JP6190238B2 - 燃焼制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、予混合圧縮着火(PCCI)燃焼を行うエンジンの燃焼制御装置に関するものである。
予混合圧縮着火燃焼を行うエンジンの燃焼制御装置としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載の燃焼制御装置は、エンジンの低負荷域において、圧縮行程の比較的早期に燃料噴射弁により第1噴射量の燃料噴射を行った後、圧縮行程終盤における予混合気の冷炎反応が開始する頃に燃料噴射弁により第2噴射量の燃料噴射を行うというものである。
特開2004−100603号公報
ところで、エンジンの高負荷域において単に2回の燃料噴射を行うだけでは、多くのスモーク及びCOが発生することがある。しかし、上記従来技術においては、そのようなスモーク及びCOの発生抑制については何ら考慮されていない。
本発明の目的は、エンジンの高負荷域においてスモーク及びCOを低減することができる燃焼制御装置を提供することである。
本発明は、予混合圧縮着火燃焼を行うエンジンの燃焼制御装置において、エンジンの燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、第1の燃料噴射を実施してから第2の燃料噴射を実施するように、燃料噴射弁を制御する第1の噴射弁制御手段と、エンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、負荷検出手段により検出されたエンジンの負荷が基準負荷以上のときに、第2の燃料噴射が実施された後に第3の燃料噴射を実施するように、燃料噴射弁を制御する第2の噴射弁制御手段とを備え、第1の噴射弁制御手段は、第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射の燃料噴射量及び燃料噴射時期を決定する第1の決定手段を有し、第2の噴射弁制御手段は、第3の燃料噴射の燃料噴射量を決定する第2の決定手段と、第1の決定手段により決定された第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射のうち何れか一方の燃料噴射量から、第2の決定手段により決定された第3の燃料噴射の燃料噴射量分を減量する減量手段とを有することを特徴とするものである。
このように本発明の燃焼制御装置においては、エンジンの負荷が基準負荷以上のときは、第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射が順次実施された後に第3の燃料噴射を実施するように、燃料噴射弁を制御すると共に、第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射のうち何れか一方の燃料噴射量から第3の燃料噴射の燃料噴射量分を減量することにより、第1の燃料噴射による混合気の燃焼が進行する前に、第2の燃料噴射により燃焼室内に供給された燃料を混合、拡散することができる。これにより、第2の燃料噴射を実施した直後に燃料噴射弁の近傍に存在するリッチな混合気の燃焼が抑制されるため、スモーク及びCOを低減することができる。また、第3の燃料噴射の燃料噴射量を少量とした場合には、ペネトレーションが弱いため、第3の燃料噴射により燃焼室内に供給された燃料の噴霧到達距離が短くなり、燃焼室内において空気が残存している燃焼室中央領域で第3の燃料噴射による混合気の燃焼が行われる。従って、スモーク及びCOを一層低減することができる。
好ましくは、減量手段は、第1の燃料噴射の燃料噴射量から第3の燃料噴射の燃料噴射量分を減量し、第1の噴射弁制御手段は、前記負荷検出手段により検出された前記エンジンの負荷が基準負荷以上のときに、第1の決定手段により決定された第2の燃料噴射の燃料噴射時期を進角する進角手段を有する。このようにエンジンの負荷が基準負荷以上のときは、第2の燃料噴射の燃料噴射時期を進角することにより、燃焼室内の温度が低い状態で第2の燃料噴射が行われることになる。このため、第2の燃料噴射による着火遅れが長くなり、第2の燃料噴射により燃焼室内に供給された燃料と空気との混合期間が長くなるため、スモーク及びCOを確実に低減することができる。また、第2の燃料噴射が終了するタイミングが早くなるため、第1の燃料噴射による混合気の燃焼が進行する前に、第2の燃料噴射により燃焼室内に供給された燃料が混合、拡散されるようになる。従って、第2の燃料噴射を実施した直後に燃料噴射弁の近傍に存在するリッチな混合気の燃焼が抑制されるため、スモーク及びCOを更に低減することができる。
また、減量手段は、第2の燃料噴射の燃料噴射量から第3の燃料噴射の燃料噴射量分を減量しても良い。この場合には、第2の燃料噴射の燃料噴射量が減少するため、第2の燃料噴射の噴射期間が短くなる。このため、第1の燃料噴射による混合気の燃焼が進行する前に、第2の燃料噴射が終了するため、第2の燃料噴射により燃焼室内に供給された燃料が混合、拡散されるようになる。従って、第2の燃料噴射を実施した直後に燃料噴射弁の近傍に存在するリッチな混合気の燃焼が抑制されるため、スモーク及びCOを確実に低減することができる。
また、好ましくは、第3の燃料噴射の燃料噴射量は、第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射の燃料噴射量よりも少ない。この場合には、ペネトレーションが弱くなるため、第3の燃料噴射により燃焼室内に供給された燃料の噴霧到達距離が短くなり、燃焼室内において空気が残存している燃焼室中央領域で第3の燃料噴射による混合気の燃焼が行われる。従って、スモーク及びCOを確実に低減することができる。
本発明によれば、エンジンの高負荷域においてスモーク及びCOを低減することができる。これにより、優れた予混合圧縮着火燃焼を実現することが可能となる。
本発明に係る燃焼制御装置の一実施形態を備えたディーゼルエンジンを示す概略構成図である。 図1に示したECUにより実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。 図2に示した処理により設定される1回目のメイン燃料噴射、2回目のメイン燃料噴射、アフター燃料噴射の燃料噴射量及び燃料噴射時期の一例を示す図である。 エンジン回転数とエンジン負荷との関係の一例を示す領域マップである。 アフター燃料噴射を実施しない場合の燃焼室内の燃焼イメージを示す図である。 アフター燃料噴射を実施した場合の燃焼室内の燃焼イメージを示す図である。 熱発生率波形の一例を比較して示すグラフである。 燃焼室内の温度(筒内ガス温度)の一例を比較して示すグラフである。 スモーク及びCOの排出量の一例を比較して示すグラフである。 本発明に係る燃焼制御装置の他の実施形態として、図2に示した処理手順の詳細の変形例を示すフローチャートである。 図10に示した処理により設定される1回目のメイン燃料噴射、2回目のメイン燃料噴射、アフター燃料噴射の燃料噴射量及び燃料噴射時期の一例を示す図である。 熱発生率波形の一例を比較して示すグラフである。 スモーク及びCOの排出量の一例を比較して示すグラフである。
以下、本発明に係る燃焼制御装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る燃焼制御装置の一実施形態を備えたディーゼルエンジンを示す概略構成図である。同図において、本実施形態に係るディーゼルエンジン1は、4気筒直列ディーゼルエンジンである。ディーゼルエンジン1はエンジン本体2を備え、このエンジン本体2には4つのシリンダ3が設けられている。
各シリンダ3には、燃焼室4内に燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)5がそれぞれ配設されている。インジェクタ5は、噴射ノズル5aから放射状に燃料を噴射する。各インジェクタ5はコモンレール6に接続されており、コモンレール6に貯留された高圧燃料が各インジェクタ5に常時供給されている。
エンジン本体2には、燃焼室4内に空気を吸入するための吸気通路7がインテークマニホールド8を介して接続されている。また、エンジン本体2には、燃焼後の排気ガスを排出するための排気通路9がエキゾーストマニホールド10を介して接続されている。
吸気通路7には、上流側から下流側に向けてエアクリーナー11、ターボ過給機12のコンプレッサ13、インタークーラー14及びスロットルバルブ15が設けられている。排気通路9には、上流側から下流側に向けてターボ過給機12のタービン16及び触媒付きDPF17が設けられている。
また、ディーゼルエンジン1は、燃焼後の排気ガスの一部を燃焼室4内に還流する排気再循環(EGR)ユニット18を備えている。EGRユニット18は、吸気通路7とエキゾーストマニホールド10とを繋ぐEGR通路19と、エキゾーストマニホールド10から吸気通路7への排気再循環ガス(EGRガス)の還流量を調整するEGRバルブ20と、EGR通路19を通るEGRガスを冷却するEGRクーラ21と、このEGRクーラ21をバイパスするようにEGR通路19に接続されたバイパス通路22と、EGRガスの流路をEGRクーラ21側またはバイパス通路22側に切り替える切替弁23とを有している。
上記の各インジェクタ5、スロットルバルブ15、EGRバルブ20及び切替弁23は、電子制御ユニット(ECU)24によって制御される。ECU24には、クランク角センサ25及びアクセルセンサ26が接続されている。
クランク角センサ25は、図示しないピストンが連結されるクランク軸の回転角度(クランク角)を検出することで、エンジン本体2の回転数(エンジン回転数)を検出するセンサである。アクセルセンサ26は、エンジン本体2の負荷(エンジン負荷)として、アクセルペダルの踏込み角(アクセル開度)を検出するセンサ(負荷検出手段)である。
ここで、インジェクタ5、スロットルバルブ15、EGRユニット18、ECU24、クランク角センサ25及びアクセルセンサ26は、本実施形態の燃焼制御装置28を構成している。燃焼制御装置28は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程という1サイクル毎に、燃焼室4内に空気を吸入すると共に各インジェクタ5から燃焼室4内に燃料を複数回に分けて噴射(分割噴射)して、予混合圧縮着火燃焼(PCCI)を行うように制御する。
図2は、ECU24により実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。本処理は、クランク角センサ25及びアクセルセンサ26の検出信号を入力し、所定のステップを行い、インジェクタ5を制御する処理である。なお、本処理は、1サイクル毎に実行される。
同図において、まずアフター燃料噴射フラグFを0に初期設定する(手順S101)。続いて、クランク角センサ25により検出されたエンジン回転数とアクセルセンサ26により検出されたエンジン負荷とに基づいて、図3に示すように、1回目のメイン燃料噴射(第1の燃料噴射)及びこの後に実施される2回目のメイン燃料噴射(第2の燃料噴射)の燃料噴射量及び燃料噴射時期を決定する(手順S102)。このとき、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量は、1回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量よりも少なくする。1回目のメイン燃料噴射の開始時期は、例えばピストン(図示せず)が圧縮上死点(TDC)に達した直後である。
続いて、アクセルセンサ26により検出されたエンジン負荷が基準負荷A(図4参照)以上であるかどうかを判断する(手順S103)。ここで、図4には、PCCIにおいて、燃料を噴射する回数をエンジン回転数とエンジン負荷とにより規定した領域マップが示されている。基準負荷Aは、エンジン回転数とエンジン負荷とによる領域マップの境界に応じて設定されている。例えば、エンジン回転数が所定値に達するまでは、基準負荷Aは一定値となるように設定され、エンジン回転数が所定値を超えると、エンジン回転数が高くなるに従って基準負荷Aが低くなるように設定されている。
エンジン負荷が基準負荷A以上であると判断されたときは、図3に示すように、2回目のメイン燃料噴射の後に実施される補助的なアフター燃料噴射(第3の燃料噴射)の燃料噴射量及び燃料噴射時期を決定する(手順S104)。このとき、アフター燃料噴射の燃料噴射量は、クランク角センサ25により検出されたエンジン回転数とアクセルセンサ26により検出されたエンジン負荷とに基づいて求めても良いし、予め決められた一定値としても良い。また、アフター燃料噴射の燃料噴射時期は、例えば予め決められた時期とする。
続いて、図3に示すように、1回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量からアフター燃料噴射の燃料噴射量分を減量することで、上記手順102で決定された1回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量を変更する(手順S105)。なお、1回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量を減量しても、アフター燃料噴射の燃料噴射量が1回目及び2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量よりも少なくなるように、アフター燃料噴射の燃料噴射量を設定する。
続いて、図3に示すように、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射時期を、1回目のメイン燃料噴射の開始から2回目のメイン燃料噴射の開始までの噴射インターバルの制約内で進角する(手順S106)。このとき、手順S105で1回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量を減量することで1回目のメイン燃料噴射の噴射期間が短縮する分だけ、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射時期を進角する。そして、アフター燃料噴射フラグFを1にセットする(手順S107)。
手順S107が実行された後、または手順S103でエンジン負荷が基準負荷Aよりも高くないと判断されたときは、1回目のメイン燃料噴射を実施するように、インジェクタ5を制御する(手順S108)。
ここで、手順S104〜S107が実行されたときは、手順S105で変更された燃料噴射量及び手順S102で決定された燃料噴射時期に従って、1回目のメイン燃料噴射を実施する。手順S103でエンジン負荷が基準負荷Aよりも高くないと判断されたときは、手順S102で決定された燃料噴射量及び燃料噴射時期に従って、1回目のメイン燃料噴射を実施する。
続いて、2回目のメイン燃料噴射を実施するように、インジェクタ5を制御する(手順S109)。ここで、手順S104〜S107が実行されたときは、手順S102で決定された燃料噴射量及び手順S106で進角された燃料噴射時期に従って、2回目のメイン燃料噴射を実施する。手順S103でエンジン負荷が基準負荷Aよりも高くないと判断されたときは、手順S102で決定された燃料噴射量及び燃料噴射時期に従って、2回目のメイン燃料噴射を実施する。
続いて、アフター燃料噴射フラグFが1であるかどうかを判断する(手順S110)。アフター燃料噴射フラグFが1でなく0であると判断されたときは、アフター燃料噴射を実施すること無く、本処理を終了する。アフター燃料噴射フラグFが1であると判断されたときは、手順S104で決定された燃料噴射量及び燃料噴射時期に従ってアフター燃料噴射を実施するように、インジェクタ5を制御し(手順S111)、本処理を終了する。
以上の処理により、エンジン負荷が基準負荷A以上のときは、1回目のメイン燃料噴射及び2回目のメイン燃料噴射を順次実施した後に、アフター燃料噴射を実施し、エンジン負荷が基準負荷Aよりも低いときは、1回目のメイン燃料噴射及び2回目のメイン燃料噴射を順次実施した後に、アフター燃料噴射は実施しないこととなる。
以上において、ECU24は、第1の燃料噴射を実施してから第2の燃料噴射を実施するように、燃料噴射弁5を制御する第1の噴射弁制御手段と、負荷検出手段26により検出されたエンジン1の負荷が基準負荷A以上のときに、第2の燃料噴射が実施された後に第3の燃料噴射を実施するように、燃料噴射弁5を制御する第2の噴射弁制御手段とを構成する。
このとき、図2に示す手順S102,S103,S106,S108,S109は、上記第1の噴射弁制御手段として機能する。より具体的には、同手順S102は、第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射の燃料噴射量及び燃料噴射時期を決定する第1の決定手段として機能する。同手順S103,S106は、負荷検出手段26により検出されたエンジン1の負荷が基準負荷A以上のときに、第1の決定手段により決定された第2の燃料噴射の燃料噴射時期を進角する進角手段として機能する。
また、図2に示す手順S103〜S105,S107,S110,S111は、上記第2の噴射弁制御手段として機能する。より具体的には、同手順S104は、第3の燃料噴射の燃料噴射量を決定する第2の決定手段として機能する。同手順S105は、第1の決定手段により決定された第1の燃料噴射の燃料噴射量から、第2の決定手段により決定された第3の燃料噴射の燃料噴射量分を減量する減量手段として機能する。
ところで、エンジン負荷の増加に伴って1回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量が増加すると、1回目のメイン燃料噴射の噴射期間が長くなることから、噴射インターバルの制約上2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射時期を遅角させる必要がある。このため、1回目のメイン燃料噴射により燃焼室4内に供給された燃料と空気との混合気の燃焼が大幅に進行してから、2回目のメイン燃料噴射が実施されることになる。従って、図5に示すように、1回目のメイン燃料噴射による燃焼の進行によって燃焼室4内が火炎に包まれた状態で、2回目のメイン燃料噴射が実施されたときに、2回目のメイン燃料噴射により燃焼室4内に供給された燃料の噴霧が混合、拡散する前に、1回目のメイン燃料噴射による燃焼の影響を受け、2回目のメイン燃料噴射を実施した直後にインジェクタ5の噴射ノズル5aの近傍に存在するリッチな混合気まで火炎が進行して燃焼するようになる。その結果、リッチな混合気の燃焼に起因するスモーク及びCOが発生しやすくなる。
これに対し本実施形態では、エンジン負荷が基準負荷A以上のときは、1回目のメイン燃料噴射及び2回目のメイン燃料噴射に続いて、アフター燃料噴射を実施する。このとき、1回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量からアフター燃料噴射の燃料噴射量分を減量すると共に、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射時期を進角する。
これにより、燃焼室4内の温度が低い状態で2回目のメイン燃料噴射が実施されることになるため、2回目のメイン燃料噴射による着火遅れが長くなり、2回目のメイン燃料噴射により燃焼室4内に供給された燃料と空気とが混合、拡散する期間が長くなる。また、2回目のメイン燃料噴射が終了するタイミングが早くなるので、図6に示すように、1回目のメイン燃料噴射による燃焼の進行によって燃焼室4内が火炎に包まれる前に、2回目のメイン燃料噴射により燃焼室4内に供給された燃料の噴霧が混合し、燃焼室4の外側に拡散してから燃焼されるようになる。従って、2回目のメイン燃料噴射を実施した直後にインジェクタ5の噴射ノズル5aの近傍に存在するリッチな混合気の燃焼が抑制され、燃料の噴霧が燃焼室4の外側へ拡散した状態で燃焼されるようになる。以上により、エンジン1の高負荷域におけるスモーク及びCOの発生を抑制することができる。
また、アフター燃料噴射の燃料噴射量は少量であるため、ペネトレーション(貫徹力)が弱く、アフター燃料噴射により燃焼室4内に供給された燃料の噴霧の到達距離が短くなる。従って、図6に示すように、燃焼室4内において空気が残存している中央領域Cで混合、拡散し燃焼が行われることになる。これにより、エンジン1の高負荷域におけるスモーク及びCOの発生を一層抑制することができる。
図7は、熱発生率波形の一例を比較して示したものである。図7において、破線Pは、アフター燃料噴射を実施しない場合の熱発生率波形を示し、実線Qは、上記のようにアフター燃料噴射を実施すると共に、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射時期を進角した場合の熱発生率波形を示している。
図8は、燃焼室4内の温度(筒内ガス温度)の一例を比較して示したものである。図8において、破線Pは、アフター燃料噴射を実施しない場合の筒内ガス温度を示し、実線Qは、上記のようにアフター燃料噴射を実施すると共に、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射時期を進角した場合の筒内ガス温度を示している。2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射時期を進角した場合には、その進角に伴って2回目のメイン燃料噴射の開始時の筒内ガス温度が低下している。
図9は、スモーク及びCOの排出量の一例を比較して示したものである。図9(a)から分かるように、上記のようにアフター燃料噴射を実施すると共に、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射時期を進角した場合には、アフター燃料噴射を実施しない場合に比べてスモークの排出量が減少している。図9(b)から分かるように、上記のようにアフター燃料噴射を実施すると共に、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射時期を進角した場合には、アフター燃料噴射を実施しない場合に比べてCOの排出量が減少している。
図10は、本発明に係る燃焼制御装置の他の実施形態として、ECU24により実行される処理手順の詳細の変形例を示すフローチャートである。図中、図2に示すフローチャートと同様の手順には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図10において、図2に示すフローチャートと同様に手順S101〜S103を実行し、手順S103でエンジン負荷が基準負荷以上であると判断されると、図2に示すフローチャートと同様にアフター燃料噴射の燃料噴射量及び燃料噴射時期を決定する(手順S104)。
続いて、図11に示すように、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量からアフター燃料噴射の燃料噴射量分を減量することで、上記手順102で決定された2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量を変更する(手順S120)。このとき、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量を減量しても、アフター燃料噴射の燃料噴射量が1回目及び2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量よりも少なくなるように、アフター燃料噴射の燃料噴射量を設定する。なお、本処理では、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射の進角は行わない。
そして、アフター燃料噴射フラグFを1にセットする(手順S107)。その後、図2に示すフローチャートと同様に、手順S108〜S110を順次実行する。
以上において、図10に示す手順S103,S104,S120,S107,S110,S111は、上述した第2の噴射弁制御手段として機能する。より具体的には、同手順S120は、第1の決定手段により決定された第2の燃料噴射の燃料噴射量から、第2の決定手段により決定された第3の燃料噴射の燃料噴射量分を減量する減量手段として機能する。
ところで、エンジン負荷の増加に伴って2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量が増加すると、2回目のメイン燃料噴射の噴射期間が長くなるため、1回目のメイン燃料噴射により燃焼室4内に供給された燃料と空気との混合気の燃焼が進行してから、2回目のメイン燃料噴射が終了する。このため、2回目のメイン燃料噴射の後半では、2回目のメイン燃料噴射により供給された燃料の噴霧が混合、拡散する前に、2回目のメイン燃料噴射を実施した直後にインジェクタ5の噴射ノズル5aの近傍に存在するリッチな混合気が、1回目のメイン燃料噴射による燃焼の進行によって火炎に包まれた状態で燃焼する。その結果、スモーク及びCOが発生しやすくなる。
これに対し本実施形態では、エンジン負荷が基準負荷以上のときは、1回目のメイン燃料噴射及び2回目のメイン燃料噴射に続いて、アフター燃料噴射を実施する。このとき、2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量からアフター燃料噴射の燃料噴射量分を減量する。
このように2回目のメイン燃料噴射の燃料噴射量が減少するため、2回目のメイン燃料噴射の噴射期間が短くなる。このため、1回目のメイン燃料噴射により燃焼室4内に供給された燃料と空気との混合気の燃焼が進行する前に、2回目のメイン燃料噴射が終了するため、1回目のメイン燃料噴射による燃焼の進行によって燃焼室4内が火炎に包まれる前に、2回目のメイン燃料噴射により供給された燃料の噴霧が混合、拡散される。従って、2回目のメイン燃料噴射を実施した直後にインジェクタ5の噴射ノズル5aの近傍に存在するリッチな混合気の燃焼が抑制されるようになる。これにより、エンジン1の高負荷域におけるスモーク及びCOの発生を抑制することができる。
また、上記実施形態と同様に、アフター燃料噴射の燃料噴射量は少量であるため、ペネトレーション(貫徹力)が弱く、アフター燃料噴射により燃焼室4内に供給された燃料の噴霧の到達距離が短くなる。従って、燃焼室4内において空気が残存している中央領域で混合、拡散し燃焼が行われるため、エンジン1の高負荷域におけるスモーク及びCOの発生を一層抑制することができる。
図12は、熱発生率波形の一例を比較して示したものである。図12において、破線Pは、アフター燃料噴射を実施しない場合の熱発生率波形を示し、実線Qは、上記のようにアフター燃料噴射を実施した場合の熱発生率波形を示している。
図13は、スモーク及びCOの排出量の一例を比較して示したものである。図13(a)から分かるように、上記のようにアフター燃料噴射を実施した場合には、アフター燃料噴射を実施しない場合に比べてスモークの排出量が減少している。図13(b)から分かるように、上記のようにアフター燃料噴射を実施した場合には、アフター燃料噴射を実施しない場合に比べてCOの排出量が減少している。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、エンジン負荷が基準負荷以上のときは、1回目及び2回目のメイン燃料噴射に続いてアフター燃料噴射を実施し、エンジン負荷が基準負荷よりも低いときは、1回目及び2回目のメイン燃料噴射の後にアフター燃料噴射を実施しないようにしたが、特にその形態には限られない。例えば、エンジン負荷が高基準負荷以上のときは、1回目及び2回目のメイン燃料噴射に続いてアフター燃料噴射を実施し、エンジン負荷が低基準負荷以上であり且つ高基準負荷よりも低いときは、1回目及び2回目のメイン燃料噴射の後にアフター燃料噴射を実施しないようにし、エンジン負荷が低基準負荷よりも低いときは、未燃分を燃やすために、1回目及び2回目のメイン燃料噴射に続いてアフター燃料噴射を実施しても良い。
また、上記実施形態では、1サイクル毎に2回のメイン燃料噴射を実施しているが、1サイクル毎にメイン燃料噴射を3回以上実施しても良い。なお、メイン燃料噴射を3回以上実施する場合には、最後のメイン燃料噴射が第2の燃料噴射に相当し、その一つ前のメイン燃料噴射が第1の燃料噴射に相当する。
1…ディーゼルエンジン、4…燃焼室、5…インジェクタ(燃料噴射弁)、24…ECU(第1の噴射弁制御手段、第2の噴射弁制御手段、第1の決定手段、第2の決定手段、減量手段)、26…アクセルセンサ(負荷検出手段)、28…燃焼制御装置。

Claims (2)

  1. 予混合圧縮着火燃焼を行うエンジンの燃焼制御装置において、
    前記エンジンの燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    1回目のメイン燃料噴射である第1の燃料噴射を実施してから2回目のメイン燃料噴射である第2の燃料噴射を実施するように、前記燃料噴射弁を制御する第1の噴射弁制御手段と、
    前記エンジンの回転数を検出するセンサと、
    前記エンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、
    前記負荷検出手段により検出された前記エンジンの負荷が基準負荷以上のときに、前記第2の燃料噴射が実施された後にアフター燃料噴射である第3の燃料噴射を実施するように、前記燃料噴射弁を制御する第2の噴射弁制御手段とを備え、
    前記第1の噴射弁制御手段は、前記エンジンの回転数と前記エンジンの負荷とに基づいて、前記第1の燃料噴射及び前記第2の燃料噴射の燃料噴射量及び燃料噴射時期を決定する第1の決定手段と、前記エンジンの負荷が前記基準負荷以上のときに、前記第2の燃料噴射の燃料噴射時期を前記第1の決定手段により決定された前記第2の燃料噴射の燃料噴射時期から進角した燃料噴射時期に変更する進角手段とを有し、
    前記第2の噴射弁制御手段は、前記第3の燃料噴射の燃料噴射量を決定する第2の決定手段と、前記第1の燃料噴射の燃料噴射量を前記第1の決定手段により決定された前記第1の燃料噴射の燃料噴射量から前記第2の決定手段により決定された前記第3の燃料噴射の燃料噴射量分だけ減量した燃料噴射量に変更する減量手段とを有し、
    前記第1の噴射弁制御手段は、前記エンジンの負荷が前記基準負荷以上のときは、前記減量手段により変更された燃料噴射量及び前記第1の決定手段により決定された燃料噴射時期に従って前記第1の燃料噴射を実施し、その後前記第1の決定手段により決定された燃料噴射量及び前記進角手段により変更された燃料噴射時期に従って前記第2の燃料噴射を実施するように、前記燃料噴射弁を制御することを特徴とする燃焼制御装置。
  2. 前記第3の燃料噴射の燃料噴射量は、前記第1の燃料噴射及び前記第2の燃料噴射の燃料噴射量よりも少ないことを特徴とする請求項1記載の燃焼制御装置。
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