JP6189340B2 - 負荷スイッチコントローラのための方法および装置 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
[0001]本開示は、それらの両方の内容全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる、2012年2月24日に出願された米国仮出願第61/603,135号と、2012年3月15日に出願された米国仮出願第61/611,414号との優先権を主張する。
[0002]本明細書で別段に規定されていない限り、このセクションで説明する手法は、本出願の特許請求の範囲に対する従来技術ではなく、このセクションに包含することによって従来技術であるとは認められない。
[0003]様々なタイプの電子デバイスの複雑さおよびエネルギー効率の要件が、規制要件および消費者需要により増加するにもかかわらず、従来の電子電力スイッチは明らかに不変のままである。コストは問わず、空間制限が、3次的でなければ、2次的な問題であり得る、スキューレート制御、複雑なシーケンシングおよび出力監視を用いた、複雑で特定の電力スイッチングを必要とする、費用がかかるハイエンド電子的構成要素について、費用がかかり大きいカスタム構成要素を利用する様々なカスタマイズされたシステムが存在する。図1に、従来のノートブックコンピュータ電力アーキテクチャのブロック図を示す。
[0004]図示のように、そのような電力アーキテクチャは、たいていかなりのコストに関連する、大きい材料表(bill of materials)を含む。そのような電力管理システムにおいて多くの低ドロップアウト調整器(LDO:low-dropout regulator)の必要があるだけでなく、CPU調整器、デュアルチップセット調整器、デュアルDDR調整器など、多くの他の異種電力集積回路(IC)の必要もある。必要とされる電力管理ICの複雑さおよび数のため、そのようなシステムは、多くの汎用入出力(GPIO)ピンとプリント回路板(PCB)トレースとを使用してシステムを制御するために外部マイクロコントローラまたはソフトウェアを必要とし、それらのすべてが、PCBのための、および、最終的に、電力管理システムを含むデバイスのための、増加したフットプリントサイズに寄与する。
[0005]電力制御デバイスが、それぞれの1次電源と1次電源に接続された負荷スイッチとの動作を制御するために1次電力制御信号と2次電力制御信号とを発生するための回路を含む。負荷スイッチのスルーレート(slew rate)は、1次電源を動作させるために使用される電力制御デバイスに記憶された基準電圧に基づいて、2次電力制御信号によって制御され得る。
[0006]1次電力制御信号と2次電力制御信号とのシーケンシングは、電力制御デバイスに記憶された構成データに従って制御され得る。
[0007]監視回路が、1次電源と負荷スイッチとの電圧レベルを監視するために与えられ得る。監視回路は、過電圧(overvoltage)状態および不足電圧(undervoltage)状態をシグナリングし得る。監視回路は、1次電力制御信号のシーケンシングと2次電力制御信号のシーケンシングとを同期させるために使用され得る。
[0008]以下の発明を実施するための形態および添付の図面は、本開示の性質と利点とのより良い理解を与える。
[0009]電子回路中の電力供給の従来の構成を示す図。 [0010]本開示による電力制御デバイスを使用する電力供給構成を示す図。 [0011]構成データにアクセスするために使用され得る例示的なGUIを示す図。 [0012]本開示の特定の実施形態による電力制御デバイスのある程度の詳細を示す図。 [0013]図3の電力制御デバイス中の1次電力コントローラの詳細を示す図。 図3の電力制御デバイス中の1次電力コントローラの詳細を示す図。 [0014]図3の電力制御デバイスによって制御される電力段の一例を示す図。 [0015]図3の電力制御デバイス中の2次電力コントローラの一実施形態を示す図。 [0016]2次電力コントローラ304aについての詳細を示す図。 [0017]図6Aの2次電力コントローラの動作のためのタイミングチャートを示す図。 [0018]1次電力コントローラによって制御される電力を監視するための監視回路の一実施形態を示す図。 [0019]2次電力コントローラによって制御される電力を監視するための監視回路の一実施形態を示す図。 [0020]別の1次電力コントローラによって制御される電力を監視するための監視回路の一実施形態を示す図。
[0021]以下の説明では、説明の目的で、本開示の完全な理解を与えるために多数の例および具体的な詳細を記載する。ただし、特許請求の範囲において表される本開示は、単独で、または以下で説明する他の特徴との組合せで、これらの例における特徴の一部または全部を含み得、本明細書で説明する特徴と概念との変更形態と等価物とをさらに含み得ることが当業者には明らかであろう。
[0022]図2に、本開示の原理による電力制御デバイス100のハイレベルブロック図を示す。電力制御デバイス100は、典型的な電力制御適用例において構成されることが示されている。電力制御デバイス100は、いくつかの実施形態では4.5V〜28Vであり得る、入力電圧VINを受け取り得る。I2Cインターフェースが、プログラマチックシステム制御および監視を可能にするために与えられ得る。図2Aに、たとえば、ユーザ(たとえば、設計者)が電力制御デバイス100に構成データと他の動作データとを入力することを可能にする、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)の一例を示す。GUIソフトウェアは、電力制御デバイスに記憶されたデータを読み出すために、およびユーザが与えたデータを電力制御デバイス中に記憶するために、I2Cインターフェースを介して電力制御デバイス100と通信し得る。
[0023]電力制御デバイス100は、システム制御および監視のための制御入力ピンとステータス出力ピンとを含み得る。電力制御デバイス100は、様々な電子回路のための電源202a、202b、202c、202dを制御し得る。たとえば、図2に示す例は、DDR RAM、ASICチップセット、およびアドバンスグラフィックスプロセッサ(AGP:advance graphics processor)など、コンピュータの構成要素を示している。
[0024]いくつかの実施形態では、電力制御100は、1つまたは複数のDC−DC電力コントローラ102a、102b、102c、102dを含み得る。DC−DC電力コントローラ102a〜102dは、ステップダウン変換器、低ドロップアウト調整器など、電源202a〜202dの動作を制御するために制御信号を発生し得る。一実施形態では、たとえば、DC−DC電力コントローラ102a〜102cは、バックコンバータのためのコントローラであり得、DC−DC電力コントローラ102dは、低ドロップアウト(LDO:low drop-out)調整器のためのコントローラであり得る。他の実施形態では、DC−DC電力コントローラの他の構成が与えられ得る。
[0025]いくつかの実施形態では、電力制御デバイス100は、1つまたは複数の負荷スイッチコントローラ104a、104b、104c、104dを含み得る。負荷スイッチコントローラ104a〜104dは、電源202a〜202dに接続された負荷スイッチ204a、204b、204c、204dの動作を制御するために制御信号を発生し得る。負荷スイッチ204a〜204dはNチャネルMOSFETデバイスを備え得るが、他の負荷スイッチ設計が採用され得る。
[0026]図2でわかるように、DC−DC電力コントローラ102a〜102dは、プログラム的に調整された出力電圧を生成するために電源の動作を制御するために制御信号を発生し得る。いくつかの実施形態では、たとえば、電源は、0.5V〜5.0Vの範囲内の出力電圧を生成し得るが、他の実施形態では、他の電源が、他の電圧レベルを生成するように設計され得る。
[0027]負荷スイッチ204a〜204dは、他のデバイスのための追加の電力源として働くために電源202a〜202dの電圧出力を「タップ」オフし得る。図2に示す例では、たとえば、負荷スイッチ204aおよび204dは、電源202aの電圧出力をタップオフする。負荷スイッチ202bは電源202bをタップオフし、負荷スイッチ202cは電源202cをタップオフする。一般的な場合、設計者は、任意の負荷スイッチ204a〜204dを、それらの特定の設計によって必要とされるように任意の電源202a〜202dから電力をタップするように、接続し得ることが諒解され得る。各電源202a〜202dは、ある範囲の電圧レベル内の特定の電圧レベルを出力するように構成され得る。本開示の原理によれば、電力制御デバイス100は、負荷スイッチ204a〜204dに接続された電源202a〜202dの任意の構成の動作を制御するために好適な制御信号を与え得、図2は、1つのそのような構成の一例を示している。
[0028]本明細書で使用する「1次電源」という用語は、DC−DC電力コントローラ102a〜102dによって制御される電源、たとえば、電源202a〜202dを指すことになる。DC−DC電力コントローラ102a〜102dは、したがって「1次電力コントローラ」と呼ばれることがある。「2次電源」という用語は、同様に、負荷スイッチ(たとえば、204a〜204d)、または等価なデバイスを指すことになる。負荷スイッチコントローラ104a〜104dは、したがって「2次電力コントローラ」と呼ばれることがある。
[0029]本開示の様々な態様について説明するために、次に、図3に示す例示的な実施形態を参照する。この図は、譲受人の完全所有子会社によって製造および販売されるデバイスである、SMB109デジタル電力制御チップにおいて実施される、本開示による電力制御デバイス300の内部ブロック図を示している。電力制御デバイス300は、それぞれの1次電源の動作を制御するために制御信号を発生する1次電力コントローラ302a、302b、302cを含み得る。いくつかの実施形態では、1次電源はバックコンバータを含む。1次電力コントローラ302a〜302cの各々のためのピン配列は以下を含み得る。
・BST#−ブートストラップキャパシタへの接続のためのブートストラップ入力
・DRVH#、DRVL#−それぞれの高側および低側スイッチング出力
・SW#−出力インダクタの高側への接続のためのスイッチノード
・CSH#、CSL#−それぞれの高側および低側電流感知入力
・FB#−PWMコントローラへの電圧フィードバック入力
・COMP#−周波数補償入力
ただし、「#」は、1次電力コントローラ302aの場合は「0」であり、1次電力コントローラ302bの場合は「1」であり、1次電力コントローラ302cの場合は「2」である。
[0030]電力制御デバイス300は、別の種類の1次電源として働き得る、LDO調整器の動作を制御するために制御信号を発生する、1次電力コントローラ302dをさらに含み得る。1次電力コントローラ302dのためのピン配列は、LDO調整器の電力段に制御信号を出力するLDODRVと、LDO調整器のLDOコントローラ部分へのフィードバック電圧であるLDOFBとを含む。
[0031]電力制御デバイス300は、それぞれの負荷スイッチの動作を制御するためにそれぞれの負荷スイッチ制御信号EXTSEQ0、EXTSEQ1、EXTSEQ2、EXTSEQ3を生成する、2次電力コントローラ304a、304b、304c、304dを含み得る。2次電力コントローラ304a〜304dはモジュール304中に含まれ得る。
[0032]本開示の原理によれば、2次電力コントローラ304a〜304dは、負荷スイッチ制御信号EXTSEQ0、EXTSEQ1、EXTSEQ2、EXTSEQ3によって制御される負荷スイッチのスルーレート制御とシーケンシング制御とを行い得る。負荷スイッチのスルーレートを制御することによって、負荷スイッチからの電力は、ステップ様式ではなく漸進的方法でオンにされ得、したがって、1次電源と負荷スイッチによって駆動される負荷との両方において電流サージの影響を低減する。シーケンシング制御は、負荷スイッチが任意の所望の順序でオンにされることを可能にし、したがって電子システムの制御された電源投入を実現する。シーケンシング制御は、1次電力コントローラ302a〜302dの動作を2次電力コントローラ304a〜304dの動作と同期させることを含み得る。
[0033]電圧基準ブロック306は、1次電力コントローラ302a〜302dのために、それぞれ基準電圧Vref0、Vref1、Vref2、Vref3を与え得る。したがって、たとえば、Vref0は、1次電力コントローラ302aのための基準電圧として働き、Vref1は、1次電力コントローラ302bのための基準電圧として働き、以下同様である。電圧基準ブロック306は、各基準電圧Vref0、Vref1、Vref2、Vref3について、ある範囲内の、異なる電圧レベルを与えるようにプログラムされ得る。特定の実施形態では、たとえば、電圧基準ブロック306は、Vref0、Vref1、Vref2、およびVref3の各々について、9.8mVステップで0.5Vから2.5Vまでの範囲内の電圧レベルを出力し得る。
[0034]いくつかの実施形態では、電力制御デバイス300は、ダブルデータレート(DDR)メモリ動作について外部から与えられた(たとえば、EN2/VTTFBピンを介して与えられた)VTT基準電圧を受け付けるためにVTT構成ブロック306aを含み得る。
[0035]システム制御論理322は、電力制御デバイス300の様々な動作を監視し、制御するために、制御論理(論理ゲート、ファームウェア、ソフトウェアなど)を含み得る。以下で説明するように、システム制御論理322は、電力制御デバイス300の動作を協調させるために様々な制御信号をアサートし得る。
[0036]メモリ324は、電力制御デバイス300を備える内部構成要素のためのトリミングデータを含む様々な構成パラメータを記憶し得る。メモリ324は、1次電力コントローラ302a〜302dと2次電力コントローラ304a〜304dとの構成を定義する、ユーザが与えた構成データを記憶し得る。たとえば、メモリ324は、各基準電圧Vref0、Vref1、Vref2、およびVref3について電圧レベルを設定するデータを記憶し得る。メモリ324は、各2次電力コントローラ304a〜304dを、その2次電力コントローラがそれに接続された1次電力コントローラ302a〜302dと関連付ける、データを含み得る。たとえば、少しの間図2を参照すると、負荷スイッチ204aおよび204cは、電源202aから電力をタップする。メモリ324は、したがって、負荷スイッチコントローラ104aおよび104cがDC−DC電力コントローラ102aに関連付けられることを示すための、データを記憶し得る。メモリ324に記憶され得る他の構成データは、以下でさらに説明する、スルーレート情報、シーケンシング情報などを含み得る。
[0037]発振器326は、タイミングおよび制御信号を発生するためにシステム制御論理322によって必要とされる様々な周波数およびタイミング関係のクロック信号を発生し得る。いくつかの実施形態では、たとえば、発振器326は、それぞれの1次電力コントローラ302a〜302cにおける電流制御ループについて、ランプ電圧Θ0、Θ1、Θ2を発生し得る。
[0038]次に図4Aを参照しながら、1次電力コントローラ302aについての追加の詳細について説明する。1次電力コントローラ302bおよび302cが同様の設計を有することを理解されよう。1次電力コントローラ302dは図4Bに記載されている。さらに図4Aを用いて続けると、上記で説明したように、いくつかの実施形態では、それぞれの1次電力コントローラ302a〜302cによって制御される1次電源はバックコンバータであり得る。したがって、図4Aに示す1次電力コントローラ302aは、バックコンバータのフィードバック制御段を構成する。図5に、1次電力コントローラ302aがそれの動作を制御し得るバックコンバータの電力段502の一例を示す。電力段502は、スイッチャ回路502a、502bと、インダクタ502cと、出力キャパシタ502dとを含み得る。スイッチャ回路502a、502bのスイッチはNチャネルMOSFETであり得る。
[0039]1次電力コントローラ302aは、スイッチャ制御信号DRVH0を出力する高側ドライバ402aと、スイッチャ制御信号DRVL0を出力する低側ドライバ402bとを含み得る。「0」の指定は、1次電力コントローラ302aを備える構成要素を指し、同様に、1次電力コントローラ302bおよび302cの構成要素は、それぞれ「1」および「2」を用いて指定されることになる。スイッチャ制御信号DRVH0、DRVL0は、図5に示すスイッチャ回路502a、502bを駆動するのに役立ち得る。電流感知アンプ404は、PWM発生器406中にフィードするインダクタ電流を感知する。発振器326からのランプ電圧Θ0がSRフリップフロップ408中にフィードする。感知されたインダクタ電流は、ランプ電圧Θ0とともに、1次電力コントローラ302aのための電流制御ループを構成する。
[0040]電力段502によって発生された出力電圧VOUTは、ピンFB0を介して誤差アンプ410にフィードバックし、電圧基準ブロック306によって与えられる基準電圧Vref0と比較される。これは、基準電圧Vref0に従って電力段502の出力電圧を設定する制御ループを作成する。
[0041]上記で説明したように、電圧基準ブロック306は、0.5Vから2.5Vまでの範囲内の電圧レベルを出力し得る。図5を参照すると、電圧分割器抵抗器504が電力段502から省略される場合、誤差アンプ410にフィードバックされる電圧はVOUTである。したがって、1次電力コントローラ302aは、VOUT=Vref0を維持し、したがって範囲0.5V〜2.5V内の電圧を生成するように、スイッチャ回路502a、502bを駆動することになる。この構成は「低電圧」モード動作と呼ばれることがある。
[0042]一方、電圧分割器抵抗器504が、1/2の電圧分割器比がFB0において達成されるように与えられる場合、誤差アンプ410にフィードバックされる電圧は1/2 VOUTである。したがって、1次電力コントローラ302aは、1/2 VOUT=Vref0、またはVOUT=2×Vref0を維持するようにスイッチャを駆動することになる。例示のために、たとえば、VOUTは、1.0V〜2.0Vの範囲内のVref0をプログラムすることと、1/2電圧分割器比とともに電圧分割器抵抗器504を採用することとによって、範囲2.0V〜4.0V内の電圧を生成するように制御され得る。この構成は「高電圧」モード動作と呼ばれることがある。メモリ326は、各1次電力コントローラ302a〜302cについて、その1次電力コントローラが低電圧動作のために構成されたのか高電圧動作のために構成されたのかを示すデータを含み得る。いくつかの実施形態では、高電圧モード動作は、2.5V〜5.0Vの範囲内でVOUTのための電圧レベルを発生するように1次電源を制御することとして定義され得、これは、1/2電圧分割器比を与える電圧分割器抵抗器504を使用して、および1.25V〜2.5Vの範囲内でVref#のための電圧レベルを出力するように電圧基準ブロック306をプログラムして、達成され得る。
[0043]不感時間(deadtime)制御回路412は、ドライバ402aおよび402bが両方のスイッチャMOSFETを同時にオンにするのを防ぐことによって、スイッチャ回路502a、502bの両端間での「シュートスルー」から守る。
[0044]次に図4Bを参照すると、1次電力コントローラ302dは、LDO調整器のLDOコントローラセクションを構成する。1次電力コントローラ302dは、制御信号LDODRVを生成するために複合LDO増幅器およびドライバ422を備え得る。LDO増幅器422は、基準電圧Vref3を基準とする出力電圧レベルVOUTを維持するためにパス要素424を備える電力段を制御するために電圧基準ブロック306からVref3を受け取る。いくつかの実施形態では、たとえば、パス要素424はNチャネルMOSFETであり得る。
[0045]図5は、1次電源から電力をタップすることによって2次電源として構成された負荷スイッチの典型的な構成を示している。この図は、電力段502の出力VOUTに接続された2つの負荷スイッチ512、514を示している。図示の例では、負荷スイッチ512、514は、それぞれの負荷スイッチ制御信号EXTSEQ2およびEXTSEQ3によって制御される。負荷スイッチ制御信号EXTSEQ2およびEXTSEQ3が、それぞれの負荷スイッチ512および514をオンにするとき、電力が、バックコンバータ(1次電源)の電力段502からタップされ、負荷スイッチに接続された負荷(図示せず)に与えられる。議論は、次に、負荷スイッチ制御信号EXTSEQ0、EXTSEQ1、EXTSEQ2、およびEXTSEQ3を発生する2次電力コントローラ304a〜304dの説明に目を向ける。
[0046]図6を参照すると、モジュール304は、2つの出力レベル、すなわち、1×出力および2×出力を与える、スルーレートユニット602を備え得る。スルーレートユニット602の各出力は、それぞれの負荷スイッチ制御信号EXTSEQ0、EXTSEQ1、EXTSEQ2、EXTSEQ3を発生する、制御ユニット604a、604b、604c、604d中にフィードする。各2次電力コントローラ304a〜304dは、したがって、それぞれの制御ユニット604a〜604dと組み合わせて動作するスルーレートユニット602を備え得る。
[0047]スルーレートユニット602は、システム制御論理322から様々な信号を受信する。たとえば、クロック信号CLKSRC#が、スルーレートユニット602のためのタイムベースを与える。システム制御論理322は、各2次電力コントローラ304a〜304dについて別個のクロック信号CLKSRC#がアクティブであることをアサートし得る。システム制御論理322はまた、アクティブである2次電力コントローラ304a〜304dに対応するイネーブル信号SRCEN0、SRCEN1、SRCEN2、SRCEN3をアサートする。
[0048]モードセレクタ606が、各1次電力コントローラ302a〜302cに対応するモードインジケータHVO0、HVO1、HVO2を選択する。モードインジケータは、対応する1次電力コントローラ302a〜302dが高電圧モード(たとえば、出力2.5V〜5.0V)で動作しているのか低電圧モード(たとえば、出力0.5V〜2.5V)で動作しているのかを示す。システム制御論理322は、1次電力コントローラ302a〜302cのうちの1つを識別するためにビットICHI00およびICHI01をアサートする。たとえば、‘00’bは、1次電力コントローラ302aに関連付けられ、したがってHVO0を選択し得、‘01’bは、1次電力コントローラ302bに関連付けられ、したがってHVO1を選択し得、‘10’bは、1次電力コントローラ302cに関連付けられ、したがってHVO2を選択し得る。いくつかの実施形態では、モードセレクタ606は、どの2次電力コントローラ304a〜304dがアクティブであるか、およびどの1次電力コントローラ302a〜302cが(1つまたは複数の)アクティブ2次電力コントローラに関連付けられるかに応じて、制御ユニット604a〜604dの各々にモードインジケータHVO0、HVO1、またはHVO2のうちの1つを出力するマルチプレクサ(たとえば、4:1 mux)であり得る。
[0049]制御ユニット604a〜604dは、それぞれ、システム制御論理322が、スルーレートユニット602の動作と協調するためにアサートし得る、対応するイネーブル信号(たとえば、ENA_SRC0)およびディセーブル信号(たとえば、EOSRC0)を有する。
[0050]図6Aに、一緒に2次電力コントローラ304aとして動作する、スルーレートユニット602と制御ユニット604aとの詳細を示す。制御ユニット604b〜604dは同様に構築される。2次電力コントローラ304bは、スルーレートユニット602と制御ユニット604bの組合せを備え、2次電力コントローラ304cは、スルーレートユニット602と制御ユニット604cの組合せを備え、以下同様である。
[0051]スルーレートユニット602は、着信クロック信号CLKSRC0によって設定されたレートにおいてパルスを発生するためにワンショットを含む。ワンショットは、クロック信号CLKSRC0によって設定されたレートにおいてキャパシタCsrcを充電するために非重複(NOL:non-overlapping)スイッチを動作させる。キャパシタCsrcの両端間に接続された接地スイッチが、システム制御論理322がイネーブル信号SRCEN0をアサートするまで、キャパシタを放電された状態に維持する。キャパシタ電圧VCSRCはバッファ612中にフィードする。バッファ612は、2の利得係数を用いて非反転増幅器として構成されたオペアンプを備え得る。バッファ612の出力は、オペアンプの2×利得を反映するために「2×出力」と呼ばれることがある。「1×出力」と呼ばれる別の出力は、抵抗器分割器フィードバックネットワークから取られ、単位利得を有する。
[0052]制御ユニット604aは、負荷スイッチ制御信号EXTSEQ0を出力する出力ドライバ622を含み、これは、いくつかの実施形態ではMOSFETデバイスであり得る。出力ドライバ622は、3つのスイッチ624、626、および628のうちのいずれかを閉じることによってオンにされ得る。スイッチ624は、出力ドライバ622のゲートにバッファ612の1×出力を接続することになる。スイッチ626は、出力ドライバ622のゲートにバッファ612の2×出力を接続することになる。スイッチ628は、出力ドライブ622のゲートにVDDHを接続することになり、これは、いくつかの実施形態では10Vであり得る。信号ENA_SRC0およびEOSRC0は、モードセレクタ606からのモードインジケータHVO0、HVO1、またはHVO2とともに、論理632に従ってスイッチ624〜628の閉および開を制御する。
[0053]次に、図7のタイミングチャートに関連して、図6Aに示す2次電力コントローラ304aの動作について説明する。概して、本開示の原理によれば、スルーレートユニット604は、負荷スイッチ610のスルーレートを制御することができる負荷スイッチ制御信号EXTSEQ0を発生する。これは、負荷スイッチ610が、その負荷スイッチがそれに接続された1次電源によって判断された最終出力電圧レベルまで漸進的方法でオンにされることを可能にする。負荷スイッチ610がそれの最終出力電圧レベルに達した後、2次電力コントローラ304aは、その負荷スイッチを、(たとえば、電源切断動作中に)オフにされるべき時間になるまで、オン状態に維持することができる。
[0054]図7を参照すると、システム制御論理322が2次電力コントローラ302aをイネーブルにする準備ができているとき、それはクロック信号CLKSRC0をアサートすることになり、これは、負荷スイッチ610のスルーレートを設定することになる。たとえば、メモリ324は、各2次電力コントローラ304a〜304dのためのスルーレートを表すデータを記憶し得る。そのデータは、好適なクロック信号CLKSRC#を発生するためにシステム制御論理322によって使用され得る。
[0055]クロック信号CLKSRC0をアサートすることは、ワンショットの実行を開始することになる。ただし、システム制御論理322がSRCEN0をアサートするまで、キャパシタCsrcは充電されないことになる。システム制御論理322は、2次電力コントローラ304aに関連付けられた1次電力コントローラ302a〜302cに従って、モードセレクタ606上でICHI00およびICHI01ビットを設定し得る。関連付けられた1次電力コントローラの高電圧モードインジケータHVO#が、モードセレクタ606を通って論理632にフィードすることになる。
[0056]図7中の時点Aにおいて、システム制御論理322は、ENA_SRC0およびSRCEN0をアサートし得る(EOSRC0はこの時点でアサート解除される)。高電圧モードインジケータHVO#に応じて、出力ドライバ622は、スイッチ624を介して1×出力に接続されるか、またはスイッチ626を介して2×出力に接続されることになる。たとえば、HVO#インジケータが高電圧動作を示す場合、出力ドライバ622は2×出力に接続されることになる。本開示のこの態様について以下でより詳細に説明する。
[0057]ワンショットがキャパシタCsrcを充電するにつれて、キャパシタ電圧VCSRCは、階段様式で増加し、出力ドライバ622を駆動し始め、開ループ制御によるレイテンシ期間があり得る。負荷スイッチ制御信号EXTSEQ0は、漸進的に増加することになり、したがって負荷スイッチ610のスルーレート制御を行い、漸進的に負荷スイッチをオンにする。図7でわかるように、負荷スイッチ610の電圧出力VLSW0は、VCSRCの階段増加と協働してランプアップ(スルー)し始める。
[0058]本開示の特定の実施形態では、システム制御論理322は、クロック信号CLKSRC0の357チックを計数し、その時間期間においてVCSRCを0Vから3.5Vまでランプする。これは、ワンショットTONのパルス幅を適切に設計することによって達成され得る。もちろん、これらの設計パラメータが本開示の特定の実施形態に固有であることと、他の値が使用され得ることとを諒解されよう。図7中の時点Bにおいて、最後のチックが計数されたとき、システム制御論理322は、スルーレート制御の終了を指定するために信号EOSRC0をアサートする。EOSRC0がアサートされるとき、論理632は、スイッチ624および626を開いているようにし、スイッチ628を閉じることになる。スイッチ628は、出力ドライバ622を完全にオンにするのに十分な電圧レベル(たとえば、10V)である、VDDHまでドライバ622をプルし、出力ドライバ622は、今度は負荷スイッチ610を完全にオンにする。
[0059]時点Cにおいて、負荷スイッチ610をオフにするべき時間であるとき、システム制御論理322はENA_SRC0をアサート解除し得る。これは、スイッチ628を開き、したがって出力ドライバ622をオフにすることになる。
[0060]次に、低電圧モード動作中のおよび高電圧モード動作中のスルーレートユニット602の動作について説明する。1次電力コントローラ302a〜302cが範囲0.5V〜2.5V内で低電圧モードで動作し得ることを想起されたい。したがって、図6Aを参照すると、低電圧モードでは、負荷スイッチ610のドレインは、せいぜい、その負荷スイッチが低電圧モードでそれに接続された1次電源の最も高い出力電圧である、VOUT=2.5Vに接続されることになる。上記で説明したように、システム制御論理322は、VCSRCを0Vから3.5Vまでランプするようにスルーレートユニット602を動作させる。上記で説明したように、低電圧モード動作では、出力ドライバ622は、0Vから3.5Vまで変動することになる、バッファ612の1×出力によって駆動される。同様に、負荷スイッチ610は、出力ドライバ622と負荷スイッチとの電圧しきい値Vthを考慮に入れて、EXTSEQ0によって約3.5Vまで駆動されることになる。EXTSEQ0を約3.5Vまでランプすることによって、スルーレートユニット604は、負荷スイッチ610が、システム制御論理が信号EOSRC0をアサートする時間(たとえば、図7中の時点B)までに1次電源が低電圧モードで生成するどんな出力電圧までもスルーされることになることを保証することができる。
[0061]図7を参照すると、たとえば、タイミングチャートは、負荷スイッチ610が、1.2V(すなわち、低電圧モード)の電圧レベルを出力するように構成された1次電源に接続された例を示している。時点Dにおいて、負荷スイッチ610の出力電圧は、出力ドライバ622がスイッチ628によってVDDHまでプルアップされる時点Bの前に、1.2Vまでスルーしている。
[0062]一方、負荷スイッチ610がそれに接続された1次電源が、高電圧モード動作のために構成された場合、1次電源の出力電圧は2.5V〜5.0Vの範囲内で動作され得る。上記で説明したように、出力ドライバ622は、モードインジケータが高電圧モード動作を示すことになるので、高電圧モードでバッファ612の2×出力によって駆動されることになる。2×出力の出力電圧は0.0Vから7.0Vに及ぶことになる。したがって、負荷スイッチ制御信号EXTSEQ0は約7.0Vまでランプすることになり、これは、負荷スイッチ610が、システム制御論理が信号EOSRC0をアサートする時間(たとえば、図7中の時点B)までに1次電源が高電圧モードで生成するどんな出力電圧までもスルーされることになることを保証する。
[0063]本開示の一態様はシーケンス制御である。本開示によれば、システム制御論理322は、ここではより好都合にまとめて「チャネル」と呼ばれる、1次電力コントローラ302a〜302dと2次電力コントローラ304a〜304dとのシーケンシングを制御し得る。メモリ324は、それらのチャネルをイネーブルにすべき順序を示すためにシステム制御論理322によって使用され得るデータを記憶し得る。概して、それらのチャネルは、所与の設計に好適である任意の順序でイネーブルにされ得る。さらに、1つまたは複数のチャネルが同時にイネーブルにされ得る。もちろん、2次電力コントローラは、その2次電力コントローラによって制御される負荷スイッチがオンにされるとき、その負荷スイッチが出力するための電力を有することを保証するために、その2次電力コントローラの関連付けられた1次電力コントローラが先にイネーブルにされた後にのみイネーブルにされるべきであることを諒解されよう。
[0064]以下に、チャネルアクティブ化シーケンスの例示的な例を表し、ただし、Piは、i番目の1次電力コントローラを表し、1次電力コントローラ302a〜302dのうちのいずれか1つであり得る。同様に、Siは、各シーケンスにおけるi番目の2次電力コントローラを表し、2次電力コントローラ304a〜304dのうちのいずれか1つであり得る。
・P1、P2、P3、P4、S1、S2、S3、S4−ここでは、1次電力コントローラがシーケンスにおいて最初にイネーブルにされ、次いで2次電力コントローラがシーケンスにおいてイネーブルにされる。
・P1、S1、P2、[S2、S3]、P3、S4、P4−ここでは、1次電力コントローラP1が最初にイネーブルにされ、その後に2次電力コントローラS1が続き、その後に別の1次電力コントローラP2が続き、以下同様である。括弧表記法は、2次電力コントローラS2と2次電力コントローラS3が同時にイネーブルにされることを示す。このシーケンス例は、S1がP1からの電力を使用し、S2およびS3がP2からの電力を使用し、S4がP3からの電力を使用する場合、適切であり得る。P4がいかなる2次電力コントローラにも関連付けられないことに留意されたい。
・P1、[S1、S2]、P2、S3−このシーケンスは、電力コントローラのすべてがイネーブルにされる必要があるとは限らないことを示し、1次電力コントローラのうちの2つと2次電力コントローラのうちの3つとのみのアクティブ化を示す。たとえば、その設計は、2つの1次電源と3つの2次電源とのみを使用し得る。
[0065]本開示の一態様は同期した動作である。本開示によれば、システム制御論理322は、チャネルのシーケンスにおける後続のチャネルをいつイネーブルにすべきかを制御するために、そのシーケンスのアクティブ化を同期させ得る。システム制御論理322は、いくつかの同期トリガのうちのいずれかを使用するように(たとえば、メモリ324に記憶された構成データを使用して)プログラムされ得る。いくつかの実施形態では、トリガは時間遅延であり得る。たとえば、システム制御論理322は、シーケンスにおける次のチャネルをアクティブにする前に1つのチャネルをアクティブにした後に何らかの時間期間の間遅延するようにプログラムされ得る。
[0066]他の実施形態では、システム制御論理322は、外部で発生された信号をトリガとして受信するために電力制御デバイス300上の1つまたは複数のピンを使用し得る。以下で説明するように、電圧監視回路が、過電圧状態および不足電圧状態を検出するために与えられ得る。始動中に、システム論理322は、シーケンスにおける次のチャネルをいつイネーブルにすべきかを決定するためのトリガとして不足電圧信号を使用し得る。たとえば、システム制御論理322は、現在チャネルのための不足電圧状態がアサート解除されるとき、またはある時間期間が経過した後、後続のチャネルをイネーブルにし得る。
[0067]さらに他の実施形態では、トリガはI2Cバス(SDAピン、図3)上での通信であり得る。たとえば、電力制御デバイス300の外部の論理が、I2Cバス上でシステム制御論理322にトリガリングメッセージを通信し得る。
[0068]本開示の一態様は、過電圧検出および不足電圧検出である。いくつかの実施形態では、電力制御デバイス300は、それぞれの1次電力コントローラ302a〜302dおよび2次電力コントローラ304a〜340dによって制御される1次電源および第2の電源の各々に関して過電圧状態および不足電圧状態のための監視を行い得る。電力制御デバイス300は、過電圧状態および不足電圧状態を監視するために監視回路を含み得る。いずれかの状態が発生するとき、PGOODピン(図3)がアサート解除され得る。PGOODピンは、過電圧状態または不足電圧状態が発生したと判断するために電力制御デバイス300の外部の論理によって使用され得る。
[0069]図8に、1次電力コントローラ302a〜302dとともに使用され得る監視回路800の一実施形態を示す。いくつかの実施形態では、監視回路800の事例が各1次電力コントローラ302a〜302dについて与えられる。この図は、信号線ラベルにおいて「1」の指定によって示される、1次電力コントローラ302bのための監視回路800を示している。同様の監視回路が他の1次電力コントローラの各々について与えられる。
[0070]入力ピンCSL1が、1次電力コントローラ302bによって制御される1次電源(たとえば、バックコンバータの電力段、図5参照)の出力VOUTに接続される。比較器セクション802が、VOUTを、1次電力コントローラ302bに関連付けられた(電圧基準ブロック306からの)基準電圧Vref1と比較する。
[0071]電圧基準ブロック306の出力電圧範囲は0.5V〜2.5Vである。したがって、Vref1は、0.5Vから2.5Vの間の何らかの値となる。各1次電源が高電圧モード(たとえば、2.5V〜5.0V)でまたは低電圧モード(たとえば、0.5V〜2.5V)で動作され得ることを想起されたい。したがって、本開示によれば、スイッチ804が、1次電源が、モードインジケータHVO1によって判断されるように高電圧モードで動作しているのか低電圧モードで動作しているのかに応じて、(電圧分割器806を介して)比較器セクション802にCSL1または1/2×CSL1をフィードすることになる。
[0072]比較器セクション802は、過電圧(OV)比較器と不足電圧(UV)比較器とを備え得る。OV比較器およびUV比較器は、それらのそれぞれの非反転入力および反転入力上で電圧基準ブロック306からVref1を受け取る。VTHOV1は、過電圧判断のためのプログラマブルしきい値である。VTHUV1は、不足電圧判断のためのプログラマブルしきい値である。いくつかの実施形態では、メモリ324は、VTHOV1およびVTHUV1を判断するために使用され得るしきい値データを記憶し得る。たとえば、メモリ324は、VTHOV1がVref1の割合として判断され、VTHUV1がVref1の割合として判断されるような、割合値を記憶し得る。
[0073]OV比較器は、モードインジケータHVO1に応じて、Vref1を量(VOUT−VTHOV1)または量(1/2 VOUT−VTHOV1)と比較し、Vref1が比較された量よりも小さい場合、過電圧状態を示すために信号OV_CH1をアサートする。UV比較器は、モードインジケータHVO1に応じて、Vref1を量(VOUT+VTHUV1)または量(1/2 VOUT+VTHUV1)と比較し、Vref1が比較された量よりも大きい場合、不足電圧状態を示すために信号UV_CH1をアサートする。
[0074]200nSおよび400nSの時間遅延は、小さい電圧変動があり得る、雑音の多い環境の場合、信号遅延を与える。同様の理由で、OV比較器およびUV比較器は、OV_CH1およびUV_CH1が変動することを引き起こし得る小さい電圧変動を可能にするためのヒステリシス(たとえば、25mV)を含み得る。
[0075]OVリセット比較器とOV25mV比較器との動作は、Vref1またはモードインジケータHVO1に依拠せず、したがってその動作については説明しない。
[0076]図9に、2次電力コントローラ304a〜304dとともに使用され得る監視回路900の一実施形態を示す。いくつかの実施形態では、監視回路900の事例が各2次電力コントローラ304a〜304dについて与えられる。この図は、信号線ラベルにおいて「0」の指定によって示される、2次電力コントローラ304aのための監視回路900を示している。同様の監視回路が他の2次電力コントローラの各々について与えられる。
[0077]入力ピンSEQFB0が、2次電力コントローラ304bによって制御される2次電源、たとえば、負荷スイッチ910の出力VOUTに接続される。比較器セクション902が、VOUTを、2次電力コントローラ304aに関連付けられた(電圧基準ブロック306からの)基準電圧と比較する。基準電圧は、2次電力コントローラ304aに関連付けられた1次電力コントローラによって制御される電源の出力電圧に基づく。
[0078]スイッチ904が、SEQFB0または1/2×SEQFB0を(電圧分割器906を介して)比較器セクション902にフィードすることになる。2次電力コントローラ304aに関連付けられた1次電源は、高電圧モード(たとえば、2.5V〜5.0V)でまたは低電圧モード(たとえば、0.5V〜2.5V)で動作され得る。ただし、上記で説明したように、電圧基準ブロック306における各電圧(Vref[0〜2])の出力電圧範囲は0.5V〜2.5Vである。したがって、関連付けられた1次電源が高電圧モードで動作している場合、スイッチ904は、比較器セクション904に1/2×SEQFB0をフィードするように、その1次電源に対応するモードインジケータHVO#によって動作される。
[0079]2次電力コントローラ304aが、1次電力コントローラ302a〜302cのうちのいずれか1つに関連付けられ得るので、2次電力コントローラがそれに関連付けられた1次電力コントローラに対応する基準電圧を選択するために、電圧基準セレクタ908aが与えられ得る。同様に、関連付けられた1次電力コントローラの対応するモードインジケータを選択するために、モードセレクタ908bが与えられ得る。
[0080]VTHOVLSW0は、過電圧判断のためのプログラマブルしきい値である。VTHUVLSW0は、不足電圧判断のためのプログラマブルしきい値である。いくつかの実施形態では、メモリ324は、VTHOVLSW0およびVTHUVLSW0を判断するために使用され得るしきい値パラメータを記憶し得る。たとえば、メモリ324は、VTHOVLSW0が、電圧基準セレクタ908aによって選択された基準電圧の割合として判断され、VTHUVLSW0が、選択された基準電圧の割合として判断されるような、割合値を記憶し得る。
[0081]図9中のOV比較器とUV比較器との動作は、図8で説明したのと同じである。
[0082]図10に、1次電力コントローラ302d(すなわち、低ドロップアウトコントローラ)とともに使用され得る監視回路1000の一実施形態を示す。入力ピンLDOFBが、1次電力コントローラ302dによって制御される電力段1010の出力VOUTに接続される。比較器セクション1002が、VOUTを、電圧基準ブロック306からの基準電圧Vref3と比較する。図10中のOV比較器とUV比較器との動作は、図8で説明したのと同じである。
[0083]上記の説明では、特定の実施形態の態様がどのように実装され得るかの例とともに、本開示の様々な実施形態を示した。上記の例は、上記実施形態のみであると見なされるべきではなく、以下の特許請求の範囲によって定義された特定の実施形態のフレキシビリティと利点とを示すために提示された。上記の開示と以下の特許請求の範囲とに基づいて、特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、他の構成、実施形態、実装形態、および等価物が採用され得る。
以下に本願出願当初の特許請求の範囲を付記する。
[C1] 複数の電圧基準出力を有する電圧基準発生器であって、各電圧基準出力が、選択可能な電圧レベルを有する、電圧基準発生器と、
複数の1次電力コントローラであって、各1次電力コントローラが、前記電圧基準発生器の前記電圧基準出力のうちの1つから電圧基準レベルを受信するように接続され、各1次電力コントローラが、前記電圧基準レベルを基準とする出力電圧を生成するためにスイッチャ回路の動作を制御することができるスイッチャ制御信号を発生するように動作可能である、複数の1次電力コントローラと、
複数の2次電力コントローラであって、各2次電力コントローラが、前記1次電力コントローラのうちの1つに関連付けられ、各2次電力コントローラが、前記各2次電力コントローラに関連付けられた前記1次電力コントローラの前記電圧基準レベルを基準とする出力電圧を選択可能なスルーレートにおいて生成するために負荷スイッチを制御することができる負荷スイッチ制御信号を発生するように動作可能である、複数の2次電力コントローラとを備える回路。
[C2] スルー信号を生成するように動作可能なスルーレートコントローラであって、各第2の電力コントローラが、前記負荷スイッチ制御信号を生成するために選択的に前記スルー信号に接続された、および前記スルー信号によって制御される、ドライバを備える、スルーレートコントローラをさらに備える、C1に記載の回路。
[C3] 前記ドライバが、さらに、前記負荷スイッチ制御信号を生成するために定電圧電位によって選択的に制御される、C2に記載の回路。
[C4] 前記スルーレートコントローラの動作周波数を制御するクロック信号であって、前記クロック信号が、前記スルーレートコントローラに接続された前記第2の電力コントローラに応じて選択可能である、クロック信号をさらに備える、C2に記載の回路。
[C5] 各2次電力コントローラと前記1次電力コントローラのうちの1つとの間の関連付けを記載する関連付けデータを記憶したメモリをさらに備える、C1に記載の回路。
[C6] 前記2次電力コントローラが、選択可能な順序に従って次々にイネーブルにされる、C1に記載の回路。
[C7] 2つ以上の2次電力コントローラが同時にイネーブルにされる、C1に記載の回路。
[C8] 負荷スイッチ制御信号を発生するために選択可能な順序に従って前記2次電力コントローラをイネーブルにするために制御信号を生成するように動作可能な制御論理をさらに備える、C1に記載の回路。
[C9] 前記制御論理が、イネーブルにされた2次電力コントローラに関連付けられた前記スルーレートを制御するクロック信号を生成するようにさらに動作可能である、C8に記載の回路。
[C10] 前記制御論理に接続されたメモリであって、前記2次電力コントローラがイネーブルにされる順序を記載するシーケンスデータを記憶したメモリをさらに備える、C8に記載の回路。
[C11] 前記2次電力コントローラのうちの1つによって制御される負荷スイッチが、前記2次電力コントローラのうちの前記1つに関連付けられた前記1次電力コントローラによって制御されるスイッチャ回路に接続される、C1に記載の回路。
[C12] 複数のそれぞれの電源の動作を制御するために複数の1次電力制御信号を発生するための第1の回路手段と、
前記電源に接続された複数のそれぞれの負荷スイッチの動作を制御するために複数の負荷スイッチ制御信号を発生するための第2の回路手段と、
スルーレート制御信号を発生するための第3の回路手段であって、前記第2の回路手段が、前記スルーレート制御信号を使用して負荷スイッチ制御信号を発生するために前記第3の回路手段の出力に選択的に接続するための接続手段を含む、第3の回路手段と、
前記第1の回路手段が各電源を高電圧モードで動作させているのか低電圧モードで動作させているのかを示す、前記各電源に関連付けられたモードインジケータと、
電源と負荷スイッチとの間の関連付けを示す関連付け情報とを記憶するための第4の回路手段とを備え、
前記第3の回路手段が、第1の負荷スイッチに関連付けられた前記電源の前記モードインジケータに基づいて判断されたレートにおいて前記第1の負荷スイッチの出力をスルーするために前記第1の負荷スイッチのためのスルーレート制御信号を発生する、集積回路デバイス。
[C13] 前記第1の回路手段が複数の1次電力コントローラ回路を備え、各1次電力コントローラ回路が、対応する1次電力制御信号を発生する、C12に記載の集積回路。
[C14] 前記第2の回路手段が複数の制御回路を備え、各制御回路が、対応する負荷スイッチ制御信号を発生する、C12に記載の集積回路。
[C15] 前記第1の回路手段によって使用される基準電圧に従って出力電圧を生成するために前記電源を制御するために前記基準電圧を発生するために電圧基準発生器をさらに備える、C12に記載の集積回路。
[C16] 前記負荷スイッチがそれに接続された前記電圧基準発生器からの前記基準電圧に基づいて不足電圧状態および過電圧状態を検出するために前記第2の回路手段によって制御される前記負荷スイッチの電圧レベルを監視するために監視回路をさらに備える、C15に記載の集積回路。
[C17] 前記第4の回路手段が、各負荷スイッチに対応するスルーレートパラメータを記憶し、前記第3の回路手段が、第1のスルーレート制御信号によって制御される前記負荷スイッチに対応する前記スルーレートパラメータを使用して前記第1のスルーレート制御信号を発生する、C12に記載の集積回路。
[C18] 回路における方法であって、
前記回路に、複数の電源に関連付けられた複数の基準電圧レベルを示す構成データを記憶することと、
前記回路内で、対応する電圧レベルを出力するために前記電源をそれらの対応する基準電圧レベルに従って動作させるために複数の1次制御信号を発生することと、
前記回路内で、1次電源に接続された負荷スイッチを動作させるために複数の2次制御信号を発生することであって、前記2次制御信号は、各負荷回路がそれに接続された前記1次電源に対応する、前記回路に記憶された前記基準電圧レベルに従って前記各負荷スイッチのスルーレートを制御する、発生することとを備える、方法。
[C19] 前記1次制御信号を使用して、前記回路に接続された電源を制御することと、前記2次制御信号を使用して、前記回路に接続された負荷スイッチを制御することとをさらに備える、C18に記載の方法。
[C20] 前記回路に、前記1次制御信号および前記2次制御信号がそれによって発生されるシーケンスを示す構成データを記憶することをさらに備える、C18に記載の方法。
[C21] 前記負荷スイッチの出力電圧レベルと前記回路に記憶された前記基準電圧レベルとの比較に基づいて不足電圧信号または過電圧信号をトリガするために、前記負荷スイッチの前記出力電圧レベルを監視することと、前記記憶された基準電圧レベルを使用することとをさらに備える、C18に記載の方法。

Claims (17)

  1. 複数の電圧基準出力を有する電圧基準発生器であって、各電圧基準出力が、選択可能な電圧レベルを有する、電圧基準発生器と、
    複数の1次電力コントローラであって、各1次電力コントローラが、前記電圧基準発生器の前記電圧基準出力のうちの1つから電圧基準レベルを受信するように接続され、各1次電力コントローラが、前記電圧基準レベルを基準とする出力電圧を生成するためにスイッチャ回路の動作を制御することができるスイッチャ制御信号を発生するように動作可能である、複数の1次電力コントローラと、
    複数の2次電力コントローラであって、各2次電力コントローラが、前記1次電力コントローラのうちの1つに関連付けられ、各2次電力コントローラが、前記各2次電力コントローラに関連付けられた前記1次電力コントローラの前記電圧基準レベルを基準とする出力電圧を選択可能なスルーレートにおいて生成するために負荷スイッチを制御することができる負荷スイッチ制御信号を発生するように動作可能である、複数の2次電力コントローラとを備え、
    スルー信号を生成するように動作可能なスルーレートコントローラであって、各第2の電力コントローラが、前記負荷スイッチ制御信号を生成するために選択的に前記スルー信号に接続された、および前記スルー信号によって制御される、ドライバを備える、スルーレートコントローラをさらに備える、回路。
  2. 前記ドライバが、さらに、前記負荷スイッチ制御信号を生成するために定電圧電位によって選択的に制御される、請求項1に記載の回路。
  3. 前記スルーレートコントローラの動作周波数を制御するクロック信号であって、前記クロック信号が、前記スルーレートコントローラに接続された前記第2の電力コントローラに応じて選択可能である、クロック信号をさらに備える、請求項1に記載の回路。
  4. 各2次電力コントローラと前記1次電力コントローラのうちの1つとの間の関連付けを記載する関連付けデータを記憶したメモリをさらに備える、請求項1に記載の回路。
  5. 前記2次電力コントローラが、選択可能な順序に従って次々にイネーブルにされる、請求項1に記載の回路。
  6. 2つ以上の2次電力コントローラが同時にイネーブルにされる、請求項1に記載の回路。
  7. 負荷スイッチ制御信号を発生するために選択可能な順序に従って前記2次電力コントローラをイネーブルにするために制御信号を生成するように動作可能な制御論理をさらに備え、
    前記制御論理が、イネーブルにされた2次電力コントローラに関連付けられた前記スルーレートを制御するクロック信号を生成するようにさらに動作可能であり、
    前記制御論理に接続されたメモリであって、前記2次電力コントローラがイネーブルにされる順序を記載するシーケンスデータを記憶したメモリをさらに備える、請求項1に記載の回路。
  8. 前記2次電力コントローラのうちの1つによって制御される負荷スイッチが、前記2次電力コントローラのうちの前記1つに関連付けられた前記1次電力コントローラによって制御されるスイッチャ回路に接続される、請求項1に記載の回路。
  9. 複数のそれぞれの電源を、それらの対応する基準電圧レベルに従って対応する電圧レベルを出力させるように動作させるための複数の1次電力制御信号を発生するための第1の回路手段と、
    前記電源に接続された複数のそれぞれの負荷スイッチの動作を制御するために複数の負荷スイッチ制御信号を発生するための第2の回路手段と、
    スルーレート制御信号を発生するための第3の回路手段であって、前記第2の回路手段が、前記スルーレート制御信号を使用して負荷スイッチ制御信号を発生するために前記第3の回路手段の出力に選択的に接続するための接続手段を含む、第3の回路手段と、
    前記第1の回路手段が各電源を高電圧モードで動作させているのか低電圧モードで動作させているのかを示す、前記各電源に関連付けられたモードインジケータと、
    電源と負荷スイッチとの間の関連付けを示す関連付け情報とを記憶するための第4の回路手段とを備え、
    前記第3の回路手段が、第1の負荷スイッチに関連付けられた前記電源の前記モードインジケータに基づいて判断されたレートにおいて前記第1の負荷スイッチの出力をスルーするために前記第1の負荷スイッチのためのスルーレート制御信号を発生する、集積回路。
  10. 前記第1の回路手段が複数の1次電力コントローラ回路を備え、各1次電力コントローラ回路が、対応する1次電力制御信号を発生する、請求項9に記載の集積回路。
  11. 前記第2の回路手段が複数の制御回路を備え、各制御回路が、対応する負荷スイッチ制御信号を発生する、請求項9に記載の集積回路。
  12. 前記第1の回路手段によって使用される基準電圧を生成して、前記基準電圧に従って出力電圧を生成するように前記電源を制御する電圧基準発生器をさらに備え、
    前記負荷スイッチがそれに接続された前記電圧基準発生器からの前記基準電圧に基づいて不足電圧状態および過電圧状態を検出するために前記第2の回路手段によって制御される前記負荷スイッチの電圧レベルを監視するために監視回路をさらに備える、請求項9に記載の集積回路。
  13. 前記第4の回路手段が、各負荷スイッチに対応するスルーレートパラメータを記憶し、前記第3の回路手段が、第1のスルーレート制御信号によって制御される前記負荷スイッチに対応する前記スルーレートパラメータを使用して前記第1のスルーレート制御信号を発生する、請求項12に記載の集積回路。
  14. 回路における方法であって、
    前記回路に、複数の電源に関連付けられた複数の基準電圧レベルを示す構成データを記憶することと、
    前記電源を、それらの対応する基準電圧レベルに従って対応する電圧レベルを出力させるように動作させるための複数の1次制御信号を前記回路内で発生することと、
    前記回路内で、前記電源に接続された負荷スイッチを動作させるために複数の2次制御信号を発生することであって、前記2次制御信号は、各負荷回路接続された前記負荷スイッチに接続された記電源に対応する、前記回路に記憶された前記基準電圧レベルに従って各負荷スイッチのスルーレートを制御する、発生することとを備える、方法。
  15. 前記1次制御信号を使用して、前記回路に接続された電源を制御することと、前記2次制御信号を使用して、前記回路に接続された負荷スイッチを制御することとをさらに備える、請求項14に記載の方法。
  16. 前記回路に、前記1次制御信号および前記2次制御信号がそれによって発生されるシーケンスを示す構成データを記憶することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
  17. 前記負荷スイッチの出力電圧レベルと前記回路に記憶された前記基準電圧レベルとの比較に基づいて不足電圧信号または過電圧信号をトリガするために、前記負荷スイッチの前記出力電圧レベルを監視することと、前記記憶された基準電圧レベルを使用することとをさらに備える、請求項14に記載の方法。
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