JP6220136B2 - 排気再循環装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスの流量を調節するための排気バルブを制御する排気再循環装置に関する。
流体の流量を調整するためのバルブをPID(Proportional Integral Derivative)制御などのフィードバック制御により電子制御する技術が知られている。この技術による制御対象のバルブとして、例えば自動車のエンジン等の内燃機関に用いられる排気バルブや吸気バルブ、EGR(Exhaust Gas Recirculation)バルブが挙げられる。従来、このようなバルブの制御において、フィードバック制御則のゲインを調整することにより応答性を上げると、次第にオーバーシュートやアンダーシュートを生じるようになるという問題があった。
特に、排気バルブは、その弁体であるジスクの回動により生じる動摩擦力に対し、回動前の静摩擦力の方が大きく、前述したような従来のフィードバック制御を適用して応答性を上げると、オーバーシュート/アンダーシュートを生じやすい。
このような問題に対し、モータの駆動において、高トルクにおいて起動を行うとともに目的の位置に近づいた時にブレーキをかける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)
特開2000−333482号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術のように、大電流によりバルブを起動してブレーキをかけることで制動をかけるバルブ制御を行うと、ギヤ等のバルブの駆動に係る機械構造部分に負担が係るという問題が生じ、耐久性要件の厳しい制御対象には適用は難しいという問題があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、バルブの駆動に係る機械構造部分に負担をかけることなく、オーバーシュートまたはアンダーシュートの抑制と応答性の向上とを両立することができる排気再循環装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、内燃機関に空気を導入するための吸気通路と前記内燃機関の排気ガスを大気に導出するための排気通路とを連通する排気循環通路と、前記排気通路から前記排気循環通路へ分岐する分岐位置より下流に設けられる排気バルブと、該排気バルブの開度を制御する制御装置とを備える排気再循環装置であって、前記排気バルブは、前記排気通路から導出される前記排気ガスの流量を調節する回動自在な弁体と、該弁体と接続され回動する動力を前記弁体に伝達する弁軸と、前記排気通路を気密するように前記弁軸の軸周りに配されたシール材とを有し、前記制御装置は、前記弁体の開度または前記弁体の所定時間後の予測開度が、前記弁体の制御に制動をかけるための制動条件を満たすか否かを判定し、前記開度または前記予測開度が前記制動条件を満たすと判定した場合、所定の比例制御則を用いて算出した操作量に基づいて前記弁体の回動に制動をかける。
本発明によれば、バルブの駆動に係る機械構造部分に負担をかけることなく、オーバーシュートまたはアンダーシュートの抑制と応答性の向上とを両立することができる。
本実施の形態に係るエンジン吸排気システムを示す模式図である。 排気バルブの構成を示す断面図である。 ECUのハードウェア構成を示すブロック図である。 ECUの機能構成を示す機能ブロック図である。 本実施の形態に係る操作量算出処理を示すフローチャートである。 第1演算処理及び第2演算処理を説明するための模式図である。 第1演算処理及び第2演算処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る操作量算出処理の別形態を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態においては、自動車等のエンジン吸排気システムに本発明を適用した場合を例に取り説明を行う。なお、これに限定されるものではなく、気体の流量を、バルブを用いて電子制御するシステムであれば本発明を適用できる。
まず、本実施の形態に係るエンジン吸排気システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係るエンジン吸排気システムを示す模式図である。
図1に示されるように、本実施の形態に係るエンジン吸排気システム1は、エンジン11、吸気通路12、排気通路13、排気循環通路14、排気バルブ21、モータ22、ポジションセンサ23、ECU(Engine Control Unit)24、過給機31、EGR(Exhaust Gas Recirculation)バルブ41を備える。
エンジン吸排気システム1は、図示しない吸気バルブによる吸気を吸気通路12を介してエンジン11に供給し、エンジン11による燃料の燃焼により生じた排気(排気ガス)を排気通路13を介して外部に排出する。また、エンジン吸排気システム1は、吸気をエンジン11に供給する際、排気循環通路14を介して排気の一部を吸気に混合し、エンジン11に吸入させる。
エンジン11は、自動車等の車両の内燃機関である。吸気通路12はエンジン11に吸気を導入するためのパイプである。排気通路13は、エンジン11の排気を大気に導出するためのパイプである。排気循環通路14は、吸気通路12と排気通路13を連通し、排気通路13を通った排気を吸気通路12へ導入するためのパイプである。
排気バルブ21は、エンジン吸排気システム1の排気側、具体的には、排気通路13から排気循環通路14へ分岐する分岐位置15より下流に設けられ、後述するジスク(弁体)の開度が調節されることによってエンジン11からの排気量を制御するものである。モータ22は、排気バルブ21を駆動するアクチュエータとしての直流モータである。ポジションセンサ23は、ジスクの開度(角度)を検出するものである。ECU24は、エンジン11に係る各種動作を制御するマイクロコントローラであり、本実施の形態においては、ポジションセンサ23により検出されたジスクの開度に基づいて、所謂モータ22の動作を操作するバルブコントローラとして以後説明を行う。また、過給機31は、エンジン11へ吸気を送り込む装置である。また、EGRバルブ41は、吸気に混合される排気量を制御するものである。
次に、排気バルブ21の構成について説明する。図2は、排気バルブの構成を示す断面図である。図2に示されるように、排気バルブ21は、分岐位置15より下流側にある排気通路である排気上流側パイプ13aと、その下流側にある排気通路である排気下流側パイプ13bとの間に取り付けられるバタフライバルブである。排気バルブ21は、回転トルクを生成するモータ22を収容するハウジングである駆動側(モータ22側)のボディ21aと、軸受けとして機能するハウジングであり排気通路の一部を形成するジスク側のボディ21bとを備える。ボディ21aは、モータ22の他に、ギヤトレイン211、シャフト212、リンク機構213、スプリング214、シャフトシール215を収容し、ボディ21bは、ステム216、ジスク217、リング218a及び218b、気密シール219a及び219bを収容する。
ギヤトレイン211、シャフト212、リンク機構213は、ボディ21aに回転自在に支持され、ギヤトレイン211は、モータ22のシャフト端部に設けられたモータギヤ22aの回転に連動して回転し、モータ22の回転トルクを増幅してシャフト212の端部に設けられたシャフトギヤ212aを介してシャフト212へ伝達する。シャフト212は、シャフトギヤ212aを介してギヤトレイン211から伝達された回転トルクを、リンク機構213を介してステム216へ伝達する円筒状の回転部材である。リンク機構213は、前述したようにシャフト212とステム216との間に設けられることにより、シャフト212とステム216と係合させ、シャフト212にかかる回転トルクをステム216へ伝達する係合部材である。
スプリング214は、その一端がシャフトギヤ212aに支持され、他端がボディ21aの内のスプリング受け21cに支持されており、シャフトギヤ212aを介してシャフト212に付勢力を与えることで開方向にジスク217を付勢する付勢手段である。シャフトシール215は、リンク機構213近傍におけるシャフト212の軸周りに設けられ、ボディ21aとシャフト212との隙間を封止する補助付きリップシールであり、外部からボディ21aへの水や異物の浸入を防止する。シャフトシール215は、フッ素ゴムを用いることが好ましい。
ステム216、ジスク217は、ボディ21bに回転自在に支持され、ステム216は、ジスク217と接続され、リンク機構213を介して伝達された回転トルクをジスク217へ伝達する円筒状の回転部材である。ジスク217は、ビス217a及び217bを介してステム216に接続され、排気通路13から導出される排気の流量を調節する回動自在な円盤状の弁体である。具体的には、ジスク217は、全閉時に排気上流側パイプ13aから排気下流側パイプ13bへの排気の流入を防止し、その開度の変化により排気循環通路14へ送る排気の流量を調節する。
リング218a及び218bは、ジスク217近傍におけるステム216の軸周りに設けられ、気密シール219aはリング218aに近接し、気密シール219bはリング218bに近接して、それぞれステム216の軸周りに設けられる。これらリング218a及び218b、気密シール219a及び219bは、ステム216と当該ステム216により貫通されたボディ21bとの隙間からの排気の流出を防止することにより排気通路13を密閉する。また、当該密閉により、外部から排気通路13への異物の浸入を防止する。気密シール219a及び219bは、フッ素ゴムを用いることが好ましい。なお、ここでの排気通路13を密閉するとは、ジスク217が全閉状態である場合において、少なくとも排気方向については排気通路13を塞ぎ、排気通路13を気密することを示す。
次に、ECUのハードウェア構成について説明する。図3は、ECUのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、ECU24は、CPU(Central Processing Unit)241、メモリ242、入出力インターフェイス243、駆動回路244を備える。ECU24は、CPU241、メモリ242、入出力インターフェイス243を協働して排気バルブ21の制御に係る処理を行う。具体的には、入出力インターフェイス243を介して、ポジションセンサ23等の各種センサにより検出された情報を取得する。取得する情報としては、ジスク217の実開度、エンジン11の回転数、吸気圧力、吸気温度等が挙げられる。なお、エンジン11の回転数、吸気圧力、吸気温度については、予めメモリ242等に格納されていてもよい。
ECU24は、取得したエンジン11の回転数、吸気圧力、吸気温度に基づいて、ジスク217の目標開度を算出する。この目標開度へジスク217の開度を導くために、後述する操作量算出処理により、モータ22の操作量を算出し、入出力インターフェイス243を介してモータ22の操作量に応じた信号を駆動回路244に出力する。この駆動回路244は、モータ22をPWM(Pulse Width Modulation)制御するPWM回路であり、入力された信号の大きさに応じてパルス幅のデューティ比を変更することによりモータ22を駆動する。
なお、本実施の形態において、ジスク217の可動域は90°とし、モータ22の駆動に係る分解能を3047とする。よって、本実施の形態においては、0.023度単位でジスク217の開度を制御することとなる。また、操作量を正方向に増加させた場合にジスク217は開方向に制御されるものとする。また、ジスク217の制御は、所定のサンプリング周期でなされるものとする。
次に、本実施の形態の理解を容易にするため、前述した操作量算出処理の概要を簡単に説明する。本実施の形態に係る操作量算出処理は、ジスク217の所定時間後の開度である予測開度(例えば、次サンプル時におけるジスク217の開度)が、目標開度近傍となった場合に、モータ22によりジスク217を回転駆動し、その開度を変更するための操作量を算出する現制御則の構成を、位置型から速度型に切り替える処理である。切り替えられた状態を、目標開度に対するジスク217の実開度の偏差である制御偏差がゼロになるまで継続することにより、ECU24は、継続して回転トルクをジスク217へ段階的に付加する。
この位置型から速度型への切り替えは、現制御則に比例制御則(比例制御演算)及び微分制御則(微分制御演算)を追加する、即ち、Pゲイン+Dゲインによって、排気バルブ21の制御に制動をかけることによりなされる。より具体的には、比例制御則により算出される補正値と微分制御則により算出される補正値とで、現制御則により算出される操作量を補正するものである。このような特徴により、当該操作量は、ジスク217が開方向にある場合、制動(減少)制御する方向に働き、閉方向にある場合、開方向に作用する。なお、本実施の形態においては、補正される操作量が、駆動回路25に入力されるものとして以後説明する。このような操作量算出処理は、ECU24が有する各機能により実現される。
次に、ECU24の機能構成について説明する。図4は、ECUの機能構成を示す機能ブロック図である。図4に示されるように、ECU24は、情報取得部101、角度算出部102、判定処理部103、操作量補正部104、駆動部105を機能として備える。なお、これらの機能は、上述したCPU241及びメモリ242等のハードウェア資源が協働することにより実現される。
情報取得部101は、操作量算出処理に係る各種情報を取得するものであり、例えば、ポジションセンサ23により検知された現サンプルのジスク217の実開度、ジスク217の駆動方向(開方向または閉方向)を取得する。駆動方向は、ジスク217の開度の変動により判定され、これを取得する。例えば、現サンプルの実開度と前回サンプルの実開度とから方向を算出する。なお、図示しないセンサにより検知されたものを取得するようにしてもよい。また、情報取得部101は、目標開度や、ジスク217の駆動制御に制動をかけるための係数であって、目標開度に対する実開度の割合である制動係数を取得する。本実施の形態においては、図示しないROM(Read Only Memory)等の不揮発性記憶媒体に制動係数が記憶されているものとする。
角度算出部102は、情報取得部101により取得された実開度、目標開度、及び制動係数に基づいて制動開始開度を算出するものである。制動開始開度は、ジスク217の駆動制御に制動を加える始める目安となる開度を示すしきい値である。
判定処理部103は、操作量算出処理に係る各種の判定や、予測開度の算出、制動開始開度と駆動方向とに基づいた制動条件の作成を行うものである。各種の判定としては、実開度または予測開度が制動条件を満たすか否かの判定や、目標開度に変更があるか否かの判定を行う。予測開度は、実開度に基づいて算出される。なお、実開度と現制御則により算出された操作量とから算出してもよく、現サンプルの実開度と前回サンプルの実開度とからその増減の割合に応じて算出する等、次サンプル時の実開度が算出できればよい。作成する制動条件は、ジスク217の制御に制動をかけるための条件であり、本実施の形態においては、駆動方向が開方向である場合、予測開度が制動開始開度以上、前記目標開度未満が制動条件となる。一方、駆動方向が閉方向である場合、予測開度が目標開度を超え、制動開始開度以下が制動条件となる。
操作量補正部104は、所定の制御則により算出されるジスク217を駆動し実開度を変更するための操作量を算出するものである。また、操作量補正部104は、予測開度が制動条件を満たすと判定された場合、前述した操作量を、所定の比例制御則により算出される補正値と、所定の微分制御則により算出された補正値とを合わせた補正値で補正する。また、操作量補正部104は、比例制御則演算により算出された補正値に関し、所定の一次遅れ要素を用いてフィルタリングする。駆動部105は、操作量補正部104により算出される操作量に基づいて、モータ22へ出力するパルス幅のデューティ比を変更することによりモータ22を駆動させ、ジスク217を回動させるものである。
次に、ECU24による操作量算出処理の詳細を説明する。図5は、本実施の形態に係る操作量算出処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態における操作量算出処理は、サンプル毎に実行されるものであり、図示しないイグニッションキースイッチがオフ(所謂Key Off)後に学習時間を経てジスク217が全開となるまで、継続して実行される。また、目標開度が設定されたことをトリガーとして操作量算出処理は実行される。
先ず、図5に示されるように、情報取得部101は、実開度、目標開度、制動係数、駆動方向、を取得する(S101)。取得後、角度算出部102は、実開度、目標開度、制動係数に基づいて制動開始開度を算出する(S102)。制動開始開度を算出する方法としては、目標開度と実開度との制御偏差に制動係数を乗じ、該乗じた結果に実開度を加えて算出することが好ましい。なお、制動係数は90%が好ましい。この算出された制動開始開度は、目標開度が変更となるまで保持される。
算出後、判定処理部103は、目標開度に変更があるか否かを判定する(S103)。目標開度に変更がある場合(S103,YES)、角度算出部102は、予め保持された制動開始開度をステップS102にて算出された制動開始開度により更新し(S104)、ステップS105の制動条件を作成する処理へ移行する。なお、初回サンプル時等で予め保持された制動開始開度がない場合は、単にステップS102にて算出された制動開始開度が選択される。一方、目標開度に変更がない場合(S103,NO)、保持された制動開始開度を選択し、ステップS105の制動条件を作成する処理へ移行する。
次に、判定処理部103は、実開度に基づいて予測開度を算出し、目標開度が変更された場合、制動開始開度と、駆動方向と、により制動条件を作成する(S105)。例えば、判定処理部103は、情報取得部101により取得された駆動方向が開方向である場合、予測開度が制動開始開度以上、前記目標開度未満を制動条件とする。一方、駆動方向が閉方向である場合、予測開度が目標開度を超え、制動開始開度以下を制動条件とする。
なお、制動条件はこれに限るものではなく、ジスク217が過渡状態であることを制動条件に含むようにしても良い。例えば、駆動方向が開方向である場合、予測開度が制動開始開度以上であり且つ過渡状態であることを制動条件とする。一方、駆動方向が閉方向である場合、予測開度が制動開始開度以下であり且つ過渡状態であることを制動条件とする。過渡状態であるか定常状態であるかは、制御偏差が0であるか否かの判定、制御偏差の絶対値が30LSB以内であること等、定常状態か過渡状態かを判断できる処理であれば、何を用いても良い。
この制動条件作成処理において、目標開度が変更されていない場合、過去の目標開度に基づいて作成された制動条件があるため、これを選択する。なお、変更されていない目標開度に基づいて再度制動条件を作成するようにしてもよい。
制動条件作成後、判定処理部103は、予測開度が制動条件に満足するか否かを判定する(S106)。判定後、操作量補正部104は、補正値を算出する処理を行う(S107)。この処理は、目標開度と実開度の偏差に基づいて、所謂、比例制御則演算及び微分制御則演算を行い、これら演算結果を足し合わせる処理である。補正値算出後、判定処理部103は、ステップS106における制動条件判定の判定結果を受け、予測開度が制動条件を満たすか否かを判定する(S108)。制動条件を満たさない場合(S108,NO)、操作量補正部104は、第1演算処理を行うことにより、操作量を算出し、駆動回路25に与える(S109)。第1演算処理は、現制御則により操作量を算出するものであり、例えば、実開度と目標開度との偏差に基づく一般的なフィードバック制御則演算により操作量を算出する。
一方、制動条件を満たす場合(S108,YES)、操作量補正部104は、第2演算処理を行うことにより、操作量を算出し、駆動回路25に与える(S110)。第2演算処理は、ステップS108における補正値の算出結果を現制御則による演算結果に加える処理である。これにより、現制御則により算出される操作量に比例制御則により算出される補正値及び微分制御則により算出される補正値で補正をかけることができ、ジスク217の制御に制動をかけることが可能となる。第1演算処理または第2演算処理後、駆動部105は、第1演算処理または第2演算処理結果の操作量に基づいて、モータ22へ出力するパルス幅のデューティ比を変更し、モータ22を駆動させてジスク217を回動させ、対象を次サンプルに移行する(S111)。次サンプルに移行することにより、再度ステップS101の制御情報取得の処理が行われ、本フローはサンプル毎に繰り返される。このように順次、次サンプルに移行することにより、ECU24は、継続して回転トルクをジスク217へ段階的に付加することができると共に、目標開度近傍ではその回動に制動をかけることができる。
ここで、ステップS108乃至ステップS110にかけて実行される処理の概念を、図を用いて説明する。図6及び図7は、第1演算処理及び第2演算処理を説明するための模式図である。なお、図6に示されるeVOSDは、目標開度と実開度との偏差を示し、51は比例制御則を示す。また、52は微分制御則を、53は制動条件を満たすか否かの判定をそれぞれ示し、図7に示される54は現制御則を示す。
図6に示されるように、偏差eVOSDに基づいて、それぞれ比例制御則51及び微分制御則52による各演算がなされ、それぞれの結果が足し合わされる。その後、足し合わされた補正値を出力するか、0を出力(即ち制動制御を0)するかが、制動条件を満たすか否かの結果に基づいて切り替わる。ここで、gainCは目標開度であること(または定常状態であること)を示し、getTargetは予測開度が制動開始開度以上または制動開始開度以下であることを示す。即ち、これらはステップS107における制動条件判定の処理結果である。これらの値により出力が切り替わる。例えば、目標開度であり、予測開度が制動開始開度以上(駆動方向が開方向である場合)であれば、AND要素にそれぞれ1が加えられ、補正値が出力されるようにスイッチが切り替わる。なお、図6に示されるゲイン等の値は単なる例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
このようにして算出された補正値は、図7に示されるように、目標開度と実開度との偏差に基づくフィードバック制御則演算がなされ、その結果を補正値により補正される。一方、制動条件を満たさない場合であれば、図6に示されるように制動制御0(停止信号)が補正値として出力されるため、現制御則のみによる操作量の演算がなされることになる。
ここで、図6では、比例制御則演算において、1st Order Discrete Fillter(1次遅れフィルタ)を用いて、比例制御則演算により算出された値を、フィルタリングしているが、この要素を除くように構成したとしても、前述した効果を奏することができる。同様に、微分制御則演算を加えているが、状況に応じて加えるようにしてもよく、除いたとしても、前述した効果を奏することは可能である。
本実施の形態によれば、制御則に制動としてのPもしくはPD制御が加わるため、制御ゲインを上げても制動が加わるため、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制できると共に応答性を向上させる(応答時間を短縮させる)効果を奏する。また、モータ22に反転電流を印加する所謂ブレーキ制御と比較して、機械構造部分への負担を軽減できると共に、比例ゲイン(または比例ゲイン+微分ゲイン)を追加するだけであるため、キャリブレーションの簡便化を図れる。更には、Key Off後の学習時間、量産時の設定・検査時のタクトをも短縮できる。
また、排気バルブ21のように、排気が流入する排気通路13への異物防止を目的とした気密シール219a及び219bがステム216に対して設けられている場合、気密シール219a及び219bによって全体的に摩擦力が大きくなり、ヒステリシス特性が大きくなる問題が生じる可能性がある。このような場合に従来の制御を適用すると、応答性を上げるためにはオーバーシュートやアンダーシュートを生じる様になるが、本実施の形態によれば、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制すると共に、応答性を向上させることが可能となる。
なお、図6に示される操作量算出処理における各ステップで実行される処理の順番は、これに限定されるものではなく、適宜変更しても良い。例えば、制動開始開度の算出や補正値の算出後に各種判定を行うと説明したが、これら算出を各種判定後に行うようにしてもよい。
図8は、本実施の形態に係る操作量算出処理の別形態を示すフローチャートである。図8に示されるように、ステップS101における制御情報取得の処理後に、ステップS103の目標開度に変更があるか否かの判定を行う。目標開度に変更があれば(S103,YES)、ステップS102における制動開始開度算出、ステップS104における制動開始開度更新が行われ、ステップS105における制動条件作成の処理に移行する。一方、目標開度に変更がなければ(S103,NO)、保持された制動開始開度が選択され(S112)、ステップS105における制動条件作成の処理に移行する。
作成後、ステップS105における制動条件の作成、ステップS106における制動条件の判定が行われる。次いで、ステップS108における予測開度が制動条件を見たすか否かの判定が行われ、満たさないのであれば(S108,NO)、ステップS109における第1演算処理が行われる。一方、満たすのであれば(S108,YES)、ステップS107における補正値の算出、ステップS110における第2演算処理が行われる。このように、制動開始開度の算出や補正値の算出を各種判定前に行うようにすれば、判定結果によって生じる算出結果の不使用を回避でき、ECU24の負荷を低減できる。
本実施の形態では、予測開度を制動条件の対象として説明したが、これに限定されるものではなく、実開度を対象としても良い。このような場合、制動係数を低める補正(例えば80%)を行い、駆動方向が開方向であれば制動開始開度を低くし、駆動方向が閉方向であれば制動開始開度を高くする。
また、本実施の形態では、操作量算出処理が、Key Off後に学習時間を経てジスク217が全開となるまで継続して実行されると説明したが、制御偏差がゼロとなった場合に操作量算出処理を終了させてもよい。
本発明は、その要旨または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
なお、特許請求の範囲に記載の排気再循環装置は、例えば前述の実施の形態におけるエンジン吸排気システム1に対応する。また、制御装置は、例えばECU24に対応し、弁体は、例えばジスク217に対応する。弁軸は、例えばシャフト212またはステム216に対応し、シール材は、例えば気密シール219に対応する。開始開度は、例えば制動開始開度に対応する。
1 エンジン吸排気システム、11 エンジン、12 吸気通路、13 排気通路、13a 排気上流側パイプ、13b 排気下流側パイプ、14 排気循環通路、15 分岐位置、21 排気バルブ、21a,21b ボディ、21c スプリング受け、22 モータ、22a モータギヤ、23 ポジションセンサ、24 ECU、31 過給機、41 EGRバルブ、51 比例制御則、52 微分制御則、53 制動条件を満たすか否かの判定、101 情報取得部、102 角度算出部、103 判定処理部、104 操作量補正部、105 駆動部、211 ギヤトレイン、212 シャフト、212a シャフトギヤ、213 リンク機構、214 スプリング、215 シャフトシール、216 ステム、217 ジスク、217a,217b ビス、218a,218b リング、219a,219b 気密シール、241 CPU、242 メモリ、243 入出力インターフェイス、駆動回路244。

Claims (2)

  1. 内燃機関に空気を導入するための吸気通路と前記内燃機関の排気ガスを大気に導出するための排気通路とを連通する排気循環通路と、前記排気通路から前記排気循環通路へ分岐する分岐位置より下流に設けられる排気バルブと、該排気バルブの開度を制御する制御装置とを備える排気再循環装置であって、
    前記排気バルブは、前記排気通路から導出される前記排気ガスの流量を調節する回動自在な弁体と、該弁体と接続され回動する動力を前記弁体に伝達する弁軸と、前記排気通路を気密するように前記弁軸の軸周りに配されたシール材とを有し、
    前記制御装置は、前記開度と、予め設定された目標開度と、前記目標開度に対する前記開度の割合とに基づいて、前記排気バルブの制御に制動をかけ始める開始開度を算出し、該開始開度と前記排気バルブの駆動方向とに基づいて前記弁体の制御に制動をかけるための制動条件を作成し、前記弁体の開度または前記弁体の所定時間後の予測開度が、前記制動条件を満たすか否かを判定し、前記開度または前記予測開度が前記制動条件を満たすと判定した場合、所定の比例制御則を用いて算出した操作量に基づいて前記弁体の回動に制動をかけ
    前記駆動方向が開方向であり且つ前記開度または前記予測開度が前記開始開度以上、前記目標開度未満である場合、または、前記駆動方向が閉方向であり且つ前記開度または前記予測開度が前記目標開度を超え、前記開始開度以下である場合、前記開度が前記制動条件を満たすと判定される
    排気再循環装置。
  2. 内燃機関に空気を導入するための吸気通路と前記内燃機関の排気ガスを大気に導出するための排気通路とを連通する排気循環通路と、前記排気通路から前記排気循環通路へ分岐する分岐位置より下流に設けられる排気バルブと、該排気バルブの開度を制御する制御装置とを備える排気再循環装置であって、
    前記排気バルブは、前記排気通路から導出される前記排気ガスの流量を調節する回動自在な弁体と、該弁体と接続され回動する動力を前記弁体に伝達する弁軸と、前記排気通路を気密するように前記弁軸の軸周りに配されたシール材とを有し、
    前記制御装置は、前記弁体の開度または前記弁体の所定時間後の予測開度が、前記弁体の制御に制動をかけるための制動条件を満たすか否かを判定し、前記開度または前記予測開度が前記制動条件を満たすと判定した場合、所定の制御則により算出される前記弁軸を回動し前記開度を変更するための操作量を、所定の比例制御則により算出される補正値と、所定の微分制御則により算出される補正値とを合わせた補正値で補正し、補正された操作量により前記弁体の回動に制動をかける
    排気再循環装置。
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