JP6192340B2 - バルブ制御装置 - Google Patents

バルブ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6192340B2
JP6192340B2 JP2013080298A JP2013080298A JP6192340B2 JP 6192340 B2 JP6192340 B2 JP 6192340B2 JP 2013080298 A JP2013080298 A JP 2013080298A JP 2013080298 A JP2013080298 A JP 2013080298A JP 6192340 B2 JP6192340 B2 JP 6192340B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
operation amount
cooling water
valve
limit value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013080298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014203333A (ja
Inventor
横山 宗一
宗一 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mikuni Corp filed Critical Mikuni Corp
Priority to JP2013080298A priority Critical patent/JP6192340B2/ja
Publication of JP2014203333A publication Critical patent/JP2014203333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6192340B2 publication Critical patent/JP6192340B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)

Description

本発明は、電子制御バルブを制御するバルブ制御装置に関する。
従来、バルブをPID(Proportional Integral Derivative)制御などのフィードバック制御により電子制御する技術が知られている。この技術による制御対象のバルブとして、例えば、エンジンを冷却する冷却水の流量を制御する冷却水バルブが挙げられる。この冷却水バルブは、冷却水を冷却するラジエータ近傍を通過する経路への冷却水の流量を、その開度により調節可能にするものである。また、このラジエータ近傍を通過する経路を通る冷却水は、エンジン近傍のウォータージャケットへ供給される。また、このような冷却水バルブを用いるエンジンの冷却システムによれば、冷却水バルブの開度を制御することにより、ウォータージャケットへ供給される冷却水の流量が調節され、その結果として冷却水により冷却されるエンジンの温度を調節することができる。
上述のエンジンの冷却システムにおいて、エンジン暖気後の状態では、エンジン温度を大きく変化させる必要がないため、冷却された冷却水の流量を大きく変化させる必要がない。したがって、冷却水バルブの制御において、状況によっては、その変動は±10%程度となり、冷却水バルブの開度はあまり大きく変化しない。また、ラジエータによる冷却温度が低い程、ウォータージャケットに供給される冷却水の温度は低くなるため、ラジエータ近傍を通過する経路への冷却水の流量は少なくなる傾向となり、したがって、この場合も、冷却水バルブの開度はあまり大きく変化しない。このように、エンジンの冷却システムにおける冷却水バルブの制御においては、開度を微小作動させることによりエンジン温度を調節する状況が存在する。このような微小作動においても、冷却水バルブを全閉または全開させる場合と同程度の応答性が要求される。
また、冷却水バルブに限らず、バルブの制御においては、様々な要素に起因する不感帯が存在し、この不感帯のために非線形な特性が発生して応答性が低下してしまうという問題がある。このような問題に対し、直流モータの駆動回路が有するPWM信号のデューティ比に対するモータ印加電圧の不感帯を補償して、モータ印加電圧をPWM信号のデューティ比に変換する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−54485号公報
上述したように、冷却水バルブの制御においては、微小作動させる場合であっても全閉または全開させる場合と同程度の応答性が要求され、また、冷却水バルブにはその構造に起因するフリクションによる不感帯が存在する。このような不感帯を持つ冷却水バルブの開度を微小作動させる場合において、要求される応答性を満たすために、単に不感帯の補償をした場合、オーバーシュートまたはアンダーシュートを生じてしまうという問題がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、バルブ開度の微小作動において、オーバーシュートまたはアンダーシュートを生じることなく、応答性を向上させることができるバルブ制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、バルブを正方向または負方向に駆動する駆動装置を制御するバルブ制御装置であって、前記バルブの開度の目標値と前記バルブの開度の実測値との偏差に基づいて前記駆動装置の操作量を算出する操作量算出部と、前記偏差と所定の係数とに基づいて閾値を算出する閾値算出部と、前記偏差が正の場合に前記実測値が前記閾値以上か否か、前記偏差が負の場合に前記実測値が前記閾値以下か否かを判断する判断部と、前記判断部により前記偏差が正の場合に前記実測値が前記閾値以上でないと判断され、前記操作量が所定の下限値より小さい場合、前記操作量を前記所定の下限値に補正し、前記判断部により前記偏差が負の場合に前記実測値が前記閾値以下でないと判断され、前記操作量が所定の上限値より大きい場合、前記操作量を前記所定の上限値に補正する操作量補正部とを備える。
本発明によれば、バルブ開度の微小作動において、オーバーシュートまたはアンダーシュートを生じることなく、応答性を向上させることができる。
本実施の形態に係るエンジン冷却システムを示す模式図である。 冷却水バルブとシール部材を示す模式図である。 ウォームギヤを示す模式図である。 ECUのハードウェア構成を示すブロック図である。 バルブ制御装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 判断処理の動作を示すフローチャートである。 操作量補正処理の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施の形態に係るエンジン冷却システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係るエンジン冷却システムを示す模式図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るエンジン冷却システム1は、エンジン11、ウォータージャケット12、ウォーターポンプ13、冷却水バルブ21、モータ22、ポジションセンサ23、水温センサ24、ECU(Engine Control Unit)31、ラジエータ41、ヒータ42、スロットル43、メイン流路パイプ91、サブ流路パイプ92、バイパス流路パイプ93を備える。
エンジン冷却システム1は、メイン流路パイプ91、サブ流路パイプ92、またはバイパス流路パイプ93を介して冷却水を循環させ、ウォータージャケット12によりエンジン11の温度を制御する。
エンジン11は、自動車等の車両の内燃機関である。ウォータージャケット12は、エンジン11近傍に備えられ、その内部の冷却水によりエンジン11を冷却するものである。メイン流路パイプ91は、ラジエータ41に冷却水を流入させるものである。サブ流路パイプ92は、ヒータ42及びスロットル43に冷却水を流入させるものである。バイパス流路パイプ93は、ウォータージャケット12から流出した冷却水をウォーターポンプ13に流入させるものである。なお、ラジエータ41、ヒータ42及びスロットル43に流入した冷却水はウォーターポンプ13に流入する。ウォーターポンプ13は、ウォータージャケット12に冷却水を流入させるものである。ラジエータ41は、冷却水を冷却するものである。ヒータ42は、車室内を暖めるものである。スロットル43は、エンジン11への呼気の流入量を制御するものである。
冷却水バルブ21は、ロータリ式のバルブであり、外周面の一部に開口部が設けられ、その開度によってメイン流路パイプ91及びサブ流路パイプ92へ冷却水を流入させるものである。モータ22は、冷却水バルブ21を駆動するアクチュエータとしての直流モータである。ポジションセンサ23は、冷却水バルブ21の周方向の位置を検出することにより、メイン流路パイプ91及びサブ流路パイプ92に対する冷却水バルブ21の開度を検出するものである。水温センサ24は、冷却水の温度を検出するものである。ECU31は、プロセッサとメモリを備え、エンジン11に係る各種動作を制御するマイクロコントローラであり、本実施例においては、水温センサ24及びポジションセンサ23により検出された冷却水バルブ21の位置及び冷却水の温度に基づいて、モータ22の動作を操作するものとする。
上述のような構成により、冷却水は、メイン流路パイプ91を経由して循環することでラジエータ41により冷却され、バイパス流路パイプ93を経由する場合は冷却されずに循環する。また、エンジン冷却システム1は、冷却水バルブ21の開度により冷却水の循環経路を切り替え、また、メイン流路パイプ91への冷却水の流入量を制御することによりエンジン11の温度を制御する。
次に、冷却水バルブとシール部材について説明する。図2は、冷却水バルブとシール部材を示す模式図である。
図2に示すように、メイン流路パイプ91及びサブ流路パイプ92の冷却水流入口近傍には、それぞれ、その外周を覆うようにシール部材91a,92aが設けられている。また、冷却水バルブ21は、回転軸21aを軸として周方向に回転することにより、メイン流路パイプ91及びサブ流路パイプ92に対する開口部の位置を変更する。この開口部の位置により、メイン流路パイプ91及びサブ流路パイプ92へそれぞれ流入される冷却水の量が調整される。このような構成において、冷却水バルブ21とシール部材91a,92との間でヒステリシスフリクション、スティックスリップなどが発生する。また、開口部の位置によって冷却水バルブ21とシール部材91a,92とが接する面積が変動し、これにより摩擦係数も変動する。さらに、摩擦係数は、冷却水の温度によっても変動する。また、例えば、微小作動をさせるような場合においては、フリクションに対して冷却水バルブ21の操作量が十分でないために、冷却水バルブ21の応答性が悪くなり、状況によっては全く動かないことも考えられる。
次に、ウォームギヤについて説明する。図3は、ウォームギヤを示す模式図である。
図3に示すように、モータ22による駆動力は、モータ22の回転軸に設けられたギヤ81、ギヤ81に噛み合うギヤ82、ギヤ82と同軸上に設けられて一体に回転するギヤ83、ギヤ83に噛み合うギヤ84、ギヤ84と同軸上に設けられて一体に回転するウォーム85を介して、ウォーム85に噛み合うウォームホイール86に伝達される。また、伝達された駆動力は、冷却水バルブ21の回転軸21aに接続されたウォームホイール86の回転軸86aにより冷却水バルブ21へ伝達される。このような駆動力の伝達においては、ギヤ間において様々な非線形摩擦が発生する。更に、ウォーム85とウォームホイール86により構成されるウォームギヤにおいては、ウォーム85のねじり角などを要因として方向性を持った非線形摩擦が発生する。つまり、このような非線形摩擦は、冷却水バルブ21の動作方向によって異なるヒステリシスを発生させる要因となる。
次に、ECUのハードウェア構成について説明する。図4は、ECUのハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示すように、ECU31は、CPU(Central Processing Unit)311、メモリ312、入出力インターフェイス313、駆動回路314を備える。CPU311及びメモリ312は、協働して冷却水バルブ21の制御に係る処理を行う。また、入出力インターフェイス313はCPU311の入出力に係るインターフェイスであり、CPU311はこの入出力インターフェイス313を介してポジションセンサ23及び水温センサ24による検出結果を取得するとともに、入出力インターフェイス313を介してモータ22の操作量に応じた信号を駆動回路314に出力する。この駆動回路314は、モータ22をPWM(Pulse Width Modulation)制御するPWM回路であり、入力された信号の大きさに応じてパルス幅のデューティ比を変更することによりモータ22を駆動する。
次に、バルブ制御装置の機能構成について説明する。なお、本実施の形態において、ECU31がバルブ制御装置として機能するものとする。図5は、バルブ制御装置の機能構成を示す機能ブロック図である。なお、以降の説明においては、制御対象を冷却水バルブ21の開度に限定する。
図5に示すように、バルブ制御装置5は、操作量算出部51、閾値算出部52、判断部53、操作量補正部54を機能として備える。なお、これらの機能は、上述したCPU311及びメモリ312が協働することにより実現されるものとする。
操作量算出部51は、エンジン11を目標温度とするために目標とするウォータージャケット12に対する冷却水の流量である目標流量に基づいて演算される、目標とする冷却水バルブ21の開度である目標開度の値としての目標値と、フィードバックとしてポジションセンサ23により検出された冷却水バルブ21の開度の実測値(現在値)とに基づくPID制御によりモータ22に対する操作量を算出する。なお、本実施の形態において、冷却水バルブ21の可動域は190°とし、モータ22の駆動に係る分解能を240として0.344度単位で冷却水バルブ21の開度を制御するため、冷却水バルブ21の制御可動域は約82.6°となる。また、操作量を正方向に増加させた場合に冷却水バルブ21は開方向に制御されるものとする。また、冷却水バルブ21の制御は、所定のサンプリング周期でなされるものとする。
閾値算出部52は、目標値と現在値と所定の設定値に基づいて、閾値を算出する。具体的には、目標値と現在値との制御偏差に対し、0より大きく1より小さい範囲内に設定される係数(例えば0.6)を乗じ、これに現在値を加えた値を閾値として算出する。例えば、目標値が220であり、現在値が210である場合には、閾値は216となる。
判断部53は、現在値が閾値算出部52により算出された閾値に達したかどうかを判断する。また、操作量補正部54は、判断部53により現在値が閾値に達していない判断された場合、操作量算出部51により算出された操作量を補正して出力し、閾値に達していると判断された場合は、操作量算出部51により算出された操作量をそのまま出力する。なお、操作量補正部54は、補正した操作量を速度型制御により出力するものとする。
次に、判断処理について説明する。図6は、判断処理の動作を示すフローチャートである。なお、この処理において、操作量は操作量算出部によりすでに算出されているものとする。
図6に示すように、まず、閾値算出部52は、制御偏差と係数とに基づいて閾値を算出し(S101)、目標値が変更されたか否かを判断する(S102)。
目標値が変更された場合(S102,YES)、閾値算出部52は、制御偏差と係数とに基づいて閾値を更新する(S103)。
次に、判断部53は、現在値が閾値に達したかどうかを判断する(S104)。具体的には、判断部53は、冷却水バルブ21の動作方向が開方向である場合、つまり制御偏差が正である場合には現在値が閾値以上である場合に閾値に達したと判断し、閉方向である場合、つまり制御偏差が負である場合には現在値が閾値以下である場合に閾値に達したと判断する。
現在値が閾値に達した場合(S104,YES)、操作量補正部54は、操作量算出部51により算出された操作量を補正せずに出力し(S105)、その後、閾値算出部52は、次のサンプルを待機して(S106)、再度、目標値が変更されたか否かを判断する(S102)。
一方、現在値が閾値に達していない場合(S104,NO)、操作量補正部54は、後述する操作量補正処理を実行し(S107)、その後、閾値算出部52は、次のサンプルを待機して(S106)、再度、目標値が変更されたか否かを判断する(S102)。
また、ステップS102の判断において、目標値が変更されない場合(S102,NO)、判断部53は、現在値が閾値に達したかどうかを判断する(S104)。
次に、操作量補正処理について説明する。図7は、操作量補正処理の動作を示すフローチャートである。なお、この操作量補正処理は、上述の判断処理のステップS107において実行される処理である。また、このフローチャートにおいて、後述する上限値及び下限値には予め所定の初期値が設定されているものとする。
まず、操作量補正部54は、目標値が変更されたかどうかを判断する(S201)。
目標値が変更された場合(S201,YES)、操作量補正部54は、上限値及び下限値を算出する(S202)。ここで上限値及び下限値について説明する。上限値は冷却水バルブ21の動作方向が閉方向である場合に用いられる操作量であり、下限値は開方向である場合に用いられる操作量である。上限値及び下限値は、基本的には動作方向毎に予め個別に設定されるものとし、所定の条件下において、閉方向、開方向に操作量を上げていき、冷却水バルブ21が動き出す操作量をそれぞれ上限値、下限値とする。ここで所定の条件としては、エンジン11を駆動中に、最も変動が少なく、安定的に存在する冷却水の温度において、冷却水バルブ21の開度がその稼動域190°の中間位置である95°にある状態などが挙げられる。
また、上述したように、開口部の位置によって冷却水バルブ21とシール部材91a,92とが接する面積が変動することにより摩擦係数が変動するため、冷却水バルブ21の複数の開度に応じた上限値または下限値に乗じる係数を用意し、動作方向毎に予め設定された値とこの係数とに基づいて上限値及び下限値を算出しても良い。つまり、動作方向毎に予め設定された値に対して現在値によるゲインスケジュールを行う。この場合、操作量補正部54は、目標値が変更されない場合であっても、1サンプル毎に上限値または下限値を算出するものとする。
また、上述したように、摩擦係数は、冷却水の温度によっても変動するため、冷却水の温度として水温センサ24より取得された複数の値に応じた係数を用意し、動作方向毎に予め設定された値とこの係数とに基づいて上限値及び下限値を算出しても良い。つまり、動作方向毎に予め設定された値に対して冷却水の温度によるゲインスケジュールを行う。なお、このゲインスケジュールを現在値によるゲインスケジュールと組み合わせることも可能である。
このように上限値及び下限値を算出したのち、操作量補正部54は、冷却水バルブ21の動作方向が開方向であるか否かを判断する(S203)。
動作方向が開方向である場合(S203,YES)、操作量補正部54は、操作量算出部51により算出された操作量が下限値よりも小さいかどうかを判断する(S204)。
操作量が下限値よりも小さい場合(S204,YES)、操作量補正部54は、操作量算出部51により算出された操作量を下限値に置き換えることにより補正し(S205)、補正した操作量を出力する(S206)。
一方、操作量が下限値以上である場合(S204,NO)、操作量補正部54は、操作量算出部51により算出された操作量を補正せずに出力する(S206)。
また、ステップS203の判断において、動作方向が閉方向である場合(S203,NO)、操作量補正部54は、操作量算出部51により算出された操作量が上限値よりも大きいかどうかを判断する(S207)。
操作量が上限値よりも大きい場合(S207,YES)、操作量補正部54は、操作量算出部51により算出された操作量を上限値に置き換えることにより補正し(S208)、補正した操作量を出力する(S206)。
一方、操作量が上限値以下である場合(S207,NO)、操作量補正部54は、操作量算出部51により算出された操作量を補正せずに出力する(S206)。
また、ステップS201の判断において、目標値が変更されていない場合(S201,NO)、操作量補正部54は、冷却水バルブ21の動作方向が開方向であるか否かを判断する(S203)。
以上説明したように、本実施の形態に係るバルブ制御装置5によれば、冷却水バルブ21の開度が閾値に達していない場合にのみ、開方向の操作量に対する下限値、閉方向の操作量に上限値を設定することにより、不感帯を補償しつつ、オーバーシュートまたはアンダーシュートを低減することができる。
また、下限値と上限値をそれぞれ個別に設定することにより、ウォームギヤによる方向性を持った非線形摩擦に起因する不感帯に対して、冷却水バルブ21の開方向、閉方向への制御に係る応答性を向上させることができる。
また、現在値によるゲインスケジュールに基づいて上限値及び下限値を算出することにより、冷却水バルブ21とシール部材91a,92とが接する面積の変動によって生じる摩擦係数の変動に対応することができる。また、冷却水の温度によるゲインスケジュールに基づいて上限値及び下限値を算出することにより、冷却水の温度によって生じるシール部材91a,92の特性の変動に起因する摩擦係数の変動に対応することができる。
なお、本実施の形態において、バルブ制御装置5の制御対象を冷却水バルブ21としたが、バルブ制御装置5は、少なくとも、不感帯があり、微小動作においても高い応答性が求められるバルブであれば適用可能である。
本発明は、その要旨または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
1 エンジン冷却システム、5 バルブ制御装置、11 エンジン、12 ウォータージャケット、13 ウォーターポンプ、21 冷却水バルブ、22 モータ、23 ポジションセンサ、24 水温センサ、31 ECU、41 ラジエータ、42 ヒータ、43 スロットル、51 操作量算出部、52 閾値算出部、53 判断部、54 操作量補正部、81〜84 ギヤ、85 ウォーム、86 ウォームホイール、91 メイン流路パイプ、91a シール部材、92 サブ流路パイプ、92a シール部材、93 バイパス流路パイプ、311 CPU、312 メモリ、313 入出力インターフェイス、314 駆動回路。

Claims (4)

  1. バルブを正方向または負方向に駆動する駆動装置を制御するバルブ制御装置であって、
    前記バルブの開度の目標値と前記バルブの開度の実測値との偏差に基づいて前記駆動装置の操作量を算出する操作量算出部と、
    前記偏差と所定の係数とに基づいて閾値を算出する閾値算出部と、
    前記偏差が正の場合に前記実測値が前記閾値以上か否か、前記偏差が負の場合に前記実測値が前記閾値以下か否かを判断する判断部と、
    前記判断部により前記偏差が正の場合に前記実測値が前記閾値以上でないと判断され、前記操作量が所定の下限値より小さい場合、前記操作量を前記所定の下限値に補正し、前記判断部により前記偏差が負の場合に前記実測値が前記閾値以下でないと判断され、前記操作量が所定の上限値より大きい場合、前記操作量を前記所定の上限値に補正する操作量補正部と
    を備えるバルブ制御装置。
  2. 前記所定の下限値は、前記バルブが正方向に動き始める操作量に基づく値であり、前記所定の上限値は、前記バルブが負方向に動き始める操作量に基づく値であることを特徴とする、
    請求項1に記載のバルブ制御装置。
  3. 前記所定の下限値は、前記バルブが正方向に動き始める操作量を前記実測値によりゲインスケジュールした値であり、前記所定の上限値は、前記バルブが負方向に動き始める操作量を前記実測値によりゲインスケジュールした値であることを特徴とする、
    請求項2に記載のバルブ制御装置。
  4. 前記バルブは、冷却水の流量を調節するものであり、
    前記所定の下限値は、前記バルブが正方向に動き始める操作量に基づく値を前記冷却水の流量によりゲインスケジュールした値であり、前記所定の上限値は、前記バルブが負方向に動き始める操作量に基づく値を前記冷却水の流量によりゲインスケジュールした値であることを特徴とする、
    請求項2または請求項3に記載のバルブ制御装置。
JP2013080298A 2013-04-08 2013-04-08 バルブ制御装置 Active JP6192340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013080298A JP6192340B2 (ja) 2013-04-08 2013-04-08 バルブ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013080298A JP6192340B2 (ja) 2013-04-08 2013-04-08 バルブ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014203333A JP2014203333A (ja) 2014-10-27
JP6192340B2 true JP6192340B2 (ja) 2017-09-06

Family

ID=52353703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013080298A Active JP6192340B2 (ja) 2013-04-08 2013-04-08 バルブ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6192340B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7069702B2 (ja) * 2017-12-26 2022-05-18 オムロン株式会社 制御システム、制御方法、制御プログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310329A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Univ Waseda バルブポジショナ
JP4490671B2 (ja) * 2003-11-11 2010-06-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 位置制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014203333A (ja) 2014-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6301061B2 (ja) バルブ制御装置及びバルブ制御方法
CN109555592B (zh) 发动机冷却装置
EP2274521B1 (en) Method for controlling an actuator
JP6154159B2 (ja) 流量制御装置、流量制御方法
JPWO2008081643A1 (ja) Egrバルブ制御装置
JP2017067016A (ja) 冷却制御装置
JP6192340B2 (ja) バルブ制御装置
JP2012102639A (ja) エンジンの冷却装置
US7640093B2 (en) Electronic throttle control apparatus
JP6737570B2 (ja) バルブ制御装置
JP6377316B2 (ja) バルブ制御装置
JP6200661B2 (ja) 制御装置及び制御方法
JP6220135B2 (ja) 排気再循環装置
JP6691355B2 (ja) 流量制御装置
JP6220136B2 (ja) 排気再循環装置
JP4989252B2 (ja) 電子制御装置及びフィードバック制御方法
JP6026198B2 (ja) 電子制御装置
CN204344225U (zh) 发动机冷却系统和具有其的车辆
JP5970313B2 (ja) 電子制御装置
WO2014196237A1 (ja) 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置及び制御方法
JP2006220100A (ja) モータ位置制御装置
JP2003148600A (ja) 自動変速機の電動式レンジ切換装置
JP2014066205A (ja) 電子制御装置
KR20050088861A (ko) 예측 pid 제어기를 이용한 자동차 스로틀 밸브 엑츄에이터 제어

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160404

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170222

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6192340

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250