JP6181296B2 - タバコ処理 - Google Patents

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Description

本発明は、方法、特にタバコを処理する方法に関する。
収穫後、タバコ材料は、その葉を消費用に調製するために乾燥させる場合がある。タバコ材料は、タバコの感覚刺激特性を強化するために、例えば、熟成又は発酵によりさらに処理され得る。しかし、これらの方法は長期にわたる場合があり、得られるタバコ材料の品質にムラがある可能性がある。タバコ処理の後期で、風味及び香気を強化するか、又はタバコ材料に風味及び香気を加える処理は、タバコに1種又は2種以上の添加剤を加えることをしばしば含み、追加の処理ステップ及び装置を必要とする場合があり、これにはコスト及び時間がかかり得る。
本発明の第1の態様によれば、タバコを処理する方法が提供され、本方法は、タバコ材料を水分保持材料内に固定するステップと、タバコ材料を55℃超の周囲処理温度に曝すステップとを含み、タバコ材料は、本方法の開始時に乾物重量ベースで少なくとも200kg/mの充填密度を有し、処理前及び処理中に約10%〜23%の水分含有量を有する。本方法により、望ましい感覚刺激特性を有するタバコが製造できる。
第2の態様によれば、第1の態様により製造される処理済みタバコ材料が提供される。
第3の態様によれば、第2の態様による処理済みタバコ材料を含む喫煙品又は無煙タバコ製品が提供される。
単に例示目的のために、本発明の実施形態を、添付の図面を参照しながら以下に説明する。
本発明のいくつかの実施形態による方法による処理前(左)及び処理後(右)のタバコを示す図である。 図1に示したタバコのクローズアップ図である。
本発明は、タバコ材料を処理する方法に関する。処理により、その感覚刺激特性を強化できる。本明細書で使用する「処理済みタバコ」という用語は、本処理方法を経たタバコを指し、「無処理タバコ」という用語は、本処理方法を経なかったタバコを指す。
タバコは、消費者に消費される前にいくつかのステップを経る。現場では、以下のステップ:播種、移植、栽培、収穫及び乾燥は、農家により通常行われる。
収穫後、タバコは、一般的に乾燥させて、その水分含有量を通常およそ80%〜およそ20%又はそれ以下に低下させる。タバコは、空気乾燥、火炎乾燥、熱風乾燥及び天日乾燥を含む、いくつかの異なる方法で乾燥できる。乾燥期間中、タバコはある種の化学的変化を受けて、緑色から、黄色、オレンジ又は茶色に変化する。温度、相対湿度及び充填密度は、乾燥中に遭遇する一般的な問題である吊腐れを回避しようと慎重に制御される。
緑葉脱穀(GLT)工場で、タバコは、農家により販売され、次いで、以下のステップ:再等級分け、緑葉ブレンド、調整、茎取りによる茎の除去若しくは脱穀(又は全葉の場合それを行わず)、乾燥及び/又は充填を通常経る。
通常、乾燥後、茎を葉身から除去してもよい。これは、脱穀により行われてもよく、そこで中肋及び部分的に葉身主脈は、機械脱穀により葉身から分離される。茎を葉身から除去する別の方法は、いわゆる「ハンドストリップ」法による手作業である。あるいは、タバコは、「切り揃えられ」てもよく、これは、茎の厚い部分は切断されるが、残りのタバコ葉は、依然として一部分をなすことを意味する。
乾燥に加えて、タバコは、その味及び香気を強化するためにさらに処理されてもよい。熟成及び発酵は、タバコの味及び香気を強化する公知の技術である。これらの方法は、脱穀した葉身、ハンドストリップした葉身、切り揃えられた葉身及び/又は全葉タバコ等のタバコ材料に適用できる。
熟成は、タバコを乾燥し、脱穀し(又は切り揃えるか、若しくはハンドストリップし)、充填した後に通常行われる。熟成を経るタバコとしては、オリエンタルタバコ、熱風乾燥タバコ及び空気乾燥タバコが挙げられる。熟成中、タバコは、一般的に、およそ20℃〜およそ40℃の温度及び各原産国/熟成国での相対湿度で又は制御された倉庫条件下で、およそ1〜3年間貯蔵され得る。
カビは、水分含有量の高いタバコで発生するため、熟成中、タバコの水分含有量を、例えば最大でおよそ10〜13%の比較的低レベルで保持することが重要である。
発酵は、暗色空気乾燥タバコ、乾燥オリエンタルタバコ及びシガータバコを含む、特定のタバコに適用される方法であり、タバコにより均一な色を与え、香気及び味を変化させる。発酵は、熱風乾燥タバコ及び明色空気乾燥タバコには一般的に適用されない。
タバコの水分含有量及び周囲条件等の発酵パラメーターは、発酵を経るタバコの種類に応じて変化する。一般的に、発酵水分は、農家から受け取った際のタバコの水分含有量(およそ16〜20%)と同様であるか、又はタバコが、わずかに高い水分含有量に調整される。タバコを高すぎる水分含有量で発酵する際に起こる、様々な腐敗物の生成を回避するよう注意する。発酵期間の継続期間は、数週間から数年間の範囲で変化し得る。
一般的に、発酵は、大量のタバコの処理を伴い、全葉に施され、プロセス後の茎のその後の除去を伴う。タバコを大きな積み重ねにしてもよく、次いでそれを時々回転させて、積み重ねの中心に周辺のタバコを動かす。あるいは、タバコを、数平方メートルの容積のチャンバー内に置く。このような大量のタバコの処理は、厄介であり得、及び/又は多くの時間を必要とし得る。
発酵中のタバコの密度は、(乾物重量ベースで)一般的におよそ150〜200kg/mである。比較のために、切断屑状タバコの密度は、最小70kg/mと小さくてもよく、約80〜90kg/mである傾向が強い。
有意には、発酵は、タバコ材料の変化をもたらす微生物の活性に依存し、タバコの温度及び水分含有量を含む発酵条件は、発酵中の微生物学的活性を強化するように選択される。全てではないが、ほとんどの場合において、タバコの発酵は、タバコ材料中にすでに存在する微生物に依存する。しかし、適切な微生物は、潜在的に、発酵方法の開始時にタバコ材料に加えられている可能性がある。
上記処理後、一般的に、タバコは、例えば、タバコ含有製品に組み込まれる前に、他の場所に移され、さらに処理される。タバコが、例えば紙巻きタバコ等の喫煙品に組み込まれる場合、タバコを一般的に開梱し、調整し、他のタバコ形態及び/又は種類及び/又は品種とブレンドし、切断し、乾燥し、他のタバコ材料、例えばドライアイス膨張タバコをブレンドし、紙巻きタバコ製造部門に引き渡す。
さらに又はあるいは、タバコは、タバコの風味及び香気を改善するか、又は強化するために添加剤で処理されてもよい。しかし、これは、さらなる処理ステップ及び装置を必要とし、タバコの調製方法がさらなる時間、しばしばさらなる費用のかかるものになる。さらに、消費者が楽しめる味及び香気を有するが、これを実現するためにタバコに任意の添加剤が施されていないタバコ材料を有することが望ましい場合がある。これは、例えば好ましい風味及び/又は味も有する天然のタバコ製品を好む消費者に当てはまるであろう。添加剤は、喫煙品が、製造される場所、例えば紙巻きタバコ工場で一般的に施されるが、添加剤が施される場所は様々であり得る。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載のタバコ材料を処理する方法により、望ましい感覚刺激特性を有するタバコ材料が、発酵及び熟成等のより伝統的な技術よりも短いと思われる期間内に、風味料及び香気添加剤を加えずに製造される。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、発酵を含まない、又は本質的に発酵を含まない。これは、本方法の最後にタバコ材料の微生物含有量がわずかであるか又はゼロであることにより証明できる。これは、以下の表13に示されている。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載のタバコ材料を処理する方法により、(処理されなかったか、又は従来の乾燥方法のみを用いて処理されたタバコの風味プロファイルと比較して)強化された風味プロファイル又は強化された感覚刺激特性を有するタバコが製造される。これは、オフノート又は刺激物が減少するのと同時に、従来の乾燥後に見られるタバコの味特性は保持されていることを意味する。本明細書で使用する「強化する」又は「強化」という用語は、風味又は感覚刺激特性の文脈において用いられ、専門喫煙者により特定されたとき、味又は味質が改善されているか、又は改良されていることを意味する。これは、味の強化を含み得るが、必ずしもそうではない。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載のタバコ材料を処理する方法により、少なくとも1つの望ましくない味又は風味特性が低下したタバコ材料が製造される。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、乏しい感覚刺激(例えば、味)特性を有するタバコ出発材料の感覚刺激特性を強化するために使用できる。処理がタバコ材料に対して有する少なくとも1つの効果は、タバコ材料の感覚刺激特性全体にマイナス効果を有する感覚刺激要因の排除又は削減であることが発見された。いくつかの実施形態において、本方法は、さらに、プラスの感覚刺激特性を増加させることができる。
いくつかの実施形態において、タバコ材料を処理する方法は、特定の厳選された感覚刺激特性を有する処理済み材料を製造するために調節されてもよい。これは、例えば、本方法のパラメーターの1つ又は2つ以上の調節を含み得る。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載のタバコ材料を処理する方法は、(処理されなかったか、又は従来の乾燥方法のみを用いて処理されたタバコの風味プロファイルと比較して)タバコの風味プロファイルを変化させる。これは、処理後のタバコの感覚刺激特性に有意な変化があり、したがって、タバコの味特性が、従来の乾燥後の同じタバコの味特性と比較して変化していることを意味する。本明細書で使用する「変化させる」又は「変化」という用語は、風味又は感覚刺激特性の文脈で用いられ、専門喫煙者により特定されたとき、1つの総合的な味又は知覚特性から別の物への変化があることを意味する。これは、味又は味質の改善及び/又は改良を含み得る。
いくつかの実施形態において、タバコ出発材料の感覚刺激特性を変化させることを含め、処理は、マイナス効果を有する感覚刺激要因を削減するか、又は排除するだけでなく、プラス効果を有する感覚刺激要因を付加するか又は増加する効果を有する。例えば、いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、メイラード反応生成物の増加をもたらし、これらの多くは、望ましい感覚刺激特性に寄与することが知られている。これは、以下の実施例でより詳細に考察される。
タバコ材料の感覚刺激特性に関してなされた言及は、例えば、消費者が経口使用する際のタバコ材料自体の感覚刺激特性に関する言及であってよい。さらに又はあるいは、タバコ材料を燃焼することにより発生した煙、又はタバコ材料を加熱することにより発生した蒸気の感覚刺激特性に関する言及である。いくつかの実施形態において、処理済みタバコ材料により、タバコ製品を使用するか、又は消費する際に、望ましい感覚刺激特性を有する処理済みタバコ材料を含むタバコ製品が得られる。
本明細書で使用する「タバコ材料」という用語は、例えば、タバコ属(Nicotiana)の任意のメンバーからなる葉又は茎等の、任意の部分及び任意の関連副産物を含む。本発明で使用するタバコ材料は、好ましくはニコチアナ・タバカム(Nicotiana tabacum)種由来である。
任意の種類、形態及び/又は品種のタバコを処理できる。使用できるタバコの例としては、それだけに限らないが、バージニアタバコ、バーレー種タバコ、オリエンタルタバコ、コムン種タバコ、アマレリオ種タバコ及びメリーランドタバコ、並びにこれらの種類のいずれかのブレンドが挙げられる。当業者であれば、様々な種類、形態及び/又は品種の処理により、様々な感覚刺激特性を有するタバコになることを認識されるであろう。
タバコ材料は、公知の方法により前処理されてもよい。
処理されるタバコ材料は、乾燥後タバコを含み得るか、及び/又はそれからなり得る。本明細書で使用する「乾燥後タバコ」という用語は、乾燥させたが、タバコ材料の味及び/香気を変えるための任意のさらなる本処理方法を経ていないタバコを指す。乾燥後タバコは、他の形態、品種及び/又は種類とブレンドされていてもよい。乾燥後タバコは、切断屑状タバコを含まないか、又はそれからならない。
あるいは又はさらに、処理されるタバコ材料は、緑葉脱穀(GLT)工場で行われる段階まで処理されたタバコを含み得るか、及び/又はそれからなり得る。これは、再等級分けし、緑葉ブレンドし、調整し、茎を除去するか若しくは脱穀し(又は全葉の場合はそれを行わず)、乾燥し、及び/又は充填したタバコを含み得る。
いくつかの実施形態において、タバコ材料は、葉身タバコ材料を含む。タバコは、葉身材料を約70%〜100%含むことができる。
タバコ材料は、葉身タバコ材料を最大50%、最大60%、最大70%、最大80%、最大90%又は最大100%含むことができる。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、葉身タバコ材料を最大100%含む。言い換えれば、タバコ材料は、葉身タバコ材料を実質的に完全に又は完全に含むことができる。
あるいは又はさらに、タバコ材料は、葉身タバコ材料を少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%又は少なくとも95%含むことができる。
タバコ材料が、葉身タバコ材料を含むとき、葉身は、全葉形態であってよい。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、乾燥全葉タバコを含む。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、乾燥全葉タバコを実質的に含む。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、乾燥全葉タバコから本質的になる。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、切断屑状タバコを含まない。
いくつかの実施形態において、タバコ材料は、茎タバコ材料を含む。タバコは、茎タバコ材料を約90%〜100%含むことができる。
タバコ材料は、茎タバコ材料を最大50%、最大60%、最大70%、最大80%、最大90%又は最大100%含むことができる。いくつかの実施形態において、タバコ材料は茎タバコ材料を、最大100%含む。言い換えれば、タバコ材料は、茎タバコ材料を実質的に完全に又は完全に含むことができる。
あるいは又はさらに、タバコ材料は、茎タバコ材料を少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%又は少なくとも95%含むことができる。
処理前及び処理中のタバコ材料の水分含有量は、約10%〜約23%である。本明細書で使用する「水分含有量」という用語は、タバコ材料中に存在するオーブン揮発分のパーセンテージを指す。
いくつかの実施形態において、タバコの水分含有量は、約10%〜15.5%、場合により約11%〜15%又は約12%〜14%である。タバコの水分含有量は、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%又は約23%であってよい。
いくつかの実施形態において、例えば、タバコの水分含有量が、約10%〜20%、場合により約10%〜18%であるとき、本処理方法後、タバコを再乾燥する必要はない。
タバコ材料は、水分の蒸散を制限し、本方法中、所望の水分量を保持するために、水分保持材料内に固定される。
タバコは、水分保持材料内に完全密封されてもよい。あるいは、タバコ材料は、水分保持材料内に完全密封されなくてもよい。いくつかの実施形態において、水分保持材料は、タバコ材料に巻き付けられる。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、水分保持容器内に置かれる。
水分保持材料は、本処理方法中、所望の水分量を保持するために十分に不透水性である任意の材料であってよい。タバコ材料中で保持される水分量は、処理前にタバコ材料中に存在した水分の少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%又は少なくとも100%であってよい。いくつかの実施形態において、タバコ材料の水分含有量の99%〜100%は、本方法中、保持される。
タバコ処理方法中、分解に耐性がある水分保持材料が望ましい。例えば、分解して透水性になるか、又はタバコ材料に吸収され得る化合物を放出することなく、本処理方法の温度に耐えることが水分保持材料にとって望ましい。したがって、水分保持材料を選択する際、タバコ材料が本方法中に達する温度が考慮され得る。
水分保持材料は、可撓性材料を含むことができる。この可撓性材料は、タバコ材料に巻き付けられるか、及び/又はタバコが中に置かれるパウチに形成される。いくつかの実施形態において、水分保持材料は、プラスチック材料を含む。いくつかの実施形態において、水分保持材料は、可撓性ポリマー材料、場合によりポリマーフィルム又はプラスチックフィルムを含む。いくつかの実施形態において、水分保持材料は、ポリエチレンを含む。いくつかの実施形態において、水分保持材料は、ポリエステル、ナイロン及び/又はポリプロピレンを含む。いくつかの実施形態において、水分保持材料は、Polyliner(登録商標)である。Polyliner(登録商標)は、ブラジルに所在するPlastrela Flexible Packaging社を含むいくつかの業者から入手できる。
あるいは又はさらに、水分保持材料は、例えば、器又は容器に形成される金属等の硬質材料を含むことができる。これらの実施形態において、以下で考察されるように、別の貯蔵容器は不要とされ得る。
タバコ材料が約100℃又はそれを上回る温度に達する実施形態において、水分保持材料は、耐圧性であってよい。
本方法の開始時、タバコ材料は、(乾物重量ベースで)少なくとも200kg/mの充填密度を有する。さらに又はあるいは、本方法の開始時、タバコ材料は、(乾物重量ベースで)最大約500kg/mの充填密度を有し得る。タバコ材料は、約200kg/m〜330kg/m、場合により約220kg/m〜330kg/mの充填密度を有し得る。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、約260kg/m〜300kg/mの充填密度、約200kg/m〜約400kg/mの充填密度又は約250kg/m〜約300kg/mの充填密度を有する。
タバコ材料の充填密度は、少なくとも210kg/m、少なくとも220kg/m、少なくとも230kg/m、少なくとも240kg/m、少なくとも250kg/m、少なくとも260kg/m、少なくとも270kg/m、少なくとも280kg/m、少なくとも290kg/m、少なくとも300kg/m、少なくとも310kg/m、少なくとも320kg/m又は少なくとも330kg/mであってよい。
あるいは又はさらに、タバコ材料の充填密度は、最大220kg/m、最大230kg/m、最大240kg/m、最大250kg/m、最大260kg/m、最大270kg/m、最大280kg/m、最大290kg/m、最大300kg/m、最大310kg/m、最大320kg/m又は最大330kg/mであってよい。
処理中及び/又は処理後のタバコ材料の充填密度は、本処理方法の開始時のタバコ材料の充填密度と同様又は実質的に同様であってよい。
タバコ材料を、水分保持材料内に固定した後、貯蔵容器内に置いてもよい。固定したタバコを容器内に置くことにより、タバコを容易に扱うことができる。
貯蔵容器の容積は、処理される所望の量のタバコに対して所望の充填密度になるように選択されてもよく、同時に、貯蔵容器の容積により、タバコの処理を適切な速度で行うことができる。あるいは又はさらに、容器は横向きに置かれてもよい。貯蔵容器を横向きに置くことにより、より均一な充填密度が得られるため、タバコ材料が、貯蔵容器内に置かれたときに水平位にあるタバコ葉身を含むとき、この配置は特に有益であり得る。
いくつかの実施形態において、容器は、約0.2m〜約1.0m、場合により約0.4m〜約0.8mの容積を有する。いくつかの実施形態において、容器は、約0.6mの容積を有する。
いくつかの実施形態において、貯蔵容器は、C−48ボックスとして知られるタバコ用ケースである。C−48ボックスは、一般的にボール紙からなり、約115×70×75cmの寸法を有する。約12%〜15%の水分含有量を有するタバコ180kg〜200kgをC−48ボックス内で保持すると、望ましい充填密度が得られる。
タバコは、タバコ処理エリア内に置かれてもよい。本明細書で使用する「タバコ処理エリア」という用語は、本処理方法が行われる部屋又はチャンバーとなり得るエリアである。周囲処理条件、即ち、タバコ処理エリアの条件は、本方法中、制御できる。これは、水分保持材料内に固定されたタバコ材料を制御環境、例えばチャンバー内に置くことにより実現できる。タバコ材料は、タバコの周辺で一定の周囲処理条件を保持するために最適な換気を行えるように、チャンバー内の1つ又は2つ以上のラックに置かれてもよい。ラックは、タバコの周辺で周囲処理条件を維持するのに役立つように、棒の間に隙間を有する棒及び/又は他の開口部を含む、1つ又は2つ以上の棚を有していてもよい。
周囲処理湿度は、タバコ材料からの有意な水分の蒸散を回避するレベルで維持され得る。本明細書で使用する「周囲処理湿度」という用語は、タバコ処理エリアの湿度を指す。本明細書で使用する「周囲相対処理湿度」という用語は、タバコ処理エリアの相対湿度を指す。
いくつかの実施形態において、周囲相対処理湿度は、約65%である。周囲相対処理湿度は、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%又は少なくとも70%であってよい。
周囲処理温度は、約55℃、場合により約60℃で維持され得る。本明細書で使用する「周囲処理温度」という用語は、タバコ処理エリアの温度を指す。
いくつかの実施形態において、周囲処理温度は、少なくとも56℃、少なくとも57℃、少なくとも58℃、少なくとも59℃、少なくとも60℃、少なくとも61℃、少なくとも62℃、少なくとも63℃、少なくとも64℃、少なくとも65℃、少なくとも66℃、少なくとも67℃、少なくとも68℃、少なくとも69℃又は少なくとも70℃である。いくつかの実施形態において、周囲処理温度は、最大60℃、最大70℃、最大75℃、最大80℃、最大85℃、最大90℃、最大95℃、最大100℃、最大105℃、最大110℃、最大115℃又は最大120℃である。
周囲処理温度が約55℃である実施形態において、周囲処理湿度は約40〜80g水/mであってよい。周囲処理温度が約60℃である実施形態において、周囲処理湿度は、約50〜110g水/mであってよい。周囲処理温度が約70℃である実施形態において、周囲処理湿度は、約50〜160g水/mであってよい。周囲処理温度が約80℃である実施形態において、周囲処理湿度は、約50〜230g水/mであってよい。周囲処理温度が約90℃である実施形態において、周囲処理湿度は、約50〜340g水/mであってよい。周囲処理温度が約100℃又はそれより高い実施形態において、周囲処理湿度は、約50〜500g水/mであってよい。
いくつかの実施形態において、周囲処理温度は60℃であり、周囲相対処理湿度は60%である。
本方法中、タバコ材料の温度は、周囲処理温度に達する。タバコ材料は、周囲処理温度に短期間で達することができる。例えば、タバコ材料は、周囲処理温度に4〜10日以内、場合により5〜9日以内、7〜9日以内及び/又は4〜7日以内に達することができる。
これを実現するために、処理されるタバコの量は、熱がタバコ材料の中心に十分に早く伝達されるように最適化されてもよい。タバコ材料の温度が上昇し、周囲処理温度に達する速度は、周囲処理温度、タバコの密度及び処理されるタバコの全量を含むいくつかの要因に依存するであろう。
いくつかの実施形態において、タバコ材料は、55℃超及び/又は少なくとも60℃の温度に約9日以内に達する。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、55℃超及び/又は少なくとも60℃の温度に約7日以内に達する。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、55℃超及び/又は少なくとも60℃の温度に約5日以内に達する。このような実施形態において、周囲処理温度は60℃であってよい。このような実施形態において、タバコは200kgバッチで処理できる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の感覚刺激特性に所望の効果を有するために、タバコ材料が上昇すべき温度は、少なくとも約55℃又は少なくとも約60℃である。さらに又はあるいは、タバコ材料が上昇すべき温度は、最大約80℃、最大約85℃、最大約90℃、最大約95℃又は最大約100℃であってよい。
いくつかの実施形態において、本発明による処理の有益な効果は、より高い周囲処理温度を使用することにより、より短い処理期間内に得ることができる。
タバコ材料の温度は、本処理方法中、上昇し、周囲処理温度よりも高い第2の温度に達することができる。これは、本処理方法中に起こる発熱反応の助けを借りて実現できる。
いくつかの実施形態において、タバコ材料は、周囲処理温度を上回る第2の温度に達する。いくつかの実施形態において、第2の温度は、周囲処理温度を少なくとも1℃上回り、周囲処理温度を少なくとも2℃、少なくとも3℃、少なくとも4℃、少なくとも5℃、少なくとも7℃、少なくとも10℃、少なくとも12℃、少なくとも15℃、少なくとも17℃又は少なくとも20℃上回る。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、周囲処理温度を上回る第2の温度に約7〜13日以内に達し、及び/又は第2の温度には、約13日以内又は11日以内に達する。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、周囲処理温度を少なくとも5℃上回る第2の温度に約11〜13日以内に達する。
タバコ材料の温度は、本処理方法中、最大60℃、最大65℃、最大70℃、最大75℃、最大80℃、最大85℃、最大90℃、最大95℃、最大100℃、最大105℃、最大110℃、最大115℃、最大120℃、最大125℃、最大130℃、最大135℃、最大140℃、最大145℃又は最大150℃に達することができる。
あるいは又はさらに、タバコ材料の温度は、本処理方法中、少なくとも60℃、少なくとも65℃、少なくとも70℃、少なくとも75℃、少なくとも80℃、少なくとも85℃、少なくとも90℃、少なくとも95℃、少なくとも100℃、少なくとも105℃、少なくとも110℃、少なくとも115℃、少なくとも120℃、少なくとも125℃、少なくとも130℃、少なくとも135℃、少なくとも140℃、少なくとも145℃又は少なくとも150℃に達することができる。実際には、上限温度は、水分保持材料の耐熱性により制限され得る。
いくつかの実施形態において、タバコ材料の温度は、約55℃〜約90℃、約55℃〜約80℃又は約60℃〜約70℃に達することができる。
タバコは、水分保持材料内に、タバコが望ましい感覚刺激特性を発現するように十分に長い期間、及びタバコのサプライチェーンに不要な遅延が生じないように十分に短い期間固定され得る。
タバコ材料は、水分保持材料内に、閾値温度まで又はそれを上回る温度にタバコの温度を上昇させるのに適した周囲処理温度及び周囲処理湿度で、一定期間固定され、そこでタバコの水分含有量は、約10%〜23%である。いくつかの実施形態において、閾値温度は、55℃、60℃又は65℃である。
いくつかの実施形態において、タバコは、水分保持材料内に、約5〜65日間、約8〜40日間、約10〜40日間、約15〜40日間、約20〜40日間、約25〜35日間及び/又は約28〜32日間固定される。
より具体的には、タバコ材料の感覚刺激特性の強化を実現すると同時に、その元の総合的な味特性を保持するために、タバコは、水分保持材料内に、少なくとも55℃までタバコの温度を上昇させるのに適した周囲処理温度及び修理処理湿度で、約10%〜23%のタバコの水分含有量で、約5〜16日間固定されてもよい。他の実施形態において、タバコ材料の感覚刺激特性は、タバコを処理し、水分保持材料内にこれらの条件下で最大18日間固定することにより強化される。処理期間は、約6〜12日間、約10〜12日間、約8〜16日間又は約8〜10日間であってよい。
タバコ材料の感覚刺激特性の変化を実現し、元の総合的な味特性を変え、新しい味特性を得るために、タバコは、水分保持材料内に、少なくとも55℃までタバコの温度を上昇させるのに適した周囲処理温度及び周囲処理湿度で、約10%〜23%のタバコの水分含有量で、約20〜65日間固定されてもよい。他の実施形態において、タバコ材料の感覚刺激特性は、タバコを処理し、水分保持材料内にこれらの条件下で少なくとも20日間固定することにより変化させる。処理期間は、約25〜65日間、約20〜40日間、約25〜35日間又は約30〜35日間であってよい。
いくつかの実施形態において、タバコは、水分保持材料内に、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも7日、少なくとも8日、少なくとも9日、少なくとも10日、少なくとも11日、少なくとも12日、少なくとも13日、少なくとも14日、少なくとも15日、少なくとも16日、少なくとも17日、少なくとも18日、少なくとも19日、少なくとも20日、少なくとも21日、少なくとも22日、少なくとも23日、少なくとも24日、少なくとも25日、少なくとも26日、少なくとも27日、少なくとも28日、少なくとも29日、少なくとも30日、少なくとも31日、少なくとも32日、少なくとも33日、少なくとも34日、少なくとも35日、少なくとも36日、少なくとも37日、少なくとも38日、少なくとも39日、少なくとも40日、少なくとも41日、少なくとも42日、少なくとも43日、少なくとも44日又は少なくとも45日間固定される。
いくつかの実施形態において、タバコは、水分保持材料内に、最大5日、最大6日、最大7日、最大8日、最大9日、最大10日、最大11日、最大12日、最大13日、最大14日、最大15日、最大16日、最大17日、最大18日、最大19日、最大20日、最大21日、最大22日、最大23日、最大24日、最大25日、最大26日、最大27日、最大28日、最大29日、最大30日、最大31日、最大32日、最大33日、最大34日、最大35日、最大36日、最大37日、最大38日、最大39日、最大40日、最大41日、最大42日、最大43日、最大44日、最大45日、最大46日、最大47日、最大48日、最大49日、最大50日、最大51日、最大52日、最大53日、最大54日、最大55日、最大56日、最大57日、最大58日、最大59日、最大60日、最大61日、最大62日、最大63日、最大64日又は最大65日間固定される。
タバコ材料がより高い温度に達する実施形態は、タバコ材料がより低い温度に達する実施形態よりも短い処理期間を必要とし得る。いくつかの実施形態において、タバコ材料が本方法中に達する温度は、周囲処理温度を約5℃上回るか、又は周囲処理温度を約2〜5℃上回り、本方法は、合計25〜35日又は合計20〜30日にわたって行われる。これは、タバコ材料の感覚刺激特性の変化をもたらし得る。他の実施形態において、タバコ材料が本方法中に達する温度は、周囲処理温度を約2〜5℃で上回り、本方法は、合計5〜16日、合計6〜15日又は合計8〜12日にわたって行われる。これは、タバコ材料の感覚刺激特性の強化をもたらし得る。
いくつかの実施形態において、タバコ材料を処理することにより、タバコ材料が閾値温度で比較的短期間保持され、感覚刺激特性が強化される。いくつかの実施形態において、タバコ材料の温度が閾値温度に達した約6時間後、12時間後、18時間後、24時間後又は2日後、3日後、4日後、5日後、6日後、7日後又は8日後に本方法を停止する。いくつかの実施形態において、閾値温度は、55℃、60℃又は65℃である。タバコ材料が閾値温度で又はそれを上回る温度で保持される期間は、タバコ材料の感覚刺激特性が本方法により強化される手段及び程度に影響を与え得る。閾値温度は、タバコの種類によって異なり得る。タバコが閾値温度で又はそれを上回る温度で保持される期間は、タバコの種類によって異なり得る。
他の実施形態において、タバコ材料を処理することにより、タバコ材料が閾値温度で長期間保持され、感覚刺激特性が変化する。いくつかの実施形態において、タバコ材料の温度が閾値温度に達した12日以上後に本方法を停止する。いくつかの実施形態において、閾値温度は、55℃、60℃又は65℃である。タバコ材料が閾値温度で又はそれを上回る温度で保持される期間は、タバコ材料の感覚刺激特性が本方法により変化する手段及び程度に影響を与え得る。閾値温度は、タバコの種類によって異なり得る。タバコが閾値温度で又はそれを上回る温度で保持される期間は、タバコの種類によって異なり得る。
他の実施形態において、本方法は、タバコ材料の温度が目標温度に達するまでタバコ材料を処理するステップと、次いでタバコ材料を冷却させるステップとを含む。この冷却は、高温で保持されている処理エリアからタバコ材料を除去することにより達成できる。いくつかの実施形態において、目標温度は、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃又は70℃である。いくつかの実施形態において、目標温度は、62〜67℃の範囲内である。目標温度は、タバコの種類によって異なり得る。
タバコ材料の感覚刺激特性の少なくとも1つの変化は、例えば、不快な味を有するか、又は刺激作用を有するタバコ材料成分の減少の結果としての、マイナスの特性の低下の結果であることが発見された。プロリンは、以下の表12により詳細に説明されているように、このようなマイナスの特性に関連する成分の一例である。いくつかの実施形態において、感覚刺激特性は、例えば、好ましい風味を有する成分等の感覚刺激特性にプラスの貢献をなす成分の増加又は付加の結果としての、プラスの特性の増加により変化する。このようなプラスの特性に関連する成分の例は、以下の表11に示されている。
いくつかの実施形態において、タバコ材料は、信頼できる方法で比較的高い容量で得られる望ましい感覚刺激特性を有するように処理される。いくつかの実施形態において、方法はバッチ法である。
一実施形態において、12〜14%の水分含有量を有するタバコ材料180〜200kgを、Polyliner(登録商標)材料で包み、C−48カートン内に置く。C−48カートンを、60%の相対処理湿度及び60℃の処理温度を維持するチャンバー内に置く。5〜9日間後、タバコ材料の温度は、約60℃の温度に達し、その後上昇し続け、7〜13日後に周囲処理温度を少なくとも5℃上回る温度に達する。タバコ材料を、合計25〜35日間インキュベートする。
タバコを所望の期間インキュベートした後、処理済みタバコを、水分保持材料内に残しながら、冷却してもよい。
本方法のパラメーターは、処理済みタバコがその物理的特性のいくつか又は全てを保持するのに十分な適度である。例えば、タバコ材料は処理後原型を十分に保っており、タバコ含有製品、例えば喫煙品に組み込むための操作及び/又は処理が可能である。これにより、処理済みタバコ材料が標準の方法による操作を経ることができる。
処理済みタバコ材料は、無処理タバコ材料と異なる色を有していてよい。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、無処理タバコ材料よりも暗色である。これは、図1及び2に示されており、そこで図左の無処理タバコは、図右の処理済みタバコよりも明色である。
重要なことに、いくつかの実施形態において、処理済みタバコ材料は、消費者に受け入れられるか、及び/又は消費者にとって望ましい感覚刺激特性を有する。したがって、望ましい感覚刺激特性を有するタバコ材料は、特定の一連の条件下でのタバコの処理により製造でき、有害及び/又は高価であり得る1種又は2種以上のさらなる化学物質を加える必要がない。さらに、処理済みタバコは、タバコ処理方法に余分な費用及び時間を追加する、さらなる化学物質を除去するための追加の処理ステップを経る必要がない。
処理済みタバコ材料の感覚刺激特性は、タバコ材料が水分保持材料内に固定されている際に発現され得、その間、タバコ材料の成分は、化学的変化及び化学修飾を受けて、望ましい感覚刺激特性を最終生成物に与える。いくつかの実施形態において、処理済みタバコ材料は、スイートスパイシー及び/又はダークノートを有する場合がある。いくつかの実施形態において、処理済みタバコ材料は、ドライ及び/又はビターノートを有さない場合がある。
いくつかの実施形態において、処理済みタバコ材料の化学組成は、無処理タバコ材料と有意に異なる。実施例に示すデータから分かるように、いくつかの実施形態において、処理済みタバコ材料中の糖の大部分は転化されている。さらに、いくつかの実施形態において、紙巻きタバコ等の喫煙品に組み込まれた処理済み材料から発生した煙は、増加した量のピラジン及びアルキルピラジンを含有する。いくつかの実施形態において、処理済みタバコ材料は、無処理タバコ材料と比較して、増加した量の2,5デオキシフルクトサジン及び2,6デオキシフルクトサジンを含有する。これらの化合物の量の変化は、処理済みタバコ材料の望ましい味及び香気に貢献する。
理論に拘束されることなく、これらの化合物の少なくとも一部の量の変化は、少なくとも一つには本方法中に起こるメイラード反応によるものであると考えられる。カラメル化反応も、本方法中に起こり得、これは、還元糖及び非還元糖の量の減少をもたらし得る。
さらに、いくつかの実施形態において、様々なアミノ酸の含有量の有意な低下が見られ得る。
いくつかの実施形態において、処理済みタバコ材料は、実施例に示すように、無処理タバコ材料と比較して減少した量のニコチンを含有し得る。ニコチンは、ビターテーストを有することが知られており、したがってこの化合物の量の減少は、処理済みタバコ材料の味及び風味にプラス効果を有し得る。
望ましい感覚刺激特性を有するタバコ材料の製造により、さらなる物質をタバコに加えて、その感覚刺激特性を備えるか、又はそれを強化する必要が有利にはなくなる。このような物質としては、風味剤及び/又は香気成分が挙げられる。
本明細書で使用する「風味料」及び「風味剤」という用語は、各地域の規制が許す場合、成人消費者に所望される味又は香気を製品に与えるために使用できる材料を指す。それらとしては、抽出物(例えば、甘草、アジサイ、白モクレン葉、カモミール、フェヌリーグ、丁子、メントール、ハッカ、アニシード、シナモン、香料植物、ウインターグリーン、桜、ベリー、ピーチ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、蜂蜜エキス、薔薇油、バニラ、レモン油、オレンジ油、桂皮、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウィキョウ、ピメンタ、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー又はハッカ属の任意の種のミント油)、風味強化剤、苦味受容体部位阻害剤、知覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖及び/又は糖代用品(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール又はマンニトール)並びに他の添加剤、例えば炭、クロロフィル、無機物、植物又は口臭消臭剤を挙げることができる。それらは、模造、合成若しくは天然の成分、又はそれらのブレンドであってよい。それらは、任意の適切な形態、例えば油、液体又は粉末であってよい。
処理済みタバコ材料は、喫煙品に組み込まれてもよい。本明細書で使用する「喫煙品」という用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ又はタバコ代替品をベースにしているかどうかにかかわらず、紙巻きタバコ、シガー及びシガリロ等の喫煙可能な製品、並びにヒートノットバーン製品を含む。
処理済みタバコ材料を、手巻きタバコ及び/又はパイプタバコに使用してもよい。
処理済みタバコ材料は、無煙タバコ製品に組み込まれてもよい。本明細書で使用する「無煙タバコ製品」とは、燃焼が意図されない任意のタバコ製品を指す。これは、限られた期間、使用者の口腔内に置かれ、その間、使用者の唾液と製品との間で接触があるように設計された任意の無煙タバコ製品を含む。
処理済みタバコ材料を、喫煙品若しくは無煙タバコ製品に組み込むか、又は手巻きタバコ若しくはパイプタバコで使用する前に1種又は2種以上のタバコ材料とブレンドしてもよい。
いくつかの実施形態において、タバコ抽出物は、本明細書に記載の処理を経たタバコ材料から生成されてもよい。いくつかの実施形態において、抽出物は液体であってよく、例えば水性抽出物であってよい。他の実施形態において、抽出物は、超臨界流体抽出により生成されてもよい。
いくつかの実施形態において、抽出物は、ニコチン送達系、例えば、吸入剤、電子タバコを含むエアロゾル発生装置、ロゼンジ及びガムで使用できる。例えば、タバコ抽出物を加熱し、電子紙巻きタバコ又は同様の装置において吸入可能な蒸気を生成することができる。あるいは、抽出物を、喫煙品での燃焼のために、又はヒートノットバーン製品での加熱のためにタバコ又は別の材料に加えてもよい。
様々な問題に対処し、本技術を促進させるために、本開示全体は、特許請求の範囲の発明が実施され、優れたタバコ処理方法を規定し得る様々な実施形態を例示的に示す。本開示の利点及び特徴は、単に実施形態の代表的な実例であり、包括的でも、及び/又は排他的でもない。それらは、特許請求の範囲の特徴の理解を助け、それを教示するためのみに示される。本開示の利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造及び/又は他の態様は、特許請求の範囲で規定される本開示の制限又は特許請求の範囲の均等物に対する制限と解釈されるべきではなく、本開示の範囲及び/又は精神から逸脱せず、他の実施形態が利用され得、改良がなされ得ると理解されるべきである。様々な実施形態は、開示された要素、成分、特徴、部品、ステップ、手段等の様々な組合せを適切に含んでいてもよく、それらで構成されていてもよく、又はそれらで本質的構成されていてもよい。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。
本発明を、以下の具体的な実施例によりさらに詳細に例示する。実施例は、例示的実施形態であり、この発明が実施例により制限されないことを理解されたい。
タバコの処理
バージニアタバコを、緑葉ブレンドし、脱穀し、調整し、C−48ボックスに200kg及び13%のオーブン揮発水分(110℃で3時間)で充填し、ポリエチレンライナー[Polyliner(登録商標)]で包み、60℃及び60%の相対湿度の周囲処理条件に30日の処理期間曝す前に、最低30日間休ませるように設定した。
ニコチンの分析
処理済みタバコのニコチン含有量を比色法で分析した。分析結果を表1に示す。
タバコ材料が、処理前と比較して処理後に減少した量のニコチンを含有することが、表1から分かる。
糖の分析
処理済みタバコの全糖含有量を、スクロースを加えた全ての還元物質の比色定量により分析した。分析結果を表2に示す。
表2の結果は、タバコが、処理前と比較して処理後に減少した量の糖を含有することを示している。
全糖含有量を、比色法により自動分析器で測定した。結果を表3及び4に示す。結果は、様々な糖の含有量の有意な減少を示している。
タバコ材料中の糖が減少しているという理論を支持するために、処理前後の水分含有量を分析した。タバコ材料が水分保持材料で包まれていたため、水が該環境からタバコ材料に導入されることはなかった。したがって、処理後に観察された水/水分の増加は、タバコ材料中の糖の減少から生じたと考えられる。
アミノ酸の分析
Q−TOF(四重極飛行時間型)分析器での超高圧液体クロマトグラフィー(UPLC)による処理済みタバコの分析では、以下の表6に示すデータに示されるように、様々なアミノ酸の含有量の有意な低下が示された。
示す比は、本発明に従って処理されたタバコ中の含有量と、それに対して対照(無処理)タバコ中の含有量との比である。比が1未満の値であるとき、処理により成分が減少しなかったことを示しており、比が1超の値であるとき、増加を示している(比が1であるとき、含有量が変化しなかったことを意味する)。データは、処理前の10個の試料の平均及び処理後の10個の試料の平均から得られた。
デオキシフルクトサジン及びメイラード反応の他の生成物の分析
処理済みタバコのデオキシフルクトサジン含有量は、紫外線検出器での高速液体クロマトグラフィー(HPLC−UV)で分析した。分析結果を表7に示す。試験1〜4は、様々な異なる形態で同じ種類(バージニア)のタバコ材料に関する。タバコ材料を、C−48ボックス中200kgバッチ及びオーブン揮発水分13%(110℃で3時間)で処理し、ポリエチレンライナー[Polyliner(登録商標)]で包み、60℃及び60%の相対湿度の周囲処理条件で30日の処理期間曝す前に、最低30日間休ませるように設定した。
結果は、処理済みタバコが、無処理タバコと比較して、著しく増加した量の2,5デオキシフルクトサジン及び2,6デオキシフルクトサジンを含有することを示している。
Q−TOF(四重極飛行時間型)分析器での超高圧液体クロマトグラフィー(UPLC)による処理済みタバコの分析により、以下の表8に示すデータに示されるように、メイラード反応の様々な生成物の含有量の有意な増加が示された。表に示す比は、本発明に従って処理されたタバコ中の含有量と、それに対して対照(無処理)タバコ中の含有量との比である。
メイラード反応生成物の増加は、メイラード反応が、本発明による処理中にタバコが曝されている温度及び水分含有量で、タバコに起こるとは考えられていなかったため驚くべきことである。
タバコ中のアミノ酸及び糖の減少並びにメイラード反応生成物の増加を考慮すると、本処理方法により、メイラード反応がタバコにおいて強化される条件が得られると思われる。メイラード反応生成物の多くは、望ましい知覚特性を有することが記録されている。例えば、5−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン及び2,3−ジヒドロ−5−メチル−1H−ピロリジン−7−カルボキシアルデヒドはいずれもカラメル味を備え、2,3−ジヒドロ−5−メチル−1H−ピロリジン−7−カルボキシアルデヒド、5−(2−フラニル)−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−7H−シクロペンタ[b]ピリジン−7−オン及び1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−7H−シクロペンタ[b]ピリジン−7−オンは全てピーナッツ及びロースト風味を有する。したがって、メイラード反応生成物が、タバコ材料の感覚刺激特性の変化に関わっており、全ての味及び/又は知覚特性を変化させると考えられる。
脂質の分析
処理済み及び無処理タバコの選択された脂質の含有量を、Q−TOF(四重極飛行時間型)分析器での超高圧液体クロマトグラフィー(UPLC)により比較した。結果は以下の表9に示されている。表に示す比は、本発明に従って処理されたタバコ中の含有量と、それに対して対照(無処理)タバコ中の含有量との比である。
データは、本発明の処理により、選択された脂肪酸の含有量が有意に増加したことを示している。これらの脂肪酸は、タバコ材料の感覚刺激特性を平滑化する効果を有すると考えられており、これらの含有量の増加は、処理済みタバコ材料の感覚刺激特性を改善するさらなる方法に相当することが示唆されており、感覚刺激特性の観察された強化又は改良をもたらす。
ピラジンの分析
処理済みタバコの燃焼により発生した煙のピラジン及びアルキルピラジン含有量を、ヘッドスペースガスクロマトグラフィー/質量分析(HS−GC−GC−MS)により分析した。分析結果を表10に示す。
結果は、処理済みタバコの燃焼により発生した煙が、無処理タバコと比較して、増加した量のピラジン及びアルキルピラジンを含有することを示している。ピラジン及びアルキルピラジンは、タバコ材料の感覚刺激特性にプラス効果を有すると考えられており、その含有量の増加は、処理済みタバコ材料の感覚刺激特性を改善するさらなる方法に相当することが示唆されている。
知覚評価
処理済みタバコの燃焼により発生した煙の感覚刺激特性及び知覚特性を、臭度測定により評価した。ヒト対象は、実験室環境で煙を評価し、本発明の処理方法の知覚関連性を定量し、適正にした。
抽出物を、処理済みタバコの燃焼により発生した煙から形成した。次いで、個々の煙成分を分離し、専門家がそれを評価した。これにより、個々の化合物に香気プロファイルを割り当てることができた。このデータにより、タバコ処理が、煙の感覚刺激特性のプラス若しくは有益な効果を有する化合物を増加させるか、及び/又はマイナス若しくは不利益な効果を有する化合物を減少させる効果を有することが確認された。この知覚分析結果は、処理済みタバコ及びその燃焼により発生した煙の化学的特性の研究を補足した。
さらに、煙の知覚評価全体で、無処理ブライトバージニアタバコが、通常の味を有していたのに対して、処理済みタバコは、スイート、スパイシー及びダークノートを得、影響を増やさずにバランス及び口内充満感覚が高まったことに加えて、さらなるまろやかさが付与されたことが確認された。さらに、処理済みタバコの風味は、暗色タバコと通常関連するドライ及びビターノートを伴わなかった。処理済みタバコは、スイートで芳醇な後味も有していた。
以下の表は、煙の知覚属性、即ち感覚刺激特性に対してプラス及びマイナス効果を有する、タバコ材料の成分及びタバコ材料の燃焼により発生した煙成分のいくつかの例である。これらの成分は、本明細書に記載の処理の結果としてのタバコ材料の感覚刺激特性の強化に関わると考えられる。
微生物含有量の分析
処理済みタバコの微生物分析を、かび及び酵母菌に対してPetrifilm(登録商標)酵母菌及びかび生菌数、全細菌に対してPetrifilm(登録商標)好気性生菌数、並びに大腸菌に対して最確数(MPN)法を用いて行った。分析結果を表13に示す。
結果は、処理済みタバコの微生物含有量が非常に低く、35℃又は45℃でのインキュベーション後の処理済みタバコにおいて観察された大腸菌のCFUはゼロであり、かび及び酵母菌並びに好気性生菌数で観察されたCFUは非常に小さい数であることを示している。
このデータから、本明細書に記載のタバコ材料の処理は、発酵を含まないことが確認される。

Claims (29)

  1. タバコ材料を処理する方法であって、タバコ材料を水分保持材料内に固定するステップと、前記タバコ材料を55℃超の周囲処理温度に曝すステップとを含み、前記タバコ材料が、前記方法の開始時に乾物重量ベースで少なくとも200kg/mの充填密度を有し、処理前及び処理中に約10%〜23%の水分含有量を有し、処理済みタバコ材料の微生物含有量が、無処理タバコ材料の微生物含有量よりも低い方法。
  2. タバコ材料が、乾物重量ベースで約200kg/m〜500kg/mの充填密度を有する、請求項1に記載の方法。
  3. タバコ材料が、処理前及び処理中に約10%〜15.5%の水分含有量を有する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. タバコ材料が、処理前及び処理中に約10%〜18%の水分含有量を有する、請求項1又は2に記載の方法。
  5. タバコ材料が、水分保持材料内に約5〜65日間固定される、請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  6. タバコ材料の温度が、約4〜10日以内に周囲処理温度に達する、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. タバコ材料の温度が、周囲処理温度よりも高い第2の温度に達する、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 第2の温度が、周囲処理温度を少なくとも2℃上回る、請求項7に記載の方法。
  9. 第2の温度に約7〜13日以内に達する、請求項7又は8に記載の方法。
  10. タバコ材料が、乾燥後タバコである、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 処理済みタバコ材料中のニコチン、還元糖、非還元糖及びアミノ酸からなる群から選択される化合物の少なくとも1種の含有量が低下する、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 処理済みタバコ材料中のメイラード反応生成物の少なくとも1種の含有量が増加する、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. メイラード反応生成物が、2,6−デオキシフルクトサジン;2,5−デオキシフルクトサジン;5−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン;2,3−ジヒドロ−5−メチル−1H−ピロリジン−7−カルボキサルデヒド;1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−5−(1−ヒドロキシエチリデン)−7H−シクロペンタ[b]ピリジン−7−オン;1−(1−ピロリジニル)−2−ブタノン;1−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−イル)−1,4−ペンタンジオン;2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−シクロペント[b]アゼピン−8(1H)−オン;5−(2−フラニル)−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−7H−シクロペンタ[b]ピリジン−7−オン;4−(2−フラニルメチレン)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール;及び1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−7H−シクロペンタ[b]ピリジン−7−オンからなる群から選択される生成物の1種又は2種以上である、請求項11に記載の方法。
  14. 周囲処理湿度が、およそ100℃又はそれを超える周囲処理温度に対して約50〜500g水/m、およそ90℃の周囲処理温度に対して約50〜340g水/m、およそ80℃の周囲処理温度に対して約50〜230g水/m、およそ70℃の周囲処理温度に対して約50〜160g水/m、およそ60℃の周囲処理温度に対して約50〜110g水/m又はおよそ55℃の周囲処理温度に対して約40〜80g水/mである、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 水分保持材料が、タバコ材料に巻き付けられる、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 水分保持材料が、可撓性ポリマー材料を含む、請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 可撓性ポリマー材料がポリエチレンを含む、請求項16に記載の方法。
  18. タバコ材料をチャンバー内に置いて、周囲処理温度及び/又は周囲相対処理湿度を制御する、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
  19. タバコ材料が、全葉タバコを含む、請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
  20. タバコ材料が、切断屑状タバコを含まない、請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 方法の最後でのタバコ材料の水分含有量が、前記方法の開始時のタバコ材料の水分含有量よりも高い、請求項1〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 方法の最後でのタバコ材料の糖含有量が、前記方法の開始時のタバコ材料の糖含有量よりも低い、請求項1〜21のいずれかに記載の方法。
  23. 方法の最後でのタバコ材料が喫煙品に組み込まれるようにさらに処理される、請求項1〜22のいずれかに記載の方法。
  24. 方法の最後でのタバコ材料が喫煙品に組み込まれるのに適している、請求項1〜23のいずれかに記載の方法。
  25. 請求項1〜24のいずれかに記載の方法に従って処理されたタバコ材料。
  26. 請求項25に記載のタバコ材料を含む、喫煙品又は無煙タバコ製品。
  27. 喫煙品又は無煙タバコ製品の製造のための請求項25に記載のタバコ材料の使用。
  28. 請求項25に記載のタバコ材料から製造したタバコ抽出物。
  29. 請求項28に記載の抽出物を含むニコチン送達系。
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