JP6190197B2 - 触覚型ソレノイド - Google Patents

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Description

本発明は、例えばタッチ式入力装置に使用され、触覚フィードバックを与える触覚型ソレノイドに関する。
触覚型ソレノイドとして、例えば特許文献1には、図5に示すように、中央開放エリアを有するプラスチックフレーム101と、プラスチックフレーム101の下部長脚101Aと上部長脚101Bに固定された固定極102と可動極103と、固定極102に装着されたコイル104とを備えたものが記載されている。
この触覚型ソレノイドは、コイルに電流がオンおよびオフされると、可動極103が固定極102に吸引および離されることにより、下部長脚101Aと上部長脚101B間の側片101Cが弾性変形して、上部長脚101Bに連結された不図示のタッチスクリーンフレーム(被振動体)が振動する。
特開2010−27613号公報
上記の触覚型ソレノイドは、固定極102による磁気吸引力とプラスチックフレーム101の一部である側片101Cの弾性力を利用して可動極103の動きを制御している。
しかしながら、プラスチックからなる側片101Cは、環境温度によって弾性率が比較的大きく変化する傾向があり、その結果、環境温度によっては所定の振動量が得られず、良好な触覚フィードバックが得られない可能性があった。
また、固定極102と可動極103は、弾性変形を生じる側片101Cが一体化された中空のプラスチックフレームにより支持されているため、側片101Cの捩じれなどによって振動方向が安定せず、その結果、所定の振動量が得られず、良好な触覚フィードバックが得られない可能性があった。
そこで本発明は、従来技術が抱える上記課題を解決し得る触覚型ソレノイドを提供しようとするものである。
以下、上記の課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意な組み合わせで採用することができる。
第1の本発明は、被振動体に振動を与えるために用いられる触覚型ソレノイドであって、
平板のベース部材と、
前記ベース部材に固定され、コイルが巻回された、第1長脚と第1短脚を有するL字型の固定極と、
記コイルへの給電時に前記固定極に磁気吸引されて移動する、第2長脚と第2短脚を有するL字型の可動極と、
前記コイルへの無給電時に前記可動極を前記固定極から離す方向に付勢させる弾性部材と、
前記可動極の動きをガイドするガイド機構と、を備え、
前記弾性部材は、金属材料からなり、
互いに一方の前記長脚が他方の前記短脚に間隙を介して対向して配置されて、
前記ガイド機構は、前記可動極が前記ベース部材に当接した状態で、前記固定極との前記対向方向でのみ移動可能になるように、前記可動極の動きをガイドするものである。
第2の本発明は、被振動体に振動を与えるために用いられる触覚型ソレノイドであって、
ベース部材と、
前記ベース部材に固定され、コイルが巻回された固定極と、
前記固定極に間隙を介して対向して配置され、前記コイルへの給電時に前記固定極に磁気吸引されて移動する可動極と、
前記コイルへの無給電時に前記可動極を前記固定極から離す方向に付勢させる弾性部材と、
前記可動極の動きをガイドするガイド機構と、を備え、
前記弾性部材は、金属材料からなり、
前記ガイド機構は、前記可動極が前記固定極との対向方向でのみ移動可能になるように、前記可動極の動きをガイドするものであり、
前記ガイド機構は、前記ベース部材に設けられたガイド部と、前記可動極に設けられ前記ガイド部に係合する被ガイド部を有し、
前記ベース部材と前記ガイド部は、合成樹脂で一体成形されており、
前記被ガイド部は、前記可動極の一部が延出されて前記可動極に一体に形成されていることを特徴とする。
本発明の触覚型ソレノイドによれば、環境温度が変化しても安定した出力振動が得られると共に、可動極は所定の方向にのみ移動するため、良好な触覚フィードバックが得られる。
本発明の第1の実施形態例に係る触覚型ソレノイドの初期状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)中の矢印A−Aから見た図、(c)は(a)中の切断線B−Bの断面図、(d)は(a)中の切断線C−Cの断面図である。 本発明の第1の実施形態例に係る触覚型ソレノイドの動作時の状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)中の切断線D−Dの断面図である。 本発明の第2の実施形態例に係る触覚型ソレノイドの初期状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)中の矢印E−Eから見た図、(c)は背面から見たガイド機構80の拡大図である。 本発明の第3の実施形態例に係る触覚型ソレノイドの初期状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)中の切断線F−Fの断面図である。 従来技術の触覚型ソレノイドを説明する図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施形態例)
本発明の第1の実施形態例に係る触覚型ソレノイド1Aを図1および図2を用いて説明する。
本例の触覚型ソレノイド1Aは、被振動体に振動を与えるために用いられる。被振動体としては、例えば、車両等に搭載される入力装置のタッチスクリーンフレームが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本例の触覚型ソレノイド1Aは、固定極10と、可動極20と、ベース部材30と、2つの弾性部材40、50と、2つのガイド機構60、70を有する。
固定極10は、長脚10aおよび短脚10bを有するL字型に形成された板状コアの積層体であり、ベース部材30にビス等によって固定されている。また、固定極10の長脚10aには、コイル11が巻回されている。
可動極20は、コイル11への給電時に固定極10に磁気吸引されて移動するものである。この可動極20は、固定極10と同一形状の長脚20aおよび短脚20bを有するL字型に形成された板状コアの積層体であり、ベース部材30上に移動可能に配されている。本例の固定極10と可動極20は、互いに一方の長脚が他方の短脚に間隙T1を介して図1(a)のX方向に対向して配置され、全体として略矩形状に配されている。
可動極20は、最下層の板状コアを上方に延出した部分に被振動体(不図示)への取付部21を有する。取付部21には、被振動体にネジ止めして連結するための2つの取付孔21aが設けられている。なお、可動極20と被振動体との連結は、ネジ止めに限らず、互いの凹凸嵌合であっても、接着等によるものであってもよい。
ベース部材30は、樹脂製の平板からなり、その上面30aに固定極10と可動極20が配されている。
このベース部材30は、下部中央の部分に被振動体を支持する支持部材(不図示)への取付部31を有する。この取付部31には、支持部材にネジ止めして連結するための2つの取付孔31aが設けられている。なお、ベース部材30と支持部材との連結は、ネジ止めに限らず、互いの凹凸嵌合であっても、接着等によるものであってもよい。
弾性部材40と弾性部材50は、コイル11への無給電時(図1の状態)に、可動極20を固定極10から離す方向に付勢させるものである。この弾性部材40、50の材料としては、環境温度の変化によって弾性率が大きく変化しない金属材料が用いられる。なお、この金属材料としては、特にオーステナイト系のステンレスや、アルミニウム合金等の非磁性の金属材料が好適である。
本例の弾性部材40、50は、板バネから構成されている。この弾性部材40、50は、ベース部材30にネジ止めされる固定部41a、51aと、可動極20にネジ止めされる連結部41b、51bと、固定部41a、51aと連結部41b、51bを連絡する板バネ本体41c、51cからなる。
弾性部材40の一側に位置する固定部41aには、第1嵌合孔42aと第1ネジ孔42bが設けられている。第1嵌合孔42aは、ベース部材30に設けられた突部に嵌合される。第1ネジ孔42bは、ベース部材30に設けられた連結孔にネジ止めされる。
弾性部材40の他側に位置する連結部41bには、2つの第2嵌合孔43aと1つの第2ネジ孔43bが設けられている。第2嵌合孔43aは、可動極20に設けられた2つの突部に嵌合される。第2ネジ孔43bは、可動極20に設けられた連結孔にネジ止めされる。
弾性部材50の一側に位置する固定部51aには、第3嵌合孔52aと第3ネジ孔52bが設けられている。第3嵌合孔52aは、ベース部材30に設けられた突部に嵌合される。第3ネジ孔52bは、ベース部材30に設けられた連結孔にネジ止めされる。
弾性部材50の他側に位置する連結部51bには、第4嵌合孔53aと第4ネジ孔53bが設けられている。第4嵌合孔53aは、可動極20に設けられた突部に嵌合される。第4ネジ孔53bは、可動極20に設けられた連結孔にネジ止めされる。
このように、本例の弾性部材40、50の一側は、ベース部材30に複数箇所において連結され、弾性部材40、50の他側は、可動極20に複数箇所において連結されている。なお、弾性部材40、50の一側は、ベース部材30ではなく固定極10に連結されてもよい。また、弾性部材40とベース部材30との連結や、弾性部材50と可動極との連結は、ネジ止めのみの1点で行うこともできる。
弾性部材40の板バネ本体41cは、図1(a)のX方向に垂直なY方向に延出しており、固定部41aを支点としてX方向に撓むことができる。また、弾性部材50の板バネ本体51cは、同じくY方向に延出しており、固定部51aを支点としてX方向に撓むことができる。このため、コイル11への給電時には、可動極20は図2のように固定極10に磁気吸引されてX方向に移動することができ、コイル11への無給電時には、可動極20は図1の初期状態の位置に戻ることができる。
ガイド機構60、70は、可動極20がベース部材30から浮き上がることなく、概ね固定極10との対向方向(図1(a)のX方向)でのみ移動可能になるように、可動極20の動きをガイドするものである。つまり、このガイド機構60、70は、可動極20がベース部材30の平坦な上面30aに当接した状態でX方向に移動するようにガイドするものである。
本例のガイド機構60、70は、ベース部材30に設けられたガイド部61、71と、可動極20に設けられガイド部61、71に係合する被ガイド部62、72を有する。
本例のベース部材30とガイド部61、71は、合成樹脂で一体成形されており、被ガイド部62、72は、可動極20に一体に形成されている。
より具体的には、本例のガイド部61、71は、ベース部材30の上面30aからL字状に突出して形成され、被ガイド部62、72が係合される差し込み口を構成している。一方、被ガイド部62、72は、可動極20の一部を構成している最下層の板状コアから延出して形成されており、固定極10と可動極20との対向方向(図1(a)のX方向)に沿って可動極20の両端に配されている。
ガイド部61、71に被ガイド部62、72が差し込まれると、可動極20はベース部材30から浮き上がることなく、図1(a)のX方向に所定の範囲内で移動可能に配される。
本例の触覚型ソレノイド1Aでは、ベース部材30の上面30aに、可動極20の全高より高い直方体状の立壁からなるストッパ34が設けられている。このストッパ34は、コイルへの無給電時に可動極20が弾性部材40、50の付勢力によって固定極10から離れた際に、可動極20と固定極10との間隙T1を一定に保つためのものである。
以上の構成を有する本例の触覚型ソレノイド1Aは、図1の初期状態においてコイル11に給電すると、固定極10が電磁石となり、可動極20が、弾性部材40、50の弾性力に反発しながら、固定極10に磁気吸引されて図1(a)のX方向に移動し、固定極10に突き当たる(図2参照)。そして、コイル11への給電がなくなり磁気吸引力が減少していくと、可動極20が、弾性部材40、50の弾性力により、固定極10から離れる方向に付勢させられ、ストッパ34に当接して、図1の初期状態に戻ることができる。
本例の触覚型ソレノイド1Aは、コイル11への無給電時に可動極20を固定極10から離れる方向に付勢させる金属材料からなる弾性部材50、60を有している。このような金属材料からなる弾性部材は、プラスチック製の弾性部材と比較すると弾性率の温度依存性が非常に小さい。具体的には、本例では、弾性部材50、60としてステンレス製のものを用いている。このステンレス製の弾性部材は、触覚型ソレノイドの通常の使用温度範囲の場合、従来例のようなプラスチックフレームに用いられている熱可塑性樹脂に比べ、弾性率の温度変化は約10分の1以下となっている。
よって、本例の触覚型ソレノイド1Aは、環境温度が変化しても安定した出力振動が得られる。
上記のように、本発明では、環境温度が変化しても安定した出力振動が得られるように、弾性部材として弾性率の温度依存性が小さい金属材料を用いている。この金属材料が磁性を有するものであると、コイルへの通電時に、固定極の磁気力の影響を受けやすくなり、弾性部材と固定極との位置関係によっては出力振動に影響を与える可能性がある。
一方、本例の触覚型ソレノイド1Aのように、弾性部材40、50として非磁性の金属材料を用いた場合には、弾性部材が磁化された固定極の磁気力の影響を受けずにすみ、弾性部材と固定極との位置関係に関わらず安定した出力振動を得ることができる。
また、本例の触覚型ソレノイド1Aは、可動極20が固定極10との対向方向でのみ移動可能になるように、可動極の動きをガイドするガイド機構を備えている。そのため、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、可動極20の振動方向が安定し、所定の振動量を安定して得ることができ、良好な触覚フィードバックを得ることができる。
また、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、弾性部材40、50の一端が可動極20に直接連結されているため、弾性部材が必要以上に大きくならず、より小型の触覚型ソレノイドが実現される。
また、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、ベース部材30の上面30aは、可動極20と固定極10との対向方向(図1(a)のX方向)に平行な平面となっており、ガイド機構60、70は、可動極20が上面30aに当接した状態で移動するようにガイドする構成となっている。そのため、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、ベース部材30の面外への振動が抑制され、可動極20の振動を被振動体に効率良く伝達することができる。
また、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、ガイド機構は、ベース部材に設けられたガイド部と、可動極に設けられガイド部に係合する被ガイド部によって構成されている。そして、被ガイド部62、72は、可動極20と固定極10との対向方向の両端に設けられている。そのため、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、可動極20はベース部材30から浮き上がることなく確実にベース部材上を移動でき、可動極の振動を被振動体に極めて効率良く伝達することができる。
また、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、ベース部材30とガイド部61、71は、合成樹脂で一体成形されており、被ガイド部62、72は、可動極20の一部が延出されて可動極20に一体に形成されている。そのため、少ない部材数で安定した出力振動が得られる触覚型ソレノイドを実現できる。
本例のような触覚型ソレノイドでは、コイルへの無給電時に可動極が固定極に突き当たった状態では、可動極が移動できないため振動が発生せず、また、コイルへの無給電時に可動極が固定極から離れ過ぎている場合には、所定の振動力が得られない。このため、固定極と可動極の間隙(図1中のT1)を高精度に維持しながら組み立てることが重要である。
そこで、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、弾性部材40、50をそれぞれ複数箇所において可動極20とベース部材30に連結している。
例えば弾性部材40に関しては、固定部41aの第1嵌合孔42aと、連結部41bの第2嵌合孔43aを、それぞれベース部材30と可動極20に設けられた突部に嵌合させることによって、不要な変形が生じない状態で弾性部材40を位置決めする。この状態で、固定部41aの第1ネジ孔42bと、連結部41bの第2ネジ孔43bを、それぞれベース部材30と可動極20に設けられた連結孔にネジ止めする。
このように弾性部材40、50に不要な変形が生じないようにして、弾性部材40、50を可動極20およびベース部材30に連結することにより、固定極と可動極の間隙T1を精度良く均一に組み立てることができ、製品毎に振動量のバラツキが小さい信頼性の高い触覚型ソレノイドを実現することができる。
また、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、可動極20が弾性部材40、50の付勢力によって当接されるストッパ34を備えている。そのため、長時間の耐久後においても、コイルへの無給電時における可動極20と固定極10との間隙T1を一定に保つことができ、長期に亘って安定した出力振動が得られる。
また、本例の触覚型ソレノイド1Aでは、可動極20自体に被振動体への取付部21が設けられている。そのため、可動極の振動を被振動体に極めて効率良く伝達することができる。
(第2の実施形態例)
本発明の第2の実施形態例に係る触覚型ソレノイド1Bを図3を用いて説明する。図3において、図1または図2中の符号と同一の符号は同等の部材を指しており、詳細な説明は省略する。
本例の触覚型ソレノイド1Bでは、弾性部材を1つだけとし、第1の実施形態例とは異なるガイド機構を用いている。本例のガイド機構80は、ベース部材30に設けられた長孔からなるガイド部81と、可動極20に設けらた被ガイド部83を有する。
ガイド部81の長手方向は、可動極20と固定極10との対向方向(図3(a)のX方向)と略同一となっている。ガイド部81の一端は、被ガイド部83を挿入するためにベース部材30に設けられた挿入孔84に連通されている。この挿入孔84は、被ガイド部83の外形より大きく形成されている。
またガイド部81は、弾性部材40の板バネ本体41cの変位に対応した円弧状に形成されている。すなわち、板バネ本体41cが可動極20の振動に応じて固定部41aを中心とする円弧状の変位をする際、その変位に対応した円弧状の長孔として形成されている。
被ガイド部83は、上鍔83aと、下鍔83bと、上鍔83aと下鍔83bを結合する結合部83cを有しており、可動極20の長脚20aの下面に圧入されて一体となっている。結合部83cの断面形状は、ガイド部81に対応した円弧状に形成されている。
長孔からなるガイド部81の短手方向の幅H1は、結合部83cの短手方向の幅H2よりも僅かに大きく、下鍔83bの幅H3よりも小さくなっている。また、ガイド部81の長手方向側縁82の厚みは、上鍔83aと下鍔83bとの間隙より僅かに小さくなっている。
そして、被ガイド部83が、挿入孔84に挿入され、結合部83cがガイド部81にスライドされて係合されることにより、可動極20は概ね固定極10との対向方向(図3(a)のX方向)でのみ移動可能になる。
以上の構成を有する本例の触覚型ソレノイド1Bは、図3の初期状態において、コイル11に給電すると、固定極10が電磁石となり、可動極20が、板バネの弾性力に反発しながら固定極10に磁気吸引されて図3(a)のX方向に移動し、固定極10に突き当たる。そして、コイルへの給電がなくなり磁気吸引力が減少していくと、可動極20が、弾性部材40の弾性力により、固定極10から離れる方向に付勢させられ、ストッパ34に当接して、図3の初期状態に戻ることができる。
本例の触覚型ソレノイド1Bは、第1の実施形態例の触覚型ソレノイド1Aと同様の作用効果を有すると共に、可動極20が円弧状の運動をしながらも、ガイド部81と被ガイド部83との間隙を最小限に設定できるため、可動極がガタつきなく移動でき、可動極の振動を被振動体に効率良く伝達することができる。
(第3の実施形態例)
本発明の第3の実施形態例に係る触覚型ソレノイド1Cを図4を用いて説明する。図4において、図1ないし図3中の符号と同一の符号は同等の部材を指しており、詳細な説明は省略する。
第1および第2の実施形態例の弾性部材は、板バネであるが、本例の弾性部材は、円筒状の金属製の圧縮コイルバネで構成されている。
本例では、ベース部材の上面30aに、可動極20の全高より高い直方体状の立壁35が形成されており、この立壁35に設けられた突部35aにコイルバネ54が挿入されて支持される。また、コイルバネ54の一側が立壁35に連結されると共に、コイルバネ54の他側が可動極20と一体に形成された立壁24に連結される。
また、第2の実施形態例のガイド機構80は1つであるが、本例のガイド機構90は2つである。また、第2の実施形態例の被ガイド部83における結合部83cの断面形状は円弧状に形成されているが、本例の被ガイド部93における結合部93cの断面形状は円形に形成されている。また、第2の実施形態例のガイド部81は円弧状であるが、本例のガイド部91は可動極20と固定極10との対向方向に長手方向が形成された直線状の長孔であり、ベース部材30に2つ設けられている。なお、ガイド部91の長手方向は、コイルバネ54の弾性変形方向と同一となっている。
そして、被ガイド部93が挿入孔84に挿入され、2つの被ガイド部93の結合部93cが2つのガイド部91にそれぞれスライドされて係合されることにより、可動極20は固定極10との対向方向(図4(a)のX方向)でのみ移動可能になる。
以上の構成を有する本例の触覚型ソレノイド1Cでは、図4の初期状態において、コイルに給電すると、固定極10が電磁石となり、可動極20が、コイルバネ54の弾性力に反発しながら固定極10に磁気吸引されて図4(a)のX方向に移動し、固定極10に突き当たる。そして、コイルへの給電がなくなり磁気吸引力が減少していくと、可動極20が、コイルバネ54の弾性力により、固定極10から離れる方向に付勢され、図4の初期状態に戻ることができる。
そのため、本例は、第2実施形態例に比べて、可動極を直線(1次元)的に移動できるため、可動極の振動を被振動体に極めて効率良く伝達することができる。
以上、本発明の3つの実施形態例を説明したが、本発明はこれらの実施形態例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態例を適宜に変形可能である。
具体的には、例えば第3の実施形態例における弾性部材のコイルバネは、ベース部材に連結されているが、ベース部材ではなく固定極に連結されたものでもよい。この場合の固定極には、コイルバネを支持する不図示の立壁が一体に形成され、この立壁に設けられた突部にコイルバネが挿入された状態で、コイルバネが固定極の立壁と可動極の立壁24に連結されるものである。このような構成においても第3の実施形態例と同様の効果を有する。
また、第2と第3の実施形態例におけるガイド機構は、ベース部材30に設けられた長孔のガイド部と、可動極20に設けられた被ガイド部を有しているがこれに限らない。ガイド部と被ガイド部の配置を逆にして、ガイド機構は、可動極20に設けられた長孔のガイド部と、ベース部材30に設けられた被ガイド部を有するものでもよい。
また、上述の可動極20と固定極30の組み合わせは、コイルへの給電時に可動極20が固定極30に磁気吸引されて移動できるものであれば別の形態でもよい。例えば、可動極と固定極の組み合わせは、コイルを巻回されたC字型の固定極と、この固定極の磁脚端部に近接して配置されたI字型の可動極でもよいし、中脚にコイルを巻回されたE字型の固定極と、この固定極の磁脚端部に近接して配されたI字型の可動極でもよい。
また、本発明は、第1の実施形態例に、第2の実施形態例のガイド機構を追加した形態も構成できるものである。
1A、1B、1C 触覚型ソレノイド
10 固定極
10a 長脚
10b 短脚
11 コイル
20 可動極
20a 長脚
20b 短脚
21 取付部
21a 取付孔
24 立壁
30 ベース部材
30a ベース部材の上面
31 取付部
31a 取付孔
34 ストッパ
35 立壁
35a 突部
40 弾性部材
41a 固定部
41b 連結部
41c 板バネ本体
42a 第1嵌合孔
42b 第1ネジ孔
43a 第2嵌合孔
43b 第2ネジ孔
50 弾性部材
51a 固定部
51b 連結部
51c 板バネ本体
52a 第3嵌合孔
52b 第3ネジ孔
53a 第4嵌合孔
53b 第4ネジ孔
54 コイルバネ
60 ガイド機構
61 ガイド部
62 被ガイド部
70 ガイド機構
71 ガイド部
72 被ガイド部
80 ガイド機構
81 ガイド部(長孔)
82 長孔の長手方向側縁
83 被ガイド部
83a 上鍔
83b 下鍔
83c 結合部
84 挿入孔
90 ガイド機構
91 ガイド部(長孔)
92 長孔の長手方向側縁
93 被ガイド部
93a 上鍔
93b 下鍔
93c 結合部
H1 長孔の短手方向の幅
H2 結合部の短手方向の幅
H3 被ガイド部の幅
T1 間隙

Claims (10)

  1. 被振動体に振動を与えるために用いられる触覚型ソレノイドであって、
    平板のベース部材と、
    前記ベース部材に固定され、コイルが巻回された、第1長脚と第1短脚を有するL字型の固定極と、
    記コイルへの給電時に前記固定極に磁気吸引されて移動する、第2長脚と第2短脚を有するL字型の可動極と、
    前記コイルへの無給電時に前記可動極を前記固定極から離す方向に付勢させる弾性部材と、
    前記可動極の動きをガイドするガイド機構と、を備え、
    前記弾性部材は、金属材料からなり、
    互いに一方の前記長脚が他方の前記短脚に間隙を介して対向して配置されて、
    前記ガイド機構は、前記可動極が前記ベース部材に当接した状態で、前記固定極との前記対向方向でのみ移動可能になるように、前記可動極の動きをガイドするものであることを特徴とする触覚型ソレノイド。
  2. 前記ガイド機構は、前記ベース部材に設けられたガイド部と、前記可動極に設けられ前記ガイド部に係合する被ガイド部を有することを特徴とする請求項1に記載の触覚型ソレノイド。
  3. 前記ベース部材と前記ガイド部は、合成樹脂で一体成形されており、
    前記被ガイド部は、前記可動極の一部が延出されて前記可動極に一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の触覚型ソレノイド。
  4. 被振動体に振動を与えるために用いられる触覚型ソレノイドであって、
    ベース部材と、
    前記ベース部材に固定され、コイルが巻回された固定極と、
    前記固定極に間隙を介して対向して配置され、前記コイルへの給電時に前記固定極に磁気吸引されて移動する可動極と、
    前記コイルへの無給電時に前記可動極を前記固定極から離す方向に付勢させる弾性部材と、
    前記可動極の動きをガイドするガイド機構と、を備え、
    前記弾性部材は、金属材料からなり、
    前記ガイド機構は、前記可動極が前記固定極との対向方向でのみ移動可能になるように、前記可動極の動きをガイドするものであり、
    前記ガイド機構は、前記ベース部材に設けられたガイド部と、前記可動極に設けられ前記ガイド部に係合する被ガイド部を有し、
    前記ベース部材と前記ガイド部は、合成樹脂で一体成形されており、
    前記被ガイド部は、前記可動極の一部が延出されて前記可動極に一体に形成されていることを特徴とする触覚型ソレノイド。
  5. 前記弾性部材は、非磁性の金属材料からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の触覚型ソレノイド。
  6. 前記被ガイド部は、前記可動極の前記対向方向の両端に設けられていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の触覚型ソレノイド。
  7. 前記弾性部材の一側は、複数箇所において前記ベース部材あるいは前記固定極に連結され、前記弾性部材の他側は、複数箇所において前記可動極に連結されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の触覚型ソレノイド。
  8. 前記弾性部材の付勢力によって前記可動極が当接されるストッパを有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の触覚型ソレノイド。
  9. 前記可動極は、前記被振動体への取付部を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の触覚型ソレノイド。
  10. 前記ベース部材は、平坦な上面を有し、
    前記可動極は、前記ベース部材の上面に配置されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の触覚型ソレノイド。
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