JP6190870B2 - 分割方法および特殊なペンチ部を備えてなる分割装置 - Google Patents

分割方法および特殊なペンチ部を備えてなる分割装置 Download PDF

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Description

本発明は、連続的なストランドから分割片を製造する方法および装置に関し、特に、皮やケーシングで被われているひき肉や魚、および/または野菜などの食品から成る連続的なストランドから、ソーセージを製造するための、少なくとも1組の特殊なペンチ部を備えている分割装置に関する。
先行技術として、それぞれ特許文献1〜3である国際公開第2008/155491号、国際公開第2010/006893号、米国特許第7,762,874号明細書には、ソーセージなどの製品を製造する分割装置であって、1組の対向しているペンチ部を備えており、このペンチ部が、ストランドを挟扼するために、作動手段により、開位置から閉位置に互いに近づくように移動できる開示されている。このペアの各ペンチ部は、複数の挟扼プレートから成る挟扼手段を備えており、各挟扼プレートは、端部に、挟扼前端部が設けられている。2つのペンチ部は、これらが閉位置に移動するとき、プレートが同時に移動して大ばさみのように重なり合い、その挟扼端部により、断面が徐々に減少する通路または絞り部を形成するように、互いに対してずれている。この絞り部は、ペンチ部の閉位置において、ゼロではない最小の断面を有している。この分割装置は、上記1組のペンチ部と結合しているブレードを有する切離手段を備えており、このブレードは、ペンチ部が閉位置の時に、ストランドを切離するように動かされる。
特に、同時押出装置の下流で、かつ分割装置の上流に配置されている浴液内でゲル化させることにより、ケーシングを形成するようになっている、例えば1種または数種類の親水コロイドを含む基材により被われている食品を、同時押出することにより得られる連続的なストランドから、ソーセージを製造する場合には、このペンチ部のシステムは、ストランドを徐々に締め付けることにより、そのケーシングが引き裂かれるリスクを軽減させている。
切離を行い、ペンチ部をその開位置に移動させた後、ソーセージの開口端部により、ケーシングから食品が流出しやすくなる。ソーセージの端部の開口部の大きさは、最大4〜8mmになるおそれがある。
本発明は、前記欠点を克服し、特に、同時押出ケーシングを有するソーセージを製造する場合に、切離作業後の分割片の端部の開口を防止する分割装置を提供することを目的としている。
これを目的として、本発明は、分割片、特にソーセージを製造するために、連続的なストランドから分割片を製造する装置に関し、この装置は、分割片を形成するべく、ストランドを挟扼するために、作動手段により、開位置から閉位置に互いに近づくように移動できる少なくとも1組の対向しているペンチ部を備え、このペアの各ペンチ部は、挟扼手段を備えており、前記挟扼手段は、ストランド中央部に沿ってストランドを挟扼し、次いで、該中央部の両側に配置されているストランド側面部に沿ってストランドを挟扼するために、前記作動手段により操作可能となっていることを特徴としている。
ケーシングで被われた食品から成るストランドからなるソーセージを製造する場合、本発明による分割装置のペンチ部によって、ストランドケーシングの第1の中央部に沿って、次いで、中央部の両側の第2の側面部上で、ケーシングから食品を徐々に押すことができる。このようなストランドに対するペンチ部の2段階の動作によって、中央部および側面部の累積長さに相当する長尺にわたって、ケーシングを空にすることができ、ケーシングの空になった中央部で、次の切離を行った後の分割片の端部の開口を規制することができる。
一実施形態においては、前記ペアの各ペンチ部は、中央挟扼手段と、該中央挟扼手段の両側に配置されている側面挟扼手段とを備えており、前記作動手段は、ストランド中央部に沿って、前記中央挟扼手段により、ストランドを挟扼するために、ペンチ部の中央挟扼手段を、ストランドに横断的に動かして、ペンチ部の中間閉位置に移動させ、次いで、ストランド側面部に沿って、中央挟扼手段の両側の側面挟扼手段により、ストランドを挟扼するために、側面挟扼手段を、ストランドに横断的に動かして、ペンチ部の閉位置に移動させることができる。
他の実施形態においては、前記ペアの各ペンチ部は、挟扼手段を備えており、前記挟扼手段は、ストランド中央部に沿ってストランドを挟扼するために、前記作動手段により、ストランドに横断的に移動し、次いで、側面部に沿ってストランドを挟扼するために、ストランドに平行に移動することができる。
具体的な一態様においては、各ペンチ部は、さらに、前記挟扼手段の両側に配置されている保持手段を備えており、前記保持手段は、前記ストランドを保持するために、ペンチ部の閉位置で、側面部の両側に配置されている前記ストランドの外側部でストランドに当接するために、前記作動手段により移動することができる。
長尺にわたってケーシングを空にし、この保持手段(センタリング手段または引裂防止手段ともいう)がストランドに当接することによって、ケーシングの空になった部分から押される大量の食品を、ソーセージの中央に向けて案内することができるため、空になった部分の両側のストランドの直径が過大になるのを防ぐことができる(直径が大きくなりすぎると、ケーシングの引裂を招いてしまう)。さらにこの手段により、さらに、ストランドを分割する際に、ストランドを中央に配置することができる。
この保持手段により、挟扼によるケーシングの内圧がソーセージの中央に向けて移動するので、切離作業を行い、ペンチ部をその開位置に移動させた後のソーセージの開口が、抑制または防止される。また、食品の内圧が、ソーセージに沿って、より分散されるので、従来の装置で発生していたソーセージの湾曲現象が、抑制または解消されるため、トレーに詰めやすいまっすぐなソーセージを得ることができる。
この実施形態によると、確実に、分割片の端部が正確に封止される。ペンチ部を取り外した後、ペンチ部により押された製品の一部は、空になった長尺の部分に戻る。その結果として得られるソーセージは、端部に、空になったケーシングの小さな尾があり、これは、従来、捩って切離したストランドから得られていた製品に匹敵する。
一実施形態においては、前記保持手段は、前記挟扼手段の両側に配置されている少なくとも1つの保持ブロックを備えており、前記保持ブロックには、保持面が設けられており、該保持面は、ペンチ部の開位置および閉位置で、前記挟扼手段に対して横断的に外方にずれている。
一実施形態においては、前記ペアの各ペンチ部に対して、
−前記中央挟扼手段は、例えばほぼV字形の挟扼端部が端部に設けられている少なくとも1つの中央挟扼プレートを備え、
−前記側面挟扼手段は、前記中央挟扼プレートの両側に配置され、例えばほぼV字形の挟扼端部が端部に設けられている少なくとも1つの側面挟扼プレートを備え、
前記2つのペンチ部は、該ペンチ部が閉位置に移動するとき、中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートが大ばさみのように重なり合い、その挟扼端部により、断面が徐々に減少する、1つの中央通路または中央絞り部、および、2つの側面通路または側面絞り部を形成し、前記中央通路が、ペンチ部の閉位置において、ゼロではない最小の断面を有しているように、互いに対してずれており、
各ペンチ部に対して、側面挟扼プレートの挟扼端部は、ペンチ部の開位置で、中央挟扼プレートの挟扼端部に対して横断的に外方にずれており、
前記作動手段は、
−側面通路および中央通路の断面を徐々に且つ同時に小さくするように、中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートをペンチ部の開位置から中間閉位置に移動させ、この中間閉位置において、中央通路はゼロではない最小の断面を有し、側面通路は中央通路の最小断面よりも大きい断面を有しており、
−次いで、側面通路の断面を徐々に小さくするように、側面挟扼プレートを中間閉位置から閉位置に移動させ、この閉位置において、側面通路は、中央通路の最小断面と同じまたはほぼ同じ、ゼロではない最小断面を有している。
側面挟扼プレートの挟扼端部と中央挟扼プレートの挟扼端部との横断方向のずれは、ペンチ部の開位置および中間閉位置において、同じであることが好ましい。
具体的な一態様においては、各ブロックは、各側面挟扼プレートの外側に配置され、端部に保持端部が設けられている少なくとも1つの保持プレートを備えており、保持端部の後部は前記保持面を形成し、保持端部は、ペンチ部の開位置で、側面挟扼プレートの挟扼端部に対して横断的に外方にずれており、前記保持プレートは、大ばさみ状に重なり合い、それぞれ、その保持端部により、ペンチ部が閉位置に移動する時に断面が徐々に減少する外側通路を形成し、前記作動手段は、外側通路の断面を、徐々に、かつ同時に小さくするように、保持プレートを開位置から中間閉位置に移動させ、この中間閉位置において、前記外側通路は、側面通路の最小断面よりも大きい断面を有しており、次いで、保持プレートを中間閉位置から閉位置に移動させ、この閉位置において、外側通路は、側面通路の最小断面よりも大きく、好ましくは分割するストランドの断面以下の断面を有している。
この実施形態においては、ペンチ部は、さらに、保持プレートを有しており、ペンチ部の閉位置における外側通路の断面は、1次通路および2次通路の最小断面よりも大きく、例えば、分割するストランドの断面にほぼ等しいか、それ以下である。
保持手段(この場合、保持プレートから成る)は、ケーシング切離区域から取り外され、分割片の端部を形成する処理は行わない。保持プレートが、閉位置における断面が分割するストランドの断面よりも小さい通路を形成する場合、閉位置で保持プレートに接触している分割片の面積は、通常、切離作業およびペンチ部の開位置への移動後、元の断面に戻る。
一例として、分割するストランドの直径が約22mmの場合、ケーシングは、中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートにより、約25mmにわたって空になり、保持プレートにより、約12.5mmの長さに沿って、空になった部分の両側で保持され、例えば、前記保持プレートにより、直径が約18mmに減る。
一実施形態においては、ブロックの各保持プレートの保持端部は、保持面を形成し、上部および下部が延在している後部を有しており、
−各ペンチ部は、各保持プレートが切込み上部および連続下部を有するブロックと、各保持プレートが切込み下部および連続上部を有するブロックとを備え、
−2つの対向しているブロックに対して、一方のペンチ部のブロックの各保持プレートは、切込み上部および連続下部を有し、他方のペンチ部のブロックの各保持プレートは、連続上部および切込み下部を有しており、前記切込み部の切込みは、ストランドの中央部を捩るように、ペンチ部が中間閉位置から閉位置に移動するとき、ストランドが前記切込み部に沿って滑るのを防いでいる。
一実施形態においては、各ペンチ部は、挟扼端部が揃っている少なくとも2つの中央挟扼プレート、および/または、該中央挟扼プレートの両側の少なくとも2つの側面挟扼プレートを備えている。
複数の挟扼プレートを用いることによって、限られた幅のプレートを用いることができ、空になった長尺のケーシングを得ながら、ストランドを破損させることなく、確実に、ストランドを効果的に挟扼することができる。
ペンチ部は、同じ幅のプレートで形成されているのが好ましい。中央挟扼プレートにより空になったケーシングの長さは、側面挟扼プレートにより空になったケーシングの長さと等しいことが好ましい。このため、各ペンチ部は、中央挟扼プレートの数と同数の側面挟扼プレートを備えており、側面挟扼プレートは、中央挟扼プレートの両側に同数配分されている。
1組のペンチ部は、同数のプレートを備えているのが好ましい。
一実施形態においては、各ペンチ部は、少なくとも4つの中央挟扼プレートと、この中央挟扼プレートの両側の少なくとも2つの側面挟扼プレートとを備えている。
一実施形態においては、各ペンチ部は、前記中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートの両側の少なくとも2つの保持プレートを備えている。
保持プレートにより保持されているケーシングの長さは、中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートにより空になったケーシングの全長と等しいのが好ましい。このため、各ペンチ部は、中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートの数と同数の保持プレートを備えており、保持プレートは、これらの挟扼プレートの両側に同数配分されている。
一実施形態においては、各ペンチ部は、中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートの両側の少なくとも4つの保持プレートを備えている。前記ペンチ部は、その挟扼プレートおよび保持プレートがペンチ部の閉位置で交互に位置し、隣接した2つのプレートが同じペンチ部に含まれないように、配置されているのが好ましい。
一実施形態においては、各ペンチ部の中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートは、取付支持部に取り付けられており、前記作動手段は、ストランド供給方向に垂直な往復運動に応じて、取付支持部を移動させることができ、中央挟扼プレートは、ストランド供給方向に垂直に、その取付支持部に摺動自在に取り付けられており、第1の弾性手段によりアイドル位置に移動し、一方のペンチ部の前記中央挟扼プレートは、ペンチ部の中間閉位置で、他方のペンチ部の中間プレートの軸受端部に当接し、ペンチ部が中間閉位置から閉位置に移動するとき、その取付支持部に対して移動して中間引込位置に移動することができる。
一実施形態においては、装置は、ストランドを切離するために、作動手段により、隣接した2つの中央挟扼プレート間を移動することができる、前記1組のペンチ部と結合している少なくとも1つのブレードを備えている切離手段を備えている。
一実施形態においては、ブレードは、第1のペンチ部の取付支持部に旋回可能に取り付けられており、前記作動手段により、前記ブレードが引込位置と切離作動位置の間を旋回可能であり、ブレードは、弾性戻り手段により、その引込位置に移動し、作動手段は、ペアの第2のペンチ部に取り付けられ、好ましくは、第2のペンチ部の取付支持部に取り付けられているタペットを備えており、このタペットは、弾性戻り手段に抗して、ブレードをその作動位置に向けて動かすために、ブレードに当接可能である。
一実施形態においては、側面挟扼プレートは、その取付支持部に摺動自在に取り付けられており、第2の弾性手段によりアイドル位置に移動し、一方のペンチ部の前記側面挟扼プレートは、ペンチ部の閉位置で、他方のペンチ部の中間プレートの軸受端部に当接可能であり、軸受端部に当接する中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートは、前記ペンチ部が、その取付支持部に接近することによって、閉位置から所謂切離位置に移動するとき、弾性戻り手段に抗して、取付支持部に対して移動して引込位置に移動可能であり、タペットは、閉位置から切離位置に移動するとき、ブレードをその引込位置から作動位置に移動させる。
このように、ペンチ部が閉位置の時の取付支持部の追加行程にプレートを摺動自在に組み付けることによって、一旦、側面通路および中央通路が最小断面になると、ストランドのみを切り離すことができる。
一実施形態においては、前記ペンチ部の作動手段は、ストランド供給方向に直交する方向、および平行な方向の両方の前後方向により、ペンチ部を互いに近接させたり遠ざけたりすることができ、挟扼と切離作業のために、ペンチ部がストランドと接触している時、ペンチ部の移動速度は、ストランド供給速度とほぼ等しく、挟扼と切離の作業以外では、随意に可変である。
一実施形態においては、ペンチ部は、2つの回転盤上に回転可能に載置されており、その回転軸は、回転盤の回転軸とほぼ平行で、かつ、ストランド供給方向に垂直であり、回転盤は、少なくとも1つのモータにより回転させられる。
また、本発明は、ケーシングで被われた食品から成る連続的なストランドを分割する方法に関し、この方法は、ストランドを挟扼することによって、食品を押し出し、ケーシングの部分に沿ってケーシングを空にする挟扼ステップを含む方法であって、
前記挟扼ステップでは、
−第1のケーシング中央部に沿ってケーシングを空にするために、ケーシングを挟扼し、
−次いで、前記中央部の両側に位置する2つのケーシング側面部に沿って、ケーシングを空にするために、前記中央部の両側のケーシングを挟扼することを特徴としている。
第1のケーシング中央部に沿って、ケーシングを空にするためのケーシングの挟扼は、前記ストランドに対して横断的に徐々に挟扼することによって行われる。
2つのケーシング側面部に沿って、ケーシングを空にするためのケーシングの挟扼は、前記ストランドを横方向に徐々に挟扼することによって、または、中央部と反対側の両長手方向に、ストランドを長手方向に徐々に挟扼することによって行われる。
一実施形態においては、この方法は、前記挟扼ステップの際、前記中央部および側面部から食品を押す時に食品の移動を案内するとともに、前記側面部に沿って、ストランドの所定の断面、例えば、挟扼前のストランドの断面にほぼ等しい断面を維持するために、前記側面部に隣接しているケーシング外側部に沿って、ストランドを保持する。
一実施形態においては、2つの側面部に沿ってケーシングを空にするための挟扼の際、空になった前記中央部を捩るために、空になった中央部の上流および下流で、互いに反対方向にストランドを回転させる。
一実施形態においては、前記中央部を空にする前に、前記2つの側面部に沿ったケーシングの挟扼を開始する。
一実施形態においては、本発明の方法は、前記側面部に沿ってケーシングを挟扼した後、前記中央部でケーシングを切離する切離ステップを含み、中央部および側面部の挟扼は、切離後に解除される。
概要を示す添付図面を参照して、本発明の現時点で好適な2つの特定の実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことにより、本発明をよりよく理解することができ、また、本発明の他の目的、細部、特徴および利点が、より明瞭になると思う。
従来技術による1組のペンチ部を備えている分割装置の概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態による1組のペンチ部の拡大概略斜視図で、ペンチ部は開位置にある。 図2の1組のペンチ部の種々の構成要素の分解概略斜視図である。 ペンチ部の4つの異なる位置、すなわち、開位置、中間閉位置、閉位置、切離位置、および開位置における図2の1組のペンチ部の斜視図である。 上記の異なる位置における1組のペンチ部の図4の切断面V−Vにおける断面図である。 上記の異なる位置における1組のペンチ部の図4の切断面V−Vにおける断面図である。 上記の異なる位置における1組のペンチ部の図4の切断面V−Vにおける断面図である。 上記の異なる位置における1組のペンチ部の図4の切断面V−Vにおける断面図である。 上記の異なる位置における1組のペンチ部の図4の切断面V−Vにおける断面図である。 本発明の第2の実施形態による1組のペンチ部の斜視図で、ペンチ部は開位置にある。 図6Aと同様の斜視図で、ペンチ部は中間閉位置にある。 図6Aと同様の斜視図で、ペンチ部は閉位置にある。 図6Aの1組のペンチ部の概略縦断面図である。 図6Bの1組のペンチ部の概略縦断面図である。 図6Cの1組のペンチ部の概略縦断面図である。 図6Cおよび図7Bにおけるストランド切離作業を示す概略図である。
図1は、従来技術による分割装置を示し、特に、上記特許文献の国際公開第2008/155491号、国際公開第2010/006893号に記載されているような装置であって、各ペンチ部は、回転盤上に、回転可能に設けられており、円形に移動することにより、前後運動をするようになっている。この装置は、回転軸Aを有する第1の回転盤9と、回転軸A’を有する第2の回転盤9’とを備えており、これらの回転盤は、フレーム(図示せず)の上部に設けられており、両回転軸A,A’は、互いに平行であり、かつ、連続的に供給されて分割されるストランドBの供給方向Fとほぼ直交している。第1の組のペンチ部は、第1の回転盤9上に、回転盤の回転軸Aと平行であり、かつ、そこから少し離れている回転軸Cの周りに旋回可能に設けられている第1のペンチ101と、第2の回転盤9’上に、回転軸A’と平行な回転軸C’の周りに同様な態様で設けられている第2のペンチ101’とを備えている。
第1のペンチ101は、互いに平行で、かつ、互いに離間している複数の(例えば、4つの)挟扼プレート102を備えている。各プレートは、その前端部に、全体としてV字形の挟扼端部121を形成している切込みを有している。主プレートは、取付支持部170に一体化されており、これにより、ペンチは、第1の回転盤上に、旋回可能に設けられ、そのプレートは、回転軸Cと平行に配置されている。同様に、第2のペンチ101’は、挟扼端部121’を有する4つの挟扼プレート102’と、取付部170’とを備えている。回転盤は、ペンチ部が、ストランドと接触しているとき、ストランドと同じ速度で、ストランド供給方向Fに移動するように、回転軸AおよびA’の周りに、互いに反対方向に回転駆動され、ペンチ部は、供給方向Fに常に直交し続けるように、かつ挟扼端部を向け合いながら、互いに平行になるように、回転盤上で、回転軸CおよびC’の周りに回転駆動される。ペンチ部が閉位置に移動するとき、一方のペンチ部の主プレートは、他方のペンチ部の主プレートと一緒に挿入される。その結果、2つの連続するプレートが、大ばさみのように重なり合い、それらの前端部で、断面が徐々に減少する通路または絞り部を形成することによって、ストランドを徐々に挟扼し、挟扼領域から食品を徐々に押す。
この装置は、第1のペンチに旋回可能に取り付けられている平刃(図示せず)を備えている切離システムを備えている。平刃は、ばねにより、引込位置に弾性的に押しやられており、この引込位置で、平刃は、2つのプレートの間に、その挟扼端部より引っ込んだ状態で配置されている。平刃は、ペンチ部が閉位置にあるときに、第2のペンチに取り付けられている作動タペット162の自由端に係合し、ストランドの挟扼領域を切離するために、ばねに抗して、作動位置に向かって突き出ることができる。図1に示すように、回転盤は、第2の組のペンチ部を備えている。各回転盤において、ペンチ部は、回転盤の回転軸の両側に対称に配置されている。
図2および図3は、本発明による1組のペンチ部1,1’を示し、上記のペンチ101,101’のペアの代わりに、図1の装置で用いることができる第1のペンチ部1および第2のペンチ部1’を備えている。
第1のペンチ部1は、中央挟扼プレート2と、中央挟扼プレートの両側に配置されている側面挟扼プレート3と、側面挟扼プレートの両側に配置され、複数の保持プレート40から成る保持ブロック4とを備えている。プレート2,3,40は、取付支持構造70に取り付けられており、これにより、ペンチ部は、回転盤上に、上記回転軸Cの周りに旋回可能に取り付けられている。プレート2,3,40は、すべて、同じ厚さを有しており、互いに平行であるとともに回転軸Cと平行に、かつ、ストランド供給方向と直交して配置されており、互いに同じ距離だけ離間している。本実施形態においては、第1のペンチ部は、4つの中央挟扼プレート2と、4つの中央挟扼プレートの組の両側に配置されている2つの側面挟扼プレート3と、2つの側面挟扼プレートの各組に隣接して配置されている4つの保持プレート40とを備えている。
各中央挟扼プレート2は、その前端部に、全体としてV字形の挟扼端部21を形成している切込みを有しており、各側面挟扼プレート3は、その前端部に、全体としてV字形の挟扼端部31を形成している切込みを有しており、前記挟扼端部21および31は、同じ断面を有しており、これらは、凹状後部21a,31aにより互いに接続されている2つの傾斜部21b,31bを有している。
各保持プレート40は、その前端部に、保持端部41を形成している切込みを有している。保持プレートの保持端部は、同じ断面を有しており、これらは、両端に2つの傾斜部41b,41cが延在しているほぼ半円形の凹状後部41aを有している。この場合、後部41aの直径は、分割されるストランドBの直径よりも小さい。
中央挟扼プレート2は、基板22と一体形成されており、この基板22から、中央挟扼プレートが互いに平行に延在している。側面挟扼プレート3は、全体としてU字形状に、基板32と一体形成されており、基板32はU字形の基板を形成しており、この基板32から、2組の側面挟扼プレートが延在することによって、U字形のアームを形成している。中央挟扼プレート2は、この2組の側面挟扼プレートの間に配置されており、回転軸Cに垂直に、取付支持部に摺動自在に取り付けられている。側面挟扼プレートは、回転軸Cに垂直に、支持部に摺動自在に取り付けられている。
この摺動可能なアセンブリの場合、図5Aに示すように、中央挟扼プレートの基板22は、取付棒72,73に剛結合されており、取付棒72,73は、側面挟扼プレートの基板32の孔33を貫通し、支持部70の孔71に摺動自在に取り付けられており、支持部70は、前面70aの取付軸Cに垂直に、支持部の後面70bまで延在している。取付棒は、ねじ穴が設けられ、基板32上に組み付けられている管状先端部72と、ボルト73とから構成されており、ボルト73の棒73aのねじ端部は先端部72にねじ込まれ、頭部73bは支持部の後面に当接することができる。
中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートは、それぞれ、第1の弾性手段74および第2の弾性手段75により、図5Aに示すアイドル位置に弾性的に移動し、アイドル位置において、ボルトの頭部73bが支持部の後面70bを押圧し、側面挟扼プレートの挟扼端部31が中央挟扼プレートの挟扼端部21に対して外方にずれるように、側面挟扼プレートが中央挟扼プレートに対してずれる。中央挟扼プレートの基板22は、側面挟扼プレートの基板32から離れて配置されている。このアイドル位置において、側面挟扼プレートの基板32は、取付支持部70から離れて配置されている。
中央挟扼プレートに作用する第1の弾性手段は、第1のコイル圧縮ばね74を備えており、このばね74は、ボルトの棒73aの周囲に取り付けられ、孔71の第1の内側肩部71aおよび先端部72の円形端部に当接する。
側面挟扼プレートに作用する第2の弾性手段は、第2のコイル圧縮ばね75を備えており、このばね75は、第1のばねと同軸であり、第1のばねよりも直径が大きく、孔の第2の内側肩部71bおよび側面挟扼プレートの基板に当接している。本実施形態においては、基板32の孔33は、つば付きの案内リング76を備えている。中央挟扼プレートの先端部72は、前記リングとともに、案内管77内を摺動し、案内管77は、前記リングに当接して配置され、支持部の孔71内を摺動する。第2のばね75は、前記第2の肩部71bおよび案内管の後端部に当接して取り付けられている。
以下に説明するように、中央挟扼プレート2は、第1のばね74に抗して、支持部に対して移動して、アイドル位置から中間引込位置に移動することができ、中間引込位置において、中央挟扼プレート2の挟扼端部21および側面挟扼プレート3の挟扼端部31は揃っており、中央挟扼プレートの基板22は、側面挟扼プレートの基板32に当接している。中央挟扼プレートが中間引込位置にあり、側面挟扼プレートがアイドル位置にある時、中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートは、ばね74,75に抗して、引込位置に移動することができ、引込位置において、側面挟扼プレートは、リング76のつばを支持部と基板の間に挿入した状態で、基板32を介して、支持部に当接する。
補助案内棒78(図2)は、ボルト73の上方および下方で、支持部の孔に取り付けられており、軸Cと平行に、側面挟扼プレートの摺動を案内するために、基板32の孔内で摺動する端部を有している。
4つの保持プレート40から成るブロック4は、2つの側面挟扼プレートの各組の側面に装着されているので、保持プレートの半円部41aは、側面挟扼プレートの挟扼端部に対して後部にずれている。各ブロック4は、基板42と一体形成されており、この基板42から、4つの保持プレートが延在しており、このプレートの端部の後部41aは、ブロック保持面4aを形成している。4つの保持プレートは、基板42により、組立手段(図示せず)を介して、側面挟扼プレート3の基板32に固定的に組み付けられている。
第2のペンチ部1’は、第1のペンチ部とほぼ同じである。第2のペンチ部1’は、挟扼端部21’を有する4つの中央挟扼プレート2’と、中央挟扼プレートの両側に配置され、挟扼端部31’が設けられている2組の2つの側面挟扼プレート3’と、保持端部41’を有する4つの保持プレート40’から成る2つの保持ブロック4’とを備えている。これらのプレート2’,3’,40’は、上記のように、取付支持部70’に取り付けられている。
ペンチ部1,1’が閉位置に移動するとき、一方のペンチ部のプレートは、他方のペンチ部のプレートと一緒に挿入される。
各ペンチ部は、中央挟扼プレート、側面挟扼プレート、および保持プレートと交互に配置されている中間プレート50,50’を備えている。一方のペンチ部の各中間プレートは、軸受端部51’を有しており、軸受端部51’は、他方のペンチ部の挟扼プレートまたは保持プレートの端部と相補形であり、ペンチ部の閉位置で、対向して配置されるようになっている。中間プレートの軸受端部は、対向して配置されているプレートの凹部と同様の形状の凹状中央部と、傾斜部とを有しており、この傾斜部に対して、以下に説明するように、ペンチ部が互いに近づくとき、対向するプレートの端部の傾斜部が当接することができる。本実施形態においては、各ペンチ部に対して、中央挟扼プレートおよびそれと結合している中間プレートは、一体形成されており、前記プレートの凹部は揃っている。同様に、側面挟扼プレートおよびそれと結合している中間プレートは、一体形成されており、プレートの凹部は揃っている。4つの保持プレートの各組、およびそれと結合している中間プレートは、一体形成されており、プレートの凹部は揃っているため、連続保持面4aを形成している。
各ペンチ部は、保持プレートが切込み上部傾斜部41bおよび下部傾斜部41c(切込みがなく、連続部または平滑部という)を有するブロックと、保持プレートが切込み下部傾斜部および連続上部傾斜部を有するブロックとを備えている。2つの対向しているブロックに対して、一方のペンチ部のブロックは、切込み上部傾斜部および連続下部傾斜部を有し、他方のペンチ部のブロックは、連続上部傾斜部および切込み下部傾斜部を有している。
切離システムは、第1のペンチ部の取付支持部70上に、プレートに直交する回転軸の周りに旋回可能に取り付けられている平刃61を備えている。平刃61は、2つの中央挟扼プレートの間に配置され、ばね63(図4)により、引込位置に弾性的に押しやられており、この引込位置で、平刃61は、2つの中央挟扼プレートの間に、その挟扼端部より引っ込んだ状態で配置されている。平刃61は、以下に説明するような、第2のペンチ部に取り付けられている作動タペット62の自由端に係合して、ストランドの挟扼領域を切離するために、ばねに抗して、作動位置に向かって突き出ることができる。
次に、図5A〜図5Eを参照して、ストランドを分割する1組のペンチ部の動作について説明する。
図5Aは、ペンチ部の開位置を示し、この開位置において、ペンチ部は、中央挟扼プレートの挟扼端部により、ストランドBと接触する。第1のペンチ部のプレート2,3,40は、第2のペンチ部のプレート2’,3’,40’と一緒に挿入される。中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートは、ばね74,75により、アイドル位置に移動する。
回転盤の回転により、取付支持部70,70’は、ストランド供給方向Fに直交する方向に、互いに近づく。ストランドは、一緒に移動すると、中央挟扼プレートの挟扼端部21および側面挟扼プレートの挟扼端部31により挟扼される。ペンチ部は、図5Bに示す中間閉位置に向かって、互いにより近づき、中間閉位置において、一方のペンチ部の中央挟扼プレートが、他方のペンチ部の中間プレートに当接する。この中間閉位置において、中央挟扼プレートの挟扼端部により形成された絞り部は、最小の断面を有している。ケーシングは、ペンチ部の中央挟扼プレートの幅に対応するケーシング中央部に沿って、空になる。側面挟扼プレートの挟扼端部は、開位置の時、中央挟扼プレートの挟扼端部に対して引っ込む。保持プレートの保持端部は、ストランドに当接することにより、中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートにより押された食品を、形成される分割片の中央に向けて案内することができる。
2つの取付支持部が互いにさらに近づくと、中間プレートに当接している中央挟扼プレートは、側面挟扼プレートの間で、外方に摺動し、ペンチ部の側面挟扼プレートは、互いにさらに近づき、図5Cに示すペンチ部の閉位置まで移動する。この閉位置において、側面挟扼プレートは、中央挟扼プレートにより形成された中央絞り部の最小断面と等しい最小断面を有する側面絞り部を形成する。ケーシングは、上記中央部の両側のさらに2つの側面部に沿って、空になる。中央挟扼プレートは、その基板により、側面挟扼プレートの基板に当接した状態で、中間引込位置にある。側面挟扼プレートは、互いに対向して配置されている中間プレートに当接しており、まだ、取付支持部に対してアイドル位置にある。側面挟扼プレートに対して固定的に取り付けられている保持プレートは、全体として円形の外側絞り部を形成し、この外側絞り部の断面は、ストランドの断面よりも小さく、外側絞り部は、食品を保持プレートよりも先に案内する。ケーシングの内圧Pは、ケーシングの空の中央部および空の側面部から分離される。中間閉位置から閉位置に移動するとき、供給方向に対して側面挟扼プレートの上流に配置されているブロックの切込み傾斜部が、ペンチ部の上流で一回転方向(図中、反時計方向)にストランドを回転させ、下流のブロックの切込み傾斜部が、ペンチ部の下流で、逆回転方向にストランドを回転させることにより、捩れた中央部を作る。
支持部70,70’が互いにさらに近づくと、中間プレートに当接している中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートは、ばね74,75に抗して、取付支持部に向かって摺動し、図5Dに示すペンチ部の所謂切離位置に移動する。この切離位置において、主プレートおよび側面挟扼プレートは、引込位置にあり、ここで、中央挟扼プレートは、側面挟扼プレートの基板に当接し、側面挟扼プレートは、基板により、取付支持部に当接する。図5Cの閉位置から図5Dの切離位置まで、取付支持部は互いにさらに近づき、プレートは互いに対して相対移動しない。支持部が互いにさらに近づくと、タペット62は、ブレード61を動かして、ブレード61を作動位置から移動させ、ケーシングの空の捩れた中央部の中央のストランドを切離する。
次に、支持部は、図5Aと同様のペンチ部の開位置を示す図5Eに示すように、互いに離れる。中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートは、ばねの作用により、アイドル位置へ戻る。ケーシングに収容された食品は、ケーシングの空の部分へ戻る。しかしながら、空の捩れたケーシングの小さな尾は、各分割片の端部に残っている。
図6A〜図6C、および図7A,図7Bは、第2の実施形態による1組のペンチ部を示し、前記ペアは、第1のペンチ部201と、ストランドBの両側に配置されている第2のペンチ部201’とを備えている。
各ペンチ部は、第1のローラ202,202’と、支持システム270の第1の連結棒271および第2の連結棒272の端部に、それぞれ、ストランド供給方向と直交する回転軸の周りに回転可能に取り付けられている第2のローラ203,203’とを備えている。図6Aおよび図7Aに示すペンチ部の開位置において、ペンチ部の第1および第2のローラは、一列に交互に配置されており、その回転軸はほぼ揃っている。各ペンチ部は、第1および第2のローラの両側に、凹状保持面204aが設けられている保持ブロック204,204’を備えている。各ペンチ部は、第1のブロック(左側ブロックともいう)と、第2のブロック(右側ブロックともいう)とを備えている。
開位置において、ペンチ部のローラ202,203およびブロック204は、ストランドから離れて、互いに対向して配置されており、ブロック204,204’の保持面204aは、ローラに対して外方にずれている。作動システム(図示せず)により、ペンチ部は、ストランドに横断的に互いに近づき、図6Bおよび図7Bに示す中間閉位置まで移動することができ、中間閉位置において、ペンチ部の第1および第2のローラは、ストランドを挟扼して、第1の中央部に沿って、ケーシングを空にする。この中間閉位置において、ブロックは、保持面により、空になった中央部の両側のストランドに接触している。次に、作動システムは、ペンチ部の支持システムに作用して、第1のローラ202,202’および第1のブロックを、長手方向に、ストランドと平行に、空になった第1の部分と反対側に、左に、同時に移動させるとともに、第2のローラ203,203’および第2のブロックを、長手方向に、空になった中央部と反対側に、右に、同時に移動させることにより、図6Cおよび図7Cに示すペンチ部の閉位置に移動させる。
この長手方向の移動の時、第1および第2のローラは、2つの第2の側面部に沿って、中央部の両側のケーシングから製品を徐々に押す。ケーシングは、ローラにより、空になって平坦になり、ケーシングの空になった平坦な部分を有することになる。製品がケーシングから無くなると、ケーシングは保持手段により保持される。次に、ストランドは、図8の符号261で概略的に示す切離手段により、空になった中央部で切離される。切離後、ペンチ部は、図6Aおよび図7Aの開位置に戻る。
以上、2つの特定の実施形態に関連付けて本発明を説明したが、当然ながら、本発明は、これらの実施形態に些かも限定されず、また上述の手法と等価のあらゆる技術、ならびにそれらの組み合わせが、本発明の範囲内にある場合には、それらの組み合わせは、本発明に含まれることは明らかである。
1,1’,201,201’ ペンチ部
2,2’ 中央挟扼プレート
3,3’ 側面挟扼プレート
4,4’,204,204’ 保持ブロック
4a,204a 保持面
9 第1の回転盤
9’ 第2の回転盤
21,21’,31,31’,121,121’ 挟扼端部
22,32,42 基板
21a,31a,41a 後部
21b,31b,41b,41c 傾斜部
33,71 孔
40,40’ 保持プレート
41,41’ 保持端部
50,50’ 中間プレート
51’ 軸受端部
61 ブレード
62,162 タペット
63 ばね
70,70’,170,170’ 取付支持部
70a 前面
70b 後面
71a 第1の内側肩部
71b 第2の内側肩部
72,73 取付棒
73a 棒
73b 頭部
74 第1のコイル圧縮ばね
75 第2のコイル圧縮ばね
76 案内リング
77 案内管
78 補助案内棒
101 第1のペンチ
101’ 第2のペンチ
102,102’ 挟扼プレート
202,202’ 第1のローラ
203,203’ 第2のローラ
261 切離手段
270 支持システム
271 第1の連結棒
272 第2の連結棒
A,A’ 回転軸
B ストランド
C,C’ 回転軸
F ストランド供給方向
P 内圧

Claims (18)

  1. ソーセージ等の製造用の、連続的なストランド(B)を分割する装置であって、
    ストランドを挟扼するために、作動手段により、開位置から閉位置に互いに近づくように移動できる少なくとも1組の対向しているペンチ部(1,1’;201,201’)を備え、
    このペアの各ペンチ部は、挟扼手段(2,2’,3,3’;202,202’;203,203’)を備えており、前記挟扼手段は、第1の位置で、ストランド中央部に沿ってストランドを挟扼するように前記作動手段(70,9;70’,9’)により操作され、次いで、第2の位置に移動して、該中央部の両側のストランド側面部に沿ってストランドを挟扼することができるようになっている分割装置において、
    前記ペアの各ペンチ部は、中央挟扼手段(2,2’)と、該中央挟扼手段の両側に配置されている側面挟扼手段(3,3’)とを備えており、
    前記作動手段(70,9;70’,9’)は、第1の位置で、ストランド中央部に沿ってストランドを挟扼するために、各ペンチ部の中央挟扼手段および側面挟扼手段をストランドに横断的に移動させ、次いで、ストランド側面部に沿って、中央挟扼手段の両側でストランドを挟扼するために、側面挟扼手段をストランドに横断的に動かして、第2の位置に移動させることができるようになっていることを特徴とする分割装置。
  2. 各ペンチ部(1,1’,201,201’)は、さらに、前記挟扼手段の両側に配置されている保持手段(4,4’;204,204’)を備えており、
    前記保持手段は、前記ストランドを保持するために、各ペンチ部の閉位置で、側面部の両側に配置されているストランドの外側部でストランドに当接するために、前記作動手段により移動することができるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の分割装置。
  3. 前記保持手段は、前記挟扼手段の両側に配置されている少なくとも1つの保持ブロック(4,4’;204,204’)を備えており、
    前記保持ブロックには、保持面(4a,204a)が設けられており、該保持面は、各ペンチ部の開位置および閉位置で、前記挟扼手段に対して横断的に外方にずれていることを特徴とする請求項に記載の分割装置。
  4. −前記中央挟扼手段は、端部に挟扼端部(21)が設けられている少なくとも1つの中央挟扼プレート(2,2’)を備え、
    −前記側面挟扼手段は、前記中央挟扼プレートの両側に配置され、端部に挟扼端部(31)が設けられている少なくとも1つの側面挟扼プレート(3,3’)を備え、
    前記2つのペンチ部は、該ペンチ部が閉位置に移動するとき、ペンチ部の中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートが、それぞれ、その挟扼端部により、断面が徐々に減少する、1つの中央通路または中央絞り部、および、2つの側面通路または側面絞り部を形成するように、互いに対してずれており、
    各ペンチ部に対して、側面挟扼プレート(3)の挟扼端部(31)は、ペンチ部の開位置で、中央挟扼プレート(2)の挟扼端部(21)に対して横断的に外方にずれており、
    前記作動手段(70,9;70’,9’)は、
    −側面通路および中央通路の断面を徐々に且つ同時に小さくするように、中央挟扼プレート(2)および側面挟扼プレート(3)をペンチ部の開位置から中間閉位置に移動させ、この中間閉位置において、中央通路は最小の断面を有し、側面通路は中央通路の最小断面よりも大きい断面を有しており、
    −次いで、側面通路の断面を徐々に小さくするように、側面挟扼プレート(3)を中間閉位置から閉位置に移動させ、この閉位置において、側面通路は中央通路の最小断面と同じ最小断面を有していることを特徴とする請求項記載の分割装置。
  5. 各ブロック(4)は、各側面挟扼プレート(3)の外側に配置され、端部に保持端部(41)が設けられている少なくとも1つの保持プレート(40)を備えており、保持端部の後部(41a)は前記保持面(4a)を形成し、保持端部は、ペンチ部の開位置で、側面挟扼プレート(3)の挟扼端部(31)に対して横断的に外方にずれており、
    前記保持プレートは、それぞれ、その保持端部により、ペンチ部が閉位置に移動する時に断面が徐々に減少する外側通路を形成し、
    前記作動手段(70,9;70’,9’)は、外側通路の断面を徐々に且つ同時に小さくするように、保持プレート(40)を開位置から中間閉位置に移動させ、この中間閉位置において、外側通路は側面通路の最小断面よりも大きい断面を有しており、次いで、保持プレート(40)を中間閉位置から閉位置に移動させ、この閉位置において、外側通路は側面通路の最小断面よりも大きい断面を有していることを特徴とする請求項またはに記載の分割装置。
  6. ブロック(4)の各保持プレート(40)の保持端部(41)は、保持面(4a)を形成し、上部(41b)および下部(41c)が延在している後部(41a)を有しており、
    −各ペンチ部は、各保持プレートが切込み上部(41b)および連続下部(41c)を有するブロックと、各保持プレートが切込み下部および連続上部を有するブロックとを備え、
    −2つの対向しているブロックに対して、一方のペンチ部のブロックの各保持プレートは、切込み上部および連続下部を有し、他方のペンチ部のブロックの各保持プレートは、連続上部および切込み下部を有していることを特徴とする請求項記載の分割装置。
  7. 各ペンチ部(1,1’)は、少なくとも2つの中央挟扼プレート(2,2’)、および/または該中央挟扼プレートの両側に位置する少なくとも2つの側面挟扼プレート(3,3’)を備えていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の分割装置。
  8. 各ペンチ部(1,1’)は、少なくとも4つの中央挟扼プレート(2)と、該中央挟扼プレートの両側に位置する少なくとも2つの側面挟扼プレート(3)とを備えていることを特徴とする請求項記載の分割装置。
  9. 各ペンチ部(1,1’)は、前記中央挟扼プレート、および側面挟扼プレートの両側の少なくとも2つの保持プレート(40)を備えていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の分割装置。
  10. 各ペンチ部(1,1’)は、中央挟扼プレート(2)および側面挟扼プレート(3)の両側に少なくとも4つの保持プレート(40)を備えていることを特徴とする請求項記載の分割装置。
  11. 各ペンチ部(1,1’)の中央挟扼プレート(2,2’)、および側面挟扼プレート(3,3’)は、取付支持部(70,70’)に取り付けられており、前記作動手段は、ストランド供給方向(F)と直交する往復運動に応じて、取付支持部を移動させることができ、中央挟扼プレート(2)は、その取付支持部に摺動自在に取り付けられており、第1の弾性手段(74)によりアイドル位置に移動し、一方のペンチ部の前記中央挟扼プレートは、ペンチ部の中間閉位置で、他方のペンチ部の中間プレート(50,50’)の軸受端部(51’)に当接し、ペンチ部が中間閉位置から閉位置に移動するとき、その取付支持部に対して移動して中間引込位置に移動することができるようになっていることを特徴とする請求項10のいずれかに記載の分割装置。
  12. ストランドを切離するために、作動手段(62)により、隣接した2つの中央挟扼プレート間を移動することができる、前記1組のペンチ部と結合している少なくとも1つのブレード(61)を備えている切離手段を備えていることを特徴とする請求項11のいずれかに記載の分割装置。
  13. ブレード(61)は、第1のペンチ部(1)の取付支持部(70)に旋回可能に取り付けられており、前記作動手段により、前記ブレードが引込位置と切離作動位置の間を旋回可能であり、ブレード(61)は、弾性戻り手段により、その引込位置に移動し、作動手段は、ペアの第2のペンチ部(1’)に取り付けられているとともに、第2のペンチ部の取付支持部(70’)に取り付けられているタペット(62)を備えており、このタペットは、弾性戻り手段に抗してブレードをその作動位置に向けて動かすために、ブレード(61)に当接可能であることを特徴とする請求項11または12に記載の分割装置。
  14. 側面挟扼プレート(3,3’)は、その取付支持部(70,70’)に摺動自在に取り付けられており、第2の弾性手段(75)によりアイドル位置に移動し、一方のペンチ部の前記側面挟扼プレートは、ペンチ部の閉位置で、他方のペンチ部の中間プレート(50,50’)の軸受端部(51’)に当接可能であり、中央挟扼プレートおよび側面挟扼プレートは、前記ペンチ部が、その取付支持部に接近することによって、閉位置から所謂切離位置に移動するとき、その取付支持部に対して移動して引込位置に移動可能であり、タペット(62)は、閉位置から切離位置に移動するとき、ブレード(61)をその引込位置から作動位置に移動させるようになっていることを特徴とする請求項13記載の分割装置。
  15. ケーシングで被われた食品から成る連続的なストランドを分割する方法であって、ストランドを挟扼することによって、食品を押し出し、ケーシングの部分に沿ってケーシングを空にする挟扼ステップを含む方法であって、
    前記挟扼ステップでは、
    −挟扼手段の第1の位置で、第1のケーシング中央部に沿ってケーシングを空にするために、ケーシングを挟扼し、
    −次いで、第1の位置に対して挟扼手段を移動させた後、第2の位置で、前記中央部の両側に配置されている2つのケーシング側面部に沿ってケーシングを空にするために、前記中央部の両側のケーシングを挟扼するようになっていることを特徴とする分割方法。
  16. 前記挟扼ステップの際、前記中央部および側面部から食品を押す時に食品の移動を案内するとともに、前記側面部に沿ってストランドの所定の断面を維持するために、前記側面部に隣接しているケーシング外側部に沿って、ストランドを保持することを特徴とする請求項15記載の分割方法。
  17. 前記中央部を空にする前に、前記2つの側面部に沿ったケーシングの挟扼を開始することを特徴とする請求項15記載の分割方法。
  18. 前記側面部に沿ってケーシングを挟扼した後、前記中央部でケーシングを切離する切離ステップを含むことを特徴とする請求項1517のいずれかに記載の分割方法。
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