JP6187051B2 - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の製造方法、電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気光学装置、電気光学装置の製造方法、該電気光学装置を備えた電子機器に関する。
電気光学装置として、カラー表示を実現するためにカラーフィルターを内蔵した表示装置が知られている。カラーフィルターは表示用の画素に対応して設けられる着色層(色変換層、あるいはフィルター層とも言う)を有している。
例えば、特許文献1には、基板上において複数のデバイス形成領域を仕切るように設けられた隔壁部と、該複数のデバイス領域のそれぞれに異なる機能性材料を含む機能液を付与して積層された多層の薄膜層とを備えた薄膜デバイスが開示されている。また、該多層の薄膜層が光学的に透明な機能層と、該機能層に積層された着色層とを含むカラーフィルターであることが例示されている。
特許文献1に示されたカラーフィルターの構成によれば、着色層が光学的に透明な機能層上に積層されるので、隔壁部の高さ(厚み)と着色層の厚みとの差を機能層によって補うことができ、隔壁部と着色層との間に凹凸が生じ難く、断面形状がより平坦なカラーフィルターを提供できるとしている。また、このようなカラーフィルターは受光型の表示装置である液晶表示装置や発光型の表示装置である有機エレクトロルミネッセンス装置に適用できるとしている。
また、例えば、特許文献2には、素子基板上に形成された発光素子と、発光素子を被覆する保護層と、保護層を被覆するガスバリア層と、ガスバリア層の表面に、発光素子に対応して設けられた複数の着色層と、着色層を区分するブラックマトリクス層とを有する有機エレクトロルミネッセンス装置が開示されている。つまり、特許文献2の有機エレクトロルミネッセンス装置は、素子基板上において発光素子とカラーフィルターとが一体的に形成されたものであり、発光素子からの発光を効率よく取り出せるとしている。
特開2007−280866号公報 国際公開第10/106619号パンフレット
上記特許文献1のカラーフィルターの構成によれば、少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の着色層がそれぞれ機能層上に積層されている。したがって、色再現性や明るさ(透過率)を考慮して、赤(R)、緑(G)、青(B)の着色層のうちいずれかの厚みを他の着色層の厚みと異ならせようとすると、カラーフィルターの断面形状がねらいのとおり平坦にならないと言う課題があった。
また、上記特許文献2の有機エレクトロルミネッセンス装置では、発光素子やカラーフィルターなどが形成された素子基板と封止基板とが充填層を挟んで周辺シール層により貼り合わされている。また、上記特許文献2にはカラーフィルターの詳しい形成方法について記載がされていないが、少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の着色層をフォトリソグラフィ法により形成する場合、色材を含む感光性樹脂材料を色ごとに塗布して露光・現像・乾燥させて、各色の着色層を形成する必要がある。素子基板には発光素子としての有機エレクトロルミネッセンス素子が形成され、保護層やガスバリア層により被覆されてはいるが、カラーフィルターの形成における乾燥工程で素子基板を例えば200℃以上の高温に晒すと、有機エレクトロルミネッセンス素子の素子特性に影響を及ぼすおそれがある。したがって、乾燥温度を例えば100℃〜150℃程度に下げる必要がある。一方で、赤(R)、緑(G)、青(B)の着色層のうち最後に形成される着色層は、他の着色層に比べて乾燥工程を経る機会が少ないので、着色層の乾燥が不十分となるおそれがある。着色層の乾燥が不十分だと、前述したように素子基板と封止基板とが充填層を挟んで貼り合わされた後に、着色層から溶媒成分や水分などのガスが発生し充填層との間に気泡が生じて、表示品質を損なうおそれがあった。なお、当該ガスの発生量は、着色層の膜厚が厚い(大きい)ほど多くなると考えられる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例]本適用例に係わる電気光学装置は、基板と、前記基板上に配置された発光素子と、前記発光素子を封止する封止層と、前記封止層上において、第1領域に配置された第1着色層と、第2領域に配置され、前記第1着色層の膜厚よりも薄い膜厚の第2着色層と、前記封止層と前記第2着色層との間に配置されたスペーサー層と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、電気光学装置において例えば明るさを改善するために、第1着色層の膜厚と第2着色層の膜厚とを異ならせたとしても、スペーサー層により膜厚の差を調整することができる。つまり、封止層上における第1着色層の高さと第2着色層の高さを実質的にほぼおなじ状態とすることができるので、第1着色層と第2着色層の封止層上における高さの違いに起因する基板構造の不具合を解消し、優れた表示品質を有する電気光学装置を提供できる。上記基板構造の不具合としては、例えば、前述した特許文献2のように、発光素子や着色層が形成された基板と、封止基板とを充填層を挟んで貼り合わせる場合、封止基板と第1着色層及び第2着色層との間の間隔が異なると、充填層をむら無く配置することが難しいことが挙げられる。本適用例によれば、封止基板と第1着色層及び第2着色層との間の間隔を一定にできるので、充填層をむら無く配置することができる。
上記適用例に係わる電気光学装置において、前記封止層上において、前記第1領域と前記第2領域とを区分する隔壁を有することが好ましい。
この構成によれば、隔壁を案内部として、発光素子に対して第1着色層と第2着色層とが正確に区分される。つまり、混色などが生じ難くなり、より優れた表示品質を有する電気光学装置を提供できる。
上記適用例に係わる電気光学装置において、前記スペーサー層と前記隔壁とは、一体となっていることが好ましい。
この構成によれば、封止層に対する隔壁の接触面積を実質的に増やすことができ、隔壁の密着性を向上させることができる。
上記適用例に係わる電気光学装置において、前記スペーサー層の一部は、前記封止層と前記隔壁との間に配置されているとしてもよい。
この構成によれば、封止層に対するスペーサー層の浮きを隔壁により押さえることができる。
上記適用例に係わる電気光学装置において、前記封止層上における前記隔壁の高さは、前記第1着色層の膜厚よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、第1着色層の形成時に第1着色層で隔壁を覆っても、第1着色層の表面において隔壁の高さに起因して生ずる凹凸を抑えることができる。
上記適用例に係わる電気光学装置において、前記第1着色層は、前記第2領域を区分していることを特徴とする。
この構成によれば、第1領域と第2領域とを区分するための隔壁を不要とすることができる。つまり、より簡素な構成で優れた表示品質を有する電気光学装置を提供できる。
なお、第1着色層は、第2着色層を透過した光の波長範囲のうちの一部の波長範囲の光を透過しない構成であることが好ましい。これにより、第2着色層を透過した光が第1着色層側に漏れたとしても、混色の発生を低減できる。
[適用例]本適用例に係わる電気光学装置の製造方法は、基板上に配置された発光素子と、前記発光素子を封止する封止層と、前記封止層上に配置された第1着色層及び第2着色層と、を有する電気光学装置の製造方法であって、前記封止層上の第1領域に前記第1着色層を形成する工程と、前記封止層上の第2領域にスペーサー層を形成する工程と、前記スペーサー層に積層して、前記第1着色層の膜厚よりも膜厚が薄い第2着色層を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、電気光学装置の製造方法において例えば明るさを改善するために、膜厚を異ならせて第1着色層と第2着色層とを形成したとしても、スペーサー層により膜厚の差を調整することができる。つまり、封止層上における第1着色層の高さと第2着色層の高さを実質的にほぼおなじ状態とすることができるので、第1着色層と第2着色層の封止層上における高さの違いに起因する基板構造の不具合を解消し、優れた表示品質を有する電気光学装置の製造方法を提供できる。上記基板構造の不具合としては、例えば、前述した特許文献2のように、発光素子や着色層が形成された基板と、封止基板とを充填層を挟んで貼り合わせる場合、封止基板と第1着色層及び第2着色層との間の間隔が異なると、充填層をむら無く配置することが難しいことが挙げられる。本適用例によれば、封止基板と第1着色層及び第2着色層との間の間隔を一定にできるので、充填層をむら無く配置することができる。
上記適用例に係わる電気光学装置の製造方法において、前記封止層上に、前記第1領域と前記第2領域とを区分する隔壁を形成する工程をさらに含むことが好ましい。
この方法によれば、隔壁を案内部として、発光素子に対して第1着色層と第2着色層とを正確に区分して形成することができる。つまり、混色などが生じ難くなり、より優れた表示品質を有する電気光学装置を製造することができる。
上記適用例に係わる電気光学装置の製造方法において、前記隔壁を形成する工程は、前記スペーサー層と前記隔壁とを一体に形成することが好ましい。
この方法によれば、封止層に対する隔壁の接触面積を実質的に増やすことができ、隔壁の密着性を向上させることができる。
上記適用例に係わる電気光学装置の製造方法において、前記隔壁を形成する工程は、前記封止層上における前記隔壁の高さが、前記第1着色層の膜厚よりも小さくなるように前記隔壁を形成することが好ましい。
この方法によれば、第1着色層の形成時に第1着色層で隔壁を覆っても、第1着色層の表面において隔壁の高さに起因して生ずる凹凸を抑えることができる。
上記適用例に係わる電気光学装置の製造方法において、前記隔壁を形成する工程は、前記第1着色層を用いて前記第2領域を区分するとしてもよい。
この方法によれば、第1領域と第2領域とを区分するための隔壁の形成工程を不要とすることができる。つまり、より簡素な構成で優れた表示品質を有する電気光学装置を製造することができる。
上記適用例に係わる電気光学装置の製造方法において、前記第1着色層を形成する工程及び前記第2着色層を形成する工程は、色材を含む感光性樹脂材料を塗布して、露光・現像・乾燥することにより、前記第1着色層と前記第2着色層とをそれぞれ形成し、前記第1着色層を形成してから前記第2着色層を形成することが好ましい。
この方法によれば、第2着色層を形成するときの乾燥工程が第1着色層を形成するときの乾燥工程と同じ条件であってとしても、第2着色層の膜厚が第1着色層の膜厚よりも小さいので、十分に乾燥することができる。言い換えれば、膜厚が大きい第1着色層を先に形成することで、第1着色層の乾燥を十分に行うことができる。つまり、第1着色層や第2着色層の形成時における乾燥が不十分であることに起因するガスの発生を抑えることができる。
[適用例]本適用例に係わる電子機器は、上記適用例に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
[適用例]本適用例に係わる電子機器は、上記適用例に記載の電気光学装置の製造方法により製造された電気光学装置を備えたことを特徴とする。
これらの適用例によれば、優れた表示品質を有する電子機器を提供することができる。
第1実施形態の有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第1実施形態の有機EL装置の構成を示す概略平面図。 サブ画素の配置を示す概略平面図。 図3のA−A’線に沿ったサブ画素の構造を示す概略断面図。 (a)はサブ画素における隔壁と着色層の配置を示す概略平面図、(b)は(a)のA−A’線に沿ったカラーフィルターの要部断面図、(c)は(b)の要部拡大断面図。 (a)は変形例の隔壁と着色層の配置を示す概略平面図、(b)は(a)のA−A’線に沿ったカラーフィルターの要部断面図、(c)は(a)のC−C’線に沿った要部拡大断面図。 第1実施形態の有機EL装置の製造方法を示すフローチャート。 (a)〜(e)は第1実施形態の有機EL装置の製造方法を示す概略断面図。 (f)〜(i)は第1実施形態の有機EL装置の製造方法を示す概略断面図。 第2実施形態の有機EL装置のサブ画素の構造を示す概略断面図。 (a)は第2実施形態の有機EL装置のサブ画素における隔壁と着色層の配置を示す概略平面図、(b)は(a)のA−A’線に沿ったカラーフィルターの要部断面図、(c)は(b)の要部拡大断面図。 第2実施形態の有機EL装置200の製造方法を示すフローチャート。 図13(a)〜(f)は第2実施形態の有機EL装置の製造方法を示す概略断面図。 (g)〜(j)は第2実施形態の有機EL装置の製造方法を示す概略断面図。 電子機器としてのヘッドマウントディスプレイを示す概略図。 変形例の有機EL装置における隔壁の構成を示す概略断面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を含んでいるものとする。
(第1実施形態)
<電気光学装置>
まず、本実施形態の電気光学装置について、有機エレクトロルミネッセンス装置(以降、有機EL装置と称する)を例に挙げて、図1〜図4を参照して説明する。図1は第1実施形態の有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図、図2は第1実施形態の有機EL装置の構成を示す概略平面図、図3はサブ画素の配置を示す概略平面図、図4は図3のA−A’線に沿ったサブ画素の構造を示す概略断面図である。
図1に示すように、本実施形態の有機EL装置100は、互いに交差する複数の走査線12及び複数のデータ線13と、複数のデータ線13のそれぞれに対して並列する複数の電源線14とを有している。複数の走査線12が接続される走査線駆動回路16と、複数のデータ線13が接続されるデータ線駆動回路15とを有している。また、複数の走査線12と複数のデータ線13との各交差部に対応してマトリックス状に配置された発光画素である複数のサブ画素18を有している。
サブ画素18は、発光素子としての有機エレクトロルミネッセンス素子30(以降、有機EL素子30と称する)と、有機EL素子30の駆動を制御する画素回路20とを有している。
有機EL素子30は、陽極としての画素電極31と、陰極としての対向電極33と、画素電極31と対向電極33との間に設けられた機能層32とを有している。このような有機EL素子30は電気的にダイオードとして表記することができる。なお、詳しくは後述するが、対向電極33は複数のサブ画素18に亘る共通陰極として形成されている。
画素回路20は、スイッチング用トランジスター21と、蓄積容量22と、駆動用トランジスター23とを含んでいる。2つのトランジスター21,23は、例えばnチャネル型もしくはpチャネル型の薄膜トランジスター(TFT;Thin Film transistor)やMOSトランジスターを用いて構成することができる。
スイッチング用トランジスター21のゲートは走査線12に接続され、ソースまたはドレインのうち一方がデータ線13に接続され、ソースまたはドレインのうち他方が駆動用トランジスター23のゲートに接続されている。
駆動用トランジスター23のソースまたはドレインのうち一方が有機EL素子30の画素電極31に接続され、ソースまたはドレインのうち他方が電源線14に接続されている。駆動用トランジスター23のゲートと電源線14との間に蓄積容量22が接続されている。
走査線12が駆動されてスイッチング用トランジスター21がオン状態になると、そのときにデータ線13から供給される画像信号に基づく電位がスイッチング用トランジスター21を介して蓄積容量22に保持される。該蓄積容量22の電位すなわち駆動用トランジスター23のゲート電位に応じて、駆動用トランジスター23のオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用トランジスター23がオン状態になると、電源線14から駆動用トランジスター23を介して画素電極31と対向電極33とに挟まれた機能層32にゲート電位に応じた大きさの電流が流れる。有機EL素子30は、機能層32を流れる電流の大きさに応じて発光する。
なお、画素回路20の構成は、2つのトランジスター21,23を有することに限定されない。例えば、駆動用トランジスター23と有機EL素子30の画素電極31との間に、流れる電流を制御する電流制御用トランジスターを備えた構成としてもよい。
図2に示すように、有機EL装置100は、素子基板10を有している。素子基板10には、表示領域E0(図中、一点鎖線で表示)と、表示領域E0の外側に非表示領域E3とが設けられている。表示領域E0は、実表示領域E1(図中、二点鎖線で表示)と、実表示領域E1を囲むダミー領域E2とを有している。
実表示領域E1には、サブ画素18がマトリックス状に配置されている。サブ画素18は、前述したように発光素子としての有機EL素子30を備えており、スイッチング用トランジスター21及び駆動用トランジスター23の動作に伴って、青(B)、緑(G)、赤(R)のうちいずれかの色の発光が得られる構成となっている。
本実施形態では、同色の発光が得られるサブ画素18が第1の方向に配列し、異なる色の発光が得られるサブ画素18が第1の方向に対して交差(直交)する第2の方向に配列した、所謂ストライプ方式のサブ画素18の配置となっている。以降、上記第1の方向をY方向とし、上記第2の方向をX方向として説明する。なお、素子基板10におけるサブ画素18の配置はストライプ方式に限定されず、モザイク方式、デルタ方式であってもよい。また、青(B)、緑(G)、赤(R)に加えて、青(B)、緑(G)、赤(R)以外の色の発光が得られるサブ画素18を有していてもよい。
ダミー領域E2には、主として各サブ画素18の有機EL素子30を発光させるための周辺回路が設けられている。例えば、図2に示すように、X方向において実表示領域E1を挟んだ位置にY方向に延在して一対の走査線駆動回路16が設けられている。一対の走査線駆動回路16の間で実表示領域E1に沿った位置に検査回路17が設けられている。
素子基板10のX方向に平行な一辺部(図中の下方の辺部)に、外部駆動回路との電気的な接続を図るためのフレキシブル回路基板(FPC)43が接続されている。FPC43には、FPC43の配線を介して素子基板10側の周辺回路と接続される駆動用IC44が実装されている。駆動用IC44は前述したデータ線駆動回路15を含むものであり、素子基板10側のデータ線13や電源線14は、FPC43を介して駆動用IC44に電気的に接続されている。
表示領域E0と素子基板10の外縁との間、つまり非表示領域E3には、例えば各サブ画素18の有機EL素子30の対向電極33に電位を与えるための配線29などが形成されている。配線29は、FPC43が接続される素子基板10の辺部を除いて、表示領域E0を囲むように素子基板10に設けられている。
次に、図3を参照してサブ画素18の平面的な配置、とりわけ画素電極31の平面的な配置について説明する。図3に示すように、青(B)の発光が得られるサブ画素18B、緑(G)の発光が得られるサブ画素18G、赤(R)の発光が得られるサブ画素18RがX方向に順に配列している。同色の発光が得られるサブ画素18はY方向に隣り合って配列している。X方向に配列した3つのサブ画素18B,18G,18Rを1つの画素19として表示がなされる構成になっている。X方向におけるサブ画素18B,18G,18Rの配置ピッチは例えばおよそ5μm未満である。また、X方向に0.5μm〜1.0μmの間隔を置いてサブ画素18B,18G,18Rが配置されている。Y方向におけるサブ画素18B,18G,18Rの配置ピッチは例えばおよそ10μm未満である。
サブ画素18における画素電極31は略矩形状であって、長手方向がY方向に沿って配置されている。画素電極31を発光色に対応させて画素電極31B,31G,31Rと呼ぶこともある。各画素電極31B,31G,31Rの外縁を覆って絶縁膜27が形成されている。これによって、各画素電極31B,31G,31R上に開口部27aが形成され、開口部27a内において画素電極31B,31G,31Rのそれぞれが露出している。開口部27aの平面形状もまた略矩形状となっている。
なお、図3では、異なる色のサブ画素18B,18G,18Rの配置は、X方向において左側から青(B)、緑(G)、赤(R)の順になっているが、これに限定されるものではない。例えば、X方向において、左側から赤(R)、緑(G)、青(B)の順であってもよい。また、表示単位としての画素19は、青(B)、緑(G)、赤(R)以外の例えば黄色(Y)のサブ画素18を含んでいてもよい。
次に、図4を参照してサブ画素18B,18G,18Rの構造について説明する。図4に示すように、有機EL装置100は、本発明における基板としての基材11と、基材11上に順に形成された反射層25、透明層26、画素電極31B,31G,31R、機能層32、対向電極33を有する。対向電極33は、機能層32を挟んで各画素電極31B,31G,31Rと対向する共通の陰極である。また、対向電極33を覆う封止層34と、封止層34上に形成されたカラーフィルター37とを有する。さらに、カラーフィルター37を保護するために、透明樹脂層42を介して配置された封止基板41を有する。素子基板10は基材11からカラーフィルター37までを含むものである。なお、図4では、素子基板10における画素回路20の駆動用トランジスター23などの構成について、図示を省略した。
有機EL装置100は、機能層32から発した光がカラーフィルター37を透過して封止基板41側から取り出されるトップエミッション方式が採用されている。したがって、基材11は透明な例えばガラスなどの基板だけでなく、不透明な例えばシリコンやセラミックスなどの基板を用いることができる。封止基板41は透明な例えばガラスなどの基板である。
基材11上に形成される反射層25は、Al(アルミニウム)やAg(銀)、あるいはこれらの光反射性を有する金属の合金を用いることができる。
透明層26は、後に形成される画素電極31と反射層25との電気的な絶縁を図るものであって、例えばSiOx(酸化シリコン)などの無機絶縁膜を用いることができる。
サブ画素18B,18G,18Rに対応して、透明層26上に設けられた画素電極31B,31G,31Rは、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜からなり、互いに膜厚が異なっている。具体的には、青(B)、緑(G)、赤(R)の順に膜厚が厚く(大きく)なっている。
機能層32は白色光が得られる有機発光層を含み、サブ画素18B,18G,18Rに跨って共通に形成されている。なお、白色光は、青(B)、緑(G)、赤(R)の発光が得られる有機発光層を組み合わせることにより実現できる。また、青(B)と黄(Y)の発光が得られる有機発光層を組み合わせても擬似白色光を得ることができる。
機能層32を覆う対向電極33は、例えばMgAg(マグネシウム銀)合金からなり、光透過性と光反射性とを兼ね備えるように膜厚が制御されている。
封止層34は、対向電極33側から第1封止層34a、平坦化層34b、第2封止層34cが順に積層された構造となっている。
第1封止層34aと第2封止層34cとは、無機材料を用いて形成されている。無機材料としては、水分や酸素などを通し難い、例えばSiOx(酸化シリコン)、SiNx(窒化シリコン)、SiOxNy(酸窒化シリコン)、AlxOy(酸化アルミニウム)などが挙げられる。第1封止層34a及び第2封止層34cを形成する方法としては真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッター法、CVD法などが挙げられる。有機EL素子30に熱などのダメージを与え難い点で、真空蒸着法やイオンプレーティング法を採用することが望ましい。第1封止層34a及び第2封止層34cの膜厚は、成膜時にクラックなどが生じ難く、且つ透明性が得られるように、50nm〜1000nm、好ましくは200nm〜400nmとなっている。
平坦化層34bは、透明性を有し、例えば、熱または紫外線硬化型のエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂のいずれかの樹脂材料を用いて形成することができる。また、塗布型の無機材料(酸化シリコンなど)を用いて形成してもよい。平坦化層34bは、複数の有機EL素子30を覆った第1封止層34aに積層して形成されている。第1封止層34aの表面は、厚みが異なる画素電極31B,31G,31Rの影響を受けて凹凸が生ずるので、該凹凸を緩和するため、1μm〜5μmの膜厚で平坦化層34bを形成することが好ましい。これによって、封止層34上に形成されるカラーフィルター37が該凹凸の影響を受け難くなる。
平坦化層34bを覆う第2封止層34cは、前述した無機材料を用いて形成されている。
カラーフィルター37は、封止層34の上に、フォトリソグラフィ法で形成された青(B)、緑(G)、赤(R)の着色層37B,37G,37Rを含んで構成されている。着色層37B,37G,37Rは、サブ画素18B,18G,18Rに対応して形成される。3つの着色層37B,37G,37Rのうち、着色層37Bの膜厚は着色層37G,37Rの膜厚よりも薄い(小さい)。具体的には、着色層37Bの膜厚はおよそ1.2μm〜1.5μm、着色層37G,37Rの膜厚はおよそ1.5μm〜2.0μmである。
また、封止層34上において、異なる色のサブ画素18B,18G,18Rの着色層37B,37G,37Rの間に光透過性の隔壁36が設けられている。封止層34上における隔壁36の高さは、着色層37G,37Rの膜厚よりも低い(小さい)。具体的には、封止層34上における隔壁36の高さはおよそ1.0μm〜1.2μmである。
隔壁36の構成について、詳しくは後述するが、封止層34上において隔壁36間に各着色層37B,37G,37Rが形成されると共に、隔壁36は着色層37B,37G,37Rのいずれかにより覆われた状態となっている。これにより、封止層34上におけるカラーフィルター37の表面の凹凸が小さくなっている。
さらに、膜厚が他の着色層37G,37Rよりも薄い(小さい)着色層37Bと封止層34(第2封止層34c)との間にスペーサー層35が設けられている。スペーサー層35の膜厚はおよそ0.3μm〜0.5μmである。詳しくは後述するが、本実施形態では、スペーサー層35と隔壁36とが一体に形成されている。すなわち、スペーサー層35は隔壁36と同様に光透過性を有している。着色層37Gまたは着色層37Rが本発明の第1着色層の一例であり、着色層37Bが本発明の第2着色層の一例である。
なお、隔壁36の高さは、1.0μm〜1.2μmであることに限定されず、例えば、0.5μm〜3.0μmとしてもよい。着色層37B,37G,37Rのいずれかにより隔壁36が覆われていればよいので、スペーサー層35及び着色層37B,37G,37Rの膜厚との関係で、隔壁36の高さが決まる。
本実施形態では、着色層37Bの膜厚を着色層37G,37Rの膜厚よりも薄く(小さく)することで、着色層37Bにおける光の透過率を向上させて、より明るい表示品質を実現している。また、封止層34(第2封止層34c)と着色層37Bとの間に光透過性のスペーサー層35を配置し、スペーサー層35に膜厚が他に比べて薄い(小さい)着色層37Bを積層することにより、封止層34(第2封止層34c)上における着色層37Bの実質的な高さを他の着色層37G,37Rの高さとほぼ合わせている。つまり、他の着色層37G,37Rよりも膜厚が薄い(小さい)着色層37Bを設けても、カラーフィルター37の表面に凹凸が生じ難い構造となっている。
本実施形態におけるカラーフィルター37は、着色層37B,37G,37Rに加えて、スペーサー層35と隔壁36とを含むものである。
本実施形態の有機EL装置100は、反射層25と対向電極33との間で光共振器が構成されている。サブ画素18B,18G,18Rごとの画素電極31B,31G,31Rの膜厚が異なることにより、それぞれの光共振器における光学的な距離が異なっている。これにより、サブ画素18B,18G,18Rのそれぞれにおいて各色に対応した共振波長の光が得られる構成となっている。
なお、光共振器における光学的な距離の調整方法は、これに限定されず、例えばサブ画素18B,18G,18Rごとに、基材11上における透明層26の膜厚を異ならせてもよい。あるいは、サブ画素18B,18G,18Rごとに、基材11上における透明層26を屈折率が異なる材料により構成してもよい。
各サブ画素18B,18G,18Rの光共振器から発せられた共振光は、各着色層37B,37G,37Rを透過して透明な封止基板41側から射出される。カラーフィルター37が封止層34上に形成されているため、カラーフィルター37が封止基板41側に形成される場合に比べて、サブ画素18B,18G,18R間での光漏れによる混色が低減される。このようなサブ画素18B,18G,18Rの構造は、サブ画素18B,18G,18Rの平面的な大きさが小さくなる、つまり高精細になるほど混色を効果的に低減できる。
なお、青(B)、緑(G)、赤(R)以外の色のサブ画素18を有する場合、カラーフィルター37は、着色層37B,37G,37R以外の色の着色層を含んで構成される。
次に、封止層34上における隔壁36と着色層37B,37G,37Rとの関係について、図5及び図6を参照して説明する。図5(a)はサブ画素における隔壁と着色層の配置を示す概略平面図、図5(b)は図5(a)のA−A’線に沿ったカラーフィルターの要部断面図、図5(c)は図5(b)の要部拡大断面図である。図6(a)は変形例の隔壁と着色層の配置を示す概略平面図、図6(b)は図6(a)のA−A’線に沿ったカラーフィルターの要部断面図、図6(c)は図6(a)のC−C’線に沿った要部拡大断面図である。
図5(a)に示すように、本実施形態の有機EL装置100のカラーフィルター37は、Y方向に同色の着色層が延在して配置されている。つまり、青(B)の着色層37Bは、Y方向に配列する複数のサブ画素18B(画素電極31B)に跨ってストライプ状に配置されている。同様に、緑(G)の着色層37Gは、Y方向に配列する複数のサブ画素18G(画素電極31G)に跨ってストライプ状に配置されている。赤(R)の着色層37Rは、Y方向に配列する複数のサブ画素18R(画素電極31R)に跨ってストライプ状に配置されている。各着色層37B,37G,37Rの境は、X方向に配列する隣り合うサブ画素18の画素電極31の間に位置している。
すなわち、着色層37Gまたは着色層37RがY方向に沿ってストライプ状に設けられた領域が本発明の第1領域に相当するものであり、着色層37BがY方向に沿ってストライプ状に設けられた領域が本発明の第2領域に相当するものである。
図5(b)に示すように、封止層34上において、異なる色の着色層37B,37G,37Rの間には、隔壁36が配置されている。したがって、封止層34上において隔壁36もY方向に延在するようにストライプ状(スジ状)に配置されている。つまり、隔壁36は、着色層37B,37G,37Rのそれぞれが配置される領域を区分するように封止層34上に設けられている。
図5(a)のA−A’線に沿って切った隔壁36の断面形状は、台形であって、隔壁36の底面は、図5(a)に示すように、隣り合うサブ画素18の画素電極31間に位置している。
なお、各画素電極31の外縁は、絶縁膜27により被覆され、絶縁膜27に設けられた開口部27aにおいて画素電極31は機能層32と接している。サブ画素18において開口部27aが実質的に発光に寄与する領域であるため、隔壁36の底面が開口部27a以外の画素電極31と重なるように隔壁36を形成してもよい。
本実施形態において、光透過性のスペーサー層35及び隔壁36は、着色材料(色材)を含まない感光性樹脂材料を用いてフォトリソグラフィ法で形成されている。すなわち、スペーサー層35及び隔壁36の主材料は同じである。封止層34上における隔壁36の幅は例えばおよそ0.5μm〜1.0μm(好ましくは底面の幅が0.7μm、頭頂部36aの幅が0.5μm)、高さは前述したようにおよそ1.0〜1.2μmである。隔壁36の高さは、着色層37G,37Rの平均膜厚tよりも低く(小さく)、平均膜厚tの1/2以上であることが好ましい。
図5(c)に示すように、例えば、本実施形態のスペーサー層35の平均膜厚tsはおよそ0.3μm、着色層37Bの平均膜厚tbはおよそ1.2μm、着色層37Gの平均膜厚tgはおよそ1.6μm、着色層37Rの平均膜厚trはおよそ2.0μmである。これは、各色の着色層における視感度及び透過率(明るさ)を考慮して、着色層37B,37G,37Rの膜厚を異ならせたものである。特に、視感度が低い青色の着色層37Bの膜厚を着色層37Gや着色層37Rよりも薄く(小さく)することで、着色層37Bの光の透過率を改善し、表示における明るさの向上が図られている。
なお、ここでは、スペーサー層35、着色層37B,37G,37Rのそれぞれの膜厚を平均膜厚として示したが、例えば、サブ画素18B,18G,18Rのそれぞれにおける平面視の中央部分における各層の膜厚を代表的な膜厚として用いてもよい。
スペーサー層35及び隔壁36の形成方法は、詳しくは後述するが、色材を含まない感光性樹脂材料を塗布して、フォトリソグラフィ法により露光・現像・乾燥することにより、スペーサー層35と隔壁36とを一体に形成される。スペーサー層35は、サブ画素18Bに対応して形成される。
着色層37B,37G,37Rの形成方法は、詳しくは後述するが、サブ画素18Gでは、X方向において向かい合う隔壁36間を埋めると共に、隔壁36の頭頂部36aの少なくとも一部を覆うように着色層37Gが形成される。着色層37Gに隣り合う着色層37Bは、スペーサー層35の表面及び隔壁36の側壁に接すると共に、着色層37Bの一方の縁部が隔壁36の頭頂部36aを覆った着色層37Gの縁部と重なるように形成される。同様に、着色層37Gに隣り合う着色層37Rは、隔壁36の側壁に接すると共に、着色層37Rの一方の縁部が隔壁36の頭頂部36aを覆った着色層37Gの縁部と重なるように形成される。つまり、着色層37Gは、封止層34と、隔壁36の頭頂部36a及び側壁と、着色層37Bの縁部及び着色層37Rの縁部と接するように形成される。
着色層37Bは、スペーサー層35の表面及び隔壁36の側壁と接して形成されるので、他の着色層37G,37Rよりも隔壁36に対する密着性が向上する。
(隔壁の変形例)
隔壁36は、図5(a)に示すようにY方向に延在したストライプ状に配置されることに限定されない。例えば、図6(a)に示すように、各サブ画素18の画素電極31における開口部27aを囲むように、X方向とY方向とに延在して格子状に配置されていてもよい。したがって、図6(b)に示すように、X方向では、隔壁36を覆うようにして隔壁36間に着色層37B,37G,37Rがそれぞれ充填される。また、図6(c)に示すように、Y方向において同色のサブ画素18R間に位置する隔壁36は、頭頂部36aを含めて、サブ画素18Rに対応する着色層37Rによって覆われる。このようにすれば、前述したストライプ状の隔壁36間に形成された着色層37Rに対して、変形例の着色層37Rの方が隔壁36に接触する面積が増えるので、着色層37Rの隔壁36に対する密着性が向上する。緑(G)の着色層37Gにおいても同様に隔壁36に対する密着性が向上する。
<有機EL装置の製造方法>
次に、本実施形態の有機EL装置100の製造方法について、図7〜図9を参照して説明する。図7は第1実施形態の有機EL装置の製造方法を示すフローチャート、図8(a)〜(e)及び図9(f)〜(i)は第1実施形態の有機EL装置の製造方法を示す概略断面図である。
本実施形態の電気光学装置の製造方法としての有機EL装置100の製造方法は、隔壁/スペーサー層形成工程(ステップS1)と、G着色層形成工程(ステップS2)と、R着色層形成工程(ステップS3)と、B着色層形成工程(ステップS4)と、素子基板/封止基板貼り合わせ工程(ステップS5)と、を備えている。なお、素子基板10において、走査線12、データ線13、電源線14などの配線、画素回路20を構成するところのスイッチング用トランジスター21、駆動用トランジスター23、蓄積容量22、及び有機EL素子30、封止層34の形成方法は、公知の方法を適用することができる。ここでは、発明の特徴部分となるスペーサー層35及び隔壁36の形成工程以降について詳しく説明する。また、図8(a)〜(e)及び図9(f)〜(i)では、素子基板10の基材11上における画素回路20の上記各構成の図示を省略している。
図7のステップS1では、封止層34上にスペーサー層35及び隔壁36を形成する。具体的には、まず、例えばポジ型の感光性樹脂材料を、例えばスピンコート法などの塗布方法により塗布して乾燥することにより、図8(a)に示すように、封止層34を覆う感光性樹脂層35aを形成する。感光性樹脂層35aの膜厚は例えば1.0μm〜1.2μmである。
続いて、図8(b)に示すように、ハーフトーンマスク50を用いて感光性樹脂層35aを露光する。ハーフトーンマスク50は、隔壁36が形成される領域に対応して設けられた遮光部51と、スペーサー層35が形成される領域(本発明における第2領域に相当)に対応して設けられた半透過部52とを有している。半透過部52は所定の間隔をおいて配置された一対の遮光部51の間に設けられている。
そして、露光された感光性樹脂層35aを現像・乾燥することにより、図8(c)に示すように、感光性樹脂層35aにおいて、所定の露光量で露光された部分は、現像液に溶解して消失し、遮光部51によって光が遮光された部分に隔壁36が形成される。また、半透過部52によって露光量が上記所定の露光量よりも減ぜられた感光性樹脂層35aの部分は、現像液に溶解して減膜して、スペーサー層35が形成される。半透過部52は遮光部51と繋がっているので、スペーサー層35と隔壁36とが一体に形成される。なお、スペーサー層35の膜厚がねらいの膜厚となるように、露光量やハーフトーンマスク50における半透過部52の光の透過性が調整される。スペーサー層35の膜厚は例えばおよそ0.3μmである。
塗布された感光性樹脂材料の乾燥は、プリベークと呼ばれている。また、露光された感光性樹脂層35aを現像した後の乾燥は、ポストベークとよばれている。このようなプリベークやポストベークを含む乾燥工程は、基材11上に先に形成された有機EL素子30の熱による素子特性の劣化を考慮して、100℃〜150℃の範囲内で設定されている。そして、ステップS2へ進む。
図7のステップS2では、緑(G)の着色層37Gを形成する。具体的には、まず、緑色の色材を含む例えばネガ型の感光性樹脂材料を、例えばスピンコート法などの塗布方法により塗布して乾燥することにより、図8(d)に示すように、スペーサー層35及び隔壁36並びに封止層34を覆う感光性樹脂層60Gを形成する。感光性樹脂層60Gの膜厚は例えば1.6μmである。続いて、感光性樹脂層60Gをフォトリソグラフィ法により露光・現像・乾燥することにより、図8(e)に示すように、スペーサー層35が設けられていない隔壁36の間を埋めた着色層37Gを形成する。そして、ステップS3へ進む。
図7のステップS3では、赤(R)の着色層37Rを形成する。具体的には、まず、赤色の色材を含む例えばネガ型の感光性樹脂材料を、例えばスピンコート法などの塗布方法により塗布して乾燥することにより、図9(f)に示すように、スペーサー層35、隔壁36、封止層34、着色層37Gのそれぞれを覆う感光性樹脂層60Rを形成する。感光性樹脂層60Rの膜厚は例えば2.0μmである。続いて、感光性樹脂層60Rをフォトリソグラフィ法により露光・現像・乾燥することにより、図9(g)に示すように、着色層37Gの隣であって、スペーサー層35が設けられていない隔壁36の間を埋めた着色層37Rを形成する。そして、ステップS4へ進む。
図7のステップS4では、青(B)の着色層37Bを形成する。具体的には、まず、青色の色材を含む例えばネガ型の感光性樹脂材料を、例えばスピンコート法などの塗布方法により塗布して乾燥することにより、図9(h)に示すように、スペーサー層35、隔壁36、着色層37G、着色層37Rのそれぞれを覆う感光性樹脂層60Bを形成する。感光性樹脂層60Bの膜厚は例えば1.2μmである。続いて、感光性樹脂層60Bをフォトリソグラフィ法により露光・現像・乾燥することにより、図9(i)に示すように、スペーサー層35が設けられている隔壁36の間を埋めた着色層37Bを形成する。つまり、スペーサー層35に積層して着色層37Bを形成する。これにより封止層34上にカラーフィルター37が形成された素子基板10ができあがる。そして、ステップS5へ進む。
図7のステップS5では、カラーフィルター37が形成された素子基板10と封止基板41とを貼り合わせる。具体的には、まず、素子基板10のカラーフィルター37上に、例えば熱硬化型または紫外線硬化型のアクリル系樹脂やエポキシ系樹脂などの透明樹脂材料を印刷法や吐出法などにより塗布する。そして、塗布された透明樹脂材料に封止基板41を押し当てて、素子基板10と封止基板41との間に挟まれてできた透明樹脂層42を硬化させる。これにより、図4に示すように有機EL装置100の有機ELパネルができあがる。できあがった有機ELパネルの端子部に駆動用IC44が実装されたFPC43を電気的に接続すれば、有機EL装置100ができあがる(図2参照)。
なお、基材11上に有機EL素子30を形成した後に行われる各種の層の形成における乾燥工程は、前述したように、有機EL素子30の素子特性に影響を及ぼさないように、例えば100℃〜150℃の範囲内で行われる。
上記第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)有機EL装置100及びその製造方法によれば、サブ画素18B,18G,18Rにおいて、各有機EL素子30を覆う封止層34上にカラーフィルター37が形成される。カラーフィルター37は、サブ画素18B,18G,18Rに対応した着色層37B,37G,37Rを有し、着色層37Bは、他の着色層37G,37Rよりも膜厚が薄く(小さく)形成される。また、着色層37Bと他の着色層37G,37Rとの膜厚の差を補うように、封止層34と着色層37Bとの間に光透過性のスペーサー層35が形成される。したがって、封止層34上におけるカラーフィルター37の表面は凹凸が少ないほぼ平坦な状態となる。カラーフィルター37は、着色層37Bの膜厚が他の着色層37G,37Rよりも薄く(小さく)なるように形成されているので、このようなカラーフィルター37が形成された素子基板10を備える有機EL装置100は、明るく見栄えのよい表示を行なうことができる。
明るく見栄えのよい表示を行なうために、視感度が他の着色層37G,37Rよりも低い青の着色層37Bの形成領域を他の着色層37G,37Rよりも広く(大きく)する方法、つまり、実質的な青のサブ画素18Bの発光領域を他のサブ画素18G,18Rよりも広く(大きく)する方法が考えられる。しかしながら、上記有機EL装置100では、前述したように各サブ画素18B,18G,18Rの大きさが、X方向において5μm以下、Y方向において10μm以下の微細な構成であるため、サブ画素18Bだけを大きくすると他のサブ画素18G,18Rの輝度が低下して、ホワイトバランスが崩れるおそれがある。したがって、上記第1実施形態のように、サブ画素18B,18G,18Rの大きさを同じにして、着色層37Bの膜厚を薄く(小さく)し、封止層34との間にスペーサー層35を配置することは、上記有機EL装置100のようなマイクロディスプレイにおいて明るく見栄えがよい表示を実現するために有効な手段である。
(2)着色層37Bが形成される領域(本発明の第2領域)と着色層37Gまたは着色層37Rが形成される領域(本発明の第1領域)とを区分する隔壁36が封止層34上に形成されている。また、隔壁36は、平面視で、サブ画素18B,18G,18Rの各画素電極31B,31G,31Rの間に形成される。したがって、隔壁36を案内部として各着色層37B,37G,37Rを形成すると、平面視で各画素電極31B,31G,31Rに対して精度よく対応する着色層37B,37G,37Rのそれぞれを配置することができる。ゆえに、着色層37B,37G,37Rの位置ズレが低減され、優れた表示品質の有機EL装置100を提供または製造することができる。
また、封止層34上における隔壁36の高さは、着色層37B,37G,37Rの膜厚よりも小さい。したがって、隔壁36を覆うように着色層37B,37G,37Rのいずれかを形成しても、カラーフィルター37の表面に生ずる凹凸を小さくすることができる。
(3)スペーサー層35は、隔壁36を形成する工程において、隔壁36と一体に形成される。したがって、スペーサー層35を別途形成する必要がなく、有機EL装置100を効率的に製造することができる。また、スペーサー層35を隔壁36と一体に形成することにより、封止層34に対する隔壁36の実質的な接触面積を増やすことができるので、封止層34に対する隔壁36の密着性、惹いては着色層37B,37G,37Rの密着性を向上させることができる。すなわち、高い信頼性を有する有機EL装置100を提供または製造することができる。
(4)着色層37B,37G,37Rのうち、最も膜厚が薄い(小さい)着色層37Bが最後に形成されるので、カラーフィルター37の形成における乾燥工程を経る機会が少なくても、着色層37Bを十分に乾燥させることができる。言い換えれば、膜厚が厚い(大きい)着色層37G,37Rが形成されてから、膜厚が薄い(小さい)着色層37Bを形成するので、各着色層37B,37G,37Rを十分に乾燥させることができる。したがって、各着色層37B,37G,37Rの乾燥が不十分なことに起因するガスの発生が抑制されるので、素子基板10と封止基板41とを貼り合わせた後に、当該ガスによって透明樹脂層42に気泡が生ずる不具合を低減することができる。ゆえに、高い信頼性を有する有機EL装置100を製造することができる。
なお、上記第1実施形態では、スペーサー層35と隔壁36とを一体に形成したが、これに限定されず、スペーサー層35を先に形成してからスペーサー層35の一部と重なるように隔壁36を形成してもよい。これによれば、封止層34とスペーサー層35との密着性の不足からスペーサー層35の一部が浮くことを隔壁36によって抑えられる。
(第2実施形態)
<他の電気光学装置>
次に、第2実施形態の電気光学装置について、有機EL装置の他の例を挙げて、図10及び図11を参照して説明する。図10は第2実施形態の有機EL装置のサブ画素の構造を示す概略断面図、図11(a)は第2実施形態の有機EL装置のサブ画素における隔壁と着色層の配置を示す概略平面図、図11(b)は図11(a)のA−A’線に沿ったカラーフィルターの要部断面図、図11(c)は図11(b)の要部拡大断面図である。
本実施形態の電気光学装置としての有機EL装置は、第1実施形態の有機EL装置100に対して隔壁36に相当する部分の構成を異ならせたものである。図10は第1実施形態の図4に対応するものであり、図11は第1実施形態の図5に対応するものである。したがって、第1実施形態の有機EL装置100と同じ構成には、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態の電気光学装置としての有機EL装置200は、青(B)、緑(G)、赤(R)のサブ画素18B,18G,18Rごとに設けられた有機EL素子30を有する素子基板10と封止基板41とが透明樹脂層42を挟んで貼り合わされたものである。
素子基板10は、基材11と、基材11上順に形成された反射層25、透明層26、画素電極31B,31G,31R、機能層32、対向電極33を有する。対向電極33は、機能層32を挟んで各画素電極31B,31G,31Rと対向する共通の陰極であり、光透過性と光反射性とを兼ね備えている。また、対向電極33を覆う封止層34と、封止層34上に形成されたカラーフィルター37とを有する。
サブ画素18B,18G,18Rのそれぞれにおいて、機能層32から発した光が反射層25と対向電極33との間で反射して共振し、共振波長の光の強度が強められる光共振器が取り入れられている。光共振器における共振波長は、サブ画素18B,18G,18Rのそれぞれにおける反射層25と対向電極33との間の光学的な距離によって決まる。本実施形態では、第1実施形態の有機EL装置100と同様に、画素電極31B,31G,31Rの膜厚を異ならせることにより、サブ画素18B,18G,18Rのそれぞれにおいて所望の共振波長の光を取り出すことができる構造となっている。すなわち、有機EL装置200は、トップエミッション型であって、サブ画素18B,18G,18Rのそれぞれにおいて光共振器から発した光が対応するカラーフィルター37を透過して封止基板41側から表示光として射出される。
カラーフィルター37は、青(B)、緑(G)、赤(R)に対応した着色層37B,37G,37Rを有している。着色層37Bの膜厚は他の着色層37G,37Rよりも薄い(小さい)。封止層34と着色層37Bとの間には、着色層37Bの膜厚と他の着色層37G,37Rの膜厚との差を補う光透過性のスペーサー層35が形成されている。
また、着色層37B及び着色層37Gは、着色層37Rと隔壁36rとにより色ごとに区分されている。隔壁36rは着色層37Rと同時に形成されたものである。また、隔壁として機能する着色層37R及び隔壁36rは、着色層37Bが積層されるスペーサー層35の一部(外縁)と重なって配置されている。つまり、第1実施形態において各着色層37B,37G,37Rを色ごとに区分する隔壁36が色材を含まない感光性樹脂材料を用いて形成されているのに対して、本実施形態では、着色層37Rを構成する赤色(R)の色材を含む感光性樹脂材料を用いて隔壁36rが形成されている。
次に、図11を参照して、本実施形態のカラーフィルター37における着色層37B,37G,37Rの配置と構造について、さらに詳しく説明する。
図11(a)に示すように、本実施形態の有機EL装置200のカラーフィルター37は、Y方向に同色の着色層が延在して配置されている。つまり、青(B)の着色層37Bは、Y方向に配列する複数のサブ画素18B(画素電極31B)に跨ってストライプ状に配置されている。同様に、緑(G)の着色層37Gは、Y方向に配列する複数のサブ画素18G(画素電極31G)に跨ってストライプ状に配置されている。赤(R)の着色層37Rは、Y方向に配列する複数のサブ画素18R(画素電極31R)に跨ってストライプ状に配置されている。各着色層37B,37G,37Rの境は、X方向に配列する隣り合うサブ画素18の画素電極31の間に位置している。また、隔壁36rは、X方向において隣り合う着色層37Bと着色層37Gとの間に、Y方向に延在するようにストライプ状(スジ状)に配置されている。
図11(b)に示すように、封止層34上において、異なる色の着色層37B,37Gの間には、隔壁36rが配置されている。X方向において、着色層37Bと着色層37Rとは互いに接している。また、着色層37Gと着色層37Rとは互いに接している。言い換えれば、着色層37Bと着色層37Rとの間、及び着色層37Gと着色層37Rとの間には、異なる色の着色層を区分するための隔壁は存在していない。
図11(a)のA−A’線に沿って切った隔壁36rの断面形状は、台形であって、隔壁36rの底面は、X方向に隣り合う、サブ画素18Bの画素電極31Bとサブ画素18Gの画素電極31Gとの間に位置している。
なお、各画素電極31の外縁は、絶縁膜27により被覆され、絶縁膜27に設けられた開口部27aにおいて画素電極31は機能層32と接している。サブ画素18において開口部27aが実質的に発光に寄与する領域であるため、隔壁36rの底面が開口部27a以外の画素電極31B,31Gの一部と重なるように隔壁36rを形成してもよい。
本実施形態において、隔壁36rは、赤色(R)の色材を含む感光性樹脂材料を用いてフォトリソグラフィ法で形成されている。封止層34上における隔壁36rの幅は例えばおよそ0.5μm〜1.0μm(好ましくは底面の幅が0.7μm、頭頂部の幅が0.5μm)である。隔壁36rの封止層34上における高さは、着色層37Rの平均膜厚とほぼ同じである。
図11(c)に示すように、例えば、本実施形態のスペーサー層35の平均膜厚tsはおよそ0.3μm、着色層37Bの平均膜厚tbはおよそ1.2μm、着色層37Gの平均膜厚tgはおよそ2.0μm、着色層37Rの平均膜厚trはおよそ1.6μmである。これは、第1実施形態と同様に、各色の着色層における視感度及び透過率(明るさ)を考慮して、着色層37B,37G,37Rの膜厚を異ならせたものである。特に、視感度が低い青色の着色層37Bや赤色の着色層37Rの膜厚を着色層37Gよりも薄く(小さく)することで、着色層37Bや着色層37Rの光の透過率を改善し、より明るい表示が得られるように図られている。
なお、スペーサー層35、着色層37B,37G,37Rのそれぞれの膜厚の定義の仕方は、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態におけるカラーフィルター37の詳しい形成方法については、後述するが、着色層37B,37G,37Rは、着色層37R、着色層37G、着色層37Bの順に形成されている。具体的には、図11(c)に示すように、着色層37Gは、着色層37Rと隔壁36rとの間に充填され、着色層37GのX方向における外縁が着色層37Rと、隔壁36rの頭頂部とに重なるように形成されている。着色層37Bは、着色層37Rと隔壁36rとの間においてスペーサー層35上に充填され、着色層37BのX方向における外縁が着色層37Rと、隔壁36rの頭頂部を覆う着色層37Gとに重なるように形成されている。
<他の有機EL装置の製造方法>
次に、第2実施形態の電気光学装置の製造方法としての有機EL装置200の製造方法について、図12〜図14を参照して説明する。図12は第2実施形態の有機EL装置200の製造方法を示すフローチャート、図13(a)〜(f)及び図14(g)〜(j)は第2実施形態の有機EL装置の製造方法を示す概略断面図である。なお、図13及び図14は、本発明の特徴部分である、スペーサー層35及びカラーフィルター37の形成方法を示すものであり、素子基板10の基材11上に形成される画素回路20、反射層25、透明層26、有機EL素子30の各構成の図示を省略している。
図12に示すように、本実施形態の有機EL装置200の製造方法は、スペーサー層形成工程(ステップS11)と、R着色層/隔壁形成工程(ステップS12)と、G着色層形成工程(ステップS13)と、B着色層形成工程(ステップS14)と、素子基板/封止基板貼り合わせ工程(ステップS15)とを備えている。
図12のステップS11では、スペーサー層35を形成する。具体的には、まず、図13(a)に示すように、例えばポジ型の感光性樹脂材料を、例えばスピンコート法などの塗布方法により塗布して乾燥することにより、封止層34を覆う感光性樹脂層35aを形成する。感光性樹脂層35aの膜厚は例えば0.3μmである。
続いて、図13(b)に示すように、フォトマスク55を用いて感光性樹脂層35aを露光する。フォトマスク55は、スペーサー層35が形成される領域(本発明における第2領域に相当)に対応して設けられた遮光部56を有している。
そして、露光された感光性樹脂層35aを現像することにより、図13(c)に示すように、感光性樹脂層35aにおいて、所定の露光量で露光された部分は、現像液に溶解して消失し、遮光部56によって光が遮光された部分にスペーサー層35が形成される。なお、スペーサー層35の膜厚は、前駆体である感光性樹脂層35aの膜厚とほぼ同じである。そして、ステップS12へ進む。
図12のステップS12では、着色層37Rと隔壁36rとを形成する。具体的には、まず、図13(d)に示すように、赤色の色材を含む例えばネガ型の感光性樹脂材料を、例えばスピンコート法などの塗布方法により塗布して乾燥することにより、スペーサー層35及び封止層34を覆う感光性樹脂層60Rを形成する。感光性樹脂層60Rの膜厚は例えば1.6μmである。
続いて、図13(e)に示すように、感光性樹脂層60Rをフォトマスク70を用いて露光する。フォトマスク70は、着色層37Bが形成される領域(本発明の第2領域)に対応して設けられた第1遮光部71と、着色層37Gが形成される領域に対応して設けられた第2遮光部72とを有している。また、第1遮光部71と第2遮光部72とは、隣り合ってそれぞれストライプ状に設けられている。フォトマスク70は、第1遮光部71と第2遮光部72との間に、隔壁36rが形成される領域に対応した第1の隙間73と、着色層37Rが形成される領域に対応した第2の隙間74とを有している。
このようなフォトマスク70を用いて露光された感光性樹脂層60Rを現像して乾燥すると、図13(f)に示すように、第1遮光部71及び第2遮光部72によって露光光が遮光された部分は現像液に溶解して消失し、第1の隙間73を介して露光された感光性樹脂層60Rの部分は現像液に溶けずに残って隔壁36rが形成される。また、第2の隙間74を介して露光された感光性樹脂層60Rの部分は現像液に溶けずに残って着色層37Rが形成される。また、隔壁36r及び着色層37Rはスペーサー層35の外縁と重なるように形成される。そして、ステップS13へ進む。
図12のステップS13では、着色層37Gを形成する。具体的には、まず、緑色の色材を含む例えばネガ型の感光性樹脂材料を、例えばスピンコート法などの塗布方法により塗布して乾燥することにより、図14(g)に示すように、封止層34、スペーサー層35、隔壁36r、着色層37Rを覆う感光性樹脂層60Gを形成する。感光性樹脂層60Gの膜厚は例えば2.0μmである。続いて、感光性樹脂層60Gをフォトリソグラフィ法により露光・現像・乾燥することにより、図14(h)に示すように、スペーサー層35が設けられていない隔壁36rと着色層37Rとの間を埋めた着色層37Gを形成する。そして、ステップS14へ進む。
図12のステップS14では、着色層37Bを形成する。具体的には、まず、青色の色材を含む例えばネガ型の感光性樹脂材料を、例えばスピンコート法などの塗布方法により塗布して乾燥することにより、図14(i)に示すように、スペーサー層35、隔壁36r、着色層37G、着色層37Rのそれぞれを覆う感光性樹脂層60Bを形成する。感光性樹脂層60Bの膜厚は例えば1.2μmである。続いて、感光性樹脂層60Bをフォトリソグラフィ法により露光・現像・乾燥することにより、図14(j)に示すように、スペーサー層35が設けられている隔壁36rと着色層37Rとの間を埋めた着色層37Bを形成する。つまり、スペーサー層35に積層して着色層37Bを形成する。これにより封止層34上にカラーフィルター37が形成された素子基板10ができあがる。そして、ステップS15へ進む。
図12のステップS15では、カラーフィルター37が形成された素子基板10と封止基板41とを貼り合わせる。具体的には、まず、素子基板10のカラーフィルター37上に、例えば熱硬化型または紫外線硬化型のアクリル系樹脂やエポキシ系樹脂などの透明樹脂材料を印刷法や吐出法などにより塗布する。そして、塗布された透明樹脂材料に封止基板41を押し当てて、素子基板10と封止基板41との間に挟まれてできた透明樹脂層42を硬化させる。これにより、図10に示すように有機EL装置200の有機ELパネルができあがる。できあがった有機ELパネルの端子部に、第1実施形態と同様に、駆動用IC44が実装されたFPC43を電気的に接続すれば、有機EL装置200ができあがる。
上記第2実施形態によれば、上記第1実施形態の効果(1)及び(4)と同様な効果が得られると共に、以下の効果が得られる。
(5)有機EL装置200とその製造方法によれば、スペーサー層形成工程(ステップS11)では、スペーサー層35は封止層34上に単独に形成される。したがって、第1実施形態のように、ハーフトーンマスク50を用いて階調露光してスペーサー層35と隔壁36とを一体に形成する場合に比べて、膜厚の精度がよいスペーサー層35を形成できる。
さらに、スペーサー層35の外縁と重なるように隔壁36rや着色層37Rが形成されるので、封止層34とスペーサー層35との密着性の不足に起因して、封止層34上においてスペーサー層35が外縁側から剥がれるような不具合を低減することができる。
(6)着色層37B及び着色層37Gは、R着色層/隔壁形成工程(ステップS12)において形成された着色層37Rと隔壁36rとにより色ごとに区分されている。第1実施形態のように、色材を含まない感光性樹脂材料を用いて形成された隔壁36によって着色層37B,37G,37Rを色ごとに区分する場合に比べて、着色層37Bを透過した光が隣り合う着色層37Gに漏れたとしても、漏れた光は、隔壁36rによって吸収されるので、着色層37Gを有するサブ画素18Gにおける混色を防止することができる。すなわち、第1実施形態に比べて、より優れた表示品質を有する有機EL装置200を提供または製造することができる。
(第3実施形態)
<電子機器>
次に、本実施形態の電子機器について、図15を参照して説明する。図15は、電子機器としてのヘッドマウントディスプレイを示す概略図である。
図15に示すように、本実施形態の電子機器としてのヘッドマウントディスプレイ(HMD)1000は、左右の目に対応して設けられた2つの表示部1001を有している。観察者Mはヘッドマウントディスプレイ1000を眼鏡のように頭部に装着することにより、表示部1001に表示された文字や画像などを見ることができる。例えば、左右の表示部1001に視差を考慮した画像を表示すれば、立体的な映像を見て楽しむこともできる。
表示部1001には、上記第1実施形態の有機EL装置100(あるいは上記第2実施形態の有機EL装置200)が搭載されている。したがって、優れた表示品質を有すると共に、小型で軽量なヘッドマウントディスプレイ1000を提供することができる。
ヘッドマウントディスプレイ1000は、2つの表示部1001を有することに限定されず、左右のいずれかに対応させた1つの表示部1001を備える構成としてもよい。また、表示部1001を直視する構成に限らず、表示部1001から発せられた表示光を導光あるいは反射させることにより、表示部1001の表示を間接的に見る構成としてもよい。
なお、上記有機EL装置100または上記有機EL装置200が搭載される電子機器は、ヘッドマウントディスプレイ1000に限定されない。例えば、パーソナルコンピューターや携帯型情報端末、ナビゲーター、ビューワー、ヘッドアップディスプレイなどの表示部を有する電子機器が挙げられる。
本発明は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及び該電気光学装置の製造方法ならびに該電気光学装置を適用する電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。上記実施形態以外にも様々な変形例が考えられる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)上記第1実施形態のように、着色層37B,37G,37Rを色ごとに区分する隔壁36は、光透過性を有することに限定されない。図16は、変形例の有機EL装置における隔壁の構成を示す概略断面図である。なお、変形例の有機EL装置は、上記隔壁36の構成を異ならせたものであり、他の構成は、上記有機EL装置100と同じである。また、図16は上記第1実施形態の図4に相当するものである。例えば、図16に示すように、変形例の有機EL装置300は、青(B)、緑(G)、赤(R)に対応してサブ画素18B,18G,18Rごとに設けられた有機EL素子30を有する素子基板10と封止基板41とが透明樹脂層42を挟んで貼り合わされたものである。
素子基板10は、基材11と、基材11上順に形成された反射層25、透明層26、画素電極31B,31G,31R、機能層32、対向電極33を有する。対向電極33は、機能層32を挟んで各画素電極31B,31G,31Rと対向する共通の陰極であり、光透過性と光反射性とを兼ね備えている。また、対向電極33を覆う封止層34と、封止層34上に形成されたカラーフィルター37とを有する。
上記第1実施形態と同様に、サブ画素18B,18G,18Rのそれぞれにおいて、機能層32から発した光が反射層25と対向電極33との間で反射して共振し、共振波長の光強度が強められる光共振器が取り入れられている。すなわち、有機EL装置300は、トップエミッション型であって、サブ画素18B,18G,18Rのそれぞれにおいて光共振器から発した光が対応するカラーフィルター37を透過して封止基板41側から表示光として射出される。
カラーフィルター37は、青(B)、緑(G)、赤(R)に対応した着色層37B,37G,37Rを有している。着色層37Bの膜厚は他の着色層37G,37Rよりも薄い(小さい)。封止層34と着色層37Bとの間には、着色層37Bの膜厚と他の着色層37G,37Rの膜厚との差を補う光透過性のスペーサー層35が形成されている。
また、着色層37B,37G,37Rは、封止層34上に設けられた隔壁36bによって色ごとに区分されている。隔壁36bは遮光性の有機樹脂材料や無機材料を用いて形成されている。したがって、サブ画素18B,18G,18Rのそれぞれに設けられた有機EL素子30からの発光(共振波長の光)が対応する着色層と隣り合う着色層に向って斜め方向から入射したとしても、隔壁36bによって遮光することができる。ゆえに、上記第1実施形態のように光透過性の隔壁36を用いる場合に比べて、混色をより低減することができる。
なお、遮光性の有機樹脂材料としては、例えばカーボンブラックなどの黒色顔料を含んだラジカル重合型のブラックレジストが挙げられる。
また、遮光性の無機材料としては、例えば、Cr、Al、Ta、Tiなどの金属材料を挙げることができる。無機材料を採用すれば、封止層34の最上層である無機材料からなる第2封止層34cに対して高い密着性を有する隔壁36bを形成することができる。
(変形例2)スペーサー層35を形成する領域は、膜厚が他の着色層37G,37Rよりも薄い(小さい)着色層37Bが形成される領域(本発明の第2領域)だけに限定されない。上記第1実施形態のおける着色層37B,37G,37Rの膜厚の大きさは、前述したように着色層37B<着色層37G<着色層37Rの順になっている。したがって、着色層37Gが形成される領域にも、着色層37Gと着色層37Rとの膜厚の差を補うスペーサー層を配置してもよい。これによれば、封止層34上におけるカラーフィルター37の表面の凹凸をさらに小さくすることができる。すなわち、異なる色の複数の着色層のうち、他の着色層に対して膜厚が薄い(小さい)任意の着色層と封止層34との間にスペーサー層を配置すればよい。
(変形例3)着色層37B,37G,37Rを形成する順番は、膜厚が他の着色層37G,37Rよりも薄い(小さい)着色層37Bを最後に形成することに限定されない。例えば、着色層37Bを最初に形成してもよいし、他の着色層37G,37Rのそれぞれを形成する工程の間に着色層37Bを形成してもよい。
(変形例4)上記第1実施形態においてスペーサー層35と隔壁36とを一体形成する方法は、ハーフトーンマスク50を用いたフォトリソグラフィ法に限定されない。例えば、封止層34を覆う透明樹脂層に成形型を押し当ててスペーサー層35と隔壁36とを一体形成するインプリント法を用いることができる。なお、該透明樹脂層は半硬化状態で形成され、インプリント後に完全硬化させる。
(変形例5)本発明のカラーフィルター37を含む電気光学装置は、サブ画素18ごとに光共振器を備えたトップエミッション型の有機EL装置100(または有機EL装置200)であることに限定されない。例えば、光共振器を備えていないトップエミッション型やボトムエミッション型の有機EL装置にも適用することができる。また、スペーサー層35と着色層37B,37G,37Rとを含むカラーフィルター37は、有機EL素子30が形成された素子基板10側に形成されることに限定されず、封止基板41側に形成されていてもよい。さらに、有機EL装置などの自発光型の表示デバイスだけでなく、液晶表示装置や電気泳動表示装置などの受光型の表示デバイスにも本発明を適用することができる。
10…素子基板、11…基板としての基材、30…発光素子としての有機EL素子、34…封止層、35…スペーサー層、36…隔壁、37…カラーフィルター、37B…第2着色層としての青の着色層、37G…緑の着色層、37R…赤の着色層、100,200,300…電気光学装置としての有機EL装置、1000…電子機器としてのヘッドマウントディスプレイ(HMD)。

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置された発光素子と、
    前記発光素子を封止する封止層と、
    前記封止層上において、第1領域に配置された第1着色層と、
    第2領域に配置され、前記第1着色層の膜厚よりも薄い膜厚の第2着色層と、
    前記封止層と前記第2着色層との間に配置されたスペーサー層と、
    前記封止層上において、前記第1領域と前記第2領域とを区分する隔壁と、を有し、
    前記スペーサー層と前記隔壁とは、一体となっていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 基板と、
    前記基板上に配置された発光素子と、
    前記発光素子を封止する封止層と、
    前記封止層上において、第1領域に配置された第1着色層と、
    第2領域に配置され、前記第1着色層の膜厚よりも薄い膜厚の第2着色層と、
    前記封止層と前記第2着色層との間に配置されたスペーサー層と、
    前記封止層上において、前記第1領域と前記第2領域とを区分する隔壁と、を有し、
    前記スペーサー層の一部は、前記封止層と前記隔壁との間に配置されていることを特徴とする電気光学装置。
  3. 前記封止層上における前記隔壁の高さは、前記第1着色層の膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 基板と、
    前記基板上に配置された発光素子と、
    前記発光素子を封止する封止層と、
    前記封止層上において、第1領域に配置された第1着色層と、
    第2領域に配置され、前記第1着色層の膜厚よりも薄い膜厚の第2着色層と、
    前記封止層と前記第2着色層との間に配置されたスペーサー層と、を有し、
    前記第1着色層は、前記第2領域を区分していることを特徴とする電気光学装置。
  5. 基板上に配置された発光素子と、前記発光素子を封止する封止層と、前記封止層上に配置された第1着色層及び第2着色層と、を有する電気光学装置の製造方法であって、
    前記封止層上の第1領域に前記第1着色層を形成する工程と、
    前記封止層上の第2領域にスペーサー層を形成する工程と、
    前記スペーサー層に積層して、前記第1着色層の膜厚よりも膜厚が薄い第2着色層を形成する工程と、を備え、
    前記封止層上に、前記第1領域と前記第2領域とを区分する隔壁を形成する工程をさらに含み、
    前記隔壁を形成する工程は、前記スペーサー層と前記隔壁とを一体に形成することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  6. 前記隔壁を形成する工程は、前記封止層上における前記隔壁の高さが、前記第1着色層の膜厚よりも小さくなるように前記隔壁を形成することを特徴とする請求項に記載の電気光学装置の製造方法。
  7. 基板上に配置された発光素子と、前記発光素子を封止する封止層と、前記封止層上に配置された第1着色層及び第2着色層と、を有する電気光学装置の製造方法であって、
    前記封止層上の第1領域に前記第1着色層を形成する工程と、
    前記封止層上の第2領域にスペーサー層を形成する工程と、
    前記スペーサー層に積層して、前記第1着色層の膜厚よりも膜厚が薄い第2着色層を形成する工程と、を備え、
    前記封止層上に、前記第1領域と前記第2領域とを区分する隔壁を形成する工程をさらに含み、
    前記隔壁を形成する工程は、前記第1着色層を用いて前記第2領域を区分することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  8. 前記第1着色層を形成する工程及び前記第2着色層を形成する工程は、色材を含む感光性樹脂材料を塗布して、露光・現像・乾燥することにより、前記第1着色層と第2着色層とをそれぞれ形成し、前記第1着色層を形成してから前記第2着色層を形成することを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  10. 請求項乃至のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法により製造された電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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