JP6182844B2 - クラミジアトラコマチスの検出方法 - Google Patents
クラミジアトラコマチスの検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6182844B2 JP6182844B2 JP2012222962A JP2012222962A JP6182844B2 JP 6182844 B2 JP6182844 B2 JP 6182844B2 JP 2012222962 A JP2012222962 A JP 2012222962A JP 2012222962 A JP2012222962 A JP 2012222962A JP 6182844 B2 JP6182844 B2 JP 6182844B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chlamydia trachomatis
- seq
- probe
- nucleic acid
- oligonucleotide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号3で示される塩基配列の中の連続する22〜29塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー。
[項2]
クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号4で示される塩基配列の中の連続する22〜29塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー。
[項3]
項1に記載のオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号9〜11で示されるオリゴヌクレオチドプライマー。
[項4]
項2に記載のオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号12〜14で示されるオリゴヌクレオチドプライマー。
[項5]
クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号5で示される塩基配列の中の連続する25〜30塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー。
[項6]
クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号6で示される塩基配列の中の連続する24〜29塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー。
[項7]
項5に記載のオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号15〜17で示されるオリゴヌクレオチドプライマー。
[項8]
項6に記載のオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号18〜20で示されるオリゴヌクレオチドプライマー。
[項9]
項1または項3に記載のオリゴヌクレオチドプライマーのうちいずれか1本をフォワードプライマーとし、項5または項7に記載のオリゴヌクレオチドプライマーのうちいずれか1本をリバースプライマーとする、1対のオリゴヌクレオチドプライマーセット。
[項10]
項2または項4に記載のオリゴヌクレオチドプライマーのうちいずれか1本をフォワードプライマーとし、項6または項8に記載のオリゴヌクレオチドプライマーのうちいずれか1本をリバースプライマーとする、1対のオリゴヌクレオチドプライマーセット。
[項11]
クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを検出するためのオリゴヌクレオチドプローブであって、配列番号7で示される塩基配列または該塩基配列に相補的な塩基配列の中の連続する21〜24塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプローブ。
[項12]
クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを検出するためのオリゴヌクレオチドプローブであって、配列番号8で示される塩基配列または該塩基配列に相補的な塩基配列の中の連続する21〜24塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプローブ。
[項13]
項11に記載のオリゴヌクレオチドプローブであって、塩基配列が配列番号21または22で示され、なおかつ末端の核酸のうちいずれか片方のみが蛍光標識されていることを特徴とするオリゴヌクレオチドプローブ。
[項14]
項12に記載のオリゴヌクレオチドプローブであって、塩基配列が配列番号23または24で示され、なおかつ末端の核酸のうちいずれか片方のみが蛍光標識されていることを特徴とするオリゴヌクレオチドプローブ。
[項15]
クラミジアトラコマチスを検出する方法であって、以下の(1)〜(3)の工程を含む方法。
(1)項9に記載のオリゴヌクレオチドプライマーセットを用いて核酸増幅を行う工程。
(2)工程(1)によって得られた核酸増幅産物と、項11または項13に記載のオリゴヌクレオチドプローブのうちいずれか1本とをハイブリダイズさせ複合体を形成せしめる工程。
(3)工程(2)で得られた複合体を検出する工程。
[項16]
クラミジアトラコマチスを検出する方法であって、以下の(1)〜(3)の工程を含む方法。
(1)項10に記載のオリゴヌクレオチドプライマーセットを用いて核酸増幅を行う工程。
(2)工程(1)によって得られた核酸増幅産物と、項12または項14に記載のオリゴヌクレオチドプローブのうちいずれか1本とをハイブリダイズさせ複合体を形成せしめる工程。
(3)工程(2)で得られた複合体を検出する工程。
[項17]
項15または項16の(3)の工程を、連続的な温度上昇を行いながら、オリゴヌクレオチドプローブを標識している蛍光色素の蛍光を測定することにより融解曲線分析を行い、融解曲線分析の結果に基づいてクラミジアトラコマチスの内在性プラスミドの存在を検出することを特徴とする、項15または項16に記載の方法。
[項18]
項9に記載のオリゴヌクレオチドプライマーセット、項11または項13に記載のオリゴヌクレオチドプローブのうちいずれか1本、DNAポリメラーゼ、緩衝液、マグネシウムイオン、dNTPs、DMSOを含む、クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドの検出を行う方法のためのキット。
[項19]
項10に記載のオリゴヌクレオチドプライマーセット、項12または項14に記載のオリゴヌクレオチドプローブのうちいずれか1本、DNAポリメラーゼ、緩衝液、マグネシウムイオン、dNTPs、DMSOを含む、クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドの検出を行う方法のためのキット。
本発明の実施形態の一つは、以下の(I)〜(IV)に記載されるオリゴヌクレオチドプライマーである。
(I)クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号3で示される塩基配列の中の連続する22〜29塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー。
(II)クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号4で示される塩基配列の中の連続する22〜29塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー。
(III)クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号5で示される塩基配列の中の連続する25〜30塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー。
(IV)クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーであって、配列番号6で示される塩基配列の中の連続する24〜29塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー。
本発明の実施形態の一つは、以下の(A)または(B)に記載されるオリゴヌクレオチドプローブである。
(A)クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを検出するためのオリゴヌクレオチドプローブであって、配列番号7で示される塩基配列または該塩基配列に相補的な塩基配列の中の連続する21〜24塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプローブ。
(B)クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを検出するためのオリゴヌクレオチドプローブであって、配列番号8で示される塩基配列または該塩基配列に相補的な塩基配列の中の連続する21〜24塩基からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプローブ。
本発明のクラミジアトラコマチスの検出方法において、試料中のクラミジアトラコマチス由来の核酸を検出する方法としては、以下の(1)〜(3)の工程を例示することができる。
(1)上記で説明したオリゴヌクレオチドプライマーセットのうちいずれか1セットを用いて核酸増幅を行う工程。
(2)工程(1)によって得られた核酸増幅産物と、上記で説明したオリゴヌクレオチドプローブのうちいずれか1本とをハイブリダイズさせ複合体を形成せしめる工程。
(3)工程(2)で得られた複合体を検出する工程。
(1)クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーセットを用意する。
(2)被検核酸および該オリゴヌクレオチドプライマーセットを含む反応液によって被検核酸を増幅する。
(3)工程(2)によって得られた核酸増幅産物と、該核酸増幅産物の一部と複合体を形成せしめるように設計されたオリゴヌクレオチドプローブとをハイブリダイズさせ複合体を形成せしめる。
(4)工程(3)で得られた複合体を検出する。
(a)配列番号3で示される塩基配列の中の連続する22〜29塩基からなる群から選択されるフォワードプライマー(たとえば、配列番号9〜11で示されるオリゴヌクレオチドプライマー)と、配列番号5で示される塩基配列の中の連続する25〜30塩基からなる群から選択されるリバースプライマー(たとえば、配列番号15〜17で示されるオリゴヌクレオチドプライマー)とからなる一対のプライマーセット、および、配列番号7で示される塩基配列または該塩基配列に相補的な塩基配列の中の連続する21〜24塩基からなる群から選択されるプローブの組み合わせ。
(b)配列番号4で示される塩基配列の中の連続する22〜29塩基からなる群から選択されるフォワードプライマー(たとえば、配列番号12〜14で示されるオリゴヌクレオチドプライマー)と、配列番号6で示される塩基配列の中の連続する24〜29塩基からなる群から選択されるリバースプライマー(たとえば、配列番号18〜20で示されるオリゴヌクレオチドプライマー)とからなる一対のプライマーセット、および、配列番号8で示される塩基配列または該塩基配列に相補的な塩基配列の中の連続する21〜24塩基からなる群から選択されるプローブの組み合わせ。
例えば、配列番号3で示される塩基配列の中の連続する22〜29塩基からなる群から選択されるフォワードプライマーに関して、配列番号3の中で5’末端側および3’末端側から各7塩基を除いた15塩基はいずれのフォワードプライマーにも含まれており、部分的な塩基配列の同一性はいずれのフォワードプライマーでも連続して保たれている。同様に、配列番号5で示される塩基配列の中の連続する25〜30塩基からなる群から選択されるリバースプライマーに関して、配列番号5の中で5’末端側および3’末端側から各5塩基を除いた20塩基の同一性はいずれのリバースプライマーでも連続して保たれている。配列番号4で示される塩基配列の中の連続する22〜29塩基からなる群から選択されるフォワードプライマー、および、配列番号6で示される塩基配列の中の連続する24〜29塩基からなる群から選択されるリバースプライマーについても同様である。
このように、各プライマー群の中では、若干の長さの相違があるものの、いずれも部分的な塩基配列の同一性が保たれており、これによってターゲット部位に対する特異性が維持されている。したがって、上記(a)または(b)の範囲内におけるバリエーションは、プライマーとしての機能を大きく変化させるものではないことがわかる。
実施例にて選択された複数のオリゴヌクレオチドプライマーは、いずれを用いてもクラミジアトラコマチスの検出に成功していることからも、以上の推測が間違っていないことが強く示唆される。
本発明における被検核酸は、例えば、一本鎖でもよいし、二本鎖でもよい。二本鎖の場合は、例えば、被検核酸とプローブとをハイブリダイズさせてハイブリッド体を形成するために、加熱により前記二本鎖を一本鎖に解離させる工程を含むことが好ましい。
試料の採取方法、DNAやRNA等の核酸の調製方法等は、制限されず、従来公知の方法が採用できる。
例えば、上記KOD DNA Polymerase以外に100塩基/秒以上のデオキシリボ核酸合成速度を有するDNAポリメラーゼとして、「KOD FX(東洋紡績製、登録商標)」、「KOD −Plus−(東洋紡績製、商標)」、「KOD Dash(東洋紡績製、登録商標)」、PrimeSTAR HS DNAポリメラーゼ(タカラバイオ製、登録商標)なども利用できる。
なかでも、高い正確性とDNA合成活性とをあわせ持つKOD −Plus−が望ましい。
本明細書において、DNA合成活性とは鋳型DNAにアニールされたオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドの3’−ヒドロキシル基にデオキシリボヌクレオシド5’−トリホスフェートのα−ホスフェートを共有結合せしめることにより、デオキシリボ核酸にデオキシリボヌクレオシド5’−モノホスフェートを鋳型依存的に導入する反応を触媒する活性をいう。
A: 40mM Tris−HCl(pH7.5)
16mM 塩化マグネシウム
15mM ジチオスレイトール
100μg/mL BSA
B: 2μg/μL 活性化仔牛胸腺DNA
C: 1.5mM dNTP(250cpm/pmol〔3H〕dTTP)
D: 20% トリクロロ酢酸(2mMピロリン酸ナトリウム)
E: 1μg/μL キャリアーDNA
本明細書において、3’−5’エキソヌクレアーゼ活性とは、DNAの3’末端領域を切除し、5’−モノヌクレオチドを遊離する活性をいう。
その活性測定法は、50μLの反応液(120mM Tris−HCl(pH8.8 at 25℃), 10mM KCl, 6mM 硫酸アンモニウム,1mM MgCl2, 0.1% Triton X−100, 0.001% BSA,5 μg トリチウムラベルされた大腸菌DNA)を1.5mLのエッペンチューブに分注し、DNAポリメラーゼを加える。75℃で10分間反応させた後、氷冷によって反応を停止し、次にキャリアーとして、0.1%のBSAを50μL加え、さらに10%のトリクロロ酢酸、2%ピロリン酸ナトリウム溶液を100μL加え混合する。氷上で15分放置した後、12,000回転で10分間遠心し沈殿を分離する。上清100μLの放射活性を液体シンチレーションカウンター(パッカード社製)で計測し、酸可溶性画分に遊離したヌクレオチド量を測定する。
本発明のクラミジアトラコマチスの検出方法においては、上記で説明した被検核酸の増幅によって得られた増幅産物と、該核酸増幅産物の一部と複合体を形成せしめるように設計されたオリゴヌクレオチドプローブとをハイブリダイズさせ複合体を形成せしめる。
中でも、増幅反応と、後述の検出反応とを連続的に行うことができるため、増幅反応前に添加することが好ましい。このように核酸増幅反応の前に前記プローブを添加する場合は、例えば、後述のように、その3’末端に、蛍光色素を付加したり、リン酸基を付加したりすることが好ましい。
上記で得られた複合体を検出する方法は特に限定されない。例えば、融解曲線分析による方法が挙げられる。
二本鎖DNAを含む溶液を加熱していくと、260nmにおける吸光度が上昇する。これは、二本鎖DNAにおける両鎖間の水素結合が加熱によってほどけ、一本鎖DNAに解離(DNAの融解)することが原因である。そして、全ての二本鎖DNAが解離して一本鎖DNAになると、その吸光度は、加熱開始時の吸光度(二本鎖DNAのみの吸光度)の約1.5倍程度を示し、これによって融解が完了したと判断できる。
(1)試料の調製
クラミジアトラコマチスから抽出したDNA試料を10mMのTris−HCl(pH7.5)で内在性プラスミドが100(コピー/μL)となるように調製し、試料とした。また、陰性コントロール(NC)として水を使用した。
(2)核酸増幅および融解曲線解析
上記試料および陰性コントロールにそれぞれ下記試薬を添加して、下記条件によりクラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを検出した。核酸増幅および融解曲線解析には東洋紡績社製GENECUBE(登録商標)を使用した。
以下の試薬を含む溶液を調製した。なお、オリゴヌクレオチドプライマーの組み合わせについては表1に記載した。
10μMオリゴヌクレオチドプライマー(配列番号9〜11のいずれか1本)0.4μL
100μMオリゴヌクレオチドプライマー(配列番号15〜17のいずれか1本)0.2μL
10μMオリゴヌクレオチドプローブ(配列番号21、3’末端をBODIPY−FL標識)0.3μL
KOD Mix(ジーンキューブ(R)テストベーシック、東洋紡製)3μL
PPD Mix(ジーンキューブ(R)テストベーシック、東洋紡製)3μL
試料3μL
94℃・2分
(以上1サイクル)
97℃・1秒
58℃・3秒
63℃・6秒
(以上50サイクル)
94℃・30秒
39℃・30秒
39℃〜75℃(0.09℃/秒で温度上昇)
図1は、表1の組み合わせNo.1で示されるオリゴヌクレオチドプライマーを用いて核酸増幅を行い、その後の温度上昇にともなう蛍光強度の変化を、グラフの横軸を温度、縦軸を蛍光シグナルの微分値として解析結果を表した図である。グラフのうちCT DNAはクラミジアトラコマチスDNA試料の解析結果を、WaterはNCである水の解析結果を示している。図1より明らかなように、クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドが検出されている。また、図2から図5は、それぞれ表1の組み合わせNo.2から5で示されるオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、同様の実験を行った結果である。いずれの組み合わせでもクラミジアトラコマチスの内在性プラスミドが検出されており、本発明のクラミジアトラコマチス検出用オリゴヌクレオチドプライマーおよびプローブはいずれもクラミジアトラコマチスの検出に有効であることが示された。また、本検査における核酸増幅および融解曲線解析は約45分間で完了した。これは既存のクラミジアトラコマチス核酸増幅検査法と比較して、検査に要する時間が半分以下であり、本発明が迅速性に優れたクラミジアトラコマチス検査法を提供できることが示唆された。
(1)試料の調製
実施例1と同じ。
(2)核酸増幅および融解曲線解析
実施例1と同じ。
以下の試薬を含む溶液を調製した。なお、オリゴヌクレオチドプライマーの組み合わせについては表2に記載した。
10μMオリゴヌクレオチドプライマー(配列番号12〜14のいずれか1本)0.4μL
100μMオリゴヌクレオチドプライマー(配列番号18または19のいずれか1本)0.2μL
10μMオリゴヌクレオチドプローブ(配列番号23、3’末端をBODIPY−FL標識)0.4μL
KOD Mix(ジーンキューブ(R)テストベーシック、東洋紡製)3μL
PPD Mix(ジーンキューブ(R)テストベーシック、東洋紡製)3μL
試料3μL
実施例1と同じ。
図6は、表2の組み合わせNo.1で示されるオリゴヌクレオチドプライマーを用いて核酸増幅を行い、その後の温度上昇にともなう蛍光強度の変化を、グラフの横軸を温度、縦軸を蛍光シグナルの微分値として解析結果を表した図である。図6より明らかなように、クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドが検出されている。また、図7から図11は、それぞれ表2の組み合わせNo.2から6で示されるオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、同様の実験を行った結果である。いずれの組み合わせでもクラミジアトラコマチスの内在性プラスミドが検出された。
Claims (8)
- 以下の(a1)および(a2)からなるクラミジアトラコマチス検出用のプライマー・プローブのセット
(a1)配列番号9〜11で示されるオリゴヌクレオチドの群から1つ選択されるフォワードプライマーと配列番号15〜17で示されるオリゴヌクレオチドの群から1つ選択されるリバースプライマーとの組合せからなるプライマー対
(a2)配列番号21で示されるオリゴヌクレオチドプローブ - 以下の(b1)および(b2)からなるクラミジアトラコマチス検出用のプライマー・プローブのセット
(b1)配列番号12〜14で示されるオリゴヌクレオチドの群から1つ選択されるフォワードプライマーと配列番号18〜20で示されるオリゴヌクレオチドの群から1つ選択されるリバースプライマーとの組合せからなるプライマー対
(b2)配列番号23で示されるオリゴヌクレオチドプローブ - 以下の(c1)〜(c3)の工程を含む、クラミジアトラコマチスを検出する方法。
(c1)請求項1の(a1)に記載のプライマー対を用いて核酸増幅を行う工程。
(c2)工程(1)によって得られた核酸増幅産物と、請求項1の(a2)に記載のプローブとをハイブリダイズさせ複合体を形成せしめる工程。
(c3)工程(2)で得られた複合体を検出する工程。 - 以下の(d1)〜(d3)の工程を含む、クラミジアトラコマチスを検出する方法。
(d1)請求項2の(b1)に記載のプライマー対を用いて核酸増幅を行う工程。
(d2)工程(1)によって得られた核酸増幅産物と、請求項2の(b2)に記載のプローブとをハイブリダイズさせ複合体を形成せしめる工程。
(d3)工程(2)で得られた複合体を検出する工程。 - 請求項3の(c3)の工程を、連続的な温度上昇を行いながら、オリゴヌクレオチドプローブを標識している蛍光色素の蛍光を測定することにより融解曲線分析を行い、融解曲線分析の結果に基づいてクラミジアトラコマチスの内在性プラスミドの存在を検出することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
- 請求項4の(d3)の工程を、連続的な温度上昇を行いながら、オリゴヌクレオチドプローブを標識している蛍光色素の蛍光を測定することにより融解曲線分析を行い、融解曲線分析の結果に基づいてクラミジアトラコマチスの内在性プラスミドの存在を検出することを特徴とする、請求項4に記載の方法。
- 請求項1に記載のプライマー・プローブのセット、DNAポリメラーゼ、緩衝液、マグネシウムイオン、dNTPs、DMSOを含む、クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドの検出を行う方法のためのキット。
- 請求項2に記載のプライマー・プローブのセット、DNAポリメラーゼ、緩衝液、マグネシウムイオン、dNTPs、DMSOを含む、クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドの検出を行う方法のためのキット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012222962A JP6182844B2 (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | クラミジアトラコマチスの検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012222962A JP6182844B2 (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | クラミジアトラコマチスの検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014073109A JP2014073109A (ja) | 2014-04-24 |
JP6182844B2 true JP6182844B2 (ja) | 2017-08-23 |
Family
ID=50747802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012222962A Active JP6182844B2 (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | クラミジアトラコマチスの検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6182844B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2653988C (en) * | 2007-04-13 | 2017-05-30 | Abbott Laboratories | Primer and probe sequences for detecting chlamydia trachomatis |
EP2557156B1 (en) * | 2010-03-23 | 2015-02-11 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Primer and probe for detecting chlamydia trachomatis, and method for detecting chlamydia trachomatis using same |
-
2012
- 2012-10-05 JP JP2012222962A patent/JP6182844B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014073109A (ja) | 2014-04-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6144623B2 (ja) | 核酸測定用の核酸プローブ | |
JP6007652B2 (ja) | メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を検出するためのプライマーおよびプローブ、ならびに、それらを用いたメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の検出方法 | |
JP2011050401A (ja) | 核酸の迅速な検出方法 | |
KR20160106040A (ko) | cMET 핵산의 멀티모달 분석을 위한 조성물 및 방법 | |
KR102323375B1 (ko) | 다중 프로브 | |
US20120129174A1 (en) | Target Sequence Amplification Method, Polymorphism Detection Method, and Reagents for Use in the Methods | |
JP5590438B2 (ja) | 内部コントロール組成物 | |
JP5831093B2 (ja) | C型慢性肝炎に対する治療効果を予測するためのプローブ | |
JP2015128400A (ja) | 肺炎マイコプラズマの検出方法 | |
JP6569238B2 (ja) | ノロウイルスgii群の検出方法 | |
JP6182844B2 (ja) | クラミジアトラコマチスの検出方法 | |
JP2016077208A (ja) | Kras遺伝子変異の検出方法 | |
JP6155685B2 (ja) | ナイセリアゴノレアの検出方法 | |
CN103667443B (zh) | 突变检测用探针、突变检测方法、药效评价方法以及突变检测用试剂盒 | |
JP6379871B2 (ja) | リファンピシリン耐性結核菌を検出する方法 | |
JP6277603B2 (ja) | 百日咳菌の検出方法 | |
JP6343899B2 (ja) | 黄色ブドウ球菌の検出方法 | |
JP2013017395A (ja) | 骨髄増殖性疾患に関する遺伝子変異を検出するためのプローブおよび該プローブを用いた遺伝子変異の検出方法 | |
JP2018088883A (ja) | 上皮成長因子受容体遺伝子変異の検出方法 | |
JP6225623B2 (ja) | メチシリン耐性遺伝子の検出方法 | |
WO2014158628A1 (en) | Compositions and methods for analysis of nucleic acid molecules | |
JP2015128399A (ja) | Cyp3a5の検出方法 | |
JP6911308B2 (ja) | CTX−M型基質特異性拡張型β−ラクタマーゼ遺伝子の検出方法 | |
KR20190100675A (ko) | Sfts 바이러스 검출용 올리고뉴클레오티드 세트 및 이의 용도 | |
US11952617B2 (en) | Methods for multiplex detection of polynucleotides using unbound fluorescent probes and quencher oligonucleotides |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160705 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170710 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6182844 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |