JP6186701B2 - セメント組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、セメント組成物に関する。
コンクリート構造物(セメント組成物の一種)として、強度などの力学的特性や耐久性以外に、経年劣化などによるコンクリート片の剥離(剥落)を防止する機能(例えば、特許文献1参照)や、火災時の爆裂を防止する機能が要求される場合がある。
特開2004−18719号公報
上述した剥落の防止と爆裂の防止については、それぞれ個別に対策が取られていた。つまり、従来のセメント組成物では、剥落の防止と爆裂の防止との機能が両立されていなかった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、剥落の防止と爆裂の防止との両立を図ることのできるセメント組成物を提供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明のセメント組成物は、
加熱によって溶融して気化する有機繊維シートを表層部に設けたセメント組成物であって、前記表層部はかぶり部分であることを特徴とする。
このようなセメント組成物によれば、剥落の防止と爆裂の防止との両立を図ることが可能である。
かかるセメント組成物であって、前記有機繊維シートは、ポリプロピレン繊維シートであることが望ましい。
かかるセメント組成物であって、前記表層部は、前記セメント組成物の表面から20mmまでの範囲であることが望ましい。
このようなセメント組成物によれば、剥落と爆裂をそれぞれ抑制することが可能である。
本発明によれば、剥落の防止と爆裂の防止との両立を図ることのできるセメント組成物を提供することが可能である。
剥落の防止機能についての概念図である。 図2A、及び、図2Bは爆裂の様子を示す概念図である。 本実施形態のコンクリート構造物10の説明図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
===実施形態===
<剥落について>
剥落は、コンクリート構造物の施工時に発生するひび割れや、初期欠陥、地震や衝突などによるひび割れや剥離、経年劣化などによりコンクリート片が剥がれ落ちる現象である。
剥落については、例えばコンクリート構造物の表層部に比較的太い有機繊維を混入することが有効である。こうすることにより、剥落が発生した際に、コンクリート構造物からコンクリート片が剥落しないように、有機繊維によってコンクリート片をつなぎとめておくことができる。
図1は、剥落の防止機能についての概念図である。
コンクリート構造物100は、コンクリートを用いて形成された構造物(例えば床)であり、コンクリート構造物100において図の下側のかぶり部分には比較的太い(例えば、繊維径が20μmよりも大きい)有機繊維110が混入されている。剥落が発生した際には、コンクリート構造物100からコンクリート片100aが剥がれる際に、有機繊維110がコンクリート片100aをつなぎとめる。このように有機繊維110によってコンクリート片100aがコンクリート構造物100から剥落するのを防止できる。
<爆裂について>
爆裂とは、火災などにより強く加熱されたときにコンクリートが爆発的に破裂(剥離)する現象である。
図2A、及び、図2Bは爆裂の様子を示す概念図である。
コンクリート構造物200は、コンクリート構造物100と同様にコンクリートを用いて形成された構造物(例えば床)である。ただし、コンクリート構造物200には有機繊維が混入されていない。
図2Aに示すように、コンクリート構造物200の周囲で火災などが発生してコンクリート構造物200の温度が上昇すると、コンクリート構造物200内の水分が水蒸気になる。この水が水蒸気になるときの体積膨張によって、図2Bに示すようにコンクリート構造物200が爆裂してコンクリート片200aが剥離する。
このような爆裂を防止するには、例えばコンクリート構造物200の表層部に比較的細い(繊維径が小さい)有機繊維を混入することが有効である。
このように、剥落と爆裂について、それぞれ対策が異なっており、両者に適した防止策がなされていなかった。そこで、本実施形態では、剥落の防止と爆裂の防止の両立を図っている。
<本実施形態のコンクリート構造物について>
図3は本実施形態のコンクリート構造物10の説明図である。
本実施形態のコンクリート構造物10は表層部に、有機繊維シート12が設けられている。本実施形態では有機繊維シート12としてポリプロピレン繊維が用いられている。この有機繊維シート12は、火災等で加熱されて高温になると有機繊維が溶融して気化し、微細な多数の空洞をつくる。その結果コンクリート構造物10の表層部分に“す”が入ったように多孔質になり、その“す”の部分が含有水分および蒸気のきわめて良好な通路となる。従って火災時に激しく加熱されたとき、その加熱部分から周辺部分に水分や蒸気が速やかに散逸することになり、内部に膨大な蒸気圧が蓄積されることがない。これにより、コンクリート構造物10の爆裂を防止することができる。
また、本実施形態のコンクリート構造物10は、表層部に有機繊維シート12を設けているので、剥落も防止することができる。
なお、本実施形態において表層部とはコンクリート構造物10の表面のことであるが、有機繊維シート12よりも外側にコンクリートが出ていてもよい。言い換えると、コンクリート構造物10の表面より内側の所定範囲内に有機繊維シート12が設けられていてもよい。つまり、火災によって温度が上昇し、爆裂の発生しやすい範囲(具体的には表面から20mm以内の範囲)に、有機繊維シート12が設けられていてもよい。また、この場合、有機繊維シート12とコンクリート構造物10の端面とを繋ぐ有機繊維が設けられていると、火災時にこれらの有機繊維が気化することで内部と外部とを繋ぐ通路が形成される。よって爆裂を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態のコンクリート構造物10は、加熱によって溶融し気化する有機繊維シート12が表層部に設けられている。これにより、火災時には、有機繊維シート12が溶融するので、蒸気の通路ができ、蒸気を外部に放出することができる。よって爆裂を防止できる。また、有機繊維シート12が表層部に設けられていることで剥落も防止できる。このように、本実施形態のコンクリート構造物10は、爆裂の防止と剥落の防止との両立を図ることができる。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<コンクリート構造物ついて>
前述の実施形態では、コンクリート構造物10が床の場合を例に挙げていたがこれには限られない。例えば、壁や柱や梁であってもよい。また、コンクリートには限られず、モルタルなど他のセメント組成物にも適用できる。
<有機繊維シート12について>
前述の実施形態では有機繊維シート12としてポリプロピレン繊維を用いていたが、これには限られない。例えば、ビニロン繊維やポリエチレン繊維を用いてもよい。
10 コンクリート構造物
12 有機繊維シート
100 コンクリート構造物
100a コンクリート片
110 有機繊維
200 コンクリート構造物
200a コンクリート片

Claims (3)

  1. 加熱によって溶融して気化する有機繊維シートを表層部に設けたセメント組成物であって、前記表層部はかぶり部分であることを特徴とするセメント組成物。
  2. 請求項1に記載のセメント組成物であって、
    前記有機繊維シートは、ポリプロピレン繊維シートである
    ことを特徴とするセメント組成物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のセメント組成物であって、
    前記表層部は、前記セメント組成物の表面から20mmまでの範囲である
    ことを特徴とするセメント組成物。
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