JP2005078141A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この電源装置は、出力電圧検出回路11と、基準電圧発生回路12と、比較回路13と、制御用トランジスタ14と、を備えている。基準電圧発生回路12は、電源の投入時に、MOSトランジスタM1がオンすると同時にMOSトランジスタM2がオフするので、コンデンサC1が定電流源17により充電される。この充電電圧は、比較回路13に供給されると同時に、コンパレータ19で基準電圧源18の基準電圧と比較され、その両者が一致するとその旨の信号をコンパレータ19が出力する。これにより、MOSトランジスタM1がオフとなるので、以後、基準電圧発生回路12からはその基準電圧源18の基準電圧と同一レベルの電圧が出力される。
【選択図】 図1
Description
図6は、この種の電源装置の一例であるシリーズレギュレータの回路図である。
このような構成からなるシリーズレギュレータでは、オペアンプ回路3が、分圧回路2の分圧電圧を基準電圧回路1の基準電圧Vrefと比較し、その両者が等しくなるように出力トランジスタ4の出力抵抗を制御している。
電気学会編「電気工学ハンドブック」オーム社、2001年2月20日発行、p.424
その一方、電源装置には、図6に示すような電源回路を複数個有するものがあり、この場合にも電源の投入時における突入電流の減少できるものが望まれ、その際に、部品点数ができるだけ少なく、実装面積もできるだけ小さくすることが望まれる。
また、本発明の第2の目的は、突入電流を効果的に減少できる上に、部品点数ができるだけ少なくでき、実装面積もできるだけ小さくすることができる電源装置を提供することにある。
すなわち、第1の発明は、自己の出力電圧を検出し、この検出電圧を基準電圧発生回路の発生する基準電圧と比較し、その比較結果に応じて前記出力電圧の安定化を図るようになっている電源装置において、基準電圧発生回路は、電源の投入時に基準電圧の生成を開始し、その基準電圧の値を時間とともに徐々に増加させるようになっている。
また、上記の第2の目的を達成するために、第3〜第6の発明は、以下のように構成した。
すなわち、第3の発明は、出力電圧を基準電圧と比較し、その比較結果に応じて出力電圧の安定化を図るようになっているn個の電源回路と、前記基準電圧を発生するとともに、その基準電圧を前記各電源回路が共同で使用するようになっている基準電圧発生回路とを備え、前記基準電圧発生回路は、電源の投入時に、電源値が徐々に立ち上がる基準電圧を時分割で生成して前記各電源回路にそれぞれ供給し、かつ、その各生成基準電圧が所定値に達した各時点で、前記各電源回路に供給する基準電圧を前記各生成基準電圧から基準電圧源の基準電圧に切り換えることを特徴とする。
このような構成からなる第3〜第6の発明によれば、コンデンサなどの部品を共有化できる。このため、突入電流を効果的に減少できる上に、部品点数ができるだけ少なくでき、実装面積もできるだけ小さくできる。
本発明の電源装置の第1実施形態の構成について、図1を参照して説明する。
この第1実施形態に係る電源装置は、図1に示すように、出力電圧検出回路11と、基準電圧発生回路12と、比較回路13と、制御用トランジスタ14と、入力端子15と、出力端子16とを備えている。
基準電圧発生回路12は、比較回路13が出力電圧検出回路11の検出電圧を比較する際に用いる基準電圧Vrefを発生する回路であり、電源の投入時に基準電圧の生成を開始し、その基準電圧の値を時間とともに徐々に立ち上がらせるようになっている。
制御用トランジスタ14は、入力端子15と出力端子16との間に接続されて比較回路13の出力により制御されるものである。
この基準電圧発生回路12は、図1に示すように、定電流源17と、コンデンサC1と、第1スイッチであるP型のMOSトランジスタM1と、第2スイッチであるN型のMOSトランジスM2と、基準電圧源18と、コンパレータ19と、ナンドゲート20と、インバータ21と、を備えている。
このために、電源とグランドとの間に、定電流源17、MOSトランジスタM1、およびMOSトランジスタM2が直列に接続されている。コンデンサC1は、その一端がMOSトランジスタM1とMOSトランジスタM2との共通接続部に接続され、その他端がグランドに接続されている。さらに、コンデンサC1の一端の電圧は、コンパレータ19の+入力端子に供給されるとともに、比較回路13の−入力端子に供給されるようになっている。
コンパレータ19は、電源の投入時に、コンデンサC1の充電電圧を基準電圧源18の基準電圧と比較し、その両者が一致した場合には、その旨を示すHレベルの信号を出力するようになっている。
次に、このような構成からなる第1実施形態の動作について、図1および図2を参照して説明する。
図1に示す基準電圧発生回路12に供給される電源投入信号S1が、図2(A)に示すように立ち上がってHレベルになったとする。このときには、コンパレータ19の出力はLレベルでその反転されたHレベルがナンドゲート20に供給されているので、ナンドゲート20の出力はLレベルとなり、MOSトランジスタM1はオンになる。また、このときには、電源投入信号S1のHレベルはインバータ21で反転されてLレベルとなり、このLレベルによりMOSトランジスタM1はオフになる。
その後、コンパレータ19が、コンデンサC1の充電電圧の電圧値が基準電圧源18の基準電圧に達したことを検出すると、コンパレータ19はその旨を示すHレベルの信号を出力する。このコンパレータ19のHレベルの信号は反転されてLレベルとなり、このLレベルの信号がナンドゲート20に入力される。このため、ナンドゲート20の出力はLレベルからHレベルに変化するので、MOSトランジスタM1はオフとなる。
次に、本発明の電源装置の第2実施形態の構成について、図3を参照して説明する。
この第2実施形態に係る電源装置は、図3に示すように、複数(この例では2個)の電源回路31、32と、この電源回路31、32に共通に使用する基準電圧発生回路33と、出力端子34、35と、コンデンサ接続端子36と、を備えている。
出力電圧検出回路11は、出力電圧Vout1を検出する回路であり、出力端子34とグランドとの間に抵抗R11と抵抗R12とを直列接続し、その抵抗R11と抵抗R12により出力電圧Vout1を分圧し、その分圧電圧を検出電圧として得るようにしている。
制御用トランジスタ14は、その一端に入力電圧が印加され、その他端が出力端子34に接続されて、比較回路13の出力により制御されるものである。
電源回路32は、電源回路31と同じ構成であるので、その構成は省略する。従って、電源回路32には基準電圧発生回路33からの基準電圧Vref2が供給されて動作し、その出力端子35からは出力電圧Vout2を取り出され、さらに出力端子35には出力コンデンサC12が接続されるようになっている。
次に、基準電圧発生回路33の具体的な構成について、図4を参照して説明する。
基準電圧源41は、電源の投入時に所定の基準電圧を直ちに出力するものである。
基準電圧発生部42は、電源の投入時に基準電圧を生成するとともにその電圧値を徐々に立ち上げることができるものである。
比較部43は、基準電圧発生部42の生成する基準電圧を基準電圧源41の基準電圧と比較し、その比較結果に応じた信号を出力するものである。
このために、切り換えスイッチ44は、図4に示すように、トランスミッションゲート441、442と、インバータ443と、コンデンサC22とから構成される。そして、トランスミッションゲート441の一端側はコンデンサC21の一端と接続され、トランスミッションゲート442の一端側は基準電圧源41と接続されている。また、トランスミッションゲート441、442の各他端側が共通接続され、その共通接続部が図3に示す電源回路31の比較回路13の−入力端子に接続されている。コンデンサC22はVref1とグランドとの間に接続されている。
このために、切り換えスイッチ45は、図4に示すように、トランスミッションゲート451、452と、インバータ453と、コンデンサC23とから構成される。そして、トランスミッションゲート451の一端側はコンデンサC21の一端と接続され、トランスミッションゲート452の一端側は基準電圧源41と接続されている。また、トランスミッションゲート451、452の各他端側が共通接続され、その共通接続部が図3に示す電源回路32の比較回路の−入力端子に接続されている。コンデンサC23はVref2とグランドとの間に接続されている。
ラッチ回路461は、その入力端子Dに正の電圧が常時印加され、そのクロック入力端子に比較部43の出力が供給されるようになっている。また、ラッチ回路461の反転出力端子の出力信号L1が、トランスミッションゲート442にそのオンオフ制御信号として直接供給されるとともに、その出力信号L1をインバータ443で反転した反転信号をトランスミッションゲート441にそのオンオフ制御信号として供給するようになっている。さらに、ラッチ回路461のクリア端子CLRには、電源回路31の電源が投入されていることを示す電源投入信号S11が供給されるようになっている。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作について、図3〜図5を参照して説明する。
このため、時刻t1では、ラッチ回路461の出力信号L1により、トランスミッションゲート441がオンとなる。また、時刻t1では、アンドゲート464の出力はLレベルであるが、アンドゲート463の出力がLレベルからHレベルに立ち上がるので、ノアゲート465の出力S13がHレベルからLレベルに変化する(図5(H)参照)。
このコンデンサC1の充電電圧は、比較部43において基準電圧源41の基準電圧と比較されると同時に、電源回路31の基準電圧として電源回路31に供給される。このため、電源回路31に供給される基準電圧Vref1は、図5(D)に示すように徐々に増加していき、その基準電圧は電源回路31の比較回路13に供給される。
このため、時刻t3では、ラッチ回路461の出力信号L2により、トランスミッションゲート451がオンとなる。また、時刻t3では、アンドゲート463の出力がLレベルで、アンドゲート464の出力がLレベルからHレベルに立ち上がるので、ノアゲート465の出力信号S13がHレベルからLレベルに変化する(図5(H)参照)。
このコンデンサC21の充電電圧は、比較部43において基準電圧源41の基準電圧と比較されると同時に、電源回路32の基準電圧として電源回路32に供給される。このため、電源回路32に供給される基準電圧Vref2は、図5(E)に示すように徐々に増加していき、その基準電圧は電源回路32の比較回路(図示せず)に供給される。
このため、第2実施形態では、コンデンサC21を含む基準電圧発生部42、基準電圧源41、および比較部43などを共通化できるので、部品点数ができるだけ少なくできる上に、実装面積もできるだけ小さくすることができる。
また、図4に示す基準電圧発生回路33では、基準基準電圧発生部42を構成する定電流源421が1つの場合について説明した。しかし、その定電流源421を、電流値が同一または電流値が異なる複数の定電流源に置き換えるようにしても良い。
さらに、上記の第2実施形態では、電源回路31、32が使用する基準電圧が、同一のレベルで使用する場合について説明した。しかし、電源回路31、32は、その各基準電圧としてレベルの異なる第1基準電圧と第2基準電圧をそれぞれ使用するようにしても良い。
さらに、上記の例では、電源回路31、32をシリーズレギュレータとした場合について説明したが、これに代えて電源回路をスイッチングレギュレータとした場合にも本発明は適用できる。
Claims (6)
- 自己の出力電圧を検出し、この検出電圧を基準電圧発生回路の発生する基準電圧と比較し、その比較結果に応じて前記出力電圧の安定化を図るようになっている電源装置において、
基準電圧発生回路は、電源の投入時に基準電圧の生成を開始し、その基準電圧の値を時間とともに徐々に増加させるようになっていることを特徴とする電源装置。 - 前記基準電圧発生回路は、
一定の電流を流す定電流源と、
前記定電流源からの電流により充電されるコンデンサと、
前記定電流源と前記コンデンサとを接続させて前記コンデンサの充電を行うオンオフが自在な第1スイッチと、
前記コンデンサの電荷の放電を行うオンオフが自在な第2スイッチと、
前記電源の投入時に前記第1スイッチをオンにするとともに前記第2スイッチをオフにして前記コンデンサの充電を行い、そのコンデンサの充電電圧を基準電圧と比較し、前記充電電圧が前記基準電圧に達したときに前記第1スイッチをオフにさせ、かつ、前記電源の切断時に前記第2スイッチをオンにして前記コンデンサの放電を行う制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 出力電圧を基準電圧と比較し、その比較結果に応じて出力電圧の安定化を図るようになっているn個の電源回路と、
前記基準電圧を発生するとともに、その基準電圧を前記各電源回路が共同で使用するようになっている基準電圧発生回路とを備え、
前記基準電圧発生回路は、電源の投入時に、電源値が徐々に立ち上がる基準電圧を時分割で生成して前記各電源回路にそれぞれ供給し、かつ、その各生成基準電圧が所定値に達した各時点で、前記各電源回路に供給する基準電圧を前記各生成基準電圧から基準電圧源の基準電圧に切り換えることを特徴とする電源装置。 - 前記基準電圧発生回路は、
所定値の基準電圧を出力する基準電圧源と、
基準電圧を生成するとともにその電圧値を徐々に立ち上げる基準電圧発生部と、
電源の投入時に、前記基準電圧発生部に基準電圧の生成を時分割で行わせ、その各生成基準電圧を前記各電源回路にそれぞれ供給させ、その各生成基準電圧が前記基準電圧源の基準電圧に達したときに、前記各電源回路に供給する基準電圧を前記各生成基準電圧から前記基準電圧源の基準電圧に切り換える制御部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。 - 前記基準電圧発生回路は、
必要なときに所定の基準電圧を出力する基準電圧源と、
一定の電流を流す定電流源と、
前記定電流源からの電流により充電されるコンデンサと、
前記定電流源と前記コンデンサとを接続させて前記コンデンサの充電を行うオンオフが自在な第1スイッチと、
前記コンデンサの電荷の放電を行うオンオフが自在な第2スイッチと、
前記コンデンサの充電電圧と前記基準電圧源の基準電圧とを比較し、その両者が一致したときに切り換え信号を出力する比較部と、
電源の投入時に、前記第1スイッチをオンおよび前記第2スイッチをオフにして前記コンデンサの充電電圧を前記n個の電源回路のうちの1つに供給するとともに、前記充電電圧を前記基準電圧源の基準電圧と前記比較部で比較させ、前記比較部が前記切り換え信号を出力したときに、前記電源回路に供給する基準電圧を前記充電電圧から前記基準電圧源の基準電圧に切り換えるとともに、前記第1スイッチをオフおよび前記第2スイッチをオンにし、かつ、これらの一連の動作による基準電圧の供給制御を残りの電源回路に対して順次行う制御部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。 - 前記定電流源は、電流値が同一または電流値が異なる複数の定電流源からなり、その複数の定電流源は、前記制御部によりその一部が選択され、この選択された定電流源により前記コンデンサが充電されるようになっていることを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
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JP2010079873A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-04-08 | Ricoh Co Ltd | 定電圧回路装置 |
WO2023231828A1 (zh) * | 2022-06-02 | 2023-12-07 | 芯海科技(深圳)股份有限公司 | 带隙基准电压电路、集成电路以及电子设备 |
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