JP6187931B2 - アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造 - Google Patents

アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造 Download PDF

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本発明は、アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造に関する。
自動車、自動二輪車などに用いられるブレーキホース、パワーステアリングホースなどの流体圧伝達用ホース(以下「ホース」という)には、その端部にアイジョイントとアイボルトとワッシャとが組み付けられて装着されている。
従来、このようなアイジョイント付きホースとアイボルトとワッシャとは、それぞれ別々の部品として納品され、納品後に組み付けメーカーによって組み付けされていた。そのため、ホースの装着作業において、組み付け部品の点数が多いうえにワッシャが脱落しやすいため、工数が増加することによる作業性の低下が問題視されてきた。これらの問題を解決するために、アイジョイントとアイボルトとワッシャとが一体化された組付構造が提案されている。アイジョイントとアイボルトとワッシャとが一体化された組付構造としては、例えば、特許文献1〜3に記載のものがある。
特許文献1に記載の一体型高圧ホースは、メガネ金具と、アイボルトと、2つのガスケットとを備える。メガネ金具の一端部に形成された円環状のメガネ部には、アイボルトの軸部が挿入される。アイボルトの軸部は、頭部側から順に、ネジ加工が施されていない寸胴部と、ネジ加工が施されたネジ部とを有する。軸部の外周面には、互いに平行な2つの平坦面が形成されている。メガネ金具の円環部の上面および下面には、それぞれガスケットが配設される。ガスケットの内周形状は、アイボルトの軸部の外周形状に対応する形をなす。具体的には、ガスケットの内周面には、互いに平行な2つの直線部が形成されている。この直線部は、アイボルトの軸部の外周面に形成された平坦面に対応する。2つの直線部の間の距離は、アイボルトの寸胴部の外径に略対応する長さである。
2つのガスケットは、アイボルトの軸部の外周面に形成された平坦部に、ガスケットの内周面に形成された直線部を対応させることにより、ネジ部を通過することができる。2つのガスケットは、その間に配設されるメガネ金具とともにアイボルトの寸胴部に収容される。その後、2つのガスケットのうち、ネジ部側に配設されたガスケットを90°回転させる。これにより、ネジ部側に配設されたガスケットは、内周面に形成された直線部がアイボルトのネジ部のネジ山に当たることによって、寸胴部に係止される。これにより、ネジ部側に配設されたガスケットの脱落を防止するとともに、メガネ金具とアイボルトとを一体化している。
また、特許文献2に記載のアイジョイントの組立て構造では、ネジ部側に配設されたガスケットを加締め、その内径を縮径させることによって、ネジ部側に配設されたガスケットの脱落を防止している。これにより、アイジョイントとアイボルトとが一体化されている。
また、特許文献3に記載の一体型高圧ホースでは、ネジ部側に配設されるガスケットの内周面に、アイボルトのネジ部に設けられたネジ山と螺合可能なネジ山が設けられている。アイボルトの頭部側に配設されるガスケットとアイジョイント口金具の円環部とをアイルボルトの軸部に外挿させる。その後、ネジ部側に配設されるガスケットに設けられたネジ山とアイボルトのネジ部に設けられたネジ山とを螺合し、ネジ部側に配設されるガスケットによって、アイボルトの頭部側に配設されるガスケットおよびアイジョイント口金具をアイボルトの頭部に締め付けている。これにより、ネジ部側に配設されたガスケットの脱落を防止するとともに、アイジョイント口金具とアイボルトとを一体化している。
特開2002−48281号公報 特開2003−56705号公報 特開2002−48284号公報
特許文献1に記載の一体型高圧ホースでは、ネジ部側に配設されたガスケットを90°回転させ、その内周面に形成された直線部がアイボルトのネジ山に当たるようにすることによって、ネジ部側に配設されたガスケットの脱落を防止している。従って、特許文献1では、例えば、輸送中または高圧ホースの装着作業中に、ネジ部側に配設されたガスケットが90°回転した場合、ネジ部側に配設されたガスケットがアイボルトから脱落するおそれがある。
特許文献2に記載のアイジョイントの組立て構造では、ネジ部側に配設されたガスケットを加締めて、その内径を縮径させることによって、ネジ部側に配設されたガスケットをアイボルトに固定している。従って、特許文献1のような問題は生じない。しかしながら、特許文献2では、加締められているため、ガスケットは変形している。従って、シール性の低下が懸念され、アイジョイントとガスケットとの隙間から流体漏れが生じるおそれがある。
特許文献3に記載の一体型高圧ホースでは、ネジ部側に配設されたガスケットの内周面に、アイボルトのネジ部に施されたネジ山と螺合可能なネジ山が設けられている。ネジ部側に配設されるガスケットに設けられたネジ山とアイボルトのネジ部に設けられたネジ山とを螺合し、ネジ部側に配設されるガスケットによって、アイボルトの頭部側に配設されるガスケットとアイジョイント口金具とをアイボルトの頭部に締め付けることにより、アイジョイント口金具を位置決めしている。従って、ガスケットは変形していないため、特許文献2のような問題は生じない。しかしながら、特許文献3では、ネジ部側に配設されるガスケットとアイボルトのネジ部とを螺合させ、ネジ部側に配設されるガスケットによって、アイボルトの頭部側に配設されるガスケットおよびアイジョイント口金具を締め付けている。従って、ネジ部側に配設されるガスケットの締め付けが不完全である場合には、高圧ホースの装着作業(アイボルトの締め付け作業)において、ネジ部側に配設されたガスケットに負荷がかかる。これにより、ガスケットの内周面に形成されたネジ山部が支点となって変形または破損する可能性がある。このように、特許文献3に記載の一体型高圧ホースであっても、ネジ部側に配設されたガスケットの変形などにより、流体漏れが生じるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ワッシャが脱落することがないとともに、ワッシャに負荷をかけることなくアイジョイント付きホースの装着作業をすることができる、アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造を提供することである。
本発明は、一端部にホース接続部を有するとともに他端部に円環部を有するアイジョイントと、内部に流体が流されるアイボルトと、流体漏れ防止用のワッシャとの組付構造である。このアイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造は、前記円環部に挿入される前記アイボルトの軸部は、前記アイボルトの頭部側から順に、外周面に流体穴が形成されたストレート部と、前記ワッシャが束縛のない状態で外挿されるワッシャ収容部と、ネジ加工が施されたネジ部と、を備え、前記ワッシャには、前記ネジ部と螺合するネジ山が内周面に設けられており、前記ストレート部に前記円環部を外挿するとともに、前記ネジ部を通過させた後に前記ワッシャ収容部に前記ワッシャを収容している。前記ストレート部の端部に、前記円環部が緩挿される環状凸部が前記ワッシャ収容部に隣接して設けられている。
本発明では、ワッシャには、アイボルトのネジ部と螺合するネジ山が内周面に設けられており、ストレート部にアイジョイントの円環部を外挿するとともに、ネジ部を通過させた後、束縛のない状態でワッシャ収容部にワッシャを収容している。従って、ワッシャによって挟み込んでアイジョイントを位置決めする際や、アイジョイント付きホースを装着作業する際に、ワッシャに形成されたネジ山には負荷がかからない。従って、ワッシャの内周面に設けられたネジ山部が支点となって変形または破損することがない。以上より、アイボルトのネジ部側に配設されたワッシャの変形や破損を防止することができる。
アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造の側面図である。 図1のアイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造の縦断側面図である。 アイボルトの側面図である。 (a)は、アイボルトのネジ部側に配設されるワッシャの上面図であって、(b)は、(a)のA−A断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100は、図1に示すように、ブレーキホース(不図示)などのホースとブレーキキャリパ(不図示)との間を接続するとともに、漏洩なく流体を流動させるための継手である。アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100は、例えば、自動車および自動二輪車などに適用される。アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100を介して、ブレーキホース(不図示)からブレーキキャリパ(不図示)のシリンダ部(不図示)に流体を導入可能となっている。なお、本実施形態では、アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100を自動二輪車のブレーキシステムに対して適用する場合について説明するが、本発明は、これに限られるものではない。アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100は、アイジョイント1と、アイボルト2と、頭部側ワッシャ3と、ネジ部側ワッシャ4とを備える。
(アイジョイント)
アイジョイント1は、図2に示すように、ホース接続部11と、円環部12と、首部13とを有する。
ホース接続部11は、アイジョイント1の一端部に設けられる。ホース接続部11は、内部に筒状部11aが設けられたソケット型の部材である。内部に設けられる筒状部11aは、管形状をなす。ホース接続部11と筒状部11aとは、軸心が一致する。
円環部12は、アイジョイント1の他端部に設けられる。円環部12は、円環状の部材である。円環部12には、その上面と下面との略中央部に、円環部12の側壁面を貫く流体孔12aが設けられている。ここで、アイジョイント1の円環部12をアイボルト2に外挿した際、アイボルト2の頭部24側に配設される円環部12の面を円環部12の上面、アイボルト2のネジ部23側に配設される円環部12の面を円環部12の下面とする。
首部13は、ホース接続部11と円環部12とをつなぐためのものである。首部13の内部には、ホース接続部11に設けられた筒状部11aと円環部12に形成された流体孔12aとを連通させる連通孔13aが設けられている。
ホース接続部11と円環部12と首部13とは、ホース接続部11に設けられた筒状部11a、円環部12に設けられた流体孔12aおよび首部13に設けられた連通孔13aの軸心が一致するように構成されている。
なお、アイジョイント1の形状は、液圧ブレーキ系の実用上に問題のないものであれば、この限りではない。また、アイジョイント1の材質は、液圧ブレーキ系の実用上に問題のないものであれば、いかなるものでも構わない。
(アイボルト)
アイボルト2は、図3に示すように、頭部24と、軸部25とを有する。
頭部24は、六角柱形状をなす。なお、頭部24の形状は、この限りではない。また、頭部24の外径および厚さは、適宜定められる。
軸部25は、アイボルト2の頭部24側から順に、ストレート部21と、ワッシャ収容部22と、ネジ部23とを有する。軸部25には、図2に示すように、軸部25の底面の略中心から軸心方向に軸穴2aが設けられている。さらに、軸部25には、ストレート部21の長手方向略中央部の外周面を水平方向に貫き、前述した軸穴2aに連通する流体穴2bが設けられている。
ストレート部21の長手方向両端部には、図3に示すように、アイジョイント1の円環部12が緩挿される2つの環状凸部21a,21bがそれぞれ設けられている。ここで、「緩挿」とは、挿入した状態が緩やかであり、きつくないことを指す。アイボルト2の頭部24側に設けられた環状凸部を頭部側環状凸部21a、ネジ部23側にワッシャ収容部22に隣接して設けられた環状凸部をネジ部側環状凸部21bとする。頭部側環状凸部21aとネジ部側環状凸部21bとは、外径が等しい。頭部側環状凸部21aとネジ部側環状凸部21bとは、軸心が一致する。頭部側環状凸部21aおよびネジ部側環状凸部21bの外径は、緩挿されるアイジョイント1の円環部12の内径と略対応する大きさである。ストレート部21の長さは、後述する頭部側ワッシャ3の厚みとアイジョイント1の円環部12の厚みとを加えた長さに略対応する長さである。ストレート部21は、頭部側環状凸部21aとネジ部側環状凸部21bとの間に溝部Sを有する。
ワッシャ収容部22は、ストレート部21とネジ部23との間に設けられる。ワッシャ収容部22には、後述するネジ部側ワッシャ4が束縛のない状態で外挿される。ここで、「ワッシャが束縛のない状態」とは、位置決め前の状態において、径方向および厚さ方向に対してワッシャへの締め付けがなく、径方向および厚さ方向にあそびを有する状態を指す。具体的には、ワッシャ収容部22の長さは、収容するネジ部側ワッシャ4の厚みより長く、ワッシャ収容部22の外径は、収容するネジ部側ワッシャ4の内径より小さい。
ワッシャ収容部22の外径は、ネジ部側環状凸部21bの外径より小さい。また、前述したように、ワッシャ収容部22の外径は、ネジ部側ワッシャ4の内径より小さい。さらに、後述するように、ネジ部側ワッシャ4の内周面には、ネジ部23に設けられたネジ山23aに螺合可能なネジ山4aが設けられている。従って、ワッシャ収容部22の外径は、ネジ部23のネジ山23aのある部分の外径より小さい。以上より、ネジ部側ワッシャ4は、螺合してネジ部23を通過した後、脱落することなく束縛のない状態でワッシャ収容部22に収容される。
ネジ部23には、その外周面にネジ加工が施されている。ネジ部23に設けられたネジ山23aは、後述するネジ部側ワッシャ4の内周面に設けられたネジ山4aに対応する。ネジ部23の長さは、適宜定められる。
アイボルト2の材質は、液圧ブレーキ系の実用上に問題のないものであれば、いかなるものでも構わない。
(ワッシャ)
頭部側ワッシャ3とネジ部側ワッシャ4とは、図1、図2に示すように、アイジョイント1を位置決めするためのものである。さらに、後述するように、ブレーキホース(不図示)とブレーキキャリパ(不図示)とをアイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100によって連通させるとともに、流体を流動させた際、溝部Sとアイジョイント1の円環部12の内周面との間に形成された空間からの流体漏れを防止するためのものである。頭部側ワッシャ3とネジ部側ワッシャ4とは、アイジョイント1の円環部12を挟み込むように配設される。
頭部側ワッシャ3は、平坦な円環状の部材である。頭部側ワッシャ3は、アイジョイント1の円環部12の上面側に配設される。頭部側ワッシャ3の内径は、アイボルト2のネジ部23、頭部側環状凸部21aおよびネジ部側環状凸部21bを通過可能に定められる。頭部側ワッシャ3の外径は、アイジョイント1の円環部12の外径と略対応する大きさである。頭部側ワッシャ3の厚みは、適宜定められる。頭部側ワッシャ3の材質は、液圧ブレーキ系の実用上に問題のないものであれば、いかなるものでも構わない。
ネジ部側ワッシャ4は、図4に示すように、平坦な略円環状の部材である。ネジ部側ワッシャ4は、アイジョイント1の下面側に配設される。ネジ部側ワッシャ4には、アイボルト2のネジ部23に設けられたネジ山23aに螺合可能なネジ山4aが、内周面に設けられている。ネジ部側ワッシャ4の厚みは、内周面に設けられるネジ山4aの数に従って適宜定められる。ネジ部側ワッシャ4の外径は、アイジョイント1の円環部12の外径と略対応する大きさである。ネジ部側ワッシャ4の材質は、液圧ブレーキ系の実用上に問題のないものであれば、いかなるものでも構わない。
また、ネジ部側ワッシャ4の外周面には、90°間隔に4つの直線部4bが形成されている。なお、ネジ部側ワッシャ4の外周形状は、この限りではない。例えば、多角形または小判形などであっても構わない。外周面に、互いに対向する直線部が設けられていることにより、ネジ締めが容易となるため、組み付け時の作業性を向上させることができる。
(組み付け方法)
次に、アイジョイント1と、アイボルト2と、頭部側ワッシャ3と、ネジ部側ワッシャ4との組み付け方法について説明する。
まず、図1、図2に示すように、アイボルト2の軸部25は、アイボルト2の頭部24側から順に、頭部側ワッシャ3とアイジョイント1の円環部12とに緩挿される。円環部12は、その内周面が、ストレート部21に設けられた頭部側環状凸部21aの外周面およびネジ部側環状凸部21bの外周面に対応するように緩挿される。また、前述したように、ストレート部21の長さは、頭部側ワッシャ3の厚みと円環部12の厚みとを加えた長さに略対応する長さである。従って、頭部側ワッシャ3とアイジョイント1の円環部12とは、アイボルト2のストレート部21に収容される。
アイジョイント1の円環部12を頭部側環状凸部21aの外周面およびネジ部側環状凸部21bの外周面に対応するように緩挿させることにより、頭部側環状凸部21aとネジ部側環状凸部21bとの間の溝部Sと、円環部12の内周面との間には、空間が形成される。
次に、ネジ部側ワッシャ4を外挿させる。ネジ部側ワッシャ4は、内周面に設けられたネジ山4aとアイボルト2のネジ部23に設けられたネジ山23aとを螺合させてネジ部23を通過した後、ワッシャ収容部22に外挿される。このとき、ネジ部側ワッシャ4は、ワッシャ収容部22に束縛のない状態で収容される。より具体的には、ネジ部側ワッシャ4は、ワッシャ収容部22において、アイボルト2の軸部25の長手方向および径方向にあそびを有するように収容される。
(装着方法)
次に、アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100をブレーキキャリパ(不図示)とブレーキホース(不図示)とに装着する方法について説明する。
アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100は、アイボルト2のネジ部23に形成されたネジ山23aと自動二輪車(不図示)本体に設けられたブレーキキャリパ(不図示)に形成されたネジ山(不図示)とを螺合させることによって、ブレーキキャリパ(不図示)に装着される。このとき、アイボルト2は、ネジ部側ワッシャ4がアイジョイント1の円環部12の下面とブレーキキャリパ(不図示)とに密着するまで締め付けられる。
このとき、頭部側ワッシャ3は、アイジョイント1の円環部12の上面に密着している。これにより、溝部Sと円環部12の内周面との間に形成された空間がシールされる。
アイジョイント1は、ブレーキホース(不図示)の端部に装着される。具体的には、ホース接続部11にブレーキホース(不図示)の端部を差し込み、ホース接続部11の内部に設けられた筒状部11aによってブレーキホース(不図示)の内径を保持しつつ、ホース接続部11を加締めて、縮径させることによって、アイジョイント1がブレーキホース(不図示)の端部に装着される。
(流体の流路)
次に、アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100を介して、ブレーキキャリパ(不図示)とブレーキホース(不図示)との間を流動する流体の流路について説明する。
図2に示すように、頭部側環状凸部21aとネジ部側環状凸部21bとの間に形成された溝部Sとアイジョイント1の円環部12の内周面との間には、空間が形成されている。また、アイボルト2の軸部25には、ストレート部21の長手方向略中央部の外周面を水平方向に貫き、軸穴2aに連通する流体穴2bが設けられている。従って、溝部Sと円環部12の内周面との間に形成された空間と、アイボルト2に設けられた孔(軸穴2aおよび流体穴2b)とは、連通している。
また、アイジョイント1の円環部12は、その内周面が、アイボルト2のストレート部21に設けられた頭部側環状凸部21aの外周面およびネジ部側環状凸部21bの外周面に対応するように緩挿されている。従って、溝部Sと円環部12の内周面との間に形成された空間と、アイジョイント1に設けられた孔(流体孔12a、連通孔13aおよび筒状部11a)とは、連通している。
以上より、アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100を介して、ブレーキキャリパ(不図示)およびブレーキホース(不図示)への流体の流路が連通される。
(作用・効果)
本実施形態では、ネジ部側ワッシャ4は、アイボルト2の軸部25に設けられたワッシャ収容部22に収容される。このとき、ネジ部側ワッシャ4は、ワッシャ収容部22に束縛のない状態で収容される。より具体的には、ネジ部側ワッシャ4は、ワッシャ収容部22において、軸部25の長手方向および径方向から負荷がかかることなく、アイボルト2の軸部25の長手方向および径方向にあそびを有するように収容される。従って、アイボルト2をブレーキキャリパ(不図示)に装着する際、ネジ部側ワッシャ4に設けられたネジ山4aには負荷がかからない。これにより、ネジ部側ワッシャ4の内周面に設けられたネジ山部が支点となって変形または破損することなく、アイジョイント1にネジ部側ワッシャ4の締め付けを行うことができる。従って、ネジ部側ワッシャ4とアイジョイント1の円環部12の下面との間の密着度は高くなる。以上より、頭部側ワッシャ3とネジ部側ワッシャ4とにより、頭部側環状凸部21aとネジ部側環状凸部21bとの間に形成された溝部Sとアイジョイント1の円環部12の内周面との間の空間からの流体漏れを確実に防止することができる。これにより、ワッシャのシール性の信頼性を向上させることができる。
また、ネジ部側ワッシャ4は、内周面に設けられたネジ山4aとアイボルト2のネジ部23に設けられたネジ山23aとを螺合させてネジ部23を通過させ、ワッシャ収容部22に収容されている。また、アイジョイント1は、ネジ部側ワッシャ4より頭部24側に収容されている。以上より、アイボルト2からネジ部側ワッシャ4が脱落することがないため、アイジョイント1が脱落することもない。従って、例えば、輸送中にアイボルト2からネジ部側ワッシャ4およびアイジョイント1が脱落する問題を解消することができる。また、組み付け時の部品の脱落による不良品の発生をなくすことができる。
また、頭部側環状凸部21aとネジ部側環状凸部21bとは、外径が等しく、且つ、軸心が一致している。さらに、アイジョイント1は、円環部12の内周面が、アイボルト2のストレート部21に設けられた頭部側環状凸部21aの外周面およびネジ部側環状凸部21bの外周面に対応するように緩挿される。これにより、アイジョイント1のがたつきを防止することができる。
また、アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造100は、アイジョイント1とアイボルト2と頭部側ワッシャ3とネジ部側ワッシャ4とが組み付けされて、一体になっている。従って、ブレーキキャリパ(不図示)およびブレーキホース(不図示)への装着作業の工数を減らすことができるため、作業性を向上させることができる。さらに、部品の組み付けに要するコストを削減することができる。また、組み付け時のワッシャの組み付け忘れを解消することができる。また、納品時の部品点数が削減されるため、部品管理が容易となる。これにより、部品の管理コストを削減することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態や実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
1 アイジョイント
2 アイボルト
2a 軸穴
2b 流体穴
3 頭部側ワッシャ
4 ネジ部側ワッシャ
4a ネジ山
4b 直線部
11 ホース接続部
11a 筒状部
12 円環部
12a 流体孔
13 首部
13a 連通孔
21 ストレート部
21a 環状凸部
21b 環状凸部
22 ワッシャ収容部
23 ネジ部
23a ネジ山
24 頭部
25 軸部
100 アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造
S 溝部

Claims (1)

  1. 一端部にホース接続部を有するとともに他端部に円環部を有するアイジョイントと、内部に流体が流されるアイボルトと、流体漏れ防止用のワッシャとの組付構造であって、
    前記円環部に挿入される前記アイボルトの軸部は、前記アイボルトの頭部側から順に、外周面に流体穴が形成されたストレート部と、前記ワッシャが束縛のない状態で外挿されるワッシャ収容部と、ネジ加工が施されたネジ部と、を備え、
    前記ワッシャには、前記ネジ部と螺合するネジ山が内周面に設けられており、
    前記ストレート部に前記円環部を外挿するとともに、前記ネジ部を通過させた後に前記ワッシャ収容部に前記ワッシャを収容し
    前記ストレート部の端部に、前記円環部が緩挿される環状凸部が前記ワッシャ収容部に隣接して設けられていることを特徴とする、アイジョイントとアイボルトとワッシャとの組付構造。
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