以下に添付図面を参照して、情報処理プログラムおよび情報処理装置、ならびに、表示制御プログラムの実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの構成を概略的に示す。第1の実施形態に係る情報処理システムは、情報処理装置としての多機能携帯端末10と、ペーパーレス会議システム20とを含んで構成される。ペーパーレス会議システム20は、複数のペーパーレス会議システム端末21Aおよび21B間で画像データおよび画像データに対する操作情報(ページ操作情報)を共有するようになっている。
第1の実施形態に係る多機能携帯端末10は、ユーザの所定の入力操作により取得された画像データ、テキストデータ、現在位置情報、音声データなどの各データを、各データが取得された時刻を示す時刻情報と関連付けて記憶する。多機能携帯端末10は、ユーザの一連の行動に伴い時刻情報と関連付けて記憶した各データをひと纏まりのログ情報として登録する。また、多機能携帯端末10は、外部の機器である例えばペーパーレス会議システム端末21Aから送信された画像データと、当該画像データに対する操作情報とを取得して、ペーパーレス会議システム20との間で画像データと操作情報とを共有することができる。そして、多機能携帯端末10は、ペーパーレス会議システム20から取得した操作情報を、当該操作情報を取得した時刻を示す時刻情報と関連付けて、ログ情報に含めて登録することができる。
ユーザは、多機能携帯端末10に登録されたログ情報を時間軸に沿って閲覧することで、自己の一連の行動を容易に再現することができる。また、各データを時間軸に沿って表示させることで、各データの関係を容易に把握することができる。
(多機能携帯端末)
先ず、第1の実施形態に係る多機能携帯端末10について説明する。多機能携帯端末10は、例えばスマートフォンやタブレット型コンピュータであって、マイクロフォン、スピーカおよびカメラを備えると共に、通信機能を備え、電話通信、音声の録音および再生、撮影による画像の取得、ならびに、データ通信など複数の機能を実行可能とされている。なお、多機能携帯端末10は、これに限らず、パーソナルコンピュータといった他の情報処理装置でもよい。
また、多機能携帯端末10は、GPS(Global Positioning System)による信号を受信する機能を有し、GPSを利用して現在の位置を示す現在位置情報を取得することができる。以降、GPSを利用して現在位置情報を取得する機能を、GPS機能と呼ぶ。
多機能携帯端末10は、さらにタッチパネル11を備える。タッチパネル11は、表示部と、接触による入力操作が可能とされた入力部とが一体的に構成されたものであって、表示と接触位置とを連動させることで、GUI(Graphical User Interface)を構成する。
タッチパネル11に対する入力操作方法として、タップ、長押し、スワイプ、フリックおよびピンチを定義する。タップは、タッチパネル11に短時間接触する操作であって、所定範囲の時間間隔で接触する回数により、シングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップといったように、操作を分けることができる。長押しは、タッチパネル11の同一箇所に対する接触状態を所定時間以上継続させる操作である。スワイプは、タッチパネル11に接触したまま接触位置を移動させる操作であって、換言すれば、タッチパネル11を撫でる操作である。フリックは、タップした後、素早くスワイプさせる操作である。ピンチは、タッチパネル11上の2点を同時に接触し、接触したまま2点のうち少なくとも一方の接触位置を移動させる操作である。2点間の距離を縮める操作をピンチイン、2点間の距離を広げる操作をピンチアウトと呼ぶ。
多機能携帯端末10は、タッチパネル11に対する入力操作に応じて、画像データ、テキストデータおよび音声データを取得することができる。画像データおよびテキストデータは、時間軸上の1の時刻で示されるコンテンツであって、多機能携帯端末10は、画像データおよびテキストデータを、取得した時刻を示す時刻情報と関連付けて記憶する。多機能携帯端末10は、さらに、1の時刻を示すタグデータを、時刻を示す時刻情報と関連付けて記憶することができる。
音声データは、開始時刻および終了時刻による、時間軸上の2の時刻で示される。多機能携帯端末10は、音声データを、取得を開始および終了した開始時刻および終了時刻をそれぞれ示す時刻情報と関連付けて記憶する。
また、多機能携帯端末10は、GPS機能により取得した現在位置情報を、取得した時刻を示す時刻情報と関連付けて記憶する。
多機能携帯端末10は、一連の入力操作により取得された画像データ、テキストデータ、現在位置情報および音声データの各データを、イベント情報として記憶することができる。イベント情報は、例えば、各データを示す情報と、各データに関連付けられる時刻情報とが1のイベント識別子に関連付けられて、例えば多機能携帯端末10に搭載されるカレンダアプリケーションに登録される。
多機能携帯端末10は、イベント情報として記憶された各データを、関連付けられた時刻情報に従い、時間軸上に時系列で並べてタッチパネル11の表示部に表示させることができる。多機能携帯端末10は、タッチパネル11に対する所定の操作に応じて、時間軸に対するスケールの変更、時間軸が示す時間範囲の移動、音声データの再生制御(再生/停止)、画像データの拡大/縮小、テキストデータの表示、現在位置情報に基づくマップ画像の表示などの動作を実行する。
図2は、多機能携帯端末10のハードウェアの一例の構成を示す。なお、図2において、多機能携帯端末10が含む電話機能に関する構成は、第1の実施形態の主旨との関わりが薄いため、説明を省略する。
図2に例示される多機能携帯端末10において、バス401に対してCPU402、ROM403、RAM404および表示制御部405が接続される。また、バス401に対して、ストレージ407、データI/F408、入力部409、通信部410、撮像部411、録音部412、音声処理部413およびGPS受信部415が接続される。ストレージ407は、データを不揮発に記憶することが可能な記憶媒体であって、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリである。これに限らず、ストレージ407としてハードディスクドライブを用いてもよい。
CPU402は、ROM403およびストレージ407に記憶されるプログラムに従い、RAM404をワークメモリとして用いて、この多機能携帯端末10の全体を制御する。表示制御部405は、CPU402により生成された表示制御信号を、表示部406が表示可能な信号に変換して出力する。
ストレージ407は、上述のCPU402が実行するためのプログラムや各種データが格納される。なお、ストレージ407およびROM403は、例えば1の書き換え可能な不揮発性半導体メモリなどを共用してもよい。データI/F408は、外部機器との間でデータの入出力を行う。データI/F408としては、Bluetooth(登録商標)といった近距離無線通信によるインタフェースを適用することができる。
表示制御部405は、CPU402により生成された表示制御信号に基づき表示部406を駆動する。表示部406は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)を含み、表示制御部405により駆動されて表示制御信号に応じた表示を行う。
入力部409は、ユーザ入力を受け付ける入力デバイスを含む。ユーザは、例えば表示部406に対する表示に応じて入力デバイスを操作することで、携帯端末装置40に対して指示を出すことができる。入力部409および表示部406は、一体的に形成され、タッチパネル11として構成される。
通信部410は、CPU402の制御に従いネットワークを介した通信を無線通信により行う通信I/Fを含む。
撮像部411は、光学系と、撮像素子と、光学系および撮像素子の制御駆動回路とを備え、撮像素子から出力される撮像信号に所定の処理を施して画像データとして出力する。撮像部411は、入力部409に対するユーザ操作による指示に従い、撮像やズームなどの機能を実行する。撮像部411から出力された画像データは、バス401を介してCPU402に送られ、プログラムに従い所定の画像処理を施され、ストレージ407に記憶される。
録音部412は、音声取得部としてのマイクロフォンを備え、マイクロフォンから出力されたアナログ音声信号をディジタル信号による音声データに変換して出力する。音声処理部413は、録音部412から出力された音声データに所定の音声処理を施してストレージ407に記憶する。音声処理部413に対して例えばスピーカである音声出力部414が接続される。音声処理部413は、例えばストレージ407から音声データを読み出してアナログ音声信号に変換して増幅処理などを施し、音声出力部414に供給する。音声出力部414は、供給されたアナログ音声信号を音声に変換して出力する。
GPS受信部415は、GPS機能を実行する。すなわち、GPS受信部415は、複数のGPS衛星から送信された信号を受信して測位を行い、現在位置を示す位置情報を取得する。
図3は、第1の実施形態に係る多機能携帯端末10の機能を示す一例の機能ブロック図である。多機能携帯端末10は、全体制御部100と、音声取得部101と、第1コンテンツ取得部102と、第2コンテンツ取得部103と、音声再生制御部104と、GUI部105と、イベント登録部106と、GPS取得部107と、テーブル保持部108と、データ保持部109とを有する。全体制御部100は、例えば、CPU402の、プログラムに従った動作により多機能携帯端末10の全体の動作を制御する。
GUI部105は、全体制御部100の命令に従い、表示部406に表示される表示画面を生成する。また、GUI部105は、入力部409に対して入力操作がなされた表示画面上の位置と、当該入力操作の方法を検出する。すなわち、GUI部105は、入力操作が上述したタップ(シングルタップ、ダブルタップなど)、長押し、スワイプ、フリック、ピンチ(ピンチインおよびピンチアウト)の何れの方法で、表示部406上のどの位置でなされたかを検出する。GUI部105は、検出された操作方法および操作位置を示す情報を全体制御部100に渡す。全体制御部100は、GUI部105に表示させた表示画面と、GUI部105から渡された操作方法および位置を示す情報とに従い、対応する機能を実行させるための命令を出力する。
テーブル保持部108は、多機能携帯端末10で取得した各データの属性情報を格納するテーブルをストレージ407に記憶させ保持する。データ保持部109は、多機能携帯端末10で取得した各データの本体を、各データを識別する識別情報と関連付けてストレージ407に記憶させ保持する。
音声取得部101は、録音部412を制御し、録音部412から出力された音声データを取得し、取得した音声データに、当該音声データを識別する識別情報を付加してデータ保持部109に渡すと共に、当該音声データの属性情報をテーブル保持部108に渡す。属性情報は、音声データの取得を開始した開始時刻を示す時刻情報と、終了した終了時刻を示す時刻情報とを含む。
第1コンテンツ取得部102は、多機能携帯端末10の内部で生成され、1の時刻で示されるコンテンツを第1コンテンツとして取得する。そして、第1コンテンツ取得部102は、当該第1コンテンツを識別する識別情報を付加してデータ保持部109に渡すと共に、当該第1コンテンツの属性情報をテーブル保持部108に渡す。属性情報は、第1コンテンツを取得した時刻を示す時刻情報を含む。また、第1コンテンツ取得部102が取得する第1コンテンツは、入力部409に対する入力操作で入力されたテキストデータおよびタグデータと、撮像部411で被写体を撮像して生成された画像データとを含む。
第2コンテンツ取得部103は、外部の機器としてのペーパーレス会議システム端末21Aから送信された画像データを取得し、取得した画像データに、当該画像データを識別する識別情報を付加して第2コンテンツとしてデータ保持部109に渡すと共に、当該画像データの属性情報をテーブル保持部108に格納する。属性情報は、第2コンテンツを取得した時刻を示す時刻情報を含む。
また、第2コンテンツ取得部103は、ペーパーレス会議システム端末21Aから送信されたページ操作情報を取得する。ページ操作情報は、データ保持部109に渡され、取得された時刻を示す時刻情報と、第2コンテンツとしての画像データとに関連付けられてストレージ407に記憶される。
音声再生制御部104は、データ保持部109に保持された音声データの再生を制御する。すなわち、音声再生制御部104は、GUI部105の命令に従い、データ保持部109に保持された音声データのうち当該命令に応じた音声データを選択し、選択した音声データの再生および再生停止を制御する。
イベント登録部106は、音声取得部101、第1コンテンツ取得部102および第2コンテンツ取得部103による一連のデータ取得動作の登録処理を行う。イベント登録部106は、当該一連のデータ取得動作を、例えば、多機能携帯端末10が搭載するカレンダアプリケーションにおける1のイベントとして登録する。
GPS取得部107は、GPS機能が起動されると、GPS受信部415を制御して緯度および経度情報を取得する。緯度および経度情報は、取得された時刻を示す時刻情報と関連付けて、テーブル保持部108に保持される。
テーブル保持部108に保持されるテーブルについて説明する。第1の実施形態では、テーブル保持部108は、ミーティングリストテーブルと、イベントテーブルと、GPSトレーステーブルと、ペーパーレス会議システムテーブルと、キャプチャテーブルと、サウンドテーブルと、メモテーブルとが保持される。
図4は、第1の実施形態に係る、ログ情報を定義するためのミーティングリストテーブルにおけるレコードの例を示す。ミーティングリストテーブルは、属性情報として、終了時刻と、開始時刻と、タイトルと、ミーティングIDとを含む。ミーティングIDは、ミーティングリストテーブル内でレコードを識別する識別情報であって、各ログ情報を識別する。タイトルは、ミーティングIDで識別されるログ情報に付されたタイトルである。終了時刻および開始時刻は、ミーティングIDで識別されるログ情報の終了時刻および開始時刻である。
図5は、第1の実施形態に係る、ミーティングリストテーブルのミーティングIDにより関連付けられる、他のテーブルの例を示す。図5(a)は、イベントテーブルにおけるレコードの例を示す。イベントテーブルは、イベントをカレンダアプリケーションに登録する際の、イベントの属性情報が格納される。イベントテーブルのレコードは、クリエータと、終了時刻と、イベントIDと、ミーティングIDと、ノート情報と、開始時刻と、タイトルと、識別情報とを含む。クリエータは、イベントを作成したユーザの例えば名前であり、例えば多機能携帯端末10のユーザ名である。終了時刻は、イベントの終了時刻である。イベントIDは、登録先のカレンダアプリケーションにおいて当該イベントを識別するための識別情報である。ミーティングIDは、イベントを識別するための識別情報であって、図4のミーティングリストテーブルにおけるミーティングIDと対応する。ノート情報は、任意のメモ情報である。開始時刻は、イベントの開始時刻である。この開始時刻および上述の終了時刻は、ミーティングリストテーブルにおける開始時刻および終了時刻と同一であってよい。タイトルは、イベントのタイトルである。識別情報は、イベントテーブル内でレコードを識別するための識別情報である。
図5(b)は、GPSトレーステーブルにおけるレコードの例を示す。GPSトレーステーブルは、GPS取得部107がGUI部105の命令に従い緯度および経度情報を取得した際の属性情報が格納される。GPSトレーステーブルのレコードは、キャプチャ時刻と、クリエータと、最新キャプチャ時刻と、緯度と、経度と、ミーティングIDと、識別情報とを含む。キャプチャ時刻は、GUI部105に対する入力操作によりGPS取得部107が緯度および経度情報の取得を開始した時刻を示す時刻情報である。クリエータは、多機能携帯端末10のユーザ名である。最新キャプチャ時刻は、GPS取得部107が緯度および経度情報を取得した最新の時刻を示す時刻情報である。例えば、GPS取得部107は、GUI部105により緯度および経度情報の取得が命令されると、所定の時間間隔(例えば10分)毎に緯度および経度情報を取得する。緯度および経度は、GPS取得部107が最新キャプチャ時刻が示す時刻にキャプチャした緯度および経度情報である。ミーティングIDは、会議を識別するための識別情報であって、図4のミーティングリストテーブルにおけるミーティングIDと対応する。識別情報は、GPSトレーステーブル内でレコードを識別するための識別情報である。
図5(c)は、ペーパーレス会議システムテーブルにおけるレコードの例を示す。ペーパーレス会議システムテーブルは、多機能携帯端末10が第2コンテンツを取得する例えばペーパーレス会議システム端末21Aが参加しているペーパーレス会議システム20の属性情報が格納される。ペーパーレス会議システムテーブルのレコードは、終了時刻と、ミーティングIDと、名前と、パスコードと、ペーパーレス会議システムIDと、開始時刻と、識別情報とを含む。終了時刻は、対象のペーパーレス会議システム20による会議の終了時刻である。ミーティングIDは、多機能携帯端末10が参加している会議を識別するための識別情報であって、図4のミーティングリストテーブルにおけるミーティングIDと対応する。名前は、例えば対象のペーパーレス会議システム20の名前である。パスコードは、対象のペーパーレス会議システム20による会議の、パスコードによるアクセス制限の有無を示す情報である。パスコードの本体は、例えば対象のペーパーレス会議システム20に参加するペーパーレス会議システム端末21Aおよび21Bが保持している。ペーパーレス会議システムIDは、対象のペーパーレス会議システムによる会議を識別するための識別情報である。開始時刻は、対象のペーパーレス会議システム20による会議の開始時刻である。識別情報は、ペーパーレス会議システムテーブル内でレコードを識別するための識別情報である。
図5(d)は、キャプチャテーブルにおけるレコードの例を示す。キャプチャテーブルは、第1コンテンツ取得部102が撮像部411を制御して画像データを取得した際の属性情報が格納される。キャプチャテーブルのレコードは、クリエータと、緯度と、経度と、ミーティングIDと、時刻と、URLと、識別情報とを含む。クリエータは、多機能携帯端末10のユーザ名である。緯度および経度は、GPS取得部107により取得された緯度および経度情報である。ミーティングIDは、会議を識別するための識別情報であって、図4のミーティングリストテーブルにおけるミーティングIDと対応する。時刻は、画像データが取得された時刻を示す時刻情報である。URLは、画像データが格納される場所を示すURL(Uniform Resource Locator)である。識別情報は、キャプチャテーブル内でレコードを識別するための識別情報である。
図5(e)は、サウンドテーブルにおけるレコードの例を示す。サウンドテーブルは、音声取得部101が録音部412を制御して音声データを取得した際の属性情報が格納される。サウンドテーブルのレコードは、クリエータと、終了時刻と、ミーティングIDと、開始時刻と、URLと、識別情報とを含む。クリエータは、多機能携帯端末10のユーザ名である。終了時刻は、音声データの取得が終了した時刻を示す時刻情報である。ミーティングIDは、会議を識別するための識別情報であって、図4のミーティングリストテーブルにおけるミーティングIDと対応する。開始時刻は、音声データの取得を開始した時刻を示す時刻情報である。URLは、音声データが格納される場所を示すURLである。識別情報は、サウンドテーブル内でレコードを識別するための識別情報である。
図5(f)は、メモテーブルにおけるレコードの例を示す。メモテーブルは、第1コンテンツ取得部102がテキストデータまたはタグデータ(以降、纏めてメモデータと呼ぶ)を取得した際の属性情報が格納される。メモテーブルのレコードは、クリエータと、インデクスと、緯度と、経度と、ミーティングIDと、メモ内容と、時刻と、識別情報とを含む。クリエータは、多機能携帯端末10のユーザ名である。インデクスは、メモに対するインデクス情報であって、例えば通し番号が用いられる。緯度および経度は、GPS取得部107により取得された緯度および経度情報である。ミーティングIDは、会議を識別するための識別情報であって、図4のミーティングリストテーブルにおけるミーティングIDと対応する。メモ内容は、第1コンテンツ取得部102により取得されたメモデータである。メモ内容を空とすることで、当該メモデータをタグデータとして用いることができる。時刻は、メモデータが取得された時刻を示す時刻情報である。識別情報は、メモテーブル内でレコードを識別するための識別情報である。
上述した音声取得部101、第1コンテンツ取得部102、第2コンテンツ取得部103、音声再生制御部104、GUI部105およびイベント登録部106は、予めROM403やストレージ407に記憶され、CPU402上で動作する、第1の実施形態に係る情報処理プログラムによって実現される。当該情報処理プログラムは、例えば、通信部410により例えばネットワークを介して接続されたコンピュータ上に格納し、当該ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成される。これに限らず、当該情報処理プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
当該情報処理プログラムは、例えば、上述した各部(音声取得部101、第1コンテンツ取得部102、第2コンテンツ取得部103、音声再生制御部104、GUI部105およびイベント登録部106)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては、CPU402が例えばROM403やストレージ407といった記憶装置から当該情報処理プログラムを読み出して実行することにより上述の各部が主記憶装置(例えばRAM404)上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
図6は、GUI部105の機能を示す一例の機能ブロック図である。GUI部105は、表示制御部1050と、時間軸表示制御部1051と、音声制御表示生成部1052と、文字入力部1053と、機能選択部1054と、表示領域制御部1055と、コンテンツ制御部1056とを含む。
時間軸表示制御部1051は、GUI部105に対する入力操作に応じた全体制御部100の命令に従い、時間軸のスケール、すなわち、表示部406上での単位長さに対応する時間の長さを変更し、それに伴い、表示部406における時間軸方向の表示を変更する。
音声再生制御表示生成部1052は、音声再生制御部104による音声データの再生制御を命令するための表示を生成する。文字入力部1053は、文字入力を行うための表示を生成する。機能選択部1054は、多機能携帯端末10上で動作する情報処理システムの各機能を選択し選択された機能の起動を命令するための表示と、各機能が選択状態であるか否かを示す表示を生成する。
表示領域制御部1055は、表示部406の表示領域を制御する。表示領域制御部1055は、画像データやテキストデータ、タグデータといった第1コンテンツを表示する第1コンテンツ表示領域と、外部の機器から取得した第2コンテンツを表示する第2コンテンツ表示領域とを、表示部406に設ける。このとき、表示領域制御部1055は、第1コンテンツ表示領域と第2コンテンツ表示領域とを、時間軸の表示を互いに共有し、領域が互いに重複しないように設ける。また、表示領域制御部1055は、GUI部105に対する入力操作に応じた全体制御部100の命令に従い、第1コンテンツ表示領域の幅と、第2コンテンツ表示領域の幅との比率を変更する。
コンテンツ制御部1056は、第1コンテンツ制御部1057と、第2コンテンツ制御部1058とを含む。第1コンテンツ制御部1057は、第1コンテンツ表示領域に対する第1コンテンツの表示を制御する。同様に、第2コンテンツ制御部1058は、第2コンテンツ表示領域に対する第2コンテンツの表示を制御する。
表示制御部1050は、GUI部105に含まれる上述した各部において生成、制御される各表示を統合的に制御する。また、表示制御部1050は、当該各部において生成、制御される各表示以外の表示の制御も行う。
(ペーパーレス会議システム端末)
次に、第1の実施形態に適用可能なペーパーレス会議システム端末21Aおよび21Bについて説明する。なお、ペーパーレス会議システム端末21Aおよび21Bは、同様の構成で実現可能であるので、ここでは、ペーパーレス会議システム端末21Aを例にとって説明する。
図7は、ペーパーレス会議システム端末21Aの機能を示す一例の機能ブロック図である。ペーパーレス会議システム端末21Aは、全体制御部210と、GUI部211と、通信部212と、ストレージ213とを含む。全体制御部210は、例えば、CPUの、プログラムに従った動作によりペーパーレス会議システム端末21Aの全体の動作を制御する。
GUI部211は、タッチパネルの表示部に表示される表示画面を生成すると共に、タッチパネルの入力部に対して入力操作がなされた表示画面上の位置と、当該入力操作の方法を検出する。通信部212は、例えば他のペーパーレス会議システム端末21Bとの通信を制御する。また、通信部212は、例えばBluetooth(登録商標)による通信I/Fを含み、多機能携帯端末10との間で通信を行うことが可能とされている。ストレージ213は、データを不揮発に記憶することが可能な記憶媒体であって、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリである。
このような構成において、ペーパーレス会議システム端末21Aは、ストレージ213に対して、ページ単位で構成され、1以上のページを含む画像データ(資料画像データと呼ぶ)を予め格納する。この資料画像データの第1ページ目が、ペーパーレス会議システム端末21AのGUI部211における表示部に表示される。
例えば、他のペーパーレス会議システム端末21Bとペーパーレス会議システム端末21Aとの間で、会議の名前や識別情報(ペーパーレス会議ID)など所定の情報のやり取りが行われて、ペーパーレス会議システム20による会議が成立する。このとき、ペーパーレス会議システム端末21Aからペーパーレス会議システム端末21Bに対して資料画像データが送信される。ペーパーレス会議システム端末21Bは、受信した資料画像データを自身が有するストレージ213に格納する。それと共に、ペーパーレス会議システム端末21Bにおいて、当該資料画像データの第1ページ目が、GUI部211の表示部に表示される。これにより、ペーパーレス会議システム端末21Aおよび21Bに、資料画像データの同一のページが表示されていることになる。
ペーパーレス会議システム端末21Aにおいて、ユーザがペーパーレス会議システム端末21AのGUI部211に対して、例えばスワイプなどの操作を行うことで、資料画像データにおいて表示されるページが切り替わリ、第2ページ目の表示となる。ページの切り替わりを示すページ操作情報がペーパーレス会議システム端末21Aからペーパーレス会議システム端末21Bに送信される。このページ操作情報を受信したペーパーレス会議システム端末21Bは、ページ操作情報に従い資料画像データの表示ページを切り替え、第2ページ目の表示とする。
このように、ペーパーレス会議システム20では、マスタとなるペーパーレス会議システム端末21Aからスレーブとなるペーパーレス会議システム端末21Bに対して資料画像データを送信し、さらに、ページ操作情報を送信する。これにより、ペーパーレス会議システム端末21Aとペーパーレス会議システム端末21Bとの間で、表示される画像を共有することができる。
(第1の実施形態による記録動作)
次に、第1の実施形態に係る多機能携帯端末10における記録動作について説明する。各種データの記録動作は、第1の実施形態に係る情報処理プログラムに従い、GUI部105により表示部406に表示された画面に応じた入力部409に対する入力操作に応じた全体制御部100の制御に従い、イベント駆動型で実行される。
図8は、第1の実施形態に係る情報処理プログラムに従った、多機能携帯端末10における記録動作による画面の遷移の例を概略的に示す。記録動作時において表示部406に表示される画面は、概略的には、初期画面、機能実行画面、状態表示画面およびデータ操作画面の4種類に分けることができる。初期画面は、多機能携帯端末10に実行させる機能を指定する画面の、初期の状態の画面である。機能実行画面は、指定された機能が実行される際の画面であり、例えば機能実行画面の表示に伴い機能に応じたデータが取得される。取得されたデータは、多機能携帯端末10に一時的に保持される。状態表示画面は、機能実行画面で機能が実行された状態を示す画面である。状態表示画面は、機能を指定する画面としての機能も兼ね備える。データ操作画面は、機能実行画面で実行された機能により一時的に保持されたデータや、記録されたログ情報に対する操作を指定する。
図8において、画面500Aおよび500Bが初期画面、画面510〜516が機能実行画面、画面520〜526が状態表示画面、画面530〜560がデータ操作画面を示す。なお、画面517、518および527は、ペーパーレス会議システム20との連携を行う際に表示される画面である。全体制御部100は、第1の実施形態に係る情報処理プログラムに従いGUI部105を制御して、表示部406に対して各画面を表示させる。また、全体制御部100は、表示部406に表示される各画面に応じた入力部409に対する操作をGUI部105が検出した検出結果に基づき、多機能携帯端末10の各機能を制御する。
(初期画面)
図9は、第1の実施形態に係る初期画面の例を示す。図9(a)は、第1初期画面である画面500Aの例、図9(b)は、第2初期画面である画面500Bの例をそれぞれ示す。画面500Aの第1初期画面は、多機能携帯端末10の内部で生成されるデータの記録機能に関する画面である。また、画面500Bの第2初期画面は、外部の機器から取得したデータの記録機能に関する画面である。これら第1初期画面および第2初期画面は、多機能携帯端末10においてログ情報の記録機能や閲覧機能が実行されていない状態の画面である。
図9(a)を用いて、第1初期画面について説明する。図9(a)において、画面500Aは、上端部から下端部に向けて、第1〜第4表示領域の4の表示領域が配される。第1表示領域は、データ操作に関する指定を行うボタン5001〜5003が配される。ボタン5001は、機能実行画面で実行された各機能により一時的に保持された各データを一纏めのログ情報として登録するためのチェックインボタンである。ボタン5002は、当該各データを削除するための削除ボタンである。ボタン5003は、当該各データを、第1の実施形態に係る情報処理プログラムが搭載された他の機器との間で共有するための共有ボタンである。
第2表示領域は、データの記録状態を示す各表示が配される。第2表示領域における表示領域5010は、録音中の音声データのレベルを示すレベルメータ5011が配される。表示領域5012は、第1および第2コンテンツに関する表示領域5013および5020が配される。表示領域5013は、メモデータに関する情報を表示し、表示領域5020は、画像データによる画像を表示する。
第2表示領域における表示領域5014は、各データの保持状態を示す表示5015〜5019が配される。表示5015は、音声データが録音中であるか否かを示す。表示5016は、メモデータが保持されているか否かを示す。表示5017は、メモデータ、画像データおよび位置情報の取得状態を示す。表示5018は、イベント(スケジュール)情報が保持されているか否かを示す。表示5019は、GPS機能がオンとされているか否かを示す。
第3表示領域は、第1初期画面と第2初期画面とを切り替えるボタン5021および5022と、GPS機能を起動させるためのボタン5023と、各データの記録(保持)を制御するボタン5024〜5027とが配される。ボタン5021および5022は、画面500Aおよび500Bに同様に配され、第1初期画面である画面500Aが表示されている場合にボタン5022を操作することで、画面表示が第2初期画面である画面500Bに切り替わる。また、画面500Bが表示されている場合にボタン5021を操作することで、画面表示が画面500Aに切り替わる。
ボタン5023は、GPS機能の起動および終了を指示するためのGPSログボタンである。ボタン5024は、録音の開始および終了を指示するための録音ボタンである。ボタン5025は、メモデータを入力するためのメモボタンである。ボタン5026は、撮像部411により被写体を撮像して画像データを取得する撮像ボタンである。ボタン5027は、イベント(スケジュール)情報を登録するためのイベント登録ボタンである。
第4表示領域は、動作モードを指定するためのボタン5028〜5030が配される。ボタン5028は、ログ情報を新規に作成するための新規作成ボタンである。例えば、このボタン5028を操作することで、テーブル保持部108において図4のミーティングリストテーブルが作成され、所定に生成されたミーティングIDと、ボタン5028を操作した時刻を示す開始時刻がミーティングリストテーブルに格納される。これにより、ひと纏まりのログ情報データの作成が開始される。
ボタン5029は、登録されたログ情報を閲覧するための履歴ボタンである。ボタン5030は、例えば当該情報処理プログラムに関する種々の情報を表示させるためのボタンである。ボタン5030の操作により、例えば、当該情報処理プログラムのバージョン情報、記録されたログ情報に関する情報、当該情報処理プログラムが搭載されている多機能携帯端末10自体の情報といった情報が表示される。
図9(b)を用いて、第2初期画面について説明する。図9(b)に例示される、第2初期画面としての画面500Bは、上述の画面500Aと同様に、上端部から下端部に向けて、第1〜第4表示領域の4の表示領域が配されている。これらのうち、第1、第2および第4表示領域は、画面500Aの対応する表示領域と共通なので、ここでの説明を省略する。
画面500Bにおいて、第3表示領域は、ボタン5021〜5023が画面500Aと共通に配される。一方、画面500Bにおいて、上述の画面500Aのボタン5024〜5027の代わりに、ペーパーレス会議システム20との連携を指示する会議システム連携ボタンであるボタン5040が配される。
(データ取得機能動作)
次に、第1初期画面である画面500Aと、第2初期画面である画面500Bとにおいて、第3表示領域に配される、ボタン5021および5022を除く各ボタンが操作された場合の、多機能携帯端末10の動作について図3を参照しながら説明する。例えば、GUI部105は、表示部406の表示に応じて入力部409になされた操作を検知すると、検知結果を全体制御部100に渡す。全体制御部100は、GUI部105から渡された検知結果に応じて多機能携帯端末10の各部の機能を実行させる。
先ず、第1初期画面である画面500Aに係る機能について説明する。録音ボタンであるボタン5024を操作した場合の動作について説明する。ボタン5024に対するタップ操作に応じて、音声取得部101により録音部412が制御され、音声の取得が開始される。ボタン5024のタップ操作に応じて、表示部406の表示が図10(a)の録音待機中の画面510から図10(b)の録音中を示す画面520に変更される。
画面520において、ボタン5024の表示が変更されてボタン5024’とされ、表示5015が反転表示に変更されて、録音中であることが示される。また、レベルメータ5011に対して、取得される音声の信号レベルが表示される。また、録音に用いられるデバイスの種類が表示領域5201に表示される。この例では、多機能携帯端末10の内蔵マイクを用いて録音が実行されていることが示されている。録音で取得された音声データは、データ保持部109に渡され、ストレージ407に記憶される。また、テーブル保持部108において図5(e)に示したサウンドテーブルが作成され、レコードの各値が記憶される。録音中にボタン5024’のタップ操作に応じて、録音を中止することができる。
メモボタンであるボタン5025を操作した場合の動作について説明する。ボタン5025は、タップと長押しとで異なる処理が実行される。ボタン5025に対するタップ操作に応じて、タップされた時刻を示すタグデータがメモデータとして生成される。タグデータは、少なくとも時刻情報を保持していればよく、例えば内容を含まない空のテキストデータを利用することができる。この場合、時刻情報は、当該テキストデータのファイルのタイムスタンプを利用できる。
ボタン5025に対するタップ操作に応じて、第1コンテンツ取得部102によりタップを検知した日付および時刻が取得される。テーブル保持部108において図5(f)に示したメモテーブルが作成され、レコードの各値が記憶される。
さらに、例えば、表示部406の表示が図11(a)に画面511として示すように、メモデータの保持を示すため表示5016が例えば強調表示され、取得された、ボタン5025に対するタップを検知した日付および時刻と、現在保持されているメモデータの個数とが表示領域5013に表示される。そして、取得した日付および時刻を含むタグデータが、第1コンテンツ取得部102によりデータ保持部109に渡され、メモデータとしてストレージ407に記憶される。メモデータがストレージ407に記憶されると、図11(b)に画面521として示すように、メモデータの取得が完了された旨を示すように、表示5017が強調表示される。表示部406の表示は、例えば画面521が所定時間の間表示された後、画面511に戻される。
なお、図11(a)および図11(b)は、上述した図10(b)の録音中の画面520において、ボタン5025がタップされた場合について示している。このように、多機能携帯端末10は、録音動作を実行中に他の操作を受け付けることができるようになっている。また、後述する図12〜図15は、図11(b)の状態に対して、順次、機能が追加された場合の画面の例を示している。勿論、図11〜図15において説明される各機能は、それぞれ単独で実行させることもできる。
ボタン5025に対する長押しに応じて、メモを作成する処理が実行される。第1コンテンツ取得部102は、GUI部105によりボタン5025の長押しが検知されると、図12(a)に画面512として例示されるように、多機能携帯端末10に標準で搭載されているテキストデータ作成アプリケーションを呼び出す。
画面512において、表示領域5122に文字入力のための各種キーが配置され、これらキーの操作に応じた文字がテキスト表示領域5123に表示される。ボタン5120に対するタップ操作に応じて、入力されたテキストデータによるメモデータがデータ保持部109に渡されストレージ407に記憶される。また、テーブル保持部108において図5(f)に示したメモテーブルが作成され、レコードの各値が記憶される。メモデータのファイル名は、テキストデータの1行目を用いてもよいし、予め定められた規則に従い設定してもよい。
ボタン5120に対するタップ操作に応じて、テキストデータ作成アプリケーションが終了され、表示部406の表示が図12(b)の画面522に変更される。画面522において、上述した図11(b)と同様に、表示領域5013に対してメモデータを保持した日付および時刻と、現在保持されているメモデータの個数とが表示される。また、メモデータが保持されている旨を示すため、表示5016が例えば強調表示される。
なお、メモデータとしてのテキストデータの入力は、多機能携帯端末10に標準で搭載されているテキストデータ作成アプリケーションを用いるのに限られず、第1の実施形態による情報処理プログラム独自のテキストデータ作成アプリケーションを用いてもよい。また、メモデータは、キー入力によるテキストデータの入力に限られず、タッチパネル11を接触して文字を描く手書き入力を利用して作成してもよい。
撮像ボタンであるボタン5026を操作した場合の動作について説明する。GUI部105がボタン5026に対するタップを検知すると、全体制御部100は、多機能携帯端末10に標準で搭載されている撮像アプリケーションを呼び出す(図8の画面513に対応)。所定の操作に従い撮像アプリケーションにより撮像が行われ、画像データが生成される。第1コンテンツ取得部102は、撮像で得られた画像データを取得して、例えばデータ保持部109に渡す。データ保持部109は、渡された画像データをストレージ407に記憶する。また、第1コンテンツ取得部102は、テーブル保持部108に対して図5(d)に示したキャプチャテーブルを作成し、レコードの各値をテーブルに格納する。
撮像が完了され撮像アプリケーションが終了されると、第1コンテンツ取得部102は、GUI部105に、図13に例示される画面523を表示させる。画面523において、表示領域5230に対して撮像により画像データが取得された日付および時刻が表示され、表示領域5020に対して撮像で得られた画像データによる画像5231が表示される。画像5231は、実際の画像データによる画像サイズを画面523の表示に適したサイズに変換して予め作成されたサムネイル画像が用いられる。
なお、多機能携帯端末10が動画の録画機能を備えている場合、ボタン5026の操作により動画データを取得してもよい。この場合、画像5231として、録画された動画データにおける予め定められたタイミングのフレームを用いることができる。
イベント登録ボタンであるボタン5027を操作した場合の動作について説明する。ボタン5027に対するタップ操作に応じて、全体制御部100は、多機能携帯端末10に標準で搭載されているスケジュール管理アプリケーション(例えばカレンダアプリケーション)を呼び出す。図14(a)は、このスケジュール管理アプリケーションの一例の画面514を示す。画面514において、入力部5142は、スケジュールとして管理されるイベントのタイトルが入力され、入力部5143は、イベントに関する場所の情報が入力される。入力部5144は、イベントの開始および終了の日時および時刻が入力される。また、表示領域5122に隠れた部分には、イベントの詳細などの情報を入力する入力部が配される。この部分は、画面514を縦方向にスワイプ操作またはフリック操作することで表示させることができる。
この、隠れた部分をスワイプ操作やフリック操作で表示させる機能は、他の画面についても同様に適用される。
イベント登録部106は、画面514のボタン5141に対するタップ操作に応じて、画面514の各入力部に入力された情報をイベント情報としてデータ保持部109に渡す。データ保持部109は、渡されたイベント情報をストレージ407に記憶する。また、イベント登録部106は、テーブル保持部108に対して図5(a)に示したイベントテーブルを作成し、レコードの各値を格納する。
イベント情報は、例えば、多機能携帯端末10に標準で搭載されているカレンダアプリケーションの、入力部5144に入力された日付に対応する情報として保持される。ボタン5141に対するタップ操作に応じて、スケジュール管理アプリケーションが終了され、表示部406の表示が図14(b)の画面524に変更される。画面524において、イベント情報が例えばデータ保持部109に渡されストレージ407に記憶された旨を示すように、表示5017が例えば強調表示され、さらに、イベント情報が登録されている旨を示すように、表示5018が例えば強調表示される。
GPSログボタンであるボタン5023を操作した場合の動作について説明する。ボタン5027に対するタップ操作に応じて、GPS取得部107は、多機能携帯端末10に標準で搭載されているGPS機能を起動させ、GPS受信部415によるGPS信号の受信および解析を開始する。図15は、ボタン5023対するタップ操作に応じてGPS機能が起動した場合に表示部406に表示される画面515の例を示す。表示5019が反転表示とされ、GPS機能がオンとされていることが示される。
なお、GPS受信部415に解析された位置情報は、データ保持部109に渡され、ストレージ407に記憶される。GPS取得部107は、テーブル保持部108に対して図5(b)に示したGPSトレーステーブルを作成し、レコードの各値を格納する。
なお、GPS機能の実行中にボタン5023に対してタップ操作を行うことで、GPS機能の実行を停止させることができる。また、GPS機能の実行中に、例えば10分間隔など、所定の時間間隔毎に位置情報を取得するようにすると、位置情報の記憶容量を節約でき、好ましい。
(ペーパーレス会議システムとの連携動作)
次に、第2初期画面である画面500Bに係る機能について説明する。画面500Bにおいて、会議システム連携ボタンであるボタン5040に対するタップ操作に応じて、第2コンテンツ取得部103は、自身の多機能携帯端末10が現在通信可能なペーパーレス会議システム端末21A、21Bにおいて開催されている会議の情報(会議のタイトル、会議の識別情報など)を取得する。
また、ボタン5040に対するタップ操作に応じて、GUI部105は、表示部406の表示を、図16(a)に例示される画面516に変更する。画面516において、表示領域5160に対して連携したい会議システムを選択する選択部5161と、会議システムとの連携をキャンセルするキャンセルボタン5162とが設けられる。選択部5161を操作することで、表示部406の表示が図16(b)に例示されるような画面517に変更され、第2コンテンツ取得部103で取得された会議を示す情報、例えば会議のタイトルが一覧表示される。図16(b)の例では、多機能携帯端末10が通信可能なペーパーレス会議システム端末21A、21Bにおいて、会議「Room_04_03_14_20」と会議「Room_04_04_12_20」とが開催されていることが示されている。
なお、ここでは、ペーパーレス会議システム端末21Aをマスタとして会議「Room_04_03_14_20」が開催され、ペーパーレス会議システム端末21Bをマスタとして会議「Room_04_04_12_20」が開催されているものとする。このとき、ペーパーレス会議システム端末21Aおよび21Bは、それぞれ異なる端末をスレーブとして、各会議を開催しているものとする。また、画面517において、ペーパーレス会議システム端末21Aおよび21Bの端末名(Tk1032.LocalおよびTk1033.Local)が、各会議タイトルと共に表示されている。
ユーザは、画面517を操作して、一覧表示された会議から所望の会議を選択する。ここでは、ペーパーレス会議システム端末21Aをマスタとする会議「Room_04_03_14_20」を選択したものとする。選択した会議がパスコードを要求する場合、第2コンテンツ取得部103は、GUI部105にその旨を通知する。GUI部105は、この通知に応じて、図17に例示されるパスコード入力を行うための画面518を表示部406に表示させる。画面518において、表示領域5183およびキー入力部5182がそれぞれ表示される。表示領域5183は、パスコード入力部5180と、参加ボタン5181とが配される。ユーザは、キー入力部5182を操作して、パスコード入力部5180に対して選択した会議に参加するためのパスコードを入力する。
第2コンテンツ取得部103は、参加ボタン5181に対するタップ操作に応じて、パスコード入力部5180に入力されたパスコードを会議「Room_04_03_14_20」のマスタであるペーパーレス会議システム端末21Aに送信する。送信されたパスコードがペーパーレス会議システム端末21Aに認証されると、認証成功の通知がペーパーレス会議システム端末21Aから多機能携帯端末10に対して送信される。第2コンテンツ取得部103は、認証成功の通知を受け取ると、会議「Room_04_03_14_20」との連携を確立して、ペーパーレス会議システム21Aに対して、会議「Room_04_03_14_20」により閲覧される画像データを要求する。
また、第2コンテンツ取得部103は、テーブル保持部108に対して図5(c)に示したペーパーレス会議システムテーブルを作成し、レコードの各値を格納する。
図18は、第1の実施形態に係る、ペーパーレス会議システム20との会議連携を行う会議連携処理の例を示すフローチャートである。第2初期画面である画面500Bでボタン5040が操作されると、第2コンテンツ取得部103は、ステップS100で、接続可能な会議を検索する。表示部406の表示は、画面500Bから図16(a)の画面516に変更される。GUI部105は、ユーザの選択部5161に対する操作に従い表示部406の表示を図16(b)の画面517に変更し、ステップS100で検索された接続可能な会議の一覧を表示する(ステップS101)。
第2コンテンツ取得部103は、画面517に対するユーザ操作により接続したい会議が選択されると(ステップS102)、次のステップS103で、選択された会議に接続する。すなわち、第2コンテンツ取得部103は、選択された会議のマスタである例えばペーパーレス会議システム端末21Aとの間で通信を確立する。このとき、ペーパーレス会議システム端末21Aは、接続された多機能携帯端末10との間でペーパーレス会議システム20の連携を行う際にパスコードが必要な場合、当該多機能携帯端末10に対してパスコードを要求する。
第2コンテンツ取得部103は、ステップS104で、接続先のペーパーレス会議システム20がパスコードを要求しているか否かを判定する。若し、パスコードを要求していないと判定した場合、第2コンテンツ取得部103は、処理を後述するステップS108に移行させる。一方、第2コンテンツ取得部103は、ペーパーレス会議システム端末21Aからパスコード要求を受け取った場合、処理をステップS105に移行させ、GUI部105に対して、表示部406にパスコード入力を行うための画面518を表示させるよう指示する。
画面518において参加ボタン5181が操作されると、第2コンテンツ取得部103は、パスコード入力部5180に入力されたパスコードをペーパーレス会議システム端末21Aに送信する。ペーパーレス会議システム端末21Aは、多機能携帯端末10から送信されたパスコードに対して認証処理を行い、認証結果を多機能携帯端末10に送信する。第2コンテンツ取得部103は、ステップS106で、送信された認証結果が認証成功を示しているか否かを判定する。
第2コンテンツ取得部103は、ステップS106で、ペーパーレス会議システム端末21Aから送信された認証結果が認証失敗を示していると判定した場合、図18のフローチャートによる一連の処理を終了させる。すなわち、この場合には、多機能携帯端末10からペーパーレス会議システム20に参加できないことになる。
一方、第2コンテンツ取得部103は、ステップS106で、ペーパーレス会議システム端末21Aから送信された認証結果が認証成功を示していると判定した場合、処理をステップS107に移行させる。第2コンテンツ取得部103は、ステップS107で、ペーパーレス会議システム20との連携で取得されるデータの格納先(例えばストレージ407の所定のフォルダ)を、上述のステップS105で入力されたパスコードを用いて保護する。例えば、当該フォルダそのもの、および、当該フォルダに格納される各ファイルを、それぞれパスコードをキーとして暗号化する。
処理はステップS108に移行され、第2コンテンツ取得部103は、ペーパーレス会議システム端末21Aから、ペーパーレス会議システム端末21Aに現在表示されているページの画像データを取得する。次のステップS109で、第2コンテンツ取得部103は、ステップS108で取得した画像データを、当該画像データを取得した時刻を示す時刻情報と関連付けてデータ保持部109に渡し、ストレージ407に記憶する。
第2コンテンツ取得部103は、ステップS109で、さらに、取得した画像データを表示部406に表示させる。図19は、ペーパーレス会議システム端末21Aに現在表示されている画像の画像データを表示部406に表示させた例を示す。図19に例示される画面527は、ペーパーレス会議システム端末21Aから取得した画像データを縮小したサムネイル画像である画像5271が表示領域5020に表示される。また、ペーパーレス会議システム20から画像データを取得した旨を示すため、表示5017が例えば強調表示される。また、画面527において、連携した会議のタイトルが表示領域5270に表示される。
次のステップS110で、第2コンテンツ取得部103は、ペーパーレス会議システム端末21Aから送信される、ページに対してなされたアクションを示す情報を受信したか否かを判定する。例えば、ペーパーレス会議システム端末21Aに対して、例えばスワイプなどページを捲る操作がなされると、ペーパーレス会議システム端末21Aは、ページを捲る操作を示す情報を、ペーパーレス会議システム20の他の端末に送信すると共に、当該情報を連携している多機能携帯端末10にも送信する。
第2コンテンツ取得部103は、ペーパーレス会議システム端末21Aから、ページに対するアクションを示す情報を受信すると、処理をステップS109に戻し、アクションの結果ペーパーレス会議システム端末21Aに現在表示されるページの画像データと、当該アクションを受信した時刻とを関連付けてデータ保持部109に渡し、ストレージ407に記憶する。そして、第2コンテンツ取得部103は、ステップS110で次のアクションの有無を判定する。
第2コンテンツ取得部103は、若し、ステップS110でアクションを示す情報を受信していないと判定した場合、処理をステップS111に移行させる。ステップS111で、第2コンテンツ取得部103は、ペーパーレス会議システム20との連携を終了させるか否かを判定する。連携を終了させないと判定した場合、第2コンテンツ取得部103は、処理をステップS110に戻し、次のアクションを待機する。一方、連携を終了させると判定した場合、第2コンテンツ取得部103は、図18のフローチャートによる一連の処理を終了させる。
例えば、ペーパーレス会議システム20との連携中に、画面527において会議システム連携ボタンであるボタン5040を操作することで、ペーパーレス会議システム20との連携が終了される。また、動作を後述するチェックインボタンであるボタン5001を操作してチェックインを実行することでも、ペーパーレス会議システム20との連携を終了させることができる。
ここで、ペーパーレス会議システム20との連携は、多機能携帯端末10の他の機能と同時に実行することができる。図20は、ペーパーレス会議システム20との連携を他の機能と同時に行った場合の、表示部406の表示の例を示す。図20において、画面526は、上述した録音処理を実行しつつ、メモデータおよび画像データが登録され、さらに、ペーパーレス会議システム20との連携が行われた場合の例である。
画面526において、表示5015が反転表示とされて録音中であることが示され、表示5016および5017が強調表示され、メモデータおよび画像データが取得されていることが示される。表示領域5020Bに、取得された画像データによる画像5231が表示されている。また、表示領域5270に、連携中の会議のタイトルが表示され、表示領域5020Aに、連携中の会議のペーパーレス会議システム端末21Aにおいて現在表示されている画像を縮小した画像5071が表示される。
(データ操作)
次に、データ操作について説明する。データ操作は、上述した各画面の第1表示領域に配される、チェックインボタンであるボタン5001、削除ボタンであるボタン5002、あるいは、共有ボタンであるボタン5003、ならびに、第4表示領域に配される、新規作成ボタンであるボタン5028および履歴ボタンであるボタン5029のうち、何れか1を操作することで実行される。
チェックインボタンであるボタン5001が操作された場合の動作について説明する。ボタン5001に対するタップ操作に応じて、全体制御部100は、新規作成ボタンであるボタン5028が操作されてから保持された各データを一纏めにして、ログ情報として保存する。例えば、全体制御部100は、ボタン5001の操作に応じて、当該ログ情報を、所定のシステムに登録する。このログ情報を所定のシステムに登録する動作を、チェックインと呼ぶ。
第1の実施形態では、チェックインにより、ログ情報を、日付情報と関連付けて、多機能携帯端末10に標準で搭載されているカレンダアプリケーション(ローカルカレンダ)に登録する。図21は、チェックイン時の表示部406の表示の例を示す。GUI部105は、ボタン5001に対するタップ操作に応じて、表示部406に対して図21(a)に例示される画面530を表示させる。図21(a)の例では、表示領域5301に対して、チェックイン先を指定するボタン5302と、チェックイン操作をキャンセルするキャンセルボタン5303とが配される。チェックイン先は、例えばローカルカレンダを指定することができる。
画面530においてボタン5302が操作され、ローカルカレンダが指定されると、GUI部105は、表示部406の表示を画面530から図21(b)の画面531に変更する。画面531において、表示領域5310にボタン5311、5312および5313が配される。ボタン5311は、ローカルカレンダに対してイベントを新規に作成し、作成されたイベントにログ情報を登録させるためのボタンである。ボタン5312は、ローカルカレンダに対して既に登録されているイベントに対してログ情報を追記するためのボタンである。ボタン5313は、ログ情報の登録をキャンセルさせるためのボタンである。
ボタン5311または5312に対するタップ操作に応じてログ情報の登録が行われる。一例として、全体制御部100は、ボタン5311または5312に対するタップ操作に応じてローカルカレンダにアクセスする。また、全体制御部100は、テーブル保持部108から、新規作成ボタンであるボタン5028が最後に操作された際に作成されたミーティングリストテーブル(図4参照)を参照し、ボタン5028が操作された時刻を終了時刻として当該ミーティングリストテーブルに格納する。そして、全体制御部100は、当該ミーティングリストテーブルの識別情報(例えはミーティングID)を1のイベントに関連付けて、ログ情報の登録を行う。このとき、全体制御部100は、当該ミーティングリストテーブルにおけるタイトル、開始時刻および終了時刻を、それぞれイベントのタイトル、開始時刻および終了時刻として用いて、ログ情報をローカルカレンダに登録することができる。
履歴ボタンであるボタン5029が操作された場合の動作について説明する。全体制御部100は、ボタン5029に対するタップ操作に応じて、ローカルカレンダにアクセスして登録済みのイベントを取得する。GUI部105は、取得された各イベントを、表示部406に一覧表示させる。なお、全体制御部100は、取得した各イベントを、日付やタイトルなど所定の条件に従い絞り込んでもよい。
図22は、表示部406に表示される、イベント情報が一覧表示された画面540の例を示す。図22の例では、画面540に対して、表示領域5400に対してイベント情報の一覧が表示されている。この例では、表示領域5400において、各イベント情報として、各イベントのタイトル、開始時刻および終了時刻が表示されている。
ユーザは、この表示領域5400の、所望のイベント情報に対応する位置に対してタップ操作を行う。これにより、タップ操作された位置に対応するイベント情報に関連付けられたログ情報を指定することができる。全体制御部100は、このタップ操作に応じて、チェックイン先であるローカルカレンダから選択されたイベント情報を読み込み、テーブル保持部108から、読み込んだイベント情報に関連付けられるログ情報に対応するミーティングリストテーブルを取得する。全体制御部100は、さらに、取得した当該ミーティングリストテーブルにミーティングIDで関連付けられる各テーブルを、テーブル保持部108から取得する。全体制御部100は、取得した各テーブルの情報に基づき、表示部406に対して後述する履歴再生画面を表示させる表示制御情報を生成し、GUI部105に渡す。
なお、画面540において、ボタン5401は、地図情報を表示させるためのボタンである。一例として、全体制御部100は、ボタン5401に対するタップ操作に応じて、表示領域5400に表示される各履歴情報に対してミーティングリストテーブルを介して関連付けられる各GPSトレーステーブルのそれぞれから、最新の緯度および経度情報を取得する。全体制御部100は、取得した各緯度および経度情報と、当該各緯度および軽度情報に関連付けられるミーティングIDとをパラメータとして、多機能携帯端末10に搭載される地図表示アプリケーションを呼び出して地図を表示させる。ユーザは、この地図を参照して、所望の履歴情報を選択することができる。
表示領域5400に表示される各履歴情報に対する選択により取得したミーティングリストテーブルに、パスコードが「有り」を示すペーパーレス会議システムテーブルが関連付けられている場合、当該ペーパーレス会議システムテーブルに示されるペーパーレス会議システム20の会議から取得されたデータの格納先が当該パスコードにより暗号化されている。全体制御部100によるGUI部105の制御に従い、表示部406に対して図23に例示されるパスコードを入力するための画面541が表示される。
図23に示す画面541において、表示領域5410およびキー入力部5482がそれぞれ表示される。表示領域5410は、パスコード入力部5411と、OKボタン5412と、キャンセルボタン5413とが配される。ユーザは、キー入力部5482を操作して、パスコード入力部5411に対して選択した履歴情報に関連付けられたペーパーレス会議システム20の会議に対応するパスコードを入力する。例えば、全体制御部100は、入力されたパスコードを用いて、当該会議から取得されたデータの格納先になされた暗号化の暗号の復号を試みる。若し、復号が成功した場合には、全体制御部100は、後述する履歴再生画面を表示させる表示制御情報を生成し、GUI部105に渡す。一方、復号が失敗した場合には、全体制御部100は、再びパスコード入力部5411を表示させ、正しいパスコードの入力を促す。
なお、キャンセルボタン5413を操作することで、この画面541によるパスコードの入力処理がキャンセルされる。そして、全体制御部100は、例えば表示部406の表示を上述した図22の画面540に変更し、履歴情報の選択を促す。
共有ボタンであるボタン5003が操作された場合の動作について説明する。第1の実施形態に係る多機能携帯端末10(第1の多機能携帯端末10とする)は、例えばデータI/F408による通信を用いて、他の多機能携帯端末10(第2の多機能携帯端末10とする)との間でデータ通信を行うことができる。そして、第1の多機能携帯端末10および第2の多機能携帯端末10は、このデータ通信により、互いにログ情報を共有することができる。
一例として、データI/F408がBluetooth(登録商標)による無線通信を行うものとして、複数の多機能携帯端末10間でのログ情報の共有について説明する。第1の多機能携帯端末10において、全体制御部100は、ボタン5003に対するタップ操作に応じて、データI/F408による通信により、通信可能な第2の多機能携帯端末10を探索する。第1の多機能携帯端末10は、通信可能な第2の多機能携帯端末10が探索されると、探索された第2の多機能携帯端末10との間でデータI/F408を用いた通信を確立する。
第1の多機能携帯端末10において、全体制御部100は、第2の多機能携帯端末10との間の通信を通じて、例えば、第2の多機能携帯端末10に対して第1の実施形態に係る情報処理プログラムを搭載しているか否かを問い合わせる。第1の多機能携帯端末10は、第2の多機能携帯端末10が当該情報処理プログラムを搭載していない旨の応答を得た場合、例えば、第2の多機能携帯端末10との間のデータI/F408を用いた通信を終了させる。
一方、第1の多機能携帯端末10は、第2の多機能携帯端末10が当該情報処理プログラムを搭載している旨の応答を得た場合、第2の多機能携帯端末10から、当該第2の多機能携帯端末10を識別する識別情報を取得する。すなわち、第1の多機能携帯端末10は、ここで取得した識別情報に識別される第2の多機能携帯端末10との間でログ情報の共有が可能となる。第1の多機能携帯端末10において、全体制御部100は、GUI部105を制御して、取得した識別情報のリストを表示部406に表示させる。
図24(a)は、このログ情報の共有が可能な第2の多機能携帯端末10のリストを表示するための画面550の例を示す。画面550において、表示領域5500に対して、ログ情報が共有可能な第2の多機能携帯端末10の識別情報が一覧表示される。この表示領域5500の表示に対して、ログ情報の共有を希望する第2の多機能携帯端末10の識別情報を選択して、配信を示すボタン5502に対するタップ操作に応じて、表示部406の表示が画面550から、図24(b)に例示される、共有したいデータを選択する画面551に変更される。
図24(b)の画面551において、表示領域5510は、第1の多機能携帯端末10が保持する共有可能なデータが一覧表示される。画面551において、表示領域5510に一覧表示されるデータから相手(第2の多機能携帯端末10)に対して共有させたいデータを選択して、公開を示すボタン5511をタップすることで、選択されたデータが第2の多機能携帯端末10に送信され、ログ情報の共有が行われる。
図25(a)に例示される画面552は、ログ情報の共有を行う際の第2の多機能携帯端末10の表示部406の表示例を示す。画面552において、表示領域5520は、ログ情報の共有相手(第1の多機能携帯端末10)の識別情報が表示される。また、表示領域5521は、ログ情報の送信が開始されているか否かが示される。第2の多機能携帯端末10においてデータの受信が開始されると、表示部406の表示が図25(b)の画面554の表示に変更され、表示領域5541に共有相手の識別情報が表示され、表示領域5542に対してデータの受信が現在進行中である旨が表示される。
なお、共有対象のログ情報に対応するミーティングリストテーブルに、パスコードが「有り」を示すペーパーレス会議システムテーブルが関連付けられている場合、画面552の表示の直後に、パスコードを入力するための画面553(図8参照)が表示される。この画面553の詳細は、上述した画面541と同様なので、ここでの説明を省略する。画面553は、画面552の表示の直後に限らず、上述した画面551において共有させたいデータを選択した時点で表示させてもよい。
第2の多機能携帯端末10は、第1の多機能携帯端末10から送信されたデータを、第2の多機能携帯端末10が保持しているデータとマージする。例えば、第2の多機能携帯端末10は、第1の多機能携帯端末10から送信されたデータをデータ保持部109によりストレージ407に格納すると共に、当該データの属性情報を、テーブル保持部108に保持される、当該データに対応するテーブルのレコードに格納する。
なお、画面551において、キャンセルを示すボタン5512に対するタップ操作に応じて、第2の多機能携帯端末10との間でのログ情報の共有が中止される。
上述では、第1の多機能携帯端末10から第2の多機能携帯端末20に対してデータを送信することで、第1の多機能携帯端末10と第2の多機能携帯端末10との間でログ情報の共有を行なっているが、これはこの例に限定されない。すなわち、第1の多機能形態端末10が第2の多機能携帯端末10から、共有するログ情報を送信されるようにもできる。
削除ボタンであるボタン5002が操作された場合の動作について説明する。ボタン5002に対するタップ操作に応じて、全体制御部100は、GUI部105を制御して、図26に例示されるログ情報の削除を行う画面560を表示部406に対して表示させる。
図26の画面560において、表示領域5600に対してログ情報の削除を行うか否かの確認を促すメッセージを表示させると共に、削除ボタン5601およびキャンセルボタン5602を配する。削除ボタン5601に対するタップ操作に応じて、全体制御部100は、現在記録中のログ情報を削除する。例えば、全体制御部100は、削除ボタン5601に対するタップ操作に応じて、テーブル保持部108により作成されストレージ407に保持される、図4および図5に示したミーティングリストテーブルを含む各テーブルを、ストレージ407から削除する。
このとき、全体制御部100は、データ保持部109によりストレージ407に記憶された各データを削除せずに残しておくことができる。これに限らず、全体制御部100は、データ保持部109によりストレージ407に記憶された各データを削除してもよい。
画面560において、キャンセルボタン5602は、ログ情報の削除をキャンセルする。
(ログ情報の閲覧)
次に、登録された履歴情報を閲覧する場合の動作について説明する。上述したように、表示部406において、履歴ボタンであるボタン5029に対するタップ操作に応じて、図22に示した画面540が表示される。全体制御部100は、画面540の表示領域5400に表示されるイベント情報の一覧から所望のイベント情報が選択されると、選択されたイベント情報に対応するログ情報に関連付けられたミーティングリストテーブルをテーブル保持部108から取得する。さらに、全体制御部100は、テーブル保持部108から、当該ミーティングリストテーブルに関連付けられた各テーブルを取得する。
全体制御部100は、テーブル保持部108から取得した、ミーティングリストテーブルを含む各テーブルに格納される情報に基づき、各テーブルに関連付けられてデータ保持部109に保持された第1コンテンツデータおよび第2コンテンツデータを取得する。そして、全体制御部100は、取得された、各テーブルに格納される情報と、第1コンテンツデータおよび第2コンテンツデータとに基づき、GUI部105を制御してログ情報閲覧画面を表示部406に表示させる。
以下、図27〜図32を用いて、ログ情報閲覧画面について説明する。なお、図27〜図32に例示される各画面は、全体制御部100と、全体制御部100により制御される、図6に示したGUI部105の各部により表示制御がなされる。
図27を用いて、ログ情報閲覧画面の基本的な構成例について説明する。図27(a)に例示するように、ログ情報閲覧画面600は、上端部の表示領域は、上述した例えば画面500Aの第1表示領域に対応する。ログ情報閲覧画面600においては、当該表示領域に対して、直前の画面である上述の画面540に戻るためのボタン6001と、地図表示アプリケーションを呼び出すためのボタン6002とが配される。また、当該表示領域は、ログ情報閲覧画面600に現在表示されているログ情報を示す表示6003が配される。
ログ情報閲覧画面600の下端部の表示領域は、上述した例えば画面500Aの第4表示領域に対応し、新規作成ボタンであるボタン5028と、履歴ボタンであるボタン5029と、情報ボタンであるボタン5030とが配される。
ログ情報閲覧画面600において、画面の大部分を占める中央の表示領域は、詳細ログ情報表示領域601であって、ログ情報に関連付けられる第1コンテンツおよび第2コンテンツが、時間軸に沿って配される。また、この詳細ログ情報表示領域601は、音声が録音された時間範囲を示す表示が時間軸に沿って配されると共に、音声の再生を制御する部品が、音声が録音された時刻に対応した時間軸上の位置に配される。
詳細ログ情報表示領域601について、より詳細に説明する。この例では、詳細ログ情報表示領域601は、画面の上から下に向けて時間が経過するように、時間軸が定義される。これはこの例に限定されず、時間軸は、画面の下から上に向けて時間が経過するように定義してもよいし、画面の左右方向に時間が経過するように定義してもよい。
詳細ログ情報表示領域601において、当該領域の縦方向の位置と、時間軸上の時刻とが対応付けられる。時間軸上の時刻の最小値は、図4に示すミーティングリストテーブルにおける開始時刻であり、最大値は、終了時刻である。ログ情報に関連付けられる各データは、各データに関連付けられる時刻情報に従い、時間軸上に並べられる。また、詳細ログ情報表示領域601において、当該領域の縦方向の表示長さと時間軸に示される時間長さとが対応付けられ、単位時間当たりの表示長さを変更することで、時間軸のスケールの拡大および縮小を行うことができる。
より具体的には、詳細ログ情報表示領域601の表示に対してピンチイン操作を行うことで時間軸のスケールが縮小され、単位長さ当たりに表示される時間がより長くされる。また、詳細ログ情報表示領域601の表示に対してピンチアウト操作を行うことで時間軸のスケールが拡大され、単位長さ当たりに表示される時間がより短くされる。この場合、表示における時刻の分解能が高くなり、より細かい時間単位で各データを識別可能となる。
詳細ログ情報表示領域601において、時間軸を示す時間バー6010が配される。時間バー6010は、仮想的な上端がミーティングリストテーブルにおける開始時刻に対応し、仮想的な下端が終了時刻に対応する。実際には、時間バー6010は、仮想的な上端から下端までの範囲のうち、詳細ログ情報表示領域601における時間軸のスケールに応じた範囲が切り取られて、詳細ログ情報表示領域601に表示される。
時間バー6010上には、ログ情報に関連付けられる各データのうち、連続した時間情報を持つデータを示す表示が、当該データが取得された時刻に対応した位置に配される。連続した時間情報を持つデータとしては、例えば音声データが挙げられ、時間バー6010に対して、図5(e)のサウンドテーブル内の開始時刻および終了時刻に対応する範囲が示される。図27〜図34の各図においては、音声データが存在する時間帯は、時間バー6010上に斜線を付して示している。
詳細ログ情報表示領域601は、時間バー6010により互いに重複しない左右の表示領域に分割され、時間バー6010の左側の分割領域6011Aと、右側の分割領域6011Bとが生成される。第1の実施形態では、これら分割領域6011Aおよび6011Bのうち一方に、多機能携帯端末10の内部で生成され、1の時刻で示される第1コンテンツを配し、他方に、外部の機器から取得した第2コンテンツを配する。ここでは、左側の分割領域6011Aが第2コンテンツを配する第2コンテンツ表示領域であり、右側の分割領域6011Bが第1コンテンツを配する第1コンテンツ表示領域であるものとする。
図27(a)の例では、左側の分割領域6011Aに対して、ペーパーレス会議システム20から取得した画像に基づく縮小画像(サムネイル画像)が、当該画像が取得された時刻に対応する位置に第2コンテンツ6014として配されている。また、右側の分割領域6011Bに対して、多機能携帯端末10が有する撮像部411で撮像されて得られた複数の画像それぞれの縮小画像が、これら複数の画像それぞれが取得された時刻に対応する位置に、第1コンテンツ60151および60152としてそれぞれ配されている。
なお、第2コンテンツ6014は、対応する画像を表示させるページ操作情報が取得された時刻に対応する位置に表示されることになる。
このように、第1コンテンツを表示する表示領域と、第2コンテンツを表示する表示領域とを明確に分離することで、ユーザが多機能携帯端末10を用いて備忘録的に収集したデータと、会議などにおいて共有して用いられているデータとを容易に識別することができる。また、時間バー6010により左右に分割された分割領域6011Aおよび6011Bは、互いに時間軸を共有することになり、これら分割領域6011Aおよび6011Bに配された各データ間の関係性を容易に把握することが可能となる。
なお、ここでは、分割領域6011Aに対して、時間軸に対応する時刻を所定間隔で示す時刻情報6017が表示される。時刻情報6017は、分割領域6011Bに表示させてもよい。
また、各第1コンテンツ60151および60152の左端上部に表示される三角表示6016は、その先端で以って対応するコンテンツの取得時刻を詳細に示すためのものである。図27(a)の例では、例えば第1コンテンツ60152に対して3の三角表示6016が表示されており、この第1コンテンツ60152の表示に、当該第1コンテンツ60152の取得時刻に近い時刻に取得された他の第1コンテンツが隠されていることが分かる。
図27(a)において、時間バー6010上に、音声データの再生を制御するための部品である再生コントローラ6012が配される。この例では、再生コントローラ6012は、中央部に、音声データに対して現在操作可能な制御を示すアイコンが表示される。図27(a)は、音声データの再生中の例を示し、再生コントローラ6012は、再生を停止させることが可能である旨を示す表示(縦の短い2本のバー)が表示されている。一方、図27(b)は、音声データの再生が停止されている場合の例を示し、再生コントローラ6012は、再生を開始させることが可能である旨を示す表示(右向きの三角形)が表示されている。
再生コントローラ6012は、音声データの再生に伴う時間の経過に応じて、時間バー6010上を移動する。再生コントローラ6010の左側には、再生コントローラ6012の位置に対応した時間軸上の時刻を示す、再生時刻情報6013が表示される。また、再生コントローラ6012に対して、時間軸に沿った方向でスワイプ操作またはフリック操作を行うことで、再生コントローラ6012の表示が時間バー6010上で上下に移動される。これにより、音声データを、所望の時刻から再生させることができる。
なお、再生コントローラ6012は、時間バー6010上で音声データが存在しない時間帯の位置においても、音声データが再生されている場合と同様にして、時間の経過に応じて時間バー6010上を移動する。これにより、ユーザは、音声データが一部の時間帯で欠けている場合であっても、恰も音声データが連続して存在するかのように、音声データの再生を継続させることができる。
図28は、時間軸のスケールを拡大した例を示す。すなわち、ログ情報閲覧画面600の詳細ログ情報表示領域601において上下方向にピンチアウト操作を行うことで、操作の幅に応じて時間軸のスケールが拡大される。すなわち、図28(a)に示す状態において上下方向にピンチアウト操作を行うと、時間軸のスケールが拡大され、図28(b)に例示される状態となる。より具体的には、時刻情報6017の「午後1:17」および「午後1:18」の表示に注目すれば、図28(b)の状態は、図28(a)の状態に対して時間軸のスケールが略3倍に拡大されていることが分かる。
時間軸のスケールの拡大に伴い、互いに近接した時刻に取得された各データが分離されて表示されるようになる。例えば、図28(a)において、第1コンテンツ601511および601512が重なって表示されている。また、これら第1コンテンツ601511および601512の左端に表示される三角表示により、さらにもう一つの第1コンテンツが隠れていることが分かる。
これに対し、時間軸のスケールが拡大された図28(b)では、各第1コンテンツ601511および601512が分離して表示されていると共に、図28(a)の例において隠れていた第1コンテンツ601513がさらに分離して表示されている。
また、図28(b)の例では、第1コンテンツ601512が詳細ログ情報表示領域601から下方向すなわち時間の進行方向側にはみ出てしまっている。この場合、ログ情報閲覧画面600の詳細ログ情報表示領域601において上方向にスワイプ操作またはフリック操作を行うことで、詳細ログ情報表示領域601内に表示される時間軸に示される時刻が時間の進行方向側にシフトされる。これにより、図28(c)に例示されるように、時間の進行方向側にはみ出ていた第1コンテンツ601512の全体が、詳細ログ情報表示領域601内に表示される。
なお、図28(c)の例では、図28(b)に示される画面に対してピンチイン操作が行われ、時間軸のスケールが縮小されている。
図28の状態において、各第1コンテンツ601511〜601513に対してタップ操作を行うことで、タップ操作された第1コンテンツの内容を表示させることができる。例えば、テキストデータによるメモデータである第1コンテンツ601513に対してタップ操作を行った場合、当該テキストデータがログ情報閲覧画面600上に表示される。また、画像データである第1コンテンツ601512に対してタップ操作を行った場合、当該画像データが拡大されてログ情報閲覧画面600上に表示される。
時間バー6010は、時間バー6010に対する左右のスワイプ操作またはフリック操作に応じて、左右に移動させることができる。時間バー6010が左右に移動されることで、分割領域6011Aの幅と、6011Bの幅との比率が変更される。図29は、時間バー6010を右端側に移動させた場合の例を示す。この場合、分割領域6011Aの領域が左右方向に拡がり、詳細ログ情報表示領域601は、略全体を分割領域6011Aの表示が占めるようになる。
例えば分割領域6011Aにおいて、領域が所定以上に左右方向に拡がった場合に、時間軸を左右方向にさらに定義することができる。例えば、縦方向の時間軸(第1の時間軸とする)における所定の時間範囲を、左右方向に展開させた時間軸(第2の時間軸とする)を定義する。このようにすると、時刻情報が近接する複数の第2コンテンツを、左右方向にさらに展開することができる。
すなわち、上述した図27(a)の分割領域6011Aに配される第2コンテンツ6014が、実際には時刻情報の近接した複数の第2コンテンツ60141および60142を含む場合、図29(a)に例示されるように、分割領域6011Aにおいて、これら複数の第2コンテンツ60141および60142がそれぞれの時刻情報に応じて左右方向に展開して配される。これにより、時刻情報の近接した複数のコンテンツの識別が容易となる。
図29(a)において、第2コンテンツ60141および60142の画像に対してタップ操作することで、これら第2コンテンツ60141および60142を拡大して表示させることができる。図29(a)の第2コンテンツ60141を拡大表示させた例を図29(b)に示す。また、図29(a)の第2コンテンツ60142を拡大表示させた例を図29(c)に示す。
例えば図29(b)において、第2コンテンツ60141が拡大された第2コンテンツ60141’が分割領域6011Aに表示されているのが分かる。またこのとき、再生コントローラ6012が、当該第2コンテンツ60141に対応するページ操作情報を取得した時刻を示す位置に移動されると共に、当該時刻が再生時刻表示6013に表示される。
図29(c)においても同様に、第2コンテンツ60142が拡大された第2コンテンツ60142’が分割領域6011Aに表示される。それと共に、再生コントローラ6012および再生時刻表示6013が、当該第2コンテンツ60142に対応するページ操作情報を取得した時刻に応じた表示とされる。
なお、拡大された第2コンテンツ60141’は、ペーパーレス会議システム20から取得した画像から予め作成しておいてもよいし、第2コンテンツ60141に対するタップ操作に応じて生成してもよい。
図29(a)を用いて説明した、時間軸を左右方向に展開した例において、さらに時間軸のスケールを上下方向に拡大した場合について、図30を用いて説明する。例えば、互いに近接した時刻にページ操作情報が取得された第2コンテンツ60141〜60144が分割領域6011Aに配される場合について考える。この場合、時間軸のスケールが小さいと、図30(a)に例示されるように、時間軸がさらに左右方向に展開され、各第2コンテンツ60141〜60144の配置が、ページ操作情報の取得時間に応じて左右方向に展開される。
図30(b)は、図30(a)の状態に対して上下方向にピンチアウト操作を行い、時間軸のスケールを拡大した場合の例を示す。この場合、図30(b)に例示されるように、左右方向に展開されていた各第2コンテンツ60141〜60144が、縦方向の時間軸に従い並べ替えられる。図30(b)の例では、ページ操作情報の取得時刻が互いに近接している第2コンテンツ60141〜60143は、左右方向に展開されて配置されている。一方、第2コンテンツ60141〜60143と比較してページ操作情報の取得時刻が離れている第2コンテンツ60144は、縦方向の時間軸に従い並べ替えられている。また、第2コンテンツ60141は、縦方向の時間軸に従い並べ替えられた結果、詳細ログ情報表示領域601の上方側にはみ出してしまっている(図示しない)。
時間バー6010を左右何れかに移動させた場合において、指定した時刻に対応する第1コンテンツまたは第2コンテンツの拡大表示または内容表示を自動的に行わせることができる。一例として、図31に示される、時間バー6010を右端側に移動させた場合について説明する。時刻の指定は、再生コントローラ6012を用いて行うものとする。また、詳細ログ情報表示領域601に対して、図30(a)に示した第1コンテンツ60141〜60144が配されているものとする。
この場合、時間バー6010上で再生コントローラ6012に対するスワイプ操作を行うと、再生コントローラ6012の時間バー6010上での位置に応じた時刻に対応する第2コンテンツが拡大表示される。例えば、図31(a)に示されるように、再生コントローラ6012が時間バー6010上で時刻「1時21分47秒」の位置にあるとき、当該時刻に対応する第1コンテンツ60141が拡大され、拡大された第1コンテンツ60141’が表示される。
さらに再生コントローラ6012を移動させ、図31(b)に例示されるように、再生コントローラ6012が時間バー6010上で時刻「1時25分24秒」の位置に来ると、当該時刻に対応した第1コンテンツ60143が拡大され、拡大された第1コンテンツ60143’が表示される。一方、第1コンテンツ60141’は、再生コントローラ6012が位置する時刻が対応しなくなったので、元の縮小された第1コンテンツ60141に戻される。なお、縮小された第1コンテンツ60141は、図31(b)においては拡大された第1コンテンツ60143に隠されており、図示されていない。
ログ閲覧画面600において、地図画像を表示させることができる。例えば、ログ情報が図5(b)のGPSトレーステーブルを含む場合、全体制御部100は、時間バー6010上で指定した時刻に対応する緯度および経度情報に従い、地図表示アプリケーションを呼び出して地図表示を行う。また、図5(d)のキャプチャテーブルまたは図5(f)のメモテーブルが緯度および軽度情報を含む場合、全体制御部100は、当該緯度および経度情報に従い、地図表示アプリケーションを呼び出して地図表示を行う。
図32を用いて、地図画像の表示についてより具体的に説明する。一例として、図32(a)に示す、メモデータである第1コンテンツ60152が緯度および経度情報を持っているものとする。例えば、第1コンテンツ60152に対するタップ操作や、再生コントローラ6012を第1コンテンツ60152に関連付けられた時刻に対応する位置に移動させることで、当該第1コンテンツ60152が選択される。
第1コンテンツ60152が選択された状態で、ボタン6002に対してタップ操作が行われると、全体制御部100は、多機能携帯端末10に搭載される地図表示アプリケーションを呼び出す。このとき、全体制御部100は、テーブル保持部108に保持されるメモテーブルを参照して、当該第1コンテンツ60152に関連付けられた緯度および経度情報を取得し、パラメータとして地図表示アプリケーションに渡す。
図32(b)は、地図表示アプリケーションにより、第1コンテンツ60152に対応する地図表示が行われた例を示す。詳細ログ情報表示領域601内の表示領域6020に、当該第1コンテンツ60152に関連付けられた緯度および経度情報に示される緯度および経度を含む地図画像が表示される。地図画像において、アイコン6021により当該緯度および経度に対応する場所が示される。また、アイコン6021に対応して、第1コンテンツ60152の属性情報(この例では、タイトルおよび取得時刻)が表示される。
このように、ログ情報に基づき地図画像を表示させることで、ユーザは、コンテンツが取得された状況を容易に想起することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。図33は、第2の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成を概略的に示す。第2の実施形態に係る情報処理システムは、多機能携帯端末10およびペーパーレス会議システム20’を含んで構成される。ペーパーレス会議システム20’は、会議システムサーバ30を有し、会議Aに参加する1以上のペーパーレス会議システム端末21Cおよび21Dは、画像データおよび画像データに対する操作情報を、会議システムサーバ30を介して共有するようになっている。
すなわち、会議システムサーバ30は、ペーパーレス会議システム端末21Cおよび21D間で共有するための画像データを予め保持する。当該画像データは、会議Aに参加するペーパーレス会議システム端末21Cおよび21Dのうち少なくとも一方から会議システムサーバ30に送信して、会議システムサーバ30に格納させるようにしてもよい。
ペーパーレス会議システム20’において、各ペーパーレス会議システム端末21Cおよび21Dは、会議Aの開始に伴い、ペーパーレス会議システム端末21Cおよび21D間で共有する画像データを会議システムサーバ30から取得する。例えば、ペーパーレス会議システム端末21Cは、ユーザによりページ操作がなされると、ページ操作に応じて自身が表示する画像のページを変更すると共に、当該ページ操作を示すページ操作情報を会議システムサーバ30を介してペーパーレス会議システム端末21Dに送信する。ペーパーレス会議システム端末21Dは、会議システムサーバ30から送信されたページ操作情報に応じて、自身が表示する画像のページを変更する。
多機能携帯端末10は、ペーパーレス会議システム20’と連携する場合、会議システムサーバ30との間で所定の認証処理などを行い、認証が成功した場合に、会議システムサーバ30から、ペーパーレス会議システム端末21Cおよび21D間で共有される画像データを取得する。そして、例えばペーパーレス会議システム端末21Cからページ操作情報が送信された場合、会議システムサーバ30は、多機能携帯端末10に対して当該ページ操作情報を送信する。これにより、多機能携帯端末10は、ペーパーレス会議システム20’との間で画像データとページ操作情報とを共有することができる。そして、多機能携帯端末10は、ペーパーレス会議システム20’から取得した操作情報を、取得した時刻を示す時刻情報と関連付けて、ログ情報に含めて登録することができる。
このように、第2の実施形態によれば、本発明の情報処理システムは、サーバを介して画像データおよび操作情報を共有するペーパーレス会議システムにも適用可能である。
なお、第2の実施形態において、多機能携帯端末10は、ペーパーレス会議システム20’との連携以外の機能については上述の第1の実施形態と何ら変わることころが無いため、ここでの説明を省略する。また、第2の実施形態に係る多機能携帯端末10は、図33に会議Bとして示す、第1の実施形態で説明したサーバを介さないペーパーレス会議システム20との連携も、同様に可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図34は、第3の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成を概略的に示す。図34において、第3の実施形態に係る情報処理システムは、1以上の多機能携帯端末10Aおよび10Bと、カレンダサーバ40と、ログサーバ50とを含む。カレンダサーバ40は、ユーザ毎のイベント情報などを管理するカレンダサービスを提供する。カレンダサーバ40は、例えば、ネットワーク上で不特定多数のユーザに対してカレンダサービスを提供する。これに限らず、カレンダサーバ40は、第3の実施形態に係る情報処理システムに固有のカレンダサーバでもよい。
上述した第1の実施形態および第2の実施形態では、多機能携帯端末10は、取得したログ情報を、自身に搭載される、ローカルカレンダに登録していた。これに対して、第3の実施形態では、多機能携帯端末10Aおよび10Bで取得したログ情報を、カレンダサーバ40が提供するカレンダサービスを利用して、当該カレンダサーバ40に登録する。
また、ログ情報の本体、すなわち、上述した第1の実施形態においてテーブル保持部108に保持される、図4および図5で示した各テーブルと、データ保持部109に保持される画像データやテキストデータ、音声データなどの各データとを、ログサーバ50に格納する。図34では、これらログ情報の本体をデータ本体51として纏めて示している。
カレンダサーバ40には、ログサーバ50に格納されたデータ本体51のネットワーク上での位置を示す情報、例えばURL(Uniform Resource Locator)41が、ログ情報として登録される。
すなわち、図21を参照すると、例えば多機能携帯端末10Aにおいて、チェックインを指定するボタン5001に対するタップ操作に応じて、画面530が表示される。この画面530において、表示領域5301に配されるボタン5302が操作された場合に、チェックイン先として、ローカルカレンダに加え、カレンダサーバ40によるカレンダサービスが選択可能とされる。カレンダサービスを選択すると、当該カレンダサービスが認証処理を必要としている場合、表示部406に対して、ユーザIDやパスワードなどを入力するための入力画面が表示される。
なお、ログサーバ50においても、認証処理を行い任意のユーザからのアクセスに対して制限を掛ける。ここでは、このユーザIDおよびパスワードが、カレンダサーバ40およびログサーバ50で共通に使用できるものとして説明を行う。
ユーザIDおよびパスワードの入力が完了し、入力されたユーザIDおよびパスワードが多機能携帯端末10Aからカレンダサーバ40に送信される。カレンダサーバ40は、送信されたユーザIDおよびパスワードに基づき認証処理を行い、認証が成功すると、その旨を多機能携帯端末10Aに通知する。また、ログサーバ50においても、同様にして認証処理が行われ、認証が成功した場合にその旨を多機能携帯端末10Aに通知する。
多機能携帯端末10Aは、ログサーバ50の認証成功の通知に応じて、ログサーバに対してログ情報の本体を送信する。このログ情報の本体は、所定のURLを割り当てられて、データ本体51としてログサーバ50に格納される。さらに、多機能携帯端末10Aは、カレンダサーバ40からの認証成功の通知に応じて、カレンダサーバ40に対して、ログ情報を送信する。この場合、多機能携帯端末10Aは、テーブル保持部108により保持されたミーティングリストテーブルを参照し、例えばミーティングIDと、上述のログ情報の本体に割り当てられたURL41とを関連付けて、1のイベントとしてカレンダサーバ40に送信する。
多機能携帯端末10Aからログ情報を閲覧する場合には、先ず、第1の実施形態と同様にして、履歴ボタンであるボタン5029に対してタップ操作を行う。多機能携帯端末10Aは、このタップ操作に応じてカレンダサーバ40によるカレンダサービスにアクセスし、ユーザIDやパスワードを送信して認証成功された後、登録済みのイベントを取得する。多機能携帯端末10Aは、さらに、ローカルカレンダに登録済みのイベントを共に取得してもよい。
多機能携帯端末10Aは、カレンダサービスやローカルカレンダから取得したイベント情報が一覧表示された画面540を表示部406に表示させる(図22参照)。多機能携帯端末10Aは、この一覧表示からカレンダサービスから取得したイベント情報が選択されると、カレンダサーバ40から、選択されたイベント情報に登録されるURLを取得する。そして、取得したURLに従いログサーバ50にアクセスし、データ本体51を取得し、データ本体51に含まれる情報に基づきログ情報閲覧画面600を表示部406に表示させる。
この第3の実施形態によれば、多機能携帯端末10Aと、他の多機能携帯端末10Bとの間で、ログ情報を容易に共有することができる。すなわち、多機能携帯端末10Aにより登録されたログ情報に関し、カレンダサーバ40およびログサーバ50にアクセスする際に用いるユーザIDやパスワードを、多機能携帯端末10Aと他の多機能携帯端末10B(多機能携帯端末10AのユーザAと他の多機能携帯端末10BのユーザB)との間で予め共有しておく。これにより、ユーザBは、多機能携帯端末10Bを用いてカレンダサーバ40にアクセスしてURL41を取得し、取得したURLを用いてログサーバ50に格納される、ユーザAにより作成されたデータ本体51を取得することができる。
ユーザBは、ユーザAが作成したログ情報を、ユーザAの多機能携帯端末10Aとの通信を行わずに取得でき、ユーザAとユーザBとの間で、ログ情報を容易に共有することができる。
なお、上述の実施形態は、本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形による実施が可能である。