JP6188823B2 - ハイパースペクトル・イメージングにおける改善又はそれに関する改善 - Google Patents

ハイパースペクトル・イメージングにおける改善又はそれに関する改善 Download PDF

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Description

本発明は、ハイパースペクトル・イメージングにおける改善又はそれに関する改善に関し、より具体的には、排他的ではないものの、フーリエ変換型スペクトル・イメージング・システムに関する。
スペクトル・イメージングは、画像の2つの空間的次元専用の二次元と、スペクトル情報を含む第3の次元との、対象に関する三次元情報を提供する。ハイパースペクトル・イメージングは、通常のフィルタに基づく技術と比べてスペクトル次元がより良く解像され、一般的にスペクトルバンドの数が多く(可視領域内で100バンド以上)高解像度(可視領域内で10nm以下)であるスペクトル・イメージングを特に表す用語である。
スペクトル・イメージングは、フーリエ変換に基づく技術を利用することを含めて、様々な形で行うことができる。フーリエ変換型スペクトル・イメージングはインターフェログラムの取得を要する。複数の物理的な干渉計測定の構成は、主に赤外領域の波長に使用される傾向があるマイケルソン干渉法を含む、インターフェログラム取得の目的に適している。それに加えて、マッハツェンダー干渉計、サニャック干渉計、及び偏光干渉計も使用することができる。
米国特許第5781293号は、2つの光偏光の間に光路差を導入するのに複屈折プリズムが使用され、検出器において生じるインターフェログラムのフーリエ変換によって入射光のスペクトル分布が提供される、フーリエ変換型分光計について記載している。
A. R. Harvey and D. W. Fletcher-Holmes、「Birefringent Fourier-transform imaging spectrometer」、Optics Express、vol. 12(22)、5368頁、2004年では、ウォラストン・プリズムの整合ペアを利用する複屈折干渉計を備え、干渉計の1つの要素が移動することによってインターフェログラムが生成される、フーリエ変換型画像分光計が開示されている。
ウォラストン・プリズムは、偏光された放射光(radiation)を2つの直交偏光成分に分離する複屈折要素のアセンブリに関する、可能な構成の1つである。
これらの構成は、追加のビーム・スプリッティング要素を使用する必要なしに共通光路型干渉計を提供することから、非常にコンパクトであり得るが、その一方で欠点を抱える傾向がある。1つの欠点は経済面であり、対になったウォラストン・プリズムの製造が複雑であることがその理由である。第1のウォラストン・プリズムは、入射放射光を異なる方向の2つの偏光成分に分割し、第2のウォラストン・プリズムは、2つの偏光成分の方向を平行になるように変える。この構成が適切に働くためには、2つのウォラストン・プリズムを対にし、十分に整列させなければならない。ウォラストン・プリズムのペアリングは、第1のウォラストン・プリズムのウェッジ又は分割角が第2のウォラストン・プリズムのウェッジ又は分割角に等しいことを担保することによって、生産の間に行われる。
別の欠点は、視野が光路長差に依存していること、特に、視野が光路長差と第2のウォラストン・プリズムの並進運動との関係に依存していることに関する。視野が単一点に制限されないイメージング・システムの場合、いくつかの視野点の主光線はウォラストン・プリズムに対する異なる入射角で生じ、したがって、光路長差は入射角にも依存する。その結果、異なる視野点に対するスペクトル回復には、光路長差とプリズムの並進運動との関係に対して視野がこのように依存していることを考慮に入れなければならない。正確なスペクトル測定のためには、同じ信号処理を全ての視野点に適用することはできず、したがって信号処理はより複雑である。
それに加えて、多くの測定を行い処理する必要がある場合、フーリエ変換型スペクトル・イメージングは時間が掛かることがある。かかる測定は空気の動きによっても乱されることがある。
米国特許第5781293号
A. R. Harvey and D. W. Fletcher-Holmes、「Birefringent Fourier-transform imaging spectrometer」、Optics Express、vol. 12(22)、5368頁、2004年
したがって、本発明の1つの目的は、上述した欠点を少なくとも低減する、ハイパースペクトル・イメージング・システムを提供することである。
本発明の別の目的は、構成要素がより少なく、複屈折プリズムのペアリング及びマッチングを要しない、取得時間が実質的に低減されたハイパースペクトル・イメージング・システムを提供することである。
本発明の第1の態様によれば、ハイパースペクトル・イメージングを行う方法が提供され、方法は、
a)第1の位置にある第1のウォラストン・プリズムで偏光放射光を受け取るステップと、
b)第1のウォラストン・プリズムを使用して、偏光放射光を2つの直交偏光成分に分割するステップと、
c)リレー光学系を使用して2つの直交偏光成分を第2の位置へと方向付け、第1の位置にある第1のウォラストン・プリズムが第2の位置で結像される、ステップと、
d)2つの直交偏光成分を第2の位置で再結合された偏光放射光へと再結合するステップと、
e)少なくとも1つの偏光子を使用して、再結合された偏光放射光を単一の偏光状態へと投射するステップと、
f)再結合された偏光放射光を結像面で干渉するように変調するステップとを含み、
ステップf)が、第1のウォラストン・プリズムをその仮想分割面に平行な方向で並進させて、再結合された偏光放射光を変調することを含むことを特徴とする。
第1の位置にある第1のウォラストン・プリズムを第2の位置で結像することによって、2つのかかるプリズムを一実施例において利用する場合にこれらのプリズムをペアにする必要がなくなるので、ウォラストン・プリズムの製造コストを低減することができる。この場合、第1の位置にある複屈折プリズムを第2の位置で結像するのに使用される光学系は、倍率を調節することによってプリズム間の差を補償する。
好ましい一実施例では、それ自体に結像される1つのみのウォラストン・プリズムを要し、それによって2つのウォラストン・プリズムの必要性がなくなる。これにより、1つのみのウォラストン・プリズムを要することで、製造コストが更に低減される。
「仮想分割面」という用語は、本明細書で使用するとき、2つの直交偏光成分がそこから生じるように見える、又は2つの直交偏光成分がそこで再結合されるように見える、ウォラストン(若しくは任意の複屈折)プリズム内の面を指す。
一実施例では、ステップc)は、第1のウォラストン・プリズムの仮想分割面をそれ自体の上で結像することを含む。これにより、リレー光学系を使用して、第1のウォラストン・プリズムの仮想分割面の画像がそれ自体と一致することが担保される。それに加えて、ステップd)は、第1のウォラストン・プリズムを使用して2つの直交偏光成分を再結合することを含む。
別の実施例では、ステップc)は、第1のウォラストン・プリズムを第2の位置にある第2のウォラストン・プリズム上で結像することを含み、仮想分割面は第2のウォラストン・プリズムでは反転される。この実施例では、第2のウォラストン・プリズムは、その仮想分割面が第1のウォラストン・プリズムの仮想分割面の画像と一致するようにして配向され位置付けられる。それに加えて、ステップd)は、第2の位置にある第2のウォラストン・プリズムを使用して2つの直交偏光成分を再結合することを含む。この実施例では、ステップf)は、第1及び第2のウォラストン・プリズムの一方をそのそれぞれの仮想分割面に平行な方向で並進させて、偏光放射光を変調することを含んでもよい。
本発明の別の態様によれば、ハイパースペクトル・イメージングを行うためのハイパースペクトル・イメージング・システムが提供され、システムは、
偏光放射光を2つの直交偏光成分に分割する、第1の位置にある第1のウォラストン・プリズムと、
2つの直交偏光成分を第2の位置へと方向付け、第1のウォラストン・プリズムを第2の位置で結像する光学系と、
2つの直交偏光成分を第2の位置で再結合された偏光放射光へと再結合する、少なくとも1つの偏光子を含む再結合手段と、
結像面を有するイメージング検出器と、
再結合された偏光放射光の焦点をイメージング検出器の結像面上に合わせる結像レンズとを備え、
ハイパースペクトル・イメージング・システムが、少なくとも第1のウォラストン・プリズムをその仮想分割面に平行な方向で並進させる並進手段を更に備えることを特徴とする。
第1のウォラストン・プリズムをその仮想分割面に平行な方向で並進させることによって、第1のウォラストン・プリズムによって2つの直交偏光成分中に発生する横シヤーは少なくとも実質的に低減され、少なくとも一部の入射角に関して、光路長差は全ての物体視野点で実質的に同じであり、横シヤーが実質的に排除される。これにより、入射角に実質的に依存しない、したがって処理が大幅に単純化された、ハイパースペクトル・イメージング・システムが得られる。
一実施例では、第1及び第2の距離の差はゼロであり、光学系は、少なくとも1つのレンズと、第1のウォラストン・プリズムがそれ自体の上で結像されるように光学系を通して放射光を反射させて戻す反射素子とを含む。反射素子は平面鏡であってもよい。
少なくとも1つのレンズ及び平面鏡を使用することによって、2つの直交偏光光線のコリメートが担保される。それに加えて、プリズム自体の上に結像することができ、それによって2つ以上のウォラストン・プリズムが不要になる、仮想分割面がウォラストン・プリズム内に提供される。
それに加えて、入射放射光を第1のウォラストン・プリズムに伝達し、放射光をイメージング検出器に向かって反射する、ビーム・スプリッタが提供される。一実施例では、ビーム・スプリッタは偏光ビーム・スプリッタである。代替実施例では、入射放射光を偏光するため、少なくとも1つの偏光子がビーム・スプリッタと関連付けられてもよい。
別の実施例では、第2のウォラストン・プリズムは、光学系とイメージング検出器との間の第2の位置にあり、光学系は第1のウォラストン・プリズムを第2のウォラストン・プリズム上に結像する。
これには、一方のウォラストン・プリズムを他方の上に結像することにより、2つのウォラストン・プリズムを一致させる必要がないという利点がある。
第1のウォラストン・プリズムが第2のウォラストン・プリズム上で結像されるので、ウォラストン・プリズムのいずれか一方をその仮想分割面に平行な方向で並進させることができることが認識されるであろう。好ましい一実施例では、並進手段は第2のウォラストン・プリズムと関連付けられる。しかしながら、これはハイパースペクトル・イメージング・システムの特定の配置に応じて替わるであろう。
この実施例では、第1及び第2のウォラストン・プリズムのそれぞれ1つと関連付けられる、第1及び第2の偏光子が設けられる。
本発明についてのより十分な理解のため、以下に、単なる一例として添付図面を参照する。
フーリエ変換型イメージング・システムで使用される従来の複屈折偏光干渉計を示す図である。 ウォラストン・プリズムを対にした配置によって生成される、入射光線の2つの成分の光路長における視野に依存する差を示す図である。 本発明によるイメージング・システムの第1の実施例を示す図である。 図3に類似した、この構成においてシヤーがないことを示す図である。 本発明によるイメージング・システムの第2の実施例を示す図である。 図5に類似した、但し光軸と一致する主光線又は入射光線の状況を示す図である。 図5に類似した、但し光軸と一致しないがそれに平行な周辺光線又は入射光線の状況を示す図である。 図5に類似した、但し光軸に対してある角度の入射光線の状況を示す図である。 ウォラストン・プリズム及び仮想分割面を示す図である。 図9に類似した、但し仮想分割面の角度の計算を示す図である。
本発明について、特定の実施例に関して、また特定の図面を参照して記載するが、本発明はそれらに限定されない。記載する図面は単なる概略であり、非限定的なものである。図面中、要素のうちいくつかのサイズは、例証目的のため、誇張されており縮尺通りに描かれていないことがある。
「垂直」及び「水平」という用語は、本明細書で使用するとき、図面の特定の向きを指し、これらの用語は本明細書に記載する具体的な実施例に対する限定ではないことが理解されるであろう。
それに加えて、図面のいくつか(特に、図5〜8)に関して、軸線のいくつかは、図面の面内にあるように見えるものの、実際には図面の面と例証される光軸との間には45°の角度がある。
図1は、上述のHarveyらによる論文に記載されているような、フーリエ変換型ハイパースペクトル撮像装置の一部を形成することができる、従来の複屈折偏光干渉計100を示す。干渉計100は光軸110を有し、その上に、第1の偏光子120、第1及び第2のウォラストン・プリズム130、140、第2の偏光子150、結像レンズ160、並びにイメージング検出器170が図示されるように配置される。2つのウォラストン・プリズム130、140は、図示されるような矢印及び円によって示される偏光軸を備えた、等しく且つ反対方向の分割面角度θを有する。
入力光線180によって示されるシーンからの入射光線又は放射光は、第1の偏光子120によって、ウォラストン・プリズム130、140の光軸に対して45°の直線偏光光へと偏光される。直線偏光光は、第1のウォラストン・プリズム130によって、等しい振幅を有すると共に第1のウォラストン・プリズム130を出る際に僅かに拡がる2つの等しい直交偏光成分185、190へと分解される。第2のウォラストン・プリズム140を通って伝達することによって、2つの成分は、光線185’、190’によって示されるように、第2の偏光子150を通って平行に伝播するように屈折し、結像レンズ160によって、イメージング検出器170における共通の位置195へと再結合されて、そこで干渉する。これらの光線は直交偏光成分間に導入された光路差を持つ。この光路差は、アパーチャの幅にわたって均一であり、第2のウォラストン・プリズム140が矢印「A」によって示される方向で、即ちウォラストン・プリズムの入射面の法線に対して垂直な方向で、光軸110に対して並進することによって変調される。
図示されるように、第1のウォラストン・プリズム130は、入射放射光を2つの異なる方向に分岐する偏光成分185、190へと分割する。第2のウォラストン・プリズム140は2つの偏光成分185’、190’を再び平行にする。上述したように、2つのウォラストン・プリズム130、140は対にし、十分に位置合わせしなければならない。
第1及び第2の偏光子120、150は特定の偏光タイプの放射光を通すので、これらを、特定波長の放射光を選択的に伝達又は阻止するのに使用することができる。単純にするため、通常は、第1のウォラストン・プリズム130の入力面に対して垂直に入射する光のみが考慮される。
矢印「A」によって示される方向で第2のウォラストン・プリズム140が並進することで、2つの成分185’、190’の間に時間で変動する光路差が導入されて、第1のウォラストン・プリズム130に対する第2のウォラストン・プリズム140の横変位の関数としてインターフェログラムを記録することが可能になる。
等しい分割角を有する2つのウォラストン・プリズムによって生成される光路長差は、次式のように近似することができる。
ΔOPL=2bhtanθ
式中、ΔOPLは、2つの直交偏光の光路長差、bは材料の複屈折、hは第1のウォラストン・プリズムに対する第2のものの横変位、θはプリズムのウェッジ角である。
図2は、図1のウォラストン・プリズム130、140に対する入力光線280を示す。第1のウォラストン・プリズム130を通過した後、光線280は、2つの直交偏光光線285、290へと分割される。第2のウォラストン・プリズム140を通過した後、光線285’、290’は平行になるが、シヤー距離dだけ分離される。光軸外で伝播する光線の場合、このシヤーによって、図示されるような光路長差ΔOPLが生じる。シヤー距離dは、ウォラストン・プリズムの性質から、即ち、各プリズムの厚さ、それらが作られる材料の屈折率、それらのウェッジ角、及びイメージング・システムの光軸(図2には図示なし)に沿った2つのウォラストン・プリズムの分離から、計算することができる。
光軸に沿った2つのウォラストン・プリズム130、140の間の距離が増加するにつれて、2つの偏光光線285’、290’の間の横シヤーも増加し、この横シヤーにより、視野に依存すると共に軸上を伝播する光線に関しては無効である光路長差が引き起こされることが認識されるであろう。著しいシヤーが存在し、類似のスペクトル放射光の有意な視野を有するシステムの場合、結像されるシーンは縞で満たされている。
中央の視野点に関してΔOPLが0であるようにして第2のウォラストン・プリズム140が位置付けられた場合、シヤーの方向における極値の視野点は、反対符号である残留光路長差ΔOPLRESIDUALを有する。対称的な干渉法を使用した全視野に対するΔOPLからのインターフェログラムの取得はゼロであり、ΔOPLRESIDUALの二倍を補償するのにいくつかの追加画像を取得する必要がある。このことが取得時間の不必要な追加に結び付く。
上述したように、ΔOPL=2bhtanθという関係は、垂直入射の場合にのみ有効であり、他の視野点に関しては、追加のシヤーに関連する光路長差を考慮する必要がある。視野が単一点に制限されないイメージング・システムの場合、いくつかの視野点の主光線は異なる入射角で第1のウォラストン・プリズム130に入射し、したがって、入射角によって光路長差も変化することになる。これは、光路長差が入射角にも依存することを意味する。第2のウォラストン・プリズム140を図1に矢印「A」で示される方向で並進させると、光路長差も影響を受ける。その結果、異なる視野点に対するスペクトル回復には、第2のウォラストン・プリズム140の並進と共に光路長差の視野依存を考慮に入れなければならない。正確なスペクトル測定のためには、したがって、同じ信号処理を全ての視野点に適用することはできず、処理がより複雑になる。
本発明によれば、複屈折成分は、Harveyらによる論文に記載されているイメージング・システムの制限を解決する、新しいイメージング干渉計システムにおけるハイパースペクトル・イメージングに使用される。新しい干渉計イメージング・システムでは、物体は無限遠にあると仮定され、物体が無限遠にない場合、無限遠に置くのに光学系が利用される。この場合、単一の物点から発してイメージング干渉計システムに入る全ての光線は平行である。
ウォラストン・プリズムの使用に関連して、本発明について後述する。適切であれば、他の複屈折プリズムが使用されてもよいことが容易に理解されるであろう。
図3及び4は、1つのウォラストン・プリズムが第2のウォラストン・プリズム上で結像される、本発明の第1の実施例を示す。この具体的な実施例では、偏光子は図示されないが、光学系の動作に必要である。最初に図3を参照すると、光軸380上に配置された、第1のウォラストン・プリズム310と、第1及び第2のレンズ330、340を含む光学系320と、第2のウォラストン・プリズム350と、結像レンズ360と、検出器システム370とを備える、イメージング・システム300が示される。第1及び第2の偏光子(明瞭にするために図示なし)も、図1に関連して上述したのと同様に、第1のウォラストン・プリズム310の前及び第2のウォラストン・プリズム350の後に設けられる。この場合、第2のウォラストン・プリズム350は、分割面が事実上反転しているという点で、第1のウォラストン・プリズム310の鏡像である。
図4は、軸上の物点からの、2つの実例の光線400、450の挙動を示す。第1の光線400は軸上の物点からの主光線であり、イメージング・システム300の光軸380と位置合わせされる。光線400は、第1のウォラストン・プリズム310に入射し、直交偏光を有する2つの成分光線410、420へと分割される。成分光線410、420は光学系320を通過し、第2のウォラストン・プリズム350上に結像される。第2のウォラストン・プリズム350は、2つの成分光線410、420を再結合して出力光線430を形成し、それが検出器システム370によって検出される。図示されるように、成分光線410、420は、光学系320を通過する際に互いに平行である。
第2の光線450は第1の光線400に対して平行であるが、図示されるように光軸380から離隔されている。第1の光線400と同様に、第1のウォラストン・プリズム310が、直交偏光を有する2つの成分光線460、470へと第2の光線450を分割する。成分光線460、470は光学系320を通過し、第2のウォラストン・プリズム350上に結像される。第2のウォラストン・プリズム350は、2つの成分光線460、470を再結合して出力光線480を形成し、それが検出器システム370によって検出される。図示されるように、成分光線460、470は、光学系320を通過する際に互いに平行であるが、イメージング・システム300の光軸380に対してある角度にある。例証となる光線400、450は両方とも、検出器システム370の像平面で重畳される。
この実施例では、光学系320(レンズ330、340を含む)を使用して、ウォラストン・プリズム310が第2のウォラストン・プリズム350上に結像される。この場合、この軸上の視野点に関してシヤーを打ち消すことができる。これは、実際には、ウォラストン・プリズム310、350の長手方向位置を調節することによって実現される。入射光線がイメージング・システム300の光軸380に平行でない他の視野点の場合、シヤーはやはり最小限であるが、実際には、複屈折材料のウォークオフによって一部のシヤーが残留する。
この構成の利点は、したがって2要素構成であり、即ち、横シヤーが効率的に打ち消され、それに関連した視野に依存する光路長差も打ち消され、また正確にペアリングされたウォラストン・プリズムを生産する必要がない。2つのウォラストン・プリズムの分割角に差がある場合、一方のウォラストン・プリズムを他方のウォラストン・プリズム上に結像する光学系320の倍率を調整することによって、ウォラストン・プリズムの製作におけるこの不正確性を補償することができる。これは、実際には、2つのウォラストン・プリズムの長手方向位置を、即ちイメージング・システム300の光軸380に沿った2つのウォラストン・プリズム間の距離を調節することによって、簡単に実現される。
この実施例では、図1に関連して上述したように、2つのウォラストン・プリズム310、350のうちどちらか一方の横方向への並進により、光路長差ΔOPLが変化する。これは、一方のウォラストン・プリズムが他方の上に結像されるためであり、横方向に並進されるウォラストン・プリズムは、従来技術のイメージング・システムと比較したときに、「第2の」ウォラストン・プリズムであると考えられる。しかしながら、選択された「第2の」ウォラストン・プリズムのこの並進運動が、イメージング・システム300の光軸380に対して垂直に生じた場合、並進運動によってある程度のシヤーが、またしたがって必然的に、ある程度の関連した視野に依存する光路長差が作り出される。したがって、有効なΔOPLと並進との関係は視野点毎に異なるので、ある程度のシヤーが再導入されることは校正に対して有害である。ウォラストン・プリズムをその仮想分割面に平行に並進させた場合、この問題は大幅に低減されるが、この場合、第1の近似における光線の再結合後、「第2」のウォラストン・プリズムの並進によってシヤーが何ら作り出されないためである。図4に示されるように、「第2」のウォラストン・プリズムの移動方向は、ウォラストン・プリズム310については矢印「B」によって、ウォラストン・プリズム350については矢印「C」によって示され、即ち、それぞれの仮想分割面に平行な方向である。仮想分割面については、図9に関連してより詳細に後述する。
本発明によるイメージング・システム500の別の実施例が図5に示される。イメージング・システム500は、イメージング・システム500の光軸550上に配置された、偏光ビーム・スプリッタ510と、単一のウォラストン・プリズム520と、光学系530と、平面鏡540とを備える。それに加えて、カメラ又は他の好適な撮像装置であってもよい、イメージング検出器560が提供される。結像レンズ570は、偏光ビーム・スプリッタ510とイメージング検出器560との間にあって、図6〜8を参照してより詳細に後述するように、出力ビーム(図示なし)の焦点をイメージング検出器560上に合わせる。
ここで、配置は好ましくは、zが光軸である場合、又、紙面におけるその直交方向がxである場合、第3の直交するyは紙面に垂直なので、ビーム・スプリッタ510は好ましくは、反射後の光軸580が光軸550に垂直であってx軸及びy軸の両方から45°に配向される。
図示されるように、平面鏡540により、ウォラストン・プリズム520をそれ自体の上に結像することが可能になる。光軸550に沿った平面鏡540の長手方向位置は、コリメートされた入射ビームもコリメートされた出射ビームとしてイメージング・システム500を出ることを担保するように、奥行きを調節することができる。
平面鏡540が任意の好適な反射素子を備えてもよく、それを好適な光学系(例えば、1つ若しくは複数のレンズ)と組み合わせて、ウォラストン・プリズムをそれ自体の上に結像させることができることが、容易に認識されるであろう。例えば、反射素子は凹面鏡を含んでもよく、光学系はレンズの適切な組合せを含む。
偏光ビーム・スプリッタ510は、光軸550に対して45°の角度で配向されるので、点線源から伝達された光線は予め定められた直線偏光でウォラストン・プリズム520に入り、この点において、偏光ビーム・スプリッタ510は図1の偏光子120及び図3の偏光子(図示なし)に取って代わる。予め定められた直線偏光は、ウォラストン・プリズム520の光軸に対して45°、即ちx軸及びy軸の両方から45°である。
この実施例では、ウォラストン・プリズム520は、イメージング・システム500の光軸500に対して矢印「D」で示される方向で、即ちその仮想分割面に平行な方向で並進される。
偏光ビーム・スプリッタ510はまた、図6〜8を参照してより詳細に後述するように、イメージング・システム500を通してイメージング検出器560に向かって放射光を反射させて戻すのに役立つ。
偏光ビーム・スプリッタ510の代替として、非偏光ビーム・スプリッタが、図1に関連して上述したタイプの偏光子と組み合わせて使用されてもよい。イメージング・システム500は、ウォラストン・プリズム520をそれ自体の上に有効に結像するので、必要な偏光子は1つのみである。上述のように、物体は無限遠にあると仮定される。
イメージング・システム500の光軸550に沿ったミラーの長手方向位置は、コリメートされた入射ビームもコリメートされた出力ビームとしてイメージング・システムを出ることを担保するように調節されてもよい。
図6〜8は、イメージング・システム500を通る3つの実例の光線の挙動を示す。図6には、軸上の物点からの光線600が示される。光線600は、偏光ビーム・スプリッタ510によってウォラストン・プリズム520に伝達され、そこで、僅かに拡がる2つの直交偏光成分光線610、620に分割される。光学系530は、ウォラストン・プリズム520がその焦点にあり、それによって成分光線610、620が平面鏡540上に垂直に入射し、同じ光路に沿って反射して戻る(反射光線はそれぞれ610’及び620’として示される)ようにして位置付けられる。ウォラストン・プリズム520では、2つの反射成分光線610’、620’が出力光線600’として再結合され、それが次に、偏光ビーム・スプリッタ510で結像レンズ570へと反射されて、イメージング検出器560の焦点面上に結像される。この場合、光線600はイメージング・システム500の光軸550と位置合わせされるので、逸脱せずに結像レンズ570を通過する。
ここで、ウォラストン・プリズム520とその画像(「第2の」ウォラストン・プリズム)との間の距離は0まで低減され、したがって、視野に対する依存は非常に少ない。実際には、複屈折に誘発されてウォークオフを作り出すシヤーは完全には補償されず、残りのシヤーが誘発する、視野に依存する光路長差は残る。しかしながら、この光路長差は、図1に示される2つのウォラストン・プリズム130、140間の長手方向の分離によって誘発されるものよりも大幅に少ない。
1対1の倍率を有するイメージング構成を有することによって、一方向でウォラストン・プリズムによって生成される分割角は、他の方向の第2の経路によって完全に補償される。必要とされるウォラストン・プリズムは2つである代わりに1つのみであり、またペアリングが不要なため、製造中にウォラストン角度を非常に精密に制御する必要がないので、この経済的利点は二倍である。
図7では、図6に示されるのと同じ、但しイメージング・システム500の光軸550に平行である物体からの光線700が示される。光線700は、偏光ビーム・スプリッタ510によってウォラストン・プリズム520に伝達され、そこで、僅かに拡がる2つの直交偏光成分光線710、720へと分割される。この場合、光学系530は成分光線710、720を屈折させ、それらを平面鏡540上へと方向付ける。やはり、反射された成分光線710’、720’は、光学系530によってウォラストン・プリズム520へと方向付け直され、そこで出力光線700’として再結合される。上述のように、出力光線700’は次に、イメージング検出器560の焦点面上に結像するため、偏光ビーム・スプリッタ510で結像レンズ570に反射される。
図8では、軸外の物体からの光線800が示される。光線800は、偏光ビーム・スプリッタ510によってウォラストン・プリズム520に伝達され、そこで、僅かに拡がる2つの直交偏光成分光線810、820へと分割される。この場合、光学系530は成分光線810、820を屈折させ、それらを平面鏡540上へと方向付ける。やはり、反射された成分光線810’、820’は、光学系530によってウォラストン・プリズム520へと方向付け直され、そこで出力光線800’として再結合される。上述のように、出力光線800’は次に、イメージング検出器560の焦点面上に結像するため、偏光ビーム・スプリッタ510で結像レンズ570に反射される。小さい視野角の場合、横シヤーは非常に小さく、視野依存の光路長差も非常に限定される。
図5に示されるイメージング・システムによって提供される1対1の倍率は、図1を参照して記載したような従来のイメージング・システムでは得られない追加の利点を提供する。従来のイメージング・システムでは、「第2の」ウォラストン・プリズムの並進は、ウォラストン・プリズムの入射面の法線に対して垂直な方向であり、上述したような入射面に垂直な入射角に対して、横変位hのみが決定される。
2つの直交偏光成分の再結合は、事実上、偏光放射光を2つの直交偏光成分へと分割する操作の反対の操作であることが容易に認識されるであろう。分割の間に、ウォラストン・プリズムの通常方向及び異常方向において等しい偏光成分強度を有する偏光ビームは、良く知られているように、2つの成分へと分割される。各成分は、異なる方向で、又、他方の成分の直線偏光に直交する直線偏光で、ウォラストン・プリズムから出現し、2つの成分は等しい強度を有する。再結合の間に、2つの直線の直交偏光成分は、同じウォラストン・プリズムによって(図5〜8を参照して上述したように)、又は第2のウォラストン・プリズムによって(図3及び4を参照して上述したように)逸脱させられて、関連するウォラストン・プリズムから出現した後にそれらを共線にする。この場合の再結合は、ウォラストン・プリズムを出る偏光放射光を共線にするか、相互に位置合わせするか、又は平行にすることを意味するものとする。再結合された偏光放射光は2つの直交偏光成分の2つの直交偏光状態を保持するので、再結合された偏光放射光を単一の偏光状態へと投射するため、少なくとも1つの偏光子が提供される。
上述したように、単一のウォラストン・プリズム(図5〜8)又は第2のウォラストン・プリズム(図3及び4)の、その仮想分割面に平行な方向での並進によって、再結合された偏光放射光の強度が変調される。変調された強度は、−ΔOPLMAXから+ΔOPLMAXまで、又は0から±ΔOPLMAXまでの光路長差ΔOPLに対応するようにサンプリングされる。
次に図9を参照して、ウォラストン・プリズムの仮想分割面について記載する。図9では、分割角θの入口面910及び出口面920を有するウォラストン・プリズム900が示される。プリズム900は、ウェッジ又は分割角θに関連する分割面950に沿って位置合わせされる、2つの複屈折材料930、940を含む。プリズムはまた、図示されるような光軸960を有する。入口面910に対する法線に沿ってプリズム900に入る光線は、複屈折を受ける。光線970は一実例として図9に示される。第1の屈折は、ウォラストン・プリズム900を構築する複屈折材料930、40の光軸の直交する配向による、屈折率差によるものであり、第2の屈折は、ウォラストン・プリズム900の出口面920における、第1の屈折の結果としての垂直外入射によるものである。
図9に示されるように、光線970の第1の屈折は、直交偏光を有する2つの成分光線970a、970bを生成し、成分光線970a、970bは図示されるように僅かに拡がる。第2の屈折は、2つの拡がる成分光線970a、970bが、成分光線970a’、970b’によって示されるように、プリズム900の出口面を出ていくときに生じる。屈折した成分光線970a’、970b’は、図9に示されるように、仮想分割面980上の地点980aで出現するように見える。図示されるように、仮想分割面980の角度は、ウォラストン・プリズム900の物理的なウェッジ又は分割角θに対応しない。1対1の横倍率のイメージング・システムでは、縦倍率も1である。その結果、仮想分割面980を変形なしでそれ自体の上に結像させることができる。プリズム900をその仮想分割面に沿った方向で並進させることにより、プリズム900が図5〜8に示されるような矢印「D」の方向で並進させられるので、入口面910に垂直に入射する元の光線970から派生した2つの成分光線970a、970bが、偏光成分光線間にシヤーを有さないことが担保される。この場合、光路長差ΔOPLは次式のように表すことができる。
ΔOPL=4bhtanθ
並進の間にシヤーが作り出されないので、ウォラストン・プリズムの並進に対する光路長差ΔOPLの依存度は全ての視野点で同じである。
同様に、反射された成分光線990a’、990b’に関して、これらの光線が出口面920に入る際に、即ち出口面920と、2つの複屈折材料930、940の間の境界面950とにおいて、2つの屈折がある。上述したように、2つの成分光線990a、990bはウォラストン・プリズム900で再結合されて、反射された出力光線990を形成する。ここで、反射された成分光線990a’、990b’は、境界面950で収束する前に仮想分割面980上の地点980bで収束するように見える。
次に図10を参照すると、入口面1010及び出口面1020を有するプリズム1000が示される。プリズム1000は2つの複屈折材料1030、1040を有し、2つの複屈折材料1030、1040の間には境界面1050を備える。プリズム1000は、イメージング・システム(図示なし)の光軸1060上で示される。入口面1010に入射する実例の光線1070は、境界面1050における屈折によって間に角度θを有する、成分光線1070a、1070bに分割される。出口面1020で屈折した後、屈折した成分光線1070a’、1070b’は、仮想分割面1080上の地点1080aから角度θで光学系1090に向かって拡がるように見える。仮想分割面の角度の方程式は、次式のように定義することができる。

式中、zは、イメージング・システムの光軸に沿った縦座標、xは、zに垂直な図10の面内の横座標である。図10にはまた、プリズム1000の厚さL、及び光学系1090の焦点距離fも示される。光学系1090は、その焦点が仮想分割面1080上の地点1080aと位置合わせされるようにして、ウォラストン・プリズム1000と位置合わせされる。
具体的な実施例に関連して本発明について記載してきたが、他の実施例も可能であることが認識されるであろう。

Claims (15)

  1. ハイパースペクトル・イメージングを行う方法であって、
    a)第1の位置にある第1のウォラストン・プリズム(310;520)で偏光放射光(400、450;600;700;800)を受け取るステップと、
    b)前記第1のウォラストン・プリズム(310;520)を使用して、前記偏光放射光(400、450;600;700;800)を2つの直交偏光成分(410、420;610、620;710、720;810、820)に分解するステップと、
    c)リレー光学系を使用して前記2つの直交偏光成分(410、420;610、620;710、720;810、820)を第2の位置へと方向付けるステップであって、前記第1の位置にある前記第1のウォラストン・プリズム(310;520)が前記第2の位置で結像される、ステップと、
    d)前記2つの直交偏光成分(410、420;610、620;710、720;810、820)を前記第2の位置において再結合偏光放射光(480;600’;700’;800’)へと再結合するステップと、
    e)少なくとも1つの偏光子を使用して、前記再結合偏光放射光(480;600’;700’;800’)を単一の偏光状態へと投射するステップと、
    f)前記再結合偏光放射光(480;600’;700’;800’)を結像面(370;560)で干渉するように変調するステップと
    を含む方法において、
    ステップf)が、前記第1のウォラストン・プリズム(310;520)をその仮想分割面に平行な方向に並進させることにより、前記再結合偏光放射光(480;600’;700’;800’)を変調することを含むことを特徴とする方法。
  2. ステップc)が、前記第1のウォラストン・プリズム(520)の前記仮想分割面をそれ自体の上に結像することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. ステップd)が、前記第1のウォラストン・プリズム(520)を使用することにより、前記2つの直交偏光成分(610、620;710、720;810、820)を再結合することを含む、請求項2に記載の方法。
  4. ステップc)が、前記第1のウォラストン・プリズム(310)を前記第2の位置にある第2のウォラストン・プリズム(350)上に結像することを含み、前記仮想分割面は前記第2のウォラストン・プリズム(350)で反転される、請求項1に記載の方法。
  5. ステップd)が、前記第2のウォラストン・プリズム(350)を使用することにより、前記2つの直交偏光成分(410、420)を再結合することを含む、請求項4に記載の方法。
  6. ステップf)が、前記第1及び第2のウォラストン・プリズム(310、350)の一方を、そのそれぞれの仮想分割面に平行な方向に並進させることにより、前記偏光放射光を変調することを含む、請求項4又は5に記載の方法。
  7. ハイパースペクトル・イメージングを行うためのハイパースペクトル・イメージング・システム(300;500)であって、
    偏光放射光(400、450;600;700;800)を2つの直交偏光成分(410、420;610、620;710、720;810、820)に分解するための、第1の位置にある第1のウォラストン・プリズム(310、350;520)と、
    前記2つの直交偏光成分(410、420;610、620;710、720;810、820)を第2の位置へと方向付け、前記第1のウォラストン・プリズム(310)を前記第2の位置で結像するための光学系(320、330、340;530、540)と、
    前記2つの直交偏光成分(410、420;610、620;710、720;810、820)を前記第2の位置において再結合偏光放射光(480;600’;700’;800’)へと再結合する、少なくとも1つの偏光子(510)を含む再結合手段(350;520)と、
    結像面を有するイメージング検出器(370;560)と、
    前記再結合偏光放射光(480;600’;700’;800’)の焦点を前記イメージング検出器(370;560)の前記結像面上に合わせる結像レンズ(360;570)と
    を有するハイパースペクトル・イメージング・システムにおいて、
    少なくとも前記第1のウォラストン・プリズム(310;520)をその仮想分割面に平行な方向に並進させる並進手段を更に有することを特徴とする、ハイパースペクトル・イメージング・システム(300;500)。
  8. 前記第1及び第2の位置の間の距離がゼロであり、前記光学系(530)は、少なくとも1つのレンズ(530)と、前記第1のウォラストン・プリズム(520)がそれ自体の上に結像されるように前記光学系(530)を通して放射光を反射させて戻す反射素子(540)とを含む、請求項7に記載のハイパースペクトル・イメージング・システム。
  9. 前記反射素子(540)が平面鏡を含む、請求項8に記載のハイパースペクトル・イメージング・システム。
  10. 入射放射光を前記第1のウォラストン・プリズム(520)に伝達するため、及び放射光を前記イメージング検出器(560)に向けて反射させるためのビーム・スプリッタ(510)を更に有する、請求項8又は9に記載のハイパースペクトル・イメージング・システム。
  11. 前記ビーム・スプリッタ(510)が偏光ビーム・スプリッタである、請求項10に記載のハイパースペクトル・イメージング・システム。
  12. 前記入射放射光(600;700;800)を偏光するための、前記ビーム・スプリッタ(510)に関連付けられた少なくとも1つの偏光子を更に有する、請求項10に記載のハイパースペクトル・イメージング・システム。
  13. 前記光学系(320、330、340)と前記イメージング検出器(370)との間の前記第2の位置にある第2のウォラストン・プリズム(350)を更に有し、前記光学系(320、330、340)は前記第1のウォラストン・プリズム(310)を前記第2のウォラストン・プリズム(350)上に結像する、請求項7に記載のハイパースペクトル・イメージング・システム。
  14. 前記並進手段が前記第1及び第2のウォラストン・プリズム(310、350)の一方と関連付けられている、請求項13に記載のハイパースペクトル・イメージング・システム。
  15. 前記第1及び第2のウォラストン・プリズム(310、350)のそれぞれに関連付けられた第1及び第2の偏光子を更に有する、請求項13又は14に記載のハイパースペクトル・イメージング・システム。
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