JP6177719B2 - 点火装置および点火システム - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の点火プラグに点火する点火装置および点火システムに関する。
図6に示すように、従来の点火装置10Xは、コンデンサC1の電圧Vc1がツェナーダイオードZD1のツェナー電圧より低い場合には、サイリスタSCR3を介してバッテリーBの電圧(例えば12V)でコンデンサC1を充電する。コンデンサC1の電圧Vc1は、バッテリーBの電圧とほぼ等しくなる。また、点火装置10Xにおいて、昇圧回路12Xは、コンデンサC1の電圧Vc1(バッテリーBの電圧)を昇圧して点火用コンデンサC0を設定電圧(例えば400V)に充電し、点火用スイッチング素子SCR4は、内燃機関の回転に応じた点火タイミングで点火用コンデンサC0を放電させる。点火用コンデンサC0が放電すると、イグニッションコイルT0を介して内燃機関の点火プラグ3に点火される。
このような点火装置10Xに関連して、例えば、特許文献1に記載の点火装置も知られている。
特開2010−65606号公報
上記従来の点火装置10Xでは、図7に示すように、内燃機関の回転数が高くなると、点火用コンデンサC0を充電できる時間が短くなるため、点火用コンデンサC0を設定電圧まで充電できなくなる。即ち、点火用コンデンサC0の充電電圧Vc0が低下する。充電電圧Vc0が低下すると、点火時の火花が弱くなるため、内燃機関の着火性が低下する可能性がある。
ここで、点火用コンデンサC0の容量を小さくすれば、内燃機関の回転数が高い場合にも充電電圧Vc0の低下を防止できる。しかし、この場合には点火時の火花放電時間が短くなるため、内燃機関の燃焼性が低下する可能性がある。
そこで、本発明は、内燃機関の回転数が高い場合の内燃機関の着火性及び燃焼性を改善できる点火装置および点火システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る点火装置は、
内燃機関により駆動されて交流出力端子から交流を出力する交流発電機と、前記交流発電機からの交流出力を整流してバッテリーを充電し、前記バッテリーの電圧が第1閾値電圧以上の場合に充電を停止するレギュレータと、に接続される点火装置であって、
前記交流発電機の前記交流出力端子に接続される入力端子と、
前記入力端子の電圧を昇圧して直流に変換する第1の昇圧回路と、
点火用容量素子を有し、前記第1の昇圧回路からの前記直流を昇圧して前記点火用容量素子を充電する第2の昇圧回路と、
前記点火用容量素子を放電させることにより、点火コイルを介して、前記内燃機関に設けられた点火プラグに点火する点火用スイッチング素子と、
前記内燃機関の点火タイミングに合わせて前記点火用スイッチング素子をオンに制御する点火制御回路と、を備える
ことを特徴とする。
また、前記点火装置において、
前記第1の昇圧回路は、
前記入力端子に一端が接続されたインダクタと、
前記インダクタの他端にアノードが接続された第1の整流素子と、
前記第1の整流素子のカソードに一端が接続され、当該一端から前記直流を出力し、他端が接地された容量素子と、
前記インダクタの他端にアノードが接続された第2の整流素子と、
前記第2の整流素子のカソードと接地との間に接続され、スイッチング動作により前記入力端子の電圧を昇圧する昇圧用スイッチング素子と、を有してもよい。
また、前記点火装置において、
前記第2の昇圧回路は、
一端に前記直流が供給される一次側コイルと、二次側コイルと、を有する昇圧用トランスと、
前記昇圧用トランスの前記二次側コイルにアノードが接続され、前記点火用容量素子にカソードが接続された第3の整流素子と、を有し、
前記昇圧用スイッチング素子は、前記昇圧用トランスの前記一次側コイルの他端に接続され、スイッチング動作により前記入力端子の電圧及び前記直流を昇圧してもよい。
また、前記点火装置において、
前記入力端子と前記インダクタの一端との間に接続されたスイッチ回路と、
前記インダクタの一端と接地との間に接続された第4の整流素子と、
前記昇圧用スイッチング素子と前記スイッチ回路とを同期してスイッチング動作させ、前記直流の電圧値が第2閾値電圧以上である場合に、前記直流の電圧値が高いほど前記スイッチ回路がオンする期間を前記昇圧用スイッチング素子がオンする期間より短縮する制御回路と、を備えてもよい。
また、前記点火装置において、
前記スイッチ回路は、
前記入力端子にアノードが接続された第5の整流素子と、
前記第5の整流素子のカソードと前記インダクタの一端との間に接続されたトランジスタと、
前記第5の整流素子のカソードと前記トランジスタの制御端子との間に接続された抵抗と、を有し、
前記制御回路は、前記トランジスタの制御端子にスイッチ回路制御信号を供給して前記トランジスタをオン又はオフに制御してもよい。
また、前記点火装置において、
前記点火用容量素子の充電電圧を検出する電圧検出回路を備え、
前記制御回路は、前記電圧検出回路の検出結果に応じて、前記充電電圧が設定電圧以上である場合に、前記昇圧用スイッチング素子をオフに制御し、一方、前記充電電圧が前記設定電圧未満である場合に、前記昇圧用スイッチング素子をスイッチング動作させてもよい。
また、前記点火装置において、
前記制御回路は、前記点火制御回路が前記点火用スイッチング素子をオンに制御する前後において、前記昇圧用スイッチング素子をオフに制御してもよい。
本発明の一態様に係る点火システムは、
内燃機関により駆動されて交流出力端子から交流を出力する交流発電機と、
前記交流発電機からの交流出力を整流してバッテリーを充電し、前記バッテリーの電圧が第1閾値電圧以上の場合に充電を停止するレギュレータと、
前記交流出力端子に入力端子が接続された点火装置と、
前記点火装置に接続された一次側コイルと、二次側コイルと、を有する点火コイルと、
前記点火コイルの前記二次側コイルに接続され、前記内燃機関に設けられた点火プラグと、を備え、
前記点火装置は、
前記入力端子の電圧を昇圧して直流に変換する第1の昇圧回路と、
前記点火コイルの前記一次側コイルに接続された点火用容量素子を含み、前記第1の昇圧回路からの前記直流を昇圧して前記点火用容量素子を充電する第2の昇圧回路と、
前記点火用容量素子を放電させることにより、前記点火コイルを介して前記点火プラグに点火する点火用スイッチング素子と、
前記内燃機関の点火タイミングに合わせて前記点火用スイッチング素子をオンに制御する点火制御回路と、を有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、交流発電機に接続される入力端子の電圧を昇圧して直流に変換し、この直流を昇圧して点火用容量素子を充電するようにしている。直流の電圧値はバッテリーの電圧より高いので、より短時間で点火用容量素子を設定電圧まで充電できる。また、レギュレータがバッテリーの充電を停止している時、内燃機関の回転数が高くなると、交流発電機の交流出力が高くなり、これにより直流の電圧値は更に高くなるため、更に短時間で点火用容量素子を設定電圧まで充電できる。従って、内燃機関の回転数が高い場合の内燃機関の着火性及び燃焼性を改善できる。
第1の実施形態に係る点火システムの概略構成を示す回路図である。 図1の点火システムの充電電圧Vc0と点火用スイッチング素子SCR4の放電波形とを示す波形図である。 図1の点火システムの各部の波形図である。 第2の実施形態に係る点火システムの概略構成を示す回路図である。 図4の点火システムの各部の波形図である。 従来の点火システムの概略構成を示す回路図である。 図6の点火システムの充電電圧Vc0と点火用スイッチング素子SCR4の放電波形とを示す波形図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。これらの実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る点火システムの概略構成を示す回路図である。この点火システムは、例えば自動二輪車等の車両用の内燃機関に点火するために用いられる。図1に示すように、点火システムは、交流発電機ACGと、ピックアップコイル1と、レギュレータ/レクチファイア(以下、レギュレータと称す)2と、バッテリーBと、ランプスイッチSWと、ランプLAMPと、点火装置10と、点火コイルT0と、点火プラグ3と、を備える。
交流発電機ACGは、図示しない内燃機関により駆動されて発電し、発電コイルL0を介して交流出力端子Tacから単相の交流を出力する。ピックアップコイル1は、内燃機関のクランク軸の回転位置を検出して、その回転位置を表すクランク位置信号を出力する。
レギュレータ2は、交流発電機ACGからの交流出力を整流してバッテリーBを充電し、バッテリーBの電圧が第1閾値電圧(例えば12V)以上の場合に充電を停止する。また、レギュレータ2は、交流発電機ACGからの交流出力の負電圧をランプLAMPに供給する。具体的には、レギュレータ2は、アノードが交流出力端子Tacに接続され、カソードがバッテリーBに接続されたサイリスタSCR1と、アノードがランプスイッチSWを介してランプLAMPに接続され、カソードが交流出力端子Tacに接続されたサイリスタSCR2と、サイリスタSCR1,SCR2を制御するサイリスタ制御回路4と、を有する。
バッテリーBは、充放電可能な二次電池である。このバッテリーBには、図示しない各種負荷が接続されている。
ランプLAMPは、ランプスイッチSWがオンの時に、レギュレータ2からの電力が供給されて点灯する。ランプLAMPは、例えば、自動二輪車のヘッドライトである。
点火装置10は、CDI点火装置であり、交流発電機ACGからの交流出力を電源として、点火コイルT0を介して点火プラグ3に点火する。つまり、第1の実施形態は、点火装置10の電源として、バッテリーBからの電圧ではなく、内燃機関の回転数が高くなるに従いエネルギーが高くなる交流発電機ACGからの交流出力を用いている点を特徴の1つとしている。
点火コイルT0は、イグニッションコイルとも称され、一次側コイルT01と、二次側コイルT02と、を有する。一次側コイルT01は、一端が点火装置10に接続され、他端が接地されている。二次側コイルT02は、一端が点火プラグ3に接続され、他端が接地されている。
点火プラグ3は、点火コイルT0の二次側コイルT02と接地との間に接続されている。点火プラグ3は、内燃機関に設けられ、内燃機関に点火する。
点火装置10は、入力端子Tinと、クランク位置信号入力端子Tcと、出力端子Toutと、接地端子Tgと、第1の昇圧回路11と、第2の昇圧回路12と、点火用スイッチング素子SCR4と、発振制御回路(制御回路)13と、点火制御回路14と、電圧検出回路15と、を備える。
入力端子Tinは、交流発電機ACGの交流出力端子Tacに接続されている。これにより、入力端子Tinには、交流発電機ACGからの交流出力が供給される。
第1の昇圧回路11は、入力端子Tinの電圧を昇圧して直流電圧(直流)Vc1に変換する。第1の昇圧回路11は、インダクタ(チョークコイル)L1と、第1の整流素子D1と、容量素子(コンデンサ)C1と、第2の整流素子D2と、昇圧用スイッチング素子Q1と、を有する。
インダクタL1は、一端が入力端子Tinに接続されている。第1の整流素子D1は、ここではダイオードであり、インダクタL1の他端にアノードが接続されている。
容量素子C1は、第1の整流素子D1のカソードに一端が接続され、当該一端から直流電圧Vc1を出力し、他端が接地端子Tgを介して接地されている。即ち、直流電圧Vc1は、容量素子C1に充電された電圧である。
第2の整流素子D2は、ここではダイオードであり、インダクタL1の他端にアノードが接続されている。
昇圧用スイッチング素子Q1は、ここではN型MOSトランジスタであり、第2の整流素子D2のカソードと接地との間に接続されている。つまり、昇圧用スイッチング素子Q1のドレインが第2の整流素子D2のカソードに接続され、ソースが接地されている。
発振制御回路13は、直流電圧Vc1が動作可能電圧以上の場合に直流電圧Vc1を電源として動作し、発振動作により生成したスイッチング制御信号を昇圧用スイッチング素子Q1のゲートに供給する。これにより、昇圧用スイッチング素子Q1は、スイッチング動作して入力端子Tinの電圧を昇圧する。
第2の昇圧回路12は、昇圧用トランスT1と、第3の整流素子D3と、点火用容量素子(点火用コンデンサ)C0と、を有し、第1の昇圧回路11からの直流電圧Vc1を昇圧して点火用容量素子C0を充電する。
昇圧用トランスT1は、一次側コイルT11と、二次側コイルT12と、を有する。一次側コイルT11は、一端に直流電圧Vc1が供給される。二次側コイルT12は、一端が接地されている。
第3の整流素子D3は、ここではダイオードであり、昇圧用トランスT1の二次側コイルT12の他端にアノードが接続され、点火用容量素子C0の一端にカソードが接続されている。
点火用容量素子C0は、他端が出力端子Toutを介して点火コイルT0の一次側コイルT01の一端に接続されている。
昇圧用スイッチング素子Q1は、昇圧用トランスT1の一次側コイルT11の他端に接続され、スイッチング動作により入力端子Tinの電圧及び直流電圧Vc1を昇圧する。つまり、昇圧用スイッチング素子Q1のドレインは、第2の整流素子D2のカソードと一次側コイルT11の他端とに共通に接続されている。
このように、昇圧用スイッチング素子Q1は、入力端子Tinの電圧の昇圧と直流電圧Vc1の昇圧とにおいて共用されているので、回路素子数及び回路面積を削減できる。
点火用スイッチング素子SCR4は、ここではサイリスタであり、オン時に点火用容量素子C0を放電させることにより、点火コイルT0を介して点火プラグ3に点火する。点火用スイッチング素子SCR4は、アノードが第3の整流素子D3のカソードに接続され、カソードが接地され、制御端子が点火制御回路14により駆動される。
点火制御回路14は、ピックアップコイル1からクランク位置信号入力端子Tcを介して供給されたクランク位置信号に応じて、内燃機関の点火タイミングに合わせて点火用スイッチング素子SCR4をオンに制御する。点火制御回路14は、点火用スイッチング素子SCR4をオンに制御する前後において、停止信号を発振制御回路13に出力する。
電圧検出回路15は、点火用容量素子C0の充電電圧Vc0を検出し、検出結果を発振制御回路13に出力する。発振制御回路13は、電圧検出回路15の検出結果に応じて、充電電圧Vc0が設定電圧以上である場合に、昇圧用スイッチング素子Q1をオフに制御し、一方、充電電圧Vc0が設定電圧未満である場合に、昇圧用スイッチング素子Q1をスイッチング動作させる(オン又はオフに制御する)。
また、発振制御回路13は、点火制御回路14が点火用スイッチング素子SCR4をオンに制御する前後において、点火制御回路14からの停止信号により、昇圧用スイッチング素子Q1をオフに制御し、スイッチング動作させない。これにより、安定した点火動作を行うことができる。
次に、この点火システムの動作を、直流電圧Vc1が十分に低い状態から説明する。
まず、交流発電機ACGが発電すると、交流の正電圧がインダクタL1と第1の整流素子D1とを介して容量素子C1に供給され、容量素子C1が充電される。容量素子C1が充電されて直流電圧Vc1が高くなり、発振制御回路13が動作可能になると、昇圧用スイッチング素子Q1がオンする。
この時、昇圧用トランスT1の一次側コイルT11には、容量素子C1に充電された直流電圧Vc1により、オンした昇圧用スイッチング素子Q1を介して電流i1が流れる。また、交流発電機ACGからの交流の正電圧により、インダクタL1と第2の整流素子D2とオンした昇圧用スイッチング素子Q1とを介して電流i2が流れる。
次に、発振制御回路13の発振周期に応じて昇圧用スイッチング素子Q1がオフすると、電流i1は遮断されるため、昇圧用トランスT1の二次側コイルT12に電流が流れ、点火用容量素子C0が充電される。即ち、第2の昇圧回路12が昇圧を行う。
このとき、第2の整流素子D2が設けられていることにより、一次側コイルT11からインダクタL1と第1の整流素子D1との接続ノードへの電流i1の経路も存在しないので、電流i1を確実に遮断することができ、第2の昇圧回路12は確実に昇圧できる。
また、電流i2も遮断されるため、インダクタL1に蓄積されたエネルギーにより、第1の整流素子D1、容量素子C1、発電コイルL0、インダクタL1に電流i3が流れ、容量素子C1が充電される。これにより、直流電圧Vc1は、例えば60V程度の高い電圧に昇圧される。つまり、直流電圧Vc1はバッテリーBの電圧より高くなる。
第2の昇圧回路12は、この高い直流電圧Vc1を更に昇圧するので、点火用容量素子C0を短時間で充電できる。
図2は、図1の点火システムの充電電圧Vc0と点火用スイッチング素子SCR4の放電波形とを示す波形図である。図2には、従来技術の点火システムの充電電圧Vc0の波形も破線で示している。本実施形態では、充電電圧Vc0が従来技術よりも短時間で設定電圧まで上昇するため、従来技術と異なり、内燃機関が高回転数の場合にも充電電圧Vc0は設定電圧に達することができる。従って、点火用スイッチング素子SCR4の放電波形は、低回転時と高回転時とにおいて、ほぼ同じ波形となる。
図3は、図1の点火システムの各部の波形図である。図3は、充電電圧Vc0、昇圧用スイッチング素子Q1のゲート波形(スイッチング制御信号)、直流電圧Vc1、及び、交流発電機ACGからの交流出力の正電圧を示している。
前述のように、内燃機関の運転中には、バッテリーBの充電状態に応じてレギュレータ2のサイリスタSCR1がオン又はオフに制御される。従って、図3の時刻t1〜t2の期間のように、バッテリーBの満充電時やバッテリーBの負荷の急変時には、バッテリーBの電圧が第1閾値電圧以上に上昇し、サイリスタSCR1がオフする。つまり、レギュレータ2はバッテリーBの充電を停止する。
サイリスタSCR1がオフしているこの期間では、交流発電機ACGの負荷は軽負荷になるため、サイリスタSCR1がオンする時刻t1までの期間よりも交流出力の正電圧が高電圧になる。これにより、直流電圧Vc1は、サイリスタSCR1がオンする期間よりも高くなる。従って、図3に示すように、より高速に充電電圧Vc0を上昇させることができる。
サイリスタSCR1がオフするタイミングは、図3の時刻t1〜t2のタイミングに限らない。そのため、例えば、充電電圧Vc0が放電された直後にサイリスタSCR1がオフした場合には、図3の例よりも高速に充電電圧Vc0が上昇することになる。
また、時刻t2〜t4のうちの大部分の期間のように、点火用容量素子C0の充電電圧Vc0が設定電圧に達すると、昇圧用スイッチング素子Q1はオフに制御されるため、電流i1は流れない。そのため、時刻t3〜t4の期間のように、昇圧用スイッチング素子Q1がオフし、且つ、サイリスタSCR1がオフしている場合には、交流発電機ACGからの高い交流出力が容量素子C1に直接的に印加されるようになる。これにより、直流電圧Vc1は、時刻t1〜t2の期間より高くなる。
以上で説明したように、第1の実施形態によれば、交流発電機ACGに接続される入力端子Tinの電圧を昇圧して直流電圧Vc1に変換し、この直流電圧Vc1を昇圧して点火用容量素子C0を充電するようにしている。直流電圧Vc1はバッテリーBの電圧より高いので、より短時間で点火用容量素子C0を設定電圧まで充電できる。
また、レギュレータ2がバッテリーBの充電を停止している時、内燃機関の回転数が高くなると、交流発電機ACGの交流出力が高くなり、これにより直流電圧Vc1の電圧値は更に高くなるため、更に短時間で点火用容量素子C0を設定電圧まで充電できる。
また、従来技術よりも直流電圧Vc1を高くできるので、昇圧用トランスT1の二次側コイルT12の巻数を少なくしても、点火用容量素子C0を設定電圧まで充電できる。即ち、二次側コイルT12のインピーダンスを小さくできる。よって、二次側コイルT12に流れる電流を大きくできるので、より短時間で点火用容量素子C0を設定電圧まで充電できる。
以上より、内燃機関の回転数が高い場合の内燃機関の着火性及び燃焼性を改善できる。
ところで、第1の実施形態では、レギュレータ2がバッテリーBの充電を停止している時には直流電圧Vc1が上昇するため、点火システムの信頼性を高めるためには、容量素子C1等として、直流電圧Vc1の最大値に対応可能な高耐圧な素子を用いる必要がある。そのため、直流電圧Vc1の最大値が必要以上に高い場合には、点火装置10のコストが増加する可能性がある。
そこで、以下に説明する第2の実施形態では、コスト増加を抑えた上で点火システムの信頼性を高めるようにしている。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る点火システムの概略構成を示す回路図である。図4では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。図4に示すように、この点火システムは、第1の実施形態の構成に加え、スイッチ回路16と、第4の整流素子D4と、を更に備える。
スイッチ回路16は、入力端子TinとインダクタL1の一端との間に接続され、入力端子TinとインダクタL1の一端とを導通させるか否か切り替える。
図4の例では、スイッチ回路16は、第5の整流素子D5と、トランジスタQ2と、2つの抵抗R1,R2と、を有する。
第5の整流素子D5は、ここではダイオードであり、入力端子Tinにアノードが接続されている。トランジスタQ2は、ここではpnp型バイポーラトランジスタであり、第5の整流素子D5のカソードとインダクタL1の一端との間に接続されている。つまり、トランジスタQ2のエミッタが第5の整流素子D5のカソードに接続され、コレクタがインダクタL1の一端に接続されている。
抵抗R1は、第5の整流素子D5のカソードとトランジスタQ2の制御端子(ベース)との間に接続されている。抵抗R2は、一端がトランジスタQ2の制御端子に接続され、他端に発振制御回路(制御回路)13aからスイッチ回路制御信号が供給される。
第4の整流素子D4は、ここではダイオードであり、インダクタL1の一端と接地との間に接続されている。
発振制御回路13aは、第1の実施形態の発振制御回路13の機能に加え、昇圧用スイッチング素子Q1とスイッチ回路16とを同期してスイッチング動作させる。発振制御回路13aは、抵抗R2を介してトランジスタQ2のベースにスイッチ回路制御信号を供給してトランジスタQ2をオン又はオフに制御する。
また、発振制御回路13aは、直流電圧Vc1の電圧値が第2閾値電圧以上である場合に、直流電圧Vc1の電圧値が高いほどスイッチ回路16がオンする期間を昇圧用スイッチング素子Q1がオンする期間より短縮する。例えば、発振制御回路13aは、第2閾値電圧以上の電圧値とスイッチ回路16がオンする期間との関係を表すテーブルを有し、このテーブルと直流電圧Vc1の電圧値とに基づいてスイッチ回路16がオンする期間を決定してもよい。
発振制御回路13aは、第1の実施形態と同様に、直流電圧Vc1が動作可能電圧以上の場合に動作し、昇圧用スイッチング素子Q1とトランジスタQ2のスイッチング動作を制御するが、直流電圧Vc1が動作可能電圧未満の場合には、動作しない。発振制御回路13aが動作していない場合には、スイッチ回路制御信号はローレベルになっているため、トランジスタQ2はオンできる。
次に、図5を参照して点火システムの動作を説明する。
図5は、図4の点火システムの各部の波形図である。図5は、昇圧用スイッチング素子Q1のゲート波形(スイッチング制御信号)、トランジスタQ2のベース波形(スイッチ回路制御信号)、及び、直流電圧Vc1を示している。
まず、時刻t11において昇圧用スイッチング素子Q1とトランジスタQ2がオンし、その後、時刻t12において昇圧用スイッチング素子Q1とトランジスタQ2がオフする。これにより、第1の実施形態で説明したように、時刻t12の後、直流電圧Vc1が昇圧される。但し、第1の実施形態とは異なる経路で電流i3が流れる。即ち、インダクタL1に蓄積されたエネルギーにより、第1の整流素子D1、容量素子C1、第4の整流素子D4に電流i3が流れ、容量素子C1が充電される。つまり、第4の整流素子D4は、スイッチ回路16がオフしている時に電流i3を流すために設けられている。
図5の例では、この昇圧動作により、直流電圧Vc1の電圧値が第2閾値電圧以上になったとする。そこで、発振制御回路13aは、直流電圧Vc1の電圧値に応じて、スイッチ回路16がオンする期間を決定する。
次に、時刻t13において昇圧用スイッチング素子Q1とトランジスタQ2がオンする。次に、発振制御回路13aにより決定されたスイッチ回路16がオンする期間を経過すると、時刻t13aにおいてトランジスタQ2がオフする。これにより、電流i3が流れて直流電圧Vc1は昇圧されるが、インダクタL1に電流が流れていた期間が時刻t11からt12までの期間より短いため、図5に破線で示すように直流電圧Vc1の昇圧量(昇圧レベル)を小さくできる。
ここで、このような制御を行わず、時刻t13aより後の時刻t14においてトランジスタQ2がオフすると仮定すると、直流電圧Vc1は、実線の波形となり、破線の波形よりも昇圧量が大きくなる。
前述のように、直流電圧Vc1の電圧値が高いほどスイッチ回路16がオンする期間を昇圧用スイッチング素子Q1がオンする期間より短縮するので、直流電圧Vc1の電圧値が高いほど直流電圧Vc1の昇圧量を小さくできる。
スイッチ回路16がオンする期間の制御の有無に拘わらず、昇圧用スイッチング素子Q1は、時刻t14までオンし続ける。
第2閾値電圧は、例えば、図3の時刻t1〜t2の間の直流電圧Vc1の最大値と、時刻t3〜t4の間の直流電圧Vc1の最大値との間に設定してもよい。これにより、内燃機関の回転数が高くなると、交流発電機ACGの交流出力が高くなり、これにより直流電圧Vc1の電圧値も更に高くなる効果を得た上で、直流電圧Vc1の電圧値が上昇し過ぎないようにできる。
なお、第5の整流素子D5により、トランジスタQ2の制御端子に供給されるスイッチ回路制御信号がハイレベルであり、入力端子Tinの電圧が低い時、交流発電機AGC側へ電流が流れることを防止できる。
以上で説明したように、第2の実施形態によれば、直流電圧Vc1の電圧値が第2閾値電圧以上である場合に、直流電圧Vc1の電圧値が高いほどスイッチ回路16がオンする期間を昇圧用スイッチング素子Q1がオンする期間より短縮するようにしている。これにより、交流発電機ACGからの交流出力の正電圧値が高くなり、直流電圧Vc1の電圧値が高くなった場合に、交流発電機ACGからの交流出力が第1の昇圧回路11に供給される期間を短縮できる。
従って、交流発電機ACGの負荷の変動により点火装置10aに加えられる電圧が過渡的に上昇しても、直流電圧Vc1の電圧値が必要以上に上昇し過ぎないようにできるため、容量素子C1等として必要以上に高耐圧な素子を用いる必要がない。よって、コストアップを抑えた上で、高い信頼性で点火動作を行うことができる。
また、第1の実施形態と同様の効果も得られる。
これに対して、スイッチ回路16の代わりに、交流出力の正電圧が高い時に交流出力の電力を消費させる保護回路を設けて、直流電圧Vc1の電圧値が上昇し過ぎないようにする構成も考えられる。しかし、この場合、保護回路における損失と発熱が大きいという問題がある。第2の実施形態では、スイッチ回路16がオフしている期間には、トランジスタQ2のベースに電流が流れない。従って、スイッチ回路16における損失と発熱を殆ど生じないようにできる。
なお、第1及び第2の実施形態では、昇圧用スイッチング素子Q1が第1の昇圧回路11と第2の昇圧回路12とにおいて共用されている一例について説明したが、第1の昇圧回路11と第2の昇圧回路12のそれぞれに昇圧用スイッチング素子を設けてもよい。
また、第1から第5の整流素子D1〜D5はダイオードである一例について説明したが、これに限らず、整流機能を有している他の素子でもよい。
また、点火用スイッチング素子SCR4はサイリスタである一例について説明したが、これに限らず、スイッチング機能を有しているトランジスタ等の他の素子でもよい。
また、昇圧用スイッチング素子Q1はN型MOSトランジスタである一例について説明したが、これに限らず、スイッチング機能を有しているバイポーラトランジスタ等の他の素子でもよい。
さらに、トランジスタQ2はpnp型バイポーラトランジスタである一例について説明したが、これに限らず、スイッチング機能を有しているMOSトランジスタ等の他のスイッチング素子でもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
ACG 交流発電機
B バッテリー
T0 点火コイル
1 ピックアップコイル
2 レギュレータ/レクチファイア(レギュレータ)
3 点火プラグ
10,10a 点火装置
Tin 入力端子
11 第1の昇圧回路
12 第2の昇圧回路
13,13a 発振制御回路(制御回路)
14 点火制御回路
15 電圧検出回路
16 スイッチ回路
SCR4 点火用スイッチング素子
L1 インダクタ
C0 点火用容量素子
C1 容量素子
D1 第1の整流素子
D2 第2の整流素子
D3 第3の整流素子
D4 第4の整流素子
D5 第5の整流素子
Q1 昇圧用スイッチング素子
Q2 トランジスタ
T1 昇圧用トランス
T11 一次側コイル
T12 二次側コイル
R1,R2 抵抗

Claims (7)

  1. 内燃機関により駆動されて交流出力端子から交流を出力する交流発電機と、前記交流発電機からの交流出力を整流してバッテリーを充電し、前記バッテリーの電圧が第1閾値電圧以上の場合に充電を停止するレギュレータと、に接続される点火装置であって、
    前記交流発電機の前記交流出力端子に接続される入力端子と、
    前記入力端子の電圧を昇圧して直流に変換する第1の昇圧回路と、
    点火用容量素子を有し、前記第1の昇圧回路からの前記直流を昇圧して前記点火用容量素子を充電する第2の昇圧回路と、
    前記点火用容量素子を放電させることにより、点火コイルを介して、前記内燃機関に設けられた点火プラグに点火する点火用スイッチング素子と、
    前記内燃機関の点火タイミングに合わせて前記点火用スイッチング素子をオンに制御する点火制御回路と、を備え
    前記第1の昇圧回路は、
    前記入力端子に一端が接続されたインダクタと、
    前記インダクタの他端にアノードが接続された第1の整流素子と、
    前記第1の整流素子のカソードに一端が接続され、当該一端から前記直流を出力し、他端が接地された容量素子と、
    前記インダクタの他端にアノードが接続された第2の整流素子と、
    前記第2の整流素子のカソードと接地との間に接続され、スイッチング動作により前記入力端子の電圧を昇圧する昇圧用スイッチング素子と、を有し、
    前記第2の昇圧回路は、
    一端に前記直流が供給される一次側コイルと、二次側コイルと、を有する昇圧用トランスと、
    前記昇圧用トランスの前記二次側コイルにアノードが接続され、前記点火用容量素子にカソードが接続された第3の整流素子と、を有し、
    前記昇圧用スイッチング素子は、前記昇圧用トランスの前記一次側コイルの他端に接続され、スイッチング動作により前記入力端子の電圧及び前記直流を昇圧する
    ことを特徴とする点火装置。
  2. 内燃機関により駆動されて交流出力端子から交流を出力する交流発電機と、前記交流発電機からの交流出力を整流してバッテリーを充電し、前記バッテリーの電圧が第1閾値電圧以上の場合に充電を停止するレギュレータと、に接続される点火装置であって、
    前記交流発電機の前記交流出力端子に接続される入力端子と、
    前記入力端子の電圧を昇圧して直流に変換する第1の昇圧回路と、
    点火用容量素子を有し、前記第1の昇圧回路からの前記直流を昇圧して前記点火用容量素子を充電する第2の昇圧回路と、
    前記点火用容量素子を放電させることにより、点火コイルを介して、前記内燃機関に設けられた点火プラグに点火する点火用スイッチング素子と、
    前記内燃機関の点火タイミングに合わせて前記点火用スイッチング素子をオンに制御する点火制御回路と、を備え
    前記第1の昇圧回路は、
    前記入力端子に一端が接続されたインダクタと、
    前記インダクタの他端にアノードが接続された第1の整流素子と、
    前記第1の整流素子のカソードに一端が接続され、当該一端から前記直流を出力し、他端が接地された容量素子と、
    前記インダクタの他端にアノードが接続された第2の整流素子と、
    前記第2の整流素子のカソードと接地との間に接続され、スイッチング動作により前記入力端子の電圧を昇圧する昇圧用スイッチング素子と、を有し、
    前記点火装置は、
    前記入力端子と前記インダクタの一端との間に接続されたスイッチ回路と、
    前記インダクタの一端と接地との間に接続された第4の整流素子と、
    前記昇圧用スイッチング素子と前記スイッチ回路とを同期してスイッチング動作させ、前記直流の電圧値が第2閾値電圧以上である場合に、前記直流の電圧値が高いほど前記スイッチ回路がオンする期間を前記昇圧用スイッチング素子がオンする期間より短縮する制御回路と、をさらに備える
    ことを特徴とする点火装置。
  3. 前記スイッチ回路は、
    前記入力端子にアノードが接続された第5の整流素子と、
    前記第5の整流素子のカソードと前記インダクタの一端との間に接続されたトランジスタと、
    前記第5の整流素子のカソードと前記トランジスタの制御端子との間に接続された抵抗と、を有し、
    前記制御回路は、前記トランジスタの制御端子にスイッチ回路制御信号を供給して前記トランジスタをオン又はオフに制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の点火装置。
  4. 前記点火用容量素子の充電電圧を検出する電圧検出回路を備え、
    前記制御回路は、前記電圧検出回路の検出結果に応じて、前記充電電圧が設定電圧以上である場合に、前記昇圧用スイッチング素子をオフに制御し、一方、前記充電電圧が前記設定電圧未満である場合に、前記昇圧用スイッチング素子をスイッチング動作させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の点火装置。
  5. 前記制御回路は、前記点火制御回路が前記点火用スイッチング素子をオンに制御する前後において、前記昇圧用スイッチング素子をオフに制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の点火装置。
  6. 内燃機関により駆動されて交流出力端子から交流を出力する交流発電機と、
    前記交流発電機からの交流出力を整流してバッテリーを充電し、前記バッテリーの電圧が第1閾値電圧以上の場合に充電を停止するレギュレータと、
    前記交流出力端子に入力端子が接続された点火装置と、
    前記点火装置に接続された一次側コイルと、二次側コイルと、を有する点火コイルと、 前記点火コイルの前記二次側コイルに接続され、前記内燃機関に設けられた点火プラグと、を備え、
    前記点火装置は、
    前記入力端子の電圧を昇圧して直流に変換する第1の昇圧回路と、
    前記点火コイルの前記一次側コイルに接続された点火用容量素子を含み、前記第1の昇圧回路からの前記直流を昇圧して前記点火用容量素子を充電する第2の昇圧回路と、
    前記点火用容量素子を放電させることにより、前記点火コイルを介して前記点火プラグに点火する点火用スイッチング素子と、
    前記内燃機関の点火タイミングに合わせて前記点火用スイッチング素子をオンに制御する点火制御回路と、を有し、
    前記第1の昇圧回路は、
    前記入力端子に一端が接続されたインダクタと、
    前記インダクタの他端にアノードが接続された第1の整流素子と、
    前記第1の整流素子のカソードに一端が接続され、当該一端から前記直流を出力し、他端が接地された容量素子と、
    前記インダクタの他端にアノードが接続された第2の整流素子と、
    前記第2の整流素子のカソードと接地との間に接続され、スイッチング動作により前記入力端子の電圧を昇圧する昇圧用スイッチング素子と、を有し、
    前記第2の昇圧回路は、
    一端に前記直流が供給される一次側コイルと、二次側コイルと、を有する昇圧用トランスと、
    前記昇圧用トランスの前記二次側コイルにアノードが接続され、前記点火用容量素子にカソードが接続された第3の整流素子と、を有し、
    前記昇圧用スイッチング素子は、前記昇圧用トランスの前記一次側コイルの他端に接続され、スイッチング動作により前記入力端子の電圧及び前記直流を昇圧する
    ことを特徴とする点火システム。
  7. 内燃機関により駆動されて交流出力端子から交流を出力する交流発電機と、
    前記交流発電機からの交流出力を整流してバッテリーを充電し、前記バッテリーの電圧が第1閾値電圧以上の場合に充電を停止するレギュレータと、
    前記交流出力端子に入力端子が接続された点火装置と、
    前記点火装置に接続された一次側コイルと、二次側コイルと、を有する点火コイルと、 前記点火コイルの前記二次側コイルに接続され、前記内燃機関に設けられた点火プラグと、を備え、
    前記点火装置は、
    前記入力端子の電圧を昇圧して直流に変換する第1の昇圧回路と、
    前記点火コイルの前記一次側コイルに接続された点火用容量素子を含み、前記第1の昇圧回路からの前記直流を昇圧して前記点火用容量素子を充電する第2の昇圧回路と、
    前記点火用容量素子を放電させることにより、前記点火コイルを介して前記点火プラグに点火する点火用スイッチング素子と、
    前記内燃機関の点火タイミングに合わせて前記点火用スイッチング素子をオンに制御する点火制御回路と、を有し、
    前記第1の昇圧回路は、
    前記入力端子に一端が接続されたインダクタと、
    前記インダクタの他端にアノードが接続された第1の整流素子と、
    前記第1の整流素子のカソードに一端が接続され、当該一端から前記直流を出力し、他端が接地された容量素子と、
    前記インダクタの他端にアノードが接続された第2の整流素子と、
    前記第2の整流素子のカソードと接地との間に接続され、スイッチング動作により前記入力端子の電圧を昇圧する昇圧用スイッチング素子と、を有し、
    前記点火装置は、
    前記入力端子と前記インダクタの一端との間に接続されたスイッチ回路と、
    前記インダクタの一端と接地との間に接続された第4の整流素子と、
    前記昇圧用スイッチング素子と前記スイッチ回路とを同期してスイッチング動作させ、前記直流の電圧値が第2閾値電圧以上である場合に、前記直流の電圧値が高いほど前記スイッチ回路がオンする期間を前記昇圧用スイッチング素子がオンする期間より短縮する制御回路と、をさらに備える
    ことを特徴とする点火システム。
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