JP6177619B2 - 静圧気体軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、支持対象を非接触で支持する静圧気体軸受装置に関し、特に大型の支持対象を非接触で支持するのに好適な静圧気体軸受装置に関する。
従来、圧縮気体を噴出する軸受面として多孔質金属焼結部材が用いられた静圧気体軸受が知られている。ここで、多孔質金属焼結部材は、単体金属粉末あるいは合金粉末を高温度にて焼結することにより形成される。例えば、特許文献1には、アルミニウム粉末あるいはアルミニウム合金粉末をアルミニウム合金製のバックメタル上に充填し、これを真空中で加圧しながら高温度にて焼結することにより、バックメタル上に多孔質金属焼結部材が形成された静圧気体軸受が開示されている。
特開2006−348352号公報
ところで、例えば多孔質金属焼結部材の形成には、単体金属粉末あるいは合金粉末を高温度にて焼結するための焼結炉が必要であり、形成する多孔質金属焼結部材が大型になるほど、それだけ大型の焼結炉が必要となり、さらには、大型の多孔質金属焼結部材でも均一に焼結処理することが可能な高精度の焼結炉が必要となる。このため、設備上の制約から、大型の支持対象に対応可能な大型の多孔質金属焼結部材を具備した静圧気体軸受を製造することが困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型の支持対象を非接触で支持するのに好適な静圧気体軸受装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ベース部材の収容面に、静圧気体軸受を収容するための収容穴を複数設け、収容穴のそれぞれに、静圧気体軸受を、静圧気体軸受の軸受面がベース部材の収容面と揃うように収容した。
例えば、本発明の一態様は、支持対象を非接触で支持する静圧気体軸受装置であって、
前記支持対象を非接触で支持する軸受面を備えた複数の静圧気体軸受と、
平坦面を有する円板状のベース部材と、を有し、
前記ベース部材は、
前記平坦面に形成され、前記複数の静圧気体軸受をそれぞれ収容する複数の収容穴が同心円上に均等配置された収容面と、
前記複数の収容穴のそれぞれに収容された前記複数の静圧気体軸受に繋がる気体の流路と、を有し、
前記流路は、
給気ポンプに連結された系統および吸引ポンプに連結された系統を含む複数系統あり、
前記複数の静圧気体軸受は、
それぞれの軸受面が前記収容面と揃うように、前記複数の収容穴に収容されて、それぞれ一つの系統の前記流路に繋がっている。
また、本発明の他の態様は、支持対象を非接触で支持する静圧気体軸受装置であって、
前記支持対象を非接触で支持する軸受面を備えた複数の静圧気体軸受と、
円筒状のベース部材と、を有し、
前記ベース部材は、
内周面または外周面に形成され、前記複数の静圧気体軸受をそれぞれ収容する複数の収容穴が周方向に均等配置された収容面と、
前記複数の収容穴のそれぞれに収容された前記複数の静圧気体軸受に繋がる気体の流路と、を有し、
前記流路は、
給気ポンプに連結された系統および吸引ポンプに連結された系統を含む複数系統あり、
前記複数の静圧気体軸受は、
それぞれの軸受面が前記収容面と揃うように、前記複数の収容穴に収容されて、それぞれ一つの系統の前記流路に繋がっている。
本発明では、ベース部材の収容面に設けられた複数の収容穴のそれぞれに、静圧気体軸受を、その軸受面が収容面と揃うように収容しているので、静圧気体軸受の軸受面を含め、ベース部材の収容面の全面を、支持対象を非接触で支持する軸受面として機能させることができる。このため、静圧気体軸受単体では支持できないような大型の支持対象を非接触で支持することが可能となる。
図1(A)および図1(B)は、本発明の第一実施の形態に係る静圧気体軸受装置1の正面図および側面図であり、図1(C)は、図1(A)に示す静圧気体軸受装置1のA−A断面図である。 図2(A)は、静圧気体軸受10の正面図であり、図2(B)は、図2(A)に示す静圧気体軸受10のB−B断面図である。 図3(A)は、本発明の第二実施の形態に係る静圧気体軸受装置5の正面図であり、図3(B)および図3(C)は、図3(A)に示す静圧気体軸受装置5のF−F断面図およびG−G断面図である。 図4(A)は、静圧気体軸受50a、50bの正面図であり、図4(B)は、図4(A)に示す静圧気体軸受50a、50bのH−H断面図である。 図5(A)は、本発明の第三実施の形態に係る静圧気体軸受装置3の上面図であり、図5(B)は、図5(A)に示す静圧気体軸受装置3のC−C断面図であり、図5(C)は、図5(A)に示す静圧気体軸受装置3のD−D断面図である。 図6(A)は、静圧気体軸受30の正面図であり、図6(B)は、図6(A)に示す静圧気体軸受30のE−E断面図である。 図7(A)は、本発明の第四実施の形態に係る静圧気体軸受装置7の上面図であり、図7(B)は、図7(A)に示す静圧気体軸受装置7のI−I断面図であり、図7(C)は、図7(A)に示す静圧気体軸受装置7のJ−J断面図である。 図8(A)は、静圧気体軸受70a、70bの正面図であり、図8(B)は、図8(A)に示す静圧気体軸受70a、70bのK−K断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施の形態]
図1(A)および図1(B)は、本発明の第一実施の形態に係る静圧気体軸受装置1の正面図および側面図であり、図1(C)は、図1(A)に示す静圧気体軸受装置1のA−A断面図である。また、図2(A)は、静圧気体軸受10の正面図であり、図2(B)は、図2(A)に示す静圧気体軸受10のB−B断面図である。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置1は、例えば大型の基板等といった、図示していない板状の支持対象を非接触で支持する。図示するように、静圧気体軸受装置1は、支持対象を非接触で支持する軸受面13を有する複数の静圧気体軸受10と、これらの静圧気体軸受10を収容するベース部材20と、を備えている。
静圧気体軸受10は、それぞれ、円板状の多孔質金属焼結部材11と、多孔質金属焼結部材11と同径の円板状のバックメタル12と、を備えている。
多孔質金属焼結部材11は、単体金属粉末あるいは合金粉末を高温度にて焼結することにより形成され、その表面111は、軸受面13として機能する。また、多孔質金属焼結部材11の裏面112は、バックメタル12と接合している。
バックメタル12には、ベース部材20を介して図示していない給気ポンプから供給された圧縮気体を多孔質金属焼結部材11に送るための中継路121が、バックメタル12の中央部において表面122から裏面123を貫くように形成されている。
ベース部材20は、円板状の上板21と、上板21と同径の円板状の下板22と、を備えている。
上板21は下板22の上に配置されており、上板21の裏面213が、下板22の表面224に接着剤等により接合されている。上板21の平坦面には、静圧気体軸受10を収容するための収容穴211が複数形成されている。収容穴211は、上板21の表面(収容面)212および裏面213を貫通しており、例えば、上板21の中心Oと同心の円C上に、上板21の中心O周りにほぼ等角度間隔で配置されている。静圧気体軸受10は、収容穴211に収容され、接着剤等により収容穴211内に固定された後、静圧気体軸受10の軸受面13が上板21の表面212と揃うように(理想的には面一となるように)研削加工される。このため、上板21の材料としては、加工性のよい、例えば、青銅等の銅合金を用いることが好ましい。
なお、図1には、8個の収容穴211が上板21の平坦面に形成されている場合を例示しているが、収容穴211の数は、ベース部材20に収容する静圧気体軸受10の数等に応じて適宜変更可能である。また、収容穴211が均等配置される円Cの半径Rも、ベース部材20に収容する静圧気体軸受10の大きさおよび数等に応じて適宜変更可能である。
上板21の裏面213と対面する下板22の表面224には、収容穴211が均等配置される円Cに沿った環状の給気溝221が形成されている。また、下板22の側面225には、図示していない給気ポンプのホースが連結される給気口222が形成されており、下板22の内部には、この給気口222と給気溝221とに繋がる連結路223が形成されている。また、静圧気体軸受10は、下板22上に上板21を配置した場合に、中継路121が給気溝221上に位置するように、収容穴211に収容されている。このため、下板22上に上板21を配置することにより、給気溝221は、上板21の各収容穴211に収容された静圧気体軸受10に圧縮気体を供給するための給気路として機能する。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置1において、下板22の側面225に形成された給気口222に供給された圧縮気体は、連結路223および給気溝221を介して、上板21の各収容穴211に供給される。そして、上板21の各収容穴211に供給された圧縮気体は、各収容穴211に収容された各静圧気体軸受10のバックメタル12に形成された中継路121を介して、各静圧気体軸受10の多孔質金属焼結部材11に供給され、上板21の表面212に揃えられた各静圧気体軸受10の軸受面13から噴出する。その結果、上板21の表面212と、この表面212上に配置された板状の支持対象との間に圧縮気体膜が形成され、これにより、支持対象が非接触で支持される。
以上、本発明の第一実施の形態を説明した。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置1は、上板21の表面212に、静圧気体軸受10を収容するための収容穴211を複数設け、これらの収容穴211のそれぞれに、静圧気体軸受10を、静圧気体軸受10の軸受面13(多孔質金属焼結部材11の表面111)が上板21の表面212と揃うように収容している。このため、上板21の表面212と、この表面212上に配置された板状の支持対象との間に、複数の静圧気体軸受10の軸受面13から噴出する圧縮気体による気体膜が形成され、複数の静圧気体軸受10の軸受面13を含め、上板21の表面212の全面が、支持対象を非接触で支持する軸受面として機能する。したがって、静圧気体軸受10単体では支持できないような大型の支持対象を非接触で支持することが可能となる。
また、本実施の形態に係る静圧気体軸受装置1は、複数の静圧気体軸受10を、上板21の中心Oと同心の円C上に、上板21の中心O周りにほぼ等角度間隔で配置している。本発明者等は、複数の静圧気体軸受10をこのように配置することにより、同数の静圧気体軸受10でより大型の支持対象を非接触で支持できることを見出した。本発明者等の実験によれば、上板21の表面212に対する静圧気体軸受10の軸受面13の占める割合が2割程度となるように、複数の静圧気体軸受10を、上板21の中心Oと同心の円C上に均等配置することにより、上板21の表面212全面を多孔質金属焼結部材で形成して上板21の表面212の全面から圧縮気体を噴出できるようにした場合の支持荷重の8割程度の荷重を支持できる性能を獲得できることが分かった。また、静圧気体軸受10の軸受面13および上板21の表面212は、理想的には面一となるように揃えることが好ましいが、±5μm(公差レンジ10μm)程度の段差であれば、誤差範囲内であり、獲得できる性能に影響はなかった。
ただし、複数の静圧気体軸受10のベース部材20への配置は、本実施の形態に限定されるものではない。多孔質金属焼結部材11の表面111が上板21の表面212と揃うように、複数の静圧気体軸受10がベース部材20に配置されたものであればよい。
[第二実施の形態]
図3(A)は、本発明の第二実施の形態に係る静圧気体軸受装置5の正面図であり、図3(B)、図3(C)は、図3(A)に示す静圧気体軸受装置5のF−F断面図、G−G断面図である。また、図4(A)は、静圧気体軸受50a、50bの正面図であり、図4(B)は、図4(A)に示す静圧気体軸受50a、50bのH−H断面図である。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置5は、第一実施の形態に係る静圧気体軸受装置1と同様に、例えば大型の基板等といった、図示していない板状の支持対象を非接触で支持する。図示するように、静圧気体軸受装置5は、支持対象を非接触で支持する軸受面53を有する複数の静圧気体軸受50a、50bと、これらの静圧気体軸受50a、50bを収容するベース部材60と、を備えている。
静圧気体軸受50a、50bは、それぞれ、円板状の多孔質金属焼結部材51と、多孔質金属焼結部材51と同径の円板状のバックメタル52と、を備えている。
多孔質金属焼結部材51は、単体金属粉末あるいは合金粉末を高温度にて焼結することにより形成され、その表面511は、軸受面53として機能する。また、多孔質金属焼結部材51の裏面512は、バックメタル52と接合している。
バックメタル52には、ベース部材60を介して図示していない給気ポンプから供給された圧縮気体を多孔質金属焼結部材51に送り込んだり、ベース部材60を介して図示していない吸引ポンプの吸引力により多孔質金属焼結部材51に吸い込まれた気体をベース部材60へ送り出したりするための中継路521が、バックメタル52の縁部側において表面522から裏面523を貫くように形成されている。
ベース部材60は、円板状の上板61と、上板61と同径の円板状の下板62と、を備えている。
上板61は下板62の上に配置されており、上板61の裏面613が、下板62の表面624に接着剤等により接合されている。上板61には、静圧気体軸受50a、50bを収容するための収容穴611が複数形成されている。収容穴611は、上板61の表面(収容面)612および裏面613を貫通しており、例えば、上板61の中心Oと同心の円C上に、上板61の中心O周りにほぼ等角度間隔で配置されている。静圧気体軸受50a、50bは、収容穴611に交互に収容され、接着剤等により収容穴611内に固定された後、静圧気体軸受50a、50bの軸受面53が上板61の表面612と揃うように(理想的には面一となるように)研削加工される。このため、上板61の材料としては、加工性のよい、例えば、青銅等の銅合金を用いることが好ましい。
なお、図3には、8個の収容穴611が上板61に形成されている場合を例示しているが、収容穴611の数は、ベース部材60に収容する静圧気体軸受50a、50bの数等に応じて適宜変更可能である。また、収容穴211が均等配置される円Cの半径Rも、ベース部材60に収容する静圧気体軸受50a、50bの大きさおよび数等に応じて適宜変更可能である。
上板61の裏面613と対面する下板62の表面624において、収容穴611が均等配置される円Cに対して径方向外側には、この円Cの半径Rに静圧気体軸受50a、50bの半径r3を足した値より小さい外径r1を有する環状の流路溝621aが形成されている。また、下板62の側面625には、図示していない給気ポンプあるいは吸引ポンプのホースが連結される流路口622aが形成されており、下板62の内部には、この流路口622aと流路溝621aとに繋がる連結路623aが形成されている。また、静圧気体軸受50aは、下板62上に上板61を配置した場合に、中継路521が流路溝621a上に位置するように、収容穴611に収容されている。このため、下板62上に上板61を配置することにより、流路溝621aは、上板61の各収容穴611に収容された静圧気体軸受50aに圧縮気体を供給したり、静圧気体軸受50aから気体を吸い込んだりしたりするための流路として機能する。
また、下板62の表面624において、収容穴611が均等配置される円Cに対して径方向内側には、この円Cの半径Rから静圧気体軸受50a、50bの半径r3を引いた値より大きい外径r2を有する環状の流路溝621bが形成されている。また、下板62の側面625には、図示していない給気ポンプあるいは吸引ポンプのホースが連結される流路口622bが形成されており、下板62の内部には、この流路口622bと流路溝621bとに繋がる連結路623bが形成されている。また、静圧気体軸受50bは、下板62上に上板61を配置した場合に、中継路521が流路溝621b上に位置するように、収容穴611に収容されている。このため、下板62上に上板61を配置することにより、流路溝621bは、上板61の各収容穴611に収容された静圧気体軸受50bに圧縮気体を供給したり、静圧気体軸受50bから気体を吸い込んだりしたりするための流路として機能する。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置5において、流路口622a、622bの双方に給気ポンプのホースを連結した場合、つぎのように動作する。すなわち、下板62の側面625に形成された流路口622aに供給された圧縮気体は、連結路623aおよび流路溝621aを介して、上板61の収容穴611に収容された静圧気体軸受50aのバックメタル52に形成された中継路521に供給される。そして、この中継路521に供給された圧縮気体は、静圧気体軸受50aの多孔質金属焼結部材51を経由して、上板61の表面612に揃えられた静圧気体軸受50aの軸受面53から噴出する。同様に、下板62の側面625に形成された流路口622bに供給された圧縮気体は、連結路623bおよび流路溝621bを介して、上板61の収容穴611に収容された静圧気体軸受50bのバックメタル52に形成された中継路521に供給される。そして、この中継路521に供給された圧縮気体は、静圧気体軸受50bの多孔質金属焼結部材51を経由して、上板61の表面612に揃えられた静圧気体軸受50bの軸受面53から噴出する。その結果、上板61の表面612と、この表面612上に配置された板状の支持対象との間に圧縮気体膜が形成され、これにより、支持対象が非接触で支持される。
また、本実施の形態に係る静圧気体軸受装置5において、流路口622a、622bの一方に給気ポンプのホースを連結し、他方の吸引ポンプのホースを連結した場合、例えば流路口622aに給気ポンプのホースを連結し、流路口622bに吸引ポンプのホースを連結した場合、つぎのように動作する。すなわち、下板62の側面625に形成された流路口622aに供給された圧縮気体は、連結路623aおよび流路溝621aを介して、上板61の収容穴611に収容された静圧気体軸受50aのバックメタル52に形成された中継路521に供給される。そして、この中継路521に供給された圧縮気体は、静圧気体軸受50aの多孔質金属焼結部材51を経由して、上板61の表面612に揃えられた静圧気体軸受50aの軸受面53から噴出する。一方、吸引ポンプの吸引力により静圧気体軸受50bの軸受面53に吸い込まれた気体は、静圧気体軸受50bのバックメタル52に形成された中継路521を経由して、下板62の表面624に形成された流路溝621bに移動する。そして、連結路623bを介して流路口622bから吸引ポンプへ吸引される。その結果、静圧気体軸受50aの軸受面53から噴出する圧縮気体により、上板61の表面612と、この表面612上に配置された板状の支持対象との間に圧縮気体膜が形成されるとともに、静圧気体軸受50bの軸受面53に吸い込む気体により、板状の支持対象が静圧気体軸受50bの軸受面53に引き寄せられる。これにより、支持対象が安定的に非接触で支持される。
以上、本発明の第二実施の形態を説明した。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置5は、気体移動のための流路を二系統備え、一方の系統(流路口622a、連結路623a、流路溝621a)を、静圧気体軸受50aのバックメタル52に形成された中継路521に連結するとともに、他方の系統(流路口622b、連結路623b、流路溝621b)を、静圧気体軸受50bのバックメタル52に形成された中継路521に連結している。したがって、両系統を給気ポンプに接続することにより、第一実施の形態に係る静圧気体軸受装置1に比べて、より多くの圧縮気体を静圧気体軸受50a、50bの軸受面から噴出させることが可能となり、負荷容量を増大させることができる。また、一方の系統を給気ポンプに接続し、他方の系統を吸引ポンプに接続することにより、ベース部材60の上板61の表面612から支持対象を浮上させる力に加えて、表面612に支持対象を引き寄せる力が発生する。このため、軸受剛性(単位距離変位するときの耐荷重能力)が向上する。その他の効果は、第一実施の形態と同様である。
なお、複数の静圧気体軸受50a、50bのベース部材60への配置は、本実施の形態に限定されるものではない。多孔質金属焼結部材51の表面511が上板61の表面612と揃うように、複数の静圧気体軸受50a、50bがベース部材60に配置されたものであればよい。
[第三実施の形態]
図5(A)は、本発明の第三実施の形態に係る静圧気体軸受装置3の上面図であり、図5(B)は、図5(A)に示す静圧気体軸受装置3のC−C断面図であり、図5(C)は、図5(A)に示す静圧気体軸受装置3のD−D断面図である。また、図6(A)は、静圧気体軸受30の正面図であり、図6(B)は、図6(A)に示す静圧気体軸受30のE−E断面図である。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置3は、例えば大型の軸等といった、図示していない円柱状あるいは円筒状の支持対象を非接触で支持する。図示するように、静圧気体軸受装置3は、支持対象を非接触で支持する軸受面33を有する複数の静圧気体軸受30と、これらの静圧気体軸受30を収容するベース部材40と、を備えている。
静圧気体軸受30は、それぞれ、円板状の多孔質金属焼結部材31と、多孔質金属焼結部材31と同径の円板状のバックメタル32と、を備えている。
多孔質金属焼結部材31は、単体金属粉末あるいは合金粉末を高温度にて焼結することにより形成され、その表面311は、軸受面33として機能する。また、多孔質金属焼結部材31の裏面312はバックメタル32と接合している。
バックメタル32には、ベース部材40を介して図示していない給気ポンプから供給された圧縮気体を多孔質金属焼結部材31に送るための中継路321が、バックメタル32の中央において表面322から裏面323を貫くように形成されている。
形成されている。
ベース部材40は、円筒状の内筒41と、内筒41が挿入される円筒状の外筒42と、を備えている。
内筒41は、外筒42に挿入されており、接着剤、締り嵌め等により、内筒41の外周面413が外筒42の内周面424に固定されている。内筒41には、静圧気体軸受30を収容するための収容穴411が複数形成されている。収容穴411は、内筒41の内周面(収容面)412および外周面413を貫通しており、ベース部材40の両端部43、44において、ベース部材40の周方向にほぼ等間隔おきに配置されている。静圧気体軸受30は、収容穴411に収容され、接着剤等により収容穴411内に固定された後、静圧気体軸受30の軸受面33が内筒41の内周面412と揃うように(理想的には面一となるように)研削加工される。このため、内筒41の材料としては、加工性のよい、例えば、青銅等の銅合金を用いることが好ましい。
なお、図5には、ベース部材40の両端部43、44にそれぞれ8個の収容穴411が形成されている場合を例示しているが、収容穴411の数は、ベース部材40に収容する静圧気体軸受30の数等に応じて適宜変更可能である。また、ベース部材40の両端部43、44に加えて、ベース部材40の両端部43、44より内側の位置にも、収容穴411を周方向にほぼ等間隔に配置してもよい。
内筒41の外周面413と対面する外筒42の内周面424には、収容穴411が配置される位置(ベース部材40の両端部43、44に対応する位置)のそれぞれに、周方向に沿って環状の給気溝421が形成されている。また、外筒42の外周面425には、図示していない給気ポンプのホースが連結される給気口422が形成されており、外筒42の内部には、この給気口422と各給気溝421とを繋ぐ連結路423が形成されている。また、静圧気体軸受30は、内筒41を外筒42に挿入した場合に、中継路321が給気溝421上に位置するように、収容穴411に収容されている。このため、外筒42内に内筒41を挿入することにより、各給気溝421は、内筒41の各収容穴411に収容された静圧気体軸受30に圧縮気体を供給するための給気路として機能する。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置3において、外筒42の外周面425に形成された給気口422に供給された圧縮気体は、外筒42に形成された連結路423および各給気溝421を介して、内筒41の各収容穴411に供給される。そして、内筒41の各収容穴411に供給された圧縮気体は、各収容穴411に収容された各静圧気体軸受30のバックメタル32に形成された中継路321を介して、各静圧気体軸受30の多孔質金属焼結部材31に供給され、内筒41の内周面412に揃えられた各静圧気体軸受30の軸受面33から噴出する。その結果、内筒41の内周面412と、この内筒41に挿入された円柱状あるいは円筒状の支持対象との間に圧縮気体膜が形成され、これにより、支持対象が非接触で支持される。
以上、本発明の第三実施の形態を説明した。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置3は、内筒41に静圧気体軸受30を収容するための収容穴411を複数設け、これらの収容穴411のそれぞれに、静圧気体軸受30を、静圧気体軸受30の軸受面33(多孔質金属焼結部材31の表面311)が内筒41の内周面412と揃うように収容している。このため、内筒41の内周面412と、この内筒41内に挿入された円柱状あるいは円筒状の支持対象との間に、複数の静圧気体軸受30の軸受面33から噴出する圧縮気体による気体膜が形成され、複数の静圧気体軸受30の軸受面33を含め、内筒41の内周面412の全面が、支持対象を非接触で支持する軸受面として機能する。したがって、静圧気体軸受30単体では支持できないような大型の支持対象を非接触で支持することが可能となる。
また、本実施の形態に係る静圧気体軸受装置3は、複数の静圧気体軸受30を、ベース部材40の両端部43、44において、ベース部材40の周方向に均等配置している。本発明者等は、複数の静圧気体軸受30をこのように配置することにより、同数の静圧気体軸受30でより大型の支持対象を非接触で支持できることを見出した。本発明者等の実験によれば、内筒41の内周面412に対する静圧気体軸受30の軸受面33の占める割合が2割程度となるように、ベース部材40の少なくとも両端部43、44を含む複数の位置において、複数の静圧気体軸受30を、ベース部材40の周方向に均等配置することにより、内筒41の内周面412全面を多孔質金属焼結部材で形成して内筒41の内周面412の全面から圧縮気体を噴出できるようにした場合の支持荷重の8割程度の荷重を支持できる性能を獲得できることが分かった。
ただし、複数の静圧気体軸受30のベース部材40への配置は、本実施の形態に限定されるものではない。多孔質金属焼結部材31の表面311が内筒41の内周面412と揃うように、複数の静圧気体軸受30がベース部材40に配置されたものであればよい。
また、本実施の形態においては、支持対象の外周を非接触支持する静圧気体軸受装置3を例に挙げたが、静圧気体軸受装置で支持対象の内周を非接触支持する場合には、外筒42に複数の収容穴を形成して、これらの収容穴に静圧気体軸受30を収容し、外筒42の外周面425と各静圧気体軸受30の軸受面33とを揃えるように(理想的には面一となるように)仕上げればよい。
[第四実施の形態]
図7(A)は、本発明の第四実施の形態に係る静圧気体軸受装置7の上面図であり、図7(B)は、図7(A)に示す静圧気体軸受装置7のI−I断面図であり、図7(C)は、図7(A)に示す静圧気体軸受装置7のJ−J断面図である。また、図8(A)は、静圧気体軸受70a、70bの正面図であり、図8(B)は、図8(A)に示す静圧気体軸受70a、70bのK−K断面図である。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置7は、第三実施の形態に係る静圧気体軸受装置3と同様に、例えば大型の軸等といった、図示していない円柱状あるいは円筒状の支持対象を非接触で支持する。図示するように、静圧気体軸受装置7は、支持対象を非接触で支持する軸受面73を有する複数の静圧気体軸受70a、70bと、これらの静圧気体軸受70a、70bを収容するベース部材80と、を備えている。
静圧気体軸受70a、70bは、それぞれ、円板状の多孔質金属焼結部材71と、多孔質金属焼結部材71と同径の円板状のバックメタル72と、を備えている。
多孔質金属焼結部材71は、単体金属粉末あるいは合金粉末を高温度にて焼結することにより形成され、その表面711は、軸受面73として機能する。また、多孔質金属焼結部材71の裏面712はバックメタル72と接合している。
バックメタル72には、ベース部材80を介して図示していない給気ポンプから供給された圧縮気体を多孔質金属焼結部材71に送り込んだり、ベース部材80を介して図示してない吸引ポンプの吸引力により多孔質金属焼結部材71に吸い込まれた気体をベース部材80へ流したりするための中継路721が、バックメタル72の中央において表面722から裏面723を貫くように形成されている。
ベース部材80は、円筒状の内筒81と、内筒81が挿入される円筒状の外筒82と、を備えている。
内筒81は、外筒82に挿入されており、接着剤、締り嵌め等により、内筒81の外周面813が外筒82の内周面824に固定されている。内筒81の下側85には、静圧気体軸受70aを収容するための収容穴811aが複数形成され、内筒81の上側86には、静圧気体軸受70bを収容するための収容穴811bが複数形成されている。収容穴811a、811bは、内筒81の内周面(収容面)812および外周面813を貫通しており、ベース部材80の両端部83、84において、ベース部材80の周方向にほぼ等間隔おきに配置されている。静圧気体軸受70aは、収容穴811aに収容され、接着剤等により収容穴811a内に固定された後、静圧気体軸受70aの軸受面73が内筒81の内周面812と揃うように(理想的には面一となるように)研削加工される。同様に、静圧気体軸受70bは、収容穴811bに収容され、接着剤等により収容穴811b内に固定された後、静圧気体軸受70bの軸受面73が内筒81の内周面812と揃うように(理想的には面一となるように)研削加工される。このため、内筒81の材料としては、加工性のよい、例えば、青銅等の銅合金を用いることが好ましい。
なお、図7には、ベース部材80の両端部83、84にそれぞれ合計で8個の収容穴811a、811bが形成されている場合を例示しているが、収容穴811a、811bそれぞれの数は、ベース部材80に収容する静圧気体軸受70a、70bそれぞれの数等に応じて適宜変更可能である。また、ベース部材80の両端部83、84に加えて、ベース部材80の両端部83、84より内側の位置にも、収容穴811a、811bを周方向にほぼ等間隔に配置してもよい。
内筒81の外周面813と対面する外筒82の内周面824の下側87には、収容穴811aが配置される位置(ベース部材80の両端部83、84に対応する位置)のそれぞれに、周方向に沿って弧状の給気溝821aが形成されている。また、外筒82の外周面825には、図示していない給気ポンプのホースが連結される給気口822aが形成されており、外筒82の内部には、この給気口822aと各給気溝821aとを繋ぐ連結路823aが形成されている。また、静圧気体軸受70aは、内筒81を外筒82に挿入した場合に、中継路721が給気溝821a上に位置するように、収容穴811aに収容されている。このため、外筒82内に内筒81を挿入することにより、各給気溝821aは、内筒81の各収容穴811aに収容された静圧気体軸受70aに圧縮気体を供給するための給気路として機能する。
また、外筒82の内周面824の上側88には、収容穴811bが配置される位置(ベース部材80の両端部83、84に対応する位置)のそれぞれに、周方向に沿って弧状の排気溝821bが形成されている。また、外筒82の外周面825には、図示していない吸引ポンプのホースが連結される排気口822bが形成されており、外筒82の内部には、この排気口822bと各排気溝821bとを繋ぐ連結路823bが形成されている。また、静圧気体軸受70bは、内筒81を外筒82に挿入した場合に、中継路721が排気溝821b上に位置するように、収容穴811bに収容されている。このため、外筒82内に内筒81を挿入することにより、各排気溝821bは、内筒81の各収容穴811bに収容された静圧気体軸受70bから吸い込んだ気体を送り出すための吸引路として機能する。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置7において、給気ポンプから外筒82の外周面825に形成された給気口822aに供給された圧縮気体は、外筒82に形成された連結路823aおよび各給気溝821aを介して、内筒81の各収容穴811aに供給される。そして、内筒41の各収容穴811aに供給された圧縮気体は、各収容穴811aに収容された各静圧気体軸受70aのバックメタル72に形成された中継路721を介して、各静圧気体軸受70aの多孔質金属焼結部材71に供給され、内筒81の内周面812に揃えられた各静圧気体軸受70aの軸受面73から噴出する。その結果、内筒81に挿入された円柱状あるいは円筒状の支持対象は、この支持対象の下方に配置された静圧気体軸受70aの軸受面73から噴出された圧縮気体により浮上する。
また、吸引ポンプの吸引力により、内筒81の内周面812に揃えられた各静圧気体軸受70bの軸受面73に吸い込まれた気体は、静圧気体軸受70bのバックメタル72に形成された中継路721を経由して、外筒82の内周面824に形成された各排気溝821bに移動する。そして、連結路823bを介して排気口822bから吸引ポンプへ吸引される。その結果、内筒81に挿入された円柱状あるいは円筒状の支持対象は、この支持対象の上方に配置された静圧気体軸受70bの軸受面73の吸引力により上方へ引き寄せられる。これにより、支持対象が非接触で支持される。
以上、本発明の第四実施の形態を説明した。
本実施の形態に係る静圧気体軸受装置7は、内筒81の下側85に、静圧気体軸受70aを収容するための収容穴811aを複数設け、これらの収容穴811aのそれぞれに、静圧気体軸受70aを、静圧気体軸受70aの軸受面73(多孔質金属焼結部材71の表面711)が内筒81の内周面812と揃うように収容している。そして、給気ポンプにより供給された圧縮気体を、外筒82に形成された連結路823aおよび給気溝821aを介して静圧気体軸受70aの軸受面73から噴出する。また、内筒81の上側86に、静圧気体軸受70bを収容するための収容穴811bを複数設け、これらの収容穴811bのそれぞれに、静圧気体軸受70bを、静圧気体軸受70bの軸受面73が内筒81の内周面812と揃うように収容している。そして、吸引ポンプの吸引力により静圧気体軸受70bの軸受面73から吸い込んだ気体を、外筒82に形成された排気溝821bおよび連結路823bを介して吸引ポンプに送り出す。このため、静圧気体軸受70aの軸受面73から噴出する圧縮気体による浮上力に加えて、静圧気体軸受70bの軸受面73に吸い込まれる気体により支持対象を上方へ引き寄せる吸引力を得ることができ、したがって、本実施の形態によれば、第三実施の形態に係る静圧気体軸受装置3に比べて、負荷容量を増大させることができる。その他の効果は、第三実施の形態と同様である。
なお、複数の静圧気体軸受70a、70bのベース部材80への配置は、本実施の形態に限定されるものではない。多孔質金属焼結部材71の表面711が内筒81の内周面812と揃うように、複数の静圧気体軸受70a、70bがベース部材80に配置されたものであればよい。
また、本実施の形態においては、円柱状あるいは円筒状の支持対象の外周を非接触支持する静圧気体軸受装置7を例に挙げたが、静圧気体軸受装置で円筒状の支持対象の内周を非接触支持する場合には、外筒82に複数の収容穴を形成して、これらの収容穴に静圧気体軸受70a、70bを収容し、外筒82の外周面825と各静圧気体軸受70a、70bの軸受面73とを揃えるように(理想的には面一となるように)仕上げればよい。この場合、外筒82の上側に形成される収容穴に、軸受面73から圧縮気体を噴出する静圧気体軸受70aを収容するとともに、外筒82の下側に形成される収容穴に、軸受面73に気体を吸い込む静圧気体軸受70bを収容する。
なお、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において様々な変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態では、静圧気体軸受10、30、50a、50b、70a、70bとして、多孔質金属焼結部材11、31、51、71の裏面112、312、512、712側にバックメタル12、32、52、72が配置されたタイプのものを用いているが、バックメタル12、32、52、72は省略されていてもよい。
また、上記の各実施の形態では、静圧気体軸受10、30、50a、50b、70a、70bとして、軸受面13、33、53、73が多孔質金属焼結部材11、31、51、71で形成されたタイプのものを用いているが、本発明はこれに限定されない。自成絞り、オリフィス絞り、表面絞り等により気体の流路口が軸受面13、33、53、73に形成されたタイプの静圧気体軸受を利用してもよい。
1、3、5、7:静圧気体軸受装置、10、30、50a、50b、70a、70b:静圧気体軸受、 20、40、60、80:ベース部材、 11、31、51、71:多孔質金属焼結部材、 12、32、52、72:バックメタル、 13、33、53、73:軸受面、 21、61:上板、 22、62:下板、 41、81:内筒、 42、82:外筒、 111、311、511、711:多孔質金属焼結部材の表面、 112、312、512、712:多孔質金属焼結部材の裏面、 121、321、521、721:中継路、 211、411、611、811a、811b:収容穴、 212、612:上板の表面、 213、613:上板の裏面、 221、421、821a:給気溝、 222、422、822a:給気口、 223、423、623a、623b、823a、823b:連結路、 224、624:下板の表面、 412、812:内筒の内周面、 413、813:内筒の外周面、 424、824:外筒の内周面、 621a、621b:流路溝、 622a、622b:流路口、 821b:排気溝、 822b:排気口

Claims (7)

  1. 支持対象を非接触で支持する静圧気体軸受装置であって、
    前記支持対象を非接触で支持する軸受面を備えた複数の静圧気体軸受と、
    平坦面を有する円板状のベース部材と、を有し、
    前記ベース部材は、
    前記平坦面に形成され、前記複数の静圧気体軸受をそれぞれ収容する複数の収容穴が同心円上に均等配置された収容面と、
    前記複数の収容穴のそれぞれに収容された前記複数の静圧気体軸受に繋がる気体の流路と、を有し、
    前記流路は、
    給気ポンプに連結された系統および吸引ポンプに連結された系統を含む複数系統あり、
    前記複数の静圧気体軸受は、
    それぞれの軸受面が前記収容面と揃うように、前記複数の収容穴に収容されて、それぞれ一つの系統の前記流路に繋がっている
    ことを特徴とする静圧気体軸受装置。
  2. 請求項に記載の静圧気体軸受装置であって、
    前記複数の静圧気体軸受は、
    前記給気ポンプに連結された前記流路に繋がる前記静圧気体軸受と、前記吸引ポンプに連結された前記流路に繋がる前記静圧気体軸受とが、前記同心円上に交互に配置されている
    ことを特徴とする静圧気体軸受装置。
  3. 支持対象を非接触で支持する静圧気体軸受装置であって、
    前記支持対象を非接触で支持する軸受面を備えた複数の静圧気体軸受と、
    円筒状のベース部材と、を有し、
    前記ベース部材は、
    内周面または外周面に形成され、前記複数の静圧気体軸受をそれぞれ収容する複数の収容穴が周方向に均等配置された収容面と、
    前記複数の収容穴のそれぞれに収容された前記複数の静圧気体軸受に繋がる気体の流路と、を有し、
    前記流路は、
    給気ポンプに連結された系統および吸引ポンプに連結された系統を含む複数系統あり、
    前記複数の静圧気体軸受は、
    それぞれの軸受面が前記収容面と揃うように、前記複数の収容穴に収容されて、それぞれ一つの系統の前記流路に繋がっている
    ことを特徴とする静圧気体軸受装置。
  4. 請求項に記載の静圧気体軸受装置であって、
    前記ベース部材は、内周面に前記収容面が形成されており、
    前記複数の静圧気体軸受は、
    前記給気ポンプに連結された前記流路に繋がる前記静圧気体軸受が、前記ベース部材に挿入された円柱状あるいは円筒状の前記支持対象の下方に配置され、前記吸引ポンプに連結された前記流路に繋がる前記静圧気体軸受が、当該支持対象の上方に配置されている
    ことを特徴とする静圧気体軸受装置。
  5. 請求項に記載の静圧気体軸受装置であって、
    前記ベース部材は、外周面に前記収容面が形成されており、
    前記複数の静圧気体軸受は、
    前記給気ポンプに連結された前記流路に繋がる前記静圧気体軸受が、円筒状の前記支持対象に挿入された前記ベース部材の上方に配置され、前記吸引ポンプに連結された前記流路に繋がる前記静圧気体軸受が、前記ベース部材の下方に配置されている
    ことを特徴とする静圧気体軸受装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の静圧気体軸受装置であって、
    前記静圧気体軸受は、
    端面が前記軸受面として機能する多孔質金属焼結部材を有する
    ことを特徴とする静圧気体軸受装置。
  7. 請求項に記載の静圧気体軸受装置であって、
    前記静圧気体軸受は、
    前記多孔質金属焼結部材の裏面と接合するバックメタルをさらに有し、
    前記バックメタルは、
    前記流路を前記多孔質金属焼結部材に繋ぐ中継路を有する
    ことを特徴とする静圧気体軸受装置。
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