JP6181320B2 - ポリアミド樹脂組成物及びポリアミド樹脂成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリアミド樹脂組成物及びポリアミド樹脂成形体に関する。
機械部品、電子部品、建材、フィルム等、様々な分野において種々の樹脂成形体が使用されている。これらの樹脂成形体は用途に応じて樹脂や添加剤が選択されるが、カルボン酸を用いて合成された樹脂は加水分解によって劣化することが知られている。
例えば、ポリアミドはアルカリ性媒体中では安定であるが、中性又は、酸の存在下で加水分解し易い。
また、例えば、飲料用ボトルや太陽電池用保護シートとして使用されるポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルも加水分解によって劣化する。
これらのカルボン酸を用いて合成された樹脂の加水分解を抑制するため、末端カルボキシ基を封止(失活)させる末端封止剤(以下「封止剤」と記す場合がある。)が使用される。
例えば、特開平6−16933号公報では、酸性媒体中で耐加水分解性を有するポリアミドを提供するため、ポリアミドに対し、封止剤としてポリカルボジイミドを0.1〜5質量%添加することが提案されている。
また、例えば、特開2014−111741号公報では、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルに封止剤として分子量が大きいケテンイミン化合物を添加することで、耐加水分解性を向上させるとともに、ケテンイミン化合物に由来する成分(ケテンイミン化合物及びケテン化合物)の揮散を抑制することが提案されている。
しかし、末端封止剤として特開平6−16933号公報に開示されているようなカルボジイミド化合物を含有するポリアミド樹脂組成物を用いて樹脂成形体を製造すると、成形時にイソシアネートガスが揮散する。
また、特開2014−111741号公報に記載されているようなケテンイミン化合物を含むポリエステル樹脂組成物を用いて樹脂成形体を製造すると、反応生成物であるケテン化合物が揮散する。
このような封止剤に由来する揮散ガスの発生を抑制して耐加水分解性を有する樹脂成形体を製造することが望ましい。
本発明は、上記のような事情に鑑みなされたものであり、末端封止剤に由来する揮散ガスの発生を抑制し、且つ、耐加水分解性を有するポリアミド樹脂成形体を製造することができるポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、耐加水分解性を有し、且つ、末端封止剤に由来する揮散ガスの発生を抑制して製造することができるポリアミド樹脂成形体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、例えば、以下のポリアミド樹脂組成物及びポリアミド樹脂成形体が提供される。
<1> ポリアミドと、ケテンイミン化合物とを含有するポリアミド樹脂組成物。
<2> ケテンイミン化合物が、下記一般式(1)で表されるケテンイミン化合物である<1>に記載のポリアミド樹脂組成物。
一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシル基又は置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基を表す。Rは置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基を表す。
<3> 一般式(1)において、R、R及びRが、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基である<2>に記載のポリアミド樹脂組成物。
<4> ケテンイミン化合物が、下記一般式(2)で表されるケテンイミン化合物である<1>に記載のポリアミド樹脂組成物。
一般式(2)中、Rは単結合又はm価の連結基を表し、mは2〜4の整数を表す。Rは、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシル基又は置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基を表す。Rは置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基を表す。
<5> 一般式(2)において、Rが置換基を有してもよいアルキル基から水素原子を除いたm価の基又は置換基を有してもよいアリール基から水素原子を除いたm価の基であり、Rが置換基を有してもよいアリール基であり、Rが置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基である<4>に記載のポリアミド樹脂組成物。
<6> ケテンイミン化合物が、下記一般式(3)で表されるケテンイミン化合物である<1>に記載のポリアミド樹脂組成物。
一般式(3)中、R及びRは、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシル基又は置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基を表す。Rは単結合又はn価の連結基を表し、nは2〜4の整数を表す。
<7> 一般式(3)において、Rが置換基を有してもよいアリール基であり、Rが置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基であり、Rが置換基を有してもよいアリール基から水素原子を除いたn価の基である<6>に記載のポリアミド樹脂組成物。
<8> ポリアミド100質量部に対して、ケテンイミン化合物を0.05質量部〜3質量部含有する<1>〜<7>のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
<9> ポリアミド100質量部に対して、ケテンイミン化合物を0.1質量部〜2質量部含有する<8>に記載のポリアミド樹脂組成物。
<10> ケテンイミン化合物の分子量が300以上である<1>〜<9>のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
<11> ポリアミドがナイロン系樹脂である<1>〜<10>のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
<12> <1>〜<11>のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物を用いて成形されたポリアミド樹脂成形体。
本発明によれば、末端封止剤に由来する揮散ガスの発生を抑制し、且つ、耐加水分解性を有するポリアミド樹脂成形体を製造することができるポリアミド樹脂組成物が提供される。
また、本発明によれば、耐加水分解性を有し、且つ、末端封止剤に由来する揮散ガスの発生を抑制して製造することができるポリアミド樹脂成形体が提供される。
以下、本発明に係るポリアミド樹脂組成物及びポリアミド樹脂成形体の一形態について具体的に説明する。なお、以下の説明において数値範囲を表す「〜」は下限値及び上限値として記載されている数値を含む範囲を意味する。
<ポリアミド樹脂組成物>
本開示のポリアミド樹脂組成物は、ポリアミドと、ケテンイミン化合物(以下、「ケテンイミン」と記す場合がある。)とを含有する。本開示のポリアミド樹脂組成物を用いれば、封止剤に由来する揮散ガスの発生を抑制し、且つ、耐加水分解性を有するポリアミド樹脂成形体を製造することができる。その理由は、本開示のポリアミド樹脂組成物を加熱溶融して成形する際に、以下に示すような反応(I)及び(II)が生じるためと推察される。
すなわち、ケテンイミン化合物は、ポリアミド末端のカルボキシ基又はモノマー等の低分子成分のカルボキシ基と反応することによって、カルボキシ基を失活させるとともにケテン化合物が副生する(反応スキーム(I))。ポリアミド末端のカルボキシ基を失活させることにより耐加水分解性が向上する。
さらに、ポリアミドは末端にアミノ基も有するため、副生したケテン化合物はポリアミド末端のアミノ基と反応して安定したアミド化合物が生成する(反応スキーム(II))。これによりケテンイミン化合物に由来して副生したケテン化合物(副生成物)が揮散することが抑制される。
また、ポリアミドのアミノ基が多く存在するとケテン化合物との反応により黄色味が増し易いが、ポリアミド末端のアミノ基も封止されることで黄色味が抑制され、また、耐加水分解性がさらに向上する効果も得られると考えられる。
なお、特許文献2に記載されているようにポリエステルに分子量の大きいケテンイミン化合物を添加した場合、上記反応スキーム(I)と同様にポリエステル末端のカルボキシ基を封止して耐加水分解性が向上する効果は得られるが、上記反応スキーム(II)は生じず、副生したケテン化合物が揮散し易い。また、特許文献2に記載されている発明では、分子量の大きいケテンイミン化合物を用いる必要があるが、本発明では用いるケテンイミン化合物の分子量に制限されずに効果を発揮することができる。
(ポリアミド)
本開示で用いるポリアミドは特に限定されず、脂肪族ポリアミド及び芳香族ポリアミドが挙げられる。
本開示で用いる脂肪族ポリアミドとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン666、ナイロン610、ナイロン612等が挙げられる。
また、市販されている脂肪族ポリアミドを本開示で用いることもできる。例えば、ユニチカ(株)製A1030BRL(ナイロン6)、東レ(株)製 アミラン(登録商標) CM1017(ナイロン6)、CM2001(ナイロン610)、CM3007(ナイロン66)、DMSジャパンエンプラ(株)製 TW341(ナイロン46)、ダイセル・エポニック(株)製、ベスタミド(登録商標) D16(ナイロン612)、アルケマ(株)製、リルサン(登録商標)B BMN O TLD(ナイロン12)、リルサン(登録商標)A BMN BK TLD(ナイロン11)、宇部興産(株)製、UBEナイロン(登録商標)2020B(ナイロン66)、UBEナイロン(登録商標) 5013B(ナイロン666)、UBESTA(登録商標)3014B(ナイロン12)などが挙げられる。
これらの脂肪族ポリアミドは、1種単独で、又は2種以上組合わせて使用してもよい。
また、本開示で用いる芳香族ポリアミドとしては、例えば、ジアミンとジカルボン酸との脱水縮合により重合され、且つジアミン及びジカルボン酸の少なくとも一方に芳香族系のものが用いられた芳香族ポリアミドを用いることができる。
ジアミンとしては、脂肪族ジアミン、脂環族ジアミン、芳香族ジアミンなどを用いることができ、脂肪族ジアミンあるいは脂環族ジアミンとしては、下記一般式(A)で表されるものを使用できる。なお、下記式中のRは、炭素数が6〜12である、脂肪族または脂環族のアルキルを表している。
N−R−NH・・・(A)
このジアミンとしては、高温においても優れた特性を発揮させ得る点においてヘキサメチレンジアミン及び2−メチルペンタメチレンジアミンを使用することが特に好ましい。
また、芳香族ジアミンとしては、キシリレンジアミン、メタキシリレンジアミンなどを用いることができる。
ジカルボン酸としては、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸などを用いることができ、脂肪族ジカルボン酸あるいは脂環族ジカルボン酸としては、下記一般式(B)で表されるものを使用できる。なお、下記式中のRは、炭素数が6〜12である、脂肪族または脂環族のアルキルを表している。
HOOC−R−COOH・・・(B)
脂肪族ジカルボン酸としてはアジピン酸などを用いることができる。
また、芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、メチルテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などを用いることができる。
この芳香族ジカルボン酸としては、高温においても優れた特性を発揮させ得る点においてテレフタル酸及びイソフタル酸を使用することが特に好ましい。
芳香族ポリアミドには、これらの、ジアミン及びジカルボン酸として、それぞれ単独の種類のものが用いられていてもよく、それぞれ、複数の種類のものを組み合わせて用いられていてもよい。さらに、要すれば、ジアミン及びジカルボン酸以外の成分が含まれていてもよい。
本開示で用いる芳香族ポリアミドとしては、メタキシリレンジアミンとアジピン酸またはアジピン酸ハライドとの縮合重合体が好ましい。
また、市販されている芳香族ポリアミドを本開示で用いることもできる。例えば、三菱ガス化学(株)製 MXナイロン S6001(ナイロンMXD6)、クラレ(株)製 ジェネスタ N1000A(ナイロン9T)などが挙げられる。
これらの芳香族ポリアミドは、1種単独で、又は2種以上組合わせて使用してもよい。
また、本開示で用いるポリアミドの分子量としては、特に限定されないが、重量平均分子量として、5×10〜10000×10の範囲が好ましく、より好ましくは10×10〜5000×10の範囲であり、さらに好ましくは30×10〜1000×10の範囲である。なお、重量平均分子量はゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)を用いて行うことができる。具体的には、クロロホルム/ヘキサフルオロイソプロパノール=9/1(容量比)を溶媒とし、ポリスチレンゲルを使用し、標準単分散ポリスチレンの構成曲線から予め求められた換算分子量較正曲線を用いて求めることができる。
なお、特にナイロン系樹脂(脂肪族ポリアミド)は一般的に耐加水分解性が弱いが、本開示ではケテンイミン化合物を添加することで、ケテンイミン化合物に由来する揮散ガスの発生を抑制することができるとともに耐加水分解性を顕著に向上させることができるため、ナイロン系樹脂を用いる場合に特に効果的である。
(ケテンイミン化合物)
本開示で用いるケテンイミン化合物は、ケテンイミン基を少なくとも1つ有する化合物であり、例えば、J.Am.Chem.Soc.,1953,75(3),pp657−660記載の方法などを参考にして合成することができる。
本開示で用いるケテンイミン化合物として、例えば下記一般式(1)で表されるケテンイミン化合物が挙げられる。
一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシル基又は置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基を表す。Rは置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基を表す。
一般式(1)で表されるケテンイミン化合物であれば合成が容易であり、入手し易い。
及びRで表されるアルキル基は、炭素数1〜20のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜12のアルキル基であることがより好ましい。なお、R及びRが表すアルキル基の炭素数は、置換基を含まない炭素数を示す。R及びRが表すアルキル基は直鎖であっても分枝であっても環状であってもよい。
及びRが表すアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、sec−ブチル基、iso−ブチル基、n−ペンチル基、sec−ペンチル基、iso−ペンチル基、n−ヘキシル基、sec−ヘキシル基、iso−ヘキシル基、シクロヘキシル基、などを挙げることができる。中でもメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、iso−ブチル基、又はシクロヘキシル基がより好ましい。
及びRで表されるアリール基は、炭素数6〜20のアリール基であることが好ましく、炭素数6〜12のアリール基であることがより好ましい。なお、R及びRが表すアリール基の炭素数は、置換基を含まない炭素数を示す。R及びRが表すアリール基としては、フェニル基、ナフチル基などを挙げることができ、フェニル基が特に好ましい。
及びRで表されるアルコキシ基は、炭素数1〜20のアルコキシ基であることが好ましく、炭素数1〜12のアルコキシ基であることがより好ましく、炭素数2〜6のアルコキシ基であることが特に好ましい。なお、R及びRが表すアルコキシ基の炭素数は、置換基を含まない炭素数を示す。R及びRが表すアルコキシ基は直鎖であっても分枝であっても環状であってもよい。R及びRが表すアルコキシ基の好ましい例としては、R及びRが表すアルキル基の末端に−O−が連結した基を挙げることができる。
及びRで表されるアルコキシカルボニル基は、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基であることが好ましく、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基であることがより好ましく、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基であることが特に好ましい。なお、R及びRが表すアルコキシカルボニル基の炭素数は、置換基を含まない炭素数を示す。R及びRが表すアルコキシカルボニル基のアルコキシ部としては、上述したアルコキシ基の例を挙げることができる。
及びRで表されるアミノカルボニル基は、炭素数1〜20のアルキルアミノカルボニル基、又は、炭素数6〜20のアリールアミノカルボニル基であることが好ましい。なお、R及びRが表すアルキルアミノカルボニル基の炭素数は、置換基を含まない炭素数を示す。
アルキルアミノカルボニル基のアルキルアミノ部の好ましい例としては、R及びRが表すアルキル基の末端に−NH−が連結した基を挙げることができる。
炭素数6〜20のアリールアミノカルボニル基のアリールアミノ部の好ましい例としては、R及びRが表すアリール基の末端に−NH−が連結した基を挙げることができる。
及びRで表されるアリールオキシ基は、炭素数6〜20のアリールオキシ基であることが好ましく、炭素数6〜12のアリールオキシ基であることがより好ましい。なお、R及びRが表すアリールオキシ基の炭素数は、置換基を含まない炭素数を示す。R及びRが表すアリールオキシ基のアリール部としては、上述したアリール基の例を挙げることができる。
及びRで表されるアシル基は、炭素数2〜20のアシル基であることが好ましく、炭素数2〜12のアシル基であることがより好ましく、炭素数2〜6のアシル基であることが特に好ましい。なお、R及びRが表すアシル基の炭素数は、置換基を含まない炭素数を示す。
及びRで表されるアリールオキシカルボニル基は、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基であることが好ましく、炭素数7〜12のアリールオキシカルボニル基であることがより好ましい。なお、R及びRが表すアリールオキシカルボニル基の炭素数は、置換基を含まない炭素数を示す。R及びRが表すアリールオキシカルボニル基のアリール部としては、上述したアリール基の例を挙げることができる。
上述したR及びRで表される各基は、置換基を有していてもよい。置換基は、ケテンイミン基とカルボキシ基との反応を妨げない限り、特に制限されることはない。また、置換基は、ケテンイミン基を含んでいてもよく、複数のケテンイミン基を含んでいてもよい。
さらに、一般式(1)で表されるケテンイミン化合物においてR、R又はRが連結となって連結基以外の構造部分が繰り返し単位として含まれていてもよい。例えば、本開示で用いるケテンイミン化合物は、一般式(1)のRとRがそれぞれ2価の連結基となった繰り返し単位が鎖状又は環状に連結したものや、一般式(1)のRとRがそれぞれ2価の連結基となった繰り返し単位が鎖状又は環状に連結したものであってもよい。
は置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基を表す。
で表されるアルキル基は、炭素数1〜20のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜12のアルキル基であることがより好ましい。なお、Rで表されるアルキル基の炭素数は、置換基を含まない炭素数を示す。Rが表すアルキル基は直鎖であっても分枝であっても環状であってもよい。Rが表すアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、sec−ブチル基、iso−ブチル基、n−ペンチル基、sec−ペンチル基、iso−ペンチル基、n−ヘキシル基、sec−ヘキシル基、iso−ヘキシル基、シクロヘキシル基、などを挙げることができる。中でもメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、又はシクロヘキシル基がより好ましい。
で表されるアリール基は、炭素数6〜20のアリール基であることが好ましく、炭素数6〜12のアリール基であることがより好ましい。Rで表されるアリール基としては、フェニル基、ナフチル基などを挙げることができ、フェニル基が特に好ましい。
で表される各基は、置換基を有していてもよい。置換基は、ケテンイミン基とカルボキシ基との反応を妨げない限り、特に制限されることはない。
、R、Rで表される各基の置換基として具体的には、アルキル基(メチル基等)、アリール基(フェニル基等)、アルコキシ基(メトキシ基等)などが挙げられる。
入手容易性の観点から、R、R及びRが、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基であることが好ましい。
本開示で用いるケテンイミン化合物として、下記一般式(2)で表されるケテンイミン化合物も挙げられる。

一般式(2)中、Rは単結合又はm価の連結基を表し、mは2〜4の整数を表す。Rは、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシル基又は置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基を表す。Rは置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基を表す。
一般式(2)中、Rは、一般式(1)におけるRと同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(2)中、Rは、一般式(1)におけるRと同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(2)中、Rは、単結合又はm価の連結基を表し、mは2〜4の整数を表す。Rはケテンイミン基の他に置換基を有していてもよく、置換基は、ケテンイミン基とカルボキシ基との反応を妨げない限り、特に制限されることはない。Rで表される連結基のケテンイミン基以外の置換基としては、例えば、アルキル基(メチル基等)、アリール基(フェニル基等)、アルコキシ基(メトキシ基等)などが挙げられる。
また、RとR、又は、RとR若しくはRは、互いに連結するものであってもよい。
入手容易性の観点から、Rが置換基を有してもよいアルキル基から水素原子を除いたm価の基又は置換基を有してもよいアリール基から水素原子を除いたm価の基であり、Rが置換基を有してもよいアリール基であり、Rが置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基であることが好ましい。
で表される二価の連結基の具体例としては、例えば、−NR−(Rは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表し、水素原子が好ましい)で表される基、−SO−、−CO−、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルケニレン基、アルキニレン基、置換若しくは無置換のフェニレン基、置換若しくは無置換のビフェニレン基、置換若しくは無置換のナフチレン基、−O−、−S−及び−SO−並びにこれらを2つ以上組み合わせた基が挙げられる。
で表される三価の連結基の具体例としては、例えば、二価の連結基の例として挙げた連結基のうち置換基を有するものから1つの水素原子を取り除いた基が挙げられる。
で表される四価の連結基の具体例としては、例えば、二価の連結基の例として挙げた連結基のうち置換基を有するものから2つの水素原子を取り除いた基が挙げられる。
一般式(2)で表されるケテンイミン化合物は、ケテンイミン基を一分子中に2個以上有する化合物であり、より優れた末端封止効果を発揮することができる。また、ケテンイミン基を一分子中に2個以上有する化合物とすることにより、ケテンイミン基当たりの分子量を低くすることができ、効率良くケテンイミン化合物とポリアミドの末端カルボキシ基を反応させることができる。さらに、ケテンイミン基を一分子中に2個以上有することにより、ケテンイミン化合物やケテン化合物が揮散することを抑制することができる。
一般式(2)中、mは3又は4であってもよい。mを3又は4とすることにより、一般式(2)中のR又はRの置換基のモル分子量を小さくした場合であっても、ケテンイミン化合物の揮散を抑制することができる。
本開示で用いるケテンイミン化合物として、下記一般式(3)で表されるケテンイミン化合物も挙げられる。
一般式(3)中、R及びRは、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシル基又は置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基を表す。Rは単結合又はn価の連結基を表し、nは2〜4の整数を表す。
一般式(3)中、Rは、一般式(1)におけるRと同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(3)中、Rは、一般式(1)におけるRと同義であり、好ましい範囲も同様である。
なお、R又はRで表される各基の置換基としては、例えば、アルキル基(メチル基等)、アリール基(フェニル基等)、アルコキシ基(メトキシ基等)などが挙げられる。
一般式(3)中、Rは、単結合又はn価の連結基を表し、nは2〜4の整数を表す。Rはケテンイミン基の他に置換基を有していてもよく、置換基は、ケテンイミン基とカルボキシ基との反応を妨げない限り、特に制限されることはない。
がn価の連結基を表す場合、一般式(2)においてRで表されるm価の連結基と同義であり、好ましい範囲も同義である。
また、RとR、又は、RとR若しくはRは、互いに連結するものであってもよい。
入手容易性の観点から、一般式(3)において、Rが置換基を有してもよいアリール基であり、Rが置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基であり、Rが置換基を有してもよいアリール基から水素原子を除いたn価の基であることが好ましい。
本開示で用いるケテンイミン化合物の分子量は特に限定されないが、ケテンイミン化合物自体が揮散することを抑制する観点から、300以上であることが好ましく、400以上であることがより好ましく、450以上であることがさらに好ましい。
また、一分子中のケテンイミン基の数に対するケテンイミン化合物のモル分子量(モル分子量/ケテンイミン基の数)は、1000以下であることが好ましく、500以下であることがより好ましく、400以下であることがさらに好ましい。本開示では、ケテンイミン基の数に対するケテンイミン化合物のモル分子量を上記範囲内とすることにより、ケテンイミン化合物自体の揮散を抑制し、ポリアミドの末端カルボキシ基を封止する際に生じるケテン化合物の揮散を抑制し、さらにポリアミドの末端カルボキシ基の封止を低添加量のケテンイミン化合物にて行うことができる。
本開示で用いるケテンイミン化合物の具体例として以下に例示化合物を示すが、本開示で用いるケテンイミン化合物はこれらに限定されない。
本開示で用いるケテンイミン化合物は、末端封止効果を向上させ、且つ、増粘を抑制する観点から、一般式(2)又は一般式(3)で表されるケテンイミン化合物のように2官能以上4官能以下であることが好ましく、2官能であることがさらに好ましい。2官能以上のケテンイミン化合物を用いることにより、末端封止効果をより高めることができ、ケテンイミン化合物やケテン化合物の揮散を効果的に抑制することができる。ここで、官能数は、化合物に含まれているケテンイミン基の数を表し、3官能のケテンイミン化合物は、ケテンイミン基を3つ含む化合物を意味する。
また、本開示で用いるケテンイミン化合物は、例えば一般式(1)におけるR又はRと、Rとが互いに連結して環状構造を形成するケテンイミン化合物でもよい。例えば、例示化合物(37)のようにケテンイミン基を環骨格として環状構造を有する場合、一般式(1)において、R又はRと、Rとが連結して環状構造を形成し、Rは、環骨格のアルキレン基又はアリーレン基からなり、R又はRはケテンイミン基を含む連結基を有する。
また、本開示で用いるケテンイミン化合物はポリマーであってもよい。例えば、例示化合物(38)は繰り返し数nの繰り返し単位を示し、nは3以上の整数を表す。なお、例示化合物(38)に示されるポリマーの左末端は水素原子であり、右末端はフェニル基である。
本開示のポリアミド樹脂組成物は、ポリアミドと、ケテンイミン化合物とを含み、ポリアミドの含有量等に応じてケテンイミン化合物の添加量を適宜調節することによって、ケテンイミン化合物に由来する副生成物の揮散を抑制し、且つ、ポリアミド樹脂成形体の耐加水分解性と色味を好適な範囲内に制御することができる。
本開示のポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド100質量部に対して、ケテンイミン化合物を0.05〜3質量部含むことが好ましい。ポリアミド100質量部に対して、ケテンイミン化合物の添加量を0.05質量部以上とすることで、ポリアミド樹脂成形体の耐加水分解性をより向上させることができ、3質量部以下とすることで黄色味を抑制することができる。ポリアミド樹脂成形体の耐加水分解性の向上及びケテンイミン化合物の揮散の抑制に加え、黄色味を抑制する観点から、ポリアミド100質量部に対して、ケテンイミン化合物を0.1〜2質量部含むことがより好ましい。
なお、本開示のポリアミド樹脂組成物は、ケテンイミン化合物を1種単独で使用してもよいし、複数種を併用してもよいが、複数種のケテンイミン化合物を併用する場合は、合計量が上記範囲であることが好ましい。
本開示のポリアミド樹脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内であれば、各種添加剤、例えば、相溶化剤、可塑剤、耐候剤、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、帯電防止剤、増白剤、着色剤、導電剤、紫外線吸収剤、難燃剤、難燃助剤、顔料、染料などを含んでもよい。
また、本開示のポリアミド樹脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内であれば、上述したケテンイミン化合物以外の末端封止剤を含むことを拒むものではない。例えば、カルボジイミド化合物、エポキシ化合物、及びオキサゾリン化合物から選ばれる末端封止剤を併用することもできる。
<ポリアミド樹脂成形体>
本開示のポリアミド樹脂組成物の用途は特に限定されず、例えば機械部品、電気通信機器用部品、輸送機械部品、事務機械部品、ガソリンタンク、電気・電子部品各種、雑貨、建材、フィルム、魚網やテグスなどの釣り道具、歯車、ファスナー、吸気管、ラジエタータンク、冷却ファンなどの樹脂成形体として好適に用いることができる。
なお、本開示のポリアミド樹脂組成物を用いてポリアミド樹脂成形体を製造する際の成形方法は特に限定されず、射出成形、押出成形など、用途に応じて公知の成形方法を適用すればよい。例えば、本開示のポリアミド樹脂組成物に含まれるポリアミドの融点以上に加熱して溶融混練し、射出成形することで所望の形状のポリアミド樹脂成形体を得ることができる。本開示のポリアミド樹脂組成物は、混練時や成形時に加熱してもケテンイミン化合物に由来する副生成物の揮散が抑制され、且つ、耐加水分解性を有するポリアミド樹脂成形体を製造することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す実施例に限定されるものではない。なお、特に断りの無い限り、「部」は質量基準である。
実施例では、まず、ケテンイミン化合物として下記の例示化合物を合成した。
[合成例1]
(例示化合物(40)の合成)
三つ口フラスコに、p−フェニレンジアミン50.0g(462mmol)、トリエチルアミン94.0g(925mmol)、NMP(N−メチルピロリドン)800mLを仕込み、室温下でジフェニル酢酸クロリド213.0g(924mmol)を添加し、6時間攪拌した後、純水1.0Lを加えてろ過することで固体を得た。得られた固体を1N(1mol/L)塩酸水溶液1.0L、1N(1mol/L)水酸化ナトリウム水溶液1.0L、メタノール1.0Lで順次洗浄し、220.0g(収率95.9%)の中間生成物(40−A)を得た。構造はH−NMR(プロトン核磁気共鳴)で確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(40−A)100.0g(201.5mmol)、トリフェニルホスフィン137.4g(523.9mmol)、トリエチルアミン82g(806.0mmol)、四塩化炭素62g(403.0mmol)、クロロホルム500gを仕込み、6時間攪拌し、冷却後、溶媒を減圧下で留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、85g(収率91.6%)の例示化合物(40)を得た。構造はH−NMRで確認した。
[合成例2]
(例示化合物(1)の合成)
三つ口フラスコに、メタンスルホン酸クロリド27.0g(235.8mmol)、THF(テトラヒドロフラン)200mLを仕込み、氷浴下で冷却しながら、ジフェニル酢酸50.0g(235.8mmol)、ジイソプロピルエチルアミン30.5g(235.8mmol)、THF90mLの溶液を滴下し、2時間攪拌した。アニリン21.9g(235.8mmol)、ジイソプロピルエチルアミン30.5g(235.8mmol)、THF60mLの溶液を滴下した後、ジメチルアミノピリジン2.9g(23.8mmol)を加え、1時間攪拌した。酢酸エチル400mLを加え、純水200mL、1N塩酸水溶液200mL、1N水酸化ナトリウム水溶液200mLで分液し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去した。得られた固体を酢酸エチルにて再結晶し、43.0g(収率63.5%)の中間生成物(1−A)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(1−A)20.0g(69.7mmol)、トリフェニルホスフィン23.8g(90.6mmol)、トリエチルアミン14.1g(139.3mmol)、四塩化炭素10.7g(69.7mmol)、クロロホルム180gを仕込み、4時間還流し、冷却後、溶媒を減圧下で留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、13.5g(収率71.7%)の例示化合物(1)を得た。構造はH−NMRで確認した。
[合成例3]
(例示化合物(13)の合成)
三つ口フラスコに、p−メトキシトルエン244g(2.0mol)、グリオキシル酸一水和物174g(1.9mol)、酢酸300mLを仕込み、氷浴下で15℃を超えないように、メタンスルホン酸300mLを滴下し、2時間攪拌した後、p−クレゾール260g(2.4mol)を加え、60℃で2時間攪拌した。室温に冷却し、30℃を超えないようにエタノール1.0Lを滴下した後、30分間攪拌した。析出した固体をろ過し、370.2g(収率72.6%)の中間生成物(13−A)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(13−A)350g(1.31mol)、m−トルイジン209.9g(1.96mol)、トルエン700mLを仕込み、70℃で12時間攪拌した。室温に冷却し、エタノール800mLを加え、析出した固体をろ過し、414g(収率84.2%)の中間生成物(13−B)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(13−B)410g(1.092mol)、1,4−ジブロモブタン112.3g(0.52mol)、炭酸カリウム452.7g(3.276mol)、アセトン2.0Lを仕込み、60℃で18時間攪拌した後、3N(3mol/L)塩酸水溶液1.7Lを加えて1時間攪拌し、析出した固体をろ過し、384.0g(収率92.0%)の中間生成物(13−C)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(13−C)400.0g(499.0mmol)、トリフェニルホスフィン392.7g(1497mmol)、トリエチルアミン202.0g(1995.9mmol)、四塩化炭素153.7g(998.0mmol)、クロロホルム2.0kgを仕込み、4時間還流し、冷却後、メタノール7.9Lを加えて1時間攪拌し、析出した固体をろ過した。得られた固体を酢酸エチルで再結晶し、260g(収率67.9%)の例示化合物(13)を得た。構造はH−NMRで確認した。
[合成例4]
(例示化合物(12)の合成)
三つ口フラスコに、マンデル酸152.2g(1.0mol)、p−クレゾール129.8g(1.2mol)を仕込み、220℃で、生成する水を除去しながら4時間攪拌し、冷却した後、エタノール500mLを加え、析出した固体をろ過し、90g(収率40.0%)の中間生成物(12−A)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(12−A)80.0g(357.0mmol)、o−トルイジン48.2g(450.0mmol)、トルエン130mLを仕込み、70℃で8時間攪拌し、冷却した後、エタノール150mLを加え、析出した固体をろ過し、56.0g(収率56.4%)の中間生成物(12−B)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(12−B)40.0g(120.8mmol)、1,4−ジブロモブタン12.4g(57.5mmol)、炭酸カリウム50.1g(362.3mmol)、アセトン180mLを仕込み、60℃で18時間攪拌し、室温に冷却して純水300mLを加え、析出した固体をろ過した。得られた固体をメタノール250mLで洗浄し、34.5g(収率83.0%)の中間生成物(12−C)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(12−C)14.0g(19.5mmol)、トリフェニルホスフィン15.4g(58.6mmol)、トリエチルアミン11.9g(117.3mmol)、四塩化炭素9.0g(58.6mmol)、クロロホルム70gを仕込み、4時間還流し、冷却し、メタノール200mLを加え、析出した固体をろ過した。得られた固体をメタノールで洗浄し、9.4g(収率70.9%)の例示化合物(12)を得た。構造はH−NMRで確認した。
[合成例5]
(例示化合物(26)の合成)
三つ口フラスコに、2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル酪酸29.1g(150.0mmol)、無水酢酸375mLを仕込み、3時間還流した後、過剰の無水酢酸を減圧留去した。得られた固体を酢酸エチルに溶解させ、1N塩酸水溶液で洗浄した。溶媒を減圧留去し、31.0g(収率87.5%)の中間生成物(26−A)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(26−A)17.1g(72.4mmol)、塩化チオニル21.5g(181.0mmol)、トルエン50mLを仕込み、70℃で2時間攪拌した後、溶媒を減圧下で留去した。続けて、トルエン50mLを加えて生成物を溶解させた後、氷浴下でアニリン14.8g(159.0mmol)、トリエチルアミン16.1g(159.0mmol)を同時に滴下し、2時間攪拌した。溶媒を減圧下で留去した後、生成物を酢酸エチルに溶解させ、1N塩酸水溶液で洗浄し、溶媒を減圧下で留去することで16.2g(収率88.0%)の中間生成物(26−B)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(26−B)16.2g(52.0mmol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)15.0g、メタノール50mLを仕込み、室温下で2時間攪拌し後、酢酸エチルを加え、1N塩酸水溶液で洗浄した。溶媒を減圧下で留去した後、酢酸エチル/ヘキサン混合溶媒にて晶析させることで12.2g(収率87.0%)の中間生成物(26−C)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(26−C)10.7g(40.0mmol)、炭酸カリウム16.6g(120.0mmol)、1,4−ジブロモブタン4.3g(20.0mmol)、DMF(N、N−ジメチルホルムアミド)70mLを仕込み、110℃で20時間攪拌した。室温に冷却して酢酸エチルを加え、1N塩酸水溶液、1N(1mol/L)炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄した。溶媒を減圧下で留去した後、2−プロパノール/ヘキサン混合溶媒にて晶析させることで8.3g(収率70.0%)の中間生成物(26−D)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(26−D)6.0g(10.1mmol)、トリフェニルホスフィン6.9g(26.3mmol)、トリエチルアミン4.1g(40.5mmol)、四塩化炭素3.1g(20.2mmol)、クロロホルム100gを仕込み、4時間還流した後、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィにて精製することで、2.5g(収率45%)の例示化合物(26)を得た。構造はH−NMRで確認した。
[合成例6]
(例示化合物(41)の合成)
三つ口フラスコに、m−フェニレンジアミン50.0g(462mmol)、トリエチルアミン94.0g(925mmol)、THF800mLを仕込み、室温下でジフェニル酢酸クロリド213.0g(924mmol)を添加し、6時間攪拌した後、純水1.0Lを加えてろ過することで固体を得た。得られた固体を1N塩酸水溶液1.0L、1N水酸化ナトリウム水溶液1.0L、メタノール1.0Lで順次洗浄し、220.0g(収率95.9%)の中間生成物(41−A)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(41−A)150.0g(302.0mmol)、トリフェニルホスフィン238.0g(907.0mmol)、トリエチルアミン184.0g(1814.0mmol)、四塩化炭素140.0g(907.0mmol)、クロロホルム750gを仕込み、6時間攪拌し、冷却後、溶媒を減圧下で留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、81.0g(収率58.3%)の例示化合物(41)を得た。構造はH−NMRで確認した。
[合成例7]
(例示化合物(42)の合成)
三つ口フラスコに、1,6−ヘキサンジアミン53.7g(462mmol)、トリエチルアミン94.0g(925mmol)、NMP800mLを仕込み、室温下でジフェニル酢酸クロリド213.0g(924mmol)を添加し、6時間攪拌した後、純水1.0Lを加えてろ過することで固体を得た。得られた固体を1N塩酸水溶液1.0L、1N水酸化ナトリウム水溶液1.0L、メタノール1.0Lで順次洗浄し、221.3g(収率95.0%)の中間生成物(42−A)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(42−A)101.6g(201.5mmol)、トリフェニルホスフィン137.4g(523.9mmol)、トリエチルアミン82g(806.0mmol)、四塩化炭素62g(403.0mmol)、クロロホルム500gを仕込み、6時間攪拌し、冷却後、溶媒を減圧下で留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、80.0g(収率84.8%)の例示化合物(42)を得た。構造はH−NMRで確認した。
[合成例8]
(例示化合物(43)の合成)
三つ口フラスコに、2−フェニル酪酸151.7g(924mmol)、塩化チオニル500mLを仕込み、2時間還流した後、過剰の塩化チオニルを減圧下で留去し、THF300mLを加え酸クロライド溶液とした。 三つ口フラスコに、1,6−ヘキサンジアミン53.7g(462mmol)、トリエチルアミン94.0g(925mmol)、NMP800mLを仕込み、室温下で上記酸クロライド溶液を滴下し、6時間攪拌した後、純水1.0Lを加えてろ過することで固体を得た。得られた固体を1N塩酸水溶液1.0L、1N水酸化ナトリウム水溶液1.0L、メタノール1.0Lで順次洗浄し、170.9g(収率92.0%)の中間生成物(43−A)を得た。構造はH−NMRで確認した。
三つ口フラスコに、中間生成物(43−A)81.0g(201.5mmol)、トリフェニルホスフィン137.4g(523.9mmol)、トリエチルアミン82g(806.0mmol)、四塩化炭素62g(403.0mmol)、クロロホルム500gを仕込み、6時間攪拌し、冷却後、溶媒を減圧下で留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、52.8g(収率72.0%)の例示化合物(43)を得た。構造はH−NMRで確認した。
[実施例1]
ナイロン6(ユニチカ社製、A1030BRL、融点225℃)100質量部に対し、例示化合物(40)を1質量部添加して一緒に乾式混合し、2軸混練機で250℃にて溶融混合して押出し、ペレットを作製した。得られたペレットを乾燥し、250℃で射出成形して板状の試験片を作製した。
−ポリアミド樹脂成形体の性能評価−
得られた試験片について、耐加水分解性(耐湿熱性A、B)、ケテンイミン由来の化合物の揮散性、色味の各評価を行った。
(耐湿熱性A)
得られた板状の試験片に対して、120℃で、相対湿度100%の水蒸気下の条件で保存処理を行い、保存後の試験片が示す破断伸度(%)が、保存前の試験片が示す破断伸度(%)に対して50%となる保存時間(破断伸度保持率半減期)を測定することで下記基準により評価した。破断伸度の測定は、JIS−C−2151に準拠し行った。得られた結果を下記表1に記載した。
A: 破断伸度保持率半減期が50日以上
B: 破断伸度保持率半減期が40日以上50日未満
C: 破断伸度保持率半減期が25日以上40日未満
D: 破断伸度保持率半減期が25日未満
(耐湿熱性B)
得られた板状の試験片に対して、100℃で、pH=4のクエン酸水溶液中で保存処理を行い、保存後の試験片が示す破断伸度(%)が、保存前の試験片が示す破断伸度(%)に対して50%となる保存時間(破断伸度保持率半減期)を測定することで下記基準により評価した。破断伸度の測定は、JIS−C−2151に準拠し行った。得られた結果を下記表1に記載した。
A: 破断伸度保持率半減期が50日以上
B: 破断伸度保持率半減期が40日以上50日未満
C: 破断伸度保持率半減期が25日以上40日未満
D: 破断伸度保持率半減期が25日未満
(揮散性)
得られた試験片に対して、下記の条件に従って揮散成分の量をガスクロマトグラフィ(商品名 P&T−GC/MS、日本分光(株)社製)により測定し、以下の基準で評価した。なお、揮散成分には、ケテンイミン由来の化合物(未反応のケテンイミン化合物及びケテン化合物)が含まれており、具体的にはケテンイミン化合物とケテン化合物が含まれている。すなわち、揮散成分の検出量が少ないことは、ケテンイミン化合物とケテン化合物の揮散が少なく、成形体の製造環境が良化することを意味する。得られた結果を下記表1に記載した。
<条件>
混練温度(実施例1は250℃)で10分間加熱し、発生したガスを検出した。
A: ケテンイミン由来の化合物は検出限界以下。
B: ケテンイミン由来の化合物は10ppm以下の濃度で検出された。
C: ケテンイミン由来の化合物が10ppmを超える濃度で検出された。
(色味)
得られた試験片に対して、下記の基準に従って目視評価した。
A: 黄色味が比較例1と同等であり、許容できるレベル。
B: 比較例1より黄色味が大きく、許容できないレベル。
[比較例1]
封止剤を添加しないこと以外は、実施例1と同様に試験片を作製し、評価した。
[実施例2〜8、比較例2]
封止剤として、例示化合物(40)に代えて表1に記載の化合物を添加した以外は実施例1と同様にして試験片を作製し、評価した。
なお、比較例2で使用したポリカルボジイミド(1)は、ラインケミー社製、Stabaxol(登録商標) P400である。
[実施例9]
ナイロン6(ユニチカ社製、A1030BRL、融点225℃)をナイロン66(宇部興産社製、UBEナイロン(登録商標)2020B、融点265℃)に変更し、混練温度及び射出成形温度を290℃に変更した以外は実施例1と同様に試験片を作製し、評価した。
[実施例10]
ナイロン6(ユニチカ社製、A1030BRL、融点225℃)をナイロン12(宇部興産社製、UBESTA(登録商標)3014B、融点175℃)に変更し、混練温度及び射出成形温度を200℃に変更した以外は実施例1と同様に試験片を作製し、評価した。
[実施例11〜15]
例示化合物(40)の添加量をそれぞれ表1に記載の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価した。
実施例及び比較例で用いた樹脂及び封止剤と評価結果を下記表1に示す。
上記表1より、封止剤としてケテンイミン化合物を添加した各実施例のポリアミド樹脂組成物は、混練時のガスの発生を抑制でき、得られたポリアミド樹脂成形体(試験片)は、耐湿熱性に優れ、且つ、樹脂中の揮散成分の含有量が少なかった。
2014年9月30日に出願された日本国特許出願2014−201420の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (12)

  1. 末端カルボキシ基を有するポリアミドと、前記ポリアミドの末端封止剤であるケテンイミン化合物とを含有するポリアミド樹脂組成物。
  2. 前記ケテンイミン化合物が、下記一般式(1)で表されるケテンイミン化合物である請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
    一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシル基又は置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基を表す。Rは置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基を表す。
  3. 前記一般式(1)において、R、R及びRが、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基である請求項2に記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. 前記ケテンイミン化合物が、下記一般式(2)で表されるケテンイミン化合物である請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
    一般式(2)中、Rは単結合又はm価の連結基を表し、mは2〜4の整数を表す。Rは、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシル基又は置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基を表す。Rは置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基を表す。
  5. 前記一般式(2)において、Rが置換基を有してもよいアルキル基から水素原子を除いたm価の基又は置換基を有してもよいアリール基から水素原子を除いたm価の基であり、Rが置換基を有してもよいアリール基であり、Rが置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基である請求項4に記載のポリアミド樹脂組成物。
  6. 前記ケテンイミン化合物が、下記一般式(3)で表されるケテンイミン化合物である請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
    一般式(3)中、R及びRは、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシル基又は置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基を表す。Rは単結合又はn価の連結基を表し、nは2〜4の整数を表す。
  7. 前記一般式(3)において、Rが置換基を有してもよいアリール基であり、Rが置換基を有してもよいアルキル基又は置換基を有してもよいアリール基であり、Rが置換基を有してもよいアリール基から水素原子を除いたn価の基である請求項6に記載のポリアミド樹脂組成物。
  8. 前記ポリアミド100質量部に対して、前記ケテンイミン化合物を0.05質量部〜3質量部含有する請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  9. 前記ポリアミド100質量部に対して、前記ケテンイミン化合物を0.1質量部〜2質量部含有する請求項8に記載のポリアミド樹脂組成物。
  10. 前記ケテンイミン化合物の分子量が300以上である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  11. 前記ポリアミドがナイロン系樹脂である請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物を用いて成形されたポリアミド樹脂成形体。
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