輝度の計測は、BM−7A色彩輝度計(トプコン社、日本)を用いて行った。実施例1〜6および比較例1〜2の光透過板を、輝度の計測のためにLEDが並べられた発光モジュール上に載置した。実施例1〜6および比較例1,2の中央輝度は、基準サンプル(台湾、奇美実業社製の市販の拡散板DS601A)の中央輝度で除算することにより正規化したものである。すなわち、実施例1〜6および比較例1,2の中央輝度は、上記基準サンプルの中央輝度を100%としたときの値である。4隅の輝度均一度は、測定対象のモジュールの4隅の輝度値をそれぞれ当該モジュールの中央輝度で除算して得られる4つの値の平均値を算出することによって得られる。
表面粗さの計測は、3Dレーザー走査型共焦点型顕微鏡(モデル:VK−X100シリーズ、キーエンス社)を用いて行った。JIS B0601−2001で規定された方法に基づいて、サンプリング位置を10mm×10mmの領域内でランダムに選択し、測定(対物50倍で測定)した表面粗さの分布から表面粗さのパラメータ(Raなど)を検出した。
実施例1〜6および比較例1〜2の光透過板について、3Dレーザー走査型共焦点型顕微鏡を用いて突起の上面における最長距離(すなわち上面の最大幅Wmの両端部)に対応する2点を計測することにより、断面の輪郭を計測した。また、突起20の上面201から第1表面101までを計測して断面の高さHpを測定し、突起20の斜面の第1表面101に対する垂直投影幅Wsを測定した。実施例1〜6および比較例1〜2において、垂直投影幅Wsを、突起の上面の最大幅Wmから突起の左側へ延伸した部分の幅の値とした。ただし、本発明はこれに制限されるものではない。垂直投影幅Wsは、突起の上面の最大幅Wmから突起のどちら側に延伸した部分の幅であってもよい。また、角度α1およびα2は、HpおよびWsの値と三角関数とを用いて算出することができ、算出した角度α1およびα2を用いて斜面と第1表面との間の角度180−α1および180−α2も得られる。
距離の計測は、3Dレーザー走査型共焦点型顕微鏡(モデル:VK−X100シリーズ、キーエンス社)を用いて行った。実施例1〜6および比較例1,2のそれぞれについて、10mm×10mmの測定領域内で20個のサンプルを無作為に選択した。測定結果における「隣接突起間最小距離の最大値」は、測定領域内における隣接する突起間の最小距離のうちの最大値を意味している。また、「隣接突起間最小距離の最小値」は、測定領域内における隣接する突起間の最小距離のうちの最小値を意味している。隣接する突起間の距離は、0.01mm以上1mm以下(10μm以上1000μm以下)の範囲内であればよく、0.015mm以上0.95mm以下(15μm以上950μm以下)の範囲内であることが好ましい。
幅および長さの計測は、3Dレーザー走査型共焦点型顕微鏡(モデル:VK−X100シリーズ、キーネンス社)を用いて行った。実施例1〜6および比較例1,2のそれぞれについて、10mm×10mmの測定領域内で20個のサンプルを無作為に選択し、突起の上面の最大幅Wmの範囲と、最大幅Wmに垂直な最小長Dmの範囲と計測した。突起20の上面201の最大幅Wmは、0.15mm以上8mm以下(150μm以上8000μm以下)であればよく、0.155mm以上7mm以下であることが好ましく、0.158mm以上6mm以下であることがより好ましい。突起20の上面201の最小長Dmは、0.03mm以上1.5mm以下であればよく、0.05mm以上1.2mm以下であることが好ましく、0.07mm以上1.05mm以下であることがより好ましい。
実施例1〜6および比較例1〜2のそれぞれについて、光学顕微鏡(モデル:Bx−60 F5、オリンパス社)を用いて6.821mm×5.312mm(面積:36.233mm2)の計測領域内の画像を撮像し、解析ソフト(イメージプロ プラス)を用いて計測領域の全ての突起の面積および外周長を計算した。「突起面積/突起外周長」は、計測領域内に配置された突起の合計面積を、計測領域内に配置された突起の外周長の合計で除算した値である。「突起面積割合」は、計測領域内に配置された突起の合計面積を、計測領域の面積(36.233mm2)で除算した値である。図3−1〜図3−7は、それぞれ、比較例1、比較例2、および実施例2〜6の光透過板における計測部分を光学顕微鏡で撮像した画像を示している。図3−1〜図3−7に示したように、各光透過板は、本体部の第1表面から突出するように第1表面上に形成された複数の突起を備えている。なお、図中に示した「外周境界線」は、突起の面積および外周長さの計測位置を示している。また、厚い境界線は斜面を示しており、厚い境界線内のラフな領域は、不規則な形状を有する突起の上面を示している。「突起面積/突起外周長」は100μm以上200μm以下の範囲内であればよく、110μm以上190μm以下であることが好ましく、115μm以上175μm以下であることがより好ましい。また、「突起面積割合」は、35%以上70%以下であればよく、38%以上68%以下であることが好ましく、40%以上66%以下であることがより好ましい。
Claims (26)
- 第1表面を有する本体部と、
前記第1表面から突出するように前記第1表面に形成された突起とを備え、
前記突起は、不規則な形状を有する上面と、前記第1表面と前記上面とを接続する斜面とを有しており、
前記上面から前記第1表面までの高さHpが5μm以上40μm以下であり、
前記突起の面積を前記突起の外周長で除算した値が100μm以上147μm以下であることを特徴とする光透過板。 - 前記突起の面積を前記突起の外周長で除算した値が110μm以上145μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光透過板。
- 前記突起の面積を前記突起の外周長で除算した値が115μm以上144μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光透過板。
- 不規則な形状を有する前記上面の最大幅Wmが0.15mm以上8mm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光透過板。
- 厚さが0.5mm以上6mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記斜面の前記第1表面に対する垂直投影幅Wsが10μm以上160μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記斜面と前記第1表面とのなす角度が120°以上177°以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記突起における不規則な形状を有する前記上面は、前記本体部の厚さ方向に沿って前記第1表面上に垂直投影した形状が不規則な形状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光透過板。
- 透明樹脂からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記本体部および前記突起に複数の拡散粒子が分散されており、
前記拡散粒子の平均粒子径が0.1μm以上30μm以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の光透過板。 - 前記本体部の前記第1表面から突出する前記突起を複数備え、
互いに隣接する前記突起同士の最小距離が10μm以上1000μm以下の範囲であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の光透過板。 - 前記第1表面における前記突起以外の部分の表面粗さ(Ra)は0.1μm未満であり、不規則な形状を有する前記上面の表面粗さ(Ra)は0.5μm未満であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記第1表面における前記突起以外の部分の表面粗さ(Ra)は0.01μm以上0.08μm以下であり、不規則な形状を有する前記上面の表面粗さ(Ra)は0.01μm以上0.1μm以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記第1表面における前記突起以外の部分の表面粗さ(Ra)は0.02μm以上0.07μm以下であり、不規則な形状を有する前記上面の表面粗さ(Ra)は0.03μm以上0.25μm以下であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記本体部は前記第1表面の反対側に第2表面を備えており、
前記第2表面の表面粗さ(Ra)は3μm以上30μm以下であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の光透過板。 - 前記第1表面は光入射面であり、前記第2表面は光出射面であることを特徴とする請求項15に記載の光透過板。
- 光透過率が50%以上70%以下であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記本体部と前記突起とが一体化されていることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記突起の前記上面は前記本体部の前記第1表面に実質的に平行であることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記突起は、不規則な形状を有する前記突起の前記上面の最大幅Wmの両端側に位置する第1斜面と第2斜面とを有し、上記第1斜面および上記第2斜面は上記第1表面と前記上面とを接続しており、
前記第1斜面と前記第1表面とが成す角度である第1角度と、前記第2斜面と前記第1表面とが成す角度である第2角度とが互いに異なることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の光透過板。 - 前記突起は、不規則な形状を有する前記突起の前記上面の最大幅Wmの両端側に位置する第1斜面と第2斜面とを有し、上記第1斜面および上記第2斜面は上記第1表面と前記上面とを接続しており、
前記第1斜面と前記第1表面とが成す角度である第1角度、および上記第2斜面と上記第1表面とが成す角度である第2角度が、それぞれ120°以上177°以下の範囲内であることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の光透過板。 - 不規則な形状を有する前記突起の前記上面における前記最大幅に垂直な方向の最小長が0.03mm以上1.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の光透過板。
- 前記突起の面積の前記第1表面の面積に対する割合が35%以上70%以下であることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の光透過板。
- 光源と、請求項1〜23のいずれか1項に記載の光透過板とを備え、
前記第1表面が前記光源と対向するように配置されていることを特徴とするバックライトモジュール。 - 上記第1表面は光入射面であることを特徴とする請求項24に記載のバックライトモジュール。
- 請求項24または25に記載のバックライトモジュールを備えていることを特徴とするディスプレイ装置。
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