JP6194673B2 - 光学モジュール及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、光学モジュール及び電子機器に関する。
従来、波長可変干渉フィルターを用いて分光スペクトルを測定する装置が知られている
(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の装置は、対向配置されたミラーを有する可変ファブリペロー型
の第1フィルタ(波長可変干渉フィルター)と、所定帯域の光を選択的に透過させる複数
のバンドパス部を有する第2フィルタと、を備えている。この第2フィルタは、波長可変
干渉フィルターに対向配置されている。また、複数のバンドパス部は、それぞれ異なる次
数の干渉光を透過させるように構成され、波長可変干渉フィルターの異なる一部にそれぞ
れ対応するように配置されている。具体的には、複数のバンドパス部は、波長可変干渉フ
ィルターの透過光の光路と直交する方向に並列配置されている。
このように構成された特許文献1に記載の装置では、複数のバンドパス部を、波長可変
干渉フィルターの異なる一部にそれぞれ対応するように配置することで、複数のバンドパ
ス部のそれぞれが、複数の次数の干渉光を含む光から、対応する次数の干渉光を透過させ
る。そして、バンドパス部を透過した光を受光することで、複数の波長について同時に測
定を行っている。
特開2012−127917号公報
ここで、上述の特許文献1に記載の装置を用いて、複数の波長について同時に測定を行
うことにより、例えば、測定時間の短縮を図ることが考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、各バンドパス部が並列配置されている。
このため、波長可変干渉フィルターの透過光のうちの一部の領域からの透過光が、1つの
バンドパス部を介して、受光部で受光される。この際に、各バンドパス部において、対応
する次数以外の干渉光(透過光)が除去されるので、受光量が低減する。したがって、短
時間で測定を行うと、十分な受光量を得ることができず、高精度の分光測定を実施できな
いという課題がある。このような分光精度の低下を抑制するには、受光部による受光時間
を長くする必要があり、短時間での測定ができないという課題がある。
以上のように、特許文献1に記載の装置では、分光精度を維持したまま、受光時間を短
縮できないという課題がある。
本発明の目的は、複数の次数に対応するピーク波長の光を分離させ、取り出す際に、光
量の減少を抑制することができる光学モジュール及び電子機器を提供することである。
本発明の一態様の光学モジュールは、第一反射膜と、前記第一反射膜に対向する第二反射膜と、を備え、前記第一反射膜と前記第二反射膜との間のギャップ寸法に応じた、複数の次数のそれぞれに対応するピーク波長の光を透過させる干渉フィルターと、所定の波長帯域の光と、前記所定の波長帯域以外の光とを分離する複数の光分離素子と、を具備し、前記複数の光分離素子のうちの一つは、前記所定の波長帯域内に前記複数の次数のうちの一つに対応した前記ピーク波長が含まれ、前記複数の光分離素子の各々が前記干渉フィルターの透過光の光路上に配置され、前記第一反射膜を覆う第一透光部材、及び前記第二反射膜を覆い、所定の光学ギャップを介して前記第一透光部材に対向する第二透光部材をさらに備え、前記干渉フィルターは、前記ギャップ寸法を変更するギャップ変更部をさらに備え、前記第一透光部材及び前記第二透光部材は、導電性を有し、
前記第一透光部材と前記第二透光部材との間の静電容量を検出する容量検出部をさらに備えたことを特徴とする。
上記の本発明に係る光学モジュールは、第一反射膜及び前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備え、前記第一反射膜及び前記第二反射膜間のギャップ寸法に応じた、複数の次数のそれぞれに対応するピーク波長を含む光を透過させる干渉フィルターと、所定の波長帯域の光、及び前記所定の波長帯域以外の光を分離する光分離素子と、を具備し、前記光分離素子は、それぞれ異なる前記次数に対応して複数設けられるとともに、当該光分離素子における前記所定の波長帯域内に前記次数に対応した前記ピーク波長が含まれ、前記光分離素子は、それぞれ異なる前記次数に対応して複数設けられるとともに、当該光分離素子における前記所定の波長帯域内に前記次数に対応した前記ピーク波長が含まれ、これら複数の光分離素子が前記干渉フィルターの透過光の光路上に順次配置されたことを特徴とする。

ここで、本発明において、複数の光分離素子がそれぞれ異なる次数に対応するとは、1
又は2以上の次数に対応したピーク波長を含む光と、それ以外の光とを分離する複数の光
分離素子において、それぞれ対応する次数が完全に一致せずに、少なくとも一部が異なっ
ていることを意味している。
また、干渉フィルターの透過光の光路は、干渉フィルターの透過光そのものや、当該透
過光が光分離素子によって分離された光、すなわち透過光の一部である分離光の光路を含
む。また、透過光の光路は、当該透過光の光路がミラーによって変更された後の光路も含
む。
本発明では、光学モジュールは、干渉フィルターの透過光の光路上に複数の光分離素子
が順次配置されている。これら複数の光分離素子は、干渉フィルターの透過光に含まれる
、複数の次数に対応して、それぞれ異なる所定の波長帯域が設定されている。すなわち、
光分離素子は、干渉フィルターから透過した透過光のうち、複数の次数の少なくとも1つ
に対応するピーク波長が所定の波長帯域に含まれるように構成されている。
このような構成では、同時に複数の次数に対応するピーク波長の光を取得することがで
きる。
また、このような構成では、干渉フィルターの透過光の全部を入射させるように光分離
素子を配置することができる。これにより、干渉フィルターを透過した透過光の一部から
特定の次数に対応する光を出力する場合と比べて、当該次数に対応する光の光量が大きく
なる。
以上から、本発明に係る光学モジュールは、同時に複数のピーク波長の光を出力するこ
とができるとともに、各ピーク波長の光量低下を抑制できる。
ここで、全ての光分離素子が並列配置されている従来の構成では、光分離素子の分離光
の一部を取得し、一部を除去しているため、除去した部分に含まれている、取得対象の波
長帯域の光を取得することができなかった。
本発明では、光分離素子の分離光が他の光分離素子に入射されるように、複数の光分離
素子が順次配置されているので、従来の構成では除去されていた分離光に含まれている次
数のピーク波長の光を、当該分離光が入射される光分離素子によって、取り出すことがで
きる。したがって、取得可能な光量を増大させることができる。
本発明の光学モジュールでは、前記干渉フィルターは、前記第一反射膜及び前記第二反
射膜の間に配置された透光部材を備えたことが好ましい。
ここで、透光部材としては、反射膜間の媒体の屈折率より大きいものを用いる。例えば
、干渉フィルターを真空状態で用いる場合では、真空の屈折率である「1」よりも大きい
屈折率を用いる。
本発明では、透光部材は、反射膜間の屈折率を大きくでき、反射膜間を通過する光の光
路長を増大させることができる。これにより、真空の場合に比べて反射膜間距離を拡大し
なくとも、透過光に含まれる光の次数を高く設定することができる。
ところで、低次数のピーク波長の光よりも高次数のピーク波長の光の方が、反射膜間の
ギャップ寸法の変動に対する波長変化が小さい。したがって、例えば振動や温度変化とい
った外的要因等により、ギャップ寸法が変動した場合でも、高次数のピーク波長の光を出
力させる構成とすることで、出力された各ピーク波長の光の波長変化を抑制することがで
きる。
また、本発明では、透過光から所定の対象波長域内の光を出力する場合、当該対象波長
域内により多くのピーク波長を含ませることで、同時により多くの波長の光を出力させる
ことができる。ここで、低次数のピーク波長を用いて対象波長域内から複数のピーク波長
の光を出力させる場合と、より高次数のピーク波長を用いて対象波長域内から複数のピー
ク波長の光を出力させる場合とを比較する。
前者では、各ピーク波長間の間隔(FSR:Free Spectral Range)が大きく、対象波長域
によっては、当該対象波長域におけるピーク波長の数が少なくなる。この場合、例えば、
反射膜間のギャップ寸法を順次変更し、出力された各ピーク波長の光の光量を検出して分
光スペクトルを測定する場合では、同時に測定可能なピーク波長が少ない分、ギャップ寸
法を変更する回数(測定回数)が多くなり、測定時間が長くなる。
これに対して、後者では、FSRが小さいため、対象波長域に多くのピーク波長が含まれ
ることになる。したがって、これらのピーク波長の光をそれぞれ光分離素子により分離す
ることで、一度に検出可能なピーク波長の光も多くなる。したがって、例えば分光スペク
トルを測定する場合でも、測定回数を少なくでき、測定時間の短縮を図れる。
本発明の光学モジュールでは、前記第一反射膜を覆う第一透光部材、及び前記第二反射
膜を覆い、所定の光学ギャップを介して前記第一透光部材に対向する第二透光部材を備え
たことが好ましい。
本発明では、第一透光部材及び第二透光部材により、それぞれ第一反射膜及び第二反射
膜が覆われている。このため、これらの透光部材を各反射膜の保護膜として機能させるこ
とができ、各反射膜の劣化を抑制することができる。
本発明の光学モジュールでは、前記干渉フィルターは、前記ギャップ寸法を変更するギ
ャップ変更部を備え、前記第一透光部材及び前記第二透光部材は、導電性を有し、前記光
学モジュールは、当該前記第一透光部材及び前記第二透光部材間の静電容量を検出する容
量検出部を備えたことが好ましい。
本発明では、干渉フィルターは、ギャップ変更部により、反射膜間のギャップ寸法を変
更することが可能であり、容量検出部により、導電性である第一透光部材及び第二透光部
材の間の静電容量を測定する。ここで、上述した発明のように、干渉フィルターを透過す
る透過光のうち、所定の対象波長域に高次数のピーク波長が含まれるようにするためには
、反射膜間の光学的距離を大きくすることが好ましい。しかしながら、例えば各反射膜を
導電性膜とし、これらの反射膜間のギャップ寸法を容量検出部で検出する場合、反射膜間
のギャップ寸法と、各反射膜に保持される電荷量とは反比例するため、ギャップ寸法が大
きくなるほど、容量検出の検出精度が低下する。
これに対して、本発明では、反射膜を覆って設けられる第一透光部材及び第二透光部材
の間の静電容量を検出する。したがって、第一透光部材及び第二透光部材の距離は、第一
反射膜及び第二反射膜間のギャップ寸法よりも小さくなるため、容量検出の検出精度を上
記のような場合に比べて、向上させることができる。
本発明の光学モジュールにおいて、前記光分離素子における前記所定の波長帯域内には
、前記干渉フィルターにおける前記次数に対応した前記ピーク波長が1つ含まれているこ
とが好ましい。
本発明では、各光分離素子における光を分離する波長帯域において、干渉フィルターの
透過光のうちの1つのピーク波長が含まれるように、各光分離素子における光を分離する
波長帯域が設定されている。したがって、各光分離素子によってそれぞれ1つのピーク波
長が分離されることになり、所望のピーク波長の光を容易に取得することができる。
本発明の光学モジュールでは、前記光分離素子は、ダイクロイックミラーであり、複数
の前記ダイクロイックミラーは、前記光路の前記干渉フィルター側から、前記所定の波長
帯域以外の光の反射率が低い順に配置されたことが好ましい。
このような構成では、ダイクロイックミラーによって分離された分離光に所定の波長帯
域以外の光が含まれることを抑制でき、所望の波長の光を高精度に出力させることができ
る。また、干渉フィルター側に配置されたダイクロイックミラーによって、所定の波長帯
域以外の光が反射されず、透過することで、各ダイクロイックミラーの透過光の光量低下
を抑制できる。また、各次数に対応するピーク波長の光を、より確実に分離できる。
本発明の光学モジュールは、第一反射膜及び前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備
え、前記第一反射膜及び前記第二反射膜間のギャップ寸法に応じた、複数の次数のそれぞ
れに対応するピーク波長を含む光を透過させる干渉フィルターと、所定の波長帯域の光、
及び前記所定の波長帯域以外の光を分離する光分離素子と、を具備し、前記光分離素子は
、それぞれ異なる前記次数に対応して複数設けられるとともに、当該光分離素子における
前記所定の波長帯域内に前記次数に対応した前記ピーク波長が含まれ、複数の前記光分離
素子は、前記干渉フィルターの透過光が入射される第一光分離素子と、前記第一光分離素
子によって分離された光が入射される第二光分離素子と、を含むことを特徴とする。
本発明では、光学モジュールは、複数の光分離素子を備えている。そして、これら複数
の光分離素子は、そのうちの1つであるの第一光分離素子に干渉フィルターの透過光が入
射され、当該第一光分離素子によって分離された分離光が入射される第二光分離素子を含
んでいる。また、これら複数の光分離素子は、干渉フィルターの透過光に含まれる、複数
の次数に対応して、それぞれ異なる所定の波長帯域が設定されている。すなわち、光分離
素子は、干渉フィルターから透過した透過光のうち、複数の次数の少なくとも1つに対応
するピーク波長が所定の波長帯域に含まれるように構成されている。
このような構成では、上記発明と同様に、同時に複数のピーク波長の光を出力すること
ができるとともに、各ピーク波長の光量低下を抑制できる。
また、第一光分離素子によって分離された光が第二光分離素子に入射されるように構成
されている。これにより、上記発明と同様に、従来の構成では除去されていた分離光から
、第二光分離素子によって、当該第二光分離素子に対応づけられている次数のピーク波長
の光を取得することができる。したがって、取得可能な光量を増大させることができる。
本発明の電子機器は、第一反射膜及び前記第一反射膜に対向する第二反射膜、を備え、
前記第一反射膜及び前記第二反射膜間のギャップ寸法に応じた、複数の次数のそれぞれに
対応するピーク波長を含む光を透過させる干渉フィルターと、所定の波長帯域の光、及び
前記所定の波長帯域以外の光を分離する光分離素子と、前記干渉フィルターを制御する制
御部と、を具備し、前記光分離素子は、それぞれ異なる前記次数に対応して複数設けられ
るとともに、当該光分離素子における前記所定の波長帯域内に前記次数に対応した前記ピ
ーク波長が含まれ、これら複数の光分離素子が前記干渉フィルターの透過光の光路上に順
次配置されたことを特徴とする。
本発明では、上述した発明と同様、同時に複数のピーク波長の光量値を取得することが
できるとともに、各ピーク波長の光量低下を抑制できる。したがって、このような光学モ
ジュールを用いた、本発明の電子機器では、高精度に迅速な処理を実施することができる
。例えば、各光分離素子により分離された光の光量に基づいて分光スペクトルを測定する
場合では、十分な光量に基づいた精度の高い分光スペクトル測定が実施でき、かつ、同時
に複数のピーク波長を検出することができるため、測定の高速化を図ることができる。
本発明に係る一実施形態の分光測定装置の概略構成を示すブロック図。 上記実施形態における波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図。 上記実施形態における波長可変干渉フィルターの概略構成を示す断面図。 上記波長可変干渉フィルターの透過光のスペクトルの一例を示すグラフ。 ダイクロイックミラーの反射特性(第1帯域)の一例を示すグラフ。 ダイクロイックミラーの反射特性(第2帯域)の一例を示すグラフ。 ダイクロイックミラーの反射特性(第3帯域)の一例を示すグラフ。 図4に示す第1変動帯域における測定結果の一例を示すグラフ。 図4に示す第2変動帯域における測定結果の一例を示すグラフ。 図4に示す第3変動帯域における測定結果の一例を示すグラフ。 図4に示す第4変動帯域における測定結果の一例を示すグラフ。 分光測定装置における分光測定処理の一例を示すフローチャート。 1次ピーク波長及び複数の高次ピーク波長におけるギャップ寸法の変化量と波長変化量との関係を示すグラフ。 1次ピーク波長及び高次ピーク波長におけるギャップ寸法精度と色差との関係を示すグラフ。 本発明の電子機器の一例である測色装置を示すブロック図。 本発明の電子機器の一例であるガス検出装置を示す概略図。 図16のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図。 本発明の電子機器の一例である食物分析装置の概略構成を示す図。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。
[分光測定装置の構成]
図1は、本発明に係る一実施形態の分光測定装置の概略構成を示すブロック図である。
分光測定装置1は、本発明の電子機器であり、測定対象Xで反射された測定対象光に基
づいて、測定対象光のスペクトルを測定する装置である。なお、本実施形態では、測定対
象Xで反射した測定対象光を測定する例を示すが、測定対象Xとして、例えば液晶パネル
等の発光体を用いる場合、当該発光体から発光された光を測定対象光としてもよい。
この分光測定装置1は、図1に示すように、光学モジュール10と、制御部20と、を
備えている。
[光学モジュールの構成]
光学モジュール10は、波長可変干渉フィルター5と、光分離部11と、受光部12と
、信号変換部13と、電圧制御部14と、ギャップ検出部15と、を備えている。
光学モジュール10は、測定対象光を、入射光学系(図示省略)を介して波長可変干渉
フィルター5に導き、波長可変干渉フィルター5により測定対象光から複数の次数にそれ
ぞれ対応するピーク波長の光(ピーク波長を中心とした光)を透過させる。そして、透過
光に含まれる各次数にそれぞれ対応したピーク波長の光を、光分離部11で分離する。そ
して、分離した各ピーク波長の光を受光部12で個別に受光する。なお、波長可変干渉フ
ィルター5と、光分離部11と、受光部12と、により光学ユニット10Aを構成してい
る。
[波長可変干渉フィルターの構成]
波長可変干渉フィルター5は、本発明の干渉フィルターに相当する。図2は、波長可変
干渉フィルター5の概略構成を示す平面図であり、図3は、図2のIII−III線で切断した
、波長可変干渉フィルター5の概略構成を示す断面図である。
波長可変干渉フィルター5は、図2に示すように、例えば矩形板状の光学部材である。
この波長可変干渉フィルター5は、固定基板51及び可動基板52を備えている。これら
の固定基板51及び可動基板52は、それぞれ例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石
英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス等の各種ガ
ラスや、水晶等により形成されている。そして、これらの固定基板51及び可動基板52
は、図3に示すように、接合膜53(第一接合膜531及び第二接合膜532)により接
合されることで、一体的に構成されている。具体的には、固定基板51の第一接合部51
3、及び可動基板の第二接合部523が、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合
膜等により構成された接合膜53により接合されている。
なお、以降の説明に当たり、固定基板51又は可動基板52の基板厚み方向から見た平
面視、つまり、固定基板51、接合膜53、及び可動基板52の積層方向から波長可変干
渉フィルター5を見た平面視を、フィルター平面視と称する。
固定基板51には、図3に示すように、本発明の第一反射膜に相当する固定反射膜54
が設けられている。また、可動基板52には、本発明の第二反射膜に相当する可動反射膜
55が設けられている。これらの固定反射膜54及び可動反射膜55は、反射膜間ギャッ
プG1を介して対向配置されている。
そして、波長可変干渉フィルター5には、反射膜間ギャップG1の距離(ギャップ寸法
)を調整するのに用いられる静電アクチュエーター56(本発明のギャップ変更部に相当
)が設けられている。この静電アクチュエーター56は、固定基板51に設けられた固定
電極561と、可動基板52に設けられた可動電極562と、を備え、各電極561,5
62が対向することにより構成されている(図2の斜線で示す領域)。これらの固定電極
561,可動電極562は、電極間ギャップを介して対向する。ここで、これらの電極5
61,562は、それぞれ固定基板51及び可動基板52の基板表面に直接設けられる構
成であってもよく、他の膜部材を介して設けられる構成であってもよい。
なお、本実施形態では、反射膜間ギャップG1が電極間ギャップよりも小さく形成され
る構成を例示するが、例えば波長可変干渉フィルター5により透過させる波長域によって
は、反射膜間ギャップG1を電極間ギャップよりも大きく形成してもよい。
フィルター平面視において、可動基板52の辺の一辺側(例えば、図2における辺C3
−C4)は、固定基板51よりも外側に突出する。この可動基板52の突出部分は、固定
基板51と接合されない電装部526である。この可動基板52の電装部526のうち、
波長可変干渉フィルター5を固定基板51側から見た際に露出する面は、電装面524で
あり、後述する電極パッド572P,581P,563P,564Pが設けられる。
(固定基板の構成)
固定基板51は、厚みが例えば500μmに形成されたガラス基材を加工することで形
成される。具体的には、図3に示すように、固定基板51には、エッチングにより電極配
置溝511及び反射膜設置部512が形成されている。この固定基板51は、可動基板5
2に対して厚み寸法が大きく形成されており、固定電極561及び可動電極562間に電
圧を印加した際の静電引力や、固定電極561の内部応力による固定基板51の撓みはな
い。
電極配置溝511は、フィルター平面視で、波長可変干渉フィルター5の平面中心点O
を中心とした環状に形成されている。反射膜設置部512は、前記平面視における電極配
置溝511の中心部から、図3に示すように可動基板52側に突出して形成されている。
ここで、電極配置溝511の溝底面は、固定電極561が配置される電極設置面511A
となる。また、反射膜設置部512の突出先端面は、反射膜設置面512Aとなる。
また、固定基板51には、電極配置溝511から、電装面524に向かって延出する電
極引出溝511Bが設けられている。
電極配置溝511の電極設置面511Aには、反射膜設置部512の周囲に固定電極5
61が設けられている。この固定電極561は、電極設置面511Aのうち、後述する可
動部521の可動電極562に対向する領域に設けられ、図2に示す辺C1−C2側に開
口を有する略C字状に形成されている。また、固定電極561上に、固定電極561及び
可動電極562の間の絶縁性を確保するための絶縁膜が積層される構成としてもよい。
そして、固定基板51には、固定電極561のC字開口部付近の外周縁から、図2に示
す辺C3−C4に向かって延出する、固定引出電極563Aが設けられている。この固定
引出電極563Aの延出先端部(固定基板51の辺C3−C4に位置する部分)は、可動
基板52側に設けられた固定接続電極563Bに、バンプ電極563Cを介して電気的に
接続される。この固定接続電極563Bは、電極引出溝511Bを通り電装面524まで
延出し、電装面524において固定電極パッド563Pを構成する。固定電極パッド56
3Pは、電圧制御部14に接続される。
なお、本実施形態では、電極設置面511Aに1つの固定電極561が設けられる構成
を示すが、例えば、平面中心点Oを中心とした同心円となる2つの電極が設けられる構成
(二重電極構成)等としてもよい。
反射膜設置部512は、上述のように、電極配置溝511と同軸上で、電極配置溝51
1よりも小さい径寸法となる略円柱状に形成され、当該反射膜設置部512の可動基板5
2に対向する反射膜設置面512Aを備えている。
この反射膜設置部512には、図3に示すように、固定反射膜54が設置されている。
この固定反射膜54としては、例えばAg等の金属膜や、Ag合金等の合金膜を用いるこ
とができる。また、例えば高屈折層をTiO、低屈折層をSiOとした誘電体多層膜
を用いてもよい。さらに、誘電体多層膜上に金属膜(又は合金膜)を積層した反射膜や、
金属膜(又は合金膜)上に誘電体多層膜を積層した反射膜、単層の屈折層(TiOやS
iO等)と金属膜(又は合金膜)とを積層した反射膜等を用いてもよい。
固定基板51には、固定反射膜54を覆う固定導電膜57(第一透光部材)が設けられ
ている。固定導電膜57は、光を透過可能な透光性導電材料、例えば酸化インジウムスズ
(ITO)で形成されている。また、固定導電膜57は、各反射膜54,55間における
、光が通過する領域に設けられている。
この固定導電膜57は、屈折率nが1よりも大きい部材である。したがって、反射膜5
4,55間を通過する光の光路長を増大させることができる。なお、透光性導電材料とし
ては、ITO以外に、インジウム系酸化物である酸化インジウムガリウム(IGO)、C
eドープ酸化インジウム(ICO)、フッ素ドープ酸化インジウム(IFO)、スズ系酸
化物であるアンチモンドープ酸化スズ(ATO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、酸
化スズ(SnO2)、亜鉛系酸化物であるAlドープ酸化亜鉛(AZO)、Gaドープ酸
化亜鉛(GZO)、フッ素ドープ酸化亜鉛(FZO)、酸化亜鉛(ZnO)、等が用いら
れる。また、インジウム系酸化物と亜鉛系酸化物からなるインジウム亜鉛酸化物(IZO
:登録商標)等が例示できる。
また、この固定導電膜57は、固定反射膜54の2倍以上の厚み寸法であることが好ま
しい。例えば、固定反射膜54をAg合金膜、固定導電膜57をITOにより構成する場
合、固定反射膜54の厚み寸法が30nm、固定導電膜57の厚み寸法が200nmに形
成される。
固定導電膜57には固定容量電極571が接続されている。この固定容量電極571は
、固定電極561のC字開口部を通り辺C1−C2に向かって延出した後、辺C3−C4
に向かって延出する。固定容量電極571の延出先端部(固定基板51の辺C3−C4に
位置する部分)は、可動基板52側に設けられた固定容量接続電極572に、バンプ電極
573を介して電気的に接続される。この固定容量接続電極572は、電極引出溝511
Bを通り電装面524まで延出し、電装面524において、固定容量電極パッド572P
を構成し、ギャップ検出部15に接続される。
この固定導電膜57は、後述する可動導電膜58と対向している。これら一対の導電膜
57,58は、例えば静電アクチュエーター56の駆動に影響しない程度の高周波電圧を
印加することで、当該導電膜57,58に電荷を保持させることができる。すなわち、一
対の導電膜57,58は、当該一対の導電膜57,58の間に発生する静電容量を検出す
るための静電容量測定用電極として機能する。そして、ギャップ検出部15により一対の
導電膜57,58との間の静電容量を検出することで、導電膜57,58間のギャップG
2の寸法を算出することが可能となり、反射膜間ギャップG1のギャップ寸法も算出する
ことができる。
また、固定基板51の固定反射膜54が設けられない方の面は、図3に示すように、光
入射面516である。光入射面516には、固定反射膜54に対応する位置に反射防止膜
を形成してもよい。この反射防止膜は、低屈折率膜及び高屈折率膜を交互に積層すること
で形成することができ、固定基板51の表面での可視光の反射率を低下させ、透過率を増
大させる。
更に、固定基板51の光入射面516には、図3に示すように、例えば酸化クロム等に
より形成される非透光性部材515が設けられてもよい(なお、図2においては、非透光
性部材515の図示が省略されている。)。この非透光性部材515は、環状に形成され
、好ましくは円環状に形成される。そして、非透光性部材515の環内周径は、固定反射
膜54及び可動反射膜55により光干渉させるための有効径に設定されている。これによ
り、非透光性部材515は、波長可変干渉フィルター5に入射する入射光を絞るアパーチ
ャーとして機能する。
そして、固定基板51の可動基板52に対向する面のうち、エッチングにより、電極配
置溝511、反射膜設置部512及び電極引出溝511Bが形成されない面は、第一接合
部513を構成する。この第一接合部513には、第一接合膜531が設けられ、この第
一接合膜531が、可動基板52に設けられた第二接合膜532に接合されることで、上
述したように、固定基板51及び可動基板52が接合される。
(可動基板の構成)
可動基板52は、厚みが例えば200μmに形成されるガラス基材を加工することで形
成されている。
具体的には、可動基板52は、図2に示すようなフィルター平面視において、平面中心
点Oを中心とした円形状の可動部521と、可動部521の外側に設けられ、可動部52
1を保持する保持部522と、保持部522の外側に設けられた基板外周部525と、を
備えている。
可動部521は、保持部522よりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施形態
では、可動基板52の厚み寸法と同一寸法に形成されている。この可動部521は、フィ
ルター平面視において、少なくとも反射膜設置面512Aの外周縁の径寸法よりも大きい
径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、可動電極562及び可動反射
膜55が設けられている。
なお、固定基板51と同様に、可動部521の固定基板51とは反対側の面には、反射
防止膜が形成されていてもよい。このような反射防止膜は、低屈折率膜及び高屈折率膜を
交互に積層することで形成することができ、可動基板52の表面での可視光の反射率を低
下させ、透過率を増大させることができる。また、本実施形態では、可動部521の固定
基板51と対向する面が、可動面521Aである。
可動電極562は、電極間ギャップを介して固定電極561に対向し、固定電極561
と対向する位置に、図2に示す辺C3−C4側に開口を有する略C字状に形成されている
。また、可動基板52には、可動電極562のC字開口部付近の外周縁から、電装面52
4に向かって延出する可動引出電極564を備えている。この可動引出電極564の延出
先端部は、電装面524において可動電極パッド564Pを構成し、電圧制御部14に接
続される。
可動反射膜55は、図3に示すように、可動部521の可動面521Aの中心部に、固
定反射膜54と反射膜間ギャップG1を介して対向して設けられる。この可動反射膜55
としては、上述した固定反射膜54と同一の構成の反射膜が用いられる。
可動基板52には、可動反射膜55を覆う可動導電膜58が設けられている。可動導電
膜58は、固定導電膜57と同様に構成されている。すなわち、可動導電膜58は、屈折
率が1よりも大きい部材により構成されており、可動反射膜55の2倍以上の厚み寸法に
形成されている。例えば、本実施形態では、可動反射膜55(例えばAg合金)の厚み寸
法が30nm、可動導電膜58(例えばITO)の厚み寸法が200nmである。そして
、可動導電膜58は、上述したように、固定導電膜57とともに静電容量を検出するため
の静電容量測定用電極として機能する。
この可動導電膜58には可動容量電極581が接続されている。この可動容量電極58
1は、可動電極562のC字開口部を通り、電装面524に向かって延出する。可動容量
電極581の延出先端部(固定基板51の辺C3−C4に位置する部分)は、電装面52
4において、可動容量電極パッド581Pを構成し、ギャップ検出部15に接続される。
保持部522は、可動部521の周囲を囲うダイアフラムであり、可動部521よりも
厚み寸法が小さく形成されている。
このような保持部522は、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力により、
可動部521を固定基板51側に変位させることが可能となる。この際、可動部521の
厚み寸法は、保持部522の厚み寸法よりも大きく、剛性が大きくなる。そのため、保持
部522が静電引力により固定基板51側に引っ張られた場合でも、可動部521の形状
変化が起こらない。したがって、可動部521に設けられた可動反射膜55の撓みも生じ
ず、固定反射膜54及び可動反射膜55を常に平行状態に維持することが可能となる。
なお、本実施形態では、ダイアフラム状の保持部522を例示するが、これに限定され
ず、例えば、平面中心点Oを中心として、等角度間隔で配置された梁状の保持部が設けら
れる構成等としてもよい。
基板外周部525は、上述したように、フィルター平面視において保持部522の外側
に設けられている。この基板外周部525の固定基板51に対向する面は、第一接合部5
13に対向する第二接合部523を備えている。そして、この第二接合部523には、第
二接合膜532が設けられ、上述したように、第二接合膜532が第一接合膜531に接
合されることで、固定基板51及び可動基板52が接合されている。
(波長可変干渉フィルターの特性)
図4は、波長可変干渉フィルター5の透過光のスペクトルの一例を示すグラフである。
図4では、4つのギャップ寸法d1〜d4(d1=500nm、d2=550nm、d3
=600nm、d4=650nm)の透過光のスペクトルをそれぞれ示している。
一般に、波長可変干渉フィルター5に対して光を入射させると、下記式(1)に基づい
た所定波長の光が取り出される。
[数1]
mλ=2ndcosθ …(1)
上記式(1)において、λは取り出される光の波長、θは入射光の入射角、nは反射膜
54,55間の媒体の屈折率、dは反射膜54,55間の距離(ギャップG1の寸法)、
mは次数である。なお、実際には、反射膜54,55の膜厚や光学特性、これら反射膜5
4,55を支持する各基板51,52等の種々の要因により、取り出される光の波長λは
、式(1)からずれる場合があり、例えば図4に示すようなスペクトルが得られる。
図4及び式(1)に示すように、波長可変干渉フィルター5の透過光は、次数m(m=
1,2,3,4・・・)に対応した複数のピーク波長を有する。式(1)から分かるよう
に、ギャップG1の寸法d(以下、ギャップ寸法dとも称する)を固定した場合、次数m
が小さいほど、取り出される光の波長λが大きくなる。逆に、次数mが大きいほど、取り
出される波長λが小さくなる。
本実施形態では、図4に示すように、測定対象波長域を可視光域(380nm〜740
nm)とし、順次ギャップ寸法dを変更して、4回の測定(d=d1、d2、d3、d4
:d1<d2<d3<d4)を実施するものとする。この場合、図4に示すように、測定
対象波長域内に異なる4つの次数m1〜m4(m1<m2<m3<m4)に対応した4つ
のピーク波長が含まれる。
ここで、ギャップG1の寸法dを最大寸法d4(例えばd4=650nm)に設定した
際の、次数m1に対応するピーク波長が、測定波長のうちの最大波長λMaxとなる。
また、ギャップG1の寸法dを最小寸法d1(例えばd1=500nm)に設定した際
の、次数m4に対応するピーク波長が、測定波長のうちの最小波長λminとなる。
また、ギャップ寸法dが、d1からd4の間で変化された際の、各次数m1,m2,m
3,m4のそれぞれに対応するピーク波長の変動帯域(波長帯域)を、第4変動帯域、第
3変動帯域、第2変動帯域、第1変動帯域とする(図4参照)。
本実施形態の波長可変干渉フィルター5は、上述のように、ギャップ寸法dをd1に設
定した際の次数m4に対応したピーク波長が最小波長λminとなり、ギャップ寸法dをd
4に設定した際の次数m1に対応したピーク波長が最大波長λMaxとなるように、サンプ
リング数(測定回数)、測定対象とする次数m、ギャップ寸法dの初期値、及び反射膜5
4,55間の媒体の屈折率nを設定するための導電膜57,58の厚みや材質等が適宜設
定されている。また、ギャップ寸法dを変化させた際の各変動帯域が互いに重複しないよ
うに、ギャップ寸法dの駆動幅、駆動範囲が設定されている。
[光分離部及び受光部の構成]
光分離部11は、図1に示すように、本発明の光分離素子に相当する、複数のダイクロ
イックミラー11A,11B,11Cを備えている。
ダイクロイックミラー11A,11B,11Cは、入射光のうち、所定の次数mに対応
する光の波長の変動帯域に応じた所定波長帯域の光を反射し、それ以外の光を透過するよ
うに構成されている。また、複数のダイクロイックミラー11A,11B,11Cは、上
記所定波長帯域が、それぞれ異なる帯域となるように構成されている。
これらダイクロイックミラー11A,11B,11Cは、波長可変干渉フィルター5の
透過光の光軸上に直列配置されている。すなわち、ダイクロイックミラー11A,11B
,11Cは、波長可変干渉フィルター5の透過光がダイクロイックミラー11Aに入射さ
れ、他のダイクロイックミラー11B,11Cには、それぞれ透過光が入射されるように
、順次配置されている。
なお、波長可変干渉フィルター5の透過光の光路とは、波長可変干渉フィルター5の透
過光の一部が最終的にディテクター12Dに受光されるに至る透過光の光路であり、各ダ
イクロイックミラー11A,11B,11Cの透過光の光路と一致している。
図5〜図7は、それぞれ、各ダイクロイックミラー11A,11B,11Cの光学特性
を示すグラフである。なお、以下の説明において、各ダイクロイックミラー11A,11
B,11Cによって反射される光の波長帯域、すなわち上記所定波長帯域をそれぞれ、第
1帯域、第2帯域及び第3帯域と称する。
ダイクロイックミラー11Aは、本発明の第一光分離素子に相当し、波長可変干渉フィ
ルター5側に配置され、波長可変干渉フィルター5の透過光が入射される。ダイクロイッ
クミラー11Aは、次数m4に対応する光を反射する。このダイクロイックミラー11A
は、図5に示すように、第1帯域として470nm以下の波長帯域の光を反射し、それ以
外の波長帯域に含まれる光を透過させる。ダイクロイックミラー11Aによる反射光を第
1反射光L1、透過光を第1透過光L2とも称する。つまり、ダイクロイックミラー11
Aは、第1変動帯域の光を反射し、第2変動帯域、第3変動帯域、及び第4変動帯域の光
を透過する。
また、ダイクロイックミラー11B,11Cは、ダイクロイックミラー11Aに対して
波長可変干渉フィルター5の反対側に、順次配置されている。
ダイクロイックミラー11Bは、本発明の第二光分離素子に相当し、ダイクロイックミ
ラー11Aの透過光が入射され、次数m3に対応する光を反射する。このダイクロイック
ミラー11Bは、図6に示すように、第2帯域として470nm以上かつ550nm以下
の波長帯域の光を反射する。ダイクロイックミラー11Bの反射光を、第2反射光L3、
透過光を第2透過光L4とも称する。つまり、ダイクロイックミラー11Bは、第2変動
帯域の光を反射し、第1変動帯域、第3変動帯域、及び第4変動帯域の光を透過する。な
お、第1変動帯域の光は、ダイクロイックミラー11Aによりほぼ反射されているので、
ダイクロイックミラー11Bに入射される当該第1変動帯域の光の光量は、極めて小さく
、測定精度に影響を与えない程度である。
ダイクロイックミラー11Cは、次数m2に対応する光を反射する。このダイクロイッ
クミラー11Cは、図7に示すように、第3帯域として550nm以上かつ630nm以
下の波長帯域の光を反射、それ以外の光を透過する。ダイクロイックミラー11Cの反射
光を第3反射光L5、透過光を第3透過光L6とも称する。なお、第3透過光L6は、6
30nm以上の波長帯域の光である。つまり、ダイクロイックミラー11Cは、第3変動
帯域の光を反射し、第1変動帯域、第2変動帯域、及び第4変動帯域の光を透過する。な
お、第1変動帯域、第2変動帯域の光は、それぞれ、ダイクロイックミラー11A、11
Bによりほぼ反射されているので、ダイクロイックミラー11Bに入射される当該第1及
び第2変動帯域の光の光量は、極めて小さく、測定精度に影響を与えない程度である。
受光部12は、第1反射光L1、第2反射光L3、第3反射光L5、及び第3透過光L
6をそれぞれ受光し、受光した光の光強度に応じた検出信号(電流)を出力するディテク
ター12A,12B,12C,12Dを備える。
ここで、図8〜図11は、ディテクター12A,12B,12C,12Dのそれぞれが
受光する光の例を示すグラフである。
ディテクター12A,12B,12Cは、それぞれ各ダイクロイックミラー11A,1
1B,11Cの反射光の光軸上に配置されている。また、ディテクター12Dは、ダイク
ロイックミラー11Cの第3透過光L6の光軸上に配置されている。
ディテクター12Aは、ダイクロイックミラー11Aの反射光である第1反射光L1の
光軸上に配置され、この第1反射光L1を受光する。図8に示す第1反射光L1は、次数
m4に対応する光である。
同様に、ディテクター12Bは、ダイクロイックミラー11Bの反射光である第2反射
光L3の光軸上に配置され、この第2反射光L3(図9に示すように次数m3に対応)を
受光する。
また、ディテクター12Cは、ダイクロイックミラー11Cの反射光である第3反射光
L5の光軸上に配置され、この第3反射光L5(図10に示すように次数m2に対応)を
受光する。
また、ディテクター12Dは、ダイクロイックミラー11Cの透過光である第3透過光
L6の光軸上に配置され、この第3透過光L6(図11に示すように次数m1に対応)を
受光する。
[信号変換部、電圧制御部及びギャップ検出部の構成]
信号変換部13は、図1に示すように、受光部12、すなわち各ディテクター12A,
12B,12C,12Dが接続され、受光部12からの検出信号を電圧値(検出電圧)に
変換し、当該検出信号に応じた電圧を増幅したのち、入力された検出電圧(アナログ信号
)をデジタル信号に変換し、制御部20に出力する。
信号変換部13は、図示しないが、検出信号を電圧値に変換するI−V変換器、検出信
号に応じた電圧(検出電圧)を増幅するアンプ、及び、アナログ信号をデジタル信号に変
換するA/D変換器等を備えている。また、これらI−V変換器、アンプ、及びA/D変
換器等は、各ディテクター12A,12B,12Cに対して、個別に設けられている。
電圧制御部14は、波長可変干渉フィルター5の固定引出電極563(固定電極パッド
563P)、及び可動引出電極564(可動電極パッド564P)に接続されている。電
圧制御部14は、制御部20の制御に基づいて、固定電極パッド563P及び可動電極パ
ッド564Pに電圧を印加することで、静電アクチュエーター56に対して電圧を印加す
る。具体的には、電圧制御部14は、固定電極パッド563Pをグランド回路に接続し、
グランド電位にする。一方、可動電極パッド564Pに対して制御部20からの制御に基
づいた駆動電位を設定する。これにより、静電アクチュエーター56の固定電極561及
び可動電極562間で静電引力が発生し、可動部521が固定基板51側に変位して、反
射膜間ギャップG1の寸法が所定値に設定される。
ギャップ検出部15は、波長可変干渉フィルター5の固定容量電極パッド572Pを介
して、固定導電膜57に接続され、及び可動容量電極パッド581Pを介して、可動導電
膜58に接続されている。ギャップ検出部15は、各導電膜57,58間に駆動に影響を
与えない程度の静電容量検出量の高周波電圧を印加するとともに、各導電膜57,58間
の静電容量を検出し、検出信号を制御部20に出力する。なお、ギャップ検出部15とし
ては、検出信号に基づいて、当該静電容量に基づいたギャップG2の寸法を算出し、さら
に、導電膜57,58の厚み寸法から、反射膜間ギャップのギャップ寸法dを算出した上
で、算出されたギャップ寸法dに応じた信号を制御部20に出力してもよい。
[制御部の構成]
制御部20は、例えばCPUやメモリー等が組み合わされることで構成され、分光測定
装置1の全体動作を制御する。この制御部20は、図1に示すように、フィルター駆動部
21と、光量取得部22と、分光測定部23と、を備える。
また、制御部20は、各種データを記憶する記憶部30を備え、記憶部30には、静電
アクチュエーター56を制御するためのV−λデータや、導電膜57,58の膜厚等の各
種パラメーターが記憶される。
このV−λデータには、静電アクチュエーター56に印加する電圧に対する、波長可変
干渉フィルター5を透過する光のピーク波長が記録されている。
フィルター駆動部21は、波長可変干渉フィルター5により取り出す光の目的波長を設
定するとともに、記憶部30に記憶されたV−λデータから設定した目的波長に対応する
目標電圧値を読み込む。そして、フィルター駆動部21は、読み込んだ目標電圧値を印加
させる旨の制御信号を電圧制御部14に出力する。これにより、電圧制御部14から静電
アクチュエーター56に目標電圧値の電圧が印加される。
光量取得部22は、受光部12により取得された光量に基づいて、波長可変干渉フィル
ター5を透過した目的波長の光の光量を取得する。
分光測定部23は、光量取得部22により取得された光量に基づいて、測定対象光のス
ペクトル特性を測定する。
分光測定部23における分光測定方法としては、例えば、測定対象波長に対して受光部
12により検出された光量を、当該測定対象波長の光量として分光スペクトルを測定する
方法や、複数の測定対象波長の光量に基づいて分光スペクトルを推定する方法等が挙げら
れる。
分光スペクトルを推定する方法としては、例えば、複数の測定対象波長に対する光量の
それぞれを行列要素とした計測スペクトル行列を生成し、この計測スペクトル行列に対し
て、所定の変換行列を作用させることで、測定対象となる光の分光スペクトルを推定する
。この場合、分光スペクトルが既知である複数のサンプル光を、分光測定装置1により測
定し、測定により得られた光量に基づいて生成される計測スペクトル行列に変換行列を作
用させた行列と、既知の分光スペクトルとの偏差が最小となるように、変換行列を設定す
る。
[分光測定装置における分光測定処理]
次に、本実施形態の分光測定装置1における分光測定処理について説明する。
図12は、分光測定装置1における分光測定処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態における分光測定処理は、複数の所定のギャップ寸法dについて分光測定処
理を行うことで、所定の測定対象波長域(例えば380nm〜720nm)に対して、測
定対象光の分光スペクトルを測定する。この際、1つのギャップ寸法dにおいて、複数の
次数mに対応する光を同時に測定する。
以下、分光測定処理の一例として、分光測定装置1が、ギャップ寸法dを、d1〜d4
(d1=500nm、d2=550nm、d3=600nm、d4=650nm)に順次
切り替えて光量測定を行う場合について説明する。また、各ギャップ寸法dにおいて、4
つの次数m(m1,m2,m3,m4)に対応する光を同時に測定する場合について説明
する。
まず、分光測定装置1は、図12に示すように、波長可変干渉フィルター5のギャップ
寸法dをd1に設定する(ステップS1)。
制御部20のフィルター駆動部21は、光学モジュール10の電圧制御部14に対して
、波長可変干渉フィルター5をギャップ寸法d4=650nmに設定する指令信号を出力
する。これにより、電圧制御部14は、制御部20からの制御信号に基づいて、波長可変
干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に電圧を印加する。これにより、波長可変
干渉フィルター5のギャップ寸法dがd1に設定される。
次に、分光測定装置1は、波長可変干渉フィルター5のギャップ寸法dを測定する(ス
テップS2)。
分光測定部23は、ギャップ検出部15からの検出信号に基づいて、ギャップG2の寸
法を算出し、さらに、記憶部30に記憶された導電膜57,58の膜厚に基づいて、反射
膜間ギャップG1のギャップ寸法dを算出する。分光測定部23は、算出されたギャップ
寸法dを、メモリー等の記憶手段に記憶する。なお、フィルター駆動部21は、算出され
たギャップ寸法dに基づいて、静電アクチュエーター56への印加電圧を制御する、フィ
ードバック処理を実施してもよい。この場合、ギャップ寸法dをより精度よく、所望値に
設定できる。
次に、分光測定装置1は、ギャップ寸法d1に設定した際の光量を測定する(ステップ
S3)。
波長可変干渉フィルター5は、入射された測定対象光から、反射膜54,55による多
重干渉により、例えば、図4に示すd4に対応した光を透過する。この透過光には、次数
m1,m2,m3,m4のそれぞれに対応した第1,第2,第3,第4変動帯域のピーク
波長光(干渉光)が含まれている。このため、波長可変干渉フィルター5の透過光は、ま
ず、ダイクロイックミラー11Aに入射されることで、次数m4に対応する第1変動帯域
のピーク波長の光が第1反射光L1として反射され、それ以外の光が透過される。ダイク
ロイックミラー11Aによって反射された第1反射光L1は、ディテクター12Aによっ
て受光される。
ダイクロイックミラー11Aを透過した光は、ダイクロイックミラー11Bに入射され
ることで、次数m3に対応する第2変動帯域のピーク波長の光が第2反射光L3として反
射され、それ以外の光を透過される。ダイクロイックミラー11Bによって反射された第
2反射光L3は、ディテクター12Bによって受光される。
ダイクロイックミラー11Bを透過した光は、ダイクロイックミラー11Cに入射され
ることで、次数m2に対応する第3変動帯域のピーク波長の光が第3反射光L5として反
射され、それ以外の光を第3透過光L6として透過される。ダイクロイックミラー11C
によって反射された第3反射光L5は、ディテクター12Cによって、また、透過された
第3透過光L6は、ディテクター12Dによって受光される。
そして、各ディテクター12A,12B,12C,12Dは、受光光量に応じた検出信
号を信号変換部13を介して制御部20に出力する。
制御部20の光量取得部22は、各ディテクター12A,12B,12C,12Dで受
光された光の光量を順次取得し、ギャップ寸法dと関連付けて、メモリー等の記憶手段に
記憶する。
次に、分光測定装置1は、測定対象となるギャップ寸法dの全てで光量を取得したか否
か、すなわちギャップ寸法を変更するか否かを判定する(ステップS4)。
この場合、分光測定装置1は、ギャップ寸法d1以外でも光量を取得する必要があるの
で(ステップS4においてYESと判定)、ステップS1に戻り、他のギャップ寸法d2
,d3,d4についても同様の処理を行う。
次に、全ての各ギャップ寸法d1,d2,d3,d4について光量を取得したら(ステ
ップS4においてNOと判定)、分光測定部23は、記憶手段に記憶された光量に基づい
て、測定対象光のスペクトル特性を測定する(ステップS5)。
ここで、次数m4に対応する第1反射光L1は、図8に示すように、次数m4よりも高
次数のピーク波長を含んでいる。このような場合、上述の分光スペクトルの推定方法によ
り、第1反射光L1の光量の測定結果から、次数m4に対応するピーク波長及び光量を推
定することで、分光スペクトルを推定する。
なお、ダイクロイックミラー11Aと、ディテクター12Aとの間に、第1変動帯域に
対応する波長の光のみを透過させるバンドパスフィルターを配置してもよい。この場合、
ディテクター12Aで受光される光は、次数m4の干渉光となる。したがって、分光スペ
クトルの推定を行う必要がなく、分光スペクトルの測定精度を向上させることができるう
え、制御部20の処理負荷を抑制できる。
[分光測定装置の作用効果]
本実施形態の分光測定装置1が備える光学モジュール10は、波長可変干渉フィルター
5の透過光の光路上に直列配置された複数のダイクロイックミラー11A,11B,11
Cを備えている。これら複数のダイクロイックミラー11A,11B,11Cは、入射光
のうち、所定の次数mに対応する光の波長の変動帯域に応じた所定波長帯域の光を反射し
、それ以外の光を透過するように構成されている。また、複数のダイクロイックミラー1
1A,11B,11Cは、上記所定波長帯域が、それぞれ異なる帯域となるように構成さ
れている。
このような構成では、一度の測定で、同時に複数の次数mに対応するピーク波長の光量
値(本実施形態では4つの次数mに対応する16の波長における光量値)を取得すること
ができる。これにより、1つの次数(例えば1次)の干渉光を用いる場合では、16回の
測定を行う必要があるところ、本実施形態では4回の測定で済む。したがって、分光測定
装置1では、大幅に測定時間を短縮することができる。
ここで、波長可変干渉フィルター5の透過光に対して、バンドパスフィルターを並列に
配置しても、複数の次数mに対応する光を同時に測定することができる。しかしながら、
このような構成では、各次数mに対応する光を、波長可変干渉フィルター5の透過光の一
部から取り出すことになる。したがって、各バンドパスフィルターを透過する光の光量が
減少するため、受光部における受光量も低減し、受光効率が低下する。この場合、短時間
で測定を行うと、分光精度を確保するために十分な受光量を得ることができず、高精度の
分光測定を実施できない。そこで、高精度の分光測定を実施するために、波長可変干渉フ
ィルターを大型化して、受光量を増大させることが考えられる。しかしながら、波長可変
干渉フィルターの大型化により光学モジュールや分光測定装置自体も大型化し、さらに、
波長可変干渉フィルターの各基板の撓み、各反射膜の撓み等も発生しやすく、分光精度が
低下する。
これに対して、本実施形態の光学モジュール10では、複数のダイクロイックミラー1
1A,11B,11Cが、波長可変干渉フィルター5の透過光の光路上に直列配置されて
いる。すなわち、波長可変干渉フィルター5の透過光がダイクロイックミラー11Aに入
射し、ダイクロイックミラー11Aの第1透過光L2がダイクロイックミラー11Bに入
射し、ダイクロイックミラー11Bの第2透過光L4がダイクロイックミラー11Cに入
射するように、複数のダイクロイックミラー11A,11B,11Cが、配置されている

このような構成では、各ダイクロイックミラー11A,11B,11Cが、波長可変干
渉フィルター5の透過光の全部を入射させるようにダイクロイックミラー11Aを配置す
ることができる。また、波長可変干渉フィルター5の透過光の一部を透過するダイクロイ
ックミラー11Aの第1透過光L2を、ダイクロイックミラー11Bに入射させて、第2
反射光L3として分離させディテクター12Bに受光させている。ダイクロイックミラー
11Cについても、ダイクロイックミラー11Bに続いて、同様に構成されている。
これにより、各ディテクター12A,12B,12C,12Dでの受光量が、上記のよ
うな従来の構成に比べて増大し、高い分光精度を得るとともに、測定時間の大幅な短縮を
図ることができる。
本実施形態では、ダイクロイックミラー11B,11Cは、それぞれ1つの次数mに対
応するピーク波長を含む光を反射させる。
このような構成では、ダイクロイックミラー11B,11Cからの反射光である第2反
射光L3及び第3反射光L5は、それぞれ、次数m3及び次数m2に対応するピーク波長
を含み、それ以外の次数mに対応する光を含まない。これにより、各ディテクター12B
,12Cによる受光結果が、それぞれ次数m3,m2に対応するピーク波長の光量値とな
るので、スペクトルの推定を行う必要がなく、高精度かつ容易に分光スペクトルの測定を
行うことができる。
本実施形態では、また、波長可変干渉フィルター5は、各反射膜54,55の間に配置
された固定導電膜57及び可動導電膜58を備えている。
これら導電膜57,58は、各反射膜54,55間を通過する光の光路長を増大させる
ことができ、上記式(1)の反射膜54,55間の媒体の屈折率nに対応する値を大きく
することができる。これにより、反射膜54,55間の距離を大きくすることなく、測定
対象波長域内に高い次数mに対応したピーク波長を含ませることができる。
また、導電膜57,58は、各反射膜54,55をそれぞれ覆っているので、保護膜と
して機能し、各反射膜54,55の劣化を抑制することができる。
さらに、高次ピーク波長を用いて測定を実施する場合、低次ピーク波長を用いる場合に
比べて、測定対象波長域に、より多くのピーク波長を含ませることができるため、これら
に対応したダイクロイックミラーを用いることで、より多くのピーク波長を同時に測定す
ることができる。
さらには、高次ピーク波長を用いて測定を実施することで、測定精度の向上を図ること
もできる。
図13は、1次(m=1)の干渉光と、2以上の次数に対応する干渉光とについて、ギ
ャップ寸法dの変化量に対する、波長λの変化量を示すグラフである。図13示すように
、1次の干渉光よりも、高次の干渉光の方が、ギャップ寸法dの変化に対する波長変化が
小さい。
したがって、上記のように、高次ピーク波長を測定に用いることで、ギャップ寸法dの
変動に対する、波長変化を抑制することができる。これにより、波長可変干渉フィルター
5の駆動時に、所望のギャップ寸法dからずれが生じた場合でも、波長のずれを抑制する
ことができ、測定精度を向上させることができる。
また、図14は、1次の干渉光と、高次数の干渉光とのそれぞれを用いて測色処理を行
った際のギャップ寸法dの精度と、色差ΔEとの関係を示すグラフである。なお、図14
には、500色(波長)について測定した場合を一例として示している。図14に示すよ
うに、1次の干渉光を用いた場合よりも、本実施形態の光学モジュール10を用いて、高
次数の干渉光を用いた場合の方が、色差を小さくすることができる。したがって、本実施
形態の光学モジュール10を用いた場合、所望のギャップ寸法dからずれが生じた場合で
も、測色精度を向上させることができる。
本実施形態の光学モジュール10は、ギャップ検出部15により、固定導電膜57及び
可動導電膜58の間の静電容量を検出し、当該静電容量からギャップ寸法dを算出する。
そして、分光測定装置1は、ギャップ寸法dの検出結果に基づいて、波長可変干渉フィル
ター5のギャップ寸法dの制御を行う。
本実施形態では、上述したように、高次ピーク波長を用いた測定を実施するため、反射
膜間ギャップG1のギャップ寸法dを大きく設定する必要がある。ここで、反射膜54,
55と同じ高さ位置に容量検出用電極を設けた場合、ギャップ間隔が大きすぎるため、ギ
ャップ検出精度が低下することが考えられる。これに対して、本実施形態では、反射膜5
4,55を覆う導電膜57,58間のギャップ寸法を検出する。この場合、反射膜間ギャ
ップG1よりも小さいギャップG2の寸法における静電容量を検出するため、ギャップ検
出精度の向上を図れる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範
囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、ダイクロイックミラー11A,11B,11Cは、所定の
帯域での光の反射率が1であり、それ以外の帯域の光の反射率が0(透過率が1)である
として説明したが、これに限定されない。実際には、ダイクロイックミラーは、所定の帯
域以外の透過率1よりも小さく、所定の帯域以外の波長の一部を反射する。つまり、ダイ
クロイックミラーにより透過させたい波長の光の一部は反射されることになり、反射させ
たい波長の光の一部は透過されることになる。
この場合、波長可変干渉フィルター5の透過光の光路において、光学特性が高い順にダ
イクロイックミラーを配置する。すなわち、反射対象の帯域の光の透過率が低く、反射対
象である帯域以外の光(透過対象の帯域の光)の反射率が低い順に、ダイクロイックミラ
ーを配置する。
これにより、ダイクロイックミラーの反射光に、所定の帯域以外の光(透過対象の帯域
の光)が含まれることを抑制でき、測定精度を向上できる。また、波長可変干渉フィルタ
ー5側に配置されたダイクロイックミラーによって、所定の帯域以外の光(透過対象の帯
域の光)が反射されることで、受光部12における受光量の低下を抑制できる。
上記実施形態では、波長可変干渉フィルター5及び各ダイクロイックミラー11A,1
1B,11Cの透過光も含む)の光路が直線である構成を例示したが、これに限定されな
い。すなわち、上記透過光が、ミラー等により曲げられた曲線である構成としてもよい。
この場合でも、透過光の光路に沿って、複数のダイクロイックミラーを配置すればよい。
また、上記実施形態では、ダイクロイックミラーの反射光を、直接、ディテクターで受
光する構成としたが、これに限定されない。例えば、ダイクロイックミラーとディテクタ
ーとの間に、所望の波長帯域以外の光を除去するカットフィルターを設けるようにしても
よい。また、ダイクロイックミラーの反射光をさらに分離するためのダイクロイックミラ
ーを設ける等の構成を採用してもよい。
上記実施形態において、測定対象となる波長域、ギャップ寸法d、及び、複数の次数m
、並びに、当該複数の次数mのそれぞれにおける変動帯域、及びダイクロイックミラーの
反射対象波長の帯域等を、具体的な数値を挙げて説明したが、これに限定されない。
例えば、測定対象波長域を380nm〜720nmとしたが、これに限定されず、38
0nm以下の波長域や720nm以上の波長域を含むように測定対象波長域を設定しても
よい。この場合、測定対象となる複数の次数mのそれぞれにおける変動帯域が、当該測定
対象波長域に含まれるように、波長可変干渉フィルター5のギャップ寸法dの初期値や、
各導電膜57,58の厚み等を適宜設定する等により構成すればよい。また、これに応じ
て、ダイクロイックミラーの反射対象とする波長帯域を適宜設定すればよい。
上記実施形態では、ダイクロイックミラー11B,11Cは、測定対象となる複数の次
数mのうちの、1つの次数に対応するピーク波長を含む光を反射させる構成をとしたが、
これに限定されない。例えば、図8に示すダイクロイックミラー11Aのように、複数の
次数mに対応するピーク波長を含む光を反射させる構成としもよい。なお、この場合、測
定結果から、分光スペクトルを推定することで、各ピーク波長に対する光量を精度よく測
定することができる。
上記実施形態では、ダイクロイックミラー11A,11B,11Cは、反射対象となる
波長帯域がそれぞれ異なるように構成したが、これに限定されない。例えば、上記帯域の
一部が重なるように構成してもよい。例えば、ダイクロイックミラー11Aとダイクロイ
ックミラー11Bとの反射帯域の一部が重なっていても、ダイクロイックミラー11Aに
より当該重なった帯域の光が反射され、ディテクター12Aにより受光される。
上記実施形態では、ダイクロイックミラー11A,11B,11Cは、測定対象となる
次数の光が反射光に含まれる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、測定対象
となる次数の光が透過光に含まれる構成でもよい。この場合、透過光をディテクターで受
光するとともに、反射光を光分離素子によってさらに分離するように構成してもよい。
上記実施形態では、光分離素子としてダイクロイックミラーを例示したが、これに限定
されない。光分離素子としては、例えばダイクロイックプリズム等の、上述のダイクロイ
ックミラーと同様の機能を有する光学素子を用いてもよい。また、ダイクロイックミラー
では、波長可変干渉フィルター5を透過した光を、反射光及び透過光に分離したが、例え
ば、クロスダイクロイックプリズム等を用いて、波長帯域に応じた3つ以上の光路(例え
ば赤色波長域を第1方向に反射し、青色波長域を第2方向に反射し、緑色波長域を透過さ
せる)に分離してもよい。
上記実施形態では、導電膜57,58を静電容量測定用の電極として用いる構成を例示
したが、これに限定されず、静電容量測定用の電極を別途設けるようにしてもよい。なお
、上記実施形態のように、保護膜としても導電膜57,58を静電容量測定用の電極とし
て用いることにより、波長可変干渉フィルター5の構成を簡略化できる。
上記実施形態では、固定反射膜54に、直接、固定導電膜57を設ける構成を例示した
が、これに限定されず、固定反射膜54及び固定導電膜57の間に、誘電体多層膜等の他
の機能性膜を設けてもよい。また、可動反射膜55及び可動導電膜58についても同様で
ある。
上記実施形態では、波長可変干渉フィルター5として、固定電極561、及び可動電極
562に電圧を印加することで、静電引力により反射膜間ギャップG1の大きさを変更す
る構成を例示したが、これに限定されない。例えば、反射膜間ギャップG1を変更するア
クチュエーターとして、固定電極561の代わりに、第一誘電コイルを配置し、可動電極
562の代わりに第二誘電コイル又は永久磁石を配置した誘電アクチュエーターを用いる
構成としてもよい。
さらに、静電アクチュエーター56の代わりに圧電アクチュエーターを用いる構成とし
てもよい。この場合、例えば保持部522に下部電極層、圧電膜、及び上部電極層を積層
配置させ、下部電極層及び上部電極層の間に印加する電圧を入力値として可変させること
で、圧電膜を伸縮させて保持部522を撓ませることができる。
上記実施形態では、反射膜間ギャップG1を変更可能に構成された波長可変干渉フィル
ター5を例示したが、これに限定されず、反射膜間ギャップG1の大きさが固定された干
渉フィルターであってもよい。
また、上記実施形態では、矩形状の基板51,52を備える波長可変干渉フィルター5
を例示したが、これに限定されない。例えば、基板51,52は、フィルター平面視にお
ける形状が、矩形以外の各種多角形状であってもよく、円形又は楕円形であってもよい。
また、基板51,52は、側面が曲面を含む構成でもよい。
上記実施形態では、波長可変干渉フィルター5として、一対の基板51,52と、各基
板51,52のそれぞれに設けられた一対の反射膜54,55を備える構成を例示したが
、これに限定されない。例えば、可動基板52が設けられない構成としてもよい。この場
合、例えば、基板(固定基板)の一面に第一反射膜、ギャップスペーサ、及び第二反射膜
を積層形成し、第一反射膜と第二反射膜とがギャップを介して対向する構成とする。当該
構成では、一枚の基板からなる構成となり、分光素子をより薄型化することができる。
また、上記実施形態において、光学モジュール10は、波長可変干渉フィルター5を収
容する筐体を備えていてもよい。このような構成では、波長可変干渉フィルター5を収容
した筐体内部を真空状態(又は減圧状態)に維持することができる。これにより、波長可
変干渉フィルター5を高精度に駆動させることができ、かつ、反射膜等の波長可変干渉フ
ィルター5を構成する各部材の劣化を抑制できる。
また、本発明の電子機器として、上記実施形態では、分光測定装置1を例示したが、そ
の他、様々な分野により本発明の光学モジュール、及び電子機器を適用することができる
例えば、図15に示すように、本発明の電子機器を、色を測定するための測色装置に適
用することもできる。
図15は、波長可変干渉フィルターを備えた測色装置400の一例を示すブロック図で
ある。
この測色装置400は、図15に示すように、検査対象Aに光を射出する光源装置41
0と、測色センサーとしての光学モジュール10と、測色装置400の全体動作を制御す
る制御装置430(処理部)と、を備える。そして、この測色装置400は、光源装置4
10から射出される光を検査対象Aにて反射させ、反射された検査対象光を光学モジュー
ル10にて受光し、光学モジュール10にから出力される検出信号に基づいて、検査対象
光の色度、すなわち検査対象Aの色を分析して測定する装置である。
なお、光学モジュール10は、上記実施形態と同様の構成であるので、その説明は省略
し、図15においても簡略化して図示している。
光源装置410、光源411、複数のレンズ412(図15には1つのみ記載)を備え
、検査対象Aに対して例えば基準光(例えば、白色光)を射出する。また、複数のレンズ
412には、コリメーターレンズが含まれてもよく、この場合、光源装置410は、光源
411から射出された基準光をコリメーターレンズにより平行光とし、図示しない投射レ
ンズから検査対象Aに向かって射出する。なお、本実施形態では、光源装置410を備え
る測色装置400を例示するが、例えば検査対象Aが液晶パネルなどの発光部材である場
合、光源装置410が設けられない構成としてもよい。
制御装置430は、測色装置400の全体動作を制御する。
この制御装置430としては、例えば汎用パーソナルコンピューターや、携帯情報端末
、その他、測色専用コンピューターなどを用いることができる。そして、制御装置430
は、図15に示すように、光源制御部431、測色センサー制御部432、及び測色処理
部433などを備えて構成されている。
光源制御部431は、光源装置410に接続され、例えば利用者の設定入力に基づいて
、光源装置410に所定の制御信号を出力して、所定の明るさの白色光を射出させる。
測色センサー制御部432は、光学モジュール10に接続され、例えば利用者の設定入
力に基づいて、光学モジュール10にて受光させる光の波長を設定し、この波長の光の受
光量を検出する旨の指令信号を光学モジュール10に出力する。これにより、光学モジュ
ール10の電圧制御部14は、制御信号に基づいて、静電アクチュエーター56に電圧を
印加し、波長可変干渉フィルター5を駆動させる。
測色処理部433は、本発明の制御部であり、受光部12により検出された受光量から
、検査対象Aの色度を分析する。また、測色処理部433は、上記実施形態と同様、受光
部12により得られた光量を計測スペクトルDとして、分光スペクトルSを推算すること
で検査対象Aの色度を分析してもよい。なお、分光スペクトルを推定する方法は、上記実
施形態で説明した方法を用いればよい。
また、本発明の電子機器の他の例として、特定物質の存在を検出するための光ベースの
システムが挙げられる。このようなシステムとしては、例えば、波長可変干渉フィルター
を用いた分光計測方式を採用して特定ガスを高感度検出する車載用ガス漏れ検出器や、呼
気検査用の光音響希ガス検出器等のガス検出装置を例示できる。
このようなガス検出装置の一例を以下に図面に基づいて説明する。
図16は、波長可変干渉フィルターを備えたガス検出装置の一例を示す概略図である。
図17は、図16のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
このガス検出装置100は、図16に示すように、センサーチップ110と、吸引口1
20A、吸引流路120B、排出流路120C、及び排出口120Dを備えた流路120
と、本体部130と、を備えて構成されている。
本体部130は、流路120を着脱可能な開口を有するセンサー部カバー131、排出
手段133、筐体134、光学部135、フィルター136、光学ユニット10A等を含
む検出装置と、検出された信号を処理し、検出部を制御する制御部138、電力を供給す
る電力供給部139等から構成されている。また、光学部135は、光を射出する光源1
35Aと、光源135Aから入射された光をセンサーチップ110側に反射し、センサー
チップ側から入射された光を受光素子137側に透過するビームスプリッター135Bと
、レンズ135C,135D,135Eと、により構成されている。
また、図17に示すように、ガス検出装置100の表面には、操作パネル140、表示
部141、外部とのインターフェイスのための接続部142、電力供給部139が設けら
れている。電力供給部139が二次電池の場合には、充電のための接続部143を備えて
もよい。
更に、ガス検出装置100の制御部138は、図17に示すように、CPU等により構
成された信号処理部144、光源135Aを制御するための光源ドライバー回路145、
波長可変干渉フィルター5を制御するための電圧制御部146、受光素子137からの信
号を受信する受光回路147、センサーチップ110のコードを読み取り、センサーチッ
プ110の有無を検出するセンサーチップ検出器148からの信号を受信するセンサーチ
ップ検出回路149、及び排出手段133を制御する排出ドライバー回路150などを備
えている。また、ガス検出装置100には、V−λデータを記憶する記憶部(図示略)を
備える。なお、電圧制御部146及び信号処理部144は、RAM,ROM等の記憶部に
記憶されるV−λデータに基づいて、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター
56に印加する電圧を制御する。
次に、上記のようなガス検出装置100の動作について、以下に説明する。
本体部130の上部のセンサー部カバー131の内部には、センサーチップ検出器14
8が設けられており、このセンサーチップ検出器148でセンサーチップ110の有無が
検出される。信号処理部144は、センサーチップ検出器148からの検出信号を検出す
ると、センサーチップ110が装着された状態であると判断し、表示部141へ検出動作
を実施可能な旨を表示させる表示信号を出す。
そして、例えば利用者により操作パネル140が操作され、操作パネル140から検出
処理を開始する旨の指示信号が信号処理部144へ出力されると、まず、信号処理部14
4は、光源ドライバー回路145に光源作動の信号を出力して光源135Aを作動させる
。光源135Aが駆動されると、光源135Aから単一波長で直線偏光の安定したレーザ
ー光が射出される。また、光源135Aには、温度センサーや光量センサーが内蔵されて
おり、その情報が信号処理部144へ出力される。そして、信号処理部144は、光源1
35Aから入力された温度や光量に基づいて、光源135Aが安定動作していると判断す
ると、排出ドライバー回路150を制御して排出手段133を作動させる。これにより、
検出すべき標的物質(ガス分子)を含んだ気体試料が、吸引口120Aから、吸引流路1
20B、センサーチップ110内、排出流路120C、排出口120Dへと誘導される。
なお、吸引口120Aには、除塵フィルター120A1が設けられ、比較的大きい粉塵や
一部の水蒸気などが除去される。
また、センサーチップ110は、金属ナノ構造体が複数組み込まれ、局在表面プラズモ
ン共鳴を利用したセンサーである。このようなセンサーチップ110では、レーザー光に
より金属ナノ構造体間で増強電場が形成され、この増強電場内にガス分子が入り込むと、
分子振動の情報を含んだラマン散乱光、及びレイリー散乱光が発生する。
これらのレイリー散乱光やラマン散乱光は、光学部135を通ってフィルター136に
入射し、フィルター136によりレイリー散乱光が分離され、ラマン散乱光が波長可変干
渉フィルター5に入射する。そして、信号処理部144は、電圧制御部146に対して制
御信号を出力する。これにより、電圧制御部146は、記憶部から測定対象波長に対応す
る電圧値を読み込み、その電圧を波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56
に印加し、検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光を波長可変干渉フィルター5
で分光させる。この後、分光した光が受光素子137で受光されると、受光量に応じた受
光信号が受光回路147を介して信号処理部144に出力される。この場合、波長可変干
渉フィルター5から目的とするラマン散乱光を精度よく取り出すことができる。
信号処理部144は、上記のようにして得られた検出対象となるガス分子に対応したラ
マン散乱光のスペクトルデータと、ROMに格納されているデータとを比較し、目的のガ
ス分子か否かを判定し、物質の特定をする。また、信号処理部144は、表示部141に
その結果情報を表示させたり、接続部142から外部へ出力したりする。
なお、上記図16及び図17において、ラマン散乱光を波長可変干渉フィルター5によ
り分光して分光されたラマン散乱光からガス検出を行うガス検出装置100を例示したが
、ガス検出装置として、ガス固有の吸光度を検出することでガス種別を特定するガス検出
装置として用いてもよい。この場合、センサー内部にガスを流入させ、入射光のうちガス
にて吸収された光を検出するガスセンサーを本発明の光学モジュールとして用いる。そし
て、このようなガスセンサーによりセンサー内に流入されたガスを分析、判別するガス検
出装置を本発明の電子機器とする。このような構成でも、波長可変干渉フィルターを用い
てガスの成分を検出することができる。
また、特定物質の存在を検出するためのシステムとして、上記のようなガスの検出に限
られず、近赤外線分光による糖類の非侵襲的測定装置や、食物や生体、鉱物等の情報の非
侵襲的測定装置等の、物質成分分析装置を例示できる。
以下に、上記物質成分分析装置の一例として、食物分析装置を説明する。
図18は、波長可変干渉フィルター5を利用した電子機器の一例である食物分析装置の
概略構成を示す図である。
この食物分析装置200は、図18に示すように、検出器210(光学モジュール)と
、制御部220と、表示部230と、を備えている。検出器210は、光を射出する光源
211と、測定対象物からの光が導入される撮像レンズ212と、撮像レンズ212から
導入された光を受光する光学ユニット10Aと、を備えている。
また、制御部220は、光源211の点灯・消灯制御、点灯時の明るさ制御を実施する
光源制御部221と、波長可変干渉フィルター5を制御する電圧制御部222と、撮像部
213を制御し、撮像部213で撮像された分光画像を取得する検出制御部223と、信
号処理部224(処理制御部)と、記憶部225と、を備えている。
この食物分析装置200は、システムを駆動させると、光源制御部221により光源2
11が制御されて、光源211から測定対象物に光が照射される。そして、測定対象物で
反射された光は、撮像レンズ212を通って光学ユニット10Aの波長可変干渉フィルタ
ー5に入射する。波長可変干渉フィルター5は電圧制御部222の制御により、波長可変
干渉フィルター5は、上記実施形態に示すような駆動方法で駆動される。これにより、波
長可変干渉フィルター5から精度よく目的波長の光を取り出すことができる。そして、取
り出された光は、例えばCCDカメラ等により構成される撮像部213で撮像される。ま
た、撮像された光は分光画像として、記憶部225に蓄積される。また、信号処理部22
4は、電圧制御部222を制御して波長可変干渉フィルター5に印加する電圧値を変化さ
せ、各波長に対する分光画像を取得する。
そして、信号処理部224は、記憶部225に蓄積された各画像における各画素のデー
タを演算処理し、各画素におけるスペクトルを求める。また、記憶部225には、例えば
スペクトルに対する食物の成分に関する情報が記憶されており、信号処理部224は、求
めたスペクトルのデータを、記憶部225に記憶された食物に関する情報を基に分析し、
検出対象に含まれる食物成分、及びその含有量を求める。また、得られた食物成分及び含
有量から、食物カロリーや鮮度等をも算出することができる。更に、画像内のスペクトル
分布を分析することで、検査対象の食物の中で鮮度が低下している部分の抽出等をも実施
することができ、更には、食物内に含まれる異物等の検出をも実施することができる。
そして、信号処理部224は、上述のようにして得られた検査対象の食物の成分や含有
量、カロリーや鮮度等の情報を表示部230に表示させる処理をする。
また、図18において、食物分析装置200の例を示すが、略同様の構成により、上述
したようなその他の情報の非侵襲的測定装置としても利用することができる。例えば、血
液等の体液成分の測定、分析等、生体成分を分析する生体分析装置として用いることがで
きる。このような生体分析装置としては、例えば血液等の体液成分を測定する装置として
、エチルアルコールを検知する装置とすれば、運転者の飲酒状態を検出する酒気帯び運転
防止装置として用いることができる。また、このような生体分析装置を備えた電子内視鏡
システムとしても用いることができる。
更には、鉱物の成分分析を実施する鉱物分析装置としても用いることができる。
更には、本発明の光学モジュール、電子機器としては、以下のような装置に適用するこ
とができる。
例えば、各波長の光の強度を経時的に変化させることで、各波長の光でデータを伝送さ
せることも可能であり、この場合、光学モジュールに設けられた波長可変干渉フィルター
により特定波長の光を分光し、受光部で受光させることで、特定波長の光により伝送され
るデータを抽出することができ、このようなデータ抽出用光学モジュールを備えた電子機
器により、各波長の光のデータを処理することで、光通信を実施することもできる。
また、電子機器としては、波長可変干渉フィルターにより光を分光することで、分光画
像を撮像する分光カメラ、分光分析機などにも適用できる。
更には、光学モジュール及び電子機器を、濃度検出装置として用いることができる。こ
の場合、波長可変干渉フィルターにより、物質から射出された赤外エネルギー(赤外光)
を分光して分析し、サンプル中の被検体濃度を測定する。
本発明の光学モジュール、及び電子機器は、入射光から所定の光を分光するいかなる装
置にも適用することができる。そして、波長可変干渉フィルターは、上述のように、1デ
バイスで複数の波長を分光させることができるため、複数の波長のスペクトルの測定、複
数の成分に対する検出を精度よく実施することができる。したがって、複数デバイスによ
り所望の波長を取り出す従来の装置に比べて、光学モジュールや電子機器の小型化を促進
でき、例えば、携帯用や車載用の光学デバイスとして好適に用いることができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構
造等に適宜変更できる。
1…分光測定装置(電子機器)、5…波長可変干渉フィルター(干渉フィルター)、1
0…光学モジュール、10A…光学ユニット(光学モジュール)、11A,11B,11
C…ダイクロイックミラー(光分離素子)、14…電圧制御部、15…ギャップ検出部、
20…制御部、21…フィルター駆動部、22…光量取得部、23…分光測定部、54…
固定反射膜(第一反射膜)、55…可動反射膜(第二反射膜)、57…固定導電膜、58
…可動導電膜、138…制御部、200…食物分析装置(電子機器)、220…制御部、
400…測色装置(電子機器)、430…制御装置。

Claims (6)

  1. 第一反射膜と、前記第一反射膜に対向する第二反射膜と、を備え、前記第一反射膜前記第二反射膜との間のギャップ寸法に応じた、複数の次数のそれぞれに対応するピーク波長の光を透過させる干渉フィルターと、
    所定の波長帯域の光記所定の波長帯域以外の光を分離する複数の光分離素子と、
    を具備し、
    前記複数の光分離素子のうちの一つは、記所定の波長帯域内に前記複数の次数のうちの一つに対応した前記ピーク波長が含まれ、前記複数の光分離素子の各々が前記干渉フィルターの透過光の光路上に置され
    前記第一反射膜を覆う第一透光部材、及び前記第二反射膜を覆い、所定の光学ギャップを介して前記第一透光部材に対向する第二透光部材をさらに備え、
    前記干渉フィルターは、前記ギャップ寸法を変更するギャップ変更部をさらに備え、
    前記第一透光部材及び前記第二透光部材は、導電性を有し、
    前記第一透光部材と前記第二透光部材との間の静電容量を検出する容量検出部をさらに備えたことを特徴とする光学モジュール。
  2. 請求項1に記載の光学モジュールにおいて、
    前記干渉フィルターは、前記第一反射膜及び前記第二反射膜の間に配置された透光部材を備えた
    ことを特徴とする光学モジュール。
  3. 第一光を透過させる干渉フィルターと、
    前記第一光を複数の光に分離する複数の光分離素子と、
    を含み、
    前記干渉フィルターは、
    第一反射膜と、
    前記第一反射膜に対向する第二反射膜と、
    前記第一反射膜を覆うように配置される第一透光部材と、
    前記第二反射膜を覆うように配置される第二透光部材と、
    前記第一反射膜と前記第二反射膜との間のギャップ寸法を変更するギャップ変更部と、
    を含み、
    前記複数の光分離素子のうちの一つは、前記第一光のうちの第一次数に対応する波長の光を含む第二光と、前記第一光のうちの前記第二光以外の光である第三光と、を分離し、
    前記第一透光部材及び前記第二透光部材は、導電性を有し、
    前記第一透光部材と前記第二透光部材との間の静電容量が検出されることを特徴とする光学モジュール。
  4. 請求項1または請求項2に記載の光学モジュールにおいて、
    前記複数の光分離素子の各々は、ダイクロイックミラーであることを特徴とする光学モジュール。
  5. 第一反射膜と、前記第一反射膜に対向する第二反射膜と、を備え、前記第一反射膜前記第二反射膜との間のギャップ寸法に応じた、複数の次数のそれぞれに対応するピーク波長の光を含む光を透過させる干渉フィルターと、
    所定の波長帯域の光、及び前記所定の波長帯域以外の光を分離する複数の光分離素子と、
    を具備し、
    前記複数の光分離素子のうちの一つは、記所定の波長帯域内に前記複数の次数のうちの一つに対応した前記ピーク波長が含まれ、
    前記複数の光分離素子は、前記干渉フィルターの透過光が入射される第一光分離素子と、前記第一光分離素子によって分離された光が入射される第二光分離素子と、を含み、
    前記第一反射膜を覆う第一透光部材、及び前記第二反射膜を覆い、所定の光学ギャップを介して前記第一透光部材に対向する第二透光部材をさらに備え、
    前記干渉フィルターは、前記ギャップ寸法を変更するギャップ変更部をさらに備え、
    前記第一透光部材及び前記第二透光部材は、導電性を有し、
    前記第一透光部材と前記第二透光部材との間の静電容量を検出する容量検出部をさらに備えた
    ことを特徴とする光学モジュール。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の光学モジュールと、
    前記干渉フィルターを制御する制御部と、
    を具備し
    ことを特徴とする電子機器。
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