JP6182117B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
このようなコネクタには、二つのコネクタが確実に嵌合しているか否かを作業者が確認することができる嵌合検知部材を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
図3は、図2に示したコネクタ1のA―A線断面図である。
なお、図3は、治具Tを仮想線で示している。
図4は、嵌合検知部材50が嵌合検知位置にある状態のコネクタ1の斜視図である。図5は、図4に示したコネクタ1の上面図である。図6は、図5に示したコネクタ1のB−B線断面図である。図7は、コネクタハウジング10の斜視図である。図8は、コネクタハウジング10の上面図である。図9は、図8に示したコネクタハウジング10のC−C線断面図である。図10は、(a)が嵌合検知部材50の斜視図であり、(b)が(a)に示した嵌合検知部材50のD−D線断面図である。
なお、本発明の実施例では説明の便宜上、図中に示すように前後、及び上下方向を定義する。
本発明の実施例に係るコネクタ1は、相手コネクタ100との嵌合状態をロックする部分であり、かつ、押圧操作することによってロックを解除する押圧操作面33aを含む嵌合ロック部30を有するコネクタハウジング10と、コネクタハウジング10に装着して嵌合状態を検知する前の待機位置と嵌合状態を検知するための嵌合検知位置との間を可動させることによって相手コネクタ100との嵌合状態を検知する嵌合検知部材50と、を有する。
コネクタハウジング10は、合成樹脂等の絶縁材からなり、コネクタ1の本体を構成する部分である。このコネクタハウジング10は、全体を略筒状に形成し、内部に相手コネクタ100の不図示の相手端子に接続する端子Cを収容する端子収容室11と、嵌合検知部材50を装着する検知部材装着部20と、を有する。
この部材ガイド壁部21は、両側壁21a、21aの内面に嵌合検知部材50の両側部を嵌合検知部材50がスライド移動できるようにガイドする不図示のガイド溝を形成している。
なお、両側壁21a、21aの内面には、嵌合検知部材50の後述する待機位置係止用突起52と係合することによって、嵌合検知部材50を待機位置に係止する不図示の係止突起部を有する。
嵌合ロック部30は、図9に示すように、端子収容室11の上壁に支点31を設け、この支点31から相手コネクタハウジング110の嵌入側に向けて延在した係合片部32と、支点31から係合片部32とは逆方向に延在するように上面に押圧操作面33aを形成した操作片部33と、を設けている。
係合片部32には、相手コネクタハウジング110に設けた係合突起111に係止する係合孔32aを形成している。
このような嵌合ロック部30によるロックを解除する場合、押圧操作面33aを押圧操作することによって、支点31を中心として係合孔32aと係合突起111との係合を解除する。
なお、この実施例では、カバー部40を部材ガイド壁部21と一体的に形成するものを例示したが、これに限らず、カバー壁41が押圧操作面に対して所定の間隔を空けて押圧操作面33aを覆うようになっていればよい。
嵌合検知部材50は、図10に示すように、全体略矩形状の板状部材であり、移動壁部51と、移動壁部51の両側縁面から突起した一対の待機位置係止用突起52、52と、一対の嵌合検知用係合部53、53と、移動壁部51の後端部両縁から突起した一対の待機位置移動操作用突起54、54と、を有する。
これにより、嵌合検知部材50が傾いて正規の姿勢で待機位置に配置されない場合、治具貫通孔51aが治具挿通部41aに対してズレてしまい、治具Tを治具貫通孔51aおよび治具挿通部41aを通して押圧操作面33aまで挿通することができないようになっている。
すなわち、一対の嵌合検知用係合部53、53は、コネクタハウジング10と相手コネクタハウジング110とが嵌合完了した状態になっていないと、一対の嵌合検知用突起部112、112に係合しないようになっている。
相手コネクタハウジング110は、図1に示すように、嵌合ロック部30の係合孔32aと係合する係合突起111と、嵌合検知部材50の一対の嵌合検知用係合部53、53に係合する一対の嵌合検知用突起部112、112と、を有する。
このように、コネクタハウジング10と相手コネクタハウジング110とが嵌合完了し、嵌合検知部材50が待機位置にある状態では、嵌合検知部材50の一対の嵌合検知用係合部53、53が相手コネクタハウジング110の嵌合検知用突起部112、112に乗り上げた状態となり、嵌合検知部材50を嵌合検知位置に移動できるようになっている。
そこで、嵌合検知部材50を待機位置から嵌合検知位置に移動することによって、嵌合が正しく行われたことが確認される。
まず、作業者は、嵌合検知部材50が嵌合検知位置にあることによって移動壁部51が治具挿通部41aをカバー壁41と押圧操作面33aとの間で塞ぐように位置しているため、治具Tを押圧操作面33aまで挿通できるように、嵌合検知部材50を嵌合検知位置から待機位置に移動する(図2および図3参照)。
このとき作業者は、一対の待機位置移動操作用突起54、54を指に引っ掛けて嵌合検知部材50を嵌合検知位置から待機位置まで容易に引っ張り出すことができる。
この場合、作業者は、再度、嵌合検知部材50を正しい姿勢で待機位置に移動し直す。
このようにして治具挿通部41aに挿通した治具Tが治具貫通孔51aをさらに貫通して押圧操作面33aまで到達することができる。
この状態であっても、治具挿通部41aがカバー壁の外側から押圧操作面33aまで作業者の指を入れることができない寸法に調整してあるため、治具Tを挿通させなければ押圧操作面33aを押圧操作して嵌合ロック部30のロックを解除できない。
(変形例1)
図11は、本発明の実施例に係るコネクタ1の変形例1のコネクタ2を説明する為の図であり、(a)が嵌合検知部材60が待機位置にあるコネクタの断面図であり、(b)が嵌合検知部材60が嵌合検知位置にあるコネクタ2の断面図である。図12は、(a)が嵌合検知部材60の斜視図であり、(b)が(a)に示し嵌合検知部材60のE−E線断面図である。
この変形例1に係るコネクタ2は、嵌合検知部材60の移動壁部61に治具貫通孔51aを形成していない点で、実施例のコネクタ1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
(変形例2)
図13は、変形例2に係るコネクタ3と、このコネクタ3に嵌合する相手コネクタ100とを互いに嵌合させる側を対向して配置した斜視図である。
この変形例2に係るコネクタ3は、治具挿通部81aがスリット形状でない点で、実施例のコネクタ1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
10、70 コネクタハウジング
11 端子収容室
11a 端子挿入口
11b 相手端子挿入口
12 嵌合部
20 検知部材装着部
21 部材ガイド壁部
21a 側壁
21b 天井壁
21c 突起嵌め込み用切り込み部
30 嵌合ロック部
31 支点
32 係合片部
32a 係合孔
33 操作片部
33a 押圧操作面
40、80 カバー部
41、81 カバー壁
41a、81a 治具挿通部
50、60 嵌合検知部材
51、61 移動壁部
51a 治具貫通孔
52 待機位置係止用突起
53 嵌合検知用係合部
54 待機位置移動操作用突起
C 端子
T 治具
100 相手コネクタ
110 相手コネクタハウジング
111 係合突起
112 嵌合検知用突起部
Claims (3)
- 相手コネクタとの嵌合状態をロックする部分であり、かつ、押圧操作することによってロックを解除する押圧操作面を含む嵌合ロック部を有するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに装着して嵌合状態を検知する前の待機位置と嵌合完了状態を検知するための嵌合検知位置との間を可動することによって前記相手コネクタとの嵌合状態を検知する嵌合検知部材と、を有するコネクタにおいて、
前記コネクタハウジングは、
前記押圧操作面に対して所定の間隔を空けて該押圧操作面を覆うカバー壁と、前記嵌合ロック部のロックを解除するための治具によって前記カバー壁の外側から前記押圧操作面を押圧操作可能に前記カバー壁の一部を前記治具が挿通できる寸法で開口した治具挿通部と、を含むカバー部を有し、
前記嵌合検知部材は、
前記カバー壁と前記押圧操作面との間で可動可能に配置し、待機位置では前記治具を前記治具挿通部から前記押圧操作面まで前記カバー壁と前記押圧操作面との間を通して挿通可能に位置する移動壁部
を有する
ことを特徴とするコネクタ。 - 前記嵌合検知部材は、
嵌合検知位置では前記移動壁部が前記治具挿通部を前記カバー壁と前記押圧操作面との間で塞ぐように位置する
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 - 前記治具挿通部は、
前記カバー壁の前記嵌合検知部材の待機位置寄りの端部から前記嵌合検知部材の可動方向に沿って切り込んだスリット形状をなし、
前記嵌合検知部材は、
待機位置では前記治具を前記治具挿通部から前記押圧操作面まで前記カバー壁と前記押圧操作面との間を通して挿通可能に位置し、嵌合検知位置では前記治具挿通部を前記カバー壁と前記押圧操作面との間で塞ぐように位置するように前記移動壁部を貫通する孔であり、かつ、前記治具挿通部のスリット幅と同一方向の幅を該スリット幅と略等しい寸法に調整した治具貫通孔
を形成する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
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