JP6187769B2 - 追従走行制御装置 - Google Patents
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Description
一方、自車両の停止に応じてレーダセンサによる光や電波の照射を停止させることなく、レーダセンサを常時作動させる場合には、運転者の操作負担の増大は回避できるものの、自車両の停止時にレーダセンサの照射を停止させる場合と比較してレーダセンサによる電力消費が増大するので、燃費の悪化を招いてしまう。
このように構成された本発明においては、車間距離検出停止手段は、自車両の車速が所定速度以下である場合、車間距離検出手段の作動を停止させ、車間距離検出作動手段は、車間距離検出手段の作動停止中において、前方障害物距離検出手段により検出された先行車両との車間距離に基づいて、車間距離検出手段を再度作動させるので、運転者による操作に依存することなく車間距離検出手段を再度作動させることができ、これにより、運転者の操作負担の増大を防止できる。また、車間距離検出手段の作動停止中は、この車間距離検出手段よりも小さい消費電力により作動する前方障害物距離検出手段により先行車両との車間距離を検出するので、レーダセンサ等の車間距離検出手段の使用による燃費の悪化を抑制することができる。
このように構成された本発明においては、車間距離検出停止手段は、エンジン停止手段によりエンジンが停止された場合に、車間距離検出手段の作動を停止するので、エンジンからバッテリへ充電が行われないエンジン停止中における消費電力を低減することができ、これにより、アイドリングストップの持続可能時間の減少を抑制し、燃費の悪化を抑制することができる。
このように構成された本発明においては、車間距離検出作動手段は、車間距離検出手段の作動停止中において前方障害物距離検出手段により検出された先行車両との車間距離が増大している場合に、車間距離検出手段を作動させるので、自車両を先行車両に追従走行させる必要性が生じた場合に確実に車間距離検出手段を再度作動させることができ、これにより、運転者の操作負担の増大を防止できる。
このように構成された本発明においては、車間距離検出作動手段は、自車両が走行中の道路において渋滞が発生している場合、先行車両との車間距離が増大している場合においても車間距離検出手段の作動停止を継続し、追従走行制御部は、前方障害物距離検出手段により検出された先行車両との車間距離に基づき、自車両を先行車両に追従走行させるので、エンジンの回転数が上昇せずバッテリへの充電が十分に行われない渋滞中における消費電力を低減することができ、これにより、渋滞中に頻繁に発生するアイドリングストップの持続可能時間の減少を抑制し、燃費の悪化を抑制することができる。
まず、図1及び図2により、本発明の実施形態による追従走行制御装置を搭載した車両について説明する。図1は、本発明の実施形態による追従走行制御装置を搭載した車両に搭載された各種センサの検知範囲を示す概念図であり、図2は、本発明の実施形態による追従走行制御装置を示すブロック図である。
近赤外線レーザレーダは、主に衝突被害軽減制御や誤発進抑制制御が行われているときに作動するものであり、図1に示すように、車両の前方へ向けて、上述したミリ波レーダの検知範囲よりも広い角度範囲Bを走査するように近赤外レーザ光を発し、発光と受光との時間差や受光強度などから、先行車両や歩行者等を含む前方障害物との間の距離や相対速度を検出する。この近赤外線レーザレーダは、例えば車両の前方30m程度の前方障害物まで検出可能である。
カメラは、主に車線逸脱警報などに使用されるものであり、図1に示すように、車両の前方において上述したミリ波レーダの検知範囲よりも広い角度範囲Cの画像を撮影する。このカメラによって撮影された画像に基づき、先行車両や歩行者等を含む前方障害物との間の距離が推定される。
これらの近赤外線レーザレーダやカメラは、ミリ波レーダよりも小さい消費電力により作動するものであり、追従走行制御が行われているか否かに関わらず車両のイグニッションがオンにされている間は常時作動している。
このECU18は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを記憶するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
図3は、本発明の実施形態による追従走行制御装置1が行う処理のフローチャートであり、図4は、エンジン12の運転状態と、ミリ波レーダ2、近赤外線レーザレーダ4及びカメラ6の作動状態との関係を時間軸に沿って示したタイミングチャートである。
つまり、図4に示すように、ステップS4においてアイドリングストップが開始された場合、ECU18は、ミリ波レーダ2の作動を停止させ、このミリ波レーダ2の代わりに、近赤外線レーザレーダ4から取得した情報及び/又はカメラ6から取得された情報を使用して、先行車両との車間距離を特定する。
一方、ステップS11においてミリ波レーダ2の作動が停止中ではない場合(ミリ波レーダ2が作動している場合)、ECU18は処理を終了する。
上述した実施形態においては、図3のステップS10において、ECU18は、エンジン12の再始動から所定時間後にミリ波レーダ2を作動させると説明したが、エンジン12の再始動と同時にミリ波レーダ2を作動させるようにしてもよい。
2 ミリ波レーダ
4 近赤外線レーザレーダ
6 カメラ
8 車速センサ
10 渋滞情報取得部
12 エンジン
14 ブレーキ
16 ステアリング
18 ECU
20 追従走行制御部
22 PCS制御部
Claims (4)
- 自車両を先行車両に追従走行させ、先行車両が停止した場合に自車両を停止させる追従走行制御装置であって、
先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
上記車間距離検出手段により検出された車間距離に基づき、自車両を先行車両に追従走行させる追従走行手段と、
上記追従走行手段により追従走行が行われているか否かに関わらず、自車両の前方障害物との間の距離を検出する前方障害物距離検出手段であって、上記車間距離検出手段よりも小さい消費電力により作動する上記前方障害物距離検出手段と、
自車両の車速が所定速度以下である場合、上記車間距離検出手段の作動を停止する車間距離検出停止手段と、
上記車間距離検出手段の作動停止中において、上記前方障害物距離検出手段により検出された先行車両との車間距離に基づいて、上記車間距離検出手段を再度作動させる車間距離検出作動手段と、
走行中に自車両のエンジンを停止する条件が成立した場合に、自車両のエンジンを停止するエンジン停止手段とを有し、
上記車間距離検出停止手段は、少なくとも上記エンジン停止手段による上記エンジンの停止中、上記車間距離検出手段の作動を停止することを特徴とする追従走行制御装置。 - 自車両を先行車両に追従走行させ、先行車両が停止した場合に自車両を停止させる追従走行制御装置であって、
先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
上記車間距離検出手段により検出された車間距離に基づき、自車両を先行車両に追従走行させる追従走行手段と、
上記追従走行手段により追従走行が行われているか否かに関わらず、自車両の前方障害物との間の距離を検出する前方障害物距離検出手段であって、上記車間距離検出手段よりも小さい消費電力により作動する上記前方障害物距離検出手段と、
自車両の車速が所定速度以下である場合、上記車間距離検出手段の作動を停止する車間距離検出停止手段と、
上記車間距離検出手段の作動停止中において、上記前方障害物距離検出手段により検出された先行車両との車間距離に基づいて、上記車間距離検出手段を再度作動させる車間距離検出作動手段と、
自車両の車速が所定速度以下である場合に自車両のエンジンを停止するエンジン停止手段とを有し、
上記車間距離検出停止手段は、上記エンジン停止手段により上記エンジンが停止された場合に、上記車間距離検出手段の作動を停止することを特徴とする追従走行制御装置。 - 上記車間距離検出作動手段は、上記車間距離検出手段の作動停止中において上記前方障害物距離検出手段により検出された先行車両との車間距離が増大している場合に、上記車間距離検出手段を作動させる請求項1又は2に記載の追従走行制御装置。
- さらに、渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段を有し、
上記車間距離検出作動手段は、上記渋滞情報取得手段により取得された渋滞情報に基づき、自車両が走行中の道路において渋滞が発生していることを検出した場合、先行車両との車間距離が増大している場合においても上記車間距離検出手段の作動停止を継続し、
上記追従走行手段は、上記前方障害物距離検出手段により検出された先行車両との車間距離に基づき、自車両を先行車両に追従走行させる請求項3に記載の追従走行制御装置。
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