JP6192202B2 - 空気弁の連結機構 - Google Patents

空気弁の連結機構 Download PDF

Info

Publication number
JP6192202B2
JP6192202B2 JP2013029807A JP2013029807A JP6192202B2 JP 6192202 B2 JP6192202 B2 JP 6192202B2 JP 2013029807 A JP2013029807 A JP 2013029807A JP 2013029807 A JP2013029807 A JP 2013029807A JP 6192202 B2 JP6192202 B2 JP 6192202B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
air valve
spacer
air
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013029807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014159823A (ja
Inventor
敏雄 須永
敏雄 須永
実 海老沼
実 海老沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maezawa Industries Inc
Original Assignee
Maezawa Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maezawa Industries Inc filed Critical Maezawa Industries Inc
Priority to JP2013029807A priority Critical patent/JP6192202B2/ja
Publication of JP2014159823A publication Critical patent/JP2014159823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6192202B2 publication Critical patent/JP6192202B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Valve Housings (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Float Valves (AREA)

Description

本発明は、流体中の空気を排出したり吸入したりする空気弁や管部材を連結するための空気弁の連結機構に関する。
従来、上水道等の液体が流れる管路に直交して設けた立ち上がり管に空気弁が連結されている。この空気弁は、管路内を流れる液体中に混入している空気等を排出したり、管路内の液体を排出する際に圧力調整のために管路内に外気を導入したりするものである。
また、空気弁を管路の立ち上がり管に接続する構造として、例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。この空気弁は、管路に設けた立ち上がり管のフランジ部と空気弁に設けたフランジ部とをボルトとナットで締結することで連結していた。
なお、公知の空気弁は、管路に水を満たす場合には、弁箱内の遊動弁体とフロート弁体が降下した開弁状態で管路中の大量の空気を大空気孔から排出し、空気弁内に水が満たされるとフロート弁体と遊動弁体が浮力で上昇して大小の空気孔が閉弁する。水の中に含まれる空気が浮上して空気弁内に溜まると水面と共にフロート弁体が降下して小空気孔が開弁し、小空気孔を通して排気される。そして、管路内の水を抜く場合には、空気弁の遊動弁体とフロート弁体が降下して大小の空気孔が開弁するため多量の空気が管路に吸入され、管路内の負圧を抑制する。
特開2012−52566号公報
ところで、上述した空気弁と立ち上がり管のフランジ部同士をボルトで連結する構造では、フランジ部に形成したボルト穴とボルトとの間に遊びや公差を有している。そのため、地震が発生した際、振動によってボルトが緩んでしまい、フランジ面同士がずれてしまうためにフランジ部から漏水することがあった。特に空気弁は地中に埋設した管路の地表面側に設置することが多いため、管路よりも地震による振動が大きくフランジ部がずれ易くなり、上述したようなズレや漏水が発生し易いという欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、地震等で振動しても空気弁や副弁等の弁部材と管部材等とがずれたり外れたりせず、漏液を抑制できるようにした空気弁の連結機構を提供することを目的とする。
本発明による空気弁の連結機構は、副弁または管部材の開口に連通する開口を備えた空気弁の連結機構であって、空気弁と副弁または管部材との間にスペーサを設置してなり、該スペーサは、各開口に連通する孔を設けた基部と、該基部の外周部に設けられていて第一屈曲部と第二屈曲部を有するアーム部と、第一屈曲部及び第二屈曲部に取り付けられていて空気弁のフランジ部と副弁または管部材のフランジ部とをそれぞれ押圧可能な押圧部材とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、空気弁と副弁または管部材との間にスペーサを介在させて、スペーサの孔を空気弁と副弁または管部材との各開口に連通させ、アーム部の第一及び第二屈曲部を通して各押圧部材で空気弁のフランジ部と副弁または管部材のフランジ部をそれぞれ押圧することで互いに係合させて固定することができる。
また、本発明による空気弁の連結機構は、副弁または管部材の開口に連通する開口を備えた空気弁の連結機構であって、前記空気弁と前記副弁または管部材との間にスペーサを設置してなり、該スペーサは、前記各開口に連通する孔を設けた基部と、該基部の前記孔に形成されていて連結される前記空気弁と前記副弁または管部材との一方の部材の開口に嵌合する突起部と、前記基部の外周部に設けられていて連結される前記空気弁と前記副弁または管部材との他方の部材の外周方向に屈曲する屈曲部と、前記屈曲部に設けられていて前記他方の部材を外周から押圧する押圧部材とを備えたことを特徴とする。
また、押圧部材は第一屈曲部及び第二屈曲部の挿通孔またはナットに螺合されて進退可能な締結ボルトであることが好ましい。
スペーサのアーム部に設けた第一屈曲部及び第二屈曲部を通して締結ボルトで一方の部材と他方の部材を押圧することで、地震等による振動があっても孔とその両側の各開口とのずれを防止できる。
また、本発明による空気弁の連結機構によれば、地震等で振動したとしても、スペーサの両側に設けたアーム部の第一及び第二屈曲部と押圧部材により、一方の部材と他方の部材、或いは空気弁と副弁または立ち上がり管を外周側から押圧することで互いにずれたり外れたりしないように係止することができる。そのため、既設または既存の一方の部材と他方の部材、或いは空気弁や副弁または立ち上がり管であっても、スペーサで確実に係合できて漏液等が発生することを確実に防止できる。
また、本発明による空気弁の連結機構によれば、地震等で振動したとしても、スペーサを挟んで一方の部材と他方の部材とを突起部と押圧部材とで係合や押圧でき、地震等で振動しても一方の部材と他方の部材とがスペーサから外れないので振動によるずれや外れを抑制でき、漏液を防止できる。
本発明の第一実施形態によるスペーサを用いた空気弁と立ち上がり管との連結機構を示す要部縦断面図である。 図1に示すスペーサの斜視図である。 図2に示すスペーサの中央縦断面図である。 本発明の第二実施形態によるスペーサの斜視図である。 図4に示すスペーサの中央縦断面図である。 第二実施形態によるスペーサを用いた空気弁と立ち上がり管との連結機構を示す要部縦断面図である。 本発明の第三実施形態によるスペーサを用いた副弁付き空気弁と立ち上がり管との連結機構を示す要部縦断面図である。 第三実施形態によるスペーサの平面図である。 図8に示すスペーサの中央縦断面図である。 第一変形例による副弁付き空気弁と立ち上がり管との連結機構を示す要部縦断面図である。 第二変形例による副弁付き空気弁と立ち上がり管との連結機構を示す要部縦断面図である。 第三変形例による空気弁と立ち上がり管との連結機構を示す要部縦断面図である。
以下、本発明の第一実施形態によるスペーサとこれを用いた空気弁の連結機構について図1乃至図3を参照して説明する。
図1に示す空気弁1は、液体、例えば上水道等の水を流す管路2に直交させて設けた立ち上がり管3の上端部に連結されており、空気弁1と立ち上がり管3との間にはスペーサ4が連結されている。
空気弁1は、略カップ形状を有している弁箱5の上端の開口に大空気孔6が形成された蓋体7が設置されて覆われ、弁箱5の下部には立ち上がり管3に連通する下部開口8が形成されている。弁箱5内には、上端の開口部が大空気孔6に連通し、周囲の壁面には水の通過孔が形成された略有底筒状のフロート弁体ガイド10が配設されている。フロート弁体ガイド10の上端部は蓋体7に液密に連結されている。
フロート弁体ガイド10内には例えば略球体状のフロート弁体11が浮力によって昇降可能に配設されている。フロート弁体11の上側には、中央に小空気孔12が形成されていて浮力で昇降して大空気孔6を開閉可能な遊動弁体13が配設されている。遊動弁体13は中央が隆起する略山形に形成されており、その中央頂部に上下面を連通する小空気孔12が形成されている。フロート弁体11には、自身の浮力と空気弁1内の圧力と大気圧の差によって生じる押し上げ力が作用している。フロート弁体11が昇降することで小空気孔12を開閉可能である。
また、蓋体7には裏面の大空気孔6の周囲に遊動弁体13が当接して液密に封止するための大空気孔弁座14がリング状に形成されている。また、小空気孔12は遊動弁体13の中央下部に嵌装された小空気孔弁座20に形成され、その上部には弁座押さえ部材21が装着されている。
蓋体7の上部には例えばナットを介して凸曲面状のカバー16が設置されており、空気弁1内に異物が入らないようになっている。また、空気弁1から水が噴出した場合には、飛散することを防止できるようになっている。カバー16と蓋体7は周縁部の挿通孔を通してボルト17とナット18で連結されている。
また、弁箱5の下部中央は縮径されており、縮径部に形成された下部開口8は小径の円筒面状に形成されている。下部開口8の周囲には例えば円板型のフランジ部24が形成されており、フランジ部24にはボルト17とナット18で締結するための挿通孔(図では省略)が周方向に所定間隔で複数設けられている。
また、管路2に一体形成されていて管路2から起立する立ち上がり管3の上端部には円板型のフランジ部25が形成され、このフランジ部25にも周方向に所定間隔で複数の挿通孔(図では省略)が設けられている。立ち上がり管3の内面3aは略円筒状で空気弁1の下部開口8と略同一内径であることが好ましい。
空気弁1のフランジ部24と立ち上がり管3のフランジ部25との間には、それぞれガスケット26a、26bを介してスペーサ4が配設されている。
スペーサ4は図2及び図3に示すように、リング状の基板29を有していてその中央の孔28の内面28aは下部開口8及び内面3aと同一内径である。また、内面28aには所定間隔(図では90度間隔)で上下方向に突出する複数(図では4個)の爪部30が突起部として形成されている。なお、爪部30の一方の突出部を第一爪部30a、他方の突出部を第二爪部30bとする。
そして、第一爪部30aは空気弁1の下方開口8に嵌合し、第二爪部30bは立ち上がり管3の内面3aに嵌合するものとする。
なお、スペーサ4における爪部30の数は任意であるが、地震時の振動の伝達抑制と水の流通の阻害抑制を考慮すると、少なくとも90度間隔で4個または120度間隔で3個形成することが好ましい。他の例として、例えば2個、或いは6個、8個等の爪部30を等間隔で形成するようにしてもよいが、爪部30の数が増大すると水の流通の阻害が大きくなる。
また、スペーサ4の基板29には所定間隔、例えば90度間隔で4つの挿通孔29bが形成されている。各挿通孔29bは基板29を挟んで空気弁1のフランジ部24の各挿通孔と立ち上がり管25のフランジ部25の各挿通孔と同じ位置に配設されており、これらの各挿通孔にボルト17を挿通させてナット18を螺合させて締結する。これによって、スペーサ4はフランジ部24とフランジ部25とに挟まれて同軸に連結される。
この爪部30a、30bは、基盤29の孔28から軸方向にそれぞれ延出して形成されており、延出部分の外径は立ち上がり管3の内径より例えば1〜5mm程度小さく形成されており、寸法誤差があっても空気弁1の設置を容易にすると共に横ずれを防止できる範囲に形成されている。また、延出部分の長さは例えば10〜20mm程度で、ガスケット26の厚みやボルト17が緩んで多少浮き上がっても爪部30が係止した状態を維持できる長さに設定されている。
本第一実施形態によるスペーサ4を備えた空気弁1の連結機構は上述の構成を備えているため、地震等で振動が発生したとしても、空気弁1と立ち上がり管3はスペーサ4の爪部30によって互いに嵌合されているため、空気弁1の振れが抑制される。そのため、立ち上がり管3のフランジ部25とボルト・ナット結合された空気弁1のフランジ部24はフランジ面が相互にずれたりせず、立ち上がり管3からの漏水事故を抑制できる。
しかも、空気弁1及び立ち上がり管3とは別に爪部30を設けたスペーサ4を備えた構成であるから、既存または既設の管路2の立ち上がり管3と空気弁1とを用いて取り付けできる。
また、空気弁1の下部開口8と立ち上がり管3の内面3aとスペーサ4の孔28はいずれも同一内径を有しており、爪部30以外の部分では水の流れを阻害しないため、爪部30による水の流通の阻害を最小限に抑えることができる。
なお、本発明は上述の第一実施形態によるスペーサ4に限定されることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。以下に、本発明の他の実施形態や変形例について説明するが、上述の実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
例えば、図4及び図5は本発明の第二実施形態によるスペーサ32を示すものである。本第二実施形態によるスペーサ32は、リング状の基板29の中央孔に上下方向に突出する円筒状の円筒突起33が形成されている。円筒突起33の基板29に対する一方の突出部を第一突起33a、他方の突出部を第二突起33bとすると、第一突起33aは空気弁1の下方開口8に嵌合し、第二突起33bは立ち上がり管3の内面3aに嵌合するものとする。
そして、円筒突起33の内面33cの内径は、下部開口8と内面3aの内径に対して円筒突起33の厚み分だけ小径になっている。
図6において、本第二実施形態におけるスペーサ32を挟む空気弁1と立ち上がり管3の構成は第一実施形態と同じである。この円筒突起33a、33bは、基盤29の内径から軸方向にそれぞれ延出形成されており、延出部分の外径は立ち上がり管3の内径より例えば1〜5mm程度小さく形成されており、寸法誤差があっても空気弁1の設置を容易にすると共に、横ずれを防止できる範囲に設定されている。また、延出部分の長さは例えば10〜20mm程度であり、ガスケット26a、26bの厚みがあっても或いは図示しないボルトが緩んで多少浮き上がったとしても、円筒突起33が係止した状態が保てる長さに設定されている。
本第二実施形態によれば、スペーサ32の中央に設けた円筒突起33は全周に亘って基板29の両面から突出しており、図6に示すように、第一突起33aが空気弁1の下部開口8内に嵌合し、第二突起33bが立ち上がり弁3の内面3aに嵌合しているため、地震による振動がどの方向に生じてもフランジ部24のズレを確実に抑制して漏水を防止できる。
次に図7乃至図9により、本発明の第三実施形態によるスペーサ36と副弁付き空気弁1の連結機構について説明する。
本第三実施形態では、図7に示すように、空気弁1と立ち上がり管3の間に副弁35が連結され、空気弁1と副弁35の間、副弁35と立ち上がり管3の間に、それぞれスペーサ36が連結されている。
本第三実施形態における空気弁1と立ち上がり管3の構成は第一実施形態によるものと同じであり、空気弁1と立ち上がり管3の間に連結された副弁35について、図7により説明する。
図7に示す副弁35は例えば空気弁1内のフロート弁体11や遊動弁体13等の点検や修理等を行うために設けている。
副弁35は、副弁箱38内に副弁体39として略球形のボール弁体を設けており、副弁体39の略球形のボール弁体の上下方向に対向する面部分には水を流通させるための開口39a、39bが形成されている。そして、副弁箱38において水の挿通路を構成する内面の上部には略リング状の上部弁座40が設置され、内面の下部には略リング状の下部弁座41が設置されている。副弁箱38の側部には挿通孔部42が水平方向に形成され、この挿通孔部42内には副弁体39の側部に固定された弁軸43が水平方向の軸線回りに回転可能に嵌挿されている。
副弁箱38の挿通孔部42と弁軸43との間にはパッキンが嵌挿され、挿通孔部42は弁軸43を液密に回転可能に支持している。弁軸43の他端は副弁箱38の外部に突出してレバー44が取り付けられている。そのため、レバー44を回転させることで弁軸43を介して副弁体39を水平軸線回りに回転させ、上下部弁座40,41に対して副弁体39の開弁と閉弁を切り替えることができる。
そして、副弁35の副弁箱38において、上部弁座40の上側には空気弁1の下部開口8に対向する上部開口46が形成されている。同様に、下部弁座41の下側には立ち上がり管3の内面3aに対向する下部開口47が形成されている。
また、副弁35の副弁箱38において、上部開口46の外周には、空気弁1のフランジ部24に対向する上部フランジ部49が形成され、下部開口47の外周には立ち上がり管3のフランジ部25に対向する下部フランジ部50が形成されている。
これら上部フランジ部49と空気弁1のフランジ部24、下部フランジ部50と立ち上がり管3のフランジ部25との間には、それぞれガスケット26a,26b、26c、26dを介して本第三実施形態によるスペーサ36がそれぞれ配設されている。
図8及び図9に示すように、スペーサ36はリング状の基板29を有していて、その中央孔28の内面28aは空気弁1の下部開口8及び副弁35の上部開口46、副弁35の下部開口47及び立ち上がり管3の内面3aと同一内径であることが好ましい。また、基板29の外周面29aには所定間隔、例えば90度間隔で径方向外側に略T字形に突出する複数、例えば4本のアーム部52が一体形成されている。
アーム部52の先端部は上下方向に屈曲した第一屈曲部52aと第二屈曲部52bとされ、第一及び第二屈曲部52a、52bには挿通孔53が基板29に平行な方向にそれぞれ形成されている。図7において、空気弁1と副弁35との間に配設した上側のスペーサ36の第一及び第二屈曲部52a、52bの各挿通孔53はそれぞれ空気弁1のフランジ部24と副弁35の上部フランジ部49の外周面に対向している。同様に、副弁35と立ち上がり管3との間に配設した下側のスペーサ36の第一及び第二屈曲部52a、52bの各挿通孔53はそれぞれ副弁35の下部フランジ部50と立ち上がり管3のフランジ部25の外周面に対向している。
そして、各アーム部52の第一及び第二屈曲部52a、52bには、押圧部材として、例えば締結ボルト54が各挿通孔53を通して各フランジ部24、49、50、25の外周面24a、49a、50a、25aを押圧固定しており、各締結ボルト54には第一及び第二屈曲部52a、52bの前後にナット55が螺着されている。少なくとも一方のナット55はダブルナットにすることが好ましい。締結ボルト54は無頭ボルトであるが、有頭ボルトを用いてもよい。
そして、図7に示すように、上側のスペーサ36の各アーム部52における第一及び第二屈曲部52a、52bの締結ボルト54を締め込むことで、空気弁1のフランジ部24と副弁35の上部フランジ部49とを径方向外側から90度間隔で固定できる。同様に、下側のスペーサ36の各アーム部52における第一及び第二屈曲部52a、52bの締結ボルト54を締め込むことで、副弁35の下部フランジ部50と立ち上がり管3のフランジ部25とを径方向外側から90度間隔で固定できる。
なお、これら空気弁1のフランジ部24と副弁35の上部フランジ部49、下部フランジ部50と立ち上がり管3のフランジ部25とはそれぞれスペーサ36を挟んで図示しないボルト17とナット18によって連結されている。
上述のように、本第三実施形態によるスペーサ36を備えた副弁付き空気弁1の連結機構は上述の構成を備えているため、地震等で振動が発生したとしても、空気弁1と副弁35の振れを上側と下側のスペーサ36の各アーム部52に設けた締結ボルト54の押圧力によって抑制できる。そのため、空気弁1のフランジ部24と副弁35のフランジ部49,50、立ち上がり管3のフランジ部25は振動等によってフランジ面がずれたり外れたりせず、漏水を抑制できる。また、各スペーサ36は既設の空気弁1や副弁35や管路2の立ち上がり管3に取り付けて使用できる。
しかも、各スペーサ36は、各アーム部52の第一及び第二屈曲部52a,52bに設けた締結ボルト54によって各フランジ部24,49,50,25の外周面を押圧するから、力の作用点が副弁付き空気弁1の中心から離れているため固定強度が高い。
更に、空気弁1の下部開口8や副弁35の上下部開口46,47や立ち上がり管3の内面3aには水の流通を阻害する突起部が存在しないから、上述した第一及び第二実施形態と比較して抵抗の少ないスムーズな水の流通を得られる。
なお、上述した第一、第二実施形態によるスペーサ4、32において、爪部30または円周突起33を孔28の内面28a上に形成する構成に代えて、内面28aと面一になるように基板29の部分の上下面に第一爪部30a、第二爪部30b、第一突起33a、第二突起33bを突出させて形成してもよい。この場合、孔28の内面28aは爪部30や円周突起33の厚み分だけ下部開口8、内面3a、副弁35の上部開口46、下部開口47より小径に形成する必要がある。
また、上述した第三実施形態によるスペーサ36はアーム部52の第一及び第二屈曲部52a、52bに挿通孔53を設けてその前後のナット55で締結ボルト54を進退可能に螺合するようにしたが、これに代えてナット55を設けることなく、第一及び第二屈曲部52a、52bの挿通孔53に雌ネジを形成し、締結ボルト54を螺合させて押圧可能としてもよい。
次に図10は第三実施形態による副弁付き空気弁1に用いたスペーサの第一変形例を示すものである。図10において、空気弁1のフランジ部24と副弁35の上部フランジ部49の間に、爪部30を備えた第一実施形態によるスペーサ4を配設している。そのため、空気弁1の下部開口8と副弁35の上部開口46にはスペーサ4の第一爪部30aと第二爪部30bがそれぞれ嵌合されている。
同様に、副弁35の下部開口47と立ち上がり管3の内面3aにもスペーサ4を配設して第一爪部30aと第二爪部30bがそれぞれ嵌合されている。
また、図11は第三実施形態による副弁付き空気弁1に用いたスペーサの第二変形例を示すものである。図11において、空気弁1のフランジ部24と副弁35の上部フランジ部49の間に円筒突起33を備えた第二実施形態によるスペーサ32を配設している。そのため、空気弁1の下部開口8と副弁35の上部開口46にはスペーサ32の第一突起33aと第二突起33bがそれぞれ嵌合されている。
同様に、副弁35の下部開口47と立ち上がり管3の内面3aにもスペーサ32を配設して第一突起33aと第二突起33bがそれぞれ嵌合されている。
また、図12は第一実施形態による空気弁1に用いたスペーサの第三変形例を示すものである。図12において、空気弁1のフランジ部24と立ち上がり管3のフランジ部25の間に第三変形例によるスペーサ57を配設している。本第三変形例によるスペーサ57は、リング状の基板29を有していて、その中央孔28の内面28aは空気弁1の下部開口8と同一内径であることが好ましい。
また、基板29の外周面29aには所定間隔、例えば90度間隔で径方向外側に略T字形に突出する複数、例えば4本のアーム部52が一体形成されている。アーム部52の先端部は上方向(または下方向でもよい)に屈曲した第一屈曲部52aとされ、第一屈曲部52aには挿通孔53が基板29に平行な方向にそれぞれ形成されている。そして、各アーム部52の第一屈曲部52aには、押圧部材として、例えば締結ボルト54が各挿通孔53を通してフランジ部24の外周面24aを押圧固定しており、各締結ボルト54には第一屈曲部52aの前後にナット55が螺着されている。
また、スペーサ57の中央孔28の内面28aには立ち上がり管3の内面3aに嵌合する爪部30が所定間隔で複数、例えば90度間隔で4個配設されている。
なお、本変形例において、スペーサ57のアーム部52を設ける方向と爪部30を設ける方向を上下いずれに設定してもよい。
この爪部30の延出部分の外径は、立ち上がり管3の内径より例えば1〜5mm程度小さく形成されており、寸法誤差があっても空気弁1の設置を容易にすると共に横ずれを防止できる範囲に形成されている。また、爪部30の延出部分の長さは例えば10〜20mm程度で、ガスケット26bの厚みやボルト17が緩んで多少浮き上がったとしても爪部30が係止した状態を維持できる長さに設定されている。
なお、爪部30は円形突起33bに置き換えてもよい。
このように、スペーサ57は、基板29の中央孔28の一方側の内面28aに爪部30や突起を設け、基板29の他方側の外周面29aにアーム部52及びアーム部52と押圧部材としての締結ボルト54を設けたことにより、連結する各部材の内径が異なる弁部材や管部材等にも対応することができる。
本変形例によるスペーサ57においても、上述した各実施形態や他の変形例と同様に、地震による振動がどの方向に生じてもフランジ部24のズレを確実に抑制して漏水を防止できる。
なお、上述した各実施形態において、管路2の立ち上がり管3と空気弁1または副弁35との間に、筒状の管体の上下部にフランジ部を設けた縦管を介在させてもよく、この場合でも立ち上がり管3と縦管との間、縦管と副弁35や空気弁1との間に、上述したいずれかの実施形態によるスペーサ4、32、36を配設して連結すればよい。
また、第三実施形態によるスペーサ36を空気弁1と立ち上がり管3との間に連結するようにしてもよいことはいうまでもない。
また、各スペーサ4,32において、爪部30及び円周突起33は突起部を構成し、第一爪部30a及び第一突起33aは第一突起部、第二爪部30b及び第二突起33bは第二突起部をそれぞれ構成する。
さらに、各スペーサ4,32、36は、第一実施形態における爪部30や第二実施形態の円形突起33と、第三実施形態におけるアーム部52との両方を備えた構成を採用しても良い。
1 空気弁
2 管路
3 立ち上がり管
4、32、36、57 スペーサ
5 弁箱
6 大空気孔
8 下部開口
11 フロート弁体
12 小空気孔
13 遊動弁体
24、25、49、50 フランジ部
29 基板
30 爪部
30a 第一爪部
30b 第二爪部
33 円筒突起
33a 第一突起
33b 第二突起
35 副弁
38 副弁箱
39 副弁体
46 上部開口
47 下部開口
52 アーム部
52a 第一屈曲部
52b 第二屈曲部
53 挿通孔
54 締結ボルト
55 ナット

Claims (3)

  1. 副弁または管部材の開口に連通する開口を備えた空気弁の連結機構であって、
    前記空気弁と前記副弁または管部材との間にスペーサを設置してなり、
    該スペーサは、前記各開口に連通する孔を設けた基部と、該基部の外周部に設けられていて第一屈曲部と第二屈曲部を有するアーム部と、前記第一屈曲部及び第二屈曲部に取り付けられていて前記空気弁のフランジ部と前記副弁または管部材のフランジ部とをそれぞれ押圧可能な押圧部材とを備えたことを特徴とする空気弁の連結機構。
  2. 副弁または管部材の開口に連通する開口を備えた空気弁の連結機構であって、
    前記空気弁と前記副弁または管部材との間にスペーサを設置してなり、
    該スペーサは、前記各開口に連通する孔を設けた基部と、該基部の前記孔に形成されていて連結される前記空気弁と前記副弁または管部材との一方の部材の開口に嵌合する突起部と、前記基部の外周部に設けられていて連結される前記空気弁と前記副弁または管部材との他方の部材の外周方向に屈曲する屈曲部と、前記屈曲部に設けられていて前記他方の部材を外周から押圧する押圧部材とを備えたことを特徴とする空気弁の連結機構。
  3. 前記押圧部材は第一屈曲部及び第二屈曲部の挿通孔またはナットに螺合されて進退可能な締結ボルトである請求項1または2に記載された空気弁の連結機構。
JP2013029807A 2013-02-19 2013-02-19 空気弁の連結機構 Active JP6192202B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013029807A JP6192202B2 (ja) 2013-02-19 2013-02-19 空気弁の連結機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013029807A JP6192202B2 (ja) 2013-02-19 2013-02-19 空気弁の連結機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014159823A JP2014159823A (ja) 2014-09-04
JP6192202B2 true JP6192202B2 (ja) 2017-09-06

Family

ID=51611646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013029807A Active JP6192202B2 (ja) 2013-02-19 2013-02-19 空気弁の連結機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6192202B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200481629Y1 (ko) * 2014-12-12 2016-10-25 한전케이피에스 주식회사 터빈축 인양장치
JP6591887B2 (ja) * 2015-12-16 2019-10-16 前澤工業株式会社 空気弁
JP7311259B2 (ja) * 2018-10-22 2023-07-19 株式会社清水合金製作所 耐震補修弁の傾き矯正構造
JP6858232B2 (ja) * 2019-09-18 2021-04-14 前澤工業株式会社 空気弁

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51144673U (ja) * 1975-05-15 1976-11-20
JPS59113383A (ja) * 1982-12-20 1984-06-30 Maruman Kogyo Kk 排気量調整弁を有する急速吸気空気弁
JPH07174269A (ja) * 1993-12-22 1995-07-11 Hitachi Metals Ltd フレア継手
JP3039398U (ja) * 1997-01-09 1997-07-15 勤築企業股▲ふん▼有限公司 パイプ継手
JP3808870B2 (ja) * 2004-01-19 2006-08-16 株式会社Inax 管体接続構造
US7823265B2 (en) * 2005-02-15 2010-11-02 S.P.M. Flow Control, Inc. Flowline torque arm assembly
JP4615610B1 (ja) * 2009-11-11 2011-01-19 三葉工機株式会社 フランジ接続装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014159823A (ja) 2014-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6192202B2 (ja) 空気弁の連結機構
KR20080056531A (ko) 분할형 구조를 이루는 강관 이음부 누수감지용 커버
JP6145283B2 (ja) 空気弁、副弁付き空気弁及びこれらの連結機構
EP3521523B1 (en) Leakage protection device for a toilet flush tank
JP6145284B2 (ja) 副弁付き空気弁とその連結機構
JP6145282B2 (ja) 空気弁と空気弁の連結機構、および副弁付き空気弁
JP6040201B2 (ja) 床ドレンファンネル
JP2007023628A (ja) 正圧緩衝器とその排水システム
JP6587919B2 (ja) 閉塞装置、及び該閉塞装置を用いた管接続部材の撤去方法
JP6402069B2 (ja) 筒部の補修部材、それを備えた地下排水施設、および筒部の補修方法
JP2014231846A (ja) 空気弁の連結機構と副弁付き空気弁の連結機構
WO2016080359A1 (ja) 逆止弁
JP2008127080A (ja) タンク設備
JP5448939B2 (ja) 流体管の移動防止手段及びその方法
KR101853953B1 (ko) 폐기 가스 파이프의 관통관 설치 구조 및 방법
KR200385269Y1 (ko) 액체 밀봉식 압력 진공 밸브장치
JP6591887B2 (ja) 空気弁
JP6959058B2 (ja) 仮設トイレ用管継手
JP2016070418A (ja) 配管接続方法および配管接続構造
JP6858232B2 (ja) 空気弁
JP6242681B2 (ja) 漏洩補修装置及び漏洩補修装置の装着方法
KR102489274B1 (ko) 밸브실 침하시 배관 보호용 밸브실
JP7451151B2 (ja) 空気弁
JP6378663B2 (ja) マンホール周壁の継目構造
KR200481885Y1 (ko) 누수 방지장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6192202

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150