JP6193565B2 - 継電器 - Google Patents
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Description
[形態1]
それぞれに対し1つ以上の固定接点が形成される複数の固定端子と、
前記固定接点に接触する可動接点を含む可動接点部分が複数形成される可動接触子と、
複数の前記可動接点部分を対応する前記固定端子に同時期に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
前記可動接触子の移動方向に弾性変形し、前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢するための弾性部材と、を備える継電器において、
前記弾性部材は、前記各可動接点部分に対応して複数設けられ、
複数の前記弾性部材のそれぞれは、前記駆動機構の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢し、
前記継電器は、さらに、前記移動方向と直交する面内における前記可動接触子の動きに合わせて動くと共に、前記移動方向における前記可動接触子の動きと独立して動く支持部材を備え、
前記弾性部材は、前記移動方向における一端部が前記可動接触子に当接し、前記移動方向における他端部が前記支持部材に当接し、
前記可動接触子は、
前記移動方向に垂直な方向であり、かつ、前記複数の固定端子のうち前記可動接触子によって電気的に接続される一対の前記固定端子が対向する対向方向に延びる中央部と、
前記中央部から前記移動方向に沿って前記固定接点に向かって延び、端面を含む部分に前記可動接点部分を有する延伸部と、を備え、
前記弾性部材の内側には、前記延伸部の少なくとも一部が配置されている、ことを特徴とする継電器。この形態の継電器によれば、弾性部材は各可動接点部分に対応して複数設けられ、各弾性部材の付勢力は同程度である。これにより、閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。例えば、バウンスが生じている時間(「バウンス時間」ともいう。)を短縮又はゼロにできる。またこの形態の継電器によれば、弾性部材の座面となる可動接触子と支持部材が移動方向と直交する面内において連動して動くため、弾性部材が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。これにより、弾性部材が所望とする付勢力を発揮できない可能性を低減できる。またこの形態の継電器によれば、弾性部材の内側には移動方向に沿って延びる延伸部の少なくとも一部が配置されている。これにより、弾性部材が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。よって、弾性部材が所望とする付勢力を発揮できない可能性を低減できる。
前記固定接点に接触する可動接点を含む可動接点部分が複数形成される可動接触子と、
前記可動接触子を前記複数の固定端子に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
前記可動接触子の移動方向に弾性変形し、前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢するための弾性部材と、を備える継電器において、
前記弾性部材は、前記各可動接点部分に対応して複数設けられ、
複数の前記弾性部材のそれぞれは、前記駆動機構の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢する、ことを特徴とする継電器。
適用例1に記載の継電器によれば、弾性部材は各可動接点部分に対応して複数設けられ、各弾性部材の付勢力は同程度である。これにより、閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。例えば、バウンスが生じている時間(「バウンス時間」ともいう。)を短縮又はゼロにできる。
前記移動方向に垂直な面に前記継電器を垂直投影した場合に、
前記垂直投影された前記弾性部材の輪郭線の内側に、前記弾性部材に対応する前記可動接点部分の少なくとも一部が位置する、ことを特徴とする継電器。
適用例2に記載の継電器によれば、弾性部材による可動接触子に対する力点と、可動接触子(詳細には可動接点)による固定端子(詳細には、固定接点)に対する作用点とを近づけることができる。これにより、閉成動作時に発生するバウンスをより抑制できる。
前記可動接触子は、前記弾性部材を保持し、前記可動接触子に対する前記移動方向と直交する方向における前記弾性部材の位置ずれを抑制するための保持機構を備える、ことを特徴とする継電器。
適用例3に記載の継電器によれば、保持機構によって移動方向と直交する方向における弾性部材の可動接触子に対する位置ずれを抑制できる。これにより弾性部材の付勢力の変動を抑制できる。ここで、保持機構は、例えば、可動接触子に形成された溝によって構成できる。こうすることで、容易に保持機構を形成できる。
前記移動方向と直交する面内における前記可動接触子の動きに合わせて動くと共に、前記移動方向における前記可動接触子の動きと独立して動く支持部材を備え、
前記弾性部材は、
前記移動方向における一端部が前記可動接触子に当接し、前記移動方向における他端部が前記支持部材に当接する、ことを特徴とする継電器。
適用例4に記載の継電器によれば、弾性部材の座面となる可動接触子と支持部材が移動方向と直交する面内において連動して動くため、弾性部材が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。これにより、弾性部材が所望とする付勢力を発揮できない可能性を低減できる。
前記可動接触子は、
前記移動方向に垂直な方向であり、かつ、前記複数の固定端子のうち前記可動接触子によって電気的に接続される一対の前記固定端子が対向する対向方向に延びる中央部と、
前記中央部から前記移動方向に沿って前記固定接点に向かって延び、端面を含む部分に前記可動接点部分を有する延伸部と、を備え、
前記弾性部材の内側には、前記延伸部の少なくとも一部が配置されている、ことを特徴とする継電器。
適用例5に記載の継電器によれば、弾性部材の内側には移動方向に沿って延びる延伸部の少なくとも一部が配置されている。これにより、弾性部材が正しい姿勢を維持できない可能性を低減できる。よって、弾性部材が所望とする付勢力を発揮できない可能性を低減できる。
前記可動接触子の一部は、前記支持部材を挟んで前記可動接点部分とは反対の側に位置する、ことを特徴とする継電器。
適用例6に記載の継電器によれば、中央部と延伸部とを有する可動接触子を備える場合でも、弾性部材の他端部を容易に支持部材に当接させることができる。
前記支持部材は、磁性体である、ことを特徴とする継電器。
適用例7に記載の継電器によれば、支持部材が磁性体であることから、固定接点と可動接点とが電気的に接続された場合に、可動接触子のうち支持部材を挟んで可動接点とは反対の側に位置する部分に流れる電流に対して、第1の方向に沿ったローレンツ力を発生させることができる。ここで第1の方向とは、可動接触子の移動方向のうち、可動接点から固定接点に向かう方向である。これにより、駆動機構の動作状態において、可動接点と固定接点との接触を安定に維持できる。
内側に内部空間を形成し、前記可動接触子と複数の前記固定接点とを収容する容器を備え、
前記容器は、
前記各固定端子にそれぞれ対応して設けられ、前記各固定端子が有する前記各固定接点をそれぞれ収容する複数の第1の容器と、
前記複数の第1の容器に接合され、前記各固定端子と前記複数の第1の容器と共に前記内部空間を形成する第2の容器と、を有する、ことを特徴とする継電器。
適用例8に記載の継電器によれば、固定接点に対応して複数の第1の容器が設けられることから、第1の容器が単一である場合に比べ、継電器の耐圧性を向上できる。また、第1の容器のそれぞれに対応する固定接点が収容されていることから、第1の容器が障壁となることで、固定接点や可動接点を形成する部材の飛散粒子が原因で固定端子間が導通する可能性を低減できる。
前記移動方向に垂直な面に前記継電器を垂直投影した場合に、
前記垂直投影された前記支持部材の輪郭線は、前記垂直投影された前記可動接触子の輪郭線の外側に位置する外側部分を有し、
前記継電器は、さらに、前記外側部分と当接し前記支持部材の前記面内における動きを規制する規制部を有する、ことを特徴とする継電器。
適用例9に記載の継電器によれば、支持部材が外側部分を有することで、外側部分を有さない場合と比較して、支持部材や可動接触子と規制部との間の空間を狭くできる。これにより、可動接触子と支持部材が面内に沿った方向に移動することを抑制できる。例えば、可動接触子と支持部材が面内に沿った方向に移動した場合でも、支持部材が継電器を構成する規制部に当たる可能性を向上できる。また、垂直投影した場合に支持部材の外側部分が可動接触子の外側に位置することで、可動接触子に代えて支持部材を規制部に当てることができる。これにより、可動接触子が破損する可能性を低減できる。ここで、規制部としては、例えば、可動接触子及び支持部材を収容する容器が挙げられる。
前記弾性部材は、圧縮コイルばねである、ことを特徴とする継電器。
適用例10に記載の継電器によれば、弾性部材を容易に形成できる。
適用例11に記載の継電器によれば、固定端子と可動接触子との間でアークが発生した場合でも、発生したアークが弾性部材に当たる可能性を低減できる。これにより、アークによって弾性部材が損傷する可能性を低減できる。
適用例12に記載の継電器によれば、可動接触子に対する保護部材の位置を固定でき、保護部材が設計した位置からずれる可能性を低減できる。
適用例13に記載の継電器によれば、弾性部材の弾性を利用することによって他の部材に対する保護部材の位置を固定でき、保護部材が設計した位置からずれる可能性を低減できる。
A〜E.第1〜第5実施例:
F.変形例:
A−1.継電器の概略構成:
図1は、第1実施例に係る継電器5を備えた電気回路(「システム」ともいう。)1の説明図である。電気回路1は、例えば車両に搭載される。電気回路1は、直流電源としての蓄電池2と、継電器5と、電流変換装置3と、負荷としてのモータ4とを備える。電流変換装置3は、インバータとコンバータとしての機能を有する。蓄電池2からモータ4に電力が供給される電力供給時(蓄電池2の放電時)では、電流変換装置3により変換された交流電流がモータ4に供給されることでモータ4が駆動する。また、モータ4で回生したエネルギーを直流電源2に充電する充電時には、電流変換装置3により変換された直流電流が蓄電池2に蓄電される。
A−2−1.気密空間の構成:
図4は、図3の継電器本体6の3−3断面図である。図5は、図4に示す継電器本体6の斜視図である。
継電器5は、さらに、可動接触子50と、駆動機構90と、弾性部材としての圧縮コイルばね62と、土台部37と、を備える。
次に、継電器5のON状態(コイルに通電している時、駆動機構90の動作状態とも言う)及びOFF状態(コイルに通電していない時、駆動機構90の非動作状態とも言う)の説明を行う。コイル44に通電し駆動機構90を動作させると、可動鉄心72が固定鉄心70に吸引される。すなわち、可動鉄心72が第1のばね64の付勢力に抗して固定鉄心70に近づき、固定鉄心70に当接する。可動鉄心72が上方向に移動すると、ロッド60も上方向に移動する。これによりロッド60の一端部60bも上方向に移動する。これにより、可動接触子50の動きの規制が解除され、圧縮コイルばね62の付勢力により、可動接触子50が上方向(固定端子10に近づく方向)に移動する。これにより、各固定端子10と対応する各可動接触部57とが接触し、2つの固定端子10W,10Xが可動接触子50を介して導通する。
上記のように、第1実施例の継電器5は、可動接触子50を固定端子10に向けて付勢するための圧縮コイルばね62W,62Xが、可動接触部57に対応して2つ設けられている。また、各圧縮コイルばね62W,62Xは、駆動機構90の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって、可動接触子50を固定端子10に向けて付勢する。これにより、各可動接触部57が各固定端子10に押し付けられる力のばらつきを低減できることから、継電器5の閉成動作時に発生するバウンスを抑制できる。すなわち、例えば、バウンス時間を短縮できる。よって、バウンスによるアーク発生を抑制し、アーク発生によって生じる継電器5の不具合の発生を低減できる。
図6は、第2実施例の継電器5aを説明するための図である。図7は、図6に示す継電器本体6aの斜視図である。図6は、図3の3−3断面に相当する断面図である。第2実施例の継電器5aと第1実施例の継電器5の異なる点は、可動接触子50a、支持部材37a、及び、ロッド60Aの構成である。その他の構成については第1実施例の継電器5と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。なお、図6及び図7は、継電器5aのうち、継電器本体6aを図示している。
図9は、第3実施例の継電器5bを説明するための図である。図9は、図3の3−3断面図に相当する断面図である。第3実施例の継電器5bと第2実施例の継電器5aの異なる点は、第1の容器20bの数と、接合部材30bの構成である。その他の構成については、第2実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
図10は、第4実施例の継電器5cを説明するための図である。図10は、図3の3−3断面図に相当する継電器本体6cの断面図である。第4実施例の継電器5cと第1実施例の継電器5の異なる点は、可動接触子50c及び支持部材37cの構成と、新たに取付部材130を有する点である。その他の構成については第1実施例の継電器5と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
図11は、第5実施例の継電器5dを説明するための図である。図11は、第1実施例の図5に相当する斜視図であり、継電器本体6dを示している。第5実施例の継電器5dと第1実施例の継電器5の違いは、可動接触子50d、支持部材37d、及び、ロッド60dの構成と、新たに装着部材150を設けた点である。その他の構成については第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
本発明は、上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
図12は、第1変形例を説明するための第1の図である。図13は、第1変形例を説明するための第2の図である。図13は、第1変形例の可動接触子50a、支持部材37a、及び、ロッド60Aの斜視図である。
図15は、第2変形例を説明するための図である。上記第2実施例では、第1の部分57bは略円柱状であったが(図6)、一対の第1の部分57bのうち、中央部55に挿入され取り付けられる部分(「取付部分」ともいう。)は、移動方向D1と直交する断面において所定の形状を有することが好ましい。所定の形状とは、一対の取付部分のうち対向する部分は対向方向(Y軸方向)に垂直な辺575を形成する形状である。例えば、第2変形例では、取付部分の断面形状は、矩形状である。なお、図15の左下に記載したように、取付部分の断面形状は矩形状に限定されるものではなく、例えば三角形でも良い。こうすることで、第1の部分57bから中央部55との境界部分における電流集中を緩和できるので、境界部分における電流密度の増加を抑制できる。これにより、境界部分の温度上昇等の不具合の発生を抑制できる。
図16は、第3変形例を説明するための図である。図16は、第2実施例の継電器5aを移動方向D1に垂直な面に垂直投影した場合の、好ましい支持部材37aと可動接触子50aの輪郭線37ap,50apの関係を図示している。上記第2実施例、第3実施例の継電器5a,5bにおいて、支持部材37aと可動接触子50aの形状は特に限定されてないが、図16に示すように、支持部材37aの輪郭線37apの少なくとも一部が可動接触子50aの輪郭線50apの外側に位置することが好ましい。こうすることで、可動接触子50aと支持部材37aがロッド60A(図6)の中心軸を軸として回転移動した場合でも、支持部材37aが継電器5aを構成する部材(例えば、支持部材37aを内側に収容する容器20,92)に当たることで回転移動を抑制できる。また、可動接触子50aではなく支持部材37aを容器20,92に当てて回転移動を抑制できるため、電流が流れる部材である可動接触子50aが破損する可能性を低減できる。ここで、例えば容器20,92が課題を解決するための手段に記載の「規制部」に相当する。
図17〜図20は、第4変形例を説明するための図である。上記実施例に記載の継電器5〜5eは、さらに、弾性部材としての圧縮コイルばね62の少なくとも一部を取り囲むように、圧縮コイルばね62の周囲に配置された保護部材95〜95cを配置しても良い。保護部材95〜95cは、固定端子10と可動接触子50,50a,50c,50dとの間で発生するアークが圧縮コイルばね62に当たることを抑制する。保護部材95〜95cの具体的構成を図17〜図20を用いて説明する。ここで、図17は第4変形例の第1の例を説明するための図であり、図18は第4変形例の第2の例を説明するための図であり、図19は第4変形例の第3の例を説明するための図であり、図20は第4変形例の第4の例を説明するための図である。以下では、第2実施例の継電器5a(図9〜12)を用いて保護部材95〜95cの具体的構成について説明する。
図17に示すように、保護部材95は圧縮コイルばね62の周囲の一部を取り囲んでいる。保護部材95は円筒状である。保護部材95は、金属や樹脂やセラミックなどによって形成できる。保護部材95は、各圧縮コイルばね62に対応して設けられている。第1の例では、2つの保護部材95が設けられている。可動接触子50a(詳細には、可動接触部57a)が保護部材95に圧入されることで、保護部材95は可動接触子50aに固定(接合)されている。なお、保護部材95は、可動接触子50aへの固定(接合)のし易さの観点から、金属で形成することが好ましい。
図18に示すように、第2の例では、保護部材95aは可動接触子50aと一体に形成されている。例えば、保護部材95aと可動接触子50aとは同一の原料を用いて一体成型される。保護部材95aは、可動接触部57aから下側(Z軸負方向、固定端子10に対して離れる方向)に伸びる。また、保護部材95aは、圧縮コイルばね62の周囲の一部を取り囲んでいる。
図19に示すように、第3の例では、保護部材95bは、自身の一部が圧縮コイルばね62によって支持部材37aに対して押し付けられている。すなわち、保護部材95aは、圧縮コイルばね62と支持部材37aによって挟持されている。保護部材95aは、有底筒状であり、底部93に圧縮コイルばね62が当接している。また、保護部材95aは、圧縮コイルばね62の周囲全体を取り囲む。
図20に示すように、第4の例では、保護部材95cは、自身の一部が圧縮コイルばね62によって可動接触子50a(詳細には、可動接触部57a)に対して押し付けられている。すなわち、保護部材95cは、圧縮コイルばね62と可動接触子50aによって挟持されている。保護部材95cは、有底筒状であり、底部93に圧縮コイルばね62が当接している。第1、第2の例と同様に、保護部材95cは圧縮コイルばね62の周囲の一部を取り囲んでいる。
上記実施例では、弾性部材として圧縮コイルばね62を用いたが、移動方向D1に弾性変形可能な部材であれば圧縮コイルばね以外の部材を採用可能である。例えば、皿ばねや板ばね等の各種ばね部材や、ゴム等の部材を採用できる。このようにしても、上記実施例と同様の効果を奏する。
上記第4変形例の第1の例では、可動接触子50aが保護部材95に圧入されることで、保護部材95は可動接触子50aに固定されていたが、保護部材95の固定方法はこれに限定されない。例えば、保護部材95を可動接触子50aに溶接することで、可動接触子50aに対して固定しても良い。
支持部材37a,37c内に可動接触子50a,50cの一部(例えば、図6に示す延伸部54)が配置されている継電器5a,5b,5cは、可動接触子50a,50cと支持部材37a,37cとが直接に擦れる可能性を低減するための抑制機構を備えても良い。以下では、第2実施例の継電器5a(図9〜12)を用いて抑制機構の例について説明する。
図21は、第7変形例の第1の例を説明するための図である。第1の例の継電器5aは、抑制機構としての周囲部材160を備える。周囲部材160は、可動接触子50aのうち支持部材37a内に配置された部分(延伸部54)の外周と、支持部材37aとの間に配置されている。周囲部材160は、中空状の部材である。第1の例では、延伸部54の断面形状に対応させるために、周囲部材160はパイプ形状(リング形状)である。また、周囲部材160は、テフロン(登録商標)等の樹脂により形成されている。このように、継電器5aが周囲部材160を備えることで、可動接触子50aの延伸部54と、支持部材37aとが直接に擦れることを防止できる。これにより、支持部材37aや可動接触子50aが破損する可能性を低減できる。
図22は、第7変形例の第2の例を説明するための図である。第2の例の継電器5aは、抑制機構としてのアール部39を備える。アール部39は、支持部材37a1のうち可動接触子37aの一部が配置される貫通孔の角を丸く加工することで形成される。また、アール部39を有する支持部材37a1を一体成型によって形成しても良い。このように、支持部材37a1がアール部39を備えることで、可動接触子50aの延伸部54と、支持部材37a1とが直接に擦れる可能性を低減できる。これにより、支持部材37a1や可動接触子50aが破損する可能性を低減できる。
2…直流電源
3…電流変換装置
4…モータ
5〜5e…継電器
6…継電器本体
6a〜6d…継電器本体
10…固定端子
10W…プラス固定端子
10X…マイナス固定端子
12…接続口
18…固定接点
19…固定接触部
33…溝
34…突起
37…土台部
37a〜37d,37a1…支持部材
37ap…輪郭線
39…アール部
50〜50d…可動接触子
50fa…第1の側
50fb…第2の側
50ap…輪郭線
51…溝
52…接触子本体
53…突起
54…延伸部
55…中央部
55c…第1の部材
57…可動接触部
57a…可動接触部
57b…第1の部分
57c…第2の部材
58…可動接点
62…圧縮コイルばね
64…第1のばね
90…駆動機構
93…底部
95〜95c…保護部材
97…第1端部
98…第2端部
99…第1端部側部分
100…気密空間
130…取付部材
135…補助部材
150…装着部材
160…周囲部材
575…辺
D1…移動方向
Ba…磁束
Fp…ローレンツ力
Br…磁束
Claims (11)
- それぞれに対し1つ以上の固定接点が形成される複数の固定端子と、
前記固定接点に接触する可動接点を含む可動接点部分が複数形成される可動接触子と、
複数の前記可動接点部分を対応する前記固定端子に同時期に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
前記可動接触子の移動方向に弾性変形し、前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢するための弾性部材と、を備える継電器において、
前記弾性部材は、前記各可動接点部分に対応して複数設けられ、
複数の前記弾性部材のそれぞれは、前記駆動機構の動作状態において、それぞれが同程度の付勢力によって前記可動接触子を前記固定端子に向けて付勢し、
前記継電器は、さらに、前記移動方向と直交する面内における前記可動接触子の動きに合わせて動くと共に、前記移動方向における前記可動接触子の動きと独立して動く支持部材を備え、
前記弾性部材は、前記移動方向における一端部が前記可動接触子に当接し、前記移動方向における他端部が前記支持部材に当接し、
前記可動接触子は、
前記移動方向に垂直な方向であり、かつ、前記複数の固定端子のうち前記可動接触子によって電気的に接続される一対の前記固定端子が対向する対向方向に延びる中央部と、
前記中央部から前記移動方向に沿って前記固定接点に向かって延び、端面を含む部分に前記可動接点部分を有する延伸部と、を備え、
前記弾性部材の内側には、前記延伸部の少なくとも一部が配置されている、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1に記載の継電器において、
前記移動方向に垂直な面に前記継電器を垂直投影した場合に、
前記垂直投影された前記弾性部材の輪郭線の内側に、前記弾性部材に対応する前記可動接点部分の少なくとも一部が位置する、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1又は請求項2に記載の継電器において、
前記可動接触子は、前記弾性部材を保持し、前記可動接触子に対する前記移動方向と直交する方向における前記弾性部材の位置ずれを抑制するための保持機構を備える、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の継電器において、
前記可動接触子の一部は、前記支持部材を挟んで前記可動接点部分とは反対の側に位置する、ことを特徴とする継電器。 - 請求項4に記載の継電器において、
前記支持部材は、磁性体である、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の継電器において、さらに、
内側に内部空間を形成し、前記可動接触子と複数の前記固定接点とを収容する容器を備え、
前記容器は、
前記各固定端子にそれぞれ対応して設けられ、前記各固定端子が有する前記各固定接点をそれぞれ収容する複数の第1の容器と、
前記複数の第1の容器に接合され、前記各固定端子と前記複数の第1の容器と共に前記内部空間を形成する第2の容器と、を有する、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の継電器において、
前記移動方向に垂直な面に前記継電器を垂直投影した場合に、
前記垂直投影された前記支持部材の輪郭線は、前記垂直投影された前記可動接触子の輪郭線の外側に位置する外側部分を有し、
前記継電器は、さらに、前記外側部分と当接し前記支持部材の前記面内における動きを規制する規制部を有する、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の継電器において、
前記弾性部材は、圧縮コイルばねである、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の継電器において、さらに、
前記弾性部材の少なくとも一部を取り囲むように、前記弾性部材の周囲に配置された保護部材を備える、ことを特徴とする継電器。 - 請求項9に記載の継電器において、
前記可動接触子が前記保護部材に対して圧入されることによって、前記保護部材は前記可動接触子に固定されている、ことを特徴とする継電器。 - 請求項9に記載の継電器において、
前記保護部材は、自身の一部が前記弾性部材によって前記継電器を構成する他の部材に対して押し付けられている、ことを特徴とする継電器。
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