JP6194676B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
電磁波を反射及び透過する誘電体の表裏が第一及び第二の面により規定され、前記第一又は第二の面はハーフミラーを形成し、
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有する、前記誘電体を有する装置である。
2.アンテナ装置
2.1 アンテナ装置
2.2 多重分離装置
2.3 段差の決め方
3.通信システム
4.三多重(その1)
5.三多重(その2)
6.変形例
上記の1-6の項目の区分けは実施の形態に必須ではなく、説明の便宜上なされているにすぎない。従って、ある項目で説明されている事項が別の項目で説明されている事項と矛盾しない限り組み合わせられてもよい。
実施の形態によるアンテナ装置や通信システム等を説明する前に、電磁波又は電波の基本的特性である軌道角運動量(OAM)について説明する。電磁波の軌道角運動量(OAM)のモードは、整数値をとる量子数Lにより指定される(L=0,±1,±2,...)。量子数がLである軌道角運動量(OAM)の電磁波は、1光子当たりLh/(2π)の軌道角運動量を有する。hはプランク定数である。量子数Lは、電磁波の進行方向に垂直な面内において電磁波の位相が回転する度合いを示す。電磁波の軌道角運動量(OAM)の量子数Lが0であった場合(L=0)、電磁波の進行方向に垂直な面内において電磁場の振幅方向(例えば、電場の振幅方向)は、任意の時点及び任意の場所で一定であり、電磁波の位相は変化しない。すなわち、電磁波の軌道角運動量(OAM)の量子数Lが0であった場合、その電磁波は直線偏波又は円偏波である。
円偏波の場合、進行方向に垂直な面内における電磁場の振幅方向は、電磁波が進行するにつれて右回り又は左回りに回転しているが、任意の1つの時点及び任意の1つの場所に着目すれば、電磁場の振幅方向は一定であり、電磁波の位相はその垂直な面内で一定である。
<<2.1 アンテナ装置>>
図7は、実施の形態によるアンテナ装置70を示す。アンテナ装置70は、第一の一次アンテナ71と、第二の一次アンテナ72と、多重分離装置73と、二次アンテナ74とを有する。アンテナ装置70は、通信の用途に応じて適切な如何なる構造を使用してもよい。一例として、アンテナ装置70は、カセグレンアンテナ(Cassegrain antenna)、グレゴリアンアンテナ(Gregorian antenna)、オフセットパラボラアンテナ(Offset parabola antenna)、オフアクシスパラボラアンテナ(Off-axis parabola antenna)、ホーンリフレクタアンテナ(Hone reflector antenna)等を形成してもよいが、これらに限定されない。また、アンテナ装置は適切な如何なる通信の用途に使用されてもよいが、一例として、衛星通信に使用されてもよい。
図8は図7に示す多重分離装置73と第一及び第二の一次アンテナ71、72との関係を示す。多重分離装置73は、石英、ガラス、水晶等のような電磁波に対して透明な材料で形成された誘電体であり、片面がハーフミラーを形成しかつ図9等を参照しながら説明するような所定の形状に加工された表裏の面を有する。第一の一次アンテナ71から放射された電磁波は、多重分離装置73の第一の面81に入射し、第一の面81により反射される。反射の前後において、第一の面81に入射した電磁波の軌道角運動量(OAM)の量子数Lは、L1だけ変化する。第二の一次アンテナ72から放射された電磁波は、多重分離装置73の第二の面82に入射し、第一の面81の側に透過する。透過の前後において、第二の面81に入射した電磁波の軌道角運動量(OAM)の量子数Lは、L2だけ変化する。従って、軌道角運動量(OAM)の量子数LがL1だけ変化した電磁波と、軌道角運動量(OAM)の量子数LがL2だけ変化した電磁波とを多重することで、合成波が生成される。合成波は第一の面81から出力される。軌道角運動量(OAM)が異なる電磁波はほとんど干渉しないので、合成波を伝送路で送信することで多重通信を行うことができる。
[段差d1の決め方]
図9及び図10に示す多重分離装置の8つの領域S1-S8各々から反射される電磁波は、段差d1に応じた位相を有する。例えば、z軸+∞方向(垂直方向)から第一の面81の領域S1に電磁波(L=0)が入射して反射した場合の電磁波は、z軸+∞方向(垂直方向)から第一の面81の領域S2に電磁波(L=0)が入射して反射した場合の電磁波よりも、往路と復路により2d1の距離だけ余分に進行する。この場合の光路差が位相差Δφ1=2π/8(=π/4)に等しい場合、領域S1-S8の各々から反射される電磁波はそれぞれπ/4ずつ位相が異なり、8つの領域S1-S8全体の位相差の合計は、π/4×8=2π(ラジアン)となる。従って、第一の面81に入射した電磁波の軌道角運動量(OAM)の量子数Lは、第一の面81により反射されることで、+1又は-1だけ変化する。従って、量子数を±1だけ変化させるための段差d1は次のようにして求めることができる。
∴ d1=λ/16
ただし、kは波数であり、2π/λに等しく、λは電磁波の波長である。仮に、領域の総数が8ではなくNであり(Nは2以上の整数)、軌道角運動量(OAM)の量子数の変化量がLであった場合、段差d1は次のようにして求めることができる。
∴ d1=Lλ/(2N)
更に、第一の面81に入射する電磁波が、xy平面に垂直な軸に対して角度αをなす場合、光路差はk×2d1cosαとなるので、段差d1は次のようにして求めることができる。
∴ d1=Lλ/(2Ncosα)。
次に、図8ないし図10において、第二の面82から入射し、多重分離装置73を透過し、第一の面81から出力される電磁波の軌道角運動量(OAM)の量子数を所定値だけ変化させるように、第二の面82の段差d2を決定することを考察する。この場合、第二の面82から入射して透過する電磁波のうち、一部は第一の面81から多重分離装置73の外部に出て行くが、一部は第一の面81で反射し、第二の面82の方へ戻ってくる。戻ってきた電磁波のうち、一部は第二の面82から多重分離装置73の外部に出て行くが、一部は第二の面82で反射し、第一の面81の方に進行する。従って、実際にはこのような多重分離装置73の内部における多重反射も考慮して、段差d2を適切に決定する必要がある。
左辺及び右辺の第一項は(d1+d2)の厚みを有する媒質(多重分離装置73)の内部を進行する場合の位相を表し、第二項は多重分離装置73の外部(空気中)を(d1+d2)の距離だけ進行する場合の位相を表す。この場合の光路差又は位相差が、π/4であった場合、8つの領域S1-S8の各々を透過する電磁波はそれぞれπ/4ずつ位相が異なり、8つの領域S1-S8全体の位相差の合計は、π/4×8=2π(ラジアン)となる。従って、第二の面82から第一の面81に透過した電磁波の軌道角運動量(OAM)の量子数Lは、第二の面82から第一の面81までの多重分離装置73の内部を透過することで、+1又は-1だけ変化する。従って、量子数を±1だけ変化させるための段差d2は次のようにして求めることができる。
∴ d2=λ/(8(n-1))-d1
仮に、領域の総数が8ではなくNであり(Nは2以上の整数)、軌道角運動量(OAM)の量子数の変化量がLであった場合、段差d2は次のようにして求めることができる。
∴ d2=Lλ/(N(n-1))-d1
更に、電磁波が第二の面82から第一の面81を透過する場合に、xy面に垂直な軸に対する入射角がαであり屈折角がβであり、(d1+d2)の厚みの媒質を透過して出て行く電磁波と、空気中を進行する電磁波との間の位相差は、次のように表現できる。
この位相差が、2πL/Nであった場合、N個の領域各々を透過した電磁波の軌道角運動量(OAM)の量子数は、±Lだけ変化する。この場合の段差d2は、次のようにして求めることができる。
∴ d2=(λ/N)/((n2-sin2α)1/2-cosα)-d1
図9及び図10に示す例では、多重分離装置73が厚みの異なる8つの領域に分割されているが、分割する数は適切な如何なる値でもよい。例えば、図11に示されるように、多重分離装置73が厚みの異なる16個の領域に分割されてもよい。分割数又は領域の総数が多いと、設定される位相の種類が多くなり、電磁波の位相回転を適確に実現できるので、干渉やノイズ等の外乱に対する耐性を強化する等の観点から好ましい。このような観点からは、図12に示すように、多重分離装置73の第一の面81が、螺旋滑り台状に所定の勾配又は傾斜で連続的に変化する高さを有し、多重分離装置73の第二の面82も、螺旋滑り台状に所定の勾配又は傾斜で連続的に変化する高さを有していてもよい。図12に示す例の場合、第一の面81における勾配は+4d1/πであり、第二の面82における勾配は、-4d2/πである。一方、分割数又は領域の総数が多いと、そのような面の設計及び製造工程が複雑になり、コストが高くなってしまうことが懸念される。逆に、分割数又は領域の総数が少なかった場合、設定される位相の種類が少なくなり、電磁波の位相回転を適確に実現しにくくなるので、干渉やノイズ等の外乱に対する耐性が弱くなってしまうことが懸念される。従って、実際には、外乱に対する耐性と設計や製造の複雑さとを少なくとも考慮して、分割数又は領域の総数を決定する必要がある。
図7−図12に示す多重分離装置73は、送信側にも受信側にも使用できる。図16は、そのような多重分離装置を用いた通信システムを示す。通信システム130は、送信側のアンテナ装置70と、受信側のアンテナ装置170とを含む。図7を参照しながら説明したのと同様に、アンテナ装置70は、第一の一次アンテナ71と、第二の一次アンテナ72と、多重分離装置73と、二次アンテナ74とを有する。アンテナ装置170は、第一の一次アンテナ171と、第二の一次アンテナ172と、多重分離装置173と、二次アンテナ174とを有する。
「2.アンテナ装置」及び「3.通信システム」において説明した多重分離装置は、軌道角運動量(OAM)が異なる2つの電磁波を多重及び分離していた。しかしながら、実施の形態は、2つの電磁波を多重及び分離する例に限定されず、軌道角運動量(OAM)が異なる3以上の電磁波を多重及び分離する場合にも適用できる。
図9-図15を参照しながら説明した多重分離装置の複数の領域各々の厚みは、x軸に対してなす角度θが増えるにつれて増加している。しかしながら、多重分離装置の複数の領域各々の厚みが、x軸に対してなす角度θによらず一定であるようにすることも可能である。これは、厚みがd1-d2ずつ変化する図13-図15に示す例において、d1=d2とした場合に相当する。
図7-図21に示す多重分離装置は正面図において四角形の形状を有していたが、このことは実施の形態に必須ではなく、電磁波を反射及び透過させる適切な如何なる形状が使用されてもよい。例えば、多重分離装置の正面形状は、四角形状ではなく図22に示すように円形であってもよい。更に、多重分離装置の正面形状は、正方形だけでなく、図23に示すように、長方形であってもよい。また、多重分離装置の正面形状は、円形だけでなく、図24に示すように、楕円形であってもよい。図23及び図24に示すように、多重分離装置の縦又は横(x軸方向又はy軸方向)の一方を長くすることは、図8、図16、図17及び図21に示すように、透過する電磁波が進行する方向(z軸方向)に対して、多重分離装置を傾けて使用する場合に有利である。これらの場合の多重分離装置は、電磁波の進行方向に垂直な面内で放射状又は対称的に広がっている電磁波を、進行方向に対して傾斜した面で受けるからである。一例として、透過する電磁波の進行方向に対して多重分離装置が45度傾斜している場合、図23に示す長方形の長辺は、短辺の√2倍であってもよい。同様に、透過する電磁波の進行方向に対して多重分離装置が45度傾斜している場合、図24に示す楕円の長軸は、短軸の√2倍であってもよい。
(付記1)
電磁波を反射及び透過する誘電体の表裏が第一及び第二の面により規定され、前記第一又は第二の面はハーフミラーを形成し、
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有する、前記誘電体を有する装置。
(付記2)
前記第一の面で反射する前後で電磁波の軌道角運動量が所定値だけ変化するように、前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有する、付記1に記載の装置。
(付記3)
前記第一及び第二の面の間を透過する前後で電磁波の軌道角運動量が所定値だけ変化するように、前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有する、付記1又は2に記載の装置。
(付記4)
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に第一の段差ずつ変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に第二の段差ずつ変化する高さを有する、付記1−3の何れか一項に記載の装置。
(付記5)
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋滑り台状に第一の勾配で連続的に変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋滑り台状に第二の勾配で連続的に変化する高さを有する、付記1−3の何れか一項に記載の装置。
(付記6)
電磁波を反射及び透過する誘電体を有する装置と、
前記装置から受信した合成波を送信するアンテナと
を有するアンテナ装置であって、
前記装置の前記誘電体の表裏が第一及び第二の面により規定され、前記第一又は第二の面はハーフミラーを形成し、
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
第一の軌道角運動量を有する電磁波である前記第一の面により反射された電磁波と、第二の軌道角運動量を有する電磁波である前記第二の面から前記第一の面に透過した電磁波とを多重することで、前記合成波が生成される、アンテナ装置。
(付記7)
前記アンテナがパラボラアンテナである、付記6に記載のアンテナ装置。
(付記8)
電磁波を反射及び透過する第一の誘電体を有する第一の装置と、
電磁波を反射及び透過する第二の誘電体を有する第二の装置と、
前記第二の装置から受信した第二の合成波を送信するアンテナと
を有するアンテナ装置であって、
前記第一の装置の前記第一の誘電体の表裏が第一及び第二の面により規定され、前記第一又は第二の面はハーフミラーを形成し、
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
第一の軌道角運動量を有する電磁波である前記第一の面により反射された電磁波と、第二の軌道角運動量を有する電磁波である前記第二の面から前記第一の面に透過した電磁波とを多重することで、第一の合成波が生成され、
前記第二の装置の前記第二の誘電体の表裏が第三及び第四の面により規定され、
前記第三の面は、前記第四の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第四の面は、前記第三の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
第三の軌道角運動量を有する電磁波である前記第三の面により反射された電磁波と、前記第一の合成波が前記第四の面から前記第三の面に透過した場合に前記第三の面から出力された電磁波とを多重することで、前記第二の合成波が生成される、アンテナ装置。
(付記9)
電磁波を反射及び透過する第一の誘電体を有する多重装置と、合成波を送信する送受信アンテナとを有する送信装置と、
前記合成波を受信する受信アンテナと、電磁波を反射及び透過する第二の誘電体を有する分離装置とを有する受信装置と、
を有する通信システムであって、
前記多重装置の前記第一誘電体の表裏が第一及び第二の面により規定され、前記第一又は第二の面はハーフミラーを形成し、
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
第一の軌道角運動量を有する電磁波である前記第一の面により反射された電磁波と、第二の軌道角運動量を有する電磁波である前記第二の面から前記第一の面に透過した電磁波とを多重することで、前記合成波が生成され、
前記分離装置の前記第二の誘電体の表裏が第三及び第四の面により規定され、
前記第三の面は、前記第四の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第四の面は、前記第三の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記分離装置は、前記合成波のうち前記第三の面により反射された電磁波から、前記第一の面に入射した電磁波を取得し、かつ前記合成波のうち前記第三の面から前記第四の面に透過した電磁波から、前記第二の面に入射した電磁波を取得する、通信システム。
12 OAMフィルタ
70 アンテナ装置
71 第一の一次アンテナ
72 第二の一次アンテナ
73 多重分離装置
74 二次アンテナ
81 第一の面
82 第二の面
83 第三の面
84 第四の面
140 アンテナ装置
141 第一の一次アンテナ
142 第二の一次アンテナ
143 第一の多重分離装置
144 第三の一次アンテナ
145 第二の多重分離装置
146 二次アンテナ
170 アンテナ装置
171 第一の一次アンテナ
172 第二の一次アンテナ
173 多重分離装置
174 二次アンテナ
182 第二の多重分離装置
183 第三の面
184 第四の面
Claims (5)
- 電磁波を反射及び透過する誘電体を有する装置と、
前記装置から受信した合成波を送信するアンテナと
を有するアンテナ装置であって、
前記装置の前記誘電体の表裏が第一及び第二の面により規定され、前記第一又は第二の面はハーフミラーを形成し、
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
第一の軌道角運動量を有する電磁波である前記第一の面により反射された電磁波と、第二の軌道角運動量を有する電磁波である前記第二の面から前記第一の面に透過した電磁波とを多重することで、前記合成波が生成される、アンテナ装置。 - 電磁波を反射及び透過する誘電体を有する装置と、
受信した合成波を前記装置に送るアンテナと
を有するアンテナ装置であって、
前記装置の前記誘電体の表裏が第一及び第二の面により規定され、前記第一又は第二の面はハーフミラーを形成し、
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記装置は、前記合成波を、第一の軌道角運動量を有する第一の電磁波と第二の軌道角運動量を有する第二の電磁波とに分離し、前記第一の電磁波は前記合成波のうち前記第一の面により反射された電磁波であり、前記第二の電磁波は前記合成波のうち前記第一の面から前記第二の面に透過した電磁波である、アンテナ装置。 - 前記第一の面で反射する前後で電磁波の軌道角運動量が所定値だけ変化するように、前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有する、請求項1又は2に記載の装置。
- 前記第一及び第二の面の間を透過する前後で電磁波の軌道角運動量が所定値だけ変化するように、前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有する、請求項1ないし3のうち何れか一項に記載の装置。
- 電磁波を反射及び透過する第一の誘電体を有する第一の装置と、
電磁波を反射及び透過する第二の誘電体を有する第二の装置と、
前記第二の装置から受信した第二の合成波を送信するアンテナと
を有するアンテナ装置であって、
前記第一の装置の前記第一の誘電体の表裏が第一及び第二の面により規定され、前記第一又は第二の面はハーフミラーを形成し、
前記第一の面は、前記第二の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第二の面は、前記第一の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
第一の軌道角運動量を有する電磁波である前記第一の面により反射された電磁波と、第二の軌道角運動量を有する電磁波である前記第二の面から前記第一の面に透過した電磁波とを多重することで、第一の合成波が生成され、
前記第二の装置の前記第二の誘電体の表裏が第三及び第四の面により規定され、
前記第三の面は、前記第四の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
前記第四の面は、前記第三の面から離れるにつれて螺旋状に変化する高さを有し、
第三の軌道角運動量を有する電磁波である前記第三の面により反射された電磁波と、前記第一の合成波が前記第四の面から前記第三の面に透過した場合に前記第三の面から出力された電磁波とを多重することで、前記第二の合成波が生成される、アンテナ装置。
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