JPH08194492A - 議事録作成支援装置 - Google Patents

議事録作成支援装置

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JPH08194492A
JPH08194492A JP7005510A JP551095A JPH08194492A JP H08194492 A JPH08194492 A JP H08194492A JP 7005510 A JP7005510 A JP 7005510A JP 551095 A JP551095 A JP 551095A JP H08194492 A JPH08194492 A JP H08194492A
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JP7005510A
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Inventor
Yoji Kanda
陽治 神田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】会議の議事録作成を支援する議事録作成支援装
置に関し,会議で発言された音声メモからテキストメモ
を起こす際に,音声の再生範囲を指定して再生できるよ
うにし,正確な議事録の作成および作成された議事録の
活用を可能にすることを目的とする。 【構成】会議中の発言の音声情報を記録する手段3と,
記録された音声情報をそれぞれ所定の再生範囲でのみ聴
取可能に再生する複数の再生手段7と,指定された音声
情報を再生する再生手段7を選択する再生選択部6と,
音声情報の再生範囲に応じて再生選択部6を制御する指
示解析部8とを設ける。文章化手段4は,再生された音
声メモをもとにテキストメモを作成し,指定によりそれ
を構造化する。表示手段5は構造化されたテキストメモ
を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,会議中になされる議論
を要約した議事録を作成し議事の進行を支援する議事録
作成支援装置に関するものである。例えば,複数の人々
が自由に意見を交換し合い,意思決定を行うことを目的
とする会議等において利用することができる。
【0002】生産的な意思決定会議では,参加者が自由
に意見を交換し合うことで,議論が沸騰することはあっ
ても,通常の場合,話題の各々の区切りでは皆の合意が
得られ,個々の話題には決着が付けられていく。しか
し,ときによると議論の内容が発散し,結論をみないま
まに議論が進行して何も決まらないうちに会議が終了し
てしまうことがある。これは,当面の話題に決着が付か
ないまま,次の話題へ,さらに次の話題へと議論が流れ
ていってしまうからである。これには,「本件は難しい
問題なので宿題として残し,次へ進む。」といった類の
議論の進め方に関する決定も含まれている。
【0003】文献「グループ意思決定会議のコミュニケ
ーション構造−自己組織性の観点からの観察研究−」
(高木晴夫:電学論C,Vol.114,No.3,pp101-108,1994
)でも,グループ意思決定がうまく行われなかった会
議では,未決着なまま話題が流れ,場面ごとに結論を出
していないという観察が得られたとされている。
【0004】このような状況を避けるには,議論を要約
した議事録を,議論が行われている最中に,できるだけ
議論に遅れることなしに作成し,常時,参加者に表示す
る方法が効果的である。参加者は,現在までの議論の流
れを,表示されている議事録で見ることができる。議論
が発散し,個々の話題に決着が付けられていない非生産
的な会議の場合には,議事録の内容が貧弱であることが
見てとれるので,話題に決着をつける力が,参加者に働
くことが期待できる。
【0005】しかし,話題の変遷を適切に記録すること
は簡単でない。各参加者の発言は行きつ戻りつするか
ら,すべての発言をそのまま文章化しても,会議を要約
した議事録とはならない。かといって,議論を耳にはさ
みながら直接議事録を起こすのは非常に大変であるし,
次々になされる発言を聞き落とした結果,作成された議
事録は不正確なものになるおそれもある。したがって,
現在までの議論の流れを随時整理し要約することを支援
する技術的ツールがあれば,きわめて有用である。
【0006】
【従来の技術】従来の会議参加者は,図15に示すよう
に,会議が終了するまでただ自由に思ったことを述べる
だけであった。そのため,その場で議事録により議論の
流れ等を把握して,現在の会議の生産性の高低を確認す
ることができなかった。議論の流れを確認しつつ議論を
進めるためには,議論が行われている最中に,できるだ
け議論に遅れることなく議事録を作成し,その場でそれ
を提示できるようにすることが望まれる。
【0007】これに応えるような役立つ議事録にするに
は,議論中の不要な発言を削除したり,関連ある発言を
まとめたうえで,それら発言を論理的つながりで関連付
ける必要がある。しかし,従来の技術では,例えば共有
電子黒板等を用いても,議論をある程度文章化すること
はできるが,関連ある発言をまとめて役立つ議事録を作
成することには限界があった。また,参加者が自由に会
話しているときの発言を,誤りなく文章化することは,
現状の音声認識の技術では難しいし,単なる音声認識で
は議論の要旨に関係のない不必要な発言も文章化して,
収拾がつかなくなるおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで,会議参加者の
発言を直接に文章化するのではなく,発言を一旦,音声
として記録し,記録された音声を聞きながら文章化する
手段が必要になる。このとき,常にすべての会議参加者
が記録された音声を再度聞かされるとしたならば,会議
の議論はその都度中断し,スムーズな議事進行に支障を
きたすことになる。一方,議事録作成者は,録音された
音声の内容が不明確であるときには,その発言者または
参加者全員に発言内容または議論の状況の確認をとる必
要が生じることがある。この場合には,議事録作成者だ
けではなく,その発言関係者または会議参加者全員に再
生音声が聞こえる必要がある。
【0009】本発明は上記問題点の解決を図り,録音さ
れた音声を文章化する際に,音声を聴取することができ
る再生範囲を必要に応じて変化させることができるよう
にし,議事録の作成を支援する装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の目的を
達成するために,図1に示すような手段を備える。図1
は,本発明の構成例を示す図であり,1は録音選択部,
2は録音手段,3は入力された音声情報を記録する記録
手段,4は文章化手段,5はディスプレイ等の表示手
段,6は再生手段を選択する再生選択部,7は再生手
段,8はキーボードやマウス等から入力された指示を解
析する指示解析部を表す。
【0011】以下,音声で記録された発言を「音声メ
モ」,文章化された発言を「テキストメモ」と呼ぶ。録
音選択部1は,発言しようとする参加者の録音手段2を
選択する手段である。録音手段2は,参加者の発言を録
音する手段であり,会議の状況に応じて,参加者ごとま
たはグループごとに配置される。記録手段3は,録音手
段2により録音された発言を音声メモ(音声記録)とし
て記録する手段である。
【0012】文章化手段4は,再生された音声メモをも
とにキーボード等からの入力によりテキストメモを作成
し,またテキストメモ同士を関係づけて構造化する手段
である。なお,音声認識機能を持つシステムでは,文章
化手段4は,音声メモの文章化にあたって音声認識を利
用してもよい。表示手段5は,文章化手段4により作成
したテキストメモを表示する手段である。
【0013】再生選択部6は,音声の記録手段3に記録
された音声メモを再生するときに,再生したい範囲の再
生手段7を選択する手段である。再生手段7は,再生選
択部6で選択された場合に,所定の音声メモを再生する
手段である。再生手段7として,例えば後述するコード
レスヘッドホンシステムが用いられる。
【0014】指示解析部8は,録音選択部1,文章化手
段4,再生選択部6等に対する指示を解析し,制御する
手段である。記録手段3,文章化手段4,表示手段5,
および指示解析部8は,CPUやメモリ等を有する一つ
の処理装置上に構成されていてもよく,LAN等で結合
された複数の処理装置上に構成されていてもよい。
【0015】本発明は,音声メモを作成する記録手段3
を持つこと,音声メモの空間的な再生範囲を指定する指
示解析部8とその指示により再生範囲を選択する再生選
択部6と音声を特定の範囲で再生する再生手段7を持つ
こと,再生された音声をもとに入力された情報からテキ
ストメモを作成する文章化手段4と作成されたテキスト
メモを表示する表示手段5を持つことを主要な特徴とす
る。
【0016】
【作用】本発明では,議事録の作成を,音声化,文章
化,構造化の3段階で行う。図2に示すように,議論の
区切りとなる重要な発言を,直接文章化するのではな
く,発言を一旦,音声メモとして記録し(音声化),そ
の後,記録された音声メモを再生し,その音声メモを文
章に起こしてテキストメモとして付加し(文章化),順
次他のテキストメモとの関連付けを行って(構造化),
議事録を作成する。音声化の段階を設けたことで,議論
と同時進行の議事録作成を強いずに,議事を後追いしな
がらの議事録作成が可能となる。
【0017】議事録は次のように作成される。まず,話
題が一区切りつくたびに,決着した内容等を音声メモに
録音する。録音された音声メモを再生し,文章化したテ
キストメモを作成し,他のテキストと関連付けて構造化
する。作成中の議事録は,常に参加者全員に見えるよう
に,端末表示装置や投影装置に表示される。
【0018】音声メモを再生する場合,記録した音声メ
モの内容が明確で,すぐに文章化できるような場合に
は,議事録作成者だけが聞き取れる範囲で音声メモを再
生すれば,議事録作成者は,ただちに音声メモを文章化
してテキストメモを作成することができる。
【0019】一方,音声メモの内容自体や他の発言との
関連が不明瞭である場合には,参加者のうちその発言に
関係する者や会議参加者全員の判断を仰がなければなら
ないため,会議参加者のうち一部の者だけに聞こえる範
囲で該当する音声メモを再生したり,または会議参加者
全員に聞こえるような範囲で再生する必要がある。ま
た,議論の中で,議事録の作成とは独立に,過去の発言
を振り返りたい場合もあり,このような場合には,議事
録作成者を除き,会議参加者のうち議論に加わる者のみ
に聞こえるように再生する必要もある。
【0020】本発明によれば,音声メモをもとにテキス
トメモに起こす際に,音声メモの空間的な再生範囲を,
必要に応じて変化させることができる。これにより,音
声メモを聞く必要のある者にだけ音声メモを聴取できる
ように再生して,議論の進行を妨げずに正確に議事録を
作成することができる。
【0021】以上のように,本発明では,会議中の重要
な発言を音声メモとして記録するようにしているため,
任意にその発言を再生することができる。これにより,
自由に過去の発言を振り返ることができる。また,議論
と同時の議事録作成を強いず,議論の内容を確認し,内
容を構造化する余裕を持たせて,議論の後追いをしなが
ら,議事録を作成することができる。さらに,文章化,
構造化した議事録を表示するようにしているため,会議
進行中に,いつでも,議論の変遷等を確認することがで
きる。
【0022】また,音声メモを再生する場合に,1以上
の再生範囲を選択して再生するようにしているため,必
要な者のみが音声メモを聞くことができ,聞く必要のな
いものに負担をかけることがない。
【0023】
【実施例】以下,本発明の一実施例を説明する。図3
は,本発明の実施例の使用状況を説明する図である。図
3に示す例は,3人の会議参加者A,B,Cと2人の議
事録作成者D,Eからなる会議の例であり,議事録作成
者D,Eにはそれぞれに1台のワークステーションWS
1,WS2,会議参加者A,B,Cには3人に1台のワ
ークステーションWS3が配置されている。ワークステ
ーションWS3の表示画面は,全員が見えるように拡大
投影されている。
【0024】各ワークステーションWS1〜WS3に
は,音声を限られた範囲に向けて再生する再生手段が設
けられている。具体的には,議事録作成者Dのワークス
テーションWS1には再生範囲R1内にだけ聞こえるよ
うに音声を再生する再生手段,議事録作成者Eのワーク
ステーションWS2には再生範囲R2内にだけ聞こえる
ように音声を再生する再生手段,会議参加者A〜C用の
ワークステーションWS3には再生範囲R3内にだけ聞
こえるように音声を再生する再生手段がそれぞれ設けら
れている。
【0025】図4は,実施例における各ワークステーシ
ョンの構成を説明する図である。本実施例におけるワー
クステーションWSの構成は,議事録作成者用も会議参
加者用も同じである。図4に示すように,各ワークステ
ーションWSは,処理装置本体とディスプレイの他に,
キーボード41,マウス42,マイクロホン43,赤外
線トランスミッター44を備え,また,そのワークステ
ーションを利用する人数分の赤外線レシーバー45,ヘ
ッドホン46を備える。
【0026】キーボード41からは各種の指示やテキス
トメモを入力する。また,マウス42からも各種の指示
を入力することができる。音声メモは,マイクロホン4
3から入力される。ここでは,有線式であるが,無線式
のコードレスマイクロホンを利用してもよい。この場
合,混線を防ぐために,各ワークステーションWSごと
に異なる周波数を用いることが望ましい。
【0027】さらに,再生範囲を限った音声再生を行な
えるように,ワークステーションWSのオーディオ出力
端子には赤外線トランスミッター44が接続され,議事
録作成者と会議参加者は全員,赤外線レシーバー45と
ヘッドホン46とを身に付けるようにされている。
【0028】図5は,コードレスヘッドホンシステムを
説明する図である。赤外線トランスミッター44は,ワ
ークステーションWSのオーディオ出力端子からの音声
の電気信号を光の形(赤外線)の音声信号に変換し,そ
の直進性を利用して限られた範囲に送出する。そこで,
赤外線トランスミッター44が送出する光の範囲に入っ
ている者は,誰でもその音声信号を赤外線レシーバー4
5で受信することができる。赤外線レシーバー45で受
信した音声信号からヘッドホン46により音声が再生さ
れる。ヘッドホン46として非密閉型のものを用いるこ
とにより,他の参加者等の生の発言を同時に聞くことが
できる。
【0029】本実施例での議事録作成支援装置の実現に
は,既存のグループ発想支援システムGrIPS(神田
陽治,渡辺勇,三末和男,平岩真一,増井誠生:グルー
プ発想支援システム:GrIPS,人工知能学会誌,Vo
l.114, No.3, pp.101-108 (1994). 参照)のサブシステ
ムであるShared Boardに音声入出力手段を
付加したものを用いた。Shared Boardは,
共有電子白板の一種であり,起動すると複数のワークス
テーションに同一内容のウィンドウが開き,どのウィン
ドウからでも入力ができる。この機能により,議事録作
成用ワークステーションが複数台あれば同時に協力して
議事録作成を進めることができる。
【0030】本実施例で用いる拡張されたShared
Boardが扱う対象は,テキストメモと音声メモを
内容とするノードであり,ノード同士はリンクで結ぶこ
とができる。ノードは一つの発言を記録し,リンクは発
言間に関連があることを示している。ウィンドウ内でノ
ードはいつでも移動でき,リンクも一緒に付いてまわ
る。ノードの内容であるテキストメモと音声メモとはい
つでも差し替え可能である。
【0031】ワークステーションWS1〜WS3のウィ
ンドウの表示例を図6に示す。図6中,音符記号付きの
文章が記された矩形表示61a〜61e,62はテキス
トメモであり,音声メモをもとに文章化された文字列を
内容とするノードを示す。音符記号のみの矩形表示6
3,64は音声メモであり,テキストメモが空で音声メ
モのみのノードであることを示す。この音声メモから文
字入力によってテキストメモが作成される。テキストメ
モ同士の論理的関係は,テキストメモ間を結ぶ線(リン
ク)により示される。
【0032】ウィンドウに表示される内容は,入力中な
どの過渡的な状態を除けば,どのワークステーションW
Sでも同一である。音符のマークが付けられている矩形
表示63,64をマウスでクリックすることで音声メモ
の再生を指示できるが,あらかじめメニュー(図示省
略)などにより,マウス操作をしたワークステーション
WSのみで再生することもでき,またすべてのワークス
テーションWSで一斉に再生することもできる。なお,
同一のワークステーションWSで,同時に複数個のノー
ドが音声化された場合には音声はミックスされて再生さ
れる。
【0033】このシステムにおける議事録作成では,重
要な発言は,作成した空のノードへの音声記録指示によ
り音声メモ化される。この音声メモは,そのノードにテ
キスト文が記録されることによりテキストメモ化され
る。テキストメモ同士の関連は,対応するノード間にリ
ンクを張ることで示される。
【0034】図7は,実施例において音声の再生範囲を
指定して,音声を再生する仕組みを説明する図である。
この実施例では,あるワークステーションWSで音声メ
モを再生するとき,次のような2種類の再生範囲を指定
することができる。
【0035】第1は,図7(A)に示すように,音声メ
モの再生を指示したワークステーションWS1のみで再
生する指定である。例えば,図3に示す議事録作成者D
が,議事録作成のためにワークステーションWS1から
音声メモの再生指示を入力した場合には,再生範囲R1
のみで再生する。これにより,会議参加者A,B,C
は,議論の進行を妨げられることがない。また,会議参
加者A,B,Cが,議事録の作成とは無関係に,過去の
発言を参照するために音声メモの再生指示を入力した場
合には,再生範囲R3のみで再生する。これにより,議
事録作成者Dは,独立に議事録作成を継続することがで
きる。
【0036】なお,再生範囲R1のみでの再生が指示さ
れているような部分的再生の場合でも,例えば,会議参
加者Aが議事録作成者Dの議事録作成を補助するため
に,再生範囲R1内に入れば,会議参加者Aも再生され
た音声メモを聞くことができることは言うまでもない。
【0037】第2に,図7(B)に示すように,音声メ
モの再生を指示したワークステーションのみならず,全
てのワークステーションWS1〜WS3で同時に再生す
ることを指示することもできる。この場合に,会議参加
者A,B,C,議事録作成者D,Eの全員が同時に音声
メモを聞くことができ,例えば,不明瞭な発言について
確認をとるような場合や,決定された事項について全員
の確認をとるような場合に有効である。
【0038】なお,再生範囲の指定は図7の例に限られ
るわけではなく,例えば再生範囲R1およびR2のみを
選択して再生可能にすることも容易に実施できる。図8
〜図12に,実施例における各処理手段のフローチャー
トを示す。
【0039】図8は,指示解析部の処理フローチャート
である。指示解析部8は,録音指示がされたかどうかを
判定し(ステップS1),録音指示がされた場合には図
9に示す録音処理を行う(ステップS2)。
【0040】続いて,再生指示がされたかどうかを判定
し(ステップS3),再生指示がされた場合には図10
に示す再生処理を行う(ステップS4)。続いて,文章
化指示がされたかどうかを判定し(ステップS5),文
章化指示がされた場合には図12に示す文章化処理を行
う(ステップS6)。その他の場合には,図11に示す
表示処理を行う(ステップS7)。終了の指示があるま
で,ステップS1からステップS7の処理を繰り返す。
【0041】図9は,録音処理フローチャートである。
録音選択部1は,録音手段2を一つ選択する(ステップ
S21)。続いて,録音手段2からの音声を記録手段3
に格納する(ステップS22)。ウィンドウ画面では,
空のノードに音声メモが割り当てられ,音符記号が付加
されて表示されることになる。
【0042】図10は,再生処理フローチャートであ
る。再生選択部6は,再生手段7を一つ以上選択する
(ステップS31)。続いて,指示されたノードに対応
する記録手段3に格納されている音声メモを再生する
(ステップS32)。
【0043】図11は,表示処理フローチャートであ
る。記録手段3に格納されているすべての音声メモをア
イコン化して,表示手段5に表示する。ただし,テキス
トメモが付加されているときには,そのテキストメモの
文章も表示する(ステップS41)。
【0044】図12は,文章化処理フローチャートであ
る。ウィンドウ画面からの指示により,記録手段3に格
納されている音声メモを一つ選択する(ステップS5
1)。次に,選択された音声メモにキーボード等から入
力された文章のテキストメモを付加する(ステップS5
2)。音声認識を利用する場合には,選択された音声メ
モの音声認識結果を表示し,議事録作成者の確認をと
る。また,画面上でマウスにより複数のノードがクリッ
クされた場合,それらのノード間にリンクを張り,テキ
ストメモを構造化する。テキストメモの構造化は,シス
テム内部では,例えばテキストメモのデータ要素間にリ
ンク用のポインタを設けることにより実現することがで
きる。
【0045】図13,図14に,本発明の実施例におけ
る,会議参加者および議事録作成者の動作フローチャー
トを示す。図13は,会議参加者の動作フローチャート
である。
【0046】会議参加者は,会議が終了するまで(ステ
ップS61),以下のステップS62〜S66を繰り返
す。まず,議事録作成者からの協力要請があるかどうか
を判断する(ステップS62)。協力要請があれば,音
声メモを聞いて内容を明確化する(ステップS63)。
協力要請がなければ,自由に思ったことを述べるか(ス
テップS64),現在までの議論をまとめた議事録を見
るか(ステップS65),重要な発言を音声メモにする
か(ステップS66)を必要に応じて実行する。
【0047】図14は,議事録作成者の動作フローチャ
ートである。議事録作成者は,会議が終了するまで(ス
テップS71),以下のステップS72〜S77を繰り
返す。まず,音声メモを自分にだけ聞こえる範囲で再生
する(ステップS72)。再生した音声メモの内容が明
確かどうかを判断し(ステップS73),内容が明確で
あれば,音声メモの内容をテキストメモに起こし(ステ
ップS74),テキストメモを議事録に追加する(ステ
ップS75)。
【0048】一方,再生した音声メモの内容が明確でな
ければ(ステップS73),参加者全員に協力要請を出
し(ステップS76),音声メモを参加者全員に聞こえ
る範囲で再生し,内容を明確化する(ステップS7
7)。明確化された内容をテキストメモ化し(ステップ
S74),そのテキストメモを議事録に追加する(ステ
ップS75)。
【0049】以上,赤外線トランスミッターと赤外線レ
シーバーとを用いたコードレスヘッドホンシステムを再
生手段として利用した実施例を説明したが,空間的な再
生範囲を限定できる再生手段であれば,コードレスヘッ
ドホンシステムでなくても同様に本発明を実施すること
が可能である。しかし,特にこのようなコードレスヘッ
ドホンシステムを利用した場合,例えば会議参加者が議
事録作成者用の再生範囲内に移動しただけで,議事録作
成者と同じ再生音声を聴取することができるので,議事
録作成を会議参加者が交替で行う場合やある特定の会議
参加者だけが席を移動して議事録作成者に協力するよう
な場合などに便利である。
【0050】また,本発明の実施例として,主に議事録
作成者が音声メモをもとにテキストメモのための文字入
力を行う場合の例を説明したが,音声認識を利用するこ
とによりテキストメモの作成を自動化し,議事録作成者
は単に音声認識結果が正しいかどうかの確認および誤認
識のときの修正だけを行うようにすることもできる。こ
うすれば,さらに効率的で有効な議事録の作成が可能で
ある。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
音声メモは再生範囲を指定して再生できるので,音声メ
モの内容またはその内容の明確度に応じて,聞く者の範
囲を限定することができる。音声メモの内容が明確であ
れば,一部の者が聞くだけで十分であり,この間,他の
者は議論を進めることができるので,議論の進行を妨げ
ることがない。また,議事録作成中に音声メモの内容が
不明確であれば,全員で聞いて再検討し内容を明確にす
ることができるので,議論に遅れることなく,発言内容
を正しく文章化し,かつ,各発言の関連性を明確にした
高品質の議事録を迅速に作成できる。
【0052】また,音声メモ/テキストメモとして記録
された発言を,会議中にいつでも再生または表示して確
認することができるので,会議参加者はその内容から議
論の変遷や未決の話題等をチェックして,会議自体の効
率化を実現し,会議を生産的なものにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示す図である。
【図2】本発明の議事録作成方法を説明する図である。
【図3】本発明の実施例の使用状況を説明する図であ
る。
【図4】実施例における各ワークステーションの構成を
説明する図である。
【図5】再生手段として用いるコードレスヘッドホンシ
ステムを説明する図である。
【図6】各ワークステーションのウィンドウの表示例を
示す図である。
【図7】実施例における再生範囲を指定して音声を再生
する仕組みを説明する図である。
【図8】実施例における指示解析部の処理フローチャー
トである。
【図9】実施例における録音処理フローチャートであ
る。
【図10】実施例における再生処理フローチャートであ
る。
【図11】実施例における表示処理フローチャートであ
る。
【図12】実施例における文章化処理フローチャートで
ある。
【図13】実施例における会議参加者の動作フローチャ
ートである。
【図14】実施例における議事録作成者の動作フローチ
ャートである。
【図15】従来の会議参加者の処理フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 録音選択部 2 録音手段 3 記録手段 4 文章化手段 5 表示手段 6 再生選択部 7 再生手段 8 指示解析部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 会議中になされる議論を要約した議事録
    を作成し議事の進行を支援する議事録作成支援装置であ
    って,発言された会議参加者の音声情報を入力する手段
    と,入力した音声情報を記録する手段と,記録された音
    声情報をそれぞれ所定の再生範囲でのみ聴取可能に再生
    する複数の再生手段と,指定された音声情報を再生する
    1以上の前記再生手段を選択する再生選択手段と,指示
    された音声情報の再生範囲に応じて前記再生選択手段を
    制御する指示解析手段とを備えたことを特徴とする議事
    録作成支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の議事録作成支援装置にお
    いて,再生された音声情報に基づいて入力された情報に
    より音声情報に対応するテキスト情報を作成する文章化
    手段と,作成されたテキスト情報を表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とする議事録作成支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の議事録作成支援装置にお
    いて,記録された音声情報を音声認識し,音声情報に対
    応するテキスト情報を作成する文章化手段と,作成され
    たテキスト情報を表示する表示手段とを備えたことを特
    徴とする議事録作成支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載の議事録作
    成支援装置において,前記文章化手段は,作成された複
    数のテキスト情報を関連づけて構造化する手段を持つこ
    とを特徴とする議事録作成支援装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の議事録作成支援装置にお
    いて,前記再生手段は,コードレスヘッドホンシステム
    であることを特徴とする議事録作成支援装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の議事録作成支援装置にお
    いて,前記音声情報を入力する手段を複数有し,これら
    の音声情報を入力する手段の一つまたは複数を選択する
    手段を備えたことを特徴とする議事録作成支援装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の議事録作成支援装置にお
    いて,前記音声情報を入力する手段,前記音声情報を記
    録する手段,前記再生手段および前記再生選択手段が,
    LANで結合された複数の処理装置の一つまたは複数に
    設けられたことを特徴とする議事録作成支援装置。
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