JP6190988B1 - エレベータ用緩衝器及びエレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃を吸収する発泡体の変形を抑制して、昇降体の最大減速度を低減できるエレベータ用緩衝器及びエレベータを得る。【解決手段】エレベータ用緩衝器(10)は、昇降体が衝突する衝突面(11a)を有する発泡ウレタン(11)と、発泡ウレタン(11)の側部の面の外側に取り付けられ、内側面(12a)が外向きに湾曲した外周部材(12)とを備えたエレベータ用緩衝器であって、発泡ウレタン(11)及び外周部材(12)が変形することにより昇降体の衝突による衝撃を緩衝する。

Description

この発明は、乗りかごや釣合おもりなどの昇降体に対する衝撃を緩和するためのエレベータ用緩衝器及びエレベータに関するものである。
エレベータなどの昇降機においては、乗りかごや釣合おもりなどの昇降体を安全に停止させるため、衝撃を吸収するための緩衝器が昇降路下端部のピットに備えられている。エレベータ用の緩衝器としては、ばね緩衝器や油入緩衝器がしばしば用いられるが、近年、緩衝器の小型化やピットの縮小化、コスト低減などのニーズに応えるため、発泡ウレタンなどの発泡体を用いた緩衝器が用いられることがある。従来、このような緩衝器として、軟質もしくは半硬質のプラスチック又はゴム等によって構成された表皮内にポリウレタンなどの発泡体を充填したものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−141408号公報
特許文献1の緩衝器において、衝撃を吸収するポリウレタンフォームなどの発泡体は、衝突の衝撃による変形が進むにつれて反力が増加していき、衝突体の減速度も増加させる。そして、衝突体が停止する緩衝終了時に反力及び衝突体の減速度が最大となる。ポリウレタンフォームなどの発泡体は変形量が小さいうちは反力の立ち上がりが緩やかであるのに対し、変形量が一定量を超えると反力が急激に増大するという緩衝特性を持つため、昇降体の衝突時、発泡体の変形に伴う反力の急増により昇降体の減速度が急増し、最大減速度が過大になる可能性があるという問題点がある。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、衝撃を緩衝する発泡体の変形を抑制して、昇降体の最大減速度を低減できるエレベータ用緩衝器及びエレベータを得るものである。
この発明に係るエレベータ用緩衝器は、昇降体が衝突する衝突面を上部に有する発泡体と、発泡体の側部の面の外側に取り付けられ、この側部の面に対向する側における高さ方向の中央部側部の面に対向する側における上部側の上端部、及び側部の面に対向する側における上部と反対側の下端部よりも外側に突出するように外向きに湾曲した外周部材とを備えたエレベータ用緩衝器であって、発泡体及び外周部材が変形することにより昇降体の衝突による衝撃を緩衝するものである。
この発明によれば、昇降体の衝突時、発泡体及びこの発泡体の側部の面の外側に取り付けられ、発泡体の側部の面に対向する側における高さ方向の中央部側部の面に対向する側における上部側の上端部、及び側部の面に対向する側における上部と反対側の下端部よりも外側に突出するように外向きに湾曲した外周部材によって衝撃を緩衝するため、発泡体の変形を抑制して昇降体の最大減速度を低減することができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの全体構成を示す概略構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ用緩衝器の平面図及びA−A断面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ用緩衝器の緩衝動作を示す図である。 変形量と反力との関係を示す特性図である。 緩衝終了までの変形量と減速度との関係を示す特性図である。 外周部材の内側面が外向きに湾曲している場合と湾曲していない場合の減速度の違いを示す図である。 この発明の実施の形態1の変形例におけるエレベータ用緩衝器の平面図及びB−B断面図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータ用緩衝器の側面図である。 この発明の実施の形態3におけるエレベータ用緩衝器の平面図及びC−C断面図である。 この発明の実施の形態4におけるエレベータ用緩衝器の側面図である。 この発明の実施の形態5におけるエレベータ用緩衝器の側面図である。
実施の形態1.
以下に、この発明の実施の形態1を図1から図7に基づいて説明する。図1は、本実施の形態におけるエレベータの全体構成を示す概略構成図である。図に示すように、エレベータ100において昇降路1内には乗りかご2及び釣合いおもり3、すなわち昇降体がそれぞれ昇降可能に設けられている。乗りかご2及び釣合おもり3を接続して吊り下げているロープ5は、モータを含む巻上機本体(図示なし)に取り付けられた駆動シーブ4とそらせ車6に巻き掛けられており、駆動シーブ4が巻上機本体の駆動力によって回転されてロープ5を移動させることにより、乗りかご2及び釣合おもり3はそれぞれ昇降路1内を昇降する。
昇降路1の下端部にはピット7が形成されており、ピット7の底面にはエレベータ用緩衝器10が取り付けられている。エレベータ用緩衝器10は、乗りかご2の下方及び釣合おもり3の下方にそれぞれ配置され、乗りかご2又は釣合おもり3が何らかの異常などで最下階よりさらに下降してエレベータ用緩衝器10に衝突した場合に、乗りかご2又は釣合おもり3からの衝撃を緩和する。
図2は、本実施の形態におけるエレベータ用緩衝器の平面図及びA−A断面図である。エレベータ用緩衝器10は、図に示すようにピット底面に取り付けた支持台19の上面に固定された発泡ウレタン11、すなわち発泡体の周囲に中空の円筒状をなした炭素繊維強化樹脂製の外周部材12を発泡ウレタン11の側部の面の周囲に取り付けたもので、発泡ウレタン11及び外周部材12はモールド成形により一体成形されている。発泡ウレタン11は、円柱状をなして上面に衝突面11aを有し、軸方向を緩衝方向としている。なお、ここでは発泡体として発泡ウレタンを用いているが、これに限られるものではなく、衝撃を吸収する軟質もしくは半硬質の発泡体であればよい。
外周部材12の内側面12a、すなわち発泡ウレタン11の側部の面に対向する側の面は、高さ方向中央部がエレベータ用緩衝器10の外向きに湾曲している。一方、外側面12bは高さ方向に沿って発泡ウレタン11の中心軸からの距離が一定となっているため、外周部材12の中央部の厚さは上端部及び下端部の厚さよりも小さくなっている。外周部材12の高さは発泡ウレタン11の高さより低く、外周部材12の上端面12cは発泡ウレタン11に覆われている。また、外周部材12の高さは発泡ウレタン11の高さの50%以上となっている。外周部材12の最大厚さ(上端部及び下端部の厚さ)は、発泡ウレタン11の最大圧縮時の高さの50%以下としている。発泡ウレタン11の最大圧縮時の変形量は50%〜95%の範囲にあり、例えば最大圧縮量が90%である場合、外周部材12の最大厚さは発泡ウレタン11の高さの5%以下となる。
なお、本実施の形態では外周部材12として殻状部材である炭素繊維強化樹脂製の外殻を用いているが、これに限られるものではなく、ガラス繊維強化樹脂などの繊維強化樹脂や圧延鋼材(SS400)、ステンレス鋼(SUS631)などの金属等、50〜200GPa程度の縦弾性率(繊維強化樹脂については圧縮弾性率)を有するものであればよい。また、発泡ウレタン11と外周部材12は一体成形しているが、接着剤等により外周部材12を発泡ウレタン11に固定してエレベータ用緩衝器10を構成してもよい。
次に、エレベータ用緩衝器10の緩衝動作について図3及び図4に基づいて説明する。
図3は、本実施の形態におけるエレベータ用緩衝器の緩衝動作を示す図である。図4は、従来の発泡ウレタン製緩衝器(従来例)、本実施の形態で用いる外周部材12のみ、及び本実施の形態のエレベータ用緩衝器10のそれぞれについて、乗りかご2又は釣合おもり3が衝突したときの高さ方向の変形量と変形による反力との関係を示すグラフである。また、図5は、従来例及び本実施の形態のエレベータ用緩衝器10のそれぞれについて、高さ方向の変形量とエレベータ用緩衝器10に衝突した乗りかご2又は釣合いおもり3の減速度との関係を示すグラフである。なお、以下では乗りかご2がエレベータ用緩衝器10に衝突した場合について説明するが、釣合おもり3が衝突した場合も同様である。また、説明のため、初期状態(変形量ゼロ)から変形量がα1に達するまでを「緩衝初期」、変形量がα1を超えてからα2に達するまでを「緩衝中期」、変形量がα2を超えてから乗りかご2が停止して緩衝終了するまでを「緩衝後期」と呼ぶ。
乗りかご2が図3(a)に示すエレベータ用緩衝器10に備えられた発泡ウレタン11の衝突面11aに衝突すると、外周部材12は上端面12c上部の発泡ウレタン11を介して乗りかご2から圧縮荷重を受ける。上述したように、外周部材12は内側面12aが外向きに湾曲しているので、上部からの圧縮荷重に対して座屈変形を起こしやすい。このため、乗りかご2の衝突後の早い段階から図3(b)に示すように中央部が外側に突出して座屈変形し、この座屈変形によるひずみエネルギーの分だけ衝突による衝撃のエネルギーを吸収して衝撃を緩衝する。また、発泡ウレタン11も乗りかご2から圧縮荷重を受けるので、外側に膨出しながら圧縮変形し、この圧縮変形によるひずみエネルギーの分だけ衝撃のエネルギーを吸収して衝撃を緩衝するが、図4に示すように衝突直後で変形量が小さい緩衝初期では外周部材12の座屈変形による反力と比べて発泡ウレタン11の圧縮変形による反力は小さく、発泡ウレタン11の圧縮変形によるひずみエネルギーは外周部材12の座屈変形によるひずみエネルギーと比べて小さい。このため、緩衝初期では外周部材12の座屈変形が発泡ウレタンの圧縮変形と比べて衝撃吸収に大きく寄与しており、乗りかご2は主に外周部材12の座屈変形によって減速され、衝撃が緩衝されている。
発泡ウレタン11の圧縮変形及び外周部材12の座屈変形が進行して変形量がα1に達すると、外周部材12の反力は極大になる。外周部材12は、その後の緩衝中期でも図3(c)に示すように大きく座屈変形するが、座屈変形による反力は緩やかに減少し始め、エレベータ用緩衝器10全体の反力及び乗りかご2の減速度も減少し始める。一方、発泡ウレタン11の圧縮変形による反力は変形量の増加に伴って大きく増加し始める。そして、変形量がα2に達したとき、発泡ウレタン11の反力の増加量が外周部材12の反力の減少量を上回り、エレベータ用緩衝器10全体の反力及び乗りかご2の減速度が再び増加し始める。また、この時点では発泡ウレタン11の反力と比べて、外周部材12の反力は十分に小さくなっている。このため、図3(d)に示すように発泡ウレタン11の圧縮変形及び外周部材12の座屈変形がさらに大きくなる緩衝後期では、発泡ウレタン11の圧縮変形が外周部材12の座屈変形と比べて衝撃吸収に大きく寄与しており、乗りかご2は主に発泡ウレタン11の圧縮変形によって減速され、衝撃が緩衝されている。変形量がα3に達すると乗りかご2は停止し、緩衝終了となる。
緩衝後期において、反力及び乗りかご2の減速度は変形量の増加に従って単調増加するため、変形量が最大となる緩衝終了時に反力及び乗りかご2の減速度は最大となる。緩衝後期における発泡ウレタン11の変形量は、変形量がα2であるときの乗りかご2の速度の大きさに依存するが、本実施の形態では、乗りかご2の衝突による衝撃のエネルギーが緩衝初期及び緩衝中期に外周部材12の座屈変形によって吸収されて乗りかご2は減速されているため、発泡ウレタン11は、外周部材12の座屈変形によって減速された乗りかご2を減速・停止させればよい。このため、本実施の形態における緩衝終了時の変形量であるα3は、従来例における緩衝終了時の変形量であるα4よりも小さくなる。この結果、本実施の形態では緩衝終了時における乗りかご2の減速度、すなわち最大減速度が従来例と比べて小さくなる。
なお、発泡ウレタンは圧縮変形する際に径が大きくなり断面積が増加するという特性を持つが、本実施の形態では、上記のように外周部材12は外向きに座屈変形するため、発泡ウレタン11の断面積の増加を抑制して圧縮変形を妨げることがない。
ここで、外周部材12の内側面12aの湾曲とのりかご2の減速度の関係について説明する。図6は、外周部材12の内側面12aを本実施の形態のように外向きに湾曲していせる場合と、湾曲していない場合の減速度の違いを示す図である。内側面12aが湾曲していない場合、外周部材12は乗りかご2からの圧縮荷重により圧縮方向に押しつぶされるように変形し、衝突時に立ち上がった反力及び乗りかご2の減速度が増大し続けてしまうので、最大減速度が低減されない。一方、本実施の形態のように内側面12aが湾曲している場合、上述したように乗りかご2の衝突後の早い段階から座屈変形が起こるため、衝突時に立ち上がった反力及び乗りかご2の減速度は、内側面12aが湾曲していない場合のように増大し続けることがなく、最大減速度が低減される。
実施の形態1によれば、昇降体の衝突時、発泡ウレタン及びこの発泡ウレタン側部の面の周囲に取り付けられ、内側面が外向きに湾曲した外周部材によって衝撃を緩衝するので、衝突による衝撃のエネルギーの一部を外周部材の座屈変形によって吸収させる。このため、発泡ウレタンが吸収するエネルギーが小さくなるので、発泡ウレタンの変形を抑制して衝突した昇降体の最大減速度を低減することができる。これにより、発泡ウレタン製緩衝器のようなエネルギー蓄積型緩衝器において、発泡体の材質や緩衝器高さを変えることなく最大減速度を所定の値(例えば6G)以下に抑制することができる。
また、外周部材の内側面がエレベータ用緩衝器の外向きに湾曲しているため、圧縮荷重を受けた際に外向きに座屈変形しやすく、圧縮方向に押しつぶされるように変形することがない。また、圧縮変形時に外側に膨出する発泡ウレタンの圧縮変形を妨げることがない。
また、外周部材の高さは発泡ウレタンの高さより低く、外周部材の上端面は発泡ウレタンに覆われているので、ともに硬い材質からなる昇降体の底面と外周部材とが直接衝突して外周部材が座屈変形する前に衝撃で破壊されることを防ぐことができる。また、昇降体の底面が損傷することも防ぐことができる。
また、発泡ウレタンは非線形的な圧縮特性を有し、一般に変形前の高さに対する変形量が50%を超えると反力が急激に増加するが、本実施の形態では外周部材の高さが発泡ウレタンの高さの50%以上であるため、発泡ウレタンの反力が急激な増加を始める前に外周部材の座屈変形による緩衝が開始される。このため、外周部材の座屈変形による緩衝前に発泡ウレタンの圧縮変形による大きな反力が生じて昇降体の減速度が過大となることを防ぐことができる。
なお、外周部材12の座屈変形が大きくなると、外周部材12の上半分と下半分が折り重なる可能性がある。折り重なった外周部材12は内側面同士が押圧し合い、緩衝能力がない。このため、折り重なった外周部材12が発泡ウレタン11より高くなり、乗りかご2に接触した場合、反力及び減速度が過大になる可能性があるが、本実施の形態では段落0012で述べたように外周部材12の最大厚さを発泡ウレタン11の最大圧縮時の高さの50%以下としているため、折り重なった外周部材12と乗りかご2が接触して反力及び減速度が過大になることがない。
以下に、実施の形態1の変形例を図7に基づいて説明する。エレベータ用緩衝器101は、発泡ウレタン111と外周部材121の高さが同じで外周部材121の上端面121cが露出しており、衝突面111aと上端面121cとが面一となっている。その他の点は実施の形態1と同じであり、内側面121a、外側面121b、支持台191は、それぞれ内側面12a、外側面12b、支持台19に相当する。
実施の形態2.
以下に、この発明の実施の形態2を図8に基づいて説明する。なお、図1から図6と同一または相当部分については同一符号を付し、その説明を省略する。図8は、本実施の形態におけるエレベータ用緩衝器の側面図である。エレベータ用緩衝器20は、図に示すようにピット底面に取り付けた支持台29の上面に固定された発泡ウレタン21の側部の面周囲に外周部材22を取り付けたものである。発泡ウレタン21は、実施の形態1の発泡ウレタン11と同様に円柱状をなして上面に衝突面21aを有している。
外周部材22は、互いに間隔を空けて配置され、接着等により発泡ウレタン21の側部の面に固定された4枚の炭素繊維強化樹脂製の板状部材22A〜22Dから構成されている。板状部材22A〜22Dにおいて、内側面22a(発泡ウレタン21に対向する面)は、高さ方向中央部がエレベータ用緩衝器20の外向きに湾曲している。一方、外側面22b(内側面22aと反対側の面)は、高さ方向に沿って発泡ウレタン21の中心軸からの距離が一定であるため、板状部材22A〜22Dの中央部の厚さは上端部及び下端部の厚さよりも小さくなっている。また、板状部材22A〜22Dの高さは実施の形態1と同様に発泡ウレタン21の高さより低く、発泡ウレタン21の高さの50%以上となっている。また、上端面22cはそれぞれ露出している。板状部材22A〜22Dの最大厚さ(それぞれの上端部及び下端部の厚さ)についても実施の形態1と同様に発泡ウレタン21の最大圧縮時の高さの50%以下としている。
なお、ここでは4枚の板状部材22A〜22Dにより外周部材22を構成しているが、外周部材22を構成する板状部材の枚数は4枚に限定されず、板状部材の幅や隣接する板状部材との間隔も特に限定されない。また、板状部材22A〜22Dの材質は、実施の形態1と同様に炭素繊維強化樹脂に限られない。さらに、本実施の形態ではそれぞれ異なる材質の板状部材22A〜22Dを組み合わせて外周部材22を構成してもよい。
動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、複数の板状部材を組み合わせることにより外周部材を構成できるので、製造が容易である。
実施の形態3.
以下に、この発明の実施の形態3を図9に基づいて説明する。なお、図1から図6と同一または相当部分については同一符号を付し、その説明を省略する。図8は、本実施の形態におけるエレベータ用緩衝器の平面図及びC−C断面図である。エレベータ用緩衝器30は、図に示すようにピット底面に取り付けた支持台39の上面に固定された発泡ウレタン31の周囲に中空の円筒状をなした炭素繊維強化樹脂製の外周部材32を立設したもので、発泡ウレタン31及び外周部材32はモールド成形により一体成形されている。発泡ウレタン31は、実施の形態1の発泡ウレタン11と同様に円柱状をなして上面に衝突面31aを有している。
外周部材32の内側面32a(発泡ウレタン31に対向する面)及び外側面32b(内側面32aと反対側の面)は、高さ方向に沿ってエレベータ用緩衝器30の外向きに湾曲しており、外周部材32の厚さは均一となっている。外周部材32の上端面32cは発泡ウレタン31の側部の面に固定されている。また、外周部材32の高さは実施の形態1と同様に発泡ウレタン21の高さより低く、発泡ウレタン31の高さの50%以上となっている。外周部材32の厚さについても実施の形態1と同様に発泡ウレタン31の最大圧縮時の高さの50%以下としている。また、外周部材32の材質も実施の形態1と同様に炭素繊維強化樹脂に限られない。
動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、外周部材の厚さが均一であるので加工がしやすく、製造が容易である。
実施の形態4.
以下に、この発明の実施の形態4を図10に基づいて説明する。なお、図1から図6と同一または相当部分については同一符号を付し、その説明を省略する。図9は、本実施の形態におけるエレベータ用緩衝器の側面図である。エレベータ用緩衝器40は、図に示すようにピット底面に取り付けた支持台49の上面に固定された発泡ウレタン41の周囲に外周部材42を取り付けたものである。発泡ウレタン41は、実施の形態1の発泡ウレタン11と同様に円柱状をなして上面に衝突面41aを有している。
外周部材42は、互いに間隔を空けて配置され、接着等により発泡ウレタン41の側部の面に固定された4枚の炭素繊維強化樹脂製の板状部材42A〜42Dから構成されている。板状部材42A〜42Dにおいて、内側面42a(発泡ウレタン41に対向する面)及び外側面42b(内側面42aと反対側の面)は、高さ方向に沿って発泡ウレタン41から外向きに湾曲しており、板状部材42A〜42Dの厚さは均一となっている。また、板状部材42A〜42Dの高さは実施の形態1と同様に発泡ウレタン41の高さより低く、発泡ウレタン41の高さの50%以上となっている。また、上端面42cは、接着等によりそれぞれ発泡ウレタン41の側部の面に固定されている。板状部材42A〜42Dの厚さについても実施の形態1と同様に発泡ウレタン41の最大圧縮時の高さの50%以下としている。
なお、ここでは4枚の板状部材42A〜42Dにより外周部材42を構成しているが、外周部材42を構成する板状部材の枚数は4枚に限定されず、板状部材の幅や隣接する板状部材との間隔も特に限定されない。また、板状部材42A〜42Dの材質は、実施の形態1と同様に炭素繊維強化樹脂に限られず、実施の形態2と同様にそれぞれ異なる材質の板状部材42A〜42Dを組み合わせて外周部材42を構成してもよい。
動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態4によれば、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
また、外周部材の厚さが均一であるので加工がしやすく、さらに製造が容易である。
実施の形態5.
以下に、この発明の実施の形態5を図11に基づいて説明する。なお、図1から図6と同一または相当部分については同一符号を付し、その説明を省略する。図11は、本実施の形態におけるエレベータ用緩衝器の側面図である。エレベータ用緩衝器50は、図に示すようにピット底面に取り付けた支持台59の上面に固定された発泡ウレタン51の周囲に外周部材52を取り付けたものである。発泡ウレタン51は、実施の形態1の発泡ウレタン11と同様に円柱状をなして上面に衝突面51aを有している。
外周部材52は、互いに間隔を空けて配置され、接着等により発泡ウレタン51の側部の面に固定された5本の炭素繊維強化樹脂製の円柱部材52A〜52Eから構成されている。円柱部材52A〜52Eにおいて、側面内側52a(発泡ウレタン51に対向する側)及び側面外側52b(側面内側52aの反対側)は、高さ方向に沿って発泡ウレタン51から外向きに湾曲しており、円柱部材52A〜52Eの直径は均一となっている。本実施の形態において、それぞれの円柱部材52A〜52Eの直径は、円柱部材52A〜52Eによって構成される外周部材52の厚さに相当する。円柱部材52A〜52Eの高さは実施の形態1と同様に発泡ウレタン51の高さより低く、発泡ウレタン41の高さの50%以上となっている。また、上端面52cは、接着等によりそれぞれ発泡ウレタン41の側部の面に固定されている。外周部材52の厚さ、すなわち円柱部材52A〜52Eの直径は、実施の形態1と同様に発泡ウレタン41の最大圧縮時の高さの50%以下としている。
なお、ここでは5本の円柱部材52A〜52Eにより外周部材52を構成しているが、外周部材52を構成する円柱部材の本数は5本に限定されず、隣接する円柱部材の間隔も特に限定されない。また、円柱部材52A〜52Eの材質は、実施の形態1と同様に炭素繊維強化樹脂に限られず、実施の形態2と同様にそれぞれ異なる材質の円柱部材52A〜52Eを組み合わせて外周部材52を構成してもよい。
動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態5によれば、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
また、外周部材は直径が均一な円柱部材によって構成するので加工がしやすく、さらに製造が容易である。
なお、上記各実施の形態では、発泡ウレタンを円柱状としているが、これに限られるものではなく、角柱状の発泡ウレタンを用いてもよい。外周部材は、発泡ウレタンの外周に合わせて適宜形状や配置を選択し発泡ウレタンの側部の面の周囲に取り付ければよい。
また、昇降体の衝突時に外周部材が外向きに座屈変形するように、外周部材の内側面をエレベータ用緩衝器の外向きに湾曲させているが、これに限られるものではなく、外周部材の外側面をエレベータ用緩衝器の内向きに湾曲させてもよい。この場合、昇降体の衝突時に外周部材は内向きに座屈変形するので、外周部材と発泡体との間に所定の幅の間隔を置いて外周部材を配置する。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 昇降路、2 乗りかご(昇降体)、3 釣合おもり(昇降体)、7 ピット、10、101、20、30、40 50 エレベータ用緩衝器、11、111、21、31、41、51 発泡ウレタン(発泡体)、11a、111a、21a、31a、41a、51a 衝突面、12、121、22、32、42、52 外周部材、12a、121a、22a、32a、42a 内側面、52a 側面内側、12b、121b、22b、32b、42b 外側面、52b 側面外側、12c、121c、22c、32c、42c、52c 上端面、22A〜22D、42A〜42D 板状部材、52A〜52E 円柱部材、100 エレベータ

Claims (10)

  1. 昇降体が衝突する衝突面を上部に有する発泡体と、前記発泡体の側部の面の外側に取り付けられ、前記側部の面に対向する側における高さ方向の中央部前記側部の面に対向する側における前記上部側の上端部、及び前記側部の面に対向する側における前記上部と反対側の下端部よりも外側に突出するように外向きに湾曲した外周部材とを備えたエレベータ用緩衝器であって、
    前記発泡体及び前記外周部材が変形することにより前記昇降体の衝突による衝撃を緩衝することを特徴とするエレベータ用緩衝器。
  2. 前記外周部材は、高さが前記発泡体の高さの50%以上であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用緩衝器。
  3. 昇降体が衝突する衝突面を上部に有する発泡体と、前記発泡体の側部の面の外側に取り付けられ、前記側部の面に対向する側が外向きに湾曲した外周部材とを備えたエレベータ用緩衝器であって、
    前記外周部材は、高さが前記発泡体の高さ以下であり、
    前記発泡体及び前記外周部材が変形することにより前記昇降体の衝突による衝撃を緩衝するエレベータ用緩衝器。
  4. 前記外周部材は、上端面が前記発泡体に覆われていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ用緩衝器。
  5. 前記外周部材は、外側に向かう方向の厚さが前記発泡体の最大圧縮時の高さの50%以下である請求項1から4のいずれか1項に記載のエレベータ用緩衝器。
  6. 前記外周部材は、外側に向かう方向の厚さが均一である請求項1から5のいずれか1項に記載のエレベータ用緩衝器。
  7. 前記外周部材は、中空の円筒状であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のエレベータ用緩衝器。
  8. 昇降体が衝突する衝突面を上部に有する発泡体と、前記発泡体の側部の面の外側に取り付けられ、前記側部の面に対向する側が外向きに湾曲した外周部材とを備えたエレベータ用緩衝器であって、
    前記外周部材は、互いに間隔を空けて配置された複数の板状部材であり、
    前記発泡体及び前記外周部材が変形することにより前記昇降体の衝突による衝撃を緩衝するエレベータ用緩衝器。
  9. 昇降体が衝突する衝突面を上部に有する発泡体と、前記発泡体の側部の面の外側に取り付けられ、前記側部の面に対向する側が外向きに湾曲した外周部材とを備えたエレベータ用緩衝器であって、
    前記外周部材は、互いに間隔を空けて配置された複数の円柱部材であり、
    前記発泡体及び前記外周部材が変形することにより前記昇降体の衝突による衝撃を緩衝するエレベータ用緩衝器。
  10. 昇降路を昇降可能な昇降体と、
    前記昇降路の下端部に設けられ、前記昇降体の下方に配置された請求項1から9のいずれか1項に記載のエレベータ用緩衝器と
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
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