JP6107577B2 - 自動変速機 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載される自動変速機に関し、車両用変速機の技術分野に属する。
車両に搭載される自動変速機は、一般に、複数のプラネタリギヤセット(遊星歯車機構)とクラッチやブレーキ等の複数の油圧式摩擦締結要素とを備え、油圧制御によってこれらの摩擦締結要素を選択的に締結することにより、各プラネタリギヤセットを経由する動力伝達経路を切り換えて、複数の前進変速段と通例1段の後退速段とを実現可能なように構成される。
例えば、特許文献1には、いずれもシングルピニオン型の3つのプラネタリギヤセットと、5つの摩擦締結要素とを備え、これらの摩擦締結要素のうち、いずれか2つを締結することにより、前進6段、後退1段を実現する自動変速機が開示されている。
一方、近年においては、エンジンの燃費性能の向上や変速性能の向上のため、前進変速段のさらなる多段化が求められており、例えば、3つのプラネタリギヤセットと6つの摩擦締結要素とを備えれば、これらの摩擦締結要素のうちの2つの摩擦締結要素の締結の組み合わせにより、前進8段を実現することが可能となる。
しかし、この構成では、各変速段において非締結状態の摩擦締結要素が4つ存在することになり、そのため、これらの摩擦締結要素における摩擦板間の摺動抵抗或いは摩擦板間の潤滑油の粘性抵抗等により、変速機全体としての駆動損失が大きくなり、多段化による燃費性能の向上効果が損なわれる可能性がある。
これに対し、特許文献2には、2つのシングルピニオン型プラネタリギヤセット及び2つのダブルピニオン型プラネタリギヤセットと、5つの摩擦締結要素とを備え、これらの摩擦締結要素のうちの3つを選択的に締結することにより、前進8段を実現する自動変速機が開示されている。
これによれば、各変速段における非締結状態の摩擦締結要素の数が2つになるので、上記のような駆動損失が抑制される。
特開2008−298126号公報 特開2009−174626号公報
しかし、前記特許文献2に開示された自動変速機の構成では、減速比1の直結段が5速で、減速段が4段、増速段が3段となっており、全般的に減速比が小さくなるので、車両重量に対して相対的に排気量の小さなエンジンを搭載した場合に、駆動力が不足する懸念がある。特に発進加速性が不足する可能性があるので、この自動変速機では、1速の減速比を大きく設定しており、そのために、1−2速間のギヤステップ(下段の減速比/上段の減速比)が他の変速段間のギヤステップよりも大きくなり、適切なギヤステップの配分性が犠牲にされている(図14の比較例参照)。
この問題に対しては、終減速比を大きくすることによって、適切なギヤステップの配分を実現しながら、所要の駆動力や発進加速性を確保することが考えられる。
しかし、この場合、デファレンシャル機構の入力ギヤが大型化し、特に、変速機が横置き式とされ、デファレンシャル機構と一体化された駆動ユニットが構成されるフロントエンジン・フロントドライブ車等の場合、該駆動ユニットが大型化し、エンジンルームへの搭載性が問題となる。
また、前記特許文献2に開示された自動変速機において、直結段を6速以上の高変速段に設定することが考えられるかもしれないが、5つの摩擦締結要素のうちの3つを締結する10通りの組み合わせのうち、1〜8速及び後退速で用いられていない残り1つの組み合わせ、具体的には、クラッチC1、ブレーキB1、B2を締結する組合せでは、クラッチCa、Cbが解放されるので、プラネタリギヤセット8におけるキャリヤCrがフリーとなり、そのため、出力ギヤ3が連結されたプラネタリギヤセット8のリングギヤRrに回転力を出力できず、ニュートラル状態となる。
つまり、特許文献2に開示された自動変速機では、5速より低速段側に新たな変速段を設けて直結段を6速以上とすることが不可能なのである。
また、この自動変速機において、あえて直結段を6速以上に設定しようとして、各プラネタリギヤセットの回転要素間の連結関係や、これらの回転要素と摩擦締結要素との関係の一部を変更しようとしても、一般に自動変速機の構成は、一部の変更が他の部位に及び、実現可能なギヤ寸法で、各変速段の適切な減速比と変速段間の適切なギヤステップを実現しようとすると、結局、新しい自動変速機を始めから創り出さなければならないことになる。
その場合、エンジンルームへの良好な搭載性を確保するため、変速段の多段化に伴う自動変速機の大型化、特に、軸方向寸法の増大が抑制されるように構成部品をレイアウトすることが求められる。
本発明は、自動変速機の多段化に関する上記のような実情に鑑み、直結段を6速に設定でき、各変速段間のギヤステップの適切な配分が可能であり、かつ、軸方向の小型化を図ることができる前進8段の自動変速機の実現を課題とし、鋭意検討の結果、これを実現したものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動変速機は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
変速機ケース内に、
駆動源に連結された入力軸と、
該入力軸と同軸上に配設されてデファレンシャル機構に連結される出力部材と、
第1サンギヤ、第1キャリヤ及び第1リングギヤを有するダブルピニオン型の第1プラネタリギヤセットと、
第2サンギヤ、第2キャリヤ及び第2リングギヤを有するシングルピニオン型の第2プラネタリギヤセットと、
第3サンギヤ、第3キャリヤ及び第3リングギヤを有するダブルピニオン型の第3プラネタリギヤセットと、
第4サンギヤ、第4キャリヤ及び第4リングギヤを有するシングルピニオン型の第4プラネタリギヤセットと、
第1、第2、第3クラッチと、
第1、第2ブレーキと、
を備えた前進8段の自動変速機であって、
前記入力軸と前記第1サンギヤと前記第4キャリヤとが常時連結され、
前記出力部材と前記第3リングギヤと前記第4リングギヤとが常時連結され、
前記第2リングギヤと前記第3サンギヤとが常時連結され、
前記第1リングギヤと前記第2キャリヤとが常時連結され、
前記第1クラッチは、前記第1キャリヤと前記第2サンギヤとの間を断接し、
前記第2クラッチは、前記第2サンギヤと前記第2リングギヤとの間を断接し、
前記第3クラッチは、前記第2サンギヤと前記第4サンギヤとの間を断接し、
前記第1ブレーキは、前記第1キャリヤと前記変速機ケースとの間を断接し、
前記第2ブレーキは、前記第3キャリヤと前記変速機ケースとの間を断接し、
前記第1、第2、第3クラッチ及び前記第1、第2ブレーキのうち、いずれか3つの摩擦締結要素が締結され、残り2つの摩擦締結要素が非締結状態とされることで、各変速段が形成されるように構成され、
前記第1、第2、第3クラッチが締結され、前記第1、第2ブレーキが解放されたときに、減速比1の6速が形成され、かつ、
軸方向一端側から順に、前記第1プラネタリギヤセット、前記第1クラッチ、前記第2プラネタリギヤセット、前記第2クラッチ、前記第3プラネタリギヤセット、前記第3クラッチ、前記第4プラネタリギヤセットが軸方向に並べて配設されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
第1、第2、第3クラッチ及び第1、第2ブレーキのうち、
前記第2クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに1速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに2速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに3速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに4速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに5速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに7速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに8速が形成され、
前記第3クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに後退速が形成されることを特徴とする。
上記の構成により、請求項1に記載の発明によれば、2つのダブルピニオン型のプラネタリギヤセットと、2つのシングルピニオン型のプラネタリギヤセットと、5つの摩擦締結要素とを備えた前進8段自動変速機において、直結段を6速とすることが可能となり、前述の直結段が5速の自動変速機に比べて減速段の数が多くなる。
したがって、全般的に減速比を大きくすることができて、小排気量エンジンに適用されたときに、終減速比の増大や、これに伴う駆動ユニットの大型化、エンジンルームへの搭載性の悪化等を抑制し、かつ、各変速段間の適切なギヤステップの設定を可能としながら、所要の駆動力や発進加速性を実現することが可能となる。
特に、この発明によれば、軸方向に隣接するプラネタリギヤセット間にクラッチが1つずつ配置されているため、各クラッチの構成部品を近くのプラネタリギヤセットの回転要素に連結しやすい。そのため、クラッチの構成部品とプラネタリギヤセットの回転要素とを連結する連結部材、及び、プラネタリギヤセットの回転要素同士を連結する連結部材において、軸心側から径方向外側に延びる部分の点数を低減できる。したがって、このように径方向に延びる部分が軸方向に複数重なることが防止されることで、自動変速機全体を軸方向にコンパクトに形成することができる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、各プラネタリギヤセットのサンギヤとリングギヤの歯数を適切に設定することにより、1〜5速、7、8速、及び後退速についても、適切な減速比が実現される。
本発明の実施形態に係る自動変速機の骨子図である。 同自動変速機の摩擦締結要素の締結表である。 1速時の摩擦締結要素の締結状態を示す骨子図と減速比線図である。 2速時の摩擦締結要素の締結状態を示す骨子図と減速比線図である。 3速時の摩擦締結要素の締結状態を示す骨子図と減速比線図である。 4速時の摩擦締結要素の締結状態を示す骨子図と減速比線図である。 5速時の摩擦締結要素の締結状態を示す骨子図と減速比線図である。 6速時の摩擦締結要素の締結状態を示す骨子図と減速比線図である。 7速時の摩擦締結要素の締結状態を示す骨子図と減速比線図である。 8速時の摩擦締結要素の締結状態を示す骨子図と減速比線図である。 後退速時の摩擦締結要素の締結状態を示す骨子図と減速比線図である。 プラネタリギヤセットを構成するギヤの歯数例の表である。 図12の歯数例の場合の減速比とギヤステップを示す表である。 図13のギヤステップを比較例とともに図示したグラフである。 図1に示す自動変速機の変形例に係る骨子図である。 比較例に係る自動変速機の骨子図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動変速機10の構成を示す骨子図であって、この自動変速機10は、変速機ケース11内に、同一軸線上に配設された入力軸12と出力軸13とを有し、これらの軸心上に、図の左側の入力側(駆動源側)から、ダブルピニオン型の第1プラネタリギヤセット(以下、単に「第1ギヤセット」という)PG1、シングルピニオン型の第2プラネタリギヤセット(以下、単に「第2ギヤセット」という)PG2、ダブルピニオン型の第3プラネタリギヤセット(以下、単に「第3ギヤセット」という)PG3、及び、シングルピニオン型の第4プラネタリギヤセット(以下、単に「第4ギヤセット」という)PG4が配設されている。
また、第1ギヤセットPG1と第2ギヤセットPG2との間には第1クラッチCL1が配設され、第2ギヤセットPG2と第3ギヤセットPG3との間には第2クラッチCL2が配設され、第3ギヤセットPG3と第4ギヤセットPG4との間には第3クラッチCL3が配設されている。そして、第1ギヤセットPG1の入力側に第1ブレーキBR1が配設され、第3ギヤセットPG3の入力側に第2ブレーキBR2が配設されている。
前記第1〜第4ギヤセットPG1〜PG4は、それぞれ3つの回転要素を有し、これらの回転要素として、第1ギヤセットPG1は、第1サンギヤS1、第1リングギヤR1、第1キャリヤC1を有し、第2ギヤセットPG2は、第2サンギヤS2、第2リングギヤR2、第2キャリヤC2を有し、第3ギヤセットPG3は、第3サンギヤS3、第3リングギヤR3、第3キャリヤC3を有し、第4ギヤセットPG4は、第4サンギヤS4、第4リングギヤR4、第4キャリヤC4を有する。
ここで、ダブルピニオン型の第1、第3ギヤセットPG1、PG3は、第1、第3サンギヤS1、S3にそれぞれ噛み合わされた第1ピニオンと、該第1ピニオンと第1、第3リングギヤR1、R3とにそれぞれ噛み合わされた第2ピニオンとを有し、これらのピニオンが前記第1、第3キャリヤC1、C3にそれぞれ支持されている。また、シングルピニオン型の第2、第4ギヤセットPG2、PG4は、第2、第4サンギヤS2、S4と第2、第4リングギヤR2、R4とにそれぞれ噛み合わされたピニオンを有し、これらのピニオンが前記第2、第4キャリヤC2、C4にそれぞれ支持されている。
また、この自動変速機10においては、前記第2リングギヤR2と第3サンギヤS3、前記第3リングギヤR3と第4リングギヤR4、前記第1サンギヤS1と第4キャリヤC4、及び、前記第1リングギヤR1と第2キャリヤC2が、それぞれ常時連結されている。そして、前記入力軸12は、第1サンギヤS1及び第4キャリヤC4に常時連結され、前記出力軸13は、第3リングギヤR3及び第4リングギヤR4に常時連結されている。
また、前記第1クラッチCL1は、前記第1キャリヤC1と第2サンギヤS2との間に配設されて、これらを断接するようになっており、前記第2クラッチCL2は、前記第2サンギヤS2と第2リングギヤR2との間に配設されて、これらを断接するようになっており、前記第3クラッチCL3は、前記第2サンギヤS2と第4サンギヤS4との間に配設されて、これらを断接するようになっている。
さらに、前記第1ブレーキBR1は、前記変速機ケース11と第1キャリヤC1との間に配設されて、これらを断接するようになっており、前記第2ブレーキBR2は、前記変速機ケース11と第3キャリヤC3との間に配設されて、これらを断接するようになっている。
この自動変速機10によれば、以上の構成において、図2の締結表に示すように、5つの摩擦締結要素から3つの摩擦締結要素を選択的に締結することにより、前進の1〜8速及び後退速が形成される。
次に、図2に示す各摩擦締結要素の締結の組み合わせに従い、変速段ごとに、減速比が決定されるメカニズムを図3〜図11によって説明する。
なお、図3〜図11の(a)図は、当該変速段で締結される摩擦締結要素を網掛けによって表示したものであり、また、(b)図は、当該変速段の減速比を線図によって示すもので、この減速比線図において、各ギヤセットPG1〜PG4における回転要素間の横方向の間隔はそれぞれのギヤ比によって定まり、ダブルピニオン型のギヤセットPG1、PG3では、キャリヤ、リングギヤ、サンギヤの順に配置され、シングルピニオン型のギヤセットPG2、PG4では、リングギヤ、キャリヤ、サンギヤの順に配置されている。
また、縦軸は回転速度を表し、入力回転速度、即ち、入力軸12とこれに常時連結された第1サンギヤS1及び第4キャリヤC4の回転速度を「1」、ブレーキによって固定された回転要素の回転速度を「0」とする。また、常時連結された回転要素同士、及びクラッチによって連結された回転要素同士の回転速度は等しくなる。そして、N1〜N8、Nrは、第3、第4リングギヤR3、R4ないし出力軸13から出力される回転の各変速段での回転速度を示し、この出力回転速度の逆数が当該変速段における減速比となる。
まず、1速では、図3に示すように、第2クラッチCL2と、第1、第2ブレーキBR1、BR2とが締結されるから、第1キャリヤC1及び第3キャリヤC3の回転速度が「0」となる共に、第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とが結合されて第2ギヤセットPG2が一体化することにより、第2ギヤセットPG2の各回転要素が同一回転し、第2キャリヤC2に常時連結された第1リングギヤR1、第2リングギヤR2に常時連結された第3サンギヤS3もこれらと同一回転する。
これらの回転要素の回転速度は、第1ギヤセットPG1において、第1サンギヤS1の回転速度が「1」、第1キャリヤC1の回転速度が「0」の条件から決定され、この回転速度が第3ギヤセットPG3の第3サンギヤS3に入力されることにより、第3リングギヤR3の回転速度が決まり、これが出力回転速度N1となる。
次に、2速では、図4に示すように、第1クラッチCL1と、第1、第2ブレーキBR1、BR2とが締結されるから、第1キャリヤC1及び第3キャリヤC3の回転速度が「0」となると共に、第1キャリヤC1と第2サンギヤS2とが連結されることにより、第2サンギヤS2の回転も「0」となる。
そして、第1サンギヤS1の回転が「1」、第1キャリヤC1の回転が「0」であることから、第1リングギヤR1、及びこれに常時連結された第2キャリヤC2の回転速度が決定し、これにより、第2リングギヤR2の回転速度及びこれに常時連結された第3サンギヤS3の回転速度が決定する。その結果、第3ギヤセットPG3において、第3キャリヤC3の回転速度が「0」であることから第3リングギヤR3の回転速度が決定し、これが出力回転速度N2となる。
次に、3速では、図5に示すように、第1、第2クラッチCL1、CL2と、第2ブレーキBR2とが締結されるから、まず、第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とが結合されて第2ギヤセットPG2が一体化することにより、第2ギヤセットPG2の各回転要素が同一回転し、第2キャリヤC2に常時連結された第1リングギヤR1、第2リングギヤR2に常時連結された第3サンギヤS3もこれらと同一回転する。
また、第2サンギヤS2と第1キャリヤC1とが連結されることにより、第1ギヤセットPG1も一体化し、その結果、第1、第2ギヤセットPG1、PG2の全体が第1サンギヤS1に入力される入力回転速度「1」で一体回転する。
そして、この回転速度「1」が、第3キャリヤC3の回転速度が「0」である第3ギヤセットPG3の第3サンギヤS3に伝達されることにより、第3リングギヤR3の回転速度が決定し、これが出力回転速度N3となる。
次に、4速では、図6に示すように、第1、第3クラッチCL1、CL3と、第2ブレーキBR2とが締結されるから、第3キャリヤC3の回転速度が「0」となると共に、第1キャリヤC1と第2サンギヤS2と第4サンギヤS4とが連結され、これらが同一回転する。
そして、これらの条件と、第2リングギヤR2と第3サンギヤS3とが常時連結され、第1リングギヤR1と第2キャリヤC2とが常時連結され、入力回転要素である第1サンギヤS1と第4キャリヤC4とが常時連結され、出力回転要素である第3リングギヤR3と第4リングギヤR4とが常時連結されているとの条件とから、第1サンギヤS1及び第4キャリヤC4への入力回転速度「1」に対する第3リングギヤR3及び第4リングギヤR4の回転速度が決定し、これが出力回転速度N4となる。
次に、5速では、図7に示すように、第2、第3クラッチCL2、CL3と、第2ブレーキBR2とが締結されるから、まず、第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とが結合されて第2ギヤセットPG2が一体化することにより、第2ギヤセットPG2の各回転要素が同一回転し、第2リングギヤR2に常時連結された第3サンギヤS3、及び、第2サンギヤS2に連結された第4サンギヤS4もこれらと同一回転する。
その結果、第3ギヤセットPG3と第4ギヤセットPG4とにおいて、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とが同一回転すると共に、常時連結された第3リングギヤR3と第4リングギヤR4とが同一回転し、かつ、第3キャリヤC3の回転速度が「0」であるとの条件から、出力回転要素である第3リングギヤR3と第4リングギヤR4の回転速度が決定し、この回転速度が出力回転速度N5となる。
次に、6速では、図8に示すように、第1、第2、第3クラッチCL1、CL2、CL3が締結されるから、まず、第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とが結合されて第2ギヤセットPG2が一体化することにより、第2ギヤセットPG2の各回転要素が同一回転し、第2キャリヤC2に常時連結された第1リングギヤR1、第2リングギヤR2に常時連結された第3サンギヤS3もこれらと同一回転し、さらに、第2サンギヤS2に連結された第4サンギヤS4も同一回転する。
また、第2サンギヤS2と第1キャリヤC1とが連結されることにより、第1ギヤセットPG1も一体化し、第1ギヤセットの各回転要素が同一回転すると共に、第1サンギヤS1に常時連結された第4キャリヤC4も同一回転し、その結果、第4ギヤセットPG4も一体化し、第4リングギヤR4及びこれに常時連結された第3リングギヤR3も、前記各回転要素と同一回転する。その結果、第3ギヤセットPG3も一体化し、第1〜第4ギヤセットPG1〜PG4が全て一体化して、全回転要素が同一回転速度で回転することになる。
したがって、第1サンギヤS1及び第4キャリヤC4に入力される回転の速度「1」が、そのまま、第3、第4リングギヤR3、R4から出力回転速度N6として出力される。これにより、6速が減速比「1」の直結段となる。
次に、7速では、図9に示すように、第2、第3クラッチCL2、CL3と、第1ブレーキBR1とが締結されるから、まず、第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とが結合されて第2ギヤセットPG2が一体化することにより、第2ギヤセットPG2の各回転要素が同一回転し、第2キャリヤC2に常時連結された第1リングギヤR1、第2リングギヤR2に常時連結された第3サンギヤS3もこれらと同一回転し、さらに、第2サンギヤS2に連結された第4サンギヤS4も同一回転する。
そして、これらの条件と、第1キャリヤC1の回転速度が「0」、第1サンギヤS1及び第4キャリヤC4の回転速度が「1」であることとから、同一回転する前記各回転要素の回転速度が決定すると共に、これに伴って第4リングギヤR4の回転速度が決定し、この回転速度が出力回転速度N7となる。
次に、8速では、図10に示すように、第1、3クラッチCL1、CL3と、第1ブレーキBR1とが締結されるから、第1キャリヤC1の回転速度が「0」とされると共に、これに連結された第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4の回転速度も「0」となる。
そして、第4ギヤセットPG4において、第4キャリヤC4の回転速度が「1」、第4サンギヤS4の回転速度が「0」となることにより、第4リングギヤR4の回転が決定し、この回転速度が出力回転速度N8となる。
さらに、後退速では、図11に示すように、第3クラッチCL3と、第1、第2ブレーキBR1、BR2とが締結されるから、第2サンギヤS2と第4サンギヤS4とが連結されて、これらが同一回転すると共に、第1、第3キャリヤC1、C3の回転速度が「0」となる。
そして、これらの条件と、第2リングギヤR2と第3サンギヤS3とが常時連結され、第1リングギヤR1と第2キャリヤC2とが常時連結され、入力回転要素である第1サンギヤS1と第4キャリヤC4とが常時連結され、出力回転要素である第3リングギヤR3と第4リングギヤR4とが常時連結されていることとから、第1サンギヤS1及び第4キャリヤC4への入力回転速度「1」に対して、第3リングギヤR3及び第4リングギヤR4からの出力回転速度が決まり、これが前進時と逆方向の出力回転速度Nrとなる。
以上のようにして、図2に示す摩擦締結要素の締結の組み合わせにより、回転速度N1〜N8、Nrを、N1<N2<N3<N4<N5<N6<N7<N8、Nr<0とすることが可能となると共に、前記の構成により、N6=1となるから、前進8段、後退段1段で、6速が減速比「1」の直結段となる自動変速機が得られる。
したがって、直結段が5速の自動変速機に比べて減速段の数が多くなり、全般的に減速比を大きくすることが可能となって、小排気量エンジンに適用したときに、終減速比の増大や、これに伴う差動装置ないし駆動ユニットの大型化、エンジンルームへの搭載性の悪化等を抑制し、かつ、各変速段間の適切なギヤステップの設定を可能としながら、所要の駆動力や発進加速性を実現することが可能となる。
ここで、第1〜第4ギヤセットPG1〜PG4の各ギヤの歯数を例えば図12に示すように設定すれば、各変速段の減速比及び前進の隣接変速段間のギヤステップは図13に示すようになる。
このギヤステップの配分を、図14により、前述の特許文献2に記載された直結段が5速の自動変速機のものと比較すると、特許文献2のものは、1速の減速比を相対的に大きくした結果、1−2速間のギヤステップが他の変速段間に比べて極端に大きくなっており、これに対して、本発明の実施形態に係る自動変速機10では、各変速段間のギヤステップは、1.1から1.5の狭い範囲内に収まり、極めて均等化されたギヤステップの配分が実現される。
また、図1に示すように、本実施形態に係る自動変速機10では、軸方向の駆動源側(図の左側)から順に、第1ギヤセットPG1、第1クラッチCL1、第2ギヤセットPG2、第2クラッチCL2、第3ギヤセットPG3、第3クラッチCL3、第4ギヤセットPG4が軸方向に並べて配設されている。即ち、軸方向に隣接するギヤセット間にクラッチが1つずつ配置されている。このレイアウトによれば、以下の理由により、自動変速機10を軸方向にコンパクトに構成することができる。
先ず、第1クラッチCL1の構成部品は、軸方向の駆動源側に隣接する第1ギヤセットPG1の第1キャリヤC1と、軸方向の反駆動源側に隣接する第2ギヤセットPG2の第2サンギヤS2とに連結されている。これらの連結は、他のクラッチCL2〜CL4やギヤセットPG3、PG4、第1リングギヤR1と第2キャリヤC2とを連結する連結部材M1、及び、入力軸12を含むいずれの部品にも干渉することなく、寸法の小さな連結部材によって容易に実現可能である。
第2クラッチCL2の構成部品は、軸方向の駆動源側に隣接する第2ギヤセットPG2の第2サンギヤS2と、同じく第2ギヤセットPG2の第2リングギヤR2とに連結されている。これらの連結も、他のクラッチCL1、CL3、CL4やギヤセットPG1、PG3、PG4、及び、入力軸12を含むいずれの部品にも干渉することなく、寸法の小さな連結部材によって容易に実現可能である。また、第2リングギヤR2と第3サンギヤS3とを連結する連結部材M2を利用して、第2クラッチCL2の構成部品を第2リングギヤR2に連結することができるため、連結部材の部品点数を低減できる。
第3クラッチCL3の構成部品は、軸方向において第2クラッチCL2及び第3ギヤセットPG3を挟んで駆動源側に配置された第2ギヤセットPG2の第2サンギヤS2と、軸方向の反駆動源側に隣接する第4ギヤセットPG4の第4サンギヤS4とに連結されている。第3クラッチCL3の構成部品と第2サンギヤS2とを連結する連結部材M3は、第2クラッチCL2、第3ギヤセットPG3、及び、第3リングギヤR3と第4リングギヤR4とを連結する連結部材M4を含むいずれの部品にも干渉することなく、第2クラッチCL2及び第3サンギヤS3の径方向内側を軸方向に延びるように配設されている。また、第3クラッチCL3の構成部品と第4サンギヤS4との連結は、他の部品に干渉することなく、寸法の小さな連結部材によって容易に実現可能である。
以上のように、本実施形態に係る自動変速機10では、第3クラッチCL3と第2サンギヤS2との連結を除けば、クラッチCL1、CL2、CL3は、隣接するギヤセットの回転要素に連結されている。そのため、これらの連結に、寸法が小さく構造が簡素な連結部材を用いることができる。
さらに、ギヤセットの回転要素同士を常時連結するための連結部材M1、M2、M4は、いずれも隣接するギヤセット間を連結するものである。なお、軸方向に離間した第1サンギヤS1と第4キャリヤC4との連結には、入力軸12が用いられている。上記連結部材M1、M2、M4は、当該連結部材によって連結されるギヤセット以外のギヤセットに干渉することがないため、径方向外側へ迂回させる必要がない。また、ギヤセットよりも小径のクラッチCL1、CL2、CL3を上記連結部材M1、M2、M4の径方向内側に配設することで、クラッチCL1、CL2、CL3と連結部材M1、M2、M4との干渉を容易に回避できる。したがって、これらの連結部材M1、M2、M4についても、構造の簡素化および小型化を図ることができる。
以上のように構成された自動変速機10によれば、ギヤセットPG1〜PG4とクラッチCL1〜CL3を別の順番で軸方向に並べて配置する場合に比べて、自動変速機10全体を軸方向にコンパクトに形成することができる。以下、図1に示す本実施形態に係る自動変速機10と、図16に示す比較例に係る自動変速機110とを比較しながら、より具体的に説明する。
図16に示すように、比較例に係る自動変速機110においても、変速機ケース111内において、入力軸112と出力軸113とが同一軸線上に配置されており、該軸線上に、ダブルピニオン型の第1、第3ギヤセットPG1、PG3と、シングルピニオン型の第2、第4ギヤセットPG2、PG4と、第1、第2、第3クラッチCL1、CL2、CL3と、第1、第2ブレーキBR1、BR2とが配設されている。これら軸線上の構成要素は上記実施形態と同じであるので、第1〜第4ギヤセット及びその回転要素、並びに各摩擦締結要素について、上記実施形態と同じ符号を用いる。
図16に示す自動変速機110では、図1に示す自動変速機10と比べて、前記軸線上における第1〜第4ギヤセット、第1〜第3クラッチ及び第1、第2ブレーキの並びの順番が異なっているが、その他の構成は同じである。
即ち、図16に示す比較例においても、各ギヤセットPG1〜PG4における回転要素、即ちサンギヤ、リングギヤ及びキャリヤの連結関係や、ブレーキによって変速機ケースとの間で断接され、或いはクラッチによって互いに断接される回転要素の関係も、図1に示す実施形態と同様である。したがって、図16に示す自動変速機110においても、図2に示す締結表に従って3つの摩擦締結要素が選択的に締結されることにより、上記実施形態に係る自動変速機10と同様に、前進8段と後退段とが形成されると共に、6速が直結段となる。
比較例に係る自動変速機110においては、軸方向の駆動源側から順に、第1ギヤセットPG1、第1クラッチCL1、第3クラッチCL3、第4ギヤセットPG4、第2ギヤセットPG2、第2クラッチCL2、第3ギヤセットPG3が配設されている。また、比較例では、第1ギヤセットPG1の駆動源側に第1ブレーキBR1が配設され、第3ギヤセットPG3の駆動源側に第2ブレーキBR2が配設されている。
このような比較例のレイアウトでは、第1リングギヤR1と第2キャリヤC2とを連結する連結部材M11を、第1クラッチCL1、第3クラッチCL3及び第4ギヤセットPG4に干渉しないように径方向外側へ迂回させる必要があり、第1クラッチCL1及び第3クラッチCL3の構成部品を第2サンギヤS2に連結するための連結部材M12を、第4ギヤセットPG4に干渉しないように径方向外側へ迂回させる必要がある。
そのため、これらの連結部材M11、M12が大型化してしまい、これらの連結部材M11、M12の反駆動源側の端部に、軸心側から径方向外側へ延びる部分m11、m12が形成される。また、比較例では、第4リングギヤR4と出力軸113とを連結する連結部材M13に、軸心側から径方向外側に延びる部分m13が形成される。これら径方向に延びる部分m11、m12、m13は、第4ギヤセットPG4と第2ギヤセットPG2との間において軸方向に重なるように配置され、これらの部分m11、m12、m13同士が対向する部分には、それぞれスラストベアリングを介装させる必要がある。また、第2リングギヤR2と第3サンギヤS3とを連結する連結部材M14にも、軸心側から径方向外側に延びる部分m14が形成される。
したがって、比較例に係る自動変速機110は、全体的に軸方向に長い構造となってしまい、エンジンルームへの搭載性が悪くなる。
これに対して、図1に示す本実施形態に係る自動変速機10では、第2リングギヤR2と第3サンギヤS3とを連結する連結部材M2に、軸心側から径方向外側に延びる部分m1が形成される点を除けば、他の連結部材においては、このような径方向に延びる部分を省略することが可能である。そのため、このように径方向に延びる部分が軸方向に複数重なることが防止され、これにより、スラストベアリングを省略することができる。したがって、自動変速機10全体を軸方向にコンパクトに形成することができる。
なお、以上の実施形態に係る自動変速機10は、入、出力軸が同一軸線上に配置されたフロントエンジン・リヤドライブ車用等の縦置き式のものであるが、ギヤセットや摩擦締結要素に関する同一の構成で、フロントエンジン・フロントドライブ車用等の横置き式の自動変速機を構成することも可能である。
図15に示すように、図1に示す自動変速機10を横置き式に変更した自動変速機10’においては、縦置き式の自動変速機10に対して入力側(駆動源側)が出力側と同じ側(図の右側)とされて、駆動源に連結された入力軸12’が図の右側から左側に向けて延びて第4キャリヤC4と第1サンギヤS1とに連結されている。
また、縦置き式自動変速機10における出力軸13の代わりに、入力側に出力ギヤ13’が配置されており、前記出力軸13と同様、第3、第4リングギヤR3、R4に連結されている。その他の構成は、縦置き式自動変速機10と全く同じである。
そして、前記出力ギヤ13’は、図示しないが、カウンタ軸上のギヤを介して、当該自動変速機10’と一体化されたデファレンシャル機構の入力ギヤに連結されており、この出力ギヤ13’から入力ギヤまでのギヤ列で終減速機が構成されている。
図15に示す自動変速機10’では、軸方向の反駆動源側(図の左側)から順に、第1ギヤセットPG1、第1クラッチCL1、第2ギヤセットPG2、第2クラッチCL2、第3ギヤセットPG3、第3クラッチCL3、第4ギヤセットPG4が配設されている。これらギヤセットPG1〜PG4及びクラッチCL1〜CL3の位置関係及び連結関係は、図1に示す自動変速機10と同じである。したがって、図15に示す自動変速機10’も、図1に示す自動変速機10と同様、軸方向にコンパクトに形成することができる。
以上のように本発明によれば、直結段を6速に設定することができると共に、各変速段間のギヤステップを適切に設定することができる前進8段の自動変速機が実現され、車両用自動変速機ないし車両の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
10、10’ 自動変速機
11、11’ 変速機ケース
12、12’ 入力軸
13 出力軸
13’ 出力ギヤ
PG1〜PG4 第1〜第4プラネタリギヤセット
S1〜S4 サンギヤ
R1〜R4 リングギヤ
C1〜C4 キャリヤ
CL1〜CL3 第1〜第3クラッチ
BR1、BR2 第1、第2ブレーキ

Claims (2)

  1. 変速機ケース内に、
    駆動源に連結された入力軸と、
    該入力軸と同軸上に配設されてデファレンシャル機構に連結される出力部材と、
    第1サンギヤ、第1キャリヤ及び第1リングギヤを有するダブルピニオン型の第1プラネタリギヤセットと、
    第2サンギヤ、第2キャリヤ及び第2リングギヤを有するシングルピニオン型の第2プラネタリギヤセットと、
    第3サンギヤ、第3キャリヤ及び第3リングギヤを有するダブルピニオン型の第3プラネタリギヤセットと、
    第4サンギヤ、第4キャリヤ及び第4リングギヤを有するシングルピニオン型の第4プラネタリギヤセットと、
    第1、第2、第3クラッチと、
    第1、第2ブレーキと、
    を備えた前進8段の自動変速機であって、
    前記入力軸と前記第1サンギヤと前記第4キャリヤとが常時連結され、
    前記出力部材と前記第3リングギヤと前記第4リングギヤとが常時連結され、
    前記第2リングギヤと前記第3サンギヤとが常時連結され、
    前記第1リングギヤと前記第2キャリヤとが常時連結され、
    前記第1クラッチは、前記第1キャリヤと前記第2サンギヤとの間を断接し、
    前記第2クラッチは、前記第2サンギヤと前記第2リングギヤとの間を断接し、
    前記第3クラッチは、前記第2サンギヤと前記第4サンギヤとの間を断接し、
    前記第1ブレーキは、前記第1キャリヤと前記変速機ケースとの間を断接し、
    前記第2ブレーキは、前記第3キャリヤと前記変速機ケースとの間を断接し、
    前記第1、第2、第3クラッチ及び前記第1、第2ブレーキのうち、いずれか3つの摩擦締結要素が締結され、残り2つの摩擦締結要素が非締結状態とされることで、各変速段が形成されるように構成され、
    前記第1、第2、第3クラッチが締結され、前記第1、第2ブレーキが解放されたときに、減速比1の6速が形成され、かつ、
    軸方向一端側から順に、前記第1プラネタリギヤセット、前記第1クラッチ、前記第2プラネタリギヤセット、前記第2クラッチ、前記第3プラネタリギヤセット、前記第3クラッチ、前記第4プラネタリギヤセットが軸方向に並べて配設されていることを特徴とする自動変速機。
  2. 第1、第2、第3クラッチ及び第1、第2ブレーキのうち、
    前記第2クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに1速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに2速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに3速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに4速が形成され、
    前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに5速が形成され、
    前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに7速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに8速が形成され、
    前記第3クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに後退速が形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
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