JP6193565B2 - 継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、継電器に関する。
従来、固定接点を形成する固定端子と、固定接点と接触する可動接点を有する可動接触子と、可動接触子を移動させる可動鉄心及びコイルとを備える継電器が知られている(例えば、特許文献1〜6)。この種の継電器は、固定接点と可動接点とがそれぞれ複数形成されている。また、この種の継電器は、コイルへの通電状態(継電器のON状態)において、固定接点と可動接点との接触を安定的に行なうために、可動接点を固定接点に押圧するためのばねを備える(特許文献1〜6)。
特開平9−320437号公報 特開2005−276647号公報 特開2003−257734号公報 特開2003−217420号公報 特開2005−209484号公報 特開平10−69843号公報
しかしながら、固定接点と可動接点とを接触させる閉成動作時にバウンスと呼ばれる現象が生じる場合があった。「バウンス」とは、閉成動作時に、固定接点を形成する部材と可動接点を形成する部材との跳ね返り現象である。言い換えれば、「バウンス」とは、接点間の異常な間欠的開閉現象である。このバウンスが発生することで、接点間にアーク放電(以下、単に「アーク」ともいう。)が発生する場合がある。このバウンスによるアーク発生によって継電器に種々の不具合が生じる場合がある。例えば、アーク発生によって固定接点や可動接点を形成する部材が溶け、固定接点と可動接点とが固着するおそれがある。また例えば、接点を形成する部材(「接点形成部材」ともいう。)の転移が生じるおそれがある。転移が生じると、接点形成部材に突起が形成される場合がある。この突起の形成により接点間の接触抵抗値が増加したり、ロッキングが生じたりする場合がある。
従って本発明は、閉成動作時に発生するバウンスを抑制する技術を供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1]
それぞれに対し1つ以上の固定接点が形成される複数の固定端子と、
前記固定接点に接触する可動接点を含む可動接点部分が複数形成される可動接触子と、
複数の前記可動接点部分を対応する前記固定端子に同時期に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
前記可動接触子の移動方向に弾性変形し、前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢するための弾性部材と、を備える継電器において、
前記弾性部材は、前記各可動接点部分に対応して複数設けられ、
複数の前記弾性部材のそれぞれは、前記駆動機構の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢し、
前記継電器は、さらに、前記移動方向と直交する面内における前記可動接触子の動きに合わせて動くと共に、前記移動方向における前記可動接触子の動きと独立して動く支持部材を備え、
前記弾性部材は、前記移動方向における一端部が前記可動接触子に当接し、前記移動方向における他端部が前記支持部材に当接し、
前記可動接触子は、
前記移動方向に垂直な方向であり、かつ、前記複数の固定端子のうち前記可動接触子によって電気的に接続される一対の前記固定端子が対向する対向方向に延びる中央部と、
前記中央部から前記移動方向に沿って前記固定接点に向かって延び、端面を含む部分に前記可動接点部分を有する延伸部と、を備え、
前記弾性部材の内側には、前記延伸部の少なくとも一部が配置されている、ことを特徴とする継電器。この形態の継電器によれば、弾性部材は各可動接点部分に対応して複数設けられ、各弾性部材の付勢力は同程度である。これにより、閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。例えば、バウンスが生じている時間(「バウンス時間」ともいう。)を短縮又はゼロにできる。またこの形態の継電器によれば、弾性部材の座面となる可動接触子と支持部材が移動方向と直交する面内において連動して動くため、弾性部材が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。これにより、弾性部材が所望とする付勢力を発揮できない可能性を低減できる。またこの形態の継電器によれば、弾性部材の内側には移動方向に沿って延びる延伸部の少なくとも一部が配置されている。これにより、弾性部材が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。よって、弾性部材が所望とする付勢力を発揮できない可能性を低減できる。
[適用例1]それぞれに対し1つ以上の固定接点が形成される複数の固定端子と、
前記固定接点に接触する可動接点を含む可動接点部分が複数形成される可動接触子と、
前記可動接触子を前記複数の固定端子に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
前記可動接触子の移動方向に弾性変形し、前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢するための弾性部材と、を備える継電器において、
前記弾性部材は、前記各可動接点部分に対応して複数設けられ、
複数の前記弾性部材のそれぞれは、前記駆動機構の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢する、ことを特徴とする継電器。
適用例1に記載の継電器によれば、弾性部材は各可動接点部分に対応して複数設けられ、各弾性部材の付勢力は同程度である。これにより、閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。例えば、バウンスが生じている時間(「バウンス時間」ともいう。)を短縮又はゼロにできる。
[適用例2]適用例1に記載の継電器において、
前記移動方向に垂直な面に前記継電器を垂直投影した場合に、
前記垂直投影された前記弾性部材の輪郭線の内側に、前記弾性部材に対応する前記可動接点部分の少なくとも一部が位置する、ことを特徴とする継電器。
適用例2に記載の継電器によれば、弾性部材による可動接触子に対する力点と、可動接触子(詳細には可動接点)による固定端子(詳細には、固定接点)に対する作用点とを近づけることができる。これにより、閉成動作時に発生するバウンスをより抑制できる。
[適用例3]適用例1又は適用例2に記載の継電器において、
前記可動接触子は、前記弾性部材を保持し、前記可動接触子に対する前記移動方向と直交する方向における前記弾性部材の位置ずれを抑制するための保持機構を備える、ことを特徴とする継電器。
適用例3に記載の継電器によれば、保持機構によって移動方向と直交する方向における弾性部材の可動接触子に対する位置ずれを抑制できる。これにより弾性部材の付勢力の変動を抑制できる。ここで、保持機構は、例えば、可動接触子に形成された溝によって構成できる。こうすることで、容易に保持機構を形成できる。
[適用例4]適用例1乃至適用例3のいずれか一つに記載の継電器において、さらに、
前記移動方向と直交する面内における前記可動接触子の動きに合わせて動くと共に、前記移動方向における前記可動接触子の動きと独立して動く支持部材を備え、
前記弾性部材は、
前記移動方向における一端部が前記可動接触子に当接し、前記移動方向における他端部が前記支持部材に当接する、ことを特徴とする継電器。
適用例4に記載の継電器によれば、弾性部材の座面となる可動接触子と支持部材が移動方向と直交する面内において連動して動くため、弾性部材が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。これにより、弾性部材が所望とする付勢力を発揮できない可能性を低減できる。
[適用例5]適用例4に記載の継電器において、
前記可動接触子は、
前記移動方向に垂直な方向であり、かつ、前記複数の固定端子のうち前記可動接触子によって電気的に接続される一対の前記固定端子が対向する対向方向に延びる中央部と、
前記中央部から前記移動方向に沿って前記固定接点に向かって延び、端面を含む部分に前記可動接点部分を有する延伸部と、を備え、
前記弾性部材の内側には、前記延伸部の少なくとも一部が配置されている、ことを特徴とする継電器。
適用例5に記載の継電器によれば、弾性部材の内側には移動方向に沿って延びる延伸部の少なくとも一部が配置されている。これにより、弾性部材が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。よって、弾性部材が所望とする付勢力を発揮できない可能性を低減できる。
[適用例6]適用例5に記載の継電器において、
前記可動接触子の一部は、前記支持部材を挟んで前記可動接点部分とは反対の側に位置する、ことを特徴とする継電器。
適用例6に記載の継電器によれば、中央部と延伸部とを有する可動接触子を備える場合でも、弾性部材の他端部を容易に支持部材に当接させることができる。
[適用例7]適用例6に記載の継電器において、
前記支持部材は、磁性体である、ことを特徴とする継電器。
適用例7に記載の継電器によれば、支持部材が磁性体であることから、固定接点と可動接点とが電気的に接続された場合に、可動接触子のうち支持部材を挟んで可動接点とは反対の側に位置する部分に流れる電流に対して、第1の方向に沿ったローレンツ力を発生させることができる。ここで第1の方向とは、可動接触子の移動方向のうち、可動接点から固定接点に向かう方向である。これにより、駆動機構の動作状態において、可動接点と固定接点との接触を安定に維持できる。
[適用例8]適用例5乃至適用例7のいずれか一つに記載の継電器において、さらに、
内側に内部空間を形成し、前記可動接触子と複数の前記固定接点とを収容する容器を備え、
前記容器は、
前記各固定端子にそれぞれ対応して設けられ、前記各固定端子が有する前記各固定接点をそれぞれ収容する複数の第1の容器と、
前記複数の第1の容器に接合され、前記各固定端子と前記複数の第1の容器と共に前記内部空間を形成する第2の容器と、を有する、ことを特徴とする継電器。
適用例8に記載の継電器によれば、固定接点に対応して複数の第1の容器が設けられることから、第1の容器が単一である場合に比べ、継電器の耐圧性を向上できる。また、第1の容器のそれぞれに対応する固定接点が収容されていることから、第1の容器が障壁となることで、固定接点や可動接点を形成する部材の飛散粒子が原因で固定端子間が導通する可能性を低減できる。
[適用例9]適用例4乃至適用例8のいずれか一つに記載の継電器において、
前記移動方向に垂直な面に前記継電器を垂直投影した場合に、
前記垂直投影された前記支持部材の輪郭線は、前記垂直投影された前記可動接触子の輪郭線の外側に位置する外側部分を有し、
前記継電器は、さらに、前記外側部分と当接し前記支持部材の前記面内における動きを規制する規制部を有する、ことを特徴とする継電器。
適用例9に記載の継電器によれば、支持部材が外側部分を有することで、外側部分を有さない場合と比較して、支持部材や可動接触子と規制部との間の空間を狭くできる。これにより、可動接触子と支持部材が面内に沿った方向に移動することを抑制できる。例えば、可動接触子と支持部材が面内に沿った方向に移動した場合でも、支持部材が継電器を構成する規制部に当たる可能性を向上できる。また、垂直投影した場合に支持部材の外側部分が可動接触子の外側に位置することで、可動接触子に代えて支持部材を規制部に当てることができる。これにより、可動接触子が破損する可能性を低減できる。ここで、規制部としては、例えば、可動接触子及び支持部材を収容する容器が挙げられる。
また、駆動機構の一構成部材として、移動方向に延び可動接触子と支持部材に挿通されるロッドを備える場合は、面内に沿った方向への移動とは、ロッドの中心軸を中心とした可動接触子と支持部材との回転移動を指す。
[適用例10]適用例1乃至適用例9のいずれか一つに記載の継電器において、
前記弾性部材は、圧縮コイルばねである、ことを特徴とする継電器。
適用例10に記載の継電器によれば、弾性部材を容易に形成できる。
[適用例11]適用例1乃至適用例10のいずれか一つに記載の継電器において、さらに、前記弾性部材の少なくとも一部を取り囲むように、前記弾性部材の周囲に配置された保護部材を備える、ことを特徴とする継電器。
適用例11に記載の継電器によれば、固定端子と可動接触子との間でアークが発生した場合でも、発生したアークが弾性部材に当たる可能性を低減できる。これにより、アークによって弾性部材が損傷する可能性を低減できる。
[適用例12]適用例11に記載の継電器において、前記可動接触子が前記保護部材に対して圧入されることによって、前記保護部材は前記可動接触子に固定されている、ことを特徴とする継電器。
適用例12に記載の継電器によれば、可動接触子に対する保護部材の位置を固定でき、保護部材が設計した位置からずれる可能性を低減できる。
[適用例13]適用例11に記載の継電器において、前記保護部材は、自身の一部が前記弾性部材によって前記継電器を構成する他の部材に対して押し付けられている、ことを特徴とする継電器。
適用例13に記載の継電器によれば、弾性部材の弾性を利用することによって他の部材に対する保護部材の位置を固定でき、保護部材が設計した位置からずれる可能性を低減できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、継電器、継電器の製造方法、継電器を装備した車両や船舶等の移動体等の態様で実現することができる。
第1実施例に係る継電器5を備えた電気回路を示す図である。 継電器5の外観斜視図である。 継電器5の上面図である。 図3の継電器本体6の3−3断面図である。 図4に示す継電器本体6の斜視図である。 第2実施例の継電器5aを説明するための図である。 図6に示す継電器本体6aの斜視図である。 支持部材37aに磁性体を用いた場合の効果を説明するための図である。 第3実施例の継電器5bを説明するための図である。 第4実施例の継電器5cを説明するための図である。 第5実施例の継電器5dを説明するための図である。 第1変形例を説明するための第1の図である。 第1変形例を説明するための第2の図である。 第1変形例の効果を説明するための図である。 第2変形例を説明するための図である。 第3変形例を説明するための図である。 第4変形例の第1の例を説明するための図である。 第4変形例の第2の例を説明するための図である。 第4変形例の第3の例を説明するための図である。 第4変形例の第4の例を説明するための図である。 第7変形例の第1の例を説明するための図である。 第7変形例の第2の例を説明するための図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A〜E.第1〜第5実施例:
F.変形例:
A.第1実施例:
A−1.継電器の概略構成:
図1は、第1実施例に係る継電器5を備えた電気回路(「システム」ともいう。)1の説明図である。電気回路1は、例えば車両に搭載される。電気回路1は、直流電源としての蓄電池2と、継電器5と、電流変換装置3と、負荷としてのモータ4とを備える。電流変換装置3は、インバータとコンバータとしての機能を有する。蓄電池2からモータ4に電力が供給される電力供給時(蓄電池2の放電時)では、電流変換装置3により変換された交流電流がモータ4に供給されることでモータ4が駆動する。また、モータ4で回生したエネルギーを直流電源2に充電する充電時には、電流変換装置3により変換された直流電流が蓄電池2に蓄電される。
図2は、継電器5の外観斜視図である。図3は、継電器5の上面図である。図2には、方向を特定するためにXYZ軸が図示されている。なお、他の図においても必要に応じてXYZ軸が図示されている。なお、本実施例では、Z軸方向を上下方向とし、Z軸正方向を上方向、Z軸負方向を下方向とする。
図2及び図3に示すように、継電器5は、継電器本体6と、一対の永久磁石800と、を備える。継電器本体6は、樹脂製のケース(図示せず)に収容されている。継電器本体6は、一対の固定端子10を備える。一対の固定端子10は、第1の容器20に接合されている。固定端子10は、電気回路1の配線を接続するための接続口12を有する。一対の固定端子10は、後述する可動接触子によって電気的に接続され、直流電源2からモータ4に電流が供給される。永久磁石800は、接点間に生じるアークを引き伸ばすために用いられる。これにより、アークの消弧が促進される。また、継電器本体6が収容されるケースには、シリコンゴム等の弾性部材により形成された防振部材が配置されている。防振部材を備えることで継電器5の耐振動性を向上できる。ここで、直流電源2からモータ4に電流が供給される場合(電力供給時)において、一対の固定端子10のうち、電流が流入する側をプラス固定端子10Wとも呼び、電流が流出する側をマイナス固定端子10Xとも呼ぶ。また以下では、直流電源2からモータ4に電流が供給される場合の継電器5について説明する。
A−2.継電器の詳細構成:
A−2−1.気密空間の構成:
図4は、図3の継電器本体6の3−3断面図である。図5は、図4に示す継電器本体6の斜視図である。
継電器本体6の内側に気密空間100が形成されている。気密空間100は、固定端子10と第1の容器20と接合部材30とベース部32と鉄心用容器80とによって形成されている。なお、接合部材30とベース部32と鉄心用容器80とをまとめて第2の容器92とも呼ぶ。
固定端子10は、2つ設けられている。固定端子10は、導電性を有する部材であり、例えば銅を含む金属材料により形成されている。固定端子10は、底部を有する略円筒状である。固定端子10は、下側(Z軸負方向側)に位置する底部に固定接触部19を有する。固定接触部19は、固定端子10の他の部分と同様に銅を含む金属材料で形成しても良いし、アークによる損傷をより抑制するために耐熱性のより高い材料(例えば、タングステン)で形成しても良い。固定接触部19のうち可動接触子50と対向する端面には、可動接触子50と接触する固定接点18が形成される。すなわち、固定接触部19は、固定端子10のうち可動接触子50と接触する固定接点18を含む部分である。固定端子10の上側(Z軸正方向側)には、径方向外側に広がるフランジ部13が形成されている。
第1の容器20は、絶縁性を有する部材であり、例えばアルミナやジルコニア等のセラミックにより形成され、耐熱性に優れる。第1の容器20は、底部を有する箱形状である。詳細には、第1の容器20は、第1の容器20の側面を形成する側面部22と、底部24と、を有する。また、第1の容器20は、底部24と対向する側は開口している。底部24には、固定端子10が通るための貫通孔26が形成されている。ここで、各固定端子10のフランジ部13は、第1の容器20の底部24の外側表面(外側に露出した面)に気密に接合されている。詳細には、以下の構成により固定端子10が第1の容器20に接合されている。フランジ部13の外表面のうち、第1の容器20の底部24と対向する面には、固定端子10と第1の容器20との接合部分の破損を抑制するためのダイヤフラム部17が形成されている。ダイヤフラム部17は、材質が異なる固定端子10と第1の容器20との熱膨張差によって生じる接合部分の発生応力を緩和するために形成されている。ダイヤフラム部17は、貫通孔26よりも内径が大きい円筒状である。ダイヤフラム部17は、例えばコバール等の合金により形成され、第1の容器20の底部24にろう付けにより接合されている。ろう付けには、例えば銀ろう等を用いる。固定端子10とダイヤフラム部17とが別体である場合には、固体端子10のフランジ部13とダイヤフラム部17をろう付けする。なお、ダイヤフラム部17と固定端子10は一体としても構わない。
接合部材30は、例えば金属材料などで形成されている。接合部材30の下端部と上端部にはそれぞれ矩形状の開口が形成されている。接合部材30の上端部は第1の容器20の下側端面とろう付けにより気密に接合されている。また、接合部材30の下端部は、ベース部32とレーザー溶接等により気密に接合されている。また、接合部材30の側面は、下側から上側に向かう方向(Z軸方向)において、一部分がY軸方向に屈曲している。こうすることで、接合部材30が全体としてZ軸方向に容易に弾性変形可能となる。接合部材30の一部をY軸方向に屈曲させることで、異なる材質である接合部材30と第1の容器20との熱膨張差により発生する応力を緩和できる。
ベース部32は、磁性体であり、例えば鉄等の金属磁性材料により形成されている。ベース部32は略矩形状であり、略中央には、貫通孔が形成されている。
鉄心用容器80は、非磁性体である。鉄心用容器80は底部を有する円筒状である。鉄心用容器80の上端部は、全周に亘ってベース部32の貫通孔周縁とレーザー溶接等により気密に接合されている。
上記のように各部材10、20、30、32、80が気密に接合されることで、内側に気密空間100が形成されている。気密空間100には、アーク発生による固定接触部19や可動接触子50の発熱を抑制するために、例えば、水素又は水素を主体とするガスが大気圧以上(例えば、2気圧)で封入されている。具体的には、各部材10、20、30、32、80を接合した後に、気密空間100の内側と外側とを連通するように配置された通気パイプ69を介して気密空間100内を真空引きする。そして、真空引きの後に通気パイプ69を介して気密空間100内に水素等のガスを所定圧になるまで封入する。水素等のガスを所定圧封入した後に、通気パイプ69を加締めて水素等のガスが気密空間100から外側に漏れ出さないようにする。
A−2−2.可動接触子及びその他の構成:
継電器5は、さらに、可動接触子50と、駆動機構90と、弾性部材としての圧縮コイルばね62と、土台部37と、を備える。
可動接触子50は、導電性を有する部材である。可動接触子50は、継電器5のON状態(駆動機構90の動作状態)において、一対の固定端子10W,10Xを電気的に接続する。可動接触子50は、駆動機構90によって上下方向(Z軸方向)に沿って移動する。ここで、可動接触子50が移動する方向を「移動方向D1」ともいう。また移動方向D1と直交する方向を「水平方向」ともいう。可動接触子50は、平板状である。可動接触子50のうち、固定接点18と対向する側(上側)を第1の側50faとし、第1の側50faとは反対の側を第2の側50fbとする。
可動接触子50は、水平方向であり、かつ、一対の固定端子10W,10Xが対向する対向方向(Y軸方向)に延びる接触子本体52を有する。接触子本体52の第1の側50faのうち、固定接触部19と対向する部分(対向部分)には、可動接点58を含む可動接触部57が1つ形成されている。詳細には、対向部分には接触子本体52から固定接点18側に突出した可動接触部57が設けられている。固定端子10と接触する部分である可動接点58は、可動接触部57の端面によって形成される。可動接触部57は、可動接触子50の他の部分と同様の材料(例えば、銅)により形成しても良いし、アークによる損傷をより抑制するために耐熱性のより高い材料(例えば、タングステン)で形成しても良い。ここで、可動接触部57が課題を解決するための手段に記載の「可動接点部分」に相当する。なお、可動接触部57は、接触子本体52から突出した形状であったが、接触子本体52自体によって形成しても良い。すなわち、可動接触部57を省略した場合、接触子本体52のうち固定接触部19と対向する部分が可動接触部となる。
可動接触子50の第2の側50fbには、保持機構としての溝51が形成されている。溝51は円環状である。また、溝51は、可動接触部57の数に対応して2つ設けられている。また、可動接触子50の第2の側50fbのうち、円環状の溝51の中央部分には円柱状の突起53が形成されている。また、可動接触子50のうち一対の可動接触部57の間に位置する中央付近には、後述するロッド60が挿通される貫通孔が形成されている。
土台部37は、例えば、合成樹脂やセラミックにより形成されている。土台部37は、可動接触子50よりも下側に位置する。水平方向に延びる平板状の土台本体31を有する。土台本体31は、ベース部32に固定されている。土台本体31のうち、溝51と対向する部分には、円環状の溝33が形成されている。また、土台部37のうち、円環状の溝33の中央部分には円柱状の突起34が形成されている。
圧縮コイルばね62は、移動方向D1に弾性変形可能であり、継電器5のON状態において可動接触子50を固定端子10に向けて付勢する。圧縮コイルばね62は、各可動接触部57に対応して設けられている。詳細には、圧縮コイルばね62は、可動接触部57の数(本実施例では、2つ)に対応して設けられている。本実施例では、圧縮コイルばね62は2つ設けられている。2つの圧縮コイルばね62を区別して用いる場合は、符号「62W」と符号「62X」を用いる。圧縮コイルばね62の移動方向D1における一端部は、突起53に嵌め込まれると共に、溝51内に配置される。また、圧縮コイルばね62の移動方向D1における他端部は、突起34に嵌め込まれると共に、溝33内に配置される。継電器5を移動方向D1と垂直な面に垂直投影した場合に、各圧縮コイルばね62W,62Xの輪郭線の内側に、各圧縮コイルばね62W,62Xに対応する可動接触部57の少なくとも一部が位置するように各圧縮コイルばね62W,62Xは配置されている。本実施例では、各圧縮コイルばね62W,62Xは、対応する可動接触部57の真下に配置されている。ここで、輪郭線とは、対象物が垂直投影された場合に、最も外側の線を指す。なお、圧縮コイルばね62W,62Xは、駆動機構90の非動作状態において、圧縮状態で配置されていても良いし、非圧縮状態(自由長)で配置されていても良い。
ここで、2つの圧縮コイルばね62W,62Xのそれぞれは、駆動機構90の動作状態(継電器5のON状態)において、それぞれが同程度の付勢力によって可動接触子50を固定端子10に向けて付勢する。ここで、「同程度の付勢力」とは、「同一の付勢力」のみならず、圧縮コイルばね62等の継電器5の製造誤差によるばらつきも許容する意味で用いている。例えば、「同程度の付勢力」とは、目的とする付勢力に対して±30%の範囲内の誤差を含む。すなわち、目的とする付勢力をPrとし、実際の圧縮コイルばね62の付勢力をPzとするとき、0.7×Pr≦Pz≦1.3×Prの関係が成り立つ。なお、閉成動作時のバウンスをさらに抑制するために、「同程度の付勢力」は、誤差を目的とする付勢力に対して±10%の範囲内とすることが好ましい。すなわち、0.9×Pr≦Pz≦1.1×Prの関係が成り立つ。ここで、本実施例の場合、「同程度の付勢力」とするために、圧縮コイルばね62W,62Xのばね定数が同程度、かつ、駆動機構90の動作状態における圧縮コイルばね62W,62Xの変位量(圧縮コイルばねの圧縮量)が同程度となるように継電器5は構成されている。但しバネ定数は±10%のばらつき、変位量は±20%のばらつきも許容する。
駆動機構90は、可動接触子50を固定端子1018に接触させるために可動接触子50を移動させる。すなわち、駆動機構90は、可動接点58と固定接点18とを開閉するために可動接触子50を移動させる。駆動機構90は、ロッド60と、ベース部32と、固定鉄心70と、可動鉄心72と、鉄心用容器80と、コイル44と、コイルボビン42と、コイル用容器40と、弾性部材としての第1のばね64と、を有する。
コイル44は、中空円筒状の樹脂製のコイルボビン42に巻き付けられている。コイル用容器40は、磁性体であり、例えば鉄等の金属磁性材料により形成されている。コイル用容器40は直方体状であり、内側にコイル44を収容する。
鉄心用容器80は、上述のごとく有底筒状であり、底部には弾性体としてのゴム86が配置されている。
固定鉄心70は、円柱状であり、上端から下端に亘って貫通孔70hが形成されている。固定鉄心70の一部は鉄心用容器80の内側に収容されている。固定鉄心70は、ベース部32に溶接等により固定されている。
可動鉄心72は、円柱状であり、貫通孔72hが上端から下端近傍に亘って形成されている。可動鉄心72は、鉄心用容器80の底部上にゴム86を介して収容されている。また、可動鉄心72の上端面は、固定鉄心70の下端面と対向するように配置されている。コイル44に通電することで、可動鉄心72は固定鉄心70に吸引され上方向に移動する。
第1のばね64は、移動方向D1における可動鉄心72と固定鉄心70との間に配置され、互いに離間する方向に両部材70,72を付勢する。
ロッド60は、非磁性体である。ロッド60は円柱状の軸部60aと、軸部60aの一端に設けられた円板状の一端部60bと、軸部60aの他端に設けられた円弧状の他端部60cとを有する。軸部60aは、上下方向(可動接触子50の移動方向)に移動自在となるように可動接触子50に挿通されている。一端部60bは、コイル44に電流を流していない状態において、接触子本体52のうち圧縮コイルばね62が配置された面とは反対側の面上に配置されている。他端部60cは、溶接等により可動鉄心72に取り付けられている。一端部60bは、駆動機構90が動作していない状態において、可動接触子50が固定端子10に向かって移動することを規制する。
A−3.継電器の動作説明:
次に、継電器5のON状態(コイルに通電している時、駆動機構90の動作状態とも言う)及びOFF状態(コイルに通電していない時、駆動機構90の非動作状態とも言う)の説明を行う。コイル44に通電し駆動機構90を動作させると、可動鉄心72が固定鉄心70に吸引される。すなわち、可動鉄心72が第1のばね64の付勢力に抗して固定鉄心70に近づき、固定鉄心70に当接する。可動鉄心72が上方向に移動すると、ロッド60も上方向に移動する。これによりロッド60の一端部60bも上方向に移動する。これにより、可動接触子50の動きの規制が解除され、圧縮コイルばね62の付勢力により、可動接触子50が上方向(固定端子10に近づく方向)に移動する。これにより、各固定端子10と対応する各可動接触部57とが接触し、2つの固定端子10W,10Xが可動接触子50を介して導通する。
一方、コイル44への通電を遮断し駆動機構90が非動作状態となると、主に第1のばね64の付勢力により可動鉄心72が固定鉄心70から離れるように下方向に移動する。これにより、ロッド60の一端部60bに押されて可動接触子50も下方向(固定接点18から離れる方向)に移動する。よって、各可動接点58が各固定接点18から引き離され、2つの固定端子10間の導通が遮断される。
A−4.効果:
上記のように、第1実施例の継電器5は、可動接触子50を固定端子10に向けて付勢するための圧縮コイルばね62W,62Xが、可動接触部57に対応して2つ設けられている。また、各圧縮コイルばね62W,62Xは、駆動機構90の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって、可動接触子50を固定端子10に向けて付勢する。これにより、各可動接触部57が各固定端子10に押し付けられる力のばらつきを低減できることから、継電器5の閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。すなわち、例えば、バウンス時間を短縮できる。よって、バウンスによるアーク発生を抑制し、アーク発生によって生じる継電器5の不具合の発生を低減できる。
また、第1実施例では、継電器5を垂直投影した場合に、各圧縮コイルばね62W,62Xの輪郭線の内側に、各圧縮コイルばね62W,62Xに対応する可動接触部57の一部が位置する。これにより、圧縮コイルばね62による可動接触子50に対する力点(圧縮コイルばね62が可動接触子50に力を加える点)と、可動接触子50(詳細には可動接点58)による固定接点18に対する作用点(可動接触子50が固定接点18に力を加える点)とを水平方向において近づけることができる。これにより、各可動接触部57が各固定端子10に押し付けられる力のばらつきを更に低減でき、閉成動作時に発生するバウンスをより抑制できる。一方で、継電器5を垂直投影した場合に、圧縮コイルばね62W,62Xの輪郭線の内側に対応する可動接触部57が位置しない、例えば可動接触子50に挿通されるロッドの外側に圧縮コイルばねが配置される従来の形態を考える。従来の場合、圧縮コイルばねによる可動接触子50に対する力点と、可動接触子50による固定接点18に対する作用点とが離れる。これにより、圧縮コイルばねによる可動接触子50に対する力点を支点とするシーソー動作により接点18,58のバウンスが発生してしまう。一方、本実施例では、上記のごとく、圧縮コイルばね62による可動接触子50に対する力点と、可動接触子50による固定接点18に対する作用点とを水平方向において近づけることができるため、シーソー動作による接点18,58のバウンス発生を抑制できる。ここで、継電器5を垂直投影した場合に、各圧縮コイルばね62W,62Xの輪郭線の内側に、各圧縮コイルばね62W,62Xに対応する可動接触部57の可動接点58が位置することが好ましい。こうすることで、圧縮コイルばね62W,62Xによる可動接触子50に対する力点と、可動接触子50による固定接点18に対する作用点とをより近づけることできる。なお、継電器5を垂直投影した場合に、各圧縮コイルばね62W,62Xの輪郭線の内側に各圧縮コイルばね62W,62Xに対応する可動接触部57が全て位置しても良い。
また、第1実施例の継電器5は、圧縮コイルばね62の一端部が収容される溝51が可動接触子50に設けられている。これにより、圧縮コイルばね62の可動接触子50に対する移動方向D1と直交する方向における位置ずれを抑制できる。よって、圧縮コイルばね62の付勢力の変動を抑制でき、所望とする付勢力を圧縮コイルばね62が達成できない可能性を低減できる。また、圧縮コイルばね62の位置ずれを抑制するための保持機構を溝51とすることで、保持機構を容易に形成できる。
加えて、第1実施例の継電器5は、可動接触子50が突起53を備え、突起53に圧縮コイルばね62が挿入されている。これにより、圧縮コイルばね62の可動接触子50に対する位置ずれをより抑制できる。すなわち、突起53も課題を解決するための手段に記載の「保持機構」の少なくとも一部を構成する。
また、第1実施例の継電器5は、可動接触子50を固定端子10に向けて付勢するための弾性部材として圧縮コイルばね62を用いている。これにより、弾性部材を容易に形成できる。また、圧縮コイルばね62は、板ばね等の他の弾性部材に比べ、一般に、所定の荷重に対する変位量が大きい。よって、弾性部材として圧縮コイルばね62を用いることで、継電器5の設計自由度が向上する。例えば、限られた狭い空間内に弾性部材として圧縮コイルばね62を配置することができる。
B.第2実施例:
図6は、第2実施例の継電器5aを説明するための図である。図7は、図6に示す継電器本体6aの斜視図である。図6は、図3の3−3断面に相当する断面図である。第2実施例の継電器5aと第1実施例の継電器5の異なる点は、可動接触子50a、支持部材37a、及び、ロッド60Aの構成である。その他の構成については第1実施例の継電器5と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。なお、図6及び図7は、継電器5aのうち、継電器本体6aを図示している。
図6及び図7に示すように、可動接触子50aは、中央部55と、延伸部54とを有する。中央部55は、板状であり、一対の固定端子10w、10xが対向する対向方向(Y軸方向)に延びる。2つの延伸部54は、中央部55のうち、固定接触部19に対向する部分から固定接点18に向かって移動方向D1に沿ってそれぞれ延びる。詳細には、延伸部54は、中央部55から中央部55の厚さ以上延びる。延伸部54は中央部55に取り付けられている。
延伸部54は、中央部55から延びる第1の部分57bと、第1の部分57bの上部に設けられた可動接触部57aとを有する。第1の部分57bは、略円柱状である。可動接触部57aは、第1の部分57bよりも径が大きい略円板状である。延伸部54の端面(詳細には、可動接触部57aの固定接触部19と対向する面)は、可動接点58を有する。第2実施例の可動接触子50aは、延伸部54が中央部55に取り付けられている。
支持部材37aは、平板状である。支持部材37aは、移動方向D1において、可動接点58と中央部55の間に位置する。詳細には、支持部材37aは、中央部55の2つの面のうち固定接点18と対向する面上に配置されている。支持部材37aには、2つの延伸部54が挿通されている。また、ロッド60Aの一端部60bは支持部材37aに溶接等により取り付けられている。
上記構成の支持部材37aと可動接触子50aとは以下の関係を有する。すなわち、支持部材37aは、移動方向D1と直交する面内における可動接触子50aの動きに合わせて動く。詳細には、ロッド60Aの中心軸を軸として、可動接触子50aと支持部材37aとは連動して回転移動する。また、支持部材37aはロッド60Aに固定され、可動接触子50aはロッド60Aに固定されていない。また、支持部材37aは可動接触子50aに固定されていない。よって、支持部材37aは、移動方向D1における可動接触子50aの動きと独立して動くことが可能である。すなわち、駆動機構90の動作状態において、ロッド60Aによって支持部材37aが持ち上げられ、中央部55から支持部材37aが引き離されることが可能である。
圧縮コイルばね62は、第1実施例と同様に、各可動接触部57aに対応して2つ設けられている。圧縮コイルばね62のそれぞれは、駆動機構90の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって可動接触子50aを固定端子10に向けて付勢する。
圧縮コイルばね62の一端部は、可動接触部57aのうち可動接点58が形成された側とは反対の側と当接し、他端部は支持部材37aと当接する。また、圧縮コイルばね62は、第1の部分57bの外周に配置されている。すなわち、圧縮コイルばね62の内側には第1の部分57bが位置する。
また、上記第1実施例と同様に、継電器5aを移動方向D1と垂直な面に垂直投影した場合に、各圧縮コイルばね62W,62Xの輪郭線の内側に、各圧縮コイルばね62W,62Xに対応する可動接触部57aの少なくとも一部が位置するように、各圧縮コイルばね62W、62Xは配置されている。本実施例の場合、各圧縮コイルばね62W,62Xの輪郭線の内側に、各圧縮コイルばね62W,62Xに対応する可動接触部57aの一部が位置する。
上記のように、第2実施例の継電器5aは、第1実施例と同様の効果を奏する。例えば、第2実施例の継電器5aは、可動接触子50aを固定端子10に向けて付勢するための圧縮コイルばね62W,62Xが、可動接触部57aに対応して2つ設けられている。また、各圧縮コイルばね62W,62Xは、駆動機構90の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって、可動接触子50aを固定端子10に向けて付勢する。これにより、継電器5の閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。
ここで、継電器5aは、外部からの衝撃や振動等により、ロッド60Aを回転軸として、可動接触子50aや支持部材37aが回転移動する場合がある。この回転移動は、可動接触子50aの移動方向D1と垂直な面内での移動である。ここで、上記のごとく支持部材37aと可動接触子50aとは、ロッド60Aを回転軸とした動きが連動する。また、第2実施例の継電器5aは、圧縮コイルばね62の一端部が可動接触子50aに当接し、他端部が支持部材37aに当接する。よって、圧縮コイルばね62が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。すなわち、圧縮コイルばね62が捩れる等により芯ズレが生じる可能性を低減できる。これにより、圧縮コイルばね62のそれぞれが所望とする付勢力を発揮できない可能性を低減できる。すなわち、各圧縮コイルばね62W,62Xのそれぞれの付勢力をより安定して同程度に設定でき、継電器5aの閉成動作時に発生するバウンスを更に抑制できる。
ここで、支持部材37aの材質は特に限定されないが、ステンレス等の磁性体を用いることが好ましい。図8は、支持部材37aに磁性体を用いた場合の効果を説明するための図である。図8は、中央部55と支持部材37aとロッド60Aを模式的に記載している。図8に示すように、継電器5aのON状態では、中央部55の奥側から手前側に向かう方向(+Y軸方向)に電流が流れている。この電流を中心に反時計回りの磁束Baが発生する。ここで、中央部55上に磁性体である支持部材37aが配置されていると、磁束Baが支持部材37a側に引き寄せられる。これにより、図8に示すように、中央部55を通る磁束Baのうち、左向き(X軸正方向向き)の磁束密度が減少し、右向き(X軸負方向向き)の磁束密度が増加する。右向きの磁束密度が増加することで、中央部55を流れる電流に対し上向きのローレンツ力Fp(「吸引力Fp」ともいう。)が発生する。このローレンツ力Fpは、可動接触子50を固定接点18に近づける方向に作用するため、固定接点18と可動接点58との接触をより安定に維持できる。特に、可動接触子50aに大電流(例えば、5000A以上)が流れた場合、いわゆる電磁反発力が大きくなり接点18,58の接触を維持することが困難となる場合がある。しかしながら、支持部材37aを磁性体とし、吸引力Fpを生じさせることで圧縮コイルばね62の付勢力を大きくすることなく,接点18,58の接触を安定に維持できる。特に本実施例では、吸引力Fpを発生する部材と圧縮コイルばね62の座面を形成する部材とが同一部材である支持部材37aによって構成されている。これにより、継電器5aの部品点数を低減を図りながら、接点18,58の接触を安定に維持すると共に、圧縮コイルばね62の芯ズレを抑制できる。
また、上記第2実施例の継電器5aは、圧縮コイルばね62の内側には、延伸部54の一部である第1の部分57bが配置されている。これにより、圧縮コイルばね62が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。すなわち、圧縮コイルばね62が捩れる等により芯ズレが生じる可能性を低減できる。なお、第2実施例の継電器5aにおいて、第1実施例と同様に、可動接触部57aのうち、圧縮コイルばね62と接触する部分には溝を設け、溝に圧縮コイルばね62の一端部を配置しても良い。こうすることで、圧縮コイルばね62が正しい姿勢を維持できない可能性をより低減できる。また、同様に、支持部材37aのうち、圧縮コイルばね62と接触する部分に溝を設け、溝に圧縮コイルばね62の他端部を配置しても良い。こうすることで、圧縮コイルばね62が正しい姿勢を維持できない可能性をより一層低減できる。ここで、可動接触部57aのうち、圧縮コイルばね62と接触する部分に設けられた溝と、第1の部分57bとの少なくともいずれか一方が課題を解決するための手段に記載の「保持機構」に相当する。
また、上記第2実施例の継電器5aは、移動方向D1において、中央部55が支持部材37aを挟んで可動接点58とは反対側に位置する。こうすることで、圧縮コイルばね62の他端部を容易に支持部材37aに当接させることができる。
C.第3実施例:
図9は、第3実施例の継電器5bを説明するための図である。図9は、図3の3−3断面図に相当する断面図である。第3実施例の継電器5bと第2実施例の継電器5aの異なる点は、第1の容器20bの数と、接合部材30bの構成である。その他の構成については、第2実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
図9に示すように、第1の容器20bは、各固定端子10のそれぞれに対応して設けられている。第1の容器20bは、上側に底部を有する有底筒状である。本実施例では、第1の容器20bは、固定端子10の数に対応して2つ設けられている。上記第1、第2実施例と同様に、継電器本体6bは、第1の容器20bと第2の容器92によって内側に気密空間100を有する。固定接点18と可動接点58は、内部空間である気密空間100のうち、第1の容器20bの内側に収容されている。詳細には、可動接触子50aの移動に拘わらず、固定接点18と可動接点58は、気密空間100のうち、対応する第1の容器20bの内側に収容されている。
接合部材30bは、第1の接合部材301と第2の接合部材303とを備える。第1と第2の接合部材301,303は、例えば金属材料などで形成されている。本実施例では、アルミナ製の第1の容器20bに接合される第2の接合部材303は、第1の接合部材303よりも熱膨張率が小さい。例えば、第1の接合部材301はステンレスを用いて作製され、第2の接合部材303はコバールや42アロイを用いて作製される。ステンレス製の第1の接合部材301とセラミック製の第1の容器20bとの間に、熱膨張率が小さい第2の接合部材303を介在させることで、第1の容器20bと第1の接合部材301間の熱膨張差により生じる応力を緩和できる。これにより、継電器本体6bが破損する可能性を低減できる。
第1の接合部材301の一面(上面)には、可動接触子50aの一部分が通るための2つの円形状の開口が形成されている。また、第1の接合部材301の一面と対向する面(下面)には、矩形状の開口が形成されている。第2の接合部材303は、第1の容器20bに対応して設けられている。本実施例では、第2の接合部材303は2つ設けられている。第2の接合部材303は、円筒形状である。第2の接合部材303は第1の容器20bと第1の接合部材301にそれぞれ接合されている。具体的には、第1と第2の接合部材301,303とはレーザー溶接や抵抗溶接等により気密に接合されている。また、第2の接合部材303と第1の容器20bとはろう付けにより接合されている。
上記のように、第3実施例の継電器5bは、第1実施例と同様の効果を奏する。例えば、第2実施例の継電器5aは、可動接触子50aを固定端子10に向けて付勢するための圧縮コイルばね62W,62Xが、可動接触部57aに対応して2つ設けられている。また、各圧縮コイルばね62W,62Xは、駆動機構90の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって、可動接触子50aを固定端子10に向けて付勢する。これにより、継電器5bの閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。
また、第3実施例の継電器5bは、2つの固定端子10にそれぞれ対応して2つの第1の容器20bが設けられている。これにより、2つの固定端子10に対して1つの第1の容器20が設けられる場合に比べ、第1の容器20bの耐圧性を向上できる。これにより、継電器5bが破損する可能性を低減できる。また、固定接点18及び可動接点58は、気密空間100のうち第1の容器20bの内側に配置されている。これにより、第1の容器20bが障壁となることで、固定接触部19や可動接触子50aの飛散粒子が原因で一対の固定端子10間が導通する可能性をより低減できる。なお、上記第3実施例において、気密空間100のうち、第1の容器20bの内側に少なくとも固定接点18が配置される構成でも良い。このようにしても、固定接触部19や可動接触子50aの飛散粒子が原因で一対の固定端子10間が導通する可能性を低減できる。
D.第4実施例:
図10は、第4実施例の継電器5cを説明するための図である。図10は、図3の3−3断面図に相当する継電器本体6cの断面図である。第4実施例の継電器5cと第1実施例の継電器5の異なる点は、可動接触子50c及び支持部材37cの構成と、新たに取付部材130を有する点である。その他の構成については第1実施例の継電器5と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
可動接触子50cは、第1の部材55cと第2の部材57cとを備える。第1の部材55cは、平板状であり、一対の固定端子10w、10xが対向する対向方向(Y軸方向)に延びる。第2の部材57cは、固定端子10に対応して2つ設けられている。第2の部材57cは、対応する固定端子10(詳細には、固定接点18)と対向するように、第1の部材55cに嵌挿されている。第2の部材57cのうち、第1の部材55cよりも上側に位置する部分の端面には可動接点58が形成されている。第2の部材57cのうち第1の部材55cよりも下側に位置する部分は支持部材37cの貫通孔に挿入されている。ここで、第2の部材57cのうち、第1の部材55cよりも上側(固定端子10側)に位置する部分が、可動接触部57c1となる。
支持部材37cは、移動方向D1に垂直な平板状である。支持部材37cは、固定部材としての取り付け部材(E型リング)130上に配置され、ロッド60の上方向への移動に連動して支持部材37cも移動する。また、支持部材37cは、2つの第2の部材57cが挿入されていることから、第2実施例の継電器5aと同様に、ロッド60の中心軸を軸として、可動接触子50cと支持部材37cとは連動して回転移動する。なお、第2実施例の継電器5aと同様に、支持部材37cは、可動接触子50cに固定されていないため、移動方向D1へは支持部材37cと可動接触子50cとがそれぞれ独立して動く。取り付け部材130の材質は特に限定されないが、非磁性体を用いることが好ましい。
圧縮コイルばね62は、可動接触部57c1の数に対応して2つ設けられている。圧縮コイルばね62の移動方向D1における一端部は可動接触子50cに当接し、他端部は支持部材37cに当接する。また、上記各実施例と同様に、圧縮コイルばね62W,62Xは、駆動機構90の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって、可動接触子50cを固定端子10に向けて付勢する。また、継電器5cを移動方向D1に垂直な方向に垂直投影した場合に、可動接触部57c1の少なくとも一部は対応する圧縮コイルばね62の輪郭線の内側に位置する。本実施例の場合、可動接触部57c1の一部が、対応する圧縮コイルばね62の輪郭線の内側に位置する。
上記のように、第4実施例の継電器5cは、第1実施例と同様の効果を奏する。例えば、第4実施例の継電器5cは、可動接触子50cを固定端子10に向けて付勢するための圧縮コイルばね62が、可動接触部57c1に対応して2つ設けられている。また、各圧縮コイルばね62W,62Xは、駆動機構90の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって、可動接触子50aを固定端子10に向けて付勢する。これにより、継電器5cの閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。
また、上記第4実施例では、上記第2実施例、第3実施例と同様に、圧縮コイルばね62の座面を形成する可動接触子50cと支持部材37cとが、移動方向D1と垂直な面内において動きが連動している。これにより、第2実施例、第3実施例と同様に、圧縮コイルばね62が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。また、圧縮コイルばね62の内側には、移動方向D1に延びる第2の部材57cの一部が配置されている。これにより、圧縮コイルばね62が正しい姿勢を維持できない可能性をより低減できる。
E.第5実施例:
図11は、第5実施例の継電器5dを説明するための図である。図11は、第1実施例の図5に相当する斜視図であり、継電器本体6dを示している。第5実施例の継電器5dと第1実施例の継電器5の違いは、可動接触子50d、支持部材37d、及び、ロッド60dの構成と、新たに装着部材150を設けた点である。その他の構成については第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
可動接触子50dは、第1実施例の可動接触子50と異なり、ロッド60dが挿通されていない。なお、その他の可動接触子50dの構成は、第1実施例の可動接触子50(図4)の構成と同様である。例えば、可動接触部57dが、各固定端子10の固定接触部19に対応するように位置する。また支持部材37dは、第1実施例の支持部材37と異なり、ロッド60dに固定されている。これにより、ロッド60dの動きに連動して支持部材37dが動く。装着部材150は、Y軸方向に開口する筒状である。筒状の装着部材150の内側を通るように、可動接触子50dと支持部材37dが配置されている。装着部材150は、可動接触子50dを押さえ付け、継電器5dのOFF状態における可動接触子50dの移動方向D1の動きを規制する。また、本実施例では、装着部材150は、継電器5dのOFF状態において、圧縮コイルばね62を圧縮した状態で保持するために用いられる。すなわち、継電器5dのOFF状態において、圧縮コイルばね62が圧縮した状態となるように、圧縮コイルばね62の座面を形成する可動接触子50d及び支持部材37dの移動方向D1における間隔を調整している。コイルに通電が開始されると、ロッド60dが上方向に移動する。これにより支持部材37d及び可動接触子50dも上方向に移動する。可動接触子50dが固定接触部19に接触した状態で、さらにロッド60dが上方向に移動することで支持部材37dがさらに上方向に移動する。これにより、支持部材37dと可動接触子50dとの移動方向D1における間隔が短くなり圧縮コイルばね62がさらに圧縮される。装着部材150の材質は特に限定されないが、非磁性体を用いることが好ましい。
上記第5実施例では、第1実施例と同様の効果を奏する。例えば、第5実施例の継電器5aは、可動接触子50dを固定端子10に向けて付勢するための圧縮コイルばね62W,62Xが、可動接触部57dに対応して2つ設けられている。また、各圧縮コイルばね62W,62Xは、駆動機構90の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって、可動接触子50dを固定端子10に向けて付勢する。これにより、継電器5dの閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。
また、上記第5実施例の継電器5dは、装着部材150によって、駆動機構90が動作していない状態において、圧縮コイルばね62が圧縮されるように、座面を形成する可動接触子50dと支持部材37dとの間隔が調整されている。これにより、駆動機構90の動作状態において、より大きい圧縮コイルばね62の付勢力によって可動接触子50dを固定接点18に向けて付勢することができる。よって、固定接点18と可動接点58の接触を安定に維持できる。また、上記実施例の継電器5dは、装着部材150を有することで、圧縮コイルばね62の座面を形成する可動接触子50dと支持部材37dとが、移動方向D1と垂直な面内において、可動接触子50dと支持部材37dとの面内の捩れ(ズレ)を防止できる。これにより、第2〜4実施例と同様に、圧縮コイルばね62が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。
F.変形例:
本発明は、上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F−1.第1変形例:
図12は、第1変形例を説明するための第1の図である。図13は、第1変形例を説明するための第2の図である。図13は、第1変形例の可動接触子50a、支持部材37a、及び、ロッド60Aの斜視図である。
上記第2実施例の好ましい態様では、支持部材37aは磁性体を用いていた。この場合において、第1変形例のように、中央部55を挟むように支持部材37aが配置された側とは反対の側に磁性体の補助部材135を配置することがさらに好ましい。すなわち、第1変形の継電器5eは、可動接触子50aの中央部55を磁性体である支持部材37aと補助部材135で移動方向D1に挟んだ構成である。詳細には、第1変形例では、補助部材135は、中央部55のうち支持部材37aが配置された側とは反対側部分に圧入や溶接、かしめ等により中央部55に固定されている。
図14は、第1変形例の効果を説明するための図である。図14は、第1変形例の支持部材37a、中央部55、補助部材135の位置関係を模式的に示した図である。図14に示すように、駆動機構90が動作状態になり、固定接点18と可動接点58とが接触すると、可動接触子50aに電流が流れる。ここで、中央部55には紙面奥側から手前側に電流が流れるとする。中央部55の周囲には反時計回りの磁束(磁場)Baが発生する。磁束Baのうち支持部材37aと補助部材135とを通る磁束によって両部材37a,135が磁化される。これにより、両部材37a,135は互いに吸着する方向に磁化する。すなわち、補助部材135に対し固定接点18に近づく方向(上方向)に力(吸引力)が発生し、補助部材135が固定された中央部55に対し上方向の力が加えられる。これにより、固定接点18と可動接点58の接触をより安定に維持できる。なお、第1変形例において、移動方向D1における支持部材37aの厚さを、移動方向D1における補助部材135の厚さよりも厚くすることが好ましい。支持部材37aの方が補助部材135よりも固定端子10に対し近い位置に配置されているため、支持部材37aの方が補助部材135よりも固定端子10からの磁束をより強く受けることによって磁束密度が高くなっている。よって、支持部材37aの厚さを厚くすることで吸引力を効率的に増大させることができる。
F−2.第2変形例:
図15は、第2変形例を説明するための図である。上記第2実施例では、第1の部分57bは略円柱状であったが(図6)、一対の第1の部分57bのうち、中央部55に挿入され取り付けられる部分(「取付部分」ともいう。)は、移動方向D1と直交する断面において所定の形状を有することが好ましい。所定の形状とは、一対の取付部分のうち対向する部分は対向方向(Y軸方向)に垂直な辺575を形成する形状である。例えば、第2変形例では、取付部分の断面形状は、矩形状である。なお、図15の左下に記載したように、取付部分の断面形状は矩形状に限定されるものではなく、例えば三角形でも良い。こうすることで、第1の部分57bから中央部55との境界部分における電流集中を緩和できるので、境界部分における電流密度の増加を抑制できる。これにより、境界部分の温度上昇等の不具合の発生を抑制できる。
F−3.第3変形例:
図16は、第3変形例を説明するための図である。図16は、第2実施例の継電器5aを移動方向D1に垂直な面に垂直投影した場合の、好ましい支持部材37aと可動接触子50aの輪郭線37ap,50apの関係を図示している。上記第2実施例、第3実施例の継電器5a,5bにおいて、支持部材37aと可動接触子50aの形状は特に限定されてないが、図16に示すように、支持部材37aの輪郭線37apの少なくとも一部が可動接触子50aの輪郭線50apの外側に位置することが好ましい。こうすることで、可動接触子50aと支持部材37aがロッド60A(図6)の中心軸を軸として回転移動した場合でも、支持部材37aが継電器5aを構成する部材(例えば、支持部材37aを内側に収容する容器20,92)に当たることで回転移動を抑制できる。また、可動接触子50aではなく支持部材37aを容器20,92に当てて回転移動を抑制できるため、電流が流れる部材である可動接触子50aが破損する可能性を低減できる。ここで、例えば容器20,92が課題を解決するための手段に記載の「規制部」に相当する。
F−4.第4変形例:
図17〜図20は、第4変形例を説明するための図である。上記実施例に記載の継電器5〜5eは、さらに、弾性部材としての圧縮コイルばね62の少なくとも一部を取り囲むように、圧縮コイルばね62の周囲に配置された保護部材95〜95cを配置しても良い。保護部材95〜95cは、固定端子10と可動接触子50,50a,50c,50dとの間で発生するアークが圧縮コイルばね62に当たることを抑制する。保護部材95〜95cの具体的構成を図17〜図20を用いて説明する。ここで、図17は第4変形例の第1の例を説明するための図であり、図18は第4変形例の第2の例を説明するための図であり、図19は第4変形例の第3の例を説明するための図であり、図20は第4変形例の第4の例を説明するための図である。以下では、第2実施例の継電器5a(図9〜12)を用いて保護部材95〜95cの具体的構成について説明する。
F−4−1.第1の例:
図17に示すように、保護部材95は圧縮コイルばね62の周囲の一部を取り囲んでいる。保護部材95は円筒状である。保護部材95は、金属や樹脂やセラミックなどによって形成できる。保護部材95は、各圧縮コイルばね62に対応して設けられている。第1の例では、2つの保護部材95が設けられている。可動接触子50a(詳細には、可動接触部57a)が保護部材95に圧入されることで、保護部材95は可動接触子50aに固定(接合)されている。なお、保護部材95は、可動接触子50aへの固定(接合)のし易さの観点から、金属で形成することが好ましい。
ここで、移動方向D1について、圧縮コイルばね62のうち可動接点58の最も近くに位置する部分を第1端部97と呼び、可動接点58の最も遠くに位置する部分を第2端部98と呼ぶ。第1の例において、保護部材95は、少なくとも第1端部97を含む第1端部側部分99の周囲を取り囲んでいる。第1端部側部分99は、少なくとも第1端部97を含めば良いが、以下に記載する範囲であっても良い。すなわち、移動方向D1に沿った圧縮コイルばね62の長さをDとした場合、第1端部側部分99は、継電器5aのOFF状態において、第1端部97を起点としてD/3以上に位置する地点までの範囲であることが好ましく、第1端部97を起点としてD/2以上に位置する地点までの範囲であることがより好ましい。こうすることで、圧縮コイルばね62のより多くの部分を保護部材95によって取り囲むことができ、アークが圧縮コイルばね62に当たる可能性をより一層低減できる。さらに、移動方向D1に沿った保護部材95の長さの上限は、接点18,58の開閉動作を阻害しない程度の長さに設定することが好ましい。こうすることで、接点18,58の開閉動作を阻害することを防止しつつ、保護部材95によって圧縮コイルばね62のより多くの部分を取り囲むことができる。なお、本例において、第1端部97は、圧縮コイルばね62の一端部に相当し、第2端部98は圧縮コイルばね62の他端部に相当する。
継電器5aがON状態からOFF状態に切り替わるとき、固定端子10と可動接触子50aとの間にアークが発生する場合がある。この発生したアークが、圧縮コイルばね62に当たる場合がある。例えば、以下の場合が発生し得る。発生したアークは永久磁石800によって引き伸ばされる。アークが引き伸ばされる過程において、アークは可動接触子50aの表面を移動する特性を有する。可動接触子50aの表面をアークが移動する際に、圧縮コイルばね62にアークが当たる。しかしながら、継電器5aが保護部材95を有することで、発生したアークが圧縮コイルばね62に当たる可能性を低減できる。これにより、アークによって圧縮コイルばね62が損傷する可能性を低減できる。圧縮コイルばね62の損傷の可能性を低減することで、継電器5aの動作不良の発生を低減できる。また、第1の例では、保護部材95は圧縮コイルばね62の第1端部側部分99を取り囲んでいる。これにより、圧縮コイルばね62のうちでアークが最も到達しやすい第1端部97を含む第1端部側部分99にアークが当たる可能性を低減できる。また、第1の例では、可動接触子50aが保護部材95に対し圧入されることで、保護部材95と可動接触子50aの相対的な位置が固定されている。これにより、可動接触子50aに対する保護部材95の位置を固定でき、保護部材95が設計した位置からずれる可能性を低減できる。
上記第1の例において、保護部材95の内径は、可動接触部57aの径と等しいことが好ましい。こうすることで、アークを引き伸ばすための気密空間100内のスペースを十分に確保できる。
F−4−2.第2の例:
図18に示すように、第2の例では、保護部材95aは可動接触子50aと一体に形成されている。例えば、保護部材95aと可動接触子50aとは同一の原料を用いて一体成型される。保護部材95aは、可動接触部57aから下側(Z軸負方向、固定端子10に対して離れる方向)に伸びる。また、保護部材95aは、圧縮コイルばね62の周囲の一部を取り囲んでいる。
上記のように、第2の例では、第1の例と同様の構成を備える点については、第1の例と同様の効果を奏する。例えば、保護部材95によって圧縮コイルばね62の少なくとも一部を取り囲むことで、アークが圧縮コイルばね62に当たる可能性を低減できる。また、保護部材95aが可動接触子50aと一体に形成されていることから、保護部材95aが設計した位置からずれる可能性をより低減できる。
F−4−3.第3の例:
図19に示すように、第3の例では、保護部材95bは、自身の一部が圧縮コイルばね62によって支持部材37aに対して押し付けられている。すなわち、保護部材95aは、圧縮コイルばね62と支持部材37aによって挟持されている。保護部材95aは、有底筒状であり、底部93に圧縮コイルばね62が当接している。また、保護部材95aは、圧縮コイルばね62の周囲全体を取り囲む。
上記のように、第3の例では、第1の例と同様の構成を備える点については、第1の例と同様の効果を奏する。例えば、保護部材95bによって圧縮コイルばね62を取り囲むことで、アークが圧縮コイルばね62に当たる可能性を低減できる。また、第3の例では、保護部材95bが圧縮コイルばね62によって支持部材37aに対し押し付けられる。これにより、保護部材95bの位置ずれを防止するための特別な部材を用いることなく、継電器5aの構成部材を用いて保護部材95bの位置を固定できる。さらに、第3の例では、保護部材95bの上側(Z軸正方向側)が開口している。これにより、支持部材37aが可動接触子50aと独立して移動方向D1に動いた場合でも、保護部材95bが可動接触部57aに当たることを防止できる。これにより、保護部材95bの設計の自由度を増加させることができる。例えば、保護部材95bによって圧縮コイルばね62の周囲全体を取り囲むことができ、アークが圧縮コイルばね62に当たる可能性をより一層低減できる。
F−4−4.第4の例:
図20に示すように、第4の例では、保護部材95cは、自身の一部が圧縮コイルばね62によって可動接触子50a(詳細には、可動接触部57a)に対して押し付けられている。すなわち、保護部材95cは、圧縮コイルばね62と可動接触子50aによって挟持されている。保護部材95cは、有底筒状であり、底部93に圧縮コイルばね62が当接している。第1、第2の例と同様に、保護部材95cは圧縮コイルばね62の周囲の一部を取り囲んでいる。
第4の例では、第1の例と同様の構成を備える点については、第1の例と同様の効果を奏する。例えば、保護部材95cによって圧縮コイルばね62を取り囲むことで、アークが圧縮コイルばね62に当たる可能性を低減できる。また、第4の例では、保護部材95cが圧縮コイルばね62によって可動接触子50aに対し押し付けられている。これにより、保護部材95cの位置ずれを防止するための特別な部材を用いることなく、継電器5aの構成部材を用いて保護部材95cの位置を固定できる。
F−5.第5変形例:
上記実施例では、弾性部材として圧縮コイルばね62を用いたが、移動方向D1に弾性変形可能な部材であれば圧縮コイルばね以外の部材を採用可能である。例えば、皿ばねや板ばね等の各種ばね部材や、ゴム等の部材を採用できる。このようにしても、上記実施例と同様の効果を奏する。
F−6.第6変形例:
上記第4変形例の第1の例では、可動接触子50aが保護部材95に圧入されることで、保護部材95は可動接触子50aに固定されていたが、保護部材95の固定方法はこれに限定されない。例えば、保護部材95を可動接触子50aに溶接することで、可動接触子50aに対して固定しても良い。
F−7.第7変形例:
支持部材37a,37c内に可動接触子50a,50cの一部(例えば、図6に示す延伸部54)が配置されている継電器5a,5b,5cは、可動接触子50a,50cと支持部材37a,37cとが直接に擦れる可能性を低減するための抑制機構を備えても良い。以下では、第2実施例の継電器5a(図9〜12)を用いて抑制機構の例について説明する。
F−7−1.第1の例:
図21は、第7変形例の第1の例を説明するための図である。第1の例の継電器5aは、抑制機構としての周囲部材160を備える。周囲部材160は、可動接触子50aのうち支持部材37a内に配置された部分(延伸部54)の外周と、支持部材37aとの間に配置されている。周囲部材160は、中空状の部材である。第1の例では、延伸部54の断面形状に対応させるために、周囲部材160はパイプ形状(リング形状)である。また、周囲部材160は、テフロン(登録商標)等の樹脂により形成されている。このように、継電器5aが周囲部材160を備えることで、可動接触子50aの延伸部54と、支持部材37aとが直接に擦れることを防止できる。これにより、支持部材37aや可動接触子50aが破損する可能性を低減できる。
F−7−2.第2の例:
図22は、第7変形例の第2の例を説明するための図である。第2の例の継電器5aは、抑制機構としてのアール部39を備える。アール部39は、支持部材37a1のうち可動接触子37aの一部が配置される貫通孔の角を丸く加工することで形成される。また、アール部39を有する支持部材37a1を一体成型によって形成しても良い。このように、支持部材37a1がアール部39を備えることで、可動接触子50aの延伸部54と、支持部材37a1とが直接に擦れる可能性を低減できる。これにより、支持部材37a1や可動接触子50aが破損する可能性を低減できる。
1…電気回路
2…直流電源
3…電流変換装置
4…モータ
5〜5e…継電器
6…継電器本体
6a〜6d…継電器本体
10…固定端子
10W…プラス固定端子
10X…マイナス固定端子
12…接続口
18…固定接点
19…固定接触部
33…溝
34…突起
37…土台部
37a〜37d,37a1…支持部材
37ap…輪郭線
39…アール部
50〜50d…可動接触子
50fa…第1の側
50fb…第2の側
50ap…輪郭線
51…溝
52…接触子本体
53…突起
54…延伸部
55…中央部
55c…第1の部材
57…可動接触部
57a…可動接触部
57b…第1の部分
57c…第2の部材
58…可動接点
62…圧縮コイルばね
64…第1のばね
90…駆動機構
93…底部
95〜95c…保護部材
97…第1端部
98…第2端部
99…第1端部側部分
100…気密空間
130…取付部材
135…補助部材
150…装着部材
160…周囲部材
575…辺
D1…移動方向
Ba…磁束
Fp…ローレンツ力
Br…磁束

Claims (11)

  1. それぞれに対し1つ以上の固定接点が形成される複数の固定端子と、
    前記固定接点に接触する可動接点を含む可動接点部分が複数形成される可動接触子と、
    複数の前記可動接点部分を対応する前記固定端子に同時期に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
    前記可動接触子の移動方向に弾性変形し、前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢するための弾性部材と、を備える継電器において、
    前記弾性部材は、前記各可動接点部分に対応して複数設けられ、
    複数の前記弾性部材のそれぞれは、前記駆動機構の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢し、
    前記継電器は、さらに、前記移動方向と直交する面内における前記可動接触子の動きに合わせて動くと共に、前記移動方向における前記可動接触子の動きと独立して動く支持部材を備え、
    前記弾性部材は、前記移動方向における一端部が前記可動接触子に当接し、前記移動方向における他端部が前記支持部材に当接し、
    前記可動接触子は、
    前記移動方向に垂直な方向であり、かつ、前記複数の固定端子のうち前記可動接触子によって電気的に接続される一対の前記固定端子が対向する対向方向に延びる中央部と、
    前記中央部から前記移動方向に沿って前記固定接点に向かって延び、端面を含む部分に前記可動接点部分を有する延伸部と、を備え、
    前記弾性部材の内側には、前記延伸部の少なくとも一部が配置されている、ことを特徴とする継電器。
  2. 請求項1に記載の継電器において、
    前記移動方向に垂直な面に前記継電器を垂直投影した場合に、
    前記垂直投影された前記弾性部材の輪郭線の内側に、前記弾性部材に対応する前記可動接点部分の少なくとも一部が位置する、ことを特徴とする継電器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の継電器において、
    前記可動接触子は、前記弾性部材を保持し、前記可動接触子に対する前記移動方向と直交する方向における前記弾性部材の位置ずれを抑制するための保持機構を備える、ことを特徴とする継電器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の継電器において、
    前記可動接触子の一部は、前記支持部材を挟んで前記可動接点部分とは反対の側に位置する、ことを特徴とする継電器。
  5. 請求項に記載の継電器において、
    前記支持部材は、磁性体である、ことを特徴とする継電器。
  6. 請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の継電器において、さらに、
    内側に内部空間を形成し、前記可動接触子と複数の前記固定接点とを収容する容器を備え、
    前記容器は、
    前記各固定端子にそれぞれ対応して設けられ、前記各固定端子が有する前記各固定接点をそれぞれ収容する複数の第1の容器と、
    前記複数の第1の容器に接合され、前記各固定端子と前記複数の第1の容器と共に前記内部空間を形成する第2の容器と、を有する、ことを特徴とする継電器。
  7. 請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の継電器において、
    前記移動方向に垂直な面に前記継電器を垂直投影した場合に、
    前記垂直投影された前記支持部材の輪郭線は、前記垂直投影された前記可動接触子の輪郭線の外側に位置する外側部分を有し、
    前記継電器は、さらに、前記外側部分と当接し前記支持部材の前記面内における動きを規制する規制部を有する、ことを特徴とする継電器。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の継電器において、
    前記弾性部材は、圧縮コイルばねである、ことを特徴とする継電器。
  9. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の継電器において、さらに、
    前記弾性部材の少なくとも一部を取り囲むように、前記弾性部材の周囲に配置された保護部材を備える、ことを特徴とする継電器。
  10. 請求項に記載の継電器において、
    前記可動接触子が前記保護部材に対して圧入されることによって、前記保護部材は前記可動接触子に固定されている、ことを特徴とする継電器。
  11. 請求項に記載の継電器において、
    前記保護部材は、自身の一部が前記弾性部材によって前記継電器を構成する他の部材に対して押し付けられている、ことを特徴とする継電器。
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