JP6179947B2 - サブエンジン式輸送用冷凍ユニット - Google Patents

サブエンジン式輸送用冷凍ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6179947B2
JP6179947B2 JP2013209380A JP2013209380A JP6179947B2 JP 6179947 B2 JP6179947 B2 JP 6179947B2 JP 2013209380 A JP2013209380 A JP 2013209380A JP 2013209380 A JP2013209380 A JP 2013209380A JP 6179947 B2 JP6179947 B2 JP 6179947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
sub
exhaust gas
fan
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013209380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015075240A (ja
Inventor
政和 甲斐
政和 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority to JP2013209380A priority Critical patent/JP6179947B2/ja
Publication of JP2015075240A publication Critical patent/JP2015075240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6179947B2 publication Critical patent/JP6179947B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

本発明は、動力源として専用のサブエンジンが搭載されているサブエンジン式の輸送用冷凍ユニットに関するものである。
冷凍車や冷凍トレーラー等に架装される輸送用冷凍ユニットの1つに、動力源として専用のサブエンジンを搭載しているサブエンジン式の輸送用冷凍ユニットがある。このサブエンジンには、通常ディーゼルエンジンが用いられるが、ディーゼルエンジンからの排気ガス中には、多くのパティキュレート(固体微粒子)が含まれていることから、サブエンジンが運転中、その排気ガスがユニット本体内に吸込まれないようにする必要がある。これは、排気ガスを吸込むことによる熱、汚れ、腐食等の影響を軽減するためである。
排気ガスがユニット本体内に吸込まれないようにするため、ユニット本体内に設けられる送風ファンを介してコンデンサやラジエータに通風された後、ユニット本体から吹出される吹出し風の風路中に、サブエンジンから排出される排気ガスの排気口を配置することにより、サブエンジンからの排気ガスをその吹出し風に乗せて、ユニット本体から遠ざかる方向に拡散させる方法を採っている。
特許文献1には、冷凍ユニットのユニット本体に近接して配置されたトラック用排気マフラから排出される排気ガスが、ユニット本体に吸込まれないようにするため、ユニット本体内に設けられている送風ファンからの吹出し風により排気ガスをユニット本体から遠ざかる方向に拡散させるようにしたものが開示されている。また、特許文献2には、エンジン駆動式のヒートポンプにおいて、コンデンサ用ファンの通風路中にエンジンからの排気管の出口を配置し、コンデンサに通風後の空気流によりエンジンからの排気ガスを大気中に拡散させるようにしたものが開示されている。
特開2013−19654号公報 実開昭59−139866号公報
サブエンジン式輸送用冷凍ユニットでは、コンデンサおよび/またはラジエータ用の送風ファンは駆動動力が大きいことから、サブエンジンの動力で直接駆動するか、もしくはサブエンジンの動力で駆動される発電機の電力で駆動する方式が採られているため、サブエンジンが駆動後でないと、送風ファンを運転して送風を開始することはできない。
ディーゼルエンジンの起動は、起動指令が出されると、まず燃料ポンプを駆動して燃料を噴射ポンプに供給し、更にグロープラグに一定時間通電後、スタータに通電して始動動作(クランキング)を開始するのが通常であり、しかもクランキングによりエンジン回転数が或る回転数に達してスタータを停止後も、規定の定格回転数に到達するまでは負荷側と接続(クラッチを介して断続する)しない構成としているのが通常である。
従って、仮令上記の如く、コンデンサやラジエータ用の送風ファンからの吹出し風によりサブエンジンの排気ガスをユニット本体から遠ざかる方向に拡散させる方法を採ったとしても、サブエンジンの始動時、送風ファンが駆動される前にサブエンジンから排気される起動直後のパティキュレートを多く含んだ排気ガスをユニット本体から遠ざかる方向に拡散させることができないため、その排気ガスが、図3に示される一点鎖線矢印Eのように、ユニット本体の吸気側に回り込み、ユニット本体内に吸込まれてしまう等の課題を抱えていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、サブエンジン始動時のパティキュレートを多く含んだ排気ガスのユニット本体内への吸込みを大幅に低減し、該排気ガスを吸込むことによる汚れや腐食、熱劣化等の悪影響を排除できるサブエンジン式輸送用冷凍ユニットを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、動力源として専用のサブエンジンが搭載され、そのサブエンジンの動力により直接もしくは間接的に駆動されるコンデンサおよび/またはラジエータ用の送風ファンを備え、その送風ファンにより前記コンデンサおよび/またはラジエータに通風された後、ユニット本体から吹出される吹出し風によって、前記サブエンジンの排気口から排出される排気ガスを前記ユニット本体から遠ざかる方向に拡散させるサブエンジン式輸送用冷凍ユニットにおいて、前記送風ファンとは別に、エンジン始動用電源として搭載されているバッテリにより駆動され、前記サブエンジンから排出される排気ガスを前記ユニット本体から遠ざかる方向に拡散可能に配設された排気ガス拡散用ファンを装備し、前記排気ガス拡散用ファンを前記サブエンジンの始動時、該サブエンジンの始動前に運転開始し、前記サブエンジン始動時の排気ガスを拡散させる構成としたことを特徴とする。
本発明によれば、サブエンジン式輸送用冷凍ユニットにおいて、コンデンサおよび/またはラジエータ用の送風ファンとは別個に、エンジン始動用電源として搭載されているバッテリにより駆動され、サブエンジンの排気口から排出される排気ガスをユニット本体から遠ざかる方向に拡散可能に配設された排気ガス拡散用ファンを装備し、該排気ガス拡散用ファンをサブエンジンの始動時、該サブエンジンの始動前に運転開始し、サブエンジン始動時の排気ガスを拡散させる構成としているため、サブエンジンの始動時、少なくともサブエンジンが始動動作を開始してその動作が完了し、サブエンジンを介してコンデンサおよび/またはラジエータ用の送風ファンが駆動されるまでの間、バッテリにより駆動される排気ガス拡散用ファンを運転し、その吹出し風によりサブエンジンが始動動作時に排出するパティキュレートを多く含んだ排気ガスをユニット本体から遠ざかる方向に拡散させることができる。従って、サブエンジンの始動時、パティキュレートを多く含んだ排気ガスのユニット本体内への吸込みを大幅に低減することができ、それによる悪影響、すなわちエンジン吸気フィルタの早期目詰まりやコンデンサ、ラジエータ等の汚れによる性能低下、あるいは腐食影響や熱劣化等を軽減ないし防止し、長期に亘る性能維持、メンテナンス周期の延長、製品寿命の延長等を図ることができる。
さらに、本発明のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、上記のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットにおいて、前記コンデンサと前記ラジエータとを分離して設置し、各々に対して個別に送風ファンを設け、そのラジエータ用の送風ファンを前記バッテリによって駆動される電動の送風ファンとすることにより、該送風ファンを前記排気ガス拡散用ファンと兼用化したことを特徴とする。
本発明によれば、コンデンサとラジエータとを分離設置し、各々に対して個別に送風ファンを設け、そのラジエータ用の送風ファンをバッテリによって駆動される電動の送風ファンとすることにより、該送風ファンを排気ガス拡散用ファンと兼用化しているため、サブエンジンの始動時、排気ガス拡散用ファンとして兼用化されたラジエータ側の送風ファンを、エンジン始動用電源として搭載されているバッテリからの電力で駆動とすることによっても、サブエンジンから排出される排気ガスをユニット本体から遠ざかる方向に拡散させることができる。従って、サブエンジンの始動時、そのエンジンから排出された排気ガスのユニット本体内への吸込みを大幅に低減し、それによる悪影響を排除することができる。また、コンデンサおよびラジエータ用の送風ファンを各々独立させ、各々に対して最適なファンを選択することができるため、送風量を十分に確保して熱交換性能を向上させることができる。
さらに、本発明のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、上述のいずれかのサブエンジン式輸送用冷凍ユニットにおいて、前記排気ガス拡散用ファンが運転を開始し、その吹出し風の流れが安定化した後、前記サブエンジンが始動開始される構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、排気ガス拡散用ファンが運転開始し、その吹出し風の流れが安定化した後、サブエンジンが始動開始される構成とされているため、サブエンジンが始動を開始すると同時に、その排気ガスを排気ガス拡散用ファンからの安定化した吹出し風の流れに乗せて、ユニット本体から遠ざかる方向に拡散させることができる。従って、サブエンジンの始動開始直後から、排気ガスのユニット本体内への吸込みを確実にかつ安定的に低減することができる。なお、サブエンジンに適用されるディーゼルエンジンは、起動指令が出されると、まず燃料ポンプを駆動して燃料を噴射ポンプに供給し、更にグロープラグに一定時間通電した後、スタータに通電して始動動作(クランキング)を開始するのが通常であり、この間、数十秒要することから、サブエンジンの始動開始時までに排気ガス拡散用ファンの運転を開始し、その吹出し風の流れを安定化させることは容易である。
さらに、本発明のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、上述のいずれかのサブエンジン式輸送用冷凍ユニットにおいて、前記排気ガス拡散用ファンは、前記ユニット本体内の空気を吸込み、前記ユニット本体外に排出するように配置され、前記サブエンジンの停止後、一定時間もしくは前記ユニット本体内の温度が設定温度以下に低下するまでの間、運転される構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、排気ガス拡散用ファンが、ユニット本体内の空気を吸込み、ユニット本体外に排出するように配置され、サブエンジンの停止後、一定時間もしくはユニット本体内の温度が設定温度以下に低下するまでの間、運転される構成とされているため、排気ガス拡散用ファンを、サブエンジンの停止後、一定時間もしくはユニット本体内の温度が設定温度以下に低下するまでの間、運転してユニット本体内の空気を外部に排気することにより、運転時に高温となるサブエンジンを始めとする内部部品による運転停止後のユニット本体内の温度上昇を抑制することができる。従って、排気ガス拡散用ファンの機能として、サブエンジン始動時の排気ガスの吸込み防止以外に、ユニット本体内に設置される内部部品の熱劣化抑制機能を新たに付加することができ、これによっても排気ガス拡散用ファンの設置効果を享受することができる。つまり、ユニット本体内には、熱劣化を起し易いサブエンジンの防振支持ゴムやヒートサイクルにより亀裂破壊し易い樹脂モールド部等が存在し、それらの長寿命化や破壊を防止して信頼性の向上を図ることができる。
本発明によると、サブエンジンの始動時、少なくともサブエンジンが始動動作を開始してその動作が完了し、サブエンジンを介してコンデンサおよび/またはラジエータ用の送風ファンが駆動されるまでの間、バッテリによって駆動される排気ガス拡散用ファンを運転し、その吹出し風によりサブエンジンが始動動作時に排出するパティキュレートを多く含んだ排気ガスをユニット本体から遠ざかる方向に拡散させることができるため、サブエンジンの始動時、パティキュレートを多く含んだ排気ガスのユニット本体内への吸込みを大幅に低減することができ、それによる悪影響、すなわちエンジン吸気フィルタの早期目詰まりやコンデンサ、ラジエータ等の汚れによる性能低下、あるいは腐食影響や熱劣化等を軽減ないし防止し、長期に亘る性能維持、メンテナンス周期の延長、製品寿命の延長等を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットの構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットの構成を示す模式図である。 本発明に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットの架装状態の一例を示す模式図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図3を用いて説明する。
図1には、本実施形態に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットの構成を示す模式図が示されている。
本実施形態のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット(冷凍ユニット)1は、箱形とされたユニット本体2を備えており、その内部にコンデンシングユニット側の機器類が収容された構成とされている。ここでの冷凍ユニット1としては、図3に示されるように、冷凍トラック24のシャーシ25下に架装されるアンダーマウントタイプのもので、保冷庫26内に設置される図示省略のエバポレータユニットと接続されて用いられるものが例示されている。
ユニット本体2内には、冷凍ユニット1の主動力源となる専用のサブエンジン(ディーゼルエンジン)3、商用電源に接続されることによって駆動される電動モータ(ACモータ)4、サブエンジン3または電動モータ4のいずれかにより駆動される圧縮機5、同様にサブエンジン3または電動モータ4のいずれかにより駆動されるオルタネータ6および送風ファン(プロペラファン)7、冷媒系側のコンデンサ8、サブエンジン3側のラジエータ9等の機器類が配設されている。
サブエンジン3は、冷凍トラック24が走行中に駆動されることにより、その動力で直接圧縮機5、オルタネータ6および送風ファン7等を駆動し、また、オルタネータ6により発電された直流電力により間接的にエバポレータ用ファンモータを始めとする冷凍ユニット1側の電気部品を駆動するものである。また、サブエンジン3は、公知の如く、エンジン始動用電源として搭載されている直流バッテリ(一般的なDC12Vバッテリ)からの電力により、起動指令が出されると、まず燃料ポンプに通電して燃料を噴射ポンプに供給し、更にグロープラグに一定時間通電した後、スタータに通電して始動動作(クランキング)を開始して起動されるものである。
このサブエンジン3の出力軸には、一方向遠心クラッチ付きのプーリー10が設けられており、サブエンジン3の回転数が規定の定格回転数に到達すると、一方向遠心クラッチが接続されることにより、負荷側に動力が伝達されるように構成されている。つまり、サブエンジン3は、起動時、クランキングによりエンジン回転数が或る回転数に達してスタータ、グロープラグ等が停止後も、回転が安定化する規定の定格回転数に到達するまでは負荷側と接続されない構成とされている。
サブエンジン3の動力は、一方向遠心クラッチ付きのプーリー10を介して電動モータ4の回転軸、圧縮機5の駆動軸、送風ファン7の駆動軸にそれぞれ設けられているプーリー11,12,13に対し、ベルト14,15,16を介して順次伝達されるように構成されている。また、オルタネータ6には、送風ファン7の駆動軸に設けられているプーリー17から、オルタネータ6の駆動軸に設けられているプーリー18にベルト19を介して伝達されるように構成されている。
電動モータ(ACモータ)4は、冷凍トラック24が停車中で、しかもサブエンジン3が停止されている状況下等において、商用電源が使える環境下にある場合、商用電源に接続されることによって駆動され、サブエンジン3に代わって冷凍ユニット1の動力源として用いられるものである。また、電動モータ(ACモータ)4は、サブエンジン3が駆動中は空転されるようになっている。一方、サブエンジン3が停止され、電動モータ4が商用電源に接続されて駆動された場合、サブエンジン3との間に一方向遠心クラッチ付きのプーリー10が設けられているため、電動モータ4側からはサブエンジン3側に動力が伝達されないようになっている。
圧縮機5は、コンデンサ8、図示省略の膨張弁、エバポレータ等と共に冷凍サイクルを構成するものであり、冷媒を圧縮してコンデンサ8側に吐出し、冷凍サイクル内を循環させることにより、エバポレータにおいて冷却効果が得られるようにするものである。
オルタネータ6は、サブエンジン3または電動モータ4によって駆動され、直流電力を発生するものであり、その電力でエバポレータ用ファンモータを始めとする冷凍ユニット1側の電気部品を駆動するものである。
また、ユニット本体2の内部には、その一側面に沿うように、冷凍サイクルを構成するコンデンサ8およびサブエンジン3の冷却水を冷却するためのラジエータ9が一体化されて並設されている。このコンデンサ8およびラジエータ9と対向するように送風ファン7が配設されており、ユニット本体2の上記一側面と対向する他側面側から外気を矢印A方向に吸込み、コンデンサ8およびラジエータ9に通風した後、その一側面から外部へと矢印B方向に吹出す構成とされている。
一方、サブエンジン3の運転時、該エンジン3から排出される排気ガスは、排気管20を経てユニット本体2の外側面に配設されているマフラ21の排気口22から大気中に排出されるようになっている。このマフラ21の排気口22は、送風ファン7によりコンデンサ8およびラジエータ9に通風後、ユニット本体2の一側面から吹出される吹出し風の風路に臨むように配設されており、その排気口22から排出された排気ガスは、送風ファン7が駆動されている場合、その一側面から吹出される吹出し風によってユニット本体2から遠ざかる方向に拡散されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、サブエンジン3の始動時、まだ送風ファン7が駆動される前にサブエンジン3から排出される排気ガスを、上記と同様にユニット本体2から遠ざかる方向に拡散させるため、送風ファン7とは別個に、マフラ21の排気口22に向って風を吹出す排気ガス拡散用ファン23が装備されている。この排気ガス拡散用ファン23は、ユニット本体2内のマフラ21が配設されている側の側面近傍に配設されている。
また、排気ガス拡散用ファン23は、モータで駆動される電動ファンとされ、エンジン始動用電源として搭載されている直流バッテリ(一般的なDC12Vバッテリ)から供給される電力により駆動される構成とされている。この排気ガス拡散用ファン23は、サブエンジン3の始動時、エンジンの起動指令により駆動され、その後、サブエンジン3がクランキングを開始してから、定格回転数に到達し、サブエンジン3からの動力で送風ファン7が駆動されるまでの間、電動モータで駆動されることにより、サブエンジン3からの排気ガスを矢印C方向に吹出される吹出し風に乗せて、ユニット本体2から遠ざかる方向に拡散する機能を有するものである。
排気ガス拡散用ファン23は、上記のように、エンジンの起動指令により駆動されるようになっているため、サブエンジン3が始動を開始するまでの間に、吹出し風の流れを十分に安定化することができる。つまり、サブエンジン3は、エンジンの起動指令が出されてからスタータに通電して始動(クランキング)を開始するまでの間に、燃料ポンプによる燃料の供給、グロープラグへの通電等により数十秒の時間を要する。このため、排気ガス拡散用ファン23による吹出し風の流れの安定化に必要な時間(せいぜい5〜10秒程度)を十分に確保することができる。
これに加えて、排気ガス拡散用ファン23は、上記の如く、ユニット本体2内の空気を吸込み、外部に吹出す機能を要している。この機能を利用して、サブエンジン3が運転を停止後、ユニット本体2内の空気を積極的に排気するため、一定時間もしくはユニット本体2内の温度が設定温度以下に低下するまでの間、運転される構成とされている。これによって、サブエンジン3の運転等により高温となっていたユニット本体2内の空気を速やかに排気し、運転停止後のユニット本体2内の温度の上昇を抑制できるようにしている。
なお、本実施形態の場合、排気ガス拡散用ファン23は、サブエンジン3が始動されて定格回転数に到達し、送風ファン7が駆動された後、運転が停止され、その後、サブエンジン3が運転停止されて上記の如く一定時間もしくはユニット本体2内の温度が設定温度以下に低下するまでの間は、運転が停止されているものとする。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記サブエンジン式輸送用冷凍ユニット1において、サブエンジン3が運転中は、その動力によって直接圧縮機5、オルタネータ6、送風ファン7等を駆動するとともに、オルタネータ6によって発電された電力で間接的にエバポレータ用ファンモータ等の電気部品を駆動することにより、冷凍ユニット1が運転され、保冷庫26内が設定温度に冷却されることになる。また、サブエンジン3が停止時、商用電源を用い、電動モータ4を駆動することによって、同様に冷凍ユニット1を運転することができる。
そして、サブエンジン3が運転中、サブエンジン3から排出される排気ガスは、排気管20、マフラ21を経てその排気口22から大気中に排出される。この排気ガスは、サブエンジン3、すなわち冷凍ユニット1が運転中は、送風ファン7によりユニット本体2内に矢印A方向から吸気され、コンデンサ8およびラジエータ9に通風された後、ユニット本体2の一側面から矢印B方向に吹出される吹出し風により、図3に示す実線矢印Dのように、ユニット本体2から遠ざかる方向に拡散されるため、一点鎖線矢印Eの如く、吸気側に回り込むことにより、ユニット本体2内に吸込まれるのを防止することができる。
一方、サブエンジン3の起動時、送風ファン7が停止されていることから、サブエンジン3が始動動作(クランキング)を開始してから定格回転数に到達するまでの間、サブエンジン3から排気されるパティキュレートを多く含んだ排気ガスを、送風ファン7からの吹出し風により上記の如く拡散させることができない。この場合、排気ガスは、図3に示される一点鎖線矢印Eのように、ユニット本体2の吸気側に回り込むことにより、内部に吸込まれる虞が生じる。
然るに、本実施形態においては、送風ファン7とは別個に、エンジン始動用電源として搭載されているバッテリから供給される電力により駆動され、サブエンジン3の排気口から排出される排気ガスをユニット本体1から遠ざかる方向に拡散できるように配設された排気ガス拡散用ファン23を装備しており、その排気ガス拡散用ファン23をサブエンジン3の始動時、サブエンジン3の始動前に運転開始し、サブエンジン始動時の排気ガスをユニット本体1から遠ざかる方向に拡散できる構成としている。
このため、サブエンジン3の始動時、少なくともサブエンジン3が始動動作を開始してその動作が完了し、サブエンジン3を介してコンデンサ8および/またはラジエータ9用の送風ファン7が駆動されるまでの間、バッテリにより駆動される排気ガス拡散用ファン23を運転し、その吹出し風(矢印C)によって、図3に示されるように、サブエンジン3が始動動作時に排出するパティキュレートを多く含んだ排気ガスをユニット本体2から遠ざかる矢印D方向に拡散させることができる。
従って、サブエンジン3の始動時、パティキュレートを多く含んだ排気ガスが、図3に示す破線矢印Eのように、ユニット本体2の吸気側へと回り込むのを防止し、ユニット本体2内へと吸い込まれるのを大幅に低減することができ、それによる悪影響、すなわちエンジン吸気フィルタの早期目詰まりやコンデンサ8、ラジエータ9等の熱交換器の汚れによる性能低下、あるいは内部部品の腐食影響や熱劣化等々を軽減ないし防止し、長期に亘る性能維持、メンテナンス周期の延長、製品寿命の延長等を図ることができる。
また、本実施形態では、排気ガス拡散用ファン23が運転を開始し、その吹出し風の流れが安定化した後、サブエンジン3が始動開始される構成とされている。このため、サブエンジン3が始動を開始すると同時に、その排気ガスを排気ガス拡散用ファン23からの安定化した吹出し風(矢印C)の流れに乗せて、ユニット本体2から遠ざかる方向に拡散させることができる。従って、サブエンジン3の始動開始直後から、排気ガスのユニット本体2内への吸込みを確実にかつ安定的に低減することができる。
さらに、本実施形態においては、排気ガス拡散用ファン23が、ユニット本体2内の空気を吸込み、それをユニット本体2外に排出するように配置されており、サブエンジン3の運転が停止された後、一定時間もしくはユニット本体2内の温度が設定温度以下に低下するまでの間、運転される構成とされているため、排気ガス拡散用ファン23を、サブエンジン3の停止後、一定時間もしくはユニット本体2内の温度が設定温度以下に低下するまでの間、運転してユニット本体内の空気を外部に排気することで、運転時に高温となるサブエンジン3を始めとする内部部品による運転停止後のユニット本体2内の温度上昇を抑制することができる。
従って、排気ガス拡散用ファン23の機能として、サブエンジン3の始動時の排気ガスの吸込み防止以外に、ユニット本体2内に設置される内部部品の熱劣化抑制機能を新たに付加することができ、これによっても排気ガス拡散用ファン23の設置効果を享受することができる。つまり、ユニット本体2内には、熱劣化を起し易いサブエンジン3の防振支持ゴムやヒートサイクルにより亀裂破壊し易い樹脂モールド部等が存在し、それらの長寿命化や破壊を防止して信頼性の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図2を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、コンデンサ8とラジエータ9とを分離して配置し、各々に対して独立した送風ファン7,23Aを設けた構成としている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図2に示されるように、コンデンサ8とラジエータ9とを分離してユニット本体2の一側面に沿って並設し、各々に対して独立した送風ファン7,23Aを配設した構成としている。
この送風ファン7,23Aのうち、コンデンサ8用の送風ファン7は、第1実施形態の場合と同様に、サブエンジン3または電動モータ4によって直結駆動される構成とされている。一方、ラジエータ9用の送風ファン23Aは、モータによる駆動される電動ファンとされ、エンジン始動用電源として搭載されているバッテリからの直流電力により駆動されるとともに、ラジエータ9に通風後の吹出し風により、矢印Fの如くサブエンジン3のマフラ21から排気される排気ガスを、ユニット本体2から遠ざかる方向に拡散できるように配置され、排気ガス拡散用ファン23Aと兼用化された構成とされている。
なお、本実施形態の場合、排気ガス拡散用ファン23Aがラジエータ9用の送風ファン23Aと兼用化されているため、サブエンジン3が運転中は排気ガス拡散用ファン23Aも常に運転されることになる。このため、オルタネータ6としては、エンジン始動用電源として搭載されているバッテリの充電電力と、排気ガス拡散用ファン23Aの電力消費量を合計した電力量を賄えるような発電容量を有するものが選定されている。
上記のように、コンデンサ8とラジエータ9とを分離設置し、各々に対して個別に送風ファン7,23Aを設け、そのラジエータ用の送風ファン23Aをバッテリによって駆動される電動の送風ファン23Aとすることにより、そのファンを排気ガス拡散用ファン23Aと兼用化した構成としているため、サブエンジン3の始動時、排気ガス拡散用ファン23Aとして兼用化されたラジエータ9側の送風ファン23Aを、エンジン始動用の電源として搭載されているバッテリからの直流電力で駆動とすることによっても、サブエンジン3から排出される排気ガスを、ユニット本体2から遠ざかる矢印F方向に拡散させることができる。
従って、第1実施形態と同様、サブエンジン3の始動時、そのサブエンジン3から排出された排気ガスのユニット本体2内への吸込みを大幅に低減し、それによる悪影響を排除することができる。また、コンデンサ8およびラジエータ9用の送風ファン7,23Aを各々独立させ、各々に対して最適なファン7,23Aを選択することできるため、送風量を十分に確保して熱交換性能を向上させることができるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、冷凍ユニット1の例としてアンダーマウントタイプのものについて説明したが、これに限定されるものではなく、冷凍庫やトレーラーの前面等に架装されるタイプの分離型、一体型等、様々な形式のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットに幅広く適用できることは云うまでもない。
また、ユニット本体2内に配置されるサブエンジン3、電動モータ4、圧縮機5、オルタネータ6、送風ファン7、コンデンサ8およびラジエータ9の配置レイアウトも、図1および図2に示すように、サブエンジン3、電動モータ4、圧縮機5、オルタネータ6および送風ファン7の回転軸(または駆動軸)が平行に配置され、ベルト、プーリーを介して動力が伝達される構成とされたものに限らず、サブエンジン3、電動モータ4および送風ファン7の回転軸(または駆動軸)を直列に直結配置し、そのモータ軸と平行に圧縮機5およびオルタネータ6を配置してベルト駆動する構成とするとともに、その送風ファン7の通風方向にタンデムにコンデンサ8およびラジエータ9を配置したもの等、様々なレイアウトの冷凍ユニットにも同様に適用できることはもちろんである。
1 サブエンジン式輸送用冷凍ユニット(冷凍ユニット)
2 ユニット本体
3 サブエンジン
7 送風ファン
8 コンデンサ
9 ラジエータ
21 マフラ
22 排気口
23 排気ガス拡散用ファン
23A ラジエータ用送風ファン(排気ガス拡散用ファン)

Claims (4)

  1. 動力源として専用のサブエンジンが搭載され、そのサブエンジンの動力により直接もしくは間接的に駆動されるコンデンサおよび/またはラジエータ用の送風ファンを備え、
    その送風ファンにより前記コンデンサおよび/またはラジエータに通風された後、ユニット本体から吹出される吹出し風によって、前記サブエンジンの排気口から排出される排気ガスを前記ユニット本体から遠ざかる方向に拡散させるサブエンジン式輸送用冷凍ユニットにおいて、
    前記送風ファンとは別に、エンジン始動用電源として搭載されているバッテリにより駆動され、前記サブエンジンから排出される排気ガスを前記ユニット本体から遠ざかる方向に拡散可能に配設された排気ガス拡散用ファンを装備し、
    前記排気ガス拡散用ファンを前記サブエンジンの始動時、該サブエンジンの始動前に運転開始し、前記サブエンジン始動時の排気ガスを拡散させる構成としたことを特徴とするサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
  2. 前記コンデンサと前記ラジエータとを分離して設置し、各々に対して個別に送風ファンを設け、そのラジエータ用の送風ファンを前記バッテリによって駆動される電動の送風ファンとすることにより、該送風ファンを前記排気ガス拡散用ファンと兼用化したことを特徴とする請求項1に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
  3. 前記排気ガス拡散用ファンが運転を開始し、その吹出し風の流れが安定化した後、前記サブエンジンが始動開始される構成とされていることを特徴とする請求項1または2に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
  4. 前記排気ガス拡散用ファンは、前記ユニット本体内の空気を吸込み、前記ユニット本体外に排出するように配置され、前記サブエンジンの停止後、一定時間もしくは前記ユニット本体内の温度が設定温度以下に低下するまでの間、運転される構成とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
JP2013209380A 2013-10-04 2013-10-04 サブエンジン式輸送用冷凍ユニット Expired - Fee Related JP6179947B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209380A JP6179947B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 サブエンジン式輸送用冷凍ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209380A JP6179947B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 サブエンジン式輸送用冷凍ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015075240A JP2015075240A (ja) 2015-04-20
JP6179947B2 true JP6179947B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=53000235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013209380A Expired - Fee Related JP6179947B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 サブエンジン式輸送用冷凍ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6179947B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5399426U (ja) * 1977-01-17 1978-08-11
JPS53138132A (en) * 1977-05-09 1978-12-02 Toyota Motor Corp Automotive cooling fan drive control unit
JPS58153989U (ja) * 1982-04-06 1983-10-14 富士重工業株式会社 アンダ−マウント式車載用冷凍機
US5501088A (en) * 1994-02-14 1996-03-26 Yates; Jan B. Exhaust gas discharge system for a gas engine heat pump
JP2001342962A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Chiyoda Security Service:Kk ガス充填装置
JP5832180B2 (ja) * 2011-07-14 2015-12-16 三菱重工業株式会社 輸送用冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015075240A (ja) 2015-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10183554B2 (en) Vehicular air conditioning device
JP4920337B2 (ja) ハイブリッド車両のラジエータファン制御装置
WO2009136556A1 (ja) エンジン収納パッケージ
JP4755127B2 (ja) 電動過給機の冷却方法及び装置
JP2004009939A (ja) ハイブリット車両のユニット冷却構造
KR101399253B1 (ko) 냉동차량의 냉동시스템
CN103328239A (zh) 用于由发动机提供动力的制冷单元的启动-停止操作的有效控制算法
JP5107991B2 (ja) 2cd型空気圧縮機の温度管理システム
JP6179947B2 (ja) サブエンジン式輸送用冷凍ユニット
JP5180577B2 (ja) 輸送用冷凍装置
CN109878326B (zh) 一种重型混合动力卡车的冷却系统
WO2018008451A1 (ja) サブエンジン式輸送用冷凍ユニット
WO2011108997A1 (en) The method of limiting the idling of diesel shunting and track locomotives
JP2004322933A (ja) 車両用冷凍サイクル装置
JP2014088799A (ja) 車両の冷却システムとその冷却方法
JP6919782B2 (ja) 車両のエンジン冷却制御装置
JP2012031764A (ja) 冷却装置
JPH11270923A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JP3716896B2 (ja) 冷蔵庫
KR20060124862A (ko) 차량용 배터리 냉각장치
JP2010054106A (ja) アンダーマウント式輸送用冷凍ユニット
JP2010014389A (ja) エンジン駆動式冷凍装置
KR200410983Y1 (ko) 자동차의 흡기촉진장치
JP2009257110A (ja) パッケージ型空冷式スクリュー圧縮機
JP2003041935A (ja) 冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6179947

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees