JP6181332B1 - 複数橋の床版同時取替工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の橋の床版を同時に取り替えて工期を短縮する複数橋の床版同時取替工法を提供する。【解決手段】複数の橋の床版を同一施工期間内にまとめて取り替える複数橋の床版同時取替工法において、同一施工期間内に床版取替工事を行う複数の橋(A橋〜D橋)のうち、両端に位置する橋(A橋、D橋)の床版取替工事の着工前に、これらの橋のいずれか一方又は両方を通過させて床版取替工事を行う重機及び新設床版を搬入する重機資材搬入工程と、前記両端に位置する橋(A橋、D橋)の床版取替工事の着工後に、前記両端に位置する橋(A橋、D橋)同士を繋ぐ道路とその周辺の一方又は両方に取り替えた既存床版をストックする既存床版ストック工程と、前記両端に位置する橋の床版取替工事の完了後に、これらの橋のいずれか一方又は両方を通過させてストックした既存床版を搬出する既存床版搬出工程と、を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、橋梁の床版を取り替える床版取替工法に関し、詳しくは、複数の橋の床版を同時に取り替えて工期を短縮する複数橋の床版同時取替工法に関するものである。
従来、迂回路の必要性等の理由から、橋梁の床版の取替工事は、一橋ずつ行われていた。例えば、特許文献1には、既設の合成桁の床版を撤去し、プレキャスト床版を架設する際の桁とプレキャスト床版を合成する前に生じる主桁の横倒れを防止するとともに既存の防止対策における欠点を除去することを目的として、プレキャスト床版に形成した箱抜き部を主桁の上フランジ上に位置させて載置し、主桁方向の箱抜き部間を固定点間距離とし、箱抜き部でプレキャスト床版と主桁とを仮固定し、プレキャスト床版の架設完了後に固定を解除して箱抜き部にコンクリートを打設する主桁横倒れ座屈の防止工法が開示されている(特許文献1の請求項1、明細書の段落[0008]〜[0010]、図面の図1、図9等参照)。
また、特許文献2には、取替えられる位置の既設床版1における鋼桁4のウェブ6を、橋軸方向に沿って上下方向に切断して、既設床版1を鋼桁4の上側ウェブ9bごと撤去し、別途製作された、既設床版1と同形同大の新設床版20を、既設鋼桁の下側ウェブ9a上に配置して、鋼桁下側ウェブ9aと新設床版20の鋼桁上側ウェブ29とを一体に接合する橋梁コンクリート床版の取替え工法が開示されている(特許文献2の請求項1、明細書の段落[0022]〜[0031]、図面の図1、図2等参照)。
しかし、従来のように一橋ずつ床版の取替工事を行っていると全ての橋の床版取替を完了するのに何十年も掛かってしまい、橋梁の老朽化に追いつけないという問題が生じてきた。このため、近年、IC(インターチェンジ)ごとにまとめて複数の橋の床版取替工事を行うことが要請されつつある。
しかしながら、橋梁下から取替工事を施工ができない場合は、複数の橋の床版取替工事を同時に行うと、次のような問題がある。例えば、図7に示すように、A橋〜D橋の4つの橋の床版取替工事を同時に行おうとする場合、両端に位置するA橋とD橋の床版取替工事に着工すると、A橋とD橋を通過させて、既設床版S1の搬出や新設床版S2の搬入ができない。このため、A橋とD橋の床版取替工事が完了するまでの間、B橋とC橋の床版取替工事を行うことができないという問題があった。つまり、従来の床版取替工法では、複数の橋を同時に施工できず、工期を短縮できないという問題があった。また、交通規制の期間をできるだけ短くしたいという要請からさらなる工期短縮が求められている。
特開平8−218327号公報 特開2007−239365号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、複数の橋の床版を同時に取り替えて工期を短縮する複数橋の床版同時取替工法を提供することにある。
第1発明に係る複数橋の床版同時取替工法は、3橋以上の複数の橋の床版を同一施工期間内にまとめて取り替える複数橋の床版同時取替工法であって、同一施工期間内に床版取替工事を行う3橋以上の前記複数の橋のうち、両端に位置する橋の床版取替工事の着工前に、これらの橋のいずれか一方又は両方を通過させて床版取替工事を行う重機及び新設床版を搬入する重機資材搬入工程と、前記両端に位置する橋の床版取替工事の着工後に、前記両端に位置する橋同士を繋ぐ道路とその周辺の一方又は両方に取り替えた既存床版をストックする既存床版ストック工程と、前記両端に位置する橋の床版取替工事の完了後に、これらの橋のいずれか一方又は両方を通過させてストックした既存床版を搬出する既存床版搬出工程と、を備え、前記重機資材搬入工程で搬入した重機及び新設床版を用いて、前記両端に位置する橋とそれ以外の橋の床版取替工事を同一施工期間内に各橋同時に行うことを特徴とする。
第2発明に係る複数橋の床版同時取替工法は、第1発明において、前記重機資材搬入工程では、前記両端に位置する橋の床版取替工事の着工前に、これらの橋のいずれか一方又は両方を通過させてトレーラーやフォークリフトなどの資材移動手段を搬入することを特徴とする。
第3発明に係る複数橋の床版同時取替工法は、第1発明又は第2発明において、前記重機資材搬入工程で搬入した重機及び新設床版を用いて、前記両端に位置する橋のいずれかの橋の床版取替工事を行うことを特徴とする。
第1発明〜第発明によれば、重機資材搬入工程で搬入した重機及び新設床版を用いて、両端に位置する橋以外の橋の床版取替工事を行うので、両端に位置する橋とそれ以外の橋の床版取替工事を同時に行うことができる。このため、工期を短縮することができる。
特に、第2発明によれば、床版取替工事の着工前にトレーラーやフォークリフトなどの資材移動手段を搬入するので、撤去した既設床版のストック位置と、新設床版のストック位置等を容易に入れ替えることができ、床版取替工事の作業効率を向上させて、さらに工期を短縮することができる。
特に、第3発明によれば、重機資材搬入工程で搬入した重機及び新設床版を用いて、両端に位置する橋のいずれかの橋の床版取替工事を行うので、両端に位置する橋の少なくとも一方では、橋の両側から床版の取替工事を行えることとなり、さらに、工期を短縮することができる。
本発明の第1実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法の各工程を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法の各工程を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法を説明する説明図である。 本発明の第3実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法の各工程を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法を説明する説明図である。 従来の複数橋の床版同時取替工法を説明する説明図である。
以下、本発明に係る複数橋の床版同時取替工法を実施するための一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
先ず、図1、図2を用いて、本発明の第1実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法について説明する。本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法を適用してA橋〜D橋までの4つの橋の床版を同一施工期間内に同時に取り替える場合を例示して説明する。また、橋としては、鋼桁G1の上に鉄筋コンクリート製の既設床版S1がスタッドボルト等で合成された合成桁の橋を例示する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法の各工程を示すフローチャートであり、図2は、本発明の第1実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法を説明する説明図である。
(1)重機資材搬入工程
図1、図2に示すように、第1実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、A橋〜D橋のうち、両端に位置するA橋とD橋の床版取替工事の着工前に、A橋とD橋を通過させて床版取替工事を行う重機及び新設床版S2を搬入する重機資材搬入工程を行う。
ここで、重機とは、ラフタークレーンCLやクローラークレーンなどの自走式揚重機を主に指し、トレーラーTLやフォークリフトなどの資材移動手段を含む概念である。また、新設床版S2とは、老朽化して劣化した既設床版S1(図7等参照)と取り替える新設のプレキャスト床版を指している。
本工程では、A橋の床版取替工事の着工前に、A橋を通過させてB橋の床版取替工事を行うラフタークレーンCLやトレーラーTLなどの重機やB橋用の新設床版S2bをA橋とB橋間のエリアA2に搬入する。それに加え、D橋の床版取替工事の着工前に、D橋を通過させてC橋の床版取替工事を行うラフタークレーンCLやトレーラーTLなどの重機やC橋用の新設床版S2cをD橋とC橋間のエリアA4に搬入する。勿論、A橋とD橋のいずれか一方の橋を通過させて、B橋の床版取替工事を行う重機やB橋用の新設床版S2bをエリアA2に搬入し、C橋の床版取替工事を行う重機やC橋用の新設床版S2cをエリアA4に搬入しても構わない。
また、必要に応じて、本工程では、電動ホイストなどの揚重装置が付いた、既設床版S1や新設床版S2などの資材移動用の門型クレーンや、架設桁で床版の取り替えを行う場合の架設桁用の架設機材など、も併せてエリアA2やエリアA4に搬入してもよい。
なお、本工程では、B橋やC橋の床版取替工事の着工前に、B橋やC橋を通過させて、B橋やC橋の床版取替工事を行う重機やB橋用の新設床版S2bやC橋用の新設床版S2cを、B橋とC橋間のエリアA3に搬入してもよい。そうすることで、エリアA2やエリアA4からのB橋やC橋の床版取替工事と同時に、エリアA3からB橋やC橋の床版取替工事を行うことが可能となり、更なる工期短縮を達成することができるからである。
(2)床版切断工程
次に、本発明の第1実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、既設床版S1をラフタークレーンCL等で揚重可能な大きさいに切断する床版切断工程を行う。
具体的には、ダイヤモンドカッターやワイヤソー等のコンクリート切断手段を用いて、前述のラフタークレーンCL等の自走式揚重機で揚重可能な大きさに切断する。本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、この床版切断工程をA橋〜D橋の4橋全て同時に(同一工程で並行して)行う。
(3)既設床版撤去工程
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、前工程で所定の大きさに切断した既設床版S1を撤去する既設床版撤去工程を行う。
既設床版S1がスタッドジベル等で鋼桁G1と合成されている場合は、それらの合成部分をコールピックハンマーや油圧ブレーカーなどの斫り機等を用いて、斫り取って鋼桁G1と切り離し撤去する。勿論、既設のスタッドジベルなどの合成部分を溶断したり、根本から切断したりして、鋼桁G1と切り離してもよいことは云うまでもない。
本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、A橋までのエリアA1に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をA橋の鋼桁G1上からトレーラーTL等で搬出する。それと同時に(同一工程で並行して)、エリアA2に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をB橋の鋼桁G1上から撤去し、エリアA2の道路及びその周辺にストックする。
また、これと同時に、エリアA5に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をD橋の鋼桁G1上からトレーラーTL等で搬出する。それと同時に、エリアA4に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をC橋の鋼桁G1上から撤去し、エリアA4の道路及びその周辺にストックする。
(4)新設床版設置工程
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、新設床版S2を鋼桁G1に載置して所定の位置に据え付ける新設床版設置工程を行う。
具体的には、本工程では、前述のラフタークレーンCL等を用いて、予め搬入しておいた新設床版S2を吊り上げて所定の位置に据え付ける。
本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、エリアA1に設置したラフタークレーンCL等を用いて、エリアA1に新たに搬入したA橋用の新設床版S2aをA橋の鋼桁G1上に設置する。それと同時に、エリアA2に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前述の重機資材搬入工程でエリアA2に搬入・ストックしておいたB用の新設床版S2bをB橋の鋼桁G1上に設置する。
また、これと同時に、エリアA5に設置したラフタークレーンCL等を用いて、D橋までのエリアA5に新たに搬入したD橋用の新設床版S2dをD橋の鋼桁G1上に設置する。それと同時に、エリアA3に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前述の重機資材搬入工程でエリアA4に搬入・ストックしておいたC用の新設床版S2cをC橋の鋼桁G1上に設置する。
(5)スタッド立設工程
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、前工程で設置した新設床版S2のコッター(合成用の孔)内の鋼桁G1の上面に新設のスタッドジベルを立設するスタッド立設工程を行う。
具体的には、本工程では、スタッド溶接機の溶接ガンをスタッドジベルに押し当てて、鋼桁G1の上面にスタッドジベルを1本ずつ溶植して新設床版S2のコッター(合成用の孔)内に立設していく。なお、スタッドジベルを溶植するのではなく、鋼桁G1に削孔してその孔にボルト等をボルト接合して立設しても構わない。
なお、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、このスタッド立設工程をA橋〜D橋の4橋全て同時に(同一工程で並行して)行う。
(6)充填材充填工程
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、新設床版S2のコッター内に無収縮モルタルなどの充填材を充填する充填材充填工程を行う。
本工程で使用する充填材としては、無収縮モルタルの他、一般的なコンクリートやモルタルなどの水和反応により硬化するセメント硬化物を用いることができる。但し、コッターのスタッドジベルとの隙間が狭い場合は、粗骨材がないモルタルが好ましく、硬化時の乾燥収縮が極めて少ない無収縮モルタルがさらに好ましい。また、コスト面を考慮しなければ、充填材として樹脂等を用いることも可能である。
なお、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、この充填材充填工程もA橋〜D橋の4橋全て同時に(同一工程で並行して)行う。
本工程を行った後、充填材が硬化するまでの養生期間をとって、新設床版S2上にアスファルト舗装を施すなど、その他の必要な作業を行った上、エリアA2及びエリアA4にストックしていた既設床版S1や残りの資材を搬出する。そして、ラフタークレーンCLなどの自走式揚重機、及びトレーラーTLなどの資材移動手段を含む重機を搬出し、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法の床版取替作業が終了する。
以上のように、本発明の第1実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法によれば、両端に位置するA橋とD橋の床版取替工事の着工前に、A橋とD橋を通過させて床版取替工事を行う重機及び新設床版S2を搬入する。このため、後工程である(2)床版切断工程〜(6)充填材充填工程において、A橋〜D橋の4橋全て同時に行うことが可能となる。よって、床版取替工事の作業効率を向上させて、床版取替工事の工期を短縮することができる。
また、第1実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法によれば、A橋とD橋の床版取替工事の着工前に、トレーラーTLやフォークリフトなどの資材移動手段をエリアA2やエリアA4に搬入する。このため、A橋とD橋の床版取替工事の着工後にも、エリアA2やエリアA4において、撤去した既設床版S1のストック位置と、新設床版S2のストック位置等を容易に入れ替えることができる。よって、床版取替工事の作業効率を向上させて、さらに工期を短縮することができる。
[第2実施形態]
次に、図3、図4を用いて、本発明の第2実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法について説明する。第1実施形態と同様に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法を適用してA橋〜D橋までの4つの橋の床版を同一施工期間内に同時に取り替える場合を例示して説明する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法の各工程を示すフローチャートであり、図4は、本発明の第2実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法を説明する説明図である。
(1)重機資材搬入工程
図3、図4に示すように、第2実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、A橋〜D橋のうち、両端に位置するA橋とD橋の床版取替工事の着工前に、A橋とD橋を通過させて床版取替工事を行う重機及び新設床版S2を搬入する重機資材搬入工程を行う。
本工程では、第1実施形態と同様に、A橋の床版取替工事の着工前に、A橋を通過させて、B橋の床版取替工事を行うラフタークレーンCLやトレーラーTLなどの重機や、B橋用の新設床版S2bを、A橋とB橋間のエリアA2に搬入する。それに加え、A橋を通過させてA橋の床版取替工事を行う重機やA橋用の新設床版S2aをエリアA2に搬入する。
また、本工程では、第1実施形態と同様に、D橋の床版取替工事の着工前に、D橋を通過させてC橋の床版取替工事を行う重機やC橋用の新設床版S2cを、D橋とC橋間のエリアA4に搬入する。それに加え、D橋を通過させてD橋の床版取替工事を行う重機やD橋用の新設床版S2dをエリアA2に搬入する。
(2)床版切断工程
次に、本発明の第2実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、第1実施形態と同様に、既設床版S1をラフタークレーンCL等で揚重可能な大きさいに切断する床版切断工程を行う。このとき、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、この床版切断工程をA橋〜D橋の4橋全て同時に行う。
(3)既設床版撤去工程
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、前工程で所定の大きさに切断した既設床版S1を撤去する既設床版撤去工程を行う。
本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、エリアA1に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をA橋の鋼桁G1上からトレーラーTL等で搬出する。それと同時に、エリアA2に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をB橋の鋼桁G1上から撤去し、エリアA2にストックする。それに加え、エリアA2に設置したもう1台のラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をA橋の鋼桁G1上から撤去し、エリアA2にストックする。
また、これと同時に、エリアA5に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をD橋の鋼桁G1上からトレーラーTL等で搬出する。それと同時に、エリアA4に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をC橋の鋼桁G1上から撤去し、エリアA4の道路及びその周辺にストックする。それに加え、エリアA4に設置したもう1台のラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をD橋の鋼桁G1上から撤去し、エリアA4にストックする。
(4)新設床版設置工程
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、第1実施形態と同様に、新設床版S2を鋼桁G1に載置して所定の位置に据え付ける新設床版設置工程を行う。
本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、エリアA1に設置したラフタークレーンCL等を用いて、A橋までのエリアA1に新たに搬入したA橋用の新設床版S2aをA橋の鋼桁G1上に設置する。それと同時に、エリアA2に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前述の重機資材搬入工程でエリアA2に搬入・ストックしておいたB用の新設床版S2bをB橋の鋼桁G1上に設置する。それに加え、エリアA2に設置したもう1台のラフタークレーンCL等を用いて、前述の重機資材搬入工程でエリアA2に搬入・ストックしておいたA橋用の新設床版S2aをA橋の鋼桁G1上に設置する。
また、これと同時に、エリアA5に設置したラフタークレーンCL等を用いて、D橋までのエリアA5に新たに搬入したD橋用の新設床版S2dをD橋の鋼桁G1上に設置する。それと同時に、エリアA3に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前述の重機資材搬入工程でエリアA4に搬入・ストックしておいたC用の新設床版S2cをC橋の鋼桁G1上に設置する。それに加え、エリアA4に設置したもう1台のラフタークレーンCL等を用いて、前述の重機資材搬入工程でエリアA4に搬入・ストックしておいたD橋用の新設床版S2dをD橋の鋼桁G1上に設置する。
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、第1実施形態と同様に、(5)スタッド立設工程、及び(6)充填材充填工程を行う。スタッド立設工程と充填材充填工程は、第1実施形態と特に相違がないため説明を省略する。
以上の工程を行った後、充填材が硬化するまでの養生期間をとって、新設床版S2上にアスファルト舗装を施すなど、その他の必要な作業を行った上、エリアA2及びエリアA4にストックしていた既設床版S1や残りの資材を搬出する。そして、ラフタークレーンCLなどの自走式揚重機、及びトレーラーTLなどの資材移動手段を含む重機を搬出し、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法の床版取替作業が終了する。
以上のように、本発明の第2実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法によれば、両端に位置するA橋とD橋の床版取替工事の着工前に、A橋とD橋を通過させてA橋とD橋の床版取替工事を行う重機及び新設床版S2を搬入する。このため、後工程である(2)床版切断工程〜(4)新設床版設置工程において、A橋とD橋の両側からの床版取替工事が可能となる。よって、床版取替工事の作業効率を向上させて、床版取替工事の工期を短縮することができる。
[第3実施形態]
次に、図5、図6を用いて、本発明の第3実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法について説明する。本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法を適用してA’橋及びB’橋の2つの橋の床版を同一施工期間内に同時に取り替える場合を例示して説明する。
図5は、本発明の第3実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法の各工程を示すフローチャートであり、図6は、本発明の第3実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法を説明する説明図である。
(1)重機資材搬入工程
図5、図6に示すように、第3実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、第1及び第2実施形態と同様に、A’橋とB’橋の床版取替工事の着工前に、A’橋とB’橋を通過させて床版取替工事を行う重機及び新設床版S2を搬入する重機資材搬入工程を行う。
本工程では、A’橋の床版取替工事の着工前に、A’橋を通過させてA’橋の床版取替工事を行うラフタークレーンCLやトレーラーTLなどの重機や、A橋用の新設床版S2a’を、A’橋とB’橋間のエリアA2’に搬入する。それに加え、B’橋を通過させてB’橋の床版取替工事を行う重機や、B’橋用の新設床版S2aを、エリアA2’に搬入する。
(2)床版切断工程
次に、本発明の第3実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、既設床版S1をラフタークレーンCL等で揚重可能な大きさに切断する床版切断工程を行う。このとき、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、この床版切断工程をA’橋、B’橋で同時に行う。
(3)既設床版撤去工程
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、前工程で所定の大きさに切断した既設床版S1を撤去する既設床版撤去工程を行う。
本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、エリアA1’に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をA’橋の鋼桁G1上からトレーラーTL等で搬出する。それと同時に、エリアA2’に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をA’橋の鋼桁G1上から撤去し、エリアA2’にストックする。
また、エリアA3’に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をB’橋の鋼桁G1上からトレーラーTL等で搬出する。それと同時に、エリアA2’に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前工程で切断した既設床版S1をB’橋の鋼桁G1上から撤去し、エリアA2’にストックする。
(4)新設床版設置工程
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、新設床版S2を鋼桁G1に載置して所定の位置に据え付ける新設床版設置工程を行う。
本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、エリアA1’に設置したラフタークレーンCL等を用いて、エリアA1’に新たに搬入したA’橋用の新設床版S2a’をA’橋の鋼桁G1上に設置する。それと同時に、エリアA2’に設置したラフタークレーンCL等を用いて、前述の重機資材搬入工程でエリアA2’に搬入・ストックしておいたA’橋用の新設床版S2bをA’橋の鋼桁G1上に設置する。
また、これと同時に、エリアA3’に設置したラフタークレーンCL等を用いて、B’橋までのエリアA3’に新たに搬入したB’橋用の新設床版S2b’をB’橋の鋼桁G1上に設置する。それと同時に、エリアA2’に設置したもう1台のラフタークレーンCL等を用いて、前述の重機資材搬入工程でエリアA2’に搬入・ストックしておいたB’橋用の新設床版S2bをB’橋の鋼桁G1上に設置する。
次に、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法では、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、(5)スタッド立設工程、及び(6)充填材充填工程を行う。スタッド立設工程と充填材充填工程は、第1実施形態及び第2実施形態と特に相違がないため説明を省略する。
以上の工程を行った後、充填材が硬化するまでの養生期間をとって、新設床版S2上にアスファルト舗装を施すなど、その他の必要な作業を行った上、エリアA2’にストックしていた既設床版S1や残りの資材を搬出する。そして、ラフタークレーンCLなどの自走式揚重機、及びトレーラーTLなどの資材移動手段を含む重機を搬出し、本実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法の床版取替作業が終了する。
以上のように、本発明の第3実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法によれば、A’橋とB’橋の床版取替工事の着工前に、A’橋とB’橋を通過させてA’橋とB’橋の床版取替工事を行う重機及び新設床版S2を搬入する。このため、後工程である(2)床版切断工程〜(4)新設床版設置工程において、A’橋とB’橋の両側からの床版取替工事が可能となる。よって、床版取替工事の作業効率を向上させて、床版取替工事の工期を短縮することができる。
以上、本発明の第1〜第3実施形態に係る複数橋の床版同時取替工法について詳細に説明した。しかし、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
G1:(既設)鋼桁
S1:既設床版
S2:新設床版
S2a:A橋用の新設床版(新設床版)
S2b:B橋用の新設床版(新設床版)
S2c:C橋用の新設床版(新設床版)
S2d:D橋用の新設床版(新設床版)
S2a’:A’橋用の新設床版(新設床版)
S2b’:B’橋用の新設床版(新設床版)
CL:ラフタークレーン
TL:トレーラー

Claims (3)

  1. 3橋以上の複数の橋の床版を同一施工期間内にまとめて取り替える複数橋の床版同時取替工法であって、
    同一施工期間内に床版取替工事を行う3橋以上の前記複数の橋のうち、両端に位置する橋の床版取替工事の着工前に、これらの橋のいずれか一方又は両方を通過させて床版取替工事を行う重機及び新設床版を搬入する重機資材搬入工程と、
    前記両端に位置する橋の床版取替工事の着工後に、前記両端に位置する橋同士を繋ぐ道路とその周辺の一方又は両方に取り替えた既存床版をストックする既存床版ストック工程と、
    前記両端に位置する橋の床版取替工事の完了後に、これらの橋のいずれか一方又は両方を通過させてストックした既存床版を搬出する既存床版搬出工程と、を備え、
    前記重機資材搬入工程で搬入した重機及び新設床版を用いて、前記両端に位置する橋とそれ以外の橋の床版取替工事を同一施工期間内に各橋同時に行うこと
    を特徴とする複数橋の床版同時取替工法。
  2. 前記重機資材搬入工程では、前記両端に位置する橋の床版取替工事の着工前に、これらの橋のいずれか一方又は両方を通過させてトレーラーやフォークリフトなどの資材移動手段を搬入すること
    を特徴とする請求項1に記載の複数橋の床版同時取替工法。
  3. 前記重機資材搬入工程で搬入した重機及び新設床版を用いて、前記両端に位置する橋のいずれかの橋の床版取替工事を行うこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の複数橋の床版同時取替工法。
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