JP6183727B2 - 周波数制御方法、周波数制御装置、及び、蓄電池システム - Google Patents

周波数制御方法、周波数制御装置、及び、蓄電池システム Download PDF

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Description

本発明は、電力系統の周波数を基準周波数へ近づけるための制御を行う周波数制御方法、周波数制御装置、及び、蓄電池システムに関する。
従来、電力系統の周波数が基準周波数を維持するように、電力系統に接続された蓄電池に電力を充電し、又は、蓄電池から電力を放電する充放電制御を行う技術が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1が開示する技術によれば、電力系統の周波数を所定範囲内に維持し、かつ、蓄電池の残存容量が所定範囲内になるように蓄電池の充放電制御が行われる。
特開2012−16077号公報
しかしながら、電力系統の周波数が所定範囲から逸脱する時間が長時間になると、周波数制御を継続できなくなるという問題がある。
そこで、本発明は、より長い時間に渡る電力系統の周波数制御を可能とする周波数制御方法を提供する。
本発明の一態様に係る周波数制御方法は、電力系統の周波数を基準周波数へ近づけるための制御を行う周波数制御方法であって、前記周波数を検出する周波数検出ステップと、蓄電池の残存容量を取得する容量取得ステップと、前記蓄電池に充電又は放電させる電力の基準値を示すベースポイントを決定するベースポイント決定ステップと、前記基準周波数と、検出された前記周波数との差分である周波数偏差に対応する量だけ、前記ベースポイントから変化させた値である充放電指令値を決定する指令値決定ステップと、前記充放電指令値に基づいて前記蓄電池を充電又は放電させる充放電制御ステップとを含み、前記ベースポイント決定ステップでは、取得された前記残存容量が大きいほど、より多く前記蓄電池に放電させ、又は、より少なく前記蓄電池に充電させるように前記ベースポイントを決定し、取得された前記残存容量が、第一閾値より小さい範囲である第一範囲内にある場合の前記残存容量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第一変化率とし、取得された前記残存容量が、前記第一閾値より大きい第二閾値より大きい範囲である第二範囲内にある場合の前記残存容量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第二変化率とする場合、取得された前記残存容量が、前記第一閾値以上かつ前記第二閾値以下である第三範囲内にある場合の前記残存容量に対する前記ベースポイントの平均変化率である第三変化率が、前記第一変化率及び前記第二変化率のいずれよりも小さい。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の周波数制御方法によれば、より長い時間に渡る電力系統の周波数制御を行うことができる。
図1は、実施の形態1における周波数制御装置を含む電力ネットワークの構成図である。 図2は、実施の形態1における周波数制御装置の機能ブロック図である。 図3Aは、実施の形態1における蓄電池の残存容量の説明図である。 図3Bは、実施の形態1におけるベースポイントを用いた蓄電池の充放電量の制御についての説明図である。 図4は、関連技術におけるベースポイントの決定方法の説明図である。 図5Aは、実施の形態1におけるベースポイントの第一の決定方法の説明図である。 図5Bは、実施の形態1におけるベースポイントの第二の決定方法の説明図である。 図5Cは、実施の形態1におけるベースポイントの第三の決定方法の説明図である。 図6は、実施の形態1における充放電指令値の決定方法の説明図である。 図7は、実施の形態1における周波数制御方法のフローチャートである。 図8は、実施の形態1における周波数制御方法に係る周波数と充放電量との第一例の説明図である。 図9は、実施の形態1における周波数制御方法により制御される周波数と充放電量との第二例の説明図である。 図10は、実施の形態2における周波数制御装置を含む電力ネットワークの構成図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、周波数制御方法に関し、以下の問題が生じることを見出した。
電力系統の周波数を基準周波数に維持する制御である周波数調整(FR(Frequency Regulation))が行われている。
電力系統の周波数が、基準周波数を維持するように、周波数制御装置が蓄電池に電力を充電させ、又は、蓄電池から電力を放電させる充放電制御を行う技術が開示されている。通常、上記の充放電制御は、電力系統を運用する電力会社が、電力系統の周波数と蓄電池の残存容量とを監視し、蓄電池を充放電させることで、適切に行われる。また、比較的長い時間(例えば、数時間)に渡って充放電量を平均すると、充電量と放電量とがバランスするように制御される。上記の通りに制御が行われれば、原理上、時間的に無制限に周波数制御を継続して行うことが可能とも考えられる。
しかし、現実には、電力系統の周波数が所定範囲から逸脱する時間が長時間になると、周波数制御を継続できなくなるという問題がある。すなわち、蓄電池を充電する際のAC/DC変換、若しくは、蓄電池から放電する際のDC/AC変換における変換ロス、又は、その他の配電線及び電気回路上の電力ロスによって、充電量と放電量とのバランスが崩れ、蓄電池の残存容量が次第に減少する。よって、上記のような周波数制御方法を継続して行うことはできず、何らかの方法で、充放電量の補正を行うことが必要である。
特許文献1に開示される技術によれば、電力系統が所定範囲内に滞在している場合には周波数制御を停止して、蓄電池の残存容量が50%に近づくように充放電が行われる。これにより、充放電量の補正が行われ、周波数制御方法を継続する時間を長くすることができる。
しかしながら、特許文献1に開示される技術によっても、電力系統の周波数が所定範囲から逸脱する時間が長時間継続する場合には、周波数制御を継続できないという問題がある。
そこで、本発明は、より長い時間に渡る電力系統の周波数制御を可能とする周波数制御方法を提供する。
このような問題を解決するために、本発明の一態様に係る周波数制御方法は、電力系統の周波数を基準周波数へ近づけるための制御を行う周波数制御方法であって、前記周波数を検出する周波数検出ステップと、蓄電池の残存容量を取得する容量取得ステップと、前記蓄電池に充電又は放電させる電力の基準値を示すベースポイントを決定するベースポイント決定ステップと、前記基準周波数と、検出された前記周波数との差分である周波数偏差に対応する量だけ、前記ベースポイントから変化させた値である充放電指令値を決定する指令値決定ステップと、前記充放電指令値に基づいて前記蓄電池を充電又は放電させる充放電制御ステップとを含み、前記ベースポイント決定ステップでは、取得された前記残存容量が大きいほど、より多く前記蓄電池に放電させ、又は、より少なく前記蓄電池に充電させるように前記ベースポイントを決定し、取得された前記残存容量が、第一閾値より小さい範囲である第一範囲内にある場合の前記残存容量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第一変化率とし、取得された前記残存容量が、前記第一閾値より大きい第二閾値より大きい範囲である第二範囲内にある場合の前記残存容量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第二変化率とする場合、取得された前記残存容量が、前記第一閾値以上かつ前記第二閾値以下である第三範囲内にある場合の前記残存容量に対する前記ベースポイントの平均変化率である第三変化率が、前記第一変化率及び前記第二変化率のいずれよりも小さい。
これによれば、残存容量が第三範囲にある場合には、第一範囲又は第二範囲にある場合に比べて、残存容量の変化に対するベースポイントの変化幅が小さく抑えられる。よって、周波数制御装置は、長い時間に渡る電力系統の周波数制御を行うことができる。
従来における関連技術では、第一範囲、第二範囲、及び第三範囲における、残存容量の変化に対するベースポイントの変化幅が同一である。その場合、残存容量が所定値付近(第三範囲)にある場合であっても、残存容量の変化に伴いベースポイントが変化する。周波数制御のために電力系統に充放電させるべき充放電量に対して、蓄電池の残存容量を適切に維持するための補正が行われるが、当該補正により、電力系統への充電又は放電が反転することがある。反転した場合には、適切に周波数制御が行われない結果となる。
本発明の一態様に係る周波数制御方法では、残存容量が第三範囲内にある場合の変化幅が小さくなり、上記の充電又は放電の反転が起きることが抑制される。その結果、周波数制御装置は、蓄電池の残存容量を適切に維持しながら、当該蓄電池により電力系統の周波数を制御することができるのである。
例えば、前記ベースポイントは、取得された前記周波数が前記基準周波数に一致する場合に前記蓄電池に充電又は放電させる電力を示す値であるとしてもよい。
これによれば、周波数制御装置は、電力系統の周波数が基準周波数に一致する場合に蓄電池に充電又は放電させる電力を示す値を基準とし、当該基準から周波数偏差に対応する量だけ変化させた値を蓄電池の充放電量と決定することができる。
例えば、前記ベースポイント決定ステップでは、取得された前記残存容量が前記第三範囲内にある場合に、前記ベースポイントをゼロと決定するとしてもよい。
これによれば、残存容量が第三範囲にある場合のベースポイントを、一定値であるゼロにすることで、上記の充電又は放電の反転が起きることをさらに抑制することができる。
例えば、前記第一閾値は、前記蓄電池の全容量のゼロ%より大きく50%より小さく、前記第二閾値は、前記蓄電池の全容量の50%より大きく100%より小さいとしてもよい。
これによれば、50%を含む残存容量の範囲を第三範囲とすることで、蓄電池の残存容量を当該第三範囲内に維持するように、周波数制御を行うことができる。
例えば、前記基準周波数は、過去の所定期間内に検出された複数の周波数の移動平均値であるとしてもよい。
これによれば、周波数制御装置は、比較的短い周期の周波数の変動を抑制することができる。
例えば、前記基準周波数は、前記電力系統の標準周波数であるとしてもよい。
これによれば、周波数制御装置は、電力系統の周波数の標準周波数からのずれを抑制することができる。
例えば、前記周波数制御方法は、さらに、前記ベースポイントを基準として、充電量を増加させ、又は、放電量を増加させる最大幅を示す充放電可変幅を決定する充放電可変幅決定ステップを含み、前記指令値決定ステップでは、前記ベースポイントに前記充放電可変幅を加算して得られる値を放電最大値とし、前記ベースポイントから前記充放電可変幅を減算して得られる値を充電最大値とする場合、前記周波数偏差がゼロより大きい場合には、前記周波数偏差の絶対値が大きいほど、より充電最大値に近い値に充放電指令値を決定し、前記周波数偏差がゼロより小さい場合には、前記周波数偏差の絶対値が大きいほど、より放電最大値に近い値に充放電指令値を決定するとしてもよい。
これによれば、周波数制御装置は、充放電可変幅内において周波数偏差に応じて、蓄電池の充放電量を決定することができる。
例えば、前記ベースポイント決定ステップでは、前記充放電指令値が生成されるごとに新たにベースポイントを決定することで、前記ベースポイントを更新するとしてもよい。
これによれば、周波数制御装置は、電力系統の周波数が取得されるごとにベースポイント及び充放電指令値を決定し、継続的に周波数制御を行うことができる。
例えば、前記容量取得ステップでは、前記残存容量を所定のタイミングで複数回取得し、前記ベースポイント決定ステップでは、前記容量取得ステップで取得された残存容量が、前記容量取得ステップで前回取得された残存容量に対して所定値以上異なる場合に、新たにベースポイントを決定することで、前記ベースポイントを更新するとしてもよい。
これによれば、周波数制御装置は、蓄電池の残存容量が比較的大きく変化した場合に限りベースポイントを新たに決定することができる。周波数制御装置は、電池の残存容量の変化が小さい場合には、ベースポイントを更新しないので、周波数制御装置の処理負荷が低減される。
例えば、前記容量検出ステップでは、前記蓄電池の全容量のうちの一部の範囲に占める残存容量の割合を、前記残存容量として検出するとしてもよい。
これによれば、周波数制御装置は、蓄電池の劣化が早まる残存容量の範囲を避けて、蓄電池の充放電を行わせることができる。よって、蓄電池の劣化を抑えることができる。
また、本発明の一態様に係る周波数制御装置は、電力系統の周波数を基準周波数へ近づけるための制御を行う周波数制御装置であって、前記周波数を検出する周波数検出部と、蓄電池の残存容量を取得する容量取得部と、前記蓄電池に充電又は放電させる電力の基準値を示すベースポイントを決定するベースポイント決定部と、前記基準周波数と、検出された前記周波数との差分である周波数偏差に対応する量だけ、前記ベースポイントから変化させた値である充放電指令値を決定する指令値決定部と、前記充放電指令値に基づいて前記蓄電池を充電又は放電させる充放電制御部とを含み、前記ベースポイント決定部では、取得された前記残存容量が大きいほど、より多く前記蓄電池に放電させ、又は、より少なく前記蓄電池に充電させるように前記ベースポイントを決定し、取得された前記残存容量が、第一閾値より小さい範囲である第一範囲内にある場合の前記ベースポイントに対する前記残存容量の平均変化率を第一変化率とし、取得された前記残存容量が、前記第一閾値より大きい第二閾値より大きい範囲である第二範囲内にある場合の前記ベースポイントに対する前記残存容量の平均変化率を第二変化率とする場合、取得された前記残存容量が、前記第一閾値以上かつ前記第二閾値以下である第三範囲内にある場合の前記ベースポイントに対する前記残存容量の平均変化率である第三変化率が、前記第一変化率及び前記第二変化率のいずれよりも小さい。
これにより、上記と同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る蓄電池システムは、上記に記載の周波数制御装置と、前記蓄電池とを備える。
これにより、上記と同様の効果を奏する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
本実施の形態において、蓄電池システムを用いて電力系統の周波数を基準周波数に近づける制御を行う周波数制御装置について説明する。
図1は、本実施の形態における周波数制御装置を含む電力ネットワークの構成図である。
図1に示されるように、当該電力ネットワークは、配電用変圧器11と、配電線12と、負荷13と、蓄電池システム14とを備える。
配電用変圧器11は、電力系統運用者が提供する電力系統に接続され、電力系統から供給される電力を、負荷13に供給するのに適切な電圧に変換する変圧器である。
配電線12は、配電用変圧器11と負荷13とを電気的に接続し、配電用変圧器11が供給する電力を負荷13に供給するための電力配線である。
負荷13は、電力系統から供給される電力を消費する負荷である。負荷13は、例えば、家庭用電気機器などである。
蓄電池システム14は、電力系統から供給される電力を充電すること、又は、放電して電力系統へ電力を供給することを行う。蓄電池システム14は、上記のように充電又は放電を行うことで、電力系統から供給される電力の周波数を、基準周波数に近づけるように制御する。
蓄電池システム14は、より詳細には、蓄電池141と、周波数制御装置142とを備える。
蓄電池141は、周波数制御装置142による制御に従って、電力を充電又は放電する。なお、蓄電池141は、蓄電池を充電する際にAC/DC変換を行い、若しくは、蓄電池から放電する際にDC/AC変換を行うインバータを含むものとする。
周波数制御装置142は、電力系統から供給される電力の周波数を検知し、検知した周波数に基づいて、電力系統の電力の周波数を基準周波数に近づけるように、蓄電池141を充電又は放電するように制御する。
なお、配電用変圧器11と配電線12とを、電力系統に含めて考えてもよい。
図2は、本実施の形態における周波数制御装置の機能ブロック図である。
図2に示されるように、周波数制御装置142は、残存容量取得部201と、周波数検出部202と、ベースポイント決定部203と、充放電可変幅決定部204と、充放電指令値決定部205と、充放電制御部206とを備える。
残存容量取得部201は、蓄電池141の残存容量(SOC(State of Charge))を取得する。蓄電池141の残存容量とは、蓄電池141における電力の残存容量のことであり、蓄電池141に蓄電された電力の残存容量ともいえる。残存容量取得部201は、一例として、蓄電池141の全容量に対する充電量を、上記の残存容量として用いる。なお、残存容量取得部201は、容量取得部に相当する。残存容量について、後で詳しく説明する。
周波数検出部202は、電力系統の周波数を検出する。電力系統は、標準周波数(例えば、50Hz又は60Hz。以降では、50Hzの場合を説明する)に近い周波数の交流電力を供給しており、供給される周波数は電力の需給バランスによって変動する。具体的には、電力の需要の方が供給より大きい場合には、電力系統の周波数が低下し、例えば、49.9Hz又は49.8Hzなどとなる。反対に、電力の供給の方が需要より大きい場合には、電力系統の周波数が上昇し、例えば、50.1Hz又は50.2Hzなどとなる。電力系統の周波数は上記のように絶えず変化しており、このように変化している周波数を周波数検出部202が検出する。継続的に周波数制御を行う場合、周波数検出部202は、定期的(例えば、1秒、又は、4秒おきに)周波数を検出する。
また、周波数検出部202は、基準周波数と、検出した電力系統の周波数との差分である周波数偏差を算出する。基準周波数は、(1)過去に測定された周波数の移動平均値とする方法と、(2)電力系統の標準周波数とする方法とがある。
(1)の方法によれば、電力系統の周波数の比較的短い周期の変動(短周期成分)を得ることができる。これを用いて本実施の形態における周波数制御を行えば、電力系統の周波数の比較的短い周期の変動を抑制することができ、その結果、電力系統の周波数の変化をなめらかにする効果を奏する。
(2)の方法によれば、電力系統の周波数の標準周波数からのずれを得ることができる。これを用いて本実施の形態における周波数制御を行えば、電力系統の周波数の標準周波数からのずれを抑制することができ、その結果、電力系統の周波数を基準周波数に近づける効果を奏する。
ベースポイント決定部203は、蓄電池141に充電又は放電させる電力の基準値を示す値であるベースポイントを決定する。具体的には、ベースポイント決定部203は、残存容量取得部が取得した残存容量が大きいほど、より多く蓄電池141に放電させ、又は、より少なく蓄電池141に充電させるようにベースポイントを決定する。ここで、取得された残存容量が、第一閾値より小さい範囲である第一範囲内にある場合のベースポイントに対する残存容量の平均変化率を第一変化率とし、取得された残存容量が、第一閾値より大きい第二閾値より大きい範囲である第二範囲内にある場合のベースポイントに対する残存容量の平均変化率を第二変化率とする場合、取得された残存容量が、第一閾値以上かつ第二閾値以下である第三範囲内にある場合のベースポイントに対する残存容量の平均変化率である第三変化率が、第一変化率及び前記第二変化率のいずれよりも小さいようにする。なお、上記で「残存容量が大きいほど、より多く蓄電池に放電させ」と記載したが、互いに異なる二つの残存容量(A、B)のそれぞれに対する蓄電池の放電量(Aに対してPA、Bに対してPB)が同一の値となることを含むものとする。具体的には、残存容量A及びB(A<B)のそれぞれに対する放電量PA及びPBの関係は、PA≦PBである。なお、ベースポイントは、周波数が基準周波数に一致する場合に蓄電池に充電又は放電させる電力を示す値とすることができる。ベースポイントの決定方法について、後で詳しく説明する。
充放電可変幅決定部204は、蓄電池141の充放電量の最大変化幅である充放電可変幅を決定する。決定した充放電可変幅は、後で、蓄電池141の充放電量を決定する際に用いられる。
より具体的には、充放電可変幅は、(式1)により求められる。
(充放電可変幅)=A−abs(ベースポイント) (式1)
ここで、Aは、任意の定数をとることができる。また、Aとして、蓄電池141のインバータ容量をとることもできる。また、インバータ容量とは、蓄電池が出力する直流電力を、交流電力に変換するインバータの容量である。つまり、蓄電池とインバータとを一体として考えれば、インバータ容量は、蓄電池が放電できるAC電力の最大値であるともいえる。
充放電指令値決定部205は、周波数偏差に対応する量だけ、ベースポイントから変化させた値である充放電指令値であって、蓄電池141に充電又は放電させる電力を示す充放電指令値を決定する。さらに、充放電指令値決定部205は、ベースポイントに充放電可変幅を加算して得られる値を放電最大値とし、ベースポイントから充放電可変幅を減算して得られる値を充電最大値とする場合、周波数偏差がゼロより大きい場合には、周波数偏差の絶対値が大きいほど、より充電最大値に近い値に充放電指令値を決定し、周波数偏差がゼロより小さい場合には、周波数偏差の絶対値が大きいほど、より放電最大値に近い値に充放電指令値を決定するとしてもよい。充放電指令値決定部205は、指令値決定部に相当する。充放電指令値の決定方法については、後で詳細に説明する。
充放電制御部206は、充放電指令値決定部205が決定した充放電指令値に従って蓄電池141を充電又は放電させる。
図3A、本実施の形態における蓄電池の残存容量の説明図である。
図3Aの(a)に示されるように、残存容量取得部201は、蓄電池141の全容量のうちの一部の範囲(例えば、20%から80%までの範囲)に占める残存容量の割合を、本実施の形態において周波数制御のために用いる残存容量(周波数制御用残存容量とも記載する)として用いるようにしてもよい(図3Aの(b))。つまり、蓄電池141の残存容量が20%である場合に周波数制御用残存容量が0%であるとし、残存容量が80%である場合に周波数制御用残存容量が100%であるとし、残存容量と周波数制御用残存容量との間に線形の関係をもたせるようにしてもよい。
より具体的には、残存容量取得部201は、周波数制御用残存容量を(式2)により求めてもよい。
(周波数制御用残存容量)
=100×{(残存容量)−(バックアップ容量)}/(周波数制御用容量) (式2)
ここで、バックアップ容量とは、蓄電池141の残存容量のうち、周波数制御に用いる範囲の下限の容量である。また、周波数制御用容量(FR用容量)とは、蓄電池141の残存容量のうち、周波数制御に用いる範囲を示す。
上記のように、蓄電池141の残存容量の範囲の一部を周波数制御用残存容量として用いることで、蓄電池141に充電された電力のすべてを周波数制御用に使い切ることを回避することができるメリットがある。蓄電池141に充電された電力は、負荷13を動作させるためにも用いられるので、周波数制御用にすべてを使い切ることは望ましくないからである。なお、蓄電池141に充電された電力を用いて負荷13を動作させる場合には、電力系統から、蓄電池141及び負荷13を、スイッチ等(不図示)により切り離すようにしてもよい。なお、蓄電池141が周波数制御用に充電量のすべてを使い切った場合の残存容量を、バックアップ容量ともよぶ。
また、上記のように、蓄電池141の残存容量の範囲の一部を周波数制御用残存容量として用いることで、蓄電池141の劣化を抑えることができるメリットがある。蓄電池141は、残存容量が100%に近い範囲(例えば、80%〜100%、若しくは、90%〜100%)、又は、残存容量が0%に近い範囲(例えば、0%〜20%、若しくは、0%〜10%)で使用すると、劣化が早まることが知られている。そこで、蓄電池141の劣化が早まる残存容量の範囲を避けて使用することで、蓄電池141の劣化を抑えることができる。なお、周波数制御用残存容量の範囲の中心を、蓄電池141の残存容量の中心とあわせておけば、残存容量が100%に近い範囲と、残存容量が0%に近い範囲での使用を均等に回避しながら、できるだけ多くの残存容量の範囲を周波数制御用残存容量として使用することができるので望ましい。
図3Bは、本実施の形態におけるベースポイントを用いた蓄電池の充放電量の制御についての説明図である。図3Bは、蓄電池141の残存容量が、比較的低いとき、50%のとき、及び、比較的高いときのそれぞれに、周波数検出部202が検出した電力系統の周波数に応じて、蓄電池141が充電又は放電する電力量を示している。グラフの縦軸のプラス側が蓄電池141の放電量を、マイナス側が蓄電池141の充電量を示している。なお、0より小さい放電量は、その放電量の符号を反転させた充電量を意味し、0より小さい充電量は、その充電量の符号を反転させた放電量を意味するものとする。なお、図3Bにおいてベースポイントのことを「BP」とも記載する。
まず、蓄電池141の残存容量が50%のとき、ベースポイント決定部203は、ベースポイントを0kWに決定する。この場合、周波数検出部202が検出した周波数が50Hzであれば、充放電指令値決定部205は、充放電指令値を0kWと決定する。また、周波数検出部202が検出した周波数が49.8Hz又は50.2Hzであれば、充放電指令値決定部205は、充放電指令値をそれぞれ放電15kW、充電15kWと決定する。
次に、蓄電池141の残存容量が比較的低い場合、ベースポイント決定部203は、ベースポイントを0kWより小さい値(例えば、−5kW)に決定する。この場合、周波数検出部202が検出した周波数が50Hzであれば、充放電指令値決定部205は、充放電量を充電5Wと決定する。また、周波数検出部202が検出した周波数が49.8Hz又は50.2Hzであれば、充放電指令値決定部205は、充放電指令値をそれぞれ放電10kW、充電20kWとなる。
次に、蓄電池141の残存容量が比較的高い場合、ベースポイント決定部203は、ベースポイントを0kWより大きい値(例えば、5kW)に決定する。この場合、周波数検出部202が検出した周波数が50Hzであれば、充放電指令値決定部205は、充放電量を放電5kWと決定する。また、周波数検出部202が検出した周波数が49.8Hz又は50.2Hzであれば、充放電指令値決定部205は、充放電指令値をそれぞれ放電20kW、充電10kWとなる。
上記のように、ベースポイント決定部203は、残存容量及び電力系統の周波数に応じて、蓄電池141の残存容量がゼロになることを回避しながら、蓄電池141による充電量又は放電量を決定することができる。
ベースポイント決定部203は、残存容量に応じてベースポイントを決定することもできる。このようなベースポイントの決定方法と、ベースポイントを用いた充放電量の制御方法における問題点について図4を用いて説明する。
図4は、本実施の形態に関連する関連技術におけるベースポイントの決定方法の説明図である。図4の(a)は、残存容量が横軸に示されており、残存容量の各値に対するベースポイントが縦軸に示されている。そして、残存容量に対してベースポイントが線形に変化することが示されている。
ベースポイントがこのような値をとる場合、蓄電池の残存容量によっては、電力系統の周波数制御に反する充放電を蓄電池が行うことがある。具体的には、残存容量が30%となり、かつ、電力系統の周波数が49.95Hzとなった場合を考える。この場合、ベースポイントによる制御がなければ、電力系統の周波数制御のための充放電指令値は、放電3kWである(図4の(b)の左図)。しかし、ベースポイントによる制御を行うと、充放電指令値は、充電2kWとなる(図4の(b)の右図)。つまり、周波数制御とは反対の充放電を蓄電池141が行うことになる。これでは、電力系統の周波数が基準周波数に近づくように制御されるとはいえない。
本実施の形態によれば、上記のような周波数制御とは反対の、蓄電池141による充放電を抑制することができる。なお、周波数制御とは反対の、蓄電池141による充放電のことを「リバース動作」とよぶこともある。
図5A〜図5Cは、本実施の形態におけるベースポイントの決定方法の説明図である。
図5Aは、本実施の形態におけるベースポイントの第一の決定方法の説明図である。
図5Aには、蓄電池141の残存容量が横軸に、残存容量の各値に対するベースポイントが縦軸に示されている。
図5Aに示されるように、残存容量は、第一閾値より小さい範囲である第一範囲と、第一閾値より大きい第二閾値より大きい第二範囲と、第一閾値以上かつ第二閾値以下である第三範囲とに分けられる。そして、上記の第一、第二、及び第三範囲における、ベースポイントに対する残存容量の変化率(グラフにおける傾き)が、それぞれ、第一、第二、及び第三変化率に相当する。
ここで、第三変化率が、第一変化率及び第二変化率のいずれより小さいことが特徴である。このように第三変化率を定めることで、残存容量が50%に比較的近い場合における、残存容量の変化量に対するベースポイントの変化量を、その他の残存容量の場合に比べて小さくすることができる。これにより、ベースポイントによる制御を行う場合にリバース動作が生じうる周波数範囲及び残存容量の範囲を小さくすることができ、その結果、リバース動作の発生を抑制することができる。
図5Bは、本実施の形態におけるベースポイントの第二の決定方法の説明図である。図5Bには、蓄電池141の残存容量が横軸に、残存容量の各値に対するベースポイントが縦軸に示されている。
図5Bに示されるように、第三範囲におけるベースポイントがゼロになっていることが特徴である。このように第三変化率を定めることで、残存容量が50%に比較的近い場合における、残存容量の変化量に対するベースポイントの変化量をゼロとすることができる。また、第一閾値及び第二閾値を適切に設定することで、リバース動作を全く生じさせないようにすることも可能である。
ベースポイント決定部203が図5Bのようにベースポイントを決定するには、第一範囲、第二範囲、及び第三範囲のそれぞれにおいて、(式3)、(式4)、及び(式5)を用いればよい。
(ベースポイント)
=A×{(残存容量)−(第一閾値)}/[100−{(第二閾値)−(第一閾値)}] (式3)
(ベースポイント)
=A×{(残存容量)−(第二閾値)}/[100−{(第二閾値)−(第一閾値)}] (式4)
(ベースポイント)=0 (式5)
ここで、Aは、任意の定数をとることができる。また、Aとして、蓄電池141のインバータ容量をとることもできる。
図5Cは、本実施の形態におけるベースポイントの第三の決定方法の説明図である。図5Cには、蓄電池141の残存容量が横軸に、残存容量の各値に対するベースポイントが縦軸に示されている。
図5Cに示されるように、第三範囲におけるベースポイントが、図5Bの場合と同様にゼロになっていることが特徴である。また、第一範囲と第二範囲とのそれぞれでは、残存容量の変化に対して段階的にベースポイントが変化する。このようにしても、図5Bと同様の効果を奏する。
図6は、本実施の形態における充放電指令値の決定方法の説明図である。
図6には、蓄電池141の残存容量が横軸に、残存容量の各値に対する放電最大値及び充電最大値が縦軸に示されている。放電最大値は、蓄電池141に周波数制御のために放電させる最大電力のことであり、ベースポイントより充放電可変幅だけ大きい値として得られる。また、充電最大値は、蓄電池141に周波数制御のために充電させる最大電力のことであり、ベースポイントより充放電可変幅だけ小さい値として得られる。
充放電指令値決定部205は、蓄電池141に充放電させる電力量を、充放電量指令値として決定する。充放電指令値決定部205は、蓄電池141の残存容量と、周波数検出部202が検出した電力系統の周波数とに応じて、充放電指令値を決定する。具体的には、図6より蓄電池141の残存容量に対応する充電最大値及び放電最大値を取得し、取得した充電最大値及び放電最大値の間の間において、電力系統の周波数に基づいて決定した値を、充放電指令値として決定する。
より具体的には、充放電指令値決定部205は、(式6)に従って充放電指令値を決定する。
(充放電指令値)
=(ベースポイント)−(充放電可変幅)×(周波数偏差)/(周波数適正幅) (式6)
ここで、周波数偏差とは、周波数検出部202が検出した周波数と、基準周波数との差分である。例えば、周波数検出部202が検出した周波数が50.2Hz、基準周波数が50Hzである場合、周波数偏差とは、0.2Hzである。また、周波数適正幅とは、電力系統の周波数が、基準周波数から増減しても適正と判断される範囲を示す。例えば、基準周波数が50Hzであり、49.8Hzから50.2Hzまでの間の周波数が適正と判断させる場合、周波数適正幅は、0.2となる。
図7は、本実施の形態における周波数制御方法のフローチャートである。
ステップS301において、周波数検出部202は、電力系統の周波数を検出する。
ステップS302において、周波数検出部202は、ステップS301で取得した電力系統の周波数から周波数偏差を算出する。周波数偏差の算出方法は、上記(1)及び(2)のとおりの2種類がある。
ステップS311において、残存容量取得部201は、蓄電池141の残存容量を検出する。
ステップS312において、残存容量取得部201は、ステップS311で取得した残存容量に基づいて、周波数制御に用いるための残存容量(周波数制御用残存容量)を算出する。なお、残存容量取得部201は、ステップS311で取得した残存容量をそのまま周波数制御に用いることとしてもよい。そのような場合、ステップS312を行わないとしても同じことである。つまり、ステップS312は必須ではない。
ステップS313において、ベースポイント決定部203は、蓄電池141に充電又は放電させる電力の基準値を示す値であるベースポイントを決定する。
ステップS314において、充放電可変幅決定部204は、蓄電池141の充放電量の最大変化幅である充放電可変幅を決定する。
ステップS321において、充放電指令値決定部205は、蓄電池141に充放電させる電力量を、充放電量指令値として決定する。
ステップS322において、充放電制御部206は、充放電指令値決定部205が決定した充放電指令値に従って蓄電池141を充電又は放電させる。
なお、上記の処理において、ステップS301〜S302の処理とステップS303〜S306の処理との両方が完了してからステップS307〜S308の処理を行うとしてもよい(図7に記載のとおり)し、ステップS301〜S302の処理とステップS303〜S306の処理とのいずれか一方が完了した時点でステップS307〜S308の処理を行うようにしてもよい。
後者の場合、他方により決定されるべき数値などは、過去に算出されたもののうち処理時点での最新の値(つまり、前回の当該ステップにおいて決定された値)を用いるようにすればよい。
後者のようにする場合の、処理の周期などの一例を示す。ステップS301〜S302の処理は、周波数検出部202が電力系統の周波数を検出するごとに行われるようにする。その周期は、例えば、1秒である。また、ステップS303〜S306の処理は、残存容量取得部201が蓄電池141の残存容量を検出するごとに行われるようにする。その周期は、例えば、1分である。この場合、ステップS301〜S302の処理が1秒ごとに完了するごとに、ステップS307〜S308の処理を行えばよい。
図8は、実施の形態1における周波数制御方法に係る周波数と充放電量との第一例の説明図である。
図8の(a)は、電力系統の周波数の時間変化を示している。ここで、標準周波数は50Hzである。図8の(b)は、図8の(a)に示される周波数に対して本実施の形態に係る周波数制御を行った場合の充放電量の時間変化を示している。また、図8の(b)は、周波数検出部202が、算出方法(1)によって周波数偏差を算出した場合を示している。
図8の(b)に示されるように、算出方法(1)により周波数偏差を算出する場合、比較的長い時間に渡り、充電量と放電量とがバランスするように制御されている。言い換えれば、グラフ上において、放電量を示す図形の面積と、充電量を示す図形の面積とが実質的に等しくなる。
以上のように、周波数検出部202の算出方法(1)で算出される周波数偏差を用いた周波数制御によって、蓄電池141の充放電量を比較的長時間に渡ってバランスさせることができる。
なお、この場合、電力系統の周波数の比較的短い周期の変動が抑制されるだけで、電力系統の周波数が標準周波数に近づく効果は、必ずしも奏しない。そのような場合、配電線12に発電機(例えば、火力発電機)(不図示)を接続し、発電機により電力系統の周波数を標準周波数に近づけることができる。蓄電池の充放電は、発電機の充放電に比べて応答速度が速いことが特徴である。よって、比較的短い周期の変動を蓄電池による充放電により抑制し、かつ、標準周波数からのずれを火力発電機により抑制するというふうにして、蓄電池と発電機とを併用して電力系統の周波数制御を行うメリットは大きいといえる。
図9は、実施の形態1における周波数制御方法に係る周波数と充放電量との第二例の説明図である。
図9の(a)は、電力系統の周波数の時間変化を示している。ここで、標準周波数は50Hzである。図9の(b)は、図9の(a)に示される周波数に対して本実施の形態に係る周波数制御を行った場合の充放電量の時間変化を示している。また、図9の(b)は、周波数検出部202が、算出方法(2)によって周波数偏差を算出した場合を示している。
図9の(b)に示されるように、算出方法(2)により周波数偏差を算出する場合、電力系統の周波数と基準周波数との差分を打ち消すように、蓄電池141による充放電が制御されている。言い換えれば、グラフ上において、電力系統の周波数(図9の(a))の変化の上下を反対にしたのと同様の変化を、充放電量がしている。
以上のように、周波数検出部202の算出方法(2)で算出される周波数偏差を用いた周波数制御によって、電力系統の周波数を標準周波数に近づけることができる。
以上のように、本実施の形態に係る周波数制御方法によれば、残存容量が第三範囲にある場合には、第一範囲又は第二範囲にある場合に比べて、残存容量の変化に対するベースポイントの変化幅が小さく抑えられる。よって、周波数制御装置は、長い時間に渡る電力系統の周波数制御を行うことができる。
従来における関連技術では、第一範囲、第二範囲、及び第三範囲における、残存容量の変化に対するベースポイントの変化幅が同一である。その場合、残存容量が所定値付近(第三範囲)にある場合であっても、残存容量の変化に伴いベースポイントが変化する。周波数制御のために電力系統に充放電させるべき充放電量に対して、蓄電池の残存容量を適切に維持するための補正が行われるが、当該補正により、電力系統への充電又は放電が反転することがある。反転した場合には、適切に周波数制御が行われない結果となる。
本発明の一態様に係る周波数制御方法では、残存容量が第三範囲内にある場合の変化幅が小さくなり、上記の充電又は放電の反転が起きることが抑制される。その結果、周波数制御装置は、蓄電池の残存容量を適切に維持しながら、当該蓄電池により電力系統の周波数を制御することができるのである。
また、周波数制御装置は、電力系統の周波数が基準周波数に一致する場合に蓄電池に充電又は放電させる電力を示す値を基準とし、当該基準から周波数偏差に対応する量だけ変化させた値を蓄電池の充放電量と決定することができる。
また、残存容量が第三範囲にある場合のベースポイントを、一定値であるゼロにすることで、上記の充電又は放電の反転が起きることをさらに抑制することができる。
また、50%を含む残存容量の範囲を第三範囲とすることで、蓄電池の残存容量を当該第三範囲内に維持するように、周波数制御を行うことができる。
また、周波数制御装置は、比較的短い周期の周波数の変動を抑制することができる。
また、周波数制御装置は、電力系統の周波数の標準周波数からのずれを抑制することができる。
また、周波数制御装置は、充放電可変幅内において周波数偏差に応じて、蓄電池の充放電量を決定することができる。
また、周波数制御装置は、電力系統の周波数が取得されるごとにベースポイント及び充放電指令値を決定し、継続的に周波数制御を行うことができる。
また、周波数制御装置は、蓄電池の残存容量が比較的大きく変化した場合に限りベースポイントを新たに決定することができる。周波数制御装置は、電池の残存容量の変化が小さい場合には、ベースポイントを更新しないので、周波数制御装置の処理負荷が低減される。
また、周波数制御装置は、蓄電池の劣化が早まる残存容量の範囲を避けて、蓄電池の充放電を行わせることができる。よって、蓄電池の劣化を抑えることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、蓄電池システムを用いて電力系統の周波数を基準周波数に近づける制御を、ネットワークを介して行う周波数制御装置について説明する。なお、既に説明した実施の形態と同様の構成要素については、同様の符号を付し、詳細な説明を省略することがある。
図10は、本実施の形態における周波数制御装置を含む電力ネットワークの構成図である。
図10に示されるように、当該電力ネットワークは、配電用変圧器11と、配電線12と、負荷13と、通信ネットワーク92と、蓄電池システム94と、周波数制御装置942と、電力センサ95とを備える。
通信ネットワーク92は、周波数制御装置942と蓄電池システム94とが通信できるように接続する通信ネットワークである。通信ネットワーク92は、IEEE802.3規格等に適合する有線LAN、IEEE802.11a、b、g規格等に適合する無線LAN、携帯電話回線等のような公衆通信回線などにより実現される。
電力センサ95は、電力系統における電力の周波数を検知する電力センサである。
蓄電池システム94は、蓄電池941と通信部(不図示)とを備える。蓄電池941は、通信ネットワーク92を介した周波数制御装置142による制御に従って、電力を充電又は放電する。また、通信部は、通信ネットワーク92を介して周波数制御装置142と通信する通信インタフェースである。蓄電池システム94は、通信ネットワーク92を介した制御をされる点で蓄電池システム14と異なる。それ以外の点は、蓄電池システム14と同じである。
周波数制御装置942は、電力系統から供給される電力の周波数を電力センサ95により検知し、検知した周波数に基づいて、電力系統の電力の周波数を基準周波数に近づけるように、蓄電池141を充電又は放電するように通信ネットワーク92を介して制御する。また、周波数制御装置942は、通信ネットワーク92を介して周波数制御装置142と通信する通信インタフェースである通信部(不図示)を有する。周波数制御装置942は、通信ネットワーク92を介して蓄電池システム94を制御する点で周波数制御装置142と異なる。また、周波数制御装置942は、1以上の蓄電池システムを制御する。それ以外の点は、蓄電池システム94と同じである。
具体的には、周波数制御装置942は、1以上の蓄電池システムの充放電を制御するために、1以上の蓄電池システムのそれぞれに対して充放電指令値を送信する。各蓄電池システムに送信する充放電指令値は、全体としての充放電量を各蓄電池システムに分配したものとなる。
例えば、蓄電池システム94が通信ネットワーク92を介して、蓄電池システム94のインバータ容量を周波数制御装置942に送信する。周波数制御装置942は、蓄電池システム94から送られてくるインバータ容量を受信する。そして、周波数制御装置942は、受信したインバータ容量に比例するように各蓄電池システムの充放電量を決定し、決定した充放電量を充放電指令値として各蓄電池システム94に送信する。
具体的には、N個の蓄電池システム(蓄電池システムA(インバータ容量IA)、B(IB)、・・・)がある場合、蓄電池システムXに送信する充放電指令値は、(式7)で算出される。
(Xに送信する充放電指令値)
=(全体としての充放電量)×IX/(ΣI) (式7)
ここで、(ΣI)は、N個の蓄電池システムのインバータ容量の合計値である。
このようにすることで、蓄電池システムのインバータ容量に応じた充放電量で、各蓄電池システムの充放電を制御することができる。
以上のように本実施の形態に係る周波数制御方法によれば、周波数制御装置が、ネットワークを介して複数の蓄電池システムを制御することができる。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の周波数制御装置などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、電力系統の周波数を基準周波数へ近づけるための制御を行う周波数制御方法であって、前記周波数を検出する周波数検出ステップと、蓄電池の残存容量を取得する容量取得ステップと、前記蓄電池に充電又は放電させる電力の基準値を示すベースポイントを決定するベースポイント決定ステップと、前記基準周波数と、検出された前記周波数との差分である周波数偏差に対応する量だけ、前記ベースポイントから変化させた値である充放電指令値を決定する指令値決定ステップと、前記充放電指令値に基づいて前記蓄電池を充電又は放電させる充放電制御ステップとを含み、前記ベースポイント決定ステップでは、取得された前記残存容量が大きいほど、より多く前記蓄電池に放電させ、又は、より少なく前記蓄電池に充電させるように前記ベースポイントを決定し、取得された前記残存容量が、第一閾値より小さい範囲である第一範囲内にある場合の前記残存容量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第一変化率とし、取得された前記残存容量が、前記第一閾値より大きい第二閾値より大きい範囲である第二範囲内にある場合の前記残存容量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第二変化率とする場合、取得された前記残存容量が、前記第一閾値以上かつ前記第二閾値以下である第三範囲内にある場合の前記残存容量に対する前記ベースポイントの平均変化率である第三変化率が、前記第一変化率及び前記第二変化率のいずれよりも小さい周波数制御方法を実行させる。
以上、一つまたは複数の態様に係る周波数制御装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本発明は、電力系統の周波数を基準周波数へ近づけるための制御を行う周波数制御装置に利用可能である。具体的には、電力会社が運用及び管理する電力系統の周波数の制御を行う周波数制御装置に利用可能である。
11 配電用変圧器
12 配電線
13 負荷
14、94 蓄電池システム
92 通信ネットワーク
95 電力センサ
141、941 蓄電池
142、942 周波数制御装置
201 残存容量取得部
202 周波数検出部
203 ベースポイント決定部
204 充放電可変幅決定部
205 充放電指令値決定部
206 充放電制御部

Claims (11)

  1. 蓄電池を充放電させて電力系統の周波数を制御する周波数制御方法であって、
    前記周波数を検出する周波数検出ステップと、
    蓄電池の充電残量を取得する容量取得ステップと、
    前記電力系統の周波数が所定の基準周波数と一致する場合に前記蓄電池に充電又は放電させる電力を示す値であるベースポイントを決定するベースポイント決定ステップと、
    前記基準周波数と、前記電力系統の周波数との差分である周波数偏差に対応する量だけ、前記ベースポイントから変化させた電力値である充放電指令値を生成する指令値決定ステップと、
    前記充放電指令値に基づいて前記蓄電池を充電又は放電させる充放電制御ステップとを含み、
    前記ベースポイント決定ステップでは、
    前記蓄電池の充電残量が第一閾値より小さい範囲である第一範囲内にある場合には、前記ベースポイントが充電電力値となるように前記ベースポイントを決定し、
    前記蓄電池の充電残量が前記第一閾値より大きい第二閾値より大きい範囲である第二範囲内にある場合には、前記ベースポイントが放電電力値となるように前記ベースポイントを決定し、
    前記蓄電池の充電残量に応じて前記ベースポイントを変化させ、
    前記充電残量が前記第一範囲内にある場合の前記充電残量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第一変化率とし、前記充電残量が前記第二範囲内にある場合の前記充電残量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第二変化率とする場合、
    前記充電残量が前記第一閾値以上かつ前記第二閾値以下である第三範囲内にある場合の前記充電残量に対する前記ベースポイントの平均変化率である第三変化率が、前記第一変化率及び前記第二変化率のいずれよりも小さく、
    残存容量の変化に対する前記ベースポイントの変化は、前記第一範囲と前記第二範囲との境界、及び、前記第二範囲と前記第三範囲との境界において、連続である
    周波数制御方法。
  2. 前記ベースポイント決定ステップでは、
    取得された前記残存容量が前記第三範囲内にある場合に、前記ベースポイントをゼロと決定する
    請求項1に記載の周波数制御方法。
  3. 前記第一閾値は、前記蓄電池の全容量のゼロ%より大きく50%より小さく、
    前記第二閾値は、前記蓄電池の全容量の50%より大きく100%より小さい
    請求項1又はに記載の周波数制御方法。
  4. 前記基準周波数は、過去の所定期間内に検出された複数の周波数の移動平均値である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の周波数制御方法。
  5. 前記基準周波数は、前記電力系統において定められた標準周波数である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の周波数制御方法。
  6. 前記周波数制御方法は、さらに、
    前記ベースポイントを基準として、充電量を増加させ、又は、放電量を増加させる最大幅を示す充放電可変幅を決定する充放電可変幅決定ステップを含み、
    前記指令値決定ステップでは、
    前記ベースポイントに前記充放電可変幅を加算して得られる値を放電最大値とし、前記ベースポイントから前記充放電可変幅を減算して得られる値を充電最大値とする場合、
    前記周波数偏差がゼロより大きい場合には、前記周波数偏差の絶対値が大きいほど、より充電最大値に近い値に充放電指令値を決定し、
    前記周波数偏差がゼロより小さい場合には、前記周波数偏差の絶対値が大きいほど、より放電最大値に近い値に充放電指令値を決定する
    請求項またはに記載の周波数制御方法。
  7. 前記ベースポイント決定ステップでは、
    前記充放電指令値が生成されるごとに新たにベースポイントを決定することで、前記ベースポイントを更新する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の周波数制御方法。
  8. 前記容量取得ステップでは、
    前記残存容量を所定のタイミングで複数回取得し、
    前記ベースポイント決定ステップでは、
    前記容量取得ステップで取得された残存容量が、前記容量取得ステップで前回取得された残存容量に対して所定値以上異なる場合に、新たにベースポイントを決定することで、前記ベースポイントを更新する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の周波数制御方法。
  9. 前記容量取得ステップでは、
    前記蓄電池の全容量のうちの一部の範囲に占める残存容量の割合を、前記残存容量として検出する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の周波数制御方法。
  10. 蓄電池を充放電させて電力系統の周波数を制御する周波数制御装置であって、
    前記周波数を検出する周波数検出部と、
    蓄電池の充電残量を取得する容量取得部と、
    前記電力系統の周波数が所定の基準周波数と一致する場合に前記蓄電池に充電又は放電させる電力を示す値であるベースポイントを決定するベースポイント決定部と、
    前記基準周波数と、前記電力系統の周波数との差分である周波数偏差に対応する量だけ、前記ベースポイントから変化させた電力値である充放電指令値を生成する指令値決定部と、
    前記充放電指令値に基づいて前記蓄電池を充電又は放電させる充放電制御部とを含み、
    前記ベースポイント決定部では、
    前記蓄電池の充電残量が第一閾値より小さい範囲である第一範囲内にある場合には、前記ベースポイントが充電電力値となるように前記ベースポイントを決定し、
    前記蓄電池の充電残量が前記第一閾値より大きい第二閾値より大きい範囲である第二範囲内にある場合には、前記ベースポイントが放電電力値となるように前記ベースポイントを決定し、
    前記蓄電池の充電残量に応じて前記ベースポイントを変化させ、
    前記充電残量が前記第一範囲内にある場合の前記充電残量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第一変化率とし、前記充電残量が前記第二範囲内にある場合の前記充電残量に対する前記ベースポイントの平均変化率を第二変化率とする場合、
    前記充電残量が前記第一閾値以上かつ前記第二閾値以下である第三範囲内にある場合の前記充電残量に対する前記ベースポイントの平均変化率である第三変化率が、前記第一変化率及び前記第二変化率のいずれよりも小さく、
    残存容量の変化に対する前記ベースポイントの変化は、前記第一範囲と前記第二範囲との境界、及び、前記第二範囲と前記第三範囲との境界において、連続である
    周波数制御装置。
  11. 請求項10に記載の周波数制御装置と、
    前記蓄電池とを備える
    蓄電システム。

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