JP6184185B2 - 試験装置 - Google Patents

試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6184185B2
JP6184185B2 JP2013125002A JP2013125002A JP6184185B2 JP 6184185 B2 JP6184185 B2 JP 6184185B2 JP 2013125002 A JP2013125002 A JP 2013125002A JP 2013125002 A JP2013125002 A JP 2013125002A JP 6184185 B2 JP6184185 B2 JP 6184185B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test
control device
virtual space
external input
model
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013125002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015001408A (ja
Inventor
河西 博文
博文 河西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2013125002A priority Critical patent/JP6184185B2/ja
Publication of JP2015001408A publication Critical patent/JP2015001408A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6184185B2 publication Critical patent/JP6184185B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Description

本発明は、例えば、自動車・バイク・電車・航空機・船舶などの運輸機器や、橋梁・ビル・住宅・建築物などの構造物や、これらの部品などの被試験構造物(以下、これらを総称して、単に「被試験構造物」と言う)に対して、外力を負荷して行う加振試験や、載荷試験や、シミュレーション試験などの各種の試験(以下、これらを総称して、単に「試験」と言う)を行うための試験装置に関する。
従来、この種の試験装置としては、「物理空間に実際に存在する被試験構造物に対して、実際に外力を負荷して、各種の試験を行う実モデル(試験機本体)の挙動データ」と、「コンピュータ上の仮想空間に存在する被試験構造物に対して、仮想的に外力を負荷した際の挙動データ」を相互に利用して、実モデル試験と仮想モデル試験の解析を連動して行うハイブリッド試験が行われている。
すなわち、特許文献1(特開2004−053452号公報)や、特許文献2(特開2007−327831号公報)に開示されるように、リアルタイムにコンピュータシミュレーション(仮想空間における仮想モデルによるシミュレーション)を実行し、実モデルと仮想モデルとを連動して動かすことで、実モデルの挙動をコンピュータシミュレーション内に取り込みながら行うリアルタイムシミュレーション:RTS(Real Time Simulation)試験が可能になってきた。このような試験は、HILS(Hardware In the Loop Simulation)とも呼ばれている。
特開2004−053452号公報 特開2007−327831号公報
このようなリアルタイムシミュレーション試験中は、実モデルの計測データを、制御装置のアナログモニタ出力機能を用いてリアルタイムシミュレータに取り込み、コンピュータシミュレーションを行う。また、コンピュータシミュレーションの結果は、ドライブ信号として制御装置の外部入力機能に入力され、実モデルを動かすように構成されている。
一般的にリアルタイムシミュレーション試験を行う際は、実モデル用の制御装置とコンピュータシミュレーション用のハードウェア(リアルタイムシミュレータ)はそれぞれ独立しており、個別に実行管理が行われているため、試験開始時には細心の注意が必要である。
例えば、図5(A)のグラフに示したように、コンピュータシミュレーション開始時には、コンピュータシミュレーションへ取り込む計測信号が突然立ち上がるために、その微分値が過大なものになってしまったり、コンピュータシミュレーション内の積分要素の作用により、計算結果が過大なものになってしまったりする。このような過大な入力が、実モデルに入力されてしまうと、被試験構造物の破損などが生じてしまい好ましくない。
本発明は、このような現状に鑑み、コンピュータシミュレーション開始時に、過大な入力が実モデルに入力され、被試験構造物の破損などがなく、より実際の現象に近く、正確な解析ができる試験装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の試験装置は、
被試験構造物に対して、外力を負荷して各種のHILS試験を行うための試験装置であって、
物理空間に実際に存在する試験対象物の一部を構成する被試験構造物に対して、実際に外力を負荷して各種の試験を行う実モデルと、
前記実モデルにおける試験条件を制御する制御装置と、
前記試験対象物のその他の部分を構成し、仮想空間における仮想モデルの挙動演算を行う仮想空間演算装置と、
を備え、
試験を開始した初期段階で、
前記制御装置において、仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号に追随するように、実モデルを制御する際に、前記制御装置から実モデルに入力される外部入力信号の振幅を0%〜100%へ徐々に上昇させるように、実モデルを制御する外部入力制御ステップを実行するように構成したことを特徴とする。
また、本発明の試験方法は、
被試験構造物に対して、外力を負荷して各種のHILS試験を行うための試験方法であって、
物理空間に実際に存在する試験対象物の一部を構成する被試験構造物に対して、実際に外力を負荷して各種の試験を行う実モデルと、
前記実モデルにおける試験条件を制御する制御装置と、
前記試験対象物のその他の部分を構成し、仮想空間における仮想モデルの挙動演算を行う仮想空間演算装置と、
を備え、
試験を開始した初期段階で、
前記制御装置において、仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号に追随するように、実モデルを制御する際に、前記制御装置から実モデルに入力される外部入力信号の振幅を0%〜100%へ徐々に上昇させるように、実モデルを制御する外部入力制御ステップを実行するように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、制御装置において、仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号に追随するように、実モデルを制御する際に、瞬時に仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号に追従しようとすると、オーバーシュートなどにより、実モデルが過大な応答をしてしまうことがある。その結果、被試験構造物の破損などが生じてしまい好ましくない。
これに対して、本発明では、制御装置から実モデルに入力される外部入力信号の振幅を0%〜100%へ徐々に上昇させるように、実モデルを制御する外部入力制御ステップを備えているので、オーバーシュートなどにより、実モデルが過大な応答をしてしまうことがなく、その結果、被試験構造物の破損などが生じるおそれがない。
これによって、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
また、本発明は、試験を開始する前の準備段階で、
前記制御装置の実モデルにおける試験条件と、前記仮想空間演算装置の試験条件とを整合させる試験条件整合ステップを実行するように構成したことを特徴とする。
このように、制御装置の実モデルにおける試験条件と、仮想空間演算装置の試験条件とを整合させる試験条件整合ステップを備えている。
すなわち、仮想空間における仮想モデル(シミュレーションモデル)上で扱うデータの符号と、制御装置の実モデル(試験機)上で扱うデータの符号が、必ずしも一致しないことがある。例えば、被試験構造物が、自動車のステアリング装置の場合、仮想空間における仮想モデル上でタイヤが右に向いた時に(+)の符号であるのに対し、実モデル上では、左に向いた時が(+)の符号である場合がある。
このような場合に、実モデルで計測したデータをそのまま、仮想空間における仮想モデルで使用すると動作がおかしくなる。
このために、このような場合に、制御装置の実モデルにおける計測データにマイナスを掛けたもの(符号を反転)を、仮想空間演算装置への入力として取り扱い、制御装置の実モデルにおける試験条件と、仮想空間演算装置の試験条件とを整合させる。
この他にも、例えば、実モデルのリンクの影響(機械的な機構による計測誤差)、単位の換算、微積分処理[変位データから速度データを求めたり(微分)、加速度データから速度データを求めたり(積分)する]などの処理によって、制御装置の実モデルにおける試験条件と、仮想空間演算装置の試験条件とを整合させる。
これによって、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
また、本発明は、前記外部入力制御ステップにおいて、仮想空間演算装置から制御装置への外部入力信号が一定の外部入力信号となるように、仮想空間演算装置から制御装置に入力される外部入力信号の積分要素が無効となるように処理されていることを特徴とする。
このように構成することによって、仮想空間演算装置内の積分要素の作用により、計算結果が過大なものになってしまったり、このような過大な入力が、実モデルに入力されてしまうことがなく、被試験構造物の破損などが生じるおそれがない。
その結果、仮想空間演算装置から制御装置に入力される外部入力信号が安定した一定の信号となって、制御装置による実モデルの制御が安定したものとすることができる。
これにより、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
また、本発明は、前記外部入力制御ステップの後に、前記実モデルで計測された計測データ信号を、前記制御装置から仮想空間演算装置に入力する際に、仮想空間演算装置に入力される計測データ信号の振幅を徐々に上昇させる仮想空間演算装置入力ステップを備えることを特徴とする。
このように構成することによって、オーバーシュートなどにより、仮想空間演算装置、実モデルが過大な応答をしてしまうことがなく、その結果、被試験構造物の破損などが生じるおそれがない。
これによって、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
また、本発明は、前記外部入力制御ステップの後に、前記仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号の振幅を徐々に上昇させる制御装置入力ステップを備えることを特徴とする。
このように外部入力制御ステップの後に、前記仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号の振幅を徐々に上昇させる制御装置入力ステップを備えるので、オーバーシュートなどにより、実モデルが過大な応答をしてしまうことがなく、その結果、被試験構造物の破損などが生じるおそれがない。
これによって、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
また、本発明は、前記制御装置入力ステップにおいて、仮想空間演算装置から制御装置に入力される外部入力信号の積分要素が有効となるように処理されていることを特徴とする。
このように制御装置入力ステップにおいて、仮想空間演算装置から制御装置に入力される外部入力信号の積分要素が有効となるように処理されているので、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
本発明によれば、制御装置から実モデルに入力される外部入力信号の振幅を0%〜100%へ徐々に上昇させるように、実モデルを制御する外部入力制御ステップを備えているので、オーバーシュートなどにより、実モデルが過大な応答をしてしまうことがなく、その結果、被試験構造物の破損などが生じるおそれがない。
また、本発明によれば、試験を開始する前の準備段階で、制御装置の実モデルにおける試験条件と、仮想空間演算装置の試験条件とを整合させる試験条件整合ステップを備えているので、例えば、仮想空間における仮想モデル(シミュレーションモデル)上で扱うデータの符号と、制御装置の実モデル(試験機)上で扱うデータの符号が一致しない場合、実モデルのリンクの影響(機械的な機構による計測誤差)、単位の換算、微積分処理[変位データから速度データを求めたり(微分)、加速度データから速度データを求めたり(積分)する]などの処理によって、制御装置の実モデルにおける試験条件と、仮想空間演算装置の試験条件とを整合させる。
これによって、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
図1は、本発明の試験装置の全体を示す概略ブロック図である。 図2は、図1の試験装置の制御方法の詳細を説明するフローチャートである。 図3は、図1の試験装置の制御方法の概略を説明するフローチャートである。 図4は、図3のリアルタイムシミュレータの制御方法の概略を説明するフローチャートである。 図5は、入力信号の制御方法を説明するグラフである。 図6は、入力信号の制御方法を説明するグラフである。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の試験装置の全体を示す概略ブロック図、図2は、図1の試験装置の制御方法の詳細を説明するフローチャート、図3は、図1の試験装置の制御方法の概略を説明するフローチャート、図4は、図3のリアルタイムシミュレータの制御方法の概略を説明するフローチャート、図5は、入力信号の制御方法を説明するグラフ、図6は、入力信号の制御方法を説明するグラフである。
図1において、符号10は、全体で本発明の試験装置を示している。
図1に示したように、本発明の試験装置10は、例えば、ショックアブソーバ、ステアリング装置、ブレーキ装置などの物理空間に実際に存在する試験対象物の一部を構成する被試験構造物に対して、各種のHILS試験を行う試験機12を備えている。
そして、試験機12は、このような被試験構造物に対して、実際に外力を負荷して、各種の試験を行う実モデルを構成する試験機本体14を備えている。
また、試験機12は、試験機本体14の試験条件を制御する指令を行うとともに、試験機本体14で計測された、例えば、変位、荷重などの計測データを取り込む制御装置16を備えている。
さらに、試験装置10は、試験対象物のその他の部分を構成し、図1に示したように、コンピュータシミュレーション(仮想空間における仮想モデルによるシミュレーション)を実行するリアルタイムシミュレータ18を備えている。

また、図1に示したように、リアルタイムシミュレータ18は、仮想空間における仮想モデル(シミュレーションモデル)20の挙動演算を行う、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22を備えている。
そして、リアルタイムシミュレータ18は、試験機12の制御装置16からの計測データを、モデル演算部22に入力する際に、この入力データを制御するための入力制御部24を備えている。
さらに、図1に示したように、リアルタイムシミュレータ18は、モデル演算部22で挙動演算された計算結果を制御して、試験機12の制御装置16へ命令信号として入力するための出力制御部26を備えている。
また、図1に示したように、試験機12は、制御装置16、コンピュータ28を備えている。なお、コンピュータ28は、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24、出力制御部26を、一括して統合的に制御している。
そして、図1の点線で囲んで示したように、試験機12の制御装置16と、コンピュータ28とによって、試験機制御部30が構成されている。
このように構成される本発明の試験装置10の作動について、以下に、図2〜図4のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
先ず、図2に示したように、準備段階を説明する。すなわち、ステップS1において、試験機12において、ユーザが、試験機12の制御装置16、または、制御装置16に付属のコンピュータ28上でアプリケーションの指示を行う。
これにより、アプリケーションが起動し、ステップS2において、試験機12において、試験準備が行われる。
そして、図2、図3に示したように、ステップS3において、試験機12において、ユーザが、試験機12の制御装置16、または、制御装置16に付属のコンピュータ28上で、試験の開始の指示を行う。
これにより、リアルタイムシミュレータ18は、試験機12の試験開始の通知を受けて、リアルタイムシミュレータ18を起動する。
なお、この場合、リアルタイムシミュレータ18の起動は、図2に示したように、ユーザにより手動でリアルタイムシミュレータ18を起動することもできるが、図示しないが、試験機12の制御装置16、制御装置16に付属のコンピュータ28によって自動で起動することも可能である。
次に、図2に示したように、ステップS4において、リアルタイムシミュレータ18が起動されたことが、図1に示したように、リアルタイムシミュレータ18の出力制御部26を介して、試験機12のコンピュータ28に通知される。
さらに、図2に示したように、ステップS5において、試験機12は、リアルタイムシミュレータ18が起動されたことが通知されたことを受けて、試験機12の制御装置16の制御によって、試験に必要な試験機本体14の試験条件の設定を行う。
そして、図1に示したように、試験条件が、試験機12のコンピュータ28を介して、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24に通知される。
次に、図2、図3に示したように、ステップS6において、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24では、この試験機12の試験条件の通知を受けて、内部状態を適切に変化させる。
すなわち、制御装置16の実モデルである試験機本体14における試験条件と、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22の試験条件とを整合させる試験条件整合ステップが行われる。
これは、仮想空間における仮想モデル(シミュレーションモデル)上で扱うデータの符号と、制御装置16の実モデルである試験機本体14上で扱うデータの符号が、必ずしも一致しないことがある。例えば、被試験構造物が、自動車のステアリング装置の場合、仮想空間における仮想モデル上でタイヤが右に向いた時に(+)の符号であるのに対し、制御装置16の試験機本体14上では、左に向いた時が(+)の符号である場合がある。
このような場合に、試験機本体14で計測したデータをそのまま、仮想空間における仮想モデルであるリアルタイムシミュレータ18のモデル演算部22で使用すると動作がおかしくなる。
このために、制御装置16の試験機本体14における計測データにマイナスを掛けたもの(符号を反転)を、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22への入力として取り扱い、制御装置16の試験機本体14における試験条件と、モデル演算部22の試験条件とを整合させる。
この他にも、例えば、実モデルである試験機本体14のリンクの影響(機械的な機構による計測誤差)、単位の換算、微積分処理[変位データから速度データを求めたり(微分)、加速度データから速度データを求めたり(積分)する]などの処理によって、制御装置16の試験機本体14における試験条件と、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22の試験条件とを整合させている。
これによって、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
以上で、準備段階が終了して試験段階に移行する。すなわち、次に、図2に示したように、ステップS7において、制御装置16の実モデルである試験機本体14における試験条件と、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22の試験条件とを整合させる試験条件整合ステップが終了した時点で、試験機12のコンピュータ28を介して、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24に、試験準備完了が通知される。
そして、図2に示したように、ステップS8において、ユーザが、試験機12の制御装置16、または、制御装置16に付属のコンピュータ28上で、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24に対して、試験の開始の指示を行う。
なお、この場合、試験の開始の指示は、図2に示したように、ユーザにより手動でリアルタイムシミュレータ18の入力制御部24に対して行うこともできるが、図示しないが、試験機12の制御装置16、制御装置16に付属のコンピュータ28、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24によって自動で行うようにすることも可能である。
次に、図2に示したように、ステップS9において、ユーザによる試験開始の通知を受けて、リアルタイムシミュレータ18の出力制御部26から、試験機12のコンピュータ28を介して制御装置16に対して、例えば、コマンドである「Span Open OK」の通知が行われる。
そして、図2、図3に示したように、ステップS10において、外部入力の有効化が行われる。すなわち、リアルタイムシミュレータ18の出力制御部26からのコマンドである「Span Open OK」の通知を受けて、試験機12側は、外部入力の機能を有効にし、外部入力信号の振幅を徐々に上げていく(外部入力制御ステップ)。
すなわち、制御装置16において、リアルタイムシミュレータ18の仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22から、出力制御部26を介して、試験機12の制御装置16へ入力される外部入力信号に追随するように、実モデルである試験機本体14を制御することが行われる。
この場合、図5(B)に示したように、試験機本体14を制御する際に、瞬時にリアルタイムシミュレータ18のモデル演算部22から制御装置16へ入力される外部入力信号に追従しようとすると、試験機本体14が過大な応答をしてしまうことがある。その結果、被試験構造物の破損などが生じてしまい好ましくない。
これに対して、本発明では、図5(C)に示したように、0%〜100%へ、試験機12の制御装置16から、実モデルである試験機本体14に入力される外部入力信号の振幅を徐々に上昇させる外部入力制御ステップを備えている。
このように構成することによって、オーバーシュートなどにより、実モデルである試験機本体14が過大な応答をしてしまうことがなく、その結果、被試験構造物の破損などが生じるおそれがない。
これによって、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
この場合、図5(A)に示したように、この外部入力制御ステップにおいて、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22から制御装置16への外部入力信号が、一定の外部入力信号となるように処理されている。
すなわち、モデル演算部22から制御装置16に入力される外部入力信号の積分要素が無効となるように、リアルタイムシミュレータ18の出力制御部26において処理されている。
このように構成することによって、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22内の積分要素の作用により、計算結果が過大なものになってしまったり、このような過大な入力が、実モデルである試験機本体14に入力されてしまうことがなく、被試験構造物の破損などが生じるおそれがない。
その結果、モデル演算部22から制御装置16に入力される外部入力信号が安定した一定の信号となって、制御装置16による試験機本体14の制御が安定したものとすることができる。
これにより、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
次に、図2、図4に示したように、ステップS11において、外部入力制御ステップが終了した後、「Span Open」の完了、試験開始の通知が、制御装置16に付属のコンピュータ28によって、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24を介して、モデル演算部22に通知される。
そして、図3、図4、図6(A)のグラフに示したように、ステップS12において、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24では、「Span Open」完了の通知を受けて、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22への信号入力の出力を0%〜100%へ徐々に上げていく(仮想空間演算装置入力ステップ)。
このように、外部入力制御ステップの後に、実モデルである試験機本体14で計測された計測データ信号を、制御装置16から仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22に入力する際に、モデル演算部22に入力される計測データ信号の振幅を徐々に上昇させる仮想空間演算装置入力ステップを備えている。
このように構成することによって、オーバーシュートなどにより、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22、実モデルである試験機本体14が過大な応答をしてしまうことがなく、その結果、被試験構造物の破損などが生じるおそれがない。
これによって、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
また、図3、図4、図6(A)のグラフに示したように、このステップS12と同時に、ステップS13において、リアルタイムシミュレータ18の仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22から、出力制御部26を介して、試験機12の制御装置16へ入力される外部入力信号(制御信号)の振幅を徐々に上昇させる(制御装置入力ステップ)。
なお、この場合、外部入力信号(制御信号)の出力は、図6(A)に示したように、積分の時定数に比べて、十分にゆっくりと上げていくのが望ましい。
このように外部入力制御ステップの後に、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22から制御装置16へ入力される外部入力信号の振幅を徐々に上昇させる制御装置入力ステップを備えるので、オーバーシュートなどにより、実モデルである試験機本体14が過大な応答をしてしまうことがなく、その結果、被試験構造物の破損などが生じるおそれがない。
これによって、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
また、このように制御装置入力ステップにおいて、仮想空間演算装置を構成するモデル演算部22から制御装置16に入力される外部入力信号の積分要素が有効となるように処理されているので、実際の現象に近く、正確な解析ができることになる。
次に、図2〜図4に示したように、ステップS14において、リアルタイムシミュレータ18の出力制御部26を介して、試験機12の制御装置16に付属のコンピュータ28に、試験実行中の通知が行われ、実行フラグが送信される。
そして、図2に示したように、ステップS15において、試験機12の制御装置16に付属のコンピュータ28では、試験機12の試験機本体14の試験状態が常時監視される。
また、図2に示したように、ステップS16において、異常が発生したことが検知された場合には、試験機12の制御装置16へ入力される外部入力信号を、ステップS17において、例えば、タイマーなどを用いて一定の時間で閉じる(「Span Close」完了)ことにより、試験機12の試験機本体14の試験が安全に停止できるようになっている。
そして、図2に示したように、ステップS18において、試験機12の制御装置16に付属のコンピュータ28から、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24に、停止信号が入力される。
これにより、図2に示したように、ステップS19において、リアルタイムシミュレータ18のモデル演算部22の挙動演算が停止される。
なお、図2に示したように、ステップS17において、試験機12の制御装置16へ入力される外部入力信号を閉じる(「Span Close」完了)した後は、再び、ステップS8において、ユーザが、試験機12の制御装置16、または、制御装置16に付属のコンピュータ28上で、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24に対して、試験の開始の指示を行うようになっている。
なお、この停止操作は、図2に示したように、ステップS20において、ユーザが手動にて、試験機12の制御装置16、または、制御装置16に付属のコンピュータ28上で、リアルタイムシミュレータ18の入力制御部24に対して停止指示を行うこともできる。
この場合には、図2に示したように、ステップS21において、リアルタイムシミュレータ18の出力制御部26を介して、試験機12の制御装置16に付属のコンピュータ28に、停止通知がなされ、ステップS17において、試験機12の試験機本体14の試験が安全に停止できるようになっている。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、試験機12の制御装置16を試験機本体14と別体のものとしたが、試験機12の制御装置16を、試験機本体14に組み込むことも可能である。
また、試験機12の制御装置16とコンピュータ28を一体化することもでき、これら一体化した制御装置を、試験機本体14と別体のものとしたが、試験機12の制御装置16を、試験機本体14に組み込むことも可能である。
さらに、上記実施例では、リアルタイムシミュレータ18に、入力制御部24、出力制御部26を設けたが、これらの入力制御部24、出力制御部26を試験機12側に設けることも、また、これらの入力制御部24、出力制御部26の機能を、試験機12の制御装置16、コンピュータ28に設けることも可能である。
さらに、本発明の試験装置10は、試験装置として、例えば、自動車部品(駆動系や足回りの金属部品やゴム部品、ショックアブソーバなど)などの機械部品について、これらの自動車完成品などの完成品について、さらに、土木関係(橋桁、橋梁や建物用の免震ゴムなど)の構造物について、材料試験・振動試験・疲労試験・特性試験などを行うための材料試験装置、振動試験装置、疲労試験装置、運転シミュレーション試験など各種の試験装置に適用することが可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、例えば、自動車・バイク・電車・航空機・船舶などの運輸機器や、橋梁・ビル・住宅・建築物などの構造物や、これらの部品などの被試験構造物に対して、加振試験や、載荷試験や、シミュレーション試験などの各種の試験を行うための試験装置に適用することができる。
10 試験装置
12 試験機
14 試験機本体(実モデル)
16 制御装置
18 リアルタイムシミュレータ
22 モデル演算部(仮想空間演算装置)
24 入力制御部
26 出力制御部
28 コンピュータ
30 試験機制御部

Claims (12)

  1. 被試験構造物に対して、外力を負荷して各種のHILS試験を行うための試験装置であって、
    物理空間に実際に存在する試験対象物の一部を構成する被試験構造物に対して、実際に外力を負荷して各種の試験を行う実モデルと、
    前記実モデルにおける試験条件を制御する制御装置と、
    前記試験対象物のその他の部分を構成し、仮想空間における仮想モデルの挙動演算を行う仮想空間演算装置と、
    を備え、
    試験を開始した初期段階で、
    前記制御装置において、仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号に追随するように、実モデルを制御する際に、前記制御装置から実モデルに入力される外部入力信号の振幅を0%〜100%へ徐々に上昇させるように、実モデルを制御する外部入力制御ステップを実行するように構成したことを特徴とする試験装置。
  2. 試験を開始する前の準備段階で、
    前記制御装置の実モデルにおける試験条件と、前記仮想空間演算装置の試験条件とを整合させる試験条件整合ステップを実行するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
  3. 前記外部入力制御ステップにおいて、仮想空間演算装置から制御装置への外部入力信号が一定の外部入力信号となるように、仮想空間演算装置から制御装置に入力される外部入力信号の積分要素が無効となるように処理されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の試験装置。
  4. 前記外部入力制御ステップの後に、前記実モデルで計測された計測データ信号を、前記制御装置から仮想空間演算装置に入力する際に、仮想空間演算装置に入力される計測データ信号の振幅を徐々に上昇させる仮想空間演算装置入力ステップを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  5. 前記外部入力制御ステップの後に、前記仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号の振幅を徐々に上昇させる制御装置入力ステップを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の試験装置。
  6. 前記制御装置入力ステップにおいて、仮想空間演算装置から制御装置に入力される外部入力信号の積分要素が有効となるように処理されていることを特徴とする請求項5に記載の試験装置。
  7. 被試験構造物に対して、外力を負荷して各種のHILS試験を行うための試験方法であって、
    物理空間に実際に存在する試験対象物の一部を構成する被試験構造物に対して、実際に外力を負荷して各種の試験を行う実モデルと、
    前記実モデルにおける試験条件を制御する制御装置と、
    前記試験対象物のその他の部分を構成し、仮想空間における仮想モデルの挙動演算を行う仮想空間演算装置と、
    を備え、
    試験を開始した初期段階で、
    前記制御装置において、仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号に追随するように、実モデルを制御する際に、前記制御装置から実モデルに入力される外部入力信号の振幅を0%〜100%へ徐々に上昇させるように、実モデルを制御する外部入力制御ステップを実行するように構成したことを特徴とする試験方法。
  8. 試験を開始する前の準備段階で、
    前記制御装置の実モデルにおける試験条件と、前記仮想空間演算装置の試験条件とを整合させる試験条件整合ステップを実行するように構成したことを特徴とする請求項7に記載の試験方法。
  9. 前記外部入力制御ステップにおいて、仮想空間演算装置から制御装置への外部入力信号が一定の外部入力信号となるように、仮想空間演算装置から制御装置に入力される外部入力信号の積分要素が無効となるように処理されていることを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の試験方法。
  10. 前記外部入力制御ステップの後に、前記実モデルで計測された計測データ信号を、前記制御装置から仮想空間演算装置に入力する際に、仮想空間演算装置に入力される計測データ信号の振幅を徐々に上昇させる仮想空間演算装置入力ステップを備えることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の試験方法。
  11. 前記外部入力制御ステップの後に、前記仮想空間演算装置から制御装置へ入力される外部入力信号の振幅を徐々に上昇させる制御装置入力ステップを備えることを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の試験方法。
  12. 前記制御装置入力ステップにおいて、仮想空間演算装置から制御装置に入力される外部入力信号の積分要素が有効となるように処理されていることを特徴とする請求項11に記載の試験方法。
JP2013125002A 2013-06-13 2013-06-13 試験装置 Active JP6184185B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013125002A JP6184185B2 (ja) 2013-06-13 2013-06-13 試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013125002A JP6184185B2 (ja) 2013-06-13 2013-06-13 試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015001408A JP2015001408A (ja) 2015-01-05
JP6184185B2 true JP6184185B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=52296025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013125002A Active JP6184185B2 (ja) 2013-06-13 2013-06-13 試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6184185B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6490563B2 (ja) * 2015-11-09 2019-03-27 株式会社免制震ディバイス マスダンパの試験装置
CN111913145B (zh) * 2020-06-24 2022-09-16 南方电网科学研究院有限责任公司 一种电子式互感器测量系统测量偏差的测试方法及装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3114358B2 (ja) * 1992-06-04 2000-12-04 株式会社日立製作所 構造物の振動試験装置及び方法
JP4105492B2 (ja) * 2002-07-22 2008-06-25 株式会社鷺宮製作所 負荷試験システムおよび負荷試験方法
JP4892281B2 (ja) * 2006-06-07 2012-03-07 公益財団法人鉄道総合技術研究所 鉄道車両用防振体の試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015001408A (ja) 2015-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2947448A1 (en) Vehicle testing system
US8805555B2 (en) Configuring a PID controller
JP2020505670A5 (ja)
US10908599B2 (en) Testing device and machine learning device
JP6184185B2 (ja) 試験装置
US10518801B2 (en) Estimating stability margins in a steer-by-wire system
JP2008094241A (ja) シミュレーションシステム
US9582618B1 (en) Apparatus and method for monitoring electro- and/or mechanical systems
Li et al. Transmissibility Function-based diagnosis of a class of bolted Beam-like structures with nonlinear Fault-induced loads and nonlinear boundary conditions
CN105527109A (zh) 获得用于控制车辆设备的调校映射的方法
KR20160053983A (ko) 컴플라이언트 액추에이터 조립체 및 반복적으로 획득된 구동 신호를 갖는 테스트 시스템
Yao et al. Low-cost measurement of industrial shock signals via deep learning calibration
Monsia et al. Simulating nonlinear oscillations of viscoelastically damped mechanical systems
Pіdgurskyi et al. Research and simulation of load modes in the evaluation of mobile machines resource
Stuhlenmiller et al. Fault-tolerant physical human-robot interaction via stiffness adaptation of elastic actuators
JP6061517B2 (ja) 試験装置
JP2022013803A (ja) 技術システムのテストのための方法およびコンピュータプログラム
Faria et al. Modeling and nonlinear parameter identification of an electric-power steering system
Vettori et al. A virtual sensing approach to operational modal analysis of wind turbine blades
Khalil et al. Sensor measurements only with transmissibility operators for fault detection in flexible beams
KR102218146B1 (ko) 연성 하이브리드 동적 시스템의 시뮬레이션을 위한 오프라인 제어 방법 및 시스템
KR102591145B1 (ko) 고장 진단을 위한 부품의 상태 예측 방법 및 장치
JP7107496B2 (ja) 制御系設計方法及び試験システムの制御パラメータ決定方法
JP2011191151A (ja) 車体振動の評価を行うシャシーダイナモメータシステムおよび車体振動の評価方法
JP6939510B2 (ja) 信号処理方法および材料試験機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6184185

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150