JP6181365B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、吸収性物品に関する。
特許文献1には、着用者の腹側に配置される前胴回り領域と、着用者の背側に配置される後胴回り領域と、前胴回り領域と後胴回り領域との間に位置し、着用者の股下に配置される股下領域とを有するパンツ型の吸収性物品が開示されている。
かかる吸収性物品では、吸収性物品の幅方向に伸縮性を有する複数の弾性部材が設けられている。
また、上述した吸収性物品において、着用者の装着時に着用者の両脚の最も狭くなる位置に対応する股下最狭部を規定した場合、腹側における、股下最狭部から最も股下側に位置する弾性部材までの距離(以下、腹側股下距離)が、背側における、股下最狭部から最も股下側に位置する弾性部材までの距離(以下、背側股下距離)よりも長くなるように、弾性部材が設けられている。
特開2010−279612号公報
ここで、股下最狭部から最も股下側に位置する弾性部材までの部分は、弾性材がないので、弾性部材が配置されている部分と比較して、体に対する密着性が低い。
上述した吸収性物品では、腹側股下距離が、背側股下距離よりも長くなるように構成されていることで、股下最狭部よりも腹側では、身体に対する密着性が低くなる。
これにより、上述の吸収性物品では、身体に対する密着性が低くなるため、着用者の吸収性物品を引き上げても、吸収性物品が垂れ下がりやすく、股下最狭部よりも腹側に位置する尿道口に隙間ができ易い。特に着用者が力の弱い高齢者の場合には、腰回りまで十分に吸収性物品を何度も引き上げることは困難を伴うこともあるため、さらに隙間ができ易い。このような場合には、排泄物である小便が漏れるおそれがあった。
そこで、本発明は、排泄物の漏れを抑制することが可能な吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明に係る吸収性物品は、着用者の肌に接する表面シートと吸収体とを有する吸収性本体と、着用時において前記吸収性本体よりも着用者の外側に位置する外装体とを備え、着用者の腹側に配置される前胴回り領域と、着用者の背側に配置される後胴回り領域と、前記前胴回り領域と前記後胴回り領域との間に位置し、着用者の股下に配置される股下領域とを有し、前記外装体の前記前胴回り領域に設けられる幅方向外側の端部と前記外装体の前記後胴回り領域に設けられる幅方向外側の端部とが接合された一対の係止部が形成されることにより、前記着用者の脚が挿入される一対の脚回り開口部と、前記着用者の胴回りが挿入される胴回り開口部とを有する吸収性物品であって、前記外装体は、前胴回り領域と、後胴回り領域とにおいて、少なくとも2枚の外装シートを有しており、前記前胴回り領域には、前記2枚の外装シートの間において、吸収性物品の幅方向に伸縮性を有する複数の第1弾性部材が配置されており、前記後胴回り領域には、前記2枚の外装シートの間において、吸収性物品の幅方向に伸縮性を有する複数の第2弾性部材が配置されており、前記股下領域には、前記吸収性物品の着用時において、着用者の両脚の間隔の最も狭い位置に対応する股下最狭部が形成されており、前記股下最狭部から前記複数の第1弾性部材の内の最も前記股下最狭部側に位置する股下第1弾性部材までの腹側股下距離は、前記股下最狭部から前記複数の第2弾性部材の内の最も前記股下最狭部側に位置する股下第2弾性部材までの背側股下距離よりも短いことを要旨とする。
本開示によれば、排泄物の漏れを抑制することが可能な吸収性物品を提供することができる。
実施の形態1に係る使い捨ておむつの概略斜視図である。 実施の形態1に係る使い捨ておむつの展開平面図である。 図2に示すX1-X’1線に沿った使い捨ておむつの幅方向断面図である。 実施の形態1に係る使い捨ておむつ1の一部拡大展開平面図である。
次に、実施の形態に係る吸収性物品としての使い捨ておむつ1について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
まず、図1から図4に基づいて吸収性物品としての使い捨ておむつの全体構成について説明する。図1は、本実施の形態において使い捨ておむつを構成する使い捨ておむつ1の概略斜視図である。図2は、本実施の形態に係る使い捨ておむつ1の展開平面図である。図3は、図2に示すX1−X’1線に沿った使い捨ておむつ1の前後方向断面図である。図4は、本実施の形態に係る使い捨ておむつ1の一部拡大展開平面図である。使い捨ておむつ1は、パンツ型の使い捨ておむつである。
使い捨ておむつ1は、着用者の身体前側と身体後側とに延びる前後方向Lと、前後方向Lに直交する幅方向Wと、着用者に向かう内方向IN及び内方向と反対側に向かう外方向OUTを有する厚み方向Tと、を有する。
使い捨ておむつ1は、図2に示すように、使い捨ておむつ1の前後方向において、着用者の前胴回りに当てられる前胴回り領域S1と、着用者の後胴回りに当てられる後胴回り領域S2と、着用者の股下に当てられ、前胴回り領域S1と後胴回り領域S2との間に位置する股下領域S3と、を有する。
前胴回り領域S1の幅方向W外側に位置する前胴回り縁部4が、後胴回り領域S2の幅方向Wの外側に位置する後胴回り縁部6と接合され、かつ前胴回り縁部4’が、後胴回り縁部6’と接合されることによって、使い捨ておむつ1がパンツ型に形成される。パンツ型の使い捨ておむつ1の前胴回り領域S1及び後胴回り領域S2には、互いの縁部が接合された一対の係止部11が形成されており、股下領域S3は、係止部11よりも前後方向内側に位置する。
使い捨ておむつ1は、図1に示すように、パンツ型に形成された状態で、着用者の腰回りを囲んで配置される腰回り開口部8と、着用者の脚回りを囲んで配置される一対の脚回り開口部9と、が形成される。
使い捨ておむつ1は、吸収性本体1Aと、外装体1Bとから構成されており、これらは互いに、接着剤や熱融着などによって接合されている。
図2乃至3に示すように、外装体1Bは、前胴回り領域S1と、後胴回り領域S3とにおいて、少なくとも2枚の外装シートを有している。本実施の形態では、外装体1Bは、前胴回り領域S1に配置される前側外装シート70Fと、後胴回り領域S2に配置される後側外装シート70Rと、前胴回り領域S1と股下領域S3と後胴回り領域S2とに亘って配置される外装センターシート100と、を含み、使い捨ておむつ1の外装部分を構成する。外装体1Bは、吸収体40を含む吸収性本体1Aよりも外方向OUTに位置し、使い捨ておむつの非肌当接側の面に配置される。
なお、本実施の形態に係る外装体1Bでは、股下領域S3において、外装センターシート100のみが配置されている場合を例に挙げている。但し、これに限定されるものではない。
前側外装シート70Fは、前胴回り領域S1に配置されており、使い捨ておむつ1の前側端部において幅方向Wに沿った折り目を基点に内方向に折り返されている。前側外装シート70Fの折り返されたシート間には、外装センターシート100が配置されている。後側外装シート70Rは、後胴回り領域S2に配置されており、使い捨ておむつの後側端部において幅方向に沿った折り目を基点に内方向に折り返されている。後側外装シート70Rの折り返されたシート間には、外装センターシート100が配置されている。
前側外装シート70F及び後側外装シート70Rは、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、防水フィルムなどによって形成できる。本実施の形態に係る前側外装シート70F及び後側外装シート70Rは、ポリプロピレンからなる目付20g/m2のスパンボンド不織布によって形成されている。
外装センターシート100は、前側外装シート70Fと、後側外装シート70Rとを繋ぐ。よって、前側外装シート70F及び後側外装シート70Rが前後方向Lに離間する形態において、吸収性本体1Aがむき出しになることを防止することができる。更に、製造過程において、離間した前側外装シート70Fと後側外装シート70Rとを連結した状態で、脚回り開口部9を形成したり、吸収性本体1Aと貼り合わせたりすることができる。
外装センターシート100は、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、防水フィルムなどによって形成できる。本実施の形態に係る外装センターシート100は、ポリプロピレンからなる目付15g/ m2のSMS不織布によって形成されている。
吸収性本体1Aは、表面シート10、吸収体40及び吸収体裏面シート30等を含み、外装体1Bよりも着用者側に配置される。吸収性本体1Aは、レッグサイドギャザー等の部材を含んでいてもよい。
表面シート10は、着用者の肌に直接的に接し得る肌当接面を形成するシートである。表面シート10は、吸収体40よりも肌当接面側に配置される。表面シート10は、親水性不織布や織物、開口プラスチックフィルム、開口疎水性不織布などの液透過性のシートによって形成されている。本実施の形態に係る表面シート10は、ポリプロピレンからなる目付20g/m2の親水性スパンボンド不織布によって形成されている。表面シート10は、吸収体40の肌当接側の面よりも幅方向両側に延出し、吸収体の幅方向外側端部を覆って吸収体の非肌当接面側に到達している。
表面シート10の非肌当接面側には、セカンドシートが設けられていてもよい。セカンドシートを設けることにより、体液の吸収速度を速くすることができ、かつ吸収後における体液の逆戻りを抑制することができる。
吸収体40は、表面シート10と、吸収体裏面シート30との間にホットメルト型接着剤によって接合される。ホットメルト型接着剤は、複合シート及び裏面シートにそれぞれ塗工され、例えば、スパイラル塗工方法により、それぞれ目付5g/m2,8g/m2で塗られる。
吸収体40は、粉砕パルプや高吸収性ポリマーなどの混合粉体で形成される。平面視にて、吸収体40の形状は、略砂時計形状である。なお、吸収体40の形状は、これに限定されるものではない。
本実施の形態では、股下領域S3には、使い捨ておむつ1の着用時において、着用者の両脚の間隔の最も狭い位置に対応する股下最狭部80が形成されている。具体的には、股下最狭部80は、股下領域S3に位置する外装体1Bの幅方向Wの最も狭くなる部分を示す。なお、外装体1Bの幅方向Wの最も狭くなる部分が、前後方向Lに所定の長さを有している場合には、股下最狭部80は、前後方向Lにおける所定の長さの中心を股下最狭部80としてもよい。
外装体1Bには、合成ゴムなどの細長い糸ゴムからなる弾性部材が配置されている。具体的に、前胴回り領域S1には、2枚の外装シートの間において、幅方向Wに伸縮性を有する複数の腹側弾性部材7A(第1弾性部材)が配置されている。後胴回り領域S2には、2枚の外装シートの間において、幅方向Wに伸縮性を有する複数の背側弾性部材7B(第2弾性部材)が配置されている。
より詳細には、前胴回り領域S1では、前側外装シート70Fと外装センターシート100との間において、複数の腹側弾性部材7Aが、幅方向Wに対して伸長された状態で接着剤(例えばホットメルト接着剤)によって、接合されている。後胴回り領域S2でも、後側外装シート70Rと、外装センターシート100との間において、複数の背側弾性部材7Bが、幅方向Wに対して伸長された状態で接着剤(例えばホットメルト接着剤)によって、接合されている。
本実施の形態では、複数の腹側弾性部材7Aは、最も股下最狭部80側に位置する股下腹側弾性部材5F’(股下第1弾性部材)を含む。なお、股下腹側弾性部材は、股下最狭部80を基準として、前後方向Lに沿った腹側において、複数の腹側弾性部材7Aの内の最も股下最狭部80側に位置する弾性部材である。
本実施の形態では、複数の腹側弾性部材7Aには、股下最狭部80側から腹側に向かって、620dtexの糸ゴム2本と、780dtexの糸ゴム8本と、470dtexの糸ゴム4本と、940dtexの糸ゴム5本とを適用している。なお、940dtexの糸ゴム5本の伸長率は3.4倍であり、他の糸ゴムの伸長率は2.1倍である。なお、腹側弾性部材7Aは、全て幅方向Wに沿って配置されている。
また、複数の背側弾性部材7Bは、複数の背側弾性部材7Bの内の最も股下最狭部80側に位置する股下背側弾性部材を含む。なお、股下背側弾性部材は、股下最狭部80を基準として、前後方向Lに沿った背側において、複数の背側弾性部材7Bの内の最も股下最狭部80側に位置する弾性部材である。
本実施の形態では、複数の背側弾性部材7Bは、後脚回り弾性部材5Rと後胴回り弾性部材6Rとを含み、後脚回り弾性部材5Rの内、最も股下最狭部80側に位置する後脚回り弾性部材が、股下背側弾性部材5R’(股下第2弾性部材)を構成する。なお、後胴回り弾性部材6Rには、股下最狭部80側から背側に向かって、780dtexの糸ゴム10本と、940dtexの糸ゴム5本とを適用しており、780dtexの糸ゴムの伸長率は2.1倍であり、940dtexの糸ゴムの伸長率は3.4倍である。また、後胴回り弾性部材6Rは、全て幅方向Wに沿って配置されている。
また、本実施の形態では、股下最狭部80から股下腹側弾性部材5F’までの腹側股下距離L11は、股下最狭部80から股下背側弾性部材5R’までの背側股下距離L12よりも短い。なお、本実施の形態に係る股下領域S3では、股下最狭部80基準として、前後方向Lの腹側の領域が、前後方向Lの背側の領域よりも狭いと言い換えてもよい。
なお、腹側股下距離L11と背側股下距離L12とは、次のようにして測定することができる。まず、使い捨ておむつ1に設けられる全ての弾性部材を所定部分にて製品をカットすることで、非伸長状態の弾性部材を有する使い捨ておむつ1を生成する。つぎに、図2に示すように、使い捨ておむつ1を展開した状態で、ものさしを用いて腹側股下距離L11と背側股下距離L12との寸法を測定する。
脚回り開口部9の周囲には、レッグギャザーが設けられる。レッグギャザーは、後胴回り領域S2に配置された後脚回り弾性部材5Rを有する。
後脚回り弾性部材5Rは、外装体1Bの後胴回り領域S2の幅方向W外側の端部である後胴回り縁部6、6’から幅方向W内側に向かって、股下最狭部80側に湾曲している。具体的に、後脚回り弾性部材5Rは、幅方向に延びる直線状の直線部52と、直線部52よりも幅方向両外側に位置し、かつ幅方向内側から幅方向外側に向かって前後方向内側である前側から前後方向外側である後側に延びる曲線状の曲線部53と、を有する。直線部52は、胴回り弾性部材に沿って配置されている。曲線部53は、脚回り開口部9に沿って配置されている。
後脚回り弾性部材5Rには、620dtexの糸ゴム3本を適用しており、曲線部53における伸長率は、2.3倍であり、直線部52おける伸長率は、2.3倍以下になるように設定している。
なお、後脚回り弾性部材5Rの曲線部53の伸長率は、後脚回り弾性部材5Rの直線部52の伸長率よりも高いことが好ましい。具体的には、直線部の伸長率は、1.2〜1.6倍であり、曲線部の伸長率は、2.1〜2.5倍であることが好ましい。
また、本実施の形態における伸長率とは、使い捨ておむつの伸長させた伸長状態における伸長率である。また、伸長率は、例えば、以下の方法によって測定できる。
弾性部材を伸長させた状態で製品を固定し、直線部(インナー幅方向両端部間)及び曲線部(係止の内側から前記インナー幅方向両端部)の寸法を測定する(この寸法をIとする)。前記記載した直線部及び曲線部に印を入れた後、弾性部材部分にて製品をカットする。ホットメルト等の付着物を完全に取り除いた後、ものさしにて非伸長状態の弾性部材を真直ぐに置いた状態で寸法を測定する(この寸法をIIとする)。I/IIの計算値を伸長率とする。
使い捨ておむつ1では、吸収性本体1Aと外装体1Bとを接合するための接合部90が形成されている。具体的には、吸収性本体の吸収体裏面シート30と、外装センターシート100とが接合されている。本実施の形態では、ホットメルト型接着剤によって接着されている。
接合部90は、前胴回り領域S1と股下領域S3と後胴回り領域S2とにわたって形成される中央接合部91と、前胴回り領域S1から股下領域S3にわたって形成され、股下最狭部80よりも腹側に位置する前側接合部92と、後胴回り領域S2から股下領域S3にわたって形成され、股下最狭部80よりも背側に位置する後側接合部93とを含む。
前側接合部92と後側接合部93とは、中央接合部91に対して、幅方向Wの両外側に一対ずつ設けられている。また、前側接合部92と、後側接合部93とは、使い捨ておむつ1の前後方向L(長手方向)に離間して配置されている。
本実施の形態では、股下最狭部80から前側接合部92までの前後方向Lにおける距離L31は、股下最狭部80から後側接合部93までの前後方向Lにおける距離L32よりも短い。一例として、距離L31が65.3mmに設定され、距離L32が134.7mmに設定されている。
また、図3乃至4に示すように、股下領域S3の前後方向Lの腹側における腹側端部S3Fでは、外装体1Bの幅方向W外側の端部1B’が、前側接合部よりも幅方向外側に位置している。同様に、股下領域S3の前後方向Lの背側における背側端部S3Rでは、外装体1Bの幅方向W外側の端部1B’が、後側接合部よりも幅方向外側に位置している。
また、後側接合部93から外装体1Bの幅方向W外側の端部1B’までの幅方向Wにおける幅LBは、前側接合部92から外装体1Bの幅方向W外側の端部1B’までの幅方向Wにおける幅LAよりも広い。
(作用及び効果)
本実施の形態に係る使い捨ておむつ1によれば、股下最狭部80から股下腹側弾性部材5F’までの腹側股下距離L11は、股下最狭部80から股下背側弾性部材5R’までの背側股下距離L12よりも短いため、股下最狭部80よりも腹側においては、身体に対する密着性が高められる。具体的には、着用者の使い捨ておむつ1が垂れ下がりにくくなるため、股下最狭部80の腹側に位置する着用者の尿道口に対する密着性を高めることができるので、排泄物である小便の漏れを抑制することが可能になる。
このように、本実施の形態に係る使い捨ておむつ1によれば、使い捨ておむつ1の腹側において、排泄物である小便の漏れを抑制できる。
更に、本実施の形態に係る使い捨ておむつ1では、腹側股下距離L11は、背側股下距離L12よりも短い。言い換えると、背側股下距離L12は、腹側股下距離L11よりも長いため、股下最狭部80よりも背側においては、身体に対する密着性の低い領域をより広く形成できる。この結果、股下最狭部80の背側に位置する着用者の肛門付近に対する密着性を抑制することも可能であるため、使い捨ておむつ1と着用者との間に空間が形成されやすくなる。これにより、排泄物である大便の許容量を高めることができるので、例えば、大便が大量に排泄される場合であっても、大便の漏れを抑制することが可能になる。
股下最狭部80から前側接合部92までの前後方向Lにおける距離L31は、股下最狭部80から後側接合部93までの前後方向Lにおける距離L32よりも短い。
ここで、接合部90は、外装体1Bが吸収性本体1Aに接合されていることによって、外装体1Bが吸収性本体1Aに接合されていない領域よりも、強度が高い。
本実施の形態に係る使い捨ておむつ1では、股下最狭部80から前側接合部92までの距離L31は、股下最狭部80から後側接合部93までの距離L32よりも短いため、股下最狭部80から腹側に向かって、外装体1Bが吸収性本体に接合されていない領域を狭くできる。これにより、股下最狭部80から腹側に向かって、強度の低い領域を狭くできるので、着用者が装着する際に使い捨ておむつ1を引き上げる力が伝わりやすくなる。よって、例えば、高齢者のように握力の低下した着用者であっても、吸収性物品を引き上げることによって、股下最狭部80の腹側に位置する尿道口における密着度を容易に高めることができる。
また、後側接合部93から外装体1Bの幅方向W外側の端部1B’までの幅方向Wにおける幅LBは、前側接合部92から外装体1Bの幅方向W外側の端部1B’までの幅方向Wにおける幅LAよりも広いため、使い捨ておむつ1の後胴回り領域S2を引き上げた場合に、股下領域S3では、股下最狭部80から背側における力が分散されやすくなる。これにより、使い捨ておむつ1の後胴回り領域S2を引き上げた場合に、股下最狭部80から後胴回り領域S2にわたる領域に破損が発生する可能性を抑制できる。
かかる使い捨ておむつ1では、最も股下最狭部80側に位置する股下背側弾性部材5R’は、外装体1Bの後胴回り領域S2の幅方向W外側の端部である後胴回り縁部6、6’から幅方向W内側に向かって、股下最狭部80側に湾曲している。具体的には、股下背側弾性部材5R’は、幅方向に直線状に延びる直線部52と、直線部52よりも幅方向両外側に位置し、かつ幅方向内側から幅方向外側に向かって前後方向内側である前側から前後方向外側である後側に延びる曲線状の曲線部53とを有する。直線部52は、胴回り弾性部材に沿って配置され、曲線部53は、脚回り開口部9に沿って配置されている。よって、股下背側弾性部材5R’が幅方向に直線状に延びる直線部のみで形成されている場合に比べて、脚繰りから臀部にかけてのふくらみに沿って隙間ができにくい。これにより、着用者の臀部における密着性を高めることができる。
かかる使い捨ておむつ1によれば、外装体1Bは、前胴回り領域S1と股下領域S3と後胴回り領域S2とにわたって連続している少なくとも1枚の外装センターシート100を含む。ここで、例えば、外装体1Bは、前胴回り領域S1と股下領域S3と後胴回り領域S2とのそれぞれに分離されたシートを接合することで構成されている場合、接合部分における強度が低下し易い。このような場合、使い捨ておむつ1を引き上げたときに、外装体1Bの接合部分において破れ易い。上述した使い捨ておむつ1によれば、前胴回り領域S1と股下領域S3と後胴回り領域S2とにわたって連続している少なくとも1枚の外装センターシート100を含むため、外装体1Bが前胴回り領域S1と股下領域S3と後胴回り領域S2とのそれぞれに分離されいる場合と比較して、強度が向上する。この結果、使い捨ておむつ1を引き上げたときに外装体1Bが破れにくく、かつ、引き上げる力が伝わりやすくなる。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施の形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した実施の形態では、パンツ型の使い捨ておむつとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ショーツ型ナプキンであってもよい。
なお、上述した使い捨ておむつ1を構成する各部材は、例えば、特開2006−346439号公報に記載された材料を用いてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
L…前後方向
W…幅方向
L11…腹側股下距離
L12…背側股下距離
L31…距離
L32…距離
LA…幅
LB…幅
IN…内方向
OUT…外方向
S1…領域
S2…領域
S3…股下領域
S3…領域
S3F…腹側端部
S3R…背側端部
1A…吸収性本体
1B…外装体
1B…端部
5F’…股下腹側弾性部材
5R…後脚回り弾性部材
5R’…股下背側弾性部材
6R…後胴回り弾性部材
7A…腹側弾性部材
7B…背側弾性部材
8…開口部
9…開口部
10…表面シート
11…係止部
30…吸収体裏面シート
40…吸収体
52…直線部
53…曲線部
70F…前側外装シート
70R…後側外装シート
80…股下最狭部
90…接合部
91…中央接合部
92…前側接合部
93…後側接合部
100…外装センターシート

Claims (5)

  1. 着用者の肌に接する表面シートと吸収体とを有する吸収性本体と、
    着用時において前記吸収性本体よりも前記着用者の外側に位置する外装体とを備え、
    前記着用者の腹側に配置される前胴回り領域と、前記着用者の背側に配置される後胴回り領域と、前記前胴回り領域と前記後胴回り領域との間に位置し、前記着用者の股下に配置される股下領域とを有し、
    前記外装体の前記前胴回り領域に設けられる幅方向外側の端部と前記外装体の前記後胴回り領域に設けられる幅方向外側の端部とが接合された一対の係止部が形成されることにより、前記着用者の脚が挿入される一対の脚回り開口部と、前記着用者の胴回りが挿入される胴回り開口部とを有する吸収性物品であって、
    前記前胴回り領域及び前記後胴回り領域の前記外装体は、少なくとも2枚の外装シートを有しており、
    前記股下領域の前記外装体は、1枚のみの外装シートによって構成されており、
    前記前胴回り領域には、前記2枚の外装シートの間において、前記吸収性物品の幅方向に伸縮性を有する複数の第1弾性部材が配置されており、
    前記股下領域の前側端縁は、前記一対の係止部と離間し、前記一対の係止部よりも後側に位置し、
    前記股下領域の後側端縁は、前記一対の係止部と離間し、前記一対の係止部よりも前側に位置しており、
    前記後胴回り領域には、前記2枚の外装シートの間において、前記吸収性物品の幅方向に伸縮性を有する複数の第2弾性部材が配置されており、
    前記股下領域には、前記吸収性物品の着用時において、前記着用者の両脚の間隔の最も狭い位置に対応する股下最狭部が形成されており、
    前記股下最狭部から前記複数の第1弾性部材の内の最も前記股下最狭部側に位置する股下第1弾性部材までの腹側股下距離は、前記股下最狭部から前記複数の第2弾性部材の内の最も前記股下最狭部側に位置する股下第2弾性部材までの背側股下距離よりも短い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記吸収性本体と前記外装体とを接合するための接合部が形成されており、
    前記接合部は、
    前記前胴回り領域から前記股下領域にわたって形成され、前記股下最狭部よりも前記腹側に位置する前側接合部と、
    前記後胴回り領域から前記股下領域にわたって形成され、前記股下最狭部よりも前記背側に位置する後側接合部とを含み、
    前記前側接合部と前記後側接合部とは、前記吸収性物品の長手方向に離間して配置されており、
    前記股下最狭部から前記前側接合部までの前記吸収性物品の長手方向における距離は、前記股下最狭部から前記後側接合部までの前記吸収性物品の長手方向における距離よりも短い
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記股下領域の腹側における腹側端部では、前記外装体の幅方向外側の端部が、前記前側接合部よりも幅方向外側に位置しており、
    前記股下領域の背側における背側端部では、前記外装体の幅方向外側の端部が、前記後側接合部よりも幅方向外側に位置しており、
    前記背側端部における後側接合部の幅方向外側の端部から前記外装体の幅方向外側の端部までの幅方向における幅は、前記腹側端部における前側接合部の幅方向外側の端部から前記外装体の端部までの幅方向における幅よりも広い
    ことを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記股下第2弾性部材は、前記外装体の前記後胴回り領域の幅方向外側端部から前記幅方向内側に向かって、前記股下最狭部側に湾曲している
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記外装体は、前記前胴回り領域と前記股下領域と前記後胴回り領域とにわたって連続している少なくとも1枚の外装シートを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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