JP6179468B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、半導体装置に関する。
特許文献1には、アクティブ領域にダイオードが形成された半導体装置が開示されている。この半導体装置では、ダイオードのアノード領域が、アノード電極のコンタクト部よりも外周側まで伸びるL部を有している。
特開平09−232597号公報
上述したL部のように、電極のコンタクト部よりも外周側まで伸びるp型領域は、ダイオードの他に、IGBTやMOSFET等でも用いることができる。このように外周側に伸びるp型領域を有する半導体装置では、外周側に伸びるp型領域のコーナー部近傍で電界が集中し易く、コーナー部においてスイッチング耐量が低いという問題があった。
本発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の表面にコンタクトしている第1電極と、前記第1電極のコンタクト部と前記半導体基板の端面の間の外周領域で前記表面にコンタクトしている第2電極と、前記第1電極の前記コンタクト部と重なるセル領域から前記外周領域に跨る範囲で前記半導体基板の裏面にコンタクトしている第3電極を有する。前記半導体基板は、前記セル領域から前記外周領域に跨って延びており、第1電極及び第2電極に接続されているp型領域と、前記p型領域の下側の領域から前記p型領域と前記半導体基板の前記端面の間の領域に跨って延びており、前記p型領域に接しているn型領域を有する。前記外周領域内の前記p型領域が、前記表面を平面視したときに外周端が直線状に伸びる直線部と、前記表面を平面視したときに外周端が曲線状に伸びるコーナー部を有する。前記p型領域が前記外周領域内の前記表面に露出する面積に対する前記第2電極のコンタクト部の面積の比率が、前記コーナー部で前記直線部よりも大きい。
なお、n型領域は、直接第3電極に接していてもよいし、n型領域と第3電極の間にp型領域が介在していてもよい。また、前記第1電極と前記第2電極は、互いに繋がっていてもよいし、互いから分離されていてもよい。また、前記「第1電極のコンタクト部と重なるセル領域」は、前記表面側から前記半導体基板を平面視したときに前記第1電極のコンタクト部と重なる領域である。また、前記「外周端」は、前記端面側の端を意味する。
この構成では、外周領域内のp型領域で高電界が発生したときに、高電界により生じる電流がp型領域から第2電極に向かって流れる。コーナー部では直線部よりもより高い電界が生じるため、コーナー部で流れる電流は直線部よりも高くなる。しかしながら、この半導体装置では、コーナー部における第2電極のコンタクト部の面積の比率が大きいため、コーナー部における電流密度を低減することができる。これによって、コーナー部のスイッチング耐量が改善される。
実施例1の半導体装置10の平面図。 図1のII−II線における半導体装置10の縦断面図。 周辺p型領域82の拡大図。 実施例2の半導体装置の図2に対応する縦断面図。 変形例の半導体装置の図2に対応する縦断面図。 変形例の半導体装置の図2に対応する縦断面図。
最初に、実施例1の半導体装置の特徴について列記する。なお、以下の特徴は、何れも、独立して有用なものである。
(特徴1)セル領域が、外周領域内のp型領域に囲まれている。第2電極のコンタクト部がセル領域を囲むように伸びている。第2電極のコンタクト部の幅が、コーナー部で直線部よりも広い。
(特徴2)セル領域内に、p型領域にチャネルが形成されるIGBTまたはMOSFETが形成されている。
(特徴3)セル領域内に、p型領域がアノードとなるダイオードが形成されている。
図1に示すように、実施例1の半導体装置10は、半導体基板12を有している。半導体基板12の上面12aには、2つのエミッタ電極14と、ゲートパッド16と、外周電極18が形成されている。なお、半導体基板12の上面12aには、これら以外の電極や絶縁膜も形成されているが、図の見易さのために図示を省略している。2つのエミッタ電極14は、半導体基板12の中央部に並んで形成されている。以下では、図1のように半導体基板12の上面12aを平面視したときにエミッタ電極14のコンタクト部(エミッタ電極14と半導体基板12との接触部)と重なる領域をセル領域40と呼ぶ。すなわち、セル領域40は、半導体基板12の略中央部である。また、半導体基板12の上面12aを平面視したときに、エミッタ電極14のコンタクト部と半導体基板12の端面12bの間に位置する領域を、外周領域80と呼ぶ。ゲートパッド16は、2つのエミッタ電極14の隣に形成されている。外周電極18は、外周領域80内の上面12aに形成されている。外周電極18は、2つのエミッタ電極14(すなわち、セル領域40)の周囲を一巡するように伸びている。
図2に示すように、セル領域40内の半導体基板12内には、エミッタ領域44、ボディ領域46、ドリフト領域48、コレクタ領域50、及び、ゲート電極54が形成されている。
セル領域40内の半導体基板12の上面12aには、複数のトレンチが形成されている。各トレンチの内面は、ゲート絶縁膜56に覆われている。各トレンチの内部に、ゲート電極54が配置されている。各ゲート電極54は、ゲート絶縁膜56によって半導体基板12から絶縁されている。各ゲート電極54の上面12aは絶縁膜58により覆われている。各ゲート電極54は、絶縁膜58によってエミッタ電極14から絶縁されている。
半導体基板12の上面12aに露出する範囲に、複数のエミッタ領域44が、島状に形成されている。各エミッタ領域44は、ゲート絶縁膜56に接する範囲に形成されている。各エミッタ領域44は、n型であり、不純物濃度が高い。各エミッタ領域44は、エミッタ電極14に対してオーミック接続されている。
ボディ領域46は、p型である。ボディ領域46は、2つのエミッタ領域44の間と、エミッタ領域44の下側に形成されている。ボディ領域46は、2つのエミッタ領域44の間で半導体基板12の上面12aに露出している。ボディ領域46は、半導体基板12の上面12aの位置において高いp型不純物濃度を有している。ボディ領域46は、エミッタ電極14にオーミック接続されている。ボディ領域46は、ゲート電極54の下端より浅い範囲に形成されている。エミッタ領域44の下側のボディ領域46は、低いp型不純物濃度を有している。ボディ領域46は、エミッタ領域44の下側でゲート絶縁膜56に接している。
ボディ領域46の下側には、ドリフト領域48が形成されている。ドリフト領域48は、n型である。ドリフト領域48のn型不純物濃度は低い。ドリフト領域48は、ボディ領域46によってエミッタ領域44から分離されている。ドリフト領域48は、セル領域40から外周領域80に跨って形成されている。ドリフト領域48は、半導体基板12の端面12bまで伸びている。
ドリフト領域48の下側には、コレクタ領域50が形成されている。コレクタ領域50は、p型である。コレクタ領域50のp型不純物濃度は高い。コレクタ領域50は、ドリフト領域48によってボディ領域46から分離されている。コレクタ領域50は、セル領域40から外周領域80に跨って形成されている。コレクタ領域50は、半導体基板12の端面12bまで伸びている。コレクタ領域50は、半導体基板12の下面12cに露出している。
半導体基板12の下面12cの全域に、コレクタ電極20が形成されている。コレクタ電極20は、コレクタ領域50に対してオーミック接続されている。
セル領域40内には、上述した構成によってIGBTが形成されている。
外周領域80内の半導体基板12内には、周辺p型領域82、3つのガードリング84、外周端n型領域88が形成されている。
周辺p型領域82は、p型であり、ボディ領域46に接している。すなわち、周辺p型領域82は、ボディ領域46から連続するp型領域である。ボディ領域46と周辺p型領域82を1つのp型領域と見なすこともできる。周辺p型領域82は、ボディ領域46よりも低いp型不純物濃度を有している。周辺p型領域82は、外周領域80内の半導体基板12の上面12aに露出している。周辺p型領域82の下側及び側方には、ドリフト領域48が形成されている。外周領域80内の上面12aは絶縁膜81に覆われている。但し、周辺p型領域82の上部の絶縁膜81には部分的に開口18aが形成されており、その開口18a内に外周電極18が形成されている。外周電極18は、開口18a内で周辺p型領域82と接続されている。すなわち、開口18aは、外周電極18と周辺p型領域82とが接触するコンタクト部である。外周電極18のコンタクト部18aは、図1に示す外周電極18と同様に、セル領域40の周囲を一巡するように伸びている。
図3は、半導体基板12の上面12a側から見たときの周辺p型領域82とコンタクト部18aの配置を示している。なお、図3は、図1に示すエミッタ電極14の角部14a近傍を拡大して示している。図3に示すように、エミッタ電極14の角部14aから離れた位置では、エミッタ電極14の外周端14bは直線状に伸びている。直線状のエミッタ電極14の外周端14bに隣接する位置では、周辺p型領域82の外周端82aは、エミッタ電極14の外周端14bと平行に直線状に伸びている。以下では、周辺p型領域82のうちの直線状の外周端82aを有する部分を直線部83aと呼ぶ。他方、エミッタ電極14の角部14aでは、エミッタ電極14の外周端14bが曲線状(例えば、円弧状)に伸びている。曲線状のエミッタ電極14の外周端14bに隣接する位置では、周辺p型領域82の外周端82aは、エミッタ電極14の外周端14bと平行に曲線状(例えば、円弧状)に伸びている。以下では、周辺p型領域82のうちの曲線状の外周端82aを有する部分をコーナー部83bと呼ぶ。直線部83aでは、コンタクト部18aは直線部83aに沿って直線状に伸びている。直線部83aでは、コンタクト部18aは一定の幅W1を有している。コーナー部83bでは、コンタクト部18aはコーナー部83bに沿って曲線状(例えば、円弧状)に伸びている。コーナー部83bでは、直線部83aから遠い位置ほどコンタクト部18aの幅が広くなっている。コーナー部83bでは、コンタクト部18aは最も幅が広い部分で幅W2を有している。幅W2は、幅W1の約ルート2倍である。また、コンタクト部18aの外周端18bから周辺p型領域82の外周端82aまでの距離は、コーナー部83b内及び直線部83a内の何れでも、一定距離W3となっている。図3に示す構成は、4つのコーナー部の全てに形成されている。
図2に示すように、周辺p型領域82の上部の絶縁膜81上には、ゲート配線87が形成されている。ゲート配線87は、エミッタ電極14と外周電極18の間に形成されている。ゲート配線87は、各ゲート電極54とゲートパッド16とを接続している。
ガードリング84は、p型領域である。3つのガードリング84が、周辺p型領域82の外周側において、間隔を開けて形成されている。各ガードリング84は、半導体基板12の上面12aに露出している。図示していないが、各ガードリング84は、セル領域40の周囲を一巡するように伸びている。最も周辺p型領域82側のガードリング84は、ドリフト領域48によって周辺p型領域82から分離されている。また、3つのガードリング84は、ドリフト領域48によって互いに分離されている。各ガードリング84の上部の絶縁膜81には、開口が形成されている。各ガードリング84は、開口を介して、電極86に接続されている。
外周端n型領域88は、n型であり、ドリフト領域48よりも高いn型不純物濃度を有している。外周端n型領域88は、半導体基板12の上面12a及び端面12bに露出している。外周端n型領域88は、ドリフト領域48によってガードリング84から分離されている。外周端n型領域88の上部の絶縁膜81には、開口が形成されている。外周端n型領域88は、開口を介して、電極90に接続されている。
次に、半導体装置10の動作について説明する。半導体装置10の使用時においては、外周電極18には、エミッタ電極14と同じ電位が印加される。コレクタ電極20には、エミッタ電極14よりも高い電位が印加される。この状態で、ゲート電極54に閾値以上の電位が印加されると、ゲート絶縁膜56に接する範囲のボディ領域46にチャネルが形成され、IGBTがオンする。すなわち、エミッタ電極14から、エミッタ領域44、チャネル、ドリフト領域48及びコレクタ領域50を介して、コレクタ電極20に電子が流れる。また、コレクタ電極20からから、コレクタ領域50、ドリフト領域48及びボディ領域46を介して、エミッタ電極14にホールが流れる。したがって、コレクタ電極20からエミッタ電極14に電流が流れる。その後、ゲート電極54の電位を閾値未満に低下させると、チャネルが消失し、電流がストップする。すなわち、IGBTがオフする。すると、周辺p型領域82から外周領域80内のドリフト領域48内に空乏層が広がる。ガードリング84は、空乏層が半導体基板12の端面12b側に伸びることを促進する。このため、空乏層は、外周端n型領域88まで伸びる。
IGBTをオフする際には、半導体装置10が接続されている回路のインダクタンスの影響により、IGBTに高い電圧が印加される。特に、外周領域80内を空乏層が伸びる際には、外周領域80内で高い電界が生じる。このように高い電界が生じると、外周領域80内でインパクトイオンが発生する。発生したインパクトイオンは、外周電極18に流れ込む。また、周辺p型領域82のコーナー部83b及びその周辺のドリフト領域48(以下、コーナー部83b近傍という)で生じる電界は、周辺p型領域82の直線部83a及びその周辺のドリフト領域48(以下、直線部83a近傍という)で生じる電界よりも高くなる。本実施例1の構成では、コーナー部83b近傍で生じる電界は、直線部83a近傍で生じる電界のルート2倍程度となる。このため、コーナー部83b近傍では、直線部83a近傍よりも多くのインパクトイオンが発生する。コーナー部83b近傍で生じるインパクトイオンの数は、直線部83a近傍で生じるインパクトイオンの数のルート2倍程度となる。このように、コーナー部83b近傍では、直線部83a近傍よりも多くのインパクトイオンが発生する。本実施例1の半導体装置10では、コーナー部83bでは、直線部83aよりも、コンタクト部18aの幅が広い。このため、コーナー部83b近傍においてより多くのインパクトイオンがコンタクト部18a(すなわち、外周電極18)に流入しても、コーナー部83bのコンタクト部18aにおける電流密度がそれほど高くならない。特に、本実施例1では、コーナー部83bに直線部83aのルート2倍程度のインパクトイオンが流れるのに対し、コーナー部83bのコンタクト部18aの幅W2が直線部83aのコンタクト部18aの幅W1のルート2倍となっている。このため、電界が集中しやすいコーナー部83bでも、電流密度を直線部83aと同程度に抑えることができる。このため、半導体装置10では、コーナー部83bのスイッチング耐量が高い。これによって、半導体装置10全体のスイッチング耐量を向上させることができる。
なお、半導体装置10において、コレクタ領域50を高濃度のn型領域に置き換えることができる。この場合、セル領域40に形成されている素子は、IGBTではなく、MOSFETをとなる。セル領域40にMOSFETが形成されていても、上述したコンタクト部18aの構成によれば、コーナー部83bのスイッチング耐量を向上させることができる。
図4に示す実施例2の半導体装置は、セル領域40にダイオードが形成されている。すなわち、実施例2においては、セル領域40に、アノード領域47と、ドリフト領域48と、カソード領域51が形成されている。
アノード領域47は、p型である。アノード領域47は、半導体基板12の上面12aに露出している。アノード領域47は、上面12aにおいてアノード電極14にオーミック接続されている。
ドリフト領域48は、実施例1のドリフト領域48と同様に構成されている。
カソード領域51は、n型であり、ドリフト領域48よりも高いn型不純物濃度を有している。カソード領域51は、ドリフト領域48の下側に形成されている。また、カソード領域51は、外周領域80内にも形成されている。カソード領域51は、半導体基板12の下面12cに露出している。カソード領域51は、下面12cにおいてカソード電極20とオーミック接続されている。
実施例2においては、上面12aの中央部の電極14がアノード電極として機能し、下面12cの電極20がカソード電極として機能する。
また、実施例2の外周領域80は、カソード領域51を除いて、図2、3に示す実施例1の外周領域80と同様に構成されている。
次に、実施例2の半導体装置の動作について説明する。実施例2の半導体装置10の使用時においては、外周電極18には、アノード電極14と同じ電位が印加される。アノード電極14とカソード電極20の間に順電圧(アノード電極14がカソード電極20よりも高電位となる電圧)が印加されると、ダイオードがオンする。すなわち、アノード電極14から、アノード領域47、ドリフト領域48及びカソード領域51を介してカソード電極20にホールが流れる。また、カソード電極20から、カソード領域51、ドリフト領域48及びアノード領域47を介してアノード電極14に電子が流れる。したがって、アノード電極14からカソード電極20に電流が流れる。その後、アノード電極14とカソード電極20の間に逆電圧が印加されると、周辺p型領域82から外周領域80内のドリフト領域48に空乏層が広がる。ガードリング84は、空乏層が半導体基板12の端面12b側に伸びることを促進する。このため、空乏層は、外周端n型領域88まで伸びる。外周領域80内に空乏層が伸びる際には、外周領域80内で高い電界が生じる。このように高い電界が生じると、外周領域80内でインパクトイオンが発生する。発生したインパクトイオンは、外周電極18に流れ込む。実施例2の半導体装置でも、コーナー部83b近傍で生じる電界は、直線部83a近傍で生じる電界よりも大きい。このため、コーナー部83b近傍で生じるインパクトイオンの数は、直線部83a近傍で生じるインパクトイオンの数よりも多い。実施例2の半導体装置でも、コーナー部83bでは、直線部83aよりも、コンタクト部18aの幅が広い。このため、逆回復動作時にコーナー部83bにおける電流密度がそれほど高くならない。このため、実施例2の半導体装置10でも、コーナー部83bのスイッチング耐量が高い。
また、ダイオードが逆回復動作を行う際には、外周領域80内のドリフト領域48内に存在しているホールが、周辺p型領域82から外周電極18に排出される。このとき、コーナー部83bには、その周囲のドリフト領域48からホールが流入するため、コーナー部83bでは直線部83aよりもホールの流量が多くなる。しかしながら、コーナー部83bでは直線部83aよりもコンタクト部18aの幅が広いため、逆回復動作時にコーナー部83bにおける電流密度がそれほど高くならない。このように、実施例2の構成では、ドリフト領域48からコーナー部83bに流入するホールの集中によるコーナー部83bでの電流密度の上昇も抑制することができる。
なお、上述した実施例1、2では、コンタクト部18aの幅がコーナー部83bで広くなっていることによってコーナー部83bでの電流集中を抑制した。しかしながら、周辺p型領域82が上面12aに露出する面積に対するコンタクト部18aの面積の割合が、コーナー部83bで直線部83aより大きくなっていれば、コンタクト部18aはどのように配置されていてもよい。このように面積の割合が設定されていれば、コーナー部83bにおける電流の集中を抑制することができる。すなわち、コーナー部83bの上面12aにおける面積をS1、コーナー部83bのコンタクト部18aの面積をS2、直線部83aの上面12aにおける面積をS3、直線部83aのコンタクト部18aの面積をS4としたときに、S2/S1>S4/S3が満たされていればよい。
また、上述した実施例1、2では、外周領域80にガードリング84が形成されていたが、ガードリング84に代えて、図5に示すように周辺p型領域82が外周側に延長されていてもよい。このように延長された周辺p型領域82は、リサーフ層として機能する。
また、上述した実施例1では、エミッタ電極14が外周電極18から分離されていた。しかしながら、これらの間にゲート配線87を配置する必要がなければ、図6に示すように、外周電極18のコンタクト部18aとエミッタ電極14のコンタクト部が繋がらないようにして、エミッタ電極14と外周電極18を互いに接続してもよい。また、実施例2においても、同様にして、アノード電極14と外周電極18を互いに接続してもよい。
また、セル領域40に、ダイオードとIGBTの両方が形成されていてもよい。また、セル領域40に、ダイオードとMOSFETの両方が形成されていてもよい。
なお、実施例1、2の電極14は請求項の第1電極の一例であり、実施例1、2の電極18は請求項の第2電極の一例であり、実施例1、2の電極20は請求項の第3電極の一例であり、実施例1、2の領域46、82は請求項のp型領域の一例であり、実施例1、2の領域48は請求項のn型領域の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:半導体装置
12:半導体基板
14:エミッタ電極
16:ゲートパッド
18:外周電極
18a:コンタクト部
20:コレクタ電極
40:セル領域
44:エミッタ領域
46:ボディ領域
48:ドリフト領域
50:コレクタ領域
54:ゲート電極
80:外周領域
82:周辺p型領域
83a:直線部
83b:コーナー部
84:ガードリング
87:ゲート配線
88:外周端n型領域

Claims (4)

  1. 半導体装置であって、
    半導体基板と、
    前記半導体基板の表面にコンタクトしている第1電極と、
    前記第1電極のコンタクト部と前記半導体基板の端面の間の外周領域で前記表面にコンタクトしている第2電極と、
    前記第1電極の前記コンタクト部と重なるセル領域から前記外周領域に跨る範囲で前記半導体基板の裏面にコンタクトしている第3電極、
    を有し、
    前記半導体基板が、
    前記セル領域から前記外周領域に跨って延びており、第1電極及び第2電極に接続されているp型領域と、
    前記p型領域の下側の領域から前記p型領域と前記半導体基板の前記端面の間の領域に跨って延びており、前記p型領域に接しているn型領域、
    を有し、
    前記外周領域内の前記p型領域が、前記表面を平面視したときに外周端が直線状に伸びる直線部と、前記表面を平面視したときに外周端が曲線状に伸びるコーナー部を有し、
    前記p型領域が前記外周領域内の前記表面に露出する面積に対する前記第2電極のコンタクト部の面積の比率が、前記コーナー部で前記直線部よりも大きく、
    前記セル領域が、前記外周領域内の前記p型領域に囲まれており、
    前記第2電極の前記コンタクト部が前記セル領域を囲むように伸びており、
    前記第2電極の前記コンタクト部の幅が、前記コーナー部で前記直線部よりも広く、
    前記第2電極の前記コンタクト部と前記第1電極の前記コンタクト部とが繋がらないようにして、前記第2電極と前記第1電極とが互いに接続されている、
    半導体装置。
  2. 前記第2電極に、前記第1電極と同じ電位が印加される請求項1の半導体装置。
  3. 前記セル領域内に、前記p型領域にチャネルが形成されるIGBTまたはMOSFETが形成されている請求項1または2の半導体装置。
  4. 前記セル領域内に、前記p型領域がアノードとなるダイオードが形成されている請求項1〜3のいずれか一項の半導体装置。
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