JP6123770B2 - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP6123770B2
JP6123770B2 JP2014213057A JP2014213057A JP6123770B2 JP 6123770 B2 JP6123770 B2 JP 6123770B2 JP 2014213057 A JP2014213057 A JP 2014213057A JP 2014213057 A JP2014213057 A JP 2014213057A JP 6123770 B2 JP6123770 B2 JP 6123770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
gear
brake
carrier
sun gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014213057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016080100A (ja
Inventor
康弘 小河内
康弘 小河内
真也 鎌田
真也 鎌田
龍彦 岩▲崎▼
龍彦 岩▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014213057A priority Critical patent/JP6123770B2/ja
Priority to US14/880,835 priority patent/US9500263B2/en
Priority to CN201510659885.0A priority patent/CN105526317B/zh
Priority to DE102015013438.8A priority patent/DE102015013438A1/de
Publication of JP2016080100A publication Critical patent/JP2016080100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6123770B2 publication Critical patent/JP6123770B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機に関し、車両用変速機の技術分野に属する。
車両に搭載される自動変速機は、一般に、複数のプラネタリギヤセット(遊星歯車機構)とクラッチやブレーキ等の複数の油圧式摩擦締結要素とを備え、油圧制御によってこれらの摩擦締結要素を選択的に締結することにより、各プラネタリギヤセットを経由する動力伝達経路を切り換えて、複数の前進変速段と通例1段の後退速段とを実現可能なように構成されるが、近年、エンジンの燃費性能の向上や変速性能の向上のため、前進変速段の多段化が求められており、例えば、3つのプラネタリギヤセットと6つの摩擦締結要素とを備え、これらの摩擦締結要素のうちの2つを締結することにより、前進8段を実現する自動変速機が考えられている。
しかし、この構成では、各変速段において非締結状態の摩擦締結要素が4つ存在することになり、そのため、これらの摩擦締結要素における摩擦板間の摺動抵抗或いは摩擦板間の潤滑油の粘性抵抗等により、変速機全体としての駆動損失が大きくなり、多段化による燃費性能の向上効果が損なわれる可能性がある。
これに対し、特許文献1には、4つのプラネタリギヤセットと、5つの摩擦締結要素とを備え、これらの摩擦締結要素のうちの3つを選択的に締結することにより、前進8段を実現する自動変速機が開示されており、これによれば、各変速段における非締結状態の摩擦締結要素の数が2つになるので、上記のような駆動損失が抑制される。
特許第4644700号公報
前記特許文献1に開示された自動変速機は、図4に示すように、入力側(図の左側)から第1、第2、第3、第4プラネタリギヤセットPGa、PGb、PGc、PGdを配置し、第2、第3プラネタリギヤセットPGb、PGc間に第1クラッチCLaを、第3、第4プラネタリギヤセットPGc、PGd間の外周側及び内周側に第2クラッチCLb及び第3クラッチCLcをそれぞれ配置すると共に、第1プラネタリギヤセットPGaのキャリヤと第4プラネタリギヤセットPGdのリングギヤとを動力伝達部材xで連結し、第2プラネタリギヤセットPGbのリングギヤと第3プラネタリギヤセットPGcのサンギヤとを動力伝達部材yで連結し、第3プラネタリギヤセットPGcのキャリヤと第4プラネタリギヤセットPGdのキャリヤとを動力伝達部材zで連結した構成とされている。
このような構成によると、第1クラッチCLaの外側に前記動力伝達部材x、yが覆い被さり、第2、第3クラッチCLb、CLcの外側に前記動力伝達部材x、zが覆い被さり、これらのクラッチCLa、CLb、CLcが、両側のプラネタリギヤセットと、外側の動力伝達部材とで囲まれた閉鎖空間内に位置することになる。
そのため、油圧供給油路が長くかつ複雑化し、変速機が大型化すると共に、油圧の給排による変速制御の応答性が悪化する要因となる。
本発明は、自動変速機の多段化に伴う上記のような問題に対処し、クラッチへの油圧供給油路の簡素化が可能な新たな構成の自動変速機を実現することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動変速機は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
変速機ケース内において、同軸上に、
駆動源に連結された入力部と、
デファレンシャル機構に連結された出力部と、
第1サンギヤ、第1キャリヤ及び第1リングギヤを有するシングルピニオン型の第1プラネタリギヤセットと、
第2サンギヤ、第2キャリヤ及び第2リングギヤを有するダブルピニオン型の第2プラネタリギヤセットと、
第3サンギヤ、第3キャリヤ及び第3リングギヤを有するシングルピニオン型の第3プラネタリギヤセットと、
第4サンギヤ、第4キャリヤ及び第4リングギヤを有するシングルピニオン型の第4プラネタリギヤセットと、
第1、第2、第3クラッチと、
第1、第2ブレーキと、
を備えた自動変速機であって、
前記第1サンギヤと前記第2サンギヤとが常時連結され、
前記第1キャリヤと前記第3キャリヤとが常時連結され、
前記第1リングギヤと前記第4キャリヤとが常時連結され、
前記第2キャリヤと前記第3サンギヤとが常時連結され、
前記入力部は、前記第2リングギヤに常時連結され、
前記出力部は、前記第1キャリヤ及び第3キャリヤに常時連結され、
前記第1クラッチは、前記第3リングギヤと前記第4サンギヤとの間を断接し、
前記第2クラッチは、前記第2キャリヤ及び前記第3サンギヤと前記第4サンギヤとの間を断接し、
前記第3クラッチは、前記入力部及び前記第2リングギヤと前記第4サンギヤとの間を断接し、
前記第1ブレーキは、前記第1サンギヤ及び前記第2サンギヤと前記変速機ケースとの間を断接し、
前記第2ブレーキは、前記第4リングギヤと前記変速機ケースとの間を断接するように構成され、
前記変速機ケース内において、前記第1、第2及び第3クラッチは、前記第1、第2、第3及び第4プラネタリギヤセット、これらのプラネタリギヤセットの回転要素間を連結する動力伝達部材、前記第1及び第2ブレーキの回転部材、前記入力部、並びに、前記出力部によって囲まれない非閉鎖状態で配置されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記第1、第2、第3クラッチ及び第1、第2ブレーキのうち、
前記第3クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに1速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに2速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに3速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに4速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに5速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第3クラッチが締結されたときに6速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに7速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに8速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに後退速が形成されることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、
前記第1、第2、第3、第4プラネタリギヤセットのうち、軸方向の最も一端側に前記第4プラネタリギヤセットが配置され、
前記第1、第2、第3クラッチは、前記第4プラネタリギヤセットよりも軸方向の一端側に配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1、第2、第3クラッチが断接する部材の一方は、いずれも第4サンギヤであり、他方は、第1クラッチが第3リングギヤ、第2クラッチが第2キャリヤ及び第3サンギヤ、第3クラッチが入力部及び第2リングギヤであるため、これら3つのクラッチを第4サンギヤに連結する共通の動力伝達部材を、変速機ケース内において他の動力伝達部材やプラネタリギヤセット等に囲まれない非閉鎖状態で配置することができる。そのため、変速機ケースから前記共通の動力伝達部材を経由するだけで第1、第2、第3クラッチへ油圧を供給することができる。
これにより、例えば、図4に示す従来の自動変速機のように、クラッチがプラネタリギヤセットや動力伝動部材等で囲まれた閉鎖空間内に配置されている場合に比べて、第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路を短く、かつ簡素に構成することが可能となる。したがって、4つのプラネタリギヤセット、2つのブレーキ及び3つのクラッチで自動変速機を構成することによって多段化を図りつつ、変速機の大型化や、油圧の給排による変速制御の応答性の悪化が抑制されることになる。
請求項2に記載の発明によれば、本発明に係る自動変速機の変速制御の内容が具体化され、上記のように、全体としての大型化や変速制御の応答性の悪化を抑制しながら、前進8段、後退1段の自動変速機が実現される。
請求項3に記載の発明によれば、第1、第2、第3クラッチがいずれのプラネタリギヤセットよりも軸方向一端側に配置されているため、これら3つのクラッチの非閉鎖状態での配置を容易に実現することができる。また、これら3つのクラッチは、いずれも、軸方向に近接する第4プラネタリギヤセットの回転要素に連結されるため、この連結のための共通の動力伝達部材の短縮が図られる。そのため、当該共通の動力伝達部材と他の動力伝達部材との干渉を容易に回避できるとともに、自動変速機のコンパクト化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る自動変速機の骨子図である。 同自動変速機の摩擦締結要素の締結表である。 各変速段の減速比とギヤステップを示す表である。 前進8段の自動変速機の従来例を示す骨子図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る自動変速機10の構成を示す骨子図であって、この自動変速機10は、変速機ケース11内に、駆動源側(図の右側)から延びる入力部としての入力軸12と、出力部としての出力ギヤ13とを有する横置き式の自動変速機である。出力ギヤ13は、入力軸12と同一軸線上に配置されている。
入力軸12の図の右側端部は任意の駆動源(図示せず)に連結されている。駆動源としてエンジンが用いられる場合、入力軸12とエンジンとの間にはトルクコンバータが配設される。出力ギヤ13は、デファレンシャル機構(図示せず)を介して車軸(図示せず)に連結されている。これにより、駆動源の動力は、自動変速機10によって変速された後、走行状況に応じた回転差で左右の車軸に伝達される。
なお、図1には、自動変速機10よりも図の右側に駆動源が配置される例が図示されているが、図の左側に駆動源を配置してもよく、この場合、入力軸12は、図の左側から延びるように設けられる。さらに、自動変速機10の両側にそれぞれ駆動源を配置してもよく、この場合、一方の駆動源を入力軸12の一端側に連結し、他方の駆動源を入力軸12の他端側に連結することで、複数の駆動源を選択的または組み合わせて使用するハイブリッド車用の駆動ユニットを容易に形成することができる。
入力軸12の軸線上には、駆動源側から順に、第1、第2、第3、第4プラネタリギヤセット(以下、単に「ギヤセット」という)PG1、PG2、PG3、PG4が配設されている。
また、出力ギヤ13の駆動源側には第1ブレーキBR1が配設され、第4ギヤセットPG4の近傍に第2ブレーキBR2が配設されている。さらに、第4ギヤセットPG4の反駆動源側には、第1、第2、第3クラッチCL1、CL2、CL3が配設されている。第1、第2、第3クラッチCL1、CL2、CL3は、例えば、駆動源側からこの順で軸方向に並ぶように配設されている。
第1〜第4ギヤセットPG1〜PG4は、それぞれ3つの回転要素を有し、これらの回転要素として、第1ギヤセットPG1は、第1サンギヤS1、第1リングギヤR1、第1キャリヤC1を有し、第2ギヤセットPG2は、第2サンギヤS2、第2リングギヤR2、第2キャリヤC2を有し、第3ギヤセットPG3は、第3サンギヤS3、第3リングギヤR3、第3キャリヤC3を有し、第4ギヤセットPG4は、第4サンギヤS4、第4リングギヤR4、第4キャリヤC4を有する。
第1、第3及び第4ギヤセットPG1,PG3,PG4はシングルピニオン型であり、これらシングルピニオン型のギヤセットPG1,PG3,PG4では、キャリヤC1,C3,C4に支持されたピニオンがサンギヤS1,S3,S4とリングギヤR1,R3,R4に直接噛合している。
一方、第2ギヤセットPG2は、ダブルピニオン型であり、第2サンギヤS2に噛み合わされた第1ピニオンと、該第1ピニオンと第2リングギヤR2とに噛み合わされた第2ピニオンとを有し、これらのピニオンが第2キャリヤC2に支持されている。
この自動変速機10においては、第1サンギヤS1と第2サンギヤS2、第1キャリヤC1と第3キャリヤC3、第1リングギヤR1と第4キャリヤC4、第2キャリヤC2と第3サンギヤS3が、それぞれ常時連結されている。入力軸12は第2リングギヤR2に、出力ギヤ13は第1キャリヤC1及び第3キャリヤC3に、それぞれ常時連結されている。
第1ブレーキBR1は、変速機ケース11と第1、第2サンギヤS1,S2とを断接するようにこれらの間に配設され、第2ブレーキBR2は、変速機ケース11と第4リングギヤR4とを断接するようにこれらの間に配設されている。第1、第2ブレーキBR1,BR2は、油圧の給排に応じて結合・分離される摩擦板の外周側が変速機ケース11に一体化されており、摩擦板の内周側に配置される内側回転部材18,19がそれぞれ第1サンギヤS1、第4リングギヤR4に結合されている。第1ブレーキBR1の内側回転部材18は、直接的には第1サンギヤS1に結合され、第2サンギヤS2には第1サンギヤS1及び動力伝達部材20を介して結合されている。
第1、第2ブレーキBR1、BR2の油圧室は変速機ケース11に設けられるため、該変速機ケース11に設けられた油圧供給油路a,bから各油圧室へ直接油圧が供給されることになる。
第1クラッチCL1は、第3リングギヤR3と第4サンギヤS4とを断接するようにこれらの間に配設され、第2クラッチCL2は、第2キャリヤC2及び第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とを断接するようにこれらの間に配設され、第3クラッチCL3は、入力軸12及び第2リングギヤR2と第4サンギヤS4とを断接するようにこれらの間に配設されている。
第1〜第3クラッチCL1〜CL3は、いずれも、摩擦板の締結によって結合される内外一対の回転部材の一方が第4サンギヤS4に結合されるので、摩擦板の外周側に配置される外側回転部材を一体化し、ドラム状の外側共用回転部材14とされ、その駆動源側の端部14aが第4サンギヤS4に結合されている。
第1クラッチCL1の内側回転部材15は第3リングギヤR3に結合され、第2クラッチCL2の内側回転部材16は第3サンギヤS3に結合され、第3クラッチCL3の内側回転部材17は入力軸12に結合されている。
以上のように構成された自動変速機10によれば、上記摩擦締結要素BR1,BR2,CL1,CL2,CL3に対する油圧の給排制御により、図2の締結表に示すように、5つの摩擦締結要素から3つの摩擦締結要素を選択的に締結することにより、前進の1〜8速及び後退速が形成される。
ここで、第1〜第4ギヤセットPG1〜PG4の各ギヤの歯数を適宜設定することにより、各変速段の減速比及び前進の隣接変速段間のギヤステップ(下段の減速比/上段の減速比)を図3に示すように構成することができる。これにより、各変速段間のギヤステップがほぼ均等であり、6速が減速比「1」の直結段となる自動変速機が得られる。
本実施形態に係る自動変速機10によれば、第1〜第3クラッチCL1〜CL3は、自動変速機10の他の構成要素、すなわち、4つのギヤセットPG1〜PG4、第1、第2ブレーキBR1,BR2、入力軸12及び出力ギヤ13のいずれよりも軸方向反駆動源側に配置されている。そのため、変速機ケース11内において、これら3つのクラッチCL1〜CL3を、ギヤセットPG1〜PG4、ギヤセットPG1〜PG4の回転要素間を連結する動力伝達部材20,21,22,23、第1、第2ブレーキBR1,BR2の内側回転部材18,19、入力軸12及び出力ギヤ13に干渉することなく、プラネタリギヤセットや他の動力伝達部材等によって囲まれない非閉鎖状態で容易に配置することができる。
また、第1〜第3クラッチCL1〜CL3は、4つのギヤセットPG1〜PG4のうち最も反駆動源側に配置された第4ギヤセットPG4の反駆動源側に隣接して配置されているため、このように互いに隣接したクラッチCL1〜CL3と第4ギヤセットPG4の第4サンギヤS4とを連結する上記の外側共用回転部材14の短縮が図られる。
さらに、第1〜第3クラッチCL1〜CL3の内側回転部材15,16,17は、外側共用回転部材14の駆動源側の端部14aが結合される第4サンギヤS4の径方向内側を通過するように配置されている。これにより、内側回転部材15,16,17を、第4ギヤセットPG4との干渉を回避しつつ、第4ギヤセットPG4よりも駆動源側に配置された第3キャリヤC3、第3サンギヤS3、入力軸12にそれぞれ簡素でコンパクトな取り回しで連結することができる。
このような内側回転部材15,16,17及び外側共用回転部材14の取り回しにより、自動変速機10全体の構造の簡素化および小型化を図りつつ、第1〜第3クラッチCL1,CL2,CL3を上記の非閉鎖状態で変速機ケース11内に配置することができる。
また、外側共用回転部材14は、変速機ケース11内に、その外側に他の動力伝達部材等が存在しない非閉鎖状態で収納され、外周面14bが変速機ケース11の外周壁11aの内周面11bに直接対向するように配置されている。
そして、変速機ケース11の外周壁11aに設けられた油路と外側共用回転部材14に設けられた油路とを、前者の内周面11bと後者の外周面14bとの対向面間を介して連通させてなる油圧供給油路c,d,eにより、外側共用回転部材14の内側に設けられる第1〜第3クラッチCL1〜CL3の各油圧室に油圧が供給されるようになっている。
なお、図示しないが、前記内周面11bと外周面14bの対向面間における油路の連通部は、シールリングでシールされるようになっている。
このように、変速機ケース11の外周壁11aに設けられた油路から第1〜第3クラッチCL1〜CL3の各油圧室への油圧供給は、上記の油圧供給油路c,d,eのみを経由させて行われ、例えば図4に示す従来例のようにクラッチ構成部材以外の動力伝達部材等に設けられた油路を経由させる必要がなくなる。その結果、油圧供給油路が短く、かつ簡素化され、これにより、自動変速機10の大型化や、変速制御の応答性の悪化等が抑制される。
また、第1〜第3クラッチCL1〜CL3への油圧供給油路に関して、相対回転する部材間での油路の連通部が上記のように削減されることで、該連通部からの作動油のリーク量が減少し、これによっても、ポンプの大型化による自動変速機10の大型化や、リークによる変速制御の応答性の悪化が抑制されることになる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、第1、第2、第3クラッチCL1、CL2、CL3が駆動源側からこの順で軸方向に並ぶように配置される場合について説明したが、これらのクラッチCL1〜CL3の並び方はこれに限定されるものでない。
具体的には、例えば、これらのクラッチCL1,CL2,CL3を径方向に並ぶように配設してもよく、この場合、例えば、径方向外側から第1、第2、第3クラッチCL1、CL2、CL3の順で並べることで、外側共用回転部材14及び内側回転部材15,16,17を互いに干渉することなく簡素に取り回すことができる。また、このようにクラッチCL1〜CL3を径方向に並べる場合、クラッチCL1〜CL3の反駆動源側に、変速機ケース11の外周壁11aから径方向内側に延びる縦壁を設けることで、該縦壁に設けられた油路から各クラッチCL1〜CL3の油圧室へ上記実施形態と同様に油圧を供給することができ、これにより、油圧供給油路の短縮化および簡素化を図ることができる。
また、上記実施形態では、駆動源側から第1、第2、第3、第4ギヤセットPG1,PG2,PG3,PG4の順で配置される例について説明したが、4つのギヤセットPG1〜PG4のうち、第1〜第3クラッチCL1,CL2,CL3が連結される回転要素を有する第4ギヤセットPG4を軸方向の最も一端側に配置する限り、第1〜第3ギヤセットPG1,PG2,PG3が並ぶ順序は任意に変更可能である。さらに、4つのギヤセットPG1〜PG4のうち任意の2つのギヤセットを径方向に重ねて配置してもよく、この場合、自動変速機の軸方向寸法を縮小することが可能になる。
以上のように本発明によれば、例えば前進8段等の多段化された自動変速機において、その大型化や変速制御の応答性の悪化が抑制されるので、この種の車両用自動変速機ないし車両の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
10 自動変速機
11 変速機ケース
12 入力軸
13 出力ギヤ
14 外側共用回転部材
15,16,17 内側回転部材
20〜23 動力伝達部材
PG1〜PG4 第1〜第4プラネタリギヤセット
S1〜S4 サンギヤ
R1〜R4 リングギヤ
C1〜C4 キャリヤ
CL1〜CL3 第1〜第3クラッチ
BR1,BR2 第1、第2ブレーキ
a,b,c,d,e 油圧供給油路

Claims (3)

  1. 変速機ケース内において、同軸上に、
    駆動源に連結された入力部と、
    デファレンシャル機構に連結された出力部と、
    第1サンギヤ、第1キャリヤ及び第1リングギヤを有するシングルピニオン型の第1プラネタリギヤセットと、
    第2サンギヤ、第2キャリヤ及び第2リングギヤを有するダブルピニオン型の第2プラネタリギヤセットと、
    第3サンギヤ、第3キャリヤ及び第3リングギヤを有するシングルピニオン型の第3プラネタリギヤセットと、
    第4サンギヤ、第4キャリヤ及び第4リングギヤを有するシングルピニオン型の第4プラネタリギヤセットと、
    第1、第2、第3クラッチと、
    第1、第2ブレーキと、
    を備えた自動変速機であって、
    前記第1サンギヤと前記第2サンギヤとが常時連結され、
    前記第1キャリヤと前記第3キャリヤとが常時連結され、
    前記第1リングギヤと前記第4キャリヤとが常時連結され、
    前記第2キャリヤと前記第3サンギヤとが常時連結され、
    前記入力部は、前記第2リングギヤに常時連結され、
    前記出力部は、前記第1キャリヤ及び第3キャリヤに常時連結され、
    前記第1クラッチは、前記第3リングギヤと前記第4サンギヤとの間を断接し、
    前記第2クラッチは、前記第2キャリヤ及び前記第3サンギヤと前記第4サンギヤとの間を断接し、
    前記第3クラッチは、前記入力部及び前記第2リングギヤと前記第4サンギヤとの間を断接し、
    前記第1ブレーキは、前記第1サンギヤ及び前記第2サンギヤと前記変速機ケースとの間を断接し、
    前記第2ブレーキは、前記第4リングギヤと前記変速機ケースとの間を断接するように構成され、
    前記変速機ケース内において、前記第1、第2及び第3クラッチは、前記第1、第2、第3及び第4プラネタリギヤセット、これらのプラネタリギヤセットの回転要素間を連結する動力伝達部材、前記第1及び第2ブレーキの回転部材、前記入力部、並びに、前記出力部によって囲まれない非閉鎖状態で配置されていることを特徴とする自動変速機。
  2. 前記第1、第2、第3クラッチ及び第1、第2ブレーキのうち、
    前記第3クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに1速が形成され、
    前記第2クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに2速が形成され、
    前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに3速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに4速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに5速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第3クラッチが締結されたときに6速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに7速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに8速が形成され、
    前記第1クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに後退速が形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記第1、第2、第3、第4プラネタリギヤセットのうち、軸方向の最も一端側に前記第4プラネタリギヤセットが配置され、
    前記第1、第2、第3クラッチは、前記第4プラネタリギヤセットよりも軸方向の一端側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動変速機。
JP2014213057A 2014-10-17 2014-10-17 自動変速機 Expired - Fee Related JP6123770B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014213057A JP6123770B2 (ja) 2014-10-17 2014-10-17 自動変速機
US14/880,835 US9500263B2 (en) 2014-10-17 2015-10-12 Automatic transmission
CN201510659885.0A CN105526317B (zh) 2014-10-17 2015-10-14 自动变速器
DE102015013438.8A DE102015013438A1 (de) 2014-10-17 2015-10-15 Automatikgetriebe, Steuer-bzw. Regelverfahren hierfür und Computerprogrammprodukt

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014213057A JP6123770B2 (ja) 2014-10-17 2014-10-17 自動変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016080100A JP2016080100A (ja) 2016-05-16
JP6123770B2 true JP6123770B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=55958067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014213057A Expired - Fee Related JP6123770B2 (ja) 2014-10-17 2014-10-17 自動変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6123770B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2478297B (en) * 2010-03-02 2017-04-12 Gm Global Tech Operations Llc Use of a hill-hold ratio on an automatic transmission family

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016080100A (ja) 2016-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9500263B2 (en) Automatic transmission
JP6107602B2 (ja) 自動変速機
JP6036629B2 (ja) 自動変速機
JP6036642B2 (ja) 自動変速機
JP6123770B2 (ja) 自動変速機
JP6164192B2 (ja) 自動変速機
JP6090110B2 (ja) 自動変速機
JP6090109B2 (ja) 自動変速機
WO2015075878A1 (ja) 自動変速機
JP6107600B2 (ja) 自動変速機
JP6107601B2 (ja) 自動変速機
JP6164095B2 (ja) 自動変速機
JP6064849B2 (ja) 自動変速機
JP5573893B2 (ja) 自動変速機
JP6044555B2 (ja) 自動変速機
JP6201773B2 (ja) 自動変速機
JP6090117B2 (ja) 自動変速機
JP6149738B2 (ja) 自動変速機
JP6040919B2 (ja) 自動変速機
JP6090118B2 (ja) 自動変速機
JP6064850B2 (ja) 自動変速機
JP6079583B2 (ja) 自動変速機
JP6107576B2 (ja) 自動変速機
JP6107577B2 (ja) 自動変速機
JP2015068410A (ja) 自動変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6123770

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees