JP6187221B2 - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP6187221B2
JP6187221B2 JP2013257566A JP2013257566A JP6187221B2 JP 6187221 B2 JP6187221 B2 JP 6187221B2 JP 2013257566 A JP2013257566 A JP 2013257566A JP 2013257566 A JP2013257566 A JP 2013257566A JP 6187221 B2 JP6187221 B2 JP 6187221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
clutch
carrier
brake
sun gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013257566A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015113943A (ja
Inventor
康弘 小河内
康弘 小河内
真也 鎌田
真也 鎌田
龍彦 岩▲崎▼
龍彦 岩▲崎▼
優 仲岸
優 仲岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2013257566A priority Critical patent/JP6187221B2/ja
Priority to CN201480067184.1A priority patent/CN105829762B/zh
Priority to DE112014005659.6T priority patent/DE112014005659T5/de
Priority to US15/033,992 priority patent/US9933044B2/en
Priority to PCT/JP2014/006044 priority patent/WO2015087514A1/ja
Publication of JP2015113943A publication Critical patent/JP2015113943A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6187221B2 publication Critical patent/JP6187221B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H3/62Gearings having three or more central gears
    • F16H3/66Gearings having three or more central gears composed of a number of gear trains without drive passing from one train to another
    • F16H3/666Gearings having three or more central gears composed of a number of gear trains without drive passing from one train to another with compound planetary gear units, e.g. two intermeshing orbital gears
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H3/62Gearings having three or more central gears
    • F16H3/66Gearings having three or more central gears composed of a number of gear trains without drive passing from one train to another
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/003Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds
    • F16H2200/006Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds the gear ratios comprising eight forward speeds
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2002Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears
    • F16H2200/2012Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears with four sets of orbital gears
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/203Transmissions using gears with orbital motion characterised by the engaging friction means not of the freewheel type, e.g. friction clutches or brakes
    • F16H2200/2043Transmissions using gears with orbital motion characterised by the engaging friction means not of the freewheel type, e.g. friction clutches or brakes with five engaging means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

本発明は、自動変速機に関する技術分野に属する。
近年、自動変速機の分野では、燃費の向上を目的として、変速段を多段化する取り組みがなされている。例えば特許文献1では、4つのプラネタリギヤセット(第1乃至第4プラネタリギヤセットRS1〜RS4)と5つの摩擦締結要素(ブレーキA,B及びクラッチC,D,E)とを備えた、前進8速及び後退1速を達成する自動変速機が開示されている。この自動変速機では、第1速時に、ブレーキA,B及びクラッチCの締結により、動力源からの動力が入力軸を介して第3プラネタリギヤセットRS3のサンギヤに入力され、該第3プラネタリギヤセットRS3のリングギヤは固定されるため、上記動力は、第3プラネタリギヤセットRS3のキャリアに伝達されて、このキャリアから、該キャリアに連結された出力部に出力される。
米国特許第7892137号明細書
上記のように変速段を多段化すると、プラネタリギヤセットや摩擦締結要素の数が増大し、このため、自動変速機が入力軸方向及び径方向に大型化する傾向にある。
そこで、自動変速機全体を小型化するために、自動変速機内の各部品(特に各プラネタリギヤセットの各構成ギヤ)を小型化することが考えられる。
しかし、各プラネタリギヤセットの各構成ギヤを小型化すると、自動変速機の信頼性、特に高い変速比(減速比)を実現する第1速での信頼性が低下する虞れがある。特に上記特許文献1のように、第1速時に1つのプラネタリギヤセットで減速しようとすると、そのプラネタリギヤセットの各構成ギヤ(とりわけキャリアに設けられた小径のピニオンギヤ)に、過大な負担がかかる。
そこで、2つのプラネタリギヤセットで、第1速に必要な減速比を実現して、その各プラネタリギヤセットの各構成ギヤにかかる力を低下させるようにすることが考えられる。
しかしながら、第1速時に2つのプラネタリギヤセットで減速する場合、これら2つのプラネタリギヤセット同士の連結や、各プラネタリギヤセットとブレーキとの連結等といった連結の仕方が問題となり、その連結の仕方によっては、各プラネタリギヤセットの各構成ギヤを小型化しても、自動変速機を小型化できない可能性がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1速時に2つのプラネタリギヤセットで減速するようにして、自動変速機の各プラネタリギヤセットの各構成ギヤを小型化できるようにするとともに、それら2つのプラネタリギヤセット、ブレーキ等の連結関係が複雑になるのを防止して、自動変速機全体を小型化しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、動力源で生成された動力が入力される入力軸と、シングルピニオン型の第1及び第2プラネタリギヤセットと、第1ブレーキ及び第2ブレーキを含む摩擦締結要素とを備えた自動変速機を対象として、上記第1プラネタリギヤセットは、上記入力軸を介して上記動力源からの動力が入力される第1サンギヤと、上記第1ブレーキに連結された第1リングギヤと、第1キャリアと、を有し、上記第2プラネタリギヤセットは、上記第1キャリアと常時連結された第2リングギヤと、上記第2ブレーキに連結された第2サンギヤと、出力部に連結された第2キャリアと、を有し、上記自動変速機は、第1速時に、上記第1ブレーキ及び第2ブレーキの締結により、上記動力源からの動力が上記入力軸並びに上記第1及び第2プラネタリギヤセットを介して上記出力部に伝達されるように構成され、第3サンギヤ、第3キャリア及び第3リングギヤを有する、ダブルピニオン型の第3プラネタリギヤセットと、第4サンギヤ、第4キャリア及び第4リングギヤを有する、シングルピニオン型の第4プラネタリギヤセットとを更に備え、上記入力軸と上記第4キャリアとが常時連結され、上記第1サンギヤと上記第3キャリアとが常時連結され、上記第3サンギヤと上記第4リングギヤとが常時連結され、上記第2サンギヤと上記第4サンギヤとが常時連結され、上記摩擦締結要素は、上記第2キャリアと上記第3リングギヤとの間を断接する第1クラッチと、上記入力軸と上記第1サンギヤ及び上記第3キャリアとの間を断接する第2クラッチと、上記第3サンギヤと上記第3リングギヤとの間、上記第3キャリアと上記第3リングギヤとの間、及び、上記第3サンギヤと上記第3キャリアとの間のうちのいずれか1つの間を断接する第3クラッチと、を更に含む、という構成とした。
上記の構成により、第1速時に、動力源からの動力が第1プラネタリギヤセットの第1サンギヤに入力され、第1リングギヤが固定されていることで、上記動力が第1キャリアから出力されて第2プラネタリギヤセットの第2リングギヤに入力され、第2サンギヤが固定されていることで、第2リングギヤに入力された上記動力が第2キャリアから出力されて出力部へと伝達される。これにより、第1速時には、第1及び第2プラネタリギヤセットで減速することになるので、1つのプラネタリギヤセットで減速する場合よりも、第1及び第2プラネタリギヤセットの各構成ギヤ(特にピニオンギヤ)にかかる力を低下させることができる。この結果、第1及び第2プラネタリギヤセットの各構成ギヤを小型化することができる。また、他のプラネタリギヤセットが設けられる場合、該プラネタリギヤセットは、第1速時に動力を伝達するものではないので、該プラネタリギヤセットの各構成ギヤも小型化することができる。
また、第1プラネタリギヤセットの第1サンギヤは、第1プラネタリギヤセットの径方向内側(入力軸の側)に位置するため、入力軸と第1サンギヤとを連結する(直接連結してもよく、クラッチを介して連結してもよい)ことが容易にできる。また、ブレーキは、通常、変速機ケースの近傍に位置し、第1プラネタリギヤセットの第1リングギヤは、第1プラネタリギヤセットの径方向外側(変速機ケースの側)に位置するので、第1リングギヤと第1ブレーキとを連結することが容易にできる。ここで、第2プラネタリギヤセットの第2サンギヤは、第2プラネタリギヤセットの径方向において第2ブレーキに対し近い側(変速機ケースの側)には位置していないが、自動変速機において入力軸方向に並ぶように設けられる複数のプラネタリギヤセットのうちの最も端に位置するプラネタリギヤセットを、第2プラネタリギヤセットにすることで、第2サンギヤと第2ブレーキとを連結することが容易にできるようになる。さらに、第1キャリアと第2リングギヤとの連結部材を、第1ブレーキと第2ブレーキとの入力軸方向の間であって変速機ケースの近傍を通すことで、第1キャリアと第2リングギヤとを連結することが容易にできる。したがって、第1及び第2プラネタリギヤセット並びに第1ブレーキ及び第2ブレーキの連結関係は複雑になることはなく、よって、自動変速機全体を小型化することができる。
さらに、前進8速及び後退1速を容易に達成することができるとともに、各プラネタリギヤセットの各構成ギヤの歯数を適切に設定することで、各変速段において適切な減速比を達成することができる
上記のように、4つのプラネタリギヤセットと5つの摩擦締結要素とを備える上記自動変速機は、前進8速及び後退1速を達成するものであり、上記第1クラッチ、上記第1ブレーキ及び上記第2ブレーキの締結により後退速が形成され、上記第2クラッチ、上記第1ブレーキ及び上記第2ブレーキの締結により第1速が形成され、上記第3クラッチ、上記第1ブレーキ及び上記第2ブレーキの締結により第2速が形成され、上記第2クラッチ、上記第3クラッチ及び上記第1ブレーキの締結により第3速が形成され、上記第1クラッチ、上記第3クラッチ及び上記第1ブレーキの締結により第4速が形成され、上記第1クラッチ、上記第2クラッチ及び上記第1ブレーキの締結により第5速が形成され、上記第1クラッチ、上記第2クラッチ及び上記第3クラッチの締結により第6速が形成され、上記第1クラッチ、上記第2クラッチ及び上記第2ブレーキの締結により第7速が形成され、上記第1クラッチ、上記第3クラッチ及び上記第2ブレーキの締結により第8速が形成される、という構成が好ましい。
こうすることで、各摩擦締結要素の適切な締結によって、前進8速及び後退1速を確実に達成することができる。また、各変速段時において、5つの摩擦締結要素のうち、非締結状態にある摩擦締結要素(締結状態にある摩擦締結要素よりも回転抵抗が大きくなる)の数を、締結状態にある摩擦締結要素の数よりも少なくして、動力伝達を効率良く行うことができる。
以上説明したように、本発明の自動変速機によると、自動変速機の各プラネタリギヤセットの各構成ギヤを小型化することができるとともに、第1及び第2プラネタリギヤセット並びに第1ブレーキ及び第2ブレーキの連結関係が複雑になるのを防止して、自動変速機全体を小型化することができる。また、前進8速及び後退1速を容易に達成することができるとともに、各プラネタリギヤセットの各構成ギヤの歯数を適切に設定することで、各変速段において適切な減速比を達成することができる。
本発明の実施形態1に係る自動変速機を示すスケルトン図である。 上記自動変速機の各変速段時における、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第1ブレーキ及び第2ブレーキの締結状態、各変速段時におけるギヤ比、並びに、変速段間のギヤステップを示す図表である。 実施形態1の変形例を示す図1相当図である。 実施形態1の他の変形例を示す図1相当図である。 本発明の実施形態2を示す図1相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る自動変速機1のスケルトンを示す。この自動変速機1は、車両に搭載されるとともに、前進8速及び後退1速を達成するものである。
上記自動変速機1は、変速機ケース2内に、動力源4(詳しくは、動力源4の出力軸)に連結される入力軸3と、第1プラネタリギヤセットPL1と、第2プラネタリギヤセットPL2と、第3プラネタリギヤセットPL3と、第4プラネタリギヤセットPL4と、5つの摩擦締結要素CL1,CL2,CL3,B1,B2と、上記動力源4からの動力が、上記第1乃至第4プラネタリギヤセットPL1,PL2,PL3,PL4により形成される動力伝達経路を介して伝達される、出力部としての出力ギヤ7と、を備えている。
入力軸3の軸方向一側(図1の左側)端部が、動力源4に連結されている。尚、これに代えて、入力軸3の軸方向他側(図1の右側)端部が動力源4に連結されていてもよく、動力源4を2つ設けて、これら動力源4に入力軸3の両端部がそれぞれ連結されていてもよい。
上記動力源4は、内燃機関であってもよく、電動モータであってもよい。また、入力軸3は、動力源4に直接連結されていてもよく、例えばトルクコンバータや断接クラッチ等を介して間接的に連結されていてもよい。入力軸3の両端部がそれぞれ動力源4に連結される場合には、例えば、入力軸3の一側端部が連結される動力源4を内燃機関とし、他側端部が連結される動力源4を電動モータとしてもよい。
本実施形態では、上記車両はFF車であり、該車両の前部に、動力源4及び自動変速機1が搭載されて、その搭載された状態での動力源4の出力軸及び自動変速機1の入力軸3は、上記車両の車幅方向に水平に延びている。
上記第1プラネタリギヤセットPL1は、入力軸3と同軸上に配設されていて、第1サンギヤS1、第1キャリアC1及び第1リングギヤR1を有する。第1キャリアC1には、シングルピニオンP1が設けられている。すなわち、第1プラネタリギヤセットPL1は、シングルピニオン型のプラネタリギヤセットである。
上記第2プラネタリギヤセットPL2は、入力軸3と同軸上に配設されていて、第2サンギヤS2、第2キャリアC2及び第2リングギヤR2を有する。第2キャリアC2には、シングルピニオンP2が設けられている。すなわち、第2プラネタリギヤセットPL2も、シングルピニオン型のプラネタリギヤセットである。
上記第3プラネタリギヤセットPL3は、入力軸3と同軸上に配設されていて、第3サンギヤS3、第3キャリアC3及び第3リングギヤR3を有する。第3キャリアC3には、ダブルピニオンP3が設けられている。すなわち、第3プラネタリギヤセットPL3は、ダブルピニオン型のプラネタリギヤセットである。
上記第4プラネタリギヤセットPL4は、入力軸3と同軸上に配設されていて、第4サンギヤS4、第4キャリアC4及び第4リングギヤR4を有する。第4キャリアC4には、シングルピニオンP4が設けられている。すなわち、第4プラネタリギヤセットPL4は、シングルピニオン型のプラネタリギヤセットである。
入力軸方向において、入力軸3の上記一側(動力源4側)から順に、第1プラネタリギヤセットPL1、第3プラネタリギヤセットPL3、第4プラネタリギヤセットPL4及び第2プラネタリギヤセットPL2が並んでいる。
上記第4キャリアC4は、上記入力軸3に常時連結されている。また、上記第1キャリアC1と上記第2リングギヤR2とが常時連結され、上記第1サンギヤS1と上記第3キャリアC3とが常時連結され、上記第3サンギヤS3と上記第4リングギヤR4とが常時連結され、上記第2サンギヤS2と上記第4サンギヤS4とが常時連結されている。
上記5つの摩擦締結要素は、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2であって、入力軸3と同軸上に配設されている。第1クラッチCL1、第2クラッチCL2及び第3クラッチCL3は、多板クラッチで構成され、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2は、本実施形態では、多板クラッチタイプで構成されるが、バンド式で構成されてもよい。
上記第1クラッチCL1は、上記第2キャリアC2と上記第3リングギヤR3との間を断接するものであり、上記第2クラッチCL2は、上記入力軸3と上記第1サンギヤS1及び上記第3キャリアC3との間を断接するものであり、上記第3クラッチCL3は、上記第3サンギヤS3と上記第3リングギヤR3との間を断接するものである。
上記のように第2クラッチCL2は、入力軸3と第1サンギヤS1との間を断接するものであるので、第2クラッチCL2の締結時には、入力軸3を介して動力源4からの動力が第1サンギヤS1に入力される(同時に第3キャリアC3及び第4キャリアC4にも入力される)ことになる。
上記第1ブレーキB1は、上記第1リングギヤR1と上記変速機ケース2との間を断接するものであり、上記第2ブレーキB2は、上記第2サンギヤS2と上記変速機ケース2との間を断接するものである。すなわち、第1リングギヤR1は第1ブレーキB1に連結されていて、第1ブレーキB1の締結により変速機ケース2に固定される。また、第2サンギヤS2は第2ブレーキB2に連結されていて、第2ブレーキB2の締結により変速機ケース2に固定される。
上記出力ギヤ7は、入力軸3と同軸上に配設され、かつ上記第2キャリアC2に常時連結されていて、該第2キャリアC2によって駆動されるように構成されている。図示は省略するが、出力ギヤ7は、カウンタ機構のカウンタ入力部としてのカウンタ入力ギヤと噛み合っていて、該カウンタ入力ギヤを駆動する。このカウンタ機構は、入力軸3と平行に延びるように配設されたカウンタ軸と、該カウンタ軸上に配設され、出力ギヤ7により駆動される上記カウンタ入力ギヤと、該カウンタ軸上に配設されたカウンタ出力部としてのカウンタ出力ギヤとを有している。上記カウンタ軸、上記カウンタ入力ギヤ及び上記カウンタ出力ギヤは、一体的に回転するようになされている。そして、上記カウンタ出力ギヤは、デファレンシャル機構のデフ入力部としてのデフリングギヤと噛み合っていて、該デフリングギヤを駆動する。こうして、出力ギヤ7に生じるトルク(動力)が、上記カウンタ機構及び上記デファレンシャル機構を介して、上記車両の前輪に伝達されることになる。
次に、上記自動変速機1の変速方法について説明する。
図2は、各変速段時における第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の締結状態を示す。○印が締結していることを示し、空欄が締結を解除していることを示す。
また、図2には、第1プラネタリギヤセットPL1、第2プラネタリギヤセットPL2、第3プラネタリギヤセットPL3及び第4プラネタリギヤセットPL4の各構成ギヤの歯数を、以下のように設定したときの各変速段時におけるギヤ比(減速比)と、変速段間のギヤステップ(第1速のギヤ比/第2速のギヤ比、第2速のギヤ比/第3速のギヤ比、第3速のギヤ比/第4速のギヤ比、第4速のギヤ比/第5速のギヤ比、第5速のギヤ比/第6速のギヤ比、第6速のギヤ比/第7速のギヤ比、第7速のギヤ比/第8速のギヤ比)とを併せて示す。尚、図2のギヤ比では、レシオレンジ(第1速のギヤ比/第8速のギヤ比)は、7.464となる。
上記各構成ギヤの歯数は、
第1サンギヤS1:44、第1リングギヤR1:108、シングルピニオンギヤP1:32
第2サンギヤS2:42、第2リングギヤR2:108、シングルピニオンギヤP2:33
第3サンギヤS3:48、第3リングギヤR3:108、ダブルピニオンギヤP3:30
第4サンギヤS4:60、第4リングギヤR4:108、シングルピニオンギヤP4:24
となっている。尚、上記歯数は例示であって、これに限るものではない。
後退速は、第1クラッチCL1、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の締結により形成される。このとき、入力軸3に連結された第4キャリアC4が、入力軸3の回転数をN0として、回転数N0で入力軸3と同じ向きに回転する。尚、以下、断りのない限り、回転の向きは入力軸3と同じとし、入力軸3の回転とは逆の向きに回転する場合には、その旨を記載する。
第2ブレーキB2の締結により、第2サンギヤS2及び該第2サンギヤS2に連結された第4サンギヤS4は、固定されて回転しない。第4サンギヤS4が固定されかつ第4キャリアC4がN0で回転するので、第4リングギヤR4及び該第4リングギヤR4に連結された第3サンギヤS3は、N0よりも高い回転数N10で回転する。これにより、第3キャリアC3は、入力軸3の回転とは逆の向きで回転数N11で回転する。
第1ブレーキB1の締結により、第1リングギヤR1は、固定されて回転しない。第3キャリアC3に連結された第1サンギヤS1は、入力軸3の回転とは逆の向きでN11で回転する。これにより、第1キャリアC1及び該第1キャリアC1に連結された第2リングギヤR2は、入力軸3の回転とは逆の向きでN11よりも低い回転数N12で回転する。
第2サンギヤS2が固定されかつ第2リングギヤR2が入力軸3の回転とは逆の向きでN13で回転するので、第2キャリアC2(つまり出力ギヤ7)及び該第2キャリアC2に連結された第3リングギヤR3は、入力軸3の回転とは逆の向きでN13よりも低い回転数で回転することになる。
第1速は、第2クラッチCL2、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の締結により形成される。このとき、第4キャリアC4が上記回転数N0で回転するとともに、第2クラッチCL2を介して第1サンギヤS1及び第3キャリアC3が、上記回転数N0で回転する。
第1ブレーキB1の締結により、第1リングギヤR1は、固定されて回転しない。第1リングギヤR1が固定されかつ第1サンギヤS1がN0で回転するので、第1キャリアC1及び該第1キャリアC1に連結された第2リングギヤR2が、N0よりも低い回転数N13で回転する。
第2ブレーキB2の締結により、第2サンギヤS2及び該第2サンギヤS2に連結された第4サンギヤS4は、固定されて回転しない。第2サンギヤS2が固定されかつ第2リングギヤR2がN13で回転するので、第2キャリアC2(つまり出力ギヤ7)は、N13よりも低い回転数N1で回転することになる。
尚、第4サンギヤS4が固定されかつ第4キャリアがN0で回転するので、第4リングギヤR4及び該第4リングギヤR4に連結された第3サンギヤS3が、N0よりも高い回転数N14で回転する。また、第3キャリアC3がN0で回転するので、第3リングギヤR3は、N0とN14との間の回転数で回転する。
第3サンギヤS3、第3キャリアC3、第3リングギヤR3、第4キャリアC4及び第4リングギヤR4は、空転しているだけであり、動力源4からの動力は、第1プラネタリギヤセットPL1の第1サンギヤS1に入力され、第1キャリアC1から第2プラネタリギヤセットPL2の第2リングギヤR2に入力され、第2キャリアC2から出力ギヤ7に出力される。すなわち、動力源4からの動力は、入力軸3並びに第1及び第2プラネタリギヤセットPL1,PL2を介して出力ギヤ7に伝達されることになる。
第2速は、第3クラッチCL3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の締結により形成される。このとき、第4キャリアC4が、上記回転数N0で回転する。
第2ブレーキB2の締結により、第2サンギヤS2及び該第2サンギヤS2に連結された第4サンギヤS4は、固定されて回転しない。第4サンギヤS4が固定されかつ第4キャリアC4がN0で回転するので、第4リングギヤR4及び該第4リングギヤR4に連結された第3サンギヤS3は、N0よりも高い上記回転数N10で回転する。
第3クラッチCL3の締結により、第3サンギヤS3、第3リングギヤR3及び第3キャリアC3は、同じ上記回転数N10で回転する。これにより、第3キャリアC3に連結された第1サンギヤS1も、上記回転数N10で回転する。
第1ブレーキB1の締結により、第1リングギヤR1は、固定されて回転しない。第1リングギヤR1が固定されかつ第1サンギヤS1が上記回転数N10で回転するので、第1キャリアC1及び該第1キャリアC1に連結された第2リングギヤR2は、N10よりも低い回転数N14(>N13)で回転する。
第2サンギヤS2が固定されかつ第2リングギヤR2がN14で回転するので、第2キャリアC2(つまり出力ギヤ7)は、N14よりも低い回転数N2(>N1)で回転することになる。
第3速は、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3及び第1ブレーキB1の締結により形成される。このとき、第4キャリアC4が上記回転数N0で回転するとともに、第2クラッチCL2を介して第1サンギヤS1及び第3キャリアC3が、上記回転数N0で回転する。
第3クラッチCL3の締結により、第3サンギヤS3、第3リングギヤR3及び第3キャリアC3は、同じ上記回転数N0で回転する。また、第3サンギヤS3に連結された第4リングギヤR4も、N0で回転し、第4リングギヤR4及び第4キャリアC4がN0で回転するので、第4サンギヤS4及び該第4サンギヤS4に連結された第2サンギヤS2もN0で回転する。
第1ブレーキB1の締結により、第1リングギヤR1は、固定されて回転しない。第1リングギヤR1が固定されかつ第1サンギヤS1がN0で回転するので、第1キャリアC1及び該第1キャリアC1に連結された第2リングギヤR2は、N0よりも低い回転数N15で回転する。
第2リングギヤR2がN15で回転しかつ第4リングギヤR4がN0で回転するので、第2キャリアC2(つまり出力ギヤ7)は、N14とN0との間の回転数N3(>N2)で回転することになる。
第4速は、第1クラッチCL1、第3クラッチCL3及び第1ブレーキB1の締結により形成される。このとき、第4キャリアC4が、上記回転数N0で回転する。
第4リングギヤR4及び該第4リングギヤR4に連結された第3サンギヤS3が、N0よりも低い回転数N16で回転し、第4サンギヤS4及び該第4サンギヤS4に連結された第2サンギヤS2が、N0よりも高い回転数N17で回転する。
第3クラッチCL3の締結により、第3サンギヤS3、第3リングギヤR3及び第3キャリアC3、並びに、第3キャリアC3に連結された第1サンギヤS1が、上記回転数N16で回転する。
第1ブレーキB1の締結により、第1リングギヤR1は、固定されて回転しない。第1リングギヤR1が固定されかつ第1サンギヤS1がN16で回転するので、第1キャリアC1及び該第1キャリアC1に連結された第2リングギヤR2は、N16よりも低い回転数N18で回転する。
第1クラッチCL1の締結により、第2キャリアC2(つまり出力ギヤ7)は、第3リングギヤR3の回転数N16と同じ回転数であってN18とN17との間の回転数N4(>N3)で回転することになる。
第5速は、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2及び第1ブレーキB1の締結により形成される。このとき、第4キャリアC4が上記回転数N0で回転するとともに、第2クラッチCL2を介して第1サンギヤS1及び第3キャリアC3が、上記回転数N0で回転する。
第1ブレーキB1の締結により、第1リングギヤR1は、固定されて回転しない。第1リングギヤR1が固定されかつ第1サンギヤS1がN0で回転するので、第1キャリアC1及び該第1キャリアC1に連結された第2リングギヤR2は、上記回転数N15で回転する。
第3サンギヤS3及び該第3サンギヤS3に連結された第4リングギヤR4は、N0よりも低い回転数N19で回転し、第3リングギヤR3は、N19とN0との間の回転数N20で回転する。
第4キャリアC4がN0で回転しかつ第4リングギヤR4がN19で回転するので、第4サンギヤS4及び該第4サンギヤS4に連結された第2サンギヤS2が、N0よりも高い回転数N21で回転する。
第1クラッチCL1の締結により、第2キャリアC2(つまり出力ギヤ7)は、第3リングギヤR3の回転数N20と同じ回転数であってN19とN21との間の回転数N5(>N4)で回転することになる。
第6速は、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2及び第3クラッチCL3の締結により形成される。このとき、第4キャリアC4が上記回転数N0で回転するとともに、第2クラッチCL2を介して第1サンギヤS1及び第3キャリアC3が、上記回転数N0で回転する。
第3クラッチCL3の締結により、第3サンギヤS3、第3リングギヤR3及び第3キャリアC3は、同じ上記回転数N0で回転する。また、第3サンギヤS3に連結された第4リングギヤR4も、N0で回転し、第4リングギヤR4及び第4キャリアC4がN0で回転するので、第4サンギヤS4及び該第4サンギヤS4に連結された第2サンギヤS2もN0で回転する。
第1クラッチCL1の締結により、第2キャリアC2(つまり出力ギヤ7)も、上記回転数N0と同じ回転数N6(>N5)で回転することになる。
尚、第2リングギヤR2も、上記回転数N0(=N6)で回転し、第1サンギヤS1、第1リングギヤR1及び第1キャリアC1も、上記回転数N0(=N6)で回転することになる。
第7速は、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2及び第2ブレーキB2の締結により形成される。このとき、第4キャリアC4が上記回転数N0で回転するとともに、第2クラッチCL2を介して第1サンギヤS1及び第3キャリアC3が、上記回転数N0で回転する。
第2ブレーキB2の締結により、第2サンギヤS2及び該第2サンギヤS2に連結された第4サンギヤS4は、固定されて回転しない。第4サンギヤS4が固定されかつ第4キャリアC4がN0で回転するので、第4リングギヤR4及び該第4リングギヤR4に連結された第3サンギヤS3は、N0よりも高い上記回転数N10で回転する。
第3サンギヤS3がN10で回転しかつ第3キャリアC3がN0で回転するので、第3リングギヤR3が、N0とN10との間の回転数N22で回転する。
第1クラッチCL1の締結により、第2キャリアC2(つまり出力ギヤ7)は、第3リングギヤR3の回転数N22と同じ回転数N7(>N6)で回転することになる。
尚、第2リングギヤR2及び該第2リングギヤR2に連結された第1キャリアC1は、N22(=N7)よりも高い回転数N23で回転し、第1リングギヤR1は、N23よりも高い回転数で回転する。
第8速は、第1クラッチCL1、第3クラッチCL3及び第2ブレーキB2の締結により形成される。このとき、第4キャリアC4が、上記回転数N0で回転する。
第2ブレーキB2の締結により、第2サンギヤS2及び該第2サンギヤS2に連結された第4サンギヤS4は、固定されて回転しない。第4サンギヤS4が固定されかつ第4キャリアC4がN0で回転するので、第4リングギヤR4及び該第4リングギヤR4に連結された第3サンギヤS3は、N0よりも高い上記回転数N10で回転する。
第3クラッチCL3の締結により、第3サンギヤS3、第3リングギヤR3及び第3キャリアC3は、同じ上記回転数N10で回転するとともに、第4リングギヤR4がN10で回転する。これにより、第2キャリアC2(つまり出力ギヤ7)もN10と同じ回転数N8(>N7)で回転することになる。
尚、第2リングギヤR2及び該第2リングギヤR2に連結された第1キャリアC1は、N10(=N8)よりも高い回転数N24で回転し、第1リングギヤR1は、N24よりも高い回転数で回転する。
本実施形態では、第1速時に、第2クラッチCL2、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の締結により、動力源4からの動力が入力軸3並びに第1及び第2プラネタリギヤセットPL1,PL2を介して出力ギヤ7に伝達されるようになされている。これにより、第1速時には、第1及び第2プラネタリギヤセットPL1,PL2で減速することになるので、1つのプラネタリギヤセットで減速する場合よりも、第1及び第2プラネタリギヤセットPL1,PL2の各構成ギヤ(特にピニオンギヤP1,P2)にかかる力を低下させることができる。この結果、第1及び第2プラネタリギヤセットPL1,PL2の各構成ギヤを小型化することができる。また、第3及び第4プラネタリギヤセットPL3,PL4は、第1速時に動力を伝達するものではないので、第3及び第4プラネタリギヤセットPL3,PL4の各構成ギヤも小型化することができる。
また、第1プラネタリギヤセットPL1の第1サンギヤS1は、第1プラネタリギヤセットPL1の径方向内側(入力軸3の側)に位置するため、入力軸3と第1サンギヤS1とを連結する(本実施形態では、第2クラッチCL2を介して連結する)ことが容易にできる。また、第1ブレーキB1は、通常、変速機ケース2の近傍に位置し、第1プラネタリギヤセットPL1の第1リングギヤR1は、第1プラネタリギヤセットPL1の径方向外側(変速機ケース2の側)に位置するので、第1リングギヤR1と第1ブレーキB1とを連結することが容易にできる。ここで、第2プラネタリギヤセットPL2の第2サンギヤS2は、第2プラネタリギヤセットPL2の径方向において第2ブレーキB2に対し近い側(変速機ケース2の側)には位置していないが、第2プラネタリギヤセットPL2が、4つのプラネタリギヤセットPL1,PL2,PL3,PL4のうちの最も端に位置するプラネタリギヤセットであるので、第2サンギヤS2と第2ブレーキB1とを連結することが容易にできるようになる。さらに、第1キャリアC1と第2リングギヤR2とを連結する連結部材を、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2との入力軸方向の間であって変速機ケース2の近傍を通すことで、第1キャリアC1と第2リングギヤR2とを連結することが容易にできる。したがって、第1及び第2プラネタリギヤセットPL1,PL2並びに第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の連結関係は複雑になることはなく、よって、変速段を多段化した自動変速機1の全体を小型化することができる。
さらに、本実施形態では、4つのプラネタリギヤセットPL1,PL2,PL3,PL4と5つの摩擦締結要素CL1,CL2,CL3,B1,B2とを適切に連結することによって、前進8速及び後退1速を容易に達成することができるとともに、各プラネタリギヤセットの各構成ギヤの歯数を適切に設定することで、図2に示すように、各変速段において適切な減速比を達成することができる。すなわち、変速段間のギヤステップを、ドライバにとって優れたフィーリングが得られような良好なものにすることができる。
図3は、上記実施形態1の変形例を示し、第3クラッチCL3を、第3サンギヤS3と第3リングギヤR3との間を断接する代わりに、第3キャリアC3と第3リングギヤR3との間を断接する構成としたものであり、その他の構成や配置、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の各変速段時における締結状態は、上記実施形態1と同じである(図1と同じ部分については、同じ符号を付している)。
また、図4は、上記実施形態1の他の変形例を示し、第3クラッチCL3を、第3サンギヤS3と第3リングギヤR3との間を断接する代わりに、第3サンギヤS3と第3キャリアC3との間を断接する構成としたものであり、その他の構成や配置、上記締結状態は、上記実施形態1と同じである(図1と同じ部分については、同じ符号を付している)。
上記第3クラッチCL3は、その締結により、第3サンギヤS3、第3キャリアC3及び第3リングギヤR3を一体的に回転させる(同じ回転数で回転させる)ことを目的にするものであり、この目的のために、第3プラネタリギヤセットPL3における第3サンギヤS3、第3キャリアC3及び第3リングギヤR3のうちのいずれか2つの構成要素の間を断接するようにすればよい。したがって、上記変形例及び上記他の変形例においても、上記実施形態1と同様の作用効果が得られる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2を示し、第1乃至第4プラネタリギヤセットPL1,PL2,PL3,PL4の入力軸方向の並び方を、上記実施形態1とは異ならせたものであり、第1乃至第4プラネタリギヤセットPL1,PL2,PL3,PL4の連結構成や、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の各変速段時における締結状態は、上記実施形態1と同じである(図1と同じ部分については、同じ符号を付している)。
すなわち、本実施形態では、入力軸方向において、入力軸3の一側(図5の左側)から順に、第4プラネタリギヤセットPL4、第3プラネタリギヤセットPL3、第1プラネタリギヤセットPL1及び第2プラネタリギヤセットPL2が並んでいる。すなわち、第1及び第2プラネタリギヤセットPL1,PL2が入力軸方向において相隣接するように配設されている。
尚、本実施形態では、動力源4は、入力軸3の軸方向他側(図5の右側)端部に連結されているが、上記実施形態1と同様に、入力軸3の軸方向一側端部に連結するようにしてもよい。
上記プラネタリギヤセットPL1,PL2,PL3,PL4の配置により、第1キャリアC1と第2リングギヤR2とを連結する連結部材の長さを、上記実施形態1よりも短くすることができ、第1速時に該連結部材に大きな力がかかっても、該連結部材が撓んだり捩れたりし難くなり、第1キャリアC1から第2リングギヤR2への動力伝達を効率良く行うことができるようになる。
尚、上記実施形態2においても、上記実施形態1の変形例及び他の変形例と同様に、第3クラッチCL3を、第3サンギヤS3と第3リングギヤR3との間を断接する代わりに、第3キャリアC3と第3リングギヤR3との間を断接する構成とするか、又は、第3サンギヤS3と第3キャリアC3との間を断接する構成としてもよい。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態1及び2では、第2プラネタリギヤセットPL2からカウンタ機構へのトルク伝達(動力伝達)を、出力ギヤ7とカウンタ入力ギヤとの噛み合いにより行うようにしたが、チェーンやベルトを介して行うようにしてもよい。この場合、第2プラネタリギヤセットPL2の第2キャリアC2により駆動される出力部及びカウンタ機構のカウンタ入力部は、チェーンが巻かれるチェーンスプロケットや、ベルトが巻かれるプーリで構成されることになる。また、同様に、カウンタ機構からデファレンシャル機構へのトルク伝達(動力伝達)を、チェーンやベルトを介して行うようにしてもよい。この場合も、カウンタ機構のカウンタ出力部及びデファレンシャル機構のデフ入力部は、チェーンが巻かれるチェーンスプロケットや、ベルトが巻かれるプーリで構成されることになる。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、複数のプラネタリギヤセットを備えた自動変速機に有用である。
1 自動変速機
3 入力軸
4 動力源
7 出力ギヤ(出力部)
PL1 第1プラネタリギヤセット
PL2 第2プラネタリギヤセット
PL3 第3プラネタリギヤセット
PL4 第4プラネタリギヤセット
S1 第1サンギヤ
S2 第2サンギヤ
S3 第3サンギヤ
S4 第4サンギヤ
C1 第1キャリア
C2 第2キャリア
C3 第3キャリア
C4 第4キャリア
R1 第1リングギヤ
R2 第2リングギヤ
R3 第3リングギヤ
R4 第4リングギヤ
CL1 第1クラッチ(摩擦締結要素)
CL2 第2クラッチ(摩擦締結要素)
CL3 第3クラッチ(摩擦締結要素)
B1 第1ブレーキ(摩擦締結要素)
B2 第2ブレーキ(摩擦締結要素)

Claims (2)

  1. 動力源で生成された動力が入力される入力軸と、
    シングルピニオン型の第1及び第2プラネタリギヤセットと、
    第1ブレーキ及び第2ブレーキを含む摩擦締結要素とを備えた自動変速機であって、
    上記第1プラネタリギヤセットは、
    上記入力軸を介して上記動力源からの動力が入力される第1サンギヤと、
    上記第1ブレーキに連結された第1リングギヤと、
    第1キャリアと、
    を有し、
    上記第2プラネタリギヤセットは、
    上記第1キャリアと常時連結された第2リングギヤと、
    上記第2ブレーキに連結された第2サンギヤと、
    出力部に連結された第2キャリアと、
    を有し、
    上記自動変速機は、第1速時に、上記第1ブレーキ及び第2ブレーキの締結により、上記動力源からの動力が上記入力軸並びに上記第1及び第2プラネタリギヤセットを介して上記出力部に伝達されるように構成され、
    第3サンギヤ、第3キャリア及び第3リングギヤを有する、ダブルピニオン型の第3プラネタリギヤセットと、
    第4サンギヤ、第4キャリア及び第4リングギヤを有する、シングルピニオン型の第4プラネタリギヤセットとを更に備え、
    上記入力軸と上記第4キャリアとが常時連結され、
    上記第1サンギヤと上記第3キャリアとが常時連結され、
    上記第3サンギヤと上記第4リングギヤとが常時連結され、
    上記第2サンギヤと上記第4サンギヤとが常時連結され、
    上記摩擦締結要素は、
    上記第2キャリアと上記第3リングギヤとの間を断接する第1クラッチと、
    上記入力軸と上記第1サンギヤ及び上記第3キャリアとの間を断接する第2クラッチと、
    上記第3サンギヤと上記第3リングギヤとの間、上記第3キャリアと上記第3リングギヤとの間、及び、上記第3サンギヤと上記第3キャリアとの間のうちのいずれか1つの間を断接する第3クラッチと、
    を更に含むことを特徴とする自動変速機。
  2. 請求項記載の自動変速機において、
    上記自動変速機は、前進8速及び後退1速を達成するものであり、
    上記第1クラッチ、上記第1ブレーキ及び上記第2ブレーキの締結により後退速が形成され、
    上記第2クラッチ、上記第1ブレーキ及び上記第2ブレーキの締結により第1速が形成され、
    上記第3クラッチ、上記第1ブレーキ及び上記第2ブレーキの締結により第2速が形成され、
    上記第2クラッチ、上記第3クラッチ及び上記第1ブレーキの締結により第3速が形成され、
    上記第1クラッチ、上記第3クラッチ及び上記第1ブレーキの締結により第4速が形成され、
    上記第1クラッチ、上記第2クラッチ及び上記第1ブレーキの締結により第5速が形成され、
    上記第1クラッチ、上記第2クラッチ及び上記第3クラッチの締結により第6速が形成され、
    上記第1クラッチ、上記第2クラッチ及び上記第2ブレーキの締結により第7速が形成され、
    上記第1クラッチ、上記第3クラッチ及び上記第2ブレーキの締結により第8速が形成されることを特徴とする自動変速機。
JP2013257566A 2013-12-13 2013-12-13 自動変速機 Expired - Fee Related JP6187221B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013257566A JP6187221B2 (ja) 2013-12-13 2013-12-13 自動変速機
CN201480067184.1A CN105829762B (zh) 2013-12-13 2014-12-03 自动变速器
DE112014005659.6T DE112014005659T5 (de) 2013-12-13 2014-12-03 Automatikgetriebe
US15/033,992 US9933044B2 (en) 2013-12-13 2014-12-03 Automatic transmission
PCT/JP2014/006044 WO2015087514A1 (ja) 2013-12-13 2014-12-03 自動変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013257566A JP6187221B2 (ja) 2013-12-13 2013-12-13 自動変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015113943A JP2015113943A (ja) 2015-06-22
JP6187221B2 true JP6187221B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=53370845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013257566A Expired - Fee Related JP6187221B2 (ja) 2013-12-13 2013-12-13 自動変速機

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9933044B2 (ja)
JP (1) JP6187221B2 (ja)
CN (1) CN105829762B (ja)
DE (1) DE112014005659T5 (ja)
WO (1) WO2015087514A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9803725B2 (en) * 2015-07-13 2017-10-31 Allison Transmission, Inc Multi-speed transmission
CN109798333A (zh) * 2019-03-14 2019-05-24 吉林大学 一种拖拉机全动力换挡及换向变速箱

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5533501B2 (ja) 1973-10-12 1980-09-01
US6958031B2 (en) * 2003-08-01 2005-10-25 Zf Friedrichshafen Ag Automatically shiftable motor vehicle transmission
DE102006031234B4 (de) * 2006-07-06 2011-08-25 ZF Friedrichshafen AG, 88046 Mehrstufengetriebe
US8021266B2 (en) * 2007-07-31 2011-09-20 GM Global Technology Operations LLC Multi-speed transmission
DE102010039264A1 (de) * 2010-08-12 2012-02-16 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren zum Abbremsen einer elektrischen Maschine
JP5276077B2 (ja) 2010-11-02 2013-08-28 本田技研工業株式会社 自動変速機
US8512197B2 (en) * 2011-10-06 2013-08-20 GM Global Technology Operations LLC Multi-speed transmission
KR101459477B1 (ko) * 2013-10-18 2014-11-07 현대자동차 주식회사 차량용 자동변속기의 유성기어트레인
JP6218601B2 (ja) * 2013-12-26 2017-10-25 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015113943A (ja) 2015-06-22
US9933044B2 (en) 2018-04-03
WO2015087514A1 (ja) 2015-06-18
US20160369872A1 (en) 2016-12-22
CN105829762B (zh) 2018-11-02
CN105829762A (zh) 2016-08-03
DE112014005659T5 (de) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4691073B2 (ja) 多速度変速装置
JP6044519B2 (ja) 自動変速機
US20130203551A1 (en) Multi-speed transmission
KR101459890B1 (ko) 자동변속기의 8속 파워트레인
JP2013044425A (ja) 車両用多段変速機のギヤトレーン
JP6187221B2 (ja) 自動変速機
JP6149704B2 (ja) 自動変速機
KR20110131938A (ko) 하이브리드 차량용 8속 변속기
JP6127951B2 (ja) 自動変速機
JP6036629B2 (ja) 自動変速機
JP6064851B2 (ja) 自動変速機
JP6149703B2 (ja) 自動変速機
JP6149702B2 (ja) 自動変速機
KR101766042B1 (ko) 컴팩트한 다단 변속기
JP6044520B2 (ja) 自動変速機
JP6064849B2 (ja) 自動変速機
KR101393908B1 (ko) 자동변속기의 6속 파워트레인
JP6131846B2 (ja) 自動変速機
JP6811154B2 (ja) 自動変速機
JP6064850B2 (ja) 自動変速機
JP6107576B2 (ja) 自動変速機
JP6048387B2 (ja) 自動変速機
JP6056742B2 (ja) 自動変速機
JP6107577B2 (ja) 自動変速機
JP2015068410A (ja) 自動変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6187221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees