JP6187361B2 - シート搬送システム - Google Patents

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Description

本発明は、シート搬送システムに関する。
従来、シート搬送システムとしては、用紙の重送や用紙ジャムを検知可能なシステムが知られている。従来システムによれば、用紙の厚さに比例した信号を発生する変換器からの信号に基づいて、用紙の重送を検知する。別の従来システムによれば、用紙を搬送するローラの接線方向反力を検出するための力変換器を軸受と装置フレームとの間に備え、力変換器からの検出信号に基づいて、用紙ジャムを検知する(例えば特許文献1参照)。
特開平5−238599号公報
しかしながら、従来技術によれば、重送を検知してエラー表示等を行うために専用の変換器を設ける必要がある。本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、重送検知専用の力変換器を設けなくとも、シートの重送を検知して警告を発することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送システムは、モータと、搬送デバイスと、制御デバイスとを備える。搬送デバイスは、上流から供給されるシートを一組の挟持体によりシートの両面から挟持して下流に搬送する。この搬送デバイスは、挟持体の一つとしてモータにより回転駆動される搬送ローラを備える。制御デバイスは、モータ制御処理と、反力推定処理と、警告処理とを実行する。
モータ制御処理において、制御デバイスは、上記モータを制御し、これによって、搬送ローラの回転によるシートの搬送動作を制御する。反力推定処理において、制御デバイスは、モータに対する制御入力及び制御出力に基づき、モータ又は搬送ローラに作用する反力を推定する。警告処理において、制御デバイスは、上記反力推定処理によって推定された反力である反力推定値に基づき、シートの重送の発生に応じた警告を発する。
このシート搬送システムによれば、制御入力及び制御出力に基づき推定される反力の推定値に基づき、推定値が所定条件を満足したことを条件に警告を発することで、シートの重送の発生に応じた警告を発することができる。
従って、本発明によれば、重送検知専用の力変換器を設けなくとも、重送の発生に応じた警告を発することができる。具体的に、警告処理では、一組の挟持体によるシートの挟持位置にシートが進入した後の反力推定値が所定基準以上である場合に、警告を発することができる。
制御デバイスは、上記一組の挟持体によるシートの挟持位置にシートが到達したかを判定する到達判定処理を実行し得る。到達判定は、例えば、シートを検出可能なセンサからのセンサ信号や、モータ又は搬送ローラの回転量に基づいて行うことができる。
そして、制御デバイスは、上記到達判定処理によりシートが挟持位置に到達したと判定された後の所定期間における反力推定値の標準値を算出し、標準値が閾値以上である場合に、上記警告を発する構成にされ得る。
ここで言う反力推定値の標準値としては、上記所定期間における反力推定値の平均値、中央値、又は、最頻値等を一例に挙げることができる。シートの重送が発生している場合には、重送が発生していない場合よりも大きな反力が発生するために、反力推定値も大きくなる。従って、上記所定期間における反力推定値の標準値と閾値との比較により、重送の発生を検知し警告を発すれば、簡単な処理動作により高精度に、重送の発生に応じた警告を発することができる。
但し、反力推定値には、搬送ローラの回転に応じた周期的な変動が現れる可能性がある。この場合には、上記所定期間が反力推定値の変動周期に適合していないことに起因して、標準値を適切に算出することができない可能性がある。従って、警告処理では、上記所定期間の時間中心から両端に向けて重み付けを低くした反力推定値の重み付け平均を標準値として算出することができる。この場合には、反力推定値の周期的な変動に起因して、シートの重送を誤検知してしまう可能性を抑えることができる。
別例として、制御デバイスは、一組の挟持体によるシートの挟持位置にシートが進入したことに起因する反力推定値の変化量が所定基準以上である場合に、上記警告を発する構成にされ得る。具体的に、警告処理では、上記到達判定処理によりシートが挟持位置に到達したと判定された時点からの所定期間における反力推定値の変化量又は傾きを算出し、変化量又は傾きが閾値以上である場合に、警告を発することができる。
重送が発生している場合には、重送が発生していない場合よりも大きな反力が発生するために、反力推定値の変化も大きくなる。従って、反力推定値の変化量又は傾きと閾値との比較により、重送の発生を検知し警告を発すれば、簡単な処理動作により高精度に、重送の発生に応じた警告を発することができる。
また、制御デバイスは、制御出力の制御入力に対する特性モデルの逆モデルに、計測デバイスで計測された制御出力を入力して得られる逆モデルの出力と制御入力との差分を、高周波成分を減衰するフィルタに入力することによって得られるフィルタの出力に基づいて、上記反力推定値を算出することができる。
上記標準値に基づき重送を検知する場合、この標準値の算出対象期間である上記所定期間は、フィルタの時定数(又はカットオフ周波数)に応じた時点であって、挟持位置にシートが到達することにより上昇し始める反力推定値が収束する時点以降の期間として定められ得る。
具体的に言えば、上記所定期間は、挟持位置にシートが到達することにより反力推定値が上昇し始めてから時定数に相当する時間を経過した時点から、シートが挟持位置を通過する時点までの期間内に定められ得る。このように標準値の算出対象期間を設定することによって、高精度に重送を検知し警告を発することができる。
この他、上記変化量又は傾きに基づき重送を検知する場合、当該変化量又は傾きの算出対象期間である上記所定期間は、上記フィルタの時定数(又はカットオフ周波数)に応じた期間であって、挟持位置にシートが到達することにより上昇し始めた反力推定値が収束するまでの期間内に定められ得る。
具体的に言えば、上記所定期間は、挟持位置にシートが到達することにより反力推定値が上昇し始めてから時定数に相当する時間経過するまでの期間内に定められ得る。このように変化量又は傾きの算出対象期間を設定することによれば、重送の有無を上記変化量又は傾きに基づいて高精度に検知することができ、誤警告の可能性を抑えることができる。
画像読取装置の概略断面図である。 搬送ローラ及び排紙ローラ周辺の概略構成図である。 画像読取装置の電気的構成を表すブロック図である。 反力推定部の構成を表すブロック図である。 重送検知部が行う第一実施例の重送検知処理を表すフローチャートである。 反力推定値の変化及び第一実施例の重送判定区間を示すグラフである。 第一実施例の重送判定区間の設定方法を説明した図である。 第二実施例の重送検知処理を表すフローチャートである。 第二実施例の重送判定区間を示す図(A)及び重送判定区間の設定方法を説明する図(B)である。 反力推定値の変化量に基づく重送の検知方法を説明する図である。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
[第一実施例]
図1に示す本実施例の画像読取装置1は、ドキュメントスキャナとして構成される。この画像読取装置1は、読取対象の原稿Pを原稿トレイ10から一枚ずつ分離して、ラインセンサ20による読取位置に搬送し、ラインセンサ20を用いて原稿Pを読み取る。この画像読取装置1は、外部装置3(図3参照)からの読取指令に従って上述の処理を行い、原稿Pの読取画像を表す画像データを外部装置3に提供する。
画像読取装置1は、原稿Pを読取位置に搬送するための機構として、分離機構30と、搬送機構40とを備える。分離機構30は、原稿トレイ10の下端に、分離ローラ31を備える。分離ローラ31は、回転により、原稿トレイ10に積層された原稿Pの内、分離ローラ31に接触する最下層の原稿Pを一枚分離し、これを下流に搬送する。分離機構30には、原稿Pを適切に一枚ずつ分離するための周知の構造を設けることができる。
分離機構30の下流に配置される搬送機構40は、搬送ローラ41及び従動ローラ42からなる第一のローラ対と、排紙ローラ45及び従動ローラ46からなる第二のローラ対と、を備える。これらのローラ対は、原稿Pの搬送経路15上に設けられ、上流からの原稿Pを、回転により下流に搬送する。
図2(A)及び図2(B)に示すように、従動ローラ42にはその回転軸上に、従動ローラ42を搬送ローラ41側に付勢するバネ44が接続されている。同様に、従動ローラ46にはその回転軸上に、従動ローラ46を排紙ローラ45側に付勢するバネ48が接続されている。
これらバネ44,48の機能により、原稿Pは、搬送ローラ41と従動ローラ42との間、及び、排紙ローラ45と従動ローラ46との間において挟持された状態で、搬送ローラ41及び排紙ローラ45の回転により、排紙トレイ50へと搬送される。搬送ローラ41及び排紙ローラ45は、同一のモータ60により回転駆動される。分離ローラ31も、このモータ60により回転駆動される。モータ60は、直流モータとして構成される。
また、画像読取装置1は、二つのラインセンサ20を備える。これらのラインセンサ20は、周知のCISイメージセンサとして構成される。ラインセンサ20は、搬送ローラ41と排紙ローラ45との間の原稿Pの搬送経路15において、その搬送経路15の両側に設けられる。即ち、画像読取装置1は、二つのラインセンサ20を備えることにより原稿Pの両面を読取可能な構成にされる。
続いて、画像読取装置1の詳細構成を説明する。本実施例の画像読取装置1は、図3に示すように、分離ローラ31、搬送ローラ41及び排紙ローラ45に対してモータ60からの動力を伝達する伝達機構65を備える。伝達機構65は、モータ60と分離ローラ31との間、モータ60と搬送ローラ41との間、及び、搬送ローラ41と排紙ローラ45との間を、ギヤ等で接続した構成にされる。
更に、画像読取装置1は、メインユニット70、通信インタフェース79、コントローラ80、モータ駆動回路91、ロータリエンコーダ93、信号処理回路95、レジセンサ97及び警報器99を備える。
メインユニット70は、CPU71と、ROM73と、RAM75と、NVRAM77とを備えた構成にされる。CPU71は、ROM73に記憶されたプログラムに従う処理を実行する。RAM75は、CPU71による処理実行時に作業領域として使用される。NVRAM77は、電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリであり、各種データを記憶する。メインユニット70は、CPU71での各種処理の実行により、画像読取装置1を統括制御し、画像読取装置1に必要な機能を実現する。
メインユニット70は、例えば、通信インタフェース79を介して外部装置3と通信する。そして、外部装置3からの読取命令を受信すると、この読取命令に基づく原稿Pの読取動作が実行されるように、コントローラ80に対して指令入力する。
また、メインユニット70は、原稿Pの読取動作によって生成された原稿Pの読取画像を表す画像データを、通信インタフェース79を介して、外部装置3に提供する。外部装置3は、例えばパーソナルコンピュータであり、ユーザに操作されて画像読取装置1に対し読取命令を入力する。通信インタフェース79は、例えばUSBインタフェースとして構成される。
メインユニット70からの各種指令を受けるコントローラ80は、読取制御部81と、モータ制御部83と、反力推定部85と、重送検知部87とを備える。読取制御部81は、メインユニット70からの指令に基づき、原稿Pの搬送動作に併せて、ラインセンサ20が読取動作を実行するように、ラインセンサ20の駆動制御を行う。読取制御部81は、ラインセンサ20の読取動作により生成されるライン毎の読取画像データであるラインデータを、順次メインユニット70に入力する。メインユニット70は、このラインデータを組み合わせて、原稿Pの読取画像を表す上記画像データを生成し、これを外部装置3に提供する。
また、モータ制御部83は、メインユニット70からの指令に基づき、モータ60の駆動制御を行うことによって、原稿トレイ10から排紙トレイ50までの原稿Pの搬送制御を実現する。
モータ制御部83は、外部装置3からの読取指令に基づくメインユニット70からの指令が入力されると、分離ローラ31の回転により原稿Pが一枚分離され、この原稿Pが搬送ローラ41と従動ローラ42との間のニップ位置Npまで搬送されるように、モータ60の駆動制御を行う。そして、原稿Pがニップ位置Npに到達した後には、原稿Pがラインセンサ20上を一定速度で通過するように、モータ60の駆動制御を行う。具体的には、検出された原稿Pの搬送速度Vに基づき、モータ60に対する操作量Uとして電流指令値を算出し、この操作量Uに対応するPWM信号をモータ駆動回路91に入力することによって、原稿Pの搬送速度Vをフィードバック制御する。
付言すると、モータ60の回転軸には、エンコーダディスクが設けられている。ロータリエンコーダ93は、このエンコーダディスクと、このエンコーダディスクのスリットを読み取るためのセンサと、を備える。信号処理回路95は、このロータリエンコーダ93(より詳細にはセンサ)からの入力信号に基づき、モータ60の回転量X及び回転速度Vを検出して、その検出値をコントローラ80に入力する。モータ制御部83は、信号処理回路95から入力されるモータ60の回転速度Vが目標速度で一定となるような操作量Uを演算し、対応するPWM信号をモータ駆動回路91に入力する。モータ駆動回路91は、このPWM信号に従って、操作量Uに対応する駆動電流をモータ60に印加する。尚、モータ60の回転速度Vは、原稿Pの搬送速度Vとしてみなすことができる。
反力推定部85は、制御入力である操作量Uと制御出力であるモータ60の回転速度Vとに基づき、モータ60に作用する原稿Pからの反力を推定する構成にされる。重送検知部87は、反力推定部85による反力の推定値である反力推定値Rに基づき、原稿Pの重送を検知する。ここで言う重送とは、分離ローラ31で正確に原稿Pが1枚に分離されずに、複数枚の原稿Pが一塊で搬送ローラ41側へ搬送されることを示す。
図2(B)に示すように、重送が発生している場合には、搬送ローラ41と従動ローラ42との間に複数枚の原稿Pが一緒に進入する。このために、バネ44による付勢力は、図2(A)及び図2(B)において矢印で示すように、重送が発生していない場合(図2(A))と比較して増大する。そして、この付勢力の増大のために、搬送ローラ41の回転軸に作用する抗力は増大し、軸受での摩擦力が重送の非発生時よりも大きくなる。本実施例では、このような現象を利用して、反力推定値Rに基づき、重送を検知する。
重送検知部87は、原稿Pが搬送ローラ41と従動ローラ42との間のニップ位置Npに到達したことを、レジセンサ97からの出力信号に基づき検知する。レジセンサ97は、ニップ位置Npの上流側と分離ローラ31の下流側との間の搬送経路15において、ニップ位置Npの近傍に設けられる。レジセンサ97は、その設置位置に原稿Pが存在するときにオン信号を出力し、設置位置に原稿Pが存在しないときにオフ信号を出力する。重送検知部87は、原稿Pのニップ位置Npへの到達を検知してからの反力推定値Rに基づき、原稿Pの重送を検知し、重送が発生している場合には、警報器99を駆動して、アラーム音の出力により重送が発生したことをユーザに向けて報知する(詳細後述)。
続いて、反力推定部85の詳細構成を、図4を用いて説明する。反力推定部85は、外乱オブザーバ110と、推定ユニット120とを備える。外乱オブザーバ110は、制御対象に作用する外乱を推定する。制御対象は、モータ駆動回路91への操作量Uの入力から信号処理回路95による制御出力(速度V)の検出までの伝達系に対応する。この外乱オブザーバ110は、逆モデル演算部111と、減算器113と、ローパスフィルタ115とを備える。
逆モデル演算部111は、信号処理回路95で検出された速度Vを、制御対象の伝達モデルに対応する逆モデルの伝達関数H-1を用いて、対応する操作量U*に変換する。伝達関数H-1は、制御出力と制御入力との関係を表す入出力特性モデルHを、剛体モデルにより表現して定めることができる。具体的に、伝達関数H-1は、入出力特性モデルHを定数J及びラプラス演算子sを用いて、H=1/(J・s)で表現したときの逆数H-1=J・sに定めることができる。
減算器113は、操作量Uと、逆モデル演算部111にて算出された操作量U*との偏差(U−U*)を算出する。ローパスフィルタ115は、この偏差(U−U*)から高周波成分を除去する。本実施例のローパスフィルタ115は、伝達関数G=ωc/(s+ωc)で表されるカットオフ周波数ωcの1次ローパスフィルタである。但し、ローパスフィルタ115は、伝達関数G=(ωc/(s+ωc))nで表されるn次ローパスフィルタとして構成され得る。
外乱オブザーバ110は、このローパスフィルタ115による高周波成分除去後の偏差(U−U*)を、外乱推定値τとして出力する。偏差(U−U*)は、操作量Uが電流指令値である関係上、単位をアンペアとするものであるが、直流モータが駆動源である場合、アンペアとトルク(反力)との間には比例関係が成立する。このため、偏差(U−U*)は、外乱としてモータ60に作用する力を間接的に表す。
推定ユニット120は、この外乱推定値τに基づき、原稿Pからモータ60に作用する反力の推定値Rを算出する。外乱推定値τには、モータ60の回転に伴う粘性摩擦成分及び動摩擦成分であって原稿Pに依らない成分が含まれる。推定ユニット120は、外乱推定値τから、この粘性摩擦成分及び動摩擦成分を除去することによって、原稿Pに起因する反力推定値Rを算出する。
例えば、推定ユニット120は、摩擦力推定部121と、減算器123とを備える。摩擦力推定部121は、外乱推定値τに含まれる原稿Pに依らない摩擦成分を推定する。減算器123は、外乱推定値τから当該摩擦成分を減算することにより、反力推定値Rを算出する。摩擦力推定部121は、モータ60の回転速度Vに所定係数γを乗算して、粘性摩擦成分の推定値(γ・V)を算出することができる。そして、これに原稿Pの非搬送時における動摩擦成分の推定値μNを加えて、上記摩擦成分の推定値(γ・V+μN)を算出することができる。推定ユニット120によって算出された反力推定値Rは、重送検知部87に入力される。
続いて、重送検知部87の処理動作を、図5に示すフローチャートを用いて説明する。重送検知部87は、ソフトウェア及び/又はハードウェアにより、図5に示す処理を実現する構成にされる。
重送検知部87は、メインユニット70からの指令に従うモータ制御部83の動作により、原稿Pの原稿トレイ10からの搬送動作が開始される度に、図5に示す重送検知処理を開始する。重送検知処理を開始すると、重送検知部87は、原稿トレイ10から搬送される原稿Pが搬送ローラ41に到達するまで待機する。具体的には、原稿Pが搬送ローラ41と従動ローラ42との間のニップ位置Npに到達するまで待機する。この到達判定は、レジセンサ97の出力信号に基づき行うことができる。
例えば、重送検知部87は、レジセンサ97の出力信号がオン信号に切り替わると、原稿Pが搬送ローラ41に到達したと判定することができる。レジセンサ97からニップ位置Npまでの距離が無視できない程度に存在する場合、重送検知部87は、レジセンサ97の出力信号がオン信号に切り替わってからの原稿Pの搬送量を、信号処理回路95から得られる回転量Xに基づき特定し、この原稿Pの搬送量に基づき、到達判定を行うことができる。
S110で原稿Pが搬送ローラ41に到達したと判定すると、重送検知部87は、この原稿Pの搬送ローラ41への到達時刻T0を基準にした重送判定区間において反力推定部85によって算出された反力推定値Rを記憶する(S120)。
重送判定区間は、原稿Pがニップ位置Npに進入したことに起因して上昇する反力推定値Rがおよそ一定値に収束する時点以降に始点を有する区間として定められる。一定値は、原稿Pがニップ位置Npに進入した時点での反力に対応する。
図6に示すように、反力推定値Rは、原稿Pの搬送ローラ41への到達時刻T0から、ローパスフィルタ115のカットオフ周波数ωcに応じた時間分遅れて変化する。このため、重送判定区間の始点(開始時刻)Tsは、時刻T0からではなく、時刻T0から所定の待機時間Tw遅れた時点に定められる。図6における破線は、重送が発生していないときの反力推定値Rの変化を表し、実線は、重送が発生しているときの反力推定値Rの変化を表す。
待機時間Twは、例えば、図7に示すように、ローパスフィルタ115の時定数Q=1/ωcを所定倍(M倍)した値Q×Mに定められる。図7に示す破線は、実際にモータ60に生じる反力の変化を示し、実線は、反力推定値Rの変化を示す。
搬送ローラ41に生じる反力の変化は、近似的には原稿Pが搬送ローラ41と従動ローラ42との間のニップ位置Npに進入した瞬間に生じると理解することができる。従って、時刻T0から時定数Qに対応する時間が経過した時刻は、およそ反力推定値Rが、時刻T0での反力推定値Rから、反力の実変化量の(1−e-1)倍、即ち、およそ63%まで到達した時刻であるということができる。
従って、時定数Qに、M=5/3倍などの係数を乗算した値に、待機時間Twを定めれば、およそ反力推定値Rが一定値に収束する前後の時刻に、重送判定区間の始点Tsを設定することができる。原稿Pの先端が排紙ローラ45に到達する時刻T1、及び、原稿Pの後端が搬送ローラ41を通過する時刻T2の夫々には、反力推定値Rの変動要因が発生するために、重送判定区間の終点(終了時刻)Teは、原稿Pの先端が排紙ローラ45に到達する時刻T1より前までの区間に定められるのが好ましい。
重送検知部87は、このようにして、原稿Pが搬送ローラ41に到達したと判定した時刻T0より所定の待機時間Tw経過した後の時刻Tsから、時刻Teまでの一定時間の反力推定値Rを記憶する。その後、重送判定区間における反力推定値Rの平均値RAを算出する(S130)。
ここで算出する平均値RAは、単純平均であってもよいし、重み付け平均であってもよい。重み付け平均を算出する場合の重み係数Wは、時刻Ts及び時刻Teで最小値W=0を採り、その中間点Tmで最大値を採り、最小値と最大値との間において滑らかに単調増加又は減少する図6下段に示す関数に従うことができる。即ち、平均値RAは、図6下段に示す窓関数を重送判定区間の反力推定値Rに作用させて得られる重み付け平均であってもよい。
平均値RAの算出後、重送検知部87は、平均値RAが予め定められた閾値TH以上であるかを判断し(S140)、平均値RAが閾値TH以上であると判断すると(S140でYes)、S150に移行する。そして、S150では、原稿Pの重送が発生しているとみなして、警報器99にアラーム音を出力させる(S150)。その後、当該重送検知処理を終了する。
一方、平均値RAが閾値TH未満であると判断すると(S140でNo)、重送検知部87は、警報器99を駆動することなく、当該重送検知処理を終了する。
以上、本実施例の画像読取装置1について説明したが、本実施例によれば、制御入力(操作量U)及び制御出力(速度V)に基づく反力推定値Rから、重送の発生を検知し、重送が発生している場合には、アラーム音を出力してユーザに重送の発生を報知(警告)する。
具体的には、搬送ローラ41による原稿Pのニップ位置Npに、原稿Pが進入した後の重送判定区間における反力推定値Rの平均値RAが閾値TH以上である場合にアラーム音を発する。従って、本実施例によれば、従来のように重送検知専用の力変換器を設けなくとも、原稿Pの重送の発生に応じたアラーム音を出力することができる。
特に本実施例では、反力推定値Rにローパスフィルタ115のカットオフ周波数ωc又は時定数Q=(1/ωc)に応じた遅延が生じることを考慮して、重送判定区間の始点Tsを、搬送ローラ41に原稿Pが到達してから時定数Qに応じた所定時間Tw経過後の時点に設定した。従って、本実施例によれば、ローパスフィルタ115による遅延の影響を抑えて、高精度に重送を検知し、アラーム音を出力することができる。
更に言えば、重送判定区間の時間中心から両端に向けて重み付けを低くした重み付け平均として平均値RAを算出する例では、反力推定値Rの周期変動による影響を抑え、一層高精度に重送を検知することができる。
即ち、搬送ローラ41の回転により原稿Pを搬送する場合には、反力推定値Rに搬送ローラ41の回転に応じた周期的な変動が現れる可能性がある。この場合には、平均値RAが単純平均であると、重送判定区間と上記変動の周波数及び位相との関係に応じて、平均値RAに変動が生じる可能性がある。これに対し、平均値RAとして窓関数を用いて重み付け平均を算出すれば、このような関係に応じた平均値RAの変動を抑えて、適切に原稿Pに起因する反力を、平均値RAに基づいて評価することができる。従って、重送を高精度に検知することができ、誤ったアラーム音の発生を抑えることができる。
尚、モータ制御部83は、重送が検知されると、モータ60を緊急停止させて、原稿Pの搬送制御を停止する構成にされ得る。このようなモータ制御によっては、原稿Pの重送に起因するジャムの発生又は進行を抑えることができる。
ところで、上記実施例では、重送判定区間における反力推定値Rの平均値RAと閾値THとの比較により、重送の発生を検知したが、平均値RAに代えては、反力推定値Rの中央値や最頻値等の統計値を用いてもよい。中央値や最頻値も、重送判定区間における反力推定値Rの標準的な値を表すものであり、これらの値を用いても、高精度に重送を検知することができる。
また、上記実施例では、重送判定区間の始点Tsが、時刻T0から時定数QのM倍(M>1)に対応する時間経過後の時点(T0+M×Q)に設定されたが、重送判定区間の始点Tsは、時刻T0から時定数Qに相当する時間経過後の時点(T0+Q)に設定されてもよい。
また、閾値THは、学習処理により更新されてもよい。例えば、重送が発生していないのにもかかわらず、重送の誤検知によりアラーム音が出力されてしまった場合には、誤検知である旨の情報をユーザの操作により外部装置3から取得することができる。そして、この情報に基づき、誤検知を抑える方向に閾値THを更新することができる。
この他、画像読取装置1は、外部装置3から指定された値に閾値THを設定する構成にされてもよい。別例として、画像読取装置1は、厚紙及び普通紙等の原稿Pの種類を表す情報を外部装置3から取得して、種類に応じた閾値THを設定する構成にされてもよい。更なる別例として、閾値THは、原稿Pが搬送ローラ41に到達するまでの反力推定値Rに基づいて定められてもよい。
[第二実施例]
続いて、第二実施例を説明する。但し、第二実施例の画像読取装置1は、重送検知部87が図5に示す重送検知処理に代えて図8に示す重送検知処理を実行する点以外は、基本的に、第一実施例の画像読取装置1と同様に構成される。従って、以下では、図8に示す重送検知処理の内容を選択的に説明する。
重送検知処理を開始すると、重送検知部87は、S110と同様に、原稿Pが搬送ローラ41に到達するまで待機する(S210)。そして、原稿Pが搬送ローラ41に到達すると(S210でYes)、原稿Pの搬送ローラ41への到達時刻T0を基準にした重送判定区間において反力推定部85が算出した反力推定値Rを記憶する(S220)。
但し、本実施例では、反力推定値Rの傾きKに基づいて原稿Pの重送を検知するために、第一実施例とは異なる重送判定区間の反力推定値Rを記憶する。
第一実施例では、反力推定値Rがおよそ一定値に収束した後の区間として、重送判定区間が定められたが、本実施例では、図9(A)に示すように、反力推定値Rが収束する時点より前までの区間として重送判定区間が定められる。図9(A)に示すグラフは、図6と同様に、重送が発生していないときの反力推定値Rの変化を破線で表し、重送が発生しているときの反力推定値Rの変化を実線で表す。
本実施例の重送判定区間は、例えば、図9(B)に示すように、原稿Pの搬送ローラ41への到達時刻T0を始点Tsとし、時刻T0からローパスフィルタ115の時定数Qに対応する時間経過後の時刻(T0+Q)を、終点Teとする区間に定められる。即ち、重送判定区間は、原稿Pが搬送ローラ41と従動ローラ42とのニップ位置Npに到達することにより反力推定値Rが上昇し始めてから時定数Qに相当する時間経過するまでの区間に定められる。図9(B)に示す破線は、モータ60に生じる反力の変化を示し、実線は、反力推定値Rの変化を示す。
重送検知部87は、このような時刻T0からの重送判定区間における反力推定値Rを記憶した後(S220)、この重送判定区間の反力推定値Rの傾きKを算出する(S230)。傾きKの算出は、例えば、最小二乗法を用いて、重送判定区間の反力推定値Rの軌跡を一次関数で近似することにより算出することができる。
その後、重送検知部87は、傾きKが予め定められた閾値TH以上であるかを判断する(S240)。そして、傾きKが閾値TH以上であると判断すると(S240でYes)、原稿Pの重送が発生しているとみなし、警報器99にアラーム音を出力させる(S250)。その後、当該重送検知処理を終了する。一方、傾きKが閾値TH未満であると判断すると(S240でNo)、重送検知部87は、警報器99を駆動することなく、当該重送検知処理を終了する。閾値THは、重送が発生していないときの傾きK1より大きく、重送が発生しているときの傾きK2より小さい値に定めることができる。
以上、第二実施例の画像読取装置1について説明したが、本実施例によっても、第一実施例と同様に、力変換器を用いずに重送の発生を検知して、アラーム音を発することができる。特に、時刻T0から時定数Qに相当する時間が経過するまでの区間の傾きKに基づき重送を検知する手法によれば、重送の発生有無に応じて、傾きKに差が生じやすく、高精度に重送を検知することができる。
ところで、図8に示す重送検知処理のS230では、傾きKに代えて、重送判定区間における反力推定値Rの変化量Dを算出することも可能である。変化量Dとしては、重送判定区間の始点Tsでの反力推定値Rと、重送判定区間の終点Teでの反力推定値Rとの差の絶対値を算出することができる。変化量Dは、原稿Pが搬送ローラ41に到達する直前の反力推定値Rと、重送判定区間の終点Teでの反力推定値Rとの差の絶対値であってもよい。
図10に示す変化量D1は、重送が発生していないときの変化量Dを表し、変化量D2は、重送が発生しているときの変化量Dを表す。図6及び図9と同様に、破線は、重送が発生していないときの反力推定値Rの変化を表し、実線は、重送が発生しているときの反力推定値Rの変化を表す。図10からも理解できるように、変化量Dは、重送が発生しているときに大きな値を示す。
S240では、この変化量Dが閾値TH以上であるかを判断し、変化量Dが閾値TH以上である場合には、警報器99を駆動することにより、警報器99にアラーム音を出力させる。
重送が発生している場合には、重送が発生していない場合よりも大きな反力が発生するために、反力推定値Rの変化も大きくなる。従って、反力推定値Rの変化量Dと閾値THとの比較により、重送の発生を検知しアラーム音を発すれば、簡単な処理動作により高精度に、重送の発生に応じたアラーム音を出力することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、画像読取装置への適用に限定されるものではなく、シートの重送が発生する可能性がある種々の機器に適用し得る。例えば、本発明は、シートを給紙トレイから一枚ずつ分離して、分離したシートに画像を形成する画像形成装置(インクジェットプリンタ等)に適用し得る。
また、上記実施例では、重送が発生した場合には、重送検知部87が警報器99を駆動して、アラーム音を出力させたが、警告態様は、これに限らない。例えば、警報器99が表示器として構成されている場合、重送検知部87は、アラーム音の代わりにアラーム表示を警報器99に実行させればよい。また、重送検知部87は、外部装置3が備える表示器等に、アラーム表示を行わせることができる。
[対応関係]
最後に、用語間の対応関係について説明する。搬送機構40は、搬送デバイスの一例に対応し、搬送ローラ41及び従動ローラ42の一組は、挟持体の一例に対応し、コントローラ80は、制御デバイスの一例に対応する。また、重送検知部が実行するS110,S210は、到達判定処理の一例に対応し、S120〜S150,S220〜S250は、警告処理の一例に対応する。
1…画像読取装置、3…外部装置、10…原稿トレイ、15…搬送経路、20…ラインセンサ、30…分離機構、31…分離ローラ、40…搬送機構、41…搬送ローラ、42…従動ローラ、44…バネ、45…排紙ローラ、46…従動ローラ、48…バネ、50…排紙トレイ、60…モータ、65…伝達機構、70…メインユニット、71…CPU、73…ROM、75…RAM、77…NVRAM、79…通信インタフェース、80…コントローラ、81…読取制御部、83…モータ制御部、85…反力推定部、87…重送検知部、91…モータ駆動回路、93…エンコーダ、95…信号処理回路、97…レジセンサ、99…警報器、110…外乱オブザーバ、111…逆モデル演算部、113…減算器、115…ローパスフィルタ、120…推定ユニット、121…摩擦力推定部、123…減算器、Np…ニップ位置、P…原稿。

Claims (10)

  1. モータと、
    上流から供給されるシートを一組の挟持体により前記シートの両面から挟持して下流に搬送する搬送デバイスであって、前記挟持体の一つとして前記モータにより回転駆動される搬送ローラを備える搬送デバイスと、
    前記モータを制御する制御デバイスと、
    を備え、
    前記制御デバイスは、
    前記モータを制御することによって、前記搬送ローラの回転による前記シートの搬送動作を制御するモータ制御処理と、
    前記モータに対する制御入力及び前記制御入力に対する制御出力に基づいて、前記モータに作用する反力を推定する反力推定処理と、
    前記反力推定処理によって推定された反力である反力推定値に基づき、前記シートの重送の発生に応じた警告を発する警告処理と、
    を実行するように構成され、
    前記反力推定処理は、前記制御出力の前記制御入力に対する特性モデルの逆モデルに、計測デバイスで計測された前記制御出力を入力して得られる前記逆モデルの出力と前記制御入力との差分を、高周波成分を減衰するフィルタに入力することによって得られる前記フィルタの出力から、前記モータの動摩擦成分と、前記計測デバイスで計測された前記制御出力から特定される前記モータの回転速度に基づく前記モータの粘性摩擦成分と、を減算して、前記反力推定値を算出する処理であること
    を特徴とするシート搬送システム。
  2. 前記警告処理では、前記一組の挟持体による前記シートの挟持位置に前記シートが進入した後の前記反力推定値が所定基準以上である場合に、前記警告を発することを特徴とする請求項1記載のシート搬送システム。
  3. 前記制御デバイスは、
    前記一組の挟持体による前記シートの挟持位置に前記シートが到達したかを判定する到達判定処理を実行し、
    前記警告処理では、前記到達判定処理により前記シートが前記挟持位置に到達したと判定された後の所定期間における前記反力推定値の標準値を算出し、前記標準値が閾値以上である場合に、前記警告を発すること
    を特徴とする請求項1記載のシート搬送システム。
  4. 前記警告処理では、前記所定期間の時間中心から両端に向けて重み付けを低くした前記反力推定値の重み付け平均を前記標準値として算出すること
    特徴とする請求項3記載のシート搬送システム。
  5. 前記警告処理では、前記一組の挟持体による前記シートの挟持位置に前記シートが進入したことに起因する前記反力推定値の変化量が所定基準以上である場合に、前記警告を発すること
    を特徴とする請求項1記載のシート搬送システム。
  6. 前記制御デバイスは、
    前記一組の挟持体による前記シートの挟持位置に前記シートが到達したかを判定する到達判定処理を実行し、
    前記警告処理では、前記到達判定処理により前記シートが前記挟持位置に到達したと判定された時点からの所定期間における前記反力推定値の変化量又は傾きを算出し、前記変化量又は前記傾きが閾値以上である場合に、前記警告を発すること
    を特徴とする請求項1記載のシート搬送システム。
  7. 前記所定期間は、前記フィルタの時定数に応じた期間であって、前記挟持位置に前記シートが到達することにより上昇し始める前記反力推定値が収束する時点以降の期間として定められること
    特徴とする請求項3又は請求項4記載のシート搬送システム。
  8. 前記所定期間は、前記フィルタの時定数に応じた期間であって、前記挟持位置に前記シートが到達することにより上昇し始める前記反力推定値が収束するまでの期間内に定められること
    特徴とする請求項6記載のシート搬送システム。
  9. 前記所定期間は、前記挟持位置に前記シートが到達することにより前記反力推定値が上昇し始めてから前記時定数に相当する時間を経過した時点から、前記シートが前記挟持位置を通過する時点までの期間内に定められていることを特徴とする請求項7記載のシート搬送システム。
  10. 前記所定期間は、前記挟持位置に前記シートが到達することにより前記反力推定値が上昇し始めてから前記時定数に相当する時間経過するまでの期間内に定められていることを特徴とする請求項8記載のシート搬送システム。
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