JP2005240751A - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 Download PDF

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Abstract

【課題】
車線変更時でもドライバに煩わしさを与えることのないアクセルペダル反力制御を行う車両用運転操作補助装置を提供する。
【解決手段】
車両用運転操作補助装置は、自車両前方の先行車に対するリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに応じてアクセルペダル反力制御を行う。このとき、車線変更によってアクセルペダル反力制御の対象が切り換わった場合は、車線変更前の先行車のリスクポテンシャルと車線変更後の先行車のリスクポテンシャルとを比較し、比較結果に基づいてアクセルペダル反力を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置は、先行車と自車両との車間距離に基づき、アクセルペダルの操作反力を変更している(例えば特許文献1参照)。この装置は、車間距離の減少に伴いアクセルペダルの反力を増加させることによって、運転者の注意を喚起する。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。

特開平10−166889号公報 特開平10−166890号公報 特開2000−54860号公報
上述したような従来の装置においては、車間距離に基づいてアクセルペダル反力を変更しているため、車線変更により反力制御の対象が切換わった場合に運転者の意図に反して大きな反力が発生するという問題があった。このような車両用運転操作補助装置にあっては、車線変更を行った場合でも運転者に煩わしさを与えないような反力制御を行うことが望まれている。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両周囲の障害物状況を検出する障害物検出手段と、障害物検出手段による検出結果に基づいて、自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、アクセルペダルの操作反力を計算する操作反力計算手段と、アクセルペダルに操作反力を発生させる操作反力発生手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出された、自車両が走行してきた自車線にいる自車線先行車に対する第1のリスクポテンシャルと、自車線に隣接する車線にいる隣接車線先行車に対する第2のリスクポテンシャルとを比較するリスクポテンシャル比較手段と、リスクポテンシャル比較手段による比較結果に基づいて、アクセルペダルに発生させる操作反力を補正する補正手段とを備える。
自車線先行車に対するリスクポテンシャルと隣接車線先行車に対するリスクポテンシャルとの比較結果に基づいて、アクセルペダルに発生する操作反力を補正するので、車線変更等によってアクセルペダル反力制御の対象が切り換わった場合でも、運転者に煩わしさを与えることなく反力制御を行うことができる。
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置1を搭載した車両の構成図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。
レーザレーダ10は、車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、水平方向に赤外光パルスを照射して自車両の前方領域を走査する。レーザレーダ10は、前方にある複数の反射物(通常、先行車の後端)で反射された赤外光パルスの反射波を計測し、反射波の到達時間より、先行車までの車間距離と相対速度を検出する。検出した車間距離及び相対速度はコントローラ60へ出力される。レーザレーダ10によりスキャンされる前方の領域は、自車正面に対して±6deg 程度であり、この範囲内に存在する前方物体が検出される。
前方カメラ20は、フロントウィンドウ上部に取り付けられた小型のCCDカメラ、またはCMOSカメラ等であり、前方道路の状況を画像として検出する。前方カメラ20からの画像信号は画像処理装置30で画像処理を施され、コントローラ60へと出力される。前方カメラ20による検知領域は車両の前後方向中心線に対して水平方向に±30deg程度であり、この領域に含まれる前方道路風景が画像として取り込まれる。
車速センサ40は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速をコントローラ60に出力する。ナビゲーションシステム50は、例えばGPS受信機や道路情報データベースを備え、自車両の現在位置および自車両周囲の道路状況を検出してコントローラ60へ出力する。
コントローラ60は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成される。コントローラ60は、例えばCPUのソフトウェア形態により、リスクポテンシャル計算部61,アクセルペダル反力指令値計算部62,リスクポテンシャル比較部63,およびアクセルペダル反力指令値補正部64を構成する。
リスクポテンシャル計算部61は、レーザレーダ10および車速センサ40から入力される自車速、車間距離および先行車両との相対車速と、画像処理装置30から入力される車両周辺の画像情報とから、自車両周囲の障害物に対するリスクポテンシャルRPを算出する。アクセルペダル反力指令値計算部62は、リスクポテンシャル計算部61で算出されたリスクポテンシャルRPに基づいて、アクセルペダル82に発生させるアクセルペダル反力の指令値FAを算出する。
リスクポテンシャル比較部63は、リスクポテンシャル計算部61で算出された自車両周囲の複数の障害物に対するリスクポテンシャルRPを比較する。具体的には、例えば図3に示すように自車両が左側の隣接車線に車線変更するときに、車線変更前の車線に存在する先行車(自車線先行車)AのリスクポテンシャルRPoと、車線変更後の車線に存在する先行車(隣接車線先行車)BのリスクポテンシャルRPnextとを比較する。
アクセルペダル反力指令値補正部64は、リスクポテンシャル比較部63の比較結果に基づいて、アクセルペダル反力指令値計算部62で算出されたアクセルペダル反力指令値FAを補正する。アクセルペダル反力指令値補正部64で補正されたアクセルペダル反力指令値FAcは、アクセルペダル反力制御装置70へ出力される。
アクセルペダル反力制御装置70は、コントローラ60からの指令値に応じてアクセルペダル操作反力を制御する。図4に示すように、アクセルペダル82には、リンク機構を介してサーボモータ80およびアクセルペダルストロークセンサ81が接続されている。サーボモータ80は、アクセルペダル反力制御装置70からの指令に応じてトルクと回転角とを制御し、運転者がアクセルペダル82を操作する際に発生する操作反力を任意に制御する。アクセルペダルストロークセンサ81は、リンク機構を介してサーボモータ80の回転角に変換されたアクセルペダル82のストローク量(操作量)Sを検出する。
なお、アクセルペダル反力制御を行わない場合の通常のアクセルペダル反力特性は、例えば、ストローク量Sが大きくなるほどアクセルペダル反力がリニアに大きくなるよう設定されている。通常のアクセルペダル反力特性は、例えばアクセルペダル82の回転中心に設けられたねじりバネ(不図示)のバネ力によって実現することができる。
次に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を、図5を用いて詳細に説明する。図5は、コントローラ60における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS101で、レーザレーダ10、前方カメラ20および車速センサ40によって検出される自車両周囲の走行環境を表す環境状態量を読み込む。具体的には、自車両と先行車(自車線先行車Aまたは隣接車線先行車B)との車間距離D、先行車速V2、自車速V1および自車両のレーン内横位置xを読み込む。ステップS102では、ステップS101で読み込んだ走行環境に基づいて、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出する。ここでは、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出するために、先行車に対する余裕時間TTCと車間時間THWとを算出する。
余裕時間TTCは、先行車に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量である。余裕時間TTCは、現在の走行状況が継続した場合、つまり自車速V1、先行車速V2および相対車速Vr(Vr=V2−V1)が一定の場合に、何秒後に車間距離Dがゼロとなり自車と先行車両とが接触するかを示す値である。余裕時間TTCは、以下の(式1)により求められる。
TTC=−D/Vr ・・・(式1)
余裕時間TTCの値が小さいほど、先行車への接触が緊迫し、先行車への接近度合が大きいことを意味している。例えば先行車への接近時には、余裕時間TTCが4秒以下となる前に、ほとんどの運転者が減速行動を開始することが知られている。
車間時間THWは、自車両が先行車に追従走行している場合に、想定される将来の先行車の車速変化による余裕時間TTCへの影響度合、つまり相対車速Vrが変化すると仮定したときの影響度合を示す物理量である。車間時間THWは、以下の(式2)で表される。
THW=D/V1 ・・・(式2)
車間時間THWは、車間距離Dを自車速V1で除したものであり、先行車の現在位置に自車両が到達するまでの時間を示す。この車間時間THWが大きいほど、周囲の環境変化に対する予測影響度合が小さくなる。つまり、車間時間THWが大きい場合には、もしも将来に先行車の車速が変化しても、先行車までの接近度合には大きな影響を与えず、余裕時間TTCはあまり大きく変化しないことを示す。なお、自車両が先行車に追従し、自車速V1=先行車速V2である場合は、(式2)において自車速V1の代わりに先行車速V2を用いて車間時間THWを算出することもできる。
そして、算出した余裕時間TTCと車間時間THWとを用いて先行車に対するリスクポテンシャルRPを算出する。先行車に対するリスクポテンシャルRPは、以下の(式3)を用いて算出することができる。
RP=a/THW+b/TTC ・・・(式3)
(式3)に示すように、リスクポテンシャルRPは、余裕時間TTCと車間時間THWとから連続的に表現される物理量である。ここで、a、bは、車間時間THWおよび余裕時間TTCにそれぞれ適切な重み付けをするための定数であり、予め適切な値を設定しておく。定数a、bは、例えばa=1,b=8(a<b)に設定する。
ステップ103では、アクセルペダルストロークセンサ81によって検出されるアクセルペダル82のストローク量Sを読み込む。ステップS104では、ステップS102で算出したリスクポテンシャルRPに基づいて、アクセルペダル反力指令値FAを算出する。まず、リスクポテンシャルRPに応じた反力増加量ΔFを算出する。
図6に、先行車に対するリスクポテンシャルRPと反力増加量ΔFとの関係を示す。図6に示すように、リスクポテンシャルRPが最小値RPmin以下の場合は、反力増加量ΔFを0とする。これは、自車両周囲のリスクポテンシャルRPが非常に小さいときにアクセルペダル反力FAを増加することによって、運転者に煩わしさを与えてしまうことを避けるためである。最小値RPminは、予め適切な値を設定しておく。
リスクポテンシャルRPが最小値RPminを超える領域では、リスクポテンシャルRPに応じて反力増加量ΔFが指数関数的に増加するように設定する。反力増加量ΔFは、以下の(式4)で表される。
ΔF=k・RP・・・(式4)
ここで、定数k、nはそれぞれ車種等によって異なり、ドライブシミュレータや実地試験によって取得される結果に基づいて、リスクポテンシャルRPを効果的に反力増加量ΔFに変換できるように予め適切に設定しておく。
さらに、(式4)に従って算出した反力増加量ΔFを、アクセルペダルストローク量Sに応じた通常の反力特性に加算することにより、アクセルペダル反力指令値FAを算出する。
ステップS105では、車線変更時のペダル反力補正制御(割込時制御)が実行中であるか否か、すなわち割込時制御フラグCCflag=1か否かを判定する。割込時制御が実行されていない場合は、ステップS106へ進む。割込制御が実行中の場合は、ステップS111へ進む。
ステップS106では、自車両の車線内横位置xに基づいて自車両がレーンマーカをまたいだか否か、すなわち自車両が車線変更を行ったか否かを判定する。図7(a)〜(c)に、自車両が車線変更を行う際の走行状況、車線内横位置xの時系列変化、および先行車のリスクポテンシャルRPの時系列変化を示す。図7(a)に示すように、車線内横位置xは、自車両が現在存在する車線の中心線を0として左側を正の値、右側を負の値で表す。
図7(a)に示すように自車両が右側の車線に車線変更を行っていく場合は、図7(b)に示すように車線内横位置xが小さくなっていく。自車両がレーンマーカをまたいで隣接車線に移動すると、車線内横位置xは車線変更後の隣接車線内の値が検出される。そのため、図7(b)に示すように自車両がレーンマーカをまたぐ前後では車線内横位置xの絶対値が大きく、レーンマーカをまたいだ時点で車線内横位置xの符号が逆転する。
そこで、ステップS101で算出した現在の自車両の車線内横位置xと、前回周期で検出されてコントローラ60のメモリに記憶されている車線内横位置とを比較する。現在の車線内横位置xと前回の車線内横位置がともにレーン端を示し、符号が異なる場合は、自車両がレーンマーカをまたいだと判断する。図7(c)に示すように自車両がレーンマーカをまたぐ前は自車線先行車Aを対象としたリスクポテンシャルRPoが算出され、車線内横位置xの符号が逆転しレーンマーカをまたいだ時点から隣接車線先行車Bを対象としたリスクポテンシャルRPnextが算出される。
ステップS107では、今回算出した隣接車線先行車Bに対するリスクポテンシャルRPnextが、前回周期で算出されてコントローラ60のメモリに記憶されている自車線先行車Aに対するリスクポテンシャルRPoよりも大きいか否かを判定する。RPnext>RPoの場合は、割込時制御を行うためにステップS108へすすむ。ステップS108では、割込時制御開始を示すフラグCCflag=1にセットする。
ステップS109では、ステップS104で算出したアクセルペダル反力指令値FAを、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比較結果に基づいて補正する。以下に、アクセルペダル反力指令値FAをどのように補正するかを説明する。
まず、(式5)から隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoとの差ΔRPを算出する。
ΔRP=RPnext−RPo ・・・(式5)
つぎに、(式5)で算出した差ΔRPから、車線変更時のペダル反力保持時間Thを算出する。ペダル反力保持時間Thは、自車両が車線変更を行った時点から、車線変更後の先行車(隣接車線先行車B)を対象としたアクセルペダル反力制御を開始するまでの時間である。図8に、差ΔRPとペダル反力保持時間Thとの関係を示し、図9(a)(b)に、自車両が左側の隣接車線に車線変更を行っていく場合の具体的な走行状況を示す。割込時制御を行わない場合は、自車両の車線内横位置xの符号が逆転し自車両がレーンマーカを、またいだ時点(車線変更時点taとする)でペダル反力制御の対象が自車線先行車Aから隣接車線先行車B1,B2に切り換わり、隣接車線先行車B1またはB2を対象とした反力制御が開始される。
図8に示すように、差ΔRPが所定値Bt未満の場合は、ペダル反力保持時間Thを0にする。差ΔRPが所定値Bt以上の場合は、差ΔRPが大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる。従って、図9(a)(b)に示すような走行状況においては、隣接車線先行車B2に対するペダル反力保持時間Thの方が隣接車線先行車B1に対するペダル反力保持時間Thよりも大きくなる。また、差ΔRPが最大値ΔRPmaxを超えると、ペダル反力保持時間Thを0にする。
車線変更時点taからペダル反力保持時間Thするまでは、自車線先行車Aを対象としたアクセルペダル反力指令値FAcを算出する。その後、ペダル反力保持時間Thが経過してからは、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextに応じてペダル反力指令値FAcを算出する。このように、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと自車先行車AのリスクポテンシャルRPoとの差ΔRPが大きいほど、車線変更によって反力制御の対象が切り換わったときのアクセルペダル反力の増加開始タイミングが遅くなる。なお、ここでは補正後の反力指令値を制御用反力指令値FAcと表す。
一方、ステップS106またはS107が否定判定されて割込時制御を行わない場合は、ステップS110へ進み、ステップS104で算出したアクセルペダル反力指令値FAをそのまま制御用の反力指令値FAcとして設定する。
ステップS105で割込時制御が実行中であると判定されると、ステップS111へ進む。ステップS111では、現在実行中の割込時制御を解除するか否かを判定する。具体的には、以下の(a)〜(c)のいずれかの状況が検出された場合に、割込時制御を解除する。
(a)車線変更後の先行車に対するリスクポテンシャルの時間当たりの増加量(増加率)ΔRPvが所定値ΔRPvoを超える場合。
(b)運転者のアクセルペダル踏み込み速度ACCvが所定値ACCvoを超える場合。
(c)車線変更後の先行車に対するリスクポテンシャルRPが所定の最大値RPmaxを超える場合。
状況(a)については、例えば車線変更後の先行車が急減速をした場合等への対応である。状況(b)については、運転者が大きなペダル反力の発生を予測してアクセルペダル82を勢いよく踏み込んだ場合等への対応である。アクセルペダル踏み込み速度ACCvは、例えばアクセルペダルストロークセンサ81によって検出されるストローク量Sから算出することができる。状況(c)については、リスクポテンシャルRPが非常に大きい場合には、その情報を即座に伝えるためである。
割込時制御を解除する場合は、ステップS112へ進み、割込時制御解除を示すフラグCCflag=0にセットする。ステップS113では、ステップS104で算出したアクセルペダル反力指令値FAをそのまま制御用の反力指令値FAcとして設定する。
一方、割込時制御を継続する場合は、ステップS109へ進み、割込制御開始時に設定したペダル反力保持時間Thが経過するまで自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoに基づくペダル反力制御を行う。反力保持時間Thが経過すると、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextに応じたペダル反力制御を開始する。このとき、現時点から反力保持時間Thだけ前のアクセルペダル反力指令値FAを制御用指令値FAcとして設定し、自車両が車線変更を行ったときのリスクポテンシャルRPnextの変化に応じて反力指令値FAcを増加させる。
ステップS114では、ステップS109,S110またはS113で算出した制御用反力指令値FAcを、アクセルペダル反力制御装置70へ出力する。アクセルペダル反力制御装置70は、コントローラ60から入力された指令に従ってサーボモータ80を制御する。これにより、今回の処理を終了する。
図9(a)(b)および図10(a)を用いて、車両用運転操作補助装置1の作用を説明する。図10(a)は車線変更を行うときのアクセルペダル反力指令値FAcの時間変化を示している。なお、図10(b)は後述する実施の形態の作用を説明するために用いる。
図10(a)に示すように、車線変更時点taまでは、自車線先行車Aを対象としたアクセルペダル反力指令値FAcが発生する。割込時制御を行っていない場合は、車線変更時点taから、実線で示すように隣接車線先行車B1またはB2を対象としてアクセルペダル反力指令値FAcが増加し始める。なお、図10(a)において、車線変更後に自車両の走行状況が安定したときのリスクポテンシャルRPに応じた反力指令値FAcを100%として表している。
割込時制御を行う場合は、車線変更時点taから、自車線先行車Aと隣接車線先行車B1またはB2とのリスクポテンシャルRPの差ΔRPに応じたペダル反力保持時間Thが経過した後、隣接車線先行車B1,B2を対象としてアクセルペダル反力指令値FAcが増加し始める。差ΔRPが大きいほどペダル反力保持時間Thも長くなる。ペダル反力保持時間Thが経過してからは、自車両が車線変更を行ったときの隣接車線先行車B1,B2に対するリスクポテンシャルRPnextの変化に応じて、ペダル反力指令値FAcが増加する。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ60は、自車両が走行してきた自車線にいる自車線先行車Aに対するリスクポテンシャルRPo(第1のリスクポテンシャル)と、自車線に隣接する車線にいる隣接車線先行車Bに対するリスクポテンシャルRPnext(第2のリスクポテンシャル)とを比較し、その比較結果に基づいてアクセルペダル82に発生する操作反力を補正する。これにより、車線変更等によりアクセルペダル反力制御の対象が切り換わった場合でも、運転者に与える煩わしさを軽減することができる。
(2)コントローラ60は、自車両が隣接車線に車線変更を行う際に、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとを比較し、RPnext>RPoの場合にアクセルペダル反力を補正する。これにより、車線変更等によりアクセルペダル反力制御の対象が切り換わった場合に、意図的に割り込んだときでもアクセルペダル反力が急に増加して運転者に煩わしさを与えてしまうこと軽減できる。
(3)コントローラ60は、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoに対して隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加開始を遅らせる。具体的には、図8に示すようにリスクポテンシャル差ΔRPが大きくなるほどペダル反力保持時間Thを長くする。これにより、図9(a)(b)および図10(a)に示すように、隣接車線先行車Bとの接近度合が高い状況で運転者が意図的に割り込みする場合には、車線変更後にペダル反力が遅れて増加する。その結果、運転者に煩わしさを与えることがない。
(4)コントローラ60は、自車両周囲のリスクポテンシャルRP、自車両周囲のリスクポテンシャルRPの増加率RPv、およびアクセルペダル踏み込み速度ACCvのうち少なくともいずれかが、それぞれに設定された所定値RPmax、RPvo、ACCvoを超えると、操作反力の補正を解除する。これにより、自車両周囲の走行状況または自車両の車両状態に基づいて、適切な操作反力の補正を行うことができる。
−第1の実施の形態の変形例1−
ここでは、割込時制御において、一時遅れフィルタを用いて車線変更時のアクセルペダル反力を緩やかに増加させる。具体的には、一時遅れフィルタの時定数Tsの係数Kshを、自車線先行車Aと隣接車線先行車BとのリスクポテンシャルRPの差ΔRPに基づいて設定する。
以下、図5のフローチャートのステップS109で実行するアクセルペダル反力指令値補正の処理について説明する。
図11に、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの差ΔRPと、係数Kshとの関係を示す。図11に示すように、差ΔRPが所定値Btまでは、係数Ksh=0である。所定値Bt以降は、差ΔRPが大きくなるほど係数Kshが増加する。差ΔRPが所定の最大値ΔRPmaxを超えると、係数Ksh=0にする。これにより、図9(a)(b)に示すような走行状況においては、隣接車線先行車B2に対する係数Kshの方が隣接車線先行車B1に対する係数Kshよりも大きくなる。
そして、ステップS104で算出したアクセルペダル反力指令値FAにフィルタ処理を施す。係数Kshを用いて補正した制御用の反力指令値FAcは、以下の(式6)で表される。
FAc=K×1/(1+(1+Ksh)×Ts)×FA ・・・(式6)
(式6)において、Kは適切に設定された定数である。
図10(b)を用いて、一時遅れフィルタを用いてアクセルペダル反力指令値FAを補正する場合の作用を説明する。
図10(b)に示すように、車線変更時点taまでは、自車線先行車Aを対象としたアクセルペダル反力指令値FAcが発生する。割込時制御を行っていない場合は、車線変更時点taから、実線で示すように隣接車線先行車B1またはB2を対象としてアクセルペダル反力指令値FAcが増加し始める。なお、図10(b)において、車線変更後に自車両の走行状況が安定したときのリスクポテンシャルRPに応じた反力指令値FAcを100%として表している。
割込時制御を行う場合は、割込時制御を行わない場合に比べてアクセルペダル反力指令値FAcが緩やかに増加し始める。リスクポテンシャル差ΔRPが大きいほど時定数Tsの係数Kshが大きくなるので、図10(b)に示すように隣接車線先行車B2を対象とした反力指令値FAcは、隣接車線先行車B1を対象とした反力指令値FAcに比べて一層緩やかに増加する。
このように、コントローラ60は、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoに対して隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加率が小さくなるように補正する。その結果、車線変更時に操作反力は緩やかに増加し、運転者に煩わしさを与えることがない。
−第1の実施の形態の変形例2−
ここでは、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比率RRPに基づいて、アクセルペダル反力指令値FAを補正する。
以下、図5のフローチャートのステップS109で実行するアクセルペダル反力指令値補正の処理について説明する。
自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比率RRPは、以下の(式7)で表される。
RRP=RPnext/RPo ・・・(式7)
図12に、リスクポテンシャル比率RRPとペダル反力保持時間Thとの関係を示す。図12に示すように、比率RRPが1よりも大きい所定値Br未満の場合は、ペダル反力保持時間Thを0にする。比率RRPが所定値Br以上の場合は、比率RRPが大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる。比率RRPが所定の最大値RRPmaxを超えると、ペダル反力保持時間Thを0にする。これにより、図9(a)(b)に示すような走行状況においては、隣接車線先行車B2に対するペダル反力保持時間Thの方が隣接車線先行車B1に対するペダル反力保持時間Thよりも大きくなる。
そして、車線変更時点taからペダル反力保持時間Thが経過してから、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextに応じたペダル反力を発生し始めるように、アクセルペダル反力指令値FAを補正する。
このように、コントローラ60は、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoに対して隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加開始を遅らせる。その結果、運転者に煩わしさを与えることがない。
−第1の実施の形態の変形例3−
ここでは、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比率RRPに基づいて、一時遅れフィルタの時定数Tsの係数Kshを設定する。
以下、図5のフローチャートのステップS109で実行するアクセルペダル反力指令値補正の処理について説明する。
図13に、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比率RRPと、係数Kshとの関係を示す。図13に示すように、比率RRPが1よりも大きい所定値Brまでは、係数Ksh=0である。所定値Br以降は、比率RRPが大きくなるほど係数Kshが増加する。比率RRPが所定の最大値RRPmaxを超えると、係数Ksh=0にする。これにより、図9(a)(b)に示すような走行状況においては、隣接車線先行車B2に対する係数Kshの方が隣接車線先行車B1に対する係数Kshよりも大きくなる。
そして、ステップS104で算出したアクセルペダル反力指令値FAに対し、係数Kshを用いてフィルタ処理を行い、制御用反力指令値FAcを算出する。
このように、コントローラ60は、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoに対して隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加率が小さくなるように補正する。その結果、車線変更時に操作反力は緩やかに増加し、運転者に煩わしさを与えることがない。
《第2の実施の形態》
本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置の基本構成は、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様である。ただし、第2の実施の形態においては、自車両の後側方領域を撮像する後側方カメラ(不図示)と後側方カメラの撮像画像に画像処理を施す画像処理装置(不図示)とをさらに備えている。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態においては、図14に示すように自車両周囲に存在する3台の他車両と自車両との相対的な位置関係に基づいて、アクセルペダル反力指令値FAを補正する。具体的には、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの関係に基づいて算出したペダル反力保持時間Thを、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと後側方車両CのリスクポテンシャルRPnext_bとの関係に基づいて補正する。
以下、図5のフローチャートのステップS109で実行するアクセルペダル反力指令値補正の処理について説明する。
まず、上述した(式5)から、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの差ΔRPを算出する。また、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと後側方車両CのリスクポテンシャルRPnext_bとの差ΔRPnを算出する。差ΔRPnは、以下の(式8)で表される。
ΔRPn=RPnext−RPnext_b・・・(式8)
自車線先行車Aと隣接車線先行車Bのリスクポテンシャル差ΔRPと、隣接車線先行車Bと後側方車両Cのリスクポテンシャル差ΔRPnとを用いて、ペダル反力保持時間Thを算出する。図15に、リスクポテンシャル差ΔRP、ΔRPn、およびペダル反力保持時間Thの関係を示す。図15は、縦軸にペダル反力保持時間Thを表す3次元マップである。
図15に示すように、所定値Btを超えて差ΔRPが大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる。また、ペダル反力保持時間Thは、差ΔRPが一定の場合は、差ΔRPnが0の場合に最も小さい値となる(点C2)。そして、差ΔRPnが正方向に大きくなるほど、すなわち車線変更時に自車両が隣接車線先行車Bに近いほど、ペダル反力保持時間Thが大きくなる(点C1)。また、差ΔRPnが負方向に大きくなるほど、すなわち車線変更時に自車両が後側方車両Cに近いほど、ペダル反力保持時間Thが大きくなる(点C3)。これは、後側方車両に近いほど自車両の減速を要求しないと判断しているためである。
図16(a)〜(c)および図17(a)を用いて第3の実施の形態の作用を説明する。図16(a)〜(c)は、車線変更を行うときの自車両、自車線先行車A、隣接車線先行車Bおよび後側方車両Cの走行状況の一例を示す図である。図17(a)は車線変更を行うときのアクセルペダル反力指令値FAcの時間変化を示している。なお、図17(b)は後述する実施の形態の作用を説明するために用いる。
図17(a)に示すように、車線変更時点taまでは、自車線先行車Aを対象としてアクセルペダル反力指令値FAcを算出する。自車線先行車Aと隣接車線先行車Bのリスクポテンシャル差ΔRPが一定とすると、図16(b)に示すように隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと後側方車両C2のリスクポテンシャルRPnext_bが同じ場合に、ペダル反力保持時間Thが最も小さくなる。そして、図16(a)に示すように後側方車両C1から遠く、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが大きくなるほど、または図16(c)に示すように後側方車両C3のリスクポテンシャルRPnext_bが大きくなるほど、それぞれペダル反力保持時間Thが大きくなる。
これにより、図17(a)に示すように、車線変更時点taからそれぞれの走行状況に応じたペダル反力保持時間Thが経過してから、ペダル反力指令値FAcが増加し始める。なお、図17(a)において、車線変更後に自車両の走行状況が安定したときのリスクポテンシャルRPに応じた反力指令値FAcを100%として表している。
このように、以上説明した第2の実施の形態においては、第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ60は、隣接車線にいる隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_b(第3のリスクポテンシャル)を算出し、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPo、隣接車線先行車BCのリスクポテンシャルRPnext、および隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_bを用いて比較を行う。そして、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoより大きい場合に操作反力を補正する。これにより、自車両が隣接車線に車線変更を行う場合のより具体的な走行状況において、運転者に煩わしさを与えることのないアクセルペダル反力制御を行うことができる。
(2)コントローラ60は、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_bより大きい場合に、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが相対的に大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加開始を遅らせる。具体的には、図15に示すようにリスクポテンシャル差ΔRPnが0以上で大きくなるほどペダル反力保持時間Thを長くする。これにより、図16(a)〜(c)および図17(a)に示すように、隣接車線先行車Bとの接近度合が高い状況で運転者が意図的に割り込みする場合には、車線変更後にペダル反力が遅れて増加する。その結果、運転者に煩わしさを与えることがない。
(3)コントローラ60は、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_bより小さい場合に、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが相対的に小さくなるほど、車線変更後の操作反力の増加開始を遅らせる。具体的には、図15に示すようにリスクポテンシャル差ΔRPnが0以下で小さくなるほどペダル反力保持時間Thを長くする。これにより、図16(a)〜(c)および図17(a)に示すように、隣接車線後続車Cとの接近度合が高い状況で運転者が意図的に割り込みする場合には、車線変更後にペダル反力が遅れて増加する。その結果、運転者に煩わしさを与えることがない。
(4)コントローラ60は、さらに、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoに対して隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加開始を遅らせる。これにより、運転者に煩わしさを与えることがない。
−第2の実施の形態の変形例1−
ここでは、割込時制御において、一時遅れフィルタを用いて車線変更時のアクセルペダル反力を緩やかに増加させる。具体的には、一時遅れフィルタの時定数Tsの係数Kshを、自車線先行車Aと隣接車線先行車Bのリスクポテンシャル差ΔRP、および隣接車線先行車Bと後側方車両Cのリスクポテンシャル差ΔRPnに基づいて設定する。
以下、図5のフローチャートのステップS109で実行するアクセルペダル反力指令値補正の処理について説明する。
図18に、リスクポテンシャル差ΔRP、ΔRPn、および時定数Tsの係数Kshの関係を示す。図18は、縦軸に係数Kshを表す3次元マップである。
図18に示すように、所定値Btを超えて差ΔRPが大きくなるほど係数Kshが大きくなる。また、係数Kshは、差ΔRPが一定の場合は、差ΔRPnが0の場合に最も小さい値となる(点C2)。そして、差ΔRPnが正方向に大きくなるほど、すなわち車線変更時に自車両が隣接車線先行車Bに近いほど、係数Kshが大きくなる(点C1)。また、差ΔRPnが負方向に大きくなるほど、すなわち車線変更時に自車両が後側方車両Cに近いほど、係数Kshが大きくなる(点C3)。これは、後側方車両に近いほど自車両の減速を要求しないと判断するためである。
そして、図18に従って算出した時定数Tsの係数Kshを用いて、上述した(式6)から反力指令値FAを補正し、制御用の反力指令値FAcを算出する。
図17(b)を用いて、一時遅れフィルタを用いてアクセルペダル反力指令値FAを補正する場合の作用を説明する。
図17(b)に示すように、車線変更時点taまでは、自車線先行車Aを対象としてアクセルペダル反力指令値FAcを算出する。割込時制御を行う場合は、図16(a)〜(c)に示すようなそれぞれの走行状況に応じた時定数項((1+Ksh)×Ts)に基づいてフィルタ処理を行い、反力指令値FAcを算出する。これにより、図17(b)に示すように車線変更時点ta以降、反力指令値FAcが徐々に増加し始める。なお、図17(b)において、車線変更後に自車両の走行状況が安定したときのリスクポテンシャルRPに応じた反力指令値FAcを100%として表している。
なお、図16(b)に示すように隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと後側方車両C2のリスクポテンシャルRPnext_bが同じ場合に、反力指令値FAcが最も速やかに増加する。図16(a)または(c)に示すように隣接車線先行車Bと後側方車両C1またはC3のリスクポテンシャル差ΔRPnの絶対値が大きくなるほど、図17(b)に示すように反力指令値FAcが緩やかに増加する。
このように、コントローラ60は、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_bより大きい場合に、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが相対的に大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加率が小さくなるように補正する。具体的には、図18に示すようにリスクポテンシャル差ΔRPnが0以上で大きくなるほど時定数の係数Kshを大きくする。これにより、図16(a)〜(c)および図17(b)に示すように、隣接車線先行車Bとの接近度合が高い状況で運転者が意図的に割り込みする場合には、車線変更後にペダル反力が緩やかに増加する。その結果、運転者に煩わしさを与えることがない。
また、コントローラ60は、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_bより小さい場合に、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが相対的に小さくなるほど、車線変更後の操作反力の増加率が小さくなるように補正する。具体的には、図18に示すようにリスクポテンシャル差ΔRPnが0以下で小さくなるほど時定数の係数Kshを大きくする。これにより、図16(a)〜(c)および図17(b)に示すように、隣接車線後続車Cとの接近度合が高い状況で運転者が意図的に割り込みする場合には、車線変更後にペダル反力が緩やかに増加する。その結果、運転者に煩わしさを与えることがない。
コントローラ60は、さらに、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoに対して隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextが大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加率を小さくする。これにより、運転者に煩わしさを与えることがない。
−第2の実施の形態の変形例2−
図14に示すように自車両周囲に3台の他車両が存在する状況において、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比率RRP、および隣接車線先行車Bと後側方車両CのリスクポテンシャルRPとの比率RRPnに基づいて、アクセルペダル反力指令値FAを補正する。具体的には、リスクポテンシャル比率RRP、RRPnに基づいてペダル反力保持時間Thを算出する。
以下、図5のフローチャートのステップS109で実行するアクセルペダル反力指令値補正の処理について説明する。
自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比率RRPは、上述した(式7)で算出する。隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPと後側方車両CのリスクポテンシャルRPとの比率RRPnは、以下の(式9)で表される。
RRPn=RPnext/RPnext_b・・・(式9)
図19に、リスクポテンシャル比率RRP、RRPnとペダル反力保持時間Thとの関係を示す。図19は、縦軸にペダル反力保持時間Thを表す3次元マップである。図19に示すように、比率RRPが1よりも大きい所定値Br未満の場合は、ペダル反力保持時間Thを0にする。比率RRPが所定値Br以上の場合は、比率RRPが大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる。また、比率RRPが一定の場合は、比率RRPnが1の場合にペダル反力保持時間Thが最も小さくなる(点C2)。比率RRPnが1よりも大きい領域で大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなり(点C1)、比率RRPnが1よりも小さい領域で小さくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる(点C3)。
そして、車線変更時点taからペダル反力保持時間Thが経過してから、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextに応じたペダル反力を発生し始めるように、アクセルペダル反力指令値FAを補正する。これにより、図17(a)に示すように、車線変更時点taから自車両の走行状況に応じたペダル反力保持時間Thだけ経過してから、アクセルペダル反力指令値FAcが増加し始める。
−第2の実施の形態の変形例3−
自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比率RRP、および隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと後側方車両CのリスクポテンシャルRPnext_bとの比率RRPnに基づいて、一時遅れフィルタの時定数Tsの係数Kshを設定する。
以下、図5のフローチャートのステップS109で実行するアクセルペダル反力指令値補正の処理について説明する。
図20に、リスクポテンシャル比率RRP、RRPn、および係数Kshの関係を示す。図20は、縦軸に係数Kshを表す3次元マップである。図20に示すように、比率RRPが1よりも大きい所定値Brまでは、係数Ksh=0である。また、比率RRPが一定の場合は、比率RRPnが1の場合に係数Kshが最も小さくなる(点C2)。比率RRPnが1よりも大きい領域で大きくなるほど係数Kshが大きくなり(点C1)、比率RRPnが1よりも小さい領域で小さくなるほど係数Kshが大きくなる(点C3)。
これにより、図17(b)に示すように、車線変更時点taからは、自車両の走行状況に応じた時定数項((1+Ksh)×Ts)に基づいて、アクセルペダル反力指令値FAが緩やかに増加し始める。
《第3の実施の形態》
本発明の第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第3の実施の形態における車両用運転操作補助装置の構成は、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第3の実施の形態においては、ナビゲーションシステム50によって検出される車線合流箇所の情報に基づいて、割込時制御を開始するための条件、およびペダル反力補正のゲインを変更する。合流箇所では自車線が隣接車線に合流していくので、必然的に割込に近い状況となって車線変更を行う。しかし、運転者は割込を行う場合ほど意図的な車線変更を行っていないケースが多い。そこで、リスクポテンシャル差ΔRPと反力保持時間Thとの関係を、自車両の現在位置が車線合流箇所であるか否かによって変更する。
以下、図5のフローチャートのステップS109で実行するアクセルペダル反力指令値補正の処理について説明する。なお、ステップS101では、ナビゲーションシステム50から自車両周囲の道路状況に関する情報を取得し、自車線が隣接車線に合流していく合流車線であり、自車両の現在位置が合流箇所であるかについても検出する。
図21に、第3の実施の形態におけるリスクポテンシャル差ΔRPとペダル反力保持時間Thとの関係を示す。図21に示すように、合流箇所でない非合流箇所では実線で示すように所定値Btを超えると差ΔRPが大きくなるにつれて、ペダル反力保持時間Thが大きくなる。一方、合流箇所の場合は、予め設定した増加分Mtを所定値Btに加算した値(Bt+Mt)までペダル反力保持時間Thを0にする。所定値(Bt+Mt)よりも大きい領域では、破線で示すように差ΔRPが大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる。
また、図21に示すように、差ΔRPの変化に対するペダル反力保持時間Thの変化率は、合流箇所の方が非合流箇所よりも大きい。これにより、合流箇所と非合流箇所とで、割込時制御を行う際のペダル反力補正のゲインを変更している。
これにより、自車線が隣接車線に合流していく合流箇所においては、自車線先行車Aと隣接車線先行車Bのリスクポテンシャル差ΔRPが所定値(Bt+Mt)よりも小さい場合は、車線変更時点taからすぐにアクセルペダル反力指令値FAcが増加し始める。差ΔRPが所定値(Bt+Mt)よりも大きくなると、運転者が隣接車線先行車Bに対するリスクポテンシャルRPnextを自覚しながら合流していくと判断し、ペダル反力保持時間Thを徐々に大きくしていく。
また、図21に一点鎖線で示すように、しきい値Btを(Bt+Mt)に変更するだけで、ペダル反力保持時間Thの変化率は非合流箇所と合流箇所とで同じにすることもできる。
このように、以上説明した第3の実施の形態においては、第1及び第2の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ60は、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextの比較結果に基づいて操作反力補正を開始する際のしきい値を、自車両周囲の走行環境に基づいて補正する。具体的には、図21に示すようにリスクポテンシャル差ΔRPに対してペダル反力保持時間Thが増加し始めるときの所定値Btを、自車両の現在位置が合流箇所か否かで変更する。これにより、自車線が隣接車線に合流して運転者が必然的に車線変更を行うような状況を考慮して操作反力の補正を行うことができる。
(2)また、コントローラ60は、走行環境に応じて操作反力の補正内容を変更する。具体的には、自車線が隣接車線に合流する合流箇所が検出された場合には、合流箇所が検出されない場合に比べて操作反力の補正のゲインを小さくする。例えば図21に示すように合流箇所が検出された場合のペダル反力保持時間Thは、非合流箇所に比べて小さく設定されている。これにより、合流箇所における操作反力の補正の度合を小さくし、運転者が必然的に車線変更を行うような状況を考慮して操作反力の補正を行うことができる。
−第3の実施の形態の変形例−
ここでは、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比率RRPに基づいて設定する一時遅れフィルタの時定数Tsの係数Kshを、自車両の現在位置が合流箇所であるか否かによって変更する。
図22に、比率RRPと係数Kshとの関係を示す。自車両の現在位置が非合流箇所の場合は、比率RRPが1よりも大きい所定値Brを超えると、比率RRPが大きくなるほど実線で示すように係数Kshが大きくなる。合流箇所の場合は、予め設定した増加分Mrを所定値Brに加算した値(Br+Mr)まで係数Kshを0にする。所定値(Br+Mr)よりも大きい領域では、破線で示すように比率RRPが大きくなるほど係数Kshが大きくなる。
また、図22に示すように、比率RRPの変化に対する係数Kshの変化率は、合流箇所の方が非合流箇所よりも大きい。これにより、合流箇所と非合流箇所とで、割込時制御を行う際のペダル反力補正のゲインを変更している。
これにより、自車線が隣接車線に合流していく合流箇所においては、自車線先行車Aと隣接車線先行車Bのリスクポテンシャル比率RRPが所定値(Br+Mr)よりも小さい場合、車線変更時点taから速やかにアクセルペダル反力指令値FAcが増加する。比率RRPが所定値(Br+Mr)よりも大きくなると、運転者が隣接車線先行車Bに対するリスクポテンシャルRPnextを自覚しながら合流していくと判断し、アクセルペダル反力指令値FAcを緩やかに増加していく。
なお、図22に一点鎖線で示すように、非合流箇所と合流箇所とでしきい値Brを(Br+Mr)に変更し、係数Kshの変化率は同じにすることもできる。
上述した第3の実施の形態においては、合流箇所において差ΔRPに対するペダル反力保持時間Thの関係を変更し、第3の実施の形態の変形例では合流箇所において比率RRPに対する一時遅れフィルタの時定数Tsの係数Kshの関係を変更した。ただし、上述した実施の形態には限定されず、差ΔRPに基づいて時定数Tsの係数Kshを設定し、合流箇所において差ΔRPに対する係数Kshの関係を変更することもできる。また、比率RRPに基づいてペダル反力保持時間Thを設定し、合流箇所において比率RRPに対するペダル反力保持時間Thの関係を変更することもできる。
《第4の実施の形態》
本発明の第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第4の実施の形態における車両用運転操作補助装置の基本構成は、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様である。ただし、第4の実施の形態においては、自車両の後側方領域を撮像する後側方カメラ(不図示)と後側方カメラの撮像画像に画像処理を施す画像処理装置(不図示)とをさらに備えている。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第4の実施の形態においては、上述した図14に示すように自車両周囲に自車線先行車A、隣接車線先行車Bおよび後側方車両Cが存在する場合において、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPo、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnext、および後側方車両CのリスクポテンシャルRPnext_bを用いてアクセルペダル反力指令値FAを補正する。具体的には、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの差ΔRP、および隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと後側方車両CのリスクポテンシャルRPnext_bの平均値RPn_aveに基づいて、ペダル反力保持時間Thを算出する。
平均値RPn_aveは以下の(式10)から算出する。
RPn_ave=(RPnext+RPnext_b)/2 ・・・(式10)
図23に、差ΔRPと平均値RPn_aveに対するペダル反力保持時間Thの関係を示す。なお、図23は後述するリスクポテンシャルRPnext_maxと反力保持時間Thの関係も表している。図23において、予め設定した平均値RPn_aveの基準値におけるペダル反力保持時間Thを実線で示す。図23に示すように、所定値Btより大きい領域で差ΔRPが大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる。また、平均値RPn_aveが基準値に対して小さくなるほどペダル反力保持時間Thが小さくなり、基準値に対して大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる。すなわち、差ΔRPに対するペダル反力保持時間Thの変化率は、平均値RPn_aveが大きくなるほど大きくなる。
このように、以上説明した第4の実施の形態においては上述した第1から第3の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ60は、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_bの平均値が大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加開始を遅らせるように補正する。具体的には、図23に示すように、平均値RPn_aveが大きくなるほどペダル反力保持時間Thを大きくする。これにより、自車両が隣接車線に車線変更を行う場合のより具体的な走行状況において、運転者に煩わしさを与えることのないアクセルペダル反力制御を行うことができる。
−第4の実施の形態の変形例1−
ここでは、割込時制御において、自車線先行車Aと隣接車線先行車Bのリスクポテンシャル差ΔRP、および隣接車線先行車Bと後側方車両Cのリスクポテンシャル平均値RPn_aveに基づいて、一時遅れフィルタの時定数Tsの係数Kshを設定する。
図24に、差ΔRPと平均値RPn_aveに対する係数Kshの関係を示す。なお、図24は、後述するリスクポテンシャルRPnext_maxと係数Kshとの関係も表している。図24において、予め設定した平均値RPn_aveの基準値における係数Kshを実線で示す。図24に示すように、所定値Btより大きい領域で差ΔRPが大きくなるほど係数Kshが1から大きくなる。また、平均値RPn_aveが基準値に対して小さくなるほど係数Kshが小さくなり、基準値に対して大きくなるほど係数Kshが大きくなる。すなわち、差ΔRPに対する係数Kshの変化率は、平均値RPn_aveが大きくなるほど大きくなる。
このように、コントローラ60は、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_bの平均値が大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加率を小さくする。具体的には、図24に示すように、平均値RPn_aveが大きくなるほど時定数の係数Kshを大きくする。これにより、自車両が隣接車線に車線変更を行う場合のより具体的な走行状況において、運転者に煩わしさを与えることのないアクセルペダル反力制御を行うことができる。
−第4の実施の形態の変形例2−
ここでは、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと後側方車両CのリスクポテンシャルRPnext_bから大きい方を選択する。そして、選択したリスクポテンシャルRPnext_maxと、自車線先行車Aと隣接車線先行車Bのリスクポテンシャル差ΔRPとに基づいて、ペダル反力保持時間Thを設定する。選択したリスクポテンシャルRPnext_maxは、以下の(式11)で表される。
RPnext_max=max(RPnext,RPnext_b) ・・・(式11)
選択したリスクポテンシャルRPnext_maxと差ΔRPに対するペダル反力保持時間Thの関係を、上述した図23を用いて説明する。図23において、予め設定したリスクポテンシャルRPnext_maxの基準値におけるペダル反力保持時間Thを実線で示す。図23に示すように、所定値Btより大きい領域で差ΔRPが大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる。また、リスクポテンシャルRPnext_maxが基準値に対して小さくなるほどペダル反力保持時間Thが小さくなり、基準値に対して大きくなるほどペダル反力保持時間Thが大きくなる。すなわち、差ΔRPに対するペダル反力保持時間Thの変化率は、リスクポテンシャルRPnext_maxが大きくなるほど大きくなる。
このようにコントローラ60は、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_bのうちの大きい方の値が大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加開始を遅らせるように補正する。具体的には、図23に示すように、RPn_maxが大きくなるほどペダル反力保持時間Thを大きくする。これにより、自車両が隣接車線に車線変更を行う場合のより具体的な走行状況において、運転者に煩わしさを与えることのないアクセルペダル反力制御を行うことができる。
−第4の実施の形態の変形例3−
ここでは、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと後側方車両CのリスクポテンシャルRPnext_bから大きい方を選択する。そして、選択したリスクポテンシャルRPnext_maxと、自車線先行車Aと隣接車線先行車Bのリスクポテンシャル差ΔRPとに基づいて、一時遅れフィルタの時定数Tsの係数Kshを設定する。
選択したリスクポテンシャルRPnext_maxと差ΔRPに対する係数Kshの関係を、上述した図24を用いて説明する。図24において、予め設定したリスクポテンシャルRPnext_maxの基準値における係数Kshを実線で示す。図24に示すように、所定値Btより大きい領域で差ΔRPが大きくなるほど係数Kshが1から大きくなる。また、リスクポテンシャルRPnext_maxが基準値に対して小さくなるほど係数Kshが小さくなり、基準値に対して大きくなるほど係数Kshが大きくなる。すなわち、差ΔRPに対する係数Kshの変化率は、リスクポテンシャルRPnext_maxが大きくなるほど大きくなる。
このように、コントローラ60は、隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextと隣接車線後続車CのリスクポテンシャルRPnext_bのうち、大きい方の値が大きくなるほど、車線変更後の操作反力の増加率を小さくする。具体的には、図24に示すように、RPn_maxが大きくなるほど時定数の係数Kshを大きくする。これにより、自車両が隣接車線に車線変更を行う場合のより具体的な走行状況において、運転者に煩わしさを与えることのないアクセルペダル反力制御を行うことができる。
なお、上述した第4の実施の形態および第4の実施の形態の変形例1〜3では、自車線先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの差ΔRPに基づいて、ペダル反力保持時間Thまたは時定数Tsの係数Kshを設定した。ただしこれには限定されず、先行車AのリスクポテンシャルRPoと隣接車線先行車BのリスクポテンシャルRPnextとの比率RRPに基づいて、ペダル反力保持時間Thまたは時定数Tsの係数Kshを設定することもできる。
なお、上述した第1から第4の実施の形態においては、予め設定した時定数Tsにかける係数Kshを、リスクポテンシャルRPの比較結果に応じて変更した。これには限定されず、時定数Tsを、リスクポテンシャルRPの比較結果に応じて変更することもできる。
上述した第1から第4の実施の形態においては、自車両と先行車との余裕時間TTCおよび車間時間THWとを用いてリスクポテンシャルRPを算出した。ただしこれには限定されず、例えば余裕時間TTCの逆数をリスクポテンシャルとして用いることもできる。
以上説明した第1から第4の実施の形態においては、障害物検出手段としてレーザレーダ10,車速センサ40,および前方カメラ20を用い、リスクポテンシャル算出手段、操作反力計算手段、リスクポテンシャル比較手段、補正手段、後続車リスクポテンシャル算出手段、しきい値変更手段、および補正内容変更手段としてコントローラ60を用いた。また、操作反力発生手段としてアクセルペダル反力制御装置70を用いた。ただし、これらには限定されず、障害物検出手段として別方式のミリ波レーダ等を用いることもできる。また、操作反力発生手段として操舵反力を発生させる操舵反力制御装置を用いることも可能である。
第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 図1に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 自車両周囲の走行状況の一例を示す図。 アクセルペダルおよびその周辺の構成を示す図。 第1の実施の形態における運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 リスクポテンシャルと反力増加量との関係を示す図。 (a)〜(c)自車両が車線変更を行う際の走行状況、車線内横位置の時系列変化及びリスクポテンシャルの時系列変化を示す図。 リスクポテンシャル差とペダル反力保持時間との関係を示す図。 (a)(b)自車両が車線変更を行う場合の走行状況の一例を示す図。 (a)(b)自車両が車線変更を行う場合のアクセルペダル反力指令値の変化を示す図。 リスクポテンシャル差と時定数の係数との関係を示す図。 リスクポテンシャル比率とペダル反力保持時間との関係を示す図。 リスクポテンシャル比率と時定数の係数との関係を示す図。 自車両周囲の走行状況の一例を示す図。 リスクポテンシャル差とペダル反力保持時間との関係を示す図。 (a)〜(c)自車両が車線変更を行う場合の走行状況の一例を示す図。 (a)(b)自車両が車線変更を行う場合のアクセルペダル反力指令値の変化を示す図。 リスクポテンシャル差と時定数の係数との関係を示す図。 リスクポテンシャル比率とペダル反力保持時間との関係を示す図。 リスクポテンシャル比率と時定数の係数との関係を示す図。 合流箇所と非合流箇所におけるリスクポテンシャル差とペダル反力保持時間との関係を示す図。 合流箇所と非合流箇所におけるリスクポテンシャル比率と時定数の係数との関係を示す図。 リスクポテンシャル差と、リスクポテンシャル平均値または最大値と、ペダル反力保持時間との関係を示す図。 リスクポテンシャル差と、リスクポテンシャル平均値または最大値と、時定数の係数との関係を示す図。
符号の説明
10:レーザレーダ
20:前方カメラ
40:車速センサ
50:ナビゲーションシステム
60:コントローラ
70:アクセルペダル反力制御装置
80:サーボモータ

Claims (18)

  1. 自車両周囲の障害物状況を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物検出手段による検出結果に基づいて、自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、アクセルペダルの操作反力を計算する操作反力計算手段と、
    前記アクセルペダルに前記操作反力を発生させる操作反力発生手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出された、自車両が走行してきた自車線にいる自車線先行車に対する第1のリスクポテンシャルと、前記自車線に隣接する車線にいる隣接車線先行車に対する第2のリスクポテンシャルとを比較するリスクポテンシャル比較手段と、
    前記リスクポテンシャル比較手段による比較結果に基づいて、前記アクセルペダルに発生させる前記操作反力を補正する補正手段とを備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記リスクポテンシャル比較手段は、前記自車両が前記隣接車線に車線変更を行う際に、前記第1のリスクポテンシャルと前記第2のリスクポテンシャルとを比較し、
    前記補正手段は、前記第2のリスクポテンシャルが前記第1のリスクポテンシャルよりも大きい場合に、前記操作反力を補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、前記第1のリスクポテンシャルに対して前記第2のリスクポテンシャルが大きくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加率が小さくなるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、前記第1のリスクポテンシャルに対して前記第2のリスクポテンシャルが大きくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加開始を遅らせるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記隣接車線にいる隣接車線後続車に対する第3のリスクポテンシャルを算出する後続車リスクポテンシャル算出手段をさらに備え、
    前記リスクポテンシャル比較手段は、前記自車両が前記隣接車線に車線変更を行う際に、前記第1のリスクポテンシャル、前記第2のリスクポテンシャル、および前記第3のリスクポテンシャルを用いて比較を行い、
    前記補正手段は、前記リスクポテンシャル比較手段による比較結果に基づいて前記操作反力を補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  6. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、前記第2のリスクポテンシャルが前記第1のリスクポテンシャルよりも大きく、かつ前記第2のリスクポテンシャルが前記第3のリスクポテンシャルより大きい場合に、前記第3のリスクポテンシャルに対して前記第2のリスクポテンシャルが相対的に大きくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加率が小さくなるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  7. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、前記第2のリスクポテンシャルが前記第1のリスクポテンシャルよりも大きく、かつ前記第2のリスクポテンシャルが前記第3のリスクポテンシャルより大きい場合に、前記第3のリスクポテンシャルに対して前記第2のリスクポテンシャルが相対的に大きくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加開始を遅らせるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  8. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、前記第2のリスクポテンシャルが前記第1のリスクポテンシャルよりも大きく、かつ前記第2のリスクポテンシャルが前記第3のリスクポテンシャルより小さい場合に、前記第3のリスクポテンシャルに対して前記第2のリスクポテンシャルが相対的に小さくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加率が小さくなるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  9. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、前記第2のリスクポテンシャルが前記第1のリスクポテンシャルよりも大きく、かつ前記第2のリスクポテンシャルが前記第3のリスクポテンシャルより小さい場合に、前記第3のリスクポテンシャルに対して前記第2のリスクポテンシャルが相対的に小さくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加開始を遅らせるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  10. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、前記第2のリスクポテンシャルが前記第1のリスクポテンシャルよりも大きく、かつ前記第2のリスクポテンシャルと前記第3のリスクポテンシャルの大きい方、または前記第2のリスクポテンシャルと前記第3のリスクポテンシャルの平均値が大きくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加率が小さくなるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  11. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、前記第2のリスクポテンシャルが前記第1のリスクポテンシャルよりも大きく、かつ前記第2のリスクポテンシャルと前記第3のリスクポテンシャルの大きい方、または前記第2のリスクポテンシャルと前記第3のリスクポテンシャルの平均値が大きくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加開始を遅らせるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  12. 請求項6,請求項8,および請求項10のいずれか1項に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、さらに、前記第1のリスクポテンシャルに対して前記第2のリスクポテンシャルが大きくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加率が小さくなるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  13. 請求項7,請求項9,および請求項11のいずれか1項に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正手段は、さらに、前記第1のリスクポテンシャルに対して前記第2のリスクポテンシャルが大きくなるほど、車線変更後の前記操作反力の増加開始を遅らせるように補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記自車両周囲のリスクポテンシャル、前記自車両周囲のリスクポテンシャルの増加率、および前記アクセルペダルの踏み込み速度のうち少なくともいずれかが、それぞれに設定された所定値を超えると、前記補正手段による前記操作反力の補正を解除する解除手段をさらに設けることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記自車両周囲の走行環境を検出する走行環境検出手段と、
    前記第1のリスクポテンシャルと前記第2のリスクポテンシャルの比較結果に基づいて前記操作反力の補正を開始する際のしきい値を、前記走行環境検出手段によって検出される前記走行環境に基づいて変更するしきい値変更手段とをさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  16. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記自車両周囲の走行環境を検出する走行環境検出手段と、
    前記第1のリスクポテンシャルと前記第2のリスクポテンシャルの比較結果に基づいて前記操作反力を補正する際の補正内容を、前記走行環境検出手段によって検出される前記走行環境に基づいて変更する補正内容変更手段とをさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  17. 請求項16に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記補正内容変更手段は、前記走行環境検出手段によって前記自車線が前記隣接車線に合流する合流箇所が検出された場合には、前記合流箇所が検出されない場合に比べて前記操作反力の補正のゲインを小さくすることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  18. 請求項1から請求項17のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
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