JP6191540B2 - 積層型熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数積層された扁平形状の熱交換チューブ部において熱交換を行う積層型熱交換器に関するものである。
複数積層された扁平形状の熱交換チューブ部において熱交換を行う積層型熱交換器が、従来から知られている。例えば、特許文献1に記載された積層型熱交換器がそれである。その積層型熱交換器は、冷媒が流れる扁平形状の複数の熱交換チューブ部と、その熱交換チューブ部の一端が接続され、熱交換チューブ部へ冷媒を供給する供給ヘッダ部と、その熱交換チューブ部の他端が接続され、熱交換チューブ部から冷媒を排出する排出ヘッダ部とを備えている。そして、複数の熱交換チューブ部は電子部品をその両面から挟持しており、その電子部品は、熱交換チューブ部内を流れる冷媒と熱交換することにより冷却される。
また、供給ヘッダ部、排出ヘッダ部、および複数の熱交換チューブ部は、冷却管が複数積層されることにより構成され、その冷却管は、一対の外殻プレートとその外殻プレートの間に配置された中間プレートとから構成されている。すなわち、複数の冷却管の一端部分が積層され互いに連結されることにより供給ヘッダ部が構成され、複数の冷却管の他端部分が積層され互いに連結されることにより排出ヘッダ部が構成されている。また、供給ヘッダ部および排出ヘッダ部の何れにおいても、冷媒を冷却管の積層方向へ流すため、中間プレートに貫通孔である冷媒流通孔が形成されている。
また、それぞれのヘッダ部は、積層された冷却管同士をそれぞれのヘッダ部において連通させるため、外殻プレートから突き出た突出管部が互いに接合されることにより構成された管路形成部を有している。
特開2006−5014号公報
ところで、積層型熱交換器の熱交換性能を高めつつ積層型熱交換器の大型化を抑えるため、例えば特許文献1の積層型熱交換器において、熱交換チューブ部が出来るだけ幅広の扁平形状を成すようにしつつ、供給ヘッダ部および排出ヘッダ部の一方または両方を、その内部空間が熱交換チューブ部に近いほどチューブ積層方向と直交する熱交換チューブ部の幅方向すなわちチューブ幅方向へ拡幅するように形成することが考えられる。
ここで、各ヘッダ部において熱交換チューブ部の積層方向への冷媒流れは中間プレートの冷媒流通孔を通るので、その冷媒流れは冷媒流通孔によって絞られる。従って、中間プレートの冷媒流通孔が、供給ヘッダ部または排出ヘッダ部の内部空間の形状とは無関係に例えば円孔等で形成されていたとすれば、その冷媒流通孔は不必要に小さく形成されることになる。そうなれば、その冷媒流通孔を通り抜ける冷媒の流通抵抗が過剰に大きくなることが想定される。
本発明は上記点に鑑みて、中間プレートの冷媒流通孔を通り抜ける冷媒の流通抵抗を低減することが可能な積層型熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の積層型熱交換器の発明では、冷媒が流れるチューブ冷媒流路(2d)を形成し、チューブ積層方向(DRst)に積層配置され、チューブ冷媒流路を流れる冷媒に吸熱または放熱させる扁平形状の複数の熱交換チューブ部(2c)と、
熱交換チューブ部の一端が接続され、チューブ冷媒流路へ冷媒を供給する供給ヘッダ部(11)と、
熱交換チューブ部の他端が接続され、チューブ冷媒流路から排出された冷媒が流入する排出ヘッダ部(12)とを備え、
熱交換チューブ部は、その熱交換チューブ部の外殻を成しチューブ積層方向に並んで配置された一対の外殻プレート(27)と、その一対の外殻プレートの間に配置された中間プレート(28)とから構成され、
供給ヘッダ部と排出ヘッダ部とのうちの少なくとも一方のヘッダ部である対象ヘッダ部は、その対象ヘッダ部の内部空間(276)が熱交換チューブ部に近いほどチューブ積層方向と直交する方向(DRw)へ拡幅するように形成され、
中間プレートは、熱交換チューブ部内から対象ヘッダ部内へ延設され、冷媒が対象ヘッダ部内においてチューブ積層方向へ流れるように貫通した冷媒流通孔(281a、282a)を形成している開口部(281、282)を有し、
外殻プレートは対象ヘッダ部にまで延設され、その対象ヘッダ部においてチューブ積層方向へ突き出るように設けられた突出管部(22)を有し、
突出管部は、対象ヘッダ部内の冷媒をチューブ積層方向へ流すヘッダ管路(224a)を形成し、
チューブ積層方向から見たときに、冷媒流通孔は、少なくともヘッダ管路の中心よりも熱交換チューブ部側において熱交換チューブ部の長手方向(DRtb)中央に近いほど冷媒流通孔の孔幅(WDh)が拡がるように形成されていることを特徴とする。
上述の発明によれば、上記対象ヘッダ部は、その対象ヘッダ部の内部空間が熱交換チューブ部に近いほどチューブ積層方向と直交する方向へ拡幅するように形成され、中間プレートの冷媒流通孔は、熱交換チューブ部の長手方向における中央に近いほど孔幅が拡がるように形成されているので、その冷媒流通孔を対象ヘッダ部の内部空間形状に合った孔形状とすることができる。そのため、冷媒流通孔が対象ヘッダ部の内部空間形状とは無関係に例えば円孔等で形成されている構成と比較して、対象ヘッダ部の内部空間形状に合わせて冷媒流通孔を大きく形成することができ、その結果として、冷媒流通孔を通り抜ける冷媒の流通抵抗を低減することが可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
本発明の実施形態における積層型冷却器1の全体構成を示した図である。 上記実施形態の積層型冷却器1の供給ヘッダ部11付近を示す断面図である。 上記実施形態の積層型冷却器1が有する熱交換チューブ部2cの斜視図である。 上記実施形態の積層型冷却器1において、中間プレート28とそれに取り付けられるインナーフィン29とを表した図である。 上記実施形態の積層型冷却器1において、中間プレート28の冷媒流通孔281aにてヘッダ管路224aを重ねて表示した図であって、(a)には上記実施形態を示し、(b)にはその実施形態と対比される比較例を示した図である。 図4において中間プレート28の供給ヘッダ側部位28aおよびその近傍を抜粋した図である。 上記実施形態の積層型冷却器1の供給ヘッダ部11の構造を示す図であって、図2のVII−VII断面図である。 上記実施形態に対する比較例において、中間プレート28の供給ヘッダ部11側を抜粋してチューブ積層方向DRstから見た図であって、冷媒流通孔281aの面積Sxが上記実施形態よりも小さいS1である場合を想定した図である。 上記実施形態および図8の比較例において、中間プレート28の冷媒流通孔281aを示す図であって、(a)は図8の面積S1を示した図であり、(b)は上記実施形態の冷媒流通孔281aの面積Sxを面積S2として示した図である。 上記実施形態の積層型冷却器1において、中間プレート28の冷媒流通孔281aをチューブ積層方向DRstから見た図であって、上記実施形態の作用効果を説明するための図である。 図2と同様の供給ヘッダ部11の断面図であって、上記実施形態の作用効果を説明するための図である。 上記実施形態の第1の変形例を示した図であって、図4に相当する図である。 上記実施形態の第2の変形例において、中間プレート28の冷媒流通孔281aにてヘッダ管路224aを重ねて表示した図であって、(a)には上記第2の変形例を示し、(b)にはその第2の変形例と対比される比較例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、後述の他の実施形態を含む以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
図1は、本発明の実施形態における積層型冷却器1の全体構成を示した図である。この積層型冷却器1は、その内部を循環する冷媒と熱交換対象とを熱交換させることによりその熱交換対象を冷却する積層型熱交換器である。具体的には、その熱交換対象すなわち冷却対象は、板状に形成された複数の電子部品4であり、積層型冷却器1は、その電子部品4をその両面から冷却する。積層型冷却器1の冷媒としては、例えばエチレングリコール系の不凍液が混入した水すなわち冷却水が用いられる。なお、図1のチューブ積層方向DRst、チューブ長手方向DRtb、および後述の図3のチューブ幅方向DRwは何れも互いに直交する方向である。
上記冷却対象としての電子部品4は、具体的には、大電力を制御するパワー素子などを収容しており、扁平な直方体形状に形成されている。そして、電子部品4は、その一方の長辺側外周面から電力用電極が延び出し、その他方の長辺側外周面から制御用電極が延びだしている。詳細には、電子部品4は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体素子とダイオードとを内蔵した半導体モジュールである。そして、その半導体モジュールは、自動車用インバータの一部を構成している。
図1に示すように、積層型冷却器1は、複数の冷却管2がチューブ積層方向DRstへ積層されることによって構成されている。そして、個々の冷却管2は、その一端部分に供給ヘッダ構成部2aを有すると共に、他端部分に排出ヘッダ構成部2bを有している。そして、供給ヘッダ構成部2aと排出ヘッダ構成部2bとの間に、それらをつなぐと共に、冷媒が流れるチューブ冷媒流路2d(図2参照)を形成している扁平形状の熱交換チューブ部2cを有している。
その供給ヘッダ構成部2aは、チューブ積層方向DRstへ積層され、それにより、チューブ冷媒流路2dへ冷媒を供給する供給ヘッダ部11を構成している。すなわち、その供給ヘッダ部11は、複数の供給ヘッダ構成部2aから構成され、複数の熱交換チューブ部2cの一端がそれぞれ接続されている。
排出ヘッダ構成部2bは、チューブ積層方向DRstへ積層され、それにより、チューブ冷媒流路2dから排出された冷媒が流入する排出ヘッダ部12を構成している。すなわち、その排出ヘッダ部12は、複数の排出ヘッダ構成部2bから構成され、複数の熱交換チューブ部2cの他端がそれぞれ接続されている。なお、本実施形態では、供給ヘッダ部11と排出ヘッダ部12とのそれぞれが本発明の対象ヘッダ部に該当するが、供給ヘッダ部11と排出ヘッダ部12との一方だけがその対象ヘッダ部に該当し、他方はその対象ヘッダ部に該当しなくても差し支えない。
熱交換チューブ部2cは、その一方の扁平面において電子部品4の一方の主平面に接し、他方の扁平面において別の電子部品4の他の主平面にも接するように配置されている。すなわち、チューブ積層方向DRstにおいて、複数の電子部品4と複数の熱交換チューブ部2cとが交互に積層配置されている。そして、その複数の電子部品4と複数の熱交換チューブ部2cとを積層配置した組み立て体におけるチューブ積層方向DRstの両端には更に熱交換チューブ部2cが配置されている。このような積層配置により、熱交換チューブ部2cは、チューブ冷媒流路2dを流れる冷媒に電子部品4へ放熱させ、複数の電子部品4を両面から冷却する。
図2は、積層型冷却器1の供給ヘッダ部11付近を示す断面図である。冷却管2は、例えばアルミニウム合金などの高い熱伝導性をもつ金属板製のプレートを積層し、これらプレートをろう付けなどの接合技術により接合して構成されている。具体的には、図1及び図2に示すように、冷却管2は、一対の外殻プレート27と中間プレート28とから構成されている。その一対の外殻プレート27は、冷却管2の外殻を成しチューブ積層方向DRstに並んで配置されている。また、中間プレート28は、その一対の外殻プレート27の間に配置されている。
言い換えれば、熱交換チューブ部2cは一対の外殻プレート27と中間プレート28とから構成され、一対の外殻プレート27は供給ヘッダ構成部2aと排出ヘッダ構成部2bとにまでそれぞれ延設されている。そして、中間プレート28は、熱交換チューブ部2c内から供給ヘッダ構成部2a内および排出ヘッダ構成部2b内へそれぞれ延設されている。
外殻プレート27は、チューブ積層方向DRstへ突き出るように設けられた突出管部22を、供給ヘッダ構成部2aおよび排出ヘッダ構成部2bを構成する部位に有している。その突出管部22は、チューブ積層方向DRstへ開口している。そして、複数の冷却管2の突出管部22が互いに接合されることにより、複数の冷却管2がチューブ積層方向DRstへ連結され、供給ヘッダ部11及び排出ヘッダ部12がそれぞれ構成される。
また、外殻プレート27は、突出管部22の付け根部周辺すなわち突出管部22の基部周辺に、所定の径方向幅をもって環状に形成されたダイヤフラム部23を有している。そのダイヤフラム部23は、供給ヘッダ構成部2aおよび排出ヘッダ構成部2bにおいて、そのヘッダ構成部2a、2bの内部へ向けてチューブ積層方向DRstに窪んでいる。
また、外殻プレート27の突出管部22は、インロー接続される。すなわち、チューブ積層方向DRstに接続されている2つの突出管部22のうち、一方の突出管部22は、インロー接続において外側に配置される段付き大径突出管部223となっており、他方の突出管部22は、その大径突出管部223の内側に挿入配置される小径突出管部222となっている。従って、冷却管2を構成する一対の外殻プレート27の一方は、突出管部22としての大径突出管部223を有し、一対の外殻プレート27の他方は、突出管部22としての小径突出管部222を有している。
そして、供給ヘッダ部11および排出ヘッダ部12の各々において小径突出管部222が大径突出管部223へ嵌合されることにより、その小径突出管部222および大径突出管部223は、1つの管路形成部224を構成している。その管路形成部224は、各ヘッダ部11、12において冷媒をチューブ積層方向DRstへ流す円管状のヘッダ管路224aを形成している。
但し、図1に示すように、チューブ積層方向DRstにおける積層型冷却器1の両端に設けられた端部用の外殻プレート27(図2参照)はそれぞれ、突出管部22を有していない。すなわち、図1の下方である一方の端部用の外殻プレート27は、突出管部22を有さず開口していない。図1の上方である他方の端部用の外殻プレート27は、後述の冷媒導入パイプ31及び冷媒排出パイプ32が接続される突出開口部24a、24bを有している。
図2に示すように、大径突出管部223は、その内部に小径突出管部222を受け容れる。大径突出管部223内に形成された段部は、小径突出管部222の挿入長さを規制するための規制部分として機能する。小径突出管部222の先端は段部に当接して、軸方向すなわちチューブ積層方向DRstへの小径突出管部222の挿入長さが規制される。大径突出管部223の内面と、小径突出管部222の外面との間には、その組み付け過程では挿入可能な程度の隙間があるが、両者はろう付けにより接合され、隙間は閉じられ、密封される。
接合後の突出管部22は、それらの軸方向すなわちチューブ積層方向DRstにおいて、ダイヤフラム部23が塑性変形する程度の加圧力を受けても坐屈しない程度の剛性を提供する。
外殻プレート27の外側縁部には、図2に示すように、チューブ積層方向DRstに立ち上がる外周壁面274と、その外周壁面274から外側へ広がる細い幅のフランジ部275とが形成されている。フランジ部275は、積層方向と垂直な方向に広がる平面を提供している。
一対の外殻プレート27は、それぞれのフランジ部275を相対向させ、そのフランジ部275で中間プレート28の縁部を挟むようにして配置されている。そして、その一対の外殻プレート27および中間プレート28は、ろう付けにより接合されている。
上述のごとく、隣合う冷却管2の突出管部22同士が嵌合されその突出管部22の側壁同士が接合されることにより、互いの供給ヘッダ構成部2a同士が連通し、互いの排出ヘッダ構成部2b同士が連通する。これにより、供給ヘッダ部11及び排出ヘッダ部12が形成されている。
また、図2に示すように、冷却管2では、チューブ積層方向DRstに変形するダイヤフラム部23が、突出管部22の周囲に形成されている。そのダイヤフラム部23は、積層型冷却器1に電子部品4を配設するに当たって、隣合う冷却管2の間の間隔を狭める際に、チューブ積層方向DRstにおける冷却管2の内側に向かって変形する。
この隣合う冷却管2の間の間隔を電子部品4の配設の際に狭めることに関しては、前述の特許文献1に記載された積層型冷却器と同様である。すなわち、熱交換チューブ部2cの間に電子部品4を挟持させる前においては、複数の冷却管2は電子部品4の厚みよりも若干広い間隔をもって積層されており、冷却管2の突出管部22において互いに接続されている。この状態にある積層型冷却器1の冷却管2の間に、複数の電子部品4を配置し、その配置後、積層型冷却器1をチューブ積層方向DRstへ挟圧する。
これにより、突出管部22を通じてダイヤフラム部23に押圧力が加えられ、図2に示すごとく、ダイヤフラム部23が冷却管2の内側に向かって変形する。その結果、隣合う冷却管2の間の間隔が狭められ、冷却管2の熱交換チューブ部2cと電子部品4とが密着して、積層型冷却器1は、電子部品4が冷却管2によって挟持されている状態となる。
また、熱交換チューブ部2cの斜視図である図3に示すように、冷却管2は、熱交換チューブ部2cを構成する部位に、中間プレート28を挟んでチューブ積層方向DRstに積層されて一対を成すインナーフィン29を有している。そのインナーフィン29は、中間プレート28と外殻プレート27との間に配置されており、波形状に成形され冷媒の熱交換を促進する。言い換えれば、熱交換チューブ部2cにおいて中間プレート28と外殻プレート27との間にはチューブ冷媒流路2dが形成されており、インナーフィン29はそのチューブ冷媒流路2d内に配設されている。そして、外殻プレート27、中間プレート28、及びインナーフィン29は、互いにろう付け接合されることにより、冷却管2を構成している。
図4は、中間プレート28とそれに取り付けられるインナーフィン29とを表した図である。その図4は、中間プレート28およびインナーフィン29をチューブ積層方向DRstから見た図である。図4に示すように、中間プレート28は、供給ヘッダ部11に属する供給ヘッダ側部位28aと、排出ヘッダ部12に属する排出ヘッダ側部位28bと、熱交換チューブ部2cに属するチューブ構成部位28cとを有している。そのチューブ構成部位28cの両面にはインナーフィン29が設けられている。
中間プレート28は、供給ヘッダ部11および排出ヘッダ部12において外殻プレート27の外形からはみ出ないように形成されている。詳細には、チューブ積層方向DRstから見た中間プレート28の外形は、供給ヘッダ構成部2a、排出ヘッダ構成部2b、および熱交換チューブ部2cの何れにおいても、冷却管2の外形と一致するように成形されている。これらのこと及び図4の中間プレート28の外形から判るように、供給ヘッダ部11および排出ヘッダ部12は何れも、その内部空間276(図2参照)が熱交換チューブ部2c(図2参照)に近いほどチューブ幅方向DRwへ拡幅するように形成されている。冷却管2がこのような形状を有するのは、積層型冷却器1の大型化を抑えつつ、熱交換性能を高めるためである。
また、中間プレート28は、冷媒が供給ヘッダ部11内においてチューブ積層方向DRstへ流れるように貫通した冷媒流通孔281aを形成している第1開口部281を有している。また、排出ヘッダ部12でも同様に、中間プレート28は、冷媒が排出ヘッダ部12内においてチューブ積層方向DRstへ流れるように貫通した冷媒流通孔282aを形成している第2開口部282を有している。
これらの冷媒流通孔281a、282aは、冷却管2の強度が不十分とならない範囲内で出来るだけ大きく形成されている。具体的に、冷媒流通孔281a、282aは、インナーフィン29を挟んで対称形状を成している。そして、冷媒流通孔281a、282aはそれぞれ、熱交換チューブ部2c(図1参照)の長手方向DRtbであるチューブ長手方向DRtbにおける中央に近いほど孔幅WDhが拡がるように形成されている。言い換えれば、冷媒流通孔281a、282aはそれぞれ、インナーフィン29に近いほど孔幅WDhが拡がるように形成されている。
なお、図4では、ヘッダ管路224aと冷媒流通孔281a、282aの形状を対比させるため、一方の冷媒流通孔281aに対してヘッダ管路224aを二点鎖線で重ねて表示すると共に、その冷媒流通孔281aのうちヘッダ管路224aの断面形状に対して拡大されている部分は、点ハッチングで示されている。
また、冷却管2の強度確保のため、図4に示すように、第1開口部281の冷媒流通孔281aは、その冷媒流通孔281aの縁部のうちインナーフィン29に最も近い最近接縁部281bとインナーフィン29との間にチューブ長手方向DRtbの間隔DS1が空くように形成されている。排出ヘッダ部12でも同様であり、第2開口部282の冷媒流通孔282aは、その冷媒流通孔282aの縁部のうちインナーフィン29に最も近い最近接縁部282bとインナーフィン29との間にチューブ長手方向DRtbの間隔DS2が空くように形成されている。また、それぞれの冷媒流通孔281a、282aは、中間プレート28のうち外殻プレート27のフランジ部275に当接しろう付けで接合される接合部位に対しても、或る程度の間隔が空くように形成されている。
また、図5(a)に示すように、チューブ積層方向DRstから見たときに、第1開口部281の冷媒流通孔281aは、図5(a)の一対を成す仮想接線LNtgに対し、熱交換チューブ部2cの幅方向すなわちチューブ幅方向DRwにおいて外側へはみ出している。その一対の仮想接線LNtgは、チューブ長手方向DRtbに対して平行に引かれチューブ幅方向DRwに並んで設けられた直線である。そして、一対の仮想接線LNtgはそれぞれ、冷媒流通孔281aを通る冷媒流れ(図2の矢印FWrf)での冷媒流通孔281aに対する上流側で且つ突出管部22の基部22a(図2参照)において、ヘッダ管路224aに接する。
なお、図5(b)には、冷媒流通孔281aが一対の仮想接線LNtgに対してチューブ幅方向DRwの外側へはみ出していない比較例を示している。また、図5(a)では、冷媒流通孔281aのうちヘッダ管路224aの断面形状に対して拡大されている部分が、上述の図4と同様に点ハッチングで示されている。
上記の図5を用いた説明は供給ヘッダ部11のものであるが排出ヘッダ部12でも同様である。すなわち、チューブ積層方向DRstから見たときに、第2開口部282の冷媒流通孔282aは、ヘッダ管路224aに接する一対の仮想接線LNtgに対してチューブ幅方向DRwの外側へはみ出している。
図1に戻り、供給ヘッダ部11は、外殻プレート27に設けられた2つの突出開口部24a、24bのうちの一方である第1突出開口部24aを有している。また、排出ヘッダ部12は、上記2つの突出開口部24a、24bのうちの他方である第2突出開口部24bを有している。
第1突出開口部24aは、冷媒を供給ヘッダ部11へ導入するための冷媒導入口を形成しており、第1突出開口部24aには、冷媒導入パイプ31が嵌合され接続されている。その一方で、第2突出開口部24bは、冷媒を排出ヘッダ部12から排出するための冷媒排出口を形成しており、第2突出開口部24bには、冷媒排出パイプ32が嵌合され接続されている。
このような配管構成のため、冷媒は、図1の矢印FWinのように、冷媒導入パイプ31から第1突出開口部24aを経て供給ヘッダ部11内へ流入する。供給ヘッダ部11では、第1突出開口部24aから流入した冷媒がヘッダ管路224aをチューブ積層方向DRstに流れると共に、複数の熱交換チューブ部2cのチューブ冷媒流路2dの各々に分配される。各々のチューブ冷媒流路2dを流れる冷媒はチューブ冷媒流路2dから排出ヘッダ部12内へ流入し、それと共に、排出ヘッダ部12内では冷媒は第2突出開口部24bへ向けてヘッダ管路224aをチューブ積層方向DRstに流れる。そして、排出ヘッダ部12内の冷媒は、図1の矢印FWoutのように、第2突出開口部24bから冷媒排出パイプ32へ排出される。
上述したように、本実施形態によれば、供給ヘッダ部11は、その供給ヘッダ部11の内部空間276が熱交換チューブ部2cに近いほどチューブ幅方向DRwへ拡幅するように形成されている。そして、中間プレート28の冷媒流通孔281aは、チューブ長手方向DRtbにおける熱交換チューブ部2cの中央に近いほど孔幅WDhが拡がるように形成されている。従って、その冷媒流通孔281aを供給ヘッダ部11の内部空間276形状に合った孔形状とすることができる。そのため、冷媒流通孔281aが上記内部空間276形状とは無関係に例えば円孔等で形成されている構成と比較して、供給ヘッダ部11の内部空間276形状に合わせて冷媒流通孔281aを大きく形成することができ、その結果として、冷媒流通孔281aを通り抜ける冷媒の流通抵抗を低減することが可能である。このことは、排出ヘッダ部12側の冷媒流通孔282aについても同様である。
また、本実施形態によれば、中間プレート28の冷媒流通孔281a、282aは、チューブ長手方向DRtbにおける熱交換チューブ部2cの中央に近いほど孔幅WDhが拡がるように形成されている。従って、各ヘッダ部11、12において冷媒流通孔281a、282aを通過する冷媒を、各ヘッダ部11、12の内部空間276の拡幅に合わせて、図6で冷媒流れ(冷却水流れ)を示す矢印のように熱交換チューブ部2cに満遍なく流すことができる。そのため、熱交換チューブ部2c内を流れる冷媒の流量がチューブ幅方向DRwにおいて偏ることを抑制することができ、インナーフィン29に対し冷媒としての冷却水を均等に流すことができる。例えば、熱交換チューブ部2c内でチューブ幅方向DRwにおける中央部分の冷媒流量が側方部分に比して多くなることを抑制することができる。その結果として、積層型冷却器1の熱交換性能の向上を図ることができる。すなわち、電子部品4を冷却する冷却効率向上につながる。
なお、図6は、図4の供給ヘッダ側部位28aおよびその近傍を抜粋した図である。また、図6では、冷媒流通孔281aのうち孔幅WDhが拡がったことにより形成された拡張孔部は点ハッチングで示されている。すなわち、冷媒流通孔281aはこの拡張孔部を有していないとすれば、チューブ長手方向DRtbにおける熱交換チューブ部2cの中央に近いほど孔幅WDhが拡がるように形成されているとは言えない。従って、上記の冷媒流通孔281a、282aの孔幅WDhが熱交換チューブ部2cの中央に近いほど拡がっている孔形状とは、厳密に言えば、少なくともヘッダ管路224a(図4参照)の中心よりも熱交換チューブ部2c側において上記孔幅WDhが熱交換チューブ部2cの中央に近いほど拡がっている孔形状である。
また、本実施形態によれば、中間プレート28の冷媒流通孔281aは、その冷媒流通孔281aの縁部のうちインナーフィン29に最も近い最近接縁部281bとインナーフィン29との間に間隔DS1が空くように形成されている。従って、中間プレート28の中でインナーフィン29が接合されている部位にまで冷媒流通孔281aが及んでいる構成と比較して、冷却管2の曲げ強度を高くすることが可能である。すなわち、上記間隔DS1を空けることは、冷却管2の耐圧・耐座屈強度の低下防止およびチューブ積層方向DRstの曲げに対する強度確保につながる。このことは、排出ヘッダ部12側の冷媒流通孔282aについても同様である。
また、本実施形態によれば、図5(a)に示すように、チューブ積層方向DRstから見たときに、中間プレート28の冷媒流通孔281aは、供給ヘッダ部11のヘッダ管路224aに接する一対の仮想接線LNtgに対し、チューブ幅方向DRwにおいて外側へはみ出している。従って、図5(b)に示す比較例と比較して、冷媒流通孔281aの流路面積が拡大されているので、冷媒流通孔281aを通る冷媒の流通抵抗を低減することができ、延いては、積層型冷却器1における冷媒の流通抵抗を低減することができる。このことは、排出ヘッダ部12側の冷媒流通孔282aについても同様である。また、冷媒流通孔281a、282aの拡大により冷媒の流通抵抗を低減することができるので、その流通抵抗の低減のために新たな部品を必要としない。例えばコストアップにつながりにくい。
このことを、図7〜図9を用いて更に説明する。図7は、供給ヘッダ部11の構造を示す図であって、図2のVII−VII断面図である。図7に示す矢印AR01はヘッダ管路224aを流れる冷媒流れを示している。その矢印AR01のように流れる冷媒は、中間プレート28の冷媒流通孔281aを通り抜ける際、その冷媒流れが矢印AR02のように絞られるので、縮流に起因した流通抵抗が冷媒流れに発生する。
そして、矢印AR01で示す冷媒流れ方向において冷媒流通孔281aの上流側の外殻プレート27によって形成された流路断面積を流路断面積S0とすれば、冷媒流通孔281aの流通抵抗は、その流路断面積S0に対する冷媒流通孔281aの面積Sxの比率(=Sx/S0)が小さいほど大きくなる。
下記式〔1〕を用いて説明すれば、上記比率(=Sx/S0)が大きいほど下記式〔1〕の係数ζが小さくなり、そのため、下記式〔1〕から算出される冷媒流通孔281aでの圧力損失ΔPwが低下し流通抵抗も小さくなる。なお、下記式〔1〕においてρは冷媒の密度であり、Vは冷媒の流速である。
ΔPw=(ζ×ρ×V)/2 …〔1〕
ここで、仮に冷媒流通孔281aの面積Sxすなわち中間プレート28の流路断面積Sxが、図8に示すS1程度であったとすれば、外殻プレート27の流路断面積S0に対して冷媒流通孔281aの面積Sx(=S1)が格段に小さいため、矢印AR02(図7参照)に示す冷媒の縮流に起因して流通抵抗が大きくなる。
なお、図8は、中間プレート28の供給ヘッダ部11側を抜粋してチューブ積層方向DRstから見た図であって、冷媒流通孔281aの面積Sxが本実施形態よりも小さいS1である場合を想定した図である。図8では、上流側の外殻プレート27によって形成された流路断面積S0が二点鎖線で重ねて図示されている。図8の面積S1は、図5(b)の比較例における冷媒流通孔281aの面積Sxを示している。
本実施形態では、冷媒流通孔281aの面積Sxが、図9に示すように、S1からS2にまで拡大されているので、その分、上記式〔1〕の係数ζが小さくなり、冷媒流通孔281aの圧力損失ΔPwすなわち縮流による流通抵抗が小さくなっている。以上のようにして、積層型冷却器1内を流れる冷媒の流通抵抗が小さくなれば、例えば積層型冷却器1へ冷媒を供給するためのポンプの負荷を低減することが可能である。なお、図9は、中間プレート28の冷媒流通孔281aを示す図であって、(a)は図8の面積S1を示した図であり、(b)は本実施形態の冷媒流通孔281aの面積Sxを面積S2として示した図である。
また、本実施形態によれば、中間プレート28は、供給ヘッダ部11および排出ヘッダ部12において外殻プレート27の外形からはみ出ないように形成されているので、はみ出している場合と比較して、積層型冷却器1の省スペース化を図ることが可能である。
また、本実施形態によれば、後述の図10に示すように、供給ヘッダ部11および排出ヘッダ部12のそれぞれでは、チューブ積層方向DRstから見たときに、チューブ長手方向DRtbでヘッダ管路224aの中心よりも熱交換チューブ部2cの中央側において、中間プレート28の冷媒流通孔281a、282aは、ダイヤフラム部23が占める範囲ARAdよりも外側へはみ出すように形成されている。
従って、供給ヘッダ部11の内部空間276(図2参照)と熱交換チューブ部2cとの間で流れる冷媒の流通抵抗が、内部空間276側へのダイヤフラム部23の窪み変形に起因して増大することを抑えることが可能である。このことは、排出ヘッダ部12側の冷媒流通孔282aについても同様である。
このことを、図10および図11を用いて詳しく説明する。図10は、中間プレート28の冷媒流通孔281aをチューブ積層方向DRstから見た図であって、本実施形態の作用効果を説明するための図である。図11は、図2と同様の供給ヘッダ部11の断面図であって、本実施形態の作用効果を説明するための図である。
図10では、供給ヘッダ部11のヘッダ管路224aが破線ハッチングで示され、ダイヤフラム部23が占める範囲ARAdすなわち供給ヘッダ部11においてその内部空間276へ向けて外殻プレート27がチューブ積層方向DRstに窪んでいる窪み範囲ARAdが斜線ハッチングで示され、冷媒流通孔281aのうち上記窪み範囲ARAdから外側へはみ出た部分ARAhが点ハッチングで示されている。また、上記窪み範囲ARAdから外側へはみ出していないと仮定した比較例の冷媒流通孔281aが二点鎖線HL0で示されている。
図11では、冷媒流通孔281aが図10の二点鎖線HL0の通りであると仮定された場合の中間プレート28が二点鎖線で示されている。また、ダイヤフラム部23が変形させられる前の外殻プレート27すなわち電子部品4を挟持する前の外殻プレート27が実線で表示され、ダイヤフラム部23が変形させられた後の外殻プレート27すなわち電子部品4を挟持した外殻プレート27が二点鎖線で表示されている。また、矢印FW1、FW2、FW3は冷媒流れを示している。
冷媒流通孔281aが図10の二点鎖線HL0のようであったとすれば、図11に示すように、ヘッダ管路224aから熱交換チューブ部2cへ流れる冷媒流れはダイヤフラム部23の変形によりチューブ積層方向DRstの幅WD1fに絞られる。これに対し、本実施形態では、冷媒流通孔281aが、図10に示すように外殻プレート27の窪み範囲ARAdの外側にまで拡がっているので、上記冷媒流れを絞るダイヤフラム部23の内側の流路幅は、上記幅WD1fに対し2倍以上広い幅WD2fとなっている。
従って、上述したように、内部空間276側へのダイヤフラム部23の窪み変形に起因して冷媒の流通抵抗が増大することを抑えることが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の実施形態において、外殻プレート27の突出管部22は、外殻プレート27の扁平部分から突き出ておりその扁平部分と一体に構成されているが、外殻プレート27の扁平部分とは別体の管状部材によって構成されていても差し支えない。
(2)上述の実施形態において、電子部品4は、積層型冷却器1の冷却管2に挟持され、それにより冷却管2内の冷媒が電子部品4と熱交換可能になっているが、その電子部品4は、冷却管2に直接接触させた状態で配設されてもよいし、必要に応じて、電子部品4と冷却管2との間に、セラミック等の絶縁板を介在させてもよいし、熱伝導性グリス等を介在させてもよい。
(3)上述の実施形態において、図4では、チューブ積層方向DRstから見たときに、各冷媒流通孔281a、282aの孔幅WDhは、インナーフィン29に対しヘッダ管路224aの中心よりも遠い側から広がり始めているが、各冷媒流通孔281a、282aは図12のような形状であっても差し支えない。図12は、上述の実施形態の第1の変形例を示した図であって、図4に相当する図である。
図12に示す中間プレート28では、冷媒流通孔281a、282aのチューブ幅方向DRw両側を構成する縁部は、互いに平行な直線状の縁部と、インナーフィン29に近いほど孔幅WDhを拡大させる縁部とから成っている。すなわち、チューブ積層方向DRstから見たときに、図12の冷媒流通孔281a、282aは、ヘッダ管路224aと重なる部分およびその周りにおいてチューブ幅方向DRwの孔幅WDhが一定となる箇所を有している。これにより、冷却管2の強度向上を図ることが可能である。
(4)上述の実施形態において、チューブ積層方向DRstから見たときに、ヘッダ管路224aは、図5(a)に示すように、ヘッダ管路224aの全部が中間プレート28の冷媒流通孔281aが占める範囲内に入るように設けられているが、図13(a)に示すように設けられていても差し支えない。図13(a)では、ヘッダ管路224aの一部が、冷媒流通孔281aが占める範囲からはみ出している。このことは、もう1つの冷媒流通孔282aでも同様である。なお、図13(b)には、図5(b)に相当し図13(a)と対比される比較例を示している。
(5)上述の実施形態において、中間プレート28の2つの冷媒流通孔281a、282aはそれぞれ、インナーフィン29に近いほど孔幅WDhが拡がるように形成されているが、その冷媒流通孔281a、282aの一方の孔幅WDhがインナーフィン29に近いほど拡がっているだけであっても差し支えない。
(6)上述の実施形態において、供給ヘッダ部11および排出ヘッダ部12は何れも、その内部空間276(図2参照)が熱交換チューブ部2cに近いほどチューブ幅方向DRwへ拡幅するように形成されているが、その内部空間276の拡幅は、供給ヘッダ部11と排出ヘッダ部12との一方だけであっても差し支えない。
(7)上述の実施形態において、積層型冷却器1は、熱交換対象としての電子部品4を冷却する装置であるが、熱交換対象は電子部品4である必要はなく、例えば、積層型冷却器1は、熱交換対象を暖める機能を備えた加熱装置であっても差し支えない。
(8)上述の実施形態において、積層型冷却器1の熱交換対象は電子部品4すなわち固体であるが、その熱交換対象は気体または液体であっても差し支えない。
(9)上述の実施形態では、チューブ積層方向DRstから見たときに、図4に示すように、第1開口部281の冷媒流通孔281aとインナーフィン29との間に間隔DS1が空いているが、冷媒流通孔281aとインナーフィン29とが互いに重ならなければ、その間隔DS1は零であっても差し支えない。第2開口部282の冷媒流通孔282aとインナーフィン29との間の間隔DS2についても同様である。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
1 積層型冷却器(積層型熱交換器)
2c 熱交換チューブ部
2d チューブ冷媒流路
11 供給ヘッダ部(対象ヘッダ部)
12 排出ヘッダ部(対象ヘッダ部)
27 外殻プレート
28 中間プレート
276 内部空間
281a、282a 冷媒流通孔
281 第1開口部(開口部)
282 第2開口部(開口部)

Claims (6)

  1. 冷媒が流れるチューブ冷媒流路(2d)を形成し、チューブ積層方向(DRst)に積層配置され、前記チューブ冷媒流路を流れる冷媒に吸熱または放熱させる扁平形状の複数の熱交換チューブ部(2c)と、
    前記熱交換チューブ部の一端が接続され、前記チューブ冷媒流路へ前記冷媒を供給する供給ヘッダ部(11)と、
    前記熱交換チューブ部の他端が接続され、前記チューブ冷媒流路から排出された前記冷媒が流入する排出ヘッダ部(12)とを備え、
    前記熱交換チューブ部は、該熱交換チューブ部の外殻を成し前記チューブ積層方向に並んで配置された一対の外殻プレート(27)と、該一対の外殻プレートの間に配置された中間プレート(28)とから構成され、
    前記供給ヘッダ部と前記排出ヘッダ部とのうちの少なくとも一方のヘッダ部である対象ヘッダ部は、該対象ヘッダ部の内部空間(276)が前記熱交換チューブ部に近いほど前記チューブ積層方向と直交する方向(DRw)へ拡幅するように形成され、
    前記中間プレートは、前記熱交換チューブ部内から前記対象ヘッダ部内へ延設され、前記冷媒が前記対象ヘッダ部内において前記チューブ積層方向へ流れるように貫通した冷媒流通孔(281a、282a)を形成している開口部(281、282)を有し、
    前記外殻プレートは前記対象ヘッダ部にまで延設され、該対象ヘッダ部において前記チューブ積層方向へ突き出るように設けられた突出管部(22)を有し、
    前記突出管部は、前記対象ヘッダ部内の前記冷媒を前記チューブ積層方向へ流すヘッダ管路(224a)を形成し、
    前記チューブ積層方向から見たときに、前記冷媒流通孔は、少なくとも前記ヘッダ管路の中心よりも前記熱交換チューブ部側において前記熱交換チューブ部の長手方向(DRtb)中央に近いほど前記冷媒流通孔の孔幅(WDh)が拡がるように形成されていることを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 前記熱交換チューブ部は、前記中間プレートと前記外殻プレートとの間に配置され前記冷媒の吸熱または放熱を促進するインナーフィン(29)を有し、
    前記冷媒流通孔は、前記インナーフィンに近いほど前記孔幅が拡がるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の積層型熱交換器。
  3. 前記冷媒流通孔は、該冷媒流通孔の縁部のうち前記インナーフィンに最も近い最近接縁部(281b、282b)と前記インナーフィンとの間に間隔(DS1、DS2)が空くように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の積層型熱交換器。
  4. 前記外殻プレートは、前記突出管部の周囲に設けられ前記対象ヘッダ部の内部へ向けて前記チューブ積層方向に窪んだダイヤフラム部(23)を有し
    記チューブ積層方向から見たときに、前記冷媒流通孔は、前記ヘッダ管路に接し且つ前記熱交換チューブ部の長手方向に延びるように引かれ前記熱交換チューブ部の幅方向(DRw)に並んで一対を成す仮想接線(LNtg)に対し、前記幅方向において外側へはみ出していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  5. 前記一対の仮想接線は、前記冷媒流通孔を通る冷媒流れでの該冷媒流通孔に対する上流側で且つ前記突出管部の基部(22a)において、前記ヘッダ管路に接する直線であることを特徴とする請求項4に記載の積層型熱交換器。
  6. 前記中間プレートは、前記対象ヘッダ部において前記外殻プレートの外形からはみ出ないように形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の積層型熱交換器。
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